JP2000127038A - ツインヘッド研削盤の定寸研削制御方法及びその装置 - Google Patents
ツインヘッド研削盤の定寸研削制御方法及びその装置Info
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Abstract
を同時に各々独立して研削加工を行い、その研削加工を
同時に終了することのできるツインヘッド研削盤の定寸
研削制御方法及びその装置を提供する。 【構成】本発明のツインヘッド研削盤の定寸研削制御方
法及びその装置は、それぞれに追従式定寸装置を備えた
2つの砥石台によりクランク軸の異なるクランクピンを
同時の各々独立して研削することのできるツインヘッド
クランクピン研削盤の研削制御方法であって、最終研削
加工の前の少なくとも1段階、例えば精研削(125)
の後において、同時に工作物の測定を行い(126)、
その測定結果に基づいて工作物1回転当たりの仕上げ研
削の切り込み量を演算し(127)、その切り込み量に
より最終研削(128)を行うことにより2つの砥石台
の研削加工を同時に終了することができる。
Description
ランク軸の異なるクランクピンを同時に各々独立して研
削することのできるツインヘッドクランクピン定寸研削
制御方法及びその装置に関する。
クランクピンを同時に各々独立して研削することのでき
るツインヘッドクランクピン研削方法は特開昭54−7
1495号公報により既に知られているが、この場合、
加工部分であるクランク軸のクランクピン部分はクラン
ク軸のジャーナル部を中心に旋回するので加工部分を直
接測定しながら加工を行う場合には、後述する追従式の
定寸装置を使用し、各加工部分が所定寸法に至る毎に定
寸装置から発せられる信号に基づいて対応する砥石台を
後退する方法が採用される。
によりクランク軸の異なるクランクピンを同時に各々独
立して研削することのできるツインヘッドクランクピン
研削等においては、各砥石台による加工は独立して行わ
れるので、工作物の状態、砥石の状態等により各砥石台
による研削加工が同時に完了できないことがある。その
場合加工完了した砥石台は早く後退することになり、ク
ランク軸に掛かる抵抗が変化する結果クランク軸に撓み
が生じ、加工中のクランクピンの仕上げ真円度に影響を
及ぼすという問題がある。また、加工中に一方の砥石台
を後退させると定寸装置等が他の部材と干渉する恐れが
生じる。
よりクランク軸の異なるクランクピン等の、同一工作物
の2箇所を同時に各々独立して研削することのできるツ
インヘッド研削において、2つの砥石の研削加工が同時
に完了することにより安全で高精度の研削加工のできる
定寸研削制御方法及びそのための装置を提供することで
ある。
に、本発明のツインヘッド研削盤の定寸研削制御方法
は、それぞれに定寸装置を備えた2つの砥石台により同
一の工作物の異なる加工箇所に同時に各々独立して研削
加工を行うことのできるツインヘッド研削盤の研削制御
方法であって、最終研削加工の前の少なくとも1段階に
おいて、同時に工作物の測定を行い、その測定結果に基
づいて次の研削加工工程における工作物1回転当たりの
研削切込み量を演算し、その切込み量により次工程の研
削を行うことを特徴とするものである。
研削制御方法は、それぞれに追従式定寸装置を備えた2
つの砥石台によりクランク軸の異なるクランクピンを同
時に各々独立して研削することのできるツインヘッドク
ランクピン研削盤の研削制御方法であって、最終研削加
工の前の少なくとも1段階において、同時に工作物の測
定を行い、その測定結果に基づいて次の研削加工工程に
おける工作物1回転当たりの研削切込み量を演算し、そ
の切込み量により次工程の研削を行うことを特徴として
いる。
研削制御方法は、前記特徴に加え、前記ツインヘッド研
削の定寸研削制御方法において、最終研削加工の前の少
なくとも1段階において、同時に工作物の測定を行い、
その測定結果に基づいて次の研削加工工程における工作
物1回転当たりの研削切込み量を演算する回数を複数回
とすることを特徴とするものである。
研削盤の定寸研削制御装置は、それぞれに追従式定寸装
