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JP2000117626A - ウェーハ研磨装置及び研磨量検出方法 - Google Patents

ウェーハ研磨装置及び研磨量検出方法

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Publication number
JP2000117626A
JP2000117626A JP29571998A JP29571998A JP2000117626A JP 2000117626 A JP2000117626 A JP 2000117626A JP 29571998 A JP29571998 A JP 29571998A JP 29571998 A JP29571998 A JP 29571998A JP 2000117626 A JP2000117626 A JP 2000117626A
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polishing
wafer
detector
amount
carrier
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JP29571998A
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Minoru Numamoto
実 沼本
Takao Inaba
高男 稲葉
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
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Priority to DE19982290T priority patent/DE19982290T1/de
Priority to PCT/JP1999/005714 priority patent/WO2000023228A1/ja
Priority to GB0222814A priority patent/GB2380700B/en
Priority to TW088117876A priority patent/TW411299B/zh
Priority to GB0014585A priority patent/GB2347102B/en
Priority to MYPI99004477A priority patent/MY123230A/en
Priority to US09/581,797 priority patent/US6402589B1/en
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 研磨中のウェーハの研磨量が、簡単により高
精度に測定できるウェーハ研磨装置の実現。 【解決手段】 表面に研磨布14が設けられた回転する研
磨定盤11と、ウェーハ100 を研磨布に所定の圧力で接触
させるキャリア41と、研磨布14に所定の圧力で接触する
ようにウェーハの周囲に設けられるパッド61と、ウェー
ハの裏面又はキャリアとパッドとの相対位置の変化を検
出する検出器51,52 と、検出信号を処理して研磨量を演
算する演算手段83と、研磨動作を制御する制御手段83と
を備えるウェーハ研磨装置であって、演算手段は、研磨
定盤の1回転中に複数回検出信号をサンプリングするサ
ンプリング手段と、1回転のサンプリング回数の整数倍
のサンプリングデータを平均して移動平均データを算出
する移動平均算出手段84と、移動平均データより研磨量
を演算する研磨量演算手段85とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェーハ研磨装置
及びそこでの研磨量検出方法に関し、特にウェーハ上に
ICパターンを形成する工程の途中で表面を平坦化する
のに使用される化学的機械研磨(Chemicla Mechanical P
olishing:CMP) 法によるウェーハ研磨装置及び研磨量検
出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ICの微細加工が進んでおり、多
層に渡ってICパターンを形成することが行われてい
る。パターンを形成した層の表面にはある程度の凹凸が
生じるのが避けられない。従来は、そのまま次の層のパ
ターンを形成していたが、層数が増加すると共に線やホ
ールの幅が小さくなると良好なパターンを形成するのが
難しく、欠陥などが生じ易くなっていた。そこで、パタ
ーンを形成した層の表面を研磨して表面を平坦にした
後、次の層のパターンを形成することが行われている。
このようなICパターンを形成する工程の途中でウェー
ハを研磨するのには、CMP法によるウェーハ研磨装置
(CMP装置)が使用される。
【0003】図1は、ICの製造工程におけるCMP法
による加工を説明する図であり、(1)は層間絶縁膜の
表面を研磨して平坦化する処理を、(2)は穴の部分の
メタル層のみが残るように表面を研磨する処理を示す。
図1の(1)に示すように、基板1上にメタル層などの
パターン2を形成した後層間絶縁膜3を形成すると、パ
ターン2の部分が他の部分よりも高くなり、表面に凹凸
が生じる。そこで、CMP装置で表面を研磨し、右側の
ような状態にした後次のパターンを形成する。また、層
間を接続するメタル層を形成する場合には、(2)に示
すように、下層のパターン2の上に接続穴を形成した
後、メッキなどでメタル層4を全面に形成する。その
後、CMP装置で表面のメタル層4がすべて除去される
まで研磨する。
【0004】図2は、CMP装置の基本構成を示す概略
図である。図示のように、CMP装置は、研磨定盤11
とウェーハ保持ヘッド20とを有する。研磨定盤11の
表面には、弾性がある研磨布14が貼り付けられてい
