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JP2000107719A - 袋コンテナの清掃方法およびその装置 - Google Patents

袋コンテナの清掃方法およびその装置

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JP2000107719A
JP2000107719A JP10278718A JP27871898A JP2000107719A JP 2000107719 A JP2000107719 A JP 2000107719A JP 10278718 A JP10278718 A JP 10278718A JP 27871898 A JP27871898 A JP 27871898A JP 2000107719 A JP2000107719 A JP 2000107719A
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bag container
cleaning
air
port
suction pipe
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JP10278718A
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JP3020058B1 (ja
Inventor
Tsunemi Ikegawa
恒美 池川
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KYORITSU BUTSURYU SYSTEM KK
Original Assignee
KYORITSU BUTSURYU SYSTEM KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用済の袋コンテナを、排出口を閉塞した状
態で内部の残存物やゴミ等を排出して能率よく清掃でき
るようにし、自動充填機に組込んで充填工程の直前で清
掃することも容易に可能にする。 【解決手段】 使用済の空の袋コンテナ50を、底部の
排出口を閉塞しかつ上部の筒状充填口52を開口させた
状態で移送兼支持手段3により吊り下げ状態に支持し、
下端部に吸引口14aを有する吸引管14と、この吸引
管の周囲に配設されて外方もしくは下方にエアを噴射す
る複数のエア噴射ノズル15,16とを有してなる清掃
本体ユニット13を筒状充填口52より本体部51内に
挿入し、本体部内面に対しエアを吹付けて残存物等を吹
き落し、吹き落された残存物等を吸引管14の下端部の
吸引口14aより吸引して排出し処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上部に筒状投入
口、底部に排出口を有してなる主として粉粒体用のフレ
キシブルな袋コンテナの清掃方法およびその装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】近年、粉
粒体用のコンテナとして、合成樹脂クロス等の織布、も
しくはこれに樹脂脂をコーティングし、あるいはラミネ
ートした織布等の可撓性素材よりなる所謂フレキシブル
コンテナと称する袋コンテナが実用化されている。この
袋コンテナは、本体部の上部に筒状充填口が、底部に筒
状の排出口設けられているのものが一般的である。
【0003】ところで、この種の袋コンテナは繰返し使
用することが行なわれている。その再使用の際、使用済
の袋コンテナの内部には製品の残存物や塵等が付着して
いることが多く、そのため取換用の内袋を有さない袋コ
ンテナの場合は、内部を洗浄(清掃)した上で再使用す
るのが普通である。
【0004】この袋コンテナの洗浄(清掃)方法とし
て、水洗いやエアブロー等の種々の手段があるが、いず
れも上部の筒状充填口および底部の排出口を開口させた
状態で行なうものであり、例えばエアーブローによる場
合は、上部の筒状充填口から本体部内にエアを吹込んで
残存物等を吹き落し、同時に下部の排出口から吸引を行
なって、吹き落された残存物等を排出するようにして処
理している。そしてこの洗浄(清掃)の後、排出口を閉
塞することとしている。
【0005】前記のような洗浄(清掃)方式では、自動
充填機による充填の直前で行なうのは困難なものであ
り、通常一般には、前記袋コンテナの洗浄を、専門の業
者が行なっている。そのため、輸送コストがかかる上、
洗浄(清掃)後に埃が侵入しないように口部を閉じたり
包装する等の処置も必要になり、この洗浄(清掃)に要
する経費が莫大なものとなっている。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなしたものであ
り、使用済の袋コンテナを、排出口を閉塞した状態で、
内部の残存物やゴミ等を排出処理して能率よく清掃でき
るようにして、自動充填機に組込んで充填工程の直前で
清掃することも容易に可能な袋コンテナの清掃方法とそ
の装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するものであり、請求項1の発明は、本体部の上部に
筒状充填口、底部に排出口が設けられた袋コンテナの清
掃方法であって、前記排出口を閉塞し、筒状充填口を開
口させた状態で前記袋コンテナを吊り下げ状態に支持し
ておいて、吸引管と複数のエア噴射ノズルとを有する清
掃本体ユニットを前記筒状充填口より本体部内に挿入し
て、袋コンテナの本体部内面に対しエアを吹付けて残存
物等を吹き落すとともに、吹き落された残存物等を吸引
管の下端部の吸引口により吸引して袋コンテナ外へ排出
し処理することを特徴とするものである。
【0008】請求項2の発明は、前記袋コンテナの清掃
方法を実施するための清掃装置であり、前記排出口を閉
塞し筒状充填口を開口させた状態で前記袋コンテナを吊
り下げ状態に支持する支持手段と、前記支持手段の上方
にあって、下端部に吸引口を有する吸引管と、該吸引管
の周囲に配設されて外方もしくは下方にエアを噴射する
複数のエア噴射ノズルとを有してなり、前記支持手段に
より吊り下げ支持された袋コンテナの筒状充填口より本
体部内に挿入自在に設けられた清掃本体ユニットとを備
えてなることを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、前記の清掃装置におい
て、前記袋コンテナの支持手段が、該袋コンテナを自動
充填工程へ送り込むための移送手段を兼ねる移送兼支持
手段であって、その移送途中において前記清掃本体ユニ
ットが設けられてなるものである。
【0010】請求項4の発明は、前記の清掃装置におけ
る清掃本体ユニットが、吸引管の軸方向の所要間隔毎
に、放射方向にエアを噴射する複数のエア噴射ノズル
と、斜め下方もしくは下方にエアを噴射する複数のエア
噴射ノズルとが交互に配設されてなるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
示す実施例に基いて説明する。
【0012】図1は本発明の清掃装置を組込んだ自動充
填機の1実施例の概略を示す側面図、図2は同上の平面
図、図3は同上の清掃装置部分の略示断面図である。図
4は清掃装置における清掃本体ユニットの拡大正面図、
図5は同上の側面図、図6は同上の一部の平面図であ
る。
【0013】なお、本発明において清掃対象となる袋コ
ンテナ(50)は、図11に例示するように、収容部と
なる本体部(51)の上部に筒状充填口(52)、底部
に筒状の排出口(53)が設けられてなるもので、前記
排出口(53)は該袋コンテナ(50)に取設されてい
る結束用紐(54)等の結束手段により閉塞できるよう
になっており、また筒状充填口(52)は粉粒体等の充
填後に適宜結束手段により結束されるようになってい
る。この袋コンテナ(50)を自動充填機に供給する際
には、例えば図12および図13に示するように、筒状
充填口(52)に、該充填口を開口状態に保持して袋コ
ンテナを吊り下げ状態に支持するためのフランジ枠(5
5)が取付けられる。この取付け手段として、図13で
は、筒状充填口(52)の端部を、フランジ枠(55)
の中央の筒口(56)に通して外側に折り返し、該端部
の伸縮紐やバンド等により締付けているが、これに限ら
れるものてはない。(57)はコンテナ用の吊り下げ用
ベルトを示している。
【0014】図において、(1)は自動充填機の架台フ
レーム、(2)は清掃対象となる使用済の空の袋コンテ
