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JP2000198929A - 複合成形用シリコーンゴム組成物 - Google Patents

複合成形用シリコーンゴム組成物

Info

Publication number
JP2000198929A
JP2000198929A JP10324307A JP32430798A JP2000198929A JP 2000198929 A JP2000198929 A JP 2000198929A JP 10324307 A JP10324307 A JP 10324307A JP 32430798 A JP32430798 A JP 32430798A JP 2000198929 A JP2000198929 A JP 2000198929A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
silicone rubber
component
weight
silicon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10324307A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Takuma
修 宅萬
Makoto Yoshitake
誠 吉武
Akito Nakamura
明人 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DuPont Toray Specialty Materials KK
Original Assignee
Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dow Corning Toray Silicone Co Ltd filed Critical Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
Priority to JP10324307A priority Critical patent/JP2000198929A/ja
Priority to EP99121566A priority patent/EP1002834A1/en
Publication of JP2000198929A publication Critical patent/JP2000198929A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/54Silicon-containing compounds
    • C08K5/549Silicon-containing compounds containing silicon in a ring
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L83/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L83/04Polysiloxanes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/12Polysiloxanes containing silicon bound to hydrogen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/20Polysiloxanes containing silicon bound to unsaturated aliphatic groups

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 インサート成形、あるいは多色成形等の複合
成形において、有機樹脂に対しては接着性が優れ、成形
用金型に対しては離型性が優れる複合成形用シリコーン
ゴム組成物。 【解決手段】 (A)一分子中に少なくとも2個のケイ素
原子結合アルケニル基を有するポリジオルガノシロキサ
ン、(B)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水
素原子を有するポリオルガノシロキサン、(C)下記一般
式(1) {式中、R1は水素原子もしくはアルキル基であり、R2
は水素原子、アルキル基、および一般式:−R4−O−
5(式中、R4はアルキレン基、R5はアルケニル
基。)で表されるアルケニルオキシアルキル基から選択
される基であり、但し、R2の少なくとも1個はこのア
ルケニルオキシアルキル基であり、R3は一価炭化水素
基、アルコキシ基、グリシドキシアルキル基などの基で
ある。}で表されるシラトラン誘導体、および(D)白金
系触媒からなる組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インサート成形、
あるいは多色成形等の複合成形用シリコーンゴム組成物
に関し、詳しくは、有機樹脂とシリコーンゴム組成物と
のインサート成形、あるいは多色成形等の複合成形にお
いて、有機樹脂に対しては接着性が優れ、成形用金型に
対しては離型性が優れる、複合成形用シリコーンゴム組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インサート成形、あるいは多色成
形等の複合成形において、有機樹脂にシリコーンゴムを
接着させる方法としては、予め成形した有機樹脂をプラ
イマー処理した後、シリコーンゴム組成物を密着させな
がら硬化させる方法が採られているが、この方法ではプ
ライマー処理工程が必要であり、また、このプライマー
処理が不十分であると、シリコーンゴムの接着性が低下
してしまうという問題があった。
【0003】一方、有機樹脂にシリコーンゴムを良好に
接着させるために、脂肪族不飽和基を含有する有機樹脂
を用いる方法(特開平6−171021号公報、特開平
6−171022号公報、および特開平6−17102
3号公報参照)、あるいは、ビニルトリメトキシシラ
ン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3
−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等の接着
促進剤を配合したシリコーンゴム組成物を用いる方法が
知られているが、前者の方法では、特殊な有機樹脂を用
いなければならないという制限があり、一方、後者の方
法では成形用金型に対する離型性が低下して、はなはだ
しい場合には、この成形用金型にシリコーンゴムが付着
してしまうという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記の
課題を解消するために鋭意検討した結果、本発明に到達
した。すなわち、本発明の目的は、有機樹脂とシリコー
ンゴム組成物とのインサート成形、あるいは多色成形等
の複合成形において、有機樹脂に対しては接着性が優
れ、成形用金型に対しては離型性が優れる複合成形用シ
リコーンゴム組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の複合成形用シリ
コーンゴム組成物は、(A)一分子中に少なくとも2個の
ケイ素原子結合アルケニル基を有するポリジオルガノシ
ロキサン 1
00重量部、(B)一分子中に少なくとも2個のケイ素原
子結合水素原子を有するポリオルガノシロキサン{本成
分中のケイ素原子結合水素原子のモル数と(A)成分中の
ケイ素原子結合アルケニル基のモル数の比が0.5:1
〜20:1となる量}、(C)一般式:
【化2】 {式中、R1は同じかまたは異なる水素原子もしくはア
ルキル基であり、R2は水素原子、アルキル基、および
