JP2000021756A - パターン形成方法及び露光装置 - Google Patents
パターン形成方法及び露光装置Info
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- JP2000021756A JP2000021756A JP10201336A JP20133698A JP2000021756A JP 2000021756 A JP2000021756 A JP 2000021756A JP 10201336 A JP10201336 A JP 10201336A JP 20133698 A JP20133698 A JP 20133698A JP 2000021756 A JP2000021756 A JP 2000021756A
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- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 周期パターンの露光と通常のパターン露光の
2重露光によって任意形状の高解像度のパターンが得ら
れるパターン形成方法及び露光装置を得ること。 【解決手段】 表層イメージングによってパターンを形
成するパターン形成方法において、全面エッチング工程
と表面改質工程を含むこと。
2重露光によって任意形状の高解像度のパターンが得ら
れるパターン形成方法及び露光装置を得ること。 【解決手段】 表層イメージングによってパターンを形
成するパターン形成方法において、全面エッチング工程
と表面改質工程を含むこと。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パターン形成方法
及び露光装置に関し、特に微細な回路パターンで感光基
板上を露光し、例えばIC,LSI等の半導体チップ、
液晶パネル等の表示素子、磁気ヘッド等の検出素子、C
CD等の撮像素子といった各種デバイスの製造に用いら
れる際に好適なものである。
及び露光装置に関し、特に微細な回路パターンで感光基
板上を露光し、例えばIC,LSI等の半導体チップ、
液晶パネル等の表示素子、磁気ヘッド等の検出素子、C
CD等の撮像素子といった各種デバイスの製造に用いら
れる際に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、IC、LSI、液晶パネル等
のデバイスをフォトリソグラフィー技術を用いて製造す
るときには、フォトマスク又はレチクル等(以下、「マ
スク」と記す。)の面上に形成した回路パターンを投影
光学系によってフォトレジスト等が塗布されたシリコン
ウエハ又はガラスプレート等(以下、「ウエハ」と記
す。)の感光基板上に投影し、そこに転写する(露光す
る)投影露光方法及び投影露光装置が使用されている。
のデバイスをフォトリソグラフィー技術を用いて製造す
るときには、フォトマスク又はレチクル等(以下、「マ
スク」と記す。)の面上に形成した回路パターンを投影
光学系によってフォトレジスト等が塗布されたシリコン
ウエハ又はガラスプレート等(以下、「ウエハ」と記
す。)の感光基板上に投影し、そこに転写する(露光す
る)投影露光方法及び投影露光装置が使用されている。
【0003】近年、上記デバイスの高集積化に対応し
て、ウエハに転写するパターンの微細化、即ち高解像度
化とウエハにおける1チップの大面積化とが要求されて
いる。従ってウエハに対する微細加工技術の中心を成す
上記投影露光方法及び投影露光装置においても、現在、
0.5/μm以下の寸法(線幅)の像(回路パターン
像)を広範囲に形成するべく、解像度の向上と露光面積
の拡大が計られている。
て、ウエハに転写するパターンの微細化、即ち高解像度
化とウエハにおける1チップの大面積化とが要求されて
いる。従ってウエハに対する微細加工技術の中心を成す
上記投影露光方法及び投影露光装置においても、現在、
0.5/μm以下の寸法(線幅)の像(回路パターン
像)を広範囲に形成するべく、解像度の向上と露光面積
の拡大が計られている。
【0004】従来の投影露光装置の摸式図を図20に示
す。図20中、191は遠紫外線露光用の光源であるエ
キシマーレーザ、192は照明光学系、193は照明光
学系192から照射される照明光、194はマスク、1
95はマスク194から出て光学系(投影光学系)19
6に入射する物体側露光光、196は縮小型の投影光学
系、197は投影光学系196から出て基板198に入
射する像側露光光、198は感光基板であるウエハ、1
99は感光基板を保持する基板ステージを、示す。
す。図20中、191は遠紫外線露光用の光源であるエ
キシマーレーザ、192は照明光学系、193は照明光
学系192から照射される照明光、194はマスク、1
95はマスク194から出て光学系(投影光学系)19
6に入射する物体側露光光、196は縮小型の投影光学
系、197は投影光学系196から出て基板198に入
射する像側露光光、198は感光基板であるウエハ、1
99は感光基板を保持する基板ステージを、示す。
【0005】エキシマレーザ191から出射したレーザ
光は、引き回し光学系(190a,190b)によって
照明光学系192に導光され、照明光学系192により
所定の光強度分布、配光分布、開き角(関口数NA)等
を持つ照明光193となるように調整され、マスク19
4を照明する。マスク194にはウエハ198上に形成
する微細パターンを投影光学系196の投影倍率の逆数
倍(例えば2倍や4倍や5倍)した寸法のパターンがク
ロム等によって石英基板上に形成されており、照明光1
93はマスク194の微細パターンによって透過回折さ
れ、物体側露光光195となる。投影光学系196は、
物体側露光光195を、マスク194の微細パターンを
上記投影倍率で且つ充分小さな収差でウエハ198上に
結像する像側露光光197に変換する。像側露光光19
7は図20の下部の拡大図に示されるように、所定の開
口数NA(=Sin(θ))でウエハ198上に収束
し,ウエハ198上に微細パターンの像を結ぶ。基板ス
テージ199は、ウエハ198の互いに異なる複数の領
域(ショット領域:1個又は複数のチップとなる領域)
に順次、微細パターンを形成する場合に、投影光学系の
像平面に沿ってステップ移動することによりウエハ19
8の投影光学系196に対する位置を変えている。
光は、引き回し光学系(190a,190b)によって
照明光学系192に導光され、照明光学系192により
所定の光強度分布、配光分布、開き角(関口数NA)等
を持つ照明光193となるように調整され、マスク19
4を照明する。マスク194にはウエハ198上に形成
する微細パターンを投影光学系196の投影倍率の逆数
倍(例えば2倍や4倍や5倍)した寸法のパターンがク
ロム等によって石英基板上に形成されており、照明光1
93はマスク194の微細パターンによって透過回折さ
れ、物体側露光光195となる。投影光学系196は、
物体側露光光195を、マスク194の微細パターンを
上記投影倍率で且つ充分小さな収差でウエハ198上に
結像する像側露光光197に変換する。像側露光光19
7は図20の下部の拡大図に示されるように、所定の開
口数NA(=Sin(θ))でウエハ198上に収束
し,ウエハ198上に微細パターンの像を結ぶ。基板ス
テージ199は、ウエハ198の互いに異なる複数の領
域(ショット領域:1個又は複数のチップとなる領域)
に順次、微細パターンを形成する場合に、投影光学系の
像平面に沿ってステップ移動することによりウエハ19
8の投影光学系196に対する位置を変えている。
【0006】上記の中でも現在主流となりつつあるKr
Fエキシマレーザを光源とする投影露光装置は高い投影
解像力を有しているが、例えば0.15μm以下のパタ
ーン像を形成することが技術的に困難である。
Fエキシマレーザを光源とする投影露光装置は高い投影
解像力を有しているが、例えば0.15μm以下のパタ
ーン像を形成することが技術的に困難である。
【0007】投影光学系196は、露光(に用いる)波
長に起因する光学的な解像度と焦点深度との間のトレー
ドオフによる解像度の限界がある。投影露光装置による
解像パターンの解像度Rと焦点深度DOFは,次の
(1)式と(2)式の如きレーリーの式によって表され
る。
長に起因する光学的な解像度と焦点深度との間のトレー
ドオフによる解像度の限界がある。投影露光装置による
解像パターンの解像度Rと焦点深度DOFは,次の
(1)式と(2)式の如きレーリーの式によって表され
る。
【0008】 R=k1 ×(λ/NA) ‥‥‥(1) DOF=k2 ×(λ/NA2 ) ‥‥‥(2) ここで、λは露光波長、NAは投影光学系196の明る
さを表す像側の開口数、k1 ,k2 はウエハ198の現
像プロセス特性、レジスト材料、超解像技術など露光条
件等によって決まる定数であり、通常0.5〜0.7程
度の値である。この(1)式と(2)式から、解像度R
を小さい値とする高解像度化には開口数NAを大きくす
る「高NA化」がある。しかしながら、実際の露光では
投影光学系196の焦点深度DOFをある程度以上の値
にする必要があるため、高NA化をある程度以上に進め
ることが難しいこと、この為、高解像度化には結局、露
光波長λを小さくする「短波長化」が必要となることと
が分かる。
さを表す像側の開口数、k1 ,k2 はウエハ198の現
像プロセス特性、レジスト材料、超解像技術など露光条
件等によって決まる定数であり、通常0.5〜0.7程
度の値である。この(1)式と(2)式から、解像度R
を小さい値とする高解像度化には開口数NAを大きくす
る「高NA化」がある。しかしながら、実際の露光では
投影光学系196の焦点深度DOFをある程度以上の値
にする必要があるため、高NA化をある程度以上に進め
ることが難しいこと、この為、高解像度化には結局、露
光波長λを小さくする「短波長化」が必要となることと
が分かる。
【0009】ところが露光波長の短波長化を進めていく
と重大な問題が発生してくる。それは投影光学系196
を構成するレンズの硝材がなくなってしまうことであ
る。殆どの硝材の透過率は遠紫外線領域では0に近く、
特別な製造方法を用いて露光装置用(露光波長約248
nm)に製造された硝材として溶融石英やフッ化カルシ
ウム、フッ化マグネシウム等の結晶が現存するが、この
溶融石英の透過率も波長193nm以下の露光波長に対
しては急激に低下するし。線幅0.15μm以下の微細
パターンに対応する露光波長150nm以下の領域では
実用的な硝材の開発は非常に困難である。また遠紫外線
