JP2000085626A - 自動車の車体前部構造 - Google Patents
自動車の車体前部構造Info
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- JP2000085626A JP2000085626A JP10258762A JP25876298A JP2000085626A JP 2000085626 A JP2000085626 A JP 2000085626A JP 10258762 A JP10258762 A JP 10258762A JP 25876298 A JP25876298 A JP 25876298A JP 2000085626 A JP2000085626 A JP 2000085626A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 前面衝突時にフロントサイドメンバの車幅方
向の変形を抑えて軸方向に圧潰変形させることができる
車体前部構造の提供を図る。 【解決手段】 左右のストラットタワー8,8を連結基
軸としてロアクロスメンバ11とアッパクロスメンバ1
0およびサポートスティ12とによって、左右のフロン
トサイドメンバ4,4を連結してあるため、車両の前面
衝突時にフロントサイドメンバ4,4の車幅方向の変形
を抑制して、軸方向への圧潰変形を促進させることがで
きる。
向の変形を抑えて軸方向に圧潰変形させることができる
車体前部構造の提供を図る。 【解決手段】 左右のストラットタワー8,8を連結基
軸としてロアクロスメンバ11とアッパクロスメンバ1
0およびサポートスティ12とによって、左右のフロン
トサイドメンバ4,4を連結してあるため、車両の前面
衝突時にフロントサイドメンバ4,4の車幅方向の変形
を抑制して、軸方向への圧潰変形を促進させることがで
きる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車の車体前部構
造に関する。
造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の中には、例えば特開平9−28
6354号公報に示されているように、車体前部の左右
両側部に配設したストラットタワーの頂部間に跨ってス
トラットタワーバーを結合することによって、サスペン
ション入力によるストラットタワーの内倒れ変形を抑制
するようにしたものが知られている。
6354号公報に示されているように、車体前部の左右
両側部に配設したストラットタワーの頂部間に跨ってス
トラットタワーバーを結合することによって、サスペン
ション入力によるストラットタワーの内倒れ変形を抑制
するようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ストラットタワーバー
によって左右ストラットタワーの内倒れ剛性を高めるこ
とはできるが、車両の前面衝突時にこれらストラットタ
ワーを立設したフロントサイドメンバに後方へ向けて衝
突入力が作用した際に、ストラットタワーバーがこれら
フロントサイドメンバが車幅方向外側へ変形するのを抑
制する抗力部材としてはあまり寄与することがなく、フ
ロントサイドメンバを理想的に軸方向へ圧潰変形させる
ためには、フロントサイドメンバ自体の構造変更が要求
され、特に小型車のようにフロントオーバーハング量が
小さく、フロントエンドからストラットタワー間の距離
が小さく制約される車両では、フロントサイドメンバの
車幅方向外側への変形抑制構造が強く要望される。
によって左右ストラットタワーの内倒れ剛性を高めるこ
とはできるが、車両の前面衝突時にこれらストラットタ
ワーを立設したフロントサイドメンバに後方へ向けて衝
突入力が作用した際に、ストラットタワーバーがこれら
フロントサイドメンバが車幅方向外側へ変形するのを抑
制する抗力部材としてはあまり寄与することがなく、フ
ロントサイドメンバを理想的に軸方向へ圧潰変形させる
ためには、フロントサイドメンバ自体の構造変更が要求
され、特に小型車のようにフロントオーバーハング量が
小さく、フロントエンドからストラットタワー間の距離
が小さく制約される車両では、フロントサイドメンバの
車幅方向外側への変形抑制構造が強く要望される。
【0004】また、このような小型車では前面衝突時に
車体前部の上側部に衝突荷重が作用するケースが考えら
れるが、この場合、該衝突荷重をフロントサイドメンバ
に軸方向へ入力伝達させることが困難となってしまう。
車体前部の上側部に衝突荷重が作用するケースが考えら
れるが、この場合、該衝突荷重をフロントサイドメンバ
に軸方向へ入力伝達させることが困難となってしまう。
【0005】そこで、本発明はフロントサイドメンバの
構造変更を伴うことなく前面衝突時に該フロントサイド
メンバの車幅方向への変形を抑制して軸方向にスムーズ
に圧潰変形させることができると共に、車体前部の上側
部に衝突荷重が作用した場合でも、該衝突荷重をフロン
トサイドメンバに軸方向に入力伝達させることができる
自動車の車体前部構造を提供するものである。
構造変更を伴うことなく前面衝突時に該フロントサイド
メンバの車幅方向への変形を抑制して軸方向にスムーズ
に圧潰変形させることができると共に、車体前部の上側
部に衝突荷重が作用した場合でも、該衝突荷重をフロン
トサイドメンバに軸方向に入力伝達させることができる
自動車の車体前部構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にあって
は、車体前部の両側に前後方向に延在する閉断面構造の
フロントサイドメンバの前端部間に跨設したファースト
クロスメンバの後方で、これらフロントサイドメンバに
接合して立設した左右のストラットタワーの上部前側部