一般式: −R4−O−R5 (式中、R4はアルキレン基であり、R5はアルケニル基
である。)で表されるアルケニルオキシアルキル基から
なる群から選択される同じかまたは異なる基であり、但
し、R2の少なくとも1個はこのアルケニルオキシアル
キル基であり、R3は置換もしくは非置換の一価炭化水
素基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、グリシドキ
シアルキル基、オキシラニルアルキル基、アシロキシア
ルキル基、およびアミノアルキル基からなる群から選択
される基である。}で表されるシラトラン誘導体
0.1〜10重量部、および(D)
本組成物を硬化させ得る量の白金系触媒からなることを
特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の複合成形用シリコーンゴ
ム組成物を詳細に説明する。(A)成分は本組成物の主成
分であり、一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合
アルケニル基を有するポリジオルガノシロキサンであ
る。(A)成分の分子構造は実質的に直鎖状であるが、分
子鎖の一部が多少分岐していてもよい。(A)成分中のケ
イ素原子結合アルケニル基としては、ビニル基、アリル
基、ブテニル基、ヘキセニル基が例示される。このアル
ケニル基の結合位置は限定されず、分子鎖末端、分子鎖
側鎖、あるいはその両方であってもよく、得られるシリ
コーンゴムの機械的特性が優れることから、少なくとも
分子鎖末端にあることが好ましい。(A)成分中のアルケ
ニル基以外のケイ素原子結合の基としては、メチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基、オクチル基等のアル
キル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;クロロ
メチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハ
ロゲン化アルキル基等の脂肪族不飽和炭素−炭素結合を
有しない置換もしくは非置換の一価炭化水素基が例示さ
れる。(A)成分の粘度は限定されないが、25℃におい
て10〜1,000,000mPa・sの範囲内であることが
好ましい。
【0007】このような(A)成分のポリジオルガノシロ
キサンとしては、例えば、分子鎖両末端ジメチルビニル
シロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサン、分子鎖両末端
トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチル
ビニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルビニ
ルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシ
ロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキ
シ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサ
ン共重合体、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封
鎖ジメチルシロキサン・メチル(3,3,3−トリフル
オロプロピル)シロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメ
チルヘキセニルシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサ
ン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシ
ロキサン・メチルヘキセニルシロキサン共重合体、分子
鎖両末端ジメチルヘキセニルシロキシ基封鎖ジメチルシ
ロキサン・メチルヘキセニルシロキサン共重合体、分子
鎖両末端ジメチルヘキセニルシロキシ基封鎖ジメチルシ
ロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖
両末端ジメチルヘキセニルシロキシ基封鎖ジメチルシロ
キサン・メチル(3,3,3−トリフルオロプロピル)
シロキサン共重合体が挙げられる。
【0008】(B)成分は本組成物の架橋剤であり、一分
子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有す
るポリオルガノシロキサンである。(B)成分の分子構造
は限定されず、直鎖状、一部分岐を有する直鎖状、分岐
鎖状、環状、樹脂状が例示される。(B)成分中のケイ素
原子結合水素原子以外のケイ素原子結合の基としては、
メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基;フェ
ニル基、トリル基等のアリール基;クロロメチル基、3
−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピ
ル基等のハロゲン化アルキル基等の脂肪族不飽和炭素−
炭素結合を有しない置換もしくは非置換の一価炭化水素
基が例示される。(B)成分の粘度は限定されないが、2
5℃において1〜10,000mPa・sの範囲内であること
が好ましい。また、(A)成分が、一分子中に2個のアル
ケニル基を有するポリジオルガノシロキサンである場合
には、(B)成分は、一分子中に3個以上のケイ素原子結
合水素原子を有するポリオルガノシロキサンを少なくと
も含むことが好ましく、一方、(A)成分が、一分子中に
3個以上のアルケニル基を有するポリジオルガノシロキ
サンを少なくとも含む場合には、(B)成分は、一分子中
に2個のケイ素原子結合水素原子を有するポリオルガノ
シロキサンのみからなってもよい。
【0009】このような(B)成分のポリオルガノシロキ
サンとしては、例えば、分子鎖両末端トリメチルシロキ
シ基封鎖ポリメチルハイドロジェンシロキサン、分子鎖
両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・
メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、分子鎖両末
端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロ
キサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、環
状ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサ
ン共重合体、環状ポリメチルハイドロジェンシロキサ
ン、式:R3SiO1/2で示されるシロキサン単位と式:
2HSiO1/2で示されるシロキサン単位と式:SiO
4/2で示されるシロキサン単位からなるオルガノシロキ
サン共重合体、式:R2HSiO1/2で示されるシロキサ
ン単位と式:SiO4/2で示されるシロキサン単位から
なるオルガノシロキサン共重合体、式:RHSiO2/2
で示されるシロキサン単位と式:RSiO3/2で示され
るシロキサン単位または式:HSiO3/2で示されるシ
ロキサン単位からなるオルガノシロキサン共重合体、お
よびこれらのポリオルガノシロキサンの二種以上の混合
物が例示される。なお、上式中のRは脂肪族不飽和炭素
−炭素結合を有しない置換もしくは非置換の一価炭化水
素基であり、前記と同様の基が例示される。
【0010】本組成物において、(B)成分の配合量は、
本成分中のケイ素原子結合水素原子のモル数と(A)成分
中のケイ素原子結合アルケニル基のモル数の比が0.
