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JP2000157932A - 振動風選篩機 - Google Patents

振動風選篩機

Info

Publication number
JP2000157932A
JP2000157932A JP10337405A JP33740598A JP2000157932A JP 2000157932 A JP2000157932 A JP 2000157932A JP 10337405 A JP10337405 A JP 10337405A JP 33740598 A JP33740598 A JP 33740598A JP 2000157932 A JP2000157932 A JP 2000157932A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
net
air
vibrating
wind
sieve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10337405A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumi Takada
一三 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kinki KK
Original Assignee
Kinki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kinki KK filed Critical Kinki KK
Priority to JP10337405A priority Critical patent/JP2000157932A/ja
Publication of JP2000157932A publication Critical patent/JP2000157932A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄物中から可燃分を選別して除去し、熱し
ゃく減量を更に低減させることができる選別機がない。
また、廃棄物中に混在する多種材料から、それぞれの材
料を選別できる選別機もない。 【解決手段】 所定の振幅で被処理物を搬送する振動篩
機M1 に風選網15を設け、この風選網15の下方から
風選網15の上方へ横切る気流を生じさせて風選網15
上で被処理物の流動層を形成し、比重の小さい被処理物
を風選網15上から排出して選別するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願に係る発明は、粗大
ごみや可燃ごみ、あるいは多種材料が混在するような廃
棄物等の被処理物を、それぞれの処理物の比重差を利用
して風力で選別する振動風選篩機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、廃棄物等の被処理物
の処分方法として、不燃物は破砕して減容後埋立地へ直
接廃棄処分され、可燃物は焼却して減容した後、埋立地
へ廃棄処分されている。また、厨芥ごみ等の変質する可
能性のあるごみは管理型の埋立地へ、土や灰等のごみは
安定型の埋立地へ廃棄されている。
【0003】この焼却灰を安定型の埋立地へ廃棄できる
か、管理型の埋立地へ廃棄しなければならないかの判断
基準として、「熱しゃく減量」がある。この「熱しゃく
減量」とは、廃棄処分される焼却灰をサンプリングして
完全燃焼させ、その減量分を測定して、減量分が10%
未満の場合には安定型の埋立地へ廃棄することができ、
10%以上の場合には可燃分が多く残存するので管理型
の埋立地へ処分しなければならない、とするものであ
る。
【0004】一方、ガラス瓶やプラスチック成形品等の
被処理物は、埋立地等へ廃棄処分される以外に再利用さ
れている。例えば、ガラス瓶を再利用する場合、同色系
の瓶を所定の大きさに破砕した後、破砕した瓶(以下
「カレット」という)中に混在するキャップ等の金属
は、磁選機等の除去装置によって取り除かれた後、カレ
ットのみを溶解して新たな瓶に成形されている。また、
プラスチック成形品の場合も同様に、所定の大きさに破
砕された後、溶解されて新たな成形品に再生されてい
る。
【0005】なお、空気によって処理物を分級しようと
する従来技術として、特開平3−137973号公報記
載の発明や、特開昭和61−35865号公報記載の発
明があるが、これらの発明は、廃棄物等の被処理物中か
ら可燃物等を効率良く選別したり、多種材料が混在する
被処理物から、金属等の異物や可燃物等の材料を選別で
きるものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した埋
