JP2000032987A - Dna - Google Patents
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- JP2000032987A JP2000032987A JP10201651A JP20165198A JP2000032987A JP 2000032987 A JP2000032987 A JP 2000032987A JP 10201651 A JP10201651 A JP 10201651A JP 20165198 A JP20165198 A JP 20165198A JP 2000032987 A JP2000032987 A JP 2000032987A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dna
- peptide
- gene
- vector
- recombinant dna
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 ペプチドを大量にかつ経済的に生産するた
め、さらに遺伝子治療に有用な、選択的に特定の臓器あ
るいは組織において強力なプロモーター活性を有するD
NAを提供する。 【解決手段】 配列表の配列番号1で表わされるDN
A、その一部分、配列表の配列番号1で表わされるDN
AにハイブリダイズするDNAおよびハイブリダイズす
るDNAの一部分。
め、さらに遺伝子治療に有用な、選択的に特定の臓器あ
るいは組織において強力なプロモーター活性を有するD
NAを提供する。 【解決手段】 配列表の配列番号1で表わされるDN
A、その一部分、配列表の配列番号1で表わされるDN
AにハイブリダイズするDNAおよびハイブリダイズす
るDNAの一部分。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遺伝子発現を目的と
して、転写効率が高く(強力な遺伝子発現能を有し)、
かつ選択的に特定の臓器あるいは組織においてプロモー
ター活性を示すDNAに関する。
して、転写効率が高く(強力な遺伝子発現能を有し)、
かつ選択的に特定の臓器あるいは組織においてプロモー
ター活性を示すDNAに関する。
【0002】
【従来の技術】プロモーターとは、DNAを鋳型にして
mRNAの転写を開始するDNA上の特定塩基配列とし
て知られている。また、mRNAの合成酵素であるRN
Aポリメラーゼは、プロモーターを認識してmRNAの
合成をおこなう。プロモーターは転写の効率を決定して
おり、強いプロモーターの下流にある遺伝子のmRNA
は大量に合成され、その結果、その遺伝子の遺伝子産物
も大量に生産される。
mRNAの転写を開始するDNA上の特定塩基配列とし
て知られている。また、mRNAの合成酵素であるRN
Aポリメラーゼは、プロモーターを認識してmRNAの
合成をおこなう。プロモーターは転写の効率を決定して
おり、強いプロモーターの下流にある遺伝子のmRNA
は大量に合成され、その結果、その遺伝子の遺伝子産物
も大量に生産される。
【0003】したがって、強力な活性を有するプロモー
ターを利用することは、遺伝子工学的手法によりペプチ
ドを大量にかつ経済的に生産するのに適している。さら
に、選択的に特定の臓器あるいは組織において活性を示
すプロモーターを利用することで、特定の臓器あるいは
組織においてペプチドを生産することができ、経済的で
ある。
ターを利用することは、遺伝子工学的手法によりペプチ
ドを大量にかつ経済的に生産するのに適している。さら
に、選択的に特定の臓器あるいは組織において活性を示
すプロモーターを利用することで、特定の臓器あるいは
組織においてペプチドを生産することができ、経済的で
ある。
【0004】また、選択的に特定の臓器あるいは組織に
おいて活性を示すプロモーターは、遺伝的に特定の臓器
あるいは組織において生理活性物質が全く産生されな
い、もしくは産生されても、その産生が異常に低い遺伝
病の治療や腫瘍、がん等の治療に効果的に利用できるな
どの面から、遺伝子治療においても効果が期待される。
おいて活性を示すプロモーターは、遺伝的に特定の臓器
あるいは組織において生理活性物質が全く産生されな
い、もしくは産生されても、その産生が異常に低い遺伝
病の治療や腫瘍、がん等の治療に効果的に利用できるな
どの面から、遺伝子治療においても効果が期待される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ペプ
チドを大量にかつ経済的に生産するため、さらに遺伝子
治療に有用な、選択的に特定の臓器あるいは組織におい
て強力なプロモーター活性を有するDNAを提供するこ
とである。
チドを大量にかつ経済的に生産するため、さらに遺伝子
治療に有用な、選択的に特定の臓器あるいは組織におい
て強力なプロモーター活性を有するDNAを提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、あるDNAが選択
的に特定の臓器あるいは組織において強力なプロモータ
ー活性を有することを見いだした。
を解決するために鋭意検討した結果、あるDNAが選択
的に特定の臓器あるいは組織において強力なプロモータ
ー活性を有することを見いだした。
【0007】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明は配列表の配列
番号1で表わされるDNAに関する。以下に、本発明に
ついて説明する。
番号1で表わされるDNAに関する。以下に、本発明に
ついて説明する。
【0008】本発明の配列表の配列番号1で表わされる
DNAは、マウスの胚性幹細胞の染色体から遺伝子工学
的手法により分離されたものである。本発明者らは、こ
のDNAが選択的に神経細胞、さらには脳においてプロ
モーター活性を有することを見いだした。プロモーター
活性を有するDNAの探索は、構造遺伝子の適当な領域
