[go: up one dir, main page]

JP2000142082A - 空気通路切換装置および車両用空調装置 - Google Patents

空気通路切換装置および車両用空調装置

Info

Publication number
JP2000142082A
JP2000142082A JP11066946A JP6694699A JP2000142082A JP 2000142082 A JP2000142082 A JP 2000142082A JP 11066946 A JP11066946 A JP 11066946A JP 6694699 A JP6694699 A JP 6694699A JP 2000142082 A JP2000142082 A JP 2000142082A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
mode
film
rotating shaft
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11066946A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Ofuji
昇 大藤
Yukio Kamimura
上村  幸男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP11066946A priority Critical patent/JP2000142082A/ja
Priority to US09/377,880 priority patent/US6296562B1/en
Publication of JP2000142082A publication Critical patent/JP2000142082A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 膜状部材20の移動によって吹出開口部5、
6、7の複数の空気通路を切り換えるとともに、膜状部
材20の一方向への移動はモータ23の回転力により
行い、膜状部材20の他方向への移動はコイルばね2
9のばね力により行う車両用空調装置において、デフロ
スタモードへの切換を迅速に行う。 【解決手段】 フェイスモードからデフロスタモードへ
の切換をばね29のばね力による膜状部材20の移動に
よって行う。このようにばね力により膜状部材20が移
動するときは、モータ23の必要トルクが小となり、モ
ータ23の回転速度が大となるので、モード切換時間を
短くできる。その結果、デフロスタモードへの切換を迅
速に行って、窓ガラスの曇り除去作用を迅速に発揮でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気を通過させる
開口部が形成された膜状部材(フィルムドア)を空気通
路中で移動させることによって空気通路の切換を行う空
気通路切換装置、およびそれを用いた車両用空調装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の膜状部材の移動によって
空気通路の切換を行う空気通路切換装置としては、例え
ば特開平8−2238号公報に開示されたものが知られ
ている。この従来技術は、空調ケース内に回転自在に設
けられた駆動軸(第1の回転軸)および従動軸(第2の
回転軸)のそれぞれに、樹脂フィルムのような可撓性の
膜状部材の両端を連結するとともに、前記両軸の端部に
それぞれ、同軸上にプーリーを連結し、さらに、この両
プーリーにワイヤーの両端を巻架している。また、駆動
軸にはモータを結合して、駆動軸を回転駆動するように
している。
【0003】そして、駆動軸が膜状部材を巻き取る方向
に回転すると、この駆動軸が膜状部材を直接巻き取り、
膜状部材が移動する。逆に、駆動軸が膜状部材を送り出
す方向に回転すると、この駆動軸の回転が上記両プーリ
ーおよびワイヤーを介して従動軸に伝わり、従動軸が膜
状部材を巻き取る方向に回転し、膜状部材が従動軸に巻
き取られ、移動する。
【0004】このように、膜状部材を空調ケース内で正
逆両方向に移動させることによって、車室内への吹出空
気通路等の空気通路を自由に切換できるようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術においては、プーリー、ワイヤーといった運動部材
と、空調ケースの周囲の通風ダクト等の機器との干渉が
問題となり、これら機器の設計上の自由度が低下し、製
品コストの上昇を招く結果となっている。また、駆動軸
と従動軸とを連動させるために、上記した2つのプーリ
ーの間をワイヤーで連結する機構を構成しているので、
装置全体として部品点数が増加するとともに、組付も煩
雑となり、コスト高になるという問題があった。
【0006】これに対して、西独特許第3514358
号明細書では、膜状部材を用いた空気通路切換装置にお
いて、上記の連結機構(プーリーおよびワイヤー)を廃
止できるようにしたものが提案されている。図12はこ
の連結機構を廃止した従来技術の基本構成を概略図示す
るもので、駆動用モータ101、駆動軸100、膜状部
材102、および従動軸103を備えるとともに、従動
軸103には駆動用コイルばね104を連結している。
【0007】この従来技術では、駆動用モータ101に
より駆動軸100が膜状部材102を巻き取る方向に
回転するときに、膜状部材102を介して従動軸103
が回転することによりコイルばね104を巻き取る(巻
き締める)。そして、駆動用モータ101により駆動軸
100が膜状部材102を巻き戻す(送り出す)方向
に逆方向に回転するときは、コイルばね104が自身の
ばね力(弾性力)で巻き戻されるので、このコイルばね
104のばね力により従動軸103を逆方向に回転させ
て、膜状部材102を従動軸103に巻き取ることがで
きる。
【0008】この従来技術には、コイルばね104の巻
き取り、巻き戻し方向と、膜状部材102の移動方向と
の具体的関係については一切記述されていないが、コイ
ルばね104を従動軸103に連結しているため、コイ
ルばね104の巻き取り、巻き戻しの違いに伴って膜状
部材102による空気通路切換時間に差が発生する。こ
のことを図13により説明すると、図13の、は上
記した図12の膜状部材102の巻き取り方向、巻き
戻し方向にそれぞれ対応しており、膜状部材102が
駆動軸100に巻き取られるとき(移動方向の場合)
は、膜状部材102の移動距離が増加するにつれてコイ
ルばね104の巻き取り量が増加するので、コイルばね
104の巻き取りに必要なトルクT1 が増加していく。
【0009】ここで、膜状部材102の移動のみに必要
なトルクT0 は膜状部材102の移動距離の如何にかか
わらず、常に一定であるから、膜状部材102が駆動軸
100に巻き取られるときは、駆動用モータ101によ
る膜状部材巻き取りトルクが図13のの実線で示すよ
うに膜状部材102の移動距離の増加につれて増加する
ことになる。そして、駆動用モータ101の特性として
トルクが増大するとモータ回転数が低下するため、膜状
部材102の移動速度が低下する。その結果、膜状部材
102による空気通路切換時間が例えば、6秒程度の長
い時間となる。
【0010】これに対し、駆動軸100から膜状部材1
02を巻き戻すとき(移動方向の場合)はコイルばね
104が自身のばね力で巻き戻され、コイルばね104
