JP2000097140A - 始動装置 - Google Patents
始動装置Info
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- JP2000097140A JP2000097140A JP11264345A JP26434599A JP2000097140A JP 2000097140 A JP2000097140 A JP 2000097140A JP 11264345 A JP11264345 A JP 11264345A JP 26434599 A JP26434599 A JP 26434599A JP 2000097140 A JP2000097140 A JP 2000097140A
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- planetary gear
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- starting
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- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims abstract description 34
- 239000007858 starting material Substances 0.000 claims abstract description 26
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 claims abstract description 16
- 238000013016 damping Methods 0.000 claims 1
- 238000000034 method Methods 0.000 abstract description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000002035 prolonged effect Effects 0.000 description 1
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02N—STARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F02N15/00—Other power-operated starting apparatus; Component parts, details, or accessories, not provided for in, or of interest apart from groups F02N5/00 - F02N13/00
- F02N15/02—Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof
- F02N15/022—Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof the starter comprising an intermediate clutch
- F02N15/023—Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof the starter comprising an intermediate clutch of the overrunning type
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02N—STARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F02N15/00—Other power-operated starting apparatus; Component parts, details, or accessories, not provided for in, or of interest apart from groups F02N5/00 - F02N13/00
- F02N15/02—Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof
- F02N15/04—Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof the gearing including disengaging toothed gears