間に跨ってアッパクロスメンバを結合すると共に、該ア
ッパクロスメンバよりも後方にオフセットした位置で左
右のフロントサイドメンバ間に跨ってロアクロスメンバ
を結合し、かつ、これらアッパクロスメンバとロアクロ
スメンバとに斜状に跨ってサポートスティを結合したこ
とを特徴としている。
は、車体前部の両側に前後方向に延在する閉断面構造の
フロントサイドメンバの前端部間に跨設したファースト
クロスメンバの後方で、これらフロントサイドメンバに
接合して立設した左右のストラットタワーの上部前側部
間に跨ってアッパクロスメンバを結合すると共に、該ア
ッパクロスメンバよりも後方にオフセットした位置で左
右のフロントサイドメンバ間に跨ってロアクロスメンバ
を結合し、かつ、これらアッパクロスメンバとロアクロ
スメンバとに斜状に跨ってサポートスティを結合したこ
とを特徴としている。
【0007】請求項2の発明にあっては、請求項1に記
載のフロントサイドメンバとして、軽量金属材料により
中空に押出し成形した中空押出し材を用いたことを特徴
としている。
載のフロントサイドメンバとして、軽量金属材料により
中空に押出し成形した中空押出し材を用いたことを特徴
としている。
【0008】請求項3の発明にあっては、請求項1,2
に記載のロアクロスメンバは、その両端部の下面側に切
欠部を備え、該切欠部をフロントサイドメンバの上壁と
側壁とに亘って係合して接合したことを特徴としてい
る。
に記載のロアクロスメンバは、その両端部の下面側に切
欠部を備え、該切欠部をフロントサイドメンバの上壁と
側壁とに亘って係合して接合したことを特徴としてい
る。
【0009】請求項4の発明にあっては、請求項1〜3
に記載のサポートスティを車両センター部に配設したこ
とを特徴としている。
に記載のサポートスティを車両センター部に配設したこ
とを特徴としている。
【0010】請求項5の発明にあっては、請求項1〜3
に記載のサポートスティを車幅方向に複数個配設したこ
とを特徴としている。
に記載のサポートスティを車幅方向に複数個配設したこ
とを特徴としている。
【0011】請求項6の発明にあっては、請求項1〜5
に記載のアッパクロスメンバとサポートスティとに跨っ
て該サポートスティと略平行に、充電用カプラを挿脱す
る充電サポートを結合配置したことを特徴としている。
に記載のアッパクロスメンバとサポートスティとに跨っ
て該サポートスティと略平行に、充電用カプラを挿脱す
る充電サポートを結合配置したことを特徴としている。
【0012】請求項7の発明にあっては、請求項1〜6
に記載のサポートスティは、その前後端部にアッパクロ
スメンバ,ロアクロスメンバに結合するための取付フラ
ンジを備え、少なくとも後端部の取付フランジをロアク
ロスメンバの上壁に結合したことを特徴としている。
に記載のサポートスティは、その前後端部にアッパクロ
スメンバ,ロアクロスメンバに結合するための取付フラ
ンジを備え、少なくとも後端部の取付フランジをロアク
ロスメンバの上壁に結合したことを特徴としている。
【0013】請求項8の発明にあっては、請求項1〜7
に記載のアッパクロスメンバを、ストラットタワーに直
接接合したことを特徴としている。
に記載のアッパクロスメンバを、ストラットタワーに直
接接合したことを特徴としている。
【0014】請求項9の発明にあっては、請求項1〜8
に記載のロアクロスメンバと、アッパクロスメンバおよ
び又はフロントサイドメンバとに跨って、剛体構造の駆
動補機部品を結合配置したことを特徴としている。
に記載のロアクロスメンバと、アッパクロスメンバおよ
び又はフロントサイドメンバとに跨って、剛体構造の駆
動補機部品を結合配置したことを特徴としている。
【0015】請求項10の発明にあっては、請求項1〜
9に記載のサポートスティに、衝突検知センサを配設し
たことを特徴としている。
9に記載のサポートスティに、衝突検知センサを配設し
たことを特徴としている。
【0016】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、左右の
フロントサイドメンバの前端部間に跨ってファーストク
ロスメンバを結合してあるが、車両の前面衝突時には該
ファーストクロスメンバの後方で左右のフロントサイド
メンバが車幅方向外側へ変形する傾向となり、特に車体
前部の片側に衝突入力が作用するオフセット衝突の場合
はこの傾向が顕著となるが、ファーストクロスメンバの
後方で左右のフロントサイドメンバ間に跨ってロアクロ
スメンバを結合してあって、しかも、該ロアクロスメン
バを左右のストラットタワーの上部前側部間に跨って結
合したアッパクロスメンバにサポートスティを介して連
結して、これら剛性の高い左右のストラットタワーを連
結基軸として左右のフロントサイドメンバを連結してあ
るため、これらフロントサイドメンバの車幅方向外側へ
の変形は勿論、車幅方向内側への変形を確実に抑制する
ことができる。
フロントサイドメンバの前端部間に跨ってファーストク
ロスメンバを結合してあるが、車両の前面衝突時には該
ファーストクロスメンバの後方で左右のフロントサイド
メンバが車幅方向外側へ変形する傾向となり、特に車体
前部の片側に衝突入力が作用するオフセット衝突の場合
はこの傾向が顕著となるが、ファーストクロスメンバの
後方で左右のフロントサイドメンバ間に跨ってロアクロ
スメンバを結合してあって、しかも、該ロアクロスメン
バを左右のストラットタワーの上部前側部間に跨って結
合したアッパクロスメンバにサポートスティを介して連
結して、これら剛性の高い左右のストラットタワーを連
結基軸として左右のフロントサイドメンバを連結してあ
るため、これらフロントサイドメンバの車幅方向外側へ
の変形は勿論、車幅方向内側への変形を確実に抑制する
ことができる。
【0017】この結果、フロントサイドメンバを軸方向
