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JP2000133629A - 基板処理装置および方法 - Google Patents

基板処理装置および方法

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Publication number
JP2000133629A
JP2000133629A JP10302216A JP30221698A JP2000133629A JP 2000133629 A JP2000133629 A JP 2000133629A JP 10302216 A JP10302216 A JP 10302216A JP 30221698 A JP30221698 A JP 30221698A JP 2000133629 A JP2000133629 A JP 2000133629A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
pure water
ipa
tank
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10302216A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Motomura
雅洋 基村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP10302216A priority Critical patent/JP2000133629A/ja
Publication of JP2000133629A publication Critical patent/JP2000133629A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機溶剤を使用して基板の乾燥処理を行う場
合に、基板へのパーティクル付着を抑制することができ
る基板処理装置を提供する。 【解決手段】 外槽10の内部には、純水等の処理液を
貯留して基板Wに洗浄処理等を行う処理槽20が配置さ
れている。処理槽20内において純水による仕上洗浄処
理が終了すると、吐出ノズル31から純水が水平方向に
吐出され、処理槽20に貯留された純水表面を覆うよう
な純水流が形成される。その後、IPA・N2供給ノズ
ル50からIPA蒸気が供給され、処理槽20の上方に
IPAの蒸気を含む雰囲気が形成される。さらに、その
後、基板Wが純水流を通過してIPAの蒸気を含む雰囲
気中にまで引き揚げられる。このときに、純水流がIP
A蒸気と貯留された純水表面との接触を防止する障壁層
として働き、気液界面におけるIPA層の形成を防ぎ、
IPA層を介したパーティクル付着を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、純水による浸漬洗
浄処理が終了した半導体基板、液晶表示装置用ガラス基
板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等
(以下、単に「基板」と称する)を有機溶剤の蒸気を含
む雰囲気中に移動させることによって乾燥処理を行う基
板処理装置および基板処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、上記基板の製造工程において
は、フッ酸等の薬液による処理および純水による洗浄処
理を順次行った後、純水から基板を引き出しつつイソプ
ロピルアルコール(以下、「IPA」と称する)等の有
機溶剤の蒸気を基板の周辺に供給して乾燥処理を行う基
板処理装置が用いられている。
【0003】このような装置としては、特公平6−10
3686号公報に開示されているようなものがある。図
13は、同公報に開示された基板処理装置を示す図であ
る。
【0004】水洗流体とIPAの乾燥蒸気とで処理する
ためにウェハを保持する容器112は、上部のウェハ支
持容器118および下部のウェハ支持容器120により
構成されている。上部のウェハ支持容器118および下
部のウェハ支持容器120内には、2列の並列垂直に配
向したウェハの形態で、複数の半導体ウェハ116が懸
垂されている。
【0005】ウェハ支持容器118および120は、流
体入口124へ接続される上部容器クランプ122、お
よび流体出口128へ接続される下部容器クランプ12
6により所定位置に保持される。また、容器112に流
