JP2000145272A - 引き戸自閉装置用減速装置 - Google Patents
引き戸自閉装置用減速装置Info
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- JP2000145272A JP2000145272A JP10317645A JP31764598A JP2000145272A JP 2000145272 A JP2000145272 A JP 2000145272A JP 10317645 A JP10317645 A JP 10317645A JP 31764598 A JP31764598 A JP 31764598A JP 2000145272 A JP2000145272 A JP 2000145272A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 引き戸を自動的に閉動作することができる各
種の引き戸用自閉装置と組み合わせて用いることによ
り、軽快に引き戸の開動作を行うことができるととも
に、低速度で引き戸の閉動作を行うことにより、指詰め
等の傷害を防止しながら、確実に引き戸を閉鎖すること
ができるようにした引き戸自閉装置用減速装置を提供す
ること。 【解決手段】 ラックと、ラックと噛合するピニオン3
9及びピニオン39に回転抵抗を付与する減速装置本体
をそれぞれ取り付けるようにした引き戸自閉装置用減速
装置の減速装置本体3に油室を形成するとともに、油室
に回転可能に羽根車33を配設し、ピニオン39と羽根
車33とを連係するようにする。
種の引き戸用自閉装置と組み合わせて用いることによ
り、軽快に引き戸の開動作を行うことができるととも
に、低速度で引き戸の閉動作を行うことにより、指詰め
等の傷害を防止しながら、確実に引き戸を閉鎖すること
ができるようにした引き戸自閉装置用減速装置を提供す
ること。 【解決手段】 ラックと、ラックと噛合するピニオン3
9及びピニオン39に回転抵抗を付与する減速装置本体
をそれぞれ取り付けるようにした引き戸自閉装置用減速
装置の減速装置本体3に油室を形成するとともに、油室
に回転可能に羽根車33を配設し、ピニオン39と羽根
車33とを連係するようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引き戸を自動的に
閉動作することができる引き戸用自閉装置と組み合わせ
て用いることにより、軽快に引き戸の開動作を行うこと
ができるとともに、低速度で引き戸の閉動作を行うこと
により、指詰め等の傷害を防止しながら、確実に引き戸
を閉鎖することができるようにした引き戸自閉装置用減
速装置に関するものである。
閉動作することができる引き戸用自閉装置と組み合わせ
て用いることにより、軽快に引き戸の開動作を行うこと
ができるとともに、低速度で引き戸の閉動作を行うこと
により、指詰め等の傷害を防止しながら、確実に引き戸
を閉鎖することができるようにした引き戸自閉装置用減
速装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、引き戸を自動的に閉動作すること
ができる引き戸用自閉装置として、 引き戸のレールを引き戸の閉鎖方向が低くなるように
傾斜させて開口上枠等に取り付け、引き戸を引き戸の自
重によりレールに沿って移動するようにしたもの(以
下、「傾斜レール方式」という。) 索条の先端を係止する索条固定具と、索条を巻き取る
巻取ドラム及びこの巻取ドラムを索条を巻き取る方向に
付勢するトーションスプリングを備え、引き戸の開閉に
追従して索条の巻き出し、巻き取りを行う自閉装置本体
とより構成し、固定側又は引き戸側のいずれか一方側に
に索条固定具を、他方側に自閉装置本体をそれぞれ取り
付けるようにしたもの(以下、「索条方式」という。) 等が実用化されている。
ができる引き戸用自閉装置として、 引き戸のレールを引き戸の閉鎖方向が低くなるように
傾斜させて開口上枠等に取り付け、引き戸を引き戸の自
重によりレールに沿って移動するようにしたもの(以
下、「傾斜レール方式」という。) 索条の先端を係止する索条固定具と、索条を巻き取る
巻取ドラム及びこの巻取ドラムを索条を巻き取る方向に
付勢するトーションスプリングを備え、引き戸の開閉に
追従して索条の巻き出し、巻き取りを行う自閉装置本体
とより構成し、固定側又は引き戸側のいずれか一方側に
に索条固定具を、他方側に自閉装置本体をそれぞれ取り
付けるようにしたもの(以下、「索条方式」という。) 等が実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このうち、
の傾斜レール方式の引き戸用自閉装置は、レールの傾
斜角度、引き戸の重量、引き戸の移動距離等によって、
引き戸の移動速度が変化し、具体的には、レールの傾斜
角度や引き戸の重量が大きくなるほど、また、引き戸の
移動距離が長くなるほど、引き戸の移動速度が増大する
こととなり、引き戸の移動速度の調節に困難を伴うとい
う問題があった。また、引き戸の移動速度は、閉動作の
開始時が低速度で、終了時が高速度となることから、引
き戸が開口竪枠等に衝突するようにして停止することと
なり、このとき、大きな衝撃音を発するとともに、指詰
め等の傷害を引き起こすおそれがあった。
の傾斜レール方式の引き戸用自閉装置は、レールの傾
斜角度、引き戸の重量、引き戸の移動距離等によって、
引き戸の移動速度が変化し、具体的には、レールの傾斜
角度や引き戸の重量が大きくなるほど、また、引き戸の
移動距離が長くなるほど、引き戸の移動速度が増大する
こととなり、引き戸の移動速度の調節に困難を伴うとい
う問題があった。また、引き戸の移動速度は、閉動作の
開始時が低速度で、終了時が高速度となることから、引
き戸が開口竪枠等に衝突するようにして停止することと
なり、このとき、大きな衝撃音を発するとともに、指詰
め等の傷害を引き起こすおそれがあった。
【0004】一方、の索条方式の引き戸用自閉装置
は、構造がコンパクトであるという利点を有するもの
の、巻取ドラムを索条を巻き取る方向に付勢するトーシ
ョンスプリング等のばねの付勢力により、引き戸の開動
作時の負荷及び閉動作時の移動速度が決まることとなる
ため、軽快に引き戸の開動作を行うことができるように
しながら、指詰め等の傷害を防止するために、低速度で
引き戸の閉動作を行うようにし、さらに、確実に引き戸
を閉鎖することができるようにするという互いに相反す
る要請に適合したばねを選定することは困難であった。
は、構造がコンパクトであるという利点を有するもの
の、巻取ドラムを索条を巻き取る方向に付勢するトーシ
ョンスプリング等のばねの付勢力により、引き戸の開動
作時の負荷及び閉動作時の移動速度が決まることとなる
ため、軽快に引き戸の開動作を行うことができるように
