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JP2000193763A - 熱電発電腕時計 - Google Patents

熱電発電腕時計

Info

Publication number
JP2000193763A
JP2000193763A JP11298390A JP29839099A JP2000193763A JP 2000193763 A JP2000193763 A JP 2000193763A JP 11298390 A JP11298390 A JP 11298390A JP 29839099 A JP29839099 A JP 29839099A JP 2000193763 A JP2000193763 A JP 2000193763A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoelectric
metal
wristwatch
thermoelectric element
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11298390A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Watanabe
渡辺  滋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
Priority to JP11298390A priority Critical patent/JP2000193763A/ja
Publication of JP2000193763A publication Critical patent/JP2000193763A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Electromechanical Clocks (AREA)
  • Electric Clocks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱電素子による発電電力を充分確保しなが
ら、文字板と時計ケース全体との大きさのバランスを改
善し、小型化も図れるようにすること。 【解決手段】 金属胴10に絶縁胴20を固着し、絶縁
胴20の裏面に金属製の裏蓋30を密着固定して密閉し
た時計ケースを構成し、その時計ケース内に文字板4
0、ムーブメント50、熱電素子60を収納し、熱電素
子60の一端面を金属胴10に接触させ、他端面を裏蓋
30に接触させる。そして、金属胴10にその内周部1
0dから外周部に突設した一対のバンド取付部10b内
に入り込むように、一対の熱電素子収納部10e,10
eを形成し、そこに一対の熱電素子60,60を収納す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、指針を駆動する
ムーブメントを収納する時計ケース内に、多数の熱電対
により構成される熱電素子を実装してムーブメントの電
源とする熱電発電腕時計に関する。
【0002】
【従来の技術】熱電素子は、多数の熱電対により熱エネ
ルギーを電気エネルギーに変換するもので、その両端に
温度差を与えることにより電圧を発生する発電素子であ
る。そして、この熱電素子を、指針を駆動するムーブメ
ントと共に時計ケース内に実装してムーブメントの電源
とし、時計ケースを構成する裏蓋と金属胴との間の温度
差をその熱電素子によって電気エネルギーに変換し、そ
の発電電力(熱起電力)によってムーブメントを作動さ
せるようにした腕時計が熱電発電腕時計である。
【0003】従来の熱電発電腕時計の内部構造を、図1
0に示す断面図と図11に示す裏蓋を外して見た裏面図
によって説明する。なお、図10は図11のC−C線に
沿う断面図である。
【0004】この熱電発電腕時計100は、平面形状が
円形の風防ガラス111を固着した金属胴110の下側
(裏側)に絶縁胴120を固着するとともに、その裏面
に金属製の裏蓋130を密着固定して時計ケースを構成
している。そして、この時計ケース内に、文字板40
と、指針(時針と分針)51とそれを駆動するステップ
モータ、輪列、水晶発振回路などを含むムーブメント5
0と、熱電素子160とを収納している。
【0005】図に示すように、熱電素子160は、文字
板40およびムーブメント50の外側で絶縁胴120の
内側に実装されている。そして、熱電素子160は、そ
の一端面が金属胴110に接触し、他端面が金属製の裏
蓋130に接触するように収納されている。この金属胴
110と裏蓋130との間に温度差を生じやすくするた
め、両者を熱絶縁する絶縁胴120が設けられている。
【0006】このような構成の熱電発電腕時計100を
腕に装着すると、腕に接する裏蓋130が体温により温
められ、その反対側の金属胴110が外気温によって冷
やされる。このため、熱電素子160の両端には、その
体温と外気温との温度差が与えられ、その温度差により
熱起電力が発生する。この電力によってムーブメント5
0が駆動される。
【0007】図12に、この腕時計に実装する熱電素子
160の概略斜視図を示す。この熱電素子160は、熱
電発電腕時計100に実装できる大きさを有し、柱状の
p型熱電半導体180とn型熱電半導体181を多数規
則的に配列するとともに、各p型およびn型熱電半導体
180,181の間を絶縁樹脂182によって満たし、
全体を一体的に固定している。なお、図12では、柱状
のp型熱電半導体180とn型熱電半導体181の一方
の端面のみが見えている。各p型およびn型熱電半導体
180,181には、ビスマステルル(BiTe)系合
金の半導体が用いられる。
【0008】また、図示は省略しているが、各p型熱電
半導体180とn型熱電半導体181の両端面には、互
いに隣接するものとを接続することによって、全体を直
列に接続するための電極膜が設けられている。そして、
隣接するp型熱電半導体180とn型熱電半導体181
で1対の熱電対を構成し、それぞれが温度差に応じた熱
起電力を発生する。各熱電対は、電極膜によって直列に
接続されているため、熱電素子160全体では、内部に
含まれる熱電対の数に応じた熱起電力を発生する。この
熱電素子160は、その各熱電対に温度差を与えるため
に、上下両端面の一方が金属胴110に、他方が裏蓋1
30に熱的に接触するように、熱電発電腕時計100内
に実装される。
【0009】ところで、この熱電素子160の出力(電
力)の大きさは、それを構成する各P型、N型熱電半導
体180,181の総断面積とその両端に与えられる温
度差の大きさによって決まることが知られている。
【0010】そして、その熱電半導体180,181の
長さが約2mmとすると、熱電発電腕時計100の内部
に生じる温度差は平均すると約1℃程度である。いま、
BiTe系熱電半導体の材料特性を考えると、熱起電圧
は200μV/K、比抵抗は配線抵抗も含めると約1.
