JP2001214407A - 天然芝入り人工芝およびその施工方法 - Google Patents
天然芝入り人工芝およびその施工方法Info
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Classifications
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E01—CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
- E01C—CONSTRUCTION OF, OR SURFACES FOR, ROADS, SPORTS GROUNDS, OR THE LIKE; MACHINES OR AUXILIARY TOOLS FOR CONSTRUCTION OR REPAIR
- E01C13/00—Pavings or foundations specially adapted for playgrounds or sports grounds; Drainage, irrigation or heating of sports grounds
- E01C13/08—Surfaces simulating grass ; Grass-grown sports grounds
- E01C2013/086—Combination of synthetic and natural grass
Landscapes
- Road Paving Structures (AREA)
- Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 天然芝の種子の発芽および生育を阻害するこ
となく、種子の脱落を確実に防止することができ、しか
も、生えムラを生ずることなく天然芝と人工芝とが均一
に混在する舗装面を容易かつ確実に形成することができ
る天然芝入り人工芝およびその施工方法を提供するこ
と。 【解決手段】 上下の基布2,3の間に天然芝の種子4
を設けるとともに、これらの基布2,3を貫通するよう
に、人工芝用のパイル5を植設した。
となく、種子の脱落を確実に防止することができ、しか
も、生えムラを生ずることなく天然芝と人工芝とが均一
に混在する舗装面を容易かつ確実に形成することができ
る天然芝入り人工芝およびその施工方法を提供するこ
と。 【解決手段】 上下の基布2,3の間に天然芝の種子4
を設けるとともに、これらの基布2,3を貫通するよう
に、人工芝用のパイル5を植設した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、人工芝と天然芝
の双方の特性を有効に発揮でき、例えばスポーツ施設や
広場などの舗装材として好適に使用することができる天
然芝入り人工芝およびその施工方法に関する。
の双方の特性を有効に発揮でき、例えばスポーツ施設や
広場などの舗装材として好適に使用することができる天
然芝入り人工芝およびその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】天然芝と人工芝とを混在させて天然芝の
持つクッション性と人工芝の持つ耐久性とを兼備した舗
装材を、スポーツ施設や広場などの造成に用いる試み
は、従来から行われてきている。この例として、例えば
実公昭63−40493号公報や特開平7−20761
4号公報に開示された技術がある。
持つクッション性と人工芝の持つ耐久性とを兼備した舗
装材を、スポーツ施設や広場などの造成に用いる試み
は、従来から行われてきている。この例として、例えば
実公昭63−40493号公報や特開平7−20761
4号公報に開示された技術がある。
【0003】前記前者のものは、複数の孔を設けた耐腐
食性の基片の表面に、人工芝である細条片を植設した人
工芝生板の下部に、2枚の水溶性紙布片の間に天然芝の
種子を挟着させた張芝体を張設させることを提案してい
る。
食性の基片の表面に、人工芝である細条片を植設した人
工芝生板の下部に、2枚の水溶性紙布片の間に天然芝の
種子を挟着させた張芝体を張設させることを提案してい
る。
【0004】また、後者のものは、耐腐食性を有する透
水性の材料からなり、かつ上面に天然芝の種子を付着さ
せた基布に、人工芝用のパイルをタフト(植設)するこ
とを提案している。
水性の材料からなり、かつ上面に天然芝の種子を付着さ
せた基布に、人工芝用のパイルをタフト(植設)するこ
とを提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
ものは、人工芝生板の下部に天然芝の種子が位置するた
め、人工芝生板に設けられた孔の間隔や大きさによって
は、人工芝生板が天然芝の生育を阻害するおそれがあ
る。また、人工芝である細条片を保持する人工芝生板と
天然芝の種子を挟着した張芝体とが別体で構成されてい
るため、敷設時に双方の密着が不十分となり、種子の生
育が阻害されるおそれがある。
ものは、人工芝生板の下部に天然芝の種子が位置するた
め、人工芝生板に設けられた孔の間隔や大きさによって
は、人工芝生板が天然芝の生育を阻害するおそれがあ
る。また、人工芝である細条片を保持する人工芝生板と
天然芝の種子を挟着した張芝体とが別体で構成されてい
