JP2000147339A - 分割型テープ状光ファイバ心線 - Google Patents
分割型テープ状光ファイバ心線Info
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- JP2000147339A JP2000147339A JP10324721A JP32472198A JP2000147339A JP 2000147339 A JP2000147339 A JP 2000147339A JP 10324721 A JP10324721 A JP 10324721A JP 32472198 A JP32472198 A JP 32472198A JP 2000147339 A JP2000147339 A JP 2000147339A
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- Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数枚のテープ状光ファイバ心線ユニットを
並列に並べ、紫外線硬化型樹脂を用いて連結した分割型
テープ状光ファイバ心線において、分割の際に心線のむ
きだしやこぼれが生じにくいようにする。 【解決手段】 保護被覆層7の外周に紫外線硬化型樹脂
からなる着色層8を有する着色された光ファイバ心線2
a〜2d、3a〜3dを4本配列させ、紫外線硬化型樹
脂からなる一括被覆樹脂4,5で一体化した2枚のテー
プ状光ファイバ心線ユニットを連結用樹脂6により連結
するとき、隣接する光ファイバ心線2d,3aの着色層
の炭素−炭素残留二重結合濃度が15%以上となるよう
にして、密着性を高める。
並列に並べ、紫外線硬化型樹脂を用いて連結した分割型
テープ状光ファイバ心線において、分割の際に心線のむ
きだしやこぼれが生じにくいようにする。 【解決手段】 保護被覆層7の外周に紫外線硬化型樹脂
からなる着色層8を有する着色された光ファイバ心線2
a〜2d、3a〜3dを4本配列させ、紫外線硬化型樹
脂からなる一括被覆樹脂4,5で一体化した2枚のテー
プ状光ファイバ心線ユニットを連結用樹脂6により連結
するとき、隣接する光ファイバ心線2d,3aの着色層
の炭素−炭素残留二重結合濃度が15%以上となるよう
にして、密着性を高める。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の光ファイ
バ心線を並列させて配列して一括被覆樹脂により一体化
したテープ状光ファイバ心線ユニットを、複数ユニット
並列に並べて、さらに一体化して、個々のテープ状光フ
ァイバ心線ユニットに分割可能とした分割型テープ状光
ファイバ心線に関するものである。
バ心線を並列させて配列して一括被覆樹脂により一体化
したテープ状光ファイバ心線ユニットを、複数ユニット
並列に並べて、さらに一体化して、個々のテープ状光フ
ァイバ心線ユニットに分割可能とした分割型テープ状光
ファイバ心線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、多心の光ファイバケーブルの需要
が増し、多心化に有利なテープ状光ファイバ心線が用い
られている。テープ状光ファイバ心線の心線数も増大す
る傾向があり、その取り扱いをしやすくするために、複
数枚のテープ状光ファイバ心線を一体化して、かつ、個
々のテープ状光ファイバ心線に分割可能にした分割型テ
ープ状光ファイバ心線が考えられている。
が増し、多心化に有利なテープ状光ファイバ心線が用い
られている。テープ状光ファイバ心線の心線数も増大す
る傾向があり、その取り扱いをしやすくするために、複
数枚のテープ状光ファイバ心線を一体化して、かつ、個
々のテープ状光ファイバ心線に分割可能にした分割型テ
ープ状光ファイバ心線が考えられている。
【0003】例えば、特開平4−166808号公報に
記載されたテープ状光ファイバ心線では、テープ状光フ
ァイバ心線のテープ厚を光ファイバの外径と同程度に薄
型化し、かつ、テープ状光ファイバ心線に捻回を加える
ことで容易に分割ができるように、光ファイバ表面と一
