JP2000176868A - ロボット制御装置 - Google Patents
ロボット制御装置Info
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- JP2000176868A JP2000176868A JP10358279A JP35827998A JP2000176868A JP 2000176868 A JP2000176868 A JP 2000176868A JP 10358279 A JP10358279 A JP 10358279A JP 35827998 A JP35827998 A JP 35827998A JP 2000176868 A JP2000176868 A JP 2000176868A
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- 230000005484 gravity Effects 0.000 claims abstract description 9
- 238000005457 optimization Methods 0.000 claims description 15
- 238000012937 correction Methods 0.000 claims description 5
- 230000004044 response Effects 0.000 claims description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 description 20
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 13
- 230000006870 function Effects 0.000 description 10
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 8
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- 230000032258 transport Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Manipulator (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従動動作ロボットに重力トルク計算用ワーク
モデル(m,r)や移動経路C≡{P(s)|s0≦s
≦s1}などの最適値を自動的に学習させる。 【解決手段】 ステップ910では、ワークWの代表点
Waを移動させる移動経路CをCj に決定する。C0 は
作業者が初期値として仮定する。ステップ920では、
移動経路Cに従って、移動経過記録手段を用いて、ワー
クWの実際の移動経路Cj とモータ電流I(s)を記録
する。以下、トルクτ(s)=KI(s)を求め、「δ
f(s,m,r)≡{τ(s)−T(s,m,r)}2
<δτ2 」、及び、「δF(C,m,r)≡∫C δf
(s,m,r)ds<ε」が成り立つか否かを判定し、
成り立たない場合にはステップ910へ戻る。これらの
処理を繰り返すことにより移動経路Cは円滑動作に最適
な移動経路となる。ただし、Tは重力トルク計算を行う
関数、δτ、εは作業者が初期設定可能な定数である。
モデル(m,r)や移動経路C≡{P(s)|s0≦s
≦s1}などの最適値を自動的に学習させる。 【解決手段】 ステップ910では、ワークWの代表点
Waを移動させる移動経路CをCj に決定する。C0 は
作業者が初期値として仮定する。ステップ920では、
移動経路Cに従って、移動経過記録手段を用いて、ワー
クWの実際の移動経路Cj とモータ電流I(s)を記録
する。以下、トルクτ(s)=KI(s)を求め、「δ
f(s,m,r)≡{τ(s)−T(s,m,r)}2
<δτ2 」、及び、「δF(C,m,r)≡∫C δf
(s,m,r)ds<ε」が成り立つか否かを判定し、
成り立たない場合にはステップ910へ戻る。これらの
処理を繰り返すことにより移動経路Cは円滑動作に最適
な移動経路となる。ただし、Tは重力トルク計算を行う
関数、δτ、εは作業者が初期設定可能な定数である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ツールに作用する
外力に対して、従動的に動作するロボットの制御装置に
関する。
外力に対して、従動的に動作するロボットの制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ツールに外力が作用するとき、ロ
ボットの軸を駆動するサーボモータに対して電流制限を
設けて、その軸に柔らかさを持たせ、外力を吸収する方
向にロボットのツールを移動させ、外力に対してロボッ
トが従動的に動作できる構成としていた。そして、姿勢
毎の重力トルクを計算するためのパラメータ(アーム
長、質量など)を与えて、各軸の角度を用いて重力トル
クを計算し、重力トルクのバランスがとれるように制御
していた。
ボットの軸を駆動するサーボモータに対して電流制限を
設けて、その軸に柔らかさを持たせ、外力を吸収する方
向にロボットのツールを移動させ、外力に対してロボッ
トが従動的に動作できる構成としていた。そして、姿勢
毎の重力トルクを計算するためのパラメータ(アーム
長、質量など)を与えて、各軸の角度を用いて重力トル
クを計算し、重力トルクのバランスがとれるように制御
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の重力トルクの計
算に用いられる各種のパラメータ(アーム長、質量な
ど)は、ロボットやワークの設計図等の図面より求めら
れた数値である場合が多く、これらの数値(パラメー
タ)を用いた上記の重力トルクの計算では、正確な結果
を得られない場合が多い。従って、より滑らかな制御を
必要とするロボット制御システムにおけるパラメータ設
定作業では、試行錯誤的にパラメータの再設定を繰り返
すことにより妥当な数値を求める必要が生じ、作業効率
が悪かった。また、外力を伴う複雑な形状の移動経路に
沿ってワークを移動させる場合等には、ワークの移動経
路を正確にロボットに教示することが難しい場合があ
る。
算に用いられる各種のパラメータ(アーム長、質量な
ど)は、ロボットやワークの設計図等の図面より求めら
れた数値である場合が多く、これらの数値(パラメー
