JP2000038192A - ばら物運搬船の自動荷役設備 - Google Patents
ばら物運搬船の自動荷役設備Info
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- JP2000038192A JP2000038192A JP10225407A JP22540798A JP2000038192A JP 2000038192 A JP2000038192 A JP 2000038192A JP 10225407 A JP10225407 A JP 10225407A JP 22540798 A JP22540798 A JP 22540798A JP 2000038192 A JP2000038192 A JP 2000038192A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ばら物を陸揚げする自動荷役設備を構造簡
単、保守容易でばら物の種類、状態を問わず連続的に能
率よく陸揚げできるとともに、積載能力を低下させない
ものとする。 【解決手段】 貨物倉9,10の底からばら物を払出機
12により強制的に取り出して船底に沿った第一コンベ
ヤ21に載せ、第二コンベヤ24で上甲板上方へ送って
第三コンベヤで埠頭に陸揚げする。第一コンベヤ21の
ベルト22を延長して第二コンベヤ24の搬送ベルト2
5としてばら物の移しかえをなくし、且つ傾斜部分27
に押えベルト29を沿わせて急傾斜経路をすべり落とす
ことなく封入状態で搬送するようにした。
単、保守容易でばら物の種類、状態を問わず連続的に能
率よく陸揚げできるとともに、積載能力を低下させない
ものとする。 【解決手段】 貨物倉9,10の底からばら物を払出機
12により強制的に取り出して船底に沿った第一コンベ
ヤ21に載せ、第二コンベヤ24で上甲板上方へ送って
第三コンベヤで埠頭に陸揚げする。第一コンベヤ21の
ベルト22を延長して第二コンベヤ24の搬送ベルト2
5としてばら物の移しかえをなくし、且つ傾斜部分27
に押えベルト29を沿わせて急傾斜経路をすべり落とす
ことなく封入状態で搬送するようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は貨物倉に積み込んだ
不定形固体貨物であるばら物を埠頭に陸揚げする自動荷
役設備、詳しくはばら物運搬船に積載能力を低下させる
ことなく設置されてばら物の種類、状態を問わず円滑に
陸揚げすることができる構造簡単な自動荷役設備に関す
るものである。
不定形固体貨物であるばら物を埠頭に陸揚げする自動荷
役設備、詳しくはばら物運搬船に積載能力を低下させる
ことなく設置されてばら物の種類、状態を問わず円滑に
陸揚げすることができる構造簡単な自動荷役設備に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】鉱石、石炭、石灰石、木材チップ、穀
物、セメントなどの小塊、粒体、粉体からなる不定形固
体貨物、即ちばら物を海上輸送するばら物運搬船の内
で、主に沿海区域を航行するものは荷役設備が不完全な
埠頭に接岸して荷揚げしなければならないことが多い。
そのために、貨物倉に積み込まれているばら物を陸揚げ
する自動荷役設備をばら物運搬船に具えさせることが普
通に行なわれている。
物、セメントなどの小塊、粒体、粉体からなる不定形固
体貨物、即ちばら物を海上輸送するばら物運搬船の内
で、主に沿海区域を航行するものは荷役設備が不完全な
埠頭に接岸して荷揚げしなければならないことが多い。
そのために、貨物倉に積み込まれているばら物を陸揚げ
する自動荷役設備をばら物運搬船に具えさせることが普
通に行なわれている。
【0003】図5および図6は前記のばら物運搬船を概
略的に示した図であって、船体71の船首近くから船尾
近くに亘って延びる船倉72の内部に、図5のものにあ
っては隔壁によって互いに区画された複数の貨物倉73
が、また図6のものにあっては単一の貨物倉73が設け
られている。これらの貨物倉73に積み込まれているば
ら物は底から取り出され、船底に沿って船体長手方向へ
延びる第一コンベヤ74によって船首側または船尾側へ
送られ、次に船底附近から第二コンベヤ75によって上