領域で使用される硝材は、透過率以外にも、耐久牲,屈
折率均一性,光学的歪み,加工性等の複数条件を満たす
必要があり、この事から、実用的な硝材の存在が危ぶま
れている。
と重大な問題が発生してくる。それは投影光学系196
を構成するレンズの硝材がなくなってしまうことであ
る。殆どの硝材の透過率は遠紫外線領域では0に近く、
特別な製造方法を用いて露光装置用(露光波長約248
nm)に製造された硝材として溶融石英やフッ化カルシ
ウム、フッ化マグネシウム等の結晶が現存するが、この
溶融石英の透過率も波長193nm以下の露光波長に対
しては急激に低下するし。線幅0.15μm以下の微細
パターンに対応する露光波長150nm以下の領域では
実用的な硝材の開発は非常に困難である。また遠紫外線
領域で使用される硝材は、透過率以外にも、耐久牲,屈
折率均一性,光学的歪み,加工性等の複数条件を満たす
必要があり、この事から、実用的な硝材の存在が危ぶま
れている。
【0010】このように従来の投影露光方法及び投影露
光鼓置では、ウエハ上に線幅0.15μm以下のパター
ンを形成する為には150nm程度以下まで露光波長の
短波長化が必要である。これに対し、現在のところ、こ
の波長領域では実用的な硝材が存在しないので、ウエハ
に線幅0.15μm以下のパターンを形成することがで
きなかった。
光鼓置では、ウエハ上に線幅0.15μm以下のパター
ンを形成する為には150nm程度以下まで露光波長の
短波長化が必要である。これに対し、現在のところ、こ
の波長領域では実用的な硝材が存在しないので、ウエハ
に線幅0.15μm以下のパターンを形成することがで
きなかった。
【0011】米国特許第5415835号公報は2光束
干渉露光によって敏細パターンを形成する技術を開示し
ており、この2光束干渉露光によれば、ウエハに線幅
0.15μm以下のパターンを形成することができる。
干渉露光によって敏細パターンを形成する技術を開示し
ており、この2光束干渉露光によれば、ウエハに線幅
0.15μm以下のパターンを形成することができる。
【0012】2光束干渉露光の原理を図16を用いて説
明する。2光束干渉露光は、レーザ151からの可干渉
牲を有し且つ平行光線束であるレーザ光L151をハー
フミラー152によってレーザ光L151a,L151
abの2光束に分割し、分割した2光束を夫々平面ミラ
ー153a,153bによって反射することにより2個
のレーザ光(可干渉性の平行光線束)を0より大きく9
0度末満のある角度を成してウエハ154面上で交差さ
せることにより交差部分に干渉縞を形成している。この
干渉縞(の光強度分布)によってウエハ154を露光し
て感光させることで干渉縞の光強度分布に応じた微細な
周期パターンをウエハ154に形成するものである。
明する。2光束干渉露光は、レーザ151からの可干渉
牲を有し且つ平行光線束であるレーザ光L151をハー
フミラー152によってレーザ光L151a,L151
abの2光束に分割し、分割した2光束を夫々平面ミラ
ー153a,153bによって反射することにより2個
のレーザ光(可干渉性の平行光線束)を0より大きく9
0度末満のある角度を成してウエハ154面上で交差さ
せることにより交差部分に干渉縞を形成している。この
干渉縞(の光強度分布)によってウエハ154を露光し
て感光させることで干渉縞の光強度分布に応じた微細な
周期パターンをウエハ154に形成するものである。
【0013】2光束L151a,L151bがウエハ1
54面の立てた垂線に対して互いに逆方向に同じ角度だ
け傾いた状態でウエハ面で交差する場合、この2光束干
渉露光における解像度Rは次の(3)式で表される。
54面の立てた垂線に対して互いに逆方向に同じ角度だ
け傾いた状態でウエハ面で交差する場合、この2光束干
渉露光における解像度Rは次の(3)式で表される。
【0014】 R=λ/(4sinθ) =λ/4NA =0.25(λ/NA) ‥‥‥(3) ここで、RはL&S(ライン・アンド・スペース)の夫
々の幅、即ち干渉縞の明部と暗部の夫々の幅を示してい
る。又θは2光束の夫々の像面に対する入射角度(絶対
値)を表し、NA=Sinθである。
々の幅、即ち干渉縞の明部と暗部の夫々の幅を示してい
る。又θは2光束の夫々の像面に対する入射角度(絶対
値)を表し、NA=Sinθである。
【0015】通常の投影露光における解像度の式である
(l)式と2光束干渉露光における解像度の式である
(3)式とを比較すると、2光束干渉露光の解像度Rは
(1)式においてk1 =0.25とした場合に相当する
から、2光束干渉露光ではk1=0.5〜0.7である
通常の投影露光の解像度より2倍以上の解像度を得るこ
とが可能である。
(l)式と2光束干渉露光における解像度の式である
(3)式とを比較すると、2光束干渉露光の解像度Rは
(1)式においてk1 =0.25とした場合に相当する
から、2光束干渉露光ではk1=0.5〜0.7である
通常の投影露光の解像度より2倍以上の解像度を得るこ
とが可能である。
【0016】上記米国特許には開示されていないが、例
えばλ=248nm(KrFエキシマ)でNA=0.6
の時は、R=0.10μmが得られる。
えばλ=248nm(KrFエキシマ)でNA=0.6
の時は、R=0.10μmが得られる。
【0017】一方、レジスト層に投影した潜像のパター
ンをパターン化する方法の1つにDESIRE(Diffus
ion Enhanced Silylating Resist)プロセス、所謂シリ
ル化プロセスがある。
ンをパターン化する方法の1つにDESIRE(Diffus
ion Enhanced Silylating Resist)プロセス、所謂シリ
ル化プロセスがある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらシリル化
プロセス等の表面改質工程を用いたパターン形成方法に
おいては目的とするパターン以外にレジスト表面の一部
が改質され、現像後、不要パターンが生じる場合がある
ことが分かった。
プロセス等の表面改質工程を用いたパターン形成方法に
おいては目的とするパターン以外にレジスト表面の一部
が改質され、現像後、不要パターンが生じる場合がある
ことが分かった。
【0019】この不要パターンの発生は前記米国特許の
多重露光のパターン潜像でも多く発生してくる。
多重露光のパターン潜像でも多く発生してくる。
【0020】即ち多重露光によるシリル化プロセスにお
いてはレジスト装置に最終的にパターンの形成されない
部分も弱くシリル化される部分が発生し、不要パターン
が形成される。この状態でO2 RIEによるドライ現像
を行うとこの弱くシリル化された部分がエッチングマス
クとなり、目的パターン以外に不要パターンが形成され
てしまう。一般にこのときの目的パターンは露光量が多
く、不要パターンは露光量が少ない為に、シリル化され
た反応に差が生じてくる。
いてはレジスト装置に最終的にパターンの形成されない
部分も弱くシリル化される部分が発生し、不要パターン
が形成される。この状態でO2 RIEによるドライ現像
を行うとこの弱くシリル化された部分がエッチングマス
クとなり、目的パターン以外に不要パターンが形成され
てしまう。一般にこのときの目的パターンは露光量が多
く、不要パターンは露光量が少ない為に、シリル化され
た反応に差が生じてくる。
【0021】本発明は、シリル化反応による表層イメー
ジングとによってパターンを形成するとき不要パターン
を効果的に除去することにより目的パターンのみを効果
的に形成することができるパターン形成方法及び露光装
置の提供を目的とする。
ジングとによってパターンを形成するとき不要パターン
を効果的に除去することにより目的パターンのみを効果
的に形成することができるパターン形成方法及び露光装
置の提供を目的とする。
【0022】特に本発明は多重露光において多く発生し
ている不要パターンを効果的に除去することができるパ
ターン形成方法及び露光装置の提供を目的とする。
ている不要パターンを効果的に除去することができるパ
ターン形成方法及び露光装置の提供を目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明のパターン形成方
法は、 (1-1) 表層イメージングによってパターンを形成するパ
ターン形成方法において、全面エッチング工程と表面改
質工程を含むことを特徴としている。
法は、 (1-1) 表層イメージングによってパターンを形成するパ
ターン形成方法において、全面エッチング工程と表面改
質工程を含むことを特徴としている。
【0024】(1-2) 感光基板状の同一領域を互いに異な
ったパターンで多重露光し、表層イメージングによって
パターンを形成するパターン形成方法において、全面エ
ッチング工程と表面改質工程を含んでいることを特徴と
している。
ったパターンで多重露光し、表層イメージングによって
パターンを形成するパターン形成方法において、全面エ
ッチング工程と表面改質工程を含んでいることを特徴と
している。
【0025】特に、 (1-1-1) 全面エッチング工程が選択比1の条件で行われ
ること。
ること。
【0026】(1-1-2) 前記表面改質工程がシリル化プロ
セスであること。
セスであること。
【0027】(1-1-3) 前記パターン形成方法は、第1露
光工程→第2露光工程→シリル化工程→ドライ現像工程
の工程を含み、前記全面エッチング工程が該第2露光工
程とドライ現像工程との間に含むこと。
光工程→第2露光工程→シリル化工程→ドライ現像工程
の工程を含み、前記全面エッチング工程が該第2露光工
程とドライ現像工程との間に含むこと。
【0028】(1-1-4) 前記パターン形成方法は、第1露
光工程→シリル化工程→第2露光工程→シリル化工程→
ドライ現像工程の工程を含み、前記全面エッチング工程
が該第2露光工程とドライ現像工程との間に含むこと。
等を特徴としている。
光工程→シリル化工程→第2露光工程→シリル化工程→
ドライ現像工程の工程を含み、前記全面エッチング工程
が該第2露光工程とドライ現像工程との間に含むこと。
等を特徴としている。
【0029】本発明の露光装置は、 (2-1) 構成(1-1) のパターン形成方法を用いて感光性の
基板にマスク上のパターンを転写していることを特徴と
している。
基板にマスク上のパターンを転写していることを特徴と
している。
【0030】本発明のデバイスの製造方法は、 (3-1) 構成(1-1) のパターン形成方法を用いてデバイス
を製造していることを特徴としている。
を製造していることを特徴としている。
【0031】(3-2) 構成(2-1) の露光装置を用いてマス
