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JP2000024480A - 薬液混合装置 - Google Patents

薬液混合装置

Info

Publication number
JP2000024480A
JP2000024480A JP10193382A JP19338298A JP2000024480A JP 2000024480 A JP2000024480 A JP 2000024480A JP 10193382 A JP10193382 A JP 10193382A JP 19338298 A JP19338298 A JP 19338298A JP 2000024480 A JP2000024480 A JP 2000024480A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chemical
mixing tank
mixing
pump
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10193382A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Nagashima
彬 長島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kioritz Corp
Original Assignee
Kyoritsu Noki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoritsu Noki Co Ltd filed Critical Kyoritsu Noki Co Ltd
Priority to JP10193382A priority Critical patent/JP2000024480A/ja
Publication of JP2000024480A publication Critical patent/JP2000024480A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクト化、軽量化、構成の簡素化・合理
化、組み込みの容易化等を図ることができるとともに、
装置コストの低減化、メンテンナスの容易化等も図るこ
とのできる薬液混合装置を提供する。 【解決手段】 混合タンク(30)に、薬液タンク(2
0A、20B、20C、20D)、流体モーター(4
0)、及び、薬液ポンプ(50A、50B、50C)か
らなる薬液供給ユニット(4)が、取着手段(110)
を介して着脱自在に一体的に組み付けられてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、圃場に農
薬を噴霧するための噴霧機等に組み込まれて使用される
のに好適な薬液混合装置に係り、より詳細には、薬液と
清水等の希釈用流体とを一定の比率に混合するものに関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、田圃に農薬等の薬液を噴霧する
ための噴霧機であるブームスプレーヤ等においては、前
記薬液(原液)を清水等の希釈用流体で所定の濃度に希
釈して噴霧することが要求されるので、前記薬液と清水
等の希釈用流体とを一定の比率で混合するための薬液混
合装置が組み込まれることがある。しかしながら、前記
のようなブームスプレーヤ等に組み込まれている従来の
薬液混合装置には、次のような問題があった。
【0003】すなわち、従来の薬液混合装置において
は、薬液と希釈用流体とを一定の比率に混合すべく、薬
液と希釈用流体とを、それぞれ個別に比較的大吐出量で
高圧の噴霧用ポンプで加圧して混合器(T形チーズやイ
ンジェクター等)に送り出し、その混合器内で混ぜ合わ
せて噴霧するようにしているが、少量の薬液と多量の希
釈用流体(その比は通常では1対100以上である)と
を、高圧下で一定の比率をもって混合器内に送り込むこ
とは難しく、また、混合器内において、互いに量及び加
圧度の異なる薬液と希釈用流体とを均一に混合すること
は、きわめて難しい。
【0004】言い換えれば、薬液と希釈用流体とを一定
の比率に混合するためには、それらの流量を流量計等の
センサ類で常時精密に計測して制御することが必要とな
り、また、薬液と希釈用流体とを高圧に加圧することか
ら、その流路を形成する配管系等に、高圧に耐え得る高
いシール性が要求されることもあって、装置構成が複雑
となるとともに、装置コストが高くなる嫌いがあった。
特に、二種以上の薬液をそれぞれ所定の比率で希釈用流
体に混合することは、確実性、信頼性の点から事実上不
可能であった。
【0005】前記に加え、噴霧作業後に薬液混合装置を
含む機内に残った農薬等の残液の処分が問題となる。す
なわち、前記農薬等の薬液(希釈された薬液も含む)
は、粘性、腐食性等があるものが多く、中には粒状物等
が混ざっている場合もあり、さらに、変質、劣化する可
能性もあって、そのまま配管系を含む機内に残しておく
と、配管類が詰まったり、ポンプ類や噴霧ノズル等が作
動不良を引き起こすおそれがある。また、残った薬液を
そのまま河川等に投棄すると環境汚染を招くので、田圃
等に所要量の薬液を噴霧し終えた後であっても、機内に
薬液が残っている場合は、再度、薬液を田圃等に噴霧し
て使い切ることが要求され、薬液が無駄に消費されると
ともに、作業時間が長くなり、不経済である等の問題も
あった。そこで、本件発明者は、先に、前記の問題を解
消すべく、特願平10−129023号)に所載のよう
な薬液混合装置を提案した。この提案に係る薬液混合装
置を、以下に、図11を参照しながら簡単に説明する。
【0006】図11に示される薬液混合装置10Aは、
ブームスプレーヤ1に備えられるもので、前記装置10
A内の薬液タンク20に貯留された薬液(農薬の原液)
Mと、外部の大形の清水タンク90に貯留された希釈用
流体としての清水Wとを、一定の比率に混合すべく、前
