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JP2000026840A - 研磨材 - Google Patents

研磨材

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Publication number
JP2000026840A
JP2000026840A JP19423598A JP19423598A JP2000026840A JP 2000026840 A JP2000026840 A JP 2000026840A JP 19423598 A JP19423598 A JP 19423598A JP 19423598 A JP19423598 A JP 19423598A JP 2000026840 A JP2000026840 A JP 2000026840A
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JP
Japan
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abrasive
cerium oxide
polishing
cerium
added
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Pending
Application number
JP19423598A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Ono
守 大野
Susumu Kawakita
進 川北
Fumio Yoshida
文男 吉田
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のシリカを砥粒として添加した研磨材の研
磨速度を向上させ、量産性に優れた研磨材を提供する。 【解決手段】1次粒子の数平均粒子径が0.01〜0.
5μmであり、且つX線回折の回折角度28.6゜(1
11面)の半価幅2θ(゜)が0.7〜0.15゜であ
る酸化セリウム粉末を含むことを特徴とする研磨材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガラス素材や金属素
材または半導体デバイスなどを研磨加工するに時に用い
られる研磨材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】素材表面を精密に研磨加工することが必
要な用例として光ディスク基板、磁気ディスク、フラッ
トパネルディスプレイ用ガラス基板、時計板、カメラレ
ンズ、光学部品用の各種レンズなどに用いられる無機ガ
ラス素材やフィルター類などの結晶素材がある。そし
て、これらのガラス基板は、表面を高精度に研磨するこ
とが要求される。そのために、例えばガラス素材の精密
研磨には、シリカや酸化セリウムの微粒子を液体中にス
ラリー状に分散させたものを研磨材として用いるのが一
般的である。
【0003】シリカ研磨材による研磨は研磨面の表面粗
さやスクラッチなどが少なく研磨面の状態は優れる。し
かし、研磨速度が遅いという欠点がある。そこでシリカ
研磨材より研磨速度を上げるために、塩化マグネシウム
を0.1〜20.0重量%含み、数平均粒子径が0.1
〜10μmである酸化セリウムを主成分とする研磨材が
開発され、特開平3−146585号公報に提案されて
いる。
【0004】また、半導体デバイスを製造する中間工程
でデバイスを平坦化する工程がある。この平坦化技術の
ひとつとして、CMPとよばれる研磨法がある。この方
法はChemical−Mechanical−Pol
ishingの略称であり、砥粒の機械的作用と加工液
砥粒の分散媒の化学的作用を複合化させた研磨法であ
る。この方法により、例えば、層間絶縁膜を研磨するこ
とにより、デバイス全面を均一な厚みに形成させること
が出来る。従来から行われているCMPの代表例として
は、LSI用シリコンウエハに対し、シリカを砥粒とし
て弱アルカリ性溶液に分散させ研磨材を製造し、平滑で
