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JP2000180510A - 半導体集積回路およびその設計方法 - Google Patents

半導体集積回路およびその設計方法

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Publication number
JP2000180510A
JP2000180510A JP10359222A JP35922298A JP2000180510A JP 2000180510 A JP2000180510 A JP 2000180510A JP 10359222 A JP10359222 A JP 10359222A JP 35922298 A JP35922298 A JP 35922298A JP 2000180510 A JP2000180510 A JP 2000180510A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scan
semiconductor integrated
signal
integrated circuit
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10359222A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadami Takeoka
貞巳 竹岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10359222A priority Critical patent/JP2000180510A/ja
Publication of JP2000180510A publication Critical patent/JP2000180510A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキャンチェーンが構成された半導体集積回
路として、通常動作時において、配線の信号変化による
無駄な電力消費を抑える。 【解決手段】 スキャンチェーン10を構成するスキャ
ンフリップフロップ11,12の出力信号線のうち、シ
フトモードの信号経路に含まれ、かつ通常動作時の信号
経路に含まれない配線15,16に切替回路21,25
が設けられている。スキャンイネーブル信号SEが
「1」のときNMOSゲート22,26は導通状態にな
り、配線15a,16aにそれぞれスキャンフリップフ
ロップ11,12の出力信号が伝搬する。一方、スキャ
ンイネーブル信号SEが「0」のときNMOSゲート2
2,26は非導通状態になり、配線15a,16aの電
位はプルダウン素子23,27によって接地電位にな
る。このため、スキャンイネーブル信号SEが「0」の
間は、配線15a,16aにおいて信号変化が起こら
ず、充放電による電力消費が生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、故障検査が効率よ
く行えるよう、スキャンテストを実施するためのスキャ
ンチェーンが構成された半導体集積回路に関する技術に
属する。
【0002】
【従来の技術】図7はスキャンチェーンが構成された従
来の半導体集積回路の一例を示す図である。図7の半導
体集積回路は組合せ回路2およびスキャンフリップフロ
ップ11,12を備えている。スキャンフリップフロッ
プ11,12は同一の構成からなり、スキャンイネーブ
ル入力端子SEに「0」が入力されたときは、クロック
入力端子CKに入力されたクロック信号に同期して通常
データ入力端子Dのデータを取り込む一方、スキャンイ
ネーブル入力端子SEに「1」が入力されたときは、ク
ロック入力端子CKに入力されたクロック信号に同期し
てスキャンデータ入力端子SIのデータを取り込む。
【0003】図7の半導体集積回路は次のように動作す
る。通常動作時は、スキャンフリップフロップ11,1
2は組合せ回路2からの信号を通常データ入力端子Dか
ら受け取り、データ出力端子Qから組合せ回路2に信号
を出力する。
【0004】一方、テスト時は、スキャンイネーブル信
号SEが「1」のとき(シフトモード)、スキャンフリ
ップフロップ11,12はスキャンチェーンとして動作
し、スキャンイン端子7からスキャンフリップフロップ
11,12に組合せ回路2のテストのための信号値を書
き込むことができる。またスキャンイネーブル信号SE
が「0」のとき(キャプチャモード)、スキャンフリッ
プフロップ11,12は組合せ回路2からのテスト結果