ナ(50)の供給台、(3)は供給台(2)に供給され
た袋コンテナ(50)の移送兼支持手段であり、袋コン
テナ(50)を、前記排出口(53)を閉塞しかつ筒状
充填口(52)を開口させた状態で前記筒状充填口(5
2)に取付けられたフランジ枠(55)を利用して吊り
下げ状態に支持して後述の自動充填部(40)に移送で
きるように設けられている。
【0015】前記供給台(2)は、前記フランジ枠(5
5)に対応した間隔をおいて相対向する両側部(4)
(4)にフランジ枠(55)を受けるフリーローラ(4
a)(4a)を備えてなり、該両側部(4)(4)がそ
の上方の支持部材(5)に連結されて支持されている。
支持部材(5)は、上方のスプロケット(7)に掛架さ
れたチエン(6)により上下動可能に吊設されており、
スプロケット(7)が連結された駆動手段(8)の駆動
により、前記支持部材(5)を介して前記供給台(2)
が、図1の実線と鎖線の間で昇降できるようになってい
る。これにより、供給台(2)が図1の鎖線の位置にあ
るときに、空の袋コンテナ(50)を前記フランジ枠
(55)の部分で支持するように供給台(2)上に供給
して、該供給台(2)を前記移送兼支持手段(3)と同
高さの実線位置まで上昇させることにより、供給台
(2)上の袋コンテナ(50)を移送兼支持手段(3)
の上に送り込めるようになっている。
【0016】前記移送兼支持手段(3)は、前記供給台
(2)より送り込まれる空の袋コンテナ(50)を、前
記フランジ枠(55)の両側部分で受支して吊り下げ状
態で移送する一対の無端回動するチエンコンベア(9)
(9)よりなる。この移送兼支持手段(3)の移送途中
には、移送される袋コンテナ(50)を、後述の自動充
填部(40)での充填サイクルおよび清掃サイクルに合
せて一定時間だけ移送停止できるストッパ手段(11)
が設けられている。これにより袋コンテナ(50)は間
欠移送されることになる。図の場合、前記ストッパ手段
(11)は、シリンダー装置(12)の進退運動によっ
て、前記袋コンテナ(50)の筒状充填口(52)に有
するフランジ枠(55)に係合する位置(停止位置)
と、離脱した位置(移送可能位置)との間で回動するよ
うに設けられているが、これに限られるものではない。
【0017】(10)は前記の移送兼支持手段(3)の
移送途中における前記ストッパ手段(11)による移送
停止位置に組込んだ清掃装置部分を示しており、前記移
送兼支持手段(3)による袋コンテナ(50)の移送停
止位置の上方にあって、該移送兼支持手段(3)により
吊り下げ支持された移送停止中の袋コンテナ(50)に
対し筒状充填口(52)より本体部(51)内に挿入自
在に設けられた清掃本体ユニット(13)を備えてい
る。
【0018】この清掃本体ユニット(13)は、図4お
よび図5に拡大して示すように、下端部にラッパ状に拡
開した吸引口(14a)を有する吸引管(14)と、この
吸引管(14)の周囲に配設されて外方もしくは下方に
エアを噴射するエア噴射ノズル(15)(16)とを備
えており、特に吸引管(14)の軸心に対し直角の放射
方向にエアを噴射する第1のエア噴射ノズル(15)
と、斜め下方あるいは下方に向けてエアを噴射する複数
の第2のエア噴射ノズル(16)とが軸方向の所要間隔
毎に交互に配設されて、エア吹き付けにより吹き飛ばさ
れる残存物やゴミ等が本体部(51)の底部側へスムー
ズに落下するようになっている。
【0019】前記吸引管(14)は、その上端が支持プ
レート(17)に固定されて垂設されて、吸引ポンプ
(図示省略)を介して集塵機(図示省略)と接続されて
いる。また前記吸引管(14)の周囲には、丸棒により
組立て構成されたかご形状の保護体(18)が該吸引管
(14)の外方を囲むように前記支持プレート(17)
に固設されている。
【0020】このかご形状の保護体(18)の内部にお
いて、前記吸引管(14)の軸方向所要間隔位置に、図
7および図8のように四方に向けてエアを噴射する第1
のエア噴射ノズル(15)が設けられている。このエア
噴射ノズル(15)に有する継手(19)にホース等の
圧縮エアの給送管(20)が接続されるとともに、該給
送管(20)が吸引管(14)に付設された配管部材
(21)やホース等を介して前記支持プレート(17)
に有する第1の接続部材(22)に接続され、この接続
部材(22)に圧縮機等からのエア供給管(図示省略)
が接続されることにより、前記エア噴射ノズル(15)
よりエアを噴射できるように設けられている。
【0021】また、前記エア噴射ノズル(15)の配設
位置間における吸引管(14)の外周に第2のエア噴射
ノズル(16)の取付部材(23)が付設されており、
図9および図10に示すように、該取付部材(23)に
ノズル方向を自在に調整できる自在ホース(24)を介
してエア噴射ノズル(16)が設けられている。前記取
付部材(23)に接続されたホース等の圧縮エアの給送
管(25)が前記支持プレート(17)に設けられた第
2の接続部材(26)に接続され、この接続部材(2
6)に圧縮機等からのエア供給管(図示省略)が接続さ
れることにより、前記エア噴射ノズル(16)より下方
もしくは斜め下方や螺旋方向にエア噴射できるように設
けられている。
【0022】前記支持プレート(17)は、その両端部
に三角状のブラケット(27)を有し、該ブラケット
(27)に取着された上下2個の筒状ガイド部材(2
8)が前記フレーム(1)の両側部に沿って上下方向に
配設されたガイド棒(29)に嵌合することにより、上
下動可能に支持されている。そして、この支持プレート
(17)にワイヤー(30)が連結されて、該ワイヤー
(30)が架台フレーム(1)の上部の配設されている
ローラ(31)を介してウインチ(32)に連結されて
おり、該ウインチ(32)を駆動モータ(33)により
回動させることにより、前記支持プレート(17)、つ
まりは清掃本体ユニット(13)の全体を図1および図
3の鎖線と実線との間で上下動させることができ、これ
により、清掃本体ユニット(13)を移送停止中の袋コ
ンテナ(50)に対して挿入できるようになっている。
【0023】前記支持プレート(17)の下面における
前記保護体(18)の周囲部には、環状のゴムパッキン
(34)が付設されており、前記清掃本体ユニット(1
3)の降下による袋コンテナ(50)への挿入時に、フ
ランジ枠(55)もしくはこれに取着された筒状充填口
(52)に対して弾力的に当接して気密状態に保持てき
るようになっている。
【0024】特に図示する実施例の場合、前記清掃本体
ユニット(13)の降下時に支持プレート(17)を、
シリンダー装置(35)によって作動してテコ式に押圧
する押圧部材(36)が設けられており、前記筒状充填
口(52)もしくはフランジ枠(55)と、前記ゴムパ
ッキン(34)との間の気密性を良好に保持できるよう
になっている。
【0025】(37)は前記移送兼支持手段(3)にお
ける前記清掃装置部分の後続に設けた袋コンテナ(5
0)の押出し手段であり、自動充填部(40)での充填
サイクルに応じて袋コンテナ(50)を自動充填部(4
0)に送り込むためのものである。
【0026】そして、自動充填部(40)の基本的な構
成は従来より公知の自動充填装置と同様であり、前記の
ように送り込まれた空の袋コンテナ(50)を、その上
部の筒状充填口(52)に取着されているフランジ枠
(55)の部分でシリンダー装置(41)(41)に連
結された一対の支持部材(42)(42)により両側よ
り吊り下げ状態に支持し、この状態で蛇腹部(43)等
を介してホッパー(図示せず)と接続されている充填用
口部(45)を降下させてフランジ枠(55)もしくは
これに取着されている筒状充填口(52)に押し付ける
とともに、この押し付け状態を保持したまま、袋コンテ
ナ(50)を下方の搬出用のローラコンベア(46)上
に下ろして、粉粒体等を自動充填できるように構成され
ている。(47)は充填後に筒状充填口(52)を結束
するための自動結束装置である。
【0027】上記の実施例の清掃装置を備えた自動充填
機において、本発明の清掃方法を実施する場合、使用済
の空の袋コンテナ(50)を、前記排出口(53)を閉
塞しかつ筒状充填口(52)を開口させた状態で前記筒
状充填口(52)に取付けられたフランジ枠(55)で
吊り下げ状態に支持するように降下位置にある供給台
(2)上に供給する。袋コンテナ(50)が供給される
と、供給台(2)は図1の実線の位置まで上昇し、移送
兼支持手段(3)に送り込まれる。移送兼支持手段
