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JP2000049058A - 積層電子部品の製造方法 - Google Patents

積層電子部品の製造方法

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JP2000049058A
JP2000049058A JP10212779A JP21277998A JP2000049058A JP 2000049058 A JP2000049058 A JP 2000049058A JP 10212779 A JP10212779 A JP 10212779A JP 21277998 A JP21277998 A JP 21277998A JP 2000049058 A JP2000049058 A JP 2000049058A
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functional material
electronic component
patterns
internal conductors
material sheet
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JP10212779A
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Masao Ikeda
正男 池田
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 3種類以上のパターンの内部導体が形成され
る積層電子部品を製造するために用意される機能材料シ
ートにおける導電膜の形成態様の種類をできるだけ少な
くする。 【解決手段】 機能材料シート28上に、たとえば4種
類のパターンA〜Dのすべての内部導体23〜27を与
え得る導電膜31〜33を形成しておき、内部導体23
〜27が所定の順序で積層方向に整列している電子部品
本体が形成されるように、機能材料シート28を、その
平面的位置を変えながら、積み重ねることによって、マ
ザー積層体を得、このマザー積層体を所定のカット線2
9,30に沿ってカットすることによって、得ようとす
る積層電子部品のための電子部品本体を取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、積層電子部品の
製造方法に関するもので、特に、電子部品本体の内部に
形成される内部導体が3種類以上のパターンを有してい
る、積層電子部品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】積層電子部品は、一般的に、電子部品本
体とその表面上の異なる位置に形成された複数の端子電
極とを備えている。電子部品本体は、積層された複数の
機能材料層とこれらの間の特定の界面に沿ってそれぞれ
形成された複数の内部導体とを備え、内部導体は、前述
した端子電極に電気的に接続されている。
【0003】このような積層電子部品として、代表的に
は、機能材料層がセラミックで構成された積層セラミッ
ク電子部品がある。
【0004】従来、このような積層電子部品が有する形
態をもって、たとえば、積層コンデンサ、積層バリス
タ、積層インダクタ等の電子部品が提供されている。
【0005】積層電子部品を製造しようとする場合、通
常、所望のパターンを有する内部導体となるべき導電膜
が形成された機能材料シートを用意し、これら機能材料
シートを互いに位置合わせしながら所定の順序に従って
積み重ねることによってマザー積層体を作製し、このマ
ザー積層体を所定のカット線に沿ってカットすることに
よって、複数の電子部品本体を取り出し、次いで、内部
導体に電気的に接続されるように、電子部品本体の表面
上に端子電極を形成することが行なわれる。機能材料シ
ートがセラミックグリーンシートによって与えられる場
合には、上述したカット工程の後に焼成工程が実施され
る。
【0006】このように製造される積層電子部品が通常
の積層コンデンサである場合には、内部導体のパターン
が単に2種類しかなく、そのため、導電膜を形成した機
能材料シートとして単に2種類のものを用意すれば足り
る。なお、この場合、内部導体のパターンが2種類ある
というものの、2種類のパターンは互いに一方向にずれ
ているだけであるので、複数の機能材料シートを積み重
ねる際に、このずれをもたらすようにすれば、機能材料
シートとして単に1種類のパターンをもって導電膜が形
成されたもののみを用意することによってもよいことも
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、通常
の積層コンデンサの場合には、単に2種類のパターンの
内部導体しか必要とせず、そのため、導電膜を形成した
機能材料シートとして2種類のもの、あるいは、積み重
ね方法によっては、単に1種類のものを用意すれば足り
るが、たとえば、4つの端子電極を備え、これら端子電
極それぞれに接続される内部導体を備える、というよう
な特殊な構造の積層コンデンサの場合には、内部導体の
パターンとして、少なくとも4種類必要である。
【0008】しかしながら、上述したように、内部導体
のパターンが4種類ある場合には、これら内部導体を与
え得る導電膜を形成した機能材料シートとしても4種類
必要となり、導電膜の形成を印刷により行なう場合に
は、印刷の段取り替えも少なくとも4回必要となり、こ
のことが、積層電子部品の製造の能率を低下させる原因
の1つとなっている。
【0009】このようなことは、内部導体のパターンが
4種類の場合に限らず、少なくとも、3種類以上である
ときに言え、パターンが3種類以上であっても、機能材
料シート上に形成される導電膜のパターンができるだけ
少なく、そのため、用意すべき機能材料シートの種類数
ができるだけ少ないことが望まれる。
【0010】そこで、この発明の目的は、上述した要望
を満たし得る、積層電子部品の製造方法を提供しようと
することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、相対向する
2つの主面とこれら2つの主面間を連結する側面とを有
する電子部品本体と、電子部品本体の側面上の異なる位
置に形成された複数の端子電極とを備え、電子部品本体
は、主面の延びる方向に延びかつ積層された複数の機能
材料層と、複数の端子電極に電気的に接続されかつ複数
の機能材料層間の特定の複数の界面に沿ってそれぞれ形
成された3つ以上の内部導体とを備え、これら3つ以上
の内部導体は、各々が3種類以上のパターンのいずれか
をもって所定の順序で積層方向に整列している、そのよ
うな積層電子部品を製造するための方法に向けられるも
のであって、上述した技術的課題を解決するため、次の
ような構成を備えることを特徴としている。
【0012】すなわち、この発明に係る積層電子部品の
製造方法は、複数の機能材料シートを用意する工程と、
機能材料シートの各々上に、互いに同じ形成態様をもっ
て、3種類以上のパターンのすべての内部導体を与え得
る導電膜を形成する工程と、3種類以上のパターンの内
部導体が所定の順序で積層方向に整列している電子部品
本体が形成されるように、各機能材料シートを、その平
面的位置を変えながら、積み重ね、それによって、積層
された複数の機能材料シートを含むマザー積層体を得る
工程と、マザー積層体を所定のカット線に沿ってカット
し、それによって、マザー積層体から少なくとも1つの
電子部品本体を取り出す工程と、内部導体に電気的に接
続されるように、電子部品本体の側面上の異なる位置に