信号を受け取り、次いでスキャンイネーブル信号SEを
「1」(シフトモード)にすることによって、スキャン
フリップフロップ11,12に取り込まれた組合せ回路
2のテスト結果信号をスキャンアウト端子8から観測す
ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】半導体集積回路の微細
化と共に、回路全体の消費電力に対して配線の信号変化
による消費電力が占める割合が、増加している。このた
め、半導体集積回路において、配線の信号変化による消
費電力を抑える技術が一層重要になりつつある。
【0006】ところで、従来の半導体集積回路では、図
7に示すように、スキャンチェーンを構成するために、
スキャンフリップフロップの出力端子と次段のスキャン
フリップフロップのスキャンイン端子とを直接、接続し
ていた。
【0007】しかしながら、図7の半導体集積回路で
は、通常動作時において、組合せ回路2に与えられるス
キャンフリップフロップ11,12の出力信号が、通常
動作時の信号経路に含まれない配線15,16において
も信号変化を引き起こしてしまう。これにより、配線1
5,16において信号変化による無駄な充放電が起こ
り、不必要な電力消費が生じる。
【0008】前記の問題に鑑み、本発明は、スキャンチ
ェーンが構成された半導体集積回路として、通常動作時
において、配線の信号変化による無駄な電力消費を抑え
ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明が講じた解決手段は、半導体集積
回路として、スキャンチェーンを構成する記憶素子と、
前記記憶素子の出力信号線のうち、シフトモードにおけ
る信号経路に含まれ、かつ、通常動作時における信号経
路に含まれない配線に設けられ、シフトモードであるか
否かを示す制御信号に応じて出力を切り替える切替回路
とを備えたものであり、前記切替回路は、前記制御信号
が、シフトモードを示すときは出力側配線と出力側配線
とを導通させて入力信号をそのまま出力する一方、シフ
トモードを示さないときは出力側配線における電力消費
が抑制されるよう入力信号にかかわらず固定値を出力す
るものである。
【0010】請求項1の発明によると、スキャンチェー
ンを構成する出力信号線のうち、シフトモードにおける
信号経路に含まれ、かつ、通常動作時における信号経路
に含まれない配線に切替回路が設けられている。そし
て、制御信号がシフトモードを示さないときは、切替回
路から、その出力側配線における電力消費が抑制される
よう固定値が出力される。このため、シフトモード以外
のとき、例えば通常動作時において、切替回路の出力側
配線では信号変化が起こらず、電力消費が生じない。し
たがって、配線の信号変化による無駄な電力消費が抑え
られる。
【0011】請求項2の発明では、前記請求項1の半導
体集積回路における記憶素子および切替回路は、当該半
導体集積回路の設計の際に単一の回路部品として設計さ
れているものとする。
【0012】請求項3の発明では、前記請求項1の半導
体集積回路における切替回路は、前記記憶素子の近傍に
配置されているものとする。
【0013】請求項4の発明では、前記請求項1の半導
体集積回路における切替回路は、入力側配線と出力側配
線との間の導通・非導通を前記制御信号に応じて切替制
御するスイッチゲートと、前記スイッチゲートが非導通
状態のとき、出力側配線の電位を所定の値に固定する電
位固定素子とを備えているものとする。
【0014】請求項5の発明では、前記請求項4の半導
体集積回路におけるスイッチゲートは、NMOSゲー
ト、PMOSゲートまたはCMOSゲートによって構成
されているものとする。
【0015】請求項6の発明では、前記請求項4の半導
体集積回路における電位固定素子は、プルダウン素子、
プルアップ素子またはホールド回路によって構成されて
いるものとする。
【0016】請求項7の発明は、前記請求項1の半導体
集積回路の設計方法として、前記記憶素子および切替回
路を単一の回路部品として設計するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は本発明
の第1の実施形態に係る半導体集積回路を示す回路図で
ある。図1において、半導体集積回路1は第1および第
2のスキャンフリップフロップ11,12並びにスキャ
ンイン端子7およびスキャンアウト端子8によって構成
されたスキャンチェーン10を備えている。スキャンチ
ェーン10を構成する記憶素子としての第1および第2
のスキャンフリップフロップ11,12は同一の構成か
らなり、Dは通常データ入力端子、SIはスキャンデー
タ入力端子、CKはクロック入力端子、SEはスキャン