ク面上のパターンをウエハ面上に露光した後、該ウエハ
を現像処理工程を介してデバイスを製造していることを
特徴としている。
ク面上のパターンをウエハ面上に露光した後、該ウエハ
を現像処理工程を介してデバイスを製造していることを
特徴としている。
【0032】尚、本発明において「多重露光」とは「感
光基板上の同一領域を互いに異なる光パターンで途中に
現像処理工程を介さずに露光すること」を言う。
光基板上の同一領域を互いに異なる光パターンで途中に
現像処理工程を介さずに露光すること」を言う。
【0033】
【発明の実施の形態】図1は本発明のパターン形成方法
の要部ブロック図である。本発明は表層イメージングに
よるパターン形成方法において、プロセス工程の中に全
面エッチング工程そして表面改質工程を含むことを特徴
としている。
の要部ブロック図である。本発明は表層イメージングに
よるパターン形成方法において、プロセス工程の中に全
面エッチング工程そして表面改質工程を含むことを特徴
としている。
【0034】そして、このときの表面改質工程としてシ
リル化プロセスを利用していることを特徴としている。
特に多重露光によるパターン像の形成の際に多く発生し
てくる不要パターンを全面エッチング工程を介すること
により効果的に除去していることを特徴としている。
リル化プロセスを利用していることを特徴としている。
特に多重露光によるパターン像の形成の際に多く発生し
てくる不要パターンを全面エッチング工程を介すること
により効果的に除去していることを特徴としている。
【0035】次に図1のパターン形成方法について説明
する。同図は多重露光として2重露光の場合を示してい
るが単一露光や2重露光以上の多重露光であっても良
い。
する。同図は多重露光として2重露光の場合を示してい
るが単一露光や2重露光以上の多重露光であっても良
い。
【0036】同図(A)ではシリコンウエハWa上にレ
ジストREを膜厚1μmにスピンコートした後に2重露
光を行う為のレチクル( 第1のマスク) Aのパターンを
レジストRE上に転写し、次いでレチクル(第2のマス
ク)Bのパターンを同様に同一領域に転写する。この
時、各々のレチクルはあらかじめ形成しておいたアライ
メントマークに逐次位置合わせを行っても良いし、又は
レチクルAで形成された潜像に対して位置合わせを行っ
ても良い。
ジストREを膜厚1μmにスピンコートした後に2重露
光を行う為のレチクル( 第1のマスク) Aのパターンを
レジストRE上に転写し、次いでレチクル(第2のマス
ク)Bのパターンを同様に同一領域に転写する。この
時、各々のレチクルはあらかじめ形成しておいたアライ
メントマークに逐次位置合わせを行っても良いし、又は
レチクルAで形成された潜像に対して位置合わせを行っ
ても良い。
【0037】次いで同図Bに示すように、表面改質装置
にて120℃のホットプレート上でシリコンカップリン
グ剤であるHMDS(ヘキサメチルジシラザン)のガス
に接触させレジスト表面のシリル化を行う。この時先の
露光時の露光量に応じてレジスト層でのシリル化反応に
よるシリル化の深さが異なる。この後、同図(C)に示
すように、CF4 と02 の混合ガスを用いて、該シリル
化された部分としてシリル化されていない部分のエッチ
ング速度が等しくなる条件で、不要なシリル化部分がな
くなるまで全面エッチングを行う。次いで同図(D)に
示すように、O2 RIE単独でシリル化部分をマスクに
レジストをドライ現像し、目的とするパターンを得てい
る。
にて120℃のホットプレート上でシリコンカップリン
グ剤であるHMDS(ヘキサメチルジシラザン)のガス
に接触させレジスト表面のシリル化を行う。この時先の
露光時の露光量に応じてレジスト層でのシリル化反応に
よるシリル化の深さが異なる。この後、同図(C)に示
すように、CF4 と02 の混合ガスを用いて、該シリル
化された部分としてシリル化されていない部分のエッチ
ング速度が等しくなる条件で、不要なシリル化部分がな
くなるまで全面エッチングを行う。次いで同図(D)に
示すように、O2 RIE単独でシリル化部分をマスクに
レジストをドライ現像し、目的とするパターンを得てい
る。
【0038】本実施形態では露光(レチクルA)→露光
(レチクルB)→シリル化→全面エッチング→ドライ現
像(O2 RIE)の工程を経ている。
(レチクルB)→シリル化→全面エッチング→ドライ現
像(O2 RIE)の工程を経ている。
【0039】尚、本実施形態においてレジストとして化
学増幅型レジストを用いても良い。
学増幅型レジストを用いても良い。
【0040】尚、本発明のパターン形成方法において、
各種の工程の順序を実施形態1の他に次の如く行っても
良い。
各種の工程の順序を実施形態1の他に次の如く行っても
良い。
【0041】(ア-1)第1露光工程→第2露光工程→全面
エッチング工程(O2 RIE)→シリル化工程→O2 R
IE(ドライ現像)工程 全面エッチング工程をシリル化工程の後に行っても良
い。
エッチング工程(O2 RIE)→シリル化工程→O2 R
IE(ドライ現像)工程 全面エッチング工程をシリル化工程の後に行っても良
い。
【0042】(ア-2)第1露光工程→第2露光工程→シリ
ル化工程→O2 RIE(ドライ現像)工程 全面エッチング工程が第2露光の後又はシリル化工程の
後に含まれる。
ル化工程→O2 RIE(ドライ現像)工程 全面エッチング工程が第2露光の後又はシリル化工程の
後に含まれる。
【0043】以上の実施形態においては各工程間の時間
管理を高精度で行うことでC/Dコントロールを向上さ
せている。
管理を高精度で行うことでC/Dコントロールを向上さ
せている。
【0044】尚、本実施形態では2重露光工程に限ら
ず、1回の露光工程でレジスト層に表層イメージングを
行うプロセスにも同様に適用することができる。
ず、1回の露光工程でレジスト層に表層イメージングを
行うプロセスにも同様に適用することができる。
【0045】次に本発明に係る多重露光により感光基板
上に表層イメージングによりパターンを形成する方法に
ついて説明する。
上に表層イメージングによりパターンを形成する方法に
ついて説明する。
【0046】尚、以下の各実施形態では、全面エッチン
グ工程と表面改質工程については特に説明をしていない
が、前述した各工程を利用してパターン化している。又
レジスト層に形成される(表層イメージングによる)パ
ターン像は簡単の為に層全体がパターン化されるように
示している。
グ工程と表面改質工程については特に説明をしていない
が、前述した各工程を利用してパターン化している。又
レジスト層に形成される(表層イメージングによる)パ
ターン像は簡単の為に層全体がパターン化されるように
示している。
【0047】図2〜図10は本発明に係る露光方法(多
重露光)の実施形態1の説明図である。図2は本発明に
係る露光方法を示すフローチャートである。図2には本
発明に係る露光方法を構成する周期パターン露光ステッ
プ、投影露光ステップ(通常パターン露光ステップ)、
現像ステップの各ブロックとその流れが示してある。同
図において周期パターン露光ステップと投影露光ステッ
プの順序は、逆でもいいし、どちらか一方のステップが
複数回の露光段階を含む場合は各ステップを交互に行う
ことも可能である。また、各露光ステップ間には.精密
な位置合わせを行なうステップ等があるが、ここでは図
示を略した。
重露光)の実施形態1の説明図である。図2は本発明に
係る露光方法を示すフローチャートである。図2には本
発明に係る露光方法を構成する周期パターン露光ステッ
プ、投影露光ステップ(通常パターン露光ステップ)、
現像ステップの各ブロックとその流れが示してある。同
図において周期パターン露光ステップと投影露光ステッ
プの順序は、逆でもいいし、どちらか一方のステップが
複数回の露光段階を含む場合は各ステップを交互に行う
ことも可能である。また、各露光ステップ間には.精密
な位置合わせを行なうステップ等があるが、ここでは図
示を略した。
【0048】本発明に係る露光方法及び露光装置は、被
露光基板(感光基板)に対して周期パターン露光と通常
の露光の二重露光を行うことを特徴としている。
露光基板(感光基板)に対して周期パターン露光と通常
の露光の二重露光を行うことを特徴としている。
【0049】ここで通常パターン露光とは周期パターン
露光より解像度が低いが任意のパターンで露光が行える
露光であり、代表的なものとして図20に示した投影光
学系によってマスクのパターンを投影する投影露光があ
げられる。
露光より解像度が低いが任意のパターンで露光が行える
露光であり、代表的なものとして図20に示した投影光
学系によってマスクのパターンを投影する投影露光があ
げられる。
【0050】通常パターン露光によって露光されるパタ
ーン(通常パターン)は解像度以下の微細なパターンを
含み、周期パターン露光はこの微細なパターンと略同線
幅の周期パターンを形成するようにする。通常パターン
露光の解像度以上の大きなパターンは、周期パターン露
光の線幅に限定されないが整数倍が効果的である。
ーン(通常パターン)は解像度以下の微細なパターンを
含み、周期パターン露光はこの微細なパターンと略同線
幅の周期パターンを形成するようにする。通常パターン
露光の解像度以上の大きなパターンは、周期パターン露
光の線幅に限定されないが整数倍が効果的である。
【0051】通常パターン露光は任意の形状をしている
のでいろいろな方向を向いていてもよい。一般にICパ
ターンでは、方向がある方向とそれに直行する方向の2
方向を向いている場合が多く、最も微細なパターンはあ
る特定の1方向のみに限定される場合が多い。
のでいろいろな方向を向いていてもよい。一般にICパ
ターンでは、方向がある方向とそれに直行する方向の2
方向を向いている場合が多く、最も微細なパターンはあ
る特定の1方向のみに限定される場合が多い。
【0052】二重露光で周期パターン露光をする際、そ
の通常パターンの最も微細なパターンの方向に、周期パ
ターンの方向を合致させることが重要である。
の通常パターンの最も微細なパターンの方向に、周期パ
ターンの方向を合致させることが重要である。
【0053】また、周期パターンのピークの中心は、通
常パターンにおける解像度以下の微細なパターンの中心
に合致するように露光する。
常パターンにおける解像度以下の微細なパターンの中心
に合致するように露光する。
【0054】本発明における二重露光とは周期パターン
露光と通常パターン露光の二重露光という意味であっ
て、周期パターン露光は、通常パターン露光の最も微細
なパターンの方向に平行にして何回繰り返して露光して
