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JP2000086550A - α―置換環系の合成方法 - Google Patents

α―置換環系の合成方法

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Publication number
JP2000086550A
JP2000086550A JP11241369A JP24136999A JP2000086550A JP 2000086550 A JP2000086550 A JP 2000086550A JP 11241369 A JP11241369 A JP 11241369A JP 24136999 A JP24136999 A JP 24136999A JP 2000086550 A JP2000086550 A JP 2000086550A
Authority
JP
Japan
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reaction
ring system
substituted
compound
formula
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP11241369A
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English (en)
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Christoph Dr Guertler
クリストフ・ギユルトラー
Manfred Jautelat
マンフレート・ヤウテラト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C41/00Preparation of ethers; Preparation of compounds having groups, groups or groups
    • C07C41/01Preparation of ethers
    • C07C41/18Preparation of ethers by reactions not forming ether-oxygen bonds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C29/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/28Preparation of carboxylic acid esters by modifying the hydroxylic moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group
    • C07C67/293Preparation of carboxylic acid esters by modifying the hydroxylic moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07C2601/12Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明に従う方法を用いると、場合によりさ
らなる置換基を有していてもよいα−置換環系を少ない
反応工程による新規なルートを提供することができる。 【解決手段】 式(II) 【化1】 [式中、Y、Rおよびnは説明の中で与える意味を有す
る]で表されそして更に二重結合が少なくとも1つの基
Rで置換されていてもよい少なくともα−置換されてい
る環系を製造する方法を、式(I) 【化2】 [式中、Y、Rおよびnは各々説明の中で定義する通り
である]で表される化合物に複分解反応を貴金属触媒の
存在下で受けさせ、この反応を第二級アルコール類、第
三級アルコール類、トリハロゲノメタン化合物、超臨界
二酸化炭素およびフェニル酢酸エチルから成る群の少な
くとも1員から選択される溶媒中で実施することで特徴
づける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明に従う方法を用いると、場合により
さらなる置換基を有していてもよいα−置換環系を少な
い反応工程による新規なルートを提供することができ
る。シクロヘキセン−2−オールが本発明に従って製造
可能な化合物の優れた例である。これは例えばNylo
n(商標)またはDralon(商標)を製造(シクロ
ヘキサノンおよびε−カプロラクタムから)する時の重
要な中間体でありかつ精密化学品を合成する時の重要な
中間体である。
【0002】シクロヘキサノンそして水添で得られるシ
クロヘキサノール[例えばNylon(商標)またはD
ralon(商標)の前駆体として用いられるいわゆる
KA油の]は、シクロヘキセン−2−オールの接触異性
化で入手可能である、即ちさらなる副生成物も次の生成
物ももたらすことなく入手可能である。加うるに、触媒
を用いた脱水素でフェノールを得ることができかつ触媒
を用いた脱水でシクロヘキサジエンを得ることができ
る。
【0003】シクロヘキセン−2−オールは今までフェ
ノールの選択的水添で得られていた。この方法は数多く
の工程または部分工程よりなっている。従って、最初に
通常はいわゆるクメン方法でベンゼンからフェノールを
製造する必要があり、この場合、フリーデル・クラフツ
アルキル化でベンゼンからイソプロピルベンゼンを得
る。この工程の欠点は、この工程を接触的に実施するこ
とができず、そしてその結果フリーデル・クラフツアル
キル化で例えば鉄塩が多量に生成してそれを処分または
処理する必要があることから非常に高価な点である。そ
の後、酸素を用いてその生成物に転位を受けさせてフェ
ノールとアセトンを生成させる。一般的原則として、こ
のような方法では共生成物であるアセトンが生成する。
この方法で得たフェノールに選択的水添(シクロヘキセ
ン−2−オールの段階で停止させる)を行う。従って、
このような方法は高価で、再利用が困難な廃棄生成物が
多量に生成することに加えて、常には望まれない副生成
物であるアセトンが生成する。例えばK.Weisse
rmelおよびH.−J.Arpe,“Industr
ielle Organische Chemie”,
第4版 1994,VCH Verlagsgesel
lschaft Weinheim,375−379頁
に論評が与えられている。
【0004】従って、α−置換環系、例えばシクロヘキ
セン−2−オールなどを入手が容易な出発原料から製造
すると同時にコストが低くなるように改良した方法を開
発することが求められていた。
【0005】原則として、オレフィン複分解[この種類
の反応の記述は例えばM.Schuster,S.Bl
echert,Angew.Chem.1997,10
9,2124およびS.Armstrong,J.Ch
em.Soc.,Perkin Trans.I,19
98,371)に与えられている]がシクロヘキセン−
2−オールおよび他のα−置換シクロオレフィン類(環
の大きさが同じか或はより大きい)の可能な合成ルート
であると見なすことができるであろう。出発原料として
必要なジエン類は、いわゆるテリメリゼーション反応で
か或は他のそれ自体に公知の反応ルートで容易に入手可
能である。
【0006】官能化(functionalized)
末端ジエン類のオレフィン複分解で上記ジエンの閉環を
誘発することによりいろいろな生成物を接触的に容易に
得ることができ、この反応では価値有るさらなる生成物
としてエチレンが得られる。しかしながら、従来技術に
は、特定の合成を実施しようとする場合に一般的に適用
することができる仕様は全く開示されていない。
【0007】本発明に従う方法は、テリメリゼーション
反応(T.Prinz,W.Keim,B.Drieβ
en−Hoelscher,Angew.Chem.1
996,108,1835;また、例えば K.Kan
eda,H.Kurosaki,M.Terasaw
a,T.Imanaka,S.Teranishi,
J.Org.Chem.1981,46,2356を参
照;R.M.Manyik,K.E.Atkins,
W.E.Walker,J.Chem.Soc.D.1
971,7,330および例えば、K.Kaneda,
H.Kurosaki,M.Terasawa,T.I
manaka,S.Teranishi,J.Org.