タ)を用いた上記の重力トルクの計算では、正確な結果
を得られない場合が多い。従って、より滑らかな制御を
必要とするロボット制御システムにおけるパラメータ設
定作業では、試行錯誤的にパラメータの再設定を繰り返
すことにより妥当な数値を求める必要が生じ、作業効率
が悪かった。また、外力を伴う複雑な形状の移動経路に
沿ってワークを移動させる場合等には、ワークの移動経
路を正確にロボットに教示することが難しい場合があ
る。
【0004】本発明は、上記の課題を解決するために成
されたものであり、その目的は、上記従動動作ロボット
が上記のパラメータや移動経路などの最適解を自動的に
学習・取得する機能を提供することである。
されたものであり、その目的は、上記従動動作ロボット
が上記のパラメータや移動経路などの最適解を自動的に
学習・取得する機能を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めには、以下の手段が有効である。即ち、第1の手段
は、サーボモータによって駆動される複数の軸を備え、
外部から作用する外力に対して従動的に動作する従動動
作モードを有するロボットの制御装置に、ロボットのハ
ンドの重量とワークの重量との合計重量の仮定値と、こ
の合計重量の重心とロボットの手首部又は腕部からの相
対位置の仮定値とを設定する仮定値設定手段と、所定経
路に従って従動動作モードにてワークを移動させる間
の、サーボモータの電流値とサーボモータの回転角を記
録する移動経過記録手段と、移動経過記録手段により記
録された電流値又は回転角を基に、上記の合計重量と相
対位置の各仮定値を補正する仮定値最適化手段と、仮定
値最適化手段により最適化された合計重量と相対位置の
各仮定値を基に、従動動作モードにてワークを所定経路
に従って移動させる自動運転手段とを備えることであ
る。
めには、以下の手段が有効である。即ち、第1の手段
は、サーボモータによって駆動される複数の軸を備え、
外部から作用する外力に対して従動的に動作する従動動
作モードを有するロボットの制御装置に、ロボットのハ
ンドの重量とワークの重量との合計重量の仮定値と、こ
の合計重量の重心とロボットの手首部又は腕部からの相
対位置の仮定値とを設定する仮定値設定手段と、所定経
路に従って従動動作モードにてワークを移動させる間
の、サーボモータの電流値とサーボモータの回転角を記
録する移動経過記録手段と、移動経過記録手段により記
録された電流値又は回転角を基に、上記の合計重量と相
対位置の各仮定値を補正する仮定値最適化手段と、仮定
値最適化手段により最適化された合計重量と相対位置の
各仮定値を基に、従動動作モードにてワークを所定経路
に従って移動させる自動運転手段とを備えることであ
る。
【0006】また、第2の手段は、サーボモータによっ
て駆動される複数の軸を備え、外部から作用する外力に
対して従動的に動作する従動動作モードを有するロボッ
トの制御装置に、ロボットのハンドの重量とワークの重
量との合計重量の仮定値と、この合計重量の重心とロボ
ットの手首部又は腕部からの相対位置の仮定値とを設定
する仮定値設定手段と、所定経路に従って従動動作モー
ドにてワークを移動させる間の、サーボモータの電流値
とサーボモータの回転角を記録する移動経過記録手段
と、移動経過記録手段により記録された電流値又は回転
角を基に、所定経路を補正する経路最適化手段と、経路
最適化手段により最適化された所定経路に従って、従動
動作モードにてワークを移動させる自動運転手段とを備
えることである。
て駆動される複数の軸を備え、外部から作用する外力に
対して従動的に動作する従動動作モードを有するロボッ
トの制御装置に、ロボットのハンドの重量とワークの重
量との合計重量の仮定値と、この合計重量の重心とロボ
ットの手首部又は腕部からの相対位置の仮定値とを設定
する仮定値設定手段と、所定経路に従って従動動作モー
ドにてワークを移動させる間の、サーボモータの電流値
とサーボモータの回転角を記録する移動経過記録手段
と、移動経過記録手段により記録された電流値又は回転
角を基に、所定経路を補正する経路最適化手段と、経路
最適化手段により最適化された所定経路に従って、従動
動作モードにてワークを移動させる自動運転手段とを備
えることである。
【0007】また、第3の手段は、上記の第1及び第2
の手段を組み合わせて用いることである。
の手段を組み合わせて用いることである。
【0008】また、第4の手段は、上記の第1乃至第3
のいずれか1つの手段における仮定値最適化手段又は経
路最適化手段において、これらの補正を、移動経過記録
手段により記録された電流値より算出される所定経路上
の各点毎のサーボモータの回転トルク値と、合計重量の
仮定値と相対位置の仮定値と所定経路より算出される所
定経路上の各点毎のサーボモータの回転トルク値との差
分を最小化することにより行うことである。
のいずれか1つの手段における仮定値最適化手段又は経
路最適化手段において、これらの補正を、移動経過記録
手段により記録された電流値より算出される所定経路上
の各点毎のサーボモータの回転トルク値と、合計重量の
仮定値と相対位置の仮定値と所定経路より算出される所
定経路上の各点毎のサーボモータの回転トルク値との差
分を最小化することにより行うことである。
【0009】また、第5の手段は、上記の第1乃至第4
のいずれか1つの手段における自動運転手段において、
移動経過記録手段により記録された電流値又は回転角
が、所定経路上の各点毎に定義された電流値又は回転角
に対する上限値又は下限値を超えた時に、上記の仮定値
最適化手段又は経路最適化手段を再起動することであ
る。以上の手段により、前記の課題を解決することがで
きる。
のいずれか1つの手段における自動運転手段において、
移動経過記録手段により記録された電流値又は回転角
が、所定経路上の各点毎に定義された電流値又は回転角
に対する上限値又は下限値を超えた時に、上記の仮定値
最適化手段又は経路最適化手段を再起動することであ
る。以上の手段により、前記の課題を解決することがで
きる。
【0010】
【作用及び発明の効果】上記の第1の手段によれば、ロ
ボット制御装置によって、所定経路に従って従動動作モ
ードにてワークを移動させる間に記録されたサーボモー
タの電流値とサーボモータの回転角を基に上記の合計重
量と相対位置の各仮定値が補正される。よって、この補
正を必要回数繰り返せば、上記の合計重量と相対位置の
各仮定値の最適化が自動的に実施できる。従って、この
