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JP2000170107A - 防草構造体 - Google Patents

防草構造体

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Publication number
JP2000170107A
JP2000170107A JP10344002A JP34400298A JP2000170107A JP 2000170107 A JP2000170107 A JP 2000170107A JP 10344002 A JP10344002 A JP 10344002A JP 34400298 A JP34400298 A JP 34400298A JP 2000170107 A JP2000170107 A JP 2000170107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
weed
structure according
herbicidal
grass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10344002A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehiko Takasago
武彦 高砂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP10344002A priority Critical patent/JP2000170107A/ja
Publication of JP2000170107A publication Critical patent/JP2000170107A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Road Paving Structures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、コンクリートまたはアスファルトか
らなる基礎構造体の縁部での防草対策を完璧にして、優
れた雑草繁殖阻止機能と、その耐久性に優れた防草構造
体を提供せんとするものである。 【解決手段】本発明の防草構造体は、コンクリートまた
はアスファルトからなる基礎構造体と地盤と防草シート
からなる防草構造体において、該防草シートの端部が該
コンクリート壁部に密接された状態で折り返されて敷設
されていることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた雑草繁殖阻
止機能と、その耐久性に優れた防草構造体に関するもの
である。さらに詳しくは、コンクリートやアスファルト
からなる基礎構造体と地盤と防草シートからなる防草構
造体、特にその端部における完璧な防草機能を有する防
草構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のコンクリートやアスファルトから
なる基礎構造体と地盤と防草シートからなる防草構造体
は、該コンクリートまたはアスファルトからなる基礎構
造体の縁部においては、該コンクリートの際まで該防草
シートを敷設し、地盤とコンクリートの界面で、該防草
シートをカットして固定していたものであった。
【0003】このような防草構造体では、たとえば空き
地などの防草対策として防草シートを敷設した際、該基
礎構造体と地盤との界面に、根の強い雑草種が出芽、繁
殖して、景観を損なっているのが実状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
防草構造体において、コンクリートまたはアスファルト
からなる基礎構造体の縁部での防草対策を完璧にして、
優れた雑草繁殖阻止機能と、その耐久性に優れた防草構
造体を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次のような手段を採用するものである
すなわち、本発明の防草構造体は、コンクリートまたは
アスファルトからなる基礎構造体と地盤と防草シートか
らなる防草構造体において、該防草シートの端部が該コ
ンクリート壁部に密接された状態で折り返されて敷設さ
れていることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、かかる課題、つまり、