にスムーズに潰れ変形させることができて、衝突エネル
ギー吸収特性を向上させることができると共に、車体前
部の潰れ変形をストラットタワー付近までに抑制して車
室スペースを確保することができる。
にスムーズに潰れ変形させることができて、衝突エネル
ギー吸収特性を向上させることができると共に、車体前
部の潰れ変形をストラットタワー付近までに抑制して車
室スペースを確保することができる。
【0018】また、ロアクロスメンバはアッパクロスメ
ンバよりも後方にオフセット配置して、サポートスティ
をこれらアッパクロスメンバとロアクロスメンバ間に跨
って斜状に連結配置してあるため、車体前部の上側部に
衝突荷重が作用した場合には、サポートスティが突張り
材として機能してアッパクロスメンバからロアクロスメ
ンバへ入力伝達してフロントサイドメンバに軸方向へ入
力伝達させることができるため、車体前部の潰れ変形を
確実にストラットタワー付近までに抑制して車室スペー
スを確保することができる。
ンバよりも後方にオフセット配置して、サポートスティ
をこれらアッパクロスメンバとロアクロスメンバ間に跨
って斜状に連結配置してあるため、車体前部の上側部に
衝突荷重が作用した場合には、サポートスティが突張り
材として機能してアッパクロスメンバからロアクロスメ
ンバへ入力伝達してフロントサイドメンバに軸方向へ入
力伝達させることができるため、車体前部の潰れ変形を
確実にストラットタワー付近までに抑制して車室スペー
スを確保することができる。
【0019】従って、特に小型車のようにフロントオー
バーハング量が小さく、フロントエンドからストラット
タワー間の距離が小さく制約される車両に適用して著効
を発揮することができる。
バーハング量が小さく、フロントエンドからストラット
タワー間の距離が小さく制約される車両に適用して著効
を発揮することができる。
【0020】更に、前述のようにアッパクロスメンバは
左右のストラットタワーの上部前側部間に跨って結合し
てあるため、ストラットタワーバーとして機能してスト
ラットタワーの内倒れ剛性を高めることができ、また、
該アッパクロスメンバとロアクロスメンバおよびサポー
トスティとで左右のフロントサイドメンバ間と、左右の
ストラットタワーの上部間とを井桁状に結合してあるた
め、車体前部の捩れ剛性を高めることもできる。
左右のストラットタワーの上部前側部間に跨って結合し
てあるため、ストラットタワーバーとして機能してスト
ラットタワーの内倒れ剛性を高めることができ、また、
該アッパクロスメンバとロアクロスメンバおよびサポー
トスティとで左右のフロントサイドメンバ間と、左右の
ストラットタワーの上部間とを井桁状に結合してあるた
め、車体前部の捩れ剛性を高めることもできる。
【0021】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明の効果に加えて、フロントサイドメンバを軽量金
属材料からなる中空の一体押出し成形材で構成してい
て、該中空押出し材は軸方向荷重によって蛇腹状に潰れ
変形する潰れ特性を備えているため、中空押出し材本来
の潰れ特性を有効に活かして衝突エネルギー吸収効果を
より一層高めることができる。
の発明の効果に加えて、フロントサイドメンバを軽量金
属材料からなる中空の一体押出し成形材で構成してい
て、該中空押出し材は軸方向荷重によって蛇腹状に潰れ
変形する潰れ特性を備えているため、中空押出し材本来
の潰れ特性を有効に活かして衝突エネルギー吸収効果を
より一層高めることができる。
【0022】請求項3に記載の発明によれば、請求項
1,2の発明の効果に加えて、ロアクロスメンバはその
両端部の下面側の切欠部をフロントサイドメンバの上壁
と側壁とに亘って係合して接合してあって、サポートス
ティからロアクロスメンバを介して入力する衝突荷重を
該接合部分で強度的に有利な剪断荷重として受けてフロ
ントサイドメンバへ入力伝達することができるため、フ
ロントサイドメンバへの荷重伝達特性を向上することが
できる。
1,2の発明の効果に加えて、ロアクロスメンバはその
両端部の下面側の切欠部をフロントサイドメンバの上壁
と側壁とに亘って係合して接合してあって、サポートス
ティからロアクロスメンバを介して入力する衝突荷重を
該接合部分で強度的に有利な剪断荷重として受けてフロ
ントサイドメンバへ入力伝達することができるため、フ
ロントサイドメンバへの荷重伝達特性を向上することが
できる。
【0023】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜3の発明の効果に加えて、サポートスティを車両セン
ター部に配設してあるため、ポール衝突のように車両セ
ンター部に局部的に衝突荷重が作用した場合に、アッパ
クロスメンバとロアクロスメンバ間の荷重伝達を良好に
行わせることができる。
〜3の発明の効果に加えて、サポートスティを車両セン
ター部に配設してあるため、ポール衝突のように車両セ
ンター部に局部的に衝突荷重が作用した場合に、アッパ
クロスメンバとロアクロスメンバ間の荷重伝達を良好に
行わせることができる。
【0024】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜3の発明の効果に加えて、サポートスティを車幅方向
に複数個配設してあるため、アッパクロスメンバとロア
クロスメンバ間の荷重伝達特性を向上することができ
る。
〜3の発明の効果に加えて、サポートスティを車幅方向
に複数個配設してあるため、アッパクロスメンバとロア
クロスメンバ間の荷重伝達特性を向上することができ
る。
【0025】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
〜5の発明の効果に加えて、電気自動車にあっては車載