のばね力により従動軸103を逆方向に回転させて、膜
状部材102を従動軸103に巻き取るから、駆動用モ
ータ101による膜状部材巻き取りトルクは図13の
の実線で示すように0となる。
【0011】このように、膜状部材102が従動軸10
3に巻き取られるときは、駆動用モータ101による膜
状部材巻き取りトルクは必要ないので、モータ回転数が
高くなって、膜状部材102の移動速度が向上する。そ
のため、膜状部材102による空気通路切換時間が例え
ば、3秒程度の短い時間となる。ところで、車両用空調
装置において、デフロスタモードは乗員の手動操作によ
り設定され、車両窓ガラスの曇り止めを行うモードであ
るから、他のモードからデフロスタモードへ切換えると
きは車両前方視界を確保するために、極力短時間で迅速
にデフロスタモードへの切換を完了することが要求され
る。
【0012】しかるに、駆動用モータ101の回転力に
より膜状部材102が駆動軸100に巻き取られる方向
へ移動することにより、デフロスタモードへ切り換わ
るように設定すると、上述の理由から切換時間が長くか
かって、デフロスタモードによる曇り除去作用を迅速に
発揮できない。その結果、車両前方視界の確保に不都合
を生じ、車両運転上好ましくない。
【0013】また、車両用空調装置の内外気モードとし
て、外気モードの設定中に、前走車両の排気ガス等によ
り汚染空気、悪臭空気が車室内に導入されるようになっ
た際は、直ちに内気モードに切り換えることを乗員が欲
する。しかるに、駆動用モータ101の回転力により膜
状部材102が駆動軸100に巻き取られる方向へ移
動することにより、外気モードから内気モードへ切り換
わるように設定すると、やはり切換時間が長くかかっ
て、内気モードへの迅速な切換を達成できず、乗員の要
求を満足できない。
【0014】そこで、本発明は上記点に鑑み、膜状部材
の移動によって複数の空気通路の切換を行うとともに、
膜状部材の一方向への移動はモータ等の駆動手段の回転
力により行い、膜状部材の他方向への移動は弾性手段の
ばね力より行う空気通路切換装置において、複数の空気
通路を切り換える、少なくとも2つ以上の開口モードの
うち、モード切換時間の短縮が要求される開口モードへ
の切換を迅速に行うことができるようにすることを目的
とする。
【0015】また、本発明は車両用空調装置において、
デフロスタモードへの切換を迅速に行うことができるよ
うにすることを他の目的とする。また、本発明は車両用
空調装置において、内気モードへの切換を迅速に行うこ
とができるようにすることをさらに他の目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、駆動手段(23)により
第1の回転軸(17、41)が回転駆動されて、膜状部
材(20、36)の一端側が第1の回転軸(17、4
1)に巻き取られるときに、第2の回転軸(18、4
2)の回転により弾性手段(29、32)が弾性変形
し、駆動手段(23)により第1の回転軸(17、4
1)が逆方向に回転駆動されて、膜状部材(20、3
6)の一端側が第1の回転軸(17、41)から巻き戻
されるときに、弾性手段(29、32)のばね力により
第2の回転軸(18、42)が回転して、膜状部材(2
0、36)の他端側が第2の回転軸(18、42)に巻
き取られるようにした空気通路切換装置において、膜状
部材(20、36)の移動により切り換えられる、少な
くとも2つ以上の開口モードのうち、モード切換時間を
短くしたい開口モードへの切換を、弾性手段(29、3
2)の弾性力により膜状部材(20、36)を移動させ
て行うようにしたことを特徴としている。
【0017】ここで、上記の駆動手段(23)は、第1
の回転軸(17、41)を手動操作にて回転駆動する手
動操作機構を包含するものである。このように、手動操
作機構を包含する駆動手段(23)であっても、モード
切換時間を短くしたい特定の開口モードの切換時間を弾
性手段(29、32)の弾性力により確実に短縮でき、
モード切換を迅速に行うことができる。
【0018】次に、請求項2記載の発明では、請求項1
における駆動手段をモータ(23)として規定してお
り、弾性手段(29、32)の弾性力により膜状部材
(20、36)が移動するときは、モータ(23)の必
要トルクが小となり、モータ(23)の回転速度が大と
なるので、モード切換時間を短くしたい特定の開口モー
ドの切換時間を確実に短縮でき、モード切換を迅速に行
うことができる。
【0019】また、請求項3記載の発明では、第2の回
転軸(18、42)を軸方向の中空穴(18a)を有す
る形状として、第2の回転軸(18、42)の中空穴
(18a)内に配置されたコイルばね(29)にて弾性
手段を構成している。これによると、第2の回転軸(1
8、42)の中空穴(18a)内にコイルばね(29)
を内蔵でき、コイルばね(29)をコンパクトに設置で
きる。
【0020】また、請求項4記載の発明では、ケース部
材(1、37)の外側に配置され、第2の回転軸(1
8、42)の外径より大きい外径を有するぜんまいばね
(32)にて弾性手段を構成している。これによると、
ぜんまいばね(32)はケース部材(1、37)の外側
に配置でき、ぜんまいばね(32)の組付作業を容易化
できる。
【0021】また、請求項5記載の発明では、請求項1
ないし4のいずれか1つに記載の空気通路切換装置を備
え、空気通路は、車室内フロントガラス内面に向けて空
調空気を吹き出すデフロスタ空気開口(5)、車室内乗
員の上半身に向けて空調空気を吹き出すフェイス空気開
口(6)、および車室内乗員の足元部に向けて空調空気
を吹き出すフット空気開口(7)であり、フェイス空気
開口(6)を開口するフェイスモード、デフロスタ空気
開口(5)を開口するデフロスタモード、およびフット
空気開口(7)を少なくとも開口するフットモードを膜
状部材(20)の移動により切換可能になっており、フ
ェイスモードからデフロスタモードへの切換を、弾性手
段(29、32)の弾性力により膜状部材(20)を移
動させて行う車両用空調装置を特徴としている。
【0022】これによると、車両用空調装置におけるデ
フロスタモードへの切換を確実に、迅速に行うことがで
き、デフロスタモードによる曇り除去作用を迅速に発揮
して、車両前方視界の確保に好都合である。また、請求
項6記載の発明では、請求項5において、フェイスモー
ドからデフロスタモードへの切換を、空調用制御装置
(31)の判定に基づくオートモードと、乗員の手動設
定に基づくマニュアルモードの両方で行うようになって
おり、オートモードの場合はマニュアルモードの場合よ
り膜状部材(20)の移動速度を低下させることを特徴
としている。
【0023】乗員の手動設定に基づくマニュアルモード
に比して、オートモードの場合はモード切換時間短縮よ
りも騒音軽減の要求の方が一般に大きい。そこで、この
点に鑑みて、請求項6記載の発明では、オートモードの
場合はマニュアルモードの場合より膜状部材(20)の
移動速度を低下させることにより、膜状部材(20)の
移動(摺動)に伴う作動音の低減を図って、車室内の静
粛性の向上を図ることができる。
【0024】また、請求項7記載の発明では、請求項1
ないし4のいずれか1つに記載の空気通路切換装置を備
え、空気通路は、ケース部材(37)内部へ外気を導入
する外気導入口(38)およびケース部材(37)内部
へ内気を導入する内気導入口(39、40)であり、外