最適化された合計重量と相対位置の各仮定値を基に、従
動動作モードにてワークを所定経路に従って移動させれ
ば、所望の滑らかな制御を実現することができる。これ
らの最適化は、ロボットによって、自動的に行われるた
め、作業者は、上記の合計重量と相対位置の仮定値を仮
定値設定手段により設定するだけでよいため、ティーチ
ング作業の効率的が向上する。
ボット制御装置によって、所定経路に従って従動動作モ
ードにてワークを移動させる間に記録されたサーボモー
タの電流値とサーボモータの回転角を基に上記の合計重
量と相対位置の各仮定値が補正される。よって、この補
正を必要回数繰り返せば、上記の合計重量と相対位置の
各仮定値の最適化が自動的に実施できる。従って、この
最適化された合計重量と相対位置の各仮定値を基に、従
動動作モードにてワークを所定経路に従って移動させれ
ば、所望の滑らかな制御を実現することができる。これ
らの最適化は、ロボットによって、自動的に行われるた
め、作業者は、上記の合計重量と相対位置の仮定値を仮
定値設定手段により設定するだけでよいため、ティーチ
ング作業の効率的が向上する。
【0011】また、上記の第2の手段によれば、記録さ
れた電流値又は回転角を基に所定経路を補正することが
できるため、この補正を必要回数繰り返せば、ワークの
移動経路を最適化することができる。従って、この最適
化された移動経路(所定経路)に従ってワークを移動さ
せれば、所望の滑らかな制御を実現することができる。
れた電流値又は回転角を基に所定経路を補正することが
できるため、この補正を必要回数繰り返せば、ワークの
移動経路を最適化することができる。従って、この最適
化された移動経路(所定経路)に従ってワークを移動さ
せれば、所望の滑らかな制御を実現することができる。
【0012】また、上記の第3の手段によれば、上記第
1及び第2の手段による作用・効果を両方同時に得るこ
とも可能である。また、上記の第4の手段によれば、ロ
ボット制御装置が検知可能な情報を用いて、上記の補正
をより具体的、機械的、かつ、効率的に実現することが
可能となる。
1及び第2の手段による作用・効果を両方同時に得るこ
とも可能である。また、上記の第4の手段によれば、ロ
ボット制御装置が検知可能な情報を用いて、上記の補正
をより具体的、機械的、かつ、効率的に実現することが
可能となる。
【0013】また、上記の第5の手段によれば、上記の
仮定値最適化手段又は経路最適化手段が必要とされるべ
き契機に随時起動されるため、ロボットにより多数のワ
ークを繰り返し操作する場合、特にワークの重量や長さ
に大きなバラツキがある時に、所望の滑らかな制御を実
現する上でより効果的である。
仮定値最適化手段又は経路最適化手段が必要とされるべ
き契機に随時起動されるため、ロボットにより多数のワ
ークを繰り返し操作する場合、特にワークの重量や長さ
に大きなバラツキがある時に、所望の滑らかな制御を実
現する上でより効果的である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施例に
基づいて説明する。 (第1実施例)図1は、第1及び第2実施例に関わるロ
ボットの模式的構成図である。6軸垂直多関節ロボット
10は、固定ベース27上にローテータ11が鉛直な軸
線(1軸)X1を中心に水平面内で回転自在に支持さ
れ、ローテータ11上には、第1アーム12が水平な軸
線(2軸)X2を中心に揺動自在に支持されている。第
1アーム12には、第2アーム13が水平な軸線(3
軸)X3を中心に揺動自在に支持されている。
基づいて説明する。 (第1実施例)図1は、第1及び第2実施例に関わるロ
ボットの模式的構成図である。6軸垂直多関節ロボット
10は、固定ベース27上にローテータ11が鉛直な軸
線(1軸)X1を中心に水平面内で回転自在に支持さ
れ、ローテータ11上には、第1アーム12が水平な軸
線(2軸)X2を中心に揺動自在に支持されている。第
1アーム12には、第2アーム13が水平な軸線(3
軸)X3を中心に揺動自在に支持されている。
【0015】又、ローテータ11上には、水平な軸線X
2を中心に揺動自在に第1リンク18が支持されてお
り、第1リンク18と第2アーム13の末端が第2リン
ク19で連結されている。第1リンク18が駆動される
ことにより、第2アーム13が揺動する。第2アーム1
3の先端部には、4軸、5軸及び6軸を備える手首部1
4が回動可能に支持されている。手首部14の先端のフ
ランジには、1対の把持爪17a(図4参照)を有する
ハンド(ツール)17が設けられている。
2を中心に揺動自在に第1リンク18が支持されてお
り、第1リンク18と第2アーム13の末端が第2リン
ク19で連結されている。第1リンク18が駆動される
ことにより、第2アーム13が揺動する。第2アーム1
3の先端部には、4軸、5軸及び6軸を備える手首部1
4が回動可能に支持されている。手首部14の先端のフ
ランジには、1対の把持爪17a(図4参照)を有する
ハンド(ツール)17が設けられている。
【0016】次に、図2に基づいてロボット10の制御
装置の構成について説明する。CPU80には、メモリ
81、各軸に対応するサーボユニット91〜96、ティ
ーチングボックス70が接続されている。サーボユニッ
ト91〜96は、それぞれサーボCPUとメモリとを備
えており、CPU80から出力される指令回転角信号θ
1 〜θ6 、重力トルク値Gf1〜Gf6、イナーシャ値JL1
〜JL6等に基づいて、1軸〜6軸の駆動に用いられるサ
ーボモータM1〜M6を制御する。
装置の構成について説明する。CPU80には、メモリ
81、各軸に対応するサーボユニット91〜96、ティ
ーチングボックス70が接続されている。サーボユニッ
ト91〜96は、それぞれサーボCPUとメモリとを備
えており、CPU80から出力される指令回転角信号θ
1 〜θ6 、重力トルク値Gf1〜Gf6、イナーシャ値JL1
〜JL6等に基づいて、1軸〜6軸の駆動に用いられるサ
ーボモータM1〜M6を制御する。
【0017】各サーボモータM1〜M6に連結されたエ
ンコーダE1〜E6は、各サーボモータM1〜M6の回
転角α1〜α6を検出し出力する。また、各サーボモー
タM1〜M6に連結された電流検出器61〜66は、各
サーボモータM1〜M6の電流β1〜β6を検出し出力
する。出力α1〜α6及び出力β1〜β6は、CPU8
0及びサーボユニット91〜96に入力され、CPU8
0による各軸の重力トルク値及びイナーシャ値の演算