5:1〜20:1となる範囲内の量であり、好ましく
は、この比が1:1〜10:1となる範囲内の量であ
る。これは、(B)成分の配合量が、上記範囲の下限未満
であると、得られる組成物が十分に硬化しなくなる傾向
があるからであり、一方、上記範囲の上限をこえると、
得られるシリコーンゴムの機械的強度が低下する傾向が
あるからである。
【0011】(C)成分は、本組成物の成形用金型に対す
る離型性を悪化させることなく、有機樹脂に対する接着
性を向上させるための成分であり、一般式:
【化3】 で表されるシラトラン誘導体である。式中のR1は同じ
かまたは異なる水素原子もしくはアルキル基であり、R
1のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、ペンチル基、イソプロピル基、イソブ
チル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基が例示さ
れる。特に、R1としては、水素原子、メチル基である
ことが好ましい。また、上式中のR2は水素原子、アル
キル基、および一般式: −R4−O−R5 で表されるアルケニルオキシアルキル基からなる群から
選択される同じかまたは異なる基であり、但し、R2
少なくとも1個はこのアルケニルオキシアルキル基であ
る。R2のアルキル基としては、前記R1と同様のアルキ
ル基が例示される。また、R2のアルケニルオキシアル
キル基において、式中のR4はアルキレン基であり、メ
チレン基、エチレン基、メチルメチレン基、プロピレン
基が例示され、好ましくは、メチレン基である。また、
上式中のR5はアルケニル基であり、ビニル基、アリル
基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基が例示さ
れ、好ましくは、炭素原子数3〜10のアルケニル基で
あり、特に好ましくは、アリル基である。このようなR
2のアルケニルオキシアルキル基としては、アリルオキ
シメチル基、アリルオキシプロピル基が例示される。ま
た、上式中のR3は置換もしくは非置換の一価炭化水素
基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、グリシドキシ
アルキル基、オキシラニルアルキル基、アシロキシアル
キル基、およびアミノアルキル基からなる群から選択さ
れる少なくとも一種の基であり、R3の一価炭化水素基
としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基、イソプロピル基、イソブチル基、シク
ロペンチル基、シクロヘキシル基等のアルキル基;ビニ
ル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニ
ル基等のアルケニル基;フェニル基、トリル基、キシリ
ル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等のア
ラルキル基;クロロメチル基、3−クロロプロピル基、
3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハロアルキル
基が例示され、R3のアルコキシ基としては、メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基が例示され、R3のグリ
シドキシアルキル基としては、3−グリシドキシプロピ
ル基が例示され、R3のオキシラニルアルキル基として
は、4−オキシラニルブチル基、8−オキシラニルオク
チル基が例示され、R3のアシロキシアルキル基として
は、アセトキシプロピル基、3−メタクリロキシプロピ
ル基が例示され、R3のアミノアルキル基としては、3
−アミノプロピル基、N−(2−アミノエチル)−3−
アミノプロピル基が例示される。
【0012】このような(C)成分のシラトラン誘導体と
しては、次のような化合物が例示される。
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【0013】このような(C)成分のシラトラン誘導体を
製造する方法としては、例えば、一般式:
【化8】 (式中、R1は同じかまたは異なる水素原子もしくはア
ルキル基であり、R4はアルキレン基であり、R5はアル
ケニル基である。)で表されるエポキシ化合物と一般
式: R6Si(OR7)3 (式中、R6は置換もしくは非置換の一価炭化水素基、
炭素原子数1〜10のアルコキシ基、アシロキシアルキ
ル基、およびアミノアルキル基からなる群から選択され
る少なくとも一種の基であり、R7は炭素原子数1〜1
0のアルキル基である。)で表されるアルコキシシラン
化合物をアンモニアもしくは一般式: NHy(CR1 2CR1 2OH)(3-y) (式中、R1は同じかまたは異なる水素原子もしくはア
ルキル基であり、yは1または2である。)で表される
