JP2000168614A - 自動車の車体構造 - Google Patents
自動車の車体構造Info
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- JP2000168614A JP2000168614A JP10350599A JP35059998A JP2000168614A JP 2000168614 A JP2000168614 A JP 2000168614A JP 10350599 A JP10350599 A JP 10350599A JP 35059998 A JP35059998 A JP 35059998A JP 2000168614 A JP2000168614 A JP 2000168614A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 サスペンションメンバの前端取付部の強度を
高める。 【解決手段】 フロントフロアパネル5の後部にシート
クロスメンバ4が車幅方向に沿って配され、該シートク
ロスメンバ4の両端部より後方に左右一対のリアサイド
メンバ2がそれぞれ配され、該リアサイドメンバ2の後
部にリアセンタクロスメンバ3が差し渡されるととも
に、リアサイドメンバ2の前部にサスペンションメンバ
11の前端部の左右両端が取り付けられ、リアセンタク
ロスメンバ3にサスペンションメンバ11の後端部の左
右両端が取り付けられる自動車の車体構造において、サ
スペンションメンバ11の前端取付部近傍とシートクロ
スメンバ4の両端からやや内側に離れた位置とを連結す
る左右一対のステイ16を設けてある。
高める。 【解決手段】 フロントフロアパネル5の後部にシート
クロスメンバ4が車幅方向に沿って配され、該シートク
ロスメンバ4の両端部より後方に左右一対のリアサイド
メンバ2がそれぞれ配され、該リアサイドメンバ2の後
部にリアセンタクロスメンバ3が差し渡されるととも
に、リアサイドメンバ2の前部にサスペンションメンバ
11の前端部の左右両端が取り付けられ、リアセンタク
ロスメンバ3にサスペンションメンバ11の後端部の左
右両端が取り付けられる自動車の車体構造において、サ
スペンションメンバ11の前端取付部近傍とシートクロ
スメンバ4の両端からやや内側に離れた位置とを連結す
る左右一対のステイ16を設けてある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車の車体構造に
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来のモノコックボディの後部に
おけるサスペンションメンバの取付構造を示している。
サスペンションメンバaは、その前端がリアサイドメン
バbに取り付けられる一方、その後端はリアサイドメン
バbに差し渡したリアセンタクロスメンバcに取り付け
られている。なお、同図において、dはサイドシル、e
はシートクロスメンバ、fはフロアセンタサイドメンバ
である。
おけるサスペンションメンバの取付構造を示している。
サスペンションメンバaは、その前端がリアサイドメン
バbに取り付けられる一方、その後端はリアサイドメン
バbに差し渡したリアセンタクロスメンバcに取り付け
られている。なお、同図において、dはサイドシル、e
はシートクロスメンバ、fはフロアセンタサイドメンバ
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、サスペンシ
ョンメンバaの後方側の取付点はリアセンタクロスメン
バcが旋回時の横力に対して突っ張り材として機能する
ため、充分な剛性が確保されるが、前方側の取付点はリ
アサイドメンバbだけで旋回時の横力を受けるため、剛
性的に必ずしも充分であるとは言えない。
ョンメンバaの後方側の取付点はリアセンタクロスメン
バcが旋回時の横力に対して突っ張り材として機能する
ため、充分な剛性が確保されるが、前方側の取付点はリ
アサイドメンバbだけで旋回時の横力を受けるため、剛
性的に必ずしも充分であるとは言えない。
【0004】因に、サスペンションメンバaの前方側の
取付点にクロスメンバを差し渡した構造もあるが(特開
平6−1268号公報参照)、このようなクロスメンバ
を設けても、FR車の場合には、クロスメンバの中央部
を湾曲させてプロペラシャフトを通さねばならないた
め、剛性上の問題は完全には解決されない。また、最近
の自動車は前後重量配分向上等の目的でリアシートの下