るため、敷設時に双方の密着が不十分となり、種子の生
育が阻害されるおそれがある。
【0006】後者のものは、前者のものに比べて種子の
生育を阻害する要因は少ない。しかしながら、種子を基
布に付着させた後、パイルをタフトするため、タフト時
に基布を突き刺す縫い針やタフト完了後の運搬などで種
子が脱落しやすく、その結果、天然芝の生え方にムラが
生じるおそれがある。
生育を阻害する要因は少ない。しかしながら、種子を基
布に付着させた後、パイルをタフトするため、タフト時
に基布を突き刺す縫い針やタフト完了後の運搬などで種
子が脱落しやすく、その結果、天然芝の生え方にムラが
生じるおそれがある。
【0007】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その目的は、天然芝の種子の発芽および生育
を阻害することなく、種子の脱落を確実に防止すること
ができ、しかも、生えムラを生ずることなく天然芝と人
工芝とが均一に混在する舗装面を容易かつ確実に形成す
ることができる天然芝入り人工芝およびその施工方法を
提供することである。
たもので、その目的は、天然芝の種子の発芽および生育
を阻害することなく、種子の脱落を確実に防止すること
ができ、しかも、生えムラを生ずることなく天然芝と人
工芝とが均一に混在する舗装面を容易かつ確実に形成す
ることができる天然芝入り人工芝およびその施工方法を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の天然芝入り人工芝は、上下の基布の間に
天然芝の種子を設けるとともに、これらの基布を貫通す
るように、人工芝用のパイルを植設したことを特徴とし
ている(請求項1)。
め、この発明の天然芝入り人工芝は、上下の基布の間に
天然芝の種子を設けるとともに、これらの基布を貫通す
るように、人工芝用のパイルを植設したことを特徴とし
ている(請求項1)。
【0009】上記天然芝入り人工芝によれば、種子の脱
落を確実に防止することができ、しかも、生えムラを生
ずることなく天然芝と人工芝とが均一に混在する舗装面
を容易かつ確実に形成することができる。
落を確実に防止することができ、しかも、生えムラを生
ずることなく天然芝と人工芝とが均一に混在する舗装面
を容易かつ確実に形成することができる。
【0010】そして、前記天然芝入り人工芝において、
少なくとも下側の基布は、保水性を有する素材からなる
ものを用いるのが好ましい(請求項2)。下側の基布が
このような素材で構成されていた場合、地表面側からの
水分の供給が良好に行われ、発芽した天然芝の種子の生
育が良好に行われる。さらに、前記基布として保水性を
有する素材として天然繊維素材を用いた場合は、土中の
微生物により分解されるので、天然芝の根の伸長が阻害
されることはない。
少なくとも下側の基布は、保水性を有する素材からなる
ものを用いるのが好ましい(請求項2)。下側の基布が
このような素材で構成されていた場合、地表面側からの
水分の供給が良好に行われ、発芽した天然芝の種子の生
育が良好に行われる。さらに、前記基布として保水性を
有する素材として天然繊維素材を用いた場合は、土中の
微生物により分解されるので、天然芝の根の伸長が阻害
されることはない。
【0011】そして、前記天然芝入り人工芝において、
上側の基布を耐腐食性素材で形成し、下側の基布を腐食
性素材で形成してもよい(請求項3)。このようにした
場合、下側の基布が土中の微生物により分解されて土と
同化しても、上側の基布が所望の強度を維持するので、
人工芝用のパイルはこれに確実に保持される。
上側の基布を耐腐食性素材で形成し、下側の基布を腐食
性素材で形成してもよい(請求項3)。このようにした
場合、下側の基布が土中の微生物により分解されて土と
同化しても、上側の基布が所望の強度を維持するので、
人工芝用のパイルはこれに確実に保持される。
【0012】また、前記天然芝入り人工芝において、上
下の基布の間に天然芝の種子を付設したシートを介装し
てもよい(請求項4)。この場合、上側の基布として、
その強度が5cm幅あたり245N程度のものを用いた
場合、下側の基布が腐食した後も、人工芝用のパイルは
これに確実に保持される。
下の基布の間に天然芝の種子を付設したシートを介装し
てもよい(請求項4)。この場合、上側の基布として、
その強度が5cm幅あたり245N程度のものを用いた
場合、下側の基布が腐食した後も、人工芝用のパイルは
これに確実に保持される。
【0013】前記天然芝入り人工芝において、基布およ
び人工芝用のパイルを生分解性化学繊維で形成してもよ
い(請求項5)。ここでいう生分解性化学繊維とは、微
生物分解性プラスチックや光分解性プラスチックのこと
で、一定の期間必要な機械的強度を有しており、その後
は分解されて土と同化する。したがって、このような素
材からなる基布および人工芝用は、天然芝の種子が発芽
して成長するまではこれを保護し、天然芝の生育後は土
と同化するので、天然芝が鮮やかに形成される。
び人工芝用のパイルを生分解性化学繊維で形成してもよ
い(請求項5)。ここでいう生分解性化学繊維とは、微
生物分解性プラスチックや光分解性プラスチックのこと
で、一定の期間必要な機械的強度を有しており、その後
は分解されて土と同化する。したがって、このような素