アミン化合物と反応させる方法が挙げられる。
【0014】このエポキシ化合物は、(C)成分のシラト
ラン誘導体の骨格を形成するための原料であり、また、
このシラトラン誘導体の分子中にアルケニルオキシアル
キル基を導入するための原料である。上式中のR1は同
じかまたは異なる水素原子もしくはアルキル基であり、
前記と同様の基が例示される。また、上式中のR4はア
ルキレン基であり、前記と同様の基が例示される。ま
た、上式中のR5はアルケニル基であり、前記と同様の
基が例示され、好ましくは、炭素原子数3〜10のアル
ケニル基であり、特に好ましくは、アリル基である。こ
のようなエポキシ化合物としては、アリルグリシジルエ
ーテル、ブテニルグリシジルエーテルが例示される。
【0015】また、アルコキシシラン化合物は、(C)成
分のシラトラン誘導体の骨格を形成するための原料であ
る。上式中のR6は置換もしくは非置換の一価炭化水素
基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、アシロキシア
ルキル基、ハロアルキル基、およびアミノアルキル基か
らなる群から選択される少なくとも一種の基であり、R
6の一価炭化水素基としては、前記R3と同様の一価炭化
水素基が例示され、R 6のアルコキシ基としては、前記
3と同様のアルコキシ基が例示され、R6のアシロキシ
アルキル基としては、前記R3と同様のアシロキシアル
キル基が例示され、R6のアミノアルキル基としては、
前記R3と同様のアミノアルキル基が例示される。ま
た、上式中のR7は炭素原子数1〜10のアルキル基で
あり、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が例
示される。このようなアルコキシシラン化合物として
は、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メ
チルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、
ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラ
ン、フェニルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン、3,3,3−トリフロロ
プロピルトリメトキシシラン、ノナフルオロブチルエチ
ルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N
−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメト
キシシランが例示される。
【0016】また、このアンモニアもしくはアミン化合
物は、(C)成分のシラトラン誘導体の骨格を形成するた
めの原料である。このアミン化合物において、上式中の
1は同じかまたは異なる水素原子もしくはアルキル基
であり、前記と同様の基が例示される。また、上式中の
yは1または2である。このようなアミン化合物として
は、2−ヒドロキシエチルアミン、2,2’−ジヒドロ
キシエチルアミン、2−ヒドロキシ−2−メチル−エチ
ルアミンが例示される。
【0017】上記の製造方法において、このアンモニア
に対するエポキシ化合物とアルコキシラン化合物の添加
量は限定されないが、副生物の生成を抑え、シラトラン
誘導体を収率良く得るためには、反応中にアンモニアが
蒸発により失われない条件で行う場合には、このアンモ
ニア1モルに対して、このエポキシ化合物は2〜20モ
ルの範囲内であることが好ましく、さらには、3〜15
モルの範囲内であることが好ましい。また、このアルコ
キシシラン化合物の添加量は、アンモニア1モルに対し
て、0.5〜50モルの範囲内であることが好ましく、
さらには、1〜20モルの範囲内であることが好まし
い。これは、この製造方法において、このアルコキシシ
ラン化合物をアンモニアに対して反応の化学量論前後な
いしは過剰量用いることが推奨されることを意味してい
る。一般に、反応が遅くならない範囲内で過剰量のアル
コキシシラン化合物を用いると、副生物の生成を抑えら
れるが、過剰のアルコキシシラン化合物が残存してしま
う。この未反応として残ったアルコキシシラン化合物
は、必要に応じて、反応後に蒸留等によりシラトラン誘
導体から分離して回収することができる。また、この反
応はアンモニアガスをエポキシ化合物とアルコキシシラ
ン化合物の混合物中に吹き込みながら行うこともでき
る。このような反応を開放系で行う場合には、一部のア
ンモニアが反応せずに系外に放出されるので、その損失
分に見合う量を過剰に使用する必要がある。
【0018】また、上記の製造方法において、このアミ
ン化合物に対するエポキシ化合物とアルコキシラン化合
物の添加量は限定されないが、シラトラン誘導体を収率
良く得るためには、このアミン化合物1モルに対して、
