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JP2000110250A - 屋根パネル及びユニット建物 - Google Patents

屋根パネル及びユニット建物

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Publication number
JP2000110250A
JP2000110250A JP10288011A JP28801198A JP2000110250A JP 2000110250 A JP2000110250 A JP 2000110250A JP 10288011 A JP10288011 A JP 10288011A JP 28801198 A JP28801198 A JP 28801198A JP 2000110250 A JP2000110250 A JP 2000110250A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof
frame
building
roof panel
roof frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10288011A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuya Tanaka
勝哉 田中
Hidetoshi Shibata
秀稔 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOKYO SEKISUI HEIM KENSETSU KK
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
TOKYO SEKISUI HEIM KENSETSU KK
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOKYO SEKISUI HEIM KENSETSU KK, Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical TOKYO SEKISUI HEIM KENSETSU KK
Priority to JP10288011A priority Critical patent/JP2000110250A/ja
Publication of JP2000110250A publication Critical patent/JP2000110250A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物の屋根の耐荷重性能を簡易に向上するこ
と。 【解決手段】 建物ユニット10の上部に搭載される屋
根パネル20において、短柱21と梁22とを枠組して
なる屋根フレーム23を備え、屋根フレーム23の梁2
2に受金具24を取着し、この受金具24に屋根架構2
5を支持してなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は屋根パネル及びユニ
ット建物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ユニット建物の屋根構造として、
建物ユニットの屋根梁にALC(軽量気泡コンクリー
ト)版等の屋根架構を取着したもの、或いは建物ユニッ
トの屋根梁間に断熱パネルを掛け渡してなるもの(特開
平7-127177号公報)がある。
【0003】また、従来、ユニット建物の小屋裏換気構
造として、建物ユニットの外壁上端部と屋根と天井とで
小屋裏を形成し、この外壁上端部と屋根との間の間隙を
小屋裏換気口としてなるもの(特開平3-140535号公報)
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には以下の問題点がある。 建物の屋根に、屋根の施工、点検等の軽作業、バルコ
ニー等の軽歩行、或いは廊下等の重歩行を許容する耐荷
重性能を付与するためには、屋根をALC版等のスラブ
の如くの屋根架構にて形成する必要がある。従来の断熱