る。研磨定盤11は、スピンドル12を介してモータ1
3に連結されており、図の矢印の方向に回転する。回転
する研磨定盤11の研磨布14上には、図示していない
ノズルから研磨材であるスラリが供給される。上記の研
磨布14には、スラリのウェーハとの接触面への供給を
容易にするために溝が設けられる場合もある。ウェーハ
保持ヘッド20は、研磨するウェーハを保持して研磨布
14に所定の圧力で押し付けながら回転する。これによ
り、保持されたウェーハの表面が研磨される。図ではウ
ェーハ保持ヘッド20が1個の場合を示したが、1個の
研磨定盤に複数個のウェーハ保持ヘッド20が設けられ
る場合もある。
【0005】ウェーハ保持ヘッド20のウェーハ保持機
構は各種ある。例えば、特開平6-79618 号公報、特開平
8-229808号公報及び特開平10-175161 号公報は、吸着な
どによりウェーハをキャリアに密着して保持し、キャリ
アを押すことによりウェーハを研磨布に押し付けるウェ
ーハ研磨装置を開示している。また、CMP装置ではな
くラップ装置ではあるが、特開昭51-90095号公報も接着
剤や両面テープなどでウェーハをキャリアに貼り付けて
保持し、キャリアを押すことによりウェーハを研磨布に
押し付けるラップ装置を開示している。このような装置
は、研磨中のウェーハの保持が確実に行えるが、キャリ
アとウェーハの裏面との間にごみなどの異物があると、
キャリアからの押圧力をウェーハ全面に均一に伝達する
ことができず、ウェーハ全面を均一に研磨するのが難し
いという問題がある。このような問題を解決するため、
特開平1-188265号公報は、キャリアに空気の吹き出し口
を設け、ウェーハの裏面から空気圧を印加して定盤に押
し付け、キャリアとウェーハを非接触に保ちながら研磨
するラップ装置を開示している。また、本出願人は、特
願平9-138925号で、空気の吹き出し口を設けたキャリア
を押圧するエアーバックを設けることにより、ウェーハ
を非接触で研磨布に押し付ける圧力の調整を容易にした
ウェーハ研磨装置を開示している。
【0006】CMP装置では、ICパターンの表面を所
定量だけ正確に研磨することが要求される。研磨量を正
確に管理するため各種の方法が行われ提案されている。
もっとも正確に管理する方法には、研磨量を測定しなが
ら少しずつ研磨するプロセス制御方法がある。この方法
は、必要な膜圧にするために、数秒研磨しては残る膜圧
を測定し、研磨量が不足であれば再度研磨することを繰
り返す。しかし、これでは生産性が非常に低く、量産に
適用するのは難しいという問題があった。研磨量を管理
する別の方法は、研磨プロセスを安定させて時間管理す
る方法である。しかし、研磨プロセスのばらつきのため
研磨量を高精度に管理するのは難しく、研磨時間と研磨
量の関係をモニタするためにダミーウェーハを使用する
ので、スループットが低下するといった問題があった。
他に、酸化膜下のメタル配線層との容量を検出する方式
や、研磨に必要なトルクが層の種類によって異なること
を利用してトルクの変化を検出する方式などが提案され
ている。しかし、適用できる範囲が制限されることや、
検出精度の点などで十分とはいえないのが現状である。
【0007】そこで、研磨中のウェーハの厚さを直接測
定してその変化から研磨量を算出して管理するのが望ま
しいが、研磨中のウェーハの厚さを直接測定するには難
しい。そこで、ウェーハの厚さの変化に相当する量を測
定する各種の方法が提案されている。例えば、前述の特
開昭51-90095号公報は、ラップ定盤上に配置される試料
保持具に電気マイクロメータなどの検出器を構成する部
品の一方を設け、ワークを貼り付けた試料保持枠に他方
の部品を設けてワーク厚の変化を検出するラップ装置を
開示している。試料保持具はワークと同様にラップ定盤
に接触しており、試料保持枠の変位を検出すれば研磨量
が検出できる。しかし、このラップ装置では、試料保持
枠をラップ定盤に押し付けるように試料保持具から付勢
しており、試料保持具と試料保持枠の間でラップ定盤の
回転や試料保持枠の回転に伴う相互力が働き、ワークの
ラップ定盤への押し付け力が変動するという問題があ
る。特に、CMP装置の場合定盤の表面には弾性のある
研磨布が設けられており、回転に伴う試料保持具の振動
が大きくなるという問題を生じる。
【0008】上記のような問題を解決するため、前述の
特開平8-229808号公報及び特開平10-175161 号公報は、
ウェーハの周囲に研磨面調整リングを設けて、その内部
での研磨布の変動を低減してウェーハの縁への研磨圧力
の偏在を抑制する構成を開示している。特に、特開平10
-175161 号公報は、電気マイクロメータなどの検出器を
構成する部品の一方をウェーハを保持するキャリアに設
け、他方の部品をウェーハと研磨面調整リングの間の研
磨布と接触して変位する部材に設けて、ワーク厚の変化
を検出するCMP装置を開示している。この装置であれ
ば、キャリアと研磨布と接触して変位する部材の間の相
互の付勢力はほとんど無視でき、部材が研磨布と接触す
る位置も研磨面調整リングの内側の比較的変動の少ない
部分であり、正確な測定が可能なはずである。しかし、
この装置では、ウェーハ保持ヘッド及びキャリアの回転
に伴う周期的な変動がそのまま測定結果に影響するた
め、実際には信号処理が難しいという問題があった。
【0009】そこで、本出願人は、特願平10-189039 号
で、研磨面調整リング又は研磨面調整リングの内側にリ
ング状のパッドにキャリアの中心部を通過するアームを
設け、このアームとキャリアの中心部との上下方向の変
位を検出する検出器を設けることにより、ウェーハ保持
ヘッド及びキャリアの回転に伴う周期的な変動の影響を
低減したウェーハ研磨装置を開示している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の特願平