このアミン化合物中のyが1である場合には、このエポ
キシ化合物は0.5〜10モルの範囲内であることが好
ましく、さらには、0.8〜5モルの範囲内であること
が好ましく、また、このアミン化合物中のyが2である
場合には、このエポキシ化合物は1.5〜20モルの範
囲内であることが好ましく、さらには、1.8〜10モ
ルの範囲内であることが好ましく、特には、ほぼ2モル
となる量であることが好ましい。また、このアルコキシ
シラン化合物の添加量は、アミン化合物1モルに対し
て、0.5〜50モルの範囲内であることが好ましく、
さらには、1〜20モルの範囲内であることが好まし
い。これは、この製造方法において、このアルコキシシ
ラン化合物をアミン化合物に対して反応の化学量論前後
ないしは過剰量用いることが推奨されることを意味して
いる。一般に、反応が遅くならない範囲内で過剰量のア
ルコキシシラン化合物を用いると、副生物の生成を抑え
られるが、過剰のアルコキシシラン化合物が残存してし
まう。この未反応として残ったアルコキシシラン化合物
は、必要に応じて、反応後に蒸留等によりシラトラン誘
導体から分離して回収することができる。
【0019】上記の製造方法において、この反応は常温
もしくは加熱下で進行するが、この反応時間を短縮する
ためには、100℃以下で加熱することが好ましい。ま
た、本発明の製造方法において、有機溶媒の使用は任意
であり、使用できる有機溶媒としては、ヘキサン、ヘプ
タン、オクタン等の脂肪族炭化水素;トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素;メタノール、エタノール、イソ
プロパノール等のアルコール;アセトン、メチルイソブ
チルケトン等のケトン;ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン等のエーテル;酢酸エチル、酢酸イソアミル等
のエステル;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド等のアミド化合物が例示され、特に、メタノール、
エタノール等のアルコールを用いると、この反応時間を
短縮でき、さらに目的のシラトラン誘導体を収率良く得
ることができる。本発明の製造方法において、アルコー
ルを添加する場合には、この反応中にケイ素原子結合ア
ルコキシ基のアルコキシ基交換反応を生じるために、こ
のアルコールは原料のアルコキシシラン化合物中のケイ
素原子結合アルコキシ基と同じ炭素原子数のものを用い
ることが好ましい。また、上記の製造方法においてアル
コールを添加する場合には、このアルコールの還流温度
で反応を行うことにより、反応を著しく短縮することが
でき、さらに、得られるシラトラン誘導体の収率を向上
させることができる。
【0020】(D)成分の白金系触媒は、本組成物をヒド
ロシリル化反応により硬化させるための触媒である。こ
のような(D)成分の白金系触媒としては、微粒子白金、
塩化白金酸、塩化白金酸のアルコール変性物、白金のジ
ケトンの錯体、白金のオレフィン錯体、白金のアルケニ
ルシロキサン錯体、白金をアルミナ、シリカ、カーボン
ブラック等の粉体に担持させたもの、更には、これらの
白金系触媒を白金金属原子として0.01重量%以上含
有する熱可塑性樹脂微粒子が例示される。この熱可塑性
樹脂は軟化点が50〜150℃であり、また、その微粒
子の平均粒子径が0.01〜10μmである。このよう
な熱可塑性樹脂としては、熱可塑性シリコーン樹脂、熱
可塑性アクリル樹脂、熱可塑性ポリシラン樹脂、熱可塑
性ポリスチレン樹脂、熱可塑性メチルセルロース樹脂が
例示される。特に、(D)成分の白金系触媒として、白金
金属原子として0.01重量%以上含有する、軟化点が
50〜150℃であり、平均粒子径が0.01〜10μ
mである熱可塑性樹脂微粒子を用いた場合には、得られ
るシリコーンゴム組成物の保存安定性が良好となり、こ
れを室温で長時間放置した際にも、粘度の変化が小さい
という特徴がある。
【0021】本組成物において、(D)成分の配合量は、
本組成物を硬化させ得る量であり、具体的には、(A)成
分100万重量部に対して、(D)成分中の白金金属原子
が0.1〜1000重量部の範囲内であることが好まし
く、さらには、これが0.1〜500重量部の範囲内で
あることが好ましく、特には、これが1〜100重量部
の範囲内であることが好ましい。これは、(D)成分の配
合量が、上記範囲の下限未満の量であると、得られるシ
リコーンゴム組成物の硬化が著しく遅くなる傾向がある
からであり、一方、上記範囲の上限をこえる量であって
も硬化速度を著しく向上させることはできず、むしろ、
硬化して得られるシリコーンゴムに着色等の問題を生じ
るおそれがあるからである。
【0022】本組成物は、上記(A)成分〜(D)成分から
なるが、その他任意の成分として、ヒュームドシリカ、
湿式シリカ等の補強性充填剤;酸化鉄、希土類化合物等