材からなる基布および人工芝用は、天然芝の種子が発芽
して成長するまではこれを保護し、天然芝の生育後は土
と同化するので、天然芝が鮮やかに形成される。
【0014】さらに、前記天然芝入り人工芝において、
上下の基布の間に保水材を設けてもよい(請求項6)。
このようにした場合、天然芝の種子への水分供給が確実
に行われ、種子の良好な発芽が行われ、また、発芽後の
天然芝の乾燥による枯死が効果的に防止される。この保
水材としては、アクリルアミド系、ポリエチレンオキサ
イド系などの高吸水性高分子ポリマーや、ピートモス、
バーク堆肥などの有機質資材、さらには、ゼオライトや
パーライトなどの多孔質鉱物資材がある。
上下の基布の間に保水材を設けてもよい(請求項6)。
このようにした場合、天然芝の種子への水分供給が確実
に行われ、種子の良好な発芽が行われ、また、発芽後の
天然芝の乾燥による枯死が効果的に防止される。この保
水材としては、アクリルアミド系、ポリエチレンオキサ
イド系などの高吸水性高分子ポリマーや、ピートモス、
バーク堆肥などの有機質資材、さらには、ゼオライトや
パーライトなどの多孔質鉱物資材がある。
【0015】そして、前記天然芝入り人工芝において、
人工芝用のパイルの間に充填される被覆材に保水材を混
入してあってもよい(請求項7)。この場合、保水材を
地表面に散布するか、地表面を少し耕してその土壌と混
合するのが好ましい。このようにした場合、被覆材の保
水性が高められてその固結が防止され、天然芝の種子の
乾燥が防止されるとともに、被覆材の固結が防止され、
さらには、天然芝の種子の発芽促進並びに発芽後の天然
芝の生育が促進される。この保水材としては、前記上下
の基布の間に設けられる保水材と同様のものを使用する
ことができる。なお、前記被覆材に、3〜20mm程度
の不定型な形状のゴムチップを混入してもよい。このよ
うにした場合、被覆材の固結が防止される。
人工芝用のパイルの間に充填される被覆材に保水材を混
入してあってもよい(請求項7)。この場合、保水材を
地表面に散布するか、地表面を少し耕してその土壌と混
合するのが好ましい。このようにした場合、被覆材の保
水性が高められてその固結が防止され、天然芝の種子の
乾燥が防止されるとともに、被覆材の固結が防止され、
さらには、天然芝の種子の発芽促進並びに発芽後の天然
芝の生育が促進される。この保水材としては、前記上下
の基布の間に設けられる保水材と同様のものを使用する
ことができる。なお、前記被覆材に、3〜20mm程度
の不定型な形状のゴムチップを混入してもよい。このよ
うにした場合、被覆材の固結が防止される。
【0016】また、前記天然芝入り人工芝において、上
下の基布の少なくとも下側の基布を形成する複数本の素
線をつまんで人工芝用のパイルを植設し、このパイル植
設後に上下の基布の少なくとも下側の基布に疎の部分と
密の部分とが形成されるようにしてもよい(請求項
8)。このようにした場合、隣り合う人工芝用のパイル
間に、天然芝の根や芽の通りやすい疎の部分および孔が
形成され、天然芝が良好に生育できる。また、密の部分
によって基布の強度が維持され、製造工程で天然芝の根
を通りやすくするために基布に孔を開ける工程を必要と
せず、孔開きによる基布の強度の低下が防止される。
下の基布の少なくとも下側の基布を形成する複数本の素
線をつまんで人工芝用のパイルを植設し、このパイル植
設後に上下の基布の少なくとも下側の基布に疎の部分と
密の部分とが形成されるようにしてもよい(請求項
8)。このようにした場合、隣り合う人工芝用のパイル
間に、天然芝の根や芽の通りやすい疎の部分および孔が
形成され、天然芝が良好に生育できる。また、密の部分
によって基布の強度が維持され、製造工程で天然芝の根
を通りやすくするために基布に孔を開ける工程を必要と
せず、孔開きによる基布の強度の低下が防止される。
【0017】さらに、前記天然芝入り人工芝において、
下側の基布の下方に人工芝用のパイルによってループが
形成してあってもよく(請求項9)、前記パイルのルー
プに天然芝の根が絡むことによって、パイルの抜けが防
止される。特に、下側の基布に腐食性素材を用いた場
合、この基布の腐食によってループが大きくなり、天然
芝の根の絡みが一層良好になる。
下側の基布の下方に人工芝用のパイルによってループが
形成してあってもよく(請求項9)、前記パイルのルー
プに天然芝の根が絡むことによって、パイルの抜けが防
止される。特に、下側の基布に腐食性素材を用いた場
合、この基布の腐食によってループが大きくなり、天然
芝の根の絡みが一層良好になる。
【0018】そして、この発明の天然芝入り人工芝の施
工方法は、上下の基布の間に天然芝の種子を設けるとと
もに、これらの基布を貫通するように、人工芝用のパイ
ルを植設した天然芝入り人工芝を施工対象の地表面に敷
設し、前記パイルの間に少なくとも土砂を含む被覆材を
充填することを特徴としている(請求項10)。
工方法は、上下の基布の間に天然芝の種子を設けるとと
もに、これらの基布を貫通するように、人工芝用のパイ
ルを植設した天然芝入り人工芝を施工対象の地表面に敷
設し、前記パイルの間に少なくとも土砂を含む被覆材を
充填することを特徴としている(請求項10)。
【0019】また、前記天然芝入り人工芝の施工方法に
おいて、施工対象の地表面を耕してほぐし、その土壌に
