JP2000053709A - メタクリル系重合体の連続的製造方法 - Google Patents
メタクリル系重合体の連続的製造方法Info
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Abstract
メタクリル系重合体の生産性に優れた連続溶液重合法。 【解決手段】 メタクリル酸メチル単量体、アルキル基
の炭素数が1〜8であるアクリル酸アルキルエステル単
量体の特定の割合の混合物95.0〜99.9重量%と
非重合性溶媒0.1〜5.0重量%、特定の遊離基発生
剤、連鎖移動剤からなる供給液を連続的に反応器に供
給、温度130〜170℃、平均滞留時間を0.5〜
1.9時間、遊離基発生剤の半減期と反応器中の反応液
の平均滞留時間の比を5.0×10-4〜0.50、反応
器中の重合体濃度(重量分率)を0.40〜0.70、
全供給液中の遊離基発生剤の発生遊離基換算濃度(mo
l・g-1)と反応器中の重合液の重合体濃度(重量分
率)の比を0.5×10-6〜3.0×10-6mol・g
-1の条件下に連続的に重合反応させることを特徴とする
メタクリル系重合体の製造方法。
Description
学的透明性、耐候性に優れた、射出成形、押出成形等の
熱成形用の材料に適したメタクリル系重合体の連続的製
造方法に関する。
チルメタクリレートを主成分とするメタクリル系共重合
体からなるアクリル樹脂は、その卓越した透明性、耐候
性、そして良好な機械的性質、表面硬度、加工性並びに
成形品における外観の美麗さ等によって、例えば、各種
光学レンズ、光ディスク、導光板等の光学用途、照明器
具、看板、各種装飾品、銘板、テーブルウェアー、自動
車用テールランプ等の外装部品、エクステリア用品等の
屋外用途に広く使用されている。
より成形する場合に発生する問題点としては、成形品の
銀状痕(シルバーストリークス)や、気泡の発生、耐熱
変形性の低下、発生ガスによる作業環境の悪化等があっ
た。これらの問題は一般に成形時の溶融樹脂の温度を低
下させることにより、抑制されることが多いが、その場
合には溶融流動性の低下により大型や薄肉形状の成形品
の成形が困難になったり、成形品の残留歪みが製品品質
を低下させる等の理由により、その用途が制限される場
合があった。
は、熱分解温度と重合体が成形加工に必要な溶融流動性
を示す温度が近接しているために、成形時に重合体の分
解反応が生じることに起因するメタクリル樹脂固有の問
題点と考えられている。従って該重合体の耐熱分解性を
改良することは、以上の問題の本質的解決の為に、有効
であると考えられており、従来から熱安定性の改良され
たメタクリル系重合体及びその製造方法が求められてき
た。
重合(特開昭49−37993号公報、特開平3−11
1408号公報等)、溶液重合法(特開昭63−576
13号公報、特開平1−172401号公報等)等が提
案されている。一般に塊状重合、溶液重合法により製造
されたメタクリル系重合体は、懸濁重合法により製造さ
れたメタクリル系重合体と比較して、不純物が少なく光
学特性は良好な重合体を製造することが可能であるだけ
でなく、生産性に優れた連続プロセスが可能である。
は特に高品質な重合体を高生産性条件下に製造可能なプ
ロセスとして注目され、技術の高度化が求められてい
る。しかし、後述のように現在のところ、これらの連続
重合法の特徴である生産性および、重合体の熱安定性の
双方において十分満足し得るメタクリル系重合体の製造
方法は見出されていない。
は、重合設備の規模と、反応機内での平均滞留時間、お
よび反応機最終出口における単量体の反応転化率が重要
であり、平均滞留時間が短く、また反応機最終出口にお
ける単量体の反応転化率が高いほど生産性に優れた製造
方法と言い得る。また、反応器最終出口における重合体
濃度が一定の条件で比較すると平均滞留時間が短いほ
ど、重合設備の規模を小さくすることができ生産性に優
れた製造方法と言い得る。
(重量分率)と反応機内平均滞留時間τ(時間)の比の
値s/τは、重合反応器の規模(反応機内反応液の全重
量)が同一の条件下での生産性を表す指標である。一般
に、重合反応の形式、組成、重合転化率が近似の条件で
は、反応器内滞留時間、重合体の熱安定性は相反する傾
向を示すことが知られているが、生産性と重合体の熱安
