[go: up one dir, main page]

JP2000087835A - エンジンの加速制御装置 - Google Patents

エンジンの加速制御装置

Info

Publication number
JP2000087835A
JP2000087835A JP25951798A JP25951798A JP2000087835A JP 2000087835 A JP2000087835 A JP 2000087835A JP 25951798 A JP25951798 A JP 25951798A JP 25951798 A JP25951798 A JP 25951798A JP 2000087835 A JP2000087835 A JP 2000087835A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acceleration
engine
ignition advance
mode
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25951798A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Yanagisawa
毅 柳沢
Mitsunobu Kaneko
光伸 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP25951798A priority Critical patent/JP2000087835A/ja
Priority to TW88114018A priority patent/TW402664B/zh
Priority to ES9902001A priority patent/ES2157825B1/es
Priority to CN99118623A priority patent/CN1084438C/zh
Priority to IT1999TO000762A priority patent/IT1310701B1/it
Publication of JP2000087835A publication Critical patent/JP2000087835A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スロットル開度の変化が少ない定常状態から
の加速時に点火進角を小さくして加速性能を損なわず、
かつノッキングを生じにくくすること。 【解決手段】 点火時期等算出部55は加速モード、ク
ルーズモードおよびそれ以外の通常モード毎に点火進角
を算出する。モード判定部54は、エンジン回転数Ne
とスロットル開度θTHが予定時間、予定範囲内に保持さ
れているときにスロットルが急開されると加速モードと
判定する。加速モードでは、クルーズモードよりも小さ
い点火進角θigに設定される。点火進角θigを小さくす
るとともに、排気制御弁の開度θARを小さくして活性燃
焼時のノッキングを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの加速制
御装置に関し、特に、定常状態からの加速性能を向上さ
せることができるエンジンの加速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スクータ等のエンジンにおいて走行中に
多用される中速回転域では、燃費向上を図るために、ア
イドリング時におけるよりも点火時期を進角させてお
き、一方、急加速時にノッキングを生じないように中速
回転域においてエンジン回転数が予定の上昇率よりも大
きく変化した場合に、過進角にならないように点火時期
を遅角させるようにした点火装置が特開平7−2433
73号公報に提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載された
点火装置において、例えば、加速・減速を繰り返すよう
な走行状態時の、加速から減速に移行してすぐに急加速
をするような場合には、定常状態からの急加速時に比べ
てノッキングが起こりにくい場合もある。それは、減速
中は定常状態と同一のエンジン回転数であっても車体の
走行系の慣性が定常状態よりも大きいため急加速時にエ
ンジンにかかる負荷が小さいからであり、このようなも
ともとノッキングが生じにくい状況で、中速回転域で回
転速度の上昇率が予定値よりも大きい急加速状態で点火
時期を遅角させると加速性能自体が損なわれてしまう。
【0004】また、2サイクルエンジンの排気口に排気
制御弁を設け、低負荷時にこの排気制御弁を閉じて燃焼
室を高温・高圧に維持する活性燃焼(AR燃焼:Activa
tedRadical Combustion) を採用していることがある。
このAR燃焼時はシリンダが高温になっており、定常状
態からの急加速時に一層ノッキングを生じやすいことに
なる。
【0005】本発明は、上述の課題を解決し、点火時期
を遅角させる状況を適切に判断して加速時にノッキング
を生じ易い加速時にはノッキングを防止し、そうでない
場合は車両の加速性能を損なわないことができるエンジ
ンの加速制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、スロットルバルブ開度が予定開度範囲内で
予定時間保持されたときに、エンジンが定常状態である
と判定する定常状態検出手段と、前記定常状態において
該定常状態を脱する加速を検出したときに加速モード判
定信号を出力する加速モード検出手段と、前記加速モー
ド判定信号に応答して小さい点火進角を選択する点火進
角制御手段とを具備した点に第1の特徴がある。
【0007】第1の特徴によれば、定常状態から該定常
状態を脱するような加速が検出されたときにのみ加速モ
ードが検出されて点火進角が小さくなるように制御され
る。したがって、ノッキングが生じやすい定常状態から
の加速時には過進角が防止されるとともに、加速・減速
が繰り返されているような走行状態では点火進角が小さ
くなることはないのでエンジンの加速性能を劣化させる
ことがない。
【0008】また、本発明は、前記定常状態検出手段
が、スロットルバルブ開度が閉鎖方向に予定開度以上変
化したときには、スロットルバルブ開度が前記予定開度
範囲内から脱出したと判断するスロットルバルブ開度変
動検出手段を具備している点に第2の特徴がある。
【0009】第2の特徴によれば、スロットルバルブ開