保水材を混入するようにしてもよい(請求項11)。こ
のようにした場合、被覆材の保水性が高められてその固
結が防止され、天然芝の種子の乾燥が防止されるととも
に、被覆材の固結が防止され、さらには、天然芝の種子
の発芽促進並びに発芽後の天然芝の生育が促進される。
おいて、施工対象の地表面を耕してほぐし、その土壌に
保水材を混入するようにしてもよい(請求項11)。こ
のようにした場合、被覆材の保水性が高められてその固
結が防止され、天然芝の種子の乾燥が防止されるととも
に、被覆材の固結が防止され、さらには、天然芝の種子
の発芽促進並びに発芽後の天然芝の生育が促進される。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を、図面を
参照しながら説明する。図1〜図3は、第1の実施の形
態を示すもので、これらの図において、1は天然芝入り
人工芝で、基本的には、上下の基布2,3と、これらの
基布2,3間に設けられる天然芝の種子4(以下、単に
種子という)と、前記基布2,3を貫通するように植設
される人工芝用のパイル5とからなる。
参照しながら説明する。図1〜図3は、第1の実施の形
態を示すもので、これらの図において、1は天然芝入り
人工芝で、基本的には、上下の基布2,3と、これらの
基布2,3間に設けられる天然芝の種子4(以下、単に
種子という)と、前記基布2,3を貫通するように植設
される人工芝用のパイル5とからなる。
【0021】前記基布2,3のうち、上側の基布(以
下、第1基布という)2は、例えばポリエチレンやポリ
プロピレンなど長期間にわたって機械的強度を有する化
学繊維を用いた織布、編布、不織布、あるいはシートか
らなる。これは、第1基布2は、天然芝入り人工芝1の
敷設までの種子4の脱落防止の役目とともに、人工芝用
のパイル5を保持する役目を担うものであるからであ
る。これに対して、下側の基布(以下、第2基布とい
う)3は、天然芝入り人工芝1が敷設される場合、地表
面に接触するように設けられるものであるので、保水性
の良好な素材、例えばジュート(ヘシャンクロス)やヤ
シマットなどの天然繊維素材を用いた織り地からなる。
下、第1基布という)2は、例えばポリエチレンやポリ
プロピレンなど長期間にわたって機械的強度を有する化
学繊維を用いた織布、編布、不織布、あるいはシートか
らなる。これは、第1基布2は、天然芝入り人工芝1の
敷設までの種子4の脱落防止の役目とともに、人工芝用
のパイル5を保持する役目を担うものであるからであ
る。これに対して、下側の基布(以下、第2基布とい
う)3は、天然芝入り人工芝1が敷設される場合、地表
面に接触するように設けられるものであるので、保水性
の良好な素材、例えばジュート(ヘシャンクロス)やヤ
シマットなどの天然繊維素材を用いた織り地からなる。
【0022】前記種子4は、基布2,3の少なくともそ
のいずれか一方に例えば水溶性糊剤によって貼着され、
これらの基布2,3の間に挟み込まれるようにして保持
される。そして、この場合 種子4の発芽および生育の
観点から、基布2,3の間に種子4とともに保水材6を
前記水溶性糊剤によって基布2,3の少なくともそのい
ずれか一方に貼着するのがよい。このような保水材6と
しては、例えば、アクリルアミド系、ポリエチレンオキ
サイド系などの高吸水性高分子ポリマーや、ピートモ
ス、バーク堆肥などの有機質資材、さらには、ゼオライ
トやパーライトなどの多孔質鉱物資材がある。なお、種
子4と保水材6とを混合して種子混合物としてもよい。
のいずれか一方に例えば水溶性糊剤によって貼着され、
これらの基布2,3の間に挟み込まれるようにして保持
される。そして、この場合 種子4の発芽および生育の
観点から、基布2,3の間に種子4とともに保水材6を
前記水溶性糊剤によって基布2,3の少なくともそのい
ずれか一方に貼着するのがよい。このような保水材6と
しては、例えば、アクリルアミド系、ポリエチレンオキ
サイド系などの高吸水性高分子ポリマーや、ピートモ
ス、バーク堆肥などの有機質資材、さらには、ゼオライ
トやパーライトなどの多孔質鉱物資材がある。なお、種
子4と保水材6とを混合して種子混合物としてもよい。
【0023】前記人工芝用のパイル5は、例えばポリエ
チレン、ポリプロピレン、ナイロン、塩化ビニリデンな
どの合成繊維から作られた偏平な直毛状のスプリット糸
やモノフィラメント糸またはこれらの混合糸からなる。
このパイル5の植設は、第1基布2から上方に突出する
ように、パイル5が第2基布3の裏面から基布2,3を
貫く形でタフティングすることによって行われ、第1基
布2の上部側を所定の高さに切り揃えるとともに、第2
基布3の下方においてループ7を形成するように行われ
る。
チレン、ポリプロピレン、ナイロン、塩化ビニリデンな
どの合成繊維から作られた偏平な直毛状のスプリット糸
やモノフィラメント糸またはこれらの混合糸からなる。
このパイル5の植設は、第1基布2から上方に突出する
ように、パイル5が第2基布3の裏面から基布2,3を
貫く形でタフティングすることによって行われ、第1基
布2の上部側を所定の高さに切り揃えるとともに、第2
基布3の下方においてループ7を形成するように行われ
る。
【0024】そして、図2は、パイル5が植設された状
態を第2基布3側から見た図で、パイル5が植設される