バッテリを充電するために車体には充電用カプラを挿脱
するための充電サポートを配設するが、この充電サポー
トをアッパクロスメンバとサポートスティとに跨って該
サポートスティと略平行に結合してあるため、充電用カ
プラの挿入時入力をサポートスティにその配設方向に作
用させることができるから、充電サポートの支持剛性が
高く特別に充電サポート取付けのための補強構造を採る
ことなく取付安定性を高めることができる。
〜5の発明の効果に加えて、電気自動車にあっては車載
バッテリを充電するために車体には充電用カプラを挿脱
するための充電サポートを配設するが、この充電サポー
トをアッパクロスメンバとサポートスティとに跨って該
サポートスティと略平行に結合してあるため、充電用カ
プラの挿入時入力をサポートスティにその配設方向に作
用させることができるから、充電サポートの支持剛性が
高く特別に充電サポート取付けのための補強構造を採る
ことなく取付安定性を高めることができる。
【0026】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
〜6の発明の効果に加えて、サポートスティはその後端
部の取付フランジをロアクロスメンバの上壁に結合して
あるため、サポートスティからロアクロスメンバへ入力
する衝突荷重を該結合部分で強度的に有利な剪断荷重と
して受けて該ロアクロスメンバへ入力伝達することがで
きるため、ロアクロスメンバへの荷重伝達特性を向上す
ることができる。
〜6の発明の効果に加えて、サポートスティはその後端
部の取付フランジをロアクロスメンバの上壁に結合して
あるため、サポートスティからロアクロスメンバへ入力
する衝突荷重を該結合部分で強度的に有利な剪断荷重と
して受けて該ロアクロスメンバへ入力伝達することがで
きるため、ロアクロスメンバへの荷重伝達特性を向上す
ることができる。
【0027】請求項8に記載の発明によれば、請求項1
〜7の発明の効果に加えて、アッパクロスメンバをスト
ラットタワーに直接結合してあるため、これらアッパク
ロスメンバとストラットタワー間の荷重伝達特性を向上
することができる。
〜7の発明の効果に加えて、アッパクロスメンバをスト
ラットタワーに直接結合してあるため、これらアッパク
ロスメンバとストラットタワー間の荷重伝達特性を向上
することができる。
【0028】請求項9に記載の発明によれば、請求項1
〜8の発明の効果に加えて、剛体構造の駆動補機部品を
ロアクロスメンバとアッパクロスメンバ、又はロアクロ
スメンバとフロントサイドメンバとの結合補強部材とし
て有効利用しているため、これらロアクロスメンバとア
ッパクロスメンバ,フロントサイドメンバとの結合強度
を高められて、車両の前面衝突時におけるフロントサイ
ドメンバの車幅方向への変形抑制効果を更に高めること
ができる。
〜8の発明の効果に加えて、剛体構造の駆動補機部品を
ロアクロスメンバとアッパクロスメンバ、又はロアクロ
スメンバとフロントサイドメンバとの結合補強部材とし
て有効利用しているため、これらロアクロスメンバとア
ッパクロスメンバ,フロントサイドメンバとの結合強度
を高められて、車両の前面衝突時におけるフロントサイ
ドメンバの車幅方向への変形抑制効果を更に高めること
ができる。
【0029】請求項10に記載の発明によれば、請求項
1〜9の発明の効果に加えて、車両の前面衝突の際には
アッパクロスメンバ,ロアクロスメンバおよびサポート
スティの配設によって車体前部の潰れ変形をストラット
タワー付近までに抑えることができることを勘案して、
衝突検知センサをアッパクロスメンバの後方へ張り出す
サポートスティに配設してあるため、該前面衝突時に衝
突検知センサの破損を回避して確実にセンサ機能を発揮
させることができる。
1〜9の発明の効果に加えて、車両の前面衝突の際には
アッパクロスメンバ,ロアクロスメンバおよびサポート
スティの配設によって車体前部の潰れ変形をストラット
タワー付近までに抑えることができることを勘案して、
衝突検知センサをアッパクロスメンバの後方へ張り出す
サポートスティに配設してあるため、該前面衝突時に衝
突検知センサの破損を回避して確実にセンサ機能を発揮
させることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を電気自
動車を例に採って詳述する。
動車を例に採って詳述する。
【0031】電気自動車にあってはモーター駆動用のバ
ッテリが可成りの重量および搭載スペースを占めるた
め、バッテリは図6,7に示すように専用の剛体構造の
バッテリフレームB・Fに密閉収容し、該バッテリフレ
ームB・Fを車体1のフロア2の下側に搭載するように
している。
ッテリが可成りの重量および搭載スペースを占めるた
め、バッテリは図6,7に示すように専用の剛体構造の
バッテリフレームB・Fに密閉収容し、該バッテリフレ
ームB・Fを車体1のフロア2の下側に搭載するように
している。
【0032】この例で示すように車体1の前輪F・Wか
らのフロントオーバーハングが殆どない小型車では、車
両の前面衝突時の駆動モーター保護のため、駆動モータ
ーはリヤフロア下部に設けたモータールームM・Rに搭
載して後輪R・Wを駆動させる、リヤモーター・リヤド
ライブ方式が採用されている。
らのフロントオーバーハングが殆どない小型車では、車
両の前面衝突時の駆動モーター保護のため、駆動モータ
ーはリヤフロア下部に設けたモータールームM・Rに搭
載して後輪R・Wを駆動させる、リヤモーター・リヤド
ライブ方式が採用されている。
【0033】図1はこのような小型車両における車体前
部構造の第1実施形態を示すもので、車体の前部両側に
は前後方向骨格部材としての閉断面構造のフロントサイ
ドメンバ4を配設してある。
部構造の第1実施形態を示すもので、車体の前部両側に