度が閉鎖方向つまり減速方向に変化したときにのみ定常
状態から脱出したと判定するので、これとは逆の方向つ
まり加速方向にスロットルバルブ開度が変化したときに
は定常状態に保持されていると判断されることがない。
したがって、定常状態から脱するような加速を容易に検
出することができる。
【0010】また、本発明は、前記エンジンが2サイク
ルエンジンであり、排気通路面積を変化させる排気制御
弁と、低負荷時に前記排気制御弁を制御して活性燃焼を
生じさせる排気制御弁制御手段とをさらに具備した点に
第3の特徴がある。第3の特徴によれば、活性燃焼によ
ってノッキングが生じやすい状態において、加速時に点
火進角を小さくすることができる。
【0011】また、本発明は、スロットルバルブ開度の
変動量が予定変動量範囲内で予定時間保持されたときに
クルーズモード判定信号を出力するクルーズモード検出
手段をさらに具備し、前記点火進角制御手段が、前記ク
ルーズモード判定信号に応答して、低負荷時に、大きい
点火進角を選択するように構成されている点に第4の特
徴がある。第4の特徴によれば、スロットルバルブ開度
が安定している状態をクルーズモードとして検出する。
このクルーズモードにおいては、加速・減速が少なく、
過進角のおそれがないので、点火進角が大きく設定され
る。
【0012】また、本発明は、前記排気弁制御手段が、
前記クルーズモード判定信号に応答して、広い運転領域
で前記活性燃焼を生じさせるように構成されている点に
第5の特徴がある。第5の特徴によれば、クルーズモー
ドにおいて、活性燃焼を生じさせる運転領域が拡大され
る。
【0013】さらに、本発明は、前記点火進角制御手段
によって小さい点火進角を選択するとともに、前記排気
制御弁制御手段によって排気制御弁の開度を小さくする
ように構成された点に第6の特徴がある。第6の特徴に
よれば、点火進角を小さくしてノッキングを起こしにく
くした状態で、排気制御弁の開度を小さくして活性燃焼
を生じさせることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を説
明する。なお、以下の説明では、「前」、「後」、
「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向
に従い、符号Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは
右側、CLは車幅方向中央を示す。また、図面は符号の
向きに見るものとする。
【0015】図2は、本発明の一実施形態に係るエンジ
ンの加速制御装置を搭載した自動二輪車の左側面図であ
る。スクータ型自動二輪車(以下、単に「自動二輪車」
という)1は、クレードル型車体フレーム2と、この車
体フレーム2のヘッドパイプ3に取付けたフロントフォ
ーク4とによって車体の骨格をなす。フロントフォーク
4には、前輪5、フロントフェンダ6、およびハンドル
7が取付けられている。
【0016】車体フレーム2の各パイプで囲まれたクレ
ードルスペース内には燃料タンク8、ラジエータ用リザ
ーブタンク9およびラジエータ10が配置されている。
クレードルスペースの後方には、前部に水冷型エンジン
11を備えたパワーユニット12が位置する。エンジン
11の排気口には排気管107が接続されていて、排気
管107の後端にはマフラ108が取付けられている。
【0017】パワーユニット12の前部はリンク機構1
3によって車体フレーム2に取付けられ、パワーユニッ
ト12の後端部はリヤクッション14によって車体フレ
ーム2に懸架されている。パワーユニット12の後部に
は後輪15が取付けられ、車体フレーム2にはその後部
上部にシート(運転者席と同乗者席とを有するダブルシ
ート)16が装着されている。
【0018】車体フレーム2は全体がボディカバ−17
によって覆われている。ボディカバ−17のうち、フロ
ントカバ−21はヘッドパイプ3の前部および前輪5の
上部を覆い、このフロントカバ−21の後部はインナカ
バ−22によって覆われている。運転者が足を載せる左
右のステップフロア23(この図では手前側だけを示
す。以下同じ。)の外縁から下方ヘは左右のフロアスカ
ート24が延びており、フロアスカート24の下縁間は
アンダーカバ−25で覆われている。左右のフロアスカ
ート24,24には、車両側方から内部へ冷却風(車両
走行時の走行風を含む)を導入するための導風口24
a,24aが開口されている。
【0019】インナカバ−22から後方へ車体フレーム
2の長手中央を覆うセンターカバ−26が延びており、
このセンターカバ−26から後方へは車体フレーム2の
後部両側面を覆うサイドカバ−27が延びている。サイ
ドカバー27の外縁から下方へは左右のロアサイドカバ
−28が延び、ロアサイドカバ−28の後方ではリヤセ
ンターカバ−29が車体フレーム2の後端下部を覆うと
ともに、リヤセンターカバ−29の上方ではリヤアッパ
カバ−30が車体フレーム2の後端上部を覆っている。
リヤアッパカバー30にはリヤグリップ47およびテー
ルランプ48が設けられ、リヤセンターカバー29下部
にはリヤフェンダ49が取付けられている。
【0020】ハンドル7には、ハンドルカバ−33と、
フロントカバ−21の上方のウインドスクリーン34
と、ウインドスクリーン34の前面下部に設けたスクリ
ーンガーニッシュ35とが装着されている。インナカバ
−22の両側部には、運転者の脚部前方を覆うレッグシ
ールド22aが設けられている。フロントカバー21に
はヘッドランプ41およびウインカ一42が設けられ、
センタカバー26には給油用リッド43、点火プラグ点
検用リッド44が設けられている。車輪5および車輪1
5間にはメインスタンド45が設けられ、パワーユニッ
ト12上部にはエアクリーナ46が配置されている。
【0021】図3はエンジン11の左側面図であり、要
部を断面で示した図である。エンジン11は、シリンダ
62aに連通する掃気孔11aおよび排気口11bを有
する。ピストン66の上昇行程によってクランクケース
61内に負圧が生じ、この負圧によってリードバルブ9
2が開き、後述する気化器から吸気管93を通って混合
気が吸入される。クランクケース61内の混合気は、ピ
ストン66の下降行程によって掃気孔11aに送り出さ
れ、シリンダ62a内に供給される。排気口11bには
AR燃焼を制御する排気制御弁(以下、「ARCバル
ブ」という)94を備える。
【0022】冷却水ポンプ89の吐出口89gは、クラ
