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JP2000138090A - イオン生成装置 - Google Patents

イオン生成装置

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Publication number
JP2000138090A
JP2000138090A JP10311831A JP31183198A JP2000138090A JP 2000138090 A JP2000138090 A JP 2000138090A JP 10311831 A JP10311831 A JP 10311831A JP 31183198 A JP31183198 A JP 31183198A JP 2000138090 A JP2000138090 A JP 2000138090A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
discharge
positive
tube
ion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10311831A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenkichi Izumi
健吉 和泉
Taketoshi Tsukasa
建敏 司
Isao Sugano
功 菅野
Hideumi Nagata
秀海 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shishido Electrostatic Ltd
Original Assignee
Shishido Electrostatic Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shishido Electrostatic Ltd filed Critical Shishido Electrostatic Ltd
Priority to JP10311831A priority Critical patent/JP2000138090A/ja
Publication of JP2000138090A publication Critical patent/JP2000138090A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コロナ放電により生成された正負の空気イオン
を導管を通じて効率よく放出することができるイオン生
成装置を提供することを目的とする。 【解決手段】交流高電圧電源11に交流高電圧を印加さ
れてイオン生成室1でコロナ放電を発生させる放電電極
3と接地電極5とを設ける。空気吸入口6を介してイオ
ン生成室1に空気を供給する空気供給手段15を設け、
空気放出口7にチューブ(導管)17を接続する。交流
高電圧電源11の交流周波数を1kHz以上に設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放電電極と接地電極
との間に交流高電圧を印加してコロナ放電を発生させ正
負の空気イオンを生成するイオン生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、放電電極と、放電電極に近接して
設けられた接地電極との間に高電圧が印加されることで
発生するコロナ放電により空気をイオン化して空気イオ
ンを生成するイオン生成装置が知られている。この種の
イオン生成装置は空気イオンを生成・放出することによ
り帯電体の電荷を中和できるので、帯電体を除電する除
電装置として使用されている。
【0003】かかるイオン生成装置として、直流高電圧
電源により正極性の直流高電圧が印加される正の放電電
極と、負極性の直流高電圧が印加される負の放電電極と
を備え、正、負の放電電極からそれぞれ正、負の空気イ
オンを生成するものが知られている。しかし、正負の空
気イオンの生成バランスが崩れると、帯電体を除電する
ことができず却って帯電を助長する場合がある。
【0004】これに対して放電電極と接地電極との間に
商用周波数(50/60Hz)の交流高電圧を印加して
正負の空気イオンを交互に生成するイオン生成装置が知
られている。このイオン生成装置によれば例えば正の空
気イオンが過剰に生成されても直後に生じる負の空気イ
オンにより中和されるため、直流高電圧電源を備えた前
記イオン生成装置と比較して正負の空気イオンの生成バ
ランスを正確に制御することなく帯電体を除電すること
ができる。そして、放電電極と接地電極との間に交流高
電圧を印加するイオン生成装置が圧倒的に多く実用化さ
れている。
【0005】かかる交流高電圧を用いるイオン生成装置
として、図7に示すように筒状体aの下方に延びて設け
られた導電性部材の導管状の接地電極bと、筒状体a内
から導管状の接地電極bを通じて外部に先端が突出して
