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JP2000114194A - 基板熱処理装置の校正方法、ならびにそのための発光式校正装置および伝熱式校正装置 - Google Patents

基板熱処理装置の校正方法、ならびにそのための発光式校正装置および伝熱式校正装置

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Publication number
JP2000114194A
JP2000114194A JP10277487A JP27748798A JP2000114194A JP 2000114194 A JP2000114194 A JP 2000114194A JP 10277487 A JP10277487 A JP 10277487A JP 27748798 A JP27748798 A JP 27748798A JP 2000114194 A JP2000114194 A JP 2000114194A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
light
temperature
heat treatment
treatment apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10277487A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyohiro Sasaki
清裕 佐々木
Kimihide Nozaki
仁秀 野崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP10277487A priority Critical patent/JP2000114194A/ja
Publication of JP2000114194A publication Critical patent/JP2000114194A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Radiation Pyrometers (AREA)
  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確な校正を行うことができる基板熱処理装
置の発光式校正装置および伝熱式校正装置ならびに基板
熱処理装置の校正方法を提供する。 【解決手段】 放射率等が既知の基準基板SWを保持し
た発光式校正装置3を基板熱処理装置1の反射板140
上に取付け、簡易型ランプ323を点灯する。その光は
空洞部CP下方の導光ロッド156aに直接入らない。
校正処理では既知の変換テーブルにより簡易型ランプ3
23への供給電力に応じた光の換算温度が分かり、それ
と検出器156bの出力とから基準基板SWに応じた実
効反射率の温度依存性が求まる。発光式校正装置3を除
去し、基板熱処理装置1の上部に発光部を取り付けて、
基準基板SWと同様の特性を有する基板の加熱処理を、
得られた実効反射率の温度依存性を基に温度計測ととも
に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体ウエハ、
フォトマスク用ガラス基板、液晶表示用ガラス基板、光
ディスク用基板等の基板(以下、単に「基板」とい
う。)に対向する反射板と、基板の温度を計測する放射
温度計とを備える基板熱処理装置を校正する方法、なら
びにそのような校正において使用可能な発光式校正装置
および伝熱式校正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、放射温度計を用いて温度計測
しつつ基板の加熱処理を行うラピッドサーマルプロセッ
サー等の基板熱処理装置では、加熱処理に先立って放射
温度計の校正方法としては以下のような方法が知られて
いる。すなわち、上記のような基板熱処理装置には放射
温度計の検出器への導光部分は反射板に設けられたキャ
ビティと呼ばれる空洞内に設けられており、そのキャビ
ティ内に上方からLEDを挿入し、そのLEDを発光さ
せる。そしてその光を放射温度計で捉え、その光を黒体
からの放射光とみなして、その出力をもとに放射温度計
を校正するというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の校正
方法ではLEDの光を黒体からの放射光であるとして校
正しているため、実際の処理対象である黒体ではない基
板に対しては実効反射率の計測誤差が大きくなる。ま
た、キャビティ周辺の形状や反射板と基板との間の多重
反射後にキャビティに進入する放射光の影響を反映した
ものとはなっておらず、実効反射率に誤差を含む。
【0004】この発明は、従来技術における上述の問題
の克服を意図しており、基板熱処理装置の正確な校正を
行うための新技術を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の請求項1に記載の方法は、基板に対向し
て熱放射を反射する反射板と、反射板の反射面近傍の光
を検出手段で捉えて基板の温度を計測する放射温度計と
を備える基板熱処理装置を校正する方法であって、(a)
放射率および反射率のうちの少なくとも一方を既知特性
として有する基準基板を反射板に対向した状態で保持す
る保持工程と、(b)光源に異なる発光電力を順次に与え
ることによって光源に複数の検査光を順次に発生させ、
複数の検査光を基準基板と反射板との間に順次に供給す
る発光工程と、(c)複数の検査光に対する検出手段のそ
れぞれの出力値を複数の光検出値として取り込む検出工
程と、(d)光源の発光電力の大きさと光源の換算温度と
の既知の関係を表現した電力/温度相関情報を参照する
ことにより、異なる発光電力のそれぞれに対応する光源
の換算温度を複数の換算温度値として特定する換算温度
値特定工程と、(e)複数の換算温度値と複数の光検出値
との対応関係に基づいて、基準基板を保持した基板熱処
理装置における実効反射率の温度依存性を特定する温度
依存性特定工程と、を備える。
【0006】また、この発明の請求項2に記載の方法
は、請求項1に記載の基板熱処理装置の校正方法であっ
て、既知特性が異なる複数の基準基板のそれぞれを順次
に選択し、複数の基準基板のそれぞれについて工程(a)
から(e)を実行することを特徴とする。
【0007】また、この発明の請求項3に記載の方法
は、請求項2に記載の基板熱処理装置の校正方法であっ
て、複数の基準基板の既知特性が、反射率がほぼ0.5
ないし0.6の範囲内で互いに異なるものであることを
特徴とする。
【0008】また、この発明の請求項4に記載の方法
は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の基板熱
処理装置の校正方法であって、(p)工程(a)から(e)に先
だって、電力/温度相関情報を、基板の実温度と基準と
なる基板熱処理装置における実効反射率との既知の関係
を表現した温度/反射率相関情報と、発光電力と検出手