記薬液Mと前記清水Wとが供給される、例えばブロー成
形により作製された合成樹脂製の混合タンク30と、前
記清水Wとを、前記混合タンク30に導く清水流路11
に介装されて前記清水Wの流過により回転駆動される、
流体モーターとしての歯車モーター40と、前記薬液M
を前記薬液タンク20から前記混合タンク30に供給す
べく薬液流路21に介装され、前記歯車モーター40に
機械的に連動して駆動せしめられる薬液ポンプ50と、
を具備している。
【0007】該薬液ポンプ50は、歯車ポンプ、ねじポ
ンプ、ベーンポンプ、プランジャポンプ等の周知の形態
をとる可変容量形のポンプであって、図12に示される
如くに、その入力回転軸51が前記歯車モーター40の
出力回転軸41に直結されており、前記歯車モーター4
0に機械的に連動して回転駆動せしめられるようになっ
ている。
【0008】また、前記歯車モーター40が介装された
前記清水流路11の上流側には、前記清水タンク90内
の前記清水Wを、前記歯車モーター40を介して前記混
合タンク30に導くべく、送液ポンプ60が介装されて
いる。この送液ポンプ60から吐出された前記清水Wの
うちの、前記歯車モーター40に導入されない余水は、
調圧弁15が介装された清水戻し流路12を介して前記
清水タンク90に戻されるとともに、コック16が介装
された第1の洗浄水用流路13を通じて前記薬液タンク
20に導かれて、前記薬液タンク20や薬液流路21等
の洗浄に供されるようになっている(後述)。
【0009】なお、前記送液ポンプ60は、必ずしも必
要ではなく、前記清水タンク90内の前記清水Wの圧力
水頭の変化によって前記歯車モーター40を介して前記
混合タンク30に送られる前記清水Wの流量が大きく変
化するのを回避するため、及び、前記のように前記薬液
Mが付着残留している配管系等を前記清水Wによって洗
浄するために設けられているもので、その吐出圧力は低
圧のものでよい。
【0010】また、噴霧作業終了後に前記薬液タンク2
0に残っている残留薬液Mは、コック27が介装された
薬液回収流路22を通じて、別途に備えられた回収タン
ク55に回収されるようになっており、さらに、前記残
留薬液Mの回収後に、前記洗浄水用流路13を介して前
記薬液タンク20に導入された洗浄水は、前記薬液流路
21及びそれに介装された前記薬液ポンプ50を洗浄し
ながら前記混合タンク30に導かれるとともに、コック
26が介装された第2の洗浄水用流路23を介して前記
混合タンク30に導かれるようにされている。
【0011】前記清水流路11及び前記薬液流路21を
通じて前記清水W及び前記薬液Mが供給される前記混合
タンク30には、常時一定の水位を保つように、給水手
段としてのボールタップ35が配設されており、前記清
水Wはこのボールタップ35が開状態のときのみ、つま
り、液面Lが所定レベルより低下したときのみ前記混合
タンク30に供給されるようになっている。
【0012】一方、前記混合タンク30内で前記清水W
により希釈混合された希釈薬液KMは、前記薬液混合装
置10A外に設置された高圧プランジャポンプ等の噴霧
用ポンプ70により吸い出されるとともに、吸い出され
た前記希釈薬液KMの一部が前記噴霧用ポンプ70の吐
出側と図示しない長尺ブームに所定間隔で配設された薬
液噴霧手段とされる噴霧ノズル80との間から、調圧弁
75が介装された希釈薬液戻し流路72を通じて前記混
合タンク30内に戻されるようになっており、戻された
前記希釈薬液KMは、前記混合タンク30内において短
破線矢印で示される如くに渦流を生成して、前記混合タ
ンク30に供給された前記薬液Mと前記清水Wとを攪拌
混合するようにされている。
【0013】なお、前記薬液混合装置10Aにおいて
は、前記歯車モーター40が介装された前記清水流路1
1を流れる前記清水Wの流量が毎分40〜50L である
のに対し、前記歯車モーター40により機械的に連動し
て回転駆動される前記薬液ポンプ50の吐出量は、前記
清水Wの流量の約1/1000である毎分40〜50c
cである。
【0014】また、前記噴霧用ポンプ70の吐出量は毎
分約150L 程度あり、そのうちの約2/3が前記調圧
弁75が介装された前記希釈薬液戻し流路72を通じて
前記混合タンク30に戻されて、前記薬液Mと前記清水
Wとの攪拌混合に供され、残り約1/3の毎分40〜5
0L が前記噴霧ノズル80から外部に噴霧されるように
なっている。言い換えれば、前記噴霧ノズル80から外
部に噴霧される希釈薬液量と、前記清水流路11及び薬
液流路21を介して前記混合タンク30に供給される前
記清水Wと前記薬液Mの総流量とが略同じとなるように
されている。
【0015】このような構成とされた図11に示す前記
薬液混合装置10Aにおいては、前記清水タンク90か
らの前記清水Wが前記送液ポンプ60により比較的低圧
に加圧された状態で、前記清水流路11に介装された前
記歯車モーター40を介して前記混合タンク30に供給
される。この際、前記歯車モーター40が前記清水流路
11を流れる前記清水Wにより回転駆動され、その回転
駆動力が前記薬液流路21に介装された前記薬液ポンプ
50に直接伝達され、該薬液ポンプ50は前記歯車モー
ター40に機械的に連動して回転駆動される。
【0016】これにより、前記清水流路11を通じて前
記混合タンク30に供給される前記清水Wの流量に対す
る、前記薬液ポンプ50により前記薬液流路21を通じ
て前記混合タンク30に供給される前記薬液Mの流量の
比率が、常時正確に一定となる。したがって、前記混合
タンク30には、前記清水Wと前記薬液Mとが常時一定
の比率で貯留され、それら清水Wと薬液Mとは、前記混
合タンク30内において、前記希釈薬液戻し流路72を
通じて前記噴霧用ポンプ70の吐出側から戻された前記
希釈薬液KMにより均一に攪拌混合された後、前記噴霧
用ポンプ70を介して前記噴霧ノズル80から外部に噴
霧される。
【0017】このように、本装置10Aでは、前記薬液
Mと前記清水Wとを、それらの流量を別途に計測制御す
ることを要しないで、前記混合タンク30に一定の比率