設けられた放電電極cとを備えたイオン生成装置が知ら
れている。筒状体aは絶縁性部材の上部dと導電性部材
の下部eとよりなり、接地電極bは下部e及び接地線f
を介して接地されている。放電電極cは絶縁パイプgに
より被覆されるとともに、金属芯線hに絶縁体iが被覆
されてなる高圧ケーブルjに接続されている。また、図
示しないが、高圧ケーブルjを介して放電電極cに商用
周波数(50/60Hz)の交流高電圧を印加する交流
高電圧電源と、筒状体aの上部開端kから接地電極bの
先端に向かって空気を供給する空気供給手段とが設けら
れている。
【0006】前記構成のイオン生成装置によれば、両電
極b、c間に交流高電圧が印加されることでコロナ放電
が発生して正負の空気イオンが生成される。そして、空
気供給手段から供給された空気に押されて正負の空気イ
オンが放電電極cの下方に向かって放出される。従っ
て、放電電極cの先に置かれた図示しない帯電体に向け
て確実に正負の空気イオンを放出することができる。し
かし、この場合には、空気放出口となる導管状の接地電
極bの先端に高電圧の放電電極cが位置するので、帯電
体に高電圧部が接近し、高電界にさらされるという不都
合があった。また、筒状体a内に放電電極cの先端を配
置し、筒状体a内で空気イオンを生成することが考えら
れるが、この場合には、生成された正負の空気イオンの
うち多くが導管(接地電極b)を通過する途中で相互に
打ち消し合い、導管先端から実際に放出される空気イオ
ンの量が少なく、帯電体の除電に際して効率が悪いとい
う不都合があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる背景に鑑みて本
発明はコロナ放電により生成された正負の空気イオンを
導管を通じて効率よく放出することができるイオン生成
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明者は交流周波数
を従来の商用周波数より高周波のkHzオーダーに設定
した場合、正負の空気イオンが導管内で打ち消し合わず
に効率よく、かつ、バランス良く導管の先端から放出さ
れることを知見した。そこで、前記課題を解決するため
の本発明のイオン生成装置は、放電電極と、該放電電極
に近接して設けられ導電性材料からなる接地電極と、両
電極間に交流高電圧を印加してコロナ放電を発生させる
交流高電圧電源と、空気吸入口及び空気放出口を有し両
電極間のコロナ放電により正負の空気イオンが生成され
るイオン生成室と、該空気吸入口から該イオン生成室内
に空気を供給する空気供給手段と、該空気放出口に接続
され該イオン生成室で生成された正負の空気イオンが移
送される導管とを備え、前記交流高電圧電源の周波数を
1kHz以上に設定したことを特徴とする。
【0009】前記構成のイオン生成装置によれば、交流
高電圧電源により両電極間に交流高電圧が印加されてコ
ロナ放電が発生する。空気供給手段から空気吸入口を通
じてイオン生成室内に供給された空気が両電極間のコロ
ナ放電によりイオン化される。こうして生成された正負
の空気イオンが空気供給手段からの空気に押されて空気
放出口を経て導管の先端から放出される。交流周波数
(交流高電圧電源の周波数)を1kHz以上に設定した
ことで正負の空気イオンを導管内で相互に打ち消し合う
ことを防止して効率よく、かつ、バランス良く導管の先
端から放出することができる。
【0010】本発明のイオン生成装置は、前記接地電極
は前記イオン生成室の前記空気放出口の近傍に設けら
れ、前記放電電極は針状に形成されるとともにその先端
を該空気放出口に向けて設けられた構成とすることが好
適である。この場合、放電電極から接地電極に向かって
生成された空気イオンが空気供給手段から供給される空
気流に従って空気放出口へと滑らかに移動する。このた
めより効率よく正負の空気イオンを導管の先端から放出
することができる。
【0011】本願発明者は空気流の滑らかさを維持する
限り前記導管を屈曲させても正負の空気イオンを有効に
導管の先端から放出可能であることを知見した。そこ
で、本発明のイオン生成装置は、前記導管を可撓性部材
により形成するのが好適である。この場合、イオン生成
装置を移動させずに導管を屈曲させることで導管の先端
から正負の空気イオンを複数の目標箇所に向けて放出す
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のイオン生成装置の実施形
態について図面を用いて説明する。図1は第1実施形態
のイオン生成装置の説明的構成図であり、図2は第1実
施形態のイオン生成装置における交流高電圧電源の説明
的構成図であり、図3及び図4は第1実施形態のイオン
生成装置においてチューブの長さ、内径を変化させたと
きの除電効果を示す関係図であり、図5、図6はそれぞ
れ第4、第5実施形態のイオン生成装置の説明的構成図
である。
【0013】第1実施形態のイオン生成装置において
は、図1に示すようにイオン生成室1を形成する略円筒