しながら、指詰め等の傷害を防止するために、低速度で
引き戸の閉動作を行うようにし、さらに、確実に引き戸
を閉鎖することができるようにするという互いに相反す
る要請に適合したばねを選定することは困難であった。
【0005】本発明は、上記従来の引き戸用自閉装置の
有する問題点に鑑み、引き戸を自動的に閉動作すること
ができる各種の引き戸用自閉装置と組み合わせて用いる
ことにより、軽快に引き戸の開動作を行うことができる
とともに、低速度で引き戸の閉動作を行うことにより、
指詰め等の傷害を防止しながら、確実に引き戸を閉鎖す
ることができるようにした引き戸自閉装置用減速装置を
提供することを目的とする。
有する問題点に鑑み、引き戸を自動的に閉動作すること
ができる各種の引き戸用自閉装置と組み合わせて用いる
ことにより、軽快に引き戸の開動作を行うことができる
とともに、低速度で引き戸の閉動作を行うことにより、
指詰め等の傷害を防止しながら、確実に引き戸を閉鎖す
ることができるようにした引き戸自閉装置用減速装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の引き戸自閉装置用減速装置は、自動的に閉
鎖方向に移動するようにした引き戸の移動速度を減速す
るために、固定側又は引き戸側のいずれか一方にラック
を、他方にラックと噛合するピニオン及び該ピニオンに
回転抵抗を付与する減速装置本体をそれぞれ取り付ける
ようにした引き戸自閉装置用減速装置において、減速装
置本体に油室を形成するとともに、該油室に回転可能に
羽根車を配設し、前記ピニオンと羽根車とを連係するよ
うにしたことを特徴とする。
め、本発明の引き戸自閉装置用減速装置は、自動的に閉
鎖方向に移動するようにした引き戸の移動速度を減速す
るために、固定側又は引き戸側のいずれか一方にラック
を、他方にラックと噛合するピニオン及び該ピニオンに
回転抵抗を付与する減速装置本体をそれぞれ取り付ける
ようにした引き戸自閉装置用減速装置において、減速装
置本体に油室を形成するとともに、該油室に回転可能に
羽根車を配設し、前記ピニオンと羽根車とを連係するよ
うにしたことを特徴とする。
【0007】この引き戸自閉装置用減速装置は、ラック
と、ピニオン及びピニオンに回転抵抗を付与する減速装
置本体とからなる引き戸自閉装置用減速装置において、
減速装置本体に油室を形成するとともに、油室に回転可
能に羽根車を配設し、ピニオンと羽根車とを連係するよ
うにしているので、簡単な機構により、低速度で引き戸
の閉動作を行うことが可能となり、指詰め等の傷害を防
止しながら、確実に引き戸を閉鎖することができる。そ
して、油室に充填する油の量や性状を適宜調節すること
により、構成部材を交換等することなく、引き戸の減速
度合いを簡易に調整することができる。
と、ピニオン及びピニオンに回転抵抗を付与する減速装
置本体とからなる引き戸自閉装置用減速装置において、
減速装置本体に油室を形成するとともに、油室に回転可
能に羽根車を配設し、ピニオンと羽根車とを連係するよ
うにしているので、簡単な機構により、低速度で引き戸
の閉動作を行うことが可能となり、指詰め等の傷害を防
止しながら、確実に引き戸を閉鎖することができる。そ
して、油室に充填する油の量や性状を適宜調節すること
により、構成部材を交換等することなく、引き戸の減速
度合いを簡易に調整することができる。
【0008】この場合において、油室を、油の循環が阻
止されるように形成することができる。
止されるように形成することができる。
【0009】これにより、小形の装置によって、大きな
減速度を得ることができ、引き戸の移動速度を確実に低
下させることが可能となる。
減速度を得ることができ、引き戸の移動速度を確実に低
下させることが可能となる。
【0010】また、ピニオンと羽根車とを、ピニオンの
回転数を増速して羽根車に伝達する連係機構を介して、
連係するように構成することができる。
回転数を増速して羽根車に伝達する連係機構を介して、
連係するように構成することができる。
【0011】これにより、小形の装置によって、大きな
減速度を得ることができ、引き戸の移動速度を確実に低
下させることが可能となる。
減速度を得ることができ、引き戸の移動速度を確実に低
下させることが可能となる。
【0012】また、ピニオンと羽根車とを、ピニオンの
一方向の回転のみを羽根車に伝達する一方向クラッチ機
構を介して、連係するように構成することができる。
一方向の回転のみを羽根車に伝達する一方向クラッチ機
構を介して、連係するように構成することができる。
【0013】これにより、引き戸の開動作時と閉動作時
の切り替えを自動的に簡易に行って、軽快に引き戸の開
動作を行うとともに、低速度で引き戸の閉動作を行うこ
とができる。
の切り替えを自動的に簡易に行って、軽快に引き戸の開
動作を行うとともに、低速度で引き戸の閉動作を行うこ
とができる。
【0014】また、ラックとピニオンが、引き戸の閉動
作時の最初と最後に嵌合するように、ラック及び減速装
置本体をそれぞれ取り付けるようにすることができる。
作時の最初と最後に嵌合するように、ラック及び減速装
置本体をそれぞれ取り付けるようにすることができる。
【0015】これにより、索条方式の引き戸用自閉装置
を用いた場合において、トーションスプリング等のばね
の付勢力が大きい引き戸の閉動作時の最初と、引き戸の
移動速度が増大する引き戸の閉動作時の最後に、引き戸
の移動速度を低下させることができ、装置のコストを低
廉にしながら、効果的な引き戸の減速度を得ることがで
きる。
を用いた場合において、トーションスプリング等のばね
の付勢力が大きい引き戸の閉動作時の最初と、引き戸の
移動速度が増大する引き戸の閉動作時の最後に、引き戸
の移動速度を低下させることができ、装置のコストを低
廉にしながら、効果的な引き戸の減速度を得ることがで
きる。
【0016】また、ラックを、ラック本体と、該ラック
本体の端部に、揺動可能に配設した導入部とで構成する
ことができる。
本体の端部に、揺動可能に配設した導入部とで構成する
ことができる。
【0017】これにより、ラックとピニオンの噛合を円
滑に行うことができ、引き戸の開閉動作時に衝撃や振動
が発生することを防止できるとともに、装置が損傷する
ことを防止し、装置の耐久性を向上することができる。
滑に行うことができ、引き戸の開閉動作時に衝撃や振動
が発生することを防止できるとともに、装置が損傷する
ことを防止し、装置の耐久性を向上することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の引き戸自閉装置用
減速装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1
〜図2に、本発明の自閉装置用減速装置を適用した引き
戸の一例を示す。示す。