をもって供給することができるとともに、その比率で均
一に混合することができ、前記混合タンク30内で均一
に混合された前記希釈薬液KMを、当該装置10A外に
備えられた高圧の前記噴霧用ポンプ70により前記噴霧
ノズル80を介して外部に噴霧するようにされるので、
当該装置10A内では前記薬液Mや前記希釈用流体Wを
低圧で流せばよく、そのため、当該装置10A内の配管
系等についてはシール性を容易に確保できて、装置構成
を簡素となし得るとともに、装置コストを低く抑えるこ
とができる。
【0018】また、前記混合タンク30が、常時一定の
水位を保つように、前記ボールタップ35を通じて前記
清水Wを受け入れるようになされることにより、前記噴
霧用ポンプ70により外部に噴霧された量だけ、つま
り、使用された分だけ、前記清水Wと前記薬液Mとが一
定の比率をもって前記混合タンク30に供給されること
になり、そのため、無駄に消費される薬液量を削減で
き、使用されなかった前記薬液Mは、原液のまま前記薬
液タンク20から前記薬液回収流路22を通じて前記回
収タンク55に回収でき、次回の噴霧作業に使用でき
る。
【0019】一方、噴霧作業終了後、前記薬液タンク2
0の残留薬液Mを回収した後、前記薬液Mが付着残留し
ている各部を洗浄すべく、前記第1、第2の洗浄水用流
路13、23に介装されたコック16、26を開く。こ
れにより、前記送液ポンプ60から吐出された前記清水
Wのうちの前記歯車モーター40に導入されない余水が
前記第1の洗浄水流路13を介して前記薬液タンク20
に導入され、それによって、該薬液タンク20内が洗浄
されるとともに、前記薬液流路21に導出されて該薬液
流路21及びそれに介装された前記薬液ポンプ50を洗
浄しながら前記混合タンク30に導かれると同時に、前
記第2の洗浄水用流路23を介して前記混合タンク30
に導かれる。
【0020】前記混合タンク30に導入された洗浄水
は、例えば前記噴霧ノズル80を全開状態とすることに
より、前記混合タンク30内を洗浄した後、該混合タン
ク30から前記噴霧用ポンプ70及び前記噴霧ノズル8
0を通じて外部に放出される。これにより、噴霧作業後
に薬液Mが装置10A内の配管系や噴霧用ポンプ70、
噴霧ノズル80等に残留せず、そのため、残留薬液によ
る配管系の詰まり、ポンプ類や噴霧ノズル等の作動不良
等を生じ難くできる。
【0021】前記に加え、前記薬液タンク20、前記混
合タンク30、前記歯車モーター40、前記薬液ポンプ
50等を含む装置全体(図11において長破線で囲まれ
ている部分)をユニット化し、前記清水流路11、前記
噴霧用流路71等の、当該装置ユニット10Aと外部と
を接続する流路を形成する配管部材を、該装置ユニット
10Aに対してワンタッチカップラー81等の継手を介
して着脱自在に接続できるようになせば、既存のブーム
スプレーヤ等にも容易に組み込むことができ、適用範囲
が拡げられる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる薬液
混合装置10Aにおいては、前記のように多様な利点が
得られるものの、ブームスプレーヤ1等に組み込むこと
を考慮すると、一層のコンパクト化、軽量化、構成の簡
素化・合理化、組み込みの容易化等を図ることが要望さ
れるとともに、装置コストの一層の低減化、メンテンナ
スの容易化等を図ることも望まれる。
【0023】本発明は、前記した如くの要望に鑑みてな
されたもので、その目的とするところは、薬液と清水等
の希釈用流体とを、それらの流量を計測制御することを
要しないないで、一定の比率に確実に混合することがで
きるとともに、配管系等のシール性を容易に確保をでき
て、装置構成を簡素となし得るとともに、噴霧作業後に
残っている薬液による配管系の詰まり、ポンプや噴霧ノ
ズル等の作動不良等を生じ難くできて、薬液を無駄に消
費してしまうこと等も回避できるようにされ、さらに、
一層のコンパクト化、軽量化、構成の簡素化・合理化、
組み込みの容易化等を図ることができるとともに、装置
コストの一層の低減化、メンテンナスの容易化等も図る
ことのできる薬液混合装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係る薬液混合装置は、基本的には、薬液を
貯留する薬液タンクと、前記薬液と清水等の希釈用流体
とが供給される混合タンクと、前記希釈用流体を前記混
合タンクに導く希釈用流体流路に介装されて前記希釈用
流体の流過により回転駆動される流体モーターと、前記
薬液を前記薬液タンクから前記混合タンクに供給すべく
前記流体モーターによって駆動せしめられる薬液ポンプ
と、を具備し、前記混合タンクに、前記薬液タンク、前
記流体モーター、及び、前記薬液ポンプからなる薬液供
給ユニットが取着手段を介して着脱自在に一体的に組み
付けられていることを特徴としている。
【0025】本発明装置の好ましい態様では、前記薬液
ポンプは、前記流体モーターにより回転駆動される、歯
車ポンプ、ねじポンプ、ベーンポンプ、プランジャポン
プ等の可変容量形のポンプとされる。他の好ましい態様
では、前記混合タンクは、合成樹脂材料を素材としてブ
ロー成形により作製されており、前記薬液供給ユニット
は、それに装着されたユニオンナットと前記混合タンク
に設けられたねじ部とからなる前記取着手段としてのユ
ニオン継手を介して前記混合タンクの上部に組み付けら
れる。
【0026】前記のように、混合タンクに、薬液タン
ク、流体モーター、及び、薬液ポンプからなる薬液供給
ユニットを、ユニオン継手等の取着手段を介して着脱自
在に組み付けるようにしたことにより、前記薬液タン
ク、前記流体モーター、及び、前記薬液ポンプについて
は、個々の支持手段(フレーム部材)が不要となって前
記混合タンクが共通の支持手段となり、また、それらを
結ぶ配管部材が短くて済む等の利点が得られるので、装
置のコンパクト化、軽量化、構成の簡素化・合理化、装
置コストの低減化が図られるとともに、混合タンクと薬
液供給ユニットとが一体化されるとにより、ブームスプ