の耐熱剤;炭酸マンガン、二酸化チタン等の難燃剤;石
英粉末、けいそう土、炭酸カルシウム、カーボンブラッ
ク等の増量性充填剤;その他、顔料を配合することがで
きる。
【0023】また、本組成物には、本組成物の取扱作業
性や貯蔵安定性を向上させるために、2−メチル−3−
ブチン−2−オール、2−フェニル−3−ブチン−2−
オール、3−メチル−1−ヘキシン−3−オール、1,
5−ヘキサジイン、1,6−ヘプタジイン等のアセチレ
ン系化合物;1−エチニル−1−シクロヘキサノール等
のエン・イン化合物;1,3−ジビニルテトラメチルジ
シロキサン、1,3,5,7−テトラビニルテトラメチ
ルシクロテトラシロキサン、1,3−ジビニル−1,3
−ジフェニルジメチルジシロキサン等アルケニルシロキ
サンオリゴマー;トリブチルアミン、テトラメチルエチ
レンジアミン、ベンゾトリアゾール等の窒素含有化合
物;トリフェニルホスフィン等のリン含有化合物;その
他、硫黄含有化合物、ハイドロパーオキシ化合物、マレ
イン酸誘導体等の硬化抑制剤を配合することができる。
これらの硬化抑制剤の配合量は、(A)成分と(B)成分の
合計100万重量部に対して0.005〜10重量部の
範囲内であることが好ましい。
【0024】本組成物は、上記(A)成分〜(D)成分を均
一に混合することによって調製されるが、本組成物の室
温付近での貯蔵安定性を向上させ、貯蔵後に多色成形方
法等に適用した場合に優れた硬化性を保持するために、
(A)成分、および(D)成分を少なくとも含み、(B)成分
を含まないシリコーン組成物と、(B)成分を少なくとも
含み、(D)成分を含まないシリコーン組成物とに分けて
なる2液型のシリコーンゴム組成物であることが好まし
い。この際、(C)成分はいずれの組成物に配合してもよ
い。
【0025】本組成物は、(C)成分を配合しているの
で、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、PETや
PBT等の飽和ポリエステル、ポリスチレン樹脂、AS
樹脂、ABS樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、ア
クリル樹脂、メタクリル樹脂等の有機樹脂に対しては接
着性が優れ、成形用金型に対しては離型性が優れるの
で、インジェクション成形における有機樹脂とシリコー
ンゴム組成物とのインサート成形用、あるいは多色(例
えば、2色)成形等の複合成形を効率よく行うことがで
きる。本組成物により複合成形を行う際の条件は限定さ
れず、例えば、複合成形しようとする有機樹脂の軟化点
より低い温度、例えば、150℃以下で加熱することが
好ましい。また、その加熱時間も限定されないが、数秒
〜数分間加熱することが好ましい。
【0026】
【実施例】本発明の複合成形用シリコーンゴム組成物を
実施例により詳細に説明する。なお、実施例中の粘度は
25℃における値である。
【0027】
【参考例1】撹拌装置、温度計、および還流冷却管を備
えた500mlの4つ口フラスコに、2−ヒドロキシエチ
ルアミン12.2g(0.2モル)、メチルトリメトキシシ
ラン81.7g(0.6モル)、アリルグリシジルエーテル
57.1g(0.5モル)、およびメタノール32gを仕込
み、この系をメタノールの還流温度で8時間加熱撹拌し
た。次に、得られた反応混合物全量をなす型フラスコに
移して、ロータリーエバポレータにより低沸点成分を留
去することにより微黄色透明液体63.3gを得た。こ
の透明液体を29Si−核磁気共鳴分析および13C−核磁
気共鳴分析したところ、式:
【化9】 で表されるシラトラン誘導体を生成していることが確認
された。このシラトラン誘導体の含有率は90重量%以
上であった。
【0028】
【実施例1】粘度10,000mPa・sの分子鎖両末端ジメ
チルビニルシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサン10
0重量部、比表面積200m2/gのヒュームドシリカ
30重量部、シリカの表面処理剤としてヘキサメチルジ
シラザン5重量部、および水2重量部を均一に混合し、
さらに、真空下、170℃で2時間加熱混合した。冷却
後、得られたベースコンパウンド100重量部に対し
て、参考例1で調製したシラトラン誘導体1.0重量
部、一分子中にケイ素原子結合水素原子を5個有する、
粘度5mPa・sの分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖
ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン
共重合体2.6重量部(この共重合体中のケイ素原子結
合水素原子のモル数と上記のポリジメチルシロキサン中
のケイ素原子結合ビニル基のモル数の比が4.7:1と
なる量)、3−メチル−1−ヘキシン−3−オール0.