従来防草構造体において、基礎構築体の壁部(縁部)で
の防草対策を完璧にして、優れた雑草繁殖阻止機能と、
その耐久性に優れた防草構造体について、鋭意検討し、
該防草シートを該基礎構築体壁部に密接させて折り返し
たところ、意外にも、かかる課題を一挙に解決すること
を究明したものである。
【0007】すなわち、本発明は、具体的には、たとえ
ばコンクリートまたはアスファルトからなる基礎構造体
の壁面と地盤との界面の地盤部分を、深さ少なくとも1
0cmほど掘り下げておいて、該防草シートの端部を、該
コンクリート壁面に密接させた後、掘り出した土砂を埋
め戻して、該基礎構造体壁部と該防草シートの間に隙間
を設けないように、すなわち該基礎構造体壁面に密接状
態にして、該防草シートを地盤表面で、折り返して地盤
面に敷設するものである。このとき、該防草シートは、
該基礎構造体壁部において、折り曲げられるが、そのと
き該壁面とシート表面とで密接されている形が重要であ
る。さらに該防草シートが、該壁面とシート表面の密接
されている距離が、好ましくは少なくとも5cm、さらに
好ましくは10〜20cmの範囲に設定しておくのが効果
上、好ましく採用される。
【0008】かかる防草シートとしては、好ましくは貫
通抵抗が1Kg以上、さらに好ましくは3〜50Kg、特に
好ましくは7〜40Kgであるものが使用される。かかる
貫通抵抗の測定方法を次に説明する。
【0009】まず、直径7mmの貫通穴を有する座金の上
に試料片を載せ、該貫通穴に対抗する直径6mmの押抜刃
を用いて10mm/分の速度で試料片を貫通させたときの
抵抗値を読取る。押抜刃の形状は、文房具のパンチの刃
と同一であるが、先端のくぼみは4.5mm、刃先角度4
5度のものを用い、ランダムに20ケ所測定し、その平
均値で表わす。
【0010】本発明の防草シートは、不織布、織編物お
よびメッシュ状物から選ばれた少なくとも1種のシート
状物やこれらの組合わせ組織からなるシートを使用する
ことができる。ここでいう織編物とは、主として織物組
織をいうが、織物組織と編組織との組合わせ、たとえば
絡み織組織などが好ましく使用されるが、これら織編物
単独の組織よりは、これらの組織と不織布との組合わせ
組織が隠蔽率や遮光率などの関係から好ましく使用され
る。この点は、メッシュ状物(網状物含む)も同様であ
る。該メッシュ状物とは、結節組織または無結節組織を
有する目粗なシート全般を意味するものである。たとえ
ば不織布、織物と不織布との組合わせ組織、不織布とメ
ッシュ状物との組合わせ組織などからなる、織編物やメ
ッシュ状物を補強材料とするシート状物が好ましく使用
される。かかる繊維布帛としては、強度の上から、好ま
しくは合成繊維からなる短繊維および長繊維から選ばれ
た少なくとも1種で構成されたシートが使用されるが、
貫通抵抗の上からは長繊維で構成された布帛が好ましく
使用されるが、好ましくは不織布で構成された布帛が使
用される。また、繊度も上述貫通抵抗を満足するもので
あれば、別に制約されないが、好ましくは平均繊度1デ
ニール以上、さらに好ましくは平均繊度1〜15デニー
ル程度の繊維を使用するのが好ましい。この場合、異繊
度の繊維を混合、併用したものも本発明では使用するこ
とができ、上述の平均繊度とは、かかる場合を含むもの
である。また、遮光率を高めるために異形断面繊維を使
用することも好ましい。
【0011】かかる防草シートとしては、遮光率の高い
ものが好ましく、好ましくは遮光率が80%以上、さら
に好ましくは90%以上であるものが、雑草の出芽を効
果的に抑えることができる。かかる遮光率を維持するた
めには、たとえば、タフティングした場合には、孔が開
けられるので、その孔をバッキング剤で塞ぐ必要がある
し、さらに、かかるバッキングによって低下する透水性
や通気性を配慮してバッキング加工するのが好ましい。
したがって、バッキング剤としては、濃暗色、特に黒色
の着色剤を含有させて、遮光率を維持しながら、該バッ
キング加工を部分的に、たとえばタフティング部分の畝
のみに加工を施すなどの配慮をするのが好ましい。防草
シート自体に高い遮光率が要求される場合には、該シー
ト、特に不織布を構成する繊維の密度は、好ましくは少
なくとも0.3 g/cm3 のものが使用される。かかる繊
維密度を達成するためには、カレンダーロールで圧着す
るのが好ましく、また、圧接面積が10〜30%である
