JP2000159323A - 折畳式電動搬送コンベヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】折畳式で角度調整が容易で運搬や保管も便利で
あり、電源設備のない場所でも使用することができる折
畳式電動搬送コンベヤを提供するものである。 【解決手段】主フレーム２の先端に、可動フレーム３を
折畳自在に連結したフレーム１の長手方向に沿って所定
の間隔でローラ６を取付け、主フレーム２の両端と可動
フレーム３の先端に回転軸８Ａ、８Ｂ、８Ｃをそれぞれ
軸支し、ここに複数のプーリー１４を取付け、主フレー
ム２の後端に取付けた回転軸８Ａを直流モータ１９に接
続すると共に、ここに回転軸８Ａに取付けたプーリー１
４と主フレーム２の先端に取付けた回転軸８Ｂのプーリ
ー１４とをＶベルト１５Ａで連結し、更に主フレーム２
の先端に取付けた回転軸８Ａのプーリー１４と、可動フ
レーム３の先端に取付けた回転軸８Ｃのプーリー１４と
をＶベルト１５Ｂで連結したことを特徴とするものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は折畳式の電動搬送コ
ンベヤに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、トラックの荷台に地上から荷物
を積み込む時に、電動搬送コンベヤが用いられている
が、これはフレームの両端に回転軸を軸支し、これに帯
状のベルトを掛け渡して、一方の回転軸に交流モ−ター
を接続してモ−ターの回転力により帯状のベルトを回転
させ、この上に載せた荷物を自動的に搬送して荷台に積
み込むようになっている。

【０００３】しかしながら従来の電動搬送コンベヤは直
状のフレームで構成され、この先端をトラックの荷台の
端に載せて支持させるので、荷台の上ではコンベヤの先
端でしか荷物の積み降ろしができなかった。また搬送コ
ンベヤは直状で長さの調整ができないので、トラックな
どで運搬する時には大型のものは積み込めず、短いもの
は傾斜角度が急になり使用できる場所も限られていた。

【０００４】また帯状のベルトを掛け渡したコンベヤ
は、土や米粒、もみ殻などが落ちると目詰まりして回転
に支障を来たす問題があった。また従来の電動搬送コン
ベヤでは、電源設備のない屋外などでは使用できず、ま
た倉庫など電源設備のある所でも、長い延長コードを接
続して使用しなければならず面倒であった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記欠点を除
去し、折畳式で角度調整が容易で運搬や保管も便利であ
り、しかも電源設備のない場所でも使用することができ
る折畳式電動搬送コンベヤを提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１記載の
折畳式電動搬送コンベヤは、枠状の主フレームの先端
に、枠状の可動フレームを折畳自在に連結したフレーム
の長手方向に沿って所定の間隔でローラを取付け、前記
主フレームの両端と可動フレームの先端に回転軸をそれ
ぞれ軸支し、これら回転軸に複数のプーリーを間隔をお
いて取付け、主フレームの後端に取付けた前記回転軸を
モーターに接続すると共に、この回転軸に取付けたプー
リーと主フレームの先端に取付けた回転軸のプーリーと
を、ローラの外周に接するように掛け渡した駆動ベルト
で連結し、更に主フレームの先端に取付けた回転軸のプ
ーリーと、可動フレームの先端に取付けた回転軸のプー
リーとをローラの外周に接するように掛け渡した駆動ベ
ルトで連結したことを特徴とするものである。

【０００７】本発明の請求項２記載の折畳式電動搬送コ
ンベヤは、モーターが直流モ−ターで形成され、これに
バッテリーと接続するブースターケーブルを取付けたこ
とを特徴とするものである。更に請求項３記載の折畳式
電動搬送コンベヤは、モーターが正逆回転することを特
徴とするものである。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図１
ないし図５を参照して詳細に説明する。図において１は
枠状に形成したフレームで、これは主フレーム２と先端
に可動フレーム３が折畳自在に連結された構成となって
いる。これら主フレーム２の可動フレーム３は図２に示
すように左右のチャンネル材４、４の間を連結パイプ５
…で連結した枠状に形成され、この間にフレームの長手
方向に沿って所定の間隔で複数個のローラ６…が回転自
在に支持されている。