括被覆との密着強度を90゜T−peel強度で5〜1
00gと規定している。しかし、このテープ状光ファイ
バ心線では、テープ状光ファイバ心線に捻回を加えるこ
とで、被覆界面に歪みが生じてしまい、割れてしまう可
能性がある。
記載されたテープ状光ファイバ心線では、テープ状光フ
ァイバ心線のテープ厚を光ファイバの外径と同程度に薄
型化し、かつ、テープ状光ファイバ心線に捻回を加える
ことで容易に分割ができるように、光ファイバ表面と一
括被覆との密着強度を90゜T−peel強度で5〜1
00gと規定している。しかし、このテープ状光ファイ
バ心線では、テープ状光ファイバ心線に捻回を加えるこ
とで、被覆界面に歪みが生じてしまい、割れてしまう可
能性がある。
【0004】また、特開平1−138518号公報に記
載されたテープ状光ファイバ心線では、テープ状光ファ
イバ心線の分割を容易に行えるようにするため、伸び率
の違う連結材でテープ状光ファイバ心線を連結したもの
で、心線被覆層の伸び率よりも連結材の伸び率を小さく
選ぶことにより、分割するときに連結材の部分で分離
し、心線被覆層が切り裂かれることがないように考慮さ
れている。しかし、このテープ状光ファイバ心線では、
連結材の伸び率が小さいため、曲げが生じるような外力
が加わったとき、連結材の部分で割れが生じやすいとい
う問題がある。
載されたテープ状光ファイバ心線では、テープ状光ファ
イバ心線の分割を容易に行えるようにするため、伸び率
の違う連結材でテープ状光ファイバ心線を連結したもの
で、心線被覆層の伸び率よりも連結材の伸び率を小さく
選ぶことにより、分割するときに連結材の部分で分離
し、心線被覆層が切り裂かれることがないように考慮さ
れている。しかし、このテープ状光ファイバ心線では、
連結材の伸び率が小さいため、曲げが生じるような外力
が加わったとき、連結材の部分で割れが生じやすいとい
う問題がある。
【0005】また、特開平10−197767号公報に
記載されたテープ状光ファイバ心線では、複数本の光フ
ァイバ心線を並列に並べ、紫外線硬化型樹脂から成る一
括被覆樹脂により一体化したテープ状光ファイバ心線5
を複数枚並列に並べ、これを紫外線硬化型樹脂から成る
連結用樹脂により連結した分割可能な分割型テープ状光
ファイバ心線において、一括被覆樹脂と連結用樹脂との
密着力、ヤング率、伸び率を規定して分割を容易にする
考慮がなされている。しかしこれら密着力、ヤング率、
伸び率が規定値を満足するように樹脂材料の性質を設計
するのは困難であり、特に内層材の組成が未知の場合は
一層設計が困難である。
記載されたテープ状光ファイバ心線では、複数本の光フ
ァイバ心線を並列に並べ、紫外線硬化型樹脂から成る一
括被覆樹脂により一体化したテープ状光ファイバ心線5
を複数枚並列に並べ、これを紫外線硬化型樹脂から成る
連結用樹脂により連結した分割可能な分割型テープ状光
ファイバ心線において、一括被覆樹脂と連結用樹脂との
密着力、ヤング率、伸び率を規定して分割を容易にする
考慮がなされている。しかしこれら密着力、ヤング率、
伸び率が規定値を満足するように樹脂材料の性質を設計
するのは困難であり、特に内層材の組成が未知の場合は
一層設計が困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、着色した光ファイバ心線を
有し、一括被覆樹脂で一体的にした1枚のテープ状光フ
ァイバ心線をテープ状光ファイバ心線ユニットとして、
複数ユニット並列に並べて、紫外線硬化型樹脂からなる
連結用樹脂により連結した分割型テープ状光ファイバ心
線において、テープ状光ファイバ心線ユニットに分割し
たときに、一括被覆樹脂から光ファイバ着色心線が剥が
れたり、または、こぼれたりすることがなく分割できる
分割型テープ状光ファイバ心線を提供することを目的と
するものである。
情に鑑みてなされたもので、着色した光ファイバ心線を
有し、一括被覆樹脂で一体的にした1枚のテープ状光フ
ァイバ心線をテープ状光ファイバ心線ユニットとして、
複数ユニット並列に並べて、紫外線硬化型樹脂からなる