も良い。
露光と通常パターン露光の二重露光という意味であっ
て、周期パターン露光は、通常パターン露光の最も微細
なパターンの方向に平行にして何回繰り返して露光して
も良い。
【0055】本発明に係る露光方法及び露光装置の周期
パターン露光と通常パターン露光のそれぞれは、1回ま
たは、複数回の露光段階よりなり、複数回の露光段階を
取る場合は、各露光階ごとに異なる露光量分布を感光基
板に与えている。
パターン露光と通常パターン露光のそれぞれは、1回ま
たは、複数回の露光段階よりなり、複数回の露光段階を
取る場合は、各露光階ごとに異なる露光量分布を感光基
板に与えている。
【0056】図2のフローに従って露光を行なう場合、
まず周期パターンによりウエハ(感光基板)を図3に示
すような周期パターンで露光する。図3中の数字は露光
量を表しており、図3(A)の斜線部は露光量1(実際
は任意)で白色部は露光量0である。
まず周期パターンによりウエハ(感光基板)を図3に示
すような周期パターンで露光する。図3中の数字は露光
量を表しており、図3(A)の斜線部は露光量1(実際
は任意)で白色部は露光量0である。
【0057】このような周期パターンのみを露光後現像
する場合、通常,感光基板のレジストの露光しきい値E
thは図3(B)の下部のグラフに示す通り露光量0と
1の間に設定する。尚、図3(B)の上部は最終的に得
られるリソグラフィーパターン(凹凸パターン)を示し
ている。尚、ここでの露光しきい値Ethはシリル化プ
ロセスによってパターン化される最小の露光量をいう。
以下同じ。
する場合、通常,感光基板のレジストの露光しきい値E
thは図3(B)の下部のグラフに示す通り露光量0と
1の間に設定する。尚、図3(B)の上部は最終的に得
られるリソグラフィーパターン(凹凸パターン)を示し
ている。尚、ここでの露光しきい値Ethはシリル化プ
ロセスによってパターン化される最小の露光量をいう。
以下同じ。
【0058】図4に、この場合の感光基板のレジストに
関して、現像後の膜厚の露光量依存性と露光しきい値と
をポジ型レジスト(以下、「ポジ型」と記す。)とネガ
型レジスト(以下、「ネガ型」配す。)の各々について
示す。シリル化プロセスの場合、通常の現像後と使用し
たプロセスとは逆にネガ型の場合は露光しきい値Eth
以上の場合に、ポジ型の場合は露光しきい値Eth以下
の場合に、現像後の膜厚が0となる。尚、ここでの現像
とは図1のドライ現像のことである。以下同じ。
関して、現像後の膜厚の露光量依存性と露光しきい値と
をポジ型レジスト(以下、「ポジ型」と記す。)とネガ
型レジスト(以下、「ネガ型」配す。)の各々について
示す。シリル化プロセスの場合、通常の現像後と使用し
たプロセスとは逆にネガ型の場合は露光しきい値Eth
以上の場合に、ポジ型の場合は露光しきい値Eth以下
の場合に、現像後の膜厚が0となる。尚、ここでの現像
とは図1のドライ現像のことである。以下同じ。
【0059】図5はこのような露光を行った場合の現像
とエッチングプロセスを経てリソグラフィーパターンが
形成される様子を、ネガ型とポジ型の場合に関して示し
た摸式図である。
とエッチングプロセスを経てリソグラフィーパターンが
形成される様子を、ネガ型とポジ型の場合に関して示し
た摸式図である。
【0060】本実施形態においては、この通常の露光感
度設定とは異なり、図6(図3(A)と同じ)及び図7
に示す通り、周期パターン露光での中心露光量を1とし
たとき、露光基板のレジストの露光しきい値Ethを1
よりも大きく設定している。この感光基板は図3に示す
下地パターン露光のみ行った露光パターン(露光量分
布)を現像した場合は露光量が不足するので、多少の膜
厚変動はあるものの現像によって膜厚が0となる部分は
生じず、エッチングによってリソグラフィーパターンは
形成されない。これは即ち周期パターンの消失と見做す
ことができる。(尚、ここではポジ型を用いた場合の例
を用いて本発明の説明を行うが、本発明はネガ型の場合
も実施できる。) 尚、図7において、上部はリソグラフィーパターンを示
し(何もできない)、下部のグラフは露光量分布と露光
しきい値の関係を示す。尚、下部に記載のE1は周期パ
ターン露光における露光量を、E2 は通常の投影露光に
おける露光量を表している。
度設定とは異なり、図6(図3(A)と同じ)及び図7
に示す通り、周期パターン露光での中心露光量を1とし
たとき、露光基板のレジストの露光しきい値Ethを1
よりも大きく設定している。この感光基板は図3に示す
下地パターン露光のみ行った露光パターン(露光量分
布)を現像した場合は露光量が不足するので、多少の膜
厚変動はあるものの現像によって膜厚が0となる部分は
生じず、エッチングによってリソグラフィーパターンは
形成されない。これは即ち周期パターンの消失と見做す
ことができる。(尚、ここではポジ型を用いた場合の例
を用いて本発明の説明を行うが、本発明はネガ型の場合
も実施できる。) 尚、図7において、上部はリソグラフィーパターンを示
し(何もできない)、下部のグラフは露光量分布と露光
しきい値の関係を示す。尚、下部に記載のE1は周期パ
ターン露光における露光量を、E2 は通常の投影露光に
おける露光量を表している。
【0061】本実施形態の特徴は、周期パターン露光の
みでは一見消失する高解像度の露光パターンを通常の投
影露光による露光装置の分解能以下の大きさのパターン
を含む任意の形状の露光パターンと融合して所望の領域
のみ選択的にレジストの露光しきい値以上の露光をし、
最終的に所望のリソグラフィーパターンを形成できると
ころにある。
みでは一見消失する高解像度の露光パターンを通常の投
影露光による露光装置の分解能以下の大きさのパターン
を含む任意の形状の露光パターンと融合して所望の領域
のみ選択的にレジストの露光しきい値以上の露光をし、
最終的に所望のリソグラフィーパターンを形成できると
ころにある。
【0062】図8(A)は通常の投影露光(通常パター
ン露光)による露光パターンであり、微細なパターンで
ある為、解像できずに被露光物体上での強度分布はぼけ
て広がっている。本実施形態では通常の投影露光の解像
度の約半分の紙幅の微細パターンとしている。
ン露光)による露光パターンであり、微細なパターンで
ある為、解像できずに被露光物体上での強度分布はぼけ
て広がっている。本実施形態では通常の投影露光の解像
度の約半分の紙幅の微細パターンとしている。
【0063】図8(A)の露光パターンを作る投影露光
を、図6の周期パターン露光の後に、現像工程なしで、
同一レジストの同一領域に重ねて行ったとすると、この
レジスト面上への合計の露光量分布は図8(B)の下部
のグラフのようになる。尚、ここでは周期パターン露光
の露光量E1 と投影露光の露光量E2 の比が1:1、レ
ジストの露光しきい値Ethが露光量E1 (=1)と露
光量E1 と投影露光の露光量E2 の和(=2)の間に設
定されている為、図8(B)の上部に示したリソグラフ
ィーパターンが形成される。
を、図6の周期パターン露光の後に、現像工程なしで、
同一レジストの同一領域に重ねて行ったとすると、この
レジスト面上への合計の露光量分布は図8(B)の下部
のグラフのようになる。尚、ここでは周期パターン露光
の露光量E1 と投影露光の露光量E2 の比が1:1、レ
ジストの露光しきい値Ethが露光量E1 (=1)と露
光量E1 と投影露光の露光量E2 の和(=2)の間に設
定されている為、図8(B)の上部に示したリソグラフ
ィーパターンが形成される。
【0064】その際、通常パターンの中心が周期パター
ンのピークと合致させておく。又、通常パターンの方向
と周期パターンの方向とを合致させている。
ンのピークと合致させておく。又、通常パターンの方向
と周期パターンの方向とを合致させている。
【0065】図8(B)の上部に示す孤立線パターン
は、解像度が周期パターン露光のものであり且つ単純な
周期パターンもない。従って通常の投影露光で実現でき
る解像度以上の高解像度のパターンが得られたことにな
る。
は、解像度が周期パターン露光のものであり且つ単純な
周期パターンもない。従って通常の投影露光で実現でき
る解像度以上の高解像度のパターンが得られたことにな
る。
【0066】ここで仮に、図9の露光パターンを作る投
影露光(図6の露光パターンの2倍の線幅で露光しきい
値以上(ここではしきい値の2倍の露光量)の投影露
光)を、図6の周期パターン露光の後に、現像工程なし
で、同一レジストの同一領域に重ねる。この際、通常パ
ターンの中心が周期パターン露光のピーク位置と合致さ
せることで重ね合わせたパターンの対称性が良く、良好
なるパターン像が得られる。
影露光(図6の露光パターンの2倍の線幅で露光しきい
値以上(ここではしきい値の2倍の露光量)の投影露
光)を、図6の周期パターン露光の後に、現像工程なし
で、同一レジストの同一領域に重ねる。この際、通常パ
ターンの中心が周期パターン露光のピーク位置と合致さ
せることで重ね合わせたパターンの対称性が良く、良好
なるパターン像が得られる。
【0067】このレジストの合計の露光量分布は図9
(B)のようになり、2光束干渉露光(周期パターン露
光)の露光パターンは消失して最終的に投影露光による
リソグラフィーパターンのみが形成される。
(B)のようになり、2光束干渉露光(周期パターン露
光)の露光パターンは消失して最終的に投影露光による
リソグラフィーパターンのみが形成される。
【0068】また、図10に示すように、図6の露光パ
ターンの3倍の線幅で行う場合も理屈は同様であり、4
倍以上の線幅の露光パターンでは、基本的に2倍の線幅
の露光パターンと3倍の線幅の露光パターンの組み合わ
せから、最終的に得られるリソグラフィーパターンの線
幅は自明でであり、投影露光で実現できるリソグラフィ
ーパターンは全て、本実施形態でも、形成可能である。
ターンの3倍の線幅で行う場合も理屈は同様であり、4
倍以上の線幅の露光パターンでは、基本的に2倍の線幅
の露光パターンと3倍の線幅の露光パターンの組み合わ
せから、最終的に得られるリソグラフィーパターンの線
幅は自明でであり、投影露光で実現できるリソグラフィ
ーパターンは全て、本実施形態でも、形成可能である。
【0069】以上簡潔に説明した周期パターン露光と投
影露光の夫々による露光量分布(絶対値及び分布)と感
光基板のレジストのしきい値の調整を行うことにより、
図7,図8(B),図9(B),及び図10(B)で示
したような多種のパターンの組み合わせより成り且つ最
小線幅が周期パターン露光の解像度(図8(B)のパタ
ーンとなる回路パターンを形成することができる。