歪みがない鏡面に研磨する方法がとられる。
【0005】現在実用化されているCMP法には、上述
した微粒子シリカが使用されている。これらのシリカ研
磨材はガラスの研磨と同様に、研磨速度が遅いために、
数平均粒子径0.1μm以下の酸化セリウムを5〜30
0g/lの濃度に分散させたスラリーが開発され、特開
平8−134435号公報に提案されている。
【0006】従来開発されている研磨砥粒は塊状に2次
凝集した形態であり、水に分散させてもそのままでは、
容易に分散せず、塊状のままで存在して砥粒が沈降を生
じて、研磨時にスクラッチを形成する場合がある。ま
た、生産ラインにおいては工程をクリーンに保つため
に、CMP後にスラリーから生じる砥粒の除去や重金属
汚染を防止するが重要である。そのために、CMP後の
ウェーハ洗浄工程があり、洗浄方法に、物理的洗浄とし
てスクラバー洗浄や、ケミカル洗浄として酸処理、希H
F処理、アルカリ処理などが用いられている。
【0007】さらに、半導体デバイスの製造に使用され
る種々の材料は、不純物混入による汚染防止が重要であ
る。特に歩留まりの低下の原因となるナトリウム、カリ
ウムなどのアルカリ金属イオン、さらにα線の発生源と
なる放射性元素を含む不純物の混入はさけねばならな
い。従って、天然の鉱物を焼成、粉砕して製造した研磨
材はこれらの不純物を含むために、半導体デバイス関連
の素材には不適である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はガラス
素材や半導体デバイスなどの研磨に関し、汚染物質を含
まず、従来のシリカ研磨材と同等の表面加工状態を維持
し、シリカ研磨材より、研磨速度を向上させ、研磨面に
研磨砥粒の付着が少なく、生産性向上に寄与する研磨材
を提供することにある。
【0009】研磨速度を上げるために機械的方法として
研磨圧力や回転速度を上げたりする方法が考えられる
が、研磨面にスクラッチなどの傷が入りやすく、またC
MP後の研磨面の研磨砥粒の付着をなくすために、スク
ラバー洗浄やケミカル洗浄を強化すると、研磨面の表面
精度に悪影響が出てくる。それらを避けるために、研磨
精度を下げることなく、研磨速度を上げ、研磨砥粒の付
着が少ない研磨材の開発が必要とされる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに鋭意検討した結果、ガラス素材や半導体デバイスな
どの表面を平坦化する工程の研磨として、「1次粒子の
数平均粒子径が0.01〜0.5μmであり、且つX線
回折の回折角度28.6゜(111面)の半価幅2θ
(゜)が0.7〜0.15゜である酸化セリウム粉末を
含むことを特徴とする研磨材。」を使用することが好適
であることを見いだした。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の酸化セリウム粉末はその
1次粒子の数平均粒子径が0.01〜0.5μmであ
り、且つX線回折の回折角度28.6゜(111面)の
半価幅2θ(゜)が0.7〜0.15゜であるとするも
のである。
【0012】酸化セリウム粉末は粒子の形態をしてお
り、その1次粒子の数平均粒子径は0.01〜0.5μ
m、好ましくは0.02〜0.3μmである。数平均粒
子径が0.01μm未満であれば、研磨表面のスクラッ
チなどの傷は小さいが、研磨速度が遅すぎて生産性が悪
くなる。また数平均粒子径が0.5μmを超えると、研
磨速度は速くなるが、研磨表面にスクラッチなどの傷が
つきやすくなる。
【0013】またX線回折の回折角度28.6゜(11
1面)の半価幅2θ(゜)は、0.7〜0.15゜、好
ましくは0.5〜0.2゜である。半価幅がが0.7を
超える領域では、結晶性が不十分でアモルファスに近
く、研磨速度が遅すぎる。また0.15゜未満では結晶
性は十分であるが、粒子が成長しすぎて、研磨速度は速
くなるが、研磨表面のスクラッチなどの傷が増大する。
【0014】通常、研磨に使用されるシリカや酸化セリ
ウムなどの研磨砥粒の数平均粒子径は、0.002〜
0.5μmであるが、結晶性の制御についての検討は不