ことにより、基布2,3の素線2a(図示していな
い),3aがパイル5に包まれ、疎の部分8と密の部分
9とが形成されるとともに、隣り合うパイル5間に孔1
0が形成される。前記基布2,3にそれぞれ形成された
疎の部分8および孔10は、種子4が発芽した後の根や
芽の通り道となり、天然芝の生育を良好に行わせること
ができる。
態を第2基布3側から見た図で、パイル5が植設される
ことにより、基布2,3の素線2a(図示していな
い),3aがパイル5に包まれ、疎の部分8と密の部分
9とが形成されるとともに、隣り合うパイル5間に孔1
0が形成される。前記基布2,3にそれぞれ形成された
疎の部分8および孔10は、種子4が発芽した後の根や
芽の通り道となり、天然芝の生育を良好に行わせること
ができる。
【0025】なお、パイル5の第1基布2からの突出高
さは、5〜100mm程度、パイル5の植付け間隔は7
〜38mmが好ましく、これにより、人工芝および天然
芝のそれぞれの長所により他方の短所を補う効果が十分
に発揮される。つまり、突出高さが5mm未満であると
天然芝を保護する効果が薄く、100mmを超えると天
然芝の生育に支障をきたす。また、植付け間隔が7mm
未満では、スポーツなどのプレイ中に、人工芝により発
生する摩擦熱が天然芝により緩和しにくくなり、また、
パイル密度が高すぎて天然芝の生育に支障を来し、そし
て、38mmを超えると天然芝を保護する効果が薄くな
るからである。
さは、5〜100mm程度、パイル5の植付け間隔は7
〜38mmが好ましく、これにより、人工芝および天然
芝のそれぞれの長所により他方の短所を補う効果が十分
に発揮される。つまり、突出高さが5mm未満であると
天然芝を保護する効果が薄く、100mmを超えると天
然芝の生育に支障をきたす。また、植付け間隔が7mm
未満では、スポーツなどのプレイ中に、人工芝により発
生する摩擦熱が天然芝により緩和しにくくなり、また、
パイル密度が高すぎて天然芝の生育に支障を来し、そし
て、38mmを超えると天然芝を保護する効果が薄くな
るからである。
【0026】次に、上記構成の天然芝入り人工芝1の施
工方法について、主として図3を参照しながら説明す
る。まず、基布2,3間に種子4および保水材7を設け
るとともに、基布2,3にパイル5を植設して形成され
た天然芝入り人工芝1を、図3(A)に示すように、第
2基布3が施工対象の地表面(図示していない)に接す
るようにして敷設する。この場合、保水材(前記保水材
7と同様のもの)を地表面に散布するか、地表面を少し
耕してその土壌と混合するのが好ましい。これにより、
地表面の保水性が高められ、種子4の発芽・生育が促進
される。
工方法について、主として図3を参照しながら説明す
る。まず、基布2,3間に種子4および保水材7を設け
るとともに、基布2,3にパイル5を植設して形成され
た天然芝入り人工芝1を、図3(A)に示すように、第
2基布3が施工対象の地表面(図示していない)に接す
るようにして敷設する。この場合、保水材(前記保水材
7と同様のもの)を地表面に散布するか、地表面を少し
耕してその土壌と混合するのが好ましい。これにより、
地表面の保水性が高められ、種子4の発芽・生育が促進
される。
【0027】前記敷設の後、図3(B)に示すように、
パイル5の間に被覆材11を目土として充填する。そし
て、乾燥期や乾燥地あるいは天然芝を早期に発芽生育さ
せる必要がある場合などには適宜量の水を散布して、天
然芝を発芽生育させる。ここで用いる被覆材11は、粒
度を調整した土砂12が用いられ、さらに、この土砂1
2に保水材13を混入してあればさらに良い。また、こ
こで用いる保水材13は、前記保水材7と同様に、アク
リルアミド系、ポリエチレンオキサイド系などの高吸水
性高分子ポリマーのほか、ピートモス、バーク堆肥など
の有機質資材や、ゼオライトやパーライトなどん多孔質
鉱物資材を使用することができる。
パイル5の間に被覆材11を目土として充填する。そし
て、乾燥期や乾燥地あるいは天然芝を早期に発芽生育さ
せる必要がある場合などには適宜量の水を散布して、天
然芝を発芽生育させる。ここで用いる被覆材11は、粒
度を調整した土砂12が用いられ、さらに、この土砂1
2に保水材13を混入してあればさらに良い。また、こ
こで用いる保水材13は、前記保水材7と同様に、アク
リルアミド系、ポリエチレンオキサイド系などの高吸水
性高分子ポリマーのほか、ピートモス、バーク堆肥など
の有機質資材や、ゼオライトやパーライトなどん多孔質
鉱物資材を使用することができる。
【0028】そして、前記被覆材11には保水材13が
混入されているので、被覆材11の保水性が高められて
その固結が防止され、種子4の乾燥が防止されるととも
に、被覆材11の固結が防止され、さらには、種子4の
発芽促進並びに発芽後の天然芝の生育が促進される。
混入されているので、被覆材11の保水性が高められて
その固結が防止され、種子4の乾燥が防止されるととも
に、被覆材11の固結が防止され、さらには、種子4の
発芽促進並びに発芽後の天然芝の生育が促進される。
【0029】その後、前記種子4が発芽し、その根や芽
は、基布2,3にそれぞれ形成された疎の部分8および
孔10を通って伸長し、図3(C)に示すような天然芝
14となる。そして、第2基布3にパイル5によってル