(3)に送り込まれた袋コンテナ(50)が清掃装置部
分(10)に移送されてくると、ストッパ手段(11)
にフランジ枠(55)が係止することにより移送が停止
される。
【0028】そこて、ウインチ(30)を駆動して清掃
本体ユニット(13)を降下させて、移送兼支持手段
(3)に支持されている袋コンテナ(50)の筒状充填
口(52)より本体部(51)内に底部挿入する。この
際、清掃本体ユニット(13)の支持プレート(17)
の下面のゴムパッキン(34)をフランジ枠(55)に
取着されている筒状充填口(52)押し付けることによ
り、清掃本体ユニット(10)と筒状充填口(52)の
間を気密に保持する。
【0029】この状態において、圧縮機等よりエアをホ
ース等の配管を通じて供給してエア噴射ノズル(15)
(16)より噴射する。この際、一定の時間(例えば1
0秒間)吸引管(14)による吸引を行なわずにおい
て、先ず袋コンテナ(50)の本体部(51)を膨ませ
る。この状態では、吸引管(14)の下端部が袋コンテ
ナ(50)の底部近くに位置するようにする。こうし
て、例えば放射方向の第1のエア噴射ノズル(15)に
より本体部(51)の内面にエアを吹き付けて、内面に
付着している粉粒体製品の残存物やゴミなどを吹き飛ば
すとともに、第2のエア噴射ノズル(16)からは下方
あるいは斜め下方に向けてエアを噴射して、前記の吹き
飛ばされた残存物等を下方に落下させる。またこれと同
時に、吸引管(14)に接続されている吸引ポンプを作
動させて吸引管(14)の下端部に有する吸引口(14
a)より吸引を行ない、前記のように吹き落された残存
物やゴム等をエアととともに吸引して、袋コンテナ(5
0)の外部に排出し、集塵機等に送り込んむ。
【0030】前記のエアの噴射および吸引作用は、エア
吹付けによる残存物等の吹き落し作用およひ排出作用を
効率的に行なうために、例えば1秒等の短時間での吹付
けおよび吸引を間欠的に繰返して行なうこととする。最
終的には本体部(51)内のエアを抜いて清掃を終了
し、清掃本体ユニット(13)を上昇させて、袋コンテ
ナ(50)より抜脱する。この1回の清掃は、自動充填
機の充填サイクル内に完了するように、清掃サイクルを
設定しておく。
【0031】こうして袋コンテナ(50)の清掃が完了
すれば、ストッパ手段(11)による停止を解除して、
自動充填部(40)へと移送して充填サイクルに合せて
所定の充填位置に送り込むことにより、自動充填を行な
う。
【0032】このように、本発明では、使用済の空の袋
コンテナ(50)を、底部の排出口(53)を閉塞した
状態で移送兼支持手段(3)に吊り下げ支持して自動充
填部へ移送する途中において、吸引管(14)と複数の
エア噴射ノズル(15)(16)とを有する清掃本体ユ
ニット(13)を前記筒状充填口(52)より本体部
(51)内に挿入し、本体部(51)内面に対しエアを
吹付けて残存物等を吹き落すとともに、吹き落された製
品の残存物等を吸引管(14)の下端部の吸引口により
吸引することにより、袋コンテナ(50)の内面を清掃
するものである。そのため、使用済の袋コンテナ(5
0)に製品の残存物等が残っていても、そのまま自動充
填機に供給セットすることが可能になり、自動充填部の
前工程で清掃して充填に供することができる。
【0033】なお、上記実施例では、清掃装置を自動充
填機に組込んで構成した場合を示したが、このほか自動
充填機とは別に単独の清掃装置として構成しておくこと
も可能である。この場合、使用済の空の袋コンテナ(5
0)を、底部の排出口(53)を閉塞し、筒状充填口
(52)を開口した状態で吊り下げ支持する手段は、必
ずしも上記したような移送兼支持手段である必要はない
が、袋コンテナの供給セット作業や清掃後の送り足し作
業の容易性の点からは、上記したような移送手段を兼ね
る移送兼支持手段とするのがよい。
【0034】
【発明の効果】上記したように、本発明の清掃方法およ
ひ清掃装置によれば、使用済の袋コンテナを、排出口を
閉塞し筒状充填口を開口した状態で吊り下げ支持してお
いて、筒状充填口から挿入する清掃本体ユニットによる
エアの吹付けおよび吸引作用により、内部の残存物やゴ
ミ等を能率よく排出し清掃できるようにしたので、自動
充填機に組込んで充填工程の直前で清掃することも容易
に可能なものである。そのため、繰返し使用のために空
の袋コンテナをいちいち専門の業者や別の工場に運んで
洗浄する必要がなく、その洗浄等のためのコストや経費
を節減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の清掃装置を組み込んだ自動充填機の1
実施例の概略を示す側面図である。
【図2】同上の略示平面図である。
【図3】同上の清掃装置部分の略示断面図である。
【図4】清掃装置における清掃本体ユニットの拡大正面
図である。
【図5】同上の側面図である。
【図6】同上の一部の平面図である。
【図7】第1のエア噴射ノズル部分の拡大正面図であ
る。
【図8】同上の横断平面図である。
【図9】第2のエア噴射ノズル部分の拡大正面図であ
る。
【図10】同上の横断平面図である。
【図11】袋コンテナを例示する斜視図である。
【図12】筒状充填口にフランジ枠を取着した袋コンテ
ナの斜視図である。
【図13】フランジ枠を取付けた筒状充填口部分の拡大
断面図である。
【符号の説明】
(1) 架台フレーム (2) 供給台 (3) 移送兼支持手段 (10) 清掃装置部分 (11) ストッパ手段 (13) 清掃本体ユニット (14) 吸引管 (14a) 吸引口 (15) 第1のエア噴射ノズル (16) 第2のエア噴射ノズル (17) 支持プレート (18) かご形状の保護体 (20)(25) 圧縮エアの給送管 (21) 配管部材 (23) 取付部材 (24) 自在ホース (30) ワイヤー (32) ウインチ (34) ゴムパッキン (40) 自動充填部 (45) 充填用口部 (50) 袋コンテナ (51) 本体部 (52) 筒状充填口 (53) 排出口 (55) フランジ枠
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年10月26日(1998.10.
26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 袋コンテナの清掃方法およびその
装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上部に筒状投入
口、底部に排出口を有してなる主として粉粒体用のフレ
キシブルな袋コンテナの清掃方法およびその装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】近年、粉
粒体用のコンテナとして、合成樹脂クロス等の織布、も
しくはこれに樹脂をコーティングし、あるいはラミネー
トした織布等の可撓性素材よりなる所謂フレキシブルコ
ンテナと称する袋コンテナが実用化されている。この袋
コンテナは、本体部の上部に筒状充填口が、底部に筒状
の排出口が設けられているものが一般的である。
【0003】ところで、この種の袋コンテナは繰返し使
用することが行なわれている。その再使用の際、使用済
の袋コンテナの内部には製品の残存物や塵等が付着して
いることが多く、そのため取換用の内袋を有さない袋コ
ンテナの場合は、内部を洗浄(清掃)した上で再使用す
るのが普通である。
【0004】この袋コンテナの洗浄(清掃)方法とし
て、水洗いやエアブロー等の種々の手段があるが、いず
れも上部の筒状充填口および底部の排出口を開口させた
状態で行なうものであり、例えばエアブローによる場合
は、上部の筒状充填口から本体部内にエアを吹込んで残
存物等を吹き落し、同時に下部の排出口から吸引を行な
って、吹き落された残存物等を排出するようにして処理
している。そしてこの洗浄(清掃)の後、排出口を閉塞
することとしている。
【0005】前記のような洗浄(清掃)方式では、これ
を自動充填機による充填の直前に行なうのは困難なもの
であり、通常一般には、前記袋コンテナの洗浄を、専門
の業者が行なっている。そのため、業者への輸送にコス
トがかかることになる上、洗浄(清掃)後に埃が侵入し
ないように口部を閉じたり包装する等の処置も必要にな
り、この洗浄(清掃)に要する経費が莫大なものとなっ
ている。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなしたものであ
り、使用済の袋コンテナを、排出口を閉塞した状態で、
内部の残存物やゴミ等を排出処理して能率よく清掃でき
るようにして、自動充填機に組込んで充填工程の直前で
清掃することも容易に可能な袋コンテナの清掃方法とそ
の装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するものであり、請求項1の発明は、本体部の上部に
筒状充填口、底部に排出口が設けられた袋コンテナの清
掃方法であって、前記排出口を閉塞し、筒状充填口を開
口させた状態で前記袋コンテナを吊り下げ状態に支持し
ておいて、吸引管と複数のエア噴射ノズルとを有する清
掃本体ユニットを前記筒状充填口より本体部内に挿入し
て、袋コンテナの本体部内面に対しエアを吹付けて残存
物等を吹き落すとともに、吹き落された残存物等を吸引
管の下端部の吸引口により吸引して袋コンテナ外へ排出
し処理することを特徴とするものである。
【0008】請求項2の発明は、前記袋コンテナの清掃
方法を実施するための清掃装置であり、前記排出口を閉
塞し筒状充填口を開口させた状態で前記袋コンテナを吊
り下げ状態に支持する支持手段と、前記支持手段の上方
にあって、下端部に吸引口を有する吸引管と、該吸引管
の周囲に配設されて外方もしくは下方にエアを噴射する
複数のエア噴射ノズルとを有してなり、前記支持手段に
より吊り下げ支持された袋コンテナの筒状充填口より本
体部内に挿入自在に設けられた清掃本体ユニットとを備
えてなることを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、前記の清掃装置におい
て、前記袋コンテナの支持手段が、該袋コンテナを自動
充填工程へ送り込むための移送手段を兼ねる移送兼支持
手段であって、その移送途中において前記清掃本体ユニ
ットが設けられてなるものである。
【0010】請求項4の発明は、前記の清掃装置におけ
る清掃本体ユニットが、吸引管の軸方向の所要間隔毎
に、放射方向にエアを噴射する複数のエア噴射ノズル
と、斜め下方もしくは下方にエアを噴射する複数のエア
噴射ノズルとが交互に配設されてなるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
示す実施例に基いて説明する。
【0012】図1は本発明の清掃装置を組込んだ自動充
填機の1実施例の概略を示す側面図、図2は同上の平面
図、図3は同上の清掃装置部分の略示断面図である。図
4は清掃装置における清掃本体ユニットの拡大正面図、
図5は同上の側面図、図6は同上の一部の平面図であ
る。
【0013】なお、本発明において清掃対象となる袋コ
ンテナ(50)は、図11に例示するように、収容部と
なる本体部(51)の上部に筒状充填口(52)、底部
に筒状の排出口(53)が設けられてなるもので、前記
排出口(53)は該袋コンテナ(50)に取設されてい
る結束用紐(54)等の結束手段により閉塞できるよう
になっており、また筒状充填口(52)は粉粒体等の充
填後に適宜結束手段により結束されるようになってい
る。この袋コンテナ(50)を自動充填機に供給する際
には、例えば図12および図13に示すように、筒状充
填口(52)に、該充填口を開口状態に保持して袋コン
テナを吊り下げ状態に支持するためのフランジ枠(5
5)が取付けられる。この取付け手段として、図13で
は、筒状充填口(52)の端部を、フランジ枠(55)
の中央の筒口(56)に通して外側に折り返し、該端部
の伸縮紐やバンド等により締付けているが、これに限ら
れるものではない。(57)はコンテナ用の吊り下げ用
ベルトを示している。
【0014】図において、(1)は自動充填機の架台フ
レーム、(2)は清掃対象となる使用済の空の袋コンテ
ナ(50)の供給台、(3)は供給台(2)に供給され
た袋コンテナ(50)の移送兼支持手段であり、袋コン
テナ(50)を、前記排出口(53)を閉塞しかつ筒状
充填口(52)を開口させた状態で前記筒状充填口(5
2)に取付けられたフランジ枠(55)を利用して吊り
下げ状態に支持して後述の自動充填部(40)に移送で
きるように設けられている。
【0015】前記供給台(2)は、前記フランジ枠(5
5)に対応した間隔をおいて相対向する両側部(4)
(4)にフランジ枠(55)を受けるフリーローラ(4
a)(4a)を備えてなり、該両側部(4)(4)がそ
の上方の支持部材(5)に連結されて支持されている。
支持部材(5)は、上方のスプロケット(7)に掛架さ
れたチエン(6)により上下動可能に吊設されており、
スプロケット(7)に連結された駆動手段(8)の駆動
により、前記支持部材(5)を介して前記供給台(2)
が、図1の実線と鎖線の間で昇降できるようになってい
る。これにより、供給台(2)が図1の鎖線の位置にあ
るときに、空の袋コンテナ(50)を前記フランジ枠
(55)の部分で支持するように供給台(2)上に供給
して、該供給台(2)を前記移送兼支持手段(3)と同
高さの実線位置まで上昇させることにより、供給台
(2)上の袋コンテナ(50)を移送兼支持手段(3)
の上に送り込めるようになっている。
【0016】前記移送兼支持手段(3)は、前記供給台
(2)より送り込まれる空の袋コンテナ(50)を、前
記フランジ枠(55)の両側部分で受支して吊り下げ状
態で移送する一対の無端回動するチエンコンベア(9)
(9)よりなる。この移送兼支持手段(3)の移送途中
には、移送される袋コンテナ(50)を、後述の自動充
填部(40)での充填サイクルおよび清掃サイクルに合
せて一定時間だけ移送停止できるストッパ手段(11)
が設けられている。これにより袋コンテナ(50)は間
欠移送されることになる。図の場合、前記ストッパ手段
(11)は、シリンダー装置(12)の進退運動によっ
て、前記袋コンテナ(50)の筒状充填口(52)に有
するフランジ枠(55)に係合する位置(停止位置)
と、離脱した位置(移送可能位置)との間で回動するよ
うに設けられているが、これに限られるものではない。
【0017】(10)は前記の移送兼支持手段(3)の
移送途中における前記ストッパ手段(11)による移送
停止位置に組込んだ清掃装置部分を示しており、前記移
送兼支持手段(3)による袋コンテナ(50)の移送停
止位置の上方にあって、該移送兼支持手段(3)により
吊り下げ支持された移送停止中の袋コンテナ(50)に
対し筒状充填口(52)より本体部(51)内に挿入自
在に設けられた清掃本体ユニット(13)を備えてい
る。
【0018】この清掃本体ユニット(13)は、図4お
よび図5に拡大して示すように、下端部にラッパ状に拡
開した吸引口(14a)を有する吸引管(14)と、この
吸引管(14)の周囲に配設されて外方もしくは下方に
エアを噴射するエア噴射ノズル(15)(16)とを備
えており、特に吸引管(14)の軸心に対し直角の放射
方向にエアを噴射する第1のエア噴射ノズル(15)
と、斜め下方あるいは下方に向けてエアを噴射する複数
の第2のエア噴射ノズル(16)とが軸方向の所要間隔
毎に交互に配設されて、エア吹き付けにより吹き飛ばさ
れる残存物やゴミ等を本体部(51)の底部側へスムー
ズに落下させることができるようになっている。
【0019】前記吸引管(14)は、その上端が支持プ
レート(17)に固定されて垂設され、吸引ポンプ(図
示省略)を介して集塵機(図示省略)と接続されてい
る。また前記吸引管(14)の周囲には、丸棒により組
立て構成されたかご形状の保護体(18)が該吸引管
(14)の外方を囲むように前記支持プレート(17)
に固設されている。
【0020】このかご形状の保護体(18)の内部にお
いて、前記吸引管(14)の軸方向所要間隔位置に、図
7および図8のように四方に向けてエアを噴射する第1
のエア噴射ノズル(15)が設けられている。このエア
噴射ノズル(15)に有する継手(19)にホース等の
圧縮エアの給送管(20)が接続されるとともに、該給
送管(20)が吸引管(14)に付設された配管部材
(21)やホース等を介して前記支持プレート(17)
に有する第1の接続部材(22)に接続され、この接続
部材(22)に圧縮機等からのエア供給管(図示省略)
が接続されることにより、前記エア噴射ノズル(15)
よりエアを噴射できるように設けられている。
【0021】また、前記エア噴射ノズル(15)の配設
位置間における吸引管(14)の外周に第2のエア噴射
ノズル(16)の取付部材(23)が付設されており、
図9および図10に示すように、該取付部材(23)に
ノズル方向を自在に調整できる自在ホース(24)を介