複数の端子電極を形成する工程とを備えることを特徴と
している。
【0013】上述したこの発明に係る積層電子部品の製
造方法において、導電膜は、3種類以上のパターンの内
部導体が周期的に複数組配列されるように形成され、マ
ザー積層体をカットすることによって、このマザー積層
体から複数の電子部品本体を取り出すようにすることが
好ましい。
【0014】上述した積層電子部品の製造方法では、複
数の機能材料シートを用意し、これら機能材料シートを
積み重ねる工程において、その平面的位置を変えること
によって、得られたマザー積層体の中に、3種類以上の
パターンの内部導体が所定の順序で積層方向に整列して
いる電子部品本体が形成されるようにし、このマザー積
層体を所定のカット線に沿ってカットすることによっ
て、マザー積層体から電子部品本体を取り出すようにし
たが、この発明の別の局面では、簡単にいえば、機能材
料シートを、カットした後、積み重ねることが行なわれ
る。
【0015】すなわち、この発明の第2の局面では、機
能材料シートを用意する工程と、機能材料シート上に3
種類以上のパターンのすべての内部導体を与え得る導電
膜を形成する工程と、機能材料シートを所定のカット線
に沿ってカットし、それによって、電子部品本体を構成
するための複数の機能材料層を機能材料シートから取り
出す工程と、複数の機能材料層を所定の順序で積み重
ね、それによって、3種類以上のパターンの内部導体が
所定の順序で積層方向に整列している電子部品本体を得
る工程と、内部導体に電気的に接続されるように、電子
部品本体の側面上の異なる位置に複数の端子電極を形成
する工程とが実施される。
【0016】上述した第2の局面において、複数の機能
材料シートが用意され、機能材料シートをカットすると
き、複数の機能材料シートをそれぞれカットし、それに
よって、電子部品本体を構成するための各機能材料層を
各機能材料シートからそれぞれ取り出すようにする、第
1の実施態様と、機能材料シートをカットするとき、機
能材料シートを複数の異なる位置でカットし、それによ
って、電子部品本体を構成するための複数の機能材料層
を1つの機能材料シートから取り出すことを行なう、第
2の実施態様とがある。
【0017】また、この発明の第1および第2の局面の
双方に関して、機能材料シート上に形成される導電膜
は、カット線を跨って延びるように形成されていること
が好ましい。
【0018】上述の場合、導電膜は、カット線を介して
各側に、互いに異なる種類のパターンの内部導体をそれ
ぞれ与えるものを含んでいることがより好ましい。
【0019】また、この発明は、次のような構造の積層
電子部品を製造するときに有利に適用される。すなわ
ち、電子部品本体に備える内部導体の積層方向に隣り合
うものの各組は、互いに異なる種類のパターンを有しか
つ機能材料層の特定のものを介して互いに対向すること
によって1つの機能素子を構成し、端子電極の数は、3
以上であり、端子電極のうちの2個を1組とする各組の
端子電極の間に各機能素子がそれぞれ取り出されるよう
に、内部導体が端子電極に接続されている、そのような
積層電子部品である。
【0020】上述した積層電子部品において、機能材料
層が誘電体層であり、機能素子がコンデンサ素子である
とき、この発明によれば、積層構造のコンデンサが得ら
れる。
【0021】また、この発明において、機能材料シート
がセラミックグリーンシートである場合には、電子部品
本体を焼成する工程をさらに備えることになる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施形態に
よる製造方法が適用されて得られた積層電子部品の用途
を説明するためのもので、4個のダイオードD1〜D4
をもって構成されたブリッジ回路1を示している。4個
のダイオードD1〜D4は、各々の端子T1〜T4を介
して結線されることによって、ブリッジ回路1を構成し
ている。
【0023】このようなブリッジ回路1に関連して、ダ
イオードD1〜D4の保護のため、より特定的には、サ
ージ電流吸収のため、図1において破線で示すように、
ダイオードD1〜D4の各々にコンデンサ素子C1〜C
4を並列接続して用いることがある。
【0024】そこで、図2に示すような等価回路を与え
る電子部品が提供されれば、これを図1に示したブリッ
ジ回路1と組み合わせて使用することによって、図1に
示したコンデンサ素子C1〜C4を与えることができ
る。
【0025】この発明によれば、図2に示すような等価
回路を有する、いわゆるワンチップの状態にある積層電
子部品10を製造することができる。図3は、この積層
電子部品10の外観を示す平面図であり、図4は、図3
に示した積層電子部品10に備える機能材料層11〜1
5をそれぞれ示す平面図である。
【0026】積層電子部品10は、図3に示すように、
相対向する2つの主面16および17とこれら2つの主
面16および17間を連結する4つの側面18、19、
20および21とを有する電子部品本体22と、電子部
品本体22の側面18〜21の各々上に1個ずつ分布す
るように形成された4個の端子電極TE1〜TE4とを
備えている。
【0027】上述の電子部品本体22は、図4に示すよ
うに、主面16および17の延びる方向に延びかつ積層
された、たとえばセラミック誘電体からなる複数の機能
材料層11〜15を備えるとともに、これら機能材料層
11〜15上に、すなわち機能材料層11〜15を含む
複数の機能材料層間の特定の界面に沿って、それぞれ形
成された内部導体23〜27を備えている。
【0028】内部導体23〜27は、図2に示したコン
デンサ素子C1〜C4を与えるように、図4に示した順
序で積層方向に整列しながら、積層方向に隣り合うもの
は、機能材料層11〜15を含む複数の機能材料層のう
ちの特定のものを介して互いに対向する状態となってい
る。なお、通常の場合、図4において上端に位置する内
部導体23を覆うように、さらに機能材料層が設けられ
る。
【0029】図4を図3とともに参照すればわかるよう
に、内部導体23および27は端子電極TE1に接続さ
れ、内部導体24は端子電極TE2に接続され、内部導
体25は端子電極TE3に接続され、内部導体26は端
子電極TE4に接続されている。
【0030】したがって、内部導体23および24の対
向によってコンデンサ素子C1が形成され、このコンデ
ンサ素子C1が隣り合う端子電極TE1およびTE2の
間に取り出される。同様に、内部導体24および25の
対向によってコンデンサ素子C2が形成され、このコン
デンサ素子C2が端子電極TE2およびTE3の間に取
り出される。また、内部導体25および26の対向によ
ってコンデンサ素子C3が形成され、このコンデンサ素
子C3が端子電極TE3およびTE4の間に取り出され
る。また、内部導体26および27の対向によってコン
デンサ素子C4が形成され、このコンデンサ素子C4が
端子電極TE4およびTE1の間に取り出される。
【0031】このようにして、積層電子部品10は、図
2に示すように、4個のコンデンサ素子C1〜C4がブ
リッジ回路の形に結線された等価回路を実現する。
【0032】このワンチップ状態にある積層電子部品1
0は、図1に示した端子T1〜T4にそれぞれ対応する
端子電極TE1〜TE4を備えているので、端子電極T
E1〜TE4をそれぞれ端子T1〜T4に接続するよう
に実装すれば、図1において破線で示すように、ダイオ
ードD1〜D4の各々にコンデンサ素子C1〜C4の各
々が並列接続された状態が得られる。
【0033】図4に示すように、内部導体23〜27
は、4種類のパターンA〜Dのいずれかをもって形成さ
れている。すなわち、内部導体23および27は、パタ