減速装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1
〜図2に、本発明の自閉装置用減速装置を適用した引き
戸の一例を示す。示す。
【0019】この引き戸Dは、支持方式として、上部を
開口上枠等の固定側Fに固定した吊ガイドレールにラン
ナー2,2を介して垂設するとともに、下部をガイド部
材6により支持する構造を採用するようにしているが、
支持方式は、これに限定されず、開口下枠に固定した敷
居レールにより引き戸に取り付けた戸車を支持する方式
等、任意の支持方式を採用することができる。
開口上枠等の固定側Fに固定した吊ガイドレールにラン
ナー2,2を介して垂設するとともに、下部をガイド部
材6により支持する構造を採用するようにしているが、
支持方式は、これに限定されず、開口下枠に固定した敷
居レールにより引き戸に取り付けた戸車を支持する方式
等、任意の支持方式を採用することができる。
【0020】ここで、引き戸Dの開動作時の負荷及び閉
動作時の移動速度を簡単に調節することができるととも
に、その調節量を確認することができるようにした引き
戸用自閉装置について説明する。この引き戸用自閉装置
は、特に限定されるものではないが、図1〜図2に示す
ように、自閉装置本体1を固定側Fに、索条固定具(本
実施例においては、一方のランナー2を索条固定具とし
て用いており、このように、他の部材を利用して索条5
の先端を係止する場合を排除しないものとする。)を引
き戸D側に、それぞれ取り付け、自閉装置本体1とラン
ナー2間に索条5を張架するようにしている。この場
合、索条5は、引き戸Dの開閉動作時に繰り返して作用
する張力に十分耐え、かつ円滑に巻き出し、巻き取りを
行うことができるものであれば、その材質、形状は限定
されるものではなく、例えば、直径1mm〜3mm程度
のスチールワイヤなどを採用することができる。
動作時の移動速度を簡単に調節することができるととも
に、その調節量を確認することができるようにした引き
戸用自閉装置について説明する。この引き戸用自閉装置
は、特に限定されるものではないが、図1〜図2に示す
ように、自閉装置本体1を固定側Fに、索条固定具(本
実施例においては、一方のランナー2を索条固定具とし
て用いており、このように、他の部材を利用して索条5
の先端を係止する場合を排除しないものとする。)を引
き戸D側に、それぞれ取り付け、自閉装置本体1とラン
ナー2間に索条5を張架するようにしている。この場
合、索条5は、引き戸Dの開閉動作時に繰り返して作用
する張力に十分耐え、かつ円滑に巻き出し、巻き取りを
行うことができるものであれば、その材質、形状は限定
されるものではなく、例えば、直径1mm〜3mm程度
のスチールワイヤなどを採用することができる。
【0021】自閉装置本体1は、図3〜図11に示すよ
うに、外ケース11と取付プレート12により区画され
た箱状に形成し、その中に、索条5を巻き取る巻取ドラ
ム13及びその蓋14と、巻取ドラム13の内側に配設
するとともに、その一端を固定し、索条5を巻き取る方
向に付勢する平板ばねを所要回数渦巻状に巻回したトー
ションスプリング(図示省略)と、このトーションスプ
リングの他端を固定する支軸16と、この支軸16を回
転することによりトーションスプリングの付勢力を調節
するハンドル15とで、その主要部が構成されている。
この場合、トーションスプリングの材質、板厚、幅、巻
回数等は、所要の長さの索条5を巻き取るために必要と
される巻取ドラム13の索条5の巻き取り方向の付勢力
の大きさに応じて適宜選定又は設定するようにする。
うに、外ケース11と取付プレート12により区画され
た箱状に形成し、その中に、索条5を巻き取る巻取ドラ
ム13及びその蓋14と、巻取ドラム13の内側に配設
するとともに、その一端を固定し、索条5を巻き取る方
向に付勢する平板ばねを所要回数渦巻状に巻回したトー
ションスプリング(図示省略)と、このトーションスプ
リングの他端を固定する支軸16と、この支軸16を回
転することによりトーションスプリングの付勢力を調節
するハンドル15とで、その主要部が構成されている。
この場合、トーションスプリングの材質、板厚、幅、巻
回数等は、所要の長さの索条5を巻き取るために必要と
される巻取ドラム13の索条5の巻き取り方向の付勢力
の大きさに応じて適宜選定又は設定するようにする。
【0022】外ケース11は、図4に示すように、中心
に支軸16を挿通する軸受孔11aを穿設するととも
に、トーションスプリングの付勢力を調節するハンドル
15を係止するハンドル係止部としての穴部11bを、
軸受孔11aの周囲に等間隔に、6個形成するように
し、これにより、ハンドル15を揺動角度60°毎に係
止することができるようにして、トーションスプリング
の付勢力を微調節することができるようにしている。そ
して、隣接する穴部11bの周囲の凸部同士を円弧状の
突条11cにより接続することにより、後述のハンドル
15のつまみ17の先端部17bを、円滑に穴部11b
に導くことができるようにしている。また、外ケース1
1の側面には、外ケース11内に配設する巻取ドラム1
3から巻き出された索条5を挿通する切欠11dを形成
するようにする。この切欠11dには、図3に示すよう
に、索条5の巻き出し、巻き取りを円滑に行うことがで
きるようにするとともに、摩耗による索条5の損傷を防
止するために、低摩擦材で以て形成したガイド部材19
を装着することが望ましい。また、外ケース11の適宜
位置には、ビス孔11eを形成し、取付プレート12と
ビス止めにより一体化して箱状に形成することができる
ようにする。
に支軸16を挿通する軸受孔11aを穿設するととも
に、トーションスプリングの付勢力を調節するハンドル
15を係止するハンドル係止部としての穴部11bを、
軸受孔11aの周囲に等間隔に、6個形成するように
し、これにより、ハンドル15を揺動角度60°毎に係
止することができるようにして、トーションスプリング
の付勢力を微調節することができるようにしている。そ
して、隣接する穴部11bの周囲の凸部同士を円弧状の
突条11cにより接続することにより、後述のハンドル
15のつまみ17の先端部17bを、円滑に穴部11b
に導くことができるようにしている。また、外ケース1
1の側面には、外ケース11内に配設する巻取ドラム1
3から巻き出された索条5を挿通する切欠11dを形成
するようにする。この切欠11dには、図3に示すよう
に、索条5の巻き出し、巻き取りを円滑に行うことがで
きるようにするとともに、摩耗による索条5の損傷を防
止するために、低摩擦材で以て形成したガイド部材19
を装着することが望ましい。また、外ケース11の適宜
位置には、ビス孔11eを形成し、取付プレート12と
ビス止めにより一体化して箱状に形成することができる