ンクケース61の水冷ジャケット61aからシリンダブ
ロック62の水冷ジャケット62bを経由してシリンダ
ヘッド63の水冷ジャケット63aに至り、さらにサー
モスタット95を経て排水口11cに連通している。シ
リンダヘッド63の水冷ジャケット63aには、副吐出
口63bを備える。シリンダヘッド63のエア抜口63
cは、エア抜きホースを介してフィラーキャップ(いず
れも図示しない)に接続される。シリンダ62aの頂部
には点火プラグ96が取付けられている。
【0023】前記ARCバルブ94は次のように作用す
る。4サイクルエンジンに設けられているような吸気・
排気弁を持たないエンジン、例えば図3に示したような
クランクケース・リードバルブ方式の2サイクルエンジ
ンでは、スロットル開度θTHが小さいときつまり低負荷
時に、吸気される新気ガスが極端に少ない。そのために
燃焼が不安定となり、不定のクランクサイクルで燃焼
し、不整燃焼を起こしやすい。
【0024】そこで、ARCバルブ94を設け、低負荷
時に該ARCバルブ94を閉じるようにした。ARCバ
ルブ94で排気口11を閉じることにより、新気ガスの
吹き抜けを防止しつつ、排気ガスをシリンダ62a内に
残留させてシリンダ62a内を高温・高圧化させること
ができる。その結果、吸入された新気ガスは活性化され
て燃焼しやすい状態となり、燃焼が安定化する。すなわ
ち、活性燃焼が行われる。この活性燃焼は、吸気される
新気ガスが少なくなる低速回転(1000〜5000r
pm)、低スロットル開度θTH(2〜15%)の低負荷
領域で有効な技術であり、エミッションや燃費が改善さ
れる。
【0025】図4は本発明の一実施形態に係るエンジン
の燃焼制御システムの模式図である。燃焼制御システム
101において、制御ユニット102は、クランク軸6
4の回転数つまりエンジン回転数Neおよび気化器のス
ロットル開度θTHが入力されると、ARCバルブ94の
開度(以下、「開度θAR」という)を調節してエンジン
11の作動状態に見合うように排気口11bからの排気
通路面積を制御する。
【0026】制御ユニット102の制御信号は、サーボ
モータ等からなる制御モータ103に出力され、制御モ
ータ103は制御ケーブル103a,103aおよびバ
ルブ用操作部材104を介してARCバルブ94を制御
する。具体的な制御は図1,ならびに図9以下に関して
後述する。制御ユニット102へはイグニッションスイ
ッチ106を通じてバッテリ105から電流が供給され
る。マフラ108は排気方向に2段のメタルキャタライ
ザ108a,108aを内蔵し、これらのメタルキャタ
ライザエ08a,108aによって、排気浄化効率を高
めている。
【0027】図5(a),(b)は前記ARCバルブの
構成図であり、図5(a)はARCバルブ廻りの断面構
造を示し、図5(b)は図5(a)のb矢視方向の構造
を示す。図5(a)のように、ARCバルブ94は、回
転軸94aにダンパプレート94bを取付けたバタフラ
イダンパ形式のバルブであり、回転軸94aの端部にバ
ルブ用操作部材104を取付け、この操作部材104に
制御ケーブル103aを取付けたものである。
【0028】図5(b)のように、ダンパプレート94
bは、回転方向の両端に切欠部94c,94cを設けて
いる。該切欠部94c,94cを設けた理由は、ARC
バルブ94を全閉にした場合であっても、排気口11b
と切欠部94c,94cとの間の隙間から最小量の排気
を排出させて、最小排気量を正確に確保するためであ
る。
【0029】図6は前記ARCバルブと制御モータとの
配置関係を示す左側面図であり、制御モータ103は比
較的高温であるエンジン11から離れた車体後部に配置
されている。具体的には、メインパイプ2bの右後部に
ハンガプレート2cを取付け、このハンガプレート2c
に制御モータ103をボルト止めした。エンジン11廻
りから離れた位置に制御モータ103を配置したので、
制御モータ103はエンジン11の熱や振動から保護さ
れ、制御モータ103の耐久性は容易に維持される。リ
ヤクッション14は、メインパイプの左後部2dに取付
けたものであり、気化器97は前記吸気管93に取付け
られている。
【0030】図7は前記エンジン11の右側面図であ
る。ジェネレータ73は、そのロータ73aの回転角を
検知するためのピックアップセンサ73bを備え、ピッ
クアップセンサ73bのコード73cは外部に延長され
ている。クランク軸64に連結されるオイルポンプ(図
8に関して後述する)およびスタータモータ91は、ク
ランクケース61の中心(クランク軸64の中心)Oよ
りも下方に、かつ、外方に配置されている。クランク軸
64を挟んで、前方にオイルポンプ(後述)を配置し、
後方に前記スタータモータ91を配置している。
【0031】このため、自動二輪車におけるエンジン1
1廻りの狭いスペースに、容易にオイルポンプおよびス
タータモータ91を配置することができるとともに、自
動二輸車の重心を下げることができる。しかも、走行風
の流れは、スタータモータ91に遮られることなく、連
続使用するオイルポンプを冷却する。したがって、比較
的高温になりやすいオイルポンプを、走行風で十分に冷
却することができる。スタータモータ91の回転はギヤ
91aを介してクランク軸64に伝達される。また、中
間軸83にはプーリ86が固定され、該プーリ86へは
クランク軸64の回転がベルト87によって伝達され
る。
【0032】図の想像線にて示すように、排気管107
は中間軸83の近傍を通る。このため、中間軸83に連
結されたオイルポンプが排気管107からの熱の影響で
高温にならないようにする必要があるが、走行風でオイ
ルポンプを十分に冷却することができるので、高温にな
ることはない。なお、オイルポンプに排気管107の熱
が伝達しにくくするため、断熱プロテクタや断熱材を設
けることができる。
【0033】図8はパワーユニット12の右側面図であ
り、オイルポンプ88の一部が、導風部材90の前壁9
0a、上壁90bおよび後壁9Ocで囲われている。オ
イルポンプ88は、内蔵したバルブの開度を図示せぬス
ロットルグリップで操作するための操作ケーブル88a
を接続したものである。この操作ケーブル88aを被覆
する被覆チューブ88bの端部と、オイルポンプ88の
オイル吸入ホース88cならびに吐出ホース88dと
は、導風部材90に取付けられている。
【0034】次に、上記構成のエンジンの点火時期およ
