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JP2000091999A - 光伝送システム - Google Patents

光伝送システム

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Publication number
JP2000091999A
JP2000091999A JP10259009A JP25900998A JP2000091999A JP 2000091999 A JP2000091999 A JP 2000091999A JP 10259009 A JP10259009 A JP 10259009A JP 25900998 A JP25900998 A JP 25900998A JP 2000091999 A JP2000091999 A JP 2000091999A
Authority
JP
Japan
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optical
signal
sideband
power
unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP10259009A
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English (en)
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JP2000091999A5 (ja
Inventor
Koichi Masuda
浩一 増田
Hiroyuki Sasai
裕之 笹井
Kazuki Maeda
和貴 前田
Masaru Fuse
優 布施
Susumu Morikura
晋 森倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10259009A priority Critical patent/JP2000091999A/ja
Publication of JP2000091999A publication Critical patent/JP2000091999A/ja
Publication of JP2000091999A5 publication Critical patent/JP2000091999A5/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信側で外部変調部へ入力する電気信号(変
調された高周波信号)の電力をそれほど大きくしなくて
も、変調して得られる光信号の光変調度を十分に上げる
ことができ、その結果、受信側での光電気変換後の信号
電力を大きくすることができるような光伝送システムを
提供する。 【解決手段】 外部変調部103は、光分岐部102が
2分岐して得られる一方の光信号を、電気変調部107
の出力信号(変調された高周波信号)で強度変調する。
外部変調部103には、その出力信号の光パワーが最小
となるようなバイアス電圧が加えられており、そのた
め、搬送波成分が抑圧されて外部変調部103からは側
波帯のみが出力される。光増幅部104は、外部変調部
103の出力信号を増幅する。光合波部105は、光増
幅部104の出力信号と、光分岐部102が2分岐して
得られる他方の光信号とを合波する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光伝送システムに
関し、より特定的には、変調された高周波信号(特に、
ミリ波帯の信号)を光伝送するサブキャリア光伝送シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波帯、ミリ波帯など、高周波帯
の高周波信号を光伝送するサブキャリア光伝送システム
で用いられる光変調方式としては、直接変調方式、外部
変調方式の2通りの方式がある。ミリ波帯の高周波信号
には、外部変調方式を用いるのが一般的なので、ここで
は、外部変調方式を用いたシステムについて説明する。
なお、サブキャリア光伝送については、例えば、”Mi
crowave andmillimeter−wav
e fiber optic technologie
s for subcarrier transmis
sion systems”(Hiroyo Ogaw
a , IEICE Transactions on
Communications , vol.E76
−B ,No.9 , pp1078−1090 ,
September , 1993)に詳しく記述され
ている。
【0003】外部変調方式を用いた従来の光伝送システ
ムを、図9に示す。図9において、従来の光伝送システ
ムは、光送信装置90および光受信装置92を備えてい
る。光送信装置90と光受信装置92とは、光ファイバ
91を介して接続されている。光送信装置90は、光源
901、外部変調部902、高周波発振器903、電気
変調部904、高周波増幅部905を含む。光受信装置
92は、光電気変換部を含む。以下には、上記のように
構成された従来の光伝送システムにおいて、光送信装置
90から光受信装置92へ、光ファイバ91を通じて光
信号が伝送される様子を説明する。光送信装置90で
は、高周波信号(副搬送波)が高周波発振器903によ
って出力され、その高周波信号が電気変調部904にお
いて伝送されるべき電気信号で変調される。そして、高
周波増幅部905により所望のレベルまで増幅され、外
部変調部902に入力される。一方、高周波信号を搬送
するための光信号(主搬送波)が光源901から出力さ
れ、外部変調部902に与えられる。外部変調部902
は、入力された高周波信号に応じて、与えられた光信号
を強度変調する。このとき、外部変調部902には、図
10に示すように、そこからの光出力が最大出力の半値
となるようなバイアス電圧が加えられており、外部変調
部902は、その電圧を基準点として強度変調動作を行
う(この電圧を、外部変調部902の動作点と呼ぶ)。
そうすることによって、外部変調部902の光出力特性
が最も線形に近くなるからである。このようにして変調
された光信号は、光ファイバ91中を伝搬して、光受信
装置92へと到達する。光受信装置92では、到達した