してエア噴射ノズル(16)が設けられている。前記取
付部材(23)に接続されたホース等の圧縮エアの給送
管(25)が前記支持プレート(17)に設けられた第
2の接続部材(26)に接続され、この接続部材(2
6)に圧縮機等からのエア供給管(図示省略)が接続さ
れることにより、前記エア噴射ノズル(16)より下方
もしくは斜め下方や螺旋方向に向けてエアを噴射できる
ように設けられている。
【0022】前記支持プレート(17)は、その両端部
に三角状のブラケット(27)を有し、該ブラケット
(27)に取着された上下2個の筒状ガイド部材(2
8)が前記フレーム(1)の両側部に沿って上下方向に
配設されたガイド棒(29)に嵌合することにより、上
下動可能に支持されている。そして、この支持プレート
(17)にワイヤー(30)が連結されて、該ワイヤー
(30)が架台フレーム(1)の上部に配設されている
ローラ(31)を介してウインチ(32)に連結されて
おり、該ウインチ(32)を駆動モータ(33)により
回動させることにより、前記支持プレート(17)、つ
まりは清掃本体ユニット(13)の全体を図1および図
3の鎖線と実線との間で上下動させることができ、これ
により、清掃本体ユニット(13)を移送停止中の袋コ
ンテナ(50)に対して挿入できるようになっている。
【0023】前記支持プレート(17)の下面における
前記保護体(18)の周囲部には、環状のゴムパッキン
(34)が付設されており、前記清掃本体ユニット(1
3)の降下による袋コンテナ(50)への挿入時に、フ
ランジ枠(55)もしくはこれに取着された筒状充填口
(52)に対して弾力的に当接して気密状態に保持でき
るようになっている。
【0024】特に図示する実施例の場合、前記清掃本体
ユニット(13)の降下時に、シリンダー装置(35)
によって作動してテコ式に前記支持プレート(17)を
押圧する押圧部材(36)が設けられており、前記筒状
充填口(52)もしくはフランジ枠(55)と、前記ゴ
ムパッキン(34)との間の気密性を良好に保持できる
ようになっている。
【0025】(37)は前記移送兼支持手段(3)にお
ける前記清掃装置部分(10)の後続に設けた袋コンテ
ナ(50)の押出し手段であり、自動充填部(40)で
の充填サイクルに応じて袋コンテナ(50)を自動充填
部(40)に送り込むためのものである。
【0026】そして、自動充填部(40)の基本的な構
成は従来より公知の自動充填装置と同様であり、前記の
ように送り込まれた空の袋コンテナ(50)を、その上
部の筒状充填口(52)に取着されているフランジ枠
(55)の部分でシリンダー装置(41)(41)に連
結された一対の支持部材(42)(42)により両側よ
り吊り下げ状態に支持し、この状態で蛇腹部(43)等
を介してホッパー(図示せず)と接続されている充填用
口部(45)を降下させてフランジ枠(55)もしくは
これに取着されている筒状充填口(52)に押し付ける
とともに、この押し付け状態を保持したまま、袋コンテ
ナ(50)を下方の搬出用のローラコンベア(46)上
に下ろして、粉粒体等を自動充填できるように構成され
ている。(47)は充填後に筒状充填口(52)を結束
するための自動結束装置である。
【0027】上記の実施例の清掃装置を備えた自動充填
機において、本発明の清掃方法を実施する場合、使用済
の空の袋コンテナ(50)を、前記排出口(53)を閉
塞しかつ筒状充填口(52)を開口させた状態で前記筒
状充填口(52)に取付けられたフランジ枠(55)で
吊り下げ状態に支持するように降下位置にある供給台
(2)上に供給する。袋コンテナ(50)が供給される
と、供給台(2)は図1の実線の位置まで上昇し、移送
兼支持手段(3)に送り込まれる。移送兼支持手段
(3)に送り込まれた袋コンテナ(50)が清掃装置部
分(10)に移送されてくると、ストッパ手段(11)
にフランジ枠(55)が係止することにより移送が停止
される。
【0028】そこで、ウインチ(30)を駆動して清掃
本体ユニット(13)を降下させ、移送兼支持手段
(3)に支持されている袋コンテナ(50)の筒状充填
口(52)より本体部(51)内に挿入する。この際、
清掃本体ユニット(13)の支持プレート(17)の下
面のゴムパッキン(34)をフランジ枠(55)が取付
けられている筒状充填口(52)押し付けることによ
り、清掃本体ユニット(10)と筒状充填口(52)の
間を気密に保持する。
【0029】この状態において、圧縮機等より圧縮エア
をホース等の配管を通じて供給し、エア噴射ノズル(1
5)(16)よりエアを噴射する。この際、一定の時間
(例えば10秒間)吸引管(14)による吸引を行なわ
ずにおいて、先ず袋コンテナ(50)の本体部(51)
を膨ませる。この状態では、吸引管(14)の下端部が
袋コンテナ(50)の底部近くに位置するようにする。
こうして、例えば放射方向の第1のエア噴射ノズル(1
5)により本体部(51)の内面にエアを吹き付けて、
内面に付着している粉粒体製品の残存物やゴミなどを吹
き飛ばすとともに、第2のエア噴射ノズル(16)から
は下方あるいは斜め下方に向けてエアを噴射して、前記
の吹き飛ばされた残存物等を下方に落下させる。またこ
れと同時に、吸引管(14)に接続されている吸引ポン
プを作動させて吸引管(14)の下端部に有する吸引口
(14a)より吸引を行ない、前記のように吹き落された
残存物やゴム等をエアとともに吸引して、袋コンテナ
(50)の外部に排出し、集塵機等に送り込む。
【0030】前記のエアの噴射および吸引作用は、エア
吹付けによる残存物等の吹き落し作用およひ排出作用を
効率的に行なうために、例えば1秒等の短時間での吹付
けおよび吸引を間欠的に繰返して行なうこととする。最
終的には本体部(51)内のエアを抜いて清掃を終了
し、清掃本体ユニット(13)を上昇させて、袋コンテ
ナ(50)より抜脱する。この1回の清掃は、自動充填
機の充填サイクル内に完了するように、清掃サイクルを
設定しておく。
【0031】こうして袋コンテナ(50)の清掃が完了
すれば、ストッパ手段(11)による停止を解除して、
自動充填部(40)へと移送して充填サイクルに合せて
所定の充填位置に送り込むことにより、自動充填を行な
う。
【0032】このように、本発明では、使用済の空の袋
コンテナ(50)を、底部の排出口(53)を閉塞した
状態で移送兼支持手段(3)に吊り下げ支持して自動充
填部へ移送する途中において、吸引管(14)と複数の
エア噴射ノズル(15)(16)とを有する清掃本体ユ
ニット(13)を、前記筒状充填口(52)より本体部
(51)内に挿入し、本体部(51)内面に対しエアを
吹付けて残存物等を吹き落すとともに、吹き落された製
品の残存物等を吸引管(14)の下端部の吸引口(14
a)により吸引することにより、袋コンテナ(50)の
内面を清掃するものである。そのため、使用済の袋コン
テナ(50)に製品の残存物等が残っていても、そのま
ま自動充填機に供給セットすることが可能になり、自動
充填部の前工程で清掃して充填に供することができる。
【0033】なお、上記実施例では、清掃装置を自動充
填機に組込んで構成した場合を示したが、このほか自動
充填機とは別に単独の清掃装置として構成しておくこと
も可能である。この場合、使用済の空の袋コンテナ(5
0)を、底部の排出口(53)を閉塞し、筒状充填口
(52)を開口した状態で吊り下げ支持する手段は、必
ずしも上記したような移送兼支持手段である必要はない
が、袋コンテナの供給セット作業や清掃後の送り出し作
業の容易性の点からは、上記したような移送手段を兼ね
る移送兼支持手段とするのがよい。
【0034】
【発明の効果】上記したように、本発明の清掃方法およ
び清掃装置によれば、使用済の袋コンテナを、排出口を
閉塞し筒状充填口を開口した状態で吊り下げ支持してお
いて、筒状充填口から挿入する清掃本体ユニットによる
エアの吹付けおよび吸引作用により、内部の残存物やゴ
ミ等を能率よく排出し清掃できるようにしたので、自動
充填機に組込んで充填工程の直前で清掃することも容易
に可能なものである。そのため、繰返し使用のために空
の袋コンテナをいちいち専門の業者や別の工場で洗浄す
る必要がなく、その洗浄や清掃等のためのコストや経費
を節減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の清掃装置を組み込んだ自動充填機の1
実施例の概略を示す側面図である。
【図2】同上の略示平面図である。