2×10-5Ωmであることから、長さが約2mm程度で
あることを考慮すると、単位断面積当たりの最大出力
は、40μW/cm2 となる。
【0011】ところが、この出力の大きさは、熱電素子
がすべて熱電半導体で構成されている場合の値であっ
て、実際は、図示した熱電素子160のように、各p型
およびn型熱電半導体180,181の間には、発電に
寄与しない絶縁樹脂182が満たされていることを考慮
しなければならない。各p型およびn型熱電半導体18
0,181と絶縁樹脂182とが、それぞれ端面におい
て占める占有面積の割合を1:1とすると、熱電半導体
180,181の占める面積は、熱電素子全体の面積の
1/4にしかならない。したがって、上記の出力は、4
0μW/cm2の1/4、すなわち10μW/cm2にな
ってしまう。
【0012】一方、現在の腕時計の消費電力は1μW程
度であるが、腕に装着していない時でも駆動できるよう
に充電するための分も含めると、腕時計に必要とされる
発電電力はその10倍、すなわち約10μW程度にな
る。したがって、熱電発電腕時計に使用する熱電素子
は、10μW程度の発電電力が得られる必要があるが、
それは、端面の面積がおよそ1cm2 のものとなる。こ
の1cm2の面積を有する熱電素子を腕時計の内部に実
装しようとすると、次の点が問題となる。
【0013】腕時計の場合には、図10及び図11に示
したように、中心部分にムーブメントがあるため、熱電
素子が1cm2の面積を有する場合、例えば、端面の縦
横の長さが1cm×1cmの1個の熱電素子をそのまま
納めるのは、スペース的に非常に難しい。
【0014】これを解決するために、熱電素子の外形を
納めやすい形状に変えることが考えられるが、その作製
法と構造からみて、熱電素子は、図12に示したように
直方体に形成するのが一般的であり、曲面ないし曲線に
よる丸みを帯びた形状にすることは非常に難しい。仮
に、そのような形状で形成できたとしても、時計ケース
内に収納したときに隙間が生じやすくなるため、熱電半
導体の充填効率をかえって悪化させてしまうなどの問題
がある。
【0015】そこで、従来は図10及び図11に示した
ように、直方体状の熱電素子をいくつかに分割して、全
体で面積が1cm2 になるようにし、それをムーブメン
ト50の周囲に分散して配置するという実装方法が採用
されていた。図10及び図11に示した例では、4個の
熱電素子160に分割して、ムーブメント50および文
字板40の外側で金属胴110の内周に沿う4箇所に分
散して配置している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、腕時計
の多くは、図11に示すように平面形状が概ね円形にな
っているものが多いため、角形の熱電素子160を実装
するには不向きであり、熱電素子を実装することによっ
て、内部のスペース効率が低下し、全体が大型化してし
まうという問題があった。
【0017】また、一般に、熱電発電腕時計に熱電素子
を実装する場合には、その熱起電力を利用する関係上、
次の3つの条件をすべて満たす必要がある。その条件と
は、熱電素子の一端面が金属胴に直に接触すること、他
端面が裏蓋に接触すること、および金属胴と裏蓋とが熱
絶縁されていることである。
【0018】このため、図10及び図11に示した熱電
発電腕時計100の場合は、各熱電素子160が一端面
を裏蓋130と接触させながら、他端面を金属胴110
と接触させるめに、文字板40の外側に金属胴110に
より熱電素子160の収納スペースを確保しつつ、さら
に、その外側に絶縁胴120も配置しなければならな
い。
【0019】したがって、この熱電発電腕時計100
は、文字板40の外周から、金属胴110の外周までの
面積が大きく広がり、文字板40の大きさに比べて金属
胴110を含む時計ケース全体の大きさが大きくなって
いた。そのため、文字板と時計ケース全体とのバランス
が悪くなってしまうという問題があった。
【0020】前述したように、熱電素子によってムーブ
メントの駆動に必要な発電電力を得るためには、熱電素
子の占める面積が決まってしまうため、時計ケース内に
その収納スペースをある程度の大きさで確保しなければ
ならない。そのため、腕時計を小さくしようとすと、文
字板40を小さくしなければならないことになる。この
ことは、女性用の小型の腕時計を作る場合の大きな問題
であり、女性用の熱電発電腕時計を商品化することは実
質的には不可能であることを意味する。
【0021】このことを代表的な数値によって説明す
る。通常の腕時計を考えると文字板の直径は25mm程
度である。その周囲に熱電素子を配置するが、図11に
示したように熱電素子を4分割した場合は、たとえば熱
電素子1個の面積は8mm×3.1mm程度の大きさに
なる。すると、熱電素子160を実装している円環状の
部分は、幅5mm程度を必要とする。さらにその周囲に
絶縁胴120があり、その幅も5mm程度とすると、こ
れらをすべて加え合わせた腕時計の直径は、概算で45
mm程度というとても大きなものになってしまう。この
大きさでは、男性用でも大き過ぎるぐらいである。