ようにする。
【0023】取付プレート12は、図5に示すように、
中心に支軸16を挿通する軸受孔12aを穿設するとと
もに、外ケース11のビス孔11eに対応する位置にビ
ス孔12bを形成するようにする。そして、長孔12d
を穿設した取付片12cを一体に形成し、この取付片1
2cを介して、自閉装置本体1を固定側Fに、ボルト・
ナットにより取り付けることができるようにしている。
中心に支軸16を挿通する軸受孔12aを穿設するとと
もに、外ケース11のビス孔11eに対応する位置にビ
ス孔12bを形成するようにする。そして、長孔12d
を穿設した取付片12cを一体に形成し、この取付片1
2cを介して、自閉装置本体1を固定側Fに、ボルト・
ナットにより取り付けることができるようにしている。
【0024】索条5を巻き取る巻取ドラム13及びその
蓋14は、図6及び図7に示すように、中心に支軸16
を挿通する軸受孔13a,14aを穿設するとともに、
トーションスプリングを配設する巻取ドラム13の内周
面には、トーションスプリングの一端を嵌挿、固定する
係止溝13b及び索条5の基端を嵌挿、固定する係止溝
13cを形成するようにする。そして、巻取ドラム13
及びその蓋14は、それぞれ対応する位置にビス孔13
d,14bを形成し、支軸16を挿通するとともに、内
部にトーションスプリングを配設した後、ビス止めによ
り一体化して、索条5を巻き取ることができるように、
フランジを有する筒状に形成するようにする。
蓋14は、図6及び図7に示すように、中心に支軸16
を挿通する軸受孔13a,14aを穿設するとともに、
トーションスプリングを配設する巻取ドラム13の内周
面には、トーションスプリングの一端を嵌挿、固定する
係止溝13b及び索条5の基端を嵌挿、固定する係止溝
13cを形成するようにする。そして、巻取ドラム13
及びその蓋14は、それぞれ対応する位置にビス孔13
d,14bを形成し、支軸16を挿通するとともに、内
部にトーションスプリングを配設した後、ビス止めによ
り一体化して、索条5を巻き取ることができるように、
フランジを有する筒状に形成するようにする。
【0025】外ケース11及び取付プレート12並びに
ビス止巻取ドラム13及びその蓋14の軸受孔11a,
11b,13a,14aに挿通される支軸16は、図9
に示すように、トーションスプリングの他端を嵌挿、固
定するスリット状の係止溝16bを形成するとともに、
一端に外ケース11の軸受孔11aから突出させてハン
ドル15を固定するハンドル固定部16bを形成するよ
うにする。
ビス止巻取ドラム13及びその蓋14の軸受孔11a,
11b,13a,14aに挿通される支軸16は、図9
に示すように、トーションスプリングの他端を嵌挿、固
定するスリット状の係止溝16bを形成するとともに、
一端に外ケース11の軸受孔11aから突出させてハン
ドル15を固定するハンドル固定部16bを形成するよ
うにする。
【0026】支軸16のハンドル固定部16bにビス止
めにより固定し、支軸16を回転することによりトーシ
ョンスプリングの付勢力を調節するハンドル15は、図
8に示すように、基部にハンドル固定部16bと嵌合す
る凹部15aを形成するとともに、先端につまみ17を
取り付ける凹部15bを形成する。
めにより固定し、支軸16を回転することによりトーシ
ョンスプリングの付勢力を調節するハンドル15は、図
8に示すように、基部にハンドル固定部16bと嵌合す
る凹部15aを形成するとともに、先端につまみ17を
取り付ける凹部15bを形成する。
【0027】ハンドル15のつまみ17は、図10及び
図11に示すように、ハンドル15の基部に形成した凹
部15bに、ばね18を介してつまみ17を挿入して、
つまみ部17aを装着することにより、つまみ17の先
端部17bが、ばね18の付勢力により、ハンドル15
より突出するようにする。
図11に示すように、ハンドル15の基部に形成した凹
部15bに、ばね18を介してつまみ17を挿入して、
つまみ部17aを装着することにより、つまみ17の先
端部17bが、ばね18の付勢力により、ハンドル15
より突出するようにする。
【0028】このの引き戸用自閉装置によれば、通常
(非操作時)は、つまみ17の先端部17bが、外ケー
ス11に形成したハンドル係止部としての穴部11bに
嵌入するようにして、ハンドル15を揺動角度60°毎
に係止することができるようにする。そして、トーショ
ンスプリングの付勢力を調節する場合は、つまみ部17
aをばね18の付勢力に抗して引き上げるようにするこ
とにより、つまみ17の先端部17bと穴部11bの係
止状態を解除し、ハンドル15を揺動角度60°を単位
として揺動して、トーションスプリングの他端を固定し
た支軸16を回転させた後(このとき、トーションスプ
リングの一端を固定した巻取ドラム13は回転しないた
め、支軸16の回転によって、トーションスプリング
は、巻きが強められたり、弱められたりすることとな
る。)、つまみ17の先端部17bを穴部11bに嵌入
してハンドル15を係止することにより、トーションス
プリングの付勢力を容易に調節することができる。これ
により、引き戸Dの開動作時の負荷及び閉動作時の移動
速度を簡単に調節することができるとともに、ハンドル
15の揺動角度及び回転数によって、その調節量を簡易
に確認することができるものとなる。
(非操作時)は、つまみ17の先端部17bが、外ケー
ス11に形成したハンドル係止部としての穴部11bに
嵌入するようにして、ハンドル15を揺動角度60°毎
に係止することができるようにする。そして、トーショ
ンスプリングの付勢力を調節する場合は、つまみ部17
aをばね18の付勢力に抗して引き上げるようにするこ
とにより、つまみ17の先端部17bと穴部11bの係
止状態を解除し、ハンドル15を揺動角度60°を単位
として揺動して、トーションスプリングの他端を固定し
た支軸16を回転させた後(このとき、トーションスプ
リングの一端を固定した巻取ドラム13は回転しないた
め、支軸16の回転によって、トーションスプリング
は、巻きが強められたり、弱められたりすることとな
る。)、つまみ17の先端部17bを穴部11bに嵌入
してハンドル15を係止することにより、トーションス
プリングの付勢力を容易に調節することができる。これ
により、引き戸Dの開動作時の負荷及び閉動作時の移動
速度を簡単に調節することができるとともに、ハンドル
15の揺動角度及び回転数によって、その調節量を簡易
に確認することができるものとなる。
【0029】次に、上記の引き戸用自閉装置のような引
き戸Dを自動的に閉動作することができる各種の引き戸
用自閉装置、例えば、傾斜レール方式の引き戸用自閉装
置と組み合わせて用いることにより、軽快に引き戸Dの
開動作を行うことができるとともに、低速度で引き戸D