を解析する方法、転写因子結合DNA断片をプローブと
する方法、DNA断片をランダムに解析する方法により
行われる。
DNAは、マウスの胚性幹細胞の染色体から遺伝子工学
的手法により分離されたものである。本発明者らは、こ
のDNAが選択的に神経細胞、さらには脳においてプロ
モーター活性を有することを見いだした。プロモーター
活性を有するDNAの探索は、構造遺伝子の適当な領域
を解析する方法、転写因子結合DNA断片をプローブと
する方法、DNA断片をランダムに解析する方法により
行われる。
【0009】一般に、新規なDNAが見いだされると、
当業者はそのDNAの一部分または全部をプローブとし
て、ハイブリダイズするDNAを種々のライブラリーを
用いて探索する。配列表の配列番号1で表わされるDN
AにハイブリダイズするDNAまたはその一部分も、プ
ロモーター活性を有することが予測される。
当業者はそのDNAの一部分または全部をプローブとし
て、ハイブリダイズするDNAを種々のライブラリーを
用いて探索する。配列表の配列番号1で表わされるDN
AにハイブリダイズするDNAまたはその一部分も、プ
ロモーター活性を有することが予測される。
【0010】したがって、本発明のDNAには、配列表
の配列番号1で表わされるDNAのみならず、その一部
分、配列表の配列番号1で表わされるDNAにハイブリ
ダイズするDNAおよびハイブリダイズするDNAの一
部分も含まれるものである。特に、プロモーター活性を
有するものは本発明に含まれる。
の配列番号1で表わされるDNAのみならず、その一部
分、配列表の配列番号1で表わされるDNAにハイブリ
ダイズするDNAおよびハイブリダイズするDNAの一
部分も含まれるものである。特に、プロモーター活性を
有するものは本発明に含まれる。
【0011】ハイブリダイズするDNAとは、配列表の
配列番号1で表わされるDNAまたはその一部分をプロ
ーブにして、Molecular Cloning,-A laboratory manual
-,second edition, Cold Spring Harbar Laboratory Pr
ess 1989 に記載されているような一般的な条件下で、
ハイブリダイズするものをいう。ハイブリダイズの条件
は適宜検討すればよい。例えば、0.75M NaC
l、50mM トリス−塩酸緩衝液(pH8.0)、
0.2mM エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、
0.2%牛血清アルブミン、0.2%ポリビニルピロリ
ドン、0.2%Ficoll 400(ファルマシア社
製)、0.1%ラウリル硫酸ナトリウム(SDS)、5
0μg/ml変性サケ精子DNA、65℃、16時間反
応させるといった条件を挙げることができるが、特にこ
の条件に限定されるべきものではない。この条件ではプ
ローブと約70%の配列同一性を有するDNAがハイブ
リダイズする。さらに、プローブと70%配列以上の配
列同一性を有するDNAを得たい場合には、ハイブリダ
イズ後の洗浄を塩濃度を下げながら、65℃で行うこと
で得ることができる。
配列番号1で表わされるDNAまたはその一部分をプロ
ーブにして、Molecular Cloning,-A laboratory manual
-,second edition, Cold Spring Harbar Laboratory Pr
ess 1989 に記載されているような一般的な条件下で、
ハイブリダイズするものをいう。ハイブリダイズの条件
は適宜検討すればよい。例えば、0.75M NaC
l、50mM トリス−塩酸緩衝液(pH8.0)、
0.2mM エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、
0.2%牛血清アルブミン、0.2%ポリビニルピロリ
ドン、0.2%Ficoll 400(ファルマシア社
製)、0.1%ラウリル硫酸ナトリウム(SDS)、5
0μg/ml変性サケ精子DNA、65℃、16時間反
応させるといった条件を挙げることができるが、特にこ
の条件に限定されるべきものではない。この条件ではプ
ローブと約70%の配列同一性を有するDNAがハイブ
リダイズする。さらに、プローブと70%配列以上の配
列同一性を有するDNAを得たい場合には、ハイブリダ
イズ後の洗浄を塩濃度を下げながら、65℃で行うこと
で得ることができる。
【0012】また、本発明においてハイブリダイズする
DNAとは、配列表の配列番号1で表わされるDNAの
誘導体としても表現することができる。すなわち、配列
表の配列番号1で表わされるDNAに対して、少なくと
も約70%の配列同一性を有するものであり、例えば、
DNAの配列に1つまたは2つ以上のヌクレオチドが挿
入されたもの、DNAの配列に1つまたは2つ以上のヌ
クレオチドが付加されたもの、DNAの配列の1つまた
は2つ以上のヌクレオチドを欠失させたもの、DNAの
配列の1つまたは2つ以上のヌクレオチドを置換させた
もの、さらにこれらが組合わさったものを挙げることが
できる。本発明においては、配列表の配列番号1であら
わされるDNAにハイブリダイズするDNAとして、8
0%以上配列同一性を有するのが好ましく、90%以上
配列同一性を有するものがさらに好ましい。
DNAとは、配列表の配列番号1で表わされるDNAの
誘導体としても表現することができる。すなわち、配列
表の配列番号1で表わされるDNAに対して、少なくと
も約70%の配列同一性を有するものであり、例えば、
DNAの配列に1つまたは2つ以上のヌクレオチドが挿
入されたもの、DNAの配列に1つまたは2つ以上のヌ
クレオチドが付加されたもの、DNAの配列の1つまた
は2つ以上のヌクレオチドを欠失させたもの、DNAの
配列の1つまたは2つ以上のヌクレオチドを置換させた
もの、さらにこれらが組合わさったものを挙げることが
できる。本発明においては、配列表の配列番号1であら
わされるDNAにハイブリダイズするDNAとして、8
