JP2000088026A - ゴムブッシュおよびその製造方法 - Google Patents
ゴムブッシュおよびその製造方法Info
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Abstract
ム弾性体に対して、軸方向に貫通し、周方向に所定長さ
で延びるスリットが形成されてなるゴムブッシュにおい
て、スリットの周方向端部における応力集中を軽減し、
筒状ゴム弾性体への亀裂発生を防止して耐久性の向上を
図ること。 【解決手段】 ゴム弾性体16に形成されたスリット2
6の周方向両端面34,34を、それぞれ、径方向に直
線的に延びる略平坦面形状をもって形成した。
Description
材と外筒部材を筒状ゴム弾性体で連結した構造を有し、
例えば自動車用のサスペンションブッシュ等として好適
に用いられ得るゴムブッシュと、その製造方法に関する
ものである。
介装される防振装置の一種として、軸部材と該軸部材の
外周側に離間して外挿配置された外筒部材を、それらの
間に介装された筒状ゴム弾性体にて連結した構造のゴム
ブッシュが知られている。また、かくの如きゴムブッシ
ュにおいては、ばね特性の調節等を目的として、例えば
異なる径方向でのばね特性を異ならせたり、こじり方向
のばね特性を調節したりするため等に、筒状ゴム弾性体
に対して、軸方向に貫通するスリットを形成したものが
多い。また、かかるスリットは、一般に、筒状ゴム弾性
体の周方向に所定長さで形成され、且つその周方向両端
部が、径方向断面において、半円形等の円弧形状とされ
る。
来のゴムブッシュにあっては、軸部材と外筒部材の間に
荷重が入力された際、スリットの周方向端部において筒
状ゴム弾性体の引張歪みが集中し易いという問題があっ
た。特に、軸部材の中心軸に対して外筒部材の中心軸を
傾斜させるこじり方向の荷重が入力されて筒状ゴム弾性
体がこじり変形した場合には、スリットの周方向端部に
対して、大きな引張歪みが集中的に惹起され易く、その
ために、十分な耐久性を確保することが難しいという問
題があったのである。
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、スリットの周方向端部における筒状ゴム弾
性体の変形歪みが軽減されて、優れた耐久性が発揮され
る、新規な構造のゴムブッシュと、新規なゴムブッシュ
の製造方法を提供することにある。
に、ゴムブッシュに関する本発明の特徴とするところ
は、軸部材と該軸部材の外周側に離間して外挿配置され
た外筒部材を、それらの間に介装された筒状ゴム弾性体
にて連結すると共に、該筒状ゴム弾性体に対して、軸方
向に貫通するスリットを形成したゴムブッシュにおい
て、前記スリットにおける周方向の両端面を、それぞ
れ、径方向に直線的に延びる略平坦面としたことにあ
る。
ブッシュにおいては、軸部材と外筒部材の間に径方向の
荷重やこじり方向の荷重が入力されることにより、スリ
ットの周方向端部付近において筒状ゴム弾性体に径方向
の引張変形が生ぜしめられた際にも、該スリットの周方
向端面が径方向に直線的に延びる略平坦面とされている
ことから、該スリットの周方向端面の略全面に対して略
均等に引張応力が分布することとなり、筒状ゴム弾性体
における引張応力の局部的な集中が軽減乃至は回避され
る。その結果、スリットの周方向端面における亀裂等の
発生が防止されて、耐久性の向上効果が発揮されるので
ある。
るために、軸部材と該軸部材の外周側に離間して外挿配
置された外筒部材を、それらの間に介装された筒状ゴム
弾性体にて連結すると共に、該筒状ゴム弾性体に対し
て、軸方向に貫通するスリットを形成してなり、装着に
際して該筒状ゴム弾性体に径方向の圧縮力が及ぼされる
ゴムブッシュにおいて、装着に際して及ぼされる前記径
方向の圧縮力による弾性変形によって、前記筒状ゴム弾
性体における前記スリットの周方向の両端面が、それぞ
れ、径方向に直線的に延びる略平坦面となるように、そ
れらの両端面を、前記径方向の圧縮力が及ぼされていな
い装着前の状態で、軸直角方向断面において円弧状に凹
んだ湾曲凹面としてなるゴムブッシュも、特徴とする。
ブッシュにおいては、例えば外筒部材の装着孔への圧入
組付け等によって装着時に外筒部材が縮径されるような
場合等においても、装着状態下で、スリットの周方向の
両端面が略平坦面となることから、前述の如き、筒状ゴ