の閉動作を行うことにより、指詰め等の傷害を防止しな
がら、確実に引き戸を閉鎖することができるようにした
引き戸自閉装置用減速装置について説明する。この引き
戸自閉装置用減速装置は、特に限定されるものではない
が、図1〜図2に示すように、ラック4を固定側Fに、
このラック4と噛合するピニオン39及びピニオン39
に回転抵抗を付与する減速装置本体3を引き戸D側に、
それぞれ取り付けるようにしている。
き戸Dを自動的に閉動作することができる各種の引き戸
用自閉装置、例えば、傾斜レール方式の引き戸用自閉装
置と組み合わせて用いることにより、軽快に引き戸Dの
開動作を行うことができるとともに、低速度で引き戸D
の閉動作を行うことにより、指詰め等の傷害を防止しな
がら、確実に引き戸を閉鎖することができるようにした
引き戸自閉装置用減速装置について説明する。この引き
戸自閉装置用減速装置は、特に限定されるものではない
が、図1〜図2に示すように、ラック4を固定側Fに、
このラック4と噛合するピニオン39及びピニオン39
に回転抵抗を付与する減速装置本体3を引き戸D側に、
それぞれ取り付けるようにしている。
【0030】減速装置本体3は、図12〜図19に示す
ように、連係機構側プレート31と油室側プレート32
により構成し、その内部に油室32aを形成して、油室
32aに回転可能に羽根車33を配設するとともに、連
係機構を配設して、ピニオン39と羽根車33とを、ピ
ニオン39の回転数を増速して羽根車に伝達する連係機
構を介して、連係するように構成している。
ように、連係機構側プレート31と油室側プレート32
により構成し、その内部に油室32aを形成して、油室
32aに回転可能に羽根車33を配設するとともに、連
係機構を配設して、ピニオン39と羽根車33とを、ピ
ニオン39の回転数を増速して羽根車に伝達する連係機
構を介して、連係するように構成している。
【0031】油室32aを形成する油室側プレート32
は、図14に示すように、油室32aを矩形に形成する
とともに、その角部に抵抗板32bを突設して、油室3
2内に充填される油の循環が阻止されるように形成する
ようにし、これにより、小形の装置によって、大きな抵
抗を発生させ、減速度を得ることができるようにする。
そして、油室側プレート32の油室32aの中心に、羽
根車33の回転軸38を軸支する軸受32cを形成する
とともに、油室32aの周辺の適宜位置にビス孔32e
を形成し、連係機構側プレート31とビス止めにより一
体化することができるようにする。また、油室側プレー
ト32には、油供給孔32dを形成し、油室32aに充
填する油の量や性状を適宜調節することができるように
し、これにより、構成部材を交換等することなく、引き
戸Dの減速度合いを簡易に調整することができるように
する。なお、油供給孔32dには、栓32fを配設する
ようにする。
は、図14に示すように、油室32aを矩形に形成する
とともに、その角部に抵抗板32bを突設して、油室3
2内に充填される油の循環が阻止されるように形成する
ようにし、これにより、小形の装置によって、大きな抵
抗を発生させ、減速度を得ることができるようにする。
そして、油室側プレート32の油室32aの中心に、羽
根車33の回転軸38を軸支する軸受32cを形成する
とともに、油室32aの周辺の適宜位置にビス孔32e
を形成し、連係機構側プレート31とビス止めにより一
体化することができるようにする。また、油室側プレー
ト32には、油供給孔32dを形成し、油室32aに充
填する油の量や性状を適宜調節することができるように
し、これにより、構成部材を交換等することなく、引き
戸Dの減速度合いを簡易に調整することができるように
する。なお、油供給孔32dには、栓32fを配設する
ようにする。
【0032】羽根車33は、図15に示すように、複数
枚、本実施例においては4枚の羽根33aを有するとと
もに、その中心に回転軸38を固定する軸孔32bを穿
設するようにする。
枚、本実施例においては4枚の羽根33aを有するとと
もに、その中心に回転軸38を固定する軸孔32bを穿
設するようにする。
【0033】連係機構を配設する連係機構側プレート3
1は、図12及び図13に示すように、内部に内歯歯車
35及びこの内歯歯車35と噛合するピニオン37から
なる連係機構を配設する空間31aを形成する。そし
て、連係機構側プレート31の空間31aの中心に、ラ
ック4と噛合するピニオン39及び内歯歯車35を固定
する回転軸36を挿通する軸受孔31bを形成するとと
もに、空間31aの周辺の適宜位置にビス孔31c,3
1dを形成し、それぞれ、軸受部材34、油室側プレー
ト32とビス止めにより一体化することができるように
する。また、連係機構側プレート31には、ねじ孔31
eを形成し、減速装置本体3を引き戸D側に、ビス止め
により取り付けることができるようにしている。
1は、図12及び図13に示すように、内部に内歯歯車
35及びこの内歯歯車35と噛合するピニオン37から
なる連係機構を配設する空間31aを形成する。そし
て、連係機構側プレート31の空間31aの中心に、ラ
ック4と噛合するピニオン39及び内歯歯車35を固定
する回転軸36を挿通する軸受孔31bを形成するとと
もに、空間31aの周辺の適宜位置にビス孔31c,3
1dを形成し、それぞれ、軸受部材34、油室側プレー
ト32とビス止めにより一体化することができるように
する。また、連係機構側プレート31には、ねじ孔31
eを形成し、減速装置本体3を引き戸D側に、ビス止め
により取り付けることができるようにしている。
【0034】軸受部材34は、図16に示すように、ピ
ニオン39及び内歯歯車35を固定する回転軸36を軸
支する軸受34a並びに羽根車33及びピニオン37を
固定する回転軸38を軸支する軸受34bを形成すると
ともに、連係機構側プレート31のビス孔31cに対応
する位置にビス孔34cを形成するようにする。
ニオン39及び内歯歯車35を固定する回転軸36を軸
支する軸受34a並びに羽根車33及びピニオン37を
固定する回転軸38を軸支する軸受34bを形成すると
ともに、連係機構側プレート31のビス孔31cに対応
する位置にビス孔34cを形成するようにする。
【0035】内歯歯車35、図17に示すように、内周
面に歯車35aを形成するとともに、その中心に回転軸
36を固定する軸孔35bを穿設するようにする。
面に歯車35aを形成するとともに、その中心に回転軸
36を固定する軸孔35bを穿設するようにする。
【0036】ピニオン37、図18に示すように、内歯
歯車35の歯車35aと噛合する歯車37aを形成する
とともに、その中心に回転軸38を固定する軸孔37b
を穿設するようにする。
歯車35の歯車35aと噛合する歯車37aを形成する
とともに、その中心に回転軸38を固定する軸孔37b
を穿設するようにする。