- F02N15/043—Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof the gearing including disengaging toothed gears the gearing including a speed reducer
- F02N15/046—Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof the gearing including disengaging toothed gears the gearing including a speed reducer of the planetary type
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
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- One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Means For Warming Up And Starting Carburetors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 内燃機関のための、スタータモータ11
を備えた始動装置であって、スタータモータの駆動軸1
3が、遊星歯車伝動装置15を介して、ピニオン付きオ
ーバランニングクラッチの一部を成す連行子に作用接続
している。遊星歯車伝動装置15の太陽歯車が遊星歯車
28を介してリングギヤ29に作用結合している。リン
グギヤ29は始動回転方向に抗してロックするフリーホ
イールリング30内に支承されており、フリーホイール
リング自体は始動装置のケーシング10内に固定的に配
置されている。リングギヤは遊星歯車支持体25に旋回
可能に支承されたフライウエイト45を介して回転数に
依存して遊星歯車支持体25に摩擦係合的に結合される
ことができ、かつ始動回転方向でフリーホイールのロッ
クを解除することができる。 【効果】 内燃機関の始動過程が簡単な手段で短縮され
る。
を備えた始動装置であって、スタータモータの駆動軸1
3が、遊星歯車伝動装置15を介して、ピニオン付きオ
ーバランニングクラッチの一部を成す連行子に作用接続
している。遊星歯車伝動装置15の太陽歯車が遊星歯車
28を介してリングギヤ29に作用結合している。リン
グギヤ29は始動回転方向に抗してロックするフリーホ
イールリング30内に支承されており、フリーホイール
リング自体は始動装置のケーシング10内に固定的に配
置されている。リングギヤは遊星歯車支持体25に旋回
可能に支承されたフライウエイト45を介して回転数に
依存して遊星歯車支持体25に摩擦係合的に結合される
ことができ、かつ始動回転方向でフリーホイールのロッ
クを解除することができる。 【効果】 内燃機関の始動過程が簡単な手段で短縮され
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関のための、
スタータモータを備えた始動装置であって、スタータモ
ータの駆動軸が始動装置のケーシング内に受容された伝
動装置を介して、軸方向摺動可能な連行子に作用接続し
ており、この連行子が、連行子の軸方向摺動により内燃
機関の歯環と噛み合わされる始動ピニオンとフリーホイ
ールとを備えたオーバランニングクラッチの一部を成し
ており、前記伝動装置が遊星歯車伝動装置として形成さ
れていて、その太陽歯車が、駆動軸の、始動ピニオンに
面した側に配置されており、かつリングギヤと噛み合う
その遊星歯車が、遊星歯車支持体に配置されたピンに回
転可能に支承されており、この遊星歯車支持体が、被駆
動軸の、スタータモータに面した端部を形成しており、
この端部がヘリカルスプラインを介して連行子と作用結
合している形式のものに関する。
スタータモータを備えた始動装置であって、スタータモ
ータの駆動軸が始動装置のケーシング内に受容された伝
動装置を介して、軸方向摺動可能な連行子に作用接続し
ており、この連行子が、連行子の軸方向摺動により内燃
機関の歯環と噛み合わされる始動ピニオンとフリーホイ
ールとを備えたオーバランニングクラッチの一部を成し
ており、前記伝動装置が遊星歯車伝動装置として形成さ
れていて、その太陽歯車が、駆動軸の、始動ピニオンに
面した側に配置されており、かつリングギヤと噛み合う
その遊星歯車が、遊星歯車支持体に配置されたピンに回
転可能に支承されており、この遊星歯車支持体が、被駆
動軸の、スタータモータに面した端部を形成しており、
この端部がヘリカルスプラインを介して連行子と作用結
合している形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の始動装置では、伝動装置は一般
的に、周方向ではばね弾性的にケーシング内に受容され
ていて軸方向では不動であるリングギヤを備えた遊星歯