ム弾性体における引張応力の局部的な集中の軽減乃至は
回避による耐久性の向上効果が、安定して発揮されるの
である。
は、ゴムブッシュに要求されるばね特性等に応じて、そ
の形成位置や周方向の大きさ等が適宜に設定されること
となる。具体的には、例えば、一対のスリットを、軸部
材を挟んで径方向で対向する位置に形成することによ
り、それらスリットが対向位置する径方向と、それに直
交する径方向で、大きなばね比を設定することが可能と
なる。
ブッシュにおいては、例えば、前記スリットにおける周
方向の両端面を、それぞれ、前記筒状ゴム弾性体の径方
向厚さの60%以上の径方向幅寸法とすることが望まし
く、より好ましくは該筒状ゴム弾性体の径方向厚さの7
0%以上、更に好ましくは該筒状ゴム弾性体の径方向厚
さの80%以上の径方向幅寸法に設定される。これによ
って、筒状ゴム弾性体において引張応力が集中し易いス
リットの周方向端部付近のゴム自由長、即ちスリットに
おける周方向端面の表面積が、有利に確保されることと
なり、発生応力が一層軽減されて、耐久性の更なる向上
が図られ得る。なお、車両等への装着状態下で外筒部材
が縮径されること等によって筒状ゴム弾性体が径方向に
圧縮変形する場合には、筒状ゴム弾性体の圧縮変形状態
下で、上述の如き径方向寸法が実現されるように、スリ
ットの径方向寸法を設定することが望ましい。また、本
発明においては、こじりばね特性の調節や、軸直角方向
とこじり方向におけるばね比のチューニング等に際し
て、例えば軸部材の軸方向中央部分に対して、球状凸面
や円筒状面等をもって外周面上に突出する大径凸部を形
成することも可能であり、その場合には、筒状ゴム弾性
体の径方向厚さが、軸方向で変化することとなるが、筒
状ゴム弾性体が最も薄肉とされた部分において、上述の
如き径方向寸法が実現されるように、スリットの径方向
寸法を設定することにより、耐久性の向上効果等が有効
に発揮され得る。
ッシュにおいては、例えば、前記筒状ゴム弾性体におけ
る前記スリットが形成されていない部分の軸方向厚さ
を、該スリットの近くにおいて、周方向で該スリットに
近づくに従って次第に小さくし、該筒状ゴム弾性体の軸
方向両端面に対して、周方向で該スリットに近づくに従
って次第に軸方向内方に向かう傾斜面を形成した構成
が、好適に採用される。このような構成を採用すれば、
こじり方向の入力荷重によって軸部材と外筒部材がこじ
り変位せしめられた際に、スリットの周方向端部付近に
おいて筒状ゴム弾性体に惹起される最大歪みが一層軽減
されることから、筒状ゴム弾性体の発生応力が抑えられ
て亀裂等の発生がより効果的に防止されるのであり、こ
じり方向に大きな入力がある場合等においても、優れた
耐久性が発揮され得る。
部付近において、筒状ゴム弾性体の軸方向両端面を傾斜
面とする場合には、例えば、かかる傾斜面の軸直角方向
に広がる面を基準面とし、該基準面に対する傾斜角度
を、20〜60度、より好ましくは30〜50度に設定
することが望ましい。かかる傾斜角度が余り小さくて
も、また大きくても、筒状ゴム弾性体のボリュームの確
保と、こじり方向の入力荷重時における筒状ゴム弾性体
の最大歪みの軽減効果とを、両立して十分に確保するこ
とが難しいからである。また、かかる傾斜面は、筒状ゴ
ム弾性体の周方向において15〜40度の周方向長さ、
より好ましくは20〜30度の周方向長さ範囲に亘って
形成することが望ましく、それによって、こじり入力時
における筒状ゴム弾性体の引張歪み量の軽減が、より効
果的に達成される。
ッシュにおいては、例えば、前記スリットを挟んで径方
向に対向位置する前記軸部材および前記外筒部材の少な
くとも一方の側に、該スリット内に向かって径方向に突
出するストッパゴムを突設すると共に、該ストッパゴム
の周方向両端面を、それぞれ、該スリットの周方向端面
に対して、それぞれ、円弧状の接続凹面で周方向に連続
的に接続した構成が、好適に採用される。このようなス
トッパゴムを設けることによって、スリットの周方向端
面の表面積(スリットの周方向端部付近のゴム自由長)
を十分に確保しつつ、軸部材と外筒部材の径方向の相対
的変位量を緩衝的に制限するストッパ機構が有利に実現
され得るのであり、かかるストッパ機構にて筒状ゴム弾
性体の最大歪みが抑えられる結果、より優れた耐久性の
実現も可能となる。
ブッシュにおいては、例えば、前記スリットを挟んで径
方向に対向位置する前記軸部材および前記外筒部材の少