【図3】同上の清掃装置部分の略示断面図である。
【図4】清掃装置における清掃本体ユニットの拡大正面
図である。
【図5】同上の側面図である。
【図6】同上の一部の平面図である。
【図7】第1のエア噴射ノズル部分の拡大正面図であ
る。
【図8】同上の横断平面図である。
【図9】第2のエア噴射ノズル部分の拡大正面図であ
る。
【図10】同上の横断平面図である。
【図11】袋コンテナを例示する斜視図である。
【図12】筒状充填口にフランジ枠を取着した袋コンテ
ナの斜視図である。
【図13】フランジ枠を取付けた筒状充填口部分の拡大
断面図である。
【符号の説明】 (1) 架台フレーム (2) 供給台 (3) 移送兼支持手段 (10) 清掃装置部分 (11) ストッパ手段 (13) 清掃本体ユニット (14) 吸引管 (14a) 吸引口 (15) 第1のエア噴射ノズル (16) 第2のエア噴射ノズル (17) 支持プレート (18) かご形状の保護体 (20)(25) 圧縮エアの給送管 (21) 配管部材 (23) 取付部材 (24) 自在ホース (30) ワイヤー (32) ウインチ (34) ゴムパッキン (40) 自動充填部 (45) 充填用口部 (50) 袋コンテナ (51) 本体部 (52) 筒状充填口 (53) 排出口 (55) フランジ枠
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【図13】
【図1】
【図2】
【図5】
【図6】
【図8】
【図9】
【図3】
【図4】
【図10】
【図11】
【図12】
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月11日(1999.8.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 袋コンテナの清掃方法およびその
装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上部に筒状投入
口、底部に排出口を有してなる主として粉粒体用のフレ
キシブルな袋コンテナの清掃方法およびその装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】近年、粉
粒体用のコンテナとして、合成樹脂クロス等の織布、も
しくはこれに樹脂をコーティングし、あるいはラミネー
トした織布等の可撓性素材よりなる所謂フレキシブルコ
ンテナと称する袋コンテナが実用化されている。この袋
コンテナは、本体部の上部に筒状充填口が、底部に筒状
の排出口が設けられているものが一般的である。
【0003】ところで、この種の袋コンテナは繰返し使
用することが行なわれている。その再使用の際、使用済
の袋コンテナの内部には製品の残存物や塵等が付着して
いることが多く、そのため取換用の内袋を有さない袋コ
ンテナの場合は、内部を洗浄(清掃)した上で再使用す
るのが普通である。
【0004】この袋コンテナの洗浄(清掃)方法とし
て、水洗いやエアブロー等の種々の手段があるが、いず
れも上部の筒状充填口および底部の排出口を開口させた
状態で行なうものであり、例えばエアブローによる場合
は、上部の筒状充填口から本体部内にエアを吹込んで残
存物等を吹き落し、同時に下部の排出口から吸引を行な
って、吹き落された残存物等を排出するようにして処理
している。そしてこの洗浄(清掃)の後、排出口を閉塞
することとしている。
【0005】前記のような洗浄(清掃)方式では、これ
を自動充填機による充填の直前に行なうのは困難なもの
であり、通常一般には、前記袋コンテナの洗浄を、専門
の業者が行なっている。そのため、業者への輸送にコス
トがかかることになる上、洗浄(清掃)後に埃が侵入し
ないように口部を閉じたり包装する等の処置も必要にな
り、この洗浄(清掃)に要する経費が莫大なものとなっ
ている。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなしたものであ
り、使用済の袋コンテナを、排出口を閉塞した状態で、
内部の残存物やゴミ等を排出処理して能率よく清掃でき
るようにして、自動充填機に組込んで充填工程の直前で
清掃することも容易に可能な袋コンテナの清掃方法とそ
の装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するものであり、請求項1の発明は、本体部の上部に
筒状充填口、底部に排出口が設けられた袋コンテナの清
掃方法であって、前記排出口を閉塞し、筒状充填口を開
口させた状態で、前記筒状充填口が上になるように前記
袋コンテナを吊り下げ状態に支持しておいて、下端部に
吸引口を有する上下方向をなす吸引管と、その途中の周
囲に配設された第1と第2のエア噴射ノズルとを有する
清掃本体ユニットを、前記上部の筒状充填口より本体部
内に挿入して、前記第1のエア噴射ノズルにより袋コン
テナの本体部内面に対しエアを吹き付けて残存物等を吹
き飛ばし、かつ前記第2のエア噴射ノズルにより下方も
しくは斜め下方にエアを噴射して吹き飛ばされた残存物
等を下方に落すとともに、吹き落された残存物等を前記
吸引管の下端部の吸引口により吸引して袋コンテナ外へ
排出し処理することを特徴とするものである。
【0008】請求項2の発明は、前記袋コンテナの清掃
方法を実施するための清掃装置であり、前記排出口を閉
塞し筒状充填口を開口させた状態で、前記筒状充填口が
上になるように前記袋コンテナを吊り下げ状態に支持す
る支持手段と、前記支持手段の上方にあって、下端部に
吸引口を有する上下方向をなす吸引管と、該吸引管の途
中の周囲に配設されて外方にエアを噴射する第1のエア
噴射ノズル、および下方もしくは斜め下方にエアを噴射
する第2のエア噴射ノズルとを有してなり、前記支持手
段により吊り下げ支持された前記袋コンテナの上部の筒
状充填口より本体部内に挿入自在に設けられた清掃本体
ユニットとを備えてなることを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、前記の清掃装置におい
て、前記袋コンテナの支持手段が、該袋コンテナを自動
充填工程へ送り込むための移送手段を兼ねる移送兼支持
手段であって、その移送途中において前記清掃本体ユニ
ットが設けられてなるものである。
【0010】請求項4の発明は、前記の清掃装置におけ
る清掃本体ユニットが、吸引管の軸方向の所要間隔毎
に、放射方向にエアを噴射する複数の第1のエア噴射ノ
ズルと、下方もしくは斜め下方にエアを噴射する複数の
第2のエア噴射ノズルとが交互に配設されてなるもので
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
示す実施例に基いて説明する。
【0012】図1は本発明の清掃装置を組込んだ自動充
填機の1実施例の概略を示す側面図、図2は同上の平面
図、図3は同上の清掃装置部分の略示断面図である。図
4は清掃装置における清掃本体ユニットの拡大正面図、
図5は同上の側面図、図6は同上の一部の平面図であ
る。
【0013】なお、本発明において清掃対象となる袋コ
ンテナ(50)は、図11に例示するように、収容部と
なる本体部(51)の上部に筒状充填口(52)、底部
に筒状の排出口(53)が設けられてなるもので、前記
排出口(53)は該袋コンテナ(50)に取設されてい
る結束用紐(54)等の結束手段により閉塞できるよう
になっており、また筒状充填口(52)は粉粒体等の充
填後に適宜結束手段により結束されるようになってい
る。この袋コンテナ(50)を自動充填機に供給する際
には、例えば図12および図13に示すように、筒状充
填口(52)に、該充填口を開口状態に保持して袋コン
テナを吊り下げ状態に支持するためのフランジ枠(5
5)が取付けられる。この取付け手段として、図13で
は、筒状充填口(52)の端部を、フランジ枠(55)
の中央の筒口(56)に通して外側に折り返し、該端部
の伸縮紐やバンド等により締付けているが、これに限ら
れるものではない。(57)はコンテナ用の吊り下げ用
ベルトを示している。
【0014】図1および図2において、(1)は自動充
填機の架台フレーム、(2)は清掃対象となる使用済の
空の袋コンテナ(50)の供給台、(3)は供給台
(2)に供給された袋コンテナ(50)の移送兼支持手
段であり、袋コンテナ(50)を、前記排出口(53)
を閉塞しかつ筒状充填口(52)を開口させた状態で、
前記筒状充填口(52)に取付けられたフランジ枠(5
5)を利用して該筒状充填口(52)が上になるように