十分である。研磨速度は、粒子径のみで決まるものでな
く、粒子の結晶性も重要な要素であるので、結晶性が制
御されていない酸化セリウムを砥粒として用いた場合
は、研磨速度が安定しないばかりか、スクラッチなどの
傷が発生する原因となる。
【0015】本発明の酸化セリウムを砥粒として用い、
スラリー状の研磨材を調整するには、酸化セリウムを研
磨材全量に対し、好ましくは0.5〜30重量%で含有
させるが、さらに好ましくは、1〜10重量%の範囲で
ある。添加量が、0.5重量%未満では、砥粒濃度が希
薄すぎて研磨速度が下がる。また30重量%以上を超え
て添加すると、砥粒の単位重量当たりに換算した場合の
研磨速度が下がり、研磨効率が低下するので好ましくな
い。
【0016】ところで、本発明に用いる酸化セリウムの
原料粉末としては、各種の方法で製造したものを用いる
ことが出来る。例えば、水熱方法は、セリウム塩の水溶
液にアンモニア水などの塩基を添加して中和し、沈殿を
析出させた後、耐圧容器中で加熱、結晶化させる。アル
コキシド法は、セリウムのアルコキシド化合物のアルコ
ール溶液を加水分解する。気相法は、高周波誘導熱プラ
ズマを用い、超高温中で、セリウム粉末を瞬時に溶融さ
せて酸化セリウム粉末が得られる。また、焼成法は、炭
酸セリウムや蓚酸セリウムのようなセリウムの有機化合
物を焼成し、炭酸根や蓚酸根を飛ばす方法、または塩化
セリウムや硝酸セリウム水溶液を木材パルプ等のプリカ
ーサに浸積させ、プリカーサごと焼成させる方法等があ
る。
【0017】本発明の酸化セリウム粉末の製造方法にお
いて、上述した酸化セリウム原料が使用出来るが、酸化
セリウムを酸化雰囲気で焼成して、粒子径と結晶性を調
整させる製造法を採用するために、1次粒子の数平均粒
子径が0.5μm以下であり、且つX線回折の回折角度
28.6゜(111面)の半価幅2θ(゜)が0.15
゜以上である原料粉末が必要とされる。
【0018】本発明の酸化セリウムは粒子そのままの形
態で砥粒として研磨材に配合することが出来る。
【0019】
【物性の測定法および評価法】(1)粒子径 透過型電子顕微鏡((株)日立製作所製 H−7100
FA型)で粉末を観察し、1次粒子の数平均粒子径で表
した。
【0020】(2)X線の半価幅 広角X線回折装置(理学電気(株)製 RU−200
B)を用いて測定した。X線源にCuKα線を用い、測
定範囲(2θ)を20〜80゜までスキャンさせ、酸化
セリウム粉末の立方晶の回折パターンを測定した。回折
角度(2θ)は、28.6゜、47.5゜、56.4゜
に主なピークを有した。
【0021】JSPDS標準回折データから対応する面
間隔、相対強度を持つ物質を選び出し立方晶の酸化セリ
ウムの特性ピークと一致した。その中で最も強いピーク
を示す28.6゜(111面、格子定数3.1234オ
ングストローム)の半価幅を測定し、本特許の半価幅と
して代表させた。
【0022】 (3)研磨条件 被研磨材 :4インチパターンなし絶縁膜シリコーンウエハ 研磨装置 :ラッピングマシーン ポリシングクロス:ロデールニッタ(株)製IC−1000 加重 :200g/cm2 定盤の回転数 :60rpm 研磨時間 :2分 (4)研磨速度 高精度デジタル測長機(東京精密(株)製)を用い研磨
前後の厚みの差を測定し、1分間あたりに換算して研磨
速度とした。
【0023】(5)スクラッチ 研磨傷を三次元表面構造解析顕微鏡(Zygo Cor
poration社製NV−100−Zoom)を用
い、研磨面のSurface Profileから評価
した。評価基準は被研磨材の4インチパターンなし絶縁
膜シリコーンウエハを研磨して、その表面の一部である
2インチ角の部分の研磨傷の個数とした。
【0024】(6)砥粒付着性 研磨砥粒の付着の度合いは、三次元表面構造解析顕微鏡
(Zygo Corporation社製NV−100
−Zoom)を用い、Surface Mapにより、
被研磨材のパターンなし被研磨材の4インチパターンな
し絶縁膜シリコーンウエハの0.7mm×0.52mm
表面に付着した凝集体の個数を観察した。評価基準は1
00個以上を「大」、99〜10個を「中」、9〜1個