出入する各種の処理流体、例えばエッチング、ストリッ
ピング、清浄化および/もしくは水洗用の流体を制御す
る弁が図外に設けられている。
【0006】このような従来の装置において、ウェハの
処理を行うときは、水力学的に容器112内に処理流体
が満たされた状態となる。最終の水洗処理時にも容器1
12は超純水の温水が満たされたままとなる。そして、
最終の水洗サイクル後、図外の弁が開けられて、IPA
蒸気が流体入口124を通して容器112内に流入す
る。IPA蒸気が容器112内に流入するに連れて、純
水は流体出口128を通って下部容器クランプ126か
ら流出し、界面134が降下する。
【0007】このときに、容器112内においては、上
部がIPAの乾燥蒸気132で満たされており、ガス−
液体−固体の界面134よりも下方は純水の水洗液体1
30が満たされている。IPAの蒸気は、界面134に
て半導体ウェハ116からの純水に置きかわるととも
に、界面134が降下するに連れて純水の水洗液体13
0上部に濃縮し、IPAの乾燥流体層を形成する。
【0008】ガス−液体−固体の界面134の降下速度
は、比較的低速で制御されるのが重要であると信じられ
ている。具体的には、純水をIPAで置換後にウェハ面
上に実質的に液滴が残らないような速度で、IPAの乾
燥蒸気132が半導体ウェハ116から水洗液体を置換
するのが好ましい。これは、液滴が半導体ウェハ116
上に残る程度にまで水洗液体130の容器112からの
流出が速すぎると、その半導体ウェハ116上に残った
液滴が蒸発し、汚染物が生じることとなるからである。
【0009】水洗液体130が容器112から完全に流
出し、容器112内が空になると、窒素のような乾燥し
た不活性で非凝縮性ガスが導入され、容器112からI
PA蒸気をパージする。この窒素ガスがIPA蒸気を容
器112から押出すとともに、半導体ウェハ116面上
にあるIPAと見られるものを除去することにより、半
導体ウェハ116の乾燥処理が達成される。
【0010】以上のようにして、特公平6−10368
6号公報に開示された装置においては、ウェハ表面を汚
染することなく乾燥処理を行っている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように、特公平6−103686号公報に開示された装
置においては、IPAの蒸気が界面134に凝縮し、I
PAの乾燥流体層を形成することが明白である。
【0012】ガス−液体−固体の界面134にIPAの
乾燥流体層が形成されると、半導体ウェハ116面上に
一部残留していたエッチング残渣がIPAの乾燥流体層
中に溶解され、その半導体ウェハ116に再付着した
り、その半導体ウェハ116に対向配置される半導体ウ
ェハ116等に新たな化合物として付着するのである。
そして、その化合物が界面134の降下にともなって半
導体ウェハ116面上に付着するパーティクルとなるの
である。
【0013】すなわち、界面134に形成されたIPA
の乾燥流体層を媒介としてパーティクルが生成し、半導
体ウェハ116面上に付着するのである。
【0014】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、有機溶剤を使用して基板の乾燥処理を行う場合
に、基板へのパーティクル付着を抑制することができる
基板処理装置および方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、純水による浸漬洗浄処理が終了
した基板を有機溶剤の蒸気を含む雰囲気中に移動させる
ことによって前記基板の乾燥処理を行う基板処理装置で
あって、(a)純水を貯留し、基板の前記浸漬洗浄処理を
行う処理槽と、(b)前記処理槽を収容する外槽と、(c)前
記外槽内に前記有機溶剤の蒸気を含む雰囲気を形成する
有機溶剤雰囲気形成手段と、(d)前記浸漬洗浄処理が終
了した前記基板を前記処理槽から前記有機溶剤の蒸気を
含む雰囲気中に引き揚げる引き揚げ手段と、(e)前記処
理槽の上方に液体を吐出し、前記処理槽に貯留された純
水表面のうち少なくとも前記引き揚げ手段によって前記
基板が引き揚げられる領域を覆う液流を形成する液流形
成手段と、を備えている。
【0016】また、請求項2の発明は、純水による浸漬
洗浄処理が終了した基板を有機溶剤の蒸気を含む雰囲気
中に移動させることによって前記基板の乾燥処理を行う
基板処理方法であって、(a)純水を貯留した処理槽内に
て基板の前記浸漬洗浄処理を行う洗浄処理工程と、(b)