光信号は、光電気変換部921によって光電気変換され
る。これにより、受信側では、光信号の強度変調成分と
して、高周波信号を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
光伝送システムにおいて高周波帯(特に、ミリ波帯)の
信号を光伝送する場合、光電気変換後の信号電力を大き
くするには、光電気変換部921に与える光信号の光変
調度を上げるか、またはその光信号の光パワーを大きく
する必要がある。図11に、光電気変換部921に与え
る光信号の光変調度と光電気変換後の信号電力との関係
を、また、図12に、光電気変換部921に与える光信
号の光パワーと光電気変換後の信号電力との関係を示
す。図11、12からわかるように、光信号の光変調度
を上げるほど、また、光信号の光パワーを大きくするほ
ど、光電気変換後の信号電力は大きくなる。
【0005】しかしながら、光電気変換部921には、
入力可能な光パワーの最大値が存在するので、その値以
上大きなパワーの光信号を入力することはできない。
【0006】一方、光信号の光変調度を上げるには、外
部変調部902への入力信号(変調された高周波信号)
のレベルを大きくすればよい。参考のため、図13に、
外部変調部902への入力信号のレベルと、そこから出
力される光信号の光変調度との関係を示す。ところが、
入力信号のレベルを大きくしようとすれば、その前段の
高周波増幅部905が、高飽和点という厳しい条件を満
足するハイスペックなものでなければならない。
【0007】それゆえに、本発明の目的は、送信側で外
部変調部へ入力する電気信号(変調された高周波信号)
の電力をそれほど大きくしなくても、変調して得られる
光信号の光変調度を十分に上げることができ、その結
果、受信側での光電気変換後の信号電力を大きくするこ
とができるような光伝送システムを提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、変調された高周波信号を光伝送する光伝送シス
テムであって、送信側には、光源、光源から出力される
光信号を2分岐する光分岐部、高周波発振器、高周波発
振器から出力される高周波信号を、伝送すべき電気信号
で変調する電気変調部、その出力信号の光パワーが最小
となるようなバイアス電圧が加えられており、光分岐部
が2分岐して得られる一方の光信号を、電気変調部の出
力信号で強度変調する外部変調部、外部変調部の出力信
号を増幅する光増幅部、および光増幅部の出力信号と、
光分岐部が2分岐して得られる他方の光信号とを合波す
る光合波部を備えている。
【0009】上記第1の発明では、外部変調部から側波
帯のみが出力されるので、側波帯を選択的に増幅するこ
とができる。従って、外部変調部へと入力する電気信号
(変調された高周波信号)の電力をそれほど大きくしな
くても、光増幅部の増幅率を高くすることによって、搬
送波成分のパワーと側波帯のパワーとの比で定義される
光変調度を十分に上げることができ、その結果、受信側
での光電気変換後の信号電力を大きくすることができ
る。
【0010】第2の発明は、第1の発明において、受信
側には、合波部の出力信号から搬送波成分、上側波帯お
よび下側波帯を抽出して、当該上側波帯および当該下側
波帯のうち一方の側波帯と、他方の側波帯および当該搬
送波成分とに分離する光分離部、一方の側波帯を光電気
変換する第1の光電気変換部、および他方の側波帯およ
び搬送波成分を光電気変換する第2の光電気変換部を備
えている。
【0011】上記第2の発明によれば、高周波信号とベ
ースバンド信号との同時伝送が可能となる。
【0012】第3の発明は、第2の発明において、光分
離部は、一方の側波帯を透過させ、かつ他方の側波帯お
よび搬送波成分を反射するようなファイバグレーティン
グを含んでいる。
【0013】第4の発明は、第2の発明において、光分
離部は、一方の側波帯を反射し、かつ他方の側波帯およ
び搬送波成分を透過させるようなファイバグレーティン
グを含んでいる。
【0014】上記第3または第4の発明によれば、上側
波帯および下側波帯のうち一方の側波帯と、他方の側波
帯および搬送波成分との分離を容易に行える。
【0015】第5の発明は、第1の発明において、光増
幅部は、その出力信号の光パワーが他方の光信号のパワ
ーを超えないような増幅率を有することを特徴としてい
る。
【0016】上記第5の発明によれば、光信号の光変調
度が100%を超えないので、光電気変換時クリッピン
グが生じて、得られる電気信号の特性が劣化することが
なくなる。
【0017】第6の発明は、第1の発明において、光増
幅部は、その出力信号の光パワーが他方の光信号のパワ
ーと一致するような増幅率を有することを特徴としてい
る。
【0018】上記第6の発明によれば、光信号の光変調
度がちょうど100%となるので、光信号を光電気変換
したとき、特性劣化のない電気信号としては最も電力の
大きい電気信号が得られる。
【0019】第7の発明は、変調された高周波信号を光
伝送する光伝送システムであって、送信側には、光源、
光源から出力される光信号を3分岐する光分岐部、高周
波発振器、高周波発振器から出力される高周波信号を、
伝送すべき電気信号で変調する電気変調部、その出力信
号の光パワーが最小となるようなバイアス電圧が加えら
れており、光分岐部が3分岐して得られる第1の光信号
を、電気変調部の出力信号で強度変調する外部変調部、
外部変調部の出力信号を増幅する光増幅部、増幅部の出
力信号から上側波帯および下側波帯を抽出・分離する光
分離部、上側波帯と、光分岐部が3分岐して得られる第
2の光信号とを合波する光合波部、および下側波帯と、
光分岐部が3分岐して得られる第3の光信号とを合波す
る光合波部を備えている。
【0020】上記第7の発明によれば、外部変調部から
側波帯のみが出力されるので、側波帯を選択的に増幅す
ることができる。従って、外部変調部へと入力する電気
信号(変調された高周波信号)の電力をそれほど大きく
しなくても、光増幅部の増幅率を高くすることによっ
て、搬送波成分のパワーと側波帯のパワーとの比で定義
される光変調度を十分に上げることができ、その結果、
受信側での光電気変換後の信号電力を大きくすることが
できる。また、上側波帯と下側波帯とを別々に伝送する