パネルにて屋根を形成するものでは、上述の耐荷重性能
を具備しない。他方、建物ユニットの屋根梁に屋根架構
を取着するものにあっては、建物ユニットの全高、全重
量がそれぞれ過大になり、建物ユニットの工場から建築
現場への輸送寸法制限に適合しない。
【0005】建物の小屋裏換気構造として、建物ユニ
ットの外壁上端部と屋根との間の間隙を小屋裏換気口と
するものにあっては、その間隙の拡張に困難があり、十
分な換気性能を確保できない。
【0006】また、ユニット建物にあっては、建物ユ
ニットの屋根を構成する骨組構造材回りに簡易且つ確実
に耐火材を設け、耐火性能を確実に図ることが必要とさ
れている。
【0007】本発明の課題は、建物の屋根の耐荷重性能
を簡易に向上することにある。
【0008】また、本発明の課題は、建物の小屋裏の換
気性能を簡易に向上することにある。
【0009】また、本発明の課題は、建物の屋根の耐火
性能を簡易に向上することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、建物構造体の上部に搭載される屋根パネルにおい
て、短柱と梁とを枠組してなる屋根フレームを備え、屋
根フレームの梁に受金具を取着し、この受金具に屋根架
構を支持してなるようにしたものである。
【0011】請求項2に記載の本発明は、請求項1記載
の本発明において更に、前記屋根フレームの相対する梁
に取着される受金具の受レベルを互いに異ならせ、これ
らの受金具に支持される屋根架構に勾配を付してなるよ
うにしたものである。
【0012】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は
2記載の本発明において更に、前記建物構造体が建物ユ
ニットであり、前記屋根フレームの短柱が建物ユニット
の柱に接合可能とされてなるようにしたものである。
【0013】請求項4に記載の本発明は、請求項1〜3
のいずれかに記載の本発明において更に、前記屋根架構
の表面側に断熱材を介して防水シートを被覆してなるよ
うにしたものである。
【0014】請求項5に記載の本発明は、請求項4に記
載の本発明において更に、前記屋根パネルの相隣る他の
屋根パネルとの境界部に、断熱材を介して防水シートを
被覆してなるようにしたものである。
【0015】請求項6に記載の本発明は、請求項1〜5
のいずれかに記載の本発明において更に、前記屋根フレ
ームの梁に換気口が設けられてなるようにしたものであ
る。
【0016】請求項7に記載の本発明は、請求項1〜6
のいずれかに記載の本発明において更に、前記屋根フレ
ームの梁の内周に沿う全域に耐火材を設けてなるように
したものである。
【0017】請求項8に記載の本発明は、請求項7に記
載の本発明において更に、前記屋根フレームの梁の内周
に設けた耐火材が、該屋根フレームの建物構造体への搭
載状態で、該建物構造体の天井梁回りに設けてある耐火
被覆材に密着可能とされてなるようにしたものである。
【0018】請求項9に記載の本発明は、請求項1〜8
のいずれかに記載の屋根パネルを建物ユニットに搭載し
て構築されてなるようにしたユニット建物である。
【0019】
【作用】請求項1の本発明によれば下記の作用があ
る。 屋根パネルの屋根フレームに屋根架構を支持するもの
であるから、この屋根架構により屋根の施工、点検等の
軽作業、バルコニー等の軽歩行、更には廊下等の重歩行
を許容する耐荷重性能を確保できる。このとき、屋根パ
ネルは、建物構造体と分離され、建物構造体の工場から
建築現場への輸送寸法制限に不都合を与えるものになら
ない。
【0020】請求項2の本発明によれば下記の作用が
ある。 屋根パネルを構成する屋根フレームの梁に取着される
受金具の受レベルを調整するだけで、屋根架構に簡易且
つ正確に勾配を付することができ、屋根の排水性を向上
できる。
【0021】請求項3の本発明によれば下記の作用が
ある。 屋根パネルを構成する屋根フレームの短柱を、建物ユ
ニットの柱に接合可能にした。従って、屋根ユニットと
屋根パネルのそれぞれを工場から建築現場に輸送した
後、両者を簡易且つ確実に接合できる。
【0022】請求項4の本発明によれば下記の作用が
ある。 屋根パネルを構成する屋根架構の表面側に断熱材を介