は前後方向骨格部材としての閉断面構造のフロントサイ
ドメンバ4を配設してある。
【0034】このフロントサイドメンバ4はその後端部
をダッシュロアパネル3の前面から下面に廻り込んで接
合すると共に、側部をフードリッジパネル5の下端部に
沿って接合してあり、該フロントサイドメンバ4の前端
部間にはガセット7を介して車幅方向骨格部材である閉
断面構造のファーストクロスメンバ6を結合してある。
をダッシュロアパネル3の前面から下面に廻り込んで接
合すると共に、側部をフードリッジパネル5の下端部に
沿って接合してあり、該フロントサイドメンバ4の前端
部間にはガセット7を介して車幅方向骨格部材である閉
断面構造のファーストクロスメンバ6を結合してある。
【0035】フードリッジパネル5には、ダッシュロア
パネル3に近接した部位に、フロントサイドメンバ4の
上部付近から立上がるストラットタワー8を設けてあ
り、該フードリッジパネル5の上縁部分はフードリッジ
アッパー9によって補強してある。
パネル3に近接した部位に、フロントサイドメンバ4の
上部付近から立上がるストラットタワー8を設けてあ
り、該フードリッジパネル5の上縁部分はフードリッジ
アッパー9によって補強してある。
【0036】フードリッジパネル5の上部には、ストラ
ットタワー8の頂部の前側に隣接して棚部5aを形成し
てあり、左右の棚部5a,5a間に跨って閉断面構造の
アッパクロスメンバ10を車幅方向に結合配置してあ
り、また、このアッパクロスメンバ10よりも若干後方
にオフセットしてほぼストラットタワー8の中心軸付近
となる位置で、前記左右のフロントサイドメンバ4,4
間に跨って閉断面構造のロアクロスメンバ11を車幅方
向に結合配置してある。
ットタワー8の頂部の前側に隣接して棚部5aを形成し
てあり、左右の棚部5a,5a間に跨って閉断面構造の
アッパクロスメンバ10を車幅方向に結合配置してあ
り、また、このアッパクロスメンバ10よりも若干後方
にオフセットしてほぼストラットタワー8の中心軸付近
となる位置で、前記左右のフロントサイドメンバ4,4
間に跨って閉断面構造のロアクロスメンバ11を車幅方
向に結合配置してある。
【0037】これらアッパクロスメンバ10とロアクロ
スメンバ11は、図外のラジエータを搭載支持するラジ
エータマウントメンバとしても機能し、車両センター部
にはこれらアッパクロスメンバ10とロアクロスメンバ
11とに斜状に跨ってサポートスティ12を結合配置し
てある。
スメンバ11は、図外のラジエータを搭載支持するラジ
エータマウントメンバとしても機能し、車両センター部
にはこれらアッパクロスメンバ10とロアクロスメンバ
11とに斜状に跨ってサポートスティ12を結合配置し
てある。
【0038】フロントサイドメンバ4は、例えばアルミ
材等の軽量金属材料をもって中空に一体押出し成形して
あり、本実施形態ではファーストクロスメンバ6,アッ
パクロスメンバ10,ロアクロスメンバ11も同質材を
もって中空に一体押出し成形してある。
材等の軽量金属材料をもって中空に一体押出し成形して
あり、本実施形態ではファーストクロスメンバ6,アッ
パクロスメンバ10,ロアクロスメンバ11も同質材を
もって中空に一体押出し成形してある。
【0039】アッパクロスメンバ10はその端部の上面
側の切欠部10aを通して前記棚部5a上にボルト・ナ
ット結合してある一方、ロアクロスメンバ11はその端
部の下面側にフロントサイドメンバ4の上壁と内側の側
壁とに亘って係合する形状に切欠部11aを形成し、該
切欠部11aをこれら上壁から側壁に亘って係合して接
合してある。
側の切欠部10aを通して前記棚部5a上にボルト・ナ
ット結合してある一方、ロアクロスメンバ11はその端
部の下面側にフロントサイドメンバ4の上壁と内側の側
壁とに亘って係合する形状に切欠部11aを形成し、該
切欠部11aをこれら上壁から側壁に亘って係合して接
合してある。
【0040】サポートスティ12はその前後端に取付フ
ランジ13,14を備えていて、前端の取付フランジ1
3をアッパクロスメンバ10の後壁に重合してボルト・
ナット結合してあると共に、後端の取付フランジ14を
ロアクロスメンバ11の上壁に重合してボルト・ナット
結合してある。
ランジ13,14を備えていて、前端の取付フランジ1
3をアッパクロスメンバ10の後壁に重合してボルト・
ナット結合してあると共に、後端の取付フランジ14を
ロアクロスメンバ11の上壁に重合してボルト・ナット
結合してある。
【0041】図1中、15はフロントサイドメンバ4の
下側に結合配置したサスペンションマウントブラケット
を示す。
下側に結合配置したサスペンションマウントブラケット
を示す。
【0042】以上の実施形態の構造によれば、左右のフ
ロントサイドメンバ4,4の前端部間に跨ってファース
トクロスメンバ6を結合してあるが、通常、車両の前面
衝突時には該ファーストクロスメンバ6の後方で左右の
フロントサイドメンバ4,4が車幅方向外側へ変形する
傾向となり、特に車体前部の片側に衝突入力が作用する
オフセット衝突ではこの傾向が顕著となるのであるが、
ファーストクロスメンバ6の後方で左右のフロントサイ
ドメンバ4,4間に跨ってロアクロスメンバ11を結合
してあって、該ロアクロスメンバ11を左右のストラッ
トタワー8,8の上部前側部間に跨って結合したアッパ
クロスメンバ10にサポートスティ12を介して連結し
て、これら剛性の高い左右のストラットタワー8,8を
連結基軸として左右のフロントサイドメンバ4,4を連
結してあるため、これらフロントサイドメンバ4,4の
車幅方向外側への変形は勿論、車幅方向内側への変形を
確実に抑制することができる。
ロントサイドメンバ4,4の前端部間に跨ってファース
トクロスメンバ6を結合してあるが、通常、車両の前面