気導入口(38)を開口する外気モードおよび内気導入
口(39、40)を開口する内気モードを膜状部材(3
6)の移動により切換可能になっており、外気モードか
ら内気モードへの切換を、弾性手段(29、32)の弾
性力により膜状部材(36)を移動させて行う車両用空
調装置を特徴としている。
【0025】これによると、車両用空調装置における内
気モードへの切換を確実に、迅速に行うことができ、そ
の結果、前走車両の排気ガス等による汚染空気、悪臭空
気の車室内導入を最小限に抑制できる。なお、上記括弧
内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対
応関係を示すものである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。 (第1実施形態)図1ないし図4は本発明を車両用空調
装置に適用した第1実施形態を示しており、本実施形態
における車両用空調装置は、樹脂製の空調ケース(ケー
ス部材)1を有しており、この空調ケース1は自動車の
車室内計器盤の左右方向の略中央部位に配置され、かつ
車両の前後、天地方向に対して図1に示すように配置さ
れる。
【0027】そして、空調ケース1はその車両前方側部
位の側面に空気入口2が開口している。右ハンドル車の
場合には、この空気入口2が空調ケース1の助手席側の
面(車両左側の面)に配置され、車室内計器盤の助手席
側に配置された送風ユニット(図示せず)の空気出口部
が空気入口2に接続される。従って、送風ユニット内の
送風機が作動することによって、空気入口2から空調ケ
ース1内に空気が流入する。
【0028】空調ケース1内には、その空気上流側から
順に蒸発器3、ヒータコア4が設けられている。この蒸
発器3は、周知の冷凍サイクルに設けられ、空調ケース
1内への送風空気を冷却する冷却用熱交換器である。ま
た、ヒータコア4は、内部を流れる温水(エンジン冷却
水)を熱源として空調ケース1内の空気を加熱する加熱
用熱交換器である。
【0029】空調ケース1の空気下流端には複数の吹出
空気開口5〜7が形成されており、この各空気開口5〜
7の下流側に、さらに、空調空気を車室内の所定場所に
向けて吹き出させるための吹出ダクト(図示せず)が接
続される。このうち、デフロスタ空気開口5には、空調
空気を車室内フロントガラス内面に向けて吹き出すため
のデフロスタ吹出口を有するデフロスタダクトが接続さ
れ、また、フェイス空気開口6はセンターフェイス開口
6aとサイドフェイス開口6bとに分岐され、これらの
開口6a、開口6bはそれぞれフェイスダクトを介し
て、空調空気を前席中央の乗員上半身に向けて吹き出す
センターフェイス吹出口と、空調空気を前席サイドガラ
ス側の乗員上半身に向けて吹き出すサイドフェイス吹出
口に連通するようになっている。
【0030】また、フット空気開口7には、樹脂製のケ
ース1に一体に設けられたフット吹出通路8が接続さ
れ、このフット吹出通路8には、空調空気を運転席側乗
員の足元部に向けて吹き出すための運転席側フット吹出
口9a、および空調空気を助手席側乗員の足元部に向け
て吹き出すため助手席側フット吹出口9bが形成されて
いる。
【0031】また、フット吹出通路8には、空調空気を
後席乗員足元に向けて吹き出すためのリアフット吹出口
を有するリアフットダクト(図示せず)が接続されるリ
アフット空気開口10が設けられている。空調ケース1
内には、第1駆動軸11と第1従動軸12が、空調ケー
ス1に対して回転自在に支持されている。この第1駆動
軸11および第1従動軸12には、可撓性部材、具体的
には、ポリエチレン樹脂のごとく可撓性、強度に優れた
樹脂製フィルム部材にて構成されたエアミックス用膜状
部材13の両端が連結され、巻回されている。
【0032】そして、このエアミックス用膜状部材13
は、第1駆動軸11とヒータコア4の側面と第1従動軸
12とによって、ヒータコア4を通る温風通路14と、
ヒータコア4をバイパスするバイパス通路15、16と
をそれぞれ横切るようにして、一定の張力が付与された
状態で空調ケース1内に設けれている。上記第1駆動軸
11は図示しないステップモータ(駆動手段)によって
駆動され、回転する。また、エアミックス用膜状部材1
3には空気を通過させるための図示しない開口部(図2
の開口部20aと同様のもの)が形成されており、上記
ステップモータにより第1駆動軸11を正逆両方向に回
転させて上記開口部を任意の位置で停止させることによ
って、上記各通路14〜16を通る空気量が調節され
る。
【0033】また、空調ケース1内には、第2駆動軸1
7と第2従動軸18が、空調ケース1に対して回転自在
に支持されている。この第2駆動軸17および第2従動
軸18には、吹出モード切換用膜状部材20の両端が連
結され、巻回されている。ここで、吹出モード切換用膜
状部材20もエアミックス用膜状部材13と同様に可撓
性に富んだ樹脂フィルム部材からなる。
【0034】図2は吹出モード切換用膜状部材20の駆
動機構部分を拡大図示するもので、第2駆動軸17およ
び第2従動軸18との間の中間部位には中間ガイド軸1
9が配置されており、この中間ガイド軸19は、空調ケ
ース1の内壁面に沿って吹出モード切換用膜状部材20
を屈曲させて吹出モード切換用膜状部材20の移動をガ
イドする。この中間ガイド軸19は、吹出モード切換用
膜状部材20の移動を円滑にするために回転自在な構成
としてもよいが、本例では、中間ガイド軸19を樹脂製
の空調ケース1に固定された回転不能な構成として、コ
スト低減を図っている。
【0035】そして、吹出モード切換用膜状部材20
は、第2駆動軸17と中間ガイド軸19と第2従動軸1
8とによって、前記各吹出空気開口5〜7の空気上流側
壁面と対向するようにして一定の張力が付与された状態
で設けられ、この壁面に沿って移動するようになってい
る。上記第2駆動軸17は図2に示すステップモータ
(駆動手段)23によって回転駆動される。吹出モード
切換用膜状部材20には、図2に示すように、空気を通
過させるための複数の開口部20aが形成されており、
上記ステップモータ21により第2駆動軸17を正逆両
方向に回転させて開口部20aを任意の位置で停止させ
ることによって、この開口部20aと前記各吹出空気開
口5〜7との連通、遮断を切り換えることにより、吹出
モードが切り換えられる。
【0036】なお、空調ケース1内には、蒸発器3後の
冷風を直接、フェイス空気開口6側に導く冷風バイパス
通路21、およびこの冷風バイパス通路21を開閉する
冷風バイパスドア22が設けられている。この冷風バイ
パスドア22は、エアミックス用膜状部材13の開口部
が温風通路14を全閉してバイパス通路15、16を全
開するマックスクール時に冷風バイパス通路21を開
く。
【0037】次に、吹出モード切換用膜状部材20の駆
動機構の具体的構成について詳細に説明する。図2〜図
4は吹出モード切換用膜状部材20の駆動機構の詳細を
示すもので、第2駆動軸17と第2従動軸18はともに
樹脂製であり、この両軸17、18には吹出モード切換
用膜状部材20の両端部が例えば、挟み込み等の適宜の
手段で固定される。
【0038】第2駆動軸17は図3に示すように中空部
を持たない通常の軸形状である。この第2駆動軸17の
一端部には小径軸部17aが形成され、この小径軸部1
7aは空調ケース1の軸受穴24に回転自在に支持され
る。また、駆動軸17の他端部には、断面D字状の連結
穴17bが形成され、この連結穴17bに樹脂製の軸押