なくとも一方の側に、該スリット内に向かって径方向に
突出するストッパゴムを突設すると共に、該ストッパゴ
ムの突出先端面を軸方向に傾斜させて、該スリットにお
ける径方向の内法寸法が、軸方向中央部分から軸方向両
側外方に行くに従って次第に大きくなるようにした構成
が、好適に採用される。このようなストッパゴムを採用
すれば、径方向の荷重入力時に非線形的なストッパ特性
を得ることが出来るのであり、また、こじり方向の荷重
と径方向の荷重が併せて入力される場合にも、安定した
ストッパ機能を得ることが可能となる。
ッシュにおいては、例えば、前記外筒部材の軸方向長さ
を前記軸部材よりも小さくすると共に、前記筒状ゴム弾
性体の軸方向両端面を、全体として該外筒部材側から該
軸部材側に行くに従って次第に軸方向外方に突出する略
テーパ状面とした構成が、好適に採用される。このよう
な構成を採用することにより、内周部分と外周部分で円
周方向のゴムボリュームの均一化を図ることが出来るの
であり、また、径方向のばね剛性を確保しつつ、こじり
方向のばね剛性を小さく設定することが可能となって、
ばね特性のチューニング自由度が大きく確保され得ると
共に、軸部材と外筒部材のこじり方向の変位に伴う筒状
ゴム弾性体の変形歪みを全体的に小さく抑えることも可
能となる。
に、ゴムブッシュの製造方法に関する本発明の特徴とす
るところは、前記軸部材と前記外筒部材の間で前記筒状
ゴム弾性体を加硫成形することによって、上述の如き本
発明に従う構造とされた各種のゴムブッシュを製造する
に際して、前記筒状ゴム弾性体の加硫成形の後からゴム
ブッシュの装着までの間に該筒状ゴム弾性体に及ぼされ
る径方向の圧縮力を考慮し、該径方向の圧縮力が及ぼさ
れることによって、該筒状ゴム弾性体の前記スリットに
おける周方向の両端面がそれぞれ径方向に直線的に延び
る略平坦面となるように、該スリットにおける周方向の
両端面を、径方向断面において円弧状に凹んだ湾曲凹面
形状をもって加硫成形するゴムブッシュの製造方法にあ
る。
の装着状態下において、スリットの周方向の両端面がそ
れぞれ径方向に直線的に延びる略平坦面とされるゴムブ
ッシュを、有利に製造することが出来るのであり、そし
て、このような本発明方法に従って得られたゴムブッシ
ュにおいては、筒状ゴム弾性体におけるスリットの周方
向端部での引張応力の集中が軽減乃至は回避されて、優
れた耐久性が安定して発揮され得るのである。
的に明らかにするために、本発明の実施形態について、
図面を参照しつつ、詳細に説明する。
形態としての自動車用サスペンションブッシュ10の製
品図が示されている。かかるブッシュ10は、軸部材と
しての内筒金具12と外筒部材として外筒金具14が、
筒状ゴム弾性体としてのゴム弾性体16によって弾性的
に連結されており、全体として略円筒形状を呈してい
る。そして、このブッシュ10は、内筒金具12が自動
車の車体フレーム側に取り付けられる一方、外筒金具1
4がサスペンションアーム側に取り付けられることによ
り、サスペンションアームの車体フレームに対する取付
部位に装着されて、サスペンションアームを車体フレー
ムに弾性連結するようになっている。
き金属材等の剛性材で形成されており、厚肉のストレー
トな直管状の円筒形状を有している。なお、内筒金具1
2の軸方向両側の開口端部における隅部内周面18は、
それぞれ、軸方向外方に向かって拡開するテーパ状面と
されている。
向外方に離間して、外筒金具14が配設されている。こ
の外筒金具14は、内筒金具12と同様、鉄鋼の如き金
属材等の剛性材で形成されており、ストレートな直管状
の円筒形状を有している。そして、これら内筒金具12
と外筒金具14は、互いに略同一軸上で、且つ軸方向中
心点が互いに一致する状態で配設されている。なお、外
筒金具14は、内筒金具12に比して、薄肉とされてい
ると共に、軸方向長さが小さく、例えば内筒金具12の
1/3〜2/3程度の軸方向長さとされ、本実施形態で
は略1/2程度の軸方向長さとされている。また、外筒
金具14の軸方向両側の開口端部における隅部外周面2
0は、それぞれ、軸方向外方に向かって小径化するテー
パ状面とされている。
対して外挿配置されており、互いに同じ中心軸:L上に
位置せしめられている。また、外筒金具14は、内筒金
具12の軸方向中央部分の外周面を覆うようにして、内
筒金具12の軸方向中央に配設されている。これによ