前記処理槽の上方に液体を吐出し、前記処理槽に貯留さ
れた純水表面のうち少なくとも特定の領域を覆う液流を
形成する液流形成工程と、(c)前記処理槽を収容する外
槽内に前記有機溶剤の蒸気を含む雰囲気を形成する有機
溶剤雰囲気形成工程と、(d)前記浸漬洗浄処理が終了し
た前記基板を前記処理槽から前記有機溶剤の蒸気を含む
雰囲気中に引き揚げる引き揚げ工程と、を備え、前記特
定の領域を、前記引き揚げ手段によって前記基板が引き
揚げられる領域としている。
【0017】また、請求項3の発明は、請求項2の発明
に係る基板処理方法において、前記液流の形成を、前記
有機溶剤の蒸気を含む雰囲気を形成する前に開始してい
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
【0019】図1は本発明に係る基板処理装置の正面図
であり、図2は基板処理装置の平面図である。なお、図
1および以下の各図には、それらの方向関係を明確にす
るため、XYZ直交座標系を適宜付している。
【0020】本発明に係る基板処理装置は、外槽10
と、処理槽20と、純水吐出機構30と、昇降機構40
と、IPA・N2供給ノズル50とを備えている。
【0021】処理槽20は、フッ酸等の薬液または純水
(以下、これらを総称して「処理液」とする)を貯留し
て基板に順次表面処理を行う槽であり、外槽10の内部
に収容されている。処理槽20には、図外の処理液供給
源から供給管25を介して処理液を供給することができ
る。なお、処理液は処理槽20の底部から供給されて処
理槽20の上部から溢れ出るようにされている。
【0022】昇降機構40は、処理槽20に貯留されて
いる処理液に複数の基板Wを浸漬させる機構である。昇
降機構40は、リフター41と、リフターアーム42
と、基板Wを保持する3本の保持部43、44、45と
を備えている。3本の保持部43、44、45のそれぞ
れには基板Wの外縁部がはまり込んで基板Wを起立姿勢
にて保持する複数の保持溝が所定間隔にてX方向に配列
して設けられている。それぞれの保持溝は、Y方向に沿
って形成された切欠状の溝である。3本の保持部43、
44、45はリフターアーム42に固設され、リフター
アーム42はリフター41によって鉛直方向(Z方向)
に昇降可能に設けられている。
【0023】このような構成により、昇降機構40は3
本の保持部43、44、45によってX方向に相互に平
行に配列されて保持された複数の基板Wを処理槽20に
貯留されている処理液に浸漬する位置(図1の実線位
置)とその処理液から引き揚げた位置(図1の2点鎖線
位置)との間で昇降させることができる。なお、リフタ
ー41には、リフターアーム42を昇降させる機構とし
て、ボールネジを用いた送りネジ機構やプーリとベルト
を用いたベルト機構など種々の機構を採用することが可
能である。また、昇降機構40が図1の2点鎖線位置に
おいて、装置外部の基板搬送ロボットと基板Wの受け渡
しが行えるように、外槽10の上部にはスライド式開閉
機構(図示省略)が設けられている。
【0024】純水吐出機構30は、外槽10内の2つの
側壁10a内側にそれぞれ設けられており、処理槽20
の上方に純水を吐出する機構である。純水吐出機構30
は、吐出ノズル31と、防水板39とを備えている。図
1に示すように、吐出ノズル31は処理槽20の上端の
高さ位置よりも上方であって、昇降機構40によって引
き揚げられつつある複数の基板Wの両側の側方のそれぞ
れに設けられている。吐出ノズル31のそれぞれは、X
方向に沿って伸びる中空の管状部材であり、X方向に等
間隔にて配列された複数の吐出孔31aを備えている。
そして、吐出ノズル31のそれぞれは、複数の吐出孔3
1aから処理槽20の上方に純水を吐出し、処理槽20
に貯留された純水表面のうち少なくとも昇降機構40に
よって複数の基板Wが引き揚げられる領域を覆う純水流
を形成することができる。また、防水板39は、X方向
に沿って伸びる曲面形状の板であり、2つの吐出ノズル
31のそれぞれの上方を覆うようにして設けられてい
る。なお、図2においては、図示の便宜上、防水板39
の記載を省略している。
【0025】また、図2に示すように、吐出ノズル31
のそれぞれには外槽10の外部に設けられた純水供給源
35から配管36を経由して純水が供給される。そし
て、供給された純水は複数の吐出孔31aのそれぞれか
ら一方向に吐出されて一方向の純水流を形成するのであ
る。なお、吐出ノズル31による純水の吐出態様につい
てはさらに後述する。
【0026】IPA・N2供給ノズル50は、外槽10