定性のバランスを改良するための方法については知見が
少なく、その改良は重要な技術的課題である。
件下の連続塊状重合法で製造され、二重結合末端含有量
が特定範囲内である重合体が、耐熱分解性、光学特性に
優れることが開示されている。しかし、同号公報中に
は、重合体の耐熱分解性と重合時の条件については開示
されていない。例えば、同号報中実施例、比較例には、
反応器内滞留時間が5、6.7時間、重合率46〜59
%の例が開示されているが、反応器内での重合速度が異
なる一般的な条件下で熱安定性を制御するための方法に
ついては記載されていない。また、実施例より計算され
るs/τは0.11(1/時間)が最大である。
は、熱成形時におけるシルバーストリークスや発泡、着
色および臭気等の発生の少ない、耐熱分解性に優れたメ
タクリル樹脂の製造方法として、ラジカル開始剤の半減
期、平均滞留時間、ラジカル開始剤濃度、連鎖移動剤濃
度、モノマー転化率を特定範囲内とした溶媒量29〜5
重量%である1段完全混合槽を使用した製造方法が開示
されている。
%未満では重合の自動促進効果による重合速度の異常加
速化現象が生じやすく、安定に重合が維持できなくなる
と記載され、溶媒が重合安定性に寄与すると記載されて
いるが、重合を安定に制御するための溶媒量以外の要因
については全く記載されていない。また、実施例より計
算されるs/τの値の最大値は0.132(1/時間)
である。
工業的価値が高いことは自明であるにもかかわらず、従
来技術の範囲では熱安定性を実用可能レベルに保つ為
に、s/τが一定範囲値以下に限られていたということ
ができる。
は生産性への制限が少ないと考えられ、s/τが大き
く、生産性に優れた連続塊状重合法が、特開平7−12
6308号公報に開示されている。同号公報中には、完
全混合型反応槽内を満液状態とし、実質的に熱の出入り
のない断熱状態とし、特定条件で連続塊状重合する製造
方法が開示され、実施例中として、s/τが0.33〜
1.34(1/時間)と従来より高生産性の製造条件が
記載され、重合安定性につての記載は見られるものの、
重合体の熱安定性については全く記載されず不明であ
る。
性に優れたメタクリル系重合体を連続溶液重合法によっ
て安定に製造するための製造技術については、生産性の
制限の大きい限られた条件範囲について知られるのみで
あった。特にs/τが0.2(1/時間)以上の高生産
性を有し、且つ熱安定性および、光学的透明性および耐
候性に優れた重合体を製造するための連続溶液重合技術
は得られていないのが現状であった。以上のような観点
から、熱安定性および光学特性、耐候性において優れた
高品質の重合体を従来より高い生産性で製造することが
可能な連続溶液重合技術の確立が望まれていた。
望に応えるものであって、耐熱分解性および光学特性の
優れたメタクリル系重合体を高い生産性で製造可能にす
る連続溶液重合法を提供することを課題とするものであ
る。
を解決する方法を見いだすべく鋭意検討した結果、特定
量の単量体、特定量の非重合性溶媒、特定範囲の半減期
を有する遊離基発生剤を用いた、特定条件下の連続溶液
重合法により、熱安定性、光学特性が優れたメタクリル
系重合体を従来より高い生産性で安定且つ連続的に製造
することができることを見出し本発明を完成するに至っ
た。
1〜8であるアクリル酸アルキルエステル単量体および
非重合性溶媒を、夫々下記式 0.70≦A/(A+B)≦0.998 0.001<C/(A+B+C)<0.050 (式中Aはメタクリル酸メチル単量体の重量部、Bはメ
タクリル酸アルキルエステル単量体の重量部、Cは非重
合性溶媒の重量部である。)を満足する重量部、反応器
中における半減期が5.55×10-5〜0.12時間で
ある遊離基発生剤、および連鎖移動剤を連続的に反応器
に供給し、反応器内を130〜170℃に保ち均一に攪
拌混合しながら、反応器中における反応液の平均滞留時
間を0.5〜1.9時間、遊離基発生剤の半減期と反応
器中の反応液の平均滞留時間の比を5.0×10-4〜
0.50、反応器中の重合体濃度(重量分率)を0.4
0〜0.70、全供給液中の遊離基発生剤の発生遊離基
換算濃度(mol・g-1)と反応器中の重合液のポリマ
ー濃度(重量分率)の比を0.5×10-6〜3.0×1
0-6mol・g-1、そして重合体の数平均分子量を2.