10-189039 号に開示されたウェーハ研磨装置でウェーハ
厚の変化を検出する場合であっても、その検出信号は非
常に変動が激しく、この検出信号から正確な研磨量を算
出して必要な研磨量だけ研磨されるように制御するのは
非常に難しかった。
【0011】本発明はこのような問題を解決するための
もので、ウェーハ研磨装置における研磨量を正確に検出
できるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を実現するた
め、本発明のウェーハ研磨装置及びそこでの研磨量検出
方法では、研磨定盤の1回転中のサンプリング回数が複
数回になるサンプリング周期で検出器の検出信号をサン
プリングし、1回転のサンプリング回数の整数倍のサン
プリングデータを平均して移動平均データを算出し、こ
の移動平均データより研磨量を演算する。
【0013】すなわち、本発明のウェーハ研磨装置は、
表面に研磨布が設けられた回転する研磨定盤と、研磨定
盤の回転軸に平行な異なる回転軸で回転し、ウェーハを
前記研磨布に所定の圧力で接触させるキャリアと、研磨
布に所定の圧力で接触するようにウェーハの周囲に設け
られるパッドと、ウェーハの裏面又はキャリアとパッド
との相対位置の変化を検出する検出器と、検出器の検出
信号を処理して研磨量を演算する演算手段と、演算され
た研磨量に応じて研磨動作を制御する制御手段とを備え
るウェーハ研磨装置であって、演算手段は、研磨定盤の
1回転中のサンプリング回数が複数回になるサンプリン
グ周期で検出器の検出信号をサンプリングするサンプリ
ング手段と、1回転のサンプリング回数の整数倍のサン
プリングデータを平均して移動平均データを算出する移
動平均算出手段と、移動平均データより研磨量を演算す
る研磨量演算手段とを備えることを特徴とする。
【0014】ウェーハ研磨装置では、研磨定盤とキャリ
ア(ウェーハ保持ヘッド)はそれぞれの周期で回転す
る。研磨定盤とキャリアは、それぞれ若干の傾きやうね
りがあるので、ウェーハ厚が一定であっても検出器の検
出信号は研磨定盤とキャリアの回転周期に応じて変化す
る。具体的には、検出信号は、2つの周期の最小公倍数
の周期で変化する。従って、2つの回転周期が同一であ
ればその周期で繰り返し同じように変化し、一方の回転
周期が他方の回転周期の整数倍であれば大きな方の周期
で繰り返し同じように変化し、2つの回転周期が若干異
なるか又は一方の周期の整数倍が他方の周期と若干異な
る場合にはうねるように変化する。通常は、研磨定盤と
キャリアの回転周期を同じに設定するか、研磨定盤の回
転周期の方がキャリアの回転周期より長く、整数倍に設
定するので、研磨定盤の1回転毎に同じような変化をす
る。本発明のウェーハ研磨装置及びそこでの研磨量検出
方法では、研磨定盤の1回転中に複数回サンプリング
し、1回転のサンプリング回数の整数倍のサンプリング
データを平均して移動平均データを算出するので、変動
の少ない実際のウェーハ厚の変化に近いデータが得られ
る。
【0015】しかし、上記のような移動平均データを算
出しても、研磨開始からある程度の時間までは、全面に
渡るスラリの供給が安定せず、研磨による熱の発生が始
まるので、データは安定せず、不規則に変動する。そこ
で、研磨開始から所定時間経過するまでのデータは使用
せず、所定時間経過後のデータにより研磨量を演算する
ことが望ましい。
【0016】更に、研磨による熱の発生は研磨の間行わ
れるので、検出器を支持するキャリアやパッド及びアー
ムなどの各部の温度分布が変化して熱膨張量が変化する
ので、検出器の相対位置を変化させる。これにより検出
信号が変化する。また、検出器自体にも温度特性がある
ので、検出器の部分の温度が変化すれば検出信号が変化
する。このような要因による検出信号の変化は、研磨の
開始から繰り返し同じように発生する。研磨量演算手段
に、サンプル用ウェーハを研磨した時の演算した研磨量
と、研磨の前後でそのサンプル用ウェーハの厚さを別の
測定器で実際に測定した実測値とから算出した補正デー
タを記憶した補正データ記憶手段と、研磨量演算手段の
演算した研磨量を補正データに基づいて補正し、研磨量
として出力する補正手段とを設けることが望ましい。
【0017】本発明は、キャリアにウェーハを固定して
研磨する研磨装置でも有効であるが、ウェーハの裏面と
の間に圧力流体層を形成する圧力流体層形成手段をキャ
リアに設けて、圧力流体層によりウェーハを研磨布に押
し付ける構成にも適用可能である。圧力流体層によりウ
ェーハを研磨布に押し付ける構成のウェーハ研磨装置の
場合、図1の(2)に示したような絶縁材料層上に形成
したメタル層を研磨して除去する処理については、メタ
ル層が除去されて表面の一部に絶縁材料層が現れた時点
で検出信号が急激に減少し、表面のメタル層が除去され
た時点で検出信号が再び増加することが分かった。従っ
て、絶縁材料層上に形成したメタル層を研磨して除去す
る場合には、検出信号の変化を観察することで、表面の
メタル層が除去された時点が分かるので、例えば、検出
信号が急激に減少した後、再び増加を開始した時点から
若干余分に研磨すれば、図1の(2)に示すようなメタ
ル層の除去が正確に行える。
【0018】上記のように、研磨による熱で各部に温度
分布を生じるので、検出器の付近の温度を検出する温度
検出器を設けて検出器の温度特性に従って補正したり、
検出器が相対位置を検出する部分からウェーハの裏面又
はキャリアのウェーハに面する部分の間の部材の少なく
とも一部の温度を検出する温度検出器と、検出器が相対
位置を検出する部分からパッドの研磨布に面する部分ま
での部材の少なくとも一部の温度を検出する温度検出器
を設けて、これらの温度検出器で検出した温度に基づい
て関係する部分における熱膨張量の差を算出して熱膨張
量の差分だけ検出信号を補正するようにすれば、検出精
度が向上する。
【0019】キャリアが保持されるウェーハ保持ヘッド