り、内外筒金具12,14の径方向対向面間において、
周方向に連続して略一定の大きさで延びる円環状領域が
形成されている。特に、本実施形態では、外筒金具14
の内径寸法が、内筒金具12の外径寸法の略2倍程度に
設定されており、かかる円環状領域が、径方向で十分な
幅寸法(径方向対向面間距離)をもって形成されるよう
になっている。
向対向面間に形成された円環状領域に、ゴム弾性体16
が介装されており、内外筒金具12,14が、ゴム弾性
体16によって弾性的に連結されている。かかるゴム弾
性体16は、全体として略厚肉の円筒形状を有してお
り、その内周面が内筒金具12の外周面に接着されてい
る一方、外周面が外筒金具14の内周面に接着されてい
る。このようなゴム弾性体16は、例えば、図3〜6に
示されているように、ゴム弾性体16の加硫成形型に、
必要に応じて接着処理等を施した内筒金具12と外筒金
具14をセットし、それら内外筒金具12,14間にゴ
ム材料を充填し、加硫成形することによって、内外筒金
具12,14に対してゴム弾性体16が加硫接着された
一体加硫成形品22として、有利に形成され得る。
形品22には、必要に応じて、外筒金具14に対し、八
方絞り等の縮径加工が施される。これにより、図1〜2
に示されている如き、目的とするブッシュ10とされ
る。かかる縮径加工により、加硫時の収縮等によってゴ
ム弾性体16に発生する内部応力を軽減乃至は解消し、
また予圧縮を加えてばね特性や耐久性を含むゴム特性を
調節することが出来るのである。
22として形成されたゴム弾性体16は、内周側から外
周側に行くに従って次第に軸方向寸法が小さくされてお
り、その内周面が内筒金具12の外周面の略全面に接着
されていると共に、外周面が外筒金具14の内周面の略
全面に接着されている。即ち、ゴム弾性体16の軸方向
両端面24,24は、外筒金具14から内筒金具12に
向かって軸方向外方に突出した略テーパ筒状面とされて
いる。なお、これらの軸方向両端面24,24は、図5
に示されているように、曲率半径:Raの円弧状断面を
有する内周側部分と、それより小さな曲率半径:Rbの
円弧状断面を有する外周側部分を、連続的に接続した湾
曲面とされており、ゴム弾性体16の軸方向寸法が最も
小さくなる点が、外筒金具14の近くに位置せしめられ
ている。
して延びる一対のスリット26,26が形成されてい
る。各スリット26は、ゴム弾性体16の径方向略中央
部分を、周方向に略1/4周の長さで延びる形状とされ
ており、内筒金具12を挟んで、径方向一方向(図3
中、上下方向)に対向位置せしめられている。特に、本
実施形態では、かかるスリット26が、周方向両端部分
では、ゴム弾性体16の径方向厚さの略全体に亘る径方
向幅寸法:Bを有している。また、スリット26の周方
向中央部分には、内筒金具12に接着されて該内筒金具
12側から径方向外方に向かって突出する内周側ストッ
パゴム28と、外筒金具14に接着されて該外筒金具1
4側から径方向内方に向かって突出する外周側ストッパ
ゴム30が、形成されている。そして、これら内周側ス
トッパゴム28と外周側ストッパゴム30の各突出先端
面が、スリット26を挟んで、径方向に所定距離を隔て
て対向位置せしめられている。
がスリット26内に突設されることにより、スリット2
6が、全体として、図3に示されているように、軸直角
方向断面で略H形の断面形状とされている。換言すれ
ば、各スリット26における径方向の幅寸法が、周方向
において変化されており、周方向中央部分で小さく、周
方向両端部分で大きく設定されているのである。また、
スリット26の周方向両端部が、内外筒金具12,14
の径方向対向面間の略全体に亘る径方向幅寸法で形成さ
れていることにより、ゴム弾性体16は、実質的に、一
対のスリット26,26によって周方向に分割されてお
り、かかる一対のスリット26,26が形成されていな
い部分、即ちスリット26,26の対向方向に直交する
径方向で対向位置する一対の弾性連結部分38,38だ
けにおいて、内外筒金具12,14を相互に連結する状
態で存在せしめられている。なお、ストッパゴム28,
30は、スリット26の周方向両端部分において、内外
筒金具12,14の表面上に僅かな肉厚:T(例えば、
ゴム弾性体16の成形型構造等の技術的理由で許容され
る最小肉厚)で形成されたゴムまわし部32,32を介
して、周方向に隣接位置する弾性連結部分38に対して