方に燃料タンクを配置する傾向にあるが、その場合に
は、クロスメンバが邪魔になって燃料タンクの容積確保
が難しくなる。なお、フロアを高くして燃料タンクの容
積を確保しようとすると、乗員のヒップスペースもしく
は車両全高等、車両全体の設計自由度を犠牲にしなけれ
ばならなくなる。
取付点にクロスメンバを差し渡した構造もあるが(特開
平6−1268号公報参照)、このようなクロスメンバ
を設けても、FR車の場合には、クロスメンバの中央部
を湾曲させてプロペラシャフトを通さねばならないた
め、剛性上の問題は完全には解決されない。また、最近
の自動車は前後重量配分向上等の目的でリアシートの下
方に燃料タンクを配置する傾向にあるが、その場合に
は、クロスメンバが邪魔になって燃料タンクの容積確保
が難しくなる。なお、フロアを高くして燃料タンクの容
積を確保しようとすると、乗員のヒップスペースもしく
は車両全高等、車両全体の設計自由度を犠牲にしなけれ
ばならなくなる。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、サスペ
ンションメンバの取付剛性を効果的に高めた自動車の車
体構造を提供することを目的とする。
ンションメンバの取付剛性を効果的に高めた自動車の車
体構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、フロントフロアパネルの後部にシートクロ
スメンバが車幅方向に沿って配され、該シートクロスメ
ンバの両端部より後方に左右一対のリアサイドメンバが
それぞれ配され、該リアサイドメンバの後部にリアセン
タクロスメンバが差し渡されるとともに、上記リアサイ
ドメンバの前部にサスペンションメンバ前端部の左右両
端が取り付けられ、上記リアセンタクロスメンバに上記
サスペンションメンバ後端部の左右両端が取り付けられ
る自動車の車体構造において、 上記サスペンションメ
ンバの前端取付部近傍と上記シートクロスメンバの両端
からやや内側に離れた位置とを連結する左右一対のステ
イを設けたことを特徴とする。
の本発明は、フロントフロアパネルの後部にシートクロ
スメンバが車幅方向に沿って配され、該シートクロスメ
ンバの両端部より後方に左右一対のリアサイドメンバが
それぞれ配され、該リアサイドメンバの後部にリアセン
タクロスメンバが差し渡されるとともに、上記リアサイ
ドメンバの前部にサスペンションメンバ前端部の左右両
端が取り付けられ、上記リアセンタクロスメンバに上記
サスペンションメンバ後端部の左右両端が取り付けられ
る自動車の車体構造において、 上記サスペンションメ
ンバの前端取付部近傍と上記シートクロスメンバの両端
からやや内側に離れた位置とを連結する左右一対のステ
イを設けたことを特徴とする。
【0007】上記シートクロスメンバには、フロントフ
ロアパネルの下面に前後方向に沿って配される左右一対
のフロアセンタサイドメンバの後端部が接続され、該接
続部に上記ステイが連結されていてもよい。
ロアパネルの下面に前後方向に沿って配される左右一対
のフロアセンタサイドメンバの後端部が接続され、該接
続部に上記ステイが連結されていてもよい。
【0008】上記フロアセンタサイドメンバの後端部を
上記シートクロスメンバを巻き込むように上方に延長
し、該延長部分を上記シートクロスメンバの下面と後面
に結合するとともに、該延長部分の屈曲部に上記ステイ
を連結してもよい。
上記シートクロスメンバを巻き込むように上方に延長
し、該延長部分を上記シートクロスメンバの下面と後面
に結合するとともに、該延長部分の屈曲部に上記ステイ
を連結してもよい。
【0009】上記フロアセンタサイドメンバの延長部分
は該フロアセンタサイドメンバとは別個に構成してもよ
い。
は該フロアセンタサイドメンバとは別個に構成してもよ
い。
【0010】上記フロアセンタサイドメンバに上記ステ
イを二点で締結固定してもよい。
イを二点で締結固定してもよい。
【0011】上記シートクロスメンバと上記フロアセン
タサイドメンバの左右の結合部を連結するフロアトンネ
ルステイを設けてもよい。
タサイドメンバの左右の結合部を連結するフロアトンネ
ルステイを設けてもよい。
【0012】上記フロアトンネルステイの両端から上記
ステイを延出させてもよい。
ステイを延出させてもよい。
【0013】上記ステイと上記サスペンションメンバを
共締め固定してもよい。
共締め固定してもよい。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、リアサイドメンバとシ