エンボロールを使用してエンボス加工したものも使用す
ることができる。
【0012】かかる遮光率は、直径10cmの穴を有する
密閉された試験箱の底に受光部を載置し、試料の真上に
取付けた光源からの光を、該受光部で受け、その受光量
を照度計で測定し、試料装着の前と後での受光量の比で
下式により算出する。なお該試験に使用する試料は、2
0cm×20cmの大きさに裁断したものを使用する。
【0013】遮光率(%)=(1−T′/T)×100 式中、T:試料を装着しないときの照度(ルクス) T′:試料を装着したときの照度(ルクス) 本発明の防草シートは、JIS A-1218に準じて測定される
透水係数が、好ましくが1×10-3cm/sec 以上、さら
に好ましくは1×10-2cm/sec 以上であるものがよ
い。さらに好ましくはJIS L-1096(A法) で測定される通
気量が、好ましくは10〜50cc/cm2 /sec 、さらに
好ましくは15〜30cc/cm2 /sec であるものがよ
い。本発明の防草シートとして、特に好ましくは、90
〜95%の遮光率、15〜25cc/cm2 /sec の通気量
および1×10-2〜5×10-2cm/sec の透水係数を有
するものが使用される。
【0014】かかる防草シートは、好ましくは目付10
0〜500 g/ m2 、さらに好ましくは150〜300
g/ m2 の範囲の軽いシートでありながら優れた防草機
能を有するものが、実用的で好ましい。
【0015】また、遮光率をあげて、さらに防草効果を
あげるために、かかる防草シートを、濃色着色したシー
トで構成すること、ならびに、かかる防草シートに、除
草剤、防黴剤、防虫剤および芳香剤の少なくとも1種を
含ませることは、防草効果をあげる上から好ましいこと
である。かかる除草剤は、不織布および繊維構造体を構
成する繊維として、練り込みや樹脂加工、さらには薬剤
散布することによって含有させることができる。たとえ
ば、直接繊維形成性樹脂に練り込んだものを紡糸した繊
維を使用したものでもよいが、かかる薬剤を含有する樹
脂を繊維表面に付着させたり、不織布または繊維構造体
表面に樹脂加工して付着させたものでもよい。
【0016】また、かかる防草シートとして、突起状構
造、ループ状構造および毛状構造から選ばれた少なくと
も1種の表面構造を有するもの、好ましくは人工芝用パ
イルが植毛されたシートが景観の上から使用される。ま
た、別に、該ぼうそうシートと人工芝との積層体であっ
てもさしつかえない。その場合、該人工芝としては、透
水性人工芝であるのが好ましい。
【0017】これらについてさらに説明すると、上述の
突起状構造としては、たとえば、該繊維構造体の少なく
とも表面に凹凸(エンボス)加工やシワ付け加工を施し
たものが使用される。また、ループ構造体としては、た
とえば、ループパイル(長繊維、短繊維)をランダムに
集合して、各ループを接合したシート状物を該不織布に
接合したものや、かかるループ集合体を圧着したシート
状物を該不織布に接合したもの、溶融押出しした線条ポ
リマを該不織布上に堆積させて融着したもの、さらに、
繊維を該不織布に直接タフティングしてループパイルを
形成したものなどをいう。毛状構造体としては、たとえ
ば、該不織布の表面を起毛加工したもの、該不織布にタ
フティングしカットパイル化して立毛を形成したもの、
該不織布にフロックを点接着したフロック加工品、該不
織布に別の起毛品やフロック加工品、立毛布帛、特にカ
ーペット状物や人工芝、さらにフェルト状物を積層した
ものなどをいう。
【0018】これらの該表面構造の中でも、人工芝用パ
イルが植毛されたもの、さらに該繊維構造体に人工芝を
積層した積層体であるものが好ましい。かかる積層体の
場合では、特に該人工芝として、透水性人工芝が、通気
性、通水性の上から好ましく使用される。これらのシー
トは、いずれも濃色着色物が好ましく使用される。
【0019】また、かかる防草シートを、地盤面上に固
定するために、敷設した該防草シート上に、粒径が5〜
100mmである礫(小石、砂利を含む)を5〜10cmの
厚さに積層するのが好ましい。
【0020】本発明の防草シートは、透水性を有し、か
つ、雨水を地中に戻すことができるものが使用される。
通常平地面に敷設された防草シートは裸のまま露出され
たままで使用されるため、該防草シートは、紫外線によ
り耐候劣化して、その防草効果寿命としては、約2年程