接続、一体化されている。
出先端面が軸方向中央から軸方向両側に行くに従って低
くなる傾斜面とされており、全体として、図4に示され
ている如き軸方向断面で、突出高さが軸方向中央部分で
最も大きくなる略山形の断面形状とされている。換言す
れば、スリット26における径方向の内法寸法が、軸方
向中央部分から軸方向両側外方に行くに従って次第に大
きくなる形状とされている。更にまた、内周側ストッパ
ゴム28は、周方向においても、中央部分が最も高い突
出高さとされている。また一方、外周側ストッパゴム3
0は、全体に亘って突出高さが略一定とされており、且
つ突出先端面の略全面に小さなシボ状乃至は波状の凹凸
が付されている。
スリット26の周方向両端面(即ち、周方向両端部の内
周面)34,34は、何れも、図3に示されている如き
径方向断面で、略一定の曲率半径:rbをもって円弧状
に凹んだ湾曲凹面とされている。ここにおいて、この曲
率半径:rbは、ゴム弾性体16の加硫成形後から車両
への装着状態に至るまでの過程での弾性変形を考慮して
設定されている。即ち、前述の如き、加硫成形後に外筒
金具14に加えられる縮径加工によってゴム弾性体16
に径方向の圧縮力が及ぼされた際、ゴム弾性体16の弾
性変形に伴って、該ゴム弾性体16がスリット26内に
膨出せしめられるが、この膨出変形により、図1に示さ
れているように、かかる周方向両端面34,34が、径
方向に直線的に延びる略平坦面となるように、ゴム弾性
体16の圧縮変形量を考慮して、スリット26の周方向
両端面34,34における曲率半径:rbが設計されて
いるのである。
体加硫成形品22の径方向断面において、曲率半径:r
bで形成されたスリット26の周方向端面34が、その
両端部において、rbよりも十分に小さな曲率半径:r
aを有する円弧状の接続凹面36,36を介して、内周
側ストッパゴム28および外周側ストッパゴム30の周
方向端面に対して連続面をもって滑らかに接続されてい
る。また、本実施形態では、上述の如き加硫成形後の外
筒金具14の縮径加工によって、内周側ストッパゴム2
8と外周側ストッパゴム30の径方向対向面間距離が小
さくなるが、図1〜2に示されているように、縮径加工
後に、それら両ストッパゴム28,30の対向面が、最
も接近する中央部分において、僅かに接触するか極めて
小さな間隙を隔てて対向位置せしめられるように、スト
ッパゴム28,30の突出高さが設定されている。
た弾性連結部分38,38は、それぞれ、周方向に略1
/4周の長さを有していると共に、各弾性連結部分38
の周方向両側部分は、周方向に所定長さに亘って、スリ
ット26に近づくに従って次第に軸方向厚さが小さくな
る肉厚変化部とされている。即ち、弾性連結部分38の
周方向両側部分は、その軸方向両端面が、周方向におい
て、スリット26に向かって次第に軸方向内方に傾斜し
た傾斜面40,40とされているのである。なお、本実
施形態では、傾斜面40が、各弾性連結部分38におい
て、周方向両端部の略1/4〜1/3周の長さ部分に亘
って形成されている。また、図5に示されているよう
に、かかる傾斜面40による、中心軸:L回りの単位中
心角あたりでの肉厚変化量は、内周側よりも周長の大き
い外周側の方が大きくされている。
るように、かかる傾斜面40に対して、中心軸:Lに直
交して広がる平面(軸直面):Aに対する周方向の傾斜
角度:θが、30〜50度となるように設定されてい
る。また、各傾斜面40には、僅かに外方に凸となる円
弧状の湾曲面が付されている。
ト26の周方向両側の壁部を構成する周方向の両側部分
において、傾斜面40,40により、軸方向両側の角部
を切り欠かれた形状とされている。そして、これによ
り、スリット26の周方向両端面34,34は、それぞ
れ、軸方向長さが小さくされているのである。
図面上に明示はされていないが、例えば、内筒金具12
の内孔42に対して、自動車の車体フレーム側に固定さ
れるロッドが挿通固定される一方、外筒金具14が、自
動車のL形アームやA形アーム等のサスペンションアー
ムに形成されたアームアイに圧入固定されることによっ
て、中心軸:Lが略鉛直方向に延びる状態で、サスペン
ションアームの車体フレームに対する取付部位に介装さ
れることとなる。そして、かかる装着状態下、ブッシュ
10には、路面の凹凸等や加速/制動、或いはコーナリ
ング等の走行状態に応じて、軸直角方向の入力荷重が及