連結用樹脂により連結した分割型テープ状光ファイバ心
線において、テープ状光ファイバ心線ユニットに分割し
たときに、一括被覆樹脂から光ファイバ着色心線が剥が
れたり、または、こぼれたりすることがなく分割できる
分割型テープ状光ファイバ心線を提供することを目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、紫外線硬化型樹脂からなる保護被覆層が施された光
ファイバ心線を複数本配列して、紫外線硬化型樹脂から
なる一括被覆樹脂により一体化したテープ状光ファイバ
心線ユニットを、さらに複数ユニット並列に並べて、紫
外線硬化型樹脂からなる連結用樹脂により連結した分割
型テープ状光ファイバ心線において、前記テープ状光フ
ァイバ心線ユニットにおける少なくとも一方の端部に配
列された光ファイバ心線は、前記保護被覆層の外周に紫
外線硬化型樹脂からなる着色層が施され、かつ、連結用
樹脂で連結したときに他のテープ状光ファイバ心線ユニ
ットと隣接する側の着色層が施された光ファイバ心線の
着色層は、炭素−炭素残留二重結合濃度が15%以上で
あることを特徴とするものである。
は、紫外線硬化型樹脂からなる保護被覆層が施された光
ファイバ心線を複数本配列して、紫外線硬化型樹脂から
なる一括被覆樹脂により一体化したテープ状光ファイバ
心線ユニットを、さらに複数ユニット並列に並べて、紫
外線硬化型樹脂からなる連結用樹脂により連結した分割
型テープ状光ファイバ心線において、前記テープ状光フ
ァイバ心線ユニットにおける少なくとも一方の端部に配
列された光ファイバ心線は、前記保護被覆層の外周に紫
外線硬化型樹脂からなる着色層が施され、かつ、連結用
樹脂で連結したときに他のテープ状光ファイバ心線ユニ
ットと隣接する側の着色層が施された光ファイバ心線の
着色層は、炭素−炭素残留二重結合濃度が15%以上で
あることを特徴とするものである。
【0008】請求項2に記載の発明は、紫外線硬化型樹
脂からなる保護被覆層が施され、かつ、該保護被覆層の
外周に紫外線硬化型樹脂からなる着色層が施された光フ
ァイバ心線を複数本配列して、紫外線硬化型樹脂からな
る一括被覆樹脂により一体化したテープ状光ファイバ心
線ユニットを、さらに複数ユニット並列に並べて、紫外
線硬化型樹脂からなる連結用樹脂により連結した分割型
テープ状光ファイバ心線において、前記テープ状光ファ
イバ心線ユニットの両端に配列された光ファイバ心線の
うち、連結用樹脂で連結したときに他のテープ状光ファ
イバ心線ユニットと隣接する側の光ファイバ心線の着色
層は、炭素−炭素残留二重結合濃度が15%以上である
ことを特徴とするものである。
脂からなる保護被覆層が施され、かつ、該保護被覆層の
外周に紫外線硬化型樹脂からなる着色層が施された光フ
ァイバ心線を複数本配列して、紫外線硬化型樹脂からな
る一括被覆樹脂により一体化したテープ状光ファイバ心
線ユニットを、さらに複数ユニット並列に並べて、紫外
線硬化型樹脂からなる連結用樹脂により連結した分割型
テープ状光ファイバ心線において、前記テープ状光ファ
イバ心線ユニットの両端に配列された光ファイバ心線の
うち、連結用樹脂で連結したときに他のテープ状光ファ
イバ心線ユニットと隣接する側の光ファイバ心線の着色
層は、炭素−炭素残留二重結合濃度が15%以上である
ことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の分割型テープ状
光ファイバ心線の実施の形態の一例の基本的構造を説明
するためのもので、図1(A)は分割型テープ状光ファ
イバ心線の断面図、図1(B)は光ファイバ心線の断面
図である。図中、1は分割型テープ状光ファイバ心線、
2,3はテープ状光ファイバ心線ユニット、2a,2
b,2c,2d,3a,3b,3c,3dは光ファイバ
心線、4,5は一括被覆樹脂、6は連結用樹脂、6はガ
ラスファイバ、7は保護被覆層、8は着色層である。
光ファイバ心線の実施の形態の一例の基本的構造を説明
するためのもので、図1(A)は分割型テープ状光ファ
イバ心線の断面図、図1(B)は光ファイバ心線の断面