ーンAをもって形成され、内部導体24は、パターンB
をもって形成され、内部導体25は、パターンCをもっ
て形成され、内部導体26は、パターンDをもって形成
されている。
【0034】図5は、この発明の第1の実施形態を実施
するために用意される機能材料シート28の一部を示す
平面図である。
【0035】図5において、「A」、「B」、「C」お
よび「D」は、パターンの種類を示すもので、それぞ
れ、図4に示した「A」、「B」、「C」および「D」
に対応している。また、図5において、後で実施される
カット工程のための各複数のカット線29および30が
図示されている。
【0036】機能材料シート28上には、4種類のパタ
ーンA〜Dのすべての内部導体23〜27を与え得る導
電膜31、32および33が形成されている。より詳細
には、導電膜31は、カット線29を跨って延びるよう
に形成され、このカット線29を介して各側に、互いに
異なる種類のパターンAおよびCの内部導体23または
27および25をそれぞれ与えている。また、導電膜3
2は、パターンBの内部導体24を与えている。また、
導電膜33は、パターンDの内部導体26を与えてい
る。
【0037】また、導電膜31〜33は、4種類のパタ
ーンA〜Dの内部導体23または27、24、25およ
び26が周期的に複数組配列されるように形成されてい
る。すなわち、パターンについて言及すれば、X方向に
おいて、ある行では、A,C,A,C,A,…というよ
うに配列され、別の行では、B,D,B,D,B,…と
いうように配列されている。また、Y方向においては、
ある列では、A,B,A,B,A,…というように配列
され、別の列では、C,D,C,D,C,…というよう
に配列されている。
【0038】このような機能材料シート28は複数用意
され、これら機能材料シート28上には、互いに同じ形
成態様をもって、上述したような導電膜31〜33が形
成される。
【0039】次いで、これら機能材料シート28が積み
重ねられ、積層された複数の機能材料シート28を含む
マザー積層体が得られる。このとき、図4に示すよう
に、4種類のパターンA〜Dの内部導体23〜27が所
定の順序で積層方向に整列している電子部品本体22
が、マザー積層体の中に形成されるように、各機能材料
シート28を、所望の方向に所望の量だけずらして、そ
の平面的位置を変えることが行なわれる。より具体的に
説明すると、次のとおりである。図4に示すように、内
部導体23〜27は、積層方向に関して、(5)から
(1)へと下から順に、A、D、C、B、Aの各パター
ンを有するものが積み重ねられている。以下の説明にお
いて、図5に示したカット線29および30によって区
画される各領域の隣り合うものの間隔を1ピッチと表現
する。パターンA〜Dについての図4に示した順序を得
るため、第1の機能材料シート28上に、第2の機能材
料シート28が、原位置に対して、X方向に1ピッチか
つY方向に1ピッチずらして積み重ねられ、次いで、第
3の機能材料シート28が、原位置に対して、X方向に
1ピッチずらして積み重ねられ、次いで、第4の機能材
料シート28が、原位置に対して、Y方向に1ピッチず
らして積み重ねられ、次いで、第5の機能材料シート2
8が、原位置のまま積み重ねられ、以後、所望に応じ
て、このような積み重ねが繰り返される。
【0040】なお、上述したような積み重ね時のずらせ
方は、一例にすぎず、他に多くのずらせ方がある。
【0041】このような積み重ねに従って得られたマザ
ー積層体における、カット線29および30によって区
画された1つの領域に着目すると、そこには、パターン
A、D、C、B、Aの順で積層方向に整列している内部
導体23〜27を見出すことができる。また、別の領域
では、パターンB、C、D、A、Bの順、C、B、A、
D、Cの順、あるいは、D、A、B、C、Dの順でそれ
ぞれ積み重ねられた内部導体23〜27を見出すことが
できる。
【0042】なお、これらパターンA〜Dに関する順序
のいずれによっても、図4に示したパターンA〜Dの順
序によって得られる電子部品本体22と機能的には全く
同じ電子部品本体を得ることができる。
【0043】次いで、上述したマザー積層体が、カット
線29および30に沿ってカットされ、それによって、
マザー積層体から複数の電子部品本体22が取り出され
る。
【0044】次いで、機能材料シート28がセラミック
グリーンシートである場合には、これら電子部品本体2
2を焼成することが行なわれ、この焼成後において、内
部導体23〜27の対応のものに電気的に接続されるよ
うに、電子部品本体22の側面18〜21の各々上に、
図3に示すように、端子電極TE1〜TE4が形成され
る。
【0045】上述した積層電子部品10の製造方法で
は、機能材料シート28の積み重ね工程の後に、カット
工程が実施されたが、以下に説明するように、カット工
程の後に、積み重ね工程を実施するようにしてもよい。
【0046】この代替の実施形態には、以下のような第
1の実施例と第2の実施例とがある。
【0047】第1の実施例では、パターンA〜Dの内部
導体23〜27が所定の順序で積層方向に整列している
電子部品本体22を得るため、所定の順序で積み重ねら
れる複数の機能材料層11〜15を、異なる機能材料シ
ート28からそれぞれ取り出すことが行なわれる。たと
えば、図4に示したパターンA〜Dの内部導体23〜2
7が積層方向に整列している電子部品本体22を得よう
とする場合、図4の下からの順序に従って、第1の機能
材料シート28からパターンAの内部導体27を含む領
域がカットされることによって機能材料層15が取り出
され、次いで、第2の機能材料シート28からパターン
Dの内部導体26を含む領域がカットされることによっ
て機能材料層14が取り出され、これが上述の機能材料
層15上に積み重ねられ、以下、同様に、パターンCの
内部導体25を含む機能材料層13のカットおよび積み
重ね、パターンBの内部導体24を含む機能材料層12
のカットおよび積み重ね、ならびに、パターンAの内部
導体23を含む機能材料層11のカットおよび積み重ね
が実施される。
【0048】他方、第2の実施例では、パターンA〜D
の内部導体23〜27が所定の順序で積層方向に整列し
ている電子部品本体22を得るため、所定の順序で積み
重ねられる複数の機能材料層11〜15を、同じ機能材
料シート28を複数の異なる位置でカットすることによ
って、1つの機能材料シート28から取り出すことが行
なわれる。たとえば、図4の下からの順序に従って、ま
ず、機能材料シート28におけるパターンAの内部導体
27を含む領域をカットすることによって機能材料層1
5を取り出し、次いで、同様にして、パターンDの内部
導体26を含む機能材料層14を同じ機能材料シート2
8から取り出し、これを上述した機能材料層15上に積
み重ね、以後、同様の操作により、パターンCの内部導
体25を含む機能材料層13、パターンBの内部導体2
4を含む機能材料層12、ならびに、パターンAの内部
導体23を含む機能材料層11の取り出しが、順次、同
じ機能材料シート28から行なわれ、かつ、積み重ねら
れる。
【0049】図6は、この発明の第2の実施形態を実施
するために用意される機能材料シート34の一部を示す
平面図である。図6は、図5に相当する図であって、図
5と同様の図示方法で機能材料シート34を図示してい
る。この図6に示した機能材料シート34も、また、図
2および図3に示した積層電子部品10に備える電子部
品本体22を得るために用いられる。
【0050】機能材料シート34上には、4種類のパタ
ーンA〜Dのすべての内部導体23〜27を与え得る導
電膜35および36が形成されている。より詳細には、