立地へ処分される廃棄物でも、管理型の埋立地へ処分さ
れる廃棄物は腐敗臭やガス等を発生するため、環境汚染
の一因にもなっている。しかも、このような管理型の埋
立地は管理費用を要するため、廃棄物処理費用に膨大な
経費を要することとなる。そのため、近年では、可燃分
の少ない廃棄物であっても焼却し、その焼却灰を安定型
の埋立地へ廃棄処分する方法が採用されている。
【0007】しかしながら、燃焼させて前記熱しゃく減
量(可燃分)を10%以下とした場合であっても、その
可燃分が腐敗して異臭等を発生する場合もあるため、近
年、管理型の埋立地へ廃棄処分できる廃棄物の「熱しゃ
く減量」を5%以下に低減させようとする埋立地もあ
る。
【0008】そのため、このように焼却した被処理物中
から可燃分を更に選別して除去し、熱しゃく減量を更に
低減させることができる選別機が切望されている。
【0009】一方、前記したように被処理物をリサイク
ルするためには、被処理物中に混在する種々の物質を材
料別に選別する作業を欠かすことができない。例えば、
前記カレットの場合、ラベル等の紙類が混在したり、所
定の大きさに破砕された状態ではキャップ等が混在して
いるため、再生処理される前にこのような紙類や鉄等の
金属が除去されている。しかしながら、鉄やアルミニュ
ーム等を回収するマグネット式磁選機やアルミニューム
を回収する渦電流式磁選機で選別しても、これら異物の
混入は避けられず、場合によっては人手によって異物を
除去することもあり、多くの時間と労力を要してしま
う。また、このことは、不燃物中に混在する紙類等の可
燃物も同様であり、被処理物中から可燃物のみを効率良
く選別することは困難である。
【0010】そのため、このような被処理物中に混在す
る多種材料から、金属等の異物や可燃物等の材料を選別
できる選別機も切望されている。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、前記課題を解決
するために、この出願に係る発明は、所定の振幅で被処
理物を搬送する振動篩機において、前記被処理物を搬送
する風選網の下方から風選網の上方へ横切る気流を生じ
させて、風選網上の比重の小さい被処理物を除去して選
別するようにしている。
【0012】このように風選網上を流れる被処理物に向
けて、この風選網を下方から上方に横切る気流を生じさ
せることにより、この気流によって被処理物を浮動させ
て風選網上で被処理物の流動層を形成し、被処理物中に
混在する比重の小さい物を風選網上から飛ばして効率良
く除去することができる。
【0013】また、被処理物として廃棄物を処理した場
合、篩機の振動によって送られながら風選網上で気流に
よって流動しながら送られるので、廃棄物の周囲に付着
した比重の小さい可燃物を効果的に除去することができ
る。これにより、安定型廃棄物以外が混在する安定型廃
棄物から可燃物を効果的に除去し、廃棄物の熱しゃく減
量の値を5%以下に低減することも可能となる。つま
り、通常、多種材料が混在する廃棄物中の可燃物は比重
の小さい物が多いため、被処理物中から比重の小さい可
燃物を選別除去することが容易にできる。
【0014】また、銅やアルミニューム等の比重の異な
る非磁性金属が混在した被処理物であっても、それらの
比重差に応じた風力で風選網上を横切るように気流を生
じさせれば、異種金属が混在した被処理物から所望の金
属のみを選別することもできる。したがって、多種材料
が混在するような被処理物であっても、比重差によって
それぞれの材料を選別することができる。
【0015】このことは、廃棄物の処理・リサイクルに
おいて重要な役割となる、混在する種々の物質を材料別
に選別する作業、例えば、廃家電製品の破砕処理をして
磁力にて鉄分を回収した後の銅やアルミの選別、を効果
的に行うことができることとなり、廃棄物処理の作業時
間や労力を削減することができる。
【0016】また、所定の振幅で被処理物を搬送する振
動篩機において、前記被処理物を分級する篩網を設けて
被処理物を所定の大きさで分級し、網上物中の比重の小
さい被処理物を、風選網の下方から上方へ横切る気流に
よって風選網から除去して選別するようにすれば、篩網
によって所定の大きさに分別された廃棄物中から比重の
小さな物を選別して除去できるので、粒度分布の広い廃
棄物からでも効率良く選別することができる。
【0017】この場合、篩網で分級した網下物中の比重
の小さい被処理物を、下部風選網の下方から上方へ横切
る所定圧の気流によって風選網上から除去して選別する
ようにすれば、篩網で所定の大きさに分別したそれぞれ
の被処理物中から効率良く比重の小さな物を選別して除
去することができる。
【0018】また、風選網の通風孔上方に吸引ノズルを
設けて風選網の下方から上方へ横切る気流を生じさせれ