図である。図中、1は分割型テープ状光ファイバ心線、
2,3はテープ状光ファイバ心線ユニット、2a,2
b,2c,2d,3a,3b,3c,3dは光ファイバ
心線、4,5は一括被覆樹脂、6は連結用樹脂、6はガ
ラスファイバ、7は保護被覆層、8は着色層である。
【0010】この実施の形態では、4心のテープ状光フ
ァイバ心線2,3をテープ状光ファイバ心線ユニットと
して2枚を連結して分割型テープ状光ファイバ心線1を
構成した。しかし、1枚のテープ状光ファイバ心線の心
線数および連結するテープ状光ファイバ心線ユニットの
ユニット数は、この実施の形態に限られるものではな
く、上述した数以外の適当な数でよい。また、連結する
テープ状光ファイバ心線の心線数はすべて同じでなくと
もよく、異なる心線数のテープ状光ファイバ心線を連結
して分割型テープ状光ファイバ心線を構成してもよい。
ァイバ心線2,3をテープ状光ファイバ心線ユニットと
して2枚を連結して分割型テープ状光ファイバ心線1を
構成した。しかし、1枚のテープ状光ファイバ心線の心
線数および連結するテープ状光ファイバ心線ユニットの
ユニット数は、この実施の形態に限られるものではな
く、上述した数以外の適当な数でよい。また、連結する
テープ状光ファイバ心線の心線数はすべて同じでなくと
もよく、異なる心線数のテープ状光ファイバ心線を連結
して分割型テープ状光ファイバ心線を構成してもよい。
【0011】テープ状光ファイバ心線における光ファイ
バ心線について図1(B)で説明する。ガラスファイバ
6として、この実施の形態では、シングルモードガラス
ファイバを用い、ウレタンアクリレート系紫外線硬化型
樹脂からなる柔らかい一次被覆層と硬い二次被覆層の2
種の層が保護被覆層7としてガラスファイバ6の上に施
されている。保護被覆層7は、2層に限られず、1層で
も、3層以上でもよい。保護被覆層7の外周に、紫外線
硬化型インクを塗布硬化させた着色層8が施されてい
る。
バ心線について図1(B)で説明する。ガラスファイバ
6として、この実施の形態では、シングルモードガラス
ファイバを用い、ウレタンアクリレート系紫外線硬化型
樹脂からなる柔らかい一次被覆層と硬い二次被覆層の2
種の層が保護被覆層7としてガラスファイバ6の上に施
されている。保護被覆層7は、2層に限られず、1層で
も、3層以上でもよい。保護被覆層7の外周に、紫外線
硬化型インクを塗布硬化させた着色層8が施されてい
る。
【0012】図1(A)に示すように、異なる色の着色
層で着色された光ファイバ心線2a,2b,2c,2
d、または、3a,3b,3c,3dの4本を、それぞ
れ同一平面上に平行に並べ、紫外線硬化型樹脂からなる
一括被覆樹脂4または5により一体化して、テープ状光
ファイバ心線2および3を製造する。このテープ状光フ
ァイバ心線2および3を同一平面上に平行に並べ、紫外
線硬化型樹脂からなる連結用樹脂6で連結して、分割型
テープ状光ファイバ心線1が製造される。
層で着色された光ファイバ心線2a,2b,2c,2
d、または、3a,3b,3c,3dの4本を、それぞ
れ同一平面上に平行に並べ、紫外線硬化型樹脂からなる
一括被覆樹脂4または5により一体化して、テープ状光
ファイバ心線2および3を製造する。このテープ状光フ
ァイバ心線2および3を同一平面上に平行に並べ、紫外
線硬化型樹脂からなる連結用樹脂6で連結して、分割型
テープ状光ファイバ心線1が製造される。
【0013】上述した基本的構造に加えて、本発明で
は、連結用樹脂で連結されたテープ状光ファイバ心線ユ
ニット2,3における隣接する側の着色層が施された光
ファイバ心線2d,3aの着色層について、炭素−炭素
残留二重結合濃度が15%以上の紫外線硬化型樹脂を用
いた。
は、連結用樹脂で連結されたテープ状光ファイバ心線ユ
ニット2,3における隣接する側の着色層が施された光
ファイバ心線2d,3aの着色層について、炭素−炭素
残留二重結合濃度が15%以上の紫外線硬化型樹脂を用
いた。
【0014】分割型テープ状光ファイバ心線の分割性の
良否について説明する。分割用治具で2枚のテープ状光
ファイバ心線ユニットに分割する際、図2に示すよう