ことができるので、光ファイバ中を伝搬する両側波帯の
位相が互いに反転して受光時に信号が消滅する不都合が
なくなる。
【0021】第8の発明は、第7の発明において、光分
離部は、上側波帯および下側波帯のうち一方の側波帯を
透過させ、かつ他方の側波帯を反射するようなファイバ
グレーティングを含んでいる。
【0022】上記第8の発明によれば、上側波帯と下側
波帯との分離を容易に行える。
【0023】第9の発明は、第7の発明において、光増
幅部は、その出力信号の光パワーが第2の光信号のパワ
ーおよび第3の光信号のパワーの和を超えないような増
幅率を有することを特徴としている。
【0024】上記第9の発明によれば、光信号の光変調
度が100%を超えないので、光電気変換時クリッピン
グが生じて、得られる電気信号の特性が劣化することが
なくなる。
【0025】第10の発明は、第7の発明において、光
増幅部は、その出力信号の光パワーが第2の光信号のパ
ワーおよび第3の光信号のパワーの和と一致するような
増幅率を有することを特徴としている。
【0026】上記第10の発明によれば、光信号の光変
調度がちょうど100%となるので、光信号を光電気変
換したとき、特性劣化のない電気信号としては最も電力
の大きい電気信号が得られる。
【0027】第11の発明は、変調された高周波信号を
光伝送する光伝送システムであって、送信側には、光
源、光源から出力される光信号を2分岐する光分岐部、
高周波発振器、高周波発振器から出力される高周波信号
を、伝送すべき電気信号で変調する電気変調部、その出
力信号の光パワーが最小となるようなバイアス電圧が加
えられており、光分岐部が2分岐して得られる一方の光
信号を、電気変調部の出力信号で強度変調する外部変調
部、外部変調部の出力信号を増幅する光増幅部、増幅部
の出力信号から上側波帯および下側波帯を抽出・分離す
る光分離部、および上側波帯および下側波帯のうち一方
の側波帯と、光分岐部が2分岐して得られる他方の光信
号とを合波する光合波部を備え、受信側には、上側波帯
および下側波帯のうち他方の側波帯を光電気変換する第
1の光電気変換部、および合波部の出力信号を光電気変
換する第2の光電気変換部を備えている。
【0028】上記第11の発明によれば、外部変調部か
ら側波帯のみが出力されるので、側波帯を選択的に増幅
することができる。従って、外部変調部へと入力する電
気信号(変調された高周波信号)の電力をそれほど大き
くしなくても、光増幅部の増幅率を高くすることによっ
て、搬送波成分のパワーと側波帯のパワーとの比で定義
される光変調度を十分に上げることができ、その結果、
受信側での光電気変換後の信号電力を大きくすることが
できる。また、上側波帯と下側波帯とを別々に伝送する
ことができるので、光ファイバ中を伝搬する両側波帯の
位相が互いに反転して受光時に信号が消滅する不都合が
なくなる。さらには、高周波信号とベースバンド信号と
の同時伝送が可能となる。
【0029】第12の発明は、第11の発明において、
光分離部は、上側波帯および下側波帯のうち一方の側波
帯を透過させ、かつ他方の側波帯を反射するようなファ
イバグレーティングを含んでいる。
【0030】上記第12の発明によれば、上側波帯と下
側波帯との分離を容易に行える。
【0031】第13発明は、第11の発明において、光
増幅部は、一方の側波帯の光パワーが他方の光信号のパ
ワーを超えないような増幅率を有することを特徴として
いる。
【0032】上記第13の発明によれば、光信号の光変
調度が100%を超えないので、光電気変換時クリッピ
ングが生じて、得られる電気信号の特性が劣化すること
がなくなる。
【0033】第14発明は、第11の発明において、光
増幅部は、一方の側波帯の光パワーが他方の光信号のパ
ワーと一致するような増幅率を有することを特徴として
いる。
【0034】上記第14の発明によれば、光信号の光変
調度がちょうど100%となるので、光信号を光電気変
換したとき、特性劣化のない電気信号としては最も電力
の大きい電気信号が得られる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係る光送信装置の構成を示すブロック図である。図1に
おいて、光送信装置10は、光源101、光分岐部10
2、外部変調部103、光増幅部104、光合波部10
5、高周波発振器106、電気変調部107を備えてい
る。なお、光送信装置10は、光ファイバ11を介して
光受信装置(図示せず)と接続されており、光受信装置
へ、光ファイバ11を通じて光信号を送信する。
【0036】光源101は、光信号を出力する。光分岐
部102は、光信号を2分岐する。高周波発振器106
は、高周波信号を出力する。電気変調部107は、高周
波信号を電気信号で変調する。外部変調部103は、光
分岐部102が2分岐して得られた一方の光信号を、変
調された高周波信号で変調する。光増幅部104は、変
調された光信号を増幅する。光合波部105は、光分岐
部102が2分岐して得られた他方の光信号と、増幅さ
れた光信号とを合波する。
【0037】図2は、図1の光送信装置10において、
A〜Cの各点を伝送される光信号のスペクトラムを示す
模式図である。以下、上記のように構成された光送信装
置10が光信号を送信する動作を、図2を用いて説明す
る。光送信装置10において、最初、高周波発振器10
6から高周波信号(副搬送波)が出力され、伝送される
べきベースバンド信号である電気信号と共に、電気変調
部107に与えられる。電気変調部107は、与えられ
た高周波信号を電気信号で変調する。こうして変調され
た高周波信号が、外部変調部103に与えられる。
【0038】一方、光源101から、図2(1)に示す
ようなスペクトラムを持つ光信号(主搬送波)が出力さ
れる。周波数fcにおいて搬送波成分を有する光信号
は、光分岐部102によって2分岐され、得られた一方
の光信号が外部変調部103に、他方の光信号は光合波
部105に与えられる。外部変調部103は、与えられ
た一方の光信号を、変調された高周波信号で強度変調す
る。
【0039】外部変調部103には、その光出力が最小
となるようなバイアス電圧が加えられており、外部変調
部103は、その電圧を基準(振幅の中心)として強度
変調動作を行う(この電圧を、外部変調部103の動作