ば、風選網上を流れる被処理物を均等に流動化させて比
重の小さい物を上方から排出することができる。
【0019】さらに、振動篩機の被処理物投入口に、こ
の被処理物を振動篩機の幅方向にほぼ均等に分散させて
供給する拡散投入機を設けることにより、風選網の幅寸
法を効果的に利用して廃棄物を選別することができる。
【0020】この拡散投入機に振動機を設けて所定の振
動を与えるようにすれば、被処理物を投入時に効率良く
分散させて処理効率をより向上させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この出願に係る発明の一実
施形態を図面に基づいて説明する。図1はこの出願に係
る発明の第1実施形態を示す振動風選篩機の側面図であ
り、図2は同振動風選篩機のA−A矢視図、図3は同振
動風選篩機の正面図、図4は図1に示す振動風選篩機の
B−B断面図である。なお、この第1実施形態では、篩
網を設けて分級する廃棄物を被処理物とした例を説明す
る。
【0022】図1に示すように、この実施形態では、密
閉型の振動風選篩機を例にしている。この振動風選篩機
1 は、下部フレーム1に共振バネ2とリンク部材3と
によって支持された篩本体4を、駆動モータ5によって
駆動する偏心駆動軸6で駆動する板バネ7と駆動ゴム8
を介して振動させる、いわゆる共振型の振動篩機であ
る。また、この実施形態における振動風選篩機M1 は、
前記リンク部材3を架台9に設けられた支持スプリング
10によって支持する、完全バランス型で構成されてい
る。
【0023】一方、架台9から振動風選篩機M1 を跨ぐ
ように設けられた支持部材11には、篩本体4を上方か
ら覆うようにカバー部材12が設けられており、篩本体
4の上端と所定の隙間を有する状態で設けられている。
このカバー部材12は架台9に支持された固定体である
ため、カバー部材12の下端周囲には、振動する篩本体
4の上端との間の隙間を塞ぐ閉鎖材13が設けられてい
る。この閉鎖材13としては、ゴム製のカーテン等が用
いられる。
【0024】また、前記篩本体4の投入側から所定位置
の範囲には、所定の大きさの開き目を有する篩網14が
設けられている。この篩網14は公知の手段によって篩
本体4の所定高さ位置に設けられている。なお、この篩
網14を設けて被処理物を分級するか否かは、廃棄物の
種類や粒度分布、あるいは処理目的等に応じて決定すれ
ばよい。
【0025】そして、この篩網14に連なる排出側に
は、風選網15が設けられており、この風選網15上に
は、篩網14によって分級された網上物が流れるように
構成されている。この風選網15上に流れた被処理物
は、風選網15上において後述するように比重の小さい
物が除去されて、比重の大きい物は先端側に設けられた
排出シュート16から篩本体4の左右に排出される。
【0026】また、篩網14によって分級された網下物
は、篩網14から落ちて篩本体4の下部板4a上を排出
側へ送られ、前記網上物の排出シュート16よりも前部
に設けられた下部風選網17上へと流れる。そして、こ
の下部風選網17上で後述するように比重の小さい物が
除去されて、比重の大きい物は篩本体4の先端から排出
される。
【0027】さらに、前記篩本体4の投入側には、前記
篩網14上へ被処理物を投入する拡散投入機18が設け
られており、前記カバー部材12に固定されている。ま
た、前記風選網15の上部と下部風選網17の上部に
は、これらの風選網15,17上から比重の小さい可燃
物等を排出するための吸引ノズル19,20が設けられ
ており、これらもカバー部材12に固定されている。
【0028】この風選網15の上部に設けられた吸引ノ
ズル19は、前記カバー部材12から風選網15の上面
に向けて下方へ伸びるとともに、風選網15の幅方向に
広がるように形成されている。
【0029】また、下部風選網17の上部に設けられた
吸引ノズル20は、前記カバー部材12から下部風選網
17の上面に向けて下方へ伸びるとともに、下部風選網
17の幅方向に広がるように形成されている。
【0030】図5は図1に示す風選網と下部風選網を設
けた位置の拡大断面図である。図においてVは、篩本体
4の振動方向を示しており、不燃物Xと可燃物等Yとが
図の左から右に送られている。なお、風選網15と下部
風選網17を設けた構造は同一であるため、同一の図面
に基づいて説明する。前記風選網15には、網上物より
も小さい通風孔15aが設けられており、この通風孔1
5aの下部には、風選網15の下方から上方へ横切る気
流を生じさせる空気を供給するための空気室21が設け
られている。この空気室21には側部から所定圧の空気
が供給されており、この空気室21から通風孔15aを
介して風選網15の上方へ空気が噴射させられる。つま
り、この通風孔15aの位置において、風選網15を下