レーヤ等への組み込みも容易となり、また、混合タンク
に対して薬液供給ユニットが着脱自在とされることによ
り、メンテンナスの容易化等も図られる。
【0027】また、他の好ましい態様では、前記混合タ
ンクは、常時一定の水位を保つように、ボールタップ等
の給水手段を介して前記希釈用流体を受け入れるように
され、この場合、前記ボールタップ等の給水手段は、前
記混合タンクにユニオン継手等の取着手段を介して着脱
自在に組み付けられるようにされる。さらに別の好まし
い態様では、前記混合タンク内で前記希釈用流体により
希釈混合された希釈薬液は、外部の噴霧用ポンプにより
吸い出されるとともに、吸い出された希釈薬液の一部が
前記噴霧用ポンプの吐出側と薬液噴霧手段との間から調
圧弁及び攪拌流生成部材を介して前記混合タンク内に戻
されて、該混合タンクに供給された前記薬液と前記希釈
用流体とを攪拌混合するようにされる。
【0028】この場合、前記攪拌流生成部材は、好まし
くは、周面部に適宜に吐出孔が形成された筒状体からな
っており、その両端部が前記混合タンクの両側部にそれ
ぞれユニオン継手等の取着手段を介して着脱自在に組み
付けらる。前記のようにボールタップ等の給水手段や攪
拌流生成部材を混合タンクにユニオン継手等の取着手段
を介して着脱自在に組み付けるようにしたことによっ
て、一層のコンパクト化、軽量化、構成の簡素化・合理
化、組み込みの容易化等が図られるとともに、装置コス
トの低減化、メンテンナスの容易化等も図られる。
【0029】また、他の別の好ましい態様では、外部に
貯留された希釈用流体(W)を前記流体モーターを介し
て前記混合タンクに導くべく、前記希釈用流体流路に送
液ポンプが介装され、外部の噴霧用ポンプと前記送液ポ
ンプとが直結又は変速伝動手段を介して回転駆動せしめ
られるようにされる。これによっても、一層のコンパク
ト化、軽量化、構成の簡素化・合理化、組み込みの容易
化等が図られるとともに、装置コストの低減化、メンテ
ンナスの容易化等も図られる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る薬液混
合装置の第一の実施形態を備えたブームスプレーヤの配
管系の概略構成を示している。図において、前述した図
11に示される薬液混合装置10Aの各部に対応する部
分には同一の符号が付されている。
【0031】図示のブームスプレーヤ1に備えられる薬
液混合装置10は、図1に加えて図3を参照すればよく
わかるように、多種類(三種類又は四種類)の薬液M
A、MB、MC、MDと、希釈用流体としての清水W
と、を一定の比率に混合するためのもので、前述した図
11に示されるものと同様に、前記各薬液MA、MB、
MC、MDをそれぞれ個別に貯留する四個の薬液タンク
20A、20B、20C、20Dと、前記薬液A、M
B、MC、MDと、前記清水Wと、が供給される混合タ
ンク30と、前記希釈用流体Wを前記混合タンク30に
導く希釈流体用流路11に介装されて前記希釈用流体W
の流過により回転駆動される流体モーターとしての歯車
モーター40と、前記薬液MA、MB、MC、MDを前
記薬液タンク20A、20B、20C、20Dから前記
混合タンク30に供給すべく前記流体モーター40によ
って駆動せしめられる三台の薬液ポンプ50A、50
B、50Cと、を備えている。
【0032】ここでは、前記四個の薬液タンク20A、
20B、20C、20D、前記歯車モーター40、及
び、前記薬液ポンプ50A、50B、50Cは、一つの
ユニットにまとめられている。すなわち、図3に示す如
く、矩形皿状の共通の支持基台5上の四隅に前記各薬液
タンク20A、20B、20C、20Dが搭載保持さ
れ、前記支持基台5の中央部に、前記歯車モーター40
と、それに一体的に組み付けられた三台の薬液ポンプ5
0A、50B、50C(後述)と、が搭載保持されてい
て、それらで薬液供給ユニット4が構成されている。
【0033】この薬液供給ユニット4の前記支持基台5
の下面側には、図1に加えて図2を参照すればよくわか
るように、ユニオンナット111が取り付けられてい
る。また、前記混合タンク30は、合成樹脂材料を素材
としてブロー成形により作製されていて、前記薬液供給
ユニット4は、前記ユニオンナット111と、前記混合
タンク30の上面部に突設された筒状雄ねじ部113
と、それらの間に介装されるパッキン114と、からな
る取着手段としてのユニオン継手110を介して、前記
混合タンク(30)の上部に着脱自在に組み付けられて
いる。
【0034】また、前記歯車モーター40が介装された
前記清水流路11の上流側には、前記清水タンク90内
の清水Wを前記歯車モーター40を介して前記混合タン
ク30に導くべく、遠心式の送液ポンプ60が介装され
ている。この送液ポンプ60から吐出された前記清水W
のうちの、前記歯車モーター40に導入されない余水
は、調圧弁15が介装された清水戻し流路12を介して
前記清水タンク90に戻されるようになっている。ま
た、前記清水流路11における前記歯車モーター40と
前記混合タンク30との間には、コック18が介装され
ている。
【0035】前記各薬液MA、MB、MC、MDを前記
各薬液タンク20A、20B、20C、20Dから前記
各薬液ポンプ50A、50B、50Cに導くそれぞれの
薬液流路21A、21B、21C、21Dを形成する配
管部材の前記各薬液タンク20A、20B、20C、2
0Dへの接続を容易にするため、ワンタッチ継手65、
65、65、65が配設されている。また、前記各薬液
ポンプ50A、50B、50Cから前記混合タンク30
に前記各薬液MA、MB、MC、MDが適正に供給され
ているか否かを判別するため、図4に示される如くに、
前記混合タンク30の上部に透明な視認筒160が取り
付けられている。
【0036】前記清水流路11及び前記各薬液流路21
A、21B、21C、21Dを通じて前記清水W及び前
記各薬液MA、MB、MC、MDが供給される前記混合
タンク30には、常時一定の水位を保つように、給水手
段としてのボールタップ35が配設されており、前記清