は回転するので、検出器の検出信号や各温度検出器の検
出信号を伝達するため、ウェーハ保持ヘッドの回転軸の
内部に電気信号を伝達経路が収容されたスリップリング
を設けることが望ましい。この時、検出信号のアナログ
処理回路とその出力をデジタルデータに変換するAD変
換回路をウェーハ保持ヘッドに設け、デジタルデータを
スリップリングを介して外部に設けたデータ処理回路に
伝送することが望ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】図3は本発明の実施例のウェーハ
保持ヘッドの断面図である。図3に示すように、ウェー
ハ保持ヘッド20はヘッド本体21と、ガイドリング2
2と、ゴムシート23と、研磨面調整リング30と、キ
ャリア部材41と、リテーナーリング43と、基準パッ
ドリング61と、基準パッドリング61に取り付けられ
るアーム62と、差動トランスを構成するボビン51と
コア(鉄心)52などで構成される。
【0021】ヘッド本体21は円板状で、上面は回転軸
91が固定され、図示していないモータにより回転され
る。また、ヘッド本体21には気体供給路26、27が
形成されている。気体供給路26、27は、図6で一点
鎖線で示すように、ウェーハ保持ヘッド20の外部まで
延び、レギュレータ72、73を介して気体ポンプ71
に接続される。
【0022】キャリア部材41は、ほぼ円柱状で、ヘッ
ド本体21の下部に配置される。キャリア部材41の上
にはアーム62を避けるように部材42が取り付けられ
ており、キャリア部材41の上面の中心には、差動トラ
ンスを構成するコア52がポール54により支持されて
いる。キャリア部材41の下面には凹部46が形成さ
れ、ここにウェーハ100が保持される。凹部46の周
囲にはウェーハ100の飛び出しを防止してウェーハ1
00の位置を規制するリテーナーリング43が設けられ
ている。更に、キャリア部材41の下面の周辺部には、
気体供給路44が形成されている。気体供給路44は、
図6で一点鎖線で示すように、ウェーハ保持ヘッド20
の外部まで延び、レギュレータ74を介して気体ポンプ
71に接続される。気体供給路44に気体を供給する
と、凹部46に圧力気体層が形成され、この圧力気体層
を介してウェーハ100が研磨布14に押し付けられ
る。気体供給路44からは同じ圧力の気体が吹き出すの
で中心方向には気体の流れは形成されず、気体供給路4
4の内側の圧力気体層の圧力は一様である。なお、図示
していないが、キャリア部材41が未研磨のウェーハを
ローダから取り上げて保持しながら研磨布14上に移動
し、研磨済みのウェーハをアンローダに戻すために、一
時的にウェーハを吸着するためのサクション用吸気経路
と気体ポンプが設けられているが、ここでは図示を省略
している。
【0023】基準パッドリング61は、キャリア部材4
1の外側の環状の部材で、アーム62が3箇所で固定さ
れている。アーム62の中心、すなわちウェーハ100
の中心軸上の部分には、穴55が設けられ、その穴に入
るように取付け部材53により差動トランスを構成する
ボビン51が固定されている。上記のコア52は、ボビ
ン51内に位置し、差動トランスを構成する。
【0024】研磨面調整リング30は、基準パッドリン
グ61の外側に設けられる環状の部材である。更に、研
磨面調整リング30の外側にはヘッド本体21の下側に
固定されるガイドリング22が設けられ、その間にゴム
シート23が挟みこまれて固定されている。ゴムシート
23は、均一な厚さで円板状に形成され、環状の止め金
231及びガイドリング22によりヘッド本体21に固
定され、円形の第1気体室(エアーバック)24と、そ
の回りの環状の第2気体室25が形成される。気体供給
路26と27はそれぞれ第1気体室24と第2気体室2
5につながっており、気体供給路26と27に気体を供
給することにより第1気体室24と第2気体室25が膨
らむ。第1気体室24はキャリア部材41に固定される
部材42の上にあり、気体供給路26に供給する気体の
圧力を高めると第1気体室24が膨らみキャリア部材4
1を下に付勢する。この付勢力は、凹部46の圧力気体
層を介してウェーハ100の押圧力を高める。従って、
気体供給路26に供給する気体の圧力を調整すること
で、ウェーハ100の研磨布14への押圧力を設定でき
る。また、第2気体室25は研磨面調整リング30の上
にあり、気体供給路27に供給する気体の圧力を高める
と第2気体室25が膨らみ研磨面調整リング30を研磨
布14に押し付ける。従って、気体供給路27に供給す
る気体の圧力を調整することで、研磨面調整リング30
の研磨布14への押圧力を設定できる。なお、本実施例
では、基準パッドリング61はアーム62を含めた自重
で研磨布14に当接するが、研磨面調整リング30と同
様にゴムシートによるエアーバックを利用して所定の押
圧力で研磨布14へ押し付けるようにしてもよい。
【0025】ガイドリング22はヘッド本体21に固定
されているが、キャリア部材41、基準パッドリング6
1及び研磨面調整リング30は固定されていない。キャ
リア部材41は、キャリア部材41に固定された3個の
連結部材45とガイドリング22に設けたピン28によ
り、ガイドリング22に対して狭い範囲で移動可能なよ
うに位置が規制されている。同様に、研磨面調整リング
30は研磨面調整リング30に固定された連結部材とガ
イドリング22に設けたピンにより、ガイドリング22
に対して位置が規制され、基準パッドリング61は研磨
面調整リング30に設けたピン31により、研磨面調整
リング30に対して位置が規制されている。
【0026】図4は、実施例の相対位置の測定に関係す
る各部及び電気信号に関係する部分の構成を示す図であ
る。図4に示したように、ウェーハ保持ヘッド20には
電気マイクロメータを構成するボビン51とコア52が
設けられる。更に、図示の位置に温度を検出するための