度しかなかった。しかし、かかる礫を該シート上に、敷
設することにより、かかるシート寿命を延長することが
できるものである。
【0021】また、前記礫を該防草シートの表面に充填
する場合は、その礫に除草剤を含有させておくのも好ま
しい。かかる除草剤を礫(小石、砂利を含む)に含有さ
せる場合は、除草剤を直接礫にまぜ込んだもの、除草剤
を活性炭や多孔性樹脂粒子に吸着させたものをまぜ込ん
だもの、さらには除草剤を樹脂に混合し、これを細粉化
したものを礫にまぜ込んだものなどを使用することがで
きる。かかる防草剤は、通常の一般に市販されているも
のを使用することができる。
【0022】また、本発明では、かかる礫に代えて、あ
るいは、かかる礫と共に撥水性粒状物を使用することが
できる。かかる撥水性粒状物を該防草シート上に、敷
設、積層すると、さらに防草効果を向上させることがで
きて好ましい。かかる撥水性粒状物とは、フッ素系化合
物およびシリコン系化合物から選ばれた少なくとも1種
を、たとえば礫および砂から選ばれた少なくとも1種な
どのような鉱物質粒状物に被覆または噴霧して構成され
たものであるが、耐久性の上から後者のシリコーン系化
合物からなるものが好ましく使用される。
【0023】フッ素系化合物としては、ポリテトラフル
オロエチレン系化合物、さらにはパーフルオロアルキ
ル、パーフルオロアルケニルアリルエーテルなどのフル
オロカーボン基を側鎖に有し、ポリ(メタ)アクリレー
ト系高分子化合物などを主鎖にもつ含フッ素重合体や共
重合体などを使用することができる。
【0024】シリコン系化合物としては、末端にシラノ
ール基を有するポリジメチルシロキサン、ポリメチルフ
ェニルシロキサン、ポリメチルビニルシロキサンなどの
ポリアルキル、ポリアルケニル、あるいはポリアリール
シロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサンやそ
の共重合体などを使用することができる。
【0025】かかるフッ素系化合物およびシリコン系化
合物は、さらに硬化剤や架橋剤を配合して硬化させたも
のであってもよい。かかる硬化により、耐久性をさらに
改善することができる。かかる硬化剤、架橋剤として
は、たとえばシリコン樹脂硬化剤、シランカップリング
剤、各種金属アルコレート、各種金属キレート化合物、
イソシアネート化合物、メラミン樹脂、多官能アクリル
樹脂、尿素樹脂などを使用することができる。もちろ
ん、多官能シリコン系化合物や多官能フッ素系化合物を
併用することもできる。
【0026】本発明の防草構造体について、さらに図に
より説明する。図1は、本発明のコンクリート壁部防草
構造体の一例を示す概略図である。
【0027】1は防草シートを示す。かかる防草シート
1は、幅2〜4mで、長さが100mのロール状巻きで
あり、その巻径は約30cm程度のものが使用される。こ
れを平面上で展張する。このとき、展張したシートに継
部が存在する場合は、15cm以上の寸法でオーバーラッ
プしておくのが好ましい。2はコンクリート壁面を示
す。3はコンクリート壁面と地盤の界面を掘り下げた側
溝を示す。
【0028】図2の4は、防草シートを側溝にコンクリ
ート壁面壁部に接合した状態で埋め戻した土砂を示す。
5は防草シート上に積層した礫や撥水性粒状物を示す。
この礫や撥水性粒状物の役目は合成繊維で構成された防
草シートの紫外線劣化を防止することおよび風媒花雑草
種子による発芽を防止する目的で使用される。
【0029】本発明の防草構造体は、たとえばグラン
ド、ゴルフ場、公園、歩道、歩経路、中央分離帯、駐車
場、床下、湖沼岸および河川岸などの構造体の表面を構
成することにより、その効果を好適に発揮させることが
できるものである。ここで表面とは、表面部分を意味す
るものであって、最表面である必要はない。
【0030】
【実施例】以下の実施例によって本発明をさらに詳細に
説明する。
【0031】実施例1 カーボンブラックを0.4%含むポリエチレンテレフタ
レートを290℃で金網のネットコンベアーに溶融紡出
して黒色原着長繊維不織布ウェブを捕集し、該ウェブを
構成する長繊維より融点が約30℃低い低融点繊維を混
合して230℃のエンボスロールで、線圧20Kg/cmで
圧接接着させて、目付200 g/ m2 、厚さ0.5mmの
黒色の長繊維不織布シートからなる基布を得た。
【0032】こうして得られた防草シートを予めコンク
リート壁面と地面との界面に掘られた側溝に下向きにコ