段の光検出値との既知の関係を表現した電力/光検出値
相関情報と、基板の実効反射率が光検出値に及ぼす影響
を表現した所定の関係式と、を利用して求める準備工
程、をさらに備える。
【0009】また、この発明の請求項5に記載の方法
は、請求項4に記載の基板熱処理装置の校正方法であっ
て、準備工程が、(p-1)基準基板と同一の既知特性を有
する参照基板を反射板に対向した状態で保持する参照基
板保持工程と、(p-2)参照基板を異なる温度に順次に加
熱しつつ、参照基板に取り付けられた接触式温度計によ
り参照基板の実温度を計測する温度計測工程と、(p-3)
温度/反射率相関情報を、イ)異なる温度のそれぞれにつ
いて計測された参照基板の実温度と検出手段の光検出値
との関係を示す温度/光検出値相関情報と、ロ)所定の関
係式と、を利用して求める工程と、を備える。
【0010】また、この発明の請求項6に記載の装置
は、基板に対向して熱放射を反射する反射板と、反射板
の反射面近傍の光を検出手段で捉えて基板の温度を計測
する放射温度計とを備える基板熱処理装置を校正する際
に使用される発光式校正装置であって、(a)所定の開口
部を反射板に対向させて反射板上に着脱自在に設置可能
なケーシングと、(b)放射率および反射率のうちの少な
くとも一方を既知特性として有する基準基板を開口部に
保持可能な保持手段と、(c)ケーシング内に設けられ、
基板の実際の熱処理に使用される熱放射の光よりも低出
力の光を基準基板と反射板との間に供給する光源と、を
備える。
【0011】また、この発明の請求項7に記載の装置
は、請求項6に記載の発光式校正装置であって、(d)光
源に異なる発光電力を順次に与えることによって光源か
ら複数の検査光を順次に発生させ、複数の検査光を基準
基板と反射板との間に順次に供給する発光制御手段と、
(e)複数の検査光に対する検出手段のそれぞれの出力値
を複数の光検出値として取り込む光検出値入力手段と、
(f)光源の発光電力の大きさと光源の換算温度との既知
の関係を表現した電力/温度相関情報を保持する電力/
温度相関情報保持手段と、(g)電力/温度相関情報を参
照することにより、異なる発光電力のそれぞれに対応す
る光源の換算温度を複数の換算温度値として特定する換
算温度値特定手段と、(h)複数の換算温度値とと複数の
光検出値との対応関係に基づいて、基準基板を保持した
基板熱処理装置における実効反射率の温度依存性を特定
する温度依存性特定手段と、をさらに備える。
【0012】また、この発明の請求項8に記載の装置
は、請求項6または請求項7に記載の発光式校正装置で
あって、光源は、ガラス球を有するランプであり、ガラ
ス球の検出手段に対向する部分にほぼ光を透過しない材
質によるコーティングが施されたことを特徴とする。
【0013】また、この発明の請求項9に記載の装置
は、基板に対向して熱放射を反射する反射板と、反射板
の反射面近傍の光を検出手段で捉えて基板の温度を計測
する放射温度計とを備える基板熱処理装置を校正する際
に使用される伝熱式校正装置であって、(a)所定の開口
部を反射板に対向させて反射板上に着脱自在に設置可能
なケーシングと、(b)放射率および反射率のうちの少な
くとも一方を既知特性として有する参照基板を開口部に
保持可能な保持手段と、(c)保持手段に保持された参照
基板を加熱するヒータと、(d)参照基板の実温度を計測
する接触式温度計と、を備える。
【0014】また、この発明の請求項10に記載の装置
は、請求項9に記載の伝熱式校正装置であって、(e)ヒ
ータによる参照基板の加熱状態を複数の状態に変化させ
た際に接触式温度計でそれぞれ測定される参照基板の複
数の実温度と、複数の状態において検出手段から得られ
る複数の光検出値と、基板の実効反射率が光検出値に及
ぼす影響を表現した所定の関係式と、を利用して、参照
基板の実温度と基準となる基板熱処理装置における実効
反射率との関係を表現した温度/反射率相関情報を作成
する温度/反射率相関情報作成手段、をさらに備える。
【0015】また、この発明の請求項11に記載の装置
は、請求項10に記載の伝熱式校正装置であって、ヒー
タが個別に電力の供給を受ける複数の領域に区分されて
いることを特徴とする。
【0016】さらに、この発明の請求項12に記載の装
置は、請求項11に記載の伝熱式校正装置であって、さ
らに、(f)熱の良導体を含み、ヒータと参照基板との間
に板状部材を備える。
【0017】なお、これらの発明における「電力」は、
狭義の電力だけでなく、電流または電圧で表現されるも
のであってもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0019】<1.基板熱処理装置>図1はこの発明の
校正対象の1例としての基板熱処理装置1の主要部の構
成を示す部分断面図である。
【0020】基板熱処理装置1は主に炉体110、ラン
プ120、石英ガラス130、反射板140、温度計測
部150、制御部160を備える。
【0021】炉体110は上部をリフレクタ111とす
る円筒形状の炉体である。炉体110の側面には図示し
ない基板搬出入口が設けられており、加熱処理の際には
図示しない外部搬送装置により基板Wの搬出入が行われ
る。また、炉体110には図示しないガス供給口とガス
排出口が設けられており、基板Wの熱処理の際に成膜等
のためのガスを炉体110内に供給・排出できるものと
なっている。
【0022】ランプ120はリフレクタ111の下面に
多数設けられ(参照番号一部省略)、点灯時にはその熱
放射により基板Wまたは基準基板SWを加熱する。
【0023】石英ガラス130はランプ120の下方に
設けられ、それによる熱放射を透過する。なお、リフレ
クタ111、ランプ120、石英ガラス130が一体と
なった発光部190は、必要により除去、取り付けが可
能となっている。
【0024】反射板140は、基板Wまたは後述する基
準基板SWからの熱放射を反射し、それにより基板Wと
の間で後述する多重反射を生じさせる。なお、反射板1
40上面には、後述する伝熱式校正装置および発光式校
正装置を取り付け、固定するための溝140aが設けら
れている(図4、図6参照)。
【0025】温度計測部150は、反射板を貫通する円
筒形状の穴内およびその下方に設けられている。温度計
測部150はケーシング151を備え、ケーシング15
1の上部には穴内面に密着して円筒状の空洞部CPが設
けられ、その空洞部CPの底部には放射光を透過する石
英ガラス板152が設けられている。また、その下方に
は回転セクタ153がモータ154の回転軸に取り付け
られた状態で設けられている。
【0026】図2は基板熱処理装置1の回転セクタ15
3の平面図である。回転セクタ153は円盤のうち、直
交する2本の直径で4等分されたうちの隣り合わない2
つの扇形の鏡面となっている反射部RPに弧状のスリッ
トSLが設けられるとともに、他の扇形部分は除去され
た切り欠き部NPとなっている。そして、その中心CE
がモータ154の回転軸154aに取り付けられている
(図1参照)。そのため、モータ154の回転により回
転セクタ153は、その板面に平行な平面内で回転自在
となっている。