に、容易に2つのユニットに分割できれば良、図3に示
すように、光ファイバ心線がむきだしになったり、ま
た、図4に示すように、光ファイバ心線2dがこぼれ落
ちた場合は不良と判断した。
良否について説明する。分割用治具で2枚のテープ状光
ファイバ心線ユニットに分割する際、図2に示すよう
に、容易に2つのユニットに分割できれば良、図3に示
すように、光ファイバ心線がむきだしになったり、ま
た、図4に示すように、光ファイバ心線2dがこぼれ落
ちた場合は不良と判断した。
【0015】ここで、図1の構造の連結用樹脂で連結さ
れたテープ状光ファイバ心線ユニット2,3における隣
接する側の着色層が施された光ファイバ心線2d,3a
の着色層について、紫外線硬化型樹脂の炭素−炭素残留
二重結合濃度を種々に変えた分割型テープ状光ファイバ
心線を製造し、分割性との相関を調査した。評価結果を
図8に示す。
れたテープ状光ファイバ心線ユニット2,3における隣
接する側の着色層が施された光ファイバ心線2d,3a
の着色層について、紫外線硬化型樹脂の炭素−炭素残留
二重結合濃度を種々に変えた分割型テープ状光ファイバ
心線を製造し、分割性との相関を調査した。評価結果を
図8に示す。
【0016】着色層の硬化性は以下の方法で判断した。
まず、保護被覆層の表面をATR法によりIRスペクト
ルを測定した(ATR結晶は、KRS−5を使用)。そ
の際、硬化が進むにつれて減少する810cm-1付近の
吸収ピークと、硬化が進行により変化しない830cm
-1付近の吸収ピークの比を面積比で表し、これをSR
(Surface Ratio)とする。このとき、未
硬化樹脂のSR(uncured)と対象サンプルのS
R(sample)より、 Cure(%)=((SR(uncured)一SR
(sample))/SR(uncured))×10
0 の式で炭素−炭素二重結合の消費割合を定義し、 A(%)=(1−Cure(%)) で炭素−炭素残留二重結合濃度を定義した。
まず、保護被覆層の表面をATR法によりIRスペクト
ルを測定した(ATR結晶は、KRS−5を使用)。そ
の際、硬化が進むにつれて減少する810cm-1付近の
吸収ピークと、硬化が進行により変化しない830cm
-1付近の吸収ピークの比を面積比で表し、これをSR
(Surface Ratio)とする。このとき、未
硬化樹脂のSR(uncured)と対象サンプルのS
R(sample)より、 Cure(%)=((SR(uncured)一SR
(sample))/SR(uncured))×10
0 の式で炭素−炭素二重結合の消費割合を定義し、 A(%)=(1−Cure(%)) で炭素−炭素残留二重結合濃度を定義した。
【0017】ここで、着色層の炭素−炭素残留二重結合
濃度を変化させるために、着色層の塗布工程における線
速およびUVランプパワー(紫外線硬化型樹脂インクの
硬化のための紫外線ランプのパワー)を変えた。
濃度を変化させるために、着色層の塗布工程における線
速およびUVランプパワー(紫外線硬化型樹脂インクの
硬化のための紫外線ランプのパワー)を変えた。
【0018】実施例1では、光ファイバ心線2d,3a
の着色層の炭素−炭素残留二重結合濃度を15%以上と
なるようにして分割型テープ状光ファイバ心線を製造し
た。また、比較例1〜3では、光ファイバ心線3aの着
色層の炭素−炭素残留二重結合濃度を15%以上となる
ようにしたが、光ファイバ心線2dの着色層の着色層の
炭素−炭素残留二重結合濃度は15%以下となるようし
て分割型テープ状光ファイバ心線を製造した。また、比
較例4〜5では、光ファイバ心線2d,3aのいずれも
着色層の炭素−炭素残留二重結合濃度を15%以下とな
るようにして分割型テープ状光ファイバ心線を製造し
た。
の着色層の炭素−炭素残留二重結合濃度を15%以上と
なるようにして分割型テープ状光ファイバ心線を製造し
た。また、比較例1〜3では、光ファイバ心線3aの着
色層の炭素−炭素残留二重結合濃度を15%以上となる
ようにしたが、光ファイバ心線2dの着色層の着色層の
炭素−炭素残留二重結合濃度は15%以下となるようし