や、サーボユニット91〜96による位置フィードバッ
ク制御及び速度フィードバック制御等に用いられる。
ンコーダE1〜E6は、各サーボモータM1〜M6の回
転角α1〜α6を検出し出力する。また、各サーボモー
タM1〜M6に連結された電流検出器61〜66は、各
サーボモータM1〜M6の電流β1〜β6を検出し出力
する。出力α1〜α6及び出力β1〜β6は、CPU8
0及びサーボユニット91〜96に入力され、CPU8
0による各軸の重力トルク値及びイナーシャ値の演算
や、サーボユニット91〜96による位置フィードバッ
ク制御及び速度フィードバック制御等に用いられる。
【0018】メモリ81は、ロボット10の動作プログ
ラムを記憶するプログラムエリア、教示点等の加工に必
要なデータを記憶する加工データエリア、出力α1〜α
6、出力β1〜β6等を記憶する制御データエリア等を
備えている。ティーチングボックス70は、ロボット1
0の教示作業や、動作プログラムを入力するためのもの
であり、ディスプレイ70aと、ロボット10に対する
動作指令や、動作プログラム等の入力を行うキーボード
70bとを備えている。
ラムを記憶するプログラムエリア、教示点等の加工に必
要なデータを記憶する加工データエリア、出力α1〜α
6、出力β1〜β6等を記憶する制御データエリア等を
備えている。ティーチングボックス70は、ロボット1
0の教示作業や、動作プログラムを入力するためのもの
であり、ディスプレイ70aと、ロボット10に対する
動作指令や、動作プログラム等の入力を行うキーボード
70bとを備えている。
【0019】次に、サーボユニット91〜96の詳細を
図3に示し、その各部の処理内容を説明する。速度フィ
ードフォワード407は、位置ループ401の後の指令
値に入力され、重力トルクフィードフォワード405及
び加速度トルクフィードフォワード406は、速度ルー
プ402の後の指令値に入力される。その後には電流制
限部403が設けられており、電流制限部403で定め
られた電流指令値は、アンプ部404に出力される。電
流制限部403は、重力トルクフィードフォワード40
5の出力するロボット10の各姿勢を維持するのに必要
な各軸の重力トルク値Gf1〜Gf6に対して所定の電流値
幅を考慮して電流制限値を決定する。これらの機能はデ
ジタル処理により達成される。
図3に示し、その各部の処理内容を説明する。速度フィ
ードフォワード407は、位置ループ401の後の指令
値に入力され、重力トルクフィードフォワード405及
び加速度トルクフィードフォワード406は、速度ルー
プ402の後の指令値に入力される。その後には電流制
限部403が設けられており、電流制限部403で定め
られた電流指令値は、アンプ部404に出力される。電
流制限部403は、重力トルクフィードフォワード40
5の出力するロボット10の各姿勢を維持するのに必要
な各軸の重力トルク値Gf1〜Gf6に対して所定の電流値
幅を考慮して電流制限値を決定する。これらの機能はデ
ジタル処理により達成される。
【0020】以上の構成に基づくロボット10の動作に
ついて説明する。図4は、第1実施例に関わるワーク上
の代表点Waの移動経路を示す説明図である。ロボット
10は、図略の初期位置Pxから移動を開始し、図1の
載置台40上に用意されたワークWをハンド17により
把持する。ワークWとハンド17の合計重量mの位置
は、ベクトルrにより表される。ただし、このベクトル
rの始点は、手首部14上の基準点Oであり、このベク
トルrの終点は、合計重量mの重心とする。m,rは、
図面上のモデルから決定された仮定値であるため、必ず
しも現実の数値とは一致しない。以下、ハンド17に把
持されたワークWの片方の先端上の1点をWaとする。
また、この把持動作が完了した時点でのWaの位置をP
2とする。次に、ロボット10は、空間上に定義されて
いる所定経路C0 上の始点P0までWaが来るようにワ
ークWを把持したまま搬送する。以上の動作は、上記の
電流制限を設けずに行われる。
ついて説明する。図4は、第1実施例に関わるワーク上
の代表点Waの移動経路を示す説明図である。ロボット
10は、図略の初期位置Pxから移動を開始し、図1の
載置台40上に用意されたワークWをハンド17により
把持する。ワークWとハンド17の合計重量mの位置
は、ベクトルrにより表される。ただし、このベクトル
rの始点は、手首部14上の基準点Oであり、このベク
トルrの終点は、合計重量mの重心とする。m,rは、
図面上のモデルから決定された仮定値であるため、必ず
しも現実の数値とは一致しない。以下、ハンド17に把
持されたワークWの片方の先端上の1点をWaとする。
また、この把持動作が完了した時点でのWaの位置をP
2とする。次に、ロボット10は、空間上に定義されて
いる所定経路C0 上の始点P0までWaが来るようにワ
ークWを把持したまま搬送する。以上の動作は、上記の
電流制限を設けずに行われる。
【0021】C0 上の始点P0は、ワークWが挿入され
る被挿入体Bの挿入口BOの前方に設定された点で、こ
の始点P0から所定経路C0 上の終点P1までの間を本
所定経路C0 に沿って従動的にWaが移動される。ただ
し、本動作は、従動的に実行されるため、ワークWが外
力を受けた場合には、Waは所定経路C0 から外れるこ
とがある。例えば、本図4においては、ワークWのテー
パ部Wtが衝突により、被挿入体Bの挿入口BOのテー
パ部Btより抗力を受けるため、実際には、Waは所定
経路C0 から外れ、移動経路C1 上を移動する。上記の
従動動作において、サーボモータM1〜M6に対する電
流制限が行われる。
る被挿入体Bの挿入口BOの前方に設定された点で、こ
の始点P0から所定経路C0 上の終点P1までの間を本
所定経路C0 に沿って従動的にWaが移動される。ただ
し、本動作は、従動的に実行されるため、ワークWが外
力を受けた場合には、Waは所定経路C0 から外れるこ
とがある。例えば、本図4においては、ワークWのテー
パ部Wtが衝突により、被挿入体Bの挿入口BOのテー
パ部Btより抗力を受けるため、実際には、Waは所定
経路C0 から外れ、移動経路C1 上を移動する。上記の
従動動作において、サーボモータM1〜M6に対する電
流制限が行われる。
【0022】ロボット10は、挿入動作が完了したP1
の位置でワークWの把持を解除し、ワークWを手放した
後、初期位置Pxに復帰して1つのサイクルを完結す
る。上記の点P0 、P1 、P2 の位置におけるロボット
10の位置及び姿勢は、教示点データとして予めメモリ