ぼされると共に、サスペンションアームの揺動等に応じ
て、内筒金具12の中心軸と外筒金具14の中心軸を相
互に傾斜させるこじり方向の入力荷重が及ぼされること
となる。
ては、一対のスリット26,26により、径方向のばね
比が大きく設定されており、スリット26,26が対向
位置する径方向で柔らかく、それに直交する径方向で硬
いばね特性が発現されることから、例えば、車両前後方
向で柔らかく、車両左右方向で硬いばね特性を付与し
て、乗り心地と操縦安定性を高度に両立して達成するこ
と等が容易に出来るのである。
は、縮径加工によってスリット26の周方向両端面3
4,34が、径方向に直線的に延びる略平坦面とされて
いることから、スリット26の両側に位置するゴム弾性
体16に径方向の引張力が作用した際にも、引張応力が
スリット26の周方向端面34の略全体に略均一に発生
することとなり、局部的な引張応力の集中が、効果的に
回避される。それ故、スリット26の周方向端面34に
おいて、応力集中に起因する亀裂の発生等が軽減乃至は
防止されるのであり、以て、優れた耐久性が発揮される
のである。特に、本実施形態では、スリット26の周方
向端面34が、ゴム弾性体16の径方向厚さの略全体に
亘る径方向幅寸法で形成されて、大きな面積が設定され
ていることから、引張応力がより有利に分散され、耐久
性の向上が一層有利に達成され得る。
スリット26内に突設されたストッパゴム28,30に
より、内外筒金具12,14の径方向の相対的変位量が
緩衝的に制限されるようになっていることから、大きな
荷重入力時にも、ゴム弾性体16の過大な変形が防止さ
れて、発生する引張応力が制限されるのであり、それに
よっても、スリット26の周方向端面34における亀裂
の発生が抑えられて、耐久性の更なる向上が図られ得
る。
ゴム弾性体16(弾性連結部分38)の軸方向厚さが、
スリット26の周方向端部付近において、傾斜面40,
40によって小さく設定されていることから、例えば、
内外筒金具12,14間にこじり方向の荷重が入力され
た際にも、スリット26の周方向端部付近に発生する径
方向の引張歪みが有利に軽減されるのであり、こじり荷
重の入力に伴うゴム弾性体16の引張応力が、効果的に
抑えられ得る。それ故、たとえこじり方向(こじり荷重
による内外筒金具12,14の中心軸の傾斜方向)が、
スリット26の周方向端面34の近くに位置するような
場合でも、こじり荷重によるゴム弾性体16の引張歪み
が軽減され、スリット26の周方向端面34における亀
裂の発生が防止されて、良好なる耐久性が発揮されるの
である。
何れの荷重に対しても、スリット26の周方向端部に発
生し易い応力の集中が有利に軽減乃至は防止され得る、
上述の如き構造のゴムブッシュ10においては、特に、
径方向の荷重とこじり方向の荷重が同時に入力されるこ
との多い、上述の如きL形アーム等に用いられる自動車
用サスペンションブッシュにおいても、スリット26の
周方向端部における発生応力が有利に軽減されるのであ
り、その結果、スリット26,26による径方向ばね比
のチューニング効果を十分に確保しつつ、優れた耐久性
を得ることが出来るのである。
10について、こじり方向およひ径方向の荷重を及ぼし
た場合のゴム弾性体16における最大主歪み(径方向歪
み)を、有限要素法で解析した結果を、図7に示す。な
お、かかる解析に際しては、実車での荷重入力を考慮
し、内筒金具12と外筒金具14を、スリット26,2
6の対向方向に、軸方向中心点をこじり中心として、そ
れら内外筒金具12,14の相対的傾斜角度が12.4
度になるまでこじり変位させ、その後、かかるこじり角
度(12.4度)を維持したままの状態で、内外筒金具
12,14を、スリット26,26の対向方向で径方向
に、最大3mmまで相対変位させるという条件を採用し
た。
れているように、各スリット26の周方向両端面34,
34が、何れも、外筒金具14に縮径加工を施した後の
製品状態で、略半円形状の湾曲面とされたゴムブッシュ
44,46を採用し、それらのゴムブッシュ44,46
についても、同一条件下で、ゴム弾性体16に発生する
最大主歪みを求めた。なお、図8に示された比較例1の
ゴムブッシュ44は、図9に示された比較例2のゴムブ
ッシュ46に比して、スリット26の径方向幅を小さく
したものである。また、これら比較例としてのゴムブッ
シュ44,46では、スリット26の断面形状以外の各