5×104〜12.0×104の範囲内に夫々制御して連
続的に重合反応させ、次いで反応器より反応液を連続的
に払い出した後、加熱減圧脱揮処理することを特徴とす
るメタクリル系重合体の製造方法。
ル、アクリル酸エステル、比重合性溶媒を蒸留精製し、
供給液中の溶存酸素含有量を1ppm以下とし、且つ透
過粒径2μm以下のフィルターを通過させることによ
り、固形状異物を除去することを特徴とする上記1記載
のメタクリル系重合体の製造方法。
ルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレンよ
り選ばれた一種以上の溶媒である上記1または2記載の
メタクリル系重合体の製造方法を提供するものである。
は、メタクリル酸メチル単量体、アルキル基の炭素数が
1〜8であるアクリル酸アルキルエステル単量体および
非重合性溶媒を、夫々下記式 0.70≦A/(A+B)≦0.998 0.001<C/(A+B+C)<0.050 (式中Aはメタクリル酸メチル単量体の重量部、Bはア
クリル酸アルキルエステル単量体の重量部、Cは非重合
性溶媒の重量部である。)を満足する重量部と、反応器
中における半減期が5.55×10-5〜0.12時間で
ある遊離基発生剤と、連鎖移動剤とからなる供給液を連
続的に反応器に供給することにより実施される。
が1〜8であるアクリル酸アルキルエステル単量体は製
造される重合体の耐熱分解性、溶融流動性を付与するた
めの成分である。
単量体の重量部、Bをアルキル基の炭素数が1〜8であ
るアクリル酸アルキルエステル単量体の重量部とすると
き、 0.70≦A/(A+B)≦0.998 を満足することが必要である。上記のA/(A+B)は
得られる供給液中の単量体成分全体に占めるメタクリル
酸メチル単量体の割合を表わし、A/(A+B)の値が
0.70未満であると、得られる重合体のメタクリル系
重合体としての特徴が損なわれるため好ましくなく、一
方、A/(A+B)の値が0.998を越えると、アル
キル酸エステル単量体を共重合させる効果が少なく好ま
しくない。
ル酸アルキルエステルの例としては、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アク
リル酸sec−プロピル、アクリル酸tert−プロピ
ル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸sec−ブチ
ル、アクリル酸tert−ブチル、アクリル酸n−プロ
ピル、アクリル酸sec−プロピル、等が挙げられる。
これらのうち、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
が共重合による耐熱分解性、溶融流動性改良効果の点で
特に好ましい。
重合性溶媒は、重合体の熱安定性改良、重合反応の安定
制御、の為に必要な成分であって、単量体成分とラジカ
ル重合における共重合性を有しない有機化合物である。
本発明に使用する非重合性溶媒の具体例としては、トル
エン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、エ
チルベンゼン等の芳香族化合物、オクタン、デカン、シ
クロヘキサン等の脂肪族化合物、デカリン等の脂環族化
合物、酢酸ブチル、酢酸ペンチル等のエステル化合物、
メタノール、エタノール等のアルコール類等が挙げられ
る。特に重合安定性の観点からは、トルエン、o−キシ
レン、m−キシレン、p−キシレン、エチルベンゼンが
好ましい。
をメタクリル酸メチル単量体の重量部、Bをアルキル基
の炭素数が1〜8であるアクリル酸アルキルエステル単
量体の重量部、Cを非重合性溶媒の重量部とするとき、 0.001≦C/(A+B+C)≦0.050 好ましくは、 0.003≦C/(A+B+C)≦0.035 であることが必要である。
050を越えると、重合安定性改良効果が見られないば
かりか同一生産レートでの比較において重合体の熱安定
性が低下し好ましくない。一方、C/(A+B+C)の
値が0.001未満であれば、重合安定性改良効果が見
られず、同一生産レートでの比較において、重合体の熱
分解性が低下し好ましくない。C/(A+B+C)の値
が0.003〜0.035であれば、溶媒を使用する効
果即ち重合体の熱安定性改良、重合反応の安定制御の効
果において優れるためより好ましい。
剤は、アクリル系重合体のラジカル重合の開始反応を生
じる成分であって、重合反応器中における半減期が5.