【0027】また、回転セクタ153の下方には放射温
度計156が設けられている。
【0028】放射温度計156は回転セクタ153直下
にその先端部が位置するように導光ロッド156aが設
けられ、導光ロッド156aの他端には検出器156b
が設けられている。さらに、検出器156bは内部にC
PUおよびメモリ等(図示省略)を備えた温度演算部1
56cに電気的に接続されており、導光ロッド155a
を通じて検出器が捉えた基板Wまたは基準基板SWから
の放射光の多重反射を考慮した放射強度信号(放射エネ
ルギー信号)を温度演算部156cにて温度信号に変換
し、制御部160に送る。また、温度演算部156cは
後に詳述する基板熱処理装置1の校正処理における各種
演算も行う。
【0029】また、回転セクタ153が図2に示す回転
位置にある場合、切り欠き部NPが導光ロッド156a
上方に位置しているため、空洞部CPからの放射光は妨
げられることなく導光ロッド156aに進入する。
【0030】また、回転セクタ153の中心CEからの
距離は導光ロッド156aとスリットとSLとでは同じ
になっている。したがって、図2の回転位置から約90
°(または約270°)回転した状態では、反射部RP
が導光ロッド156a上方に位置するとともに、導光ロ
ッド156aの直上にスリットSLが位置する。そのた
め、空洞部CPからの放射光の多くは反射され、スリッ
トSLを通過した放射光のみ導光ロッド156aに進入
する。これら2つの状態では後述する実効反射率が互い
に異なるものとなり、従って検出器156bにより出力
される放射強度信号も2種類のものとなる。
【0031】制御部160は内部にCPUおよびメモリ
等(図示省略)を備え、ランプ120へ電力を供給する
ランプドライバ170にランプ120の温度制御信号を
送ったり、モータ154へ電力を供給するモータドライ
バ180に所定のタイミングで駆動信号を送ったりす
る。
【0032】<2.基板温度計測原理>つぎに、この基
板熱処理装置1による基板熱処理時における基板温度の
計測原理について説明する。
【0033】図3は基板W(以下、この項において特に
断らないが後述する基準基板SW、参照基板RWをも含
むものとする。)と基板熱処理装置1の反射板140と
の間の放射光の多重反射を説明するための図である。図
示のように、基板Wが加熱されることにより放射された
光は、基板Wと反射板140との間で反射を繰り返す。
これを多重反射と呼び、これにより反射板140側で受
ける光の強度が増幅される。
【0034】このとき反射板140側からこの光の強度
を計測するとした場合、下向きの光を合計したものが計
測されることになる。つまり、計測される出力を放射強
度Iとし反射板140の反射率をρr、基板の反射率を
ρW(放射率εW)とした場合、
【0035】
【数1】
【0036】という初項εWLb(T)、公比ρrρWの等比
級数となる。ここでLb(T)は温度Tにおける黒体の放
射強度である。ここで、基板が光を透過しないとする
式、
【0037】
【数2】
【0038】を用い、さらに0<ρrρW<1よりnを無
限大にすると、放射温度計156により計測される光量
は基板Wの放射率εW、温度Tおよび反射版140の反
射率ρrを用いて、
【0039】
【数3】
【0040】という形で表される。このとき、反射板1
40の反射率ρrは反射板140の形状および表面状態
に非常に依存する。そこで、こういった材質のみでなく
その形状等も含めた形での反射率を採用し、ここでは実
効反射率と呼び、数3の式のρrの代わりに用いる。そ
して、この実施の形態では上記のような装置構成によ
り、実際に温度計測をする際には2つの状態を実現し、
それぞれについて基板Wの放射率εWと温度Tを未知数
として方程式を立てて温度Tを求める。ここで2つの状
態というのは実効反射率が異なる状態を意味する。つま
り、それぞれの状態での実効反射率をR1、R2とした場
合に、数3の式から類推して、
【0041】
【数4】
【0042】
【数5】
【0043】という式が成り立つ。ここでI1、I2はそ
れぞれの状態で放射温度計156により計測される放射
強度である。この関係から
【0044】
【数6】
【0045】という関係が成り立ち、よって基板Wの放
射率εWは
【0046】
【数7】
【0047】で表される。このようにして求めた基板W
の放射率εWを数4または数5の式に代入することで黒
体の放射強度Lb(T)を求めることができ、黒体の放射
強度Lb(T)が求まると予め求まっている、放射温度計
固有の校正式(ここでは示さない)から温度Tを求める
ことができる。このことから基板Wの放射率εWと温度
Tの計測精度の向上には、実効反射率R1,R2の計測精
度の向上、とりわけ、温度依存性を求めることが不可欠
であることが分かる。そこで、この実施の形態では以下
に説明する2つの校正装置によって実効反射率R1,R2
の温度依存性を求め、それらを基板Wの熱処理中に利用
する。
【0048】<3.伝熱式校正装置および発光式校正装
置>まず、前述の基板熱処理装置1の校正(その放射温
度計156およびその周囲の反射板140および基板W
(基準基板SW,参照基板RW)下面等の状況を反映し
た校正)を行う伝熱式校正装置2および発光式校正装置
3の構造について、順に説明する。
【0049】図4は基板熱処理装置1の反射板に伝熱式
校正装置2を取り付けた状態での部分断面図である。伝
熱式校正装置2は主に、保持部210、加熱部220、
接触式温度計230、制御部240、電力調整器250
を備え、基板熱処理装置1の発光部190を取り外した
状態で、反射板140の溝140aに保持部210の脚
部212を嵌入させることによって取り付けることがで
きるものとなっている。
【0050】保持部210は後述する参照基板RWをそ
の外縁部により保持する保持板211と、それを支える
脚部212を備えている。保持板211は円盤状であ
り、その中心には参照基板RWを着脱可能な穴211a
が設けられている。また、脚部212は基部212aお
よびスペーサ212bを備えている。このうち、スペー
サ212bは基部212aに対して着脱自在となってお
り、図示のように基部212aに取り付けた状態でスペ
ーサ212bを反射板140の溝140aに取り付けた
り、スペーサ212bを取り外して基部212aを直接
反射板140の溝140aに取り付けたりすることで脚
部212の高さを調節でき、それにより参照基板RWの
保持高さを調節できるようになっている。
【0051】加熱部220はケーシング221内部にヒ
ータ222が設けられ、さらにヒータ222の下面に接
触して均熱板223が設けられた構造となっており、そ
れらを一体として保持部210の上面に載置、除去可能
となっており、後述のように参照基板RWの交換が可能
なものとなっている。なお、ケーシング221内部には
複数の冷却管221aが設けられており、その内部に冷
媒を通過させることによってケーシング221を冷却で
きるようになっている。
【0052】図5は伝熱式校正装置2におけるヒータ2
22の平面図である。図示のようにヒータ222は平面