水Wは、このボールタップ35が開状態のときのみ、つ
まり、液面Lが所定レベルより低下したときのみ前記混
合タンク30に供給されるようになっている。
【0037】前記ボールタップ35は、図1に加えて図
2を参照すればよくわかるように、それに装着されたユ
ニオンナット121と、前記混合タンク30の外側面上
部に突設された筒状雄ねじ部123と、それらの間に介
装されるパッキン124と、からなる取着手段としての
ユニオン継手120を介して前記混合タンク30に着脱
自在に組み付けられている。
【0038】一方、前記混合タンク30内で前記清水W
により希釈混合された希釈薬液KMは、噴霧薬液流路7
1を介して前記薬液混合装置10外に設置された高圧プ
ランジャポンプ等の噴霧用ポンプ70により吸い出され
るとともに、吸い出された前記希釈薬液KMの一部が、
前記噴霧用ポンプ70の吐出側と図示しない長尺ブーム
に所定間隔で配設された薬液噴霧手段とされる噴霧ノズ
ル80との間から、調圧弁75が介装された希釈薬液戻
し流路72及び攪拌流生成部材32を介して、前記混合
タンク30内に戻されるようになっている。
【0039】前記攪拌流生成部材32は、周面部に適宜
に吐出孔32a、32bが形成された筒状体からなって
おり、その両端部が前記混合タンク30の両側部にそれ
ぞれ、それに装着されるユニオンナット131、136
と前記混合タンク30の左右の外側面底部付近にそれぞ
れ突設された筒状雄ねじ部133、133と、それらの
間に介装されるパッキン134、134と、からなる取
着手段としてのユニオン継手130、130’を介し
て、着脱自在に組み付けられている。なお、この攪拌流
生成部材32の導入口側端部には、前記希釈薬液戻し流
路72を形成する配管部材(ホース類)を接続するため
の継手82が形成されている。また、前記攪拌流生成部
材32の下流端(図2で見て右側端)側を固定する前記
ユニオンナット136は、蓋状のものを用いている。
【0040】したがって、前記希釈薬液戻し流路72及
び前記攪拌流生成部材32を介して前記混合タンク30
内に戻された前記希釈薬液KMは、前記混合タンク30
内において渦流を生成して、該混合タンク30に供給さ
れた前記薬液Mと前記清水Wとを攪拌混合することにな
る。さらに、前記噴霧ノズル80からの薬液散布を中断
したときに、前記噴霧ポンプ70から吐出された希釈薬
液KMを前記調圧弁75を介することなく前記混合タン
ク30に戻すことができるように、前記噴霧ノズル80
の開閉コック80aと連動するコック77が介装された
戻し流路73が付設されている。
【0041】また、前記混合タンク30の下面部には、
前記噴霧薬液流路71を形成する配管部材を接続するた
めの継手81が、それに装着されたユニオンナット14
1と前記混合タンク30の下面部に突設された筒状雄ね
じ部143とそれらの間に介装されるパッキン144と
からなる取着手段としてのユニオン継手140を介し
て、前記混合タンク30に着脱自在に組み付けられてい
る。また、前記噴霧用ポンプ70と前記送液ポンプ(6
0)は、伝動手段としてのベルト−プーリ式変速機構6
4を介して、前記ブームスプレーヤ1を直装した図示し
ない農耕用トラクタのPTO軸からの動力等により、所
定の変速比をもって回転駆動せしめられるようにされて
いる。次に、前記歯車モーター40と、前記各液ポンプ
50A、50B、50Cと、を図5〜図10を参照しな
がら説明する。
【0042】前記歯車モーター40は、それ自体はよく
知られているもので、矩形板状の横蓋46により密封さ
れたハウジング45内の下半部と上半部に、それぞれ回
転軸41、43に外嵌固定された相互に噛合する歯車4
2、44が内蔵され、前記ハウジング45の両側部に、
前記清水流路11を形成する配管部材が接続される入口
側継手40A、出口側継手40Bが螺着されており、前
記清水流路11を流れる清水Wの流過により、図7に示
される如くに、前記下側歯車42と下側回転軸(出力
軸)41が時計回りに、前記上側歯車44と上側回転軸
43とが反時計回りに回転せしめられるようになってい
る。一方、前記各薬液ポンプ50A、50B、50Cと
して、ここでは、前記歯車モーター40の回転駆動力が
入力軸51を介して伝達されて回転せしめられるととも
に軸方向に往復動せしめられる往復摺動部材52を内蔵
した微量プランジャポンプが用いられている
【0043】前記各薬液ポンプ50A、50B、50C
は、前記歯車モーター40に、相互に重ね合わさるよう
にして、前記歯車モーター40の前記ハウジング45に
先端がねじ込まれた三本のボルト96、96、96によ
り締め付けられて、着脱自在に取り付けられている。こ
の場合、図6を参照すればよくわかるように、前記歯車
モーター40の前記出力軸41に、前記各薬液ポンプ5
0A、50B、50Cの前記入力軸51、51、51、
が着脱自在かつ一体回転可能に連結されている。
【0044】より詳しくは、前記歯車モーター40の前
記出力軸41と、前記各薬液ポンプ50A、50B、5
0Cの前記入力軸51、51、51と、は、共通の回転
軸線R上に配在されており、前記歯車モーター40の前
記出力軸41のポンプ側端部には、図6に示される如く
に、矩形断面の凸部41bが突設され、また、前記各入
力軸51、51、51の両端部には、それぞれ前記出力
軸凸部41に嵌合する入力軸凹部51aと、前記出力軸
凸部41bと同一寸法形状の入力軸凸部51bとが設け
られており、前記歯車モーター40の前記出力軸凸部4
1bが、前側(前記歯車モーター40側)に位置する前
記第一薬液ポンプ50Aの前記入力軸凹部51aに嵌合
せしめられ、同様にして、前記第一薬液ポンプ50Aの
前記入力軸突部51bが、中央に位置する前記第二薬液
ポンプ50Bの入力軸凹部51aに嵌合せしめられてお
り、後側に位置する前記第三薬液ポンプ50Cの入力軸
51についても同様である。
【0045】また、前記第三薬液ポンプ50Cには、そ
の入力軸51の回転が外部から目視できるように、透明
な合成樹脂製のカバー59が被着されている。前記各薬