81に記憶されている。この教示点データは、予め作業
者がティーチングボックス70を用いて教示しておいた
ものである。以下、次式(1)に示すように、所定経路
C0 上の点Pは、制御パラメータsがs0からs1へ増
加する時、P0 からP1へ動くものとする。
の位置でワークWの把持を解除し、ワークWを手放した
後、初期位置Pxに復帰して1つのサイクルを完結す
る。上記の点P0 、P1 、P2 の位置におけるロボット
10の位置及び姿勢は、教示点データとして予めメモリ
81に記憶されている。この教示点データは、予め作業
者がティーチングボックス70を用いて教示しておいた
ものである。以下、次式(1)に示すように、所定経路
C0 上の点Pは、制御パラメータsがs0からs1へ増
加する時、P0 からP1へ動くものとする。
【数1】 C0 ={P(s)|s0≦s≦s1}, P(s0)=P0, P(s1)=P1. …(1) この制御パラメータsは、前記回転角α1〜α6の関数
である。即ち、その関数をgとすると、制御パラメータ
sは次式(2)によって与えられる。
である。即ち、その関数をgとすると、制御パラメータ
sは次式(2)によって与えられる。
【数2】 s=g(α1,α2,α3,α4,α5,α6) …(2)
【0023】図5は、本実施例に関わるサーボモータM
のトルク変動を示すグラフである。電流検出器によって
記憶されたモータMの電流β〔A〕は、上記制御パラメ
ータsの関数として記述することができる。この時、こ
の関数をIとすると、モータMの電流βは、次式(3)
によって与えられる。
のトルク変動を示すグラフである。電流検出器によって
記憶されたモータMの電流β〔A〕は、上記制御パラメ
ータsの関数として記述することができる。この時、こ
の関数をIとすると、モータMの電流βは、次式(3)
によって与えられる。
【数3】 β=I(s) …(3) 図5の実線のグラフで示すトルクτ(s)は、図4の移
動経路C1 上をワークWの代表点Waが移動した時のも
のであり、このτ(s)は次式(4)によって与えられ
る。
動経路C1 上をワークWの代表点Waが移動した時のも
のであり、このτ(s)は次式(4)によって与えられ
る。
【数4】 τ(s)=KI(s) …(4) ただし、ここで、K〔V・s/rad〕はモータMのト
ルク定数である。
ルク定数である。
【0024】一方、図5の破線のグラフで示すトルクT
(s,m,r)は、上記の図面上のモデル(m,r)を
基に、所定の関数Tにより算出されたモータMのトルク
値である。ここで、τ(s)とT(s,m,r)とが一
致しない原因としては、まず第一に、モデル(m,r)
が正確なモデルでないこと等が挙げられる。以下、本第
1実施例では、モデル(m,r)を最適化する手段につ
いて説明する。
(s,m,r)は、上記の図面上のモデル(m,r)を
基に、所定の関数Tにより算出されたモータMのトルク
値である。ここで、τ(s)とT(s,m,r)とが一
致しない原因としては、まず第一に、モデル(m,r)
が正確なモデルでないこと等が挙げられる。以下、本第
1実施例では、モデル(m,r)を最適化する手段につ
いて説明する。
【0025】図6は、本第1実施例の仮定値最適化処理
を示すフローチャートである。ただし、ここで「仮定
値」とは、上記のモデル(m,r)のことである。本処
理では、まず最初に、ステップ705により、上記の出
力α1〜α6及び出力β1〜β6を記録する移動経過記
録手段を用いてワークWを所定経路Cに従って移動し、
その時の上記のI(s)の値を各測定値より求める。ス
テップ710では、(4)により、トルクτ(s)を求
める。ステップ715では、モデル(m,r)の仮定値
退避領域(μ,γ)を(0,0)に、変数jを−1に初
期化する。
を示すフローチャートである。ただし、ここで「仮定
値」とは、上記のモデル(m,r)のことである。本処
理では、まず最初に、ステップ705により、上記の出
力α1〜α6及び出力β1〜β6を記録する移動経過記
録手段を用いてワークWを所定経路Cに従って移動し、
その時の上記のI(s)の値を各測定値より求める。ス
テップ710では、(4)により、トルクτ(s)を求
める。ステップ715では、モデル(m,r)の仮定値
退避領域(μ,γ)を(0,0)に、変数jを−1に初
期化する。
【0026】ステップ720では、作業者より最初に与
えられる仮定値(m0 ,r0 )の近傍にあるモデル点
(mj ,rj )の全体集合Uを確定する。例えば、mj
の取り得る値の範囲を次式(5)のように定めても良
い。
えられる仮定値(m0 ,r0 )の近傍にあるモデル点
(mj ,rj )の全体集合Uを確定する。例えば、mj
の取り得る値の範囲を次式(5)のように定めても良
い。
【数5】 mj =m0 {1+(i/1000)cos(iπ)} (i=0,1,2,…,50) …(5) このように、最善のモデルを与えるモデル点の候補(m
j ,rj )の全体集合Uを確定する。
j ,rj )の全体集合Uを確定する。
【0027】ステップ725では、全体集合Uの全要
素、即ち全モデル点(mj ,rj )がステップ740に
より全件選択済みか否かを調べ、全件選択済みならばス
テップ730へ、そうでなければステップ735へ処理
を移す。ステップ735では、jの値を1増加する。ス
テップ740では、1つの未選択のモデル点(mj ,r
j )を全体集合Uの中から選択する。ステップ745で
は、(m,r)=(mj,rj )に対して、次式(6)
が成り立つか否かを判定し、成立する場合には、ステッ
プ750へ、そうでなければステップ725へ処理を移
す。
素、即ち全モデル点(mj ,rj )がステップ740に
より全件選択済みか否かを調べ、全件選択済みならばス
テップ730へ、そうでなければステップ735へ処理
を移す。ステップ735では、jの値を1増加する。ス
テップ740では、1つの未選択のモデル点(mj ,r
j )を全体集合Uの中から選択する。ステップ745で
は、(m,r)=(mj,rj )に対して、次式(6)
が成り立つか否かを判定し、成立する場合には、ステッ
プ750へ、そうでなければステップ725へ処理を移
す。
【数6】 δf(s,m,r)≡{τ(s)−T(s,m,r)}2 <δτ2 (s0≦∀s≦s1) …(6) ただし、δτは関数Tに対する誤差の最大許容量で、作
業者がロボット10の具体的用途に応じて適当に定めた
定数である。
業者がロボット10の具体的用途に応じて適当に定めた