さえ部材(ブッシュ)25の断面D字状の挿入部25a
を嵌入して、軸押さえ部材25と第2駆動軸17とを回
転方向に対して一体に連結する。
【0039】軸押さえ部材25にはスリットにより複数
(例えば、3つ)に分割された係止爪部25bが備えら
れている。この係止爪部25bは、挿入部25aの外周
側に隙間を介在して形成され、径方向に弾性的に変形可
能になっている。係止爪部25bの根元部25cの外径
は空調ケース1の軸受穴26内に回転自在に嵌入できる
ように設定されている。
【0040】軸押さえ部材25は空調ケース1の外部に
配置される円形の本体部25dを有し、この本体部25
dに上記した挿入部25aと、係止爪部25bおよび根
元部25cが樹脂にて一体成形されている。そして、上
記のごとく軸押さえ部材25を第2駆動軸17および空
調ケース1に対して組付けることにより、第2駆動軸1
7の他端側が軸押さえ部材25を介して軸受穴26に回
転自在に支持される。この際、根元部25cより外径の
大きい係止爪部25bを設けることにより軸押さえ部材
25の空調ケース1に対する位置決めを行うことができ
る。
【0041】軸押さえ部材25のうち、空調ケース1の
外部に配置される本体部25dには適宜の減速歯車機構
等を介してステップモータ23の出力軸が連結される。
以上により、ステップモータ23の回転が軸押さえ部材
25を介して第2駆動軸17に伝達されて、第2駆動軸
17が回転するようになっている。一方、第2従動軸1
8はその中心部に軸方向の中空穴18aを有する中空形
状(円筒形状)に形成されている。第2従動軸18の一
端部には小径軸部18bが形成され、この小径軸部18
bは空調ケース1の軸受穴27に回転自在に支持され
る。中空穴18aは第2従動軸18の一端側で閉塞し、
他端側(図3の左端部)は外部へ開口している。
【0042】そして、第2従動軸18の中空穴18a内
には、樹脂製の案内棒28が挿入される。この案内棒2
8はばね取付用軸部28aを有しており、このばね取付
用軸部28aは、第2従動軸18の内周面との間にコイ
ルばね(弾性手段)29を配置可能な空隙を形成するよ
うに案内棒28のうち最も小径に成形されている。コイ
ルばね29はこの取付用軸部28aの外周面上に巻き付
けられ、その一端部(図4の右端部)29aを取付用軸
部28aの先端の係止溝28bに嵌入係止して、一端部
29aを取付用軸部28aの先端に固定するようになっ
ている。
【0043】また、案内棒28において、取付用軸部2
8aの根元側には、取付用軸部28aより所定量だけ外
径を大きくした嵌合支持面28cが成形され、この嵌合
支持面29cは図4の所定長さL1 にわたって第2従動
軸18の内周面と嵌合し、この長さL1 の部分にて第2
従動軸18の他端側を案内棒28により回転自在に支持
する。
【0044】また、第2従動軸18の他端側には軸方向
に所定長さL2 にわたって延びるスリット状の係止溝1
8cが形成してある。また、コイルばね29の他端部2
9bは取付用軸部28aの外周面から半径方向の外方へ
折り曲げておき、この他端部29bを係止溝18c内に
嵌入係止するようにしてある。さらに、案内棒28に
は、嵌合支持面28cに連続するようにして最大外径の
固定用軸部28dが一体成形されている。この固定軸部
28dは空調ケース1の固定穴30に対して圧入等の手
段で固定される。
【0045】次に、案内棒28およびコイルばね29部
分の組付方法について説明すると、案内棒28の取付用
軸部28aにコイルばね29を巻き付け、取付用軸部2
8aの先端の係止溝部28bにコイルばね29の一端部
29aを固定する。一方、コイルばね29の他端部29
bは半径方向の外方へ折り曲げておく。次に、空調ケー
ス1の固定穴30を通して案内棒28の取付用軸部28
aを第2従動軸18の中空穴18a内に挿入する。
【0046】そして、この取付用軸部28aの挿入作業
を進行させて、コイルばね29の他端部29bが第2従
動軸18の他端側に近接すると、この他端部29bを第
2従動軸18のスリット状係止溝18c内に嵌入し、他
端部29bをスリット状係止溝18cの軸方向の最も奥
部(図4参照)まで移動させて係止する。これにより、
コイルばね29の他端部29bを第2従動軸18の他端
側に固定できる。これと同時に、案内棒28の固定軸部
28dを空調ケース1の固定穴30に圧入等の手段で固
定する。これにより、第2従動軸18の他端側を案内棒
28により回転自在に支持できる。
【0047】以上のように、コイルばね29の一端部2
9aは、空調ケース1に固定されている案内棒28に連
結され、他端部29bは空調ケース1に対して回転自在
な第2従動軸18に連結されているので、コイルばね2
9は第2従動軸18の一方向への回転により弾性的に巻
き締められる。そして、第2従動軸18の一方向への回
転力が解放されると、コイルばね29は自身のばね力
(弾性力)により巻き戻されて、第2従動軸18を他方
向(逆方向)へ回転させることになる。
【0048】ここで、本実施形態では、コイルばね29
の巻き締め、巻き戻し方向と、吹出モード切換用膜状部
材20の移動方向との関係は次のごとく設定している。
すなわち、図2では、吹出モード切換用膜状部材20の
開口部20aがデフロスタ空気開口5と連通するデフロ
スタモードの状態を示しており、は吹出モード切換用
膜状部材20がデフロスタモード→フェイスモードへの
切換を行う移動方向を示し、は逆にフェイスモード→
デフロスタモードへの切換を行う移動方向を示してい
る。
【0049】そして、吹出モード切換用膜状部材20の
方向への移動は、ステップモータ23の回転力により
膜状部材20の一端側を第2駆動軸17に巻き取ること
により行う。このとき、膜状部材20が方向へ移動す
るに伴って、第2従動軸18が回転し、この第2従動軸
18の回転によりコイルばね29が弾性変形し、巻き締
められるように、コイルばね29の巻き締め方向を設定
している。
【0050】従って、デフロスタモード→フェイスモー
ドへの切換時には、コイルばね29の巻き締めを伴う結
果、ステップモータ23の膜状部材巻き取りトルクは、
図13のに示すように膜状部材移動距離の増加ととも
に増加して、ステップモータ23の回転数が低下し、モ
ード切換時間が長くかかる。これに対し、吹出モード切
換用膜状部材20の方向への移動は次のようにして行
う。すなわち、ステップモータ23を上記と逆方向に回
転して、第2駆動軸17を逆方向に回転させ、第2駆動
軸17から膜状部材20の一端側を巻き戻す(送り出
す)。すると、コイルばね29にいままで作用していた
巻き締め方向の力が消滅するので、コイルばね29はそ
れ自身のばね力により巻き戻る。
【0051】その結果、コイルばね29のばね力により
第2従動軸18が逆方向に回転して、第2従動軸18に
膜状部材20の他端側を巻き取ることができるので、膜
状部材20が方向へ移動して、フェイスモード→デフ
ロスタモードへの切換を行う。このモード切換時にはス
テップモータ23の膜状部材巻き取りトルクは、図13
のに示すように0となるので、ステップモータ23の
回転数が上昇し、モード切換時間が短くなる。
【0052】従って、乗員が車両窓ガラスの曇りの発生
を察知して、デフロスタスイッチを投入した場合に、短
時間で迅速にデフロスタモードへの切換を完了でき、窓
ガラスの曇り除去を迅速に行うことができ、車両運転時
の視界確保にとって好都合である。なお、ステップモー