影露光の夫々による露光量分布(絶対値及び分布)と感
光基板のレジストのしきい値の調整を行うことにより、
図7,図8(B),図9(B),及び図10(B)で示
したような多種のパターンの組み合わせより成り且つ最
小線幅が周期パターン露光の解像度(図8(B)のパタ
ーンとなる回路パターンを形成することができる。
【0070】以上の露光方法の原理をまとめると、 (ア-1) 投影露光(通常パターン露光)をしないパターン
領域即ちレジストの露光しきい値以下の周期露光パター
ンは現像により消失する。
領域即ちレジストの露光しきい値以下の周期露光パター
ンは現像により消失する。
【0071】(ア-2) レジストの露光しきい値以下の露光
量で行った投影露光のパターン領域に関しては投影露光
と周期パターン露光のパターンの組み合わせにより決ま
る周期パターン露光の解像度を持つ露光パターンが形成
される。
量で行った投影露光のパターン領域に関しては投影露光
と周期パターン露光のパターンの組み合わせにより決ま
る周期パターン露光の解像度を持つ露光パターンが形成
される。
【0072】(ア-3) 露光しきい値以上の露光量で行った
投影露光のパターン領域は投影露光のみでは解像しなか
った微細パターンも同様に(マスクに対応する)形成す
る。ということになる。更に露光方法の利点として、最
も解像力の高い周期パターン露光を2光束干渉露光で行
えば、通常の露光に比してはるかに大きい焦点深度が得
られることが挙げられる。
投影露光のパターン領域は投影露光のみでは解像しなか
った微細パターンも同様に(マスクに対応する)形成す
る。ということになる。更に露光方法の利点として、最
も解像力の高い周期パターン露光を2光束干渉露光で行
えば、通常の露光に比してはるかに大きい焦点深度が得
られることが挙げられる。
【0073】以上の説明では周期パターン露光と投影露
光の順番は周期パターン露光を先としたが、この順番に
限定されない。
光の順番は周期パターン露光を先としたが、この順番に
限定されない。
【0074】次に本発明の実施形態2を説明する。
【0075】本実施形態は露光により得られる回路パタ
ーン(リソグラフィーパターン)として、図11に示す
所謂ゲート型のパターンを対象としている。
ーン(リソグラフィーパターン)として、図11に示す
所謂ゲート型のパターンを対象としている。
【0076】図11のゲートパターンは横方向の即ち図
中A−A’方向の最小線幅が0.1μmであるのに対し
て、縦方向では0.2μm以上である。本発明によれ
ば、このような1次元方向のみ高解像度を求められる2
次元パターンに対しては2光束干渉露光(周期パターン
露光)をかかる高解像度の必要な1次元方向のみで行え
ばいい。
中A−A’方向の最小線幅が0.1μmであるのに対し
て、縦方向では0.2μm以上である。本発明によれ
ば、このような1次元方向のみ高解像度を求められる2
次元パターンに対しては2光束干渉露光(周期パターン
露光)をかかる高解像度の必要な1次元方向のみで行え
ばいい。
【0077】本実施形態では、図12を用いて1次元方
向のみの2光束干渉露光と通常の投影露光の組み合わせ
の一例を示す。
向のみの2光束干渉露光と通常の投影露光の組み合わせ
の一例を示す。
【0078】図12において、図12(A)は1次元方
向のみの2光束干渉露光による周期的な露光パターンを
示す。この露光パターンの周期は0.2μmであり、こ
の露光パターンは線幅0.1μmL&Sパターンに相当
する。図12の下部における数値は露光量を表すもので
ある。
向のみの2光束干渉露光による周期的な露光パターンを
示す。この露光パターンの周期は0.2μmであり、こ
の露光パターンは線幅0.1μmL&Sパターンに相当
する。図12の下部における数値は露光量を表すもので
ある。
【0079】このような2光束干渉露光を実現する露光
装置としては、図16で示すような、レーザ151,ハ
ーフミラー152,平面ミラー153による干渉計型の
分波合波光学系を備えるものや、図17で示すような、
投影露光装置においてマスクと照明方法を図18又は図
19のように構成した装置がある。
装置としては、図16で示すような、レーザ151,ハ
ーフミラー152,平面ミラー153による干渉計型の
分波合波光学系を備えるものや、図17で示すような、
投影露光装置においてマスクと照明方法を図18又は図
19のように構成した装置がある。
【0080】図16の露光装置について説明を行う。
【0081】図16の露光装置では前述した通り合波す
る2光束の夫々が角度θでウエハ154に斜入射し、ウ
エハ154に形成できる干渉縞パターン(露光パター
ン)の線幅は前記(3)式で表される。角度θと分波合
波光学系の像面側のNAとの関係はNA=sinθであ
る。角度θは一対の平面ミラー153(153a,15
3b)の夫々の角度を変えることにより任意に調整、設
定可能で、一対の平面ミラーで角度θの値を大きく設定
すれば干渉縞パターンの夫々の縞の線幅は小さくなる。
例えば2光束の波長が248nm(KrFエキシマ)の
場合、θ=38度でも各縞の線幅は約0.1μmの干渉
縞パターンが形成できる。尚、この時のNA=sinθ
=0.62である。角度θを38度よりも大きく設定す
れば、より高い解像度が得られるということは言うまで
もない。
る2光束の夫々が角度θでウエハ154に斜入射し、ウ
エハ154に形成できる干渉縞パターン(露光パター
ン)の線幅は前記(3)式で表される。角度θと分波合
波光学系の像面側のNAとの関係はNA=sinθであ
る。角度θは一対の平面ミラー153(153a,15
3b)の夫々の角度を変えることにより任意に調整、設
定可能で、一対の平面ミラーで角度θの値を大きく設定
すれば干渉縞パターンの夫々の縞の線幅は小さくなる。
例えば2光束の波長が248nm(KrFエキシマ)の
場合、θ=38度でも各縞の線幅は約0.1μmの干渉
縞パターンが形成できる。尚、この時のNA=sinθ
=0.62である。角度θを38度よりも大きく設定す
れば、より高い解像度が得られるということは言うまで
もない。
【0082】次に図17乃至図19の露光装置に関して
説明する。
説明する。
【0083】図17の露光装置は、例えば通常のステッ
プアンドリピート方式又はステップアンドスキャン方式
の縮小投影光学系(多数枚のレンズより成る)を用いた
投影露光装置であり、現状で露光波長248nmに対し
てNA0.6以上のものが存在する。
プアンドリピート方式又はステップアンドスキャン方式
の縮小投影光学系(多数枚のレンズより成る)を用いた
投影露光装置であり、現状で露光波長248nmに対し
てNA0.6以上のものが存在する。
【0084】図17中、161はマスク、162はマス
ク161から出て光学系163に入射する物体側露光
光、163は投影光学系、164は開口絞り、165は
投影光学系163から出てウエハ166に入射する像側
露光光、166は感光基板であるウエハを示し、167
は絞り164の円形開口に相当する瞳面での光束の位置
を一対の黒点で示した説明図である。図17は2光束干
渉露光を行っている状態の摸式図であり、物体側露光光
162と像側露光光165は双方とも、図20の通常の
投影露光とは異なり、2つの平行光線束だけから成って
いる。
ク161から出て光学系163に入射する物体側露光
光、163は投影光学系、164は開口絞り、165は
投影光学系163から出てウエハ166に入射する像側
露光光、166は感光基板であるウエハを示し、167
は絞り164の円形開口に相当する瞳面での光束の位置
を一対の黒点で示した説明図である。図17は2光束干
渉露光を行っている状態の摸式図であり、物体側露光光
162と像側露光光165は双方とも、図20の通常の
投影露光とは異なり、2つの平行光線束だけから成って
いる。
【0085】図17に示すような通常の投影露光装置に
おいて2光束干渉露光(周期パターン露光)を行う為に
は、マスク161とその照明方法を図18又は図19の
ように設定すれば良い。以下これら3種の例について説
明する。
おいて2光束干渉露光(周期パターン露光)を行う為に
は、マスク161とその照明方法を図18又は図19の
ように設定すれば良い。以下これら3種の例について説
明する。
【0086】図18(A)はレベンソン型の位相シフト
マスク173を示しており、クロムより成る遮光部17
1のピッチPOが(4)式で0、位相シフタ172のピ
ッチPOSが(5)式で表されるマスクである。
マスク173を示しており、クロムより成る遮光部17
1のピッチPOが(4)式で0、位相シフタ172のピ
ッチPOSが(5)式で表されるマスクである。
【0087】 P0 =MP=2MR=Mλ/(2NA) ‥‥‥(4) POS=2P0 =Mλ/(NA) ‥‥‥(5) ここで、Mは投影光学系163の投影倍率、λは露光波
長、NAは投影光学系163の像側の開口数を示す。
長、NAは投影光学系163の像側の開口数を示す。
【0088】一方、図18(B)が示すマスク174は
クロムより成る遮光部のないシフタエッジ型の位相シフ
トマスクであり、レベンソン型と同様に位相シフタ17
5のピッチPOSを上記(5)式を満たすように構成し
たものである。
クロムより成る遮光部のないシフタエッジ型の位相シフ
トマスクであり、レベンソン型と同様に位相シフタ17
5のピッチPOSを上記(5)式を満たすように構成し
たものである。
【0089】図18(A),(B)の夫々の位相シフト
マスクを用いて2光束干渉露光を行うには、これらのマ
スクをσ=0(又は0に近い値)所謂コヒーレント照明
を行う。具体的には図18に示すようにマスク面170
に対して垂直な方向(光軸に平行な方向)から平行光線
束をマスク170に照射する。
マスクを用いて2光束干渉露光を行うには、これらのマ
スクをσ=0(又は0に近い値)所謂コヒーレント照明
を行う。具体的には図18に示すようにマスク面170
に対して垂直な方向(光軸に平行な方向)から平行光線
束をマスク170に照射する。
【0090】ここで、σ=照明光学系の開口数/投影光
学系の開口数 である。
学系の開口数 である。
【0091】このような照明を行うと、マスク170か
ら上記垂直な方向に出る0次透過回折光に関しては、位
相シフタ172(175)により隣り合う透過光の位相
差がπとなって打ち消し合い存在しなくなり、±1次の
透過回折光の2平行光線束はマスク170から投影光学
系163の光軸に対して対称に発生し、図16の2個の
物体側露光165がウエハ166上で干渉する。また2
次以上の高次の回折光は投影光学系163の開口絞り1
64の開口に入射しないので結像には寄与しない。