定数である。
【0028】ステップ750では、(m,r)=
(mj ,rj )に対して、次式(7)が成り立つか否か
を判定し、成立する場合には、ステップ755へ、そう
でなければステップ725へ処理を移す。
(mj ,rj )に対して、次式(7)が成り立つか否か
を判定し、成立する場合には、ステップ755へ、そう
でなければステップ725へ処理を移す。
【数7】 δF(C,m,r)≡∫C δf(s,m,r)ds<ε …(7) ただし、εは作業者がロボット10の具体的用途に応じ
て適当に定めた定数である。また、dsの積分範囲は、
「s0≦s≦s1」である。
て適当に定めた定数である。また、dsの積分範囲は、
「s0≦s≦s1」である。
【0029】ステップ755では、ステップ750で求
めたδF(C,m,r)の値をεに代入する。ステップ
760では、(mj ,rj )の値を仮定値退避領域
(μ,γ)に保存する。ステップ730では、μが確定
したか否かを調べ、μ>0ならばステップ770へ、そ
うでなければステップ720へ処理を移す。ステップ7
70では、仮定値退避領域(μ,γ)の値を前記の自動
運転手段で用いるモデル点(m,r)に代入する。
めたδF(C,m,r)の値をεに代入する。ステップ
760では、(mj ,rj )の値を仮定値退避領域
(μ,γ)に保存する。ステップ730では、μが確定
したか否かを調べ、μ>0ならばステップ770へ、そ
うでなければステップ720へ処理を移す。ステップ7
70では、仮定値退避領域(μ,γ)の値を前記の自動
運転手段で用いるモデル点(m,r)に代入する。
【0030】尚、ステップ720を複数回実行する場合
には、2回目以降の実行時に、以下の注意が必要であ
る。即ち、再度確定する新たな全体集合Uは、前回まで
に選択されたことのある要素、即ち、前回までに選択さ
れたことのあるモデル点(mj,rj )を一切含まない
様に決定しなければならない。ステップ720が複数回
実行される場合には、2回目以降にはこの様に新たな全
体集合Uが再度確定されるものとする。例えば、2回目
には、mj の取り得る値の範囲を次式(8)のように定
めても良い。
には、2回目以降の実行時に、以下の注意が必要であ
る。即ち、再度確定する新たな全体集合Uは、前回まで
に選択されたことのある要素、即ち、前回までに選択さ
れたことのあるモデル点(mj,rj )を一切含まない
様に決定しなければならない。ステップ720が複数回
実行される場合には、2回目以降にはこの様に新たな全
体集合Uが再度確定されるものとする。例えば、2回目
には、mj の取り得る値の範囲を次式(8)のように定
めても良い。
【数8】 mj =m0 {1+(i/1000)cos((i−1)π)} (i=1,2,…,100) …(8)
【0031】以上のように最適化されたモデル点(m,
r)を求めれば、前記の自動運転手段において、より正
確なモデルを用いてより精度の高いトルク計算を行うこ
とが可能となる。尚、上記の仮定値最適化処理において
は、簡単のため、直接探索法により最適解を求めたが、
このような最適化の処理は、公知の降下法(descent me
thod)等の、最適解を有限回の手続きで計算する各種の
最適化の方法を用いても良い。
r)を求めれば、前記の自動運転手段において、より正
確なモデルを用いてより精度の高いトルク計算を行うこ
とが可能となる。尚、上記の仮定値最適化処理において
は、簡単のため、直接探索法により最適解を求めたが、
このような最適化の処理は、公知の降下法(descent me
thod)等の、最適解を有限回の手続きで計算する各種の
最適化の方法を用いても良い。
【0032】(第2実施例)第1実施例では、τ(s)
とT(s,m,r)とが一致しない原因として、モデル
(m,r)が正確でないこと等を挙げたが、両者が一致
しないその他の原因としては、ワークWの従動動作によ
る移動経路Cを予め正確にロボット10に対して教示す
ることが難しい点が挙げられる。以下、本第2実施例で
は、移動経路Cを最適化する手段について説明する。
とT(s,m,r)とが一致しない原因として、モデル
(m,r)が正確でないこと等を挙げたが、両者が一致
しないその他の原因としては、ワークWの従動動作によ
る移動経路Cを予め正確にロボット10に対して教示す
ることが難しい点が挙げられる。以下、本第2実施例で
は、移動経路Cを最適化する手段について説明する。
【0033】図7は、本実施例のワークW上の代表点W
aの移動経路を示す説明図である。このように、ワーク
W、或いは、ワークWが挿入される被挿入体Bの形状が
比較的複雑な場合には、従動動作によるワークWの移動
経路Cを予め正確にロボット10に対して教示すること
が難しい。図8は、本第2実施例の経路最適化処理を示
すフローチャートである。ただし、ここで「経路」と
は、上記のワークWの移動経路Cのことである。
aの移動経路を示す説明図である。このように、ワーク
W、或いは、ワークWが挿入される被挿入体Bの形状が
比較的複雑な場合には、従動動作によるワークWの移動
経路Cを予め正確にロボット10に対して教示すること
が難しい。図8は、本第2実施例の経路最適化処理を示
すフローチャートである。ただし、ここで「経路」と
は、上記のワークWの移動経路Cのことである。
【0034】本処理では、まず最初に、ステップ905
により、変数jを0に初期設定する。次に、ステップ9
10では、ワークWの代表点Waを移動させる移動経路
CをCj に決定する。ただし、C0 は、作業者が初期値
として仮定したワークWの所定経路とする。ステップ9
15では、変数jを1増加する。ステップ920では、
所定経路C0 に従って、移動経過記録手段を用いて、ワ
ークWの実際の移動経路Cj と電流I(s)を記録す
る。
により、変数jを0に初期設定する。次に、ステップ9
10では、ワークWの代表点Waを移動させる移動経路
CをCj に決定する。ただし、C0 は、作業者が初期値
として仮定したワークWの所定経路とする。ステップ9
15では、変数jを1増加する。ステップ920では、
所定経路C0 に従って、移動経過記録手段を用いて、ワ
ークWの実際の移動経路Cj と電流I(s)を記録す
る。
【0035】ステップ925では、(4)により、トル
クτ(s)を求める。ステップ930では、(6),
(7)が成り立つか否かを判定し、成り立つ場合にはス
テップ910へ、そうでない場合にはステップ935へ
処理を移す。以上の処理を繰り返すことにより、所定経