びARCバルブ制御について説明する。図1はエンジン
点火時期等の制御に関する制御ユニット102の要部機
能を示すブロック図である。この機能はマイクロコンピ
ュータによって実現することができる。同図において、
クルーズ判定部18はスロットル開度θTHの変動幅Δθ
THがクルーズ判定範囲ΔθTHC に入っている場合に検出
信号s1を出力する。この検出信号s1が出力されたと
きにタイマ19を始動させ、クルーズ信号出力部20は
タイマ19がタイムアップするまで前記検出信号s1が
継続していたときにクルーズモード判定信号cを出力す
る。
【0035】一方、定常状態検出部50はエンジン回転
数Neとスロットル開度θTHの双方が予定範囲に入って
いたときに定常状態信号s2を出力してタイマ51を始
動させる。タイマ51がタイムアップするまで定常状態
信号s2が継続していれば、上限超過検出部52が付勢
される。上限超過検出部52はスロットル開度θTHが上
限値を超過したときに上限超過信号s3を出力してスロ
ットル急開検出部53を付勢する。スロットル急開検出
部53は上限超過信号s3に応答してスロットル開度θ
THを監視し、スロットル開度θTHが短時間のうちに加速
判定のための加速全開開度θTHM に到達したときに急開
信号(加速モード判定信号)aを出力する。
【0036】モード判定部54は前記クルーズモード判
定信号cまたは加速モード判定信号aのいずれが入力さ
れたかによってクルーズモードか加速モードかを判定す
る。いずれの信号も入力されない場合は通常モードであ
ると判定する。なお、加速モード、クルーズモード、お
よび通常モードが互いに競合した場合は、加速モード、
クルーズモード、通常モードの順で優先される。
【0037】点火時期等算出部55は、判定されたモー
ド毎に、予め設定されているマップを参照してスロット
ル開度θTHおよびエンジン回転数Neに対応した点火進
角θigおよびARCバルブ開度θARを算出する。なお、
加速モードではエンジン回転数Neのみに対応する点火
進角θigやARCバルブ開度θARのマップが設定されて
いて、スロットル開度θTHは点火進角等算出の基礎とし
ていない。
【0038】点火進角等のマップは後で詳述するが、加
速モードではクルーズモードや通常モードよりも点火進
角θigとARCバルブ開度θARを小さくする。つまり点
火時期を遅角させるとともに、ARCバルブ94を閉じ
てAR燃焼を促進する。
【0039】点火時期等算出部55で算出された点火進
角θigは点火部56に供給され、TDCセンサ57によ
って検出された上死点を基準とする点火信号が生成され
る。一方ARCバルブ開度θARは前記制御モータ103
に入力され、該制御モータ103によってARCバルブ
94の開度が変化させられる。
【0040】続いて、上記点火時期等制御をフローチャ
ートを参照して説明する。図9,図10は点火時期等制
御のメインフローチャートである。まず、ステップS1
ではエンジンの運転状態(モード)を判定する。モード
には加速モード、クルーズモード、およびそれ以外のモ
ード(通常モード)があり、各モードの判定アルゴリズ
ムは後述する。ステップS1で加速モードであると判定
された場合はステップS2に進む。ステップS2ではエ
ンジン回転数Neと点火進角θigとの関係を記述した加
速点火マップを読み出す。ステップS3では、エンジン
回転数NeとARCバルブ94の開度θARとの関係を記
述した加速ARマップを読み出す。加速点火マップおよ
び加速ARマップの具体例は図14,図15に関して後
述する。
【0041】ステップS4では加速フラグがセットされ
ているか否か、つまり前回の判定で加速モードと判定さ
れたか否かが判断される。加速フラグがセットされてい
ない場合は、ステップS5に進み、タイマT1をスター
トさせる。ステップS6では、タイマT1に設定した微
少時間(例えば0.1秒未満)が経過したか否かを判断
し、この時間が経過したならばステップS7に進んで加
速フラグをセットし、ステップS8ではタイマT1をリ
セットする。加速フラグが前回までの処理でセットされ
ている場合は、ステップS5,S6,S7,S8はスキ
ップしてステップS9(図10)に進む。
【0042】ステップS9では、現在の点火進角θigお
よびARCバルブ開度θARを、現在のエンジン回転数N
eに対応する加速点火マップの点火進角θigおよび加速
ARマップのARCバルブ開度θARとそれぞれ比較す
る。それぞれ、現在値がマップ値よりも小さい場合はス
テップS10に進み、現在値がマップ値よりも大きい場
合はステップS11に進む。
【0043】ステップS10では、現在の点火進角θig
に予定の点火進角変化量Δθigを加算して点火進角θig
を更新するとともに、現在のARCバルブ開度θARにA
RCバルブ開度変化量ΔθARを加算してARCバルブ開
度θARを更新する。すなわち、ステップS10では点火
時期が進角され、ARCバルブ開度θARは増大される。
【0044】一方、ステップS11では現在の点火進角
θigから点火進角変化量Δθigを減算して点火進角θig
を更新するとともに、現在のARCバルブ開度θARから
ARCバルブ開度変化量ΔθARを減算してARCバルブ
開度θARを更新する。すなわち、ステップS11では点
火時期が遅角され、ARCバルブ開度θARは減少され
る。
【0045】ステップS14では、更新された点火進角
θigとARCバルブ開度θARを出力する。この点火進角
θigとARCバルブ開度θARとに基づいて点火プラグ9
6に点火信号が供給され、ARCバルブ94の制御モー
タ103に駆動信号が供給される。
【0046】また、ステップS9において、現在値とマ
ップ値とが同一と判断された場合は、ステップS12に
進む。ステップS12では、使用したマップが加速点火
マップまたは加速ARマップであるか、それ以外のマッ
プ(後述する)であるかを判断する。すなわち、ステッ
プS9は加速モード、通常モードおよびクルーズモード
に共通であるため、該ステップS9の処理が加速モード
で実行されたかそれ以外のモードで実行されたかが判断
される。加速モードでないときはステップS12は否定
となり、ステップS13に進んで加速フラグをリセット
する。
【0047】加速モードならばステップS12は肯定と
なり、ステップS15に進んでタイマT2をスタートさ
せる。ステップS16では、タイマT2に設定した時間
(例えば1〜2秒)が経過したか否かを判断し、この判