55×10-5〜0.12時間であることが必要である。
半減期が5.55×10-5時間未満であると、同一の生
産レート条件での比較において得られる重合体の熱安定
性が低下する傾向が現れ好ましくなく、一方、半減期が
0.12時間を越えると重合反応の安定制御性が低下す
る傾向が現れ好ましくない。
ては、例えば、ジ−tert−ブチルパーオキシド、ジ
−クミルパーオキシド、メチルエチルケトンパーオキシ
ド、ジ−tert−ブチルパーフタレート、ジ−ter
t−ブチルパーベンゾエート、tert−ブチルパーア
セテート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−
ブチルパーオキシ)ヘキサン、1,1−ビス(t−ブチ
ルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン、ジ−tert−アミルパーオキシド、ベンゾイルパ
ーオキシド、クメンハイドロパーオキシド及びラウリル
パーオキシドなどの有機過酸化物、アゾビスイソブタノ
ールジアセテート、1、1’−アゾビスシクロヘキサン
カルボニトリル、2−フェニルアゾ2,4−ジメチル−
4−メトキシバレロニトリル、2−シアノ−2,2プロ
ピルアゾホルムアシド及び2,2’−アゾビスイソブチ
ロニトリル等のアゾ系化合物等が挙げられる。これらは
単独または二種以上、組み合わせて使用できる。
装置、温度調節装置を備え、連続的に原料の供給と反応
液の排出を行わせしめることのできる供給口と排出口を
備えた反応器を用いる。本発明における反応器は均一に
攪拌混合する為、攪拌器を備えることが必要であり、使
用できる攪拌翼の例としては、ダブルヘリカルリボン
翼、ピッチドパドル、タービン、アンカー型等が挙げら
れる。
は、反応器上部に凝縮器を設け、反応器内部の圧力を制
御して反応液を沸騰させ、凝縮器で上記を凝縮循環させ
ることにより、蒸発潜熱により反応熱を除熱する方法、
反応器に供給される供給液の温度を低温に制御すること
により、供給液の顕熱により反応熱を除去する方法、反
応液外部に設けた外部冷却装置に反応液を循環させ熱交
換によって反応液を冷却する方法等何れの方法であって
もよく、これらのうち複数の除熱方式を併用することも
できる。
ては反応器の設計上の上限以内、制限以内であれば特に
制限はなく、反応液の除熱方式に応じて内圧を適宜調節
した条件下で反応をおこなうことができる。
30〜170℃、好ましくは135〜160℃であるこ
とが必要である。反応器内温度が130℃未満であれば
反応器内の粘度上昇により重合制御の安定性が低下し、
また得られる重合体の熱安定性が低下する傾向が現れ好
ましくない。一方、反応器内温度が170℃を越える
と、重合体の熱安定性の低下、色度の悪化が現れる傾向
があり好ましくない。
留時間は0.5〜1.9時間、好ましくは0.7〜1.
8時間であることが必要である。平均滞留時間が0.5
時間未満であれば、得られる重合体の熱安定性が低下す
る傾向が現れ好ましく、一方、平均滞留時間が1.9時
間を越えると生産性が低下するため好ましくない。
合体の重量分率は0.40〜0.70、好ましくは0.
45〜0.65の範囲に制御することが必要である。重
合体の重量分率が0.40未満であれば、重合体の生産
速度に劣り、且つ重合後の脱揮回収時の負荷、重合体単
位重量当たりに必要とされる未反応成分回収の為のエネ
ルギー消費が過大となる為、好ましくない。
設備の規模と、反応機内での平均滞留時間、および反応
機最終出口における単量体の反応転化率が重要であり、
平均滞留時間が短く、また反応機最終出口における単量
体の反応転化率が高いほど生産性に優れた製造方法と言
い得る。また、反応機最終出口における重合体濃度が一
定の条件で比較すると平均滞留時間が短いほど、重合設
備の規模を小さくすることができ生産性に優れた製造方
法と言い得る。
(重量分率)と反応機内平均滞留時間の比の値は、重合
反応器の規模(反応機内反応液の全重量)が同一の条件
下での生産性を表す指標と考えられる。本発明における
反応器内重合体濃度s(重量分率)と、反応器内滞留時
間τ(時間)の比s/τは0.21〜1.40(1/時
間)の範囲であり、本発明によれば従来技術による製造
方法と比較して高い生産性で製造することができる。
離基発生剤の反応器中の半減期と反応器内平均滞留時間
の比は5.0×10-4〜0.50、好ましくは1.0×
10 -3〜0.10であることが必要である。上記の比の
値が5.0×10-4未満であれば得られる重合体の熱安
定性が低下する傾向が現れ、一方、0.50を越えると
重合安定性の低下、即ち転化率の制御性に劣る傾向が現
れ好ましくない。
の発生遊離基換算濃度I(mol・g-1)と反応器中の
重合液濃度s(重量分率)の比I/sは0.5×10-6
〜3.0×10-6mol・g-1、好ましくは、0.6×
10-6〜2.8×10-6mol・g-1の範囲内となる濃
度を反応器に供給する。
度は以下のように定義される量をいう。供給液中全体に
基づく遊離基発生剤濃度と遊離基発生剤の活性酸素量と
から求めることができ、[発生遊離基換算濃度(mol
・g-1)]=[遊離基発生剤濃度(mol・g-1)]×
[(遊離基発生剤の活性酸素量/16)/100]で算
出される。ここで、[活性酸素量(%)]は[遊離基発
生剤単位重量あたり発生するRO・ラジカルO原子の重
量]×100(%)で定義される。これらは、用いる遊
離基発生剤の化学構造および、純度等からの計算、また
は、開始剤の完全分解時の生成物の分析等により決定す
ることができる。また、アゾ系化合物その他の場合も化
合物1モル当たり発生する遊離基モル数をもとに同様に
して求められる。
指標として重要であって、0.5×10-6mol・g-1
未満とする為には、生産性の低い条件に重合反応を制御
する必要があり好ましくなく、一方、3.0×10-6m
ol・g-1を越えると熱安定性が低下し、従来のメタク
リル系重合体と比較して高温での成形、薄肉大型成形等
の場合にシルバーストリークス等の不良を発生する傾向
が大きくなり、好ましくない。
おいて、連鎖移動剤は重合体の分子量の調節のために反
応器に供給される成分であり、反応器への供給液中にし
める含有量は、反応器中の重合体の数平均分子量が2.