ープ7が形成してあるので、天然芝14の根15はルー
プ7に絡みつき、これにより、パイル5の抜けが防止さ
れる。
は、基布2,3にそれぞれ形成された疎の部分8および
孔10を通って伸長し、図3(C)に示すような天然芝
14となる。そして、第2基布3にパイル5によってル
ープ7が形成してあるので、天然芝14の根15はルー
プ7に絡みつき、これにより、パイル5の抜けが防止さ
れる。
【0030】そして、第2基布3は、天然繊維で形成さ
れているので、時間の経過とともに腐食し、土に同化す
るが、第1基布2は化学繊維よりなるので、人工芝用パ
イル5を保持し続ける。したがって、生育した天然芝1
4と人工芝用パイル5とにより、所望の舗装材が形成さ
れることとなる。
れているので、時間の経過とともに腐食し、土に同化す
るが、第1基布2は化学繊維よりなるので、人工芝用パ
イル5を保持し続ける。したがって、生育した天然芝1
4と人工芝用パイル5とにより、所望の舗装材が形成さ
れることとなる。
【0031】このように、この発明の天然芝入り人工芝
1によれば、種子4の脱落を確実に防止することがで
き、しかも、生えムラを生ずることなく天然芝14と人
工芝5とが均一に混在する舗装面を容易かつ確実に形成
することができる。
1によれば、種子4の脱落を確実に防止することがで
き、しかも、生えムラを生ずることなく天然芝14と人
工芝5とが均一に混在する舗装面を容易かつ確実に形成
することができる。
【0032】そして、上述の実施の形態における天然芝
入り人工芝1においては、基布2,3のうち、地表面に
接して設けられる第2基布3が、保水性を有する天然繊
維素材で構成されているので、地表面側からの水分の供
給が良好に行われ、種子4の乾燥が防止されるととも
に、発芽した種子4の生育が良好に行われる。また、天
然繊維素材は、土中の微生物により分解されるので、天
然芝14の根の伸長が阻害されることはない。
入り人工芝1においては、基布2,3のうち、地表面に
接して設けられる第2基布3が、保水性を有する天然繊
維素材で構成されているので、地表面側からの水分の供
給が良好に行われ、種子4の乾燥が防止されるととも
に、発芽した種子4の生育が良好に行われる。また、天
然繊維素材は、土中の微生物により分解されるので、天
然芝14の根の伸長が阻害されることはない。
【0033】また、前記天然芝入り人工芝1において
は、基布2,3の間に保水材6が設けられているので、
種子4への水分供給が確実に行われ、種子4の良好な発
芽が行われ、また、発芽後の天然芝14の乾燥による枯
死が効果的に防止される。
は、基布2,3の間に保水材6が設けられているので、
種子4への水分供給が確実に行われ、種子4の良好な発
芽が行われ、また、発芽後の天然芝14の乾燥による枯
死が効果的に防止される。
【0034】さらに、前記天然芝入り人工芝1において
は、基布2,3を形成する複数本の素線2a,3aをつ
まんでパイル5を植設し、このパイル5植設後に基布
2,3に疎の部分8と密の部分9とが形成されるように
してあるとともに、隣り合うパイル5間に、天然芝14
の根15や芽の通りやすい孔10が形成されているの
で、天然芝14が良好に生育できる。また、前記密部9
によって基布2,3の強度が維持され、孔開きによる基
布2,3の強度の低下が防止される。
は、基布2,3を形成する複数本の素線2a,3aをつ
まんでパイル5を植設し、このパイル5植設後に基布
2,3に疎の部分8と密の部分9とが形成されるように
してあるとともに、隣り合うパイル5間に、天然芝14
の根15や芽の通りやすい孔10が形成されているの
で、天然芝14が良好に生育できる。また、前記密部9
によって基布2,3の強度が維持され、孔開きによる基
布2,3の強度の低下が防止される。
【0035】そして、前記天然芝入り人工芝1において
は、パイル5の植設および基布における素線2a,3a
によって、疎の部分8、密の部分9および孔10が形成
されるものであり、基布2,3に積極的に孔開けを行う
のではないから、孔開け作業が省略できるといった利点
がある。また、第2基布3の下方にパイル5によってル
ープ7が形成してあるので、このループ7に天然芝14
の根15が絡みつき、パイル5の抜けが防止される。
は、パイル5の植設および基布における素線2a,3a
によって、疎の部分8、密の部分9および孔10が形成
されるものであり、基布2,3に積極的に孔開けを行う
のではないから、孔開け作業が省略できるといった利点
がある。また、第2基布3の下方にパイル5によってル
ープ7が形成してあるので、このループ7に天然芝14
の根15が絡みつき、パイル5の抜けが防止される。
【0036】次に、図4および図5は、この発明の第2
の実施の形態を示すもので、この実施の形態における天
然芝入り人工芝1は、第1基布2Aを耐腐食性素材(例
えば、化学繊維)を用いて形成されたネットまたは織布
とし、第2基布3Aを腐食性素材(例えば、天然繊維)
で形成するとともに、基布2A,3Aの間に、種子4お
よび保水材7を水溶性糊剤を用いて下面に貼着したシー
ト16を介装し、三層構造に構成されている。このシー
ト16としては、スフなどの繊維を薄い綿状に広げたシ
ートや、ルーズな組成の不織布、水溶性の紙など種々の
ものを用いることができる。この場合、第1基布2Aと