方から上方へ横切る気流を生じさせている。この空気室
21に供給される空気は、網上物が風選網15上で流れ
るような流動層を形成できる程度の風力で噴射させられ
る。そして、この噴射された空気は、篩本体4内の空気
とともに吸引ノズル19から吸引されている。この吸引
ノズル19の下端は、風選網15の通風孔15a上に位
置する所定幅の吸引溝19a(図5の紙面直角方向に連
続する溝)が形成されており、風選網15の上面と所定
の間隙を有する状態で吸引されている。
【0031】また、篩本体4の前部に設けられた下部風
選網17には、前記網下物よりも小さい通風孔17aが
設けられており、この通風孔17aの下部にも空気室2
1が設けられている。この空気室21にも側部から所定
圧の空気が供給されており、この空気室21から通風孔
17aを介して下部風選網17の上方へ空気が噴射させ
られる。つまり、この通風孔17aの位置においても、
下部風選網17を下方から上方へ横切る気流を生じさせ
ている。この空気室21に供給される空気は、網下物が
下部風選網17上で流れるような流動層を形成できる程
度の風力で噴射させられる。この噴射された空気は、篩
本体4内の空気とともに吸引ノズル20から吸引されて
いる。この吸引ノズル20にも、下部風選網17の通風
孔17a上に所定幅の吸引溝20aが形成されており、
下部風選網17の上面と所定の間隙を有する状態で吸引
されている。
【0032】図6は振動篩機の被処理物投入口に設けら
れた拡散投入機を示す図面であり、(a) は側面図、(b)
は正面図、(c) はC−C断面図である。この拡散投入機
18を設けることにより、この実施形態では、振動風選
篩機M1 へ投入する被処理物を篩網の幅方向へほぼ均等
に拡散させて処理効率の向上を図っている。
【0033】図示するように、この拡散投入機18は、
上部の投入口18bから下方へ広がるように形成された
投入機本体18aと、この投入機本体18aの内面に設
けられた拡散板18cと、投入機本体18aの前後面に
設けられた振動モータ18dとで構成されている。この
ように構成された拡散投入機18によれば、投入口18
bから供給された被処理物は、振動する拡散板18cに
よって篩網14(図1,図3)の幅方向にほぼ均等に分
散して供給される。しかも、拡散投入機18を振動モー
タ18dで振動させているので、被処理物が投入口18
bや内部に詰まることも防止している。
【0034】図7は図1の振動風選篩機における空気の
流れを示すフロー図である。この実施形態では、ブロワ
ー23から吐出された空気が網上物と網下物の空気室2
1,22へそれぞれの空気圧で供給され、これらの空気
室21,22からそれぞれの被処理物の大きさに応じた
風力の空気が、風選網15と下部風選網17の下方から
上方に向けて横切るように噴射させられる。
【0035】そして、この噴射された空気によって生じ
た気流で比重の小さい可燃物等は上方へ飛ばされ、この
可燃物等と空気は、風選網15と下部風選網17の上方
に設けられた吸引ノズル19,20から吸引されて除去
される。そして、それぞれの比重に応じたサイクロン2
4,25へと流れ、このサイクロン24,25で更に分
級された可燃物等は、重量物が可燃物として回収され、
粉塵等は更にバグフィルター26へ流れて回収される。
空気は吸引ブロワー27から大気中へ放出されている。
28はフィルターである。
【0036】前記空気室21,22から噴射する風力と
吸引ノズル19,20から吸引する吸引力は、網上物と
網下物の中から選別しようとするそれぞれの除去物の比
重に応じて設定され、網上物の中から選別する物は大き
い物となるため風力と吸引力は強く、網下物の中から選
別する物は小さい物となるため風力と吸引力は弱く設定
される。これらの風力と吸引力は、被処理物中から選別
しようとする物の比重に応じて設定され、アルミニュー
ムのような金属の場合はそれぞれ強く設定され、紙類の
場合には弱く設定される。また、下方からの風力と上方
からの吸引力の強弱関係も、被処理物に応じて設定すれ
ばよい。これら風力と吸引力は、被処理物の種類や大き
さ等に応じて設定すればよい。
【0037】以上のように構成された第1実施形態の振
動風選篩機M1 によれば、拡散投入機18によって拡散
させて篩網14上に投入された被処理物が、所定の振幅
で振動する篩本体4の篩網14上を排出側へと送られ、
篩網14によって網上物と網下物とに篩い分けられる。
【0038】そして、網上物は篩網14の排出側に設け
られた風選網15上へと送られ、図5に示すように、振
動している風選網15上で下方から上方へ横切るように
噴射されている空気によって被処理物の流動層を形成
し、この風選網15上を送られる間に、被処理物の比重
差を利用して比重の小さい可燃物等Yが上方へ飛ばされ