ートクロスメンバとステイによって三角トラス構造が形
成されて、サスペンションメンバの前端取付部が補強さ
れ、剛性が高まるため、車両旋回時にサスペンションメ
ンバに作用する横力に対するリアサイドメンバの変形が
抑制される。
ートクロスメンバとステイによって三角トラス構造が形
成されて、サスペンションメンバの前端取付部が補強さ
れ、剛性が高まるため、車両旋回時にサスペンションメ
ンバに作用する横力に対するリアサイドメンバの変形が
抑制される。
【0015】請求項2のような構成にすると、車両旋回
時にサスペンションメンバに作用する横力がステイを介
してフロアセンタサイドメンバとシートクロスメンバと
の接続部に直接伝達されるため、リアサイドメンバの変
形抑制効果がさらに大きくなる。
時にサスペンションメンバに作用する横力がステイを介
してフロアセンタサイドメンバとシートクロスメンバと
の接続部に直接伝達されるため、リアサイドメンバの変
形抑制効果がさらに大きくなる。
【0016】請求項3のような構成にすると、ステイか
らの荷重がフロアセンタサイドメンバの延長部分とシー
トクロスメンバの下面との接合面、及びフロアセンタサ
イドメンバとシートクロスメンバの後面との接合面の双
方に対して剪断方向に作用し、剛性的に有利になる。
らの荷重がフロアセンタサイドメンバの延長部分とシー
トクロスメンバの下面との接合面、及びフロアセンタサ
イドメンバとシートクロスメンバの後面との接合面の双
方に対して剪断方向に作用し、剛性的に有利になる。
【0017】請求項4のような構成にすると、フロアセ
ンタサイドメンバの成形が容易になり、製品の歩留まり
が良くなる。
ンタサイドメンバの成形が容易になり、製品の歩留まり
が良くなる。
【0018】請求項5のような構成にすると、ステイを
締結固定する際の回転や滑りが防止できる。
締結固定する際の回転や滑りが防止できる。
【0019】請求項6のような構成にすると、フロアト
ンネルの拡開変形が防止できるばかりでなく、ステイか
らの荷重をフロアトンネルステイにも分散させることが
できるので、サスペンションメンバの前端取付部の補強
効果がさらに大きくなる。
ンネルの拡開変形が防止できるばかりでなく、ステイか
らの荷重をフロアトンネルステイにも分散させることが
できるので、サスペンションメンバの前端取付部の補強
効果がさらに大きくなる。
【0020】請求項7のような構成にすると、車両旋回
時にフロアトンネルステイにトーション力が生じ、車体
の傾斜が抑制される。
時にフロアトンネルステイにトーション力が生じ、車体
の傾斜が抑制される。
【0021】請求項8のような構成にすると、サスペン
ションメンバからの荷重がステイに直接伝達され、強度
的にさらに有利になるばかりでなく、部品点数,組立工
数が少なくなり、コスト的にも有利になる。
ションメンバからの荷重がステイに直接伝達され、強度
的にさらに有利になるばかりでなく、部品点数,組立工
数が少なくなり、コスト的にも有利になる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面
を参照しながら詳細に説明する。
を参照しながら詳細に説明する。
【0023】図1は自動車の後部フロアの右半分を示し
ている。同図において、1はサイドシルで、その後端部
にはリアサイドメンバ2を連設するとともに、該リアサ
イドメンバ2の後部にはリアセンタクロスメンバ3を差
し渡してある。さらに、リアサイドメンバ2の前端接続
部にはシートクロスメンバ4が差し渡してあり、該シー
トクロスメンバ4を境にしてフロントフロアパネル5と
リアフロアパネル6を敷設してある(図4参照)。な
お、図1ではフロントフロアパネル5とリアフロアパネ
ル6は省略してある。
ている。同図において、1はサイドシルで、その後端部
にはリアサイドメンバ2を連設するとともに、該リアサ
イドメンバ2の後部にはリアセンタクロスメンバ3を差
し渡してある。さらに、リアサイドメンバ2の前端接続
部にはシートクロスメンバ4が差し渡してあり、該シー
トクロスメンバ4を境にしてフロントフロアパネル5と
リアフロアパネル6を敷設してある(図4参照)。な
お、図1ではフロントフロアパネル5とリアフロアパネ
ル6は省略してある。
【0024】フロントフロアパネル5にはフロアセンタ
サイドメンバ7が前後方向に配置してあり、該フロアセ
ンタサイドメンバ7の後端はシートクロスメンバ4を巻