ンクリート壁部に接合した状態で敷設し、その後該側溝
の隙間を土にて埋め戻してから防草シートを折り返して
平地に敷設する。
【0033】この上に礫を積層して防草構造体としたコ
ンクリート壁面の壁部長10m当たりの2年経過後の雑
草出芽繁殖状況を結果を表1に示す。
【0034】比較例1 従来の除草工として、防草シートをコンクリート壁面に
突き合わした状態で敷設した場合のコンクリート壁面
壁部長10m当たりの2年経過後の雑草出芽繁殖状況結
果を表1に示す。
【0035】
【表1】 表1から明らかなように、コンクリート壁面の壁部長1
0m当りに施工した防草シート2年経過後において、防
草シートを予めコンクリート壁面と地面との界面に掘ら
れた側溝に下向きにコンクリート壁部に接合した状態で
敷設し、その後該側溝の隙間を土にて埋め戻してから防
草シートを折り返して平地に敷設した場合は雑草の出芽
は全く確認されず、一方、コンクリート壁面の壁部に防
草シートを突き合わせたのみの状態で敷設した場合は、
コンクリートとの界面から多種の雑草が出芽し、一部に
繁殖した状況が確認され、本特許工法との防草効果に差
異が認められた。
【0036】実施例2 マサ土を篩にかけて粒径約5mmのものに揃え、これを1
80℃で乾燥させて含水率を4重量%に下げた乾燥土に
する。つぎに、水にジメチルポリシロキサンの3重量%
配合した混合液を、ミキサーで攪拌してミクロディスパ
ージョンをつくる。この分散液に、上述の乾燥土を浸漬
した後、昇温して乾燥し、最後に250℃で焼成する条
件まで昇温し、その250℃で5分間焼成した後、取出
して、これを撥水性粒状物とした。この撥水性粒状物
は、粒径1.5〜3mmの比較的粒度の大きい砂で、1.
5×10-2cm/sec の透水係数を有するものであった。
【0037】次に、カーボンブラックを0.4%含むポ
リエチレンテレフタレートを290℃で金網のネットコ
ンベアーに溶融紡出して黒色原着長繊維不織布ウェブを
捕集し、該ウェブを構成する長繊維より融点が約30℃
低い低融点繊維を混合して230℃のエンボスロール
で、線圧20Kg/cmで圧接接着させて、目付200 g/
m2 、厚さ0.5mmの黒色の長繊維不織布シートからな
る防草シートを得た。
【0038】次に、緑色顔料を含有する原着ポリプロピ
レン600デニールの偏平断面形状のモノフィラメント
を3本引き揃え、100回/m の撚りを入れて150℃
のスチームでセットし、パイル用糸を得た。
【0039】このパイル用糸を、通常の方法より粗めの
条件下で、上記防草シートにタフティングし、カットパ
イル化して、人工芝を作成した。このときのタフティン
グ条件は、パイルのゲージ(植込み間隔)5/8イン
チ、ステッチ(植込み本数)4本/インチ、植毛後のパ
イル長は25mmとした。次いでSBRラテックスで付着
量1200 g/ m2 となるよう裏面のステッチ筋のみロ
ータリースクリーンでストライプ状にバッキング加工を
施し、130℃の加熱炉で乾燥して、透水性人工芝生を
作成した。この人工芝生条の防草シートは、貫通抵抗1
3kg,遮光率100%、透水係数2×10-2cm/secであ
った。
【0040】次に、この人工芝生の周辺部の5cmの幅に
存在するパイルを刈り取った2.5m×2.5mのシー
トを、予め除草して均しておいた更地に、コンクリート
ブロックからなる2m×2mの囲いを埋め込んで作り、
該囲いの内側周辺を10cm掘り下げて、前記防草シート
を、地盤表面から5cm下方のところで、該コンクリート
壁に密接させて、掘り出した土砂を埋め戻した。この作
業を四辺、それぞれに施した後、該防草ートの上に、前
記撥水性粒状物を約30kg/m2 散布して、該人工芝生
の葉先が2mm残るように充填した。
【0041】得られた防草構造体は、表層が緑色の葉部
と透水性撥水性粒状物で構成されており、敷設1年後、
観察したところ雑草は全く存在しておらず、コンクリー
トブロックの壁際にも、雑草の存在は観察されなかっ
た。また該構造体の該防草シートの強度を測定したとこ
ろ、強度低下は、ほとんど認められなかった。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、コンクリートなどから
なる基礎構造体の縁部の防草対策が完璧で、かつ、優れ
た雑草繁殖阻止機能と耐久性に優れた防草構造体を容易
に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防草構造体の一例を示す概略図であ