液ポンプ50A、50B、50C(50)は、同一構成
とされており、図8を参照すればよくわかるように、角
箱状のポンプケース55内に円筒状の凹所55Aが形成
されている。この凹所55Aにおける図8において左端
側には、前記薬液流路21A、21B、21C、21D
(21)を形成する配管部材が接続される入口側継手1
01と出口側継手102とが取り付けられるとともに、
前記凹所55Aのうちの、前記薬液M(MA、MB、M
C、MD)が流通する流通部100を覆うように、耐摩
耗性材料からなるシリンダ部材94が着脱自在に嵌挿さ
れている。このシリンダ部材94の一端には、盲蓋97
が装着されるとともに、前記入口側継手101及び前記
出口側継手102とを連通させる一対の透孔94a、9
4bが、直径方向に形成されている。
【0046】前記凹所55Aの両端には、それを塞ぐよ
うに側板105、105がボルト106、106により
取り付けられている。また、前記凹所55Aにおける図
8において右端側には、後述するストローク調節部材1
50が装着されるとともに、盲蓋98が装着されてい
る。そして、前記凹所55A内には、前記入力軸51に
外嵌固定された駆動歯車56により回転せしめられると
ともに軸方向に往復動せしめられるプランジャ型の往復
摺動部材52が内蔵されている。
【0047】この往復摺動部材52には、図8において
右側に位置する一端部52aと反対側に位置する他端部
52bとの間に、前記駆動歯車56に噛合するととも
に、軸方向の往復動を許容し得る比較的傾斜角度の小さ
なはす歯が刻まれた従動歯車53が設けられている。こ
の従動歯車53は、前記駆動歯車56との関係でみれ
ば、通常のウォームホイール歯車とは逆に、径の小さな
前記従動歯車53にウォールホイールと同様な歯が刻ま
れ、前記駆動歯車56にウォームと同様な歯が刻まれて
いる。
【0048】また、前記往復摺動部材52の前記一端部
52aには、図10を参照すればよくわかるように、軸
方向に高低差のあるカム面58(頂面部58A、中間面
部58B、底面部58C)が形成されるとともに、前記
他端部52bには、図9を参照すればよくわかるよう
に、前記入口側継手101及び前記出口側継手102と
前記両透孔94a、92とに対面し得るように、三日月
ないし半月状の切欠部54が形成されている。この往復
摺動部材52は、前記シリンダ部材94と前記従動歯車
52との間に縮装されたコイルバネ92により、前記ス
トローク調節部材150に当接する方向に付勢されてい
る。
【0049】前記ストローク調節部材150は、概略段
付き円柱形状をしており、図8に加えて図10を参照す
ればよくわかるように、上から順次、回動用横溝付きの
頭部151、大径ストッパ部152、この大径ストッパ
部152の中心線C(全体の中心軸線)から所定の偏心
距離(例えば約1mm)だけ偏心した位置に中心線を持
つ偏心輪部153、及び、前記凹所55A下方に形成さ
れた挿入穴55bに挿入された小径嵌挿部154からな
っており、前記大径ストッパ部152には、横方向に抜
け止め及び回動角度範囲規制用リミッターを兼ねるピン
170が嵌挿される切欠凹部156が形成されている。
【0050】このような構成とされた前記薬液ポンプ5
0においては、前記歯車モーター40の前記出力軸41
の回転が前記入力軸51及び前記駆動歯車56を介して
前記往復摺動部材52の前記従動歯車53に伝達される
と、前記往復摺動部材52が回転する。この場合、前記
往復摺動部材52の前記一端部52aに設けられている
前記カム面58のうちの前記底面部58Cが図8におい
て上側に位置しているときは、前記往復摺動部材52が
図8において最右行位置(図8の位置)をとる。それに
対し、前記カム面58のうちの前記底面部58Cが図8
において上側から下側に回転移行するときは、前記往復
摺動部材52が左行して前記中間部58Bが前記偏心輪
部153から離れ、続いて、前記カム面58のうちの前
記底面部58Cが図8において下側に位置したとき、前
記往復摺動部材130が図8において最左行位置をと
る。
【0051】したがって、前記往復摺動部材52が回転
せしめられるときは、該往復摺動部材52が一方向に回
転しながら図8の左右方向に往復動し、前記切欠部54
が設けられている前記他端部52bの開閉弁作用と往復
動によるポンプ作用により、前記入口側継手101から
前記薬液MA、MB、MC、MD(M)が吸入されると
ともに、前記出口側継手102から前記薬液(M)が前
記混合タンク30に向けて吐出される。
【0052】この場合、前記ストローク調節部材150
を所定の角度範囲内で回転させると、前記偏心 輪部
153と前記カム面58との軸方向の当接位置が変化
し、それによって、前記往復摺動部材52の往復動スト
ロークを変化させて弁開閉タイミングが変えられるの
で、前記ストローク調節部材150により、当該薬液ポ
ンプ50における単位時間当たりの潤滑油吐出量を調節
できる。
【0053】このような構成とされた本実施形態の前記
薬液混合装置10においては、前記清水タンク90から
の前記清水Wが前記送液ポンプ60により比較的低圧に
加圧された状態で、前記清水流路11に介装された前記
歯車モーター40を介して前記混合タンク30に供給さ
れる。この際、前記歯車モーター40が前記清水流路1
1を流れる前記清水Wにより回転駆動され、その回転駆
動力が前記薬液流路21A、21B、21C、21D
(21)に介装された前記薬液ポンプ50に直接伝達さ
れ、該薬液ポンプ50は前記歯車モーター40に機械的
に連動して回転駆動される。
【0054】これにより、前記清水流路11を通じて前
記混合タンク30に供給される前記清水Wの流量に対す
る、前記薬液ポンプ50により前記薬液流路21を介し
て前記混合タンク30に供給される前記薬液Mの流量の
比率が、常時正確に一定となる。したがって、前記混合
タンク30には、前記清水Wと前記薬液Mとが常時一定
の比率で貯留され、それら清水Wと薬液Mとは、前記混
合タンク30内において、前記希釈薬液戻し流路72を