状の筐体2内に針状の放電電極3が設けられている。筐
体2は絶縁体の上部体4と、略有底筒状の導電性の接地
電極5とが螺着されてなり、筐体2の上端壁には空気供
給口6が開設され、下端壁には空気放出口7が開設され
ている。放電電極3は芯線8が絶縁体9に被覆されてな
り上部体4の側壁に貫通する高電圧ケーブル10により
交流高電圧電源11に接続され、保持部材12によりそ
の先端を空気放出口7に向けて保持されている。接地電
極5は接地線13を介して接地されている。空気供給口
6は通気パイプ14を介してイオン生成室1内に空気を
供給する空気供給手段15に接続されている。空気放出
口7は絶縁パイプ16を介してチューブ(導管)17に
接続されている。第1実施形態においてチューブ17は
塩化ビニルよりなり、その内径は3.5mm、長さは1
50mmである。
【0014】交流高電圧電源11は、図2aに示すよう
に商用電源18を電源とする直流電源回路19から直流
電圧が供給されて高周波交流(68kHz)を出力する
発振回路20と、発振回路20からの出力を昇圧して高
周波の高電圧として出力端子21から出力する昇圧トラ
ンス22とを備えている。また、交流高電圧電源11と
して昇圧トランス22を図2bに示すように発振回路2
0からの出力を受けて機械的に振動する圧電素子23に
より高周波の高電圧を出力する昇圧トランス24に代え
た構成のものを用いても良い。
【0015】前記構成の第1実施形態のイオン生成装置
によれば、交流高電圧電源11により放電電極3と接地
電極5との間に交流高電圧が印加されてコロナ放電が発
生する。空気供給手段15から空気供給口6を介してイ
オン生成室1に供給された空気がこのコロナ放電により
イオン化され、空気放出口7を経てチューブ17の先端
から放出される。放電電極3から接地電極5に向かって
生成された空気イオンが空気供給手段15から供給され
る空気流に従って空気放出口7へ移動する。このため効
率よく正負の空気イオンをチューブ17の先端から放出
することができる。なお、塩化ビニルは可撓性部材であ
るため図1に仮想線で示したようにチューブ17を様々
に屈曲可能であるが、この点については後述する。
【0016】前記構成の第1実施形態のイオン生成装置
による除電効果の試験を行った。また、チューブ17を
接地された内径8.0mmのアルミのチューブとした第
2実施形態のイオン生成装置、接地されていない内径
8.0mmのアルミのチューブとした第3実施形態のイ
オン生成装置についても同様の試験を行った。これらの
実施形態と比較するため、第1実施形態のイオン生成装
置の交流高電圧電源11を従来の商用周波数(50H
z)の交流高電圧電源としたイオン生成装置(第1比較
例)、図7に示した従来のイオン生成装置(第2比較
例)についても同様の試験を行った。なお、第1乃至第
3実施形態では安定なコロナ放電が発生するよう電圧振
幅(交流高電圧の振幅)を3.5kV、第1及び第2比
較例では電圧振幅が3.5kVではコロナ放電が発生し
ないので安定なコロナ放電が発生するよう電圧振幅を7
kVに設定した。これにより各イオン生成装置の除電効
果を安定なコロナ放電が発生しているという同一条件下
で比較することができる。
【0017】除電効果の試験では図1に示すように金属
プレート(帯電体)25と、金属プレート25が絶縁部
材26を介して取り付けられた本体27とを備えた試験
装置を用いた。本体27には金属プレート25の電位を
測定する電位測定装置28と、金属プレート25に電荷
を与える高電圧電源29と、金属プレート25の電位の
変化時間を測定するタイマー30とが設けられている。
かかる試験装置を用いて各イオン生成装置を作動させた
ときの金属プレート25の最終的な電位(オフセット電
圧)を電位測定装置28により測定した。また、高電圧
電源29により金属プレート25の電位を+1000V
としてからイオン生成装置を作動させ、該電位が+10
0Vになるまでの時間(プラス(+)除電時間)をタイ
マ30により測定した。同様にイオン生成装置を作動さ
せたとき金属プレート25の電位が−1000Vから−
100Vになるまでの時間(マイナス(−)除電時間)
をタイマ30により測定した。以上の試験結果を表1に
示す。
【0018】
【表1】
【0019】生成される正負の空気イオンのバランスに
偏りがあると金属プレート25が帯電してオフセット電
圧の絶対値が大きくなり、バランスが良いとオフセット
電圧の絶対値が小さくなる。また、プラス除電時間は負
の空気イオン生成量に応じて決定され、マイナス除電時
間は正の空気イオン生成量に応じて決定される。従っ
て、生成される正負の空気イオンのバランスに偏りがあ
ると両除電時間の差が大きくなり、バランスが良いとそ
の差が小さくなる。
【0020】上記の判断基準から表1の試験結果をみる
と、前記3つの実施形態では第1比較例よりオフセット
電圧が著しく小さく、正負の空気イオンがバランス良く
生成されていることがわかる。また、前記3つの実施形