比重の大きい不燃物Xは前方へ送られる。この飛ばされ
た可燃物等Yは、図7に示すように、風選網15の上方
に設けられた吸引ノズル19からサイクロン24へと回
収され、このサイクロン24で回収できない粉塵等は更
にバグフィルター26によって回収される。この風選網
15上で可燃物等を選別して除去された被処理物は、不
燃物Xとして排出シュート16から篩本体4の外部へ排
出される。なお、気流に乗ってサイクロン24やバグフ
ィルター26へ回収された可燃物等Yは、再度焼却炉で
焼却され、再び振動風選篩機M1 へ投入される。また、
可燃物等Yが除去された不燃物Xは、可燃分がほぼ完全
に除去された状態で安定型の埋立地へ処分することがで
きる。
【0039】一方、篩網14の網下物は、篩本体4の下
部板4a上を排出側へと送られ、篩本体4の前部に設け
られた下部風選網17上へと送られる。そして、この振
動している下部風選網17上で下方から上方へ横切るよ
うに噴射されている空気によって被処理物の流動層を形
成し、この下部風選網17上を送られる間に、被処理物
の比重差を利用して比重の小さい物である可燃物等Yが
上方へ飛ばされる。この飛ばされた可燃物等も、下部風
選網17の上方に設けられた吸引ノズル20からサイク
ロン25へと回収され、このサイクロン25で回収でき
ない粉塵等は更にバグフィルター26によって回収され
る。この下部風選網17上で可燃物等を選別して除去さ
れた被処理物も、不燃物Xとして篩本体4の前端から排
出される。
【0040】このようにして風選網15と下部風選網1
7とで比重の小さい物を除去した被処理物が、この実施
形態では、可燃物等Yを除去した不燃物Xとなるため、
上述した「熱しゃく減量」を非常に小さくできるので、
安定型の埋立地へ廃棄処分することができる。
【0041】図8はこの出願に係る発明の第2実施形態
を示す振動風選篩機の断面図である。なお、上述した第
1実施形態と同一の構成には同一符号を付して、その説
明は省略する。この第2実施形態では、前記第1実施形
態と同様に設けられた風選網と下部風選網の上部からの
み吸引する実施形態を示しており、篩本体4に設けられ
た風選網15と下部風選網17の上方に設けられた吸引
ノズル19,20のみから吸引することにより、風選網
15と下部風選網17の下方から上方に横切る気流を生
じさせている。
【0042】この第2実施形態の振動風選篩機M2 によ
っても、風選網15と下部風選網17上で被処理物の流
動層を形成し、これら風選網15と下部風選網17上を
送られる間に、被処理物の比重差を利用して比重の小さ
い被処理物である可燃物等を上方へ吸引して除去するこ
とができる。
【0043】なお、上述した第1実施形態では、風選網
15(下部風選網17)の下方から噴射して上方から吸
引することによって風選網15(下部風選網17)を上
向きに横切る気流を形成し、この第2実施形態では、風
選網15(下部風選網17)の上方から吸引することに
よって風選網15(下部風選網17)を上向きに横切る
気流を形成しているが、風選網15(下部風選網17)
を上向きに横切る気流を形成する手段はこれらの実施形
態に限定されるものではない。
【0044】さらに、上述した実施形態は一実施形態で
あり、この出願に係る発明の要旨を損なわない範囲での
種々の変更は可能であり、この出願に係る発明は上述し
た実施形態に限定されるものではない。
【0045】
【発明の効果】この出願に係る発明は、以上説明したよ
うな形態で実施され、以下に記載するような効果を奏す
る。
【0046】風選網を下方から上方へ横切る気流によっ
て被処理物中の比重の小さい物を風選網上から上方へ除
去するので、多種材料が混在するような被処理物であっ
ても、比重差によってそれぞれの材料を選別することが
可能となる。
【0047】これにより、例えば、安定型廃棄物以外が
混在するような廃棄物から可燃物を除去し、廃棄物の熱
しゃく減量の値を5%以下に低減することも可能とな
る。また、廃棄物の処理・リサイクルにおいて重要な役
割となる、混在する種々の物質を材料別に選別する作業
を比重差を利用して効果的に行って、廃棄物処理の作業
時間や労力を大幅に削減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願に係る発明の振動風選篩機の一実施形
態を示す側面図である。
【図2】図1に示す振動風選篩機のA−A矢視図であ
る。
【図3】図1に示す振動風選篩機の正面図である。
【図4】図1に示す振動風選篩機のB−B断面図であ
る。
【図5】図1に示す風選網と下部風選網を設けた位置の
拡大断面図である。
【図6】図1に示す拡散投入機を示す図面であり、(a)
は側面図、(b) は正面図、(c)はC−C断面図である。
【図7】図1の振動風選篩機における空気流れを示すフ