点と呼ぶ)。図3に外部変調部103の動作点を示す。
このとき、外部変調部103の出力は、図2(2)に示
すようなスペクトラムを持つ光信号となる。すなわち、
外部変調部103によって変調された光信号では、上記
の搬送波成分が抑圧され、その左右(すなわち、fcよ
り高い周波数およびfcより低い周波数)においてそれ
ぞれ側波帯が生じている。これら各側波帯を、上側波
帯、下側波帯と呼ぶ。
【0040】外部変調部103から出力された光信号
は、光増幅部104によって増幅された後、光合波部1
05へと入力される。光合波部105は、光増幅部10
4を通じて入力された光信号と、光分岐部102から与
えられた上記他方の光信号とを合波して、光ファイバ1
1中に送出する。このとき、光合波部105の出力は、
図2(3)に示すようなスペクトラムを持つ光信号とな
る。すなわち、光送信装置10から送信される光信号に
は、上記の搬送波成分と増幅された両側波帯とが含まれ
ている。こうして光送信装置10から送信された光信号
は、光ファイバ11中を伝搬して光受信装置へと到達す
る。光受信装置では、到達した光信号を光電気変換する
処理が行われる。
【0041】以上のように、光送信装置10では、外部
変調部103の動作点を図3の位置に設定することによ
り、搬送波成分を抑圧して外部変調部103から側波帯
のみが出力されるようにしている。そうすることによっ
て、側波帯を選択的に増幅することができるようにな
り、その結果、搬送波成分のパワーと側波帯のパワーと
の比で定義される光変調度を上げることができる。従っ
て、従来の光送信装置(例えば、図9の光送信装置9
0)と異なり、外部変調部103へと入力する電気信号
(変調された高周波信号)の電力をそれほど大きくしな
くても、光増幅部104の増幅率を高くすることによっ
て、光信号の光変調度を十分に上げることができる。
【0042】ここで、参考のため、従来の光送信装置9
0において、外部変調部902の直後に光増幅部を設け
た場合を考える。この場合、外部変調部902の動作点
が図10の位置に設定されているので、外部変調部90
2からは、搬送波成分と側波帯とが出力される。従っ
て、光増幅部では、搬送波成分と側波帯とが共に増幅さ
れることとなり、光変調度は上がらない。
【0043】ところで、光送信装置10では、光増幅部
104の増幅率を高くするだけで光信号の光変調度を容
易に上げることができるので、光受信装置側で光信号を
光電気変換したときに大きな電力の電気信号が得られる
ようになる一方、次のような問題が起こる。すなわち、
光増幅部104の増幅率が高すぎて光信号の光変調度が
100%を超えた場合に、光電気変換時クリッピングが
生じて、得られる電気信号の特性が劣化する問題であ
る。このため、光信号の光変調度が100%を超えない
よう、光増幅部104の増幅率を、両側波帯のパワーが
搬送波成分のパワー以下となるような値に設定すること
が好ましい。
【0044】最も好ましいのは、光増幅部104の増幅
率を、両側波帯のパワーが搬送波成分のパワーと等しく
なるような値に設定し、それによって、光信号の光変調
度がちょうど100%となるようにすることである。な
せなら、その場合に、光信号を光電気変換したとき、特
性劣化のない電気信号としては最も電力の大きい電気信
号が得られるからである。
【0045】なお、本実施形態は、例えばミリ波帯の高
周波信号を用いた新たな無線通信システムへの適用が可
能である。その場合、光受信装置にアンテナを設けて、
高周波信号を空間に放射する。
【0046】ところで、一般に使用されている1.3μ
m帯の光信号用のシングルモードファイバを用いて1.
5μm帯の光信号を伝送する場合、その光信号がミリ波
帯程度の高周波信号で変調されたものであれば、波長分
散による変調成分の消滅が数kmで生じることが、文献
(U.Gliese,et al.,”Chromat
ic dispersion in fibre−op
tic microwave and millime
ter−wave links”,IEEETran
s.Microwave Theory Tech.,
vol.44,No.10 ,1996)等に記されて
いる。ここで、波長分散による変調成分の消滅とは、具
体的には、次のような現象をいう。すなわち、光信号が
光ファイバ中を伝搬していく際、上記の上側波帯および
下側波帯の間に位相差が生じ、ついには逆相となる。こ
のような位相関係において光受信装置が光信号を受信し
た場合、受光時に、光搬送波と上側波帯とのビート成分
と、光搬送波と下側波帯とのビート成分とが互いに相殺
され、その結果、信号(の変調成分)が消滅してしま
う。以下に説明する第2の実施形態では、この波長分散
による信号の消滅を防ぐことができるような光送信装置
を開示する。
【0047】(第2の実施形態)図4は、本発明の第2
の実施形態に係る光送信装置の構成を示すブロック図で
ある。図4において、光送信装置20は、光源201、
光分岐部202、外部変調部203、光増幅部204、
2つの光合波部205aおよび205b、高周波発振器
206、電気変調部207および光分離部208を備え
ている。なお、光送信装置20は、2本の光ファイバ2
1aおよび21bを介して2つの光受信装置(図示せ
ず)と接続されており、各光受信装置へ、各光ファイバ
(21a,21b)を通じて光信号を送信する。
【0048】光源201は、光信号を出力する。光分岐
部202は、光信号を3分岐する。高周波発振器206
は、高周波信号を出力する。電気変調部207は、高周
波信号を電気信号で変調する。外部変調部203は、光
分岐部202が3分岐して得られた第1の光信号を、変
調された高周波信号で変調する。光増幅部204は、変
調された光信号を増幅する。光分離部208は、光増幅
部204の出力から上側波帯と下側波帯とを抽出・分離
して、各光合波部(205a,205b)に与える。光
合波部205aは、光分岐部202が3分岐して得られ
た第2の光信号と、増幅された光信号(ここでは、上側
波帯)とを合波する。光合波部205bは、光分岐部2
02が3分岐して得られた第3の光信号と、増幅された
光信号(ここでは、下側波帯)とを合波する。
【0049】図5は、図4の光送信装置20において、
DおよびEの各点を伝送される光信号のスペクトラムを