06重量部、および白金の1,3−ジビニルテトラメチ
ルジシロキサン錯体の1,3−ジビニルテトラメチルジ
シロキサン溶液を白金金属原子が上記のポリジメチルシ
ロキサン100万重量部に対して7重量部となる量を混
合してシリコーンゴム組成物を調製した。
【0029】次に、表1に示した有機樹脂試験片をクロ
ムメッキした成形用金型内に置き、その上から上記のシ
リコーンゴム組成物を射出し、120℃で10分間加熱
し、この組成物を硬化させた。有機樹脂に対する接着
性、および成形用金型に対する離型性を観察し、これら
の結果を表1に示した。なお、シリコーンゴムの有機樹
脂に対する接着性の評価は、有機樹脂からシリコーンゴ
ムを引き剥がした際に、シリコーンゴムが凝集破壊した
場合を○、シリコーンゴムの界面で剥離した場合を×と
して評価した。また、シリコーンゴムの成形用金型に対
する離型性の評価は、シリコーンゴムが凝集破壊するこ
となく容易に脱型した場合を○、シリコーンゴムが凝集
破壊して、成形用金型に一部付着した場合を×として評
価した。また、このシリコーンゴム組成物を室温で3日
間放置した際の粘度の変化を確認した。これらの結果を
表1に示した。
【0030】
【比較例1】実施例1において、シラトラン誘導体を配
合しない以外は実施例1と同様にしてシリコーンゴム組
成物を調製した。このシリコーンゴム組成物の有機樹脂
に対する接着性、および成形用金型に対する離型性を実
施例1と同様にして評価した。また、このシリコーンゴ
ム組成物を室温で3日間放置した際の粘度の変化を確認
した。これらの結果を表1に示した。
【0031】
【実施例2】実施例1で調製したベースコンパウンド1
00重量部に対して、参考例1で調製したシラトラン誘
導体1.0重量部、一分子中にケイ素原子結合水素原子
を5個有する、粘度5mPa・sの分子鎖両末端トリメチル
シロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジ
ェンシロキサン共重合体2.6重量部(この共重合体中
のケイ素原子結合水素原子のモル数と上記のベースコン
パウンドに含まれるポリジメチルシロキサン中のケイ素
原子結合ビニル基のモル数の比が4.7:1となる
量)、3−メチル−1−ヘキシン−3−オール0.06
重量部、および白金の1,3−ジビニルテトラメチルジ
シロキサン錯体を白金金属原子として0.4重量%含有
する熱可塑性シリコーン樹脂微粒子(シリコーン樹脂の
軟化点が85℃であり、微粒子の平均粒子径が1μmで
ある。)を、白金金属原子が上記のベースコンパウンド
に含まれるポリジメチルシロキサン100万重量部に対
して7重量部となる量を配合してシリコーンゴム組成物
を調製した。このシリコーンゴム組成物の有機樹脂に対
する接着性、および成形用金型に対する離型性を実施例
1と同様にして評価した。また、このシリコーンゴム組
成物を室温で3日間放置した際の粘度の変化を確認し
た。これらの結果を表1に示した。
【0032】
【比較例2】実施例1において、シラトラン誘導体の代
わりにビニルトリメトキシシランを同量配合した以外は
実施例1と同様にしてシリコーンゴム組成物を調製し
た。このシリコーンゴム組成物の有機樹脂に対する接着
性、および成形用金型に対する離型性を実施例1と同様
にして評価した。また、このシリコーンゴム組成物を室
温で3日間放置した際の粘度の変化を確認した。これら
の結果を表1に示した。
【0033】
【実施例3】粘度10,000mPa・sの分子鎖両末端ジメ
チルビニルシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサン90
重量部、粘度340mPa・sの分子鎖両末端ジメチルビニ
ルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシ
ロキサン共重合体10重量部、比表面積200m2/g
のヒュームドシリカ30重量部、シリカの表面処理剤と
してヘキサメチルジシラザン5重量部、および水2重量
部を均一に混合し、さらに、真空下、170℃で2時間
加熱混合した。冷却後、得られたベースコンパウンド1
00重量部に対して、参考例1で調製したシラトラン誘
導体1.0重量部、粘度10mPa・sの分子鎖両末端ジメチ
ルハイドロジェンシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサ
ン8重量部(このポリジメチルシロキサン中のケイ素原
子結合水素原子のモル数と上記の分子鎖両末端ジメチル
ビニルシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサンと分子鎖
両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサ
ン・メチルビニルシロキサン共重合体中のケイ素原子結
合ビニル基の合計モル数の比が1.7:1となる量)、
3−メチル−1−ヘキシン−3−オール0.06重量
部、および白金の1,3−ジビニルテトラメチルジシロ
キサン錯体の1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサ
ン溶液を白金金属原子が上記の分子鎖両末端ジメチルビ
ニルシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサンと分子鎖両
末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン
・メチルビニルシロキサン共重合体の合計100万重量
部に対して7重量部となる量を混合してシリコーンゴム
組成物を調製した。このシリコーンゴム組成物の有機樹
脂に対する接着性、および成形用金型に対する離型性を
実施例1と同様にして評価した。また、このシリコーン
ゴム組成物を室温で3日間放置した際の粘度の変化を確
認した。これらの結果を表1に示した。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】本発明の複合成形用シリコーンゴム組成
物は、インサート成形、あるいは多色成形等の複合成形
において、有機樹脂に対しては接着性が優れ、成形用金
型に対しては離型性が優れるという特徴がある。したが
って、同一金型で長時間繰り返し成形することができ、
成形品の仕上りが良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 明人 千葉県市原市千種海岸2番2 東レ・ダウ コーニング・シリコーン株式会社研究開発 本部内 Fターム(参考) 4J002 AA01Y AB03Y BC02Y BG02Y CP01Y CP03Y CP04X CP13W DA117 DE197 EE047 EX076 EZ007 FD14X FD157 FD206 GF00 GM00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一分子中に少なくとも2個のケイ素
    原子結合アルケニル基を有するポリジオルガノシロキサ
    ン 100重量部、(B)一分子中
    に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するポ
    リオルガノシロキサン{本成分中のケイ素原子結合水素
    原子のモル数と(A)成分中のケイ素原子結合アルケニル
    基のモル数の比が0.5:1〜20:1となる量}、
    (C)一般式: 【化1】 {式中、R1は同じかまたは異なる水素原子もしくはア
    ルキル基であり、R2は水素原子、アルキル基、および
    一般式: −R4−O−R5 (式中、R4はアルキレン基であり、R5はアルケニル基
    である。)で表されるアルケニルオキシアルキル基から
    なる群から選択される同じかまたは異なる基であり、但
    し、R2の少なくとも1個はこのアルケニルオキシアル
    キル基であり、R3は置換もしくは非置換の一価炭化水
    素基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、グリシドキ
    シアルキル基、オキシラニルアルキル基、アシロキシア
    ルキル基、およびアミノアルキル基からなる群から選択
    される基である。}で表されるシラトラン誘導体
    0.1〜10重量部、および(D)
    本組成物を硬化させ得る量の白金系触媒からなる複合成
    形用シリコーンゴム組成物。
  2. 【請求項2】 (D)成分が、白金系触媒を白金金属原子
    として0.01重量%以上含有する熱可塑性樹脂微粒子
    (熱可塑性樹脂の軟化点が50〜150℃であり、微粒
    子の平均粒子径が0.01〜10μmである。)であるこ
    とを特徴とする、請求項1記載の複合成形用シリコーン
    ゴム組成物。
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