【0037】この場合において、ラック4と噛合するピ
ニオン39と羽根車33とは、引き戸Dの閉動作時にの
み減速装置本体3が機能するように、ピニオン39の一
方向の回転のみを羽根車33に伝達する一方向クラッチ
機構を介して、連係するように構成する。これにより、
引き戸Dの開動作時と閉動作時の切り替えを自動的に簡
易に行って、軽快に引き戸Dの開動作を行うとともに、
低速度で引き戸Dの閉動作を行うことができるものとな
る。そして、特に限定されるものではないが、本実施例
においては、一方向クラッチ機構を、図19に示すよう
に、外周にラック4と噛合する歯車39aを形成したピ
ニオン39の内周面に、一方向の回転時、すなわち、引
き戸Dの閉動作時にのみ、ピン36cと係止するように
した係止溝39bを形成するようにする。このピン36
cは、羽根車33と連係する回転軸36のボス36aに
穿設したピン嵌挿穴36b内に挿入されるとともに、ば
ね36dにより係止溝39bに係合する方向に付勢され
るようにして構成するようにしている。
ニオン39と羽根車33とは、引き戸Dの閉動作時にの
み減速装置本体3が機能するように、ピニオン39の一
方向の回転のみを羽根車33に伝達する一方向クラッチ
機構を介して、連係するように構成する。これにより、
引き戸Dの開動作時と閉動作時の切り替えを自動的に簡
易に行って、軽快に引き戸Dの開動作を行うとともに、
低速度で引き戸Dの閉動作を行うことができるものとな
る。そして、特に限定されるものではないが、本実施例
においては、一方向クラッチ機構を、図19に示すよう
に、外周にラック4と噛合する歯車39aを形成したピ
ニオン39の内周面に、一方向の回転時、すなわち、引
き戸Dの閉動作時にのみ、ピン36cと係止するように
した係止溝39bを形成するようにする。このピン36
cは、羽根車33と連係する回転軸36のボス36aに
穿設したピン嵌挿穴36b内に挿入されるとともに、ば
ね36dにより係止溝39bに係合する方向に付勢され
るようにして構成するようにしている。
【0038】この引き戸自閉装置用減速装置によれば、
減速装置本体3に油室32aを形成するとともに、油室
32aに回転可能に羽根車33を配設し、ラック4と噛
合するピニオン39と羽根車33とを連係するようにし
ているので、簡単な機構により、低速度で引き戸Dの閉
動作を行うことが可能となり、指詰め等の傷害を防止し
ながら、確実に引き戸を閉鎖することができるものとな
る。さらに、ラック4と噛合するピニオン39と羽根車
33とを、ピニオン39の回転数を増速して羽根車33
に伝達する内歯歯車35及びこの内歯歯車35と噛合す
るピニオン37からなる連係機構を介して、連係するよ
うに構成することにより、小形の装置によって、大きな
減速度を得ることができ、引き戸Dの移動速度を確実に
低下させることが可能となる。
減速装置本体3に油室32aを形成するとともに、油室
32aに回転可能に羽根車33を配設し、ラック4と噛
合するピニオン39と羽根車33とを連係するようにし
ているので、簡単な機構により、低速度で引き戸Dの閉
動作を行うことが可能となり、指詰め等の傷害を防止し
ながら、確実に引き戸を閉鎖することができるものとな
る。さらに、ラック4と噛合するピニオン39と羽根車
33とを、ピニオン39の回転数を増速して羽根車33
に伝達する内歯歯車35及びこの内歯歯車35と噛合す
るピニオン37からなる連係機構を介して、連係するよ
うに構成することにより、小形の装置によって、大きな
減速度を得ることができ、引き戸Dの移動速度を確実に
低下させることが可能となる。
【0039】ところで、本実施例においては、図1に示
すように、固定側Fに取り付けるラック4を、ラック4
とピニオン39が、引き戸Dの閉動作時の最初D’と最
後に嵌合するように、2箇所にラック4A,4Bを取り
付けるようにしている。これにより、特に、本実施例の
ように、索条方式の引き戸用自閉装置を用いた場合にお
いて、トーションスプリング等のばねの付勢力が大きい
引き戸Dの閉動作時の最初D’と、引き戸Dの移動速度
が増大する引き戸Dの閉動作時の最後に、引き戸Dの移
動速度を低下させることができ、装置のコストを低廉に
しながら、効果的な引き戸の減速度を得ることができる
ものとなる。
すように、固定側Fに取り付けるラック4を、ラック4
とピニオン39が、引き戸Dの閉動作時の最初D’と最
後に嵌合するように、2箇所にラック4A,4Bを取り
付けるようにしている。これにより、特に、本実施例の
ように、索条方式の引き戸用自閉装置を用いた場合にお
いて、トーションスプリング等のばねの付勢力が大きい
引き戸Dの閉動作時の最初D’と、引き戸Dの移動速度
が増大する引き戸Dの閉動作時の最後に、引き戸Dの移
動速度を低下させることができ、装置のコストを低廉に
しながら、効果的な引き戸の減速度を得ることができる
ものとなる。
【0040】また、ラック4(4A,4B)は、ラック
本体41と端部部材42,44とからなるラックユニッ
トを2個組み合わせて構成するようにする(この場合、
ラック4の必要長さに合わせて、組み合わせを変更する
ことができる。)。また、端部部材42,44に導入部
43,45を、揺動軸43b,43bを介して、揺動可
能に配設するとともに、揺動した導入部43,45を復
帰させるばね43c,45cを配設するようにする。さ
らに、ラック本体41及び端部部材42,44のラック
歯41a,42a,44aと比較して、導入部43,4
5のラック歯43a,45aの高さを導入側ほど低く形
成するようにする。このように、ラック4を構成するこ
とにより、ラック4とピニオン39の噛合を円滑に行う
ことができ、引き戸Dの開閉動作時に衝撃や振動が発生
することを防止できるとともに、装置が損傷することを
防止し、装置の耐久性を向上することができるものとな
る。
本体41と端部部材42,44とからなるラックユニッ
トを2個組み合わせて構成するようにする(この場合、
ラック4の必要長さに合わせて、組み合わせを変更する
ことができる。)。また、端部部材42,44に導入部
43,45を、揺動軸43b,43bを介して、揺動可
能に配設するとともに、揺動した導入部43,45を復
帰させるばね43c,45cを配設するようにする。さ
らに、ラック本体41及び端部部材42,44のラック
歯41a,42a,44aと比較して、導入部43,4
5のラック歯43a,45aの高さを導入側ほど低く形
成するようにする。このように、ラック4を構成するこ
とにより、ラック4とピニオン39の噛合を円滑に行う
ことができ、引き戸Dの開閉動作時に衝撃や振動が発生
することを防止できるとともに、装置が損傷することを
防止し、装置の耐久性を向上することができるものとな
る。
【0041】
【発明の効果】本発明の引き戸自閉装置用減速装置によ