して防水シートを被覆した。従って、天井の裏面に断熱
材を設けるものに比して、小屋裏換気に対する断熱性を
向上すること、断熱材の吸音作用により雨音の防音性を
向上することができる
【0023】請求項5の本発明によれば下記の作用が
ある。 相隣る屋根パネルの境界部で、屋根パネルを構成する
屋根フレームの梁回りに断熱材を介して防水シートを被
覆した。従って、屋根フレームの梁、ひいては建物構造
体の天井梁が断熱されて冷橋や熱橋となることを防止
し、建物の冷房性能、暖房性能、結露防止性能を向上で
きる。
【0024】請求項6の本発明によれば下記の作用が
ある。 屋根パネルを構成する屋根フレームの梁に小屋裏換気
のための換気口を設けた。従って、梁の成の高さに渡る
大きな換気口を形成でき、換気性能を向上できる。ま
た、屋根パネルをパネル化したことにより厚くでき、結
果としてパネル内の小屋裏スペースも拡張でき、これに
よる小屋裏空気の対流の促進によっても換気性能を向上
できる。
【0025】請求項7の本発明によれば下記の作用が
ある。 屋根パネルを構成する屋根フレームの梁の内周に沿う
全域に耐火材を設けた。これにより、耐火材を粘着テー
プ等により梁の内周に簡易に添設でき、梁の耐火の確実
を図ることができる。
【0026】請求項8の本発明によれば下記の作用が
ある。 屋根フレームの梁の内周に設けた耐火材が、屋根フレ
ームの建物構造体への搭載状態で、建物構造体の天井梁
回りに設けてある耐火被覆材に密着可能とした。従っ
て、建物構造体の上に屋根パネルを搭載したとき直ち
に、屋根パネル側の耐火材が建物構造体側の耐火被覆材
に密着し、屋根パネルの梁と建物構造体の天井梁の耐火
の確実を図ることができる。
【0027】請求項9の本発明によれば下記の作用が
ある。 ユニット建物を構成する建物ユニットに上記〜の
屋根パネルを搭載したから、建物の屋根の耐荷重性能を
簡易に向上すること、建物の小屋裏の換気性能を簡易に
向上すること、建物の屋根の耐火性能を簡易に向上する
ことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は屋根パネルを構成する屋根
フレームの構成材を示し、(A)は分解斜視図であり、
(B)は(A)の要部端面図、図2は屋根フレームを示
し、(A)は分解斜視図であり、(B)は接合状態平面
図、図3は屋根フレームへの屋根架構の組付を示す斜視
図、図4は屋根パネルを示し、(A)は斜視図であり、
(B)は建物ユニットへの取付状態断面図、図5
(A)、(B)は断熱材の被覆構造を示す断面図、図6
は防水シートの被覆構造を示す斜視図、図7は建物ユニ
ットへの屋根パネルの接合状態を示す断面図、図8は建
物の小屋裏換気構造を示す断面図、図9は建物の耐火構
造を示す断面図、図10は建物ユニット側の耐火被覆材
と屋根パネル側の耐火材の密着過程を示す断面図、図1
1はユニット建物を示し、(A)は斜視図、(B)は平
面図、図12は建物ユニットを示す斜視図である。
【0029】(ユニット建物)(図11) ユニット建物1は、図11に示す如く、工場生産された
複数の建物ユニット10を建築現場に輸送し、それらの
建物ユニット10を左右上下に接合するとともに、最上
階の建物ユニット10の上に該建物ユニット10と同一
平面寸法の屋根パネル20を接合して構築されたもので
ある。尚、図11(A)、(B)の相隣る屋根パネル2
0、20は、両者の境界に向けて下り勾配(1/100 )を
なす片流れ屋根2を形成するものであり、両屋根パネル
20、20の境界両端部に縦樋3(図11(B))を配
置してある。
【0030】(建物ユニット)(図12) 建物ユニット10の骨格は、図12に示すように、矩形
の四隅に配置された鋼製断面ロ字形筒状体の 4本の柱1
1と、この 4本の柱11の下端部を矩形の辺に沿って連
結した鋼製断面コ字形長尺体の 4本の床梁12(断面コ
字形の開口を内側にする)と、 4本の柱11の上端部を
矩形の辺に沿って連結した鋼製断面コ字形長尺体の 4本
の天井梁13(断面コ字形の開口を内側にする)とから
なる。
【0031】そして、相対する床梁12に鉄筋が埋設さ
れたALC板の床下地材14が差し渡され、鉄筋に連結
されたボルト・ナットと床梁12とが連結材で連結され