Chem.1981,46,2356;R.M.Man
yik,K.E.Atkins,W.E.Walke
r,J.Chem.Soc.D.1971,7,330
で好適に入手可能な出発原料を基にしている。また、そ
れの代替合成ルートも記述されているか或は容易に考え
られ得る。このような出発原料は、例えば、場合により
置換されていてもよいブタジエン類と求核剤、例えば水
またはアンモニアなどを反応させることにより容易に入
手可能である。このようにして、シクロヘキセン−2−
オール以外の他のα−置換シクロオレフィン類を得るこ
とも可能である。
【0008】複分解によるシクロオレフィン化(cyc
loolefination)の分野では、天然産物の
複雑な前駆体分子に含まれるシクロペンテノール単位の
合成が既に開示されており、このような合成では、下記
の構造物の合成が下記の条件下で行われた(M.T.C
rimmins,B.W.King,J.Org.Ch
em.1996,4192):
【0009】
【化3】 しかしながら、その述べられている反応条件は、より大
きな環を有する2−オレフィン類の合成には適用不可能
である。光学的に高純度のアミノ酸を合成する時の構成
ブロックであるシクロヘキセノールを前駆体として合成
しようとする場合には他の条件が必要であることを確認
した。更に、SエナンシオマーからRエナンシオマーに
変化させる時には要する反応時間の点で条件が異なる
(K.Hammer,K.Undheim,Tetra
hedron 1997,53,5925)。その述べ
られている収率(それぞれ88および89%)を達成し
ようとすると、使用する溶媒であるベンゼンを多量に添
加する必要があった。従って、このような反応は非常に
高い希釈度で実施されていて、使用されている溶媒の量
は商業的に用いるのは不可能なほどの量であった。この
ような方法で用いられた希釈度は、本発明に従う方法で
用いる希釈度よりも5倍から10倍高い。
【0010】シクロヘキセノールの合成でベンゼンを用
いると転化が完全には起こらないことから、いずれにせ
よ、ベンゼンの使用は適切でないことを確認した。記述
されている条件を用いた時の最大収率は60%であっ
た。副反応としてケトンへの転位が観察された(アリル
アルコール−ケトンの異性化)。五員環を生成させよう
とする場合に適切であるとして与えられた条件および溶
媒(ジクロロメタン)または七員環を生成させようとす
る場合に適切であるとして与えられた条件および溶媒
(ジクロロエタン)中で実施すると、上記転位が益々起
こった。
【0011】
【化4】 a)ベンゼン、20℃、14時間 b)ベンゼン、20℃、3日間 従って、この上に示した種類とは同じ種類でない六員環
またはそれより大きい環の合成に上記例を適用するのは
不可能である。
【0012】保護されていない官能基を有する化合物、
例えばこの上に示した3−ヒドロキシ−1,7−オクタ
ジエンの場合などに関しては、文献で公知の反応条件が
この上に記述した反応に適切な反応条件であると推論す
るのは不可能である。
【0013】従って、本発明の1つの目的は、また、シ
クロヘキセン−2−オールに加えてまた式(II)で表
される他のα−官能化不飽和環系(場合により、より大
きな)を得ることを可能にする普遍的に適用可能な方法
を提供することにあった。
【0014】
【化5】 ここで、各場合とも互いに独立して、Yは、水素、アシ
ル、アルキル、アリールおよびスルホニルを表し、R
は、1つ以上のさらなる置換基、好適には水素、場合に
より縮合していてもよいアリール、アルキル、−CN,
−COOR1
【0015】
【化6】 −NR12または−PR3 2、特に好適には水素を表し、
ここで、R1は、アルキル、アリール、水素を表し、R2