甲板へ向かって送られ、更に上甲板の上に起伏・旋回可
能に装備したブーム78に設置されている第三コンベヤ
76によって埠頭の所定個所に陸揚げされる。
略的に示した図であって、船体71の船首近くから船尾
近くに亘って延びる船倉72の内部に、図5のものにあ
っては隔壁によって互いに区画された複数の貨物倉73
が、また図6のものにあっては単一の貨物倉73が設け
られている。これらの貨物倉73に積み込まれているば
ら物は底から取り出され、船底に沿って船体長手方向へ
延びる第一コンベヤ74によって船首側または船尾側へ
送られ、次に船底附近から第二コンベヤ75によって上
甲板へ向かって送られ、更に上甲板の上に起伏・旋回可
能に装備したブーム78に設置されている第三コンベヤ
76によって埠頭の所定個所に陸揚げされる。
【0004】図5に示されている自動荷役設備は第一コ
ンベヤ74と第二コンベヤ75とを連続した一つのベル
トコンベヤで形成し、第二コンベヤ75はばら物がすべ
り戻らない程度の緩傾斜で船底附近から船尾の上甲板附
近に向かって延在させている。尚、このものは第二コン
ベヤ75から第三コンベヤ76にばら物を受け渡すため
の第四コンベヤ77を具えさせている。そして、各貨物
倉73の底にはそれぞれ多数のホッパ状排出口79が設
けられていて、これを適宜に開閉するとともに必要に応
じて振動を加えることによりばら物を自然または強制落
下させて取り出すものであって、このような自動荷役設
備の一例が実開昭61−174397号公報に記載され
ている。
ンベヤ74と第二コンベヤ75とを連続した一つのベル
トコンベヤで形成し、第二コンベヤ75はばら物がすべ
り戻らない程度の緩傾斜で船底附近から船尾の上甲板附
近に向かって延在させている。尚、このものは第二コン
ベヤ75から第三コンベヤ76にばら物を受け渡すため
の第四コンベヤ77を具えさせている。そして、各貨物
倉73の底にはそれぞれ多数のホッパ状排出口79が設
けられていて、これを適宜に開閉するとともに必要に応
じて振動を加えることによりばら物を自然または強制落
下させて取り出すものであって、このような自動荷役設
備の一例が実開昭61−174397号公報に記載され
ている。
【0005】図6に示されている自動荷役設備は第二コ
ンベヤ75を船首部分に設置した垂直ベルトコンベヤと
し、ばら物を挟み封入して船底附近から上甲板の上に送
る二つのベルトコンベヤの一方を第一コンベヤ74を延
長させて形成したものである。そして、貨物倉73の底
を船体長手方向へ長いホッパ形状とし、その底面に沿っ
て払出機80を船体長手方向へ往復走行させながらその
回転羽根81によってばら物を回転中心部へ掻き寄せ、
底面のスリット状の排出口82から落下させて取り出す
ものであって、このような自動荷役設備の一例が実開平
2−33196号公報に記載されている。
ンベヤ75を船首部分に設置した垂直ベルトコンベヤと
し、ばら物を挟み封入して船底附近から上甲板の上に送
る二つのベルトコンベヤの一方を第一コンベヤ74を延
長させて形成したものである。そして、貨物倉73の底
を船体長手方向へ長いホッパ形状とし、その底面に沿っ
て払出機80を船体長手方向へ往復走行させながらその
回転羽根81によってばら物を回転中心部へ掻き寄せ、
底面のスリット状の排出口82から落下させて取り出す
ものであって、このような自動荷役設備の一例が実開平
2−33196号公報に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記図5に示した自動
荷役設備の第二コンベヤ75は、ばら物を乗せてすべり
戻すことなく上甲板の附近まで運搬するためかなりの緩
傾斜とする必要があり、高低差に対して水平距離が著し
く大きくなって船尾に近い貨物倉73の底を傾斜に合わ
せて次第に高くしなければならない。このため、貨物倉
73の全容量が小さくなって積載能力が低下することを
避けられない。
荷役設備の第二コンベヤ75は、ばら物を乗せてすべり
戻すことなく上甲板の附近まで運搬するためかなりの緩
傾斜とする必要があり、高低差に対して水平距離が著し
く大きくなって船尾に近い貨物倉73の底を傾斜に合わ
せて次第に高くしなければならない。このため、貨物倉