き込むように上方に延長してある。ところで、該延長部
分8は図3に示すように本体部分7とは別個に構成して
あり、そのフランジ部8aをシートクロスメンバ4の下
面4aから後面4bに跨がって接合してある。また、延
長部分8は底壁8bに作業孔9を形成するとともに、底
壁8bの屈曲した部分にはステイ取付孔10を一対形成
してある。
サイドメンバ7が前後方向に配置してあり、該フロアセ
ンタサイドメンバ7の後端はシートクロスメンバ4を巻
き込むように上方に延長してある。ところで、該延長部
分8は図3に示すように本体部分7とは別個に構成して
あり、そのフランジ部8aをシートクロスメンバ4の下
面4aから後面4bに跨がって接合してある。また、延
長部分8は底壁8bに作業孔9を形成するとともに、底
壁8bの屈曲した部分にはステイ取付孔10を一対形成
してある。
【0025】11はサスペンションメンバで、その後端
はリアセンタクロスメンバ3に締結部材12を用いて取
り付けてある。また、サスペンションメンバ11の前端
はリアサイドメンバ2の前部に取り付けてある。詳しく
は図4に示すように、スタッドボルト13を植設したブ
ラケット14をリアサイドメンバ2のキックアップした
部分2aの下面側に固設し、該スタッドボルト13にサ
スペンションメンバ11をナット15で締結固定してあ
る。
はリアセンタクロスメンバ3に締結部材12を用いて取
り付けてある。また、サスペンションメンバ11の前端
はリアサイドメンバ2の前部に取り付けてある。詳しく
は図4に示すように、スタッドボルト13を植設したブ
ラケット14をリアサイドメンバ2のキックアップした
部分2aの下面側に固設し、該スタッドボルト13にサ
スペンションメンバ11をナット15で締結固定してあ
る。
【0026】サスペンションメンバ11の前端取付部と
シートクロスメンバ4,フロアセンタサイドメンバ7の
接続部はステイ16で連結してある。該ステイ16は、
その後端をナット15によってサスペンションメンバ1
1と共締め固定するとともに、その前端はフロアセンタ
サイドメンバ7の延長部分8に一対のボルト17によっ
て固定してある。なお、該延長部分8のステイ取付穴1
0の上面にはボルト17が螺合するウエルトナット19
を設置してある(図4参照)。
シートクロスメンバ4,フロアセンタサイドメンバ7の
接続部はステイ16で連結してある。該ステイ16は、
その後端をナット15によってサスペンションメンバ1
1と共締め固定するとともに、その前端はフロアセンタ
サイドメンバ7の延長部分8に一対のボルト17によっ
て固定してある。なお、該延長部分8のステイ取付穴1
0の上面にはボルト17が螺合するウエルトナット19
を設置してある(図4参照)。
【0027】本実施例の構造によれば、リアサイドメン
バ2とシートクロスメンバ4とステイ16によって三角
トラス構造が形成されて、サスペンションメンバ11の
前端取付部が補強され、剛性が高まるため、車両旋回時
にサスペンションメンバ11に作用する横力がステイ1
6を介してシートクロスメンバ4とフロアセンタサイド
メンバ7との接続部に直接伝達されて、リアサイドメン
バ2の内側への変形が効果的に抑制される。
バ2とシートクロスメンバ4とステイ16によって三角
トラス構造が形成されて、サスペンションメンバ11の
前端取付部が補強され、剛性が高まるため、車両旋回時
にサスペンションメンバ11に作用する横力がステイ1
6を介してシートクロスメンバ4とフロアセンタサイド
メンバ7との接続部に直接伝達されて、リアサイドメン
バ2の内側への変形が効果的に抑制される。
【0028】また、フロアセンタサイドメンバ7の後端
をシートクロスメンバ4を巻き込むように延長し、該延
長部分8をシートクロスメンバ4の下面4aと後面4b
に結合するとともに、延長部分8の屈曲部にステイ16
を連結してあるので、ステイ16からの荷重がフロアセ
ンタサイドメンバ7の延長部分8とシートクロスメンバ
4の下面4aとの接合面、及びフロアセンタサイドメン
バ5とシートクロスメンバ4の後面4bとの接合面の双
方に対して剪断方向に作用し、剛性的に有利になる。
をシートクロスメンバ4を巻き込むように延長し、該延
長部分8をシートクロスメンバ4の下面4aと後面4b
に結合するとともに、延長部分8の屈曲部にステイ16
を連結してあるので、ステイ16からの荷重がフロアセ
ンタサイドメンバ7の延長部分8とシートクロスメンバ
4の下面4aとの接合面、及びフロアセンタサイドメン