て床下地材14が床梁12に取付けられ、この上にパー
チクルボード長尺体のスペーサ15が取付けられ、この
スペーサ15の上に木製の床根太16が取付けられ、こ
の床根太16の上にパーチクルボードの床材17が取付
けられて床が形成されている。
【0032】また、図12に示すように、相対する天井
梁13に天井小梁18が差し渡され、鋼板を縦にした取
付プレート18Aを介して天井小梁18が天井梁13に
連結されている。そして、この天井小梁18の下側に天
井野縁19が取付けられ、この天井野縁19の下面に石
膏ボードの天井材19Aが取付けられて天井が形成され
ている。
【0033】(屋根パネル)(図1〜図7) 屋根パネル20は、図1〜図7に示す如く、短柱21と
梁22とを枠組してなる屋根フレーム23を備え、屋根
フレーム23の梁22に架構受金具24を取着し、この
架構受金具24に屋根架構25を支持してなるものであ
る。以下、屋根パネル20の具体的構成について詳述す
る。
【0034】(1) 屋根フレーム23の梁22は形鋼から
なり、屋根フレーム23を構成する枠組状態で相対する
こととなる一対の梁22のフランジ内に形鋼製座屈防止
プレート26を抱き込む如くに溶接し、この座屈防止プ
レート26のウエブにL形鋼からなる架構受金具24を
ボルト止めしてある(図1)。また、屋根フレーム23
を構成する枠組状態で相隣る他のユニットとの境界部に
位置することとなる梁22のウエブにはL形鋼からなる
耐火材受金具27がボルト止めされる(図1)。屋根フ
レーム23は、短柱21の側面に、図1、図2に示す如
く、梁22を溶接して接合することにて構成される。
尚、梁22は後述する小屋裏換気口40を備えている。
【0035】(2) 屋根架構25は、ALC版等のスラブ
からなる耐荷重性の高い強度材であり、図3に示す如
く、屋根フレーム23の相対する梁22に座屈防止プレ
ート26を介して取着した架構受金具24にボルト止め
される。屋根フレーム23には複数個の屋根架構25が
組付けられ、相隣る屋根架構25の間には一定の間隙が
残される。この間隙は、耐火目地材28により埋めるこ
ともできる。
【0036】ここで、屋根パネル20にあっては、屋根
フレーム23の相対する梁22に取着される架構受金具
24の受レベルを互いに異ならせ、これらの受金具24
に支持される屋根架構25に勾配を付すことにより、前
述の片流れ屋根2を形成できる。
【0037】(3) 屋根フレーム23の梁22のウエブに
軒先受金具29がボルト止めされる(図4)。梁22と
軒先受金具29にはロックウール等からなる耐火材30
が被着される。
【0038】(4) 屋根架構25の表面側に発泡スチレン
ボード等からなる断熱材31が被覆される(図5)。
【0039】(5) 屋根架構25の表面側に上述(4) の断
熱材31を介して、塩ビシート等からなる防水シート3
2が被覆される(図6)。防水シート32は、屋根架構
25に上述の断熱材31を挟んでビス止めした塩ビ鋼板
等からなる固定バー33に溶着剤を用いる等により溶着
して固定される(図6)とともに、屋根架構25の軒先
側では、屋根架構25に上述の断熱材31を挟んでビス
止めした塩ビ鋼板等からなる屋上ガーター34に溶着剤
を用いる等により溶着して固定される(図8)。尚、屋
上ガーター34の外端部は前述の軒先受金具29に被着
される。屋上ガーター34の外端部回りには庇100が
支持される。
【0040】然るに、屋根パネル20は、前述した建物
ユニット10の 4隅の柱11の上端エンドプレートの上
に、屋根フレーム23の 4個の短柱21の下端エンドプ
レートを載せ、不図示のボルトで両者を締結することに
て接合される。
【0041】次に、ユニット建物1において、相隣る屋
根パネル20の境界部の断熱及び防水構造について説明
する。 (相隣る屋根パネル20の境界構造)(図5) 相隣る屋根パネル20、20の間では、図5(A)に示
す如く、相接する屋根フレーム23の梁22のウエブに
前述の如くに設けてある耐火材受金具27にロックウー
ル等の断熱材35が掛け渡される。また、相隣る屋根パ
ネル20、20の間の断熱材35の上方部では、相対す
る屋根架構25の表面側の断熱材31間に渡し鋼板36