イネーブル入力端子、Qはデータ出力端子である。クロ
ック入力端子CKにはクロック端子5に与えられたクロ
ック信号CLKが入力され、スキャンイネーブル入力端
子SEにはスキャンイネーブル端子6に与えられたスキ
ャンイネーブル信号SEが入力される。
【0018】第1のスキャンフリップフロップ11の出
力信号線すなわちデータ出力端子Qに接続された配線の
うち、シフトモードにおける信号経路に含まれ、かつ、
通常動作時における信号経路に含まれない配線15に第
1の切替回路21が設けられている。第1の切替回路2
1は入力側配線と出力側配線との間の導通・非導通を制
御信号としてのスキャンイネーブル信号SEに応じて切
替制御するスイッチゲートとしてのNMOSゲート22
と、NMOSゲート22が非導通状態のとき、出力側配
線の電位を接地電位に固定する電位固定素子としてのプ
ルダウン素子23とによって構成されている。すなわ
ち、第1の切替回路21は、スキャンイネーブル信号S
Eが“H”のときは入力信号をそのまま出力する一方、
“L”のときは接地電位を固定値として出力する。
【0019】同様に、NMOSゲート26およびプルダ
ウン素子27からなる第2の切替回路25が、第2のス
キャンフリップフロップ12の出力信号線のうち、シフ
トモードにおける信号経路に含まれ、かつ、通常動作時
における信号経路に含まれない配線16に設けられてい
る。第2の切替回路25も第1の切替回路21と同様
に、スキャンイネーブル信号SEが“H”のときは入力
信号をそのまま出力する一方、“L”のときは接地電位
を固定値として出力する。
【0020】すなわち、図1の半導体集積回路では、ス
キャンイネーブル信号SEが「1」のとき(シフトモー
ド)は配線15,16は導通状態になり、スキャンイネ
ーブル信号SEが「0」のとき(通常動作時およびキャ
プチャモード)は配線15,16は遮断される。
【0021】図1の半導体集積回路は次のように動作す
る。テスト時において、スキャンイネーブル信号SEが
「1」のとき(シフトモード)、NMOSゲート22,
26は導通状態になり、スキャンイン端子7からスキャ
ンアウト端子8までのスキャンチェーン10の信号経路
は正常に動作する。このため、組合せ回路2をテストす
るために必要な信号値を第1および第2のスキャンフリ
ップフロップ11,12にスキャンチェーン10を介し
て書き込むことができる。
【0022】また、スキャンイネーブル信号SEを
「0」のとき(キャプチャモード)、第1および第2の
スキャンフリップフロップ11,12は組合せ回路2か
らのテスト結果信号を受け取る。この場合、次いでスキ
ャンイネーブル信号SEを「1」(シフトモード)にす
ることによって、第1および第2のスキャンフリップフ
ロップ11,12に取り込まれた組合せ回路2のテスト
結果信号をスキャンアウト端子8から観測することがで
きる。
【0023】一方、通常動作時には、スキャンイネーブ
ル信号SEは「0」に固定される。第1および第2のス
キャンフリップフロップ11,12は組合せ回路2から
の信号を通常データ入力端子Dから受け取り、データ出
力端子Qから信号を出力して、それぞれ組合せ回路2に
与える。このとき、NOSゲート22,26は遮断状態
になり、第1および第2の切替回路21,22の出力は
プルダウン素子23,27によって接地電位になる。第
1および第2の切替回路21,22の出力は半導体集積
回路1の通常動作中は接地電位のまま変化しない。
【0024】このように図1の半導体集積回路による
と、シフトモード以外のときは、配線15のうち第1の
切替回路21の出力側の配線15aおよび配線16のう
ち第2の切替回路25の出力側の配線16aにおいて信
号は変化しない。このため、信号変化による充放電が生
じないので、配線15a,16aにおいて電力消費を抑
制することができる。
【0025】一般に、LSI設計の微細化が進むにつれ
て、回路の全消費電力に占めるゲートの消費電力の割合
は減少し、逆に配線の消費電力の割合が増大する。特に
0.25μm以下のプロセスでは、1個のNMOSゲー
トの動作による消費電力は1本の配線の充放電による消
費電力と比べて非常に小さい。また、NMOSゲートが
非導通状態であるときに流れる電流はリーク電流のみで
あるため、これにより消費される電力は配線で消費され
る電力に比べると無視できる量である。
【0026】したがって、NMOSゲート22,26を
設けることによって削減される配線15,16における
消費電力は、NMOSゲート22,26を設けたことに
よって増加する消費電力よりもはるかに大きい。したが
って、特に0.25μm以下のプロセスにおいて、本実