置を備えた2つの砥石台によりクランク軸の異なるクラ
ンクピンを同時に各々独立して研削することのできるツ
インヘッドクランクピン研削盤において、2つの砥石台
を加工位置に割出す手段と、2つの砥石台を研削するた
めに前進させる手段と、2つの砥石台において最終研削
加工の前の少なくとも1段階において、同時に工作物の
測定を行う手段と、その測定結果に基づいて次の研削加
工工程における工作物1回転当たりの研削切込み量を演
算する手段と、その演算された切込み量により研削を行
うために砥石台を前進させる手段とを備えていることを
特徴とするものである。
寸研削制御方法は、それぞれに定寸装置を備えた2つの
砥石台により同一の工作物の異なる加工箇所に同時に各
々独立して研削加工を行うことのできるツインヘッド研
削盤の研削制御方法であって、最終研削加工の前の少な
くとも1段階において、同時に工作物の測定を行い、そ
の測定結果に基づいて次の研削加工工程における工作物
1回転当たりの研削切込み量を演算し、その切込み量に
より次工程の研削を行うものであり、同一の工作物の異
なる加工箇所に同時に各々独立して研削加工を行うこと
のできる円筒研削、クランクピン研削盤等に適用するこ
とにより工作物に掛かる負荷が偏ることなく、精度の高
い研削加工が可能となると共に、2つの砥石台が同時に
後退することにより定寸装置等の他の部分への干渉が避
けられるものである。
研削制御方法は、それぞれに追従式定寸装置を備えた2
つの砥石台によりクランク軸の異なるクランクピンを同
時に各々独立して研削することのできるツインヘッドク
ランクピン研削盤の研削制御方法に適用することにより
その特徴的な作用効果を顕著にすることができる。
研削制御方法は、前記ツインヘッド研削の定寸研削制御
方法において、最終研削加工の前の少なくとも1段階に
おいて、同時に工作物の測定を行い、その測定結果に基
づいて次の研削加工工程における工作物1回転当たりの
研削切込み量を演算する回数を複数回とすること、例え
ば、粗研削と精研削との間、及び精研削と最終研削との
間の2回行うことにより、きめ細かな定寸研削制御方法
により、更に高精度の研削作業を行うことができるもの
である。
研削盤の定寸研削制御装置は、それぞれに追従式定寸装
置を備えた2つの砥石台によりクランク軸の異なるクラ
ンクピンを同時に各々独立して研削することのできるツ
インヘッドクランクピン研削盤において、2つの砥石台
を加工位置に割出す手段と、2つの砥石台を研削するた
めに前進させる手段と、2つの砥石台において最終研削
加工の前の少なくとも1段階において、同時に工作物の
測定を行う手段と、その測定結果に基づいて次の研削加
工工程における工作物1回転当たりの研削切込み量を演
算する手段と、その演算された切込み量により研削を行
うために砥石台を前進させる手段とを備えていることに
より、工作物であるクランク軸に掛かる負荷が偏ること
なく、精度の高い研削加工が可能となると共に、2つの
砥石台が同時に後退することにより定寸装置等の他の部
分への干渉を避けることができるツインヘッドクランク
ピン研削盤を提供することができる。
る。本発明をツインヘッドクランクピン研削盤に適用し
た実施例であり、ツインヘッドクランクピン研削盤はそ
の平面図を図1に示すように左右2つの加工ヘッドであ
る砥石台8、9を左右方向・前後方向に摺動自在に設
け、その砥石台8、9の砥石軸と平行する位置に工作物
であるクランクシャフトWを支持する主軸台18及び心
押台17が設置されている。すなわち、ベッド1上には
その長手左右方向(Z軸方向)のZ軸案内レール2上に
右側砥石台8を載置する右側Z軸テーブル6が送りねじ
3により摺動自在に設けられ、それと同列にベッド1上
の長手左右方向(Z軸方向)に左側砥石台9を載置する
左側Z軸テーブル7が送りねじ4により摺動自在に設け
られている。左右のそれぞれのZ軸テーブル6、7に
は、砥石14、15を回転駆動自在に具備する砥石台
8、9が前記長手左右方向(Z軸方向)と直交する前後
方向(X軸方向)にそれぞれの送りねじ12、13によ
り摺動自在に設けられている。
軸台18、心押し台17が設置されており、その間に工
作物であるクランクシャフトWを一対のセンターにより