を「少」、「なし」とした。
【0025】
【実施例】実施例1 1.6mol/lの塩化セリウム(CeCl3 )水溶液
148.7mlに31重量%の過酸化水素水19.7g
を加えた後、純水を加えて全量を200mlとした。一
方、28重量%アンモニア水を、NH3 とCeCl3
含まれるClとの原子比(NH3 /Cl)が1.5にな
るように65.6ml計りとり、これに純水を加えて全
量を200mlとした。そして、純水50ml添加して
いるビーカに、この2つの溶液を、少しずつ滴下、攪拌
し、含酸化セリウムゲルを沈澱させた。次にこの沈殿ゲ
ルを、オートクレーブにて、150℃で24時間加熱処
理してスラリー500mlを得、これを純水で5回濾過
洗浄した。そしてアトライターミルで粉砕し、さらに2
00mlのエチルアルコールで洗浄、攪拌、濾過、減圧
乾燥することにより酸化セリウム粉末が得られた。
【0026】このようにして得られた酸化セリウム粉末
を砥粒として純水に5%分散させ、pHを10.5〜1
1.0に調整した研磨材を用いて、研磨の効果を調べ
た。
【0027】実施例2 1.6mol/lの塩化セリウム(CeCl3 )水溶液
148.7mlに31重量%の過酸化水素水19.7g
を加えた後、純水を加えて全量を200mlとした。一
方、28重量%アンモニア水を、NH3 とCeCl3
含まれるClとの原子比(NH3 /Cl)が1.5にな
るように65.6ml計りとり、これに純水を加えて全
量を200mlとした。そして、純水50ml添加して
いるビーカに、この2つの溶液を、少しずつ滴下、攪拌
し、含酸化セリウムゲルを沈澱させた。次にこの沈殿ゲ
ルを、オートクレーブにて、150℃で24時間加熱処
理してスラリー500mlを得、これを純水で5回濾過
洗浄、濾過、減圧乾燥した。この粉末をアルミナるつぼ
に入れ、電気炉で空気中で5℃/min、600℃で3
時間保持し焼成した。そしてアトライターミルで粉砕
し、さらに200mlのエチルアルコールで洗浄、攪
拌、濾過、減圧乾燥することにより酸化セリウム粉末が
得られた。
【0028】このようにして得られた酸化セリウム粉末
を砥粒として純水に5%分散させ、pHを10.5〜1
1.0に調整した研磨材を用いて、研磨の効果を調べ
た。
【0029】実施例3 1.6mol/lの塩化セリウム(CeCl3 )水溶液
148.7mlに31重量%の過酸化水素水19.7g
を加えた後、純水を加えて全量を200mlとした。一
方、28重量%アンモニア水を、NH3 とCeCl3
含まれるClとの原子比(NH3 /Cl)が1.5にな
るように65.6ml計りとり、これに純水を加えて全
量を200mlとした。そして、純水50ml添加して
いるビーカに、この2つの溶液を、少しずつ滴下、攪拌
し、含酸化セリウムゲルを沈澱させた。次にこの沈殿ゲ
ルを、オートクレーブにて、150℃で24時間加熱処
理してスラリー500mlを得、これを純水で5回濾過
洗浄、濾過、減圧乾燥した。この粉末をアルミナるつぼ
に入れ、電気炉で空気中で5℃/min、1000℃で
3時間保持し焼成した。そしてアトライターミルで粉砕
し、さらに200mlのエチルアルコールで洗浄、攪
拌、濾過、減圧乾燥することにより酸化セリウム粉末が
得られた。
【0030】このようにして得られた酸化セリウム粉末
を砥粒として純水に5%分散させ、pHを10.5〜1
1.0に調整した研磨材を用いて、研磨の効果を調べ
た。
【0031】比較例1 1.6mol/lの塩化セリウム(CeCl3 )水溶液
148.7mlに31重量%の過酸化水素水19.7g
を加えた後、純水を加えて全量を200mlとした。一
方、28重量%アンモニア水を、NH3 とCeCl3
含まれるClとの原子比(NH3 /Cl)が1.5にな
るように65.6ml計りとり、これに純水を加えて全
量を200mlとした。そして、純水50ml添加して
いるビーカに、この2つの溶液を、少しずつ滴下、攪拌
し、含酸化セリウムゲルを沈澱させた。次にこの沈殿ゲ
ルを、オートクレーブにて、110℃で10時間加熱処
理してスラリー500mlを得、これを純水で5回濾過