吊り下げ状態に支持して後述の自動充填部(40)に移
送できるように設けられている。
【0015】前記供給台(2)は、前記フランジ枠(5
5)に対応した間隔をおいて相対向する両側部(4)
(4)にフランジ枠(55)を受けるフリーローラ(4
a)(4a)を備えてなり、該両側部(4)(4)がそ
の上方の支持部材(5)に連結されて支持されている。
支持部材(5)は、上方のスプロケット(7)に掛架さ
れたチエン(6)により上下動可能に吊設されており、
スプロケット(7)に連結された駆動手段(8)の駆動
により、前記支持部材(5)を介して前記供給台(2)
が、図1の実線と鎖線の間で昇降できるようになってい
る。これにより、供給台(2)が図1の鎖線の位置にあ
るときに、空の袋コンテナ(50)を前記フランジ枠
(55)の部分で支持するように供給台(2)上に供給
して、該供給台(2)を前記移送兼支持手段(3)と同
高さの実線位置まで上昇させることにより、供給台
(2)上の袋コンテナ(50)を移送兼支持手段(3)
の上に送り込めるようになっている。
【0016】前記移送兼支持手段(3)は、図2および
図3に示すように、前記供給台(2)より送り込まれる
空の袋コンテナ(50)を、前記フランジ枠(55)の
両側部分で受支して吊り下げ状態で移送する一対の無端
回動するチエンコンベア(9)(9)よりなる。この移
送兼支持手段(3)の移送途中には、図1に示すよう
に、移送される袋コンテナ(50)を、後述の自動充填
部(40)での充填サイクルおよび清掃サイクルに合せ
て一定時間だけ移送停止できるストッパ手段(11)が
設けられている。これにより袋コンテナ(50)は間欠
移送されることになる。図の場合、前記ストッパ手段
(11)は、シリンダー装置(12)の進退運動によっ
て、前記袋コンテナ(50)の筒状充填口(52)に有
するフランジ枠(55)に係合する位置(停止位置)
と、離脱した位置(移送可能位置)との間で回動するよ
うに設けられているが、これに限られるものではない。
【0017】図1〜図3において、(10)は前記の移
送兼支持手段(3)の移送途中における前記ストッパ手
段(11)による移送停止位置に組込んだ清掃装置部分
を示しており、前記移送兼支持手段(3)による袋コン
テナ(50)の移送停止位置の上方にあって、該移送兼
支持手段(3)により吊り下げ支持された移送停止中の
袋コンテナ(50)に対し上部の筒状充填口(52)よ
り本体部(51)内に挿入自在に設けられた清掃本体ユ
ニット(13)を備えている。
【0018】この清掃本体ユニット(13)は、図4お
よび図5に拡大して示すように、下端部にラッパ状に拡
開した吸引口(14a)を有する上下方向をなす吸引管
(14)と、この吸引管(14)の途中の周囲に配設さ
れて外方もしくは下方や斜め下方にエアを噴射する第1
と第2のエア噴射ノズル(15)(16)とを備えてお
り、特に吸引管(14)の軸心に対し直角の放射方向
(外方)にエアを噴射する第1のエア噴射ノズル(1
5)と、斜め下方あるいは下方に向けてエアを噴射する
複数の第2のエア噴射ノズル(16)とが軸方向の所要
間隔毎に交互に配設されて、エア吹き付けにより吹き飛
ばされる残存物やゴミ等を本体部(51)の底部側へス
ムーズに落下させることができるようになっている。
【0019】前記吸引管(14)は、その上端が支持プ
レート(17)に固定されて垂設され、吸引ポンプ(図
示省略)を介して集塵機(図示省略)と接続されてい
る。また前記吸引管(14)の周囲には、丸棒により組
立て構成されたかご形状の保護体(18)が該吸引管
(14)の外方を囲むように前記支持プレート(17)
に固設されている。
【0020】このかご形状の保護体(18)の内部にお
いて、前記吸引管(14)の軸方向所要間隔位置に、図
7および図8のように四方に向けてエアを噴射する第1
のエア噴射ノズル(15)が設けられている。このエア
噴射ノズル(15)に有する継手(19)にホース等の
圧縮エアの給送管(20)が接続されるとともに、該給
送管(20)が吸引管(14)に付設された配管部材
(21)やホース等を介して前記支持プレート(17)
に有する第1の接続部材(22)に接続され、この接続
部材(22)に圧縮機等からのエア供給管(図示省略)
が接続されることにより、前記エア噴射ノズル(15)
よりエアを噴射できるように設けられている。
【0021】また、前記エア噴射ノズル(15)の配設
位置間における吸引管(14)の外周に第2のエア噴射
ノズル(16)の取付部材(23)が付設されており、
図9および図10に示すように、該取付部材(23)に
ノズル方向を自在に調整できる自在ホース(24)を介
してエア噴射ノズル(16)が設けられている。前記取
付部材(23)に接続されたホース等の圧縮エアの給送
管(25)が前記支持プレート(17)に設けられた第
2の接続部材(26)に接続され、この接続部材(2
6)に圧縮機等からのエア供給管(図示省略)が接続さ
れることにより、前記エア噴射ノズル(16)より下方
もしくは斜め下方や螺旋方向に向けてエアを噴射できる
ように設けられている。
【0022】図4に拡大して示すように、前記支持プレ
ート(17)は、その両端部に三角状のブラケット(2
7)を有し、該ブラケット(27)に取着された上下2
個の筒状ガイド部材(28)が前記フレーム(1)の両
側部に沿って上下方向に配設されたガイド棒(29)に
嵌合することにより、上下動可能に支持されている。そ
して、この支持プレート(17)にワイヤー(30)が
連結されて、該ワイヤー(30)が架台フレーム(1)
の上部に配設されているローラ(31)を介してウイン
チ(32)に連結されており、該ウインチ(32)を駆
動モータ(33)により回動させることにより、前記支
持プレート(17)、つまりは清掃本体ユニット(1
3)の全体を図1および図3の鎖線と実線との間で上下
動させることができ、これにより、清掃本体ユニット
(13)を移送停止中の袋コンテナ(50)に対して挿
入できるようになっている。
【0023】前記支持プレート(17)の下面における
前記保護体(18)の周囲部には、図1、図4および図
6に示すように、環状のゴムパッキン(34)が付設さ
れており、前記清掃本体ユニット(13)の降下による
袋コンテナ(50)への挿入時に、フランジ枠(55)
もしくはこれに取着された筒状充填口(52)に対して
弾力的に当接して気密状態に保持できるようになってい
る。
【0024】特に図示する実施例の場合、図3に示すよ
うに前記清掃本体ユニット(13)の降下時に、シリン
ダー装置(35)によって作動してテコ式に前記支持プ
レート(17)を押圧する押圧部材(36)が設けられ
ており、前記筒状充填口(52)もしくはフランジ枠
(55)と、前記ゴムパッキン(34)との間の気密性
を良好に保持できるようになっている。
【0025】図1における(37)は前記移送兼支持手
段(3)における前記清掃装置部分(10)の後続に設
けた袋コンテナ(50)の押出し手段であり、自動充填
部(40)での充填サイクルに応じて袋コンテナ(5
0)を自動充填部(40)に送り込むためのものであ
る。
【0026】そして、自動充填部(40)の基本的な構
成は従来より公知の自動充填装置と同様であり、図1お
よび図2に示すように、前記のように送り込まれた空の
袋コンテナ(50)を、その上部の筒状充填口(52)
に取着されているフランジ枠(55)の部分でシリンダ
ー装置(41)(41)に連結された一対の支持部材
(42)(42)により両側より吊り下げ状態に支持
し、この状態で蛇腹部(43)等を介してホッパー(図
示せず)と接続されている充填用口部(45)を降下さ
せてフランジ枠(55)もしくはこれに取着されている
筒状充填口(52)に押し付けるとともに、この押し付
け状態を保持したまま、袋コンテナ(50)を下方の搬
出用のローラコンベア(46)上に下ろして、粉粒体等
を自動充填できるように構成されている。(47)は充
填後に筒状充填口(52)を結束するための自動結束装
置である。
【0027】上記の実施例の清掃装置を備えた自動充填
機において、本発明の清掃方法を実施する場合、使用済
の空の袋コンテナ(50)を、前記排出口(53)を閉
塞しかつ筒状充填口(52)を開口させた状態で前記筒
状充填口(52)に取付けられたフランジ枠(55)で
吊り下げ状態に支持するように降下位置にある供給台
(2)上に供給する。袋コンテナ(50)が供給される
と、供給台(2)は図1の実線の位置まで上昇し、移送