【0022】このような熱電素子を腕時計に実装する場
合の収納スペース上の問題を解決する一つの手段とし
て、熱電素子をさらに細かく、10個、20個と分割し
て配置することも考えられるが、熱電素子の製造やその
実装の際に生じる負荷が増えることを考えると、現実的
ではい。
【0023】上記の問題を解決する別の手段として、熱
電素子の大きさを小さくしても所望の熱起電力が得られ
るようにすること、すなわち、熱電素子の単位体積あた
りの熱起電力(熱起電力密度)を大きくすることが考え
られる。そのためには、熱電素子の両端に与えられる温
度差が大きくなるようにすればよい。
【0024】それには、金属胴からの放熱または裏蓋か
らの体温の吸収が良好になるようにすればよい。する
と、それに応じて、裏蓋と金属胴との間に発生する温度
差が大きくなるから、熱起電力密度も大きくなり、面積
が小さい熱電素子でも充分な熱起電力が得られるように
なる。
【0025】そこで、金属胴からの放熱性を高めるに
は、金属胴の大きさを大きくすればよいが、それでは腕
時計の小型化に逆行してしまい、熱電発電腕時計の小型
化を実現することはできない。
【0026】この発明は、このような問題を解決するた
めになされたものであり、熱電素子を実装した熱電発電
腕時計において、熱電素子による発電電力を充分確保し
ながら、文字板と時計ケース全体との大きさのバランス
を改善し、小型化も図れるようにすること、それによっ
て小型でデザインも優れた熱電発電腕時計を提供できる
ようにすることを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するため、風防ガラスを固着した金属胴に絶縁胴
を固着し、該絶縁胴の裏面に金属製の裏蓋を密着固定し
て密閉した時計ケースを構成し、該時計ケース内に文字
板及びムーブメントと該ムーブメントの電源となる熱電
素子を収納し、該熱電素子の一端面を上記金属胴に接触
させ、他端面を上記裏蓋に接触させてなる熱電発電腕時
計において、次のように構成したものである。
【0028】すなわち、上記金属胴の外周部に一対のバ
ンド取付部を突設し、その内周部に該バンド取付部内に
入り込むように一対の熱電素子収納部を形成し、その各
熱電素子収納部にそれぞれ上記熱電素子を収納する。さ
らに、上記絶縁胴にも、上記金属胴のバンド取付部に対
応する一対の突出部を設け、その各突出部に上記熱電素
子を挿通する孔部を設けるようにするとよい。
【0029】また、上記裏蓋を、上記時計ケースのムー
ブメント収納領域を封止する第1の裏蓋と、上記熱電素
子と接触する2枚の第2の裏蓋とに分割することができ
る。その2枚の第2の裏蓋を上記絶縁胴の一対の突出部
の裏面にそれぞれ固着するとよい。その場合、第1の裏
蓋のみを絶縁胴に着脱可能に取り付けることができる。
【0030】また、この発明による熱電発電腕時計は、
上記の目的を達成するため、風防ガラスを高熱伝導性の
ガラスにして、その風防ガラスを高熱伝導性のシール材
を介して上記金属胴に固着するようにしてもよい。上記
風防ガラスは、サファイアガラスからなるものがよく、
上記シール材は、それぞれ高熱伝導性粒子を含むパッキ
ン,接着剤,グリスのいずれか、またはこれらの組み合
わせからなるものでよい。
【0031】あるいは、上記金属胴の外周部に一対のバ
ンド取付部を突設し、そのバンド取付部に金属製バンド
を接続し、その金属製バンドの裏面側に断熱性バンドを
設けるようにしてもよい。その場合、上記金属製バンド
と断熱性バンドとの間に隙間が形成されるようにするの
が望ましい。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、この発明による熱電発電腕
時計の最適な実施形態について、図面を用いて説明す
る。
【0033】〔第1の実施形態:図1〜図3〕まず、こ
の発明による熱電発電腕時計の第1の実施形態につい
て、図1から図3を用いて説明する。図1はその熱電発
電腕時計の内部構造を示す断面図であり、図2のA−A
線に沿う断面図である。図2はその裏蓋を外して見た裏
面図、図3は裏蓋のみの平面図である。なお、図10お
よび図11に示した従来の熱電発電腕時計と同じ部分に
ついては、同じ符号を付している。
【0034】この熱電発電腕時計1は、金属胴10の下
側(裏側)に絶縁胴20を固着するとともに、その裏面
に裏蓋30を密着固定して時計ケースを構成している。
その時計ケース内に、文字板40と、指針(時針と分
針)51を駆動するステップモータ、輪列、水晶発振回
路などを含むムーブメント50、およびムーブメント5
0の電源となる熱電素子60を収納している。
【0035】金属胴10は金属製でほぼ円筒状をなし、
その前端部に平面形状が円形の風防ガラス11を接着あ
るいは嵌合により固着している。そして、その風防ガラ
ス11の外側に適度な幅の環状部10aを有し、その外
周部の風防ガラス11を挾んで対称な位置に一対のバン
ド取付部10b,10bを突設している。その各バンド
取付部10b,10bには、それぞれ時計バンドを支持
する軸を取り付けるための軸孔を形成した一対の軸受部
10c,10cが設けられている。