施形態による効果は大きい。
【0027】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態は、半導体集積回路の設計の際に、第1の実施形態で
示した切替回路とスキャンフリップフロップとを単一の
回路部品として設計するものである。
【0028】図2は本実施形態に係るスキャンフリップ
フロップを表すハードマクロ(以下「スキャンマクロ」
と略記する)を示す回路図である。図2に示す回路部品
としてのスキャンマクロは、一般的なスキャンフリップ
フロップ32と、NMOSゲート34およびプルダウン
素子35からなる切替回路33とが組み合わされて構成
されている。切替回路33はスキャンフリップフロップ
32の出力信号線のうち、このスキャンマクロのスキャ
ンアウト端子SOと接続された配線36に設けられてい
る。NMOSゲート34のゲートはスキャンマクロのス
キャンイネーブル端子SEと接続されている。
【0029】図2のスキャンマクロは次のように動作す
る。スキャンイネーブル入力端子SEの入力信号が
「0」のときは、通常データ入力端子Dから受け取った
データを、クロック入力端子CKに入力されたクロック
信号に同期してスキャンフリップフロップ31に取り込
み、取り込んだ信号をデータ出力端子Qから出力する。
このとき、NMOSゲート34は遮断状態になるため、
スキャンフリップフロップ32に取り込まれた信号はス
キャンアウト端子SOに出力されない。スキャンアウト
端子SOの信号はプルダウン素子35によって「0」に
なり、通常動作時はそのまま変化しない。
【0030】一方、スキャンイネーブル入力端子SEの
入力信号が「1」のときは、スキャンデータ入力端子S
Iから受け取ったデータを、クロック入力端子CKに入
力されたクロック信号に同期してスキャンフリップフロ
ップ32に取り込み、取り込んだ信号をデータ出力端子
Qから信号を出力する。このとき、NMOSゲート34
は導通状態になるため、スキャンフリップフロップ32
に取り込まれた信号は同時にスキャンアウト端子SOに
も出力される。
【0031】図3は本実施形態に係る半導体集積回路で
あって、図2に示すスキャンマクロを用いて構成したも
のを示す回路図である。図3において、半導体集積回路
1Aは第1および第2のスキャンマクロ31A,31B
並びにスキャンイン端子7およびスキャンアウト端子8
によって構成されたスキャンチェーン30を備えてい
る。第1および第2のスキャンマクロ31A,31Bは
それぞれ図2のように構成されている。
【0032】図3の半導体集積回路1Aは次のように動
作する。テスト時において、スキャンイネーブル信号S
Eが「1」のとき(シフトモード)、第1および第2の
スキャンマクロ31A,31BのNMOSゲート34は
導通状態になり、スキャンイン端子7からスキャンアウ
ト端子8までのスキャンチェーン30の信号経路は正常
に動作する。このため、組合せ回路2をテストするため
に必要な信号値を第1および第2のスキャンマクロ31
A,31Bにスキャンチェーン30を介して書き込むこ
とができる。
【0033】また、スキャンイネーブル信号SEが
「0」のとき(キャプチャモード)、第1および第2の
スキャンマクロ31A,31Bは組合せ回路2からのテ
スト結果信号を受け取る。この場合、次いでスキャンイ
ネーブル信号SEを「1」(シフトモード)にすること
によって、第1および第2のスキャンマクロ31A,3
1Bに取り込まれた組合せ回路2のテスト結果信号をス
キャンアウト端子8から観測することができる。
【0034】一方、通常動作時には、スキャンイネーブ
ル信号SEは「0」に固定される。第1および第2のス
キャンマクロ31A,31Bは組合せ回路2からの信号
を通常データ入力端子Dから受け取り、データ出力端子
Qから信号を出力してそれぞれ組合せ回路2に与える。
このとき、第1および第2のスキャンマクロ31A,3
1BのNMOSゲート34は遮断状態になり、第1およ
び第2のスキャンマクロ31A,31Bのスキャンアウ
ト端子SOの信号値はプルダウン素子34によって常に
「0」になる。このため、配線37,38の信号値も
「0」になり、半導体集積回路1Aの通常動作中はその
まま変化しない。したがって、配線37,38において
信号変化による充放電が生じないので電力消費を抑制す
ることができる。
【0035】本実施形態によると、スキャンフリップフ
ロップおよび切替回路を単一の回路部品として設計する
ことによって、第1の実施形態よりも、電力消費抑制の
効果をより顕著に得ることができる。
【0036】図4は図3の半導体集積回路1Aのレイア
ウトの例を模式的に示す図である。図4において、図3