車伝動装置として形成されている。太陽歯車はスタータ
モータにより駆動され、遊星歯車伝動装置により始動ピ
ニオンへの伝達が減速させられる。このことは始動過程
の初期において内燃機関の始動回転駆動のための始動ピ
ニオンの高いトルクを得るためにも必要である。
的に、周方向ではばね弾性的にケーシング内に受容され
ていて軸方向では不動であるリングギヤを備えた遊星歯
車伝動装置として形成されている。太陽歯車はスタータ
モータにより駆動され、遊星歯車伝動装置により始動ピ
ニオンへの伝達が減速させられる。このことは始動過程
の初期において内燃機関の始動回転駆動のための始動ピ
ニオンの高いトルクを得るためにも必要である。
【0003】乗用車のための伝動装置付きスタータはし
ばしば永久磁石を備えたスタータモータを搭載する。こ
のスタータは比較的低いアイドリング回転数を有してお
り、要するに、このスタータによる内燃機関の高回転時
の支援は多くの場合著しく早期に終了してしまう。
ばしば永久磁石を備えたスタータモータを搭載する。こ
のスタータは比較的低いアイドリング回転数を有してお
り、要するに、このスタータによる内燃機関の高回転時
の支援は多くの場合著しく早期に終了してしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題はこの欠
点を排除すべく、所定回転数以降でのリングギヤの連行
によってスタータモータによる始動ピニオンの直接的な
駆動を生ぜしめるようにして、内燃機関のための初期の
始動過程を比較的簡単な手段で短縮させ、かつその後に
高回転を支援することができるようにすることにある。
点を排除すべく、所定回転数以降でのリングギヤの連行
によってスタータモータによる始動ピニオンの直接的な
駆動を生ぜしめるようにして、内燃機関のための初期の
始動過程を比較的簡単な手段で短縮させ、かつその後に
高回転を支援することができるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明によれ
ば、請求項1に記載したように、リングギヤが、ロック
可能なフリーホイールを介してケーシングに対して回転
可能であることにより解決される。
ば、請求項1に記載したように、リングギヤが、ロック
可能なフリーホイールを介してケーシングに対して回転
可能であることにより解決される。
【0006】
【本発明の効果】本発明によれば内燃機関の初期の始動
過程が簡単な手段で短縮され、その後に高回転が支援さ
れる。
過程が簡単な手段で短縮され、その後に高回転が支援さ
れる。
【0007】本発明のその他の利点はその他の請求項に
記載の構成から得られる。
記載の構成から得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に図示の実施例につき本発明を
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0009】図1から図4までによれば、本発明の第1
実施例において始動装置のケーシング10内に電気的な
スタータモータ11が取付けられており、その駆動軸1
3はスタータモータとは逆の側の端部の近くに増径部を
有しており、この増径部は遊星歯車伝動装置の太陽歯車
を形成している。駆動軸のこれにつづく端部16は被駆
動軸12の袋孔17内に支承されている。この領域内で
ケーシング10には中間軸受20が配置されており、こ
の中間軸受内に被駆動軸12のための軸受箇所が設けら
れている。被駆動軸12はその周囲にはす歯外歯車を有
しており、このはす歯外歯車は連行子19のはす歯内歯
車と協働している。連行子19はさらに、通常通りオー
バランニングクラッチ18を備えている。連行子19の
ための別の軸受箇所22がケーシング10に配置された
軸受フランジ23内に設けられている。連行子19の、
軸受フランジ23から突出した端部には始動ピニオン2
4が形成されており、この始動ピニオンは連行子19の
軸方向の移動により、始動させられるべき内燃機関の図
示されていない歯環と噛み合わされることができる。
実施例において始動装置のケーシング10内に電気的な
スタータモータ11が取付けられており、その駆動軸1
3はスタータモータとは逆の側の端部の近くに増径部を
有しており、この増径部は遊星歯車伝動装置の太陽歯車
を形成している。駆動軸のこれにつづく端部16は被駆
動軸12の袋孔17内に支承されている。この領域内で
ケーシング10には中間軸受20が配置されており、こ
の中間軸受内に被駆動軸12のための軸受箇所が設けら
れている。被駆動軸12はその周囲にはす歯外歯車を有
しており、このはす歯外歯車は連行子19のはす歯内歯
車と協働している。連行子19はさらに、通常通りオー
バランニングクラッチ18を備えている。連行子19の
ための別の軸受箇所22がケーシング10に配置された