支持するようになっている。主軸台18にはクランクシ
ャフト回転駆動用のサーボモータ18Mが設けられ、チ
ャック等によりクランクシャフトWの軸端を把持して回
転駆動できるように構成され、一方心押し台17はその
センターによりクランクシャフトWの軸芯を支持するよ
うに構成されている。
ボモータが設けられ、後に説明する制御装置により制御
される。すなわち、長手左右方向(Z軸方向)に右側砥
石台8を載置する右側Z軸テーブル6を移動するための
送りねじ3の端部にはエンコーダ70付きのサーボモー
タ60が設けられ、左側Z軸テーブル7のための送りね
じ4にはエンコーダ72付きのサーボモータ68が設け
られている。また、左右のそれぞれのZ軸テーブル6、
7上には、砥石台8、9の前後方向(X軸方向)摺動用
の送りねじ12、13の端部にエンコーダ50、52付
きサーボモータ44、48が設けられている。砥石台
8、9には砥石14、15が回転駆動されるように支持
されており、当然砥石駆動用の駆動モータが砥石台8、
9に内蔵されている。
クピン研削盤の概略の構成は以上のようになっており、
工作物であるクランクシャフトWを主軸台18、心押し
台17間に支持し、左右Z軸テーブル6,7をサーボモ
ータ60、68により砥石14、15がクランクシャフ
トWの加工位置、図1ではクランクピンCP(イ)及び
CP(ハ)と整列する位置に割出す。次に主軸台18の
エンコーダ18E付き主軸駆動サーボモータ18Mを回
転しクランクシャフトWを制御回転させる。その際クラ
ンクシャフトWはその軸受部の軸芯に於いて回転される
ので、加工箇所であるクランクピンCP(イ)〜CP
(ハ)は旋回運動をすることになる。そして、左右両テ
ーブル6、7上のX軸方向送りネジ12、13を各サー
ボモータ44、48により前進後退をさせる。その際、
加工箇所であるクランクピンCP(イ)、(ハ)は旋回
しているので、制御手段により主軸サーボモータ18M
の回転と同期させて砥石台8、9を前後動させながら回
転砥石14、15により研削加工を行う。研削作業にあ
わせて砥石台8,9のサーボモータ44、48により切
込み前進運動を与え、徐々に最終仕上げ寸法に仕上げる
ように作動する。
ンクピン研削盤には、仕上げ寸法を制御するために各砥
石台8、9の上面には、図2に示すように定寸装置20
が載置されている。この定寸装置20は、旋回するクラ
ンクピンに絶えず接触しながら追従して加工箇所の寸法
測定を行う形式の公知の追従式定寸装置(例えば、イタ
リア、マーポス社製)であり、以下、図2に基づいて説
明する。砥石台9の上面に定寸装置20の支持部材21
が載置され、該支持部材21に枢支され砥石15の前方
に延びる第1アーム22の先端に第2アーム23が枢支
され、更に第2アーム23の先端に約直角に採寸用の測
定棒28が固定されている。該測定棒28は、その先端
に固定され、加工箇所であるクランクピンCP(ハ)の
外周に接触するVブロック25と、その中心に進退自在
に設けられたプローブ27とからなり、該プローブ27
の前進後退を電気的に検出して電気信号として出力する
構造となっている。該Vブロック25の先端にはガイド
部材26が固定されており、測定棒28のVブロック2
5がクランクピンCP(ハ)に係合するためのガイドの
役目をしている。定寸装置20には、休止位置(2点鎖
線位置)と測定位置(実線位置)とに測定棒28を移動
するための作動装置が設けられている。砥石台9の上面
には油圧シリンダ31が設けられ、前記第1アーム22
の後端に垂直に、しかもオフセットして取付けられた操
作片30を前記シリンダ31のピストン32により押圧
することにより第1アーム22を上方へ回動させ、図2
に2点鎖線で示される休止位置に保たれる。この時第2
アーム23は第1アーム22先端に枢支されているのみ
であるので位置が保てないので、第1アーム22の先端
部下方に第3アーム24が固定されており、第3アーム
24先端の支持突起29により第2アーム23の位置を
保つように構成されている。2点鎖線の休止位置から、
油圧シリンダ31のピストン32を戻すことにより徐々
に測定棒28が降下しクランクピンCP(ハ)の位置に