5×104〜12×104、好ましくは3.0×104〜
10×104の範囲内となるように重合体の分子量目標
値に応じて添加濃度を調節する。
ゲルパーミュエーション(GPC)法により測定される
数値であって、分子量分布の狭い標準ポリメチルメタク
リレート(PMMA)を標準試料として較正されたゲル
パーミュエーションクロマトグラフにより、試料のPM
MA換算分子量分布を測定したデータから算出される数
値である。
×104未満であれば、重合体を成形加工して得られる
製品の機械的強度が低下する傾向が現れ好ましくなく、
一方、12×104を越えると、重合反応の安定制御可
能な条件範囲がせまくなり好ましくない。
タン、エチルメルカプタン、プロピルメルカプタン、イ
ソプロピル、n−ブチルメルカプタン、イソブチルメル
カプタン、t−ブチルメルカプタン、n−オクチルメル
カプタン、n−ドデシルメルカプタン、sec−ドデシ
ルメルカプタン、t−ブチルメルカプタンなどのアルキ
ル基または置換アルキル基を有する第一級、第二級及び
第三級メルカプタン、フェニルメルカプタン、チオクレ
ゾールなどの芳香族メルカプタン、チオグリコール酸と
そのエステル及びエチレンチオグリコール等が挙げられ
る。これらは単独でまたは二種以上組み合わせて使用で
きる。これらのうち、重合体の色調、反応混合物から分
離除去の容易さの点からn−ブチル、t−ブチルおよび
n−オクチルメルカプタンの使用が特に好ましい。
された反応液は、脱揮して重合物を取り出すと同時に揮
発分である未反応メタクリル酸メチルを主成分とする単
量体及び溶媒を分離する。脱揮装置としては、多段ベン
ト付き押出機、脱揮タンク等を使用することができる。
特に、該反応液を200〜290℃の温度に加熱し、上
部に十分な空間を有し、且つ温度200〜280℃、圧
力100torr以下の真空下の脱揮タンクにフィード
して重合物を取り出すと同時に未反応メタクリル酸メチ
ルを主成分とする単量体および非重合性溶媒からなる揮
発成分を分離する方法が好ましい。
液を導入する方法は、揮発成分の瞬間的な揮発とそれに
よる発泡を生じて、極めて大きな蒸発面積を形成し、高
沸点の溶媒を使用しても効率的に短時間で揮発成分が除
去され、重合体中に残存する未反応単量体、ダイマー、
オリゴマーおよび非重合性溶媒の量が少なく、光学的透
明性に優れた重合体が得られる点で優れた脱揮方式であ
る。この脱揮工程において、重合体に含まれる非重合性
溶媒の含有量を2〜500ppm、好ましくは、2〜3
00ppmの範囲内に制御することができる。
液を反応器に供給するに際し、メタクリル酸メチル、ア
クリル酸エステル、非重合性溶媒の混合物は蒸留精製
し、且つ供給液中の溶存酸素濃度を1ppm以下とし、
且つ供給液を透過粒径2μm以下のフィルターを通過さ
せることにより、固形状異物を除去することができる。
上述の操作により、重合体の光学特性、耐候性をさらに
向上させることができる。
媒に含まれる不純物および、異物の除去に有効であり、
重合体の光学的透明性、重合体に含まれる異物を除去さ
せる効果がある。その際、単量体および非重合性溶媒の
蒸留精製は、例えば、充填塔式、棚段式などの蒸留塔に
より実施する。蒸留の方式は原料混合物を蒸留塔の中段
または上段より供給し、蒸留塔ボトム液をリボイラー等
の加熱器で加熱しながら蒸留し、蒸留塔の塔頂部より流
出するメタクリル酸メチルを主成分とする単量体及び非
重合性溶媒の蒸気をコンデンサーにて凝縮することによ
って実施する。
量体より高い場合、蒸留塔ボトム液に濃縮された高沸点
の不純物、異物、単量体の貯蔵安定化のために添加され
た重合禁止剤等は、蒸留塔ボトム液を連続して或いは断
続して取り出すと同時に取り出した量の溶媒を追加する
ことによって除去することができる為特に好ましい。
応液から脱揮分離回収された未反応単量体および非重合
性溶媒をリサイクル使用する際、回収された未反応単量
体を蒸留精製することにより、メタクリル酸メチルダイ
マー、オリゴマーを除去することができる。
触塔を用いて向流接触させることにより不活性ガスと置