内の2つの側壁10aの外側にそれぞれ設けられてお
り、外槽10内にIPAの蒸気を含む雰囲気を形成する
ノズルである。IPA・N2供給ノズル50のそれぞれ
は、X方向に沿って伸びる中空の管状部材であり、X方
向に等間隔にて配列された複数の吐出孔50aを備えて
いる。また、IPA・N2供給ノズル50のそれぞれに
は、外槽10の外部に設けられたIPA供給源55から
配管56を経由してIPA蒸気が供給される。そして、
供給されたIPA蒸気は、複数の吐出孔50aから上方
(+Z方向)へ向けて外槽10内に供給されるのであ
る。図1に示すように、外槽10内において、側壁10
aの上方は開放されており、IPA・N2供給ノズル5
0のそれぞれから供給されたIPA蒸気は側壁10aの
上方を通過して、処理槽20の上方に至り、やがて処理
槽20の上方にIPAの雰囲気を形成するのである。
【0027】また、IPA・N2供給ノズル50は、窒
素供給源59とも接続されており、窒素ガスのみを外槽
10内に供給することおよびIPAと窒素との混合ガス
を外槽10内に供給することができる。従って、IPA
・N2供給ノズル50により、外槽10内には、IPA
雰囲気、窒素雰囲気、またはIPA・窒素混合雰囲気を
選択的に形成することができる。なお、「IPAの蒸気
を含む雰囲気」とは、IPA雰囲気およびIPA・窒素
混合雰囲気の双方を含むものである。
【0028】本実施形態においては、IPA・N2供給
ノズル50が有機溶剤雰囲気形成手段に相当し、吐出ノ
ズル31が液流形成手段に相当し、昇降機構40が引き
揚げ手段に相当する。
【0029】次に、上記の基板処理装置における処理の
手順について図3から図9を参照しつつ説明する。図3
から図9は、基板処理装置における処理の様子を説明す
る図である。
【0030】上記基板処理装置において基板Wに処理を
行うときは、まず、昇降機構40が図外の基板搬送ロボ
ットから複数の基板Wを受け取る。そして、図3に示す
ように、外槽10が密閉されるとともに、昇降機構40
がX方向に平行配列させて保持したそれら基板Wを降下
させて処理槽20に貯留された純水中に浸漬させる。こ
の段階においては、供給管25から処理槽20に純水が
供給され続けており、処理槽20の上端からは純水が溢
れ出し続けている。処理槽20から溢れ出した純水は外
槽10に落下して回収され、装置外の廃液ラインに排出
される。また、IPA・N2供給ノズル50からは窒素
ガスが供給され、外槽10内は窒素雰囲気とされてい
る。なお、吐出ノズル31からの純水吐出は行われてい
ない。
【0031】次に、処理槽20に貯留された純水に複数
の基板Wを浸漬した状態を維持しつつ、供給管25から
処理槽20に薬液または純水を順次供給することにより
エッチングや洗浄処理を予め定められた順序に従って進
行させる(図4の状態)。この段階においては、処理槽
20の上端から薬液または純水が溢れ出し続けており、
溢れ出した処理液は外槽10に落下して回収される。な
お、IPA・N2供給ノズル50からは窒素ガスが供給
され、外槽10内は窒素雰囲気とされていることおよび
吐出ノズル31からの純水吐出が行われていないことは
上記と同様である。
【0032】基板Wに対する表面処理が進行すると、や
がて最終の仕上洗浄処理に至る。本実施形態では、仕上
洗浄処理も通常の洗浄処理と同じく、供給管25からの
処理液供給を純水に切り替え、処理槽20内を純水に置
換することによって行われる。そして、図5に示すよう
に、処理槽20内における浸漬処理を終了して昇降機構
40が基板Wを純水から引き上げる前に、吐出ノズル3
1からの純水吐出を開始するのである。
【0033】上述のように、吐出ノズル31はX方向に
等間隔にて配列された複数の吐出孔31aを備えてお
り、複数の吐出孔31aのそれぞれからは純水が一方向
に吐出されて一方向の純水流を形成する。ここで、複数
の吐出孔31aのそれぞれは水平方向に向けて設けられ
ており、吐出ノズル31からの複数の純水流は処理槽2
0内の水面と平行な水平方向に沿って形成されることと
なる。
【0034】また、複数の吐出孔31aが配列されてい
る間隔は、保持部43、44、45に設けられている保
持溝の間隔、すなわち保持される基板Wの配列間隔と等
しい間隔である。さらに、複数の吐出孔31aは保持さ
れる基板Wと同数設けられており、それらのそれぞれは
基板Wの主面と平行な方向に向けて設けられているので
ある。従って、吐出ノズル31からの複数の純水流は基
板Wの主面と平行な方向にその配列間隔と等間隔にて形