示す模式図である。以下、上記のように構成された光送
信装置20が光信号を送信する動作を、図2(第1の実
施形態参照)および図5を用いて説明する。図4の光送
信装置20の動作は、原理的には、第1の実施形態で説
明した図1の光送信装置10の動作と同様である。そこ
で、図1の装置と同様の動作については概略を説明する
に止め、異なる動作についてのみ詳細に説明する。光送
信装置20において、最初、高周波発振器206から高
周波信号(副搬送波)が出力され、伝送されるべきベー
スバンド信号である電気信号と共に、電気変調部207
に与えられる。電気変調部207は、与えられた高周波
信号を電気信号で変調する。こうして変調された高周波
信号が、外部変調部203に与えられる。
【0050】一方、光源201から、図2(1)に示す
ようなスペクトラムを持つ光信号(主搬送波)が出力さ
れる。周波数fcにおいて搬送波成分を有する光信号
は、光分岐部202によって3分岐され、得られた第1
の光信号が外部変調部203に、第2および第3の光信
号は各光合波部(205a,205b)に与えられる。
外部変調部203は、与えられた第1の光信号を、変調
された高周波信号で強度変調する。
【0051】外部変調部203には、その光出力が最小
となるようなバイアス電圧が加えられており、外部変調
部203は、その電圧(動作点)を基準として強度変調
動作を行う。外部変調部203の動作点は、図3を示す
ものと同様である。このとき、外部変調部203の出力
は、図2(2)に示すようなスペクトラムを持つ光信号
となる。すなわち、外部変調部203によって変調され
た光信号では、上記の搬送波成分が抑圧され、その左右
において側波帯が生じている。
【0052】外部変調部203から出力された光信号
は、光増幅部204によって増幅された後、光分離部2
08へと入力される。図6は、図4の光分離部208の
構成を示すブロック図である。図6において、光分離部
208は、光サーキュレータ2081およびファイバグ
レーティング2082を含む。ファイバグレーティング
2082は、例えば円柱形状に形成された光学媒質に複
数の回折格子を刻んだものであって、特定の帯域(ここ
では、上記の上側波帯に相当する帯域)の信号を選択的
に通過させ、かつ他の帯域の信号を反射する性質を有す
る光学部品である。
【0053】光分離部208へと入力された光信号は、
光サーキュレータ2081を通過して、ファイバグレー
ティング2082に到達する。ファイバグレーティング
2082に到達した光信号(上側波帯および下側波帯)
のうち上側波帯がそこを透過し、下側波帯は反射され
る。従って、透過された上側波帯は、光合波部205a
側に出力され、反射された下側波帯は、再び光サーキュ
レータ2081を通過して、光合波部205b側に出力
される。
【0054】光合波部205aは、光分離部208を通
じて入力された光信号(上側波帯)と、光分岐部202
から与えられた上記第2の光信号(搬送波成分)とを合
波して、光ファイバ21a中に送出する。このとき、光
合波部205aの出力は、図5(1)に示すようなスペ
クトラムを持つ光信号となる。一方、光合波部205b
は、光分離部208を通じて入力された光信号(下側波
帯)と、光分岐部202から与えられた上記第3の光信
号(搬送波成分)とを合波して、光ファイバ21b中に
送出する。このとき、光合波部205bの出力は、図5
(2)に示すようなスペクトラムを持つ光信号となる。
【0055】すなわち、光ファイバ21aを通じて送信
される光信号には、上記の搬送波成分と増幅された上側
波帯とが含まれ、光ファイバ21bを通じて送信される
光信号には、上記の搬送波成分と増幅された下側波帯と
が含まれている。こうして光送信装置20から送信され
た2つの光信号は、各光受信装置へと到達する。各光受
信装置では、到達した光信号を光電気変換する処理が行
われる。
【0056】以上のように、光送信装置20では、従来
の光送信装置と異なり、外部変調部203へと入力する
電気信号(変調された高周波信号)の電力をそれほど大
きくしなくても、光増幅部204の増幅率を高くするこ
とによって、光信号の光変調度を十分に上げることがで
きる。
【0057】また、光送信装置20では、図1の光送信
装置10と異なり、上側波帯と下側波帯とを別々の光フ
ァイバ(21a、21b)を通じて送信することができ
るので、光ファイバ中を伝搬する両側波帯の位相が互い
に反転して受光時に信号が消滅する不都合がなくなる。
【0058】なお、本実施形態は、例えばミリ波帯の高
周波信号を用いた新たな無線通信システムへの適用が可
能である。その場合、光受信装置にアンテナを設けて、
高周波信号を空間に放射する。
【0059】さて、第2の実施形態では、上側波帯およ
び下側波帯を、それぞれ搬送波成分と合波して送信した
が、代わりに、上側波帯および下側波帯のいずれか一方
を搬送波成分と合波して送信し、他方を搬送波成分と合
波せずにそのまま送信することもできる。それによっ
て、高周波信号とベースバンド信号との同時伝送が可能
となる。以下に説明する第3の実施形態では、高周波信
号およびベースバンド信号を同時に伝送するような光伝
送システムを開示する。
【0060】(第3の実施形態)図7は、本発明の第3
の実施形態に係る光伝送システムの構成を示すブロック
図である。図7において、光伝送システムは、光送信装
置30および2つの光受信装置32aおよび32bを備
えている。光送信装置30は、光源301、光分岐部3
02、外部変調部303、光増幅部304、光合波部3
05、高周波発振器306、電気変調部307および光
分離部308を含む。光受信装置32aは、光電気変換
部321aを含む。光受信装置32bは、光電気変換部
321bを含む。光送信装置30は、2本の光ファイバ
31aおよび31bを介して2つの光受信装置32aお
よび32bと接続されており、各光受信装置(32a,
32b)へ、各光ファイバ(31a,31b)を通じて
光信号を送信する。
【0061】光送信装置30において、光源301は、
光信号を出力する。光分岐部302は、光信号を2分岐
する。高周波発振器306は、高周波信号を出力する。
電気変調部307は、高周波信号を電気信号で変調す
る。外部変調部303は、光分岐部302が2分岐して
得られた一方の光信号を、変調された高周波信号で変調