軸受フランジ23内に設けられている。連行子19の、
軸受フランジ23から突出した端部には始動ピニオン2
4が形成されており、この始動ピニオンは連行子19の
軸方向の移動により、始動させられるべき内燃機関の図
示されていない歯環と噛み合わされることができる。
【0010】被駆動軸12の、スタータモータ11に面
した端部は、遊星歯車支持体25を形成しているフラン
ジ状の拡大部を有しており、この遊星歯車支持体には3
つのピンが均一な間隔で固定されており、それらのピン
にはそれぞれ1つの遊星歯車28が取付けられており、
これらの遊星歯車はリングギヤ29と噛み合っている。
リングギヤは回転可能にフリーホイールリング30内に
支承されており、フリーホイールリング自体はケーシン
グ10の開放端の近くでこのケーシング内に弾性的に回
動不能に固定されて中間軸受20と直接並んで配置され
ている。
した端部は、遊星歯車支持体25を形成しているフラン
ジ状の拡大部を有しており、この遊星歯車支持体には3
つのピンが均一な間隔で固定されており、それらのピン
にはそれぞれ1つの遊星歯車28が取付けられており、
これらの遊星歯車はリングギヤ29と噛み合っている。
リングギヤは回転可能にフリーホイールリング30内に
支承されており、フリーホイールリング自体はケーシン
グ10の開放端の近くでこのケーシング内に弾性的に回
動不能に固定されて中間軸受20と直接並んで配置され
ている。
【0011】中間軸受20の外周には、軸方向で遊星歯
車伝動装置15へ向かって突出した複数のピン状突出部
32が配置されており、これらのピン状突出部はフリー
ホイールリング30の外側の切欠34内に配置された緩
衝ゴム33によりu字形に囲まれている。フリーホイー
ルリング30の内周には長めの軸方向の切欠36内にば
ね38により負荷されたフリーホイールローラ37が配
置されている。フリーホイールローラをロックすること
ができるように、切欠36はこれを循環方向で狭めてい
る外側に位置する傾斜面39を備えている。フリーホイ
ールリング30の厚さの中央のところに複数の弓状の軸
方向の貫通孔41が形成されており、この貫通孔内には
ケーシング部分10と23とをまとめ合わせる抗張アン
カ42が挿入されている。この貫通孔41の役目はフリ
ーホイールリング30に若干の回動性を与えることにあ
る。
車伝動装置15へ向かって突出した複数のピン状突出部
32が配置されており、これらのピン状突出部はフリー
ホイールリング30の外側の切欠34内に配置された緩
衝ゴム33によりu字形に囲まれている。フリーホイー
ルリング30の内周には長めの軸方向の切欠36内にば
ね38により負荷されたフリーホイールローラ37が配
置されている。フリーホイールローラをロックすること
ができるように、切欠36はこれを循環方向で狭めてい
る外側に位置する傾斜面39を備えている。フリーホイ
ールリング30の厚さの中央のところに複数の弓状の軸
方向の貫通孔41が形成されており、この貫通孔内には
ケーシング部分10と23とをまとめ合わせる抗張アン
カ42が挿入されている。この貫通孔41の役目はフリ
ーホイールリング30に若干の回動性を与えることにあ
る。
【0012】リングギヤ29には始動ピニオン24へ向
かって突出した円筒形の環状のつば44が形成されてお
り、その内側は3つのフライウエイト45のための連行
面43を形成しており、これらのフライウエイトは、周
囲に均一に分配されるように遊星歯車支持体25の孔2
7内に固定されたピン46に旋回可能に固定されてお
り、かつ、ピン26のためのこれらの孔27の間には遊
星歯車28が位置している。フライウエイト45は1領
域内で湾曲した外面49を備えており、この外面により
フライウエイトは被駆動軸12の所定の回転数で連行面
43に摩擦係合的に接触し、かつ低回転数では自体に作
用するばね50により戻し旋回させられ、要するに連行
面との接触からはずされる。
かって突出した円筒形の環状のつば44が形成されてお
り、その内側は3つのフライウエイト45のための連行
面43を形成しており、これらのフライウエイトは、周
囲に均一に分配されるように遊星歯車支持体25の孔2
7内に固定されたピン46に旋回可能に固定されてお
り、かつ、ピン26のためのこれらの孔27の間には遊
星歯車28が位置している。フライウエイト45は1領
域内で湾曲した外面49を備えており、この外面により
フライウエイトは被駆動軸12の所定の回転数で連行面
43に摩擦係合的に接触し、かつ低回転数では自体に作
用するばね50により戻し旋回させられ、要するに連行
面との接触からはずされる。
【0013】ちなみに、連行子19は旋回可能なレバー
51により、このレバーが始動過程時にスタータリレー
52により作動させられた際に軸方向に摺動可能であ
る。このことについてはこれ以上の説明を省き、たんに
遊星歯車伝動装置もしくはフライウエイトの作用につい