【0036】バンド取付部は腕時計には基本的に必要な
部位であり、熱電発電腕時計に限らず、どの腕時計にも
存在する。そして、このバンド取付部は、丸形の腕時計
でも金属胴の外周面から突出した角形に近い形状をして
いる。そこで、この熱電発電腕時計1は、金属胴10の
内周部10dに、各バンド取付部10b,10b内に入
り込むように凹陥した、一対の熱電素子収納部10e,
10eを形成している。
【0037】絶縁胴20は、金属胴10と裏蓋30の間
に温度差を生じやすくするために設けたもので、樹脂等
の熱絶縁性の高い材料によって、金属胴10と同経の略
円筒状に形成されいてる。そして、その外周部に金属胴
10の一対のバンド取付部10b,10bと対応する一
対の突出部20b,20bを設け、その内周部20dに
も各突出部20b,20b内に入り込むように凹陥した
熱電素子収納部20e,20eを形成している。
【0038】金属胴10と絶縁胴20とは、金属胴10
の下端面と絶縁胴20の上端面が接合するように重ね合
わされて固着されている。そして、この金属胴10の熱
電素子収納部10eと絶縁胴20の熱電素子収納部20
eとによって、時計ケースの内周面の外側に一対の熱電
素子収納スペースを形成し、そこに一対の熱電素子6
0,60を収納する。
【0039】裏蓋30は、図3に示すように、絶縁胴2
0の裏面に対応して、密閉した時計ケースを構成し得る
形状に形成され、時計ケースのムーブメント収納領域を
封止するための略円形の部分30aと、その両側の上述
した熱電素子収納部を封止するための一対の角形の部分
30b,30bとを、金属板によって一体に形成してい
る。
【0040】そして、この裏蓋30は、絶縁胴20およ
び熱電素子60の一端面に密着した状態で、所定の位置
にあけられるネジ穴(図示せず)を通して絶縁胴20に
ネジ止めされる。なお、この裏蓋30は、絶縁胴20と
互いに嵌まり合う嵌合構造によって固定するようにして
もよい。
【0041】2個の熱電素子60は、それぞれ時計ケー
スを構成する金属胴10のバンド取付部10b内に入り
込むように形成された熱電素子収納部10eに収納され
て実装されている。そして、各熱電素子60は、その上
端面が金属胴10の熱電素子収納部10eの上内面に接
触し、下部が絶縁胴20の熱電素子収納部20eに納ま
り、その下端面が裏蓋30の内面に接触している。した
がって、この2個の熱電素子60は、実装条件をすべて
満たして実装されている。なお、この熱電素子60は、
図12に示した従来の熱電素子160と大きさが異なる
だけであるで、その構成についての説明は省略する。
【0042】以上のように、この実施形態の熱電発電腕
時計1は、図10及び図11に示した従来の熱電発電腕
時計100と比較すると、その基本的な構成は共通して
いるが、熱電素子を収納するための構成が相違してい
る。
【0043】すなわち、従来の熱電発電腕時計100に
おいては、金属胴110とムーブメント50との間に、
金属胴110の内周面に沿って4個の熱電素子を配置し
て収納していたが、この実施形態の熱電発電腕時計1に
おいては、金属胴10の内周部10dの外側にバンド取
付部10b内に入り込むように形成した一対の熱電素子
収納部10e,10eに、従来より大きい2個の熱電素
子を収納している。
【0044】そのため、この実施形態の熱電発電腕時計
1の場合、金属胴10の内周部10dの内側に熱電素子
を配置するスペースを確保する必要がないので、風防ガ
ラス11の外側の環状部10aを大きくする必要がな
く、時計ケース内部のスペースの利用効率が高まる。
【0045】したがって、金属胴10および絶縁胴20
の外経を従来のものより小さくすることができ、文字板
40の大きさに比べて時計ケース全体の大きさが必要以
上に大きくなるようなことはなく、腕時計全体からみた
デザイン面でのバランスも良好になる。
【0046】さらに、図示したように、金属胴10のバ
ンド取付部10bと絶縁胴20の突出部20bは、角型
に近い形状であるから、熱電素子収納部10e,20e
もそれに対応した角型に近い形状にすることができ、直
方体の熱電素子を収納し易いため、従来より大きい熱電
素子60を収納できる。
【0047】例えば、バンド取付部10bと突出部20
bの図2に示す幅wは、普通の男性用腕時計の場合は2
cm程度はあるので、比較的大きい熱電素子60を収納
することができる。したがって、従来の熱電発電腕時計
のように、熱電素子を小型のものに分割して収納する必
要がない。
【0048】この実施形態の熱電発電腕時計1では、2
個の熱電素子60を実装している。しかしながら、金属
胴のバンド取付部の形状によっては、面積が1cm2
たとえば縦×横の長さが2cm×0.5cmの熱電素子
60を1個だけをどちらか片側のバンド取付部内の熱電
素子収納部に収納することも可能である。
【0049】この実施形態の熱電発電腕時計1を腕に装
着すると、腕に接する裏蓋30は、体温により温めら
れ、その反対側の金属胴10は、外気温によって冷やさ
れる。それによって、熱電素子60の両端面には、その
体温と外気温との温度差が与えられ、その温度差により