する。光増幅部304は、変調された光信号を増幅す
る。光分離部308は、光増幅部304の出力から上側
波帯と下側波帯とを抽出・分離して、上側波帯および下
側波帯のいずれか一方(ここでは下側波帯)を光合波部
305に与え、他方(ここでは上側波帯)を光ファイバ
31aへと送出する。光合波部305は、光分岐部30
2が2分岐して得られた他方の光信号と、増幅された光
信号(下側波帯)とを合波して光ファイバ31bへと送
出する。
【0062】光受信装置32aにおいて、光電気変換部
321aは、光ファイバ31aを通じて送られてきた光
信号(上側波帯だけを含むベースバンド信号)を光電気
変換する。一方、光受信装置32bにおいて、光電気変
換部321bは、光ファイバ31bを通じて送られてき
た光信号(搬送波成分および下側波帯を含む高周波信
号)を光電気変換する。
【0063】以下、上記のように構成された光伝送シス
テムにおいて、光送信装置30が2つの光受信装置32
aおよび32bへと光信号を送信する動作を、図2(第
1の実施形態参照)および図5(第2の実施形態参照)
を用いて説明する。図7の光送信装置30の動作は、上
側波帯および下側波帯のいずれか一方を搬送波成分と合
波して送信し、他方を搬送波成分と合波せずにそのまま
送信する点を除き、第2の実施形態で説明した図4の光
送信装置20の動作と同様である。そこで、図4の装置
と同様の動作については概略を説明するに止め、異なる
動作についてのみ詳細に説明する。光送信装置30にお
いて、最初、高周波発振器306から高周波信号(副搬
送波)が出力され、伝送されるべきベースバンド信号で
ある電気信号と共に、電気変調部307に与えられる。
電気変調部307は、与えられた高周波信号を電気信号
で変調する。こうして変調された高周波信号が、外部変
調部303に与えられる。
【0064】一方、光源301から、図2(1)に示す
ようなスペクトラムを持つ光信号(主搬送波)が出力さ
れる。周波数fcにおいて搬送波成分を有する光信号
は、光分岐部302によって2分岐され、得られた一方
の光信号が外部変調部303に、他方の光信号は光合波
部305に与えられる。外部変調部303は、与えられ
た一方の光信号を、変調された高周波信号で強度変調す
る。
【0065】外部変調部303には、その光出力が最小
となるようなバイアス電圧が加えられており、外部変調
部303は、その電圧(動作点)を基準として強度変調
動作を行う。外部変調部303の動作点は、図3を示す
ものと同様である。このとき、外部変調部303の出力
は、図2(2)に示すようなスペクトラムを持つ光信号
となる。すなわち、外部変調部303によって変調され
た光信号では、上記の搬送波成分が抑圧され、その左右
において側波帯が生じている。
【0066】外部変調部303から出力された光信号
は、光増幅部304によって増幅された後、光分離部3
08へと入力される。光分離部308は、図6に示すも
のと同様の構成を有する。すなわち、光分離部308に
は、特定の帯域(ここでは、上記の上側波帯に相当する
帯域)の信号を選択的に通過させ、かつ他の帯域の信号
を反射するファイバグレーティングと光サーキュレータ
とが含まれている。従って、光分離部308からは、光
信号(上側波帯および下側波帯)のうち下側波帯が光合
波部305側に出力され、上側波帯が光ファイバ31a
中に出力される。
【0067】光合波部305は、光分離部308を通じ
て入力された光信号(下側波帯)と、光分岐部302か
ら与えられた上記他方の光信号(搬送波成分)とを合波
して、光ファイバ31b中に送出する。このとき、光合
波部305の出力は、図5(2)に示すようなスペクト
ラムを持つ光信号となる。
【0068】すなわち、光ファイバ31aを通じて送信
される光信号には、増幅された上側波帯が含まれ、光フ
ァイバ31bを通じて送信される光信号には、上記の搬
送波成分と増幅された下側波帯とが含まれている。こう
して光送信装置30から送信された2つの光信号は、各
光受信装置(32a,32b)へと到達する。光受信装
置32aでは、光電気変換部321aが、到達した光信
号(ベースバンド信号)を光電気変換する。一方、光受
信装置32bでは、光電気変換部321bが、到達した
光信号(高周波信号)を光電気変換する。
【0069】なお、光電気変換部321bでクリッピン
グが生じるのを防ぐために、光増幅部304の増幅率
は、増幅された下側波帯の光パワーが上記の搬送波成分
のパワーを超えないような値とするのが好ましい。最も
好ましいのは、光増幅部304の増幅率を、増幅された
下側波帯の光パワーが上記の搬送波成分のパワーと等し
くなるような値に設定し、それによって、光信号の光変
調度がちょうど100%となるようにすることである。
なぜなら、その場合に、光信号を光電気変換したとき、
特性劣化のない電気信号としては最も電力の大きい電気
信号が得られるからである。
【0070】以上のように、光送信装置30では、従来
の光送信装置と異なり、外部変調部303へと入力する
電気信号(変調された高周波信号)の電力をそれほど大
きくしなくても、光増幅部304の増幅率を高くするこ
とによって、光信号の光変調度を十分に上げることがで
きる。
【0071】また、光送信装置30では、図1の光送信
装置10と異なり、上側波帯と下側波帯とを別々の光フ
ァイバ(31a,31b)を通じて送信することができ
るので、光ファイバ中を伝搬する両側波帯の位相が互い
に反転して受光時に信号が消滅する不都合がなくなる。
【0072】さらには、光送信装置30では、図4の光
送信装置20と異なり、上側波帯および下側波帯のいず
れか一方を搬送波成分と合波して送信し、他方を搬送波
成分と合波せずにそのまま送信するので、高周波信号と
ベースバンド信号との同時伝送が可能となる。
【0073】なお、本実施形態は、例えばミリ波帯の高
周波信号を用いた新たな無線通信システムへの適用が可
能である。その場合、光電気変換部321bにアンテナ
を接続して、高周波信号を空間に放射する。一方、光電
気変換部321aからはディジタルデータが得られるの
で、パソコンを接続してデータ通信を行うことができ
る。
【0074】さて、以下に説明する第4の実施形態で
は、第1の実施形態で開示した光送信装置10と組み合