て分割型テープ状光ファイバ心線を製造した。また、比
較例4〜5では、光ファイバ心線2d,3aのいずれも
着色層の炭素−炭素残留二重結合濃度を15%以下とな
るようにして分割型テープ状光ファイバ心線を製造し
た。
【0019】図8に示す評価結果では、実施例1では、
常に図2に示すような分割性を示した。比較例1〜3で
は図5,図6のような分割性を示す場合があった。ま
た、比較例4〜5では、図5,図6の他に図7のような
分割性を示す場合も見られた。
常に図2に示すような分割性を示した。比較例1〜3で
は図5,図6のような分割性を示す場合があった。ま
た、比較例4〜5では、図5,図6の他に図7のような
分割性を示す場合も見られた。
【0020】この結果より着色層表面に炭素−炭素残留
二重結合が上式での値で15%以下であれば、光ファイ
バ着色心線がむきだし、あるいは、こぼれ落ちが発生
し、分割不良となることがある。これは着色層と一括被
覆樹脂との密着が弱いためと考えられる。そして、着色
層の炭素−炭素残留二重結合濃度を上げること、すなわ
ち、硬化度を下げることで、一括被覆樹脂の硬化時のU
V光によって着色層と強固に密着するため、分割時に一
括被覆樹脂から着色された光ファイバ心線がむきだし、
または、こぼれることがなくなる。
二重結合が上式での値で15%以下であれば、光ファイ
バ着色心線がむきだし、あるいは、こぼれ落ちが発生
し、分割不良となることがある。これは着色層と一括被
覆樹脂との密着が弱いためと考えられる。そして、着色
層の炭素−炭素残留二重結合濃度を上げること、すなわ
ち、硬化度を下げることで、一括被覆樹脂の硬化時のU
V光によって着色層と強固に密着するため、分割時に一
括被覆樹脂から着色された光ファイバ心線がむきだし、
または、こぼれることがなくなる。
【0021】なお、上述した実施の形態では、テープ状
光ファイバ心線における光ファイバ心線は、すべて着色
層が施された光ファイバ心線が用いられている場合につ
いて説明したが、本発明はこれに限られるものではな
く、一端部を含めて一部の光ファイバ心線に着色層が施
されたものであってもよい。もちろん、一端部の光ファ
イバ心線にのみ着色層が施されたものであってもよい。
光ファイバ心線における光ファイバ心線は、すべて着色
層が施された光ファイバ心線が用いられている場合につ
いて説明したが、本発明はこれに限られるものではな
く、一端部を含めて一部の光ファイバ心線に着色層が施
されたものであってもよい。もちろん、一端部の光ファ
イバ心線にのみ着色層が施されたものであってもよい。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、分割型
テープ状光ファイバ心線をユニットごとのテープ状光フ
ァイバに分割するときは、テープ形状はもとより連結用
樹脂と一括被覆樹脂との密着力等様々な要因が関係して
いるが、本発明によれば、着色層が施された光ファイバ
心線の着色層の硬化度を規定することで、被覆樹脂の物
性やテープ形状の条件を以前ほど気にする必要なしに分
割性に優れた分割型テープ状光ファイバ心線を提供でき
るという効果がある。
テープ状光ファイバ心線をユニットごとのテープ状光フ
ァイバに分割するときは、テープ形状はもとより連結用
樹脂と一括被覆樹脂との密着力等様々な要因が関係して
いるが、本発明によれば、着色層が施された光ファイバ
心線の着色層の硬化度を規定することで、被覆樹脂の物
性やテープ形状の条件を以前ほど気にする必要なしに分
割性に優れた分割型テープ状光ファイバ心線を提供でき
るという効果がある。
【図1】本発明の分割型テープ状光ファイバ心線の実施
の形態の一例の基本的構造を説明するためのもので、図
1(A)は分割型テープ状光ファイバ心線の断面図、図
1(B)は光ファイバ心線の断面図である。
の形態の一例の基本的構造を説明するためのもので、図
1(A)は分割型テープ状光ファイバ心線の断面図、図
1(B)は光ファイバ心線の断面図である。
【図2】分割性が良好に分割された分割型テープ状光フ
ァイバ心線の断面図である。
ァイバ心線の断面図である。