くると、まずガイド部材26がクランクピンCP(ハ)
に接触し、ガイド部材26に沿ってクランクピンCP
(ハ)がVブロック25に係合するようになっており、
その時点では第2アーム23は第3アーム24の支持突
起29から離れて自由に回動できるようになっている。
クピン研削盤の制御装置を説明する。図3に示すよう
に、本制御系は、数値制御装置置78を備えており、数
値制御装置78は、右側砥石制御用CPU80及び左側
砥石制御用CPU90、ROMI09、RAM111が
バス88を介して相互に接続可能に構成されている。右
側砥石制御用CPU80には、インターフェース82を
介し、X軸サーボモータ用制御回路84、Z軸サーボモ
ータ用制御回路86が接続されている。X軸サーボモー
タ用制御回路84には、右側X軸サーボモータ44が接
続され、この右側X軸サーボモ一タ44には、前述した
ようにエンコーダ50が配置され、このエンコーダ50
は、X軸サーボモータ用制御回路84に接続されてい
る。Z軸サーボモータ用制御回路86には、右側Z軸サ
ーボモータ60が接続され右側Z軸サーボモータは、前
述したエンコーダ70が配置され、このエンコーダダ7
0は、Z軸サ一ボモータ用制御回路86に接続されてい
る。
ンターフェース92を介して、X軸サーボモータ用制御
回路94、Z軸サーボモータ用制御回路96、主軸サー
ボモータ用制御回路98が接続されている。X軸サーボ
モータ用制御回路94には、左側X軸サーボモータ48
が接続されこの左側X軸サーボモ一タ48には、エンゴ
ーダ52が配置され、このエンコーダ52は、X軸サー
ボモータ用制御回路94に接続されている。Z軸サーボ
モータ用制御回路96には、左側Z軸サーボモータ68
が接続されこの左側Z軸サーボモータにはエンコーダ7
2が配置され、このエンコーダ72は、Z軸サーボモー
タ用制御回路96に接続されている。主軸サーボモ一夕
用制御回路98には、主軸サーボモータ18Mが配置さ
れ、この主軸サーボモータ18Mには、エンコーダ18
Eが配置され、このエンコーダ18Eは、主軸サーボモ
ータ用制御回路98に接続されている。また,上記バス
88には、インターフェース101を介して、CRT1
03及びテンキー105等を備えた入出力装置107が
接続れている。ROM109には、システム制御プログ
ラムなどが記億され、RAM111には加工プログラム
などが記憶されている。更に数値制御装置78のほか
に、バス88にはシーケンスコントローラ112がイン
ターフェース113を介して接続され、また左右両砥石
台に設けられた左右の定寸装置20L,20RがA−D
変換器を含むインターフェース114を介して接続され
ている。
について、その制御ステップを示す図4のフローチャー
トに沿って説明する。まず加工開始120の信号により
左右の砥石台8、9を、それぞれ加工箇所のクランクピ
ンCP(イ)、CP(ハ)に整列させるために割出しを
行う(121)。次に両砥石台を早送り前進(122)
させ、定寸装置をクランクピンの部分に挿入する(12
3)。砥石がクランクピンの加工部分に接触した段階か
ら両砥石台は粗研削送り前進(124)となり、一定量
研削した段階から精研削送り前進(125)となる。そ
こで砥石台の送りを止め零切り込み研削(126)すな
わち、スパークアウトを行いながら定寸装置により寸法
値測定(126)を行いその測定結果を元に仕上げ寸法
との差により最終研削に於いて研削する量を計算し、ワ
ークをあと何回転して仕上げるかあらかじめきめられた
ワークの回転数n(通常は3〜5回転程度)で徐して最
終研削工程におけるワーク1回転当たりの切込み量を計
算し(127)、その値により最終研削前進(128)
を行う。再び零切り込み研削(スパークアウト)(12
9)を行いそのクランクピンCP(イ)、CP(ハ)の
研削加工を終了し、定寸装置を休止位置に戻し、砥石台
を後退(130)させる。
り、概念的には上の線で表示されるように早送り前進か
ら定寸装置を挿入し加工部分に砥石が接触した段階
(イ)からクランクピンの8回転程度の間粗研削送り前
進となり、一定量研削した段階(ロ)から精研削送り前