73の全容量が小さくなって積載能力が低下することを
避けられない。
【0007】一方、前記図6に示した自動荷役設備の第
二コンベヤ75は積載能力を低下させることなく設置す
ることができる。しかし、この第二コンベヤ75を形成
している垂直ベルトコンベヤはばら物を挟み込んだ二つ
のコンベヤベルトの両側端縁部を封入ばら物の重量や圧
力で開かないように多数のローラで押え閉じ合わせてお
かなければならず、全体の構造が複雑であるとともに駆
動に大動力を必要とする。加えて、ばら物がコンベヤベ
ルトに付着しにくい粉体や水分の少ないものである場合
は鉛直上方へ連行されにくく、下部に溜って運搬が困難
であるばかりか、入口でばら物が溢れて周囲にこぼれる
心配があり、運搬可能なばら物が限定されるという問題
がある。
二コンベヤ75は積載能力を低下させることなく設置す
ることができる。しかし、この第二コンベヤ75を形成
している垂直ベルトコンベヤはばら物を挟み込んだ二つ
のコンベヤベルトの両側端縁部を封入ばら物の重量や圧
力で開かないように多数のローラで押え閉じ合わせてお
かなければならず、全体の構造が複雑であるとともに駆
動に大動力を必要とする。加えて、ばら物がコンベヤベ
ルトに付着しにくい粉体や水分の少ないものである場合
は鉛直上方へ連行されにくく、下部に溜って運搬が困難
であるばかりか、入口でばら物が溢れて周囲にこぼれる
心配があり、運搬可能なばら物が限定されるという問題
がある。
【0008】本発明は貨物倉の底から払出機によって取
り出し船首側または船尾側の船底附近に送ったばら物を
陸揚げのため上甲板へ向かって運搬する第二コンベヤが
もっている、積載能力を低下する、或いは構造複雑であ
るとともに運搬可能なばら物が限定される、という不都
合を伴わずに能率のよい陸揚げ作業ができる自動荷役設
備をばら物運搬船に具えさせることを課題としている。
り出し船首側または船尾側の船底附近に送ったばら物を
陸揚げのため上甲板へ向かって運搬する第二コンベヤが
もっている、積載能力を低下する、或いは構造複雑であ
るとともに運搬可能なばら物が限定される、という不都
合を伴わずに能率のよい陸揚げ作業ができる自動荷役設
備をばら物運搬船に具えさせることを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、前記課題を解決す
るために、本発明は第一および第二コンベヤをベルトコ
ンベヤとし、第二コンベヤは貨物倉の前方または後方に
位置して船底附近から上甲板へ向かって延びる傾斜部分
を有しばら物を載せる搬送ベルトと、この搬送ベルトと
協働して傾斜部分でばら物を挟み込む押えベルトとから
なるものであって、搬送ベルトを第一コンベヤのベルト
を上甲板へ向かって延在させて形成したものとした。
るために、本発明は第一および第二コンベヤをベルトコ
ンベヤとし、第二コンベヤは貨物倉の前方または後方に
位置して船底附近から上甲板へ向かって延びる傾斜部分
を有しばら物を載せる搬送ベルトと、この搬送ベルトと
協働して傾斜部分でばら物を挟み込む押えベルトとから
なるものであって、搬送ベルトを第一コンベヤのベルト
を上甲板へ向かって延在させて形成したものとした。
【0010】このように、傾斜部分でばら物を二つのベ
ルトの間に挟み込ませることにより急傾斜化が可能とな
り、貨物倉の容積を縮小することなく設置できる。ま
た、ばら物がすべり落ちたりこぼれたりしない程度に挟
み込めばよいことと、第一コンベヤのベルトを延長して
搬送ベルトとしたこととによって全体の構造が簡単なも
のとなる。更に、貨物倉のばら物を払出機によって取り
出すことと相俟ってばら物の種類、状態を問わず円滑且
つ連続的に能率よく陸揚げさせることが可能となった。
ルトの間に挟み込ませることにより急傾斜化が可能とな
り、貨物倉の容積を縮小することなく設置できる。ま
た、ばら物がすべり落ちたりこぼれたりしない程度に挟
み込めばよいことと、第一コンベヤのベルトを延長して
搬送ベルトとしたこととによって全体の構造が簡単なも
のとなる。更に、貨物倉のばら物を払出機によって取り
出すことと相俟ってばら物の種類、状態を問わず円滑且
つ連続的に能率よく陸揚げさせることが可能となった。