が設けられ、この渡し鋼板36の上に、両屋根パネル2
0、20の前述した防水シート32の延長部32Aが被
覆され、両延長部32A同士を互いに溶着してある。
尚、渡し鋼板36は断熱材31を挟んで屋根架構25に
ビス止めされている。
【0042】尚、相隣る屋根パネル20の境界構造とし
ては、図5(B)によるようにしても良い。図5(B)
では、相隣る屋根パネル20、20の間で、相接する屋
根フレーム23の梁22の成を高くし、この梁22の上
フランジにロックウール等の断熱材37を掛け渡す。ま
た、相隣る屋根パネル20、20の間で、相対する屋根
架構25の表面側に、前述の断熱材31に連続する断熱
材31Aを掛け渡し、この断熱材31Aを上述の断熱材
37の上に積層させるように設ける。更に、この断熱材
31Aの上部では、相対する屋根架構25の表面側の断
熱材31間に渡し鋼板38が設けられ、この渡し鋼板3
8の上に、両屋根パネル20、20の前述の防水シート
32の延長部32Aが被覆され、両延長部32A同士を
互いに溶着してある。尚、渡し鋼板38は断熱材31を
挟んで屋根架構25にビス止めされている。
【0043】次に、建物ユニット10の上に屋根パネル
20を搭載したユニット建物1の小屋裏4の換気構造に
ついて説明する。 (小屋裏換気構造)(図8) 屋根パネル20は、屋根フレーム23を構成する梁22
のウエブ(及び必要により上フランジ)に換気口40を
形成してある。このため、ユニット建物1にあっては、
下記(A) 〜(D) の換気通路を形成するものとなる。
【0044】(A) 建物ユニット10の外壁14の上端部
と、屋根パネル20に設けた屋上ガーター34の外端下
縁部との間の換気通路A
【0045】(B) 屋根パネル20において梁22の換気
口40が形成する換気通路B
【0046】(C) 屋根パネル20において梁22の上フ
ランジと屋根架構25との間の換気通路C(但し、軒先
受金具29は軒先に沿って間欠配置され、梁22の上フ
ランジに載置されている耐火材30としてのロックウー
ルは通気性を備える)。
【0047】(D) 屋根パネル20において相隣る屋根架
構25の間隙が形成する換気通路D
【0048】従って、換気通路Aと、換気通路B、C、
Dとの連通により、換気通路Aが臨む屋外と、換気通路
B、C、Dが臨む小屋裏4との間で換気を行なうことが
できる。
【0049】次に、ユニット建物1の建物ユニット10
と屋根パネル20の耐火構造について説明する。 (耐火構造)(図9、図10) 建物ユニット10は、天井梁13回りに耐火被覆材51
を被覆してある(図9)。耐火被覆材51は、天井梁1
3の下フランジ回りを巻き回され、下フランジ13の上
フランジに支持してある支持アーム52に頭付きピン5
3で係止保持される。頭付きピン53は、支持アーム5
2、耐火被覆材51に刺通したピン先端を折り曲げるこ
とにて、耐火被覆材51を支持アーム52に保持する。
【0050】屋根パネル20は、屋根フレーム23を構
成する梁22の内周に沿う全域に耐火充填材54を被覆
してある(図9)。耐火充填材54は、梁22に設けた
前述の架構受金具24の内側面に、粘着剤により粘着さ
れて固定される。
【0051】そして、ユニット建物1にあっては、建物
ユニット10の上に屋根パネル20を搭載した状態で、
屋根パネル20側の耐火充填材54が、建物ユニット1
0側の耐火被覆材51に圧接して密着するようになって
おり(図10)、そのことにより耐火空間が形成され
る。
【0052】尚、耐火充填材54はロックウール等の耐
火材からなるものであり、耐火被覆材51は、水を高吸
熱ポリマーによってゲル状に固めてパックした吸熱パッ
クと耐火温度1000度以上のセラミックフェルトをアルミ
箔付クロスで包み込んだものを採用できる。この耐火材
は、火災時には吸熱パック内の水が蒸発することで熱を
奪い、その吸熱作用で梁等の鉄骨の昇温を防ぐ。また、
この耐火材は、毛布形状をなし、梁等に巻き付けてワッ
シャで留めるだけの簡単施工で足りる。
【0053】従って、本実施形態によれば、以下の作用
がある。 屋根パネル20の屋根フレーム23に屋根架構25を
支持するものであるから、この屋根架構25により屋根