0%以上配列同一性を有するのが好ましく、90%以上
配列同一性を有するものがさらに好ましい。
【0013】本発明のDNAは、公知の方法によって合
成することにより製造することもできる。
成することにより製造することもできる。
【0014】ペプチドを大量にかつ経済的に生産する、
または遺伝子治療を行うためには、本発明のDNAに、
発現させたいペプチドをコードする構造遺伝子を、構造
遺伝子が正しく転写される方向に連結されている組換え
DNAを構築する必要がある。
または遺伝子治療を行うためには、本発明のDNAに、
発現させたいペプチドをコードする構造遺伝子を、構造
遺伝子が正しく転写される方向に連結されている組換え
DNAを構築する必要がある。
【0015】組換えDNAには、本発明のDNAの上流
または下流の適当な箇所に、さらにエンハンサーやター
ミネーター等の転写調節領域を連結することも可能であ
る。なお、組換えDNAは公知の製造方法により製する
ことができる。
または下流の適当な箇所に、さらにエンハンサーやター
ミネーター等の転写調節領域を連結することも可能であ
る。なお、組換えDNAは公知の製造方法により製する
ことができる。
【0016】プロモーター活性を有する本発明のDNA
に連結される発現させたいペプチドをコードする構造遺
伝子は、特に限定されるべきものではないが、例えば、
生理活性物質をコードする遺伝子、遺伝子転写の機能解
析に用いられる遺伝子等を挙げることができる。これら
構造遺伝子の1種または複数は、プロモーター活性を有
する本発明のDNAに正しく転写される方向に連結すれ
ばよい。
に連結される発現させたいペプチドをコードする構造遺
伝子は、特に限定されるべきものではないが、例えば、
生理活性物質をコードする遺伝子、遺伝子転写の機能解
析に用いられる遺伝子等を挙げることができる。これら
構造遺伝子の1種または複数は、プロモーター活性を有
する本発明のDNAに正しく転写される方向に連結すれ
ばよい。
【0017】生理活性物質をコードする遺伝子として
は、例えば、プロスタグランジン、プロスタサイクリ
ン、トロンボキサン、ロイコトリエン、インターフェロ
ン、インターロイキン、組織プラスミノーゲンアクチベ
ーター(t−PA)、腫瘍壊死因子(TNF)、上皮増
殖因子(EGF)、神経成長因子(NGF)、脳性利尿
ペプチド(BNP)、脳由来神経栄養因子(BDNF)
およびエリスロポエチン等をコードする遺伝子を挙げる
ことができるが、特にこれらのものに限定されるべきも
のではない。遺伝子転写の機能解析に用いられる遺伝子
としては、例えば、クロラムフェニコールアセチルトラ
ンスフェラーゼ(CAT)遺伝子、アルカリフォスファ
ターゼ遺伝子、β−ガラクトシダーゼ遺伝子およびルシ
フェラーゼ遺伝子等を挙げることができるが、特にこれ
らのものに限定されるべきものではない。
は、例えば、プロスタグランジン、プロスタサイクリ
ン、トロンボキサン、ロイコトリエン、インターフェロ
ン、インターロイキン、組織プラスミノーゲンアクチベ
ーター(t−PA)、腫瘍壊死因子(TNF)、上皮増
殖因子(EGF)、神経成長因子(NGF)、脳性利尿
ペプチド(BNP)、脳由来神経栄養因子(BDNF)
およびエリスロポエチン等をコードする遺伝子を挙げる
ことができるが、特にこれらのものに限定されるべきも
のではない。遺伝子転写の機能解析に用いられる遺伝子
としては、例えば、クロラムフェニコールアセチルトラ
ンスフェラーゼ(CAT)遺伝子、アルカリフォスファ
ターゼ遺伝子、β−ガラクトシダーゼ遺伝子およびルシ
フェラーゼ遺伝子等を挙げることができるが、特にこれ
らのものに限定されるべきものではない。
【0018】発現させたいペプチドを得るためには、組
換えDNAをベクターに導入し、次いで、組換えDNA
を導入したベクターを用いて、宿主を形質転換すればよ
い。宿主としては、例えば、ヒト、ウシ、マウス、ラッ
ト、カイコ等の動物や昆虫の細胞等を挙げることができ
る。
換えDNAをベクターに導入し、次いで、組換えDNA
を導入したベクターを用いて、宿主を形質転換すればよ
い。宿主としては、例えば、ヒト、ウシ、マウス、ラッ
ト、カイコ等の動物や昆虫の細胞等を挙げることができ
る。
【0019】なお、宿主を形質転換するためのベクター
は、宿主−ベクター系を考慮して、選択することが必要
である。例えば、動物細胞用のベクターとしては、特に
限定されるべきものではないが、レトロウイルスやpM
AM(クローンテック社製)等のプラスミド等を挙げる
ことができる。なお、組換えDNAを導入したベクター
は公知の製造方法により製することができる。
は、宿主−ベクター系を考慮して、選択することが必要
である。例えば、動物細胞用のベクターとしては、特に
限定されるべきものではないが、レトロウイルスやpM
AM(クローンテック社製)等のプラスミド等を挙げる
ことができる。なお、組換えDNAを導入したベクター
は公知の製造方法により製することができる。
【0020】組換えDNAを導入したベクターを用い
て、宿主を形質転換することによって、構造遺伝子によ
りコードされる発現させたいペプチドを形質転換体にお
いて発現させることができる。
て、宿主を形質転換することによって、構造遺伝子によ
りコードされる発現させたいペプチドを形質転換体にお
いて発現させることができる。
【0021】ベクターを用いた宿主の形質転換は公知の
方法により行うことができる。例えば、リン酸カルシウ
ム法、エレクトロポレーション法、DEAE−Dext
ran法、プロトプラスト法等(Molecular Cloning,-A
laboratory manual-,secondedition, Cold Spring Har
bar Laboratory Press 1989)を挙げることができる
が、特に限定されるべきものではない。また、宿主を形
質転換するには、公知の遺伝子導入用試薬と組換えDN
Aとの混合物を用いることもできる。
方法により行うことができる。例えば、リン酸カルシウ