【0011】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明すると、図1は本発明の自動荷役設備を具えた
ばら物運搬船を概略的に示した断面図であって、船体1
の船首近くから船尾近くに亘って延びる船倉2の内部
に、前後両端部およびそれらの中間部に設けた隔壁3,
4,5と更にこれらの中間部に設けた仕切壁6,7とに
よって前後四室に区画された二つの貨物倉9,10が船
体中央に設けた船体長手方向へ延びる中央隔壁8によっ
て左右に分割されて設けられている。
態を説明すると、図1は本発明の自動荷役設備を具えた
ばら物運搬船を概略的に示した断面図であって、船体1
の船首近くから船尾近くに亘って延びる船倉2の内部
に、前後両端部およびそれらの中間部に設けた隔壁3,
4,5と更にこれらの中間部に設けた仕切壁6,7とに
よって前後四室に区画された二つの貨物倉9,10が船
体中央に設けた船体長手方向へ延びる中央隔壁8によっ
て左右に分割されて設けられている。
【0012】これらの貨物倉9,10は底壁がホッパ形
状とされ、それらの下端部全長に亘って船体長手方向へ
往復走行する払出機12が配備されているとともに、底
壁下方に船体長手方向へ延びるベルトコンベヤからなる
第一コンベヤ21が敷設されている。
状とされ、それらの下端部全長に亘って船体長手方向へ
往復走行する払出機12が配備されているとともに、底
壁下方に船体長手方向へ延びるベルトコンベヤからなる
第一コンベヤ21が敷設されている。
【0013】払出機12は前記実開平2−33196号
公報その他に記載されている広く知られた機械であり、
貨物倉9,10の内部に貫通架設した頂部三角状山形の
カバー体14の中を往復走行しながら下方へ突出した回
転羽根13を底壁の平坦な底面15の上で回転させるこ
とにより、貨物倉9,10に積み込まれているばら物を
最下層のものから順次回転中心部へ掻き寄せ、底面15
に設けられているスリット状の排出口からその下方に敷
設されている第一コンベヤ21のベルト22の上に落下
させるものである。
公報その他に記載されている広く知られた機械であり、
貨物倉9,10の内部に貫通架設した頂部三角状山形の
カバー体14の中を往復走行しながら下方へ突出した回
転羽根13を底壁の平坦な底面15の上で回転させるこ
とにより、貨物倉9,10に積み込まれているばら物を
最下層のものから順次回転中心部へ掻き寄せ、底面15
に設けられているスリット状の排出口からその下方に敷
設されている第一コンベヤ21のベルト22の上に落下
させるものである。
【0014】このような払出機12は、回転羽根13が
ばら物の層に食い込んで強制的に掻き取り、回転中心部
へと強制的に誘導するものであるため、回転羽根13を
連続回転させることにより貨物倉9,10からばら物を
その種類、状態を問わずほぼ一定量ずつ連続的に取り出
すことができ、陸揚げ作業の能率向上に役立つ。
ばら物の層に食い込んで強制的に掻き取り、回転中心部
へと強制的に誘導するものであるため、回転羽根13を
連続回転させることにより貨物倉9,10からばら物を
その種類、状態を問わずほぼ一定量ずつ連続的に取り出
すことができ、陸揚げ作業の能率向上に役立つ。
【0015】第一コンベヤ21は各貨物倉9,10に対
応してそれらの列の船首側前方から船尾側後方に亘って
隔壁3,4,5を貫通して船底に沿い敷設されており、
払出機12によって取り出されたばら物を船尾側後方へ
送る。
応してそれらの列の船首側前方から船尾側後方に亘って
隔壁3,4,5を貫通して船底に沿い敷設されており、
払出機12によって取り出されたばら物を船尾側後方へ
送る。
【0016】図1,図2および図3を参照して、隔壁5
の後方に形成されている船倉2の船尾側空間には、船底
附近から上甲板の上方へ達する二つの互いに平行とされ
たダクト23が傾斜縦断しており、各第一コンベヤ21
のベルト22は隔壁5を貫通して各ダクト23の内部上
端まで延長形成されている。
の後方に形成されている船倉2の船尾側空間には、船底
附近から上甲板の上方へ達する二つの互いに平行とされ
たダクト23が傾斜縦断しており、各第一コンベヤ21
のベルト22は隔壁5を貫通して各ダクト23の内部上
端まで延長形成されている。