視で円形であり、参照基板RWより(直径が)小さい内
側ゾーン222aと参照基板RWより(直径が)大きい
外側ゾーン222bの2つに分かれている。そして各ゾ
ーン222a,222bには、図示しないがそれぞれの
内部に別々に電熱線が設けられており、個別に電力供給
できるものとなっている。
【0053】また、各ゾーン222a,222bには内
部に図示しない熱電対が埋設されており、それぞれは制
御部240に電気的に接続され、温度に応じた電気信号
を送る。制御部240は内部に図示しないCPUおよび
メモリを備えており、熱電対からの電気信号を受けて、
ヒータ222の各ゾーン222a,222bの温度を算
出し、それを基に電力調整器250を制御して各ゾーン
222a,222bに供給する電力を調節するフィード
バック制御を行う。これは、参照基板RWは内側より、
外側の方が保持部210等に接触したり、周縁部からの
放熱があるため、温度が低下しやすく、これを補償し
て、参照基板RW全体を均一な温度に保つためのもので
ある。なお、ヒータ222が上記のようなゾーン222
a,222bに分かれており、それぞれ温度制御される
ことに伴い、内側ゾーン222aと外側ゾーン222b
の境界では温度のギャップが生じる。そのため、この装
置ではヒータ222の下面に参照基板RWより(直径
が)大きい熱の良導体(熱伝導性の良い材質を使用した
板状体としての金属板など)により形成された均熱板2
23を設け、これを介して参照基板RWに熱を与えるこ
とで、上記の温度のギャップやその他外乱による温度分
布の不均一を抑えているのである。
【0054】また、接触式温度計230は均熱板223
の下面の参照基板RWに接触する位置に設けられた熱電
対231と、熱電対231から送られる参照基板RWの
温度に応じた電気信号を基に参照基板RWの温度を求め
る温度算出部232とを備えており、温度算出部232
は得られた参照基板RWの温度信号を制御部240に送
る。そして、制御部240は得られた温度信号等を用い
て後述の図8に示す各関係を求める演算をソフトウェア
的に行う。
【0055】また、この装置には、参照基板RWとし
て、様々に異なる既知の特性(以下「既知特性」とい
う)として、放射率ε1,ε2,ε3,…を有するものが
用意されており、それら複数の参照基板RWを選択的に
保持部210に載置して使用することができるものとな
っている。なお、放射率εWが既知であるということは
数2の式より反射率ρWも既知である。また、放射率εW
は表面粗度srと一対一に対応しており、したがって、
放射率ε1,ε2,ε3,…は表面粗度sr1,sr2,s
r3,…に対応している。そして、保持部210にいず
れかの参照基板RWを載置し、さらに保持部210およ
び参照基板RWの上に加熱部220を載置した状態で上
記のようなヒータ222の電力制御を行いつつ参照基板
RWを加熱して、後述する基板熱処理装置1の校正処理
を行うことができるものとなっている。
【0056】つぎに、発光式校正装置3について説明す
る。図6は基板熱処理装置1の反射板140に発光式校
正装置3を取り付けた状態での部分断面図である。発光
式校正装置3は主に、保持部310、光照射部320、
ランプドライバ330、制御部340を備え、伝熱式校
正装置2と同様に基板熱処理装置1の発光部190を取
り外した状態で、反射板140の溝140aに保持部3
10の脚部312を嵌入させることによって取り付ける
ことができるものとなっている。なお、発光式校正装置
3はメーカーにおいては前述の参照基板RWを用い、使
用者においては実際に熱処理を行う基板Wと同じ特性
で、かつ、複数の参照基板RWのいずれかと同じ既知特
性として放射率εW(表面粗度sr)を有する基準基板
SWを用いる。すなわち、発光式校正装置3は参照基板
RW、基準基板SWともに用いることができる。したが
って、以下の説明においては参照基板RWと基準基板S
Wを併記する。
【0057】保持部310は保持板311、脚部312
を備えており、保持板311が伝熱式校正装置2の保持
板211と異なる以外は、伝熱式校正装置2の保持部2
10とほぼ同様の構造となっている。したがって、基準
基板SW(参照基板RW)の保持高さを脚部312の基
部312aへのスペーサ312bの着脱により調節でき
る点も同様である。
【0058】図7は基準基板SW(参照基板RW)を取
り付けた状態での発光式校正装置3における保持板31
1の平面図である。保持板311は光透過性の材質(石
英等)で形成された円盤状の部材であり、上方の簡易型
ランプ323からの光を下方に透過する。また、保持板
311の中心には基準基板SW(参照基板RW)を着脱
可能な穴311aが設けられている。
【0059】光照射部320は開口部312aを有する
ケーシング321内部に逆向けのお椀型のリフレクタ3
22を備え、さらにリフレクタ322中央(頂点部)に
は豆ランプである形成された簡易型ランプ323が設け
られた構造となっている。そして、リフレクタ322は
簡易型ランプ323からの光を保持部310の基準基板
SW(参照基板RW)の周り(保持板311の穴311
a以外)の位置に多く集める形状となっている。この簡
易型ランプ323は、図1の基板熱処理装置1において
基板の実際の熱処理に使用されるランプ120よりも低
出力のランプである。
【0060】なお、発光式校正装置3を反射板140に
取り付けた状態では、基準基板SW(参照基板RW)は
基板熱処理装置1の温度計測部150の空洞部CP上方
に位置するものとなっており、さらに、発光式校正装置
3の簡易型ランプ323は基準基板SW(参照基板R
W)を挟んで、その空洞部CPの上方に位置するものと
なっている。ところで、基準基板SW(参照基板RW)
は空洞部CPの内径より大きな直径を有している。これ
により、簡易型ランプ323からの光は直接、空洞部C
Pに至ることはなく、直接放射温度計156の導光ロッ
ド156aの受光端に至ることもない。つまり、その導
光ロッド156aに至る放射光の大部分は保持板311
を透過して反射板140と基準基板SW(参照基板R
W)間で多重反射した後のものとなっている。
【0061】また、簡易型ランプ323には、入力とし
て定常電力を供給するランプドライバ330が電気的に
接続されており、さらに、ランプドライバ330には簡
易型ランプ323に供給する電力を所望の値に定常に保
つよう制御する制御部340が接続されている。このよ
うに、発光式校正装置3では簡易型ランプ323に任意
の定常電力を供給して安定した発光が行えるものとなっ
ている。
【0062】また、制御部340は内部に図示しないC
PUおよびメモリを備えており、ランプドライバ330
の制御や後述する図8に示す各関係を求める演算や校正
処理をソフトウエア的に行う。
【0063】以上のような構成の伝熱式校正装置2およ
び発光式校正装置3を用いて、次に示す校正処理手順に
従って基板熱処理装置1の校正が行われるのである。
【0064】<4.校正処理>図8は基板熱処理装置1
における放射温度計の実施の形態にかかる校正処理手順
を示す図である。この実施の形態に係る校正処理の概要