進でクランクピンを5回転程度研削し(ハ)、そこで砥
石台の送りを止め零切り込み研削(スパークアウト)を
1〜2回転分行いながら定寸装置により寸法値測定を行
い、その測定結果に基づいて最終研削工程におけるワー
ク1回転当たりの切込み量を計算し(127)、その値
により最終研削前進を3〜5回転程度行い(ホ)、零切
り込み研削(スパークアウト)を1回転分行いその部分
の研削を終了し(ヘ)、砥石台を後退させる。
る左右2つの砥石台8、9により別のクランクピンCP
(イ)及びCP(ハ)を同時研削するものであり、その
加工進捗度が異なることになる。したがって、各クラン
クピンCP(イ)及びCP(ハ)の直径寸法は図5の下
方の線で現されるような軌跡を辿ることになる。工作物
であるクランクピンの研削前の直径がDbで、仕上げ直
径がDfで、その差が取り代となる。最初の粗研削、続
く精研削が行われるが2つの砥石台による研削加工は全
く同じではないので、零切り込み研削(スパークアウ
ト)時の寸法値測定では、仕上げ寸法との差すなわち最
終の取り代Δd1,Δd2には差異がでる。そこで本発
明の特徴として、その後の最終研削仕上げにおけるクラ
ンクピンの回転数nを決め(通常3〜5回転程度)、前
記最終研削での取り代Δd1,Δd2を徐して、クラン
クピン1回転当たりの各砥石台の切り込み量Δd1/
n,Δd2/nを計算し、最終研削をそれぞれの切り込
み量で行うことにより両砥石台による仕上げ寸法はクラ
ンクピンをn回回転したときに同時に終了することがで
きる。その後1回程度零切り込み研削(スパークアウ
ト)を行い、その部分CP(イ),CP(ハ)の研削加
工を終了し、定寸装置を休止位置に戻し、砥石台を同時
に後退させる。
クランクシャフトに掛かる負荷が偏ることなく、精度の
高い研削加工が可能となると共に、2つの砥石台が同時
に後退することにより定寸装置の他の部分への干渉が避
けられる。更に、図4の[全ピン研削終了?]のステッ
プ(131)に戻り、この場合には未だクランクピンC
P(ロ),CP(ニ)の研削加工が残っているので(N
o)となり、再び最初のステップに戻り、両砥石をクラ
ンクピンCP(ロ)、CP(ニ)に整列させる位置に砥
石台8、9を割出し(121)、同様の研削サイクルが
実行され、全てのクランクピンの研削加工が終了すれ
ば、両砥石台が左右両端の原位置に復帰(132)して
全ての研削サイクルが終了(133)する。
形例を図6について説明する。概略は前記図4と同様で
あり、まず加工開始(140)の信号により左右の砥石
台を、それぞれ加工箇所であるクランクピンCP
(イ)、CP(ハ)に整列させるために割出しを行う
(141)。次に両砥石台8,9を早送り前進させ(1
42)、定寸装置をクランクピンの部分に挿入する(1
43)。砥石がクランクピンの加工部分に接触した段階
から両砥石台は粗研削送り前進(144)となり、一定
量研削した段階で寸法測定を行い、その測定値により次
の段階の精研削におけるクランクピン1回転当たりの切
り込み量を計算(145)し、その計算結果に基づいて
精研削送り前進を行う(146)。精研削が終了した段
階でまた、定寸装置により寸法測定を行いその測定結果
を元に仕上げ寸法との差を計算し、最終研削におけるワ
ークの1回転当たりの切り込み量を計算し(147)、
その値により最終研削前進を行う(148)。最終研削
が終了してから零切り込み研削(スパークアウト)を行
い(149)そのクランクピンCP(イ)、CP(ハ)
の研削加工を終了し、定寸装置を休止位置に戻し、砥石
台を後退させる(150)。以後の動作は図4の場合と
同じである。2つの左右砥石台8、9の切り込み送り量
を2回の寸法測定の結果に基づいて調整して、その研削
作業終了時を一致させているので、クランクピンに掛か
る研削抵抗が均一となるので、より高精度の研削を行う
ことができる。なお、ステップ(145)、(147)
における定寸測定は、前工程(144)、(146)の
切込みを終了し、スパークアウト状態で行われる。
ンヘッドクランクピン研削盤に適用したものであるが、
本発明の研削制御方法は、クランクピン研削に限らず、
同一の工作物の2つの加工箇所を同時に加工するもので