成されることとなり、換言すれば、保持される複数の基
板Wのそれぞれの主面に沿って純水流が形成されるので
ある。なお、複数の吐出孔31aが設けられる位置は、
上記複数の純水流のそれぞれが隣接する基板Wの間に形
成される位置としている。
【0035】以上のような吐出ノズル31の構成によ
り、結局、吐出ノズル31からの複数の一方向純水流は
水平方向かつ基板Wの主面と平行な方向(すなわち、Y
軸方向)に、基板Wが保持される配列間隔と等間隔にて
形成されるのである。従って、吐出ノズル31のそれぞ
れは、処理槽20に貯留された純水表面のうち少なくと
も昇降機構40によって複数の基板Wが引き揚げられる
領域を覆う純水流を形成することになる。
【0036】処理槽20に貯留された純水表面を覆う純
水流が形成された後、その状態を維持しつつ図6に示す
ように、IPA・N2供給ノズル50からはIPA蒸気
が所定時間供給され、外槽10内にIPAの蒸気を含む
雰囲気を形成する。このときには、処理槽20の上方に
もIPAの蒸気を含む雰囲気が形成される。なお、IP
A・N2供給ノズル50からはIPAと窒素との混合ガ
スを供給するようにしてもよい。
【0037】処理槽20の上方にIPAの蒸気を含む雰
囲気が形成された後、図7に示すように、昇降機構40
が複数の基板Wを処理槽20内の純水から引き揚げつ
つ、それら基板Wに吐出ノズル31からの純水流中を通
過させ、さらにIPAの蒸気を含む雰囲気まで移動させ
る。図10は、基板Wに吐出ノズル31からの純水流中
を通過させるときの様子を模式的に示した平面図であ
る。本実施形態においては、引き揚げられつつある複数
の基板Wの両側の側方のそれぞれに配置された吐出ノズ
ル31に設けられた複数の吐出孔31aが相対向するよ
うにされているため、隣接する基板W間のそれぞれには
両側の吐出ノズル31から純水が吐出される。なお、そ
れぞれの吐出ノズル31から吐出された純水は、基板W
を挟んで反対側に設けられた防水板39によって飛散が
防止されている。また、この引き揚げ処理中において
は、IPA・N2供給ノズル50からIPA蒸気が供給
され続けている。
【0038】やがて、基板Wの下端が処理槽20に貯留
された純水表面を通過した時点で、図8に示すように、
吐出ノズル31からの純水吐出が停止される。吐出ノズ
ル31からの純水吐出が停止されるときも、IPA・N
2供給ノズル50からはIPA蒸気が供給され続けてい
る。そして、基板Wはその全体がIPAの蒸気を含む雰
囲気中に曝されることとなり、基板Wの表面にはIPA
蒸気が凝縮し、当該表面に付着していた水滴と置換す
る。
【0039】その後、基板Wが図1中の2点鎖線位置に
まで到達した時点で、基板Wの引き揚げが完了する。こ
の時点においては、図9に示すように、IPA・N2
給ノズル50から窒素ガスを所定時間供給して外槽10
内の雰囲気を窒素雰囲気とする。また、供給管25から
の純水供給が停止されるとともに、処理槽20内に貯留
されていた純水は、図示を省略する急速排出機構によっ
て急速排水される。その後、外槽10内を減圧雰囲気と
することにより、基板Wの表面に凝縮していたIPAが
完全に乾燥する。減圧乾燥処理後の基板Wは基板搬送ロ
ボットに渡されて一連の処理が終了する。なお、基板W
を引き揚げた時点で、その基板Wの清浄度が十分でない
場合は、処理槽20内に再び純水を貯留し、図3から図
9にて説明した工程(但し、薬液供給による薬液処理を
除く)を繰り返すことも可能である。
【0040】以上説明したように、処理槽20の上方に
IPAの蒸気を含む雰囲気が形成される前に、吐出ノズ
ル31からの純水吐出が開始され、処理槽20に貯留さ
れた純水表面のうち少なくとも昇降機構40によって複
数の基板Wが引き揚げられる領域を覆う純水流が形成さ
れている。このことは、すなわち、吐出ノズル31から
の純水流がIPAの蒸気を含む雰囲気と処理槽20に貯
留された純水表面との接触を防ぐ障壁層としての役割を
果たしていることを意味する。
【0041】図12は、吐出ノズル31からの純水流が
障壁層となる様子を概念的に示す図である。吐出ノズル
31からの複数の純水流によって処理槽20に貯留され
た純水表面のうち少なくとも昇降機構40によって複数
の基板Wが引き揚げられる領域を覆うような障壁層BL
が形成され、その障壁層BLによってIPAの蒸気を含
む雰囲気IAが処理槽20に貯留された純水表面に到達
するのが遮られている。
【0042】従って、少なくとも基板Wが通過する領域
においては、IPAの蒸気が処理槽20に貯留された純