れば、ラックと、ピニオン及びピニオンに回転抵抗を付
与する減速装置本体とからなる引き戸自閉装置用減速装
置において、減速装置本体に油室を形成するとともに、
油室に回転可能に羽根車を配設し、ピニオンと羽根車と
を連係するようにしているので、簡単な機構により、低
速度で引き戸の閉動作を行うことが可能となり、指詰め
等の傷害を防止しながら、確実に引き戸を閉鎖すること
ができ、特に、病院や学校等の公共施設における要請に
適合した安全性の高い引き戸自閉装置用減速装置とする
ことができる。そして、油室に充填する油の量や性状を
適宜調節することにより、構成部材を交換等することな
く、引き戸の減速度合いを簡易に調整することができ
る。
れば、ラックと、ピニオン及びピニオンに回転抵抗を付
与する減速装置本体とからなる引き戸自閉装置用減速装
置において、減速装置本体に油室を形成するとともに、
油室に回転可能に羽根車を配設し、ピニオンと羽根車と
を連係するようにしているので、簡単な機構により、低
速度で引き戸の閉動作を行うことが可能となり、指詰め
等の傷害を防止しながら、確実に引き戸を閉鎖すること
ができ、特に、病院や学校等の公共施設における要請に
適合した安全性の高い引き戸自閉装置用減速装置とする
ことができる。そして、油室に充填する油の量や性状を
適宜調節することにより、構成部材を交換等することな
く、引き戸の減速度合いを簡易に調整することができ
る。
【0042】また、油室を、油の循環が阻止されるよう
に形成することにより、小形の装置によって、大きな減
速度を得ることができ、引き戸の移動速度を確実に低下
させることが可能となる。
に形成することにより、小形の装置によって、大きな減
速度を得ることができ、引き戸の移動速度を確実に低下
させることが可能となる。
【0043】また、ピニオンと羽根車とを、ピニオンの
回転数を増速して羽根車に伝達する連係機構を介して、
連係するように構成することにより、小形の装置によっ
て、大きな減速度を得ることができ、引き戸の移動速度
を確実に低下させることが可能となる。
回転数を増速して羽根車に伝達する連係機構を介して、
連係するように構成することにより、小形の装置によっ
て、大きな減速度を得ることができ、引き戸の移動速度
を確実に低下させることが可能となる。
【0044】また、ピニオンと羽根車とを、ピニオンの
一方向の回転のみを羽根車に伝達する一方向クラッチ機
構を介して、連係するように構成することにより、引き
戸の開動作時と閉動作時の切り替えを自動的に簡易に行
って、軽快に引き戸の開動作を行うとともに、低速度で
引き戸の閉動作を行うことができる。
一方向の回転のみを羽根車に伝達する一方向クラッチ機
構を介して、連係するように構成することにより、引き
戸の開動作時と閉動作時の切り替えを自動的に簡易に行
って、軽快に引き戸の開動作を行うとともに、低速度で
引き戸の閉動作を行うことができる。
【0045】また、ラックとピニオンが、引き戸の閉動
作時の最初と最後に嵌合するように、ラック及び減速装
置本体をそれぞれ取り付けるようにすることにより、索
条方式の引き戸用自閉装置を用いた場合において、トー
ションスプリング等のばねの付勢力が大きい引き戸の閉
動作時の最初と、引き戸の移動速度が増大する引き戸の
閉動作時の最後に、引き戸の移動速度を低下させること
ができ、装置のコストを低廉にしながら、効果的な引き
戸の減速度を得ることができる。
作時の最初と最後に嵌合するように、ラック及び減速装
置本体をそれぞれ取り付けるようにすることにより、索
条方式の引き戸用自閉装置を用いた場合において、トー
ションスプリング等のばねの付勢力が大きい引き戸の閉
動作時の最初と、引き戸の移動速度が増大する引き戸の
閉動作時の最後に、引き戸の移動速度を低下させること
ができ、装置のコストを低廉にしながら、効果的な引き
戸の減速度を得ることができる。
【0046】また、ラックを、ラック本体と、該ラック
本体の端部に、揺動可能に配設した導入部とで構成する
ことにより、ラックとピニオンの噛合を円滑に行うこと
ができ、引き戸の開閉動作時に衝撃や振動が発生するこ
とを防止できるとともに、装置が損傷することを防止
し、装置の耐久性を向上することができる。
本体の端部に、揺動可能に配設した導入部とで構成する
ことにより、ラックとピニオンの噛合を円滑に行うこと
ができ、引き戸の開閉動作時に衝撃や振動が発生するこ
とを防止できるとともに、装置が損傷することを防止
し、装置の耐久性を向上することができる。
【図1】引き戸用自閉装置を適用した引き戸の正面図で
ある。
ある。
【図2】同要部の正面図である。
【図3】引き戸用自閉装置の自閉装置本体の一実施例を
示し、(A)は平面図、(B)は底面図、(C)は側面
図である。
示し、(A)は平面図、(B)は底面図、(C)は側面
図である。
【図4】外ケースを示し、(A)は正面図、(B)は底
面図、(C)は背面図、(D)は側面図である。
面図、(C)は背面図、(D)は側面図である。
【図5】取付プレートを示し、(A)は正面図、(B)
は底面図、(C)は側面図である。
は底面図、(C)は側面図である。
【図6】巻取ドラムを示し、(A)は正面図、(B)は
側面図、(C)は背面図、(D)は底面図である。
側面図、(C)は背面図、(D)は底面図である。
【図7】巻取ドラムの蓋を示し、(A)は正面図、
(B)は側面図、(C)は背面図である。
(B)は側面図、(C)は背面図である。
【図8】ハンドルを示し、(A)は正面図、(B)は側
面図、(C)は背面図である。
面図、(C)は背面図である。
【図9】支軸を示し、(A)は正面図、(B)は側面
図、(C)は背面図である。
図、(C)は背面図である。
【図10】ハンドルのつまみを示し、(A)は正面図、
(B)は側面図、(C)は背面図である。
(B)は側面図、(C)は背面図である。
【図11】ハンドルのつまみ部を示し、(A)は正面
図、(B)は側面図、(C)は背面図である。
図、(B)は側面図、(C)は背面図である。
【図12】本発明の引き戸自閉装置用減速装置の減速装
置本体の一実施例を示し、(A)は内部構造を示す側面
図、(B)は同正面図である。
置本体の一実施例を示し、(A)は内部構造を示す側面
図、(B)は同正面図である。
【図13】連係機構側プレートを示し、(A)は正面
図、(B)は側面図、(C)は背面図である。
図、(B)は側面図、(C)は背面図である。
【図14】油室側プレートを示し、(A)は正面図、
(B)は側面図、(C)は背面図、(D)は平面図であ
る。
(B)は側面図、(C)は背面図、(D)は平面図であ
る。
【図15】羽根車を示し、(A)は正面図、(B)は側
面図、(C)は背面図である。
面図、(C)は背面図である。
【図16】連係機構の軸受部材を示し、(A)は正面
図、(B)は側面図である。
図、(B)は側面図である。