タ23の制御は図2に示す空調用制御装置31により行
うようになっている。この空調用制御装置31は例えば
マイクロコンピュータとその周辺回路にて構成されるも
ので、予め設定されたプログラムに従って所定の演算処
理を行って、車両用空調装置の電気機器を制御する。本
実施形態では、空調用制御装置31によりステップモー
タ23の回転量(回転角度)および回転方向を制御す
る。
【0053】ステップモータ23は吹出モード切換用膜
状部材20の駆動手段であるから、空調用制御装置31
のマイクロコンピュータにより算出された吹出モード信
号もしくは乗員により手動設定された吹出モード信号に
基づいてステップモータ23の回転量(回転角度)およ
び回転方向が制御される。空調用制御装置31には、周
知のごとく車室内の空調に影響する内気温度、外気温、
日射量等の環境因子のセンサ群31aおよび空調制御パ
ネル31bの操作スイッチ群からの信号が入力される。
この空調制御パネル31bの操作スイッチ群の中にはデ
フロスタスイッチを含む吹出モードスイッチが備えられ
ている。
【0054】次に、第1実施形態の変形例について述べ
ると、吹出モード切換用膜状部材20の移動速度が速く
なると、膜状部材20と空調ケース1の壁面との摺動に
より騒音が高くなって、車室内の静粛性を阻害する恐れ
がある。一方、ステップモータ23ではその印加パルス
のパルスレート、すなわち、単位時間(1秒)当たりの
パルス数を変化することによりモータ回転速度を変化で
きる。
【0055】ところで、吹出モードの切換は、通常、セ
ンサ群31aからの入力信号に基づいて空調用制御装置
31が自動的に判定するオートモードと、乗員の手動設
定(空調制御パネル31bの吹出モードスイッチの投
入)に基づくマニュアルモードの両方で行うようになっ
ている。そこで、オートモードの場合は、ステップモー
タ23の印加パルスのパルスレートを小さくして、モー
タ回転数を低下させ、これにより、膜状部材20の移動
速度をコイルばね29のばね力により行う場合でも、通
常速度のレベルまで引き下げる。従って、膜状部材20
の摺動に伴う騒音を低下でき、車室内の静粛性を確保で
きる。
【0056】すなわち、オートモードでは乗員の直接操
作に基づくデフロスタモードへの切換ではないので、モ
ード切換時間の短縮よりも騒音低減の方を優先して、車
室内の静粛性を確保する。なお、第1実施形態では、エ
アミックス用膜状部材13の駆動機構について具体的説
明を省略したが、第1駆動軸11にステップモータ(図
示せず)を連結するとともに、第1従動軸12にコイル
ばね(図示せず)を連結することにより、吹出モード切
換用膜状部材20と同様に、ステップモータの回転力と
コイルばねのばね力とによって、エアミックス用膜状部
材13の移動を制御できる。
【0057】但し、エアミックス用膜状部材13は温風
通路14の開度およびバイパス通路15、16の開度を
連続的に制御するものであるから、エアミックス用膜状
部材13の移動方向とコイルばね29の巻き締め、巻き
戻し方向とを特定の関係に設定する必要はない。 (第2実施形態)図5〜図7は第2実施形態を示すもの
で、第1実施形態ではコイルばね29のばね力により第
2従動軸18に連結される弾性手段として、第2従動軸
18の中空穴18a内に配置されるコイルばね29を用
いているが、第2実施形態では、第2従動軸18の外径
より大きい外径を有するぜんまいばね32を用いてい
る。ここで、ぜんまいばね32は図6に示すように同一
平面上で渦巻き状に巻回されているばねである。
【0058】図5〜図7において、第1実施形態と同一
もしくは均等部分には同一符号を付して説明を省略す
る。第2実施形態ではぜんまいばね32を空調ケース1
の外側に配置するため、第2従動軸18は中空形状とす
る必要がなく、第2駆動軸17と同様の通常の軸形状で
ある。そのため、第1実施形態における案内棒28を廃
止して、その代わりに、第2駆動軸17側の軸押さえ部
材25と同様の軸押さえ部材33を第2従動軸18の他
端側に配置している。すなわち、第2従動軸18の他端
部に断面D字状の連結穴18dを形成し、この連結穴1
8dに樹脂製の軸押さえ部材33の断面D字状の先端挿
入部33aを嵌入して、軸押さえ部材33と第2従動軸
18とを回転方向に対して一体に連結する。軸押さえ部
材33には支持軸部33bが一体成形されており、この
支持軸部33bを空調ケース1の軸受穴30内に回転自
在に嵌入することにより、第2従動軸18の他端側が軸
押さえ部材33を介して軸受穴30に回転自在に支持さ
れる。
【0059】さらに、軸押さえ部材33には軸部33b
より充分外径の大きい円板部33cが成形され、この円
板部33cの中心部に小径の取付用軸部33dが軸部3
3bと反対側に成形されている。この取付用軸部33d
には図6に示すように径方向に貫通する係止溝部33e
を形成し、この係止溝部33eにぜんまいばね32の内
周側の端部32aを嵌入係止して、ぜんまいばね32の
内周側の端部32aを取付用軸部33dに固定してい
る。
【0060】空調ケース1のうち、軸受穴30の周辺に
は円筒状に外側へ突出するばね収納用箱体部34が一体
成形され、この箱体部34の内側にぜんまいばね32を
収納している。図6に示すように、この箱体部34には
半径方向に貫通する係止穴34aが開けてあり、この係
止穴34a内にぜんまいばね32の外周側の端部32b
を嵌入した後に、端部32bを箱体部34の外周面に沿
って曲げることにより、端部32bを箱体部34に固定
している。
【0061】また、ばね収納用箱体部34の開口端には
円板状の蓋部材35がネジ止め等の適宜の手段により脱
着可能に装着されている。押さえ部材33の円板部33
cが箱体部34の底面部と、また、取付用軸部33dの
先端が蓋部材35の内面と、それぞれ当接することによ
り、押さえ部材33の組付位置を規定できる。第2実施
形態においても、吹出モード切換用膜状部材20がデフ
ロスタモード→フェイスモードへの切換を行う移動方向
において、ぜんまいばね32を巻き締め、これに対
し、吹出モード切換用膜状部材20がフェイスモード→
デフロスタモードへの切換を行う移動方向において、
ぜんまいばね32を自身のばね力により巻き戻すように
する。
【0062】その結果、フェイスモード→デフロスタモ
ードへの切換時にはステップモータ23の膜状部材巻き
取りトルクが0となって、ステップモータ23の回転数
が上昇し、モード切換時間を短くすることができる。 (第3実施形態)図8は本発明の第3実施形態を示すも
ので、上記の第1、第2実施形態では、吹出モード切換
用膜状部材20の駆動機構に対して本発明を適用してい
るが、第3実施形態では本発明を内外気切換用膜状部材
36の駆動機構に適用している。
【0063】図8において、内外気切換箱(ケース部
材)37には外気を導入する1つの外気導入口38と内
気を導入する2つの内気導入口39、40が開口してお
り、内外気切換箱37の内部には、この外気導入口38
および内気導入口39、40の内側に沿って内外気切換
用膜状部材36が移動するように配置されている。この
内外気切換用膜状部材36は、上記導入口38〜40と
連通可能な開口部を有し、その一端部は第3駆動軸41
に連結され、他端部は第3従動軸42に連結されてい
る。また、内外気切換用膜状部材36の途中部位は2つ
の中間ガイド軸43、44により案内されるようになっ
ている。第3駆動軸41はステップモータ(図示)によ