と共通の構成要素には図3と同一の符号を付している。
本実施形態では、フリップフロップ32Aおよび切替回
路33Aは第1のスキャンマクロ31Aとして、フリッ
プフロップ32Bおよび切替回路33Bは第2のスキャ
ンマクロ31Bとして、それぞれ単一の回路部品として
設計される。この結果、図4に示すように、切替回路3
3Aはフリップフロップ32Aの近傍に配置され、切替
回路33Bはフリップフロップ32Bの近傍に配置され
る。これにより、スキャンフリップフロップ32Aの出
力信号線の分岐点J1から切替回路33Aまでの配線、
およびスキャンフリップフロップ32Bの出力信号線の
分岐点J2から切替回路33Bまでの配線の長さはきわ
めて短くなる。
【0037】一方、図5は第1の実施形態に係る図1の
半導体集積回路1のレイアウトの例を模式的に示す図で
ある。図5において、図1と共通の構成要素には図1と
同一の符号を付している。この場合、第1の切替回路2
1は第1のスキャンフリップフロップ11の近傍には必
ずしも配置されず、また第2の切替回路25は第2のス
キャンフリップフロップ12の近傍には必ずしも配置さ
れない。このため、第1のスキャンフリップフロップ1
1の出力信号線の分岐点J1から第1の切替回路21ま
での配線、および第2のスキャンフリップフロップ12
の出力信号線の分岐点J2から第2の切替回路25まで
の配線の長さは、図4のレイアウトと比べて、かなり長
くなってしまう。
【0038】すなわち、第1の実施形態では、スキャン
フリップフロップの出力信号線の分岐点から切替回路ま
での配線において信号変化により多少無駄な消費電力が
生じるのに対して、本実施形態によると、切替回路がス
キャンフリップフロップの近傍に配置されるので、スキ
ャンフリップフロップの出力信号線の分岐点から切替回
路までの配線がきわめて短くなり、これにより、これら
の配線における通常動作時の電力消費をほとんどなくす
ことができる。
【0039】したがって、本実施形態によると、第1の
実施形態よりも電力消費抑制の効果をより顕著に得るこ
とができる。
【0040】なお各実施形態では、切替回路のスイッチ
ゲートとしてNMOSゲートを用いるものとしたが、こ
れの代わりに、PMOSゲート、CMOSゲート、3ス
テートバッファまたは3ステートインバータなど、制御
信号に応じて導通・非導通を切替制御できる他の素子を
用いてもかまわない。
【0041】また各実施形態では、切替回路の電位固定
素子としてプルダウン素子を用いるものとしたが、これ
の代わりに、プルアップ素子または信号値をホールドす
る機能を持ったホールド素子でを用いてもかまわない。
【0042】図6は図2に示すスキャンマクロの変形例
を示す図である。同図中、(a)では、切替回路51A
がスイッチゲートとしてのPMOSゲート52および電
位固定素子としてのプルダウン素子53によって構成さ
れている。またPMOSゲート52のスキャンイネーブ
ル信号SEによる制御のためにインバータ54が設けら
れている。図6(b)では、切替回路51Bがスイッチ
ゲートとしてのCMOSゲート55およびプルダウン素
子53によって構成されている。
【0043】また図6(c)では、切替回路51Cがス
イッチゲートとしてのNMOSゲート56および電位固
定素子としてのホールド素子57によって構成されてい
る。ホールド素子57は駆動力が弱い2個のインバータ
によって構成されいる。ホールド素子57は、NMOS
ゲート56が非導通状態のとき、NMOSゲートが非導
通になる直前のスキャンフリップフロップ23の端子Q
の出力信号を保持して出力する。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によると、通常動作
時において、切替回路の出力側配線では信号変化が起こ
らず、電力消費が生じないので、配線の信号変化による
無駄な電力消費が抑えられる。したがって、通常動作時
における半導体集積回路の消費電力をより一層小さくす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路
を示す回路図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係るスキャンマクロ
を示す回路図である。
【図3】図2に示すスキャンマクロを用いて構成した半
導体集積回路を示す回路図である。
【図4】図3の半導体集積回路のレイアウトの例を模式
的に示す図である。
【図5】図1の半導体集積回路のレイアウトの例を模式
的に示す図である。
【図6】(a)〜(c)は図2に示すスキャンマクロの
変形例を示す図である。