【図3】分割不良に分割された分割型テープ状光ファイ
バ心線の断面図である。
バ心線の断面図である。
【図4】分割不良に分割された分割型テープ状光ファイ
バ心線の断面図である。
バ心線の断面図である。
【図5】比較例における分割不良例の一例を示す断面図
である。
である。
【図6】比較例における分割不良例の一例を示す断面図
である。
である。
【図7】比較例における分割不良例の一例を示す断面図
である。
である。
【図8】評価結果の説明図である。
1…分割型テープ状光ファイバ心線、2,3…テープ状
光ファイバ心線ユニット、2a,2b,2c,2d,3
a,3b,3c,3d…光ファイバ心線、4,5…一括
被覆樹脂、6…連結用樹脂、6…ガラスファイバ、7…
保護被覆層、8…着色層。
光ファイバ心線ユニット、2a,2b,2c,2d,3
a,3b,3c,3d…光ファイバ心線、4,5…一括
被覆樹脂、6…連結用樹脂、6…ガラスファイバ、7…
保護被覆層、8…着色層。
Claims (2)
- 【請求項1】 紫外線硬化型樹脂からなる保護被覆層が
施された光ファイバ心線を複数本配列して、紫外線硬化
型樹脂からなる一括被覆樹脂により一体化したテープ状
光ファイバ心線ユニットを、さらに複数ユニット並列に
並べて、紫外線硬化型樹脂からなる連結用樹脂により連
結した分割型テープ状光ファイバ心線において、前記テ
ープ状光ファイバ心線ユニットにおける少なくとも一方
の端部に配列された光ファイバ心線は、前記保護被覆層
の外周に紫外線硬化型樹脂からなる着色層が施され、か
つ、連結用樹脂で連結したときに他のテープ状光ファイ
バ心線ユニットと隣接する側の着色層が施された光ファ
イバ心線の着色層は、炭素−炭素残留二重結合濃度が1
5%以上であることを特徴とする分割型テープ状光ファ
イバ心線。 - 【請求項2】 紫外線硬化型樹脂からなる保護被覆層が
施され、かつ、該保護被覆層の外周に紫外線硬化型樹脂
からなる着色層が施された光ファイバ心線を複数本配列
して、紫外線硬化型樹脂からなる一括被覆樹脂により一
体化したテープ状光ファイバ心線ユニットを、さらに複
数ユニット並列に並べて、紫外線硬化型樹脂からなる連
結用樹脂により連結した分割型テープ状光ファイバ心線
において、前記テープ状光ファイバ心線ユニットの両端
に配列された光ファイバ心線のうち、連結用樹脂で連結
したときに他のテープ状光ファイバ心線ユニットと隣接
する側の光ファイバ心線の着色層は、炭素−炭素残留二
重結合濃度が15%以上であることを特徴とする分割型
テープ状光ファイバ心線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10324721A JP2000147339A (ja) | 1998-11-16 | 1998-11-16 | 分割型テープ状光ファイバ心線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10324721A JP2000147339A (ja) | 1998-11-16 | 1998-11-16 | 分割型テープ状光ファイバ心線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000147339A true JP2000147339A (ja) | 2000-05-26 |
Family
ID=18168978
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10324721A Pending JP2000147339A (ja) | 1998-11-16 | 1998-11-16 | 分割型テープ状光ファイバ心線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000147339A (ja) |
-
1998
- 1998-11-16 JP JP10324721A patent/JP2000147339A/ja active Pending
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