熱起電力が発生する。この熱起電力によって、ムーブメ
ント50が駆動される。
【0050】なお、ここで、熱電発電腕時計1の大きさ
の一例について説明する。この熱電発電腕時計1は、直
径25mm程度の文字板40を用いている。この文字板
40の外周には絶縁胴20と金属胴10があるが、裏蓋
30の取り付けを考慮し、そのために必要な経方向の幅
を5mm程度としている。これらの値から、この熱電発
電腕時計1の円弧部分の直径は、35mm程度となり、
通常の熱電素子を用いない腕時計と同程度の直径にな
る。
【0051】また、熱電素子60は、端面の大きさが1
6mm×3.1mmである。バンド取付部10bの幅W
は2.4mmであり、バンド取付部10bを含む中心を
通る直径は、35.1mm程度となる。このようにバン
ド取付部を含めても通常の腕時計と変わらない大きさ
で、2個の熱電素子60が十分納まる構造となる。
【0052】〔第2の実施形態:図4〜図6〕次に、こ
の発明による熱電発電腕時計の第2の実施形態につい
て、図4から図6を用いて説明する。図4はその熱電発
電腕時計の内部構造を示す断面図であり、図5のB−B
線に沿う断面図である。図5はその裏蓋を外して見た裏
面図、図6は裏蓋のみの平面図である。なお、これらの
図において、図1から図3に示した第1の実施形態と対
応する部分には同一の符号を付している。
【0053】この熱電発電腕時計2は、第1の実施形態
における熱電発電腕時計1と比較して、絶縁胴25及び
裏蓋35の形状がそれぞれ、第1の実施形態の絶縁胴2
0及び裏蓋30と異なるほかは共通している。そこで、
以下では、その相違点を中心に説明し、共通点について
の説明は省略乃至簡略化する。
【0054】絶縁胴25は、金属胴10のバンド取付部
10bに対応する一対の突出部25b,25bを有し、
その各突出部25b,25bにそれぞれ熱電素子60を
挿通する孔部25eを設けたもので、図5に示すよう
に、ムーブメント50の両側に平面状の隔壁部25c,
25cが平行に形成されている。
【0055】裏蓋35は、図6に示すように、第1の裏
蓋35aと一対の第2の裏蓋35b,35bの3つの部
分からなっている。第1の裏蓋35aは、絶縁胴25の
裏面のうち、突出部85を除いた部分、すなわち、時計
ケースのムーブメント50の収納領域を封止し得る小判
型の形状に形成されている。また、第2の裏蓋35b,
35bは、それぞれ、熱電素子60に接触させるため、
突出部25を封止し得る長方形の形状に形成されてい
る。
【0056】そして、この絶縁胴25と金属胴10とが
互いに固着されるとともに、絶縁胴25の裏面に、裏蓋
35をなす第1の裏蓋35aと一対の第2の裏蓋35
b,35bを密着して時計ケースが構成される。この時
計ケース内には、第1の実施形態と同様に、金属胴10
の環状部10aから、バンド取付部10b内に入り込む
ように熱電素子収納部10eが形成されている。
【0057】そして、一対の熱電素子60,60は、そ
れぞれその金属胴10の内周部10dからバンド取付部
10b内に入り込むように凹陥して形成された熱電素子
収納部10eに収納されると共に、絶縁胴25の孔部2
5eに挿通される。そして、その上端面は金属胴10の
熱電素子収納部10eの上内面に接触し、下端面は第2
の裏蓋35bの内面に接触する。なお、絶縁胴25の隔
壁部25cと文字盤40との間には隙間があいているの
で、各熱電素子60とムーブメント50と接続するため
のリード線等を設けるのに支障はない。
【0058】また、第1の裏蓋35aは、絶縁胴25の
円弧状部25dおよび突出部25bの裏面にネジ止めに
よって取り外し可能に装着され、第2の裏蓋35b,3
5bは、それぞれ絶縁胴25の突出部25bの裏面に接
着して固着される。このように、裏蓋35を3つに分割
して、第1の裏蓋35aをネジ止めして固着し、第2の
裏蓋35b,35bは接着して固着するのは、次の理由
による。
【0059】第1の裏蓋35aは、文字板40とともに
ムーブメント50の収納領域を封止するものであるか
ら、後のメンテナンスを考慮すると、着脱可能なネジ止
めによって固着する方が好ましい。
【0060】これに対して、第2の裏蓋35b,35b
は、熱電素子60を収納する部分を封止するものである
から、後のメンテナンスを考慮する必要が殆どなく、熱
電素子60と接触して外部から体温を伝達する役目を果
たすものであるから、特に着脱可能にする必要はない。
そして、ネジ止めにすると、ネジ穴を形成するために余
計なスペースを確保する必要を生じて、スペースの利用
効率を悪化させてしまう。
【0061】また、熱電発電腕時計2の大きさを小さく
するとしても、熱電素子60はあまり小さくできないた
め、絶縁胴25を構成する円弧状部25dや隔壁部25
cの幅を小さくする必要がある。そうすると、ネジ止め
や嵌合などはし難くなるため、接着した方がより信頼で
きる構造となる。
【0062】そこで、この実施形態では、裏蓋35を3
つに分割して、それぞれの役割に応じた手段で固着する
ことによって、内部のスペースの利用効率を悪化させる
ことなく、しかも、後のメンテナンスをする際にも便利
な構造としている。なお、第1の裏蓋35aと絶縁胴2