わせて用いることによって、第3の実施形態と同様の、
高周波信号とベースバンド信号との同時伝送を行えるよ
うな光伝送システムを実現する光受信装置を開示する。
【0075】(第4の実施形態)図8は、本発明の第4
の実施形態に係る光伝送システムの構成を示すブロック
図である。図8において、光伝送システムは、光送信装
置10および光受信装置12を備えている。光送信装置
10は、図1の光送信装置10と同様のものである。光
送信装置10は、光ファイバ11を介して光受信装置1
2と接続されており、光受信装置12へ、光ファイバ1
1を通じて光信号を送信する。
【0076】光受信装置12は、光分離部121、2つ
の光電気変換部122aおよび122bを含む。光分離
部121は、光ファイバ11を通じて送られてきた光信
号から搬送波成分、上側波帯および下側波帯を抽出し
て、上側波帯および下側波帯のうち一方の側波帯と、他
方の側波帯および搬送波成分とに分離し、一方の側波帯
(ここでは、上側波帯)を光電気変換部122aに与
え、他方の側波帯(ここでは、下側波帯)および搬送波
成分を光電気変換122b部に与える。2つの光電気変
換部122aおよび122bの基本的な動作は、第3の
実施形態で説明したものと同様である。すなわち、光電
気変換部122aは、与えられた光信号(上側波帯だけ
を含むベースバンド信号)を光電気変換する。光電気変
換部122bは、与えられた光信号(搬送波成分および
下側波帯を含む高周波信号)を光電気変換する。
【0077】上記のように構成された光伝送システムに
おいて、光送信装置10が光受信装置12へと光信号を
送信する動作は、第1の実施形態で説明したものと同様
なので説明を省略し、以下、光受信装置12の受信動作
だけを説明する。
【0078】光受信装置12へと到達した光信号は、光
分離部121へと入力される。光分離部121は、図6
に示すものと同様の構成を有する。すなわち、光分離部
121には、特定の帯域(ここでは、上記の上側波帯に
相当する帯域)の信号を選択的に通過させ、かつ他の帯
域の信号を反射するファイバグレーティングと光サーキ
ュレータとが含まれている。従って、光分離部121か
らは、光信号(搬送波成分、上側波帯および下側波帯)
のうち上側波帯が光電気変換部122a側に出力され、
搬送波成分および下側波帯が光電気変換部122b側に
出力される。
【0079】光電気変換部122aは、与えられた光信
号(ベースバンド信号)を光電気変換する。一方、光電
気変換部122bは、与えられた光信号(高周波信号)
を光電気変換する。
【0080】以上のように、光送信装置10では、従来
の光送信装置と異なり、外部変調部303へと入力する
電気信号(変調された高周波信号)の電力をそれほど大
きくしなくても、光増幅部304の増幅率を高くするこ
とによって、光信号の光変調度を十分に上げることがで
きる。
【0081】また、光受信装置12では、送られてきた
光信号から上側波帯および下側波帯の一方の側波帯と搬
送波成分とを抽出して光電気変換し、高周波信号を得て
いる。また、他方の側波帯を光電気変換して、ベースバ
ンド信号を得ている。従って、結果として、第3の実施
形態同様、高周波信号とベースバンド信号との同時伝送
が可能となる。
【0082】なお、本実施形態は、例えばミリ波帯の高
周波信号を用いた新たな無線通信システムへの適用が可
能である。その場合、光電気変換部122bにアンテナ
を接続して、高周波信号を空間に放射する。一方、光電
気変換部122aからはディジタルデータが得られるの
で、パソコンを接続してデータ通信を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光送信装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】図1の光送信装置10において、A〜Cの各点
を伝送される光信号のスペクトラムを示す模式図であ
る。
【図3】図1の外部変調部103の動作点を示す図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る光送信装置の構
成を示すブロック図である。
【図5】図4の光送信装置20において、DおよびEの
各点を伝送される光信号のスペクトラムを示す模式図で
ある。
【図6】図4の光分離部208の構成を示すブロック図
である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る光伝送システム
の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第4の実施形態に係る光伝送システム
の構成を示すブロック図である。
【図9】外部変調方式を用いた従来の光伝送システムの
構成を示すブロック図である。
【図10】図9の外部変調部902の動作点を示す図で
ある。
【図11】図9の光電気変換部921に与える光信号の
光変調度と光電気変換後の信号電力との関係を示す図で
ある。
【図12】図9の光電気変換部921に与える光信号の
光パワーと光電気変換後の信号電力との関係を示す図で
ある。
【図13】図9の外部変調部902への入力信号のレベ
ルと、そこから出力される光信号の光変調度との関係を
示す図である。
【符号の説明】
10,20,30 光送信装置 11,21a,21b,31a、31b 光ファイバ 12,32a,32b 光受信装置 101,201,301 光源 102,202,302 光分岐部 103,203,303 外部変調部 104,204,304 光増幅部 105,205a,205b,305 光合波部 106,206,306 高周波発振器 107,207,307 電気変調部 121,208,308 光分離部 122a,122b,321a,321b 光電気変換
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/26 10/14 (72)発明者 前田 和貴 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 布施 優 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 森倉 晋 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5K002 AA02 BA05 BA21 CA13 CA14 CA16 FA01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変調された高周波信号を光伝送する光伝