導電膜35は、カット線37を跨って延びるように形成
され、このカット線37を介して各側に、互いに異なる
種類のパターンAおよびCの内部導体23または27お
よび25をそれぞれ与えている。また、導電膜36は、
カット線38を跨って延びるように形成され、このカッ
ト線38を介して各側に、互いに異なる種類のパターン
BおよびDの内部導体24および26をそれぞれ与えて
いる。
【0051】上述のように、導電膜35および36は、
いずれも、カット線37または38を跨って延びるよう
に形成されている。このような導電膜35および36の
各形成態様によれば、カット線37および38に沿う各
カットの位置に対する精度があまり高く要求されないと
いう利点がもたらされる。これに対して、図5に示した
導電膜32または33のように、その一辺がカット線3
0上に位置している場合には、カット線30に沿うカッ
トの位置に対する精度が高く要求される。したがって、
図6に示した実施形態のように、各カットの位置に対す
る精度があまり高く要求されることがない場合には、そ
の後の積み重ね工程における位置合わせに対する誤差の
許容範囲も比較的広くすることができる。
【0052】この機能材料シート34上においても、導
電膜35および36は、4種類のパターンA〜Dの内部
導体23または27、24、25および26が周期的に
複数組配列されるように形成されている。すなわち、パ
ターンについて言及すれば、X方向において、A,D,
B,C,A,…というように配列され、また、Y方向に
おいても、A,D,B,C,A,…というように配列さ
れている。
【0053】このような機能材料シート34は複数用意
される。
【0054】次いで、これら機能材料シート34が積み
重ねられ、積層された複数の機能材料シート34を含む
マザー積層体が得られる。このとき、図4に示すよう
に、4種類のパターンA〜Dの内部導体23〜27が所
定の順序で積層方向に整列している電子部品本体22
が、マザー積層体の中に形成されるように、各機能材料
シート34を、所望の方向に所望の量だけずらして、そ
の平面的位置を変えることが行なわれる。より具体的に
説明すると、次のとおりである。図4に示すように、内
部導体23〜27は、下から順に、A、D、C、B、A
の各パターンを有するものが積み重ねられているが、こ
のようなパターンA〜Dについての順序を得るため、第
1の機能材料シート34上に、第2の機能材料シート3
4が、原位置に対して、X方向に1ピッチずらして積み
重ねられ、次いで、第3の機能材料シート34が、原位
置に対して、−(マイナス)X方向に1ピッチずらして
積み重ねられ、次いで、第4の機能材料シート34が、
原位置に対して、X方向に1ピッチかつY方向に1ピッ
チずらして積み重ねられ、次いで、第5の機能材料シー
ト34が、原位置のまま積み重ねられ、以後、所望に応
じて、このような積み重ねが繰り返される。
【0055】なお、上述したような積み重ね時のずらせ
方は、一例にすぎず、他に多くのずらせ方がある。
【0056】このような積み重ねに従って得られたマザ
ー積層体における、カット線37および38によって区
画された1つの領域に注目すると、そこには、下からパ
ターンA、D、C、B、Aの順で積層方向に整列してい
る内部導体23〜27を見出すことができる。また、別
の領域では、パターンB、C、D、A、Bの順、C、
A、B、D、Cの順、あるいは、D、B、A、C、Dの
順でそれぞれ積み重ねられた内部導体23〜27を見出
すことができる。
【0057】次いで、上述したマザー積層体が、カット
線37および38に沿ってカットされ、それによって、
このマザー積層体から複数の電子部品本体22が取り出
される。
【0058】次いで、電子部品本体22を必要に応じて
焼成した後、内部導体23〜27の対応のものに電気的
に接続されるように、電子部品本体22の側面18〜2
1の各々上に、図3に示すように、端子電極TE1〜T
E4が形成される。
【0059】上述した積層電子部品10の製造方法で
は、機能材料シート34の積み重ね工程の後に、カット
工程が実施されたが、前述した第1の実施形態の場合と
同様、カット工程の後に、積み重ね工程を実施するよう
にしてもよく、また、この代替の実施形態においても、
以下のような第1の実施例と第2の実施例とがある。
【0060】第1の実施例では、パターンA〜Dの内部
導体23〜27が所定の順序で積層方向に整列している
電子部品本体22を得るため、所定の順序で積み重ねら
れる複数の機能材料層11〜15を、異なる機能材料シ
ート34からそれぞれ取り出すことが行なわれる。たと
えば、図4に示したパターンA〜Dの内部導体23〜2
7が積層方向に整列している電子部品本体22を得よう
とする場合、図4の下からの順序に従って、第1の機能
材料シート34からパターンAの内部導体27を含む領
域がカットされることによって機能材料層15が取り出
され、次いで、第2の機能材料シート34からパターン
Dの内部導体26を含む領域がカットされることによっ
て機能材料層14が取り出され、これが上述の機能材料
層15上に積み重ねられ、以下、同様に、パターンCの
内部導体25を含む機能材料層13のカットおよび積み
重ね、パターンBの内部導体24を含む機能材料層12
のカットおよび積み重ね、ならびに、パターンAの内部
導体23を含む機能材料層11のカットおよび積み重ね
が実施される。
【0061】他方、第2の実施例では、パターンA〜D
の内部導体23〜27が所定の順序で積層方向に整列し
ている電子部品本体22を得るため、所定の順序で積み
重ねられる複数の機能材料層11〜15を、同じ機能材
料シート34を複数の異なる位置でカットすることによ
って、1つの機能材料シート34から取り出すことが行
なわれる。たとえば、図4の下からの順序に従って、ま
ず、機能材料シート34におけるパターンAの内部導体
27を含む領域をカットすることによって機能材料層1
5を取り出し、次いで、同様にして、パターンDの内部
導体26を含む機能材料層14を同じ機能材料シート3
4から取り出し、これを上述した機能材料層15上に積
み重ね、以後、同様の操作により、パターンCの内部導
体25を含む機能材料層13、パターンBの内部導体2
4を含む機能材料層12、ならびに、パターンAの内部
導体23を含む機能材料層11の各取り出しが、順次、
同じ機能材料シート34から行なわれ、かつ、積み重ね
られる。
【0062】図7は、この発明の第3の実施形態を実施
するために用意される機能材料シート39の一部を示
す、図5に相当の図である。
【0063】図7に示した機能材料シート39において
は、前述した機能材料シート28または34と比較し
て、パターンDの内部導体を与え得る導電膜が形成され
ていない。この機能材料シート39を用いることによ
り、図4に示した内部導体26および機能材料層14を
備えない電子部品本体が得られ、また、この電子部品本
体をもって構成された積層電子部品においては、図2お
よび図3に示した端子電極TE4が形成されず、この積
層電子部品は、図2に示した等価回路図において、コン
デンサ素子C3が短絡している等価回路を与える。
【0064】図7を参照して、機能材料シート39上に
は、3種類のパターンA〜Cのすべての内部導体23〜
25および27を与え得る導電膜40および41が形成
されている。より詳細には、導電膜40は、カット線4
2を跨って延びるように形成され、このカット線42を
介して各側に、互いに異なる種類のパターンAおよびC
の内部導体23または27および25をそれぞれ与えて
いる。また、導電膜41は、パターンBの内部導体24
を与えている。
【0065】また、導電膜40および41は、3種類の