バ5とシートクロスメンバ4の後面4bとの接合面の双
方に対して剪断方向に作用し、剛性的に有利になる。
【0029】さらに、フロアセンタサイドメンバ7は延
長部分8が別個に成形されるため、成形が容易になり、
製品の歩留まりが良くなる。
長部分8が別個に成形されるため、成形が容易になり、
製品の歩留まりが良くなる。
【0030】さらにまた、ステイ16のフロアセンタサ
イドメンバ7に対する締結固定を2点で行っているの
で、ボルト17を締結する際の、ステイ16の回転や滑
りを防止することができる。
イドメンバ7に対する締結固定を2点で行っているの
で、ボルト17を締結する際の、ステイ16の回転や滑
りを防止することができる。
【0031】また、ステイ16とサスペンションメンバ
11はナット15で共締め固定してあるので、サスペン
ションメンバ11からの荷重をステイ16に直接伝達で
き、強度的に有利になるばかりでなく、部品点数,組立
工数が少なくなり、コスト的にも有利になる。
11はナット15で共締め固定してあるので、サスペン
ションメンバ11からの荷重をステイ16に直接伝達で
き、強度的に有利になるばかりでなく、部品点数,組立
工数が少なくなり、コスト的にも有利になる。
【0032】ところで、フロントフロアとリアフロアを
別々にサブアッセンブリしてから両者をアッセンブリす
る組付工程の場合には、フロントフロアパネル5にフロ
アセンタサイドメンバの本体部分7を接合し、シートク
ロスメンバ4に延長部分8を接合しておけばよいので、
組付誤差の吸収が容易になる。なお、サブアッセンブリ
しない場合には、延長部分8の作業孔9からフロアセン
タサイドメンバの本体部分7と延長部分8とを接合した
後、これにフロントフロアパネル5を接合することにな
るが、その際、本体部分7と延長部分8の接合はハット
型断面の底面のみならず側面でも行えるので、荷重伝達
に有利である。
別々にサブアッセンブリしてから両者をアッセンブリす
る組付工程の場合には、フロントフロアパネル5にフロ
アセンタサイドメンバの本体部分7を接合し、シートク
ロスメンバ4に延長部分8を接合しておけばよいので、
組付誤差の吸収が容易になる。なお、サブアッセンブリ
しない場合には、延長部分8の作業孔9からフロアセン
タサイドメンバの本体部分7と延長部分8とを接合した
後、これにフロントフロアパネル5を接合することにな
るが、その際、本体部分7と延長部分8の接合はハット
型断面の底面のみならず側面でも行えるので、荷重伝達
に有利である。
【0033】図5は本発明の他の実施例を示している。
【0034】この実施例では、左右のフロアセンタサイ
ドメンバ7,7の延長部分8,8の屈曲部を断面コ字型の
部材で連結してフロアトンネルステイ20を構成すると
ともに、該フロアトンネルステイ20の両端を斜め後方
へ延出させ、該延出部21の先端部の孔22にスタッド
ボルト13を通してサスペンションメンバ11と連結固
定するようにしてある。
ドメンバ7,7の延長部分8,8の屈曲部を断面コ字型の
部材で連結してフロアトンネルステイ20を構成すると
ともに、該フロアトンネルステイ20の両端を斜め後方
へ延出させ、該延出部21の先端部の孔22にスタッド
ボルト13を通してサスペンションメンバ11と連結固
定するようにしてある。
【0035】このようにすると、フロントフロアパネル
5のフロアトンネル23の拡開変形が防止できるばかり
でなく、延出部21からの荷重をフロアトンネルステイ
20にも分散させることができ、サスペンションメンバ
11の前端取付部の補強効果がさらに大きくなる。ま
た、車両旋回時にはフロアトンネルステイ20にトーシ
ョン力が生じ、車体の傾斜が抑制されることになる。
5のフロアトンネル23の拡開変形が防止できるばかり
でなく、延出部21からの荷重をフロアトンネルステイ
20にも分散させることができ、サスペンションメンバ
11の前端取付部の補強効果がさらに大きくなる。ま
た、車両旋回時にはフロアトンネルステイ20にトーシ
ョン力が生じ、車体の傾斜が抑制されることになる。
【0036】なお、以上の実施例では、ステイ16とサ
スペンションメンバ11を共締め固定してあるが、ステ
イ16の後端はサスペンションメンバ11の取付点から
前後に若干ずらして固定しても、充分な補強効果が期待
できる。
スペンションメンバ11を共締め固定してあるが、ステ
イ16の後端はサスペンションメンバ11の取付点から
前後に若干ずらして固定しても、充分な補強効果が期待
できる。