てのみ以下に詳細に説明する。
51により、このレバーが始動過程時にスタータリレー
52により作動させられた際に軸方向に摺動可能であ
る。このことについてはこれ以上の説明を省き、たんに
遊星歯車伝動装置もしくはフライウエイトの作用につい
てのみ以下に詳細に説明する。
【0014】内燃機関を始動させるためには高いトルク
が始動ピニオン24のところに必要である。最初はスタ
ータモータ11が高い回転数を有するがしかしわずかな
トルクしか有していないため、始動ピニオン24の回転
数は遊星歯車伝動装置の伝達率だけ減少させられ、トル
クはこの伝達率だけ増大させられる。その際、リングギ
ヤ29はフリーホイールリング30内のばね負荷された
フリーホイールローラ37を介して固定される。従来の
ように遊星歯車伝動装置で伝達が不変に維持されるとす
れば、内燃機関の高回転での始動過程は若干長引く。そ
れゆえ、本発明による遊星歯車伝動装置15では、被駆
動軸12ひいては遊星歯車支持体25における予め規定
可能な相応に高い回転数でフライウエイト45がばね5
0の力に抗して外向きに旋回させられてその湾曲した面
49によりリングギヤ29の連行面43に当接してリン
グギヤを始動ピニオン24の回転方向に連行する形式
で、伝達をリングギヤ29の回転によって変化させるこ
とができる。このことのためにさらに説明すべきこと
は、太陽歯車と被駆動軸12の回転方向が同一であると
いうことである。その場合、リングギヤ29は逆方向に
回転しようとするが、しかしフリーホイールローラ37
へ作用する力FRにより固定保持され(これについては
図3を参照)、その際、フリーホイールリング30は中
間軸受20のピン状突出部32を介して緩衝ゴム33に
より弾性的に固定される。図3には遊星歯車伝動装置1
5の歯車の回転方向が矢印で示されている。フライウエ
イト45により遊星歯車支持体25と、太陽歯車14
と、リングギヤ29とが固定的に結合された際に伝達比
i=1が設定され、要するに始動ピニオン24に小さな
トルクで高い回転数が設定されるが、しかしこのことは
内燃機関の高回転時に始めて有意義である。
が始動ピニオン24のところに必要である。最初はスタ
ータモータ11が高い回転数を有するがしかしわずかな
トルクしか有していないため、始動ピニオン24の回転
数は遊星歯車伝動装置の伝達率だけ減少させられ、トル
クはこの伝達率だけ増大させられる。その際、リングギ
ヤ29はフリーホイールリング30内のばね負荷された
フリーホイールローラ37を介して固定される。従来の
ように遊星歯車伝動装置で伝達が不変に維持されるとす
れば、内燃機関の高回転での始動過程は若干長引く。そ
れゆえ、本発明による遊星歯車伝動装置15では、被駆
動軸12ひいては遊星歯車支持体25における予め規定
可能な相応に高い回転数でフライウエイト45がばね5
0の力に抗して外向きに旋回させられてその湾曲した面
49によりリングギヤ29の連行面43に当接してリン
グギヤを始動ピニオン24の回転方向に連行する形式
で、伝達をリングギヤ29の回転によって変化させるこ
とができる。このことのためにさらに説明すべきこと
は、太陽歯車と被駆動軸12の回転方向が同一であると
いうことである。その場合、リングギヤ29は逆方向に
回転しようとするが、しかしフリーホイールローラ37
へ作用する力FRにより固定保持され(これについては
図3を参照)、その際、フリーホイールリング30は中
間軸受20のピン状突出部32を介して緩衝ゴム33に
より弾性的に固定される。図3には遊星歯車伝動装置1
5の歯車の回転方向が矢印で示されている。フライウエ
イト45により遊星歯車支持体25と、太陽歯車14
と、リングギヤ29とが固定的に結合された際に伝達比
i=1が設定され、要するに始動ピニオン24に小さな
トルクで高い回転数が設定されるが、しかしこのことは
内燃機関の高回転時に始めて有意義である。
【0015】既に簡単に説明したように、遊星歯車伝動
装置の伝達の切換えのための制御因子は被駆動軸12に
よりフライウエイト45に生じた遠心力Fcである。こ
れは適当な高さの回転数でリングギヤを駆動せしめる。
ローラフリーホイール30は内燃機関の始動回転時に時
計回りに抗してリングギヤの回転をロックする。しかし
ローラフリーホイール30は内燃機関の高回転時にリン
グギヤ29がフライウエイト45により太陽歯車14に
結合されるやいなや開放する。その結果、スタータモー
タ11から始動ピニオン24への伝達がそれもリングギ
ヤ29の回転の結果として高回転へ変化することで、内
燃機関のクランク軸が著しく加速されることによって始
動時間の短縮が生じる。遊星歯車伝動装置(太陽歯車、
リングギヤ)における回転方向はスタータモータの回転
方向に相応している。
装置の伝達の切換えのための制御因子は被駆動軸12に
よりフライウエイト45に生じた遠心力Fcである。こ