ム法、エレクトロポレーション法、DEAE−Dext
ran法、プロトプラスト法等(Molecular Cloning,-A
laboratory manual-,secondedition, Cold Spring Har
bar Laboratory Press 1989)を挙げることができる
が、特に限定されるべきものではない。また、宿主を形
質転換するには、公知の遺伝子導入用試薬と組換えDN
Aとの混合物を用いることもできる。
【0022】発現させたいペプチドを得るには、形質転
換体を培地で培養し、培養物からペプチドを単離し、採
取すればよい。発現させたいペプチドを考慮して、培養
方法・条件等は適宜検討すればよいが、培地としては、
例えば、約5〜20%の胎児牛血清(FCS)を添加し
たMEM培地、DMEM培地およびRPMI1640培
地(GIBCO BRL社製)等を挙げることができ
る。
換体を培地で培養し、培養物からペプチドを単離し、採
取すればよい。発現させたいペプチドを考慮して、培養
方法・条件等は適宜検討すればよいが、培地としては、
例えば、約5〜20%の胎児牛血清(FCS)を添加し
たMEM培地、DMEM培地およびRPMI1640培
地(GIBCO BRL社製)等を挙げることができ
る。
【0023】ペプチドの単離・採取方法としては、例え
ばゲル濾過法、イオン交換クロマトグラフィー法、逆相
クロマトグラフィー法およびアフィニティークロマトグ
ラフィー法等を挙げることができるが、特に限定される
べきものではない。
ばゲル濾過法、イオン交換クロマトグラフィー法、逆相
クロマトグラフィー法およびアフィニティークロマトグ
ラフィー法等を挙げることができるが、特に限定される
べきものではない。
【0024】また、発現させたいペプチドをコードする
構造遺伝子を含む組換えDNAもしくはベクター、また
は遺伝子導入用試薬と組換えDNAとの混合物用いて、
受精卵または未分化の体細胞を形質転換すると、形質転
換された動物(トランスジェニックアニマル)を作成す
ることもできる。形質転換する動物としては、ウシ、ブ
タ、ヒヒ、マウス、ラット、モルモット、イヌといった
動物を挙げることができる。
構造遺伝子を含む組換えDNAもしくはベクター、また
は遺伝子導入用試薬と組換えDNAとの混合物用いて、
受精卵または未分化の体細胞を形質転換すると、形質転
換された動物(トランスジェニックアニマル)を作成す
ることもできる。形質転換する動物としては、ウシ、ブ
タ、ヒヒ、マウス、ラット、モルモット、イヌといった
動物を挙げることができる。
【0025】さらに、本発明のDNAと発現させたいペ
プチドをコードする構造遺伝子が正しく転写される方向
に連結されている組換えDNA、該組換えDNAを含む
ベクターなどは、ヒト等の遺伝子治療に用いることがで
きる。
プチドをコードする構造遺伝子が正しく転写される方向
に連結されている組換えDNA、該組換えDNAを含む
ベクターなどは、ヒト等の遺伝子治療に用いることがで
きる。
【0026】遺伝子治療に適した疾患としては、特に限
定すべきものではないが、例えば、遺伝的に特定の生理
活性物質が全く産生されない、あるいはその産生が異常
に低いレベルにある遺伝病、さらに腫瘍、がん等を挙げ
ることができる。
定すべきものではないが、例えば、遺伝的に特定の生理
活性物質が全く産生されない、あるいはその産生が異常
に低いレベルにある遺伝病、さらに腫瘍、がん等を挙げ
ることができる。
【0027】遺伝的に特定の生理活性物質がまったく産
生されない、またはその産生が異常に低いレベルにある
遺伝病としては、例えば、アデノシンデアミナーゼ欠損
症、血友病A、血友病B、フェニルケトン尿症、成長ホ
ルモン欠損症、デュシェンヌ型筋ジストロフィー、オル
ニチントランスカルバモイラーゼ欠損症、ペリツェウス
−メルバッハー病、ゲルストマン−シェトラウスラー
病、悪性過高熱、色素性網膜炎、高カリウム血症性周期
性四肢麻痺、オランダ脳アミロイドーシス、アルツハイ
マー病、網膜芽細胞腫、嚢胞性線維症、1型神経線維腫
症、およびアンチトロンビンIII欠損症等を挙げるこ
とができる。
生されない、またはその産生が異常に低いレベルにある
遺伝病としては、例えば、アデノシンデアミナーゼ欠損
症、血友病A、血友病B、フェニルケトン尿症、成長ホ
ルモン欠損症、デュシェンヌ型筋ジストロフィー、オル
ニチントランスカルバモイラーゼ欠損症、ペリツェウス
−メルバッハー病、ゲルストマン−シェトラウスラー
病、悪性過高熱、色素性網膜炎、高カリウム血症性周期
性四肢麻痺、オランダ脳アミロイドーシス、アルツハイ
マー病、網膜芽細胞腫、嚢胞性線維症、1型神経線維腫
症、およびアンチトロンビンIII欠損症等を挙げるこ
とができる。
【0028】これらの疾患についての遺伝子治療は、遺
伝的に欠損している遺伝子または、がん遺伝子の発現を
抑制するアンチセンスオリゴヌクレオチドを、本発明の
DNAに正しく転写される方向に連結した組換えDNA
をヒト等に投与することにより行われる。投与に際して
は、組換えDNAをベクターやリポソーム、リンパ球等
に導入して行うことが好ましい。
伝的に欠損している遺伝子または、がん遺伝子の発現を
抑制するアンチセンスオリゴヌクレオチドを、本発明の
DNAに正しく転写される方向に連結した組換えDNA
をヒト等に投与することにより行われる。投与に際して
は、組換えDNAをベクターやリポソーム、リンパ球等
に導入して行うことが好ましい。
【0029】したがって、本発明の遺伝子治療用組成物
とは、組換えDNA、または組換えDNAを導入したベ
クター、リポソーム、リンパ球等を含有した組成物をい
う。
とは、組換えDNA、または組換えDNAを導入したベ
クター、リポソーム、リンパ球等を含有した組成物をい
う。
【0030】なお、本発明の遺伝子治療用組成物をヒト
等に投与する方法としては、経口的または非経口的に投
与する方法が挙げられるが、非経口的に投与するのが好