り回転させ、また、第3従動軸42は第1実施形態によ
るコイルばね29あるいは第2実施形態によるぜんまい
ばね32等の弾性手段により回転させるようになってい
る。
【0064】膜状部材36の移動により、外気導入口3
6のみを開口する外気モードあるいは内気導入口39、
40のみを開口する内気モードを切換可能になってい
る。ここで、必要に応じて外気導入口36と内気導入口
39、40の両方を所定割合で開口する内外気混入モー
ドを設定することもできる。ところで、車両用空調装置
の内外気モードとして、外気モードの設定中に、前走車
両の排気ガス等により汚染空気、悪臭空気が車室内に導
入されるようになった際は、直ちに内気モードに切り換
えることを乗員が欲する場合がある。
【0065】そこで、第3実施形態では内気モード→外
気モードの切換時に第3駆動軸41をステップモータ
(図示)により回転させて、膜状部材36を図8の方
向に移動させるとともに、第3従動軸42に連結した弾
性手段を巻き締める。これに反し、外気モード→内気モ
ードへの切換時にはステップモータ(図示)により第3
駆動軸41を逆方向に回転させて、第3従動軸42の弾
性手段を自身のばね力で巻き戻す。この弾性手段のばね
力により第3従動軸42を回転させて、膜状部材36を
図8の方向に移動させて、外気モードを内気モードへ
切換える。
【0066】従って、第3実施形態によると、外気モー
ド→内気モードへの切換を短時間で迅速に行うことによ
り、汚染空気、悪臭空気の車室内への導入を極力抑制
し、乗員の要求を満足できる。なお、車両用空調装置に
おいて、上記とは逆に、窓ガラスの曇り止めのために、
内気モード→外気モードの切換を外気モード→内気モー
ドへの切換よりも短時間で迅速に行うことが要求される
場合もある。従って、このような要求を満足する場合
は、内気モード→外気モードの切換時に、弾性手段のば
ね力により膜状部材36を移動させるように設計すれば
よい。
【0067】図8において、45は除塵用フィルタ、4
6は送風機で、遠心式送風ファン46a、ファン駆動用
モータ46b、およびスクロールケース46cからな
る。送風ファン46aの送風空気はスクロールケース4
6cの出口部から図1の空調ケース1の空気入口2に流
入する。 (第4実施形態)図9は本発明の第4実施形態を示すも
ので、上記した各実施形態における膜状部材13、2
0、36の2つの巻き取り軸、すなわち、各駆動軸1
1、17、41および各従動軸12、18、42にそれ
ぞれ弾性(ばね)手段を内蔵させて、2つの巻き取り軸
の両方から膜状部材に弾性(ばね)力を付与しつつ、弾
性手段の弾性力を互いに相殺することにより、膜状部材
の操作力の増大なしで、2つの巻き取り軸間のワイヤー
連動を廃止できるようにしたものである。
【0068】図9は図2に対応する図であって、吹出モ
ード切換用膜状部材20の従動軸18側は図2と同一構
造になっている。すなわち、空調ケース1に固定されて
いる案内棒28にコイルばね29の一端部29aを連結
し、その他端部29bを空調ケース1に対して回転自在
な従動軸18に連結している。これにより、コイルばね
29は従動軸18の一方向への回転により弾性的に巻き
締められ、そして、従動軸18の一方向への回転力が解
放されると、コイルばね29は自身のばね力により巻き
戻されて、従動軸18を他方向(逆方向)へ回転させる
ことになる。
【0069】これに反し、吹出モード切換用膜状部材2
0の駆動軸17側は図2と異なる構造にしてあり、駆動
軸17を従動軸18と同様の中空形状(円筒形状)に形
成している。そして、図2の軸押さえ部材25の代わり
に案内棒28と同様の案内棒280を用い、この案内棒
280の取付用軸部280aの外周上にコイルばね29
と同様のコイルばね290を配置し、軸部280aの先
端部にコイルばね290の一端部を連結しておく。
【0070】この案内棒280の取付用軸部280aと
コイルばね290を駆動軸17の中空穴内に挿入し、コ
イルばね290の他端部を駆動軸17に連結する。この
コイルばね290を介在した連結構造は、図4に示す従
動軸18側の連結構造と同一でよいので、詳細な説明は
省略する。なお、案内棒280の根本部の大径部280
bはステップモータ23の出力軸に連結され、ステップ
モータ23の回転により案内棒280が回転する。
【0071】ここで、図10(a)は第4実施形態の要
部を概略図示するもので、従動軸18側のコイルばね2
9は、そのばね力Aが膜状部材20を従動軸18に巻き
取る方向に作用するように巻き締め方向が設定してあ
る。一方、駆動軸17側のコイルばね290は、そのば
ね力Bが膜状部材20を駆動軸17に巻き取る方向に
作用するように巻き締め方向が設定してある。すなわ
ち、従動軸18側のコイルばね29のばね力Aと駆動軸
17側のコイルばね290のばね力Bは互いに逆方向に
作用するようにしてある。そして、2つのコイルばね2
9、290のばね力A,Bを略同等に設定して、互いの
ばね力を相殺できるようにしてある。
【0072】次に、第4実施形態の作用を第1実施形態
との比較により説明すると、図11(a)は第1実施形
態の要部を概略図示するもので、図10(a)に対応す
る図であり、第1実施形態では駆動軸17側にコイルば
ね290を設けていない。図10(b)、図11(b)
はともに縦軸にばね力をとり、横軸に膜状部材20の変
位量をとったものである。縦軸のばね力は、膜状部材2
0を方向(左方向)に引っ張る方向の力を正とし、膜
状部材20を方向(右方向)に引っ張る方向の力を負
としている。
【0073】なお、図10(b)、図11(b)におい
て、F0 は膜状部材20の摩擦力であり、F3 は膜状部
材20を軸部に巻き取るために必要な最低力であり、摩
擦力F0 より所定値だけ大きい値である。第1実施形態
では駆動軸17側にコイルばね290を設けていないの
で、膜状部材20が方向(右方向)に変位するときは
従動軸18側のコイルばね29を巻き締めながら膜状部
材20が変位する。そのため、膜状部材20の方向
(右方向)への変位量の増加とともにばね力Aが図11
(b)に示すように増加する。
【0074】従って、膜状部材20が方向(右方向)
に変位するときの必要モータ力はF 0 +ばね力Aであ
り、その最大値はF1 まで上昇してしまう。これに対し
て、第4実施形態によると、図10(b)に示すように
2つのコイルばね29、290のばね力A,Bを略同等
の大きさに設定して、互いのばね力を相殺できるように
してあるから、膜状部材20が方向(右方向)に変位
するときの必要モータ力はF0 +ばね力A+ばね力Bで
あり、その最大値は上記F1よりはるかに小さいF2
ある。
【0075】また、膜状部材20が方向(左方向)に
変位するときの必要モータ力はF0−ばね力A−ばね力
Bであり、その最大値はやはりF2 である。よって、第
4実施形態によると、膜状部材20の巻き取りのための
必要モータ力を効果的に低減でき、駆動用モータの小型
化等に極めて有利である。ところで、図10(b)にお
いて、F4 はばね力A(ばね力B)の最大値であり、
膜状部材20を軸部に巻き取るために必要な最低力F3
とばね力最大値F 4 との関係は、(F4 /2)<F3
なるように設定している。次に、この設定理由について
説明すると、必要モータ力が最大となるのは図10
(b)に示すように膜状部材巻き取り範囲の両端部であ
る。
【0076】ここで、この両端部での最低ばね力F3
最大ばね力F4 との比率(F3 /F 4 )が必要モータ力