態では第2比較例より両除電時間がともに著しく短く、
正負の空気イオンが多量に放出されていることがわか
る。さらに、前記3つの実施形態のイオン生成装置にお
いて交流周波数を1kHzとしたときも上と同様に比較
例1、比較例2よりも正負の空気イオンが多量にかつバ
ランス良く放出される。なお、前記3つの実施形態では
チューブ17の材質や接地状況が相違するが、両除電時
間やオフセット電圧を比較しても大きな差異はない。従
って、前記3つの実施形態のイオン生成装置によれば、
交流周波数を1kHz以上に設定することでチューブ1
7の材質や接地状況に依存せずに良好に帯電体を除電す
ることができる。
【0021】次に第1実施形態のイオン生成装置の塩化
ビニルのチューブ17をウレタン樹脂のものに代え、チ
ューブ17の長さ及び内径、空気供給手段15からイオ
ン生成室1への空気圧力を変化させたときの除電効果に
ついて説明する。除電効果の試験に際しては上述の試験
装置を用いた。まず、内径3.5mmのチューブ17の
長さを100mmから500mmまで100mm刻みで
変化させてプラス除電時間及びマイナス除電時間を測定
した結果を図3aに示す。また、長さ150mmのチュ
ーブ17の内径を3.5、4、6、7.5mmと変化さ
せてプラス除電時間及びマイナス除電時間を測定した結
果を図3bに示す。図3a及び図3bにおいて、丸、三
角、四角はそれぞれ空気供給手段15からイオン生成室
1への空気圧力が1、2、2.5kgf/cm2 の場合
を表し、白抜きの丸等はプラス除電時間、黒の丸等はマ
イナス除電時間を表す。図3a及び図3bより空気圧力
が高く、チューブ17が短く、又はチューブ17の内径
が小さくなるほど両除電時間が短縮されることがわか
る。
【0022】続いて、内径3.5mmのチューブ17の
長さを100mmから500mmまで100mm刻みで
変化させてオフセット電圧の大きさを測定した結果を図
4aに示す。また、長さ150mmのチューブ17の内
径を3.5、4、6、7.5mmと変化させてオフセッ
ト電圧を測定した結果を図4bに示す。図4a及び図4
bで丸、三角、四角はそれぞれ空気供給手段15からイ
オン生成室1への空気圧力が1、2、2.5kgf/c
2 の場合を表す。図4a及び図4bより空気圧力が高
くなるとオフセット電圧が大きくなる傾向があり、チュ
ーブ17の長さ又は内径によっては正負の空気イオンの
バランスが崩れることがわかる。
【0023】図3a、図3b、図4a及び図4bの結果
より、空気圧力を高くすると帯電体を迅速に除電するこ
とができる一方、チューブ17の長さや内径によっては
ときとして正負の空気イオンのバランスが崩れて除電体
を良好に除電できない場合があることが分かる。従っ
て、チューブ17の長さや内径に応じて空気供給手段1
5からイオン生成室1への空気圧力を適宜調節すること
により帯電体を迅速かつ良好に除電することができる。
【0024】なお、本願発明者は、交流周波数が1kH
z以上の場合に導電性の接地電極5を絶縁物で被覆する
ことで正負の空気イオンのバランスを良好にすることが
できるという知見を得た。従って、チューブ17の長さ
や内径を調節することに加え、又はかかる調節をしなく
ても接地電極5を絶縁物で被覆することで正負の空気イ
オンのバランスを良好にして帯電体を良好に除電するこ
とができる。
【0025】チューブ17が可撓性部材(塩化ビニル、
ウレタン樹脂等)よりなる場合、チューブ17を任意に
屈曲させることができる。そこで、チューブ17を屈曲
させた場合に除電効果がどのように変化するかを調べ
る。ここでは長さ500mmで内径3.5mmのウレタ
ン樹脂のチューブ17について真っ直ぐにした場合と、
途中で1回環状に巻いた場合とについてオフセット電圧
及びプラス除電時間及びマイナス除電時間を測定した。
空気供給手段15からイオン生成室1への空気圧力を
1.0、2.0、2.5[kgf/cm2 ]としたとき
の測定結果を表2に示す。
【0026】
【表2】
【0027】表2より空気圧力の値ごとにチューブ17
が真っ直ぐな場合と1回環状に巻いた場合とオフセット
電圧及び両除電時間を比較すると、両者間の相違はほと
んどない。なお、表2には示していないが、チューブ1
7が途中で鋭角に屈折させた場合には帯電体を良好に除
電することができなかった。従って、チューブ17を屈
曲させても途中で鋭角に屈折しなければチューブ17の
先端から放出される正負の空気イオンにより帯電体を迅
速かつ良好に除電することができる。また、上述したよ
うにチューブ7は図1に仮想線で示したように屈曲可能
であるため、イオン生成装置自身を動かさずにチューブ
17の先端をさまざまな箇所に向けて正負の空気イオン
を放出することができる。
【0028】本発明の第4実施形態のイオン生成装置
は、図5に示すようにイオン生成室31を形成する絶縁
体の筐体32内に針状の放電電極33が設けられてい
る。筐体32には放電電極33の後端側の側壁に空気供
給口34が開設され、放電電極33の先端が対向する側