断が肯定ならばステップS17でタイマT2をリセット
する。ステップS18では加速モードを解除する。この
ステップS15,S16のタイマ処理の間、加速モード
において点火時期が保持される。
【0048】一方、モード判定で通常モードであると判
定された場合は、ステップS1からステップS19(図
9)に進む。ステップS19ではエンジン回転数Neと
点火進角θigとスロットル開度θTHとの関係を記述した
通常点火マップを読み出す。ステップS20では、エン
ジン回転数NeとARCバルブ94の開度θARとスロッ
トル開度θTHとの関係を記述した通常ARマップを読み
出す。通常点火マップおよび通常ARマップの具体例は
図16,図17に関して後述する。
【0049】ステップS21では加速フラグがセットさ
れているか否かによって加速モードから通常モードに移
行してきたのか否かを判断する。加速フラグがセットさ
れていない場合はステップS22に進み、スロットル開
度θTHとエンジン回転数Neとに基づき、前記通常点火
マップおよび通常ARマップを参照して点火進角θigお
よびARCバルブ開度θARを計算して出力する。加速フ
ラグがセットされていた場合はステップS9に進み、段
階的に点火進角θigおよびARCバルブ開度θARを変化
させる上述の処理を行う。
【0050】さらに、モード判定でクルーズモードであ
ると判定された場合は、ステップS1からステップS2
3に進む。ステップS23ではエンジン回転数Neと点
火進角θigとスロットル開度θTHとの関係を記述したク
ルーズ点火マップを読み出す。ステップS24では、エ
ンジン回転数NeとARCバルブ94の開度θARとスロ
ットル開度θTHとの関係を記述したクルーズARマップ
を読み出す。クルーズ点火マップおよびクルーズARマ
ップの具体例は図18,図19に関して後述する。
【0051】ステップS25では加速フラグがセットさ
れているか否かによって加速モードから通常モードに移
行してきたのか否かを判断する。加速フラグがセットさ
れていない場合はステップS26に進み、スロットル開
度θTHとエンジン回転数Neとに基づき、前記クルーズ
点火マップおよびクルーズARマップを参照して点火進
角θigおよびARCバルブ開度θARを計算して出力す
る。加速フラグがセットされていた場合はステップS9
に進む。
【0052】続いて、各モードの判定アルゴリズムを説
明する。図11,図12は加速モード判定のフローチャ
ートである。ステップS50ではエンジン回転数Ne
が、加速判定のためのエンジン回転数範囲、つまり加速
回転数下限値NeL および加速回転数上限値NeU の間
にあるか否かを判断する。一例として、加速回転数下限
値NeL は4000rpm程度に、加速回転数上限値N
eU は6000rpm程度に設定されている。エンジン
回転数Neが前記エンジン回転数範囲にあった場合は、
ステップS51に進む。
【0053】ステップS51では、スロットル開度θTH
が、加速判定のためのスロットル開度範囲、つまり加速
スロットル開度下限値θTHL および加速スロットル開度
上限値θTHU の間にあるか否かを判断する。一例とし
て、加速スロットル開度下限値θTHL は数%に、加速ス
ロットル開度上限値θTHU は20%程度に設定されてい
る。エンジン回転数Neおよびスロットル開度θTHがい
ずれも予定の範囲にあったならばステップS52に進
む。
【0054】ステップS52では、スロットル開度変化
量ΔθTHが加速スロットル開度変化量ΔθTHA 以上か否
かを判断する。ここで、加速スロットル開度変化量Δθ
THAはマイナス量(例えば−2%未満程度)に設定して
あるので、スロットル開度変化量ΔθTHがそれ以上であ
れば判定は肯定となる。
【0055】ステップS52が肯定ならばステップS5
3に進み、定常フラグがセットされているか否かを判断
する。定常フラグはステップS50,S51,S52が
すべて肯定の場合に定常状態と判断されてセットされる
ので、ここでは該定常フラグを判定して定常状態が前回
から続いているか否かを見極める。定常状態が前回から
継続しているのでなければステップS53は否定となっ
てステップS54に進み、タイマT3をスタートさせ
る。ステップS55では、タイマT3に設定した時間
(例えば2〜3秒)が経過したか否かを判断し、この判
断が肯定ならばステップS56でタイマT3をリセット
する。そして、ステップS57で定常フラグをセットし
た後、ステップS58に進む。前記ステップS53が肯
定ならばステップS54〜S57をスキップしてステッ
プS58に移行する。
【0056】ステップS58ではスロットル開度θTHが
加速スロットル開度上限値θTHU を超えているか否かに
よって定常状態から加速に移ったか否かを判断する。ス
テップS58が肯定ならば、ステップS59で定常フラ
グをリセットしてステップS60(図12)に進み、タ
イマT4をスタートさせる。ステップS61では、タイ
マT4に設定した時間(例えば0.1秒未満)が経過し
たか否かを判断する。ステップS61が肯定ならばステ
ップS62に進んで、スロットル開度θTHが加速全開開
度θTHM 以上か否かを判断する。すなわち、ステップS
58〜S62の処理によって、0.1秒未満間でスロッ
トル弁がスロットル開度θTH20%程度からほぼ全開付
近の開度に急開したか否か、つまり急加速されたか否か
の判断がなされている。
【0057】ステップS62が肯定ならばステップS6
3に進んで加速モード判定信号を出力する。ステップS
64では、スロットル開度θTHが加速全開開度θTHM 未
満に変化したか否かが判断され、この判断が肯定ならば
ステップS65に移行して加速モード解除信号を出力す
る。ステップS62で急加速が検出されなかったときは
ステップS66に進んで定常フラグをリセットする。
【0058】また、ステップS51(図11)が否定の
ときは、ステップS67に進んで定常フラグがセットさ
れているか否かを判断し、この判断が肯定ならばステッ
プS68に進む。ステップS68ではスロットル開度θ
THが加速スロットル開度上限値θTHU を超えているか否
かを判断する。ステップS68が肯定ならば、定常状態
から加速に移ったと判断してステップS69で定常フラ
グをリセットしてステップS60に進む。
【0059】エンジン回転数Neが加速判定の前提とな
る予定範囲にない場合(ステップS50が否定)、スロ
ットル開度θTHが加速判定の前提となる予定範囲になく