る。
【図2】本発明の防草構造体の一例である、防草シート
上に礫や撥水性粒状物を積層した場合の概略図である。
【符号の説明】
1:防草シート 2:コンクリート 3:側溝 4:地盤 5:礫または撥水性粒状物

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリートまたはアスファルトからなる
    基礎構造体と地盤と防草シートからなる防草構造体にお
    いて、該防草シートの端部が該コンクリート壁部に密接
    された状態で折り返されて敷設されていることを特徴と
    する防草構造体。
  2. 【請求項2】該防草シートが、該コンクリート壁面と該
    シート表面とを密接させた状態で折り返されているもの
    である請求項1記載の防草構造体。
  3. 【請求項3】該防草シートが、コンクリート壁面とシー
    ト表面とで密接されている距離が少なくとも5cmである
    請求項1または2記載の防草構造体。
  4. 【請求項4】該防草シートが、貫通抵抗が1Kg以上、遮
    光率が80%以上で、かつ、JIS A-1218に準じて測定さ
    れる透水係数が1×10-3/sec 以上であるものである
    請求項1〜3記載のいずれかに記載の防草構造体。
  5. 【請求項5】該防草シートが、合成繊維で構成され、か
    つ、長繊維不織布,短繊維不織布および織布から選ばれ
    た少なくとも1種である請求項1〜4のいずれかに記載
    の防草構造体。
  6. 【請求項6】該防草シートが、JIS L-1096(A法) で測定
    される通気量が10〜50cc/cm2 /sec である請求項
    1〜5のいずれかに記載の防草構造体。
  7. 【請求項7】該防草シートが、平均繊度1デニール以上
    の繊維で構成されているものである請求項1〜6のいず
    れかに記載の防草構造体。
  8. 【請求項8】該防草シートが、不織布であり、かつ、目
    付100〜500 g/ m2 の範囲である請求項1〜7の
    いずれかに記載の防草構造体。
  9. 【請求項9】該防草シートが、少なくとも1Kgの貫通抵
    抗を有するものである請求項1〜8のいずれかに記載の
    防草土壌構造体。
  10. 【請求項10】該防草シートが、濃色着色シートである
    請求項1〜9のいずれかに記載の防草構造体。
  11. 【請求項11】該防草シートが、除草剤、防黴剤、防虫
    剤および芳香剤の少なくとも1種を含むものである請求
    項1〜10のいずれかに記載の防草構造体。
  12. 【請求項12】該防草シートが、突起状構造、ループ状
    構造および毛状構造から選ばれた少なくとも1種の表面
    構造を有するものである請求項1〜11のいずれかに記
    載の防草構造体。
  13. 【請求項13】該表面構造が、人工芝用パイルが植毛さ
    れたものである請求項12記載の防草構造体。
  14. 【請求項14】該防草シートが、人工芝との積層体であ
    る請求項1〜11のいずれかに記載の防草構造体。
  15. 【請求項15】該人工芝が、透水性人工芝である請求項
    14記載の防草構造体。
  16. 【請求項16】該防草構造体が、礫および撥水性粒状物
    の少なくとも1種を敷設した表面構造を有するものであ
    る請求項1〜15のいずれかに記載の防草構造体。
  17. 【請求項17】該撥水性粒状物が、フッ素系化合物およ
    びシリコン系化合物から選ばれた少なくとも1種である
    請求項16記載の防草構造体。
  18. 【請求項18】該撥水性粒状物が、架橋または硬化され
    たものである請求項16または17記載の防草土壌構造
    体。
  19. 【請求項19】該撥水性粒状物が、少なくとも5cmの厚
    さに積層されている請求項16〜18のいずれかに記載
    の防草構造体。
  20. 【請求項20】該防草構造体が、グランド、ゴルフ場、
    公園、歩道、歩経路、中央分離帯、駐車場、床下、湖沼
    岸および河川岸から選ばれた構造体の表面を構成するも
    のである請求項1〜19のいずれかに記載の防草構造
    体。
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