【図7】従来の半導体集積回路を示す回路図である。
【符号の説明】
1,1A 半導体集積回路 10,30 スキャンチェーン 11 第1のスキャンフリップフロップ(記憶素子) 12 第2のスキャンフリップフロップ(記憶素子) 15,16 配線 15a 第1の切替回路の出力側配線 16a 第2の切替回路の出力側配線 21 第1の切替回路 22,26 NMOSゲート(スイッチゲート) 23,27 プルダウン素子(電位固定素子) 25 第2の切替回路 32,32A,32B スキャンフリップフロップ(記
憶素子) 33,33A,33B,51A,51B,51C 切替
回路 34,56 NMOSゲート(スイッチゲート) 35,53 プルダウン素子(電位固定素子) 52 PMOSゲート(スイッチゲート) 55 CMOSゲート(スイッチゲート) 57 ホールド素子(電位固定素子) SE スキャンイネーブル信号(制御信号)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スキャンチェーンを構成する記憶素子
    と、 前記記憶素子の出力信号線のうち、シフトモードにおけ
    る信号経路に含まれ、かつ、通常動作時における信号経
    路に含まれない配線に設けられ、シフトモードであるか
    否かを示す制御信号に応じて出力を切り替える切替回路
    とを備え、 前記切替回路は、 前記制御信号が、シフトモードを示すときは、入力側配
    線と出力側配線とを導通させて入力信号をそのまま出力
    する一方、シフトモードを示さないときは、出力側配線
    における電力消費が抑制されるよう、入力信号にかかわ
    らず固定値を出力するものである半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路におい
    て、 前記記憶素子および切替回路は、当該半導体集積回路の
    設計の際に、単一の回路部品として設計されていること
    を特徴とする半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体集積回路におい
    て、 前記切替回路は、前記記憶素子の近傍に配置されている
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体集積回路におい
    て、 前記切替回路は、 入力側配線と出力側配線との間の導通・非導通を、前記
    制御信号に応じて切替制御するスイッチゲートと、 前記スイッチゲートが非導通状態のとき、出力側配線の
    電位を所定の値に固定する電位固定素子とを備えている
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 スイッチゲートは、NMOSゲート、P
    MOSゲートまたはCMOSゲートによって構成されて
    いることを特徴とする請求項4記載の半導体集積回路。
  6. 【請求項6】 電位固定素子は、プルダウン素子、プル
    アップ素子またはホールド回路によって構成されている
    ことを特徴とする請求項4記載の半導体集積回路。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の半導体集積回路の設計方
    法であって、 前記記憶素子および切替回路を、単一の回路部品として
    設計する半導体集積回路の設計方法。
JP10359222A 1998-12-17 1998-12-17 半導体集積回路およびその設計方法 Pending JP2000180510A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6794898B2 (en) 2002-05-29 2004-09-21 Fujitsu Limited Scan flip-flop circuit, scan flip-flop circuit array, and integrated circuit device
JP2007248381A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Nec Corp スキャンテスト用回路を備える電子回路、集積回路及び該集積回路に用いられる消費電力低減方法
JP2012202991A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Lsi Corp 集積回路テスト用の低電力で面積効率の良いスキャンセル

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