換し、供給液中の溶存酸素濃度を1ppm以下とする。
タンク中における不活性ガスバブリング法では溶存酸素
濃度は10〜20ppmであるが、向流接触法により溶
存酸素濃度1ppm以下にすることが可能である。
際、固形状異物が低減されるが、溶存酸素濃度を1pp
m以下とした後、更に透過粒径2μm以下のフィルター
で濾過することにより残留する異物を除去することが必
要である。フィルターの種類は、供給液に対し化学的に
安定であり、供給液を汚染することがなく且つ供給液か
ら固形状異物を除去できる構造を有するものであれば特
に制限はなく、例えば細孔濾過器、限外濾過膜等が挙げ
られる。このような濾過処理によって、得られる重合体
中の2μm以上の粒子径を有する固形状異物の含有量を
低減させ、重合体の黄色度および耐候性を向上させるこ
とができる。
で用いられる連続重合装置の工程図の一例を図1(前半
部)及び図2(後半部)に示す。
おいて、重合体の改良の為、必要に応じて、離型剤、酸
化防止剤、光拡散剤、染料、顔料、蛍光増白剤、滑剤、
耐衝撃改質剤等を製造過程の各段階において重合体に添
加することができる。
形態を説明するが、本発明はこれにより何ら制限を受け
るものではない。なお,実施例、比較例における重合体
の数平均分子量、熱分解性およびシルバーストリークス
発生率は以下に記載する方法に従い測定した。
パーミュエーションクロマトグラフィー(GPC)を用
いて以下のように決定した。反応液2gを20gのアセ
トンに完全に溶解した後、2000gのn−ヘキサンに
再沈殿させポリマーを分離し、真空乾燥しポリマー試料
とした。ポリマー試料20mgを、テトラヒドロフラ
ン:THF40cm3に溶解し、試料溶液とした。得ら
れたクロマトグラムは、標準PMMA(ポリマーラボラ
トリーズ社製)により作成した校正線により、分子量分
布に換算し、数平均分子量を算出した。
TSKgel、superHM−M2本直列、溶媒:テ
トラヒドロフラン(THF)、カラム温度:40℃、流
量:0.2cm3/分
ー(日本分析工業製)を接続し、パイロライザーによる
熱分解生成ガスを分析定量する方法により熱分解時に発
生するモノマーを分析定量することにより、熱分解性を
評価した。試料1gを20cm3塩化メチレンに完全に
溶解し、その溶液25μLをパイロホイル(キューリー
点315℃、日本分析工業製)に均一に塗布し、真空乾
燥機により200℃、1時間減圧乾燥し、溶媒を除去し
た。
ライザーにセットし、装置内を完全に窒素置換した後
に、加熱時間10秒の設定で試料を加熱、発生MMA単
量体およびアクリル酸アルキルエステル類をガスクロマ
トグラフ法により定量、その合計量を算出した。
以下の方法により評価した。重合体ペレットを熱風乾燥
機により、ペレット中の水分濃度を300ppmとなる
まで乾燥し、以下の条件で射出成形テストを実施した。
高温成形時の熱分解で発生するガスによる発泡を以下の
方法により評価した。ファナック製射出成形機T−10
0D型を用い、シリンダー温度300℃、金型温度55
℃、充填圧力750kgf/cm2の条件でスパイラル
フロー長(SFD)評価用の渦巻き状成形品(厚さ2m
m)を成形した。SFDが安定した後、さらに50ショ
ット成形し、成形品のシルバーストリークスおよび発泡
の有無を観察した。同法による測定を2回行い、計10
0ショット中に成形片にシルバーストリークスの観察さ
れた回数を記録し、シルバー発生率(%)とした。
度評価 東芝機械製射出成形機IS−75S型により、シリンダ
ー温度設定250℃において3×20×220mmの試
験片を成形した。試験片は成形サイクル安定後4ショッ
ト成形して作成し、試験片を厚さ方向に4本重ね、長さ
方向の空気(試験片無し)を基準とする黄色度ΔYI
(光路長220mm)を色差計(日本電色工業製TC−
1500MC型)により測定した。
ー(SWOM)により、56℃、降雨有りの条件で20
00時間暴露した後の黄色度(ΔYI)を(4)と同様
に測定した。
2.0重量%、及びエチルベンゼン0.2重量%の混合
物に、遊離基発生剤として、1,1−ビス(t−ブチル
パーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン
を96ppm、及びn−オクチルメルカプタンを204
0ppmとなる量だけ連続的に添加混合してピッチドパ
ドル翼攪拌機付き10L完全混合型重合反応機に連続的
に供給、反応機内液温度155℃、反応機内平均滞留時
間(τ)1.00時間の条件で重合し、重合液を反応機
から連続的に払い出し、次いで重合液を加熱板の間隙を
通過させて熱交換させ260℃に加熱し、脱揮タンクに
流延落下させた。
(θ)は0.0083hrであり、反応器内平均滞留時
間(τ)は1.00hrであるから、θ/τは0.00
83であった。脱揮タンクは、真空脱揮により内圧を3
0torr、温度を230℃に維持し、未反応単量体及
び、重合溶媒を分離回収した。重合体は脱揮タンク下部
のギアポンプにより払い出し、押し出しダイスより押し
出し、ストランドをストランドカッターにより、ペレタ
イズしてペレットとして回収した。単位時間当たりの生
産されるペレットの重量と、単位時間当たり反応器への
供給される供給液重量の比から反応器中の重合体の重量
分率を計算したところ、その定常値は0.57であっ
た。また、遊離基発生剤の分子量と活性酸素量から求め
た遊離基発生剤の発生遊離基換算濃度(I)は1.26
5mol・g-1であり、I/sは2.22×10-6mo
l・g-1であった。重合反応器への供給液組成、反応条
件、重合体の特性を表1に示した。
を表1に示した様に変更した以外は、実施例1と同様な
操作を行ない重合体を得た。その結果を表1に示す。
溶媒等からなる混合物(以下、リサイクル液と呼ぶ)4
3.0重量%と新たなメタクリル酸メチル55.8重量
%及び新たなアクリル酸メチル1.2重量%からなる混
合物を蒸留塔に連続フィードして、ボトム温度90℃、
圧力70torrの条件で連続的に単蒸留した。蒸留さ
れた単量体を主とする混合物の組成は、メタクリル酸メ
チル96.0重量%、アクリル酸メチル2.0重量%、
エチルベンゼン2.0重量%であった。
ーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンが
107ppm、及びn−オクチルメルカプタンが193
0ppmになる量だけ連続的に追加添加混合して供給液
とし、窒素向流接触塔により脱酸素させた後、透過粒径
2μmサイズのフィルターを通過させ重合反応器に連続
的に供給、反応機内液温度155℃、反応機内平均滞留
時間1.00時間の条件で重合し、重合液を反応機から
連続的に払い出し、次いで重合液を加熱板の間隙を通過
させて熱交換させ260℃に加熱し、脱揮タンクに流延
落下させた。
濃度は0.2ppm以下であった。脱揮タンクは、真空
脱揮により内圧を30トール、温度を230℃に維持
し、未反応単量体及び、重合溶媒を分離した。重合体は
脱揮タンク下部のギアポンプにより払い出し、押し出し
ダイスより押し出し、ストランドをストランドカッター
によりペレタイズしてペレットとして回収した。
び溶媒の組成は、実施例3と同等であった。回収された
リサイクル液はタンクに貯蔵し、リサイクル液として再
使用する方法により、連続的に10日間の運転を行った
後、重合体を製造、サンプリングした。その際、リサイ
クル液の組成の変化に応じて、リサイクル液と新たな単
量体の混合比率を調製して、供給液の組成を実施例3と
同等に維持した。運転期間中の蒸留塔ボトムでのポリマ
ー生成による粘度の上昇は見られず、精留塔ボトムのリ
ボイラーは連続的に安定運転が可能であった。重合体の
評価結果を、表1に示す。重合体特性は実施例3のもの
と比較して、初期ΔYI、暴露後ΔYIにおいて優れる
結果となった。
イクル液43.0重量%と新たなメタクリル酸メチル5
5.8重量%及び新たなアクリル酸メチル1.2重量%
からなる混合物を蒸留塔に連続フィードして、ボトム温
度90℃、圧力70torrの条件で連続的に単蒸留し
た。蒸留された単量体を主とする混合物の組成は、メタ
クリル酸メチル94.6重量%、アクリル酸メチル1.