の施工、点検等の軽作業、バルコニー等の軽歩行、更に
は廊下等の重歩行を許容する耐荷重性能を確保できる。
このとき、屋根パネル20は、建物ユニット10と分離
され、建物ユニット10の工場から建築現場への輸送寸
法制限に不都合を与えるものにならない。
【0054】屋根パネル20を構成する屋根フレーム
23の梁22に取着される受金具24の受レベルを調整
するだけで、屋根架構25に簡易且つ正確に勾配を付す
ることができ、屋根の排水性を向上できる。
【0055】屋根パネル20を構成する屋根フレーム
23の短柱21を、建物ユニット10の柱11に接合可
能にした。従って、屋根ユニット10と屋根パネル20
のそれぞれを工場から建築現場に輸送した後、両者を簡
易且つ確実に接合できる。
【0056】屋根パネル20を構成する屋根架構25
の表面側に断熱材31を介して防水シート32を被覆し
た。従って、天井の裏面に断熱材31を設けるものに比
して、小屋裏換気に対する断熱性を向上すること、断熱
材31の吸音作用により雨音の防音性を向上することが
できる
【0057】相隣る屋根パネル20の境界部で、屋根
パネル20を構成する屋根フレーム23の梁22回りに
断熱材35、37、31Aを介して防水シート32Aを
被覆した。従って、屋根フレーム23の梁22、ひいて
は建物ユニット10の天井梁13が断熱されて冷橋や熱
橋となることを防止し、建物の冷房性能、暖房性能、結
露防止性能を向上できる。
【0058】屋根パネル20を構成する屋根フレーム
23の梁22に小屋裏換気のための換気口40を設け
た。従って、梁22の成の高さに渡る大きな換気口40
を形成でき、換気性能を向上できる。また、屋根パネル
20をパネル化したことにより厚くでき、結果としてパ
ネル内の小屋裏スペースも拡張でき、これによる小屋裏
空気の対流の促進によっても換気性能を向上できる。
【0059】屋根パネル20を構成する屋根フレーム
23の梁22の内周に沿う全域に耐火材を設けた。これ
により、耐火充填材54を粘着テープ等により梁22の
内周に簡易に添設でき、梁22の耐火の確実を図ること
ができる。
【0060】屋根フレーム23の梁22の内周に設け
た耐火充填材54が、屋根フレーム23の建物ユニット
10への搭載状態で、建物ユニット10の天井梁13回
りに設けてある耐火被覆材51に密着可能とした。従っ
て、建物ユニット10の上に屋根パネル20を搭載した
とき直ちに、屋根パネル20側の耐火充填材54が建物
ユニット10側の耐火被覆材51に密着し、屋根パネル
20の梁22と建物ユニット10の天井梁13の耐火の
確実を図ることができる。
【0061】ユニット建物1を構成する建物ユニット
10に上記〜の屋根パネル20を搭載したから、建
物の屋根の耐荷重性能を簡易に向上すること、建物の小
屋裏の換気性能を簡易に向上すること、建物の屋根の耐
火性能を簡易に向上することができる。
【0062】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0063】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、建物の屋
根の耐荷重性能を簡易に向上することができる。
【0064】また、本発明によれば、建物の小屋裏の換
気性能を簡易に向上することができる。
【0065】また、本発明によれば、建物の屋根の耐火
性能を簡易に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は屋根パネルを構成する屋根フレームの構
成材を示し、(A)は分解斜視図であり、(B)は
(A)の要部端面図である。
【図2】図2は屋根フレームを示し、(A)は分解斜視
図であり、(B)は接合状態平面図である。
【図3】図3は屋根フレームへの屋根架構の組付を示す
斜視図である。
【図4】図4は屋根パネルを示し、(A)は斜視図であ
り、(B)は建物ユニットへの取付状態断面図である。
【図5】図5(A)、(B)は断熱材の被覆構造を示す
断面図である。
【図6】図6は防水シートの被覆構造を示す斜視図であ
る。
【図7】図7は建物ユニットへの屋根パネルの接合状態
を示す断面図である。
【図8】図8は建物の小屋裏換気構造を示す断面図であ