サーミスタ72〜74が設けられる。また、凹部46の
圧力気体層の厚さを検出するためのセンサ71が設けら
れる。センサ71は、例えば、渦電流センサである。な
お、気体供給路44に供給する気体の圧力を一定にすれ
ば圧力気体層の厚さはほぼ一定であり、センサ71を省
くことも可能である。
【0027】電気マイクロメータを構成するボビン51
はアーム62に固定され、コア52はキャリア部材41
に固定されているので、コア52のボビン51に対する
変位、すなわち電気マイクロメータの出力変化はウェー
ハ100の表面と裏面の位置の差、すなわちウェーハ1
00の厚さの変化を示す。実際には、キャリア部材41
とウェーハ100の裏面との間には圧力流体層があるの
で、圧力流体層の変化分を差し引けば、ウェーハ100
の厚さの変化が得られる。この変化量が研磨量である。
【0028】ボビン51はアーム62に固定されてお
り、研磨布14の表面からは基準パッドリング61とア
ーム62の分だけ離れている。従って、基準パッドリン
グ61とアーム62が熱膨張により伸縮するとその伸縮
分は研磨量の誤差になる。同様に、コア52はポール5
4に固定されており、キャリア部材41の底面からはキ
ャリア部材41とそれに固定された部材56とポール5
4の分だけ離れており、これらが熱膨張により伸縮する
とその伸縮分は研磨量の誤差になる。研磨時には摩擦の
ため熱が発生し、これらの部分の温度が上昇するので、
高精度の研磨量検出をする上ではこの温度上昇による誤
差が無視できない。そこで、本実施例では、熱膨張が検
出結果に影響する部分には、アンバー材のような熱膨張
率の小さな材料を使用している。研磨布14に接触する
部分はセラミック材で構成する必要があるので、キャリ
ア部材41に相当する部材411はセラミック材で構成
し、図4に示すように中心部分にはアンバー材の部材5
6を埋め込み、ポール54はチタン材で構成している。
また、基準パッドリング61は、研磨布14に接触する
下側部分611をセラミック材で構成し、その上の部分
612をアンバー材で構成し、アーム62もアンバー材
で構成している。アンバー材の熱膨張率はセラミック材
にくらべて1桁小さく、このような構成により熱膨張に
起因する誤差は大幅に低減できる。
【0029】しかし、より高精度の検出を行うために、
本実施例では実際の温度を検出して熱膨張による誤差を
補正している。キャリア部材411とアンバー材の部材
56の部分にサーミスタ73を配置してこの部分の温度
を検出できるようにしている。更に、基準パッドリング
61のアンバー材で構成した上側部分612にもサーミ
スタ74を配置して温度を測定できるようにしている。
各部分の(ウェーハに垂直な方向の)長さと材料の熱膨
張率及び検出した温度からボビン51とコア52の熱膨
張による位置変化を算出し、検出結果をその分だけ補正
すれば誤差が低減できる。
【0030】また、ボビン51とコア52で構成される
電気マイクロメータの検出信号も温度により変化する。
そこで、ボビン51を固定する部材53にサーミスタ7
2を設けてボビン51の温度を検出して、あらかじめ測
定した電気マイクロメータの温度特性に基づいて補正し
ている。上記の電気マイクロメータ、センサ71及びサ
ーミスタ72〜74は、回転軸91により回転する部分
に設けられる。そこで、検出信号、センサ71の出力信
号及びサーミスタ72〜74の信号を外部に伝達するた
め、回転軸91の内部にはスリップリングが設けられて
いる。更に、検出信号、センサ71の出力信号及びサー
ミスタ72〜74の信号は微少な信号であり、雑音など
の影響を受けやすい。そこで、本実施例では、検出信
号、センサ71の出力信号及びサーミスタ72〜74の
信号を処理するアナログ処理回路81とアナログ処理回
路81の出力をサンプリングしてデジタル信号に変換す
るサンプリング・AD変換回路82をウェーハ保持ヘッ
ド20内に設け、変換したデジタル信号をスリップリン
グを介して外部のデータ処理手段83に伝達している。
データ処理手段83は、例えばコンピュータであり、上
記の電気マイクロメータの温度特性を補正する検出器温
度特性補正手段84や熱膨張による誤差を補正する熱膨
張補正手段85などの処理プロセスがソフトウエアで実
現されている。
【0031】以下、アナログ処理回路81、サンプリン
グ・AD変換回路82及びデータ処理手段83における
信号処理及びデータ処理について説明する。図5は、研
磨動作中に実際に得られる電気マイクロメータの検出信
号を模式的に示した図である。図5の(1)に示すよう
に、検出信号は激しく変動するので、ウェーハ厚の変化
を示すデータを得るには検出信号を処理することが必要
である。ここに示した信号は、研磨定盤11とウェーハ
保持ヘッド20が同じ周期で回転する場合の例であり、
検出信号は回転周期で激しく振動している。そこで、本
実施例では、サンプリング・AD変換回路82により、
研磨定盤11の1回転中に10回サンプリングし、10
回のサンプリングデータを平均して、図5の(2)に示
すような移動平均データを算出している。具体的には、
最初の10回のデータを平均して1回目の移動平均デー
タとし、2回目から11回目のデータを平均して2回目
の移動平均データとするといった処理を繰り返す。従っ
て、最初の検出結果が得られるのは1回転後である。通
常、研磨定盤1は30rpmから120rpmで回転
し、研磨に要する時間が2分程度であるので、最初のデ
ータが1回転後に得られても特に問題はない。但し、研
磨の終了の判定は、1回転前のデータであること、すな
わち1回転分だけ研磨が進んでいることを考慮して行う
必要がある。なお、移動平均データの算出を、1回転の
サンプリング回数の2倍以上の整数倍の回数のデータを
平均して行ってもよい。
【0032】上記のようにして算出した移動平均データ
に基づいて、データ処理手段83の研磨量演算手段85
が研磨量を算出する。図6の(1)は、図1の(1)に