【図1】本発明の車体構造を示す平面図。
【図2】同構造を示す側面図。
【図3】フロアセンタサイドメンバとステイをシートク
ロスメンバから分解して示す斜視図。
ロスメンバから分解して示す斜視図。
【図4】図1のA−A線による断面図。
【図5】本発明の変形例を示すフロア下後方からみた斜
視図。
視図。
【図6】従来のサスペンションメンバの取付構造を示す
平面図。
平面図。
2・・・リアサイドメンバ 3・・・リアセンタクロスメンバ 4・・・シートクロスメンバ 5・・・フロントフロアパネル 7…フロアセンタサイドメンバ 11・・・サスペンションメンバ 16・・・ステイ 20…フロアトンネルステイ 21…延出部
Claims (8)
- 【請求項1】 フロントフロアパネルの後部にシートク
ロスメンバが車幅方向に沿って配され、該シートクロス
メンバの両端部より後方に左右一対のリアサイドメンバ
がそれぞれ配され、該リアサイドメンバの後部にリアセ
ンタクロスメンバが差し渡されるとともに、上記リアサ
イドメンバの前部にサスペンションメンバ前端部の左右
両端が取り付けられ、上記リアセンタクロスメンバに上
記サスペンションメンバ後端部の左右両端が取り付けら
れる自動車の車体構造において、 上記サスペンションメンバの前端取付部近傍と上記シー
トクロスメンバの両端からやや内側に離れた位置とを連
結する左右一対のステイを設けたことを特徴とする自動
車の車体構造。 - 【請求項2】 上記シートクロスメンバには、フロント
フロアパネルの下面に前後方向に沿って配される左右一
対のフロアセンタサイドメンバの後端部が接続され、該
接続部に上記ステイが連結されていることを特徴とする
請求項1に記載の自動車の車体構造。 - 【請求項3】 上記フロアセンタサイドメンバの後端部
を上記シートクロスメンバを巻き込むように上方に延長
し、該延長部分を上記シートクロスメンバの下面と後面
に結合するとともに、該延長部分の屈曲部に上記ステイ
を連結したことを特徴とする請求項2に記載の自動車の
車体構造。 - 【請求項4】 上記フロアセンタサイドメンバの延長部
分は該フロアセンタサイドメンバとは別個に構成したこ
とを特徴とする請求項3に記載の自動車の車体構造。 - 【請求項5】 上記フロアセンタサイドメンバに上記ス
テイを二点で締結固定したことを特徴とする請求項1〜
請求項4に記載の自動車の車体構造。 - 【請求項6】 上記シートクロスメンバと上記フロアセ
ンタサイドメンバの左右の結合部を連結するフロアトン
ネルステイを設けたことを特徴とする請求項2〜請求項
5に記載の自動車の車体構造。 - 【請求項7】 上記フロアトンネルステイの両端から上
記ステイを延出させたことを特徴とする請求項6に記載
の自動車の車体構造。 - 【請求項8】 上記ステイと上記サスペンションメンバ
を共締め固定したことを特徴とする請求項1〜請求項7
に記載の自動車の車体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35059998A JP3528644B2 (ja) | 1998-12-10 | 1998-12-10 | 自動車の車体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35059998A JP3528644B2 (ja) | 1998-12-10 | 1998-12-10 | 自動車の車体構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000168614A true JP2000168614A (ja) | 2000-06-20 |
JP3528644B2 JP3528644B2 (ja) | 2004-05-17 |
Family
ID=18411576
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35059998A Expired - Fee Related JP3528644B2 (ja) | 1998-12-10 | 1998-12-10 | 自動車の車体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3528644B2 (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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