9重量%、エチルベンゼン3.5重量%であった。
ーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンが
117ppm、及びn−オクチルメルカプタンが183
0ppmになる量だけ連続的に追加添加混合して供給液
とし、窒素向流接触塔により脱酸素させた後、透過粒径
2μmサイズのフィルターを通過させ重合反応器に連続
的に供給、反応機内液温度155℃、反応機内平均滞留
時間1.00時間の条件で重合し、重合液を反応機から
連続的に払い出し、次いで重合液を加熱板の間隙を通過
させて熱交換させ260℃に加熱し、脱揮タンクに流延
落下させた。反応器に供給される直前の供給液中の酸素
濃度は0.2ppm以下であった。脱揮タンクは、真空
脱揮により内圧を30トール、温度を230℃に維持
し、未反応単量体及び、重合溶媒を分離回収した。
り払い出し、押し出しダイスより押し出し、ストランド
をストランドカッターにより、ペレタイズしてペレット
として回収した。未反応単量体及び重合溶媒は、脱揮タ
ンクに接続された凝縮器により凝縮させて再使用用のリ
サイクル液としてリサイクルタンクに貯蔵し、リサイク
ル液として再使用する方法により、連続的に10日間の
運転を行い、重合体を製造した。その際、リサイクル液
の組成の変化に応じて、リサイクル液と新たな単量体の
混合比率を調製して、供給液の組成を実施例4と同等に
維持した。重合体の評価結果を、表1に示す。重合特性
は実施例4のものと比較して初期ΔYI、暴露後ΔYI
において優れている。
た以外は、実施例1と同様な条件下で操作を行った。そ
の結果を表1に示す。重合特性は表1に示したように熱
分解性、シルバー発生率、初期および暴露後ΔYI値な
どが実施例1〜7と比較して劣っている。
器への供給液組成、反応条件を表2に示したように変更
した以外は実施例6と同様な操作を行った。連続的に1
0日間の安定運転を行い、重合体を製造しサンプリング
して重合体を得た。重合体の評価結果を表2に示す。重
合特性に優れるとともに、生産性の指標であるs/τは
0.263〜0.316hr-1の範囲であり、生産性に
優れる結果が得られた。
変更した以外は、実施例8と同様な操作で重合反応を開
始した。反応開始後、反応器内重合体濃度が不安定とな
り、定常運転が困難となったため運転を中止した。
変更した以外は、実施例8と同様な操作で重合反応を実
施した。連続的に10日間の安定運転を行い、重合体を
製造し、サンプリングした。重合体の評価結果を表2に
示す。重合体の熱分解性、シルバー発生率、初期ΔY
I、耐候試験暴露後ΔYI値が劣っていた。
性、耐候性に優れ、射出成形、押出成形等の熱成形用の
材料に適したメタクリル系重合体の安定且つ生産性に優
れた製造方法を提供したという効果を奏する。
一例を示す工程図(前半部)である。
一例を示す工程図(後半部)である。
Claims (3)
- 【請求項1】 メタクリル酸メチル単量体、アルキル基
の炭素数が1〜8であるアクリル酸アルキルエステル単
量体および非重合性溶媒を、夫々下記式 0.70≦A/(A+B)≦0.998 0.001<C/(A+B+C)<0.050 (式中Aはメタクリル酸メチル単量体の重量部、Bはア
クリル酸アルキルエステル単量体の重量部、Cは非重合
性溶媒の重量部である。)を満足する重量部、反応器中
における半減期が5.55×10-5〜0.12時間であ
る遊離基発生剤、および連鎖移動剤を連続的に反応器に
供給し、反応器内を130〜170℃に保ち均一に攪拌
混合しながら、反応器中における反応液の平均滞留時間
を0.5〜1.9時間、遊離基発生剤の半減期と反応器
中の反応液の平均滞留時間の比を5.0×10-4〜0.
50、反応器中の重合体濃度(重量分率)を0.40〜
0.70、全供給液中の遊離基発生剤の発生遊離基換算
濃度(mol・g-1)と反応器中の重合液の重合体濃度
(重量分率)の比を0.5×10-6〜3.0×10-6m
ol・g-1、そして重合体の数平均分子量を2.5×1
04〜12.0×104の範囲内に夫々制御して連続的に
重合反応させ、次いで反応器より反応液を連続的に払い
出した後、加熱減圧脱揮処理することを特徴とするメタ
クリル系重合体の製造方法。 - 【請求項2】 供給液に使用するメタクリル酸メチル、
アクリル酸エステル、及び非重合性溶媒を蒸留精製し、
供給液中の溶存酸素含有量を1ppm以下とし、且つ透
過粒径2μm以下のフィルターを通過させることによ
り、固形状異物を除去することを特徴とする請求項1記
載のメタクリル系重合体の製造方法。 - 【請求項3】 非重合性溶媒が、エチルベンゼン、トル
エン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレンより
選ばれた一種以上の溶媒である請求項1または2記載の
メタクリル系重合体の製造方法。
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JP22266698A JP2000053709A (ja) | 1998-08-06 | 1998-08-06 | メタクリル系重合体の連続的製造方法 |
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JP22266698A JP2000053709A (ja) | 1998-08-06 | 1998-08-06 | メタクリル系重合体の連続的製造方法 |
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---|---|
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1998
- 1998-08-06 JP JP22266698A patent/JP2000053709A/ja active Pending
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