て前回も定常状態と判断されていない場合(ステップS
67が否定)、前回は定常状態と判断されていたがスロ
ットル開度θTHが加速スロットル上限値θTHU より小さ
い場合(ステップS68)、および実質的に減速された
場合(ステップS52否定)は、加速モード判定を行わ
ないで、ステップS70に進んでタイマT3をリセット
し、さらにステップS66に進む。
【0060】このように、加速モード判定処理では、エ
ンジン回転数Neおよびスロットル開度θTHが予定範囲
に予定時間維持された後、スロットル弁が急開されたの
を検出して加速モード判定信号を出力している。また、
定常状態時に、実質的に減速されたと判断されたとき以
外は定常状態が続いていると判断するようにした(ステ
ップS52)のは、定常状態で加速が検出されたときに
定常状態から脱出するようにすると、その後に予定され
ているスロットル弁の急開の判別による加速判断の処理
に進めないからである。
【0061】次に、クルーズモードの判定アルゴリズム
を説明する。図13はクルーズモード判定のフローチャ
ートである。図13において、ステップS80では、ス
ロットル開度変化量ΔθTHがクルーズスロットル開度変
化量ΔθTHC より小さいか否かを判断する。クルーズス
ロットル開度変化量ΔθTHC としてはプラス・マイナス
双方の値、例えば±3〜4%を設定する。
【0062】スロットル開度変化量ΔθTHがクルーズス
ロットル開度変化量ΔθTHC より小さい場合は、ステッ
プS81に進んでタイマT5をスタートする。ステップ
S82ではタイマT5に設定した時間(例えば1秒程
度)が経過したか否かを判断し、この判断が肯定ならば
ステップS83でタイマT5をリセットする。そして、
ステップS84でクルーズモード判定信号を出力する。
【0063】一方、ステップS80が否定ならばステッ
プS85でクルーズモード解除信号を出力し、ステップ
S86に進む。ステップS86ではタイマT5をリセッ
トする。また、タイマT5の設定時間が経過するまでは
ステップS80に戻る。
【0064】次に、上記点火時期およびARCバルブ制
御において使用されるマップについて説明する。図14
は加速点火マップであり、図15は加速ARマップであ
る。図14において、エンジン回転数Neが中高速回転
(例えば、5000〜8000rpm程度)の速度域で
はそれ以外の領域よりも点火進角θigを小さくするよう
に設定している。また、図15においては、上記と同様
のエンジン回転数域ではそれ以外の領域よりもARCバ
ルブ開度θARを小さく設定している。ARCバルブ94
は高速回転域では開度θARを100%とし、低速回転域
では、高速回転域よりも開度θARを小さく(60〜70
%)程度としているが、その中間域ではさらにこの開度
θARを小さくしている。すなわち、加速モードでは、中
速回転域で過進角とならないように、かつARCバルブ
94を閉じるようにマップを設定してある。
【0065】図16は通常モードで使用する通常点火マ
ップであり、図17は通常ARマップである。これらの
マップはエンジン回転数Neだけでなく、スロットル開
度θTHの軸を有する。図16において、低速回転域(例
えば、5000rpm以下)では、スロットル角度θTH
が小さい(2〜8%)場合にだけ点火進角θigを大きく
し、スロットル角度θTHが大きい(8%以上)場合には
点火進角θigを小さくするように設定している。
【0066】また、図17において、ARCバルブ開度
θARはスロットル開度θTHが低開度(一例として10%
未満)で、エンジン回転数Neが中速回転域(一例とし
て1000〜5000rpm)の範囲で中間開度(ハッ
チングで示す範囲)に設定されている以外は、全開に設
定されている。
【0067】図18は、クルーズモードで使用するクル
ーズ点火マップであり、図19はクルーズARマップで
ある。クルーズモードでは加減速の程度が小さいので過
進角になるおそれがないため、点火進角θigを大きくし
て出力を大きくとれるようにするとともに、燃費を低く
できるようにしている。すなわち、図18において、エ
ンジン回転数Neが中速回転域(一例として2000〜
6000rpm程度)の範囲でスロットル開度θTHが小
さい場合(一例として15%程度以下)には、点火進角
θigは通常モードの低速回転域、かつ低スロットル開度
領域のものよりも大きく設定している。そして、同エン
ジン回転数Neでスロットル開度θTHがやや大きい場合
(一例として15〜20%程度)には通常モードの低速
回転域、かつ低スロットル開度領域のものと同等の点火
進角θigに設定している。
【0068】また、図19においては、ARCバルブ9
4の開度に関して、中間開度が前記通常モードにおける
中間開度よりもスロットル開度θTHが大きくなる方向に
拡大されている。ARCバルブ94を中間開度にする範
囲を拡大することによって、AR燃焼範囲が広くなり、
燃費が改善される傾向になる。
【0069】以上説明したように、本実施形態では、エ
ンジン回転数およびスロットル開度がいずれも加速判定
のための予定範囲に予定時間保持されている状態で加速
検出されたときにのみ加速モードに移行したと判定す
る。そして、加速モードでは点火進角θigを小さくする
とともに、ARCバルブ開度θARを小さくする。すなわ
ち、点火進角θigを小さくするとノッキングを起こしに
くくなるので、この状態では、ARCバルブ94の開度
θARを小さくしてAR燃焼を促進させることができる。
なお、本実施形態では、自動二輪車について加速制御を
した例を示したが、本発明はこれに限らず、4サイクル
エンジンにも適用することができる。
【0070】
【発明の効果】本発明は、上記構成により次の効果を発
揮する。請求項1〜請求項6の発明によれば、ノッキン
グが生じやすい定常状態からの急加速時における過進角
が防止されるとともに、ノッキングが生じにくい加速・
減速が繰り返されているような状態からの急加速時には
点火時期を遅角させずにエンジンの加速性能を良好に維
持することができる。特に、請求項3および請求項6の
発明によれば、活性燃焼を生じさせる排気制御弁を有す
る2サイクルエンジンにおいては、その効果は一層大き
いものとなる。
【0071】また、請求項4の発明によれば、低負荷時
に、大きい点火進角を選択するように構成されたクルー
ズモードを設定し、加速・減速が少ない場合に点火進角
を大きく設定して出力を大きく燃費を良好にすることが