は以下の通りである。基板熱処理装置1、伝熱式校正装
置2および発光式校正装置3を製造、販売するメーカー
において、基準となる基板熱処理装置1に伝熱式校正装
置2または発光式校正装置3を取り付け、前述の様々な
既知特性を有する参照基板RWを保持して各種の計測を
行う。それにより発光式校正装置3の簡易型ランプ32
3の発する光が参照基板RWと反射板140との間にお
いて多重反射した黒体の放射光に相当する場合に、その
黒体の温度としての換算温度Ttと簡易型ランプ323
に供給する供給電力Pとの関係を示す変換テーブル(図
8(d))を求める。そして、その基板熱処理装置1の
販売の際には使用者にその変換テーブルの情報も提供す
る。
【0065】ところで、使用者が基板熱処理装置1を購
入した直後には、その基板熱処理装置1はメーカーにお
ける基準となる基板熱処理装置1とほぼ同じ校正状態で
ある。しかし、使用者がしばらくその基板熱処理装置1
を使用した後には熱処理の際に供給されるガス等の影響
により反射板140の反射面が曇るなどして反射率ρr
が変化する。すると、その装置の実効反射率R1,R2が
変化し、それに伴い温度計測の精度が低下し、ひいては
基板処理の品質を悪化させることになる。そのため、使
用者は発光式校正装置3を用いて定期的または必要に応
じて基板熱処理装置1の校正を行う。
【0066】具体的には、使用者は発光式校正装置3を
使用者の基板熱処理装置1に取り付けて、複数の参照基
板RWのうちのいずれかと同じ既知特性(使用者が実際
に熱処理を行おうとする基板Wと同じ特性)を有する基
準基板SWを保持して簡易型ランプ323を点灯させ
る。その際、発せられる光は使用者の基板熱処理装置1
が保持した基準基板SWと反射板140との間で多重反
射した後、導光ロッド156aを通じて検出器156b
に捉えられるのであるが、このときの簡易型ランプ32
3への供給電力Pに対して、それが発した光が多重反射
して検出器156bに捉えられたときに、その光が相当
する黒体の温度は、メーカーにおける基準の基板熱処理
装置1において同じ既知特性の参照基板RWを保持した
状態での簡易型ランプ323の多重反射した光が相当す
る黒体の温度(換算温度Tt)とそれほど大きく異なる
ことはないものと考えられる。そこで、その換算温度T
tをその使用者の基板熱処理装置1における光が相当す
る黒体の温度Tとし(この温度Tは実際の基板Wの熱処
理では基板温度Tに相当する)、その温度Tとその基板
熱処理装置1における実効反射率R1,R2との関係とし
て実効反射率の温度依存性(図8(e))を求め、それ
を基板熱処理装置1の温度演算部156c内のメモリに
記憶しておき、実際の基板Wの熱処理の際に利用すると
いうものである。
【0067】以下、この校正処理手順の詳細について説
明する。まず、基板熱処理装置1、伝熱式校正装置2お
よび発光式校正装置3のメーカーにおいて以下の処理を
行う。基板熱処理装置1に伝熱式校正装置2を取り付
け、さらに参照基板RWを伝熱式校正装置2の保持部2
10に取り付けて、参照基板RWを加熱してその温度を
異なる複数の温度に順次に変化させつつ、接触式温度計
230で参照基板RWの温度Trefを計測するととも
に、放射温度計156における検出器156bの出力電
圧である検出器出力(光検出値)V1,V2を計測する。
そして、この計測結果をもとに参照基板RWの実温度T
refと検出器出力V1,V2との関係を求める。なお、2
つの検出器出力V1,V2を計測していることから分かる
ように、当然、この処理は回転セクタ153を回転させ
ながら行う。そして、このような計測を実際に基板熱処
理装置1により使用者が熱処理を行うであろうと想定さ
れる基板の特性の全てを網羅した既知特性としての放射
率ε1(表面粗度sr1),ε2(表面粗度sr2),ε3
(表面粗度sr3)…の異なる参照基板RW(金属板、
メッキ、膜付ウェハ等)を交換しつつ、繰り返し行うこ
とで各既知特性に対する参照基板RWの実温度Trefと
検出器出力V1,V2との関係(図8(a):温度/光検
出値相関情報)が求まる。そして、それらを数4および
数5の式から得られる式
【0068】
【数8】
【0069】
【数9】
【0070】に用いることで実効反射率R1,R2と温度
Trefとの関係(図8(b):温度/反射率相関情報)
が求まる。ただし、数8および数9において参照基板R
Wの放射率εrefは対応する参照基板RWの放射率ε1,
ε2,ε3…を用い、さらに参照基板RWを黒体と見なし
たときの温度Trefにおける黒体の放射強度Lb(Tre
f)は予め与えられていた黒体の放射強度Lbと温度T
との関係を表す校正式を用いる。これで、実効反射率R
1,R2が既知特性について、各実温度Trefに対して求
められたので、これを基板熱処理装置1の初期設定とし
て、温度変換部156c内のメモリに記憶させる。
【0071】つぎに、メーカーでは伝熱式校正装置2を
基板熱処理装置1から取り外し、代わりに発光式校正装
置3を取り付ける。そして、簡易型ランプ323への入
力電気信号としての供給電力Pを変化させ、各電力での
検出器出力V1、V2を計測して、供給電力Pと検出器出
力V1、V2との関係(図8(c):電力/光検出値相関
情報)を求める。なお、この関係も各既知特性の参照基
板RWを交換して、それぞれについて求めておく。そし
て、その関係の検出器出力V1,V2を放射強度I1,I2
に変換した関係と予め求めておいた実温度Trefと実効
反射率R1,R2との関係(図8(b))とを、さらに数
4および数5の式(「所定の関係式」に相当)に用い
て、供給電力Pと換算温度Ttとの関係(図8(d):
電力/温度相関情報)に変換する。なお、この関係にお
ける換算温度Ttは演算では実温度Trefとして登場する
が、後の利用の際には放射温度計156により検出され
る光を黒体放射の放射光と見なしたときの黒体の温度に
相当するので換算温度Ttとして表わしている。また、
この関係も各既知特性について求まる。
【0072】つぎに、メーカーはこの各既知特性におけ
る供給電力Pと換算温度Ttとの関係(図8(d))を
変換テーブルとして制御部340内のメモリに記憶させ
た後に発光式校正装置3を取り外し、発光部190を取
り付けた状態の基板熱処理装置1と発光式校正装置3を
出荷する。
【0073】つぎに、基板熱処理装置1および発光式校
正装置3を購入した使用者は、購入した状態での基板熱
処理装置1には、校正された各温度Tに対する実効反射
率R1,R2が初期設定されているので、そのうちから処
理対象の基板Wの特性(放射率εW(表面粗度sr))
に対応するものを選択して、実際の熱処理を行う。しか
し、前述のように基板熱処理装置1の使用とともに実効
反射率R1,R2の温度依存性は変化する。そこで、使用
者は以下のようにして基板熱処理装置1の校正を行う。
まず、使用者は、実際に熱処理を行う基板と同じ既知特
性、すなわち、前述の複数の参照基板RWのいずれかと
同じ既知特性を持つ基準基板SWを用い、基板熱処理装
置1に発光式校正装置3を取り付け、さらに基準基板S
Wを保持部310に取り付けた状態で、簡易型ランプ3
23への供給電力Pを異なる複数の電力値に順次に変化