衝突時には該ファーストクロスメンバ6の後方で左右の
フロントサイドメンバ4,4が車幅方向外側へ変形する
傾向となり、特に車体前部の片側に衝突入力が作用する
オフセット衝突ではこの傾向が顕著となるのであるが、
ファーストクロスメンバ6の後方で左右のフロントサイ
ドメンバ4,4間に跨ってロアクロスメンバ11を結合
してあって、該ロアクロスメンバ11を左右のストラッ
トタワー8,8の上部前側部間に跨って結合したアッパ
クロスメンバ10にサポートスティ12を介して連結し
て、これら剛性の高い左右のストラットタワー8,8を
連結基軸として左右のフロントサイドメンバ4,4を連
結してあるため、これらフロントサイドメンバ4,4の
車幅方向外側への変形は勿論、車幅方向内側への変形を
確実に抑制することができる。
【0043】この結果、フロントサイドメンバ4,4を
軸方向にスムーズに潰れ変形させることができ、特に本
実施形態のようにフロントサイドメンバ4,4にアルミ
材の中空一体押出し成形材を用いれば、軸方向へ蛇腹状
に潰れ変形する特性を十分に活かすことができて、衝突
エネルギー吸収特性を向上させることができると共に、
車体前部の潰れ変形をストラットタワー8,8付近まで
に抑えて、車室スペースを確保することができる。
軸方向にスムーズに潰れ変形させることができ、特に本
実施形態のようにフロントサイドメンバ4,4にアルミ
材の中空一体押出し成形材を用いれば、軸方向へ蛇腹状
に潰れ変形する特性を十分に活かすことができて、衝突
エネルギー吸収特性を向上させることができると共に、
車体前部の潰れ変形をストラットタワー8,8付近まで
に抑えて、車室スペースを確保することができる。
【0044】また、ロアクロスメンバ11はアッパクロ
スメンバ10よりも後方にオフセット配置して、サポー
トスティ12をこれらアッパクロスメンバ10とロアク
ロスメンバ11とに跨って斜状に連結配置してあるた
め、車体前部の上側部に衝突荷重が作用するような前面
衝突時には、サポートスティ12が突張り材として機能
してアッパクロスメンバ10からロアクロスメンバ11
へ入力伝達してフロントサイドメンバ4,4に軸方向へ
入力伝達させることができるため、車体前部の潰れ変形
を確実にストラットタワー8,8付近までに抑制して車
室スペースの確保を図ることができる。
スメンバ10よりも後方にオフセット配置して、サポー
トスティ12をこれらアッパクロスメンバ10とロアク
ロスメンバ11とに跨って斜状に連結配置してあるた
め、車体前部の上側部に衝突荷重が作用するような前面
衝突時には、サポートスティ12が突張り材として機能
してアッパクロスメンバ10からロアクロスメンバ11
へ入力伝達してフロントサイドメンバ4,4に軸方向へ
入力伝達させることができるため、車体前部の潰れ変形
を確実にストラットタワー8,8付近までに抑制して車
室スペースの確保を図ることができる。
【0045】従って、特に本実施形態のようにフロント
オーバーハング量が小さく、フロントエンドからストラ
ットタワー8,8までの間の距離が小さく制約される車
両に適用して著効を発揮することができる。
オーバーハング量が小さく、フロントエンドからストラ
ットタワー8,8までの間の距離が小さく制約される車
両に適用して著効を発揮することができる。
【0046】更に、前述のようにアッパクロスメンバ1
0は左右のストラットタワー8,8の上部前側部間に跨
って結合してあるため、ストラットタワーバーとして機
能してストラットタワー8,8の内倒れ剛性を高めるこ
とができ、また、該アッパクロスメンバ10とロアクロ
スメンバ11およびサポートスティ12とで左右のフロ
ントサイドメンバ4,4間と、左右のストラットタワー
8,8の上部間とを井桁状に結合してあるため、車体前
部の捩れ剛性を高めることができる。
0は左右のストラットタワー8,8の上部前側部間に跨
って結合してあるため、ストラットタワーバーとして機
能してストラットタワー8,8の内倒れ剛性を高めるこ
とができ、また、該アッパクロスメンバ10とロアクロ
スメンバ11およびサポートスティ12とで左右のフロ
ントサイドメンバ4,4間と、左右のストラットタワー
8,8の上部間とを井桁状に結合してあるため、車体前
部の捩れ剛性を高めることができる。
【0047】ここで、前記ロアクロスメンバ11はその
両端部の下面側の切欠部11aをフロントサイドメンバ
4,4の上壁と側壁とに亘って係合して接合してあり、
また、サポートスティ12はその後端の取付フランジ1
4をロアクロスメンバ11の上壁に結合してあって、何
れも結合部分では前方からの衝突荷重を強度的に有利な
剪断荷重として受けるようにしてあるから、荷重伝達特
性を向上することができる。
両端部の下面側の切欠部11aをフロントサイドメンバ
4,4の上壁と側壁とに亘って係合して接合してあり、
また、サポートスティ12はその後端の取付フランジ1
4をロアクロスメンバ11の上壁に結合してあって、何
れも結合部分では前方からの衝突荷重を強度的に有利な
剪断荷重として受けるようにしてあるから、荷重伝達特
性を向上することができる。
【0048】また、サポートスティ12は車両センター
部に配設してあるため、ポール衝突のように車両センタ
ー部に局部的に衝突荷重が作用した場合に、アッパクロ
スメンバ10とロアクロスメンバ11との間の荷重伝達
を良好に行わせることができる。
部に配設してあるため、ポール衝突のように車両センタ
ー部に局部的に衝突荷重が作用した場合に、アッパクロ
スメンバ10とロアクロスメンバ11との間の荷重伝達
を良好に行わせることができる。
【0049】前記実施形態ではサポートスティ12を車
両センター部に1つ配設してあるが、図2に示すように
該サポートスティ12を車幅方向に複数個配設すれば、
アッパクロスメンバ10とロアクロスメンバ11との間