パターンA〜Cの内部導体23または27、24および
25が周期的に複数組配列されるように形成されてい
る。すなわち、パターンについて言及すれば、X方向に
おいて、A,B,C,A,…というように配列され、Y
方向においては、各列に沿って、A、BまたはCのいず
れか同じパターンがそれぞれ配列されている。
【0066】このような機能材料シート39は複数用意
され、次いで、これら機能材料シート39が積み重ねら
れ、積層された複数の機能材料シート39を含む、マザ
ー積層体が得られる。このとき、下から順に、パターン
Aの内部導体27、パターンCの内部導体25、パター
ンBの内部導体24およびパターンAの内部導体23が
積層方向に整列している電子部品本体が、マザー積層体
の中に形成されるように、各機能材料シート39を、所
望の方向に所望の量だけずらして、その平面的位置を変
えることが行なわれる。
【0067】より具体的には、第1の機能材料シート3
9上に、第2の機能材料シート39が、原位置に対し
て、−(マイナス)X方向に1ピッチずらして積み重ね
られ、次いで、第3の機能材料シート39が、原位置に
対して、X方向に1ピッチずらして積み重ねられ、次い
で、第4の機能材料シート39が、原位置のまま積み重
ねられ、以後、所望に応じて、このような積み重ねが繰
り返される。
【0068】このような積み重ねに従って得られたマザ
ー積層体におけるカット線42および43によって区画
された1つの領域に着目すると、そこには、パターン
A、C、B、Aの順で積層方向に整列している内部導体
27、25、24および23を見出すことができる。ま
た、別の領域では、パターンB、A、C、Bの順、ある
いは、C、B、A、Cの順でそれぞれ積み重ねられた内
部導体23〜25および27を見出すことができる。
【0069】次いで、上述したマザー積層体が、カット
線42および43に沿ってカットされ、それによって、
マザー積層体から複数の電子部品本体が取り出され、必
要に応じて、電子部品本体の焼成工程が実施され、次い
で、内部導体23〜25および27の対応のものに電気
的に接続されるように、電子部品本体の側面上に、端子
電極が形成される。
【0070】このような機能材料シート39を用いる積
層電子部品の製造方法においても、上述したように、機
能材料シート39の積み重ね工程の後に、カット工程を
実施するほか、カット工程の後に、積み重ね工程を実施
するようにしてもよい。また、後者の代替の実施形態を
実施する場合、前述した実施形態の場合と同様、所定の
順序で積み重ねられる複数の機能材料層11〜13およ
び15を、異なる機能材料シート39からそれぞれ取り
出しても、あるいは、同じ機能材料シート39の複数の
異なる位置から取り出してもよい。
【0071】図8ないし図11は、この発明の第4の実
施形態を説明するためのものである。
【0072】まず、図8は、この実施形態による製造方
法が適用されて得られた積層電子部品44が与える等価
回路図を示している。積層電子部品44は、4個の端子
電極TE5〜TE8を備え、端子電極TE5およびTE
6の間に、コンデンサ素子C5を接続し、端子電極TE
5およびTE7の間に、コンデンサ素子C6を接続し、
端子電極TE7およびTE8の間に、コンデンサ素子C
7を接続している。
【0073】図9は、積層電子部品44の外観を示す平
面図であり、図10は、積層電子部品44に備える機能
材料層45〜48をそれぞれ示す平面図である。
【0074】積層電子部品44は、図9に示すように、
相対向する2つの主面49および50とこれら2つの主
面49および50間を連結する4つの側面51、52、
53および54とを有する電子部品本体55を備えてい
る。前述した端子電極TE5〜TE8は、電子部品本体
55の側面51〜54の各々上に1個ずつ分布するよう
に形成される。
【0075】図10を参照して、上述の電子部品本体5
5は、左列の(1)および(2)に示す機能材料層45
および46をもって構成される第1の場合と、右列の
(1a)および(2a)に示す機能材料層47および4
8をもって構成される第2の場合とがある。いずれの場
合においても、これら機能材料層45〜48は、電子部
品本体44の主面49および50の延びる方向に延びか
つ積層されるもので、たとえばセラミック誘電体から構
成される。
【0076】機能材料層45〜48の各々上には、内部
導体56〜63のうちのいずれか2つが形成されてい
る。より詳細には、機能材料層45上には、内部導体5
6および57が形成され、機能材料層46上には、内部
導体58および59が形成され、機能材料層47上に
は、内部導体60および61が形成され、機能材料層4
8上には、内部導体62および63が形成される。
【0077】これら内部導体56〜59または60〜6
3は、図8に示したコンデンサ素子C5〜C7を与える
ように、積層方向に整列しながら、機能材料層45およ
び46または47および48を含む複数の機能材料層の
うちの特定のものを介して互いに対向する状態となって
いる。なお、通常の場合、上端に位置する内部導体56
および57または60および61を覆うように、さらに
機能材料層が設けられる。
【0078】図10を図9とともに参照すればわかるよ
うに、端子電極TE5には、内部導体58または60が
接続され、端子電極TE6には、内部導体57または6
1が接続され、端子電極TE7には、内部導体56また
は62が接続され、端子電極TE8には、内部導体59
または63が接続される。
【0079】したがって、機能材料層45および46を
もって電子部品本体55が構成される第1の場合には、
内部導体57および58の対向によってコンデンサ素子
C5が形成され、このコンデンサ素子C5が隣り合う端
子電極TE5およびTE6の間に取り出される。同様
に、内部導体56および58の対向によってコンデンサ
素子C6が形成され、このコンデンサ素子C6が互いに
対向する端子電極TE5およびTE7の間に取り出され
る。また、内部導体56および59の対向によってコン
デンサ素子C7が形成され、このコンデンサ素子C7が
隣り合う端子電極TE7およびTE8の間に取り出され
る。
【0080】他方、機能材料層47および48をもって
電子部品本体55が構成される第2の場合には、機能材
料層47および48にそれぞれ形成された内部導体60
〜63は、上述した機能材料層45および46上に形成
された内部導体56〜59に対して、図10において上
下方向に延びる線に関して線対称であるので、図9に示
した端子電極TE5およびTE7の各機能は互いに逆に
なり、したがって、等価回路図にあっては、図8におい
て、端子電極TE5およびTE7が互いに逆の位置に入
れ替わることになる。
【0081】したがって、内部導体61および62の対
向によってコンデンサ素子C5が形成され、このコンデ
ンサ素子C5が隣り合う端子電極TE6およびTE7の
間に取り出される。同様に、内部導体60および62の
対向によってコンデンサ素子C6が形成され、このコン
デンサ素子C6が互いに対向する端子電極TE5および
TE7の間に取り出される。また、内部導体60および
63の対向によってコンデンサ素子C7が形成され、こ
のコンデンサ素子C7が隣り合う端子電極TE5および
TE8の間に取り出される。
【0082】図10(1)および(2)に示すように、
内部導体56〜59は、4種類のパターンE〜Hのいず
れかをもって形成されている。すなわち、内部導体56
は、パターンEをもって形成され、内部導体57は、パ
ターンFをもって形成され、内部導体58は、パターン
Gをもって形成され、内部導体59は、パターンHをも
って形成されている。
【0083】他方、図10(1a)および(2a)に示