できる。また、請求項5の発明では、クルーズモードに
おいて、活性燃焼を生じさせる運転領域を拡大すること
により、点火時期の設定と合わせて燃料消費を一層少な
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る自動二輪車に搭載
される制御装置の要部機能ブロック図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係る自動二輪車の左側
面図である。
【図3】 本発明の一実施形態に係る自動二輪車のエン
ジン(左のケース半体を外した姿)の左側面図である。
【図4】 本発明の一実施形態に係る自動二輪車のエン
ジンの燃焼制御システムの模式図である。
【図5】 本発明の一実施形態に係る自動二輪車のAR
Cバルブの構成図である。
【図6】 本発明の一実施形態に係る自動二輪車のAR
Cバルブと制御モータとの配置関係を示す左側面図であ
る。
【図7】 本発明の一実施形態に係る自動二輪車のエン
ジン(ジェネレータ用カバーを外した姿)の右側面図で
ある。
【図8】 本発明の一実施形態に係る自動二輪車のパワ
ーユニットの右側面図である。
【図9】 点火時期等制御のフローチャート(その1)
である。
【図10】 点火時期等制御のフローチャート(その
2)である。
【図11】 加速モード判定のフローチャート(その
1)である。
【図12】 加速モード判定のフローチャート(その
2)である。
【図13】 クルーズモード判定のフローチャートであ
る。
【図14】 加速点火マップの一例を示す図である。
【図15】 加速ARマップの一例を示す図である。
【図16】 通常点火マップの一例を示す図である。
【図17】 通常ARマップの一例を示す図である。
【図18】 クルーズ点火マップの一例を示す図であ
る。
【図19】 クルーズARマップの一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…自動二輪車、 11・・エンジン、 12…パワーユ
ニット、 18…クルーズ判定部、 50…定常状態判
定部、 53…スロットル急開検出部、 54…モード
判定部、 55…点火時期等算出部、 61…クランク
ケース、 64…クランク軸、 92…リードバルブ、
94…排気通路面積可変バルブ(ARCバルブ)、
96…点火プラグ、 103…制御モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G022 AA02 CA00 CA04 CA09 DA01 DA02 EA02 EA06 FA03 FA08 GA00 GA01 GA02 GA05 GA08 3G084 AA02 BA17 BA19 CA03 CA04 CA05 DA05 DA10 DA28 EA11 EB02 EC02 EC03 FA00 FA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スロットルバルブ開度が予定開度範囲内
    で予定時間保持されたときに、エンジンが定常状態であ
    ると判定する定常状態検出手段と、 前記定常状態において該定常状態からの加速を検出した
    ときに加速モード判定信号を出力する加速モード検出手
    段と、 前記加速モード判定信号に応答して小さい点火進角を選
    択する点火進角制御手段とを具備したことを特徴とする
    エンジンの加速制御装置。
  2. 【請求項2】 前記定常状態検出手段が、 スロットルバルブ開度が閉鎖方向に予定開度以上変化し
    たときには、スロットルバルブ開度が前記予定開度範囲
    内から脱出したと判断するスロットルバルブ開度変動検
    出手段を具備していることを特徴とする請求項1記載の
    エンジンの加速制御装置。
  3. 【請求項3】 前記エンジンが2サイクルエンジンであ
    り、 排気通路面積を変化させる排気制御弁と、 低負荷時に前記排気制御弁を制御して活性燃焼を生じさ
    せる排気制御弁制御手段とをさらに具備したことを特徴
    とする請求項1または2記載のエンジンの加速制御装
    置。
  4. 【請求項4】 スロットルバルブ開度の変動量が予定変
    動量範囲内で予定時間保持されたときにクルーズモード
    判定信号を出力するクルーズモード検出手段をさらに具
    備し、 前記点火進角制御手段が、 前記クルーズモード判定信号に応答して、低負荷時に、
    大きい点火進角を選択するように構成されていることを
    特徴とする請求項1記載のエンジンの加速制御装置。
  5. 【請求項5】 前記排気弁制御手段が、 前記クルーズモード判定信号に応答して、広い運転領域
    で前記活性燃焼を生じさせるように構成されていること
    を特徴とする請求項3記載のエンジンの加速制御装置。
  6. 【請求項6】 前記点火進角制御手段によって小さい点
    火進角を選択するとともに、前記排気制御弁制御手段に
    よって排気制御弁の開度を小さくするように構成された
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエン
    ジンの加速制御装置。
JP25951798A 1998-09-14 1998-09-14 エンジンの加速制御装置 Pending JP2000087835A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25951798A JP2000087835A (ja) 1998-09-14 1998-09-14 エンジンの加速制御装置
TW88114018A TW402664B (en) 1998-09-14 1999-08-17 Acceleration control apparatus for engine
ES9902001A ES2157825B1 (es) 1998-09-14 1999-09-07 Aparato de control de aceleracion para motor
CN99118623A CN1084438C (zh) 1998-09-14 1999-09-08 发动机的加速控制装置
IT1999TO000762A IT1310701B1 (it) 1998-09-14 1999-09-09 Apparecchiatura di controllo dell'accelerazione per un motore