ら上記垂直な方向に出る0次透過回折光に関しては、位
相シフタ172(175)により隣り合う透過光の位相
差がπとなって打ち消し合い存在しなくなり、±1次の
透過回折光の2平行光線束はマスク170から投影光学
系163の光軸に対して対称に発生し、図16の2個の
物体側露光165がウエハ166上で干渉する。また2
次以上の高次の回折光は投影光学系163の開口絞り1
64の開口に入射しないので結像には寄与しない。
【0092】図19に示したマスク180は、クロムよ
り成る遮光部181のピッチPOが(4)式と同様の
(6)式で表されるマスクである。
り成る遮光部181のピッチPOが(4)式と同様の
(6)式で表されるマスクである。
【0093】 P0 =MP=2MR=Mλ/(2NA) ‥‥‥(6) ここで、Mは投影光学系163の投影倍率、λは露光波
長、NAは投影光学系163の像側の開口数を示す。
長、NAは投影光学系163の像側の開口数を示す。
【0094】図19の位相シフタを有していないマスク
には、1個又は2個の平行光線束による斜入射照明とす
る。この場合の平行光線束のマスク180への入射角θ
0 は(7)式を満たすように設定される。2個の平行光
線束を用いる場合が、光軸を基準にして互いに逆方向に
θ0 傾いた平行光線束によりマスクを照明する。
には、1個又は2個の平行光線束による斜入射照明とす
る。この場合の平行光線束のマスク180への入射角θ
0 は(7)式を満たすように設定される。2個の平行光
線束を用いる場合が、光軸を基準にして互いに逆方向に
θ0 傾いた平行光線束によりマスクを照明する。
【0095】sinθ0 =M/NA ‥‥‥(7) ここでも、Mは投影光学系163の投影倍率、NAは投
影光学系163の像側の開口数を示す。
影光学系163の像側の開口数を示す。
【0096】図19が示す位相シフタを有していないマ
スクを上記(7)式を満たす平行光線束により斜入射照
明を行うと、マスク180からは、光軸に対して角度θ
0 で直進する0次透過回折光とこの0次透過回折光の光
路と投影光学系の光軸に関して対称な光路に沿って進む
(光軸に対して角度−θ0 で進む)−1次透過回折光の
2光束が図16の2個の物体側露光光162として生
じ、この2光束が投影光学系163の開口絞り164の
開口部に入射し、結像が行われる。
スクを上記(7)式を満たす平行光線束により斜入射照
明を行うと、マスク180からは、光軸に対して角度θ
0 で直進する0次透過回折光とこの0次透過回折光の光
路と投影光学系の光軸に関して対称な光路に沿って進む
(光軸に対して角度−θ0 で進む)−1次透過回折光の
2光束が図16の2個の物体側露光光162として生
じ、この2光束が投影光学系163の開口絞り164の
開口部に入射し、結像が行われる。
【0097】尚、本発明においてはこのような1個又は
2個の平行光線束による斜入射照明も「コヒーレント照
明」として取り扱う。
2個の平行光線束による斜入射照明も「コヒーレント照
明」として取り扱う。
【0098】以上が通常の投影露光装置を用いて2光束
干渉露光を行う技術であり、図20に示したような通常
の投影露光装置の照明光学系は部分的コヒーレント照明
を行うように構成してあるので、図20の照明光学系の
0<σ<1に対応する不図示の開口絞りをσ≒0に対応
する特殊開口絞りに交換可能にする等して、投影露光装
置において実質的にコヒーレント照明を行うよう構成す
ることができる。
干渉露光を行う技術であり、図20に示したような通常
の投影露光装置の照明光学系は部分的コヒーレント照明
を行うように構成してあるので、図20の照明光学系の
0<σ<1に対応する不図示の開口絞りをσ≒0に対応
する特殊開口絞りに交換可能にする等して、投影露光装
置において実質的にコヒーレント照明を行うよう構成す
ることができる。
【0099】図11及び図12が示す実施形態2の説明
に戻る。本実施形態では前述した2光束干渉露光(周期
パターン露光)の次に行う通常の投影露光(通常パター
ン露光)(例えば図20の装置でマスクに対して部分的
コヒーレント照明を行うもの)によって図12(B)が
示すゲートパターンの露光を行う。図12(C)の上部
には2光束干渉露光による露光パターンとの相対的位置
関係と通常の投影露光の露光パターンの領域での露光量
を示し、同図の下部は、通常の投影露光によるウエハの
レジストに対する露光量を縦横を最小線幅のピッチの分
解能でマップ化したものである。
に戻る。本実施形態では前述した2光束干渉露光(周期
パターン露光)の次に行う通常の投影露光(通常パター
ン露光)(例えば図20の装置でマスクに対して部分的
コヒーレント照明を行うもの)によって図12(B)が
示すゲートパターンの露光を行う。図12(C)の上部
には2光束干渉露光による露光パターンとの相対的位置
関係と通常の投影露光の露光パターンの領域での露光量
を示し、同図の下部は、通常の投影露光によるウエハの
レジストに対する露光量を縦横を最小線幅のピッチの分
解能でマップ化したものである。
【0100】図12の下部に示す露光量分布は、マスク
から入射される光強度を1としてウエハに露光される強
度分布を示したものである。
から入射される光強度を1としてウエハに露光される強
度分布を示したものである。
【0101】図12(A)の周期パターンの露光による
露光量分布は、理想的には1と0の矩形波であるはずだ
が、2光束干渉露光の解像限界付近の線幅を用いている
ので、0次光と1次光のみで形成されるsin 波となって
いる。そのsin 波の最大値をIo、最小値をI1とあらわ
す。このとき、照明条件のσによって、I0とI1の値が定
まる。
露光量分布は、理想的には1と0の矩形波であるはずだ
が、2光束干渉露光の解像限界付近の線幅を用いている
ので、0次光と1次光のみで形成されるsin 波となって
いる。そのsin 波の最大値をIo、最小値をI1とあらわ
す。このとき、照明条件のσによって、I0とI1の値が定
まる。
【0102】図12(B) の通常の投影露光による露光量
分布は、各部分での代表的な値を示している。この投影
露光による露光パターンの最小線幅の部分は、解像せず
ぼけて広がり、光強度の各店の値は下がる。露光量は、
大まかにパターン中心部をb,両サイドをd,両側から
のぼけ像がくる中心部をcとする。最小線幅の2倍の線
幅は、b,c,d の値よりも大きいが、投影露光の解像限界
付近の線幅であるため、少しぼけてa の値をとる。これ
ら、a,b,c,d の値は、照明条件によって変化する。
分布は、各部分での代表的な値を示している。この投影
露光による露光パターンの最小線幅の部分は、解像せず
ぼけて広がり、光強度の各店の値は下がる。露光量は、
大まかにパターン中心部をb,両サイドをd,両側から
のぼけ像がくる中心部をcとする。最小線幅の2倍の線
幅は、b,c,d の値よりも大きいが、投影露光の解像限界
付近の線幅であるため、少しぼけてa の値をとる。これ
ら、a,b,c,d の値は、照明条件によって変化する。
【0103】図12(C) の露光量分布は、図12(A) の
露光パターンと図12(B) の露光パターンの露光量の加
算した結果生じたものである。
露光パターンと図12(B) の露光パターンの露光量の加
算した結果生じたものである。
【0104】2光束干渉露光と投影露光の各露光での光
量比は、それぞれの露光の照明条件により異なる。加算
における各露光での光量比は、照明系の照度比として、
2光束干渉露光:投影露光=1:kとし、kの値は次の
ようにして求める。
量比は、それぞれの露光の照明条件により異なる。加算
における各露光での光量比は、照明系の照度比として、
2光束干渉露光:投影露光=1:kとし、kの値は次の
ようにして求める。
【0105】図12(C) の露光量分布は、上記の露光量
分布、光量比を用いて、以下の式で表せる。
分布、光量比を用いて、以下の式で表せる。
【0106】a' = k×a + I0 a" = k×a + I1 b' = k ×b + I0 c' = k×c+ I1 d' = k×d + I1 所望のゲートパターンを得るためには、レジストの感光
のしきい値Icとの関係式を得る。たとえば、レジストが
ネガ型の場合、以下のようになる。
のしきい値Icとの関係式を得る。たとえば、レジストが
ネガ型の場合、以下のようになる。
【0107】a' >IC a" >IC b' >IC c' <IC d' <IC a',a",b'は差が小さい方が望ましく、c'と特にb'との差
がある方が望ましい。これらの式を解くことにより、各
照明条件での最適光量比が求められる。特に微細パター
ンの関係する以下の2式は重要である。 レジストがネガ型の場合、 k×b+I0>IC k×c+I1<IC レジストがポジ型の場合、 k×b+I1<IC k×c+I0>IC レジストがポジ型の場合、露光量分布の大小関係が反転
し、レジストしきい値Icとの不等号が逆になるが、同様
に最適光量比が求められる。
がある方が望ましい。これらの式を解くことにより、各
照明条件での最適光量比が求められる。特に微細パター
ンの関係する以下の2式は重要である。 レジストがネガ型の場合、 k×b+I0>IC k×c+I1<IC レジストがポジ型の場合、 k×b+I1<IC k×c+I0>IC レジストがポジ型の場合、露光量分布の大小関係が反転
し、レジストしきい値Icとの不等号が逆になるが、同様
に最適光量比が求められる。
【0108】以上説明した2光束干渉露光と通常の投影
露光の照明方法の異なった2つを組み合わせによって図
13の微細回路パターンが形成される様子について述べ
る。本実施形態においては2光束干渉露光と通常の投影
露光の間には現像過程はない。従って各露光の露光パタ
ーンが重なる領域での露光量は加算され、加算後の露光
量(分布)により新たな露光パターンが生じることと成
る。
露光の照明方法の異なった2つを組み合わせによって図
13の微細回路パターンが形成される様子について述べ
る。本実施形態においては2光束干渉露光と通常の投影
露光の間には現像過程はない。従って各露光の露光パタ
ーンが重なる領域での露光量は加算され、加算後の露光
量(分布)により新たな露光パターンが生じることと成
る。
【0109】図13,図14,図15は波長248nm のK
rFエキシマステッパーを用いたときの具体的な実施例
である。
rFエキシマステッパーを用いたときの具体的な実施例
である。
【0110】図13に示すような、最小線幅0.12μmの
ゲートパターンを通常露光し、重ねてレベンソンタイプ
の位相シフトマスクで、その最小線幅と重なるように周
期パターンを露光したものである。