壁に空気放出口35が2つ開設されている。各空気放出
口35の近傍に接地電極36が設けられ、各空気放出口
35にチューブ37が連結されている。本発明の第5実
施形態のイオン生成装置は、図6に示すようにイオン生
成室38を形成する絶縁体の筐体39内に針状の放電電
極40がその先端を同方向に向けて3本設けられてい
る。筐体39には各放電電極40の後端側の側壁に空気
供給口41が開設され、各放電電極40の先端に対向す
る側壁に空気放出口42が開設されている。そして、各
空気放出口42の近傍に接地電極43が設けられ、各空
気放出口42にチューブ44が連結されている。前記構
成の第5(第6)実施形態のイオン生成装置によれば、
図示しない空気供給手段から空気供給口34(41)を
介してイオン生成室31(38)に供給された空気が両
電極33、36(40、43)間のコロナ放電によりイ
オン化される。こうして生成された正負の空気イオンは
イオン生成室31(38)から複数のチューブ37(4
4)を通じてその先端から放出される。即ち、第4又は
第5実施形態のイオン生成装置によれば、同時に複数カ
所に正負の空気イオンを放出することができる。また、
交流周波数を1kHz以上に設定することでチューブ3
7(44)の先端から正負の空気イオンを効率よく、か
つ、バランス良く放出することができる。なお、チュー
ブ37(44)は絶縁性部材、導電性部材のいずれから
形成されてもよく、また、塩化ビニル等の可撓性部材に
より屈曲可能に、又は合金等により一定形状を維持可能
に形成されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のイオン生成装置の説明的構成図
【図2】第1実施形態のイオン生成装置における交流高
電圧電源の説明的構成図
【図3】第1実施形態のイオン生成装置おいてチューブ
の長さ、内径を変化させたときの除電効果を示す関係図
【図4】第1実施形態のイオン生成装置においてチュー
ブの長さ、内径を変化させたときの除電効果を示す関係
【図5】第4実施形態のイオン生成装置の説明的構成図
【図6】第5実施形態のイオン生成装置の説明的構成図
【図7】従来のイオン生成装置の説明的構成図
【符号の説明】
1‥イオン生成室、3‥放電電極、5‥接地電極、6‥
空気供給口、7‥空気放出口、11‥交流高電圧電源、
15‥空気供給手段、17‥チューブ(導管)、31‥
イオン生成室、33‥放電電極、34‥空気供給口、3
5‥空気放出口、36‥接地電極、37‥チューブ(導
管)、38‥イオン生成室、40‥放電電極、41‥空
気供給口、42‥空気放出口、43‥接地電極、44‥
チューブ(導管)
フロントページの続き (72)発明者 菅野 功 神奈川県横浜市鶴見区元宮1−10−8 シ シド静電気株式会社横浜工場内 (72)発明者 永田 秀海 神奈川県横浜市鶴見区元宮1−10−8 シ シド静電気株式会社横浜工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放電電極と、該放電電極に近接して設けら
    れ導電性材料からなる接地電極と、両電極間に交流高電
    圧を印加してコロナ放電を発生させる交流高電圧電源
    と、空気吸入口及び空気放出口を有し両電極間のコロナ
    放電により正負の空気イオンが生成されるイオン生成室
    と、該空気吸入口から該イオン生成室内に空気を供給す
    る空気供給手段と、該空気放出口に接続され該イオン生
    成室で生成された正負の空気イオンが移送される導管と
    を備え、前記交流高電圧電源の周波数を1kHz以上に
    設定したことを特徴とするイオン生成装置。
  2. 【請求項2】前記接地電極は前記イオン生成室の前記空
    気放出口の近傍に設けられ、前記放電電極は針状に形成
    されるとともにその先端を該空気放出口に向けて設けら
    れたことを特徴とする請求項1記載のイオン生成装置。
  3. 【請求項3】前記導管は可撓性部材により形成されたこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のイオン生
    成装置。
JP10311831A 1998-11-02 1998-11-02 イオン生成装置 Pending JP2000138090A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002252072A (ja) * 2001-02-23 2002-09-06 Takasago Thermal Eng Co Ltd イオン発生装置及び変圧器
US8681471B2 (en) 2010-09-01 2014-03-25 Koganei Corporation Ion generator
JP2018176983A (ja) * 2017-04-12 2018-11-15 株式会社Soken 噴流発生装置

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