は、ホルミル、アセチル、アシル、スルホニル、カルボ
キシアルキルまたは−アリールを表し、R3は、アルキ
ル、フェニルを表し、そしてnは、数1、2、3または
4、好適には1または2、特に好適には1を表す。
【0016】化合物(II)の二重結合も同様に少なく
とも1つの基Rで置換されていてもよい。
【0017】置換基Rの性質は本発明にとって必須では
なく、原則として、有機化学で一般的な基全部を用いる
ことができる。本発明に従う好適なアルキル基Rは線状
もしくは分枝状C1からC8アルキル基、特に好適には線
状のC1からC4アルキル基であり、アリール基Yおよび
Rは好適にはフェニル基である。
【0018】驚くべきことに、本発明に従う方法では溶
媒の選択が反応の成功にとって重要であることを見い出
した。
【0019】溶媒の選択如何により副反応が起こり得る
ことを確認した。このような副反応は、アリルアルコー
ルの異性化で対応するケトンが生成するか或は酸化で対
応するエノン系が生成することにある(下記の反応図式
を参照)。このような副反応を効率良く押えることがで
きる溶媒は数種類のみである。本発明に従って製造され
るべき環系の合成をある種の溶媒、例えば1,2−ジク
ロロエタンまたは1,1,1−トリクロロエタンまたは
更にジクロロメタンなどの中で行おうとすると、これら
の副反応がほとんど定量的に起こる。本発明に従う方法
で用いるに原則として適切なものは、例えばフェニル酢
酸エチルまたは更に超臨界CO2であるが、特に後者の
場合には反応速度が非常に遅くなることから、それを商
業的に使用するのはあまり好適ではないと思われる。
【0020】
【化7】 結局、以下に挙げる溶媒の使用が必須である。本発明に
従う方法で第二級アルコールまたは第三級アルコールを
溶媒として用いると50%から80%の収率を得ること
ができるが、しかしながら、それを用いた場合には上記
副反応を完全に抑制するのは不可能である。本発明に従
う複分解反応の実施、即ち員数が>5の環を生成させる
複分解反応の実施ではトリハロゲノメタン化合物、例え
ばクロロホルムまたはブロモホルムなどを溶媒として使
用するのが特に好適である。溶媒を1種類のみ用いるの
が好適であり、混合物の使用は好適ではない。このよう
な反応を混ぜものなしで実施するのは不可能である。
【0021】本発明に従う方法のオレフィン複分解反応
では、貴金属触媒、好適にはルテニウム触媒を用いて閉
環を誘発する。本発明に従う方法では、WO−A−93
/20111に記述されているルテニウムアルキリデン
化合物、A.W.Stumpf,E.Saive,A.
Deomceau and A.F.Noels,J.
Chem.Soc.,Chem.Commun.199
5,1127−1128に記述されているルテニウムを
基とする触媒系、またはP.Schwab,R.H.G
rubbsおよびJ.W.Ziller,J.Am.C
hem.Soc.1996,118,100に公開され
た触媒系を触媒として用いるのが特に好適である。特に
好適な触媒はビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ベ
ンジリデンルテニウム(IV)ジクロライドである。本
発明に従う方法の好適な態様では、触媒系を複数サイク
ル用いることができるように操作を永久的な保護ガス雰
囲気下で実施する。
【0022】反応時間は多様で反応温度、反応圧力そし
て触媒の種類および量に依存する。反応時間は通常0.
01から30時間、好適には1から10時間である。
【0023】本発明に従う方法で用いる圧力は重要なパ
ラメーターではない。例えば、圧力を0.1バールにま
で下げることも可能でありかつ圧力を例えば100バー
ルにまでかけることも可能である。しかしながら、0.