【0017】第二コンベヤ24はダクト23の内部に敷
設されており、ベルト22のダクト23の内部に延在す
る部分は第二コンベヤ24の搬送ベルト25を形成して
いる。また、ダクト23の内部には無端の押えベルト2
9が敷設されている。この押えベルト29は搬送ベルト
25のほぼ水平の入口端部26から傾斜部分27に移行
する部位と傾斜部分27の上端の反転個所である送出端
部28の前方部位との間で搬送ベルト25に沿って延び
ており、殊に傾斜部分27においてばら物を挟み込んで
搬送ベルト25と一体走行するようにその上面に向かい
合わせられており、この向かい合わせ部分はばら物の押
え部分30を形成している。
設されており、ベルト22のダクト23の内部に延在す
る部分は第二コンベヤ24の搬送ベルト25を形成して
いる。また、ダクト23の内部には無端の押えベルト2
9が敷設されている。この押えベルト29は搬送ベルト
25のほぼ水平の入口端部26から傾斜部分27に移行
する部位と傾斜部分27の上端の反転個所である送出端
部28の前方部位との間で搬送ベルト25に沿って延び
ており、殊に傾斜部分27においてばら物を挟み込んで
搬送ベルト25と一体走行するようにその上面に向かい
合わせられており、この向かい合わせ部分はばら物の押
え部分30を形成している。
【0018】第二コンベヤ24を形成する搬送ベルト2
5は送入端部26から送出端部28に至る送り経路でキ
ャリヤローラ31に支えられ、送出端部28のヘッドプ
ーリイ32で反転した後の戻り経路でリターンローラ3
3に支えられている。一方、押えベルト29はヘッドプ
ーリイ34とテールプーリイ35との間でキャリヤロー
ラ36およびリターンローラ37に支えられている。
5は送入端部26から送出端部28に至る送り経路でキ
ャリヤローラ31に支えられ、送出端部28のヘッドプ
ーリイ32で反転した後の戻り経路でリターンローラ3
3に支えられている。一方、押えベルト29はヘッドプ
ーリイ34とテールプーリイ35との間でキャリヤロー
ラ36およびリターンローラ37に支えられている。
【0019】また、搬送ベルト25の傾斜部分27と押
えベルト29の押え部分30とは、それらの両側端縁部
が互いに重ね合わせられて押えローラ38により隙間を
生じないようにされている。
えベルト29の押え部分30とは、それらの両側端縁部
が互いに重ね合わせられて押えローラ38により隙間を
生じないようにされている。
【0020】図示実施の形態では、図4を参照して搬送
ベルト25をトラフ形状とするため、キャリヤローラ3
1をベルト中央部を支える中央ローラ31aとベルト両
側部を支える傾斜ローラ31bとからなるものとしてい
ることを利用し、押えベルト29の両側端縁部の上面に
押えローラ38を圧接させた。
ベルト25をトラフ形状とするため、キャリヤローラ3
1をベルト中央部を支える中央ローラ31aとベルト両
側部を支える傾斜ローラ31bとからなるものとしてい
ることを利用し、押えベルト29の両側端縁部の上面に
押えローラ38を圧接させた。
【0021】押えローラ38は傾斜ローラ31bとほぼ
平行であり、且つキャリヤローラ31と交互じぐざぐに
配置されている。このことにより、傾斜部分27と押え
部分30とは送入端部26および送出端部28へ向かっ
て開口した扁平トンネル状の封入空間39を形成し、第
一コンベヤ21からそのまま受け取ったばら物を封入状
態で上甲板の上方へ搬送し、送出端部28でダクト23
の上端に形成されているシュート40に放出する。
平行であり、且つキャリヤローラ31と交互じぐざぐに
配置されている。このことにより、傾斜部分27と押え
部分30とは送入端部26および送出端部28へ向かっ
て開口した扁平トンネル状の封入空間39を形成し、第
一コンベヤ21からそのまま受け取ったばら物を封入状
態で上甲板の上方へ搬送し、送出端部28でダクト23
の上端に形成されているシュート40に放出する。
【0022】第二コンベヤ24の傾斜部分27の傾斜角
度は、送入端部26と送出端部28との高低差および水
平距離によって決定されるものであり、搬送ベルト25
のみではばら物がすべり落ちる最大角度以上の傾斜角
度、一般には20度以上であって90度に至らない角度
とされる。