    送システムであって、 送信側には、 光源、 前記光源から出力される光信号を2分岐する光分岐部、 高周波発振器、 前記高周波発振器から出力される高周波信号を、伝送す
    べき電気信号で変調する電気変調部、 その出力信号の光パワーが最小となるようなバイアス電
    圧が加えられており、前記光分岐部が2分岐して得られ
    る一方の光信号を、前記電気変調部の出力信号で強度変
    調する外部変調部、 前記外部変調部の出力信号を増幅する光増幅部、および
    前記光増幅部の出力信号と、前記光分岐部が2分岐して
    得られる他方の光信号とを合波する光合波部を備える、
    光伝送システム。
  2. 【請求項2】 受信側には、 前記合波部の出力信号から搬送波成分、上側波帯および
    下側波帯を抽出して、当該上側波帯および当該下側波帯
    のうち一方の側波帯と、他方の側波帯および当該搬送波
    成分とに分離する光分離部、 前記一方の側波帯を光電気変換する第1の光電気変換
    部、および前記他方の側波帯および前記搬送波成分を光
    電気変換する第2の光電気変換部を備える、請求項1に
    記載の光伝送システム。
  3. 【請求項3】 前記光分離部は、前記一方の側波帯を透
    過させ、かつ前記他方の側波帯および前記搬送波成分を
    反射するようなファイバグレーティングを含む、請求項
    2に記載の光伝送システム。
  4. 【請求項4】 前記光分離部は、前記一方の側波帯を反
    射し、かつ前記他方の側波帯および前記搬送波成分を透
    過させるようなファイバグレーティングを含む、請求項
    2に記載の光伝送システム。
  5. 【請求項5】 前記光増幅部は、その出力信号の光パワ
    ーが前記他方の光信号のパワーを超えないような増幅率
    を有することを特徴とする、請求項1に記載の光伝送シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記光増幅部は、その出力信号の光パワ
    ーが前記他方の光信号のパワーと一致するような増幅率
    を有することを特徴とする、請求項1に記載の光伝送シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 変調された高周波信号を光伝送する光伝
    送システムであって、 送信側には、 光源、 前記光源から出力される光信号を3分岐する光分岐部、 高周波発振器、 前記高周波発振器から出力される高周波信号を、伝送す
    べき電気信号で変調する電気変調部、 その出力信号の光パワーが最小となるようなバイアス電
    圧が加えられており、前記光分岐部が3分岐して得られ
    る第1の光信号を、前記電気変調部の出力信号で強度変
    調する外部変調部、 前記外部変調部の出力信号を増幅する光増幅部、 前記増幅部の出力信号から上側波帯および下側波帯を抽
    出・分離する光分離部、 前記上側波帯と、前記光分岐部が3分岐して得られる第
    2の光信号とを合波する光合波部、および前記下側波帯
    と、前記光分岐部が3分岐して得られる第3の光信号と
    を合波する光合波部を備える、光伝送システム。
  8. 【請求項8】 前記光分離部は、前記上側波帯および前
    記下側波帯のうち一方の側波帯を透過させ、かつ他方の
    側波帯を反射するようなファイバグレーティングを含
    む、請求項7に記載の光伝送システム。
  9. 【請求項9】 前記光増幅部は、その出力信号の光パワ
    ーが前記第2の光信号のパワーおよび前記第3の光信号
    のパワーの和を超えないような増幅率を有することを特
    徴とする、請求項7に記載の光伝送システム。
  10. 【請求項10】 前記光増幅部は、その出力信号の光パ
    ワーが前記第2の光信号のパワーおよび前記第3の光信
    号のパワーの和と一致するような増幅率を有することを
    特徴とする、請求項7に記載の光伝送システム。
  11. 【請求項11】 変調された高周波信号を光伝送する光
    伝送システムであって、 送信側には、 光源、 前記光源から出力される光信号を2分岐する光分岐部、 高周波発振器、 前記高周波発振器から出力される高周波信号を、伝送す
    べき電気信号で変調する電気変調部、 その出力信号の光パワーが最小となるようなバイアス電
    圧が加えられており、前記光分岐部が2分岐して得られ
    る一方の光信号を、前記電気変調部の出力信号で強度変
    調する外部変調部、 前記外部変調部の出力信号を増幅する光増幅部、 前記増幅部の出力信号から上側波帯および下側波帯を抽
    出・分離する光分離部、および前記上側波帯および前記
    下側波帯のうち一方の側波帯と、前記光分岐部が2分岐
    して得られる他方の光信号とを合波する光合波部を備
    え、 受信側には、 前記上側波帯および前記下側波帯のうち他方の側波帯を
    光電気変換する第1の光電気変換部、および前記合波部
    の出力信号を光電気変換する第2の光電気変換部を備え
    る、光伝送システム。
  12. 【請求項12】 前記光分離部は、前記上側波帯および
    前記下側波帯のうち一方の側波帯を透過させ、かつ他方
    の側波帯を反射するようなファイバグレーティングを含
    む、請求項11に記載の光伝送システム。
  13. 【請求項13】 前記光増幅部は、前記一方の側波帯の
    光パワーが前記他方の光信号のパワーを超えないような
    増幅率を有することを特徴とする、請求項11に記載の
    光伝送システム。
  14. 【請求項14】 前記光増幅部は、前記一方の側波帯の
    光パワーが前記他方の光信号のパワーと一致するような
    増幅率を有することを特徴とする、請求項11に記載の
    光伝送システム。
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