あれば適用可能であり、例えばプランジカットのできる
円筒研削盤等にも適用できるものである。
2つの砥石台により同一の工作物の異なる加工箇所に同
時に各々独立して研削加工を行うことのできるツインヘ
ッド研削盤の研削制御方法であって、仕上げ研削加工の
前の少なくとも1段階において、同時に工作物の測定を
行い、その測定結果に基づいて工作物1回転当たりの仕
上げ研削の切り込み量を演算し、その切り込み量により
仕上げ研削を行うようにしたので、2つの研削ヘッドの
研削作業終了時を一致させることができ、工作物に掛か
る研削抵抗が均一となるので、真円度等に悪影響を与え
る恐れがなく、高精度の研削を行うことができる。
研削制御方法をクランクピン研削盤に適用することによ
り、2つのクランクピンの研削加工終了時を一致させる
ことができ、クランク軸に掛かる研削抵抗が均一となる
ので、クランクピンの真円度等に悪影響を与える恐れが
なく、高精度の研削を行うことができると共に、2つの
砥石台が同時に後退することになるので、定寸装置等が
他の部分に干渉する恐れがなくなる。
研削制御方法において、同時に工作物の測定を行い、そ
の測定結果に基づいて工作物1回転当たりの研削の切り
込み量を演算する回数を複数回とすることにより更に高
精度の研削を行うことができる。
面図。
ける定寸装置を現す側面図。
寸研削制御装置を示すブロック図。
寸研削制御の制御フローチャート。
寸研削制御の研削サイクル図。
寸研削制御の他の制御フローチャート。
Claims (4)
- 【請求項1】それぞれに定寸装置を備えた2つの砥石台
により同一の工作物の異なる加工箇所に同時に各々独立
して研削加工を行うことのできるツインヘッド研削盤の
研削制御方法であって、最終研削加工の前の少なくとも
1段階において、同時に工作物の測定を行い、その測定
結果に基づいて次の研削加工工程における工作物1回転
当たりの研削切込み量を演算し、その切込み量により次
工程の研削を行うことを特徴とするツインヘッド研削盤
の定寸研削制御方法。 - 【請求項2】それぞれに追従式定寸装置を備えた2つの
砥石台によりクランク軸の異なるクランクピンを同時に
各々独立して研削することのできるツインヘッドクラン
クピン研削盤の研削制御方法であって、最終研削加工の
前の少なくとも1段階において、同時に工作物の測定を
行い、その測定結果に基づいて次の研削加工工程におけ
る工作物1回転当たりの研削切込み量を演算し、その切
込み量により次工程の研削を行うことを特徴とするツイ
ンヘッドクランクピン研削盤の定寸研削制御方法。 - 【請求項3】前記ツインヘッド研削の定寸研削制御方法
において、最終研削加工の前の少なくとも1段階におい
て、同時に工作物の測定を行い、その測定結果に基づい
て次の研削加工工程における工作物1回転当たりの研削
切込み量を演算する回数を複数回とすることを特徴とす
る請求項1又は請求項2記載のツインヘッド研削盤の定
寸研削制御方法。 - 【請求項4】それぞれに追従式定寸装置を備えた2つの
砥石台によりクランク軸の異なるクランクピンを同時に
各々独立して研削することのできるツインヘッドクラン
クピン研削盤において、2つの砥石台を加工位置に割出
す手段と、2つの砥石台を研削するために前進させる手
段と、2つの砥石台において最終研削加工の前の少なく
とも1段階において、同時に工作物の測定を行う手段
と、その測定結果に基づいて次の研削加工工程における
工作物1回転当たりの研削切込み量を演算する手段と、
その演算された切込み量により研削を行うために砥石台
を前進させる手段とを備えていることを特徴とするツイ
ンヘッドクランクピン研削盤の定寸研削制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31988798A JP3687770B2 (ja) | 1998-10-23 | 1998-10-23 | ツインヘッド研削盤の定寸研削制御方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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