5とは嵌合させて固定してもよい。
【0063】ところで、裏蓋を固着する際にネジ子止め
にした場合のスペースの利用効率の悪化や、ムーブメン
ト50等のメンテナンスの便宜を図ることは、第1の実
施形態の熱電発電腕時計1についても同様である。した
がって、熱電発電腕時計1における一体の裏蓋30に代
えて、この第2の実施形態の熱電発電腕時計2と同様に
3分割した裏蓋を使用してもよく、そうすれば、ネジ穴
の確保に伴うスペースの利用効率の低下がなく、しかも
後のメンテナンスの便宜を図ることもできる。
【0064】しかし、熱電発電腕時計1において、図6
に示したような3分割した裏蓋35を用いると、第1の
裏蓋35aと、第2の裏蓋35bとの間の接合部分から
水が浸入しやすくなるため、防水機能を設ける必要があ
る。この点、第2の実施形態の熱電発電腕時計2の場合
には、絶縁胴25に隔壁部25cが設けられているの
で、この隔壁部25cに固着して第1の裏蓋35aと第
2の裏蓋35bとを接合することができ、確実に防水す
ることが可能である。
【0065】〔第3の実施形態:図7〜図9〕次に、こ
の発明による熱電発電腕時計の第3の実施形態につい
て、図7から図9を用いて説明する。図7は、その第3
の実施形態の熱電発電腕時計本体の図1と同様な断面
図、図8はその熱電発電腕時計に時計バンドを装着した
状態を示す側面図、図9は、その時計バンドの一部を拡
大して示す側面図である。なお、図示の都合上、図7と
図8における熱電発電腕時計本体3の寸法比率が幾分異
なっている。図7及び図8において、図1と対応する部
分には同一の符号を付している。
【0066】図7に示す熱電発電腕時計本体3は、図1
から図3によって説明した第1の実施形態における熱電
発電腕時計1と殆ど同じ構造であるが、金属胴10のバ
ンド取付部10bに設けた軸受部10fの形状が図1に
示した軸受部10cの形状と若干異なる。また、この熱
電発電腕時計本体3の風防ガラス16には、高熱伝導性
のガラス、好ましくはサファイアガラスを用いる。
【0067】そして、この風防ガラス16をシール材1
7を介して金属胴10に固定しているが、そのシール材
17は、図7に示すように、風防ガラス16の周縁部に
沿った円環状を呈する断面L字状に形成され、その周縁
部の端面から下側に回り込ませて隙間無く密着するよう
にしている。このシール材17は、金属胴10と風防ガ
ラス16との熱伝達を損なわないように高熱伝導性のシ
ール材を使用する。例えば、高熱伝導性を有するフィラ
ー(粒子)を含むパッキン、接着剤、グリスのいずれ
か、またはこれらの組み合わせによって形成することが
できる。
【0068】この熱電発電腕時計本体3のその他の構成
は、図1から図3によって説明した第1の実施形態にお
ける熱電発電腕時計1と同じであるから、その説明を省
略する。このように熱電発電腕時計本体3を構成するこ
とによって、金属胴10だけでなく風防ガラス16をも
放熱部材として有効に利用することができるため、金属
胴10の冷却効果を高め、熱電素子60の両端の温度差
を大きくして熱起電力を高めることができる。そのた
め、熱電素子60の大きさを小さくしても充分な電力を
得ることが可能になる。
【0069】図8に示す時計バンド90は、連結可能な
一対の熱伝導性のよい金属製バンド91と断熱性のある
断熱性バンド92とからなる二重構造になっている。そ
して、それぞれその金属製バンド91の一端部が、熱電
発電腕時計本体3の金属胴10に突設された一対のバン
ド取付部10b,10bに、軸受部10fに支持される
軸(ピン)80によって回動可能に接続されている。
【0070】そして、その金属製バンド91の裏面側、
すなわち、この熱電発電腕時計を装着する人の腕に接す
る側に、断熱性バンド92を貼り付けている。なお、図
9に示すように、断熱性バンド92に多数の突起92a
を設け、金属製バンド91との間に隙間93を形成する
とよい。そうすれば、その隙間93の空気層によつて、
金属製バンド91と断熱性バンド92の間の断熱効果を
高めることができる。
【0071】以上のように構成された熱電発電腕時計
は、時計バンド90の断熱性バンド92を腕に接触させ
つつ、金属製バンド91を外気に接触させるようにして
腕に装着することができる。このとき、熱電発電腕時計
本体3の裏蓋30が腕に接触するとともに、金属胴10
が外気に接触するので、第1の実施形態の熱電発電腕時
計1と同様に、体温と外気温との温度差が熱電素子60
に与えられて熱起電力が生成される。その電力によって
ムーブメント50が駆動される。
【0072】そして、時計バンド90が断熱性バンド9
2と金属製バンド91の二層構造であることによって、
次のような作用効果がもたらされる。すなわち、装着者
の体温は、裏蓋30には伝達されるが、金属製バンド9
1には断熱性バンド92によって熱の伝達が遮断される
ため伝達されず、この金属製バンド91を通じて金属胴
10に伝達されることは殆どない。
【0073】逆に、金属胴10の熱を金属製バンド91
に伝達してより大きな面積で放熱させることができるた
め、金属胴10の温度を下げ、熱電素子60に与える温