すように、内部導体60〜63も、4種類のパターンI
〜Lのいずれかをもって形成されている。すなわち、内
部導体60は、パターンIをもって形成され、内部導体
61は、パターンJをもって形成され、内部導体62
は、パターンKをもって形成され、内部導体63は、パ
ターンLをもって形成されている。
【0084】図11は、図10に示した機能材料層45
〜48を得るために用意される機能材料シート64の一
部を示す平面図である。
【0085】図11において、「E」、「F」、
「G」、「H」、「I」、「J」、「K」および「L」
は、上述したパターンの種類を示すもので、それぞれ、
図10に示した「E」、「F」、「G」、「H」、
「I」、「J」、「K」および「L」に対応している。
【0086】機能材料シート64上には、これら8種類
のパターンE〜Lのすべての内部導体56〜63を与え
得る導電膜65〜68が形成されている。
【0087】より詳細には、導電膜65は、カット線6
9を跨って延びるように形成され、このカット線69を
介して各側に、互いに異なる種類のパターンEおよびI
の内部導体56および60をそれぞれ与えている。ま
た、導電膜66は、カット線70を跨って延びるように
形成され、このカット線70を介して各側に、互いに異
なる種類のパターンFおよびLの内部導体57および6
3をそれぞれ与えている。また、導電膜67は、カット
線69を跨って延びるように形成され、このカット線6
9を介して各側に、互いに異なる種類のパターンKおよ
びGの内部導体62および58をそれぞれ与えている。
また、導電膜68は、カット線70を跨って延びるよう
に形成され、このカット線70を介して各側に、互いに
異なる種類のパターンJおよびHの内部導体61および
59をそれぞれ与えている。
【0088】また、導電膜65〜68は、8種類のパタ
ーンE〜Lの内部導体56〜63が周期的に複数組配列
されるように形成されている。すなわち、パターンにつ
いて言及すれば、X方向において、ある行では、E/
F,I/J,E/F,…というように配列され、別の行
では、K/L,G/H,K/L,…というように配列さ
れている。またY方向においては、ある列では、E/
F,K/L,E/F,…というように配列され、別の列
では、G/H,I/J,G/H,…というように配列さ
れている。
【0089】このような機能材料シート64は複数用意
され、次いで、これら機能材料シート64が積み重ねら
れ、積層された複数の機能材料シート64を含むマザー
積層体が得られる。
【0090】このとき、図10(1)および(2)また
は(1a)および(2a)に示すように、4種類のパタ
ーンE〜Hの内部導体56〜59、または4種類のパタ
ーンI〜Lの内部導体60〜63が、それぞれ、所定の
順序で積層方向に整列している電子部品本体55が、マ
ザー積層体の中に形成されるように、各機能材料シート
64を、所望の方向に所望の量だけずらして、その平面
的位置を変えることが行なわれる。
【0091】より具体的には、図10(1)および
(2)に示すように、パターンG/Hの上にパターンE
/Fが積み重ねられ、また、図10(1a)および(2
a)に示すように、パターンK/Lの上にパターンI/
Jが積み重ねられるように、第1の機能材料シート64
上に、第2の機能材料シート64が、原位置に対して、
X方向に1ピッチかつY方向に1ピッチずらして積み重
ねられ、所望に応じて、このような積み重ねが繰り返さ
れる。
【0092】このような積み重ねに従って得られたマザ
ー積層体における、カット線69および70によって区
画された1つの領域に着目すると、そこには、パターン
G/Hの内部導体58/59の上にパターンE/Fの内
部導体56/57が位置している部分を見出すことがで
きる。また、別の領域では、パターンK/Lの内部導体
62/63の上にパターンI/Jの内部導体60/61
が位置している部分を見出すことができる。
【0093】次いで、上述したマザー積層体が、カット
線69および70に沿ってカットされ、それによって、
このマザー積層体から複数の電子部品本体55が取り出
される。
【0094】次いで、これら電子部品本体55は、必要
に応じて、焼成された後、内部導体56〜59または6
0〜63の対応のものに電気的に接続されるように、電
子部品本体55の側面51〜54の各々上に、図9に示
すように、端子電極TE5〜TE8が形成される。
【0095】なお、図11に示した機能材料シート64
を用いる場合にあっても、詳細な説明を省略するが、カ
ット工程の後に、積み重ね工程を実施するように変更す
ることができる。また、この代替の実施形態において
も、前述したように、電子部品本体55を得るために所
定の順序で積み重ねられる複数の機能材料層45および
46または47および48を、異なる機能材料シート6
4からそれぞれ取り出す、第1の実施例と、同じ機能材
料シート64を複数の異なる位置でカットすることによ
って、1つの機能材料シート64から取り出す、第2の
実施例とがある。
【0096】図12および図13は、それぞれ、前述し
た図3に相当する図であって、この発明に係る製造方法
によって得られる積層電子部品のさらに他の例を示して
いる。
【0097】図12に示した積層電子部品71は、相対
向する2つの主面72および73とこれら主面72およ
び73間を連結する4つの側面74〜77とを有する電
子部品本体78と、電子部品本体78の4つの側面74
〜77のそれぞれに2個ずつ分布して形成された8個の
端子電極TE11〜TE18とを備えている。
【0098】このような積層電子部品71に備える電子
部品本体78は、図示しないが、主面72および73の
延びる方向に延びかつ積層された複数の機能材料層と、
これら機能材料層間の特定の複数の界面に沿ってそれぞ
れ形成された複数の内部導体とを備えている。これら内
部導体は、8個の端子電極TE11〜TE18のいずれ
かに電気的に接続され、したがって、8種類のパターン
のいずれかをもって形成されている。
【0099】他方、図13に示した積層電子部品79
は、相対向する2つの主面80および81と、これら主
面80および81間を連結する4つの側面82〜85と
を有する電子部品本体86と、電子部品本体86の4つ
の側面82〜85のそれぞれに3個ずつ分布して形成さ
れた12個の端子電極TE21〜TE32とを備えてい
る。
【0100】このような積層電子部品79に備える電子
部品本体86は、図示しないが、主面72および73の
延びる方向に延びかつ積層された複数の機能材料層と、
これら機能材料層間の特定の複数の界面に沿ってそれぞ
れ形成された複数の内部導体とを備えている。そして、
これら内部導体は、12個の端子電極TE21〜TE3
2のいずれかに電気的に接続されるようにするため、1
2種類のパターンのいずれかをもって形成されている。
【0101】このような積層電子部品71および79の
それぞれを製造する場合においても、前述した機能材料
シート28、34、39または64に対応する機能材料
シートを用意し、この機能材料シート上に8種類または
12種類以上のパターンのすべての内部導体を与え得る
導電膜を形成するようにすれば、この発明に係る製造方
法を適用して、積層電子部品71および79を製造する
ことができる。
【0102】以上、この発明を、図示した実施形態に関
連して説明したが、この発明の範囲内において、その
他、種々の実施形態が可能である。
【0103】たとえば、積層電子部品において、形成さ
れる内部導体の数、パターンおよび接続態様、ならびに
端子電極の数および位置等については、適宜変更するこ
とができる。たとえば、機能材料シートに形成する内部
導体は、必ずしもカット線で囲まれた各区画領域すべて