させることによって複数の検査光を順次に発生させ、そ
れぞれの検査光に対応して放射強度I1,I2を計測す
る。そして、これらのそれぞれの計測に関して供給電力
Pを制御部340内のメモリに記憶されていた変換テー
ブル(図8(d))により換算温度Ttに変換し、その
換算温度Ttと計測した放射強度I1,I2とを数8およ
び数9の式に用いて、基板Wの温度Tと実効反射率R
1,R2との関係、すなわち実効反射率R1,R2の基板温
度依存性(図8(e))を求める。なお、使用者は複数
種類の基板W(上記特性が異なる)に対する熱処理を行
う場合には、それら各特性を既知特性とする基準基板S
Wを用いてこの発光式校正装置3による校正を繰り返し
行い、実効反射率R1,R2と基板Wの温度Tとの関係
(図8(e))を各基準基板SWに対して求める。
【0074】これで、この基板熱処理装置1が校正でき
たので、得られた実効反射率R1,R2の基板温度依存性
(図8(e))を基板熱処理装置1の温度演算部156
c内のメモリに設定し直す。なお、実際の基板Wの熱処
理は基板熱処理装置1上の発光式校正装置3を取り外
し、代わりに発光部190を取り付けた状態で実行す
る。そして、校正後の熱処理では、得られた実効反射率
R1,R2の温度依存性(図8(e))を用いて、常時、
基板の温度Tに対応した実効反射率R1,R2を用いて温
度計測を行うことにより、精密な温度計測を行うことが
でき、それにより良質の基板熱処理を行うことができる
のである。
【0075】なお、ここでは基準基板SWの既知特性と
して放射率εW(表面粗度sr)を用い、その具体的な
数値を挙げなかったが、実際には放射率εW=0.4〜
0.5程度(基準基板SWはほぼ光を透過しない(透過
率「0」)ことより、数2の式を用いると反射率ρW=
0.5〜0.6程度)の基板W(校正段階では基準基板
SW)を対象とすると基板熱処理装置1による温度計測
精度が良好であることが実験により確かめられている。
【0076】以上説明したように、この実施の形態によ
れば、発光式校正装置3において、簡易型ランプ323
により放射温度計156の検出器156bに直接光を入
射させないで基準基板SW(参照基板RW)と反射板1
40との間に光を供給し、それにより実効反射率の温度
依存性を算出するため、検出器156bの捉える光が直
接光でなく、空洞部CP内や空洞部CP近傍の基準基板
SW(参照基板RW)と反射板140との間で多重反射
した後の光であるため、基準基板SW(参照基板RW)
の既知特性、検出器156bの周囲の形状、基板W等と
の間の多重反射の効果等を反映した正確な実効反射率の
温度依存性を求めることができる。また、基準基板SW
(参照基板RW)をヒータにより加熱する必要がないの
で、装置および基準基板SW(参照基板RW)が高温に
ならないため、取り扱いが容易であるとともに、基準基
板SW(参照基板RW)の厳密な温度制御を必要とせ
ず、簡単に校正処理を行うことができ、それにもかかわ
らず、変換テーブル(図8(d))を参照して、簡易型
ランプ323への入力電気信号(この実施の形態では供
給電力P)から得た換算温度Ttと検出器156bの出
力電圧である検出器出力V1,V2とから基準基板SW
(参照基板RW)に対する実効反射率R1,R2の温度依
存性を求めるため、正確な基板熱処理装置1の校正を行
うことができる。
【0077】また、互いに異なる既知特性(この実施の
形態では放射率εW(表面粗度sr)を有する複数の基
準基板SWに対して、その既知特性に対応する変換テー
ブル(図8(d))を参照して基準基板SWに対する実
効反射率R1,R2の温度依存性(図8(e))を算出す
るため、複数の特性の異なる基準基板SWに対して正確
な実効反射率R1,R2の温度依存性を求めることができ
る。
【0078】また、伝熱式校正装置2により予め求めら
れていた参照基板RWの実温度Trefと参照基板RWの
実効反射率R1,R2との関係を規定した温度/反射率相
関情報(図8(b))と、計測により得られた検出器出
力V1,V2と簡易型ランプ323への電気入力信号(こ
の実施の形態では供給電力P)との関係を規定した電力
/光検出値相関情報(図8(c))と、から変換テーブ
ル(図8(d))を求めるため、基板熱処理装置1のメ
ーカー側で変換テーブルを求めておき、その変換テーブ
ルを装置とともに使用者に提供することによって、使用
者は変換テーブルを求める必要が無く、より簡便に正確
な校正を行うことができる。
【0079】また、伝熱式校正装置2によれば、参照基
板RWをヒータ222により加熱し、接触式温度計23
0により実温度Trefを計測して校正処理を行うことが
できるので、参照基板RWの温度制御が容易であること
より、校正処理の精度が向上する。また、発光式校正装
置3の光による校正処理と併用することにより、光によ
る校正処理の精度を向上することができる。
【0080】また、ヒータ222が個別に電力の供給を
受ける複数のゾーン222a,222bを備えるため、
それら各ゾーンを個別に温度管理することで、面内均一
な温度分布のもとに校正処理を行うことができる。さら
に、ヒータ222と参照基板RWとの両方に接触すると
ともに、熱伝導性のよい均熱板223を備えるので、ヒ
ータ222の複数のゾーン222aと222bとの境界
での温度のギャップを緩和することができ、したがっ
て、一層面内均一な温度分布の参照基板RWを用いて校
正処理を行うことができる。
【0081】<5.変形例>上記実施の形態では、既知
特性として放射率εWを用いたが、前述のように放射率
εWと反射率ρWとの間には数2の関係があるため、基準
基板SWの反射率ρWを既知特性として用いてもよい。
【0082】また、伝熱式校正装置2を用いたメーカー
での校正処理で、温度/反射率相関情報(図8(b))
と発光式校正装置3を用いて得られる電力/光検出値相
関情報(図8(c))とから変換テーブル(図8
(d))を求めたが、温度/光検出値相関情報(図8
(a))と電力/光検出値相関情報(図8(c))とを
各既知特性を有する参照基板RWについて求め、両関係
から検出器出力V1,V2を消去することで変換テーブル
(図8(d))を求めてもよい。なお、その場合には実
効反射率R1,R2が求まらないので、使用者は基板熱処
理装置1の購入後、必ず校正処理を行い、得られた実効
反射率の温度依存性を基板熱処理装置1に初期設定する
必要がある。
【0083】さらに、図9は発光式校正装置3における
簡易型ランプ323の変形例である簡易型ランプ329
を示す図である。図示のように、この変形例の簡易型ラ
ンプ329はガラス球329aの下部(放射温度計15
6の導光ロッド156aに対向する部分)にセラミック
ス等のほぼ光を透過しない材質であるセラミックスによ
るコーティング329b(または材質が金属の場合には
メッキ)が施されている。そのため、図6の発光式校正
装置3に用いると、真下の方向への光がそのコーティン
グ329b(またはメッキ)により遮断されるので、放
射温度計156の導光ロッド156aに直接光が至るの
を一層抑えることができ、より精度のよい校正を行うこ