ゲートパターンを通常露光し、重ねてレベンソンタイプ
の位相シフトマスクで、その最小線幅と重なるように周
期パターンを露光したものである。
【0111】投影レンズのNAは0.6 、照明系のσは、レ
ベンソンマスクによる露光では、0.3 とした。通常マス
ク露光時では、σ=0.3,0.6,0.8,輪帯照明とした。
ベンソンマスクによる露光では、0.3 とした。通常マス
ク露光時では、σ=0.3,0.6,0.8,輪帯照明とした。
【0112】位相シフトマスクなどの2光束干渉により
周期パターンを露光する場合の、コヒーレント照明はσ
の値がゼロまたは、それに近い値であるが、あまり小さ
くすると単位時間当たりの露光量が小さくなり、露光に
要する時間が長くなるので実際的でない。
周期パターンを露光する場合の、コヒーレント照明はσ
の値がゼロまたは、それに近い値であるが、あまり小さ
くすると単位時間当たりの露光量が小さくなり、露光に
要する時間が長くなるので実際的でない。
【0113】周期パターン露光のときはσが0.3 以下で
あることが望ましく、レベンソンマスクによる露光では
その最大であるσ=0.3 とした。
あることが望ましく、レベンソンマスクによる露光では
その最大であるσ=0.3 とした。
【0114】通常露光では、一般的に部分的コヒーレン
ト照明にするが、σを大きくすると複雑な形状の再現性
はよくなり、かつ深度は広がる。照度分布が外側に比べ
て内側が低いいわゆる輪帯照明では、この傾向は顕著に
なるが、コントラストは落ちるという欠点がある。
ト照明にするが、σを大きくすると複雑な形状の再現性
はよくなり、かつ深度は広がる。照度分布が外側に比べ
て内側が低いいわゆる輪帯照明では、この傾向は顕著に
なるが、コントラストは落ちるという欠点がある。
【0115】図14(A)に示すように、通常露光のσ
を周期パターン露光のσと同じ0.3にして同じ照明条件
で二重露光を行うと、ゲートパターンがデフォーカス0
±0.2 μmの範囲で解像されるが、線パターンの部分が
うねっており、くびれた部分が断線の原因となるため好
ましくない。
を周期パターン露光のσと同じ0.3にして同じ照明条件
で二重露光を行うと、ゲートパターンがデフォーカス0
±0.2 μmの範囲で解像されるが、線パターンの部分が
うねっており、くびれた部分が断線の原因となるため好
ましくない。
【0116】又、通常パターン露光のときはσ=0.6
以上にするのが良い。図14(B)に示すように、通常
露光のσを0.6 にするとデフォーカス0±0.4 μmの範
囲でゲートパターンが解像されるようになり、線パター
ンの部分がうねりは解消されている。通常露光と周期パ
ターン露光の露光量比を 通常露光:周期パターン露光=
1.5 :1とした。
以上にするのが良い。図14(B)に示すように、通常
露光のσを0.6 にするとデフォーカス0±0.4 μmの範
囲でゲートパターンが解像されるようになり、線パター
ンの部分がうねりは解消されている。通常露光と周期パ
ターン露光の露光量比を 通常露光:周期パターン露光=
1.5 :1とした。
【0117】図15(A)に示すように、通常露光のσ
が0.8 と大きくなると、複雑な形状の再現性は若干よく
なる。通常露光と周期パターン露光の露光量比を通常パ
ターン露光:周期パターン露光=2 :1とした。通常パ
ターン露光のときは周期パターン露光に比べて2倍以上
の露光量とするのが良い。
が0.8 と大きくなると、複雑な形状の再現性は若干よく
なる。通常露光と周期パターン露光の露光量比を通常パ
ターン露光:周期パターン露光=2 :1とした。通常パ
ターン露光のときは周期パターン露光に比べて2倍以上
の露光量とするのが良い。
【0118】図15(B)では、通常露光を輪帯照明と
し、リング内側の0.6 から外側の0.8 までの照度を1、
リング内側の0.6 以下を照度0とした場合の二次元強度
分布である。通常露光と周期パターン露光の露光量比を
通常露光:周期パターン露光=2.5:1とした。
し、リング内側の0.6 から外側の0.8 までの照度を1、
リング内側の0.6 以下を照度0とした場合の二次元強度
分布である。通常露光と周期パターン露光の露光量比を
通常露光:周期パターン露光=2.5:1とした。
【0119】輪帯照明では、σが0.8 の時よりも、複雑
な形状の再現性はよくなり、かつ深度は広がる。デフォ
ーカス±0.4 μm以下で良好な像が得られた。
な形状の再現性はよくなり、かつ深度は広がる。デフォ
ーカス±0.4 μm以下で良好な像が得られた。
【0120】このように微細な回路パターンは、周期パ
ターン露光との二重露光によって形成される。通常露光
パターンの微細なパターンは光強度が低くコントラスト
も低いので、通常は解像されないが、コントラストが高
い周期パターン露光と二重に露光し重ね合わせることに
よって、微細なパターンはコントラストが増強され解像
されるようになる。
ターン露光との二重露光によって形成される。通常露光
パターンの微細なパターンは光強度が低くコントラスト
も低いので、通常は解像されないが、コントラストが高
い周期パターン露光と二重に露光し重ね合わせることに
よって、微細なパターンはコントラストが増強され解像
されるようになる。
【0121】一方、通常露光パターンの解像度以上の大
きなパターンも、周期パターン露光の強度と重ね合わさ
れコントラストが増強されるので、周期パターン露光の
線幅の整数倍にするとエッジがシャープな像となる。本
発明の露光方法によって、0.12μmといった微細な線幅
を有する回路パターンが、例えばσや照度の光量比を可
変とする照明条件の切り替え可能な照明光学系を有する
投影露光装置を用いて形成可能としている。
きなパターンも、周期パターン露光の強度と重ね合わさ
れコントラストが増強されるので、周期パターン露光の
線幅の整数倍にするとエッジがシャープな像となる。本
発明の露光方法によって、0.12μmといった微細な線幅
を有する回路パターンが、例えばσや照度の光量比を可
変とする照明条件の切り替え可能な照明光学系を有する
投影露光装置を用いて形成可能としている。
【0122】周期パターン露光と通常パターン露光の光
量比は、照明条件の組み合わせによる最適値を前述の計
算式によって求めた。
量比は、照明条件の組み合わせによる最適値を前述の計
算式によって求めた。
【0123】照明条件1 周期パターンの露光はσ=0.
3、通常パターン露光はσ=0.3 図12(A) の下部に示した周期パターンの露光による露
光量分布と、図12(B)の下部に示した通常の投影露光
による露光量分布(ベストフォーカス)を以下に示す。
3、通常パターン露光はσ=0.3 図12(A) の下部に示した周期パターンの露光による露
光量分布と、図12(B)の下部に示した通常の投影露光
による露光量分布(ベストフォーカス)を以下に示す。
【0124】I0 = 0.80 I1 = 0.23 a = 1.31 b = 0.34 c = 0.61 d = 0.09 k = 1.0 のとき最適であり、 a' = 2.11 a" = 1.54 b'= 1.21 c'= 0.89 d'= 0.32 となり、後の比較のため、最大値のa'を1で規格化する
と次のようになる。
と次のようになる。
【0125】a' = 1.0 a" = 0.73 b'= 0.57 c'= 0.42
d'= 0.15 I0 = 0.38 照明条件2 周期パターンの露光はσ=0.3、通常パター
ン露光はσ=0.6 I0 = 0.80 I1 = 0.23 a = 1.25 b = 0.44 c = 0.53 d = 0.13 k = 1.5 のとき最適であり、 a' = 2.68 a" = 2.11 b'= 1.46 c'= 1.03 d'= 0.43 となり、後の比較のため、最大値のa'を1で規格化する
と次のようになる。
d'= 0.15 I0 = 0.38 照明条件2 周期パターンの露光はσ=0.3、通常パター
ン露光はσ=0.6 I0 = 0.80 I1 = 0.23 a = 1.25 b = 0.44 c = 0.53 d = 0.13 k = 1.5 のとき最適であり、 a' = 2.68 a" = 2.11 b'= 1.46 c'= 1.03 d'= 0.43 となり、後の比較のため、最大値のa'を1で規格化する
と次のようになる。
【0126】a' = 1.0 a" = 0.79 b'= 0.55 c'= 0.38
d'= 0.16 I0 = 0.30 照明条件3 周期パターンの露光はσ=0.3、通常パター
ン露光はσ=0. 8 I0 = 0.80 I1 = 0.23 a = 1.20 b = 0.48 c = 0.47 d = 0.16 k = 2.0 のとき最適であり、 a' = 3.20 a" = 2.63 b'= 1.76 c'= 1.17 d'= 0.55 となり、最大値のa'を1で規格化すると次のようにな
る。
d'= 0.16 I0 = 0.30 照明条件3 周期パターンの露光はσ=0.3、通常パター
ン露光はσ=0. 8 I0 = 0.80 I1 = 0.23 a = 1.20 b = 0.48 c = 0.47 d = 0.16 k = 2.0 のとき最適であり、 a' = 3.20 a" = 2.63 b'= 1.76 c'= 1.17 d'= 0.55 となり、最大値のa'を1で規格化すると次のようにな
る。
【0127】a' = 1.0 a" = 0.82 b'= 0.55 c'= 0.37
d'= 0.17 I0 = 0.25 照明条件4 周期パターンの露光はσ=0.3、通常パター
ン露光はσ=0. 8で輪帯照明とし、内側(輪帯内側)σ
0.6以下の照度分布をゼロとした。
d'= 0.17 I0 = 0.25 照明条件4 周期パターンの露光はσ=0.3、通常パター
ン露光はσ=0. 8で輪帯照明とし、内側(輪帯内側)σ
0.6以下の照度分布をゼロとした。
【0128】I0 = 0.80 I1 = 0.23 a = 1.10 b = 0.47 c = 0.36 d = 0.19 k = 2.5 のとき最適であり、 a' = 3.55 a" = 2.98 b'= 1.98 c'= 1.13 d'=0.71 となり、最大値のa'を1で規格化すると次のようにな
る。
る。
【0129】a' = 1.0 a" = 0.84 b'= 0.56 c'= 0.32
d'=0.20 I0 = 0.23 今までの議論で、レジストしきい値は、最大露光量3の
とき1.5 だったので、最大露光量で規格化するとレジス
トしきい値は0.5 となる。この規格化された露光量分布
を見ると、a',a",b'は規格化されたレジストしきい値0.