度は、送入端部26と送出端部28との高低差および水
平距離によって決定されるものであり、搬送ベルト25
のみではばら物がすべり落ちる最大角度以上の傾斜角
度、一般には20度以上であって90度に至らない角度
とされる。
【0023】そして、このような傾斜部分27を具えた
第二コンベヤ24は、ばら物を鉛直に搬送する垂直ベル
トコンベヤに比べて機長が短かく、且つ封入したばら物
の重量や圧力が分力されるため傾斜部分27と押え部分
30とを押し拡げようとする力が小さく、キャリヤロー
ラ31および押えローラ38の設置間隔を大きくしても
ばら物をこぼさずに搬送することができる。加えて、ば
ら物がベルトに付着しにくい粉体や水分の少ないもので
あっても傾斜部分27で押えベルト29により挟み込ま
れているため連行されやすく、入口端部26に溜って溢
れこぼれるという不都合を生じさせない。更に、第一コ
ンベヤ21のベルト22と第二コンベヤ24の搬送ベル
ト25とを同じベルトとしたため、第一コンベヤ21の
ばら物がそのまま第二コンベヤ24に移行し、受け渡し
の際に周囲にこぼす心配が解消される。
第二コンベヤ24は、ばら物を鉛直に搬送する垂直ベル
トコンベヤに比べて機長が短かく、且つ封入したばら物
の重量や圧力が分力されるため傾斜部分27と押え部分
30とを押し拡げようとする力が小さく、キャリヤロー
ラ31および押えローラ38の設置間隔を大きくしても
ばら物をこぼさずに搬送することができる。加えて、ば
ら物がベルトに付着しにくい粉体や水分の少ないもので
あっても傾斜部分27で押えベルト29により挟み込ま
れているため連行されやすく、入口端部26に溜って溢
れこぼれるという不都合を生じさせない。更に、第一コ
ンベヤ21のベルト22と第二コンベヤ24の搬送ベル
ト25とを同じベルトとしたため、第一コンベヤ21の
ばら物がそのまま第二コンベヤ24に移行し、受け渡し
の際に周囲にこぼす心配が解消される。
【0024】更に、第二コンベヤ24を急傾斜とするこ
とが可能であることにより、水平距離を短かくして貨物
倉9,10の容積を確保し積載能力を低下させることな
く設置することができる。
とが可能であることにより、水平距離を短かくして貨物
倉9,10の容積を確保し積載能力を低下させることな
く設置することができる。
【0025】更にまた、ばら物は第一コンベヤ21から
第二コンベヤ24にそのまま移しかえられこぼれる心配
がないこと、第二コンベヤ24はローラ数を少なくして
保守の簡単化を計れること、によって第二コンベヤ24
を設置する船倉空間を狭くでき、或いは点検作業に必要
な空間を残して乗員居住室、機関室などを設置すること
ができる。
第二コンベヤ24にそのまま移しかえられこぼれる心配
がないこと、第二コンベヤ24はローラ数を少なくして
保守の簡単化を計れること、によって第二コンベヤ24
を設置する船倉空間を狭くでき、或いは点検作業に必要
な空間を残して乗員居住室、機関室などを設置すること
ができる。
【0026】次に、二つのダクト23の上端に設けたシ
ュート40が上甲板の上に船体横断方向へ構築されたハ
ウジング41の内部に両端部で開口しているとともに、
このハウジング41の中央部に船首へ向かって延びるダ
クト42が連設されている。ハウジング41にはシュー
ト40の下方から中央部に亘って延びるベルトコンベヤ
からなる二台の配向コンベヤ49,50が内蔵設置さ
れ、ダクト42にはベルトコンベヤからなる第四コンベ
ヤ44が送入端を配向コンベヤ49,50の送出端下方
に位置させて内蔵設置されている。また、上甲板の上に
ブーム45が起伏および旋回可能に片持ち状態で設置さ
れており、このブーム45に設けたフード46にベルト
コンベヤからなる第三コンベヤ48が内蔵設置されてい
る。
ュート40が上甲板の上に船体横断方向へ構築されたハ
ウジング41の内部に両端部で開口しているとともに、
このハウジング41の中央部に船首へ向かって延びるダ
クト42が連設されている。ハウジング41にはシュー
ト40の下方から中央部に亘って延びるベルトコンベヤ
からなる二台の配向コンベヤ49,50が内蔵設置さ
れ、ダクト42にはベルトコンベヤからなる第四コンベ
ヤ44が送入端を配向コンベヤ49,50の送出端下方