して、その強度が5cm幅あたり245N程度のものを
用いた場合、第2基布3Aが腐食した後も、パイル5を
所定の状態で保持することができる。
の実施の形態を示すもので、この実施の形態における天
然芝入り人工芝1は、第1基布2Aを耐腐食性素材(例
えば、化学繊維)を用いて形成されたネットまたは織布
とし、第2基布3Aを腐食性素材(例えば、天然繊維)
で形成するとともに、基布2A,3Aの間に、種子4お
よび保水材7を水溶性糊剤を用いて下面に貼着したシー
ト16を介装し、三層構造に構成されている。このシー
ト16としては、スフなどの繊維を薄い綿状に広げたシ
ートや、ルーズな組成の不織布、水溶性の紙など種々の
ものを用いることができる。この場合、第1基布2Aと
して、その強度が5cm幅あたり245N程度のものを
用いた場合、第2基布3Aが腐食した後も、パイル5を
所定の状態で保持することができる。
【0037】さらに、図6は、この発明の第3の実施の
形態を示すもので、この実施の形態における天然芝入り
人工芝1は、基布および人工芝用のパイルがともに生分
解性化学繊維で形成されている。すなわち、図6(A)
において、2B,3Bは第1基布、第2基布、5Bは人
工芝用のパイルであり、いずれも生分解性化学繊維で形
成されている。そして、他の構成は、第1の実施の形態
における天然芝入り人工芝1と変わるところはない。
形態を示すもので、この実施の形態における天然芝入り
人工芝1は、基布および人工芝用のパイルがともに生分
解性化学繊維で形成されている。すなわち、図6(A)
において、2B,3Bは第1基布、第2基布、5Bは人
工芝用のパイルであり、いずれも生分解性化学繊維で形
成されている。そして、他の構成は、第1の実施の形態
における天然芝入り人工芝1と変わるところはない。
【0038】前記生分解性化学繊維とは、微生物分解性
プラスチックや光分解性プラスチックのことで、一定の
期間必要な機械的強度を有しており、その後は分解され
て土と同化する性質を有している。そして、微生物分解
性プラスチックの例としては、商品名トーン(米国AM
KO社製)、商品名プルラン(林原株式会社製)、商品
名ソア・フィル(三菱レーヨン株式会社製)などがあ
り、光分解性プラスチックの例としては、商品名ポリグ
レイド(米国アンベイス社製)、商品名プラスチゴン
(米国アイデアマスターズ社製)などがある。
プラスチックや光分解性プラスチックのことで、一定の
期間必要な機械的強度を有しており、その後は分解され
て土と同化する性質を有している。そして、微生物分解
性プラスチックの例としては、商品名トーン(米国AM
KO社製)、商品名プルラン(林原株式会社製)、商品
名ソア・フィル(三菱レーヨン株式会社製)などがあ
り、光分解性プラスチックの例としては、商品名ポリグ
レイド(米国アンベイス社製)、商品名プラスチゴン
(米国アイデアマスターズ社製)などがある。
【0039】上記構成よりなる天然芝入り人工芝1にお
いては、基布2B,3Bおよびパイル5Bは、一定の期
間必要な機械的強度を有しており、その後は分解されて
土と同化する。したがって、このような素材からなる基
布2B,3Bおよびパイル5Bは、図6(B)に示すよ
うに、種子4が発芽して成長するまではこれを保護す
る。そして、天然芝14の更新のために、充填材11を
数回〜10数回施すと、遂には、図6(C)に示すよう
に、天然芝14の生育後は、パイル5Bは数年のうちに
土と同化し、地表面上には天然芝14のみが鮮やかに形
成される。なお、このような生分解性化学繊維からなる
基布2B,3Bおよびパイル5Bを、前記第1または第
2の実施の形態における基布2,2A,2Bおよびパイ
ル5,5Aと適宜組み合わせて用いることもできる。
いては、基布2B,3Bおよびパイル5Bは、一定の期
間必要な機械的強度を有しており、その後は分解されて
土と同化する。したがって、このような素材からなる基
布2B,3Bおよびパイル5Bは、図6(B)に示すよ
うに、種子4が発芽して成長するまではこれを保護す
る。そして、天然芝14の更新のために、充填材11を
数回〜10数回施すと、遂には、図6(C)に示すよう
に、天然芝14の生育後は、パイル5Bは数年のうちに
土と同化し、地表面上には天然芝14のみが鮮やかに形
成される。なお、このような生分解性化学繊維からなる
基布2B,3Bおよびパイル5Bを、前記第1または第
2の実施の形態における基布2,2A,2Bおよびパイ
ル5,5Aと適宜組み合わせて用いることもできる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、天然芝の種子の脱落を確実に防止することができ、
しかも、生えムラを生ずることなく天然芝と人工芝とが
均一に混在する舗装面を容易かつ確実に形成することが
できる。
ば、天然芝の種子の脱落を確実に防止することができ、
しかも、生えムラを生ずることなく天然芝と人工芝とが
均一に混在する舗装面を容易かつ確実に形成することが
できる。
【図1】この発明の天然芝入り人工芝の一例を示す断面
図である。
図である。
【図2】前記天然芝入り人工芝の底面の構成を示す図で
ある。
ある。
【図3】前記天然芝入り人工芝の動作説明図である。
【図4】この発明の天然芝入り人工芝の他の例を示す断
面図である。