1から10バールの絶対圧力が好適であり、大気圧が特
に好適である。
【0024】本発明に従う方法で用いる触媒の量は式
(I)で表される化合物を基準にして一般に0.001
から10モル%である。好適には触媒を0.1から1モ
ル%用いて反応を実施する。
【0025】反応温度は重要なパラメーターではない。
反応温度は、一般に、使用する溶媒の沸点または出発原
料の沸点で決定される(圧力の作用がこれに反対に働か
ない限り)。
【0026】従って、本発明に従う方法の一般的反応図
式は下記である:
【0027】
【化8】 ここで、置換基の意味は上述した定義に対応する。
【0028】
【実施例】実施例1:シクロヘキセン−2−オール シュレンク(Schlenk)管内で、アルゴン雰囲気
下、5mlの無水クロロホルムに3−ヒドロキシ−1,
7−オクタジエンを63mg(0.5ミリモル)および
ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ベンジリデンル
テニウム(IV)ジクロライドを17mg(1.3モル
%)溶解させる。この混合物を56℃で14時間反応さ
せる。処理では、上記混合物を非常に短い(約0.5c
mの)シリカゲル濾過カラムに通して濾過し(移動相:
アセトニトリル)、そしてその濾液を濃縮する。シクロ
ヘキセン−2−オールの収量:47mg(0.48ミリ
モル、96%)。上記クロロホルムにエタノール(安定
剤として)が全く入っていなくてもよいことを注目すべ
きである。
【0029】
【化9】 1H NMR(400 MHz,CDCl3)δ5.75
(1H,d,J=10.0Hz),5.70(1H,d,
J=10.0Hz),4.18(1H,s),3.72
(1H,s),1.98(2H,m),1.84(1H,
m),1.72(1H,m),1.55(2H,m)。
【0030】実施例2:シクロヘキセン−2−オール シュレンク管内で、アルゴン雰囲気下、5mlの無水ブ
ロモホルムに3−ヒドロキシ−1,7−オクタジエンを
63mg(0.5ミリモル)およびビス(トリシクロヘ
キシルホスフィン)ベンジリデンルテニウム(IV)ジ
クロライドを17mg(1.3モル%)溶解させる。こ
の混合物を80℃で5時間反応させる。処理では、上記
混合物を非常に短い(約0.5cmの)シリカゲル濾過
カラムに通して濾過し(移動相:アセトニトリル)、そ
してその濾液を濃縮する。シクロヘキセン−2−オール
の収量:48mg(0.49ミリモル、99%)。
【0031】本発明の特徴および態様は以下のとおりで
ある。
【0032】1.式(II)
【0033】
【化10】 [式中、Yは、水素、アシル、アルキル、アリール、ス
ルホニルを表し、Rは、1つ以上のさらなる置換基を表
し、そしてnは、数1、2、3または4を表す]で表さ
れそして更に二重結合が少なくとも1つの基Rで置換さ
れていてもよい少なくともα−置換されている環系を製
造する方法であって、式(I)
【0034】
【化11】 [式中、Y、Rおよびnは各々この上で定義した通りで
ある]で表される化合物に複分解反応を貴金属触媒の存
在下で受けさせ、この反応を第二級アルコール類、第三
級アルコール類、トリハロゲノメタン化合物、超臨界二
酸化炭素およびフェニル酢酸エチルから成る群の少なく
とも1員から選択される溶媒中で実施することを特徴と
する方法。
【0035】2.使用する貴金属触媒がルテニウム錯体
であることを特徴とする第1項記載の方法。
【0036】3.該貴金属触媒がルテニウム錯体である
ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ベンジリデンル
テニウム(IV)ジクロライドであることを特徴とする
第1項記載の方法。
【0037】4.使用する溶媒がトリハロゲノメタン化
合物であることを特徴とする第1項記載の方法。
【0038】5.使用する溶媒がクロロホルムであるこ
とを特徴とする第1項記載の方法。
【0039】6.使用する溶媒がブロモホルムであるこ
とを特徴とする第1項記載の方法。
【0040】7.式(I)および(II)中のYおよび
Rが各々水素を表しそしてnが1であることを特徴とす
る第1項記載の方法。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(II) 【化1】 [式中、Yは、水素、アシル、アルキル、アリール、ス
    ルホニルを表し、Rは、1つ以上のさらなる置換基を表
    し、そしてnは、数1、2、3または4を表す]で表さ
    れそして更に二重結合が少なくとも1つの基Rで置換さ
    れていてもよい少なくともα−置換されている環系を製
    造する方法であって、式(I) 【化2】 [式中、Y、Rおよびnは各々この上で定義した通りで
    ある]で表される化合物に複分解反応を貴金属触媒の存
    在下で受けさせ、この反応を第二級アルコール類、第三
    級アルコール類、トリハロゲノメタン化合物、超臨界二
    酸化炭素およびフェニル酢酸エチルから成る群の少なく
    とも1員から選択される溶媒中で実施することを特徴と
    する方法。
JP11241369A 1998-09-03 1999-08-27 α―置換環系の合成方法 Withdrawn JP2000086550A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19840107.8 1998-09-03
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DE (2) DE19840107A1 (ja)
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