とができる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項5の発明によれば、光源から基準基板と反射板との
間に光を供給し、それによりその基準基板を保持した基
板熱処理装置における実効反射率の温度依存性を算出す
るため、検出手段の近傍で反射した後の光であることに
なり、基準基板の特性、検出手段の周囲の形状、基板と
の間の多重反射の効果等が反映された正確な実効反射率
の温度依存性を求めることができる。
【0085】また、基準基板をヒータにより加熱する必
要がないので、装置および基準基板が高温にならないた
め、取り扱いが容易であるとともに、基準基板の厳密な
温度制御を必要とせず、簡単に校正処理を行うことがで
き、それにもかかわらず、既知の電力/温度相関情報を
参照して、光源への発光電力から得た換算温度と検出手
段の出力とから基準基板に対する実効反射率の温度依存
性を算出するため、正確な基板熱処理装置の校正を行う
ことができる。
【0086】また、特に請求項2の発明によれば、互い
に異なる既知特性を有する複数の基準基板に対して、実
効反射率の温度依存性を算出するため、複数の既知特性
の異なる基準基板に対して正確な実効反射率の温度依存
性を求めることができる。
【0087】また、特に請求項3の発明によれば、複数
の基準基板の既知特性が、反射率がほぼ0.5ないし
0.6の範囲内で互いに異なるものであり、反射率がこ
のような範囲内の基板に対する温度計測精度が最も高
い。
【0088】また、特に請求項4の発明によれば、電力
/温度相関情報を、基準となる基板熱処理装置における
既知の電力/光検出値相関情報と温度/反射率相関情報
と、基板の実効反射率が光検出値に及ぼす影響を表現し
た関係式とを利用して求めるため、基板熱処理装置のメ
ーカー側で電力/温度相関情報を求めておき、その電力
/温度相関情報を発光式校正装置とともに使用者に提供
することによって、使用者は詳しい電力/温度相関情報
を求める必要が無く、より簡便に正確な校正を行うこと
ができる。
【0089】また、請求項6ないし請求項8の発光式校
正装置は、上記の方法の実施に適した装置となってい
る。
【0090】特に請求項8の発明によれば、光源が、ガ
ラス球の検出手段に対向する部分にほぼ光を透過しない
材質によるコーティングが施されているため、光源の発
した光が検出手段に至るのを一層抑えて、より精度のよ
い校正を行うことができる。
【0091】さらに、請求項9ないし請求項12の伝熱
式校正装置は、参照基板をヒータにより加熱し、接触式
温度計により実温度を計測して校正処理を行うことがで
きるので参照基板の温度制御が容易であるため、校正処
理の精度が向上する。また、請求項6ないし請求項8の
発光式校正装置と併用することにより、光による校正処
理の精度を向上することができる。
【0092】また、特に請求項11の発明によれば、ヒ
ータが個別に電力の供給を受ける複数の領域に区分され
ているため、それら各領域を個別に温度管理すること
で、面内均一な温度分布での参照基板のもとに校正処理
を行うことができる。
【0093】また、特に請求項12の発明によれば、ヒ
ータと参照基板との両方に接触するとともに、熱の良導
体を含んだ板状部材を備えるので、ヒータの複数の領域
の境界での温度のギャップを緩和することができ、した
がって、一層、面内での温度分布が均一な参照基板を用
いて校正処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に用いられる基板熱処理装置の主要部
の構成を示す部分断面図である。
【図2】基板熱処理装置の回転セクタ53の平面図であ
る。
【図3】基板と基板熱処理装置の反射板との間の放射光
の多重反射を説明するための図である。
【図4】基板熱処理装置の反射板に伝熱式校正装置を取
り付けた状態での部分断面図である。
【図5】伝熱式校正装置におけるヒータの平面図であ
る。
【図6】基板熱処理装置の反射板に発光式校正装置を取
り付けた状態での部分断面図である。
【図7】基準基板を取り付けた状態での発光式校正装置
における保持板の平面図である。
【図8】基板熱処理装置における放射温度計の実施の形
態にかかる校正処理手順を示す図である。
【図9】発光式校正装置におけるランプの変形例を示す
図である。
【符号の説明】
210 保持部 222 ヒータ 222a 内側ゾーン(領域) 222b 外側ゾーン(領域) 223 均熱板(板状部材) 230 接触式温度計 231 熱電対 240 制御部 250 電力調整器 310 保持部 323 簡易型ランプ(光源) 329 簡易型ランプ(光源) 329b コーティング 340 制御部 R1,R2 実効反射率 RW 参照基板 SW 基準基板 Tt 換算温度 T 実温度 V1,V2 検出器出力 W 基板 sr,sr1,sr2,sr3 表面粗度 ε,ε1,ε2,ε3 放射率

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に対向して熱放射を反射する反射板
    と、前記反射板の反射面近傍の光を検出手段で捉えて前
    記基板の温度を計測する放射温度計とを備える基板熱処
    理装置を校正する方法であって、 (a) 放射率および反射率のうちの少なくとも一方を既
    知特性として有する基準基板を前記反射板に対向した状
    態で保持する保持工程と、 (b) 光源に異なる発光電力を順次に与えることによっ
    て前記光源に複数の検査光を順次に発生させ、前記複数
    の検査光を前記基準基板と前記反射板との間に順次に供
    給する発光工程と、 (c) 前記複数の検査光に対する前記検出手段のそれぞ
    れの出力値を複数の光検出値として取り込む検出工程
    と、 (d) 前記光源の発光電力の大きさと前記光源の換算温
    度との既知の関係を表現した電力/温度相関情報を参照
    することにより、前記異なる発光電力のそれぞれに対応
    する前記光源の換算温度を複数の換算温度値として特定
    する換算温度値特定工程と、 (e) 前記複数の換算温度値と前記複数の光検出値との
    対応関係に基づいて、前記基準基板を保持した基板熱処
    理装置における実効反射率の温度依存性を特定する温度
    依存性特定工程と、を備えることを特徴とする基板熱処
    理装置の校正方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板熱処理装置の校正
    方法であって、 前記既知特性が異なる複数の基準基板のそれぞれを順次
    に選択し、前記複数の基準基板のそれぞれについて前記
    工程(a)から(e)を実行することを特徴とする基板熱処理
    装置の校正方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の基板熱処理装置の校正
    方法であって、 前記複数の基準基板の前記既知特性が、反射率がほぼ
    0.5ないし0.6の範囲内で互いに異なるものである