水中に溶解して気液界面に凝縮することはなく、当該気
液界面にIPAの層が形成されることが阻止される。そ
の結果、気液界面に形成されたIPAの層を媒介とし
て、パーティクルが基板Wの表面に付着することが抑制
されるのである。
【0043】また、処理槽20から引き揚げられつつあ
る基板Wに吐出ノズル31からの純水流中を通過させる
ことは、処理槽20内に貯留されている純水よりも高い
清浄度の純水によって基板W全体を洗浄することとな
り、引き揚げられた洗浄後の基板Wの清浄度を高めるこ
とができる。このときに、図10に示すように、引き揚
げられつつある複数の基板Wの両側の側方から純水が吐
出されるため、基板W全体を均一にかつ効率よく洗浄す
ることができる。
【0044】また、吐出ノズル31からの純水流を水平
方向に沿って形成することにより、基板Wを保持する保
持部43、44、45の保持溝に沿って純水が流れるこ
ととなり、基板Wに対する洗浄効率を高くすることがで
きる。
【0045】さらに、防水板39によって吐出ノズル3
1から吐出された純水の飛散が防止されているため、汚
染物質を含んだ飛散した水滴が洗浄後の基板Wに付着し
て基板Wを汚染するおそれはない。
【0046】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、この発明は上記の例に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、引き揚げられつつある複数
の基板Wの両側の側方のそれぞれに配置された吐出ノズ
ル31から図10に示すような形態にて純水吐出を行っ
ていたが、これを図11に示すような形態としてもよ
い。すなわち、吐出ノズル31に設ける複数の吐出孔3
1aの間隔を基板Wの配列間隔の2倍とし、両側の吐出
ノズル31のそれぞれにおける複数の吐出孔31aの位
置を基板Wの配列間隔(吐出孔31aの設置間隔の1/
2)だけ相互にずらした位置とするのである。隣接する
基板W間のそれぞれにはいずれか一方の吐出ノズル31
から純水が吐出されることとなる。このようにしても、
上記実施形態と同様の効果が得られる。
【0047】また、純水の吐出は、複数の吐出孔31a
から行うことに限定されるものではなく、スリット状の
1つの吐出孔から行い、カーテン状の純水流を形成する
ようにしてもよい。
【0048】また、上記実施形態においては、吐出ノズ
ル31から一方向の純水流を形成するようにしていた
が、処理槽20に貯留された純水表面のうち少なくとも
昇降機構40によって複数の基板Wが引き揚げられる領
域を覆うような障壁層BLとなるものであれば、吐出ノ
ズル31から純水の水蒸気やミストを吐出するような形
態であってもよい。
【0049】また、吐出ノズル31から処理槽20の上
方に純水を吐出し、処理槽20に貯留された純水表面の
全面を覆う純水流を形成するようにしてもよい。このよ
うにする方が純水流の障壁層BLとしての機能が高ま
り、気液界面におけるIPA層形成防止の観点からは好
ましいものの、純水の消費量は多くなる。
【0050】また、吐出ノズル31からの純水流形成を
行うのは、基板Wの引き揚げ前であれば、IPAの蒸気
を含む雰囲気が形成された後であってもよい。もっと
も、上記実施形態のように、IPAの蒸気を含む雰囲気
が形成される前に行う方がIPAの蒸気を含む雰囲気と
処理槽20に貯留された純水表面との接触をより効果的
に防止することができる。
【0051】また、吐出ノズル31から吐出するのは純
水に限定されるものではなく、障壁層BLとして機能す
るものであれば、他の液体、例えば有機溶剤であっても
よい。
【0052】さらに、上記実施形態においては、1つの
処理槽で薬液に処理および純水による洗浄処理の双方を
行う、いわゆるワンバス式の処理装置であったが、本発
明に係る基板処理装置は、薬液処理および純水洗浄処理
を異なる処理槽で行ういわゆる多槽式の処理装置であっ
ても適用可能である。多槽式の処理装置に適用する場合
は、通常、最終の仕上水洗槽に適用するのが効果的であ
る。
【0053】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1および
請求項2の発明によれば、処理槽の上方に液体を吐出
し、処理槽に貯留された純水表面のうち少なくとも引き
揚げ手段によって基板が引き揚げられる領域を覆う液流
を形成しているため、その液流が有機溶剤の蒸気を含む
雰囲気と処理槽に貯留された純水表面との接触を防ぐ障