部材および部位の形状や材質等の諸条件を、本実施例の
ゴムブッシュ10と同じに設定した。
0と、比較例1,2のゴムブッシュ44,46を実際に
試作し、それぞれについて、内外筒金具12,14のこ
じり方向における相対的傾斜角度を12.4度に保持し
た状態で、内外筒金具12,14を、スリット26,2
6の対向方向で径方向に±3mmの振幅で、5×105回
だけ繰り返し相対変位させる耐久試験を行った。その結
果を、上述の最大主歪みの解析結果(12.4度のこじ
り変位だけを入力した場合の歪み)と共に、下記表1に
示す。
結果から明らかなように、本実施例構造のブッシュ10
にあっては、比較例1,2の何れのゴムブッシュ44,
46に比しても、こじり方向および径方向の荷重入力時
における最大主歪みが軽減され、優れた耐久性を発揮し
得ることが、明らかである。なお、比較例1,2におけ
る亀裂の発生箇所は、何れも、スリット26の円弧形状
とされた周方向端面34における周方向略中央部分であ
り、有限要素法による最大主歪みの発生部位と略一致し
ていた。また、特に比較例1のゴムブッシュ44にあっ
ては、12.4度のこじり変位を及ぼした状態下で、内
外筒金具12,14を径方向に1.0mm以上相対変位さ
せると、要素破壊を生ずることが、解析結果から明らか
となった。
いて詳述してきたが、これはあくまでも例示であって、
本発明は、上述の具体的な記載によって、何等限定され
るものでない。
要に応じて外筒金具14を縮径した後、ブッシュ10の
装着に際して、サスペンションアームのアームアイ等の
装着孔に外筒金具14を圧入することによって、外筒金
具14が縮径され、それによって、ゴム弾性体16に径
方向の弾性変形が生ぜしめられる場合には、かかる装着
に際してのゴム弾性体16の弾性変形をも考慮して、ブ
ッシュ10の装着状態下で、スリット26の周方向端面
34が径方向に直線的に延びる略平坦面となるように、
ゴム弾性体16の加硫成形時における形状を設計するこ
とが、望ましい。
28,30は、必ずしも必要でなく、径方向のストッパ
機構が必要とされる場合でも、それら内周側ストッパゴ
ム28と外周側ストッパゴム30の何れか一方だけによ
って、ストッパ機構を構成することも可能である。
ッパゴム28が、周方向および軸方向の中央部分で最も
突出した形状とされることにより、非線形的な緩衝的ス
トッパ機能が付与されると共に、外周側ストッパゴム3
0の突出先端面に凹凸が付されることによって、打音発
生の軽減等が図られていたが、それらストッパゴム2
8,30の具体的形状乃至は構造は、特に限定されるも
のでない。
ッシュ10に要求される防振性能等に応じて適宜に決定
されるものであって、何等、限定されるものでない。更
に、スリット26は、径方向に対向位置して一対だけ形
成するものに限定されるものでなく、ブッシュ10に要
求される特性等に応じて、例えば、周上で一つだけ形成
したり、周方向に三つ以上独立して形成したりすること
も可能である。
面40,40は、必ずしも形成する必要がなく、ゴム弾
性体16を、周方向で略一定の肉厚をもって形成しても
良い。
定されるものでなく、主たる径方向荷重やこじり方向荷
重の入力方向に対して、要求されるばね特性や防振性能
等が有利に達成されるように、スリット26の相対位置
等を考慮して、適当に設定され得る。
4の内周面を、軸直角方向断面で楕円形状等としたり、
ゴム弾性体16に対して、変形を制限する拘束部材を接
着すること等によって、ブッシュのばね特性を調節する
ことも可能である。
スペンションブッシュに限定されることなく、各種のゴ
ムブッシュに適用可能であり、径方向或いはこじり方向
の荷重が入力されないようなゴムブッシュにも、本発明
は、有利に適用され得る。
当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。
に従う構造とされたゴムブッシュにおいては、スリット
の周方向端面が径方向に直線的に延びる略平坦面とされ
ていることから、軸部材と外筒部材の間に径方向やこじ
り方向の荷重が及ぼされた際に筒状ゴム弾性体における
スリットの周方向端部付近に生ぜしめられる引張歪みの
局部的な集中が軽減乃至は防止され、有利に分散される
ことから、筒状ゴム弾性体の最大発生歪みが軽減され
て、耐久性の向上効果が発揮されるのである。
の装着に至るまでの過程を考慮して、筒状ゴム弾性体の