ましい。また、投与量については、疾患や患者の状態等
を考慮して検討すればよい。
等に投与する方法としては、経口的または非経口的に投
与する方法が挙げられるが、非経口的に投与するのが好
ましい。また、投与量については、疾患や患者の状態等
を考慮して検討すればよい。
【0031】経口的に投与するための製剤としては、例
えば、丸剤、散剤、顆粒剤、細粒剤、カプセル剤、錠
剤、液剤、ドライシロップ等を挙げることができる。ま
た、非経口的に投与するための製剤としては、例えば、
注射剤、坐剤、吸入剤、点眼剤、軟膏剤、貼付剤等を挙
げることができる。
えば、丸剤、散剤、顆粒剤、細粒剤、カプセル剤、錠
剤、液剤、ドライシロップ等を挙げることができる。ま
た、非経口的に投与するための製剤としては、例えば、
注射剤、坐剤、吸入剤、点眼剤、軟膏剤、貼付剤等を挙
げることができる。
【0032】またヒト等に投与する際には、薬理学的ま
たは製剤学的に許容し得る添加物を本発明の遺伝子治療
用組成物に添加することができる。
たは製剤学的に許容し得る添加物を本発明の遺伝子治療
用組成物に添加することができる。
【0033】添加物としては、例えば、賦形剤、崩壊
剤、崩壊補助剤、結合剤、滑沢剤、等張化剤、pH調節
剤、安定化剤、着色剤等種々のものを挙げることができ
る。
剤、崩壊補助剤、結合剤、滑沢剤、等張化剤、pH調節
剤、安定化剤、着色剤等種々のものを挙げることができ
る。
【0034】次に、本発明を実施例により説明するが、
本発明はこれに限定されるべきものではない。
本発明はこれに限定されるべきものではない。
【0035】
【実施例】[プロモーター活性の検討]クロラムフェニ
コールアセチルトランスフェラーゼ(以下、CATと略
す。)遺伝子の5’末端の上流に配列表1の塩基配列を
有するDNAをつないだプラスミドを作製した。
コールアセチルトランスフェラーゼ(以下、CATと略
す。)遺伝子の5’末端の上流に配列表1の塩基配列を
有するDNAをつないだプラスミドを作製した。
【0036】このプラスミド単独でトランスフェクトを
行うと、トランスフェクション効率が補正できないの
で、サイトメガロウイルスのプロモーターにβ−ガラク
トシダーゼ遺伝子をつないだプラスミド(CLONTE
CH社、商品名:pCMVβ)を共にトランスフェクト
した。
行うと、トランスフェクション効率が補正できないの
で、サイトメガロウイルスのプロモーターにβ−ガラク
トシダーゼ遺伝子をつないだプラスミド(CLONTE
CH社、商品名:pCMVβ)を共にトランスフェクト
した。
【0037】すなわち、β−ガラクトシダーゼのアッセ
イでトランスフェクションの効率を補正し、CATのア
ッセイで配列表1の塩基配列を有するDNAのプロモー
ター活性を調べた。具体的な方法について、以下に詳述
する。
イでトランスフェクションの効率を補正し、CATのア
ッセイで配列表1の塩基配列を有するDNAのプロモー
ター活性を調べた。具体的な方法について、以下に詳述
する。
【0038】1.DNAの調製 Analytical Biochemistry.,219,131(1994)に記載の方法
により、マウス胚性幹細胞から、染色体DNAを抽出
し、次いでこれを超音波処理して、DNAを低分子化し
た。低分子化したDNA断片をKlenow Frag
ment DNAポリメラーゼ(東洋紡績社製)で37
℃で1時間反応させ、DNA末端を平滑化した。
により、マウス胚性幹細胞から、染色体DNAを抽出
し、次いでこれを超音波処理して、DNAを低分子化し
た。低分子化したDNA断片をKlenow Frag
ment DNAポリメラーゼ(東洋紡績社製)で37
℃で1時間反応させ、DNA末端を平滑化した。
【0039】2.ベクターDNAの調製 pCATベクター(プロメガ社製)をPst I(東洋
紡績社製)を用い、37℃で2時間反応させ、DNAを
切断した。切断したDNA末端をKlenowFrag
ment DNAポリメラーゼ(東洋紡績社製)で37
℃で1時間反応させ、末端を平滑化した。更に、Alk
aline Phosphatase(E.coli
C75:宝酒造社製)で65℃で1時間反応させ、DN
Aの5’末端のリン酸を除去した。
紡績社製)を用い、37℃で2時間反応させ、DNAを
切断した。切断したDNA末端をKlenowFrag
ment DNAポリメラーゼ(東洋紡績社製)で37
℃で1時間反応させ、末端を平滑化した。更に、Alk
aline Phosphatase(E.coli
C75:宝酒造社製)で65℃で1時間反応させ、DN
Aの5’末端のリン酸を除去した。
【0040】3.DNAの連結(組換えDNAの構築) 上記1.で調製したDNAと2.で調製したベクターD
NAを、DNAライゲーションキット(宝酒造社製)を
用いて、両DNAを連結した。すなわち、両DNAの混
合液1溶に対し、4倍溶のA液(Reaction b
uffer)と1倍溶のB液(Enzyme solu
tion)を加えて、16℃で16時間反応させ、組換
えDNAを含有するベクターを作製した。
NAを、DNAライゲーションキット(宝酒造社製)を
用いて、両DNAを連結した。すなわち、両DNAの混
合液1溶に対し、4倍溶のA液(Reaction b
uffer)と1倍溶のB液(Enzyme solu
tion)を加えて、16℃で16時間反応させ、組換
えDNAを含有するベクターを作製した。
【0041】4.形質転換体の作製 上記3.で得た組換えDNAを含有するベクターをコン
ピテント細胞(大腸菌:DH5、BRL社製)に導入
し、形質転換を行い、形質転換体を得た。この形質転換
体はアンピシリン耐性を持つものであったので、組換え
DNAを含有するベクターであることが確認できた。
ピテント細胞(大腸菌:DH5、BRL社製)に導入
し、形質転換を行い、形質転換体を得た。この形質転換
体はアンピシリン耐性を持つものであったので、組換え
DNAを含有するベクターであることが確認できた。
【0042】5.プラスミドDNAの抽出 各々の形質転換体から、プラスミドDNA(CAT遺伝