面図である。
【図5】前記天然芝入り人工芝の分解斜視図である。
【図6】この発明の天然芝入り人工芝のさらに他の例を
示す図である。
示す図である。
2,3,2A,3A,2B,3B…基布、3a…素線、
4…天然芝の種子、5…人工芝用のパイル、6,13…
保水材、7…ループ、8…疎部、9…密部、11…被覆
剤、12…土砂、16…シート。
4…天然芝の種子、5…人工芝用のパイル、6,13…
保水材、7…ループ、8…疎部、9…密部、11…被覆
剤、12…土砂、16…シート。
フロントページの続き (72)発明者 瀧口 善樹 岡山県津山市高尾590番地の1 日本植生 株式会社内 (72)発明者 駒走 裕之 岡山県津山市高尾590番地の1 日本植生 株式会社内 (72)発明者 光永 演允 岡山県津山市高尾590番地の1 日本植生 株式会社内 (72)発明者 松永 昭浩 岡山県津山市高尾590番地の1 日本植生 株式会社内 Fターム(参考) 2B051 AA01 AB01 AC02 BA20 CB02 CB23 CB24 CB25 CB26 CB32 CB34 CB35 2D051 AB04 AC12 AG15 AG19 AG20 DA13 DA14
Claims (11)
- 【請求項1】 上下の基布の間に天然芝の種子を設ける
とともに、これらの基布を貫通するように、人工芝用の
パイルを植設したことを特徴とする天然芝入り人工芝。 - 【請求項2】 少なくとも下側の基布が保水性を有する
素材からなる請求項1に記載の天然芝入り人工芝。 - 【請求項3】 上側の基布を耐腐食性素材で形成し、下
側の基布を腐食性素材で形成してある請求項1に記載の
天然芝入り人工芝。 - 【請求項4】 上下の基布の間に天然芝の種子を付設し
たシートを介装した請求項1〜3のいずれかに記載の天
然芝入り人工芝。 - 【請求項5】 基布および人工芝パイルが生分解性化学
繊維で形成されている請求項1に記載の天然芝入り人工
芝。 - 【請求項6】 上下の基布の間に保水材を設けた請求項
1〜5のいずれかに記載の天然芝入り人工芝。 - 【請求項7】 被覆材に保水材を混入した請求項1〜6
のいずれかに記載の天然芝入り人工芝。 - 【請求項8】 上下の基布の少なくとも下側の基布を形
成する複数本の素線をつまんで人工芝用のパイルを植設
し、パイル植設後に上下の基布の少なくとも下側の基布
に疎の部分と密の部分とが形成されるようにした請求項
1〜7のいずれかに記載の天然芝入り人工芝。 - 【請求項9】 下側の基布の下方に人工芝用のパイルに
よってループが形成してある請求項1〜8のいずれかに
記載の天然芝入り人工芝。 - 【請求項10】 上下の基布の間に天然芝の種子を設け
るとともに、これらの基布を貫通するように、人工芝用
のパイルを植設した天然芝入り人工芝を施工対象の地表
面に敷設し、前記パイルの間に少なくとも土砂を含む被
覆材を充填することを特徴とする天然芝入り人工芝の施
工方法。 - 【請求項11】 施工対象の地表面を耕してほぐし、そ
の土壌に保水材を混入するようにした請求項10に記載
の天然芝入り人工芝の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000024407A JP2001214407A (ja) | 2000-02-01 | 2000-02-01 | 天然芝入り人工芝およびその施工方法 |
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---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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---|---|
JP (1) | JP2001214407A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101127555B1 (ko) | 2011-07-14 | 2012-03-23 | 김동현 | 천연잔디와 인조잔디 복합체 및 그 제조방법 |
CN102668830A (zh) * | 2011-03-15 | 2012-09-19 | 北京林业大学 | 一种天然草与人造草混合系统草坪建植方法 |
JP2015001116A (ja) * | 2013-06-17 | 2015-01-05 | 隆治 安永 | 芝生の施工方法 |
WO2017114492A1 (zh) * | 2015-12-31 | 2017-07-06 | 广州傲胜人造草股份有限公司 | 一种人造草与天然草混合的景观草坪 |
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JP2021502510A (ja) * | 2017-11-13 | 2021-01-28 | ヒューゴ・デ・フリースHugo DE VRIES | 人工芝生マット及びその製造方法 |
-
2000
- 2000-02-01 JP JP2000024407A patent/JP2001214407A/ja active Pending
Cited By (8)
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