通じて前記噴霧用ポンプ70の吐出側から戻された前記
希釈薬液KMにより均一に攪拌混合された後、前記噴霧
用ポンプ70を介して前記噴霧ノズル80から外部に噴
霧される。
【0055】このように、本実施形態の前記薬液混合装
置10では、前記薬液Mと前記清水Wとを、それらの流
量を別途に計測制御することを要しないで、前記混合タ
ンク30に常に一定の比率をもって供給することができ
るとともに、その比率で均一に混合することができ、前
記混合タンク30内で均一に混合された前記希釈薬液K
Mを、当該薬液混合装置10外に備えられた高圧の前記
噴霧用ポンプ70により前記噴霧ノズル80を介して外
部に噴霧するようにされるので、当該装置10内では、
前記薬液Mや前記希釈用流体Wを低圧で流せばよく、そ
のため、当該装置10内の配管系等についてはシール性
を容易に確保できて、装置構成を簡素となし得るととも
に、装置コストを低く抑えることができる。
【0056】また、前記混合タンク30が、常時一定の
水位を保つように、前記ボールタップ35を介して前記
清水Wを受け入れるようになされることにより、前記噴
霧用ポンプ70により外部に噴霧された量だけ、つま
り、使用された分だけ、前記清水Wと前記薬液Mとが一
定の比率をもって前記混合タンク30に供給されること
になり、そのため、無駄に消費される薬液量を削減で
き、使用されなかった薬液Mは、原液のまま前記薬液タ
ンク20から前記薬液回収流路22を介して前記回収タ
ンク55に回収でき、次回の噴霧作業に使用できる。
【0057】一方、噴霧作業終了後、前記薬液タンク2
0の残留薬液Mを回収した後、前記薬液Mが付着残留し
ている各部を洗浄すべく、前記清水流路11を形成する
配管部材を前記薬液タンク20A、20B、20C、2
0D(20)に接続すれば、前記送液ポンプ60から吐
出された清水Wのうちの前記歯車モーター40に導入さ
れない余水が前記薬液タンク20に導入され、それによ
って、該薬液タンク20内が洗浄されるとともに、前記
薬液流路21に導出されて該薬液流路21及びそれに介
装された前記薬液ポンプ50を洗浄しながら前記混合タ
ンク30に導かれる。
【0058】前記混合タンク30に導入された洗浄水
は、例えば前記噴霧ノズル80を全開状態とすることに
より、前記混合タンク30内を洗浄した後、該混合タン
ク30から前記噴霧用ポンプ70及び前記噴霧ノズル8
0を通じて外部に放出される。これにより、噴霧作業後
に薬液Mが装置10内の配管系や噴霧用ポンプ70、噴
霧ノズル80等に残留せず、そのため、残留薬液による
配管系の詰まり、ポンプ類や噴霧ノズル等の作動不良等
を生じ難くできる。
【0059】前記に加え、前記混合タンク30に、薬液
タンク20A、20B、20C、20D、歯車モーター
40、及び、薬液ポンプ50A、50B、50Cからな
る薬液供給ユニット4をユニオン継手110を介して着
脱自在に組み付けるようにしたことにより、前記薬液タ
ンク20A、20B、20C、20D、前記歯車モータ
ー40、及び、前記薬液ポンプ50A、50B、50C
については、個々の支持手段(フレーム部材)が不要と
なって前記混合タンク30が共通の支持手段となり、ま
た、それらを結ぶ配管部材が短くて済む等の利点が得ら
れるので、装置のコンパクト化、軽量化、構成の簡素化
・合理化、装置コストの低減化が図られるとともに、混
合タンク30と薬液供給ユニット4とが一体化されると
により、ブームスプレーヤ等への組み込みも容易とな
り、また、混合タンク30に対して薬液供給ユニット4
が着脱自在とされることにより、メンテンナスの容易化
等も図られる。
【0060】さらに、前記ボールタップ35や攪拌流生
成部材32を前記混合タンク30にユニオン継手12
0、130、130’を介して着脱自在に組み付けるよ
うにしたことによって、一層のコンパクト化、軽量化、
構成の簡素化・合理化、組み込みの容易化等が図られる
とともに、装置コストの低減化、メンテンナスの容易化
等も図られる。
【0061】また、外部の噴霧用ポンプ70に対して前
記送液ポンプ60が、ベルト−プーリ式変速機構64を
介して回転駆動せしめられるようにされることよって
も、一層のコンパクト化、軽量化、構成の簡素化・合理
化、組み込みの容易化等が図られるとともに、装置コス
トの低減化、メンテンナスの容易化等も図られる。以
上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明
は、前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求
の範囲に記載された発明の精神を逸脱しない範囲で、設
計において、種々の変更ができるものである。
【0062】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明に係る薬液混合装置は、薬液と清水等の希釈用流体と
を、それらの流量を計測制御することを要しないで、常
に一定の比率に確実に混合することができるとともに、
配管系等のシール性を容易に確保をできて、装置構成を
簡素となし得るとともに、噴霧作業後に残っている薬液
による配管系の詰まり、ポンプや噴霧ノズル等の作動不
良等を生じ難くできて、薬液を無駄に消費してしまうこ
と等も回避できるようにされ、さらに、一層のコンパク
ト化、軽量化、構成の簡素化・合理化、組み込みの容易
化等を図ることができるとともに、装置コストの低減
化、メンテンナスの容易化等も図ることのできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薬液混合装置の実施形態の配管系
を示す概略構成図。
【図2】図1に示される薬液混合装置に備えられる混合
タンクと薬液供給ユニットの周辺部とを示す分解図。
【図3】図1に示される薬液混合装置に備えられる混合
タンクと薬液供給ユニットの周辺部とを示す平面図。
【図4】図1に示される薬液混合装置に備えられる混合
タンクと薬液供給ユニットの周辺部とを示す右側面図。
【図5】図1に示される薬液混合装置に備えられる歯車