子の上流に配列表1の塩基配列を有するDNAをつない
だプラスミド)を抽出し、Qiagen社のQiage
n tip(商品名)で精製したものを以下の操作に使
用した。
子の上流に配列表1の塩基配列を有するDNAをつない
だプラスミド)を抽出し、Qiagen社のQiage
n tip(商品名)で精製したものを以下の操作に使
用した。
【0043】6.トランスフェクション GIBCOBRL社の合成ポリカチオン試薬である、L
IPOFECTAMINE(商品名)およびLIPOF
ECTIN(商品名)を使用し、試薬に添付のマニュア
ルにしたがって、トランスフェクションを行った。 (方法)エタノール沈殿しておいたDNAを、クリーン
ベンチ内で血清を添加していない培地に溶かし、必要な
濃度(0〜5μgDNA/100μl無血清培地)のD
NA溶液を調製した。あらかじめ、ポリスチレンチュー
ブに、調製したDNA溶液中のDNA量に応じて、合成
ポリカチオン試薬(LIPOFECTAMINEの場合
は、6μl/1μgDNA、LIPOFECTINの場
合は、4μl/1μgDNA)を無血清培地100μl
に攪拌しておいたものに、調製したDNA溶液100μ
lを混合した。これを室温で30分間静置し、DNAと
カチオンのコンプレックス2種を形成させた。
IPOFECTAMINE(商品名)およびLIPOF
ECTIN(商品名)を使用し、試薬に添付のマニュア
ルにしたがって、トランスフェクションを行った。 (方法)エタノール沈殿しておいたDNAを、クリーン
ベンチ内で血清を添加していない培地に溶かし、必要な
濃度(0〜5μgDNA/100μl無血清培地)のD
NA溶液を調製した。あらかじめ、ポリスチレンチュー
ブに、調製したDNA溶液中のDNA量に応じて、合成
ポリカチオン試薬(LIPOFECTAMINEの場合
は、6μl/1μgDNA、LIPOFECTINの場
合は、4μl/1μgDNA)を無血清培地100μl
に攪拌しておいたものに、調製したDNA溶液100μ
lを混合した。これを室温で30分間静置し、DNAと
カチオンのコンプレックス2種を形成させた。
【0044】前日に新たにうえ継いでおいたPC12D
細胞(ラット副腎由来の褐色芽細胞種である、PC12
細胞の亜種。神経様細胞。)およびL細胞(マウス皮下
組織由来)それぞれ7×105cells/2ml 増
殖培地、3.5cmディッシュを、37℃に保温してお
いた2mlの無血清培地で2回洗浄した。DNAとカチ
オンのコンプレックス200μlに、無血清培地800
μlを混合し、計1mlとした後、洗浄した細胞に添加
し、5%CO2存在下、37℃で5時間インキュベート
した。
細胞(ラット副腎由来の褐色芽細胞種である、PC12
細胞の亜種。神経様細胞。)およびL細胞(マウス皮下
組織由来)それぞれ7×105cells/2ml 増
殖培地、3.5cmディッシュを、37℃に保温してお
いた2mlの無血清培地で2回洗浄した。DNAとカチ
オンのコンプレックス200μlに、無血清培地800
μlを混合し、計1mlとした後、洗浄した細胞に添加
し、5%CO2存在下、37℃で5時間インキュベート
した。
【0045】なお、カチオンがLIPOFECTAMI
NEの場合は、細胞にPC12D細胞を用い、LIPO
FECTINの場合は、L細胞を用いた。
NEの場合は、細胞にPC12D細胞を用い、LIPO
FECTINの場合は、L細胞を用いた。
【0046】インキュベート後、培地を増殖培地(血清
添加)に交換し、翌日再び培地交換を行った。トランス
フェクションを開始してから48時間後に、セルスクレ
ーパーを用いて細胞を回収した。
添加)に交換し、翌日再び培地交換を行った。トランス
フェクションを開始してから48時間後に、セルスクレ
ーパーを用いて細胞を回収した。
【0047】7.細胞抽出液の調製 基本的に、Molecular Cloning,-A laboratory manual-,
second edition, ColdSpring Harbar Laboratory Press
1989に従った。 (方法)トランスフェクトしてから48時間後に、氷冷
したMg2+、Ca2+不含リン酸緩衝液(以下、PB
S(−)と略す。)2mlで細胞を洗浄した。PBS
(−)1mlを加え、セルスクレーパーで細胞をシャー
レからはがした後、細胞をエッペンドルフチューブに移
した。4℃で、5分間、1000rpmで遠心分離し、
上清を捨てた後、100μlの250mM トリス−塩
酸(pH8.0)緩衝液に懸濁し、あらかじめ用意して
おいたアイスボックスにドライアイスを詰めたものに3
分間、37℃の水浴に3分間という凍結融解のサイクル
を3回繰り返した。4℃で、5分間、15000rpm
で遠心分離し、上清を新しいエッペンドルフチューブに
写し、細胞抽出液とした(−80℃で保存)。
second edition, ColdSpring Harbar Laboratory Press
1989に従った。 (方法)トランスフェクトしてから48時間後に、氷冷
したMg2+、Ca2+不含リン酸緩衝液(以下、PB
S(−)と略す。)2mlで細胞を洗浄した。PBS
(−)1mlを加え、セルスクレーパーで細胞をシャー
レからはがした後、細胞をエッペンドルフチューブに移
した。4℃で、5分間、1000rpmで遠心分離し、
上清を捨てた後、100μlの250mM トリス−塩
酸(pH8.0)緩衝液に懸濁し、あらかじめ用意して
おいたアイスボックスにドライアイスを詰めたものに3
分間、37℃の水浴に3分間という凍結融解のサイクル
を3回繰り返した。4℃で、5分間、15000rpm
で遠心分離し、上清を新しいエッペンドルフチューブに
写し、細胞抽出液とした(−80℃で保存)。
【0048】8.β−ガラクトシダーゼのアッセイ 基本的に、Molecular Cloning,-A laboratory manual-,
second edition, ColdSpring Harbar Laboratory Press