【図17】連係機構の内歯歯車を示し、(A)は正面
図、(B)は側面図、(C)は背面図である。
図、(B)は側面図、(C)は背面図である。
【図18】連係機構のピニオンを示し、(A)は正面
図、(B)は側面図、(C)は背面図である。
図、(B)は側面図、(C)は背面図である。
【図19】一方向クラッチ機構を示す、図12(A)の
A−A線断面図である。
A−A線断面図である。
【図20】ラックを示し、(A)は一方のラックユニッ
トの正面図、(B)は同側面図、(C)は同端部部材の
正面図、(D)は他方のラックユニットの正面図、
(E)は同側面図、(F)は同端部部材の正面図、
(G)は導入部が揺動した状態を示す一方のラックユニ
ットの端部部材の正面図である。
トの正面図、(B)は同側面図、(C)は同端部部材の
正面図、(D)は他方のラックユニットの正面図、
(E)は同側面図、(F)は同端部部材の正面図、
(G)は導入部が揺動した状態を示す一方のラックユニ
ットの端部部材の正面図である。
D 引き戸 F 固定側 1 自閉装置本体 11 外ケース 12 取付プレート 13 巻取ドラム 14 巻取ドラムの蓋 15 ハンドル 16 支軸 17 ハンドルのつまみ 18 ばね 19 ガイド部材 2 ランナー 3 減速装置本体 31 連係機構側プレート 32 油室側プレート 33 羽根車 34 軸受部材 35 内歯歯車 36 回転軸 37 ピニオン 38 回転軸 39 ピニオン 4 ラック(ラックユニット) 41 ラック本体 42 端部部材 43 導入部 5 索条 6 ガイド部材
Claims (6)
- 【請求項1】 自動的に閉鎖方向に移動するようにした
引き戸の移動速度を減速するために、固定側又は引き戸
側のいずれか一方にラックを、他方にラックと噛合する
ピニオン及び該ピニオンに回転抵抗を付与する減速装置
本体をそれぞれ取り付けるようにした引き戸自閉装置用
減速装置において、減速装置本体に油室を形成するとと
もに、該油室に回転可能に羽根車を配設し、前記ピニオ
ンと羽根車とを連係するようにしたことを特徴とする引
き戸自閉装置用減速装置。 - 【請求項2】 油室が、油の循環を阻止するように形成
されていることを特徴とする請求項1記載の引き戸自閉
装置用減速装置。 - 【請求項3】 ピニオンと羽根車とを、ピニオンの回転
数を増速して羽根車に伝達する連係機構を介して、連係
するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の
引き戸自閉装置用減速装置。 - 【請求項4】 ピニオンと羽根車とを、ピニオンの一方
向の回転のみを羽根車に伝達する一方向クラッチ機構を
介して、連係するようにしたことを特徴とする請求項
1、2又は3記載の引き戸自閉装置用減速装置。 - 【請求項5】 ラックとピニオンが、引き戸の閉動作時
の最初と最後に嵌合するように、ラック及び減速装置本
体をそれぞれ取り付けるようにしたことを特徴とする請
求項1、2、3又は4記載の引き戸自閉装置用減速装
置。 - 【請求項6】 ラックを、ラック本体と、該ラック本体
の端部に、揺動可能に配設した導入部とで構成したこと
を特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の引き戸
自閉装置用減速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10317645A JP2000145272A (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 引き戸自閉装置用減速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10317645A JP2000145272A (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 引き戸自閉装置用減速装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000145272A true JP2000145272A (ja) | 2000-05-26 |
Family
ID=18090464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10317645A Pending JP2000145272A (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 引き戸自閉装置用減速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000145272A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7100524B2 (en) | 2002-09-10 | 2006-09-05 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Sewing machine and thread cassette attached thereto |
JP2008030895A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-02-14 | Ishikawajima Transport Machinery Co Ltd | 天井クレーン |
JP2012021399A (ja) * | 2006-01-17 | 2012-02-02 | Bunka Shutter Co Ltd | ブレーキ装置付き開閉装置 |
-
1998
- 1998-11-09 JP JP10317645A patent/JP2000145272A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7100524B2 (en) | 2002-09-10 | 2006-09-05 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Sewing machine and thread cassette attached thereto |
JP2012021399A (ja) * | 2006-01-17 | 2012-02-02 | Bunka Shutter Co Ltd | ブレーキ装置付き開閉装置 |
JP2008030895A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-02-14 | Ishikawajima Transport Machinery Co Ltd | 天井クレーン |
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