に形成されていなくてもよく、適宜の必要領域に形成し
て選択的に得られる部品の性能を作り分けることは任意
である。
【0104】したがって、上述したような内部導体のパ
ターンや接続態様を適宜変更することにより、図示した
実施形態のように、コンデンサとして機能するもののほ
か、たとえば、インダクタ等として機能する積層電子部
品も、この発明に係る製造方法を適用して製造すること
ができる。
【0105】また、機能材料層または機能材料シート
は、図示した実施形態では、セラミック誘電体からなる
ものであったが、誘電体以外の、たとえば、磁性体、バ
リスタ材料、単なる電気絶縁材料からなるものであって
も、あるいは、セラミック以外のたとえば樹脂からなる
ものであってもよい。この点においても、コンデンサと
して機能するもののほか、たとえば、インダクタ、バリ
スタ等として機能する積層電子部品も、この発明に係る
製造方法を適用して製造することができる。
【0106】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、複数
の機能材料層間の特定の複数の界面に沿ってそれぞれ形
成された3つ以上の内部導体を備え、これら内部導体の
各々が3種類以上のパターンのいずれかをもって所定の
順序で積層方向に整列している、そのような積層電子部
品を製造するにあたり、3種類以上のパターンのすべて
の内部導体を与え得る導電膜を形成した機能材料シート
を用いるので、この機能材料シートから、内部導体を形
成した機能材料層のすべてを取り出すことができる。
【0107】したがって、同じ形成態様の導電膜を有す
る単に1種類の機能材料シートを用意するだけで、3種
類以上のパターンの内部導体を有する積層電子部品を製
造することができる。そのため、所望の形成態様を有す
る導電膜を形成した機能材料シートを能率的に製造する
ことができ、応じて、3種類以上のパターンの内部導体
を有する積層電子部品であっても、その製造のためのコ
ストを低減することができる。
【0108】また、機能材料シートから取り出す内部導
体の種類または順序を変えるだけで、得られる積層電子
部品の内部導体に関する構造を変えることができ、した
がって、1種類の機能材料シートを用意するだけで、複
数種類の積層電子部品の製造に迅速に対応することがで
きる。
【0109】この発明において、3種類以上のパターン
の内部導体が所定の順序で積層方向に整列している電子
部品本体が形成されるように、各機能材料シートを、そ
の平面的位置を変えながら、積み重ね、それによって、
積層された複数の機能材料シートを含むマザー積層体を
得た後、このマザー積層体を所定のカット線に沿ってカ
ットし、それによって、マザー積層体から少なくとも1
つの電子部品本体を取り出すようにすれば、積み重ねに
あたって比較的大きい機能材料シートが取り扱われるの
で、積み重ね工程を容易に進めることができる。
【0110】上述した場合において、機能材料シート上
に、3種類以上のパターンの内部導体が周期的に複数組
配列されるように導電膜が形成されていると、カット工
程によって、1つのマザー積層体から複数の電子部品本
体を取り出すことができ、積層電子部品の生産性を向上
させることができる。
【0111】他方、この発明において、機能材料シート
を所定のカット線に沿ってカットし、それによって、電
子部品本体を構成するための複数の機能材料層を機能材
料シートから取り出した後、これら複数の機能材料層を
所定の順序で積み重ね、それによって、3種類以上のパ
ターンの内部導体が所定の順序で積層方向に整列してい
る電子部品本体を得るようにすれば、機能材料シートの
積み重ねにおけるばらつきや不所望な変形に煩わされる
ことなく、カット工程を進めることができるので、カッ
トの位置に対する精度を高めることができる。
【0112】上述した場合において、機能材料シートを
カットするとき、複数の機能材料シートをそれぞれカッ
トし、それによって、電子部品本体を構成するための機
能材料層を各機能材料シートからそれぞれ取り出すよう
にすれば、複数の電子部品本体を得るための工程を同時
に進めることができるので、大量生産に適した製造方法
とすることができる。
【0113】他方、前述した場合において、機能材料シ
ートをカットするとき、機能材料シートを複数の異なる
位置でカットし、それによって、電子部品本体を構成す
るための複数の機能材料層を1つの機能材料シートから
取り出すようにすれば、より少ない数の機能材料シート
からより多数の電子部品本体を得ることができるように
なるとともに、機能材料シートにおける、電子部品本体
のための機能材料層の取り出しに供されない無駄となる
部分をより少なくすることができる。
【0114】また、この発明において、導電膜がカット
線を跨って延びるように形成されていると、カットの位
置に対する精度があまり高く要求されないようにするこ
とができる。
【0115】また、上述の場合において、導電膜は、カ
ット線を介して各側に、互いに異なる種類のパターンの
内部導体をそれぞれ与えるようにされていると、カット
線を介して各側にある導電膜の各部分を無駄なく使用に
供することができる。
【0116】また、この発明によれば、電子部品本体に
備える内部導体の積層方向に隣り合うものの各組が、互
いに異なる種類のパターンを有しかつ機能材料層の特定
のものを介して互いに対向することによって1つの機能
素子を構成し、端子電極の数が、3以上であり、端子電
極のうちの2個を1組とする各組の端子電極の間に各機
能素子がそれぞれ取り出されるように、内部導体が端子
電極に接続されている、そのような積層電子部品を能率
的に製造できるようになる。
【0117】上述したような構造の積層電子部品におい
て、機能材料層が誘電体層であり、機能素子がコンデン
サ素子であるとき、このようなコンデンサ素子が特定の
端子電極の間に取り出されるので、これら端子電極を、
たとえばブリッジ回路を構成する電気素子の各々の端子
にそれぞれ接続することによって、ブリッジ回路の電気
素子の各々にコンデンサ素子を並列接続した状態とする
ことができ、したがって、この積層電子部品を、いわゆ
るワンチップ状態で簡易に取り扱いながら、上記電気素
子に対するサージ電流吸収等の保護のために使用するこ
とができるようになる。
【0118】また、この発明において、機能材料シート
がセラミックグリーンシートで構成されるとき、従来か
らある積層セラミック電子部品の製造方法を基本的に利
用して、この発明に係る積層電子部品を製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による製造方法が適用さ
れて得られた積層電子部品の用途を説明するためのブリ
ッジ回路1を示す回路図である。
【図2】図1に示したブリッジ回路1と組み合わせて有
利に使用される積層電子部品10が与える等価回路図で
ある。
【図3】図2に示した積層電子部品10の外観を示す平
面図である。
【図4】図3に示した電子部品本体22に備える複数の
機能材料層11〜15をそれぞれ示す平面図である。
【図5】この発明の第1の実施形態を実施するために用
意される機能材料シート28の一部を示す平面図であ
る。
【図6】この発明の第2の実施形態を実施するために用
意される機能材料シート34の一部を示す平面図であ
る。
【図7】この発明の第3の実施形態を実施するために用
意される機能材料シート39の一部を示す平面図であ
る。
【図8】この発明の第4の実施形態を実施して得られる
積層電子部品44が与える等価回路図である。
【図9】図8に示した積層電子部品44の外観を示す平
面図である。
【図10】図9に示した電子部品本体55に備える機能