路C0 は最適な移動経路Cとなる。これは、ワークWが
従動動作により制御されているため、衝突などにより何
らかの抗力が発生した場合に、ワークWがより望ましい
移動経路Cへと押し戻されるためである。以上の処理
は、(6),(7)が成り立つまで繰り返し実行される
ため、経路Cは、(6),(7)を満たす様に最適化さ
れる。
クτ(s)を求める。ステップ930では、(6),
(7)が成り立つか否かを判定し、成り立つ場合にはス
テップ910へ、そうでない場合にはステップ935へ
処理を移す。以上の処理を繰り返すことにより、所定経
路C0 は最適な移動経路Cとなる。これは、ワークWが
従動動作により制御されているため、衝突などにより何
らかの抗力が発生した場合に、ワークWがより望ましい
移動経路Cへと押し戻されるためである。以上の処理
は、(6),(7)が成り立つまで繰り返し実行される
ため、経路Cは、(6),(7)を満たす様に最適化さ
れる。
【0036】ステップ935では、変数jを1増加す
る。ステップ940では、必要個数NのワークWに対し
て図7に示す所定の挿入処理が行われたか否かを調べ、
j>Nならば所定の挿入処理を終了し、そうでない場合
にはステップ945へ処理を移す。ステップ945で
は、前記の自動運転手段により、上記の最適化された移
動経路Cに従ってワークWを移動させると同時に、前記
の移動経過記録手段を用いて、ワークWの実際の移動経
路Cj と電流I(s)を記録する。ステップ950で
は、(4)により、トルクτ(s)を求める。ステップ
955では、(6)が成り立つか否かを判定し、成り立
つ場合にはステップ935へ、そうでない場合にはステ
ップ960へ処理を移す。ステップ960では、ワーク
Wの代表点Waを移動させる経路CをCj に決定する。
る。ステップ940では、必要個数NのワークWに対し
て図7に示す所定の挿入処理が行われたか否かを調べ、
j>Nならば所定の挿入処理を終了し、そうでない場合
にはステップ945へ処理を移す。ステップ945で
は、前記の自動運転手段により、上記の最適化された移
動経路Cに従ってワークWを移動させると同時に、前記
の移動経過記録手段を用いて、ワークWの実際の移動経
路Cj と電流I(s)を記録する。ステップ950で
は、(4)により、トルクτ(s)を求める。ステップ
955では、(6)が成り立つか否かを判定し、成り立
つ場合にはステップ935へ、そうでない場合にはステ
ップ960へ処理を移す。ステップ960では、ワーク
Wの代表点Waを移動させる経路CをCj に決定する。
【0037】このように経路最適化処理を行えば、ロボ
ット10により多数のワークWを繰り返し挿入処理する
場合、ステップ950、955、960により、必要時
には移動経路Cが再度最適化されるため、特にワークW
の重量や被挿入体Bの挿入口BOの口径に大きなバラツ
キがある時に所望の滑らかな制御を実現する上で効果的
である。
ット10により多数のワークWを繰り返し挿入処理する
場合、ステップ950、955、960により、必要時
には移動経路Cが再度最適化されるため、特にワークW
の重量や被挿入体Bの挿入口BOの口径に大きなバラツ
キがある時に所望の滑らかな制御を実現する上で効果的
である。
【0038】尚、上記の実施例においては、仮定値最適
化処理と経路最適化処理とを別々に例示したが、これら
の手段は、適当に組み合わせて同時に用いることも可能
である。
化処理と経路最適化処理とを別々に例示したが、これら
の手段は、適当に組み合わせて同時に用いることも可能
である。
【0039】また、上記の実施例においては、挿入処理
を行う場合について述べたが、本発明は、例えば、ダイ
キャストマシンからワークを取り出す場合のような押し
出し動作に対する従動動作をロボットが行う場合にも、
また、その他一般の従動動作をロボットが行う場合にも
適用することができる。
を行う場合について述べたが、本発明は、例えば、ダイ
キャストマシンからワークを取り出す場合のような押し
出し動作に対する従動動作をロボットが行う場合にも、
また、その他一般の従動動作をロボットが行う場合にも
適用することができる。
【図1】第1及び第2実施例に関わるロボットの模式的
構成図。
構成図。
【図2】第1及び第2実施例に関わるロボット制御装置
のハードウェア構成図。
のハードウェア構成図。
【図3】第1及び第2実施例に関わるサーボユニットの
機能ブロック図。
機能ブロック図。
【図4】第1実施例に関わるワーク上の代表点Waの移
動経路を示す説明図。
動経路を示す説明図。
【図5】第1実施例に関わるサーボモータMのトルク変
動を示すグラフ。
動を示すグラフ。
【図6】第1実施例に関わる仮定値最適化処理を示すフ
ローチャート。
ローチャート。
【図7】第2実施例に関わるワーク上の代表点Waの移
動経路を示す説明図。
動経路を示す説明図。
【図8】第2実施例に関わる経路最適化処理を示すフロ
ーチャート。
ーチャート。
10 … ロボット 14 … 手首部 17 … ハンド M … サーボモータ W … ワーク B … ワークWが挿入される被挿入体 C0,C … ワークWを移動させる所定経路 P … 所定経路C上の点 P0 … 所定経路Cの始点 P1 … 所定経路Cの終点 s … 所定経路C上の点Pの位置を示すパラメー
タ I(s)… 点P(s)におけるサーボモータMの電流
値 m … ハンド17の重量とワークWの重量との合
計重量 r … 合計重量mの重心の手首部14からの相対
位置 T … モデル(m,r)の点P(s)におけるサ
ーボモータMのトルク値を示す関数
タ I(s)… 点P(s)におけるサーボモータMの電流
値 m … ハンド17の重量とワークWの重量との合
計重量 r … 合計重量mの重心の手首部14からの相対
位置 T … モデル(m,r)の点P(s)におけるサ
ーボモータMのトルク値を示す関数
Claims (5)
- 【請求項1】 サーボモータによって駆動される複数の
軸を備え、外部から作用する外力に対して従動的に動作
する従動動作モードを有するロボットの制御装置であっ
て、 前記ロボットのハンドの重量とワークの重量との合計重
量の仮定値と、この合計重量の重心と前記ロボットの手
首部又は腕部からの相対位置の仮定値とを設定する仮定
値設定手段と、 所定経路に従って前記従動動作モードにて前記ワークを
移動させる間の、前記サーボモータの電流値と前記サー
ボモータの回転角を記録する移動経過記録手段と、 前記移動経過記録手段により記録された前記電流値又は