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25951798A JP2000087835A (ja) 1998-09-14 1998-09-14 エンジンの加速制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000087835A true JP2000087835A (ja) 2000-03-28

Family

ID=17335208

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25951798A Pending JP2000087835A (ja) 1998-09-14 1998-09-14 エンジンの加速制御装置

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP2000087835A (ja)
CN (1) CN1084438C (ja)
ES (1) ES2157825B1 (ja)
IT (1) IT1310701B1 (ja)
TW (1) TW402664B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009097624A (ja) * 2007-10-17 2009-05-07 Toyota Motor Corp 変速機の作動油供給装置
JP2011163191A (ja) * 2010-02-09 2011-08-25 Suzuki Motor Corp エンジンの配索構造
JP2013072406A (ja) * 2011-09-29 2013-04-22 Honda Motor Co Ltd エンジンの点火時期制御装置
CN109322754A (zh) * 2018-12-10 2019-02-12 广西玉柴机器股份有限公司 发动机瞬态动力性的优化方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101392712B (zh) * 2008-11-04 2011-07-20 华夏龙晖(北京)汽车电子科技有限公司 摩托车发动机的点火控制方法
JP2013194578A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Honda Motor Co Ltd 流体ポンプの制御装置
JP6450587B2 (ja) * 2014-12-25 2019-01-09 ダイハツ工業株式会社 内燃機関の制御装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4844026A (en) * 1987-03-25 1989-07-04 Japan Electronic Control Systems Company, Limited Spark ignition timing control system for internal combustion engine with feature of suppression of jerking during engine acceleration
JP3320876B2 (ja) * 1993-12-18 2002-09-03 本田技研工業株式会社 火花点火式2サイクルエンジン
JP3358271B2 (ja) * 1994-02-23 2002-12-16 スズキ株式会社 車両用内燃機関の点火時期制御装置
JP3603334B2 (ja) * 1994-07-15 2004-12-22 日産自動車株式会社 内燃機関の点火時期制御装置
JPH0943373A (ja) * 1995-08-03 1997-02-14 Nuclear Fuel Ind Ltd 沸騰水型原子炉用燃料集合体

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009097624A (ja) * 2007-10-17 2009-05-07 Toyota Motor Corp 変速機の作動油供給装置
JP2011163191A (ja) * 2010-02-09 2011-08-25 Suzuki Motor Corp エンジンの配索構造
JP2013072406A (ja) * 2011-09-29 2013-04-22 Honda Motor Co Ltd エンジンの点火時期制御装置
US9151264B2 (en) 2011-09-29 2015-10-06 Honda Motor Co., Ltd. Ignition timing controlling apparatus for engine, and vehicle incorporating the same
DE102012217548B4 (de) 2011-09-29 2018-04-26 Honda Motor Co., Ltd. Zündzeiteinstellung-Steuer/Regelvorrichtung für einen Motor
CN109322754A (zh) * 2018-12-10 2019-02-12 广西玉柴机器股份有限公司 发动机瞬态动力性的优化方法

Also Published As

Publication number Publication date
ES2157825A1 (es) 2001-08-16
CN1084438C (zh) 2002-05-08
CN1247941A (zh) 2000-03-22
ES2157825B1 (es) 2002-02-16
TW402664B (en) 2000-08-21
ITTO990762A1 (it) 2001-03-09
IT1310701B1 (it) 2002-02-22
ITTO990762A0 (it) 1999-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04203211A (ja) 車両用エンジンの点火プラグ配設構造
JP4030134B2 (ja) 火花点火式2サイクルエンジンの燃焼制御装置
US7111615B2 (en) Fuel injection control system
JP4381246B2 (ja) 車載内燃機関の制御装置
JP2000130225A (ja) エンジンおよびエンジンを備えた船外機
US11401874B2 (en) Engine, vehicle and engine control method
JP2000087835A (ja) エンジンの加速制御装置
JP2873017B2 (ja) 船外機用2サイクル内燃機関の燃料供給装置
JP3069228B2 (ja) 車両用火花点火式2サイクルエンジンの減速制御装置
JPH07150981A (ja) 火花点火式2サイクルエンジンの絞り弁制御装置
JP4976963B2 (ja) 空燃比制御装置、それを備える車両及び空燃比制御方法
JP6431374B2 (ja) エンジンの自動停止始動制御装置
WO2016104160A1 (ja) 空冷式エンジンユニット
JP3375686B2 (ja) 2サイクルディーゼルエンジンの運転制御装置
WO2016104158A1 (ja) エンジンユニット
JP2005028915A (ja) 無段変速装置付き自動二輪車
JP4509427B2 (ja) エンジンの始動装置
JPH09303144A (ja) 火花点火式2サイクルエンジン
JP2779693B2 (ja) クランクケース吸入方式の2サイクルエンジンの燃料噴射装置
JP2789377B2 (ja) 2サイクルエンジンの燃料噴射制御装置
JP2748284B2 (ja) 2サイクルエンジンの燃料噴射制御装置
JP2914519B2 (ja) 2サイクルエンジンの燃料噴射制御装置
JPH11148358A (ja) 2ストロークサイクル内燃機関
JP2908527B2 (ja) 2サイクルエンジンの燃料噴射装置
JP2023017420A (ja) 内燃機関の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20041202

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061018

A02 Decision of refusal

Effective date: 20070411

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02