の荷重伝達特性を更に向上させることができる。
両センター部に1つ配設してあるが、図2に示すように
該サポートスティ12を車幅方向に複数個配設すれば、
アッパクロスメンバ10とロアクロスメンバ11との間
の荷重伝達特性を更に向上させることができる。
【0050】また、図3に示すようにアッパクロスメン
バ10の略同じ前後方向位置で、左右のフロントサイド
メンバ4,4間に跨ってラジエータコアロアサポートメ
ンバ17を結合して、アッパクロスメンバ10とで図外
のラジエータを略垂直に搭載支持するようにしてもよ
く、この場合、ラジエータコアロアサポートメンバ17
の付設によって、フロントサイドメンバ4,4の車幅方
向の変形抑制効果を高めることができる。
バ10の略同じ前後方向位置で、左右のフロントサイド
メンバ4,4間に跨ってラジエータコアロアサポートメ
ンバ17を結合して、アッパクロスメンバ10とで図外
のラジエータを略垂直に搭載支持するようにしてもよ
く、この場合、ラジエータコアロアサポートメンバ17
の付設によって、フロントサイドメンバ4,4の車幅方
向の変形抑制効果を高めることができる。
【0051】図4は本発明の第4実施形態を示すもので
ある。
ある。
【0052】電気自動車では車載バッテリを充電するた
めに車体1には充電用カプラ19を挿脱するためのボッ
クス状の充電サポート20を配設するが、本実施形態で
はこの充電サポート20を充電作業のし易い車体前部の
中でも、前述のアッパクロスメンバ10とサポートステ
ィ12とに跨ってブラケット21,22を介して該サポ
ートスティ12と略平行に結合してある。
めに車体1には充電用カプラ19を挿脱するためのボッ
クス状の充電サポート20を配設するが、本実施形態で
はこの充電サポート20を充電作業のし易い車体前部の
中でも、前述のアッパクロスメンバ10とサポートステ
ィ12とに跨ってブラケット21,22を介して該サポ
ートスティ12と略平行に結合してある。
【0053】従って、この実施形態の構造によれば充電
サポート20への充電用カプラ19の挿入時入力をサポ
ートスティ12にその配設方向に作用させることができ
るから、充電サポート20の支持剛性が高く特別に充電
サポート取付けのための補強構造を採ることなく取付安
定性を高めることができる。
サポート20への充電用カプラ19の挿入時入力をサポ
ートスティ12にその配設方向に作用させることができ
るから、充電サポート20の支持剛性が高く特別に充電
サポート取付けのための補強構造を採ることなく取付安
定性を高めることができる。
【0054】また、この実施形態では車両の前面衝突の
際には前述のように、アッパクロスメンバ10,ロアロ
スメンバ11およびサポートスティ12の配設によっ
て、車体前部の潰れ変形をストラットタワー8,8付近
までに抑えることができることを勘案して、衝突検知セ
ンサ23をアッパクロスメンバ10の後方へ張り出すサ
ポートスティ12に配設してあり、従って、車両の前面
衝突時に衝突検知センサ23の破損を回避して確実にセ
ンサ機能を発揮させることができる。
際には前述のように、アッパクロスメンバ10,ロアロ
スメンバ11およびサポートスティ12の配設によっ
て、車体前部の潰れ変形をストラットタワー8,8付近
までに抑えることができることを勘案して、衝突検知セ
ンサ23をアッパクロスメンバ10の後方へ張り出すサ
ポートスティ12に配設してあり、従って、車両の前面
衝突時に衝突検知センサ23の破損を回避して確実にセ
ンサ機能を発揮させることができる。
【0055】図5は本発明の第5実施形態を示すもの
で、車体前部の一側部には前述のロアクロスメンバ11
とアッパクロスメンバ10、および一方のフロントサイ
ドメンバ4とに跨って、ハウジングで保護された剛体構
造のパワーコンバータ24をブラケット25,26,2
7を介して結合してあり、他側部にはロアクロスメンバ
11と他方のフロントサイドメンバ4とに跨って、同じ
くハウジングで保護されたABSアクチュエータ28を
ブラケット29を介して結合してある。
で、車体前部の一側部には前述のロアクロスメンバ11
とアッパクロスメンバ10、および一方のフロントサイ
ドメンバ4とに跨って、ハウジングで保護された剛体構
造のパワーコンバータ24をブラケット25,26,2
7を介して結合してあり、他側部にはロアクロスメンバ
11と他方のフロントサイドメンバ4とに跨って、同じ
くハウジングで保護されたABSアクチュエータ28を
ブラケット29を介して結合してある。
【0056】従って、この実施形態によればパワーコン
バータ24,ABSアクチュエータ28等の剛体構造の
駆動補機部品を、ロアクロスメンバ11とアッパクロス
メンバ10およびフロントサイドメンバ4、又はロアク
ロスメンバ11とフロントサイドメンバ4、との結合補
強部材として有効利用しているため、これらロアクロス
メンバ11とアッパクロスメンバ10,フロントサイド
メンバ4との結合強度を高められて、車両の前面衝突時
におけるフロントサイドメンバ4,4の車幅方向への変
形抑制効果を更に高めることができる。
バータ24,ABSアクチュエータ28等の剛体構造の
駆動補機部品を、ロアクロスメンバ11とアッパクロス
メンバ10およびフロントサイドメンバ4、又はロアク
ロスメンバ11とフロントサイドメンバ4、との結合補
強部材として有効利用しているため、これらロアクロス
メンバ11とアッパクロスメンバ10,フロントサイド
メンバ4との結合強度を高められて、車両の前面衝突時
におけるフロントサイドメンバ4,4の車幅方向への変
形抑制効果を更に高めることができる。
【0057】なお、前記実施形態ではアッパクロスメン
バ10をフードリッジパネル5の棚部5a上に結合して
あるが、該アッパクロスメンバ10をストラットタワー