兼支持手段(3)に送り込まれる。移送兼支持手段
(3)に送り込まれた袋コンテナ(50)が清掃装置部
分(10)に移送されてくると、ストッパ手段(11)
にフランジ枠(55)が係止することにより移送が停止
される。
【0028】そこで、ウインチ(30)を駆動して清掃
本体ユニット(13)を降下させ、移送兼支持手段
(3)に支持されている袋コンテナ(50)の筒状充填
口(52)より本体部(51)内に挿入する。この際、
清掃本体ユニット(13)の支持プレート(17)の下
面のゴムパッキン(34)をフランジ枠(55)が取付
けられている筒状充填口(52)押し付けることによ
り、清掃本体ユニット(10)と筒状充填口(52)の
間を気密に保持する。
【0029】この状態において、圧縮機等より圧縮エア
をホース等の配管を通じて供給し、第1および第2のエ
ア噴射ノズル(15)(16)よりエアを噴射する。こ
の際、一定の時間(例えば10秒間)吸引管(14)に
よる吸引を行なわずにおいて、先ず袋コンテナ(50)
の本体部(51)を膨ませる。この状態では、吸引管
(14)の下端部が袋コンテナ(50)の底部近くに位
置するようにする。こうして、例えば放射方向の第1の
エア噴射ノズル(15)により本体部(51)の内面に
エアを吹き付けて、内面に付着している粉粒体製品の残
存物やゴミなどを吹き飛ばすとともに、第2のエア噴射
ノズル(16)からは下方あるいは斜め下方に向けてエ
アを噴射して、前記の吹き飛ばされた残存物等を下方に
落下させる。またこれと同時に、吸引管(14)に接続
されている吸引ポンプを作動させて吸引管(14)の下
端部に有する吸引口(14a)より吸引を行ない、前記の
ように吹き落された残存物やゴム等をエアとともに吸引
して、袋コンテナ(50)の外部に排出し、集塵機等に
送り込む。
【0030】前記のエアの噴射および吸引作用は、エア
吹付けによる残存物等の吹き落し作用およひ排出作用を
効率的に行なうために、例えば1秒等の短時間での吹付
けおよび吸引を間欠的に繰返して行なうこととする。最
終的には本体部(51)内のエアを抜いて清掃を終了
し、清掃本体ユニット(13)を上昇させて、袋コンテ
ナ(50)より抜脱する。この1回の清掃は、自動充填
機の充填サイクル内に完了するように、清掃サイクルを
設定しておく。
【0031】こうして袋コンテナ(50)の清掃が完了
すれば、ストッパ手段(11)による停止を解除して、
自動充填部(40)へと移送して充填サイクルに合せて
所定の充填位置に送り込むことにより、自動充填を行な
う。
【0032】このように、本発明では、使用済の空の袋
コンテナ(50)を、開口状態の筒状充填口(52)を
上にしかつ底部の排出口(53)を閉塞した状態で移送
兼支持手段(3)に吊り下げ支持して自動充填部へ移送
する途中において、吸引管(14)と第1と第2のエア
噴射ノズル(15)(16)とを有する清掃本体ユニッ
ト(13)を、前記筒状充填口(52)より本体部(5
1)内に挿入し、第1のエア噴射ノズル(15)による
本体部(51)内面に対するエアの吹き付けと、第2の
エア噴射ノズル(16)による下方もしくは斜め下方へ
のエア噴射により、本体部内面の残存物等を下方へ吹き
落とし、吹き落された製品の残存物等を吸引管(14)
の下端部の吸引口(14a)により吸引することにより、
袋コンテナ(50)の内面を清掃するものである。その
ため、使用済の袋コンテナ(50)に製品の残存物等が
残っていても、そのまま自動充填機に供給セットするこ
とが可能になり、自動充填部の前工程で清掃して充填に
供することができる。
【0033】なお、上記実施例では、清掃装置を自動充
填機に組込んで構成した場合を示したが、このほか自動
充填機とは別に単独の清掃装置として構成しておくこと
も可能である。この場合、使用済の空の袋コンテナ(5
0)を、底部の排出口(53)を閉塞し、筒状充填口
(52)を開口した状態で吊り下げ支持する手段は、必
ずしも上記したような移送兼支持手段である必要はない
が、袋コンテナの供給セット作業や清掃後の送り出し作
業の容易性の点からは、上記したような移送手段を兼ね
る移送兼支持手段とするのがよい。
【0034】
【発明の効果】上記したように、本発明の清掃方法およ
び清掃装置によれば、使用済の袋コンテナを、排出口を
閉塞し筒状充填口を開口した状態で吊り下げ支持してお
いて、上部の筒状充填口から挿入する清掃本体ユニット
によるエアの吹付けおよび吸引作用により、内部の残存
物やゴミ等を能率よく排出し清掃できるようにしたの
で、自動充填機に組込んで充填工程の直前で清掃するこ
とも容易に可能なものである。そのため、繰返し使用の
ために空の袋コンテナをいちいち専門の業者や別の工場
で洗浄する必要がなく、その洗浄や清掃等のためのコス
トや経費を節減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の清掃装置を組み込んだ自動充填機の1
実施例の概略を示す側面図である。
【図2】同上の略示平面図である。
【図3】同上の清掃装置部分の略示断面図である。
【図4】清掃装置における清掃本体ユニットの拡大正面
図である。
【図5】同上の側面図である。
【図6】同上の一部の平面図である。
【図7】第1のエア噴射ノズル部分の拡大正面図であ
る。
【図8】同上の横断平面図である。
【図9】第2のエア噴射ノズル部分の拡大正面図であ
る。
【図10】同上の横断平面図である。
【図11】袋コンテナを例示する斜視図である。
【図12】筒状充填口にフランジ枠を取着した袋コンテ
ナの斜視図である。
【図13】フランジ枠を取付けた筒状充填口部分の拡大
断面図である。
【符号の説明】 (1) 架台フレーム (2) 供給台 (3) 移送兼支持手段 (10) 清掃装置部分 (11) ストッパ手段 (13) 清掃本体ユニット (14) 吸引管 (14a) 吸引口 (15) 第1のエア噴射ノズル (16) 第2のエア噴射ノズル (17) 支持プレート (18) かご形状の保護体 (20)(25) 圧縮エアの給送管 (21) 配管部材 (23) 取付部材 (24) 自在ホース (30) ワイヤー (32) ウインチ (34) ゴムパッキン (40) 自動充填部 (45) 充填用口部 (50) 袋コンテナ (51) 本体部 (52) 筒状充填口 (53) 排出口 (55) フランジ枠

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体部の上部に筒状充填口、底部に排出口
    が設けられた袋コンテナの清掃方法であって、 前記排出口を閉塞し、筒状充填口を開口させた状態で前
    記袋コンテナを吊り下げ状態に支持しておいて、吸引管
    と複数のエア噴射ノズルとを有する清掃本体ユニットを
    前記筒状充填口より本体部内に挿入して、袋コンテナの
    本体部内面に対しエアを吹付けて残存物等を吹き落すと
    ともに、吹き落された残存物等を吸引管の下端部の吸引
    口により吸引して袋コンテナ外へ排出し処理することを
    特徴とする袋コンテナの清掃方法。
  2. 【請求項2】本体部の上部に筒状充填口、底部に排出口
    が設けられた袋コンテナの清掃装置であって、 前記排出口を閉塞し筒状充填口を開口させた状態で前記
    袋コンテナを吊り下げ状態に支持する支持手段と、 前記支持手段の上方にあって、下端部に吸引口を有する
    吸引管と、該吸引管の周囲に配設されて外方もしくは下
    方にエアを噴射する複数のエア噴射ノズルとを有してな
    り、前記支持手段により吊り下げ支持された袋コンテナ
    の筒状充填口より本体部内に挿入自在に設けられた清掃
    本体ユニットとを備えてなることを特徴とする袋コンテ
    ナの清掃装置。
  3. 【請求項3】前記袋コンテナの支持手段が、該袋コンテ
    ナを自動充填工程へ送り込むための移送手段を兼ねる移
    送兼支持手段であって、その移送途中において前記清掃
    本体ユニットが設けられてなる請求項2に記載の袋コン
    テナの清掃装置。
  4. 【請求項4】前記清掃本体ユニットは、吸引管の軸方向
    の所要間隔毎に、放射方向にエアを噴射する複数のエア
    噴射ノズルと、斜め下方あるいは下方にエアを噴射する
    複数のエア噴射ノズルとが交互に配設されてなる請求項
    2または3に記載の袋コンテナの清掃装置。
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