形状が設計されることから、ゴムブッシュの装着状態下
で、スリットの周方向端面を径方向に直線的に延びる略
平坦面形状が安定して付与されるのであり、以て、かか
るゴムブッシュにおいて、筒状ゴム弾性体の引張歪みの
軽減に基づく耐久性の向上効果が、安定して且つ有利に
享受され得るのである。
方向端面図である。
一体加硫成形品を示す軸方向端面図である。
における最大主歪みを有限要素法によって解析した結果
を、比較例結果と併せて示すグラフである。
として採用したゴムブッシュを示す軸方向端面図であ
る。
として採用したゴムブッシュを示す軸方向端面図であ
る。
Claims (9)
- 【請求項1】 軸部材と該軸部材の外周側に離間して外
挿配置された外筒部材を、それらの間に介装された筒状
ゴム弾性体にて連結すると共に、該筒状ゴム弾性体に対
して、軸方向に貫通するスリットを形成したゴムブッシ
ュにおいて、 前記スリットにおける周方向の両端面を、それぞれ、径
方向に直線的に延びる略平坦面としたことを特徴とする
ゴムブッシュ。 - 【請求項2】 軸部材と該軸部材の外周側に離間して外
挿配置された外筒部材を、それらの間に介装された筒状
ゴム弾性体にて連結すると共に、該筒状ゴム弾性体に対
して、軸方向に貫通するスリットを形成してなり、装着
に際して該筒状ゴム弾性体に径方向の圧縮力が及ぼされ
るゴムブッシュにおいて、 装着に際して及ぼされる前記径方向の圧縮力による弾性
変形によって、前記筒状ゴム弾性体における前記スリッ
トの周方向の両端面が、それぞれ、径方向に直線的に延
びる略平坦面となるように、それらの両端面を、前記径
方向の圧縮力が及ぼされていない装着前の状態で、軸直
角方向断面において円弧状に凹んだ湾曲凹面としたこと
を特徴とするゴムブッシュ。 - 【請求項3】 前記スリットにおける周方向の両端面の
径方向幅寸法を、それぞれ、前記筒状ゴム弾性体の径方
向厚さの60%以上とした請求項1又は2に記載のゴム
ブッシュ。 - 【請求項4】 前記筒状ゴム弾性体における前記スリッ
トが形成されていない部分の軸方向厚さを、該スリット
の近くにおいて、周方向で該スリットに近づくに従って
次第に小さくし、該筒状ゴム弾性体の軸方向両端面に対
して、周方向で該スリットに近づくに従って次第に軸方
向内方に向かう傾斜面を形成した請求項1乃至3の何れ
かに記載のゴムブッシュ。 - 【請求項5】 前記傾斜面が、軸直角方向に広がる面に
対して20〜60度傾斜している請求項4に記載のゴム
ブッシュ。 - 【請求項6】 前記スリットを挟んで径方向に対向位置
する前記軸部材および前記外筒部材の少なくとも一方の
側に、該スリット内に向かって径方向に突出するストッ
パゴムを突設すると共に、該ストッパゴムの周方向両端
面を、それぞれ、該スリットの周方向端面に対して、円
弧状の接続凹面で周方向に連続的に接続した請求項1乃
至5の何れかに記載のゴムブッシュ。 - 【請求項7】 前記スリットを挟んで径方向に対向位置
する前記軸部材および前記外筒部材の少なくとも一方の
側に、該スリット内に向かって径方向に突出するストッ
パゴムを突設すると共に、該ストッパゴムの突出先端面
を軸方向に傾斜させて、該スリットにおける径方向の内
法寸法が、軸方向中央部分から軸方向両側外方に行くに
従って次第に大きくなるようにした請求項1乃至6の何
れかに記載のゴムブッシュ。 - 【請求項8】 前記外筒部材の軸方向長さを前記軸部材
よりも小さくすると共に、前記筒状ゴム弾性体の軸方向
両端面を、全体として該外筒部材側から該軸部材側に行
くに従って次第に軸方向外方に突出する略テーパ状面と
した請求項1乃至7の何れかに記載のゴムブッシュ。 - 【請求項9】 前記軸部材と前記外筒部材の間で前記筒
状ゴム弾性体を加硫成形することによって、請求項1乃
至8の何れかに記載のゴムブッシュを製造するに際し
て、 前記筒状ゴム弾性体の加硫成形の後からゴムブッシュの
装着までの間に該筒状ゴム弾性体に及ぼされる径方向の
圧縮力を考慮し、該径方向の圧縮力が及ぼされることに
よって、該筒状ゴム弾性体の前記スリットにおける周方
向の両端面がそれぞれ径方向に直線的に延びる略平坦面
となるように、該スリットにおける周方向の両端面を、
径方向断面において円弧状に凹んだ湾曲凹面形状をもっ
て加硫成形することを特徴とするゴムブッシュの製造方
法。
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