    ことを特徴とする基板熱処理装置の校正方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の基板熱処理装置の校正方法であって、 (p) 前記工程(a)から(e)に先だって、前記電力/温度
    相関情報を、 基板の実温度と基準となる基板熱処理装置における実効
    反射率との既知の関係を表現した温度/反射率相関情報
    と、 前記発光電力と前記検出手段の光検出値との既知の関係
    を表現した電力/光検出値相関情報と、 基板の実効反射率が前記光検出値に及ぼす影響を表現し
    た所定の関係式と、を利用して求める準備工程、 をさらに備えることを特徴とする基板熱処理装置の校正
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の基板熱処理装置の校正
    方法であって、 前記準備工程が、 (p-1) 前記基準基板と同一の既知特性を有する参照基
    板を前記反射板に対向した状態で保持する参照基板保持
    工程と、 (p-2) 前記参照基板を異なる温度に順次に加熱しつ
    つ、前記参照基板に取り付けられた接触式温度計により
    前記参照基板の実温度を計測する温度計測工程と、 (p-3) 前記温度/反射率相関情報を、イ )前記異なる温度のそれぞれについて計測された前記参
    照基板の実温度と前記検出手段の光検出値との関係を示
    す温度/光検出値相関情報と、ロ )前記所定の関係式と、を利用して求める工程と、を備
    えることを特徴とする基板熱処理装置の校正方法。
  6. 【請求項6】 基板に対向して熱放射を反射する反射板
    と、前記反射板の反射面近傍の光を検出手段で捉えて前
    記基板の温度を計測する放射温度計とを備える基板熱処
    理装置を校正する際に使用される発光式校正装置であっ
    て、 (a) 所定の開口部を前記反射板に対向させて前記反射
    板上に着脱自在に設置可能なケーシングと、 (b) 放射率および反射率のうちの少なくとも一方を既
    知特性として有する基準基板を前記開口部に保持可能な
    保持手段と、 (c) 前記ケーシング内に設けられ、基板の実際の熱処
    理に使用される熱放射の光よりも低出力の光を前記基準
    基板と前記反射板との間に供給する光源と、を備えるこ
    とを特徴とする発光式校正装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の発光式校正装置であっ
    て、 (d) 前記光源に異なる発光電力を順次に与えることに
    よって前記光源から複数の検査光を順次に発生させ、前
    記複数の検査光を前記基準基板と前記反射板との間に順
    次に供給する発光制御手段と、 (e) 前記複数の検査光に対する前記検出手段のそれぞ
    れの出力値を複数の光検出値として取り込む光検出値入
    力手段と、 (f) 前記光源の発光電力の大きさと前記光源の換算温
    度との既知の関係を表現した電力/温度相関情報を保持
    する電力/温度相関情報保持手段と、 (g) 前記電力/温度相関情報を参照することにより、
    前記異なる発光電力のそれぞれに対応する前記光源の換
    算温度を複数の換算温度値として特定する換算温度値特
    定手段と、 (h) 前記複数の換算温度値と前記と前記複数の光検出
    値との対応関係に基づいて、前記基準基板を保持した基
    板熱処理装置における実効反射率の温度依存性を特定す
    る温度依存性特定手段と、をさらに備えることを特徴と
    する発光式校正装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7に記載の発光式
    校正装置であって、 前記光源は、ガラス球を有するランプであり、前記ガラ
    ス球の前記検出手段に対向する部分にほぼ光を透過しな
    い材質によるコーティングが施されたことを特徴とする
    発光式校正装置。
  9. 【請求項9】 基板に対向して熱放射を反射する反射板
    と、前記反射板の反射面近傍の光を検出手段で捉えて前
    記基板の温度を計測する放射温度計とを備える基板熱処
    理装置を校正する際に使用される伝熱式校正装置であっ
    て、 (a) 所定の開口部を前記反射板に対向させて前記反射
    板上に着脱自在に設置可能なケーシングと、 (b) 放射率および反射率のうちの少なくとも一方を既
    知特性として有する参照基板を前記開口部に保持可能な
    保持手段と、 (c) 前記保持手段に保持された前記参照基板を加熱す
    るヒータと、 (d) 前記参照基板の実温度を計測する接触式温度計
    と、を備えることを特徴とする伝熱式校正装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の伝熱式校正装置であ
    って、 (e) 前記ヒータによる前記参照基板の加熱状態を複数
    の状態に変化させた際に前記接触式温度計でそれぞれ測
    定される前記参照基板の複数の実温度と、 前記複数の状態において前記検出手段から得られる複数
    の光検出値と、 基板の実効反射率が前記光検出値に及ぼす影響を表現し
    た所定の関係式と、を利用して、前記参照基板の実温度
    と基準となる基板熱処理装置における実効反射率との関
    係を表現した温度/反射率相関情報を作成する温度/反
    射率相関情報作成手段、をさらに備えることを特徴とす
    る伝熱式校正装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の伝熱式校正装置で
    あって、 前記ヒータが個別に電力の供給を受ける複数の領域に区
    分されていることを特徴とする伝熱式校正装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の伝熱式校正装置で
    あって、さらに、 (f) 熱の良導体を含み、前記ヒータと前記参照基板と
    の間に板状部材を備えることを特徴とする伝熱式校正装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010066132A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Nippon Steel Corp 連続焼鈍炉における温度制御方法および連続焼鈍炉
JP2016054242A (ja) * 2014-09-04 2016-04-14 東京エレクトロン株式会社 熱処理方法及び熱処理装置
KR20230103289A (ko) * 2021-12-31 2023-07-07 세메스 주식회사 기판 처리 장치
WO2023193645A1 (zh) * 2022-04-07 2023-10-12 北京北方华创微电子装备有限公司 发射率测量装置及方法、半导体加工设备及红外测温方法

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