れは適当な高さの回転数でリングギヤを駆動せしめる。
ローラフリーホイール30は内燃機関の始動回転時に時
計回りに抗してリングギヤの回転をロックする。しかし
ローラフリーホイール30は内燃機関の高回転時にリン
グギヤ29がフライウエイト45により太陽歯車14に
結合されるやいなや開放する。その結果、スタータモー
タ11から始動ピニオン24への伝達がそれもリングギ
ヤ29の回転の結果として高回転へ変化することで、内
燃機関のクランク軸が著しく加速されることによって始
動時間の短縮が生じる。遊星歯車伝動装置(太陽歯車、
リングギヤ)における回転方向はスタータモータの回転
方向に相応している。
【0016】図5、図6および図7にもとづく第2実施
例では、この場合には符号57で示されたフライウエイ
トだけが別の形式で形成されており、それもこれらのフ
ライウエイトはその外側に連行突起58を有しており、
この連行突起はリングギヤの連行面と協働しており、リ
ングギヤは同様に若干変更されており、かつ符号60で
示されている。この場合、2つの連行面61,62がリ
ングギヤ60の外側に形成されており、これらの連行面
は半径方向で外向きに延びており、そのフランクは若干
傾斜して延びており、かつ互いに向かい合って隙間63
を形成している。その下方には同様に傾斜したフランク
64,65を備えたフライウエイト57のu字形に形成
された突起58が位置しており、要するに全体がジオメ
トリ的にVベルト伝動装置と同様に形成されている。適
当な回転数でフライウエイト57が開き旋回すると、フ
ランクが相互に協働し、このことによりフランクのとこ
ろに極めて高い付着力/垂直抗力FNが得られる。
例では、この場合には符号57で示されたフライウエイ
トだけが別の形式で形成されており、それもこれらのフ
ライウエイトはその外側に連行突起58を有しており、
この連行突起はリングギヤの連行面と協働しており、リ
ングギヤは同様に若干変更されており、かつ符号60で
示されている。この場合、2つの連行面61,62がリ
ングギヤ60の外側に形成されており、これらの連行面
は半径方向で外向きに延びており、そのフランクは若干
傾斜して延びており、かつ互いに向かい合って隙間63
を形成している。その下方には同様に傾斜したフランク
64,65を備えたフライウエイト57のu字形に形成
された突起58が位置しており、要するに全体がジオメ
トリ的にVベルト伝動装置と同様に形成されている。適
当な回転数でフライウエイト57が開き旋回すると、フ
ランクが相互に協働し、このことによりフランクのとこ
ろに極めて高い付着力/垂直抗力FNが得られる。
【図1】本発明の第1実施例による始動装置の一部を縦
断面して示す図である。
断面して示す図である。
【図2】図1のII−II線に沿って断面して遊星歯車
伝動装置を見た図である。
伝動装置を見た図である。
【図3】遊星歯車伝動装置の原理スケッチを示す図であ
る。
る。
【図4】遊星歯車伝動装置のリングギヤを示す図であ
る。
る。
【図5】本発明の第2実施例による始動装置の一部を縦
断面して示す図である。
断面して示す図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿って断面して遊星歯車
伝動装置を見た図である。
伝動装置を見た図である。
【図7】図6の一部を拡大した図である。
10 ケーシング、 11 スタータモータ、 12
被駆動軸、 13 駆動軸、 14 太陽歯車、 15
遊星歯車伝動装置、 16 端部、 17袋孔、 1
8 フリーホイール、 19 連行体、 20 中間軸
受、 21軸受箇所、 22 軸受箇所、 23 軸受
フランジ、 24 始動ピニオン、25 遊星歯車支持
体、 26 ボルト、 27 孔、 28 遊星歯車、
29 リングギヤ、 30 フリーホイールリング、
32 ピン状突出部、33 緩衝ゴム、 34 切欠、
36 切欠、 37 フリーホイールローラ、 38
ばね、 41 貫通孔、 42 抗張アンカ、 43
連行面、 44 つば、 45 フライウエイト、
46 ピン、 47 孔、 49 外面、 50 ば
ね、 51 レバー、 57 フライウエイト、 58
連行突起、 60 リングギヤ、 61,62 連行
面、 63 隙間、 64,65フランク
被駆動軸、 13 駆動軸、 14 太陽歯車、 15
遊星歯車伝動装置、 16 端部、 17袋孔、 1
8 フリーホイール、 19 連行体、 20 中間軸
受、 21軸受箇所、 22 軸受箇所、 23 軸受
フランジ、 24 始動ピニオン、25 遊星歯車支持
体、 26 ボルト、 27 孔、 28 遊星歯車、
29 リングギヤ、 30 フリーホイールリング、
32 ピン状突出部、33 緩衝ゴム、 34 切欠、
36 切欠、 37 フリーホイールローラ、 38
ばね、 41 貫通孔、 42 抗張アンカ、 43