の最大値にどのように影響するかまとめると、図14の
ようになる。すなわち、必要モータ力の最大値=F0
4 −F3 であるので、F3/F4 が1に近づくに従っ
て必要モータ力の最大値が減少する関係となる。F3
0(F3 /F4 =0)の場合は、必要モータ力の最大値
=F0 +F4 となり、ばね力Aだけの場合と同じであ
り、ばね力Bによる相殺効果がない。一方、F3 =F4
(F3 /F4 =1)が最も必要モータ力を小さくできる
が、ばね力は変位量により必ず変化するため、F3 =F
4 ということはあり得ない。
【0077】よって、実際上、必要モータ力を小さくで
きる、効果のある領域は、図14から(1/2)<(F
3 /F4 )であり、これは、すなわち、上述の(F4
2)<F3 となる範囲である。 (他の実施形態) 上記の実施形態では、空気通路切換用膜状部材13、
20、36の駆動用モータとしてステップモータを用い
る場合について説明したが、この駆動用モータとして直
流モータを用いることもできる。直流モータの場合はス
テップモータのようにパルス数によりモータ回転量を規
定することができないので、駆動対象物である駆動軸の
回転量をポテンショメーター等の位置検出手段により検
出して、実際の回転量が目標回転量と一致するように直
流モータへの通電をフィードバック制御すればよい。
【0078】第1実施形態の変形例のように、マニュ
アルモードよりもオートモードにおける吹出モード切換
用膜状部材20の移動速度を低下させる場合に、駆動用
モータが直流モータである場合は、モータ印加電圧の変
化によりモータ回転速度を変化できるので、オートモー
ドの場合は、直流モータ印加電圧を下げて、モータ回転
数を低下させる。これにより、膜状部材20の移動速度
を下げて、膜状部材20の摺動に伴う騒音を低下させる
ようにすればよい。
【0079】第3実施形態による内外気モードの切換
においても、マニュアルモードよりもオートモードにお
ける内外気モード切換用膜状部材36の移動速度を低下
させて、膜状部材36の摺動に伴う騒音を低下させるよ
うにしてもよい。 上記の各実施形態では、空気通路切換用膜状部材1
3、20、36の駆動手段としてモータを用いる場合に
ついて説明したが、空調制御パネルに備えられて乗員に
より手動操作されるダイヤル、レバー等の手動操作機構
を膜状部材13、20、36の駆動手段として用いるこ
ともできる。
【0080】上記の各実施形態は、本発明装置を車両
用空調装置に適用した場合について説明したが、車両用
空調装置に限らず、空気通路切換装置として種々な用途
に本発明は広く適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する車両用空調装置の空調ユニッ
ト部の断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態の吹出モード切換装置部
分の分解斜視図である。
【図3】図2の要部の分解状態の拡大断面図である。
【図4】図3の従動軸部の組付状態の拡大断面図であ
る。
【図5】本発明の第2実施形態の吹出モード切換装置部
分の分解断面図である。
【図6】図5のぜんまいばね部の組付状態の拡大断面図
である。
【図7】図5の従動軸部の組付状態の拡大断面図であ
る。
【図8】本発明の第3実施形態を示す内外気モード切換
装置部分の断面図である。
【図9】本発明の第4実施形態の吹出モード切換装置部
分の分解斜視図である。
【図10】第4実施形態の作用説明図である。
【図11】第1実施形態の作用説明図である。
【図12】従来装置の基本構成の説明図である。
【図13】従来装置および本発明の作動説明に供する膜
状部材駆動用モータの作動特性図である。
【図14】第4実施形態の作用説明図である。
【符号の説明】
1…空調ダクト(ケース部材)、5…デフロスタ空気開
口、6…フェイス空気開口、7…フット空気開口、1
7、41…駆動軸(第1の回転軸)、18、42…従動
軸(第2の回転軸)、20…吹出モード切換用膜状部
材、23…ステップモータ(駆動手段)、29…コイル
ばね(弾性手段)、31…空調用制御装置、32…ぜん
まいばね(弾性手段)、36…内外気切換用膜状部材、
37…内外気切換箱(ケース部材)、38…外気導入
口、39、40…内気導入口。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース部材(1、37)の複数の空気通
    路(5〜7、38〜40)を切り換える膜状部材(2
    0、36)を有し、 前記膜状部材(20、36)の一端側を第1の回転軸
    (17、41)に連結するとともに、前記膜状部材(2
    0、36)の他端側を第2の回転軸(18、42)に連
    結し、 前記第1の回転軸(17、41)に駆動手段(23)を
    連結するとともに、前記第2の回転軸(18、42)に
    弾性手段(29、32)を連結し、 前記駆動手段(23)により前記第1の回転軸(17、
    41)が回転駆動されて、前記膜状部材(20、36)
    の一端側が前記第1の回転軸(17、41)に巻き取ら
    れるときに、前記第2の回転軸(18、42)の回転に
    より前記弾性手段(29、32)が弾性変形し、 前記駆動手段(23)により前記第1の回転軸(17、
    41)が逆方向に回転駆動されて、前記膜状部材(2
    0、36)の一端側が前記第1の回転軸(17、41)
    から巻き戻されるときに、前記弾性手段(29、32)
    の弾性力により前記第2の回転軸(18、42)が回転
    して、前記膜状部材(20、36)の他端側が前記第2
    の回転軸(18、42)に巻き取られるようにした空気
    通路切換装置において、 前記膜状部材(20、36)の移動により前記複数の空
    気通路(5〜7、38〜40)を、少なくとも2つ以上
    の開口モードに切り換えるようになっており、 前記2つ以上の開口モードのうち、モード切換時間を短
    くしたい開口モードへの切換を、前記弾性手段(29、
    32)の弾性力により前記膜状部材(20、36)を移
    動させて行うようにしたことを特徴とする空気通路切換
    装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、モータ(23)である
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気通路切換装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の回転軸(18、42)は軸方
    向の中空穴(18a)を有する形状であり、前記弾性手
    段は、前記第2の回転軸(18、42)の中空穴(18
    a)内に配置されたコイルばね(29)であることを特
    徴とする請求項1または2に記載の空気通路切換装置。
  4. 【請求項4】 前記弾性手段は、前記ケース部材(1、
    37)の外側に配置され、前記第2の回転軸(18、4
    2)の外径より大きい外径を有するぜんまいばね(3
    2)であることを特徴とする請求項1または2に記載の
    空気通路切換装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1つに記載
    の空気通路切換装置を備え、 前記空気通路は、車室内フロントガラス内面に向けて空