示したような絶縁膜材料層3を研磨した時の移動平均を
示す図である。図示のように、研磨を開始してからある
時間経過するまでの期間Aでは、移動平均が激しく変動
している。研磨を行っているので、移動平均が増加する
ことは考えられず、このような変動は、研磨開始からあ
る程度の時間までは、全面に渡るスラリの供給が安定せ
ず、研磨による熱の発生が始まるなどの要因によると思
われる。この期間は同じ研磨条件であれば、比較的一定
であり、この期間を経過すれば移動平均データは安定す
るので、本実施例では、研磨量演算手段85は、研磨開
始から期間Aの間のデータは使用せず、期間Bのデータ
のみを使用して研磨量を算出する。
【0033】更に、図6の(1)に示すようなデータを
示す条件で研磨を行い、各種の研磨時間で研磨を停止
し、研磨の前後でウェーハの厚さ又は絶縁膜材料層の厚
さを測定した結果から、図6の(1)に示すようなデー
タを示す場合、研磨量の実測値は図6の(2)に示すよ
うな変化を示すことが分かった。このような差が生じる
のは、研磨による熱の発生は研磨の間行われるので、検
出器を支持するキャリアやパッド及びアームなどの各部
の温度分布が変化して熱膨張量が変化し、検出器の相対
位置を変化させるためと予想される。また、検出器自体
にも温度特性があるので、検出器の部分の温度が変化す
れば検出信号が変化する。このような移動平均データと
実測値の差は、研磨の条件が同じであれば、同じように
発生した。そこで、図6の(1)と(2)の差を算出し
て(3)のような補正値を算出して、補正手段86の補
正データ記憶手段87に記憶しておき、補正手段86が
研磨量演算手段85の算出した研磨量から上記の補正値
を減算して補正データを算出するようにした。
【0034】上記の補正は、図1の(2)に示すような
メタル層を研磨する場合にも適用可能である。また、本
実施例で、メタル層を研磨した場合の移動平均データを
観察したところ、特異な変化を示した。図7は、層間接
続ホールを形成する実際の層構造の例を示す図である。
下部の電極層2の上に絶縁材料層3を形成し、層間接続
ホールに相当する穴をフォトリソグラフィとエッチング
で形成し、その上に非常に薄く窒化チタニウム(Ti
N)層5を形成し、その上に層間接続ホールを埋めるの
に必要な厚さの銅(Cu)層4を形成する。このような
層が形成されたウェーハを研磨すると、移動平均データ
は図8に示すような変化を示した。
【0035】図8に示すように、移動平均データは、研
磨開始後しばらくの期間は厚さが増加するという変化を
示した。このようなことはあり得ないので、前述のよう
に、この部分の移動平均データは除外する。このような
不安定な期間が終了すると、多少の変動はあるが移動平
均データは徐々に減少する。そしてCで示す時点から減
少率が急激に大きくなる。この時点が、Cu層4の一部
がなくなりTiN層5や絶縁材料層3が現れた時である
ことが分かった。更に研磨すると、Dで示す時点から減
少率が増加に転じる。この時点が、表面のTiN層5が
なくなった時点である。従って、この時点から若干研磨
を続行して、Eで示す時点で研磨を停止すれば、各層間
接続ホールの間にはCu層4及びTiN層5がない絶縁
された状態になる。この状態で研磨を停止することが望
ましい。
【0036】上記の実施例では、研磨定盤とウェーハ保
持ヘッド(キャリア)は同じ周期で回転したが、同じ周
期でない場合もある。そのような場合には、検出信号
は、2つの周期の最小公倍数の周期で変化する。従っ
て、移動平均データを算出する時には、この2つの周期
の最小公倍数の周期の間のサンプリング数分で移動平均
を算出することが好ましい。
【0037】但し、ウェーハの破損防止のために研磨定
盤1とウェーハ保持ヘッド10の回転周期を若干異なら
せたり、一方の周期の整数倍が他方の周期と若干異なる
ようにする場合があり、それそれの回転周期で変化する
成分の大きさが近い場合には、検出信号はうねるように
変化する。しかし、実際のウェーハ研磨装置では、検出
信号の変動は、研磨定盤1の回転周期で変化する成分の
方が大きいので、研磨定盤1の1回転のサンプリング回
数の整数倍で移動平均を算出すれば、大きな変動成分は
かなり除去することが可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のウェーハ
研磨装置及び研磨量検出方法によれば、研磨中のウェー
ハの厚さの変化(研磨量)が、簡単により高精度に測定
できるようになるので、CMP装置における研磨量の管
理がより高精度にスループットを低下させることなしに
行えるようになる。これにより、高集積度のICを高い
歩留りで効率よく生産することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ICの製造工程におけるCMP法による加工を
説明する図である。
【図2】ウェーハ研磨装置の基本構成を模式的に示す図
である。
【図3】本発明の実施例のウェーハ研磨装置のウェーハ
保持ヘッドの断面図である。
【図4】実施例のウェーハ研磨装置の相対位置の測定に
関係する各部及び電気信号に関係する部分の構成を示す
図である。
【図5】本発明の実施例で得られる検出信号とその移動
平均データを示す図である。
【図6】絶縁材料層を研磨した場合の移動平均データの
変化と、実際の厚さ変化の実測値と、補正データの例を
示す図である。
【図7】研磨するメタル層の構成例を示す図である。
【図8】図7のメタル層を研磨した場合の移動平均デー
タの変化例を示す図である。
【符号の説明】
11…研磨定盤 14…研磨布 20…ウェーハ保持ヘッド 30…研磨面調整リング 40…キャリア 50…検出器 60…基準パッド 100…ウェーハ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月15日(1999.10.