ロー図である。
【図8】この出願に係る発明の第2実施形態を示す振動
風選篩機の断面図である。
【符号の説明】
1…下部フレーム 2…共振バネ 3…リンク部材 4…篩本体 4a…下部板 5…駆動モータ 6…偏心駆動軸 7…板バネ 8…駆動ゴム 9…架台 10…支持スプリング 11…支持部材 12…カバー部材 13…閉鎖材 14…篩網 15…風選網 15a…通風孔 16…排出シュート 17…下部風選網 17a…通風孔 18…拡散投入機 18a…投入機本体 18b…投入口 18c…拡散板 18d…振動モータ 19…吸引ノズル 19a…吸引溝 20…吸引ノズル 20a…吸引溝 21,22…空気室 23…ブロワー 24,25…サイクロン 26…バグフィルター 27…吸引ブロワー X…不燃物 Y…可燃物等 M1 ,M2 …振動風選篩機
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月1日(1999.12.
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、前記課題を解決
するために、この出願に係る発明は、所定の振幅で被処
理物を搬送する振動篩機において、該振動篩機の被処理
物投入口に、該被処理物を振動篩機の幅方向にほぼ均等
に分散させて供給する拡散投入機を設け、該拡散投入機
で供給した前記被処理物を分級する篩網を設けて被処理
物を所定の大きさで分級し、網上物中の比重の小さい被
処理物を風力で選別する風選網を篩網の排出側に設け、
該風選網に通風孔を設けるとともに、該通風孔上に篩本
体幅方向に連続する所定幅の吸引溝を形成した吸引ノズ
ルを設け、該風選網の下方から上方へ横切る気流によっ
比重の小さい被処理物を風選網から除去して選別する
ようにしている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】また、篩網によって所定の大きさに分別さ
れた廃棄物中から比重の小さな物を選別して除去できる
ので、粒度分布の広い廃棄物からでも効率良く選別する
ことができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】また、風選網の通風孔上方に吸引ノズルを
設けて風選網の下方から上方へ横切る気流を生じさせて
いるので、風選網上を流れる被処理物を均等に流動化さ
せて比重の小さい物を上方から排出することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】さらに、振動篩機の被処理物投入口に、こ
の被処理物を振動篩機の幅方向にほぼ均等に分散させて
供給する拡散投入機を設けているので、風選網の幅寸法
を効果的に利用して廃棄物を選別することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】削除

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の振幅で被処理物を搬送する振動篩
    機において、前記被処理物を搬送する風選網の下方から
    風選網の上方へ横切る気流を生じさせて、風選網上の比
    重の小さい被処理物を除去して選別することを特徴とす
    る振動風選篩機。
  2. 【請求項2】 所定の振幅で被処理物を搬送する振動篩
    機において、前記被処理物を分級する篩網を設けて被処
    理物を所定の大きさで分級し、網上物中の比重の小さい
    被処理物を、風選網の下方から上方へ横切る気流によっ
    て風選網から除去して選別することを特徴とする振動風
    選篩機。
  3. 【請求項3】 篩網で分級した網下物中の比重の小さい
    被処理物を、下部風選網の下方から上方へ横切る所定圧
    の気流によって風選網上から除去して選別することを特
    徴とする請求項2記載の振動風選篩機。
  4. 【請求項4】 風選網の通風孔上方に吸引ノズルを設け
    て風選網の下方から上方へ横切る気流を生じさせたこと
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の振動
    風選篩機。
  5. 【請求項5】 振動篩機の被処理物投入口に、該被処理
    物を振動篩機の幅方向にほぼ均等に分散させて供給する
    拡散投入機を設けたことを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載の振動風選篩機。
  6. 【請求項6】 拡散投入機に振動機を設けて所定の振動
    を与えるようにしたことを特徴とする請求項5記載の振
    動風選篩機。
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