    調空気を吹き出すデフロスタ空気開口(5)、車室内乗
    員の上半身に向けて空調空気を吹き出すフェイス空気開
    口(6)、および車室内乗員の足元部に向けて空調空気
    を吹き出すフット空気開口(7)であり、 前記フェイス空気開口(6)を開口するフェイスモー
    ド、前記デフロスタ空気開口(5)を開口するデフロス
    タモード、および前記フット空気開口(7)を少なくと
    も開口するフットモードを前記膜状部材(20)の移動
    により切換可能になっており、 前記フェイスモードから前記デフロスタモードへの切換
    を、前記弾性手段(29、32)の弾性力により前記膜
    状部材(20)を移動させて行うことを特徴とする車両
    用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記フェイスモードから前記デフロスタ
    モードへの切換を、空調用制御装置(31)の判定に基
    づくオートモードと、乗員の手動設定に基づくマニュア
    ルモードの両方で行うようになっており、 前記オートモードの場合は前記マニュアルモードの場合
    より前記膜状部材(20)の移動速度を低下させること
    を特徴とする請求項5に記載の車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし4のいずれか1つに記載
    の空気通路切換装置を備え、 前記空気通路は、前記ケース部材(37)内部へ外気を
    導入する外気導入口(38)および前記ケース部材(3
    7)内部へ内気を導入する内気導入口(39、40)で
    あり、 前記外気導入口(38)を開口する外気モードおよび前
    記内気導入口(39、40)を開口する内気モードを前
    記膜状部材(36)の移動により切換可能になってお
    り、 前記外気モードから前記内気モードへの切換を、前記弾
    性手段(29、32)の弾性力により前記膜状部材(3
    6)を移動させて行うことを特徴とする車両用空調装
    置。
JP11066946A 1998-09-08 1999-03-12 空気通路切換装置および車両用空調装置 Pending JP2000142082A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11066946A JP2000142082A (ja) 1998-09-08 1999-03-12 空気通路切換装置および車両用空調装置
US09/377,880 US6296562B1 (en) 1998-09-08 1999-08-19 Air passage switching device and air conditioning apparatus having the same

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-254021 1998-09-08
JP25402198 1998-09-08
JP11066946A JP2000142082A (ja) 1998-09-08 1999-03-12 空気通路切換装置および車両用空調装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000142082A true JP2000142082A (ja) 2000-05-23

Family

ID=26408148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11066946A Pending JP2000142082A (ja) 1998-09-08 1999-03-12 空気通路切換装置および車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000142082A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101207062B1 (ko) 2005-12-06 2012-11-30 한라공조주식회사 차량용 공기조화장치
CN106467001A (zh) * 2015-08-21 2017-03-01 樱田农机科技(泰州)有限公司 设有空调内外循环切换机构的水田植保机驾驶室
CN114161895A (zh) * 2021-02-09 2022-03-11 株式会社电装 一种汽车用空调装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101207062B1 (ko) 2005-12-06 2012-11-30 한라공조주식회사 차량용 공기조화장치
CN106467001A (zh) * 2015-08-21 2017-03-01 樱田农机科技(泰州)有限公司 设有空调内外循环切换机构的水田植保机驾驶室
CN106467001B (zh) * 2015-08-21 2018-12-11 樱田农机科技(泰州)有限公司 设有空调内外循环切换机构的水田植保机驾驶室
CN114161895A (zh) * 2021-02-09 2022-03-11 株式会社电装 一种汽车用空调装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6296562B1 (en) Air passage switching device and air conditioning apparatus having the same
JPH03281423A (ja) 空気調和装置
JP2002301926A (ja) 空気通路開閉装置
GB2297611A (en) Automotive air conditioner
JP4085769B2 (ja) 車両用空調装置
JP5471710B2 (ja) 空気通路調節装置
JP3994841B2 (ja) 車両用空調装置
JP2009035070A (ja) 車両用空調装置
JP2000142082A (ja) 空気通路切換装置および車両用空調装置
US6449981B1 (en) Air passage controlling system for air conditioning apparatus
JP3781144B2 (ja) 自動車用空気調和装置のドア構造
JP3760582B2 (ja) 車両用空調装置用ドア手段の駆動回転軸組付機構
JPH11254944A (ja) 空気通路切替装置および車両用空調装置
JP3671540B2 (ja) 空気通路切替装置および車両用空調装置
JP4032541B2 (ja) 空気通路開閉装置
JP2000198345A (ja) 空気通路切換装置および車両用空調装置
JPH08282244A (ja) 空気通路切換装置
JP4239433B2 (ja) 車両用空調装置
JP2910182B2 (ja) 車両用空気調和装置のドア駆動装置
KR102460930B1 (ko) 자동차용 풍향가변형 공조덕트
JP3006050B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP3301217B2 (ja) 空気通路切換装置
JPH04297319A (ja) 車両用空調装置
JP2010208489A (ja) 車両用空調装置のダンパ構造
JP2001105840A (ja) 空気調和ユニットのスライドドア装置