前記回転角を基に、前記合計重量と前記相対位置の各仮
定値を補正する仮定値最適化手段と、 前記仮定値最適化手段により最適化された前記合計重量
と前記相対位置の各仮定値を基に、前記従動動作モード
にて前記ワークを前記所定経路に従って移動させる自動
運転手段とを有することを特徴とするロボット制御装
置。 - 【請求項2】 サーボモータによって駆動される複数の
軸を備え、外部から作用する外力に対して従動的に動作
する従動動作モードを有するロボットの制御装置であっ
て、 前記ロボットのハンドの重量とワークの重量との合計重
量の仮定値と、この合計重量の重心と前記ロボットの手
首部又は腕部からの相対位置の仮定値とを設定する仮定
値設定手段と、 所定経路に従って前記従動動作モードにて前記ワークを
移動させる間の、前記サーボモータの電流値と前記サー
ボモータの回転角を記録する移動経過記録手段と、 前記移動経過記録手段により記録された前記電流値又は
前記回転角を基に、前記所定経路を補正する経路最適化
手段と、 前記経路最適化手段により最適化された前記所定経路に
従って、前記従動動作モードにて前記ワークを移動させ
る自動運転手段とを有することを特徴とするロボット制
御装置。 - 【請求項3】 請求項1及び請求項2に記載のロボット
制御装置。 - 【請求項4】 前記仮定値最適化手段又は前記経路最適
化手段は、 前記移動経過記録手段により記録された前記電流値より
算出される前記所定経路上の各点毎の前記サーボモータ
の回転トルク値と、 前記合計重量の仮定値と前記相対位置の仮定値と前記所
定経路より算出される前記所定経路上の各点毎の前記サ
ーボモータの回転トルク値との差分を最小化することに
より前記補正を行うことを特徴とする請求項1乃至請求
項3のいずれか1項に記載のロボット制御装置。 - 【請求項5】 前記自動運転手段は、 前記移動経過記録手段により記録された前記電流値又は
前記回転角が、前記所定経路上の各点毎に定義された前
記電流値又は前記回転角に対する上限値又は下限値を超
えた時に、 前記仮定値最適化手段又は前記経路最適化手段を再起動
することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか
1項に記載のロボット制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10358279A JP2000176868A (ja) | 1998-12-16 | 1998-12-16 | ロボット制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10358279A JP2000176868A (ja) | 1998-12-16 | 1998-12-16 | ロボット制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000176868A true JP2000176868A (ja) | 2000-06-27 |
Family
ID=18458475
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10358279A Pending JP2000176868A (ja) | 1998-12-16 | 1998-12-16 | ロボット制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000176868A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009503708A (ja) * | 2005-08-04 | 2009-01-29 | シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト | 機械における機械要素の移動案内のための方法および装置 |
US8010911B2 (en) | 2005-11-29 | 2011-08-30 | Electronics And Telecommunications Research Institute | Command input method using motion recognition device |
JP2016198855A (ja) * | 2015-04-10 | 2016-12-01 | セイコーエプソン株式会社 | ロボット、制御装置、及び制御方法 |
CN106371405A (zh) * | 2015-07-24 | 2017-02-01 | 西门子公司 | 伺服驱动器的自动优化系统、伺服驱动以及伺服驱动的自动优化调试方法 |
WO2018042730A1 (ja) * | 2016-08-30 | 2018-03-08 | 本田技研工業株式会社 | ロボットの制御装置およびロボットの制御方法 |
-
1998
- 1998-12-16 JP JP10358279A patent/JP2000176868A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009503708A (ja) * | 2005-08-04 | 2009-01-29 | シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト | 機械における機械要素の移動案内のための方法および装置 |
US8010911B2 (en) | 2005-11-29 | 2011-08-30 | Electronics And Telecommunications Research Institute | Command input method using motion recognition device |
JP2016198855A (ja) * | 2015-04-10 | 2016-12-01 | セイコーエプソン株式会社 | ロボット、制御装置、及び制御方法 |
CN106371405A (zh) * | 2015-07-24 | 2017-02-01 | 西门子公司 | 伺服驱动器的自动优化系统、伺服驱动以及伺服驱动的自动优化调试方法 |
WO2018042730A1 (ja) * | 2016-08-30 | 2018-03-08 | 本田技研工業株式会社 | ロボットの制御装置およびロボットの制御方法 |
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