【０００９】前記主フレーム２の両端と可動フレーム３
の先端には、夫々軸受７…が取付けられ、ここに回転軸
８Ａ、８Ｂ、８Ｃがローラ６と平行に軸支されている。
また主フレーム２の先端のチャンネル材４、４の両側に
は連結板１０Ａ、１０Ａが支持軸１１Ａ、１１Ａで回動
自在に連結され、また可動フレーム３の後端のチャンネ
ル材４、４の両側には連結板１０Ｂ、１０Ｂが支持軸１
１Ｂ、１１Ｂで回動自在に連結され、これら連結板１０
Ａ、１０Ｂは連結ピン１２で連結され、図４に示すよう
に主フレーム２と可動フレーム３が折畳自在に連結され
た構成となっている。

【００１０】また前記主フレーム２の後端に設けた回転
軸８Ａには４個のプーリー１４…が取付けられ、主フレ
ーム２の先端に設けた回転軸８Ｂには７個のプーリー１
４…が取付けられ、更に可動フレーム３の先端に設けた
回転軸８Ｃには３個のプーリー１４…が取付けられてい
る。主フレーム２の回転軸８Ａと回転軸８Ｂのプーリー
１４…とは４本のＶベルト１５Ａ…で連結され、更に主
フレーム２の先端の回転軸８Ｂと可動フレーム３の先端
の回転軸８Ｃのプーリー１４…とは３本のＶベルト１５
Ｂ…で連結さている。これらＶベルト１５Ａ、１５Ｂは
図３に示すようにローラ６…の上下の外周に接するよう
に掛け渡されている。

【００１１】また図２に示すように主フレーム２の後端
の回転軸８Ａは軸受７から突出し、この先端にギア１６
Ａが接続されている。また主フレーム２の後端側底部に
は図１に示すように支持フレーム１８が接続され、ここ
に直流モータ１９が取付けられている。この直流モータ
１９の横には正逆回転切換スイッチ２０が取付けられ、
更にここにブースターケーブル２１が接続されている。

【００１２】また図２に示すように直流モータ１９の出
力軸２３にはギア１６Ｂが接続され、これと前記回転軸
８Ａに取付けたギア１６Ａとはチェーン２４で連結さ
れ、直流モータ１９の回転駆動力がチェーン２４を介し
て回転軸８Ａに伝達され、ここに掛け渡したＶベルト１
５Ａ…を回転させるようになっている。

【００１３】また図１に示すように、主フレーム２の底
部に取付けた支持フレーム１８にはレバー２６が回動自
在に支持され、このレバー２６の下端にタイヤ２７が取
付けられている。また２８は支持スタンドで上部がＴ形
に形成され、高さ調整できるようになっており、任意の
場所に移動させて主フレーム２や可動フレーム３の底面
を支持するようになっている。

【００１４】上記構成の折畳式電動搬送コンベヤを図５
に示すように電源設備のない屋外で、トラック２９８に
荷物３２を積み込む場合、先ず折畳式電動搬送コンベヤ
を手で押してトラック２９の近くまで運んで来る。この
場合、図４（Ｂ）に示すように可動フレーム３を主フレ
ーム２の上に折畳んで重ねた状態で、ここを手で支え、
重量の重い直流モータ１９側は底部がタイヤ２７で支持
されているので一人で容易に移動させることができる。

【００１５】次に図５に示すように主フレーム２の先端
側の底面を支持スタンド２８で支持して高さを調整して
から、可動フレーム３を手前に倒して荷台３０の上に支
持させる。この後、正逆回転切換スイッチ２０に接続し
たブースターケーブル２１を、荷台３０の下部に外付け
されているバッテリー３１に接続する。

【００１６】次に正逆回転切換スイッチ２０のスイッチ
を入れると、図２に示すように直流モータ１９の出力軸
２３が回転を始め、ここに接続したギア１６Ｂからチェ
ーン２４を介してギア１６Ａに伝達されて回転軸８Ａが
回転する。この結果、回転軸８Ａに取付けたプーリー１
４…が回転し、この回転により伝導ベルトとなるＶベル
ト１５Ａ…が回転して、回転軸８Ｂのプーリー１４…も
回転する。更にこの回転軸８Ｂのプーリー１４…と可動
フレーム３の先端に取付けた回転軸８Ｃのプーリー１４
…との間でＶベルト１５Ｂ…が回転する。