材料層45〜48をそれぞれ示す平面図である。
【図11】図10に示した機能材料層45〜48を取り
出すために用意される機能材料シート64の一部を示す
平面図である。
【図12】この発明の第5の実施形態によって得られた
積層電子部品71の外観を示す平面図である。
【図13】この発明の第6の実施形態によって得られた
積層電子部品79の外観を示す平面図である。
【符号の説明】
10,44,71,79 積層電子部品 11〜15,45〜48 機能材料層 16,17,49,50,72,73,80,81 主
面 18〜21,51〜54,74〜77,82〜85 側
面 22,55,78,86 電子部品本体 23〜27,56〜63 内部導体 28,34,39,64 機能材料シート 29,30,37,38,42,43,69,70 カ
ット線 31〜33,35,36,40,41,65〜68 導
電膜

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向する2つの主面と前記2つの主面
    間を連結する側面とを有する電子部品本体と、前記電子
    部品本体の前記側面上の異なる位置に形成された複数の
    端子電極とを備え、前記電子部品本体は、前記主面の延
    びる方向に延びかつ積層された複数の機能材料層と、前
    記複数の端子電極に電気的に接続されかつ複数の前記機
    能材料層間の特定の複数の界面に沿ってそれぞれ形成さ
    れた3つ以上の内部導体とを備え、前記3つ以上の内部
    導体は、各々が3種類以上のパターンのいずれかをもっ
    て所定の順序で積層方向に整列している、そのような積
    層電子部品を製造するための方法であって、 複数の機能材料シートを用意する工程と、 前記機能材料シートの各々上に、互いに同じ形成態様を
    もって、前記3種類以上のパターンのすべての内部導体
    を与え得る導電膜を形成する工程と、 前記3種類以上のパターンの内部導体が前記所定の順序
    で積層方向に整列している前記電子部品本体が形成され
    るように、各前記機能材料シートを、その平面的位置を
    変えながら、積み重ね、それによって、積層された複数
    の前記機能材料シートを含むマザー積層体を得る工程
    と、 前記マザー積層体を所定のカット線に沿ってカットし、
    それによって、前記マザー積層体から少なくとも1つの
    前記電子部品本体を取り出す工程と、 前記内部導体に電気的に接続されるように、前記電子部
    品本体の前記側面上の異なる位置に前記複数の端子電極
    を形成する工程とを備える、積層電子部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記導電膜は、前記3種類以上のパター
    ンの内部導体が周期的に複数組配列されるように形成さ
    れ、前記マザー積層体をカットする工程は、前記マザー
    積層体から複数の前記電子部品本体を取り出すように、
    前記マザー積層体をカットする工程を含む、請求項1に
    記載の積層電子部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 相対向する2つの主面と前記2つの主面
    間を連結する側面とを有する電子部品本体と、前記電子
    部品本体の前記側面上の異なる位置に形成された複数の
    端子電極とを備え、前記電子部品本体は、前記主面の延
    びる方向に延びかつ積層された複数の機能材料層と、前
    記複数の端子電極に電気的に接続されかつ複数の前記機
    能材料層間の特定の複数の界面に沿ってそれぞれ形成さ
    れた3つ以上の内部導体とを備え、前記3つ以上の内部
    導体は、各々が3種類以上のパターンのいずれかをもっ
    て所定の順序で積層方向に整列している、そのような積
    層電子部品を製造するための方法であって、 機能材料シートを用意する工程と、 前記機能材料シート上に、前記3種類以上のパターンの
    すべての内部導体を与え得る導電膜を形成する工程と、 前記機能材料シートを所定のカット線に沿ってカット
    し、それによって、前記電子部品本体を構成するための
    複数の前記機能材料層を前記機能材料シートから取り出
    す工程と、 前記複数の機能材料層を所定の順序で積み重ね、それに
    よって、前記3種類以上のパターンの内部導体が前記所
    定の順序で積層方向に整列している前記電子部品本体を
    得る工程と、 前記内部導体に電気的に接続されるように、前記電子部
    品本体の前記側面上の異なる位置に前記複数の端子電極
    を形成する工程とを備える、積層電子部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記機能材料シートを用意する工程は、
    複数の前記機能材料シートを用意する工程を備え、前記
    機能材料シートをカットする工程は、複数の前記機能材
    料シートをそれぞれカットし、それによって、前記電子
    部品本体を構成するための各前記機能材料層を各前記機
    能材料シートからそれぞれ取り出す工程を備える、請求
    項3に記載の積層電子部品の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記機能材料シートをカットする工程
    は、前記機能材料シートを複数の異なる位置でカット
    し、それによって、前記電子部品本体を構成するための
    複数の前記機能材料層を1つの前記機能材料シートから
    取り出す工程を備える、請求項3に記載の積層電子部品
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記導電膜は、前記カット線を跨がって
    延びるように形成されているものを含む、請求項1ない
    し5のいずれかに記載の積層電子部品の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記導電膜は、前記カット線を介して各
    側に、互いに異なる種類のパターンの前記内部導体をそ
    れぞれ与えるものを含む、請求項6に記載の積層電子部
    品の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記電子部品本体に備える前記内部導体
    の積層方向に隣り合うものの各組は、互いに異なる種類
    のパターンを有しかつ前記機能材料層の特定のものを介
    して互いに対向することによって1つの機能素子を構成
    し、 前記端子電極の数は、3以上であり、 前記端子電極のうちの2個を1組とする各組の端子電極
    の間に各前記機能素子がそれぞれ取り出されるように、
    前記内部導体が前記端子電極に接続されている、請求項
    1ないし7のいずれかに記載の積層電子部品の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記機能材料層は誘電体層であり、前記
    機能素子はコンデンサ素子である、請求項8に記載の積
    層電子部品の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記機能材料シートは、セラミックグ
    リーンシートであり、前記電子部品本体を焼成する工程
    をさらに備える、請求項1ないし9のいずれかに記載の
    積層電子部品の製造方法。
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