15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】CMP装置では、ICパターンの表面を所
定量だけ正確に研磨することが要求される。研磨量を正
確に管理するため各種の方法が行われ提案されている。
もっとも正確に管理する方法には、研磨量を測定しなが
ら少しずつ研磨するプロセス制御方法がある。この方法
は、必要な膜にするために、数秒研磨しては残る膜
を測定し、研磨量が不足であれば再度研磨することを繰
り返す。しかし、これでは生産性が非常に低く、量産に
適用するのは難しいという問題があった。研磨量を管理
する別の方法は、研磨プロセスを安定させて時間管理す
る方法である。しかし、研磨プロセスのばらつきのため
研磨量を高精度に管理するのは難しく、研磨時間と研磨
量の関係をモニタするためにダミーウェーハを使用する
ので、スループットが低下するといった問題があった。
他に、酸化膜下のメタル配線層との容量を検出する方式
や、研磨に必要なトルクが層の種類によって異なること
を利用してトルクの変化を検出する方式などが提案され
ている。しかし、適用できる範囲が制限されることや、
検出精度の点などで十分とはいえないのが現状である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】ヘッド本体21は円板状で、上面は回転軸
91が固定され、図示していないモータにより回転され
る。また、ヘッド本体21には気体供給路26、27が
形成されている。気体供給路26、27は、図で一点
鎖線で示すように、ウェーハ保持ヘッド20の外部まで
延び、レギュレータ72、73を介して気体ポンプ71
に接続される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】キャリア部材41は、ほぼ円柱状で、ヘッ
ド本体21の下部に配置される。キャリア部材41の上
にはアーム62を避けるように部材42が取り付けられ
ており、キャリア部材41の上面の中心には、差動トラ
ンスを構成するコア52がポール54により支持されて
いる。キャリア部材41の下面には凹部46が形成さ
れ、ここにウェーハ100が保持される。凹部46の周
囲にはウェーハ100の飛び出しを防止してウェーハ1
00の位置を規制するリテーナーリング43が設けられ
ている。更に、キャリア部材41の下面の周辺部には、
気体供給路44が形成されている。気体供給路44は、
で一点鎖線で示すように、ウェーハ保持ヘッド20
の外部まで延び、レギュレータ74を介して気体ポンプ
71に接続される。気体供給路44に気体を供給する
と、凹部46に圧力気体層が形成され、この圧力気体層
を介してウェーハ100が研磨布14に押し付けられ
る。気体供給路44からは同じ圧力の気体が吹き出すの
で中心方向には気体の流れは形成されず、気体供給路4
4の内側の圧力気体層の圧力は一様である。なお、図示
していないが、キャリア部材41が未研磨のウェーハを
ローダから取り上げて保持しながら研磨布14上に移動
し、研磨済みのウェーハをアンローダに戻すために、一
時的にウェーハを吸着するためのサクション用吸気経路
と気体ポンプが設けられているが、ここでは図示を省略
している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C034 AA13 AA17 BB91 CA13 CA19 CB13 DD10 DD20 3C058 AA07 AA12 AB04 AC02 BA07 BA08 BB09 CB01 DA06 DA17

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に研磨布が設けられた回転する研磨
    定盤と、 該研磨定盤の回転軸に平行な異なる回転軸で回転し、ウ
    ェーハを前記研磨布に所定の圧力で接触させるキャリア
    と、 前記研磨布に所定の圧力で接触するように前記ウェーハ
    の周囲に設けられるパッドと、 前記ウェーハの裏面又は前記キャリアと前記パッドとの
    相対位置の変化を検出する検出器と、 該検出器の検出信号を処理して研磨量を演算する演算手
    段と、 演算された研磨量に応じて研磨動作を制御する制御手段
    とを備えるウェーハ研磨装置であって、 前記演算手段は、 前記研磨定盤の1回転中のサンプリング回数が複数回に
    なるサンプリング周期で前記検出器の検出信号をサンプ
    リングするサンプリング手段と、 1回転のサンプリング回数の整数倍のサンプリングデー
    タを平均して移動平均データを算出する移動平均算出手
    段と、 前記移動平均データより研磨量を演算する研磨量演算手
    段とを備えることを特徴とするウェーハ研磨装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のウェーハ研磨装置であ
    って、 前記研磨量演算手段は、加工開始時から所定時間以内の
    移動平均データは除外して前記研磨量を演算するウェー
    ハ研磨装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のウェーハ研磨装
    置であって、 前記研磨量演算手段は、 前記ウェーハを研磨した時の前記演算手段の演算した研
    磨量と、研磨の前後で該ウェーハの厚さを別の測定器で
    実際に測定した実測値とから算出した補正データを記憶
    した補正データ記憶手段と、 前記研磨量演算手段の演算した研磨量を前記補正データ
    に基づいて補正し、前記研磨量として出力する補正手段
    とを備えるウェーハ研磨装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
    ウェーハ研磨装置であって、 前記キャリアは、前記ウェーハの裏面との間に圧力流体
    層を形成する圧力流体層形成手段を備え、前記圧力流体
    層により前記ウェーハを前記研磨布に所定の圧力で押圧
    させるウェーハ研磨装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のウェーハ研磨装置であ
    って、 前記制御手段は、 表面に絶縁材料層が形成され、更にその上にメタル層が