洗浄した。そしてアトライターミルで粉砕し、さらに2
00mlのエチルアルコールで洗浄、攪拌、濾過、減圧
乾燥することにより酸化セリウム粉末が得られた。
【0032】このようにして得られた酸化セリウム粉末
を砥粒として純水に5%分散させ、pHを10.5〜1
1.0に調整した研磨材を用いて、研磨の効果を調べ
た。
【0033】比較例2 1.6mol/lの塩化セリウム(CeCl3 )水溶液
148.7mlに31重量%の過酸化水素水19.7g
を加えた後、純水を加えて全量を200mlとした。一
方、28重量%アンモニア水を、NH3 とCeCl3
含まれるClとの原子比(NH3 /Cl)が1.5にな
るように65.6ml計りとり、これに純水を加えて全
量を200mlとした。そして、純水50ml添加して
いるビーカに、この2つの溶液を、少しずつ滴下、攪拌
し、含酸化セリウムゲルを沈澱させた。次にこの沈殿ゲ
ルを、オートクレーブにて、150℃で24時間加熱処
理してスラリー500mlを得、これを純水で5回濾過
洗浄、濾過、減圧乾燥した。この粉末をアルミナるつぼ
に入れ、電気炉で空気中で5℃/min、1200℃で
3時間保持し焼成した。そしてアトライターミルで粉砕
し、さらに200mlのエチルアルコールで洗浄、攪
拌、濾過、減圧乾燥することにより酸化セリウム粉末が
得られた。
【0034】このようにして得られた酸化セリウム粉末
を砥粒として純水に5%分散させ、pHを10.5〜1
1.0に調整した研磨材を用いて、研磨の効果を調べ
た。
【0035】比較例3 1.6mol/lの塩化セリウム(CeCl3 )水溶液
1000mlに800gの木材パルプを24時間浸積さ
せる。湿ったパルプを石英ガラスに入れ、円筒型焼成炉
にて少量の空気を送りながら5℃/minの昇温速度で
焼成させる。500〜600℃でパルプを燃焼させる。
その後さらに温度を1000℃に昇温させ、3時間保持
し焼成後室温まで放冷する。塩化セリウムが灰化された
粉末を純水で5回濾過洗浄した。そしてアトライターミ
ルで粉砕し、さらに1000mlのエチルアルコールで
洗浄、攪拌、濾過、減圧乾燥することにより酸化セリウ
ム粉末が得られた。
【0036】このようにして得られた酸化セリウム粉末
を砥粒として純水に5%分散させ、pHを10.5〜1
1.0に調整した研磨材を用いて、研磨の効果を調べ
た。
【0037】実施例1〜3及び比較例1〜3の粉末の測
定結果を比較して表1に示した。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明は、1次粒子の数平均粒子径が
0.01〜0.5μmであり、且つX線回折の回折角度
28.6゜(111面)の半価幅2θ(゜)が0.7〜
0.15゜である酸化セリウム粉末を砥粒として、分散
させスラリーとした研磨材を用いることにより、ガラス
素材や半導体デバイスなどの研磨に関し、汚染物質を含
まず、現行のシリカ研磨材と同等の表面加工状態を維持
し、研磨面の研磨砥粒の付着が少なく、且つシリカ研磨
材より、研磨速度を向上させることが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C058 AA02 AA07 AC04 CA01 CA04 CA06 CB03 CB06 CB10 DA02 4G076 AA02 AB04 AC02 BA15 BA42 BA43 BA46 BC02 BC07 BC08 BD02 BD04 CA05 CA15 CA26 CA33 DA30

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次粒子の数平均粒子径が0.01〜
    0.5μmであり、且つX線回折の回折角度28.6゜
    (111面)の半価幅2θ(゜)が0.7〜0.15゜
    である酸化セリウム粉末を含むことを特徴とする研磨
    材。
  2. 【請求項2】 酸化セリウムが液体中でスラリーとして
    分散していることを特徴とする請求項1に記載の研磨
    材。
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