1989に従った。 (方法)細胞抽出液2μgを250mM トリス−塩酸
(pH8.0)緩衝液で50μlとした後、150μl
のβ−gal buffer(10mM NaHPO4 pH7.0、0.1m
M MgCl2 、100mMNaCl、0.1%BSA、0.1%NaN3 、0.3mM 4-methy
lumbelliferyl-β-D-galactoside)に加えた。37℃で
1時間インキュベートした後、600μlの0.1M
グリシン−NaOH(pH10.3)を加え、励起36
0nm、蛍光450nmで蛍光を測定した。
second edition, ColdSpring Harbar Laboratory Press
1989に従った。 (方法)細胞抽出液2μgを250mM トリス−塩酸
(pH8.0)緩衝液で50μlとした後、150μl
のβ−gal buffer(10mM NaHPO4 pH7.0、0.1m
M MgCl2 、100mMNaCl、0.1%BSA、0.1%NaN3 、0.3mM 4-methy
lumbelliferyl-β-D-galactoside)に加えた。37℃で
1時間インキュベートした後、600μlの0.1M
グリシン−NaOH(pH10.3)を加え、励起36
0nm、蛍光450nmで蛍光を測定した。
【0049】9.CATのアッセイ 細胞抽出液100μgを250mM トリス−塩酸(p
H8.0)緩衝液で80μlとした後、65℃で10分
間インキュベートした。次いで、4℃で2分、1500
0rpmで遠心分離し、上清に10mM アセチルCo
A10μl、[14C]クロラムフェニコール0.2μ
Ci/20μlを20μl加えて混合し、37℃で2時
間インキュベートした。10mM アセチルCoA10
μlを更に加え、37℃で終夜反応させ、200μlの
酢酸エチルエステルを加え、攪拌し、遠心分離後、上清
の酢酸エチルエステル180μlをとり、アセチル化さ
れたクロラムフェニコールを抽出した。エバポレーター
で乾燥し、20μlの酢酸エチルエステルに溶解し、薄
層クロマトグラフィーで展開した。
H8.0)緩衝液で80μlとした後、65℃で10分
間インキュベートした。次いで、4℃で2分、1500
0rpmで遠心分離し、上清に10mM アセチルCo
A10μl、[14C]クロラムフェニコール0.2μ
Ci/20μlを20μl加えて混合し、37℃で2時
間インキュベートした。10mM アセチルCoA10
μlを更に加え、37℃で終夜反応させ、200μlの
酢酸エチルエステルを加え、攪拌し、遠心分離後、上清
の酢酸エチルエステル180μlをとり、アセチル化さ
れたクロラムフェニコールを抽出した。エバポレーター
で乾燥し、20μlの酢酸エチルエステルに溶解し、薄
層クロマトグラフィーで展開した。
【0050】10.対照 CAT遺伝子の上流にSV40プロモーターをつないだ
プラスミドについて、上述の1.〜9.と同じ操作を行
い、対照とした。
プラスミドについて、上述の1.〜9.と同じ操作を行
い、対照とした。
【0051】11.結果 結果を図1に示す。結果から明らかなように、配列表の
配列番号1で表わされるDNAは選択的にPC12D細
胞で強力なプロモーター活性を有していることが判っ
た。
配列番号1で表わされるDNAは選択的にPC12D細
胞で強力なプロモーター活性を有していることが判っ
た。
【0052】
【発明の効果】本発明のDNAは、選択的に脳で強力な
プロモーター活性を有しており、ペプチドを大量にかつ
経済的に生産するため、また遺伝子治療に有用である。
プロモーター活性を有しており、ペプチドを大量にかつ
経済的に生産するため、また遺伝子治療に有用である。
【図1】図1は、本発明のDNAが選択的にPC12D
細胞でプロモーター活性を示すものである。
細胞でプロモーター活性を示すものである。
【配列表】 配列番号:1 配列の長さ:254 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:Myomorpha Mus. 株名:129 細胞の種類:胚性幹細胞 配列の特徴 特徴を表す記号:promotor 特徴を決定した方法:E 配列 GAGAAAATGG AAGGCTCCCA AAAAAGCAGG AAG
AGCATCA CAGCCTGGCT TTAGGGAGAT 60 TCCCATGACC TGGGCAGCCC GTGCAGGGCT GGC
GAGGGGA TTTTAGGACC CTGAGGCCCT 120 GGCGCGAGCG TGAGGCGCAG GGGAGGGCGC TCC
CGGAGCC TGCATCCCGG AGGGCGGGGT 180 CTCGCGCCCG GGCCGCGCTT CTATTGGCGG CAG
CGCGCGG GTGACGATGA CGGCTGGCGC 240 GAGGCCCCGC CCCG
254
AGCATCA CAGCCTGGCT TTAGGGAGAT 60 TCCCATGACC TGGGCAGCCC GTGCAGGGCT GGC
GAGGGGA TTTTAGGACC CTGAGGCCCT 120 GGCGCGAGCG TGAGGCGCAG GGGAGGGCGC TCC
CGGAGCC TGCATCCCGG AGGGCGGGGT 180 CTCGCGCCCG GGCCGCGCTT CTATTGGCGG CAG
CGCGCGG GTGACGATGA CGGCTGGCGC 240 GAGGCCCCGC CCCG
254