壁層として機能し、気液界面に有機溶剤の層が形成され
るのを防ぎ、有機溶剤の層を媒介とした基板へのパーテ
ィクル付着を抑制することができる。
【0054】また、請求項3の発明によれば、液流の形
成は、有機溶剤の蒸気を含む雰囲気を形成する前に開始
するため、有機溶剤の蒸気を含む雰囲気と処理槽に貯留
された純水表面との接触をより効果的に防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板処理装置の正面図である。
【図2】図1の基板処理装置の平面図である。
【図3】図1の基板処理装置における処理の様子を説明
する図である。
【図4】図1の基板処理装置における処理の様子を説明
する図である。
【図5】図1の基板処理装置における処理の様子を説明
する図である。
【図6】図1の基板処理装置における処理の様子を説明
する図である。
【図7】図1の基板処理装置における処理の様子を説明
する図である。
【図8】図1の基板処理装置における処理の様子を説明
する図である。
【図9】図1の基板処理装置における処理の様子を説明
する図である。
【図10】基板に吐出ノズルからの純水流中を通過させ
るときの様子を模式的に示した平面図である。
【図11】基板に吐出ノズルからの純水流中を通過させ
るときの他の例を模式的に示した平面図である。
【図12】吐出ノズルからの純水流が障壁層となる様子
を概念的に示す図である。
【図13】従来の基板処理装置を示す図である。
【符号の説明】
10 外槽 20 処理槽 30 純水吐出機構 31 吐出ノズル 40 昇降機構 50 IPA・N2供給ノズル W 基板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 純水による浸漬洗浄処理が終了した基板
    を有機溶剤の蒸気を含む雰囲気中に移動させることによ
    って前記基板の乾燥処理を行う基板処理装置であって、 (a) 純水を貯留し、基板の前記浸漬洗浄処理を行う処理
    槽と、 (b) 前記処理槽を収容する外槽と、 (c) 前記外槽内に前記有機溶剤の蒸気を含む雰囲気を形
    成する有機溶剤雰囲気形成手段と、 (d) 前記浸漬洗浄処理が終了した前記基板を前記処理槽
    から前記有機溶剤の蒸気を含む雰囲気中に引き揚げる引
    き揚げ手段と、 (e) 前記処理槽の上方に液体を吐出し、前記処理槽に貯
    留された純水表面のうち少なくとも前記引き揚げ手段に
    よって前記基板が引き揚げられる領域を覆う液流を形成
    する液流形成手段と、を備えることを特徴とする基板処
    理装置。
  2. 【請求項2】 純水による浸漬洗浄処理が終了した基板
    を有機溶剤の蒸気を含む雰囲気中に移動させることによ
    って前記基板の乾燥処理を行う基板処理方法であって、 (a) 純水を貯留した処理槽内にて基板の前記浸漬洗浄処
    理を行う洗浄処理工程と、 (b) 前記処理槽の上方に液体を吐出し、前記処理槽に貯
    留された純水表面のうち少なくとも特定の領域を覆う液
    流を形成する液流形成工程と、 (c) 前記処理槽を収容する外槽内に前記有機溶剤の蒸気
    を含む雰囲気を形成する有機溶剤雰囲気形成工程と、 (d) 前記浸漬洗浄処理が終了した前記基板を前記処理槽
    から前記有機溶剤の蒸気を含む雰囲気中に引き揚げる引
    き揚げ工程と、を備え、 前記特定の領域は、前記引き揚げ手段によって前記基板
    が引き揚げられる領域であることを特徴とする基板処理
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の基板処理方法において、 前記液流の形成は、前記有機溶剤の蒸気を含む雰囲気を
    形成する前に開始することを特徴とする基板処理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1302341C (zh) * 2002-03-04 2007-02-28 东京毅力科创株式会社 基片处理方法和基片处理装置
KR100935718B1 (ko) 2006-11-03 2010-01-08 주식회사 하이닉스반도체 웨이퍼 세정장치 및 이를 이용한 웨이퍼의 세정방법
CN111668136A (zh) * 2019-03-07 2020-09-15 东京毅力科创株式会社 基片处理装置、基片处理方法和存储介质

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