【００１７】従って主フレーム２側のローラ６…で支え
られたＶベルト１５Ａ…の上に荷物３２を載せると、ロ
ーラ６…で支持されながらＶベルト１５Ａ…の回転によ
り斜め上方に搬送されていく。先端の回転軸８Ｂまで搬
送されてくると、今度は可動フレーム３側のローラ６…
で支えられたＶベルト１５Ｂ…の上に乗り移り、この上
を水平に搬送されて荷台３０の上まで来る。この場合、
可動フレーム３が水平に設置されているので荷物３２を
両側から取り出すことができ、荷台３０での作業が容易
である。なお荷物３２を荷台３０から降ろす場合には、
正逆回転切換スイッチ２０を切替えればＶベルト１５
Ａ、１５Ｂは逆回転する。

【００１８】なお上記説明では直流モータ１９を用いた
場合について示したが、電源設備のあるところで使用す
る場合には交流モータを取付けた構造でも良い。また上
記説明では主フレーム２の下部にタイヤ２７を取付けて
移動を容易にした構造について示したが、タイヤ２７の
ない構造でも良い。

【００１９】

【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る請求項１
記載の折畳式電動搬送コンベヤによれば、主フレームの
先端に、枠状の可動フレームを折畳自在に連結し、可動
フレームの回転力は主フレームの先端に設けた回転軸か
ら伝導ベルトを介して伝達されるので可動フレームの傾
斜角度が変わっても回転力を円滑に伝達することができ
る。このためトラックの荷台の高さに合わせて可動フレ
ームを水平に設置できるので、荷台の上では可動フレー
ムの両側から荷物を積み降ろすことができ作業が容易で
ある。

【００２０】また主フレームと可動フレームが折畳自在
に連結されているのでコンパクト化でき、トラックなど
で運搬が可能であると共に、倉庫内での保管スペースも
少なくでき、しかも使用時は長く伸ばせるので傾斜角度
を少なくすることができる。またローラの上に駆動ベル
トを掛け渡して隙間の多い構造となっているので、搬送
中に土や米粒、もみ殻などが落ちてもそのまま落下して
帯状ベルトの場合のような目詰まりを防止することがで
きる。

【００２１】更に請求項２記載の折畳式電動搬送コンベ
ヤは、モーターが直流モ−ターで形成され、トラックに
取付けられているバッテリーを電源として使用できるの
で、電源設備のない屋外でも使用することができ、特に
農地で作物を積み込む場合に効果的である。更に請求項
３記載の折畳式電動搬送コンベヤは、モーターが正逆回
転できるので荷物の積み降ろしを容易に行なうことがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の一形態による折畳式電動搬送コ
ンベヤの側面図である。

【図２】折畳式電動搬送コンベヤの要部を示す平面図で
ある。

【図３】折畳式電動搬送コンベヤの回動部分を拡大して
示す斜視図である。

【図４】（Ａ）は主フレームと可動フレームを直状にし
た状態を示す回動部分の側面図、（Ｂ）は主フレームの
上に可動フレームを折畳んで重ねた状態を示す回動部分
の側面図である。

【図５】折畳式電動搬送コンベヤによりトラックに荷物
を積み込んでいる状態を示す側面図である。

【符号の説明】

１ フレーム ２ 主フレーム ３ 可動フレーム ６ ローラ ８Ａ 回転軸 １０Ａ 連結板 １４ プーリー １５Ａ ベルト １９ 直流モータ ２０ 正逆回転切換スイッチ ２１ ブースターケーブル ２７ タイヤ ２８ 支持スタンド ２９ トラック ３０ 荷台 ３１ バッテリー ３２ 荷物

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 枠状の主フレームの先端に、枠状の可動
   フレームを折畳自在に連結したフレームの長手方向に沿
   って所定の間隔でローラを取付け、前記主フレームの両
   端と可動フレームの先端に回転軸をそれぞれ軸支し、こ
   れら回転軸に複数のプーリーを間隔をおいて取付け、主
   フレームの後端に取付けた前記回転軸をモーターに接続
   すると共に、この回転軸に取付けたプーリーと主フレー
   ムの先端に取付けた回転軸のプーリーとを、ローラの外
   周に接するように掛け渡した駆動ベルトで連結し、更に
   主フレームの先端に取付けた回転軸のプーリーと、可動
   フレームの先端に取付けた回転軸のプーリーとをローラ
   の外周に接するように掛け渡した駆動ベルトで連結した
   ことを特徴とする折畳式電動搬送コンベヤ。
2. 【請求項２】 モーターが直流モ−ターで形成され、こ
   れにバッテリーと接続するブースターケーブルを取付け
   たことを特徴とする請求項１記載の折畳式電動搬送コン
   ベヤ。
3. 【請求項３】 モーターが正逆回転することを特徴とす
   る請求項１または２記載の折畳式電動搬送コンベヤ。