度差を大きくすることができる。そのため、熱電素子6
0の両端の温度差を大きくして熱起電力を高めることが
でき、熱電素子60の大きさを小さくしても充分な電力
を得ることが可能になる。
【0074】熱電発電腕時計本体3を図7に示したよう
に、風防ガラス16をサファイアガラスのような高熱伝
導性ガラスで形成し、高熱伝導性のシール材17によっ
て金属胴10に固着するだけでも、熱電素子60の熱起
電力を高めることができる。また、時計バンド90も金
属製バンド91と断熱性バンド92の二重構造にするこ
とによっても、熱電素子60の熱起電力を高めることが
できる。
【0075】したがって、この実施形態のようにその両
方を実施すれば、同じ大きさの熱電素子60を使用して
も一層大きな熱起電力が得られることになる。このた
め、熱電発電腕時計1と同様の熱起電力を必要とする場
合には、熱電素子60を大きさを小さくすることができ
る。そして、熱電素子60の大きさが小さくなれば、熱
電素子収納部13の大きさを小さくすることができるた
め、熱電発電腕時計本体3を小型化することが可能とな
り、腕時計全体からみたデザイン面でのバランスも一層
良くすることができる。
【0076】なお、時計バンド90の金属製バンドを折
曲式のロック部を有する一体のものとし、断熱性バンド
92をゴム等の弾性のある材料によって環状に形成して
もよい。そうすると、熱電発電腕時計を装着したとき、
断熱性バンド92が装着者の腕にぴったり係止され、金
属製バンド91がその上側に少しゆとりを持って装着さ
れるようになる。このようにしても、金属製バンド91
と断熱性バンド92との間に隙間を設け、空気層を形成
することができる。
【0077】なお、以上の各実施形態では、風防ガラス
や金属胴の平面形状が略円形をなす熱電発電腕時計を例
にとって説明したが、この発明による熱電発電腕時計
は、この形状に限定されるものではなく、それらの平面
形状が楕円形や方形をなすものにも勿論適用できる。
【0078】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る熱電発電腕時計は、金属胴にバンド取付部を設けると
ともに、その金属胴の内周部からバンド取付部に入り込
むように熱電素子収納部を形成している。そのため、金
属胴の内周より内側に熱電素子の収納スペースを確保す
る必要がなく、時計ケースの大きさを一般の腕時計と同
じ程度にしても、必要な電力を得るための熱電素子を収
納することができ、しかも、腕時計全体からみたデザイ
ン面でのバランスも良くすることができる。
【0079】そして、収納する熱電素子は、1個の大き
さが従来よりも大きなものを使用することができるの
で、必要な熱電素子の数は少なくてよく、製造や実装に
対する負担が従来よりも少なくなる。
【0080】また、裏蓋を第1の裏蓋と一対の第2の裏
蓋とに3分割して構成した場合には、それぞれを別に固
定することができるので、ムーブメント等のメンテナン
ス性を損なうことなく、小型化が可能になる。
【0081】風防ガラスに高熱伝導性のガラスを使用す
るとともに、それを金属胴に固着するためのシール材に
も高熱伝導性のものを使用すると、金属胴からの放熱性
を高め、熱電素子に与える温度差を大きくしてその熱起
電力を高めることができる。このようにしても、熱電素
子を小型化して、上記と同様な効果を得ることが可能に
なる。
【0082】さらに、熱電発電腕時計本体に取り付ける
時計バンドを、金属製バンドと断熱性バンドとからなる
二層構造にすることによっても、金属胴からの放熱性を
高め、上記と同様な効果を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による熱電発電腕時計の第1の実施形
態の構造を示す図2のA−A線に沿う断面図である。
【図2】同じくその熱電発電腕時計を裏蓋を外して見た
裏面図である。
【図3】図1に示した熱電発電腕時計の裏蓋の平面図で
ある。
【図4】この発明による熱電発電腕時計の第2の実施形
態の構造を示す図5のB−B線に沿う断面図である。
【図5】同じくその熱電発電腕時計を裏蓋を外して見た
裏面図である。
【図6】図4に示した熱電発電腕時計の裏蓋の各部を分
離して示す平面図である。
【図7】この発明による熱電発電腕時計の第3の実施形
態の熱電発電腕時計本体の構造を示す図1と同様な断面
図である。
【図8】図7に示した熱電発電腕時計本体に時計バンド
を装着した状態を示す側面図である。
【図9】図8に示した時計バンドの一部を拡大して示す
側面図である。
【図10】従来の熱電発電腕時計の構造例を示す図11
のC−C線に沿う断面図である。
【図11】同じくその熱電発電腕時計を裏蓋を外して見
た裏面図である。
【図12】同じくそのを熱電発電腕時計に実装される熱
電素子の概略斜視図である。
【符号の説明】