に位置させて内蔵設置されている。また、上甲板の上に
ブーム45が起伏および旋回可能に片持ち状態で設置さ
れており、このブーム45に設けたフード46にベルト
コンベヤからなる第三コンベヤ48が内蔵設置されてい
る。
【0027】第二コンベヤ24の各送出端部28から放
出されたばら物はシュート40を通って配向コンベヤ4
9,50の送入端に落下し、中央部に送られて中継ぎ用
の第四コンベヤ44の送入端に落下し一つにまとめられ
る。次に、送出端でダクト42の先端に形成したシュー
ト43へ放出されてブーム45の基端に位置する第三コ
ンベヤ48の送入端に落下する。そして、ばら物は第三
コンベヤ48の送出端でフード46の先端に形成したシ
ュート47へ放出され、埠頭の所定個所に設置されてい
るホッパに投入されることによって陸揚げを完了する。
出されたばら物はシュート40を通って配向コンベヤ4
9,50の送入端に落下し、中央部に送られて中継ぎ用
の第四コンベヤ44の送入端に落下し一つにまとめられ
る。次に、送出端でダクト42の先端に形成したシュー
ト43へ放出されてブーム45の基端に位置する第三コ
ンベヤ48の送入端に落下する。そして、ばら物は第三
コンベヤ48の送出端でフード46の先端に形成したシ
ュート47へ放出され、埠頭の所定個所に設置されてい
るホッパに投入されることによって陸揚げを完了する。
【0028】尚、船体1に対する各コンベヤ21,2
4,48,49,50のレイアウト、殊に第三コンベヤ
48の設置位置によって第四コンベヤ44を用いること
なく配向コンベヤ49,50から第三コンベヤ48に直
接移しかえることがある。また、貨物倉9,10を船体
長手方向へ左右二列でなく単列としたものにあっては、
単列とした第一コンベヤ21、第二コンベヤ24から送
られてくるばら物をそのまま或いは第四コンベヤ44を
介して第三コンベヤ48に移しかえるようにする。
4,48,49,50のレイアウト、殊に第三コンベヤ
48の設置位置によって第四コンベヤ44を用いること
なく配向コンベヤ49,50から第三コンベヤ48に直
接移しかえることがある。また、貨物倉9,10を船体
長手方向へ左右二列でなく単列としたものにあっては、
単列とした第一コンベヤ21、第二コンベヤ24から送
られてくるばら物をそのまま或いは第四コンベヤ44を
介して第三コンベヤ48に移しかえるようにする。
【0029】
【発明の効果】以上のように、貨物倉に積み込まれてい
るばら物の底の部分で往復走行する払出機により強制的
に取り出し、船底に沿った第一コンベヤおよびこれと連
続した第二コンベヤによって移しかえなしに上甲板の上
方へ搬送し、次で第三コンベヤにより埠頭の所定個所に
陸揚げするものとし、殊に第二コンベヤを搬送ベルトと
押えベルトとによる封入状態でばら物を傾斜経路に沿い
搬送するものとした本発明によると、積載能力を低下さ
せることなく設置できるとともに構造が簡単且つ保守が
容易であり、またばら物の種類、状態を問わず連続的に
取り出して搬送し能率のよい陸揚げ作業を行なうことが
できるものである。
るばら物の底の部分で往復走行する払出機により強制的
に取り出し、船底に沿った第一コンベヤおよびこれと連
続した第二コンベヤによって移しかえなしに上甲板の上
方へ搬送し、次で第三コンベヤにより埠頭の所定個所に
陸揚げするものとし、殊に第二コンベヤを搬送ベルトと
押えベルトとによる封入状態でばら物を傾斜経路に沿い
搬送するものとした本発明によると、積載能力を低下さ
せることなく設置できるとともに構造が簡単且つ保守が
容易であり、またばら物の種類、状態を問わず連続的に
取り出して搬送し能率のよい陸揚げ作業を行なうことが
できるものである。
【図1】本発明の実施の形態を示す断面概略図。
【図2】図1の形態の平面概略図。
【図3】図1の拡大部分図。
【図4】図3のA−A線に沿う拡大断面図。
【図5】従来例の断面概略図。
【図6】別の従来例の断面概略図。
1 船体, 9,10 貨物倉, 12 払出機, 1
3 回転羽根, 15底面, 21 第一コンベヤ,
22 ベルト, 24 第二コンベヤ, 25 搬送ベ
ルト, 27 傾斜部分, 29 押えベルト, 48
第三コンベヤ,
3 回転羽根, 15底面, 21 第一コンベヤ,