    形成された前記ウェーハを、前記絶縁材料層上の前記メ
    タル層が除去されるまで研磨する時には、 前記移動平均データが、それまでの変化に比べて急激に
    減少した後増加を開始する時点を前記絶縁材料層上の前
    記メタル層が除去された時と判定し、更に所定時間研磨
    した後研磨を停止するウェーハ研磨装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項に記載の
    ウェーハ研磨装置であって、 前記検出器の付近の温度を検出する第1温度検出器と、
    検出した温度で前記検出器の検出信号を補正する検出器
    温度特性補正手段とを備えるウェーハ研磨装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか1項に記載の
    ウェーハ研磨装置であって、 前記検出器が前記相対位置を検出する部分から前記ウェ
    ーハの裏面又は前記キャリアの前記ウェーハに面する部
    分の間の部材の少なくとも一部の温度を検出する第2温
    度検出器と、前記検出器が前記相対位置を検出する部分
    から前記パッドの前記研磨布に面する部分までの部材の
    少なくとも一部の温度を検出する第3温度検出器と、前
    記第2及び第3温度検出器で検出した温度に基づいて前
    記検出器が前記相対位置を検出する部分における熱膨張
    量の差を算出して熱膨張量の差分だけ前記検出器の検出
    信号を補正する熱膨張補正手段とを備えるウェーハ研磨
    装置。
  8. 【請求項8】 表面に研磨布が設けられた回転する研磨
    定盤と、 該研磨定盤の回転軸に平行な異なる回転軸で回転し、ウ
    ェーハを前記研磨布に所定の圧力で接触させるキャリア
    と、 前記研磨布に所定の圧力で接触するように前記ウェーハ
    の周囲に設けられるパッドと、 前記ウェーハの裏面又は前記キャリアと前記パッドとの
    相対位置の変化を検出する検出器と、 該検出器の検出信号を処理して研磨量を演算する演算手
    段と、 演算された研磨量に応じて研磨動作を制御する制御手段
    とを備えるウェーハ研磨装置であって、 前記検出器の付近の温度を検出する第1温度検出器と、
    検出した温度で前記検出器の検出信号を補正する検出器
    温度特性補正手段とを備えることを特徴とするウェーハ
    研磨装置。
  9. 【請求項9】 表面に研磨布が設けられた回転する研磨
    定盤と、 該研磨定盤の回転軸に平行な異なる回転軸で回転し、ウ
    ェーハを前記研磨布に所定の圧力で接触させるキャリア
    と、 前記研磨布に所定の圧力で接触するように前記ウェーハ
    の周囲に設けられるパッドと、 前記ウェーハの裏面又は前記キャリアと前記パッドとの
    相対位置の変化を検出する検出器と、 該検出器の検出信号を処理して研磨量を演算する演算手
    段と、 演算された研磨量に応じて研磨動作を制御する制御手段
    とを備えるウェーハ研磨装置であって、 前記検出器が前記相対位置を検出する部分から前記ウェ
    ーハの裏面又は前記キャリアの前記ウェーハに面する部
    分の間の部材の少なくとも一部の温度を検出する第2温
    度検出器と、前記検出器が前記相対位置を検出する部分
    から前記パッドの前記研磨布に面する部分までの部材の
    少なくとも一部の温度を検出する第3温度検出器と、前
    記第2及び第3温度検出器で検出した温度に基づいて前
    記検出器が前記相対位置を検出する部分における熱膨張
    量の差を算出して熱膨張量の差分だけ前記検出器の検出
    信号を補正する熱膨張補正手段とを備えることを特徴と
    するウェーハ研磨装置。
  10. 【請求項10】 表面に研磨布が設けられた回転する研
    磨定盤と、 該研磨定盤の回転軸に平行な異なる回転軸で回転し、ウ
    ェーハを前記研磨布に所定の圧力で接触させるキャリア
    と、 前記研磨布に所定の圧力で接触するように前記ウェーハ
    の周囲に設けられるパッドと、 前記ウェーハの裏面又は前記キャリアと前記パッドとの
    相対位置の変化を検出する検出器とを備えるウェーハ研
    磨装置の研磨量検出方法であって、 前記研磨定盤の1回転中のサンプリング回数が複数回に
    なるサンプリング周期で前記検出器の検出信号をサンプ
    リングするサンプリング工程と、 1回転のサンプリング回数の整数倍のサンプリングデー
    タを平均して移動平均データを算出する移動平均算出工
    程と、 前記移動平均データより研磨量を演算する研磨量演算工
    程とを備えることを特徴とするウェーハ研磨装置の研磨
    量検出方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の研磨量検出方法で
    あって、 前記研磨量演算工程では、加工開始時から所定時間以内
    の移動平均データは除外して前記研磨量を演算するウェ
    ーハ研磨装置。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11に記載の研磨量検
    出方法であって、 前記研磨量演算工程では、 あらかじめ前記ウェーハを研磨した時に演算した研磨量
    と、研磨の前後で該ウェーハの厚さを別の測定器で測定
    した実測値とから算出した補正データを記憶しておき、 前記研磨量演算工程で演算した研磨量を前記補正データ
    に基づいて補正し、前記研磨量として出力する補正工程
    を備える研磨量検出方法。
  13. 【請求項13】 請求項10又は11に記載の研磨量検
    出方法であって、 表面に絶縁材料層が形成され、更にその上にメタル層が
    形成された前記ウェーハを、前記絶縁材料層上の前記メ
    タル層が除去されるまで研磨する時には、 前記移動平均データが、それまでの変化に比べて急激に
    減少した後増加を開始する時点を前記絶縁材料層上の前
    記メタル層が除去された時と判定する研磨量検出方法。
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