モーターと薬液ポンプとを示す平面図。
【図6】図5のVI−VI矢視断面図。
【図7】図5のVII−VII矢視断面図。
【図8】図5のVIII−VIII矢視断面図。
【図9】図5に示される薬液ポンプの説明に供される断
面図。
【図10】図5に示される薬液ポンプに備えられる往復
摺動部材の周辺を示す分解斜視図。
【図11】従来提案されている薬液混合装置の一例の配
管系を示す概略構成図。
【図12】図11に示される装置に備えられる流体圧モ
ーターと薬液ポンプとの関係を示す図。
【符号の説明】
MA、MB、MC、MD…薬液 W…清水(希釈用流体) KM…希釈薬液 4…薬液供給ユニット 10…薬液混合装置 11…清水流路(希釈用流体流路) 13…洗浄水用流路 20(20A、20B、20C、20D)…薬液タンク 30…混合タンク 32…攪拌流生成部材 32a、32b…吐出孔 35…ボールタップ(給水手段) 40…歯車モーター(流体モーター) 50(50A、50B、50C)…薬液ポンプ 60…送液ポンプ 64…伝動手段(ベルト−プーリ式変速手段) 70…噴霧用ポンプ 75…調圧弁 80…噴霧ノズル(薬液噴霧手段) 110、120、130、130’…ユニオン継手(取
着手段) 111…ユニオンナット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液(MA、MB、MC、MD)を貯留
    する薬液タンク(20A、20B、20C、20D)
    と、前記薬液(MA、MB、MC、MD)と清水等の希
    釈用流体(W)とが供給される混合タンク(30)と、
    前記希釈用流体(W)を前記混合タンク(30)に導く
    希釈用流体流路(11)に介装されて前記希釈用流体
    (W)の流過により回転駆動される流体モーター(4
    0)と、前記薬液(MA、MB、MC、MD)を前記薬
    液タンク(20A、20B、20C、20D)から前記
    混合タンク(30)に供給すべく前記流体モーター(4
    0)によって駆動せしめられる薬液ポンプ(50A、5
    0B、50C)と、を具備する、前記薬液(MA、M
    B、MC、MD)と前記希釈用流体(W)とを一定の比
    率に混合するための薬液混合装置(10)において、 前記混合タンク(30)に、前記薬液タンク(20A、
    20B、20C、20D)、前記流体モーター(4
    0)、及び、前記薬液ポンプ(50A、50B、50
    C)からなる薬液供給ユニット(4)が取着手段(11
    0)を介して着脱自在に一体的に組み付けられているこ
    とを特徴とする薬液混合装置。
  2. 【請求項2】 前記薬液ポンプ(50A、50B、50
    C)は、前記流体モーター(40)により回転駆動され
    る可変容量形のポンプであることを特徴とする請求項1
    に記載の薬液混合装置。
  3. 【請求項3】 前記混合タンク(30)は、合成樹脂材
    料を素材としてブロー成形により作製されており、前記
    薬液供給ユニット(4)は、それに装着されたユニオン
    ナット(111)と前記混合タンク(30)に設けられ
    たねじ部(113)とからなる前記取着手段としてのユ
    ニオン継手(110)を介して前記混合タンク(30)
    の上部に組み付けられていることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の薬液混合装置。
  4. 【請求項4】 前記混合タンク(30)は、常時一定の
    水位を保つように、ボールタップ等の給水手段(35)
    を介して前記希釈用流体(W)を受け入れるようにされ
    ていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項
    に記載の薬液混合装置。
  5. 【請求項5】 前記ボールタップ(35)等の給水手段
    は、前記混合タンク(30)にユニオン継手(120)
    等の取着手段を介して着脱自在に組み付けられているこ
    とを特徴とする請求項4に記載の薬液混合装置。
  6. 【請求項6】 前記混合タンク(30)内で前記希釈用
    流体(W)により希釈混合された希釈薬液(KM)は、
    外部の噴霧用ポンプ(70)により吸い出されるととも
    に、吸い出された希釈薬液(KM)の一部が前記噴霧用
    ポンプ(70)の吐出側と薬液噴霧手段(80)との間
    から調圧弁(75)及び攪拌流生成部材(32)を介し
    て前記混合タンク(30)内に戻されて、該混合タンク
    (30)に供給された前記薬液(MA、MB、MC、M
    D)と前記希釈用流体(W)とを攪拌混合するようにさ
    れていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一
    項に記載の薬液混合装置。
  7. 【請求項7】 前記攪拌流生成部材(32)は、周面部
    に適宜に吐出孔(32a、32b)が形成された筒状体
    からなっており、その両端部が前記混合タンク(30)
    の両側部にそれぞれユニオン継手(130、130’)
    等の取着手段を介して着脱自在に組み付けられているこ
    とを特徴とする請求項6に記載の薬液混合装置。
  8. 【請求項8】 外部に貯留された希釈用流体(W)を前
    記流体モーター(40)を介して前記混合タンク(3
    0)に導くべく、前記希釈用流体流路(11)に送液ポ
    ンプ(60)が介装されていることを特徴とする請求項
    1乃至7のいずれか一項に記載の薬液混合装置。
  9. 【請求項9】 前記噴霧用ポンプ(70)と前記送液ポ
    ンプ(60)とが、直結又は変速伝動手段(64)を介
    して回転駆動せしめられるようにされて いることを特
    徴とする請求項8に記載の薬液混合装置。
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