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 5/10 C12P 21/02 C 4C087 C12P 21/02 C12N 5/00 B //(C12N 15/09 ZNA C12R 1:91) (C12N 5/10 C12R 1:91) (C12P 21/02 C12R 1:91) Fターム(参考) 4B024 AA01 BA10 CA03 DA02 DA06 EA02 EA04 FA02 GA11 GA14 HA17 4B064 AG01 CA10 CA19 CC24 DA01 4B065 AA91X AA91Y AB01 AC14 BA01 BA02 BA03 CA29 CA44 4C084 AA06 AA13 CA53 NA05 ZB212 ZB262 4C086 AA01 AA02 EA16 NA05 ZB21 ZB26 4C087 AA01 AA02 BB57 CA12 NA05 ZB21 ZB26
Claims (13)
- 【請求項1】 配列表の配列番号1で表わされるDN
A。 - 【請求項2】 配列表の配列番号1で表わされるDNA
にハイブリダイズするDNA。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のDNA
の一部分であるDNA。 - 【請求項4】 プロモーター活性を有する請求項1〜請
求項3のいずれか1項に記載のDNA。 - 【請求項5】 選択的に神経細胞においてプロモーター
活性を示す請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の
DNA。 - 【請求項6】 選択的に脳においてプロモーター活性を
示す請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のDN
A。 - 【請求項7】 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記
載のDNAに正しく転写される方向に連結された構造遺
伝子を含む組換えDNA。 - 【請求項8】 請求項7に記載の組換えDNAを含むベ
クター。 - 【請求項9】 請求項7に記載の組換えDNAまたは請
求項8に記載のベクターにより形質転換された形質転換
体。 - 【請求項10】 請求項7に記載の組換えDNAまたは
請求項8に記載のベクターにより形質転換された動物。 - 【請求項11】 請求項9に記載の形質転換体を培養
し、その培養物から構造遺伝子によりコードされるペプ
チドを分離し、採取するペプチドの製造方法。 - 【請求項12】 請求項1〜請求項4のいずれか1項に
記載のDNAを含む発現キット。 - 【請求項13】 請求項5もしくは請求項6に記載のD
NA、請求項7に記載の組換えDNAまたは請求項8に
記載のベクターを含む遺伝子治療用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10201651A JP2000032987A (ja) | 1998-07-16 | 1998-07-16 | Dna |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10201651A JP2000032987A (ja) | 1998-07-16 | 1998-07-16 | Dna |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000032987A true JP2000032987A (ja) | 2000-02-02 |
Family
ID=16444634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10201651A Pending JP2000032987A (ja) | 1998-07-16 | 1998-07-16 | Dna |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000032987A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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JP2012502947A (ja) * | 2008-09-23 | 2012-02-02 | エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー | ドーパミンD3受容体の調節剤として有用なベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル−ピペラジン誘導体 |
JP2012502944A (ja) * | 2008-09-22 | 2012-02-02 | エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー | ピペラジンd3及び5−ht2a受容体調節薬 |
JP2013028626A (ja) * | 2007-04-04 | 2013-02-07 | Merck Sharp & Dohme Corp | 治療薬 |
JP2013075894A (ja) * | 2011-09-14 | 2013-04-25 | Dainippon Sumitomo Pharma Co Ltd | N−アシル環状アミン誘導体またはその医薬上許容される塩からなる医薬 |
CN103130737A (zh) * | 2011-12-05 | 2013-06-05 | 江苏恒谊药业有限公司 | 环己烷胺类化合物及其作为抗精神分裂症药物的应用 |
JP2013529610A (ja) * | 2010-06-21 | 2013-07-22 | エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー | 5−ht2a及びd3受容体のデュアルモジュレーターとしての縮環ピリジン化合物 |
-
1998
- 1998-07-16 JP JP10201651A patent/JP2000032987A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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