22 ベルト, 24 第二コンベヤ, 25 搬送ベ
ルト, 27 傾斜部分, 29 押えベルト, 48
第三コンベヤ,
Claims (1)
- 【請求項1】 船体内の貨物倉に積み込まれているばら
物を掻き取る回転羽根を有し前記貨物倉の底面に沿って
船体長手方向へ往復走行する払出機と、前記払出機によ
って前記貨物倉の底から取り出されたばら物を船底に沿
って船首側または船尾側へ送る第一コンベヤと、これよ
り受け取ったばら物を上甲板へ向かって送る第二コンベ
ヤと、更にこれより受け取ったばら物を埠頭の所定個所
へ送る第三コンベヤとを有しているばら物運搬船の自動
荷役設備において、 前記第一コンベヤおよび第二コンベヤはベルトコンベヤ
であり、 前記第二コンベヤは前記貨物倉の前方または後方に位置
して船底附近から上甲板へ向かって延びる傾斜部分を有
しばら物を載せる搬送ベルトと、前記搬送ベルトと協働
して前記傾斜部分でばら物を挟み込む押えベルトとから
なり、 前記搬送ベルトは前記第一コンベヤのベルトを前記上甲
板へ向かって延在させることによって形成されている、 ことを特徴とする自動荷役設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10225407A JP2000038192A (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | ばら物運搬船の自動荷役設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10225407A JP2000038192A (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | ばら物運搬船の自動荷役設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000038192A true JP2000038192A (ja) | 2000-02-08 |
Family
ID=16828893
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10225407A Pending JP2000038192A (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | ばら物運搬船の自動荷役設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000038192A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002029491A (ja) * | 2000-07-17 | 2002-01-29 | Mitsui Miike Mach Co Ltd | ばら物運搬船 |
CN114987695A (zh) * | 2022-07-26 | 2022-09-02 | 唐山晨曦机械制造有限公司 | 自卸式散状物料运输船 |
-
1998
- 1998-07-24 JP JP10225407A patent/JP2000038192A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002029491A (ja) * | 2000-07-17 | 2002-01-29 | Mitsui Miike Mach Co Ltd | ばら物運搬船 |
JP4517322B2 (ja) * | 2000-07-17 | 2010-08-04 | 株式会社三井三池製作所 | ばら物運搬船 |
CN114987695A (zh) * | 2022-07-26 | 2022-09-02 | 唐山晨曦机械制造有限公司 | 自卸式散状物料运输船 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050722 |
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A02 | Decision of refusal |
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