る。
【図9】図9は建物の耐火構造を示す断面図である。
【図10】図10は建物ユニット側の耐火被覆材と屋根
パネル側の耐火材の密着過程を示す断面図である。
【図11】図11はユニット建物を示し、(A)は斜視
図、(B)は平面図である。
【図12】図12は建物ユニットを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ユニット建物 2 屋根 4 小屋裏 10 建物ユニット(建物構造体) 11 柱 13 天井梁 20 屋根パネル 21 短柱 22 梁 23 屋根フレーム 24 架構受金具 25 屋根架構 31、31A、35、37 断熱材 32、32A 防水シート 40 換気口 51 耐火被覆材 54 耐火充填材(耐火材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 秀稔 茨城県つくば市和台32 積水化学工業株式 会社内 Fターム(参考) 2E001 DA01 DA02 DB02 DB05 DD01 DE00 DE01 DF04 EA06 EA07 FA16 GA12 GA29 GA42 GA53 GA55 HA07 HA32 HA34 HB02 HB04 HC04 HD09 HD13 LA01 LA04 ND23

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物構造体の上部に搭載される屋根パネ
    ルにおいて、 短柱と梁とを枠組してなる屋根フレームを備え、 屋根フレームの梁に受金具を取着し、この受金具に屋根
    架構を支持してなることを特徴とする屋根パネル。
  2. 【請求項2】 前記屋根フレームの相対する梁に取着さ
    れる受金具の受レベルを互いに異ならせ、これらの受金
    具に支持される屋根架構に勾配を付してなる請求項1記
    載の屋根パネル。
  3. 【請求項3】 前記建物構造体が建物ユニットであり、
    前記屋根フレームの短柱が建物ユニットの柱に接合可能
    とされてなる請求項1又は2記載の屋根パネル。
  4. 【請求項4】 前記屋根架構の表面側に断熱材を介して
    防水シートを被覆してなる請求項1〜3のいずれかに記
    載の屋根パネル。
  5. 【請求項5】 前記屋根パネルの相隣る他の屋根パネル
    との境界部に、断熱材を介して防水シートを被覆してな
    る請求項4に記載の屋根パネル。
  6. 【請求項6】 前記屋根フレームの梁に換気口が設けら
    れてなる請求項1〜5のいずれかに記載の屋根パネル。
  7. 【請求項7】 前記屋根フレームの梁の内周に沿う全域
    に耐火材を設けてなる請求項1〜6のいずれかに記載の
    屋根パネル。
  8. 【請求項8】 前記屋根フレームの梁の内周に設けた耐
    火材が、該屋根フレームの建物構造体への搭載状態で、
    該建物構造体の天井梁回りに設けてある耐火被覆材に密
    着可能とされてなる請求項7記載の屋根パネル。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の屋根パ
    ネルを建物ユニットに搭載して構築されてなるユニット
    建物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016056532A (ja) * 2014-09-08 2016-04-21 ミサワホーム株式会社 バルコニーの耐火構造
JP2020165274A (ja) * 2019-03-30 2020-10-08 石川 浩一 屋根受け用材、その製造方法、剛接合部被覆方法、および剛接合部被覆構造
KR102275607B1 (ko) * 2021-01-07 2021-07-09 주식회사 이화건설 내화성 및 단열성, 흡음성을 가지는 삼중 패널 구조
CN114607185A (zh) * 2021-11-29 2022-06-10 内蒙古电力(集团)有限责任公司内蒙古电力经济技术研究院分公司 火电厂输煤栈桥屋面板与输煤通廊顶板衔接结构

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