1,2:熱電発電腕時計 3:熱電発電腕時計本体 10:金属胴 10a:環状部 10b,10は:バンド取付部 10c:軸受部 10d:内周部 10e:熱電素子収納部 11,16:風防ガラス 17:シール材 20,25:絶縁胴 20b,25b:突出部 20d:内周部 20e:熱電素子収納部 25c:隔壁部 25d:円弧状部 25e:熱電素子を挿通する孔部 30,35:裏蓋 35a:第1の裏蓋 35b:第2の裏蓋 40:文字板 50:ムーブメント 51:指針 60:熱電素子 90:時計バンド 91:金属製バンド 92:断熱性バンド 92a:突起 93:隙間

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 風防ガラスを固着した金属胴に絶縁胴を
    固着し、該絶縁胴の裏面に金属製の裏蓋を密着固定して
    密閉した時計ケースを構成し、該時計ケース内に文字板
    及びムーブメントと該ムーブメントの電源となる熱電素
    子を収納し、該熱電素子の一端面を前記金属胴に接触さ
    せ、他端面を前記裏蓋に接触させてなる熱電発電腕時計
    において、 前記金属胴は外周部に一対のバンド取付部を突設してお
    り、内周部に該バンド取付部内に入り込むように一対の
    熱電素子収納部を形成し、その各熱電素子収納部にそれ
    ぞれ前記熱電素子を収納したことを特徴とする熱電発電
    腕時計。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱電発電腕時計におい
    て、 前記絶縁胴が前記金属胴の前記バンド取付部に対応する
    一対の突出部を有し、その各突出部に前記熱電素子を挿
    通する孔部を設けている熱電発電腕時計。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の熱電発電腕時計におい
    て、 前記裏蓋が、前記時計ケースのムーブメント収納領域を
    封止する第1の裏蓋と、前記熱電素子と接触する第2の
    裏蓋とからなる熱電発電腕時計。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の熱電発電腕時計におい
    て、 前記裏蓋が、前記時計ケースのムーブメント収納領域を
    封止する第1の裏蓋と、前記熱電素子と接触する第2の
    裏蓋とからなり、該第2の裏蓋が前記絶縁胴の一対の突
    出部の裏面にそれぞれ固着されている熱電発電腕時計。
  5. 【請求項5】 風防ガラスを固着した金属胴に絶縁胴を
    固着し、該絶縁胴の裏面に金属製の裏蓋を密着固定して
    密閉した時計ケースを構成し、該時計ケース内に文字板
    及びムーブメントと該ムーブメントの電源となる熱電素
    子を収納し、該熱電素子の一端面を前記金属胴に接触さ
    せ、他端面を前記裏蓋に接触させてなる熱電発電腕時計
    において、 前記風防ガラスが高熱伝導性のガラスからなり、該風防
    ガラスが高熱伝導性のシール材を介して前記金属胴に固
    着されていることを特徴とする熱電発電腕時計。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の熱電発電腕時計におい
    て、 前記風防ガラスがサファイアガラスからなる熱電発電腕
    時計。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の熱電発電腕時計におい
    て、 前記シール材が、それぞれ高熱伝導性粒子を含むパッキ
    ン,接着剤,グリスのいずれか、またはこれらの組み合
    わせからなる熱電発電腕時計。
  8. 【請求項8】 風防ガラスを固着した金属胴に絶縁胴を
    固着し、該絶縁胴の裏面に金属製の裏蓋を密着固定して
    密閉した時計ケースを構成し、該時計ケース内に文字板
    及びムーブメントと該ムーブメントの電源となる熱電素
    子を収納し、該熱電素子の一端面を前記金属胴に接触さ
    せ、他端面を前記裏蓋に接触させてなる熱電発電腕時計
    において、 前記金属胴は外周部に一対のバンド取付部を突設してお
    り、該バンド取付部に金属製バンドを接続し、該金属製
    バンドの裏面側に断熱性バンドを設けたことを特徴とす
    る熱電発電腕時計。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の熱電発電腕時計におい
    て、 前記金属製バンドと断熱性バンドとの間に隙間が形成さ
    れている熱電発電腕時計。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100451729B1 (ko) * 2001-10-19 2004-10-08 엘지전자 주식회사 후면투사방식 표시장치의 편광 빔 분리기 프리즘 냉각장치
JP2013106081A (ja) * 2011-11-10 2013-05-30 Seiko Instruments Inc 熱発電型携帯機器
CN113595443A (zh) * 2020-04-30 2021-11-02 斯沃奇集团研究及开发有限公司 表的温差发电器的电力指示器装置

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