8に直接結合すれば、アッパクロスメンバ10とストラ
ットタワー8との間の荷重伝達特性を高めることができ
る。
バ10をフードリッジパネル5の棚部5a上に結合して
あるが、該アッパクロスメンバ10をストラットタワー
8に直接結合すれば、アッパクロスメンバ10とストラ
ットタワー8との間の荷重伝達特性を高めることができ
る。
【0058】また、前記実施形態ではフロントオーバー
ハングの小さな小型の電気自動車を例に採って説明した
が、フロントオーバーハングの大きな車両および電気自
動車に限らずエンジン駆動車両に適用できることは勿論
である。
ハングの小さな小型の電気自動車を例に採って説明した
が、フロントオーバーハングの大きな車両および電気自
動車に限らずエンジン駆動車両に適用できることは勿論
である。
【図1】本発明の第1実施形態を示す斜視図。
【図2】本発明の第2実施形態を概略的に示す斜視図。
【図3】本発明の第3実施形態を概略的に示す斜視図。
【図4】本発明の第4実施形態を示す斜視図。
【図5】本発明の第5実施形態を示す斜視図。
【図6】本発明の対象とする自動車の側面概略図。
【図7】図6のA矢視図。
1 車体 4 フロントサイドメンバ 6 ファーストクロスメンバ 8 ストラットタワー 10 アッパクロスメンバ 11 ロアクロスメンバ 11a 切欠部 12 サポートスティ 13,14 取付フランジ 19 充電用カプラ 20 充電サポート 23 衝突検知センサ 24,28 駆動補機部品
Claims (10)
- 【請求項1】 車体前部の両側に前後方向に延在する閉
断面構造のフロントサイドメンバの前端部間に跨設した
ファーストクロスメンバの後方で、これらフロントサイ
ドメンバに接合して立設した左右のストラットタワーの
上部前側部間に跨ってアッパクロスメンバを結合すると
共に、該アッパクロスメンバよりも後方にオフセットし
た位置で左右のフロントサイドメンバ間に跨ってロアク
ロスメンバを結合し、かつ、これらアッパクロスメンバ
とロアクロスメンバとに斜状に跨ってサポートスティを
結合したことを特徴とする自動車の車体前部構造。 - 【請求項2】 フロントサイドメンバとして、軽量金属
材料により中空に押出し成形した中空押出し材を用いた
ことを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。 - 【請求項3】 ロアクロスメンバは、その両端部の下面
側に切欠部を備え、該切欠部をフロントサイドメンバの
上壁と側壁とに亘って係合して接合したことを特徴とす
る請求項1,2に記載の自動車の車体前部構造。 - 【請求項4】 サポートスティを車両センター部に配設
したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の自
動車の車体前部構造。 - 【請求項5】 サポートスティを車幅方向に複数個配設
したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の自
動車の車体前部構造。 - 【請求項6】 アッパクロスメンバとサポートスティと
に跨って該サポートスティと略平行に、充電用カプラを
挿脱する充電サポートを結合配置したことを特徴とする
請求項1〜5の何れかに記載の自動車の車体前部構造。 - 【請求項7】 サポートスティはその前後端部にアッパ
クロスメンバ,ロアクロスメンバに結合するための取付
フランジを備え、少なくとも後端部の取付フランジをロ
アクロスメンバの上壁に結合したことを特徴とする請求
項1〜6の何れかに記載の自動車の車体前部構造。 - 【請求項8】 アッパクロスメンバをストラットタワー
に直接接合したことを特徴とする請求項1〜7の何れか
に記載の自動車の車体前部構造。 - 【請求項9】 ロアクロスメンバと、アッパクロスメン
バおよび又はフロントサイドメンバとに跨って、剛体構
造の駆動補機部品を結合配置したことを特徴とする請求
項1〜8の何れかに記載の自動車の車体前部構造。 - 【請求項10】 サポートスティに衝突検知センサを配
設したことを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の
自動車の車体前部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25876298A JP3531491B2 (ja) | 1998-09-11 | 1998-09-11 | 自動車の車体前部構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25876298A JP3531491B2 (ja) | 1998-09-11 | 1998-09-11 | 自動車の車体前部構造 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000085626A true JP2000085626A (ja) | 2000-03-28 |
JP3531491B2 JP3531491B2 (ja) | 2004-05-31 |
Family
ID=17324743
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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---|---|
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-
1998
- 1998-09-11 JP JP25876298A patent/JP3531491B2/ja not_active Expired - Fee Related
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