連行面、 44 つば、 45 フライウエイト、
46 ピン、 47 孔、 49 外面、 50 ば
ね、 51 レバー、 57 フライウエイト、 58
連行突起、 60 リングギヤ、 61,62 連行
面、 63 隙間、 64,65フランク
Claims (8)
- 【請求項1】 内燃機関のための、スタータモータ(1
1)を備えた始動装置であって、スタータモータの駆動
軸(13)が始動装置のケーシング内に受容された伝動
装置を介して、軸方向摺動可能な連行子(19)に作用
接続しており、この連行子が、連行子の軸方向摺動によ
り内燃機関の歯環と噛み合わされる始動ピニオン(2
4)とフリーホイール(18)とを備えたオーバランニ
ングクラッチの一部を成しており、前記伝動装置が遊星
歯車伝動装置(15)として形成されており、その太陽
歯車(14)が、駆動軸(13)の、始動ピニオン(2
4)に面した側に配置されており、かつリングギヤ(2
9)と噛み合うその遊星歯車(28)が、遊星歯車支持
体(25)に配置されたピンに回転可能に支承されてお
り、この遊星歯車支持体が、被駆動軸(12)の、スタ
ータモータ(11)に面した端部を形成しており、この
端部がヘリカルスプラインを介して連行子(19)と作
用結合している形式のものにおいて、 前記リングギヤ(29)が、ロック可能なフリーホイー
ル(30,37,38)を介してケーシング(10)に
対して回転可能であることを特徴とする、内燃機関のた
めの始動装置。 - 【請求項2】 リングギヤ(29)がその外側で、回動
不能なフリーホイールリング(30)内に配置されてお
り、かつロック手段(37,38)を介して始動回転方
向に抗してフリーホイールリングでロック可能である、
請求項1記載の始動装置。 - 【請求項3】 旋回可能なフライウエイト(45)が遊
星歯車支持体(25)に取付けられており、その少なく
とも部分的に湾曲した外面(49)が、始動ピニオン
(24)へ向かって延びるようにリングギヤ(29)に
形成された連行面(43)の内面に接触可能であり、か
つそれぞれのフライウエイトに作用するばね(50)に
より解離可能である、請求項1または2記載の始動装
置。 - 【請求項4】 フリーホイールリング(30)の周囲で
は、ケーシングに固定された少なくとも1つのピン状突
出部(32)が、フリーホイールリング(30)に形成
された切欠(34)内に係合する、請求項1から3まで
のいずれか1項記載の始動装置。 - 【請求項5】 係止手段として、周方向で狭められてい
てリングギヤ(29)へ向かって開いた少なくとも1つ
の細長い切欠(36)がフリーホイールリング(30)
の内周に形成されており、この切欠内に、ばねにより負
荷されていてリングギヤの外側に接触するフリーホイー
ルローラ(37)が配置されている、請求項1から4ま
でのいずれか1項記載の始動装置。 - 【請求項6】 1半径上で延びる軸方向の複数の貫通孔
(41)がフリーホイールリング(30)内に配置され
ており、これらの貫通孔内にはケーシング部分をまとめ
て保持する抗張アンカ(42)が遊びをもって挿入され
ている、請求項1から5までのいずれか1項記載の始動
装置。 - 【請求項7】 ピン状突出部(32)が、フリーホイー
ルリング(30)の切欠(34)内に配置された有利に
はu字形の緩衝エレメント(33)内に係合している、
請求項4記載の始動装置。 - 【請求項8】 遊星歯車支持体(25)に旋回可能な複
数のフライウエイト(57)が配置されており、それぞ
れのフライウエイトに、軸方向の間隔をおいて互いに対
向して位置する2つの連行突起(58)が形成されてお
り、これらの連行突起が、外向きに斜めに延びている連
行面(64,65)により、次第に拡大する隙間(6
3)を形成しており、かつこの隙間と協働する傾斜した
連行面(61,62)がリングギヤ(60)に形成され
ている、請求項1または2記載の始動装置。
Applications Claiming Priority (4)
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DE19842913.4 | 1999-06-18 | ||
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- 1999-09-17 JP JP11264345A patent/JP2000097140A/ja not_active Withdrawn
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FR2781014B1 (fr) | 2005-09-23 |
IT1313736B1 (it) | 2002-09-17 |
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