5 より大きく、c',d',I0 はしきい値より小さい。
d'=0.20 I0 = 0.23 今までの議論で、レジストしきい値は、最大露光量3の
とき1.5 だったので、最大露光量で規格化するとレジス
トしきい値は0.5 となる。この規格化された露光量分布
を見ると、a',a",b'は規格化されたレジストしきい値0.
5 より大きく、c',d',I0 はしきい値より小さい。
【0130】現像によって露光量がレジストしきい値よ
り大きい部分がのこるから、露光量がa',a",b'のみパタ
ーンとして現像後残ることになる。従って、図12(C)
の下部で灰色に示された部分が、現像後の形状である。
り大きい部分がのこるから、露光量がa',a",b'のみパタ
ーンとして現像後残ることになる。従って、図12(C)
の下部で灰色に示された部分が、現像後の形状である。
【0131】一般に、通常露光パターンを露光するとき
は、周期パターンを露光するときの約2倍の露光量が適
切で、通常露光パターンを露光するときの照明条件と、
周期パターンを露光するときの照明条件の組合わせによ
って最適な露光量比があり、前述の計算式で求められ
る。
は、周期パターンを露光するときの約2倍の露光量が適
切で、通常露光パターンを露光するときの照明条件と、
周期パターンを露光するときの照明条件の組合わせによ
って最適な露光量比があり、前述の計算式で求められ
る。
【0132】前述の計算式から、種々の照明条件の組合
わせを計算した結果、次のことが示された。周期パター
ン露光のときσ=0.3で通常パターン露光の照明条件
σが0.8 より小さいときは、通常パターンを露光すると
きの露光量を周期パターンを露光するときの露光量より
2倍以下にするとよい。
わせを計算した結果、次のことが示された。周期パター
ン露光のときσ=0.3で通常パターン露光の照明条件
σが0.8 より小さいときは、通常パターンを露光すると
きの露光量を周期パターンを露光するときの露光量より
2倍以下にするとよい。
【0133】周期パターンのときσ=0.3で通常パタ
ーンを露光するときの照明条件が輪帯照明のときは、輪
帯の巾が小さいときは、通常パターンを露光する露光量
が周期パターンを露光するときの露光量より2倍以上に
するとよい。
ーンを露光するときの照明条件が輪帯照明のときは、輪
帯の巾が小さいときは、通常パターンを露光する露光量
が周期パターンを露光するときの露光量より2倍以上に
するとよい。
【0134】周期パターンを露光するときの照明条件σ
が0.3 より小さいときは、通常パターンを露光する露光
量は、周期パターンを露光するときの露光量より2倍以
上にするとよい。
が0.3 より小さいときは、通常パターンを露光する露光
量は、周期パターンを露光するときの露光量より2倍以
上にするとよい。
【0135】図21は本発明に係る2光束干渉露光用の
露光装置の一例を示す概略図であり、図21において、
201は2光束干渉露光用の光学系で、基本構成は図1
6の光学系と同じである。202はKrF又はArFエ
キシマレーザー、203はハーフミラー、204(20
4a,204b)は平面ミラー、205は光学系201
との位置関係が固定又は適宜ベースライン(量)として
検出できるオフアクシス型の位置合わせ光学系で、ウエ
ハ206上の2光束干渉用位置合わせマークを観察し、
その位置を検出する。206は感光基板であるウエハ、
207は光学系201の光軸に直交する平面及びこの光
軸方向に移動可能なXYZステージで、レーザー干渉計
等を用いてその位置が正確に制御される。装置205と
XYZステージ207の構成や機能は周知なので具体的
な説明は略す。
露光装置の一例を示す概略図であり、図21において、
201は2光束干渉露光用の光学系で、基本構成は図1
6の光学系と同じである。202はKrF又はArFエ
キシマレーザー、203はハーフミラー、204(20
4a,204b)は平面ミラー、205は光学系201
との位置関係が固定又は適宜ベースライン(量)として
検出できるオフアクシス型の位置合わせ光学系で、ウエ
ハ206上の2光束干渉用位置合わせマークを観察し、
その位置を検出する。206は感光基板であるウエハ、
207は光学系201の光軸に直交する平面及びこの光
軸方向に移動可能なXYZステージで、レーザー干渉計
等を用いてその位置が正確に制御される。装置205と
XYZステージ207の構成や機能は周知なので具体的
な説明は略す。
【0136】図22は本発明の2光束干渉用露光装置と
通常の投影露光装置より成る高解像度の露光装置を示す
概略図である。
通常の投影露光装置より成る高解像度の露光装置を示す
概略図である。
【0137】図22において、212は図20の光学系
201、装置205を備える2光束干渉露光装置であ
り、213は、不図示の照明光学系とレチクル位置合わ
せ光学系214、ウエハ位置合わせ光学系(オフアクシ
ス位置合わせ光学系)217とマスク215の回路パタ
ーンをウエハ218上に縮小投影する投影光学系216
とを備える通常の投影露光装置である。
201、装置205を備える2光束干渉露光装置であ
り、213は、不図示の照明光学系とレチクル位置合わ
せ光学系214、ウエハ位置合わせ光学系(オフアクシ
ス位置合わせ光学系)217とマスク215の回路パタ
ーンをウエハ218上に縮小投影する投影光学系216
とを備える通常の投影露光装置である。
【0138】レチクル位置合わせ光学系214はマスク
215上の位置合わせマークを観察し、その位置を検出
する。ウエハ位置合わせ光学系217はウエハ206上
の投影露光用又は2光束干渉と兼用の位置合わせマーク
を観察し、その位置を検出する。光学系214,21
6,217の構成や機能は周知なので、具体的な説明は
略す。
215上の位置合わせマークを観察し、その位置を検出
する。ウエハ位置合わせ光学系217はウエハ206上
の投影露光用又は2光束干渉と兼用の位置合わせマーク
を観察し、その位置を検出する。光学系214,21
6,217の構成や機能は周知なので、具体的な説明は
略す。
【0139】図22の219は2光束干渉用露光装置2
12と投影露光装置213で共用される1つのXYZス
テージであり、このステージ219は、装置212、2
13の各光軸に直交する平面及びこの光軸方向に移動可
能で、レーザー干渉計等を用いてそのXY方向の位置が
正確に制御される。
12と投影露光装置213で共用される1つのXYZス
テージであり、このステージ219は、装置212、2
13の各光軸に直交する平面及びこの光軸方向に移動可
能で、レーザー干渉計等を用いてそのXY方向の位置が
正確に制御される。
【0140】ウエハ218を保持したステージ219
は、図22の位置(1)に送り込まれてその位置が正確
に測定され、測定結果に基づいて位置(2)で示す装置
212の露光位置に送り込まれてウエハ218へ2光束
干渉露光が行われ、その後、位置(3)に送り込まれて
その位置が正確に測定され位置(4)で示す装置213
の露光位置に送り込まれてウエハ218へ投影露光が行
われる。
は、図22の位置(1)に送り込まれてその位置が正確
に測定され、測定結果に基づいて位置(2)で示す装置
212の露光位置に送り込まれてウエハ218へ2光束
干渉露光が行われ、その後、位置(3)に送り込まれて
その位置が正確に測定され位置(4)で示す装置213
の露光位置に送り込まれてウエハ218へ投影露光が行
われる。
【0141】装置213においては、オフアクシスの位
置合わせ光学系217の代わりに、投影光学系216を
介してウエハ218の位置合わせマークを観察し、その
位置を検出する不図示のTTLの位置合わせ光学系や、
投影光学系216とマスク(レチクル)215とを介し
てウエハ218上の位置合わせマークを観察し、その位
置を検出する不図示のTTRの位置合わせ光学系も使用
できる。
置合わせ光学系217の代わりに、投影光学系216を
介してウエハ218の位置合わせマークを観察し、その
位置を検出する不図示のTTLの位置合わせ光学系や、
投影光学系216とマスク(レチクル)215とを介し
てウエハ218上の位置合わせマークを観察し、その位
置を検出する不図示のTTRの位置合わせ光学系も使用
できる。
【0142】図23は本発明の2光束干渉用露光と通常
の投影露光の双方が行える高解像度の露光装置を示す概
略図である。
の投影露光の双方が行える高解像度の露光装置を示す概
略図である。
【0143】図23において、221はKrF又はAr
Fエキシマレーザー、222は照明光学系、223はマ
スク(レチクル)、224はマスクステージ、227は
マスク223の回路パターンをウエハ228上に縮小投
影する投影光学系、225はマスク(レチクル)チェン
ジャであり、ステージ224に、通常のレチクルと前述
したレベンソン位相シフトマスク(レチクル)又はエッ
ジシフタ型のマスク(レチクル)又は位相シフタを有し
ていない周期パターンマスク(レチクル)の一方を選択
的に供給する為に設けてある。
Fエキシマレーザー、222は照明光学系、223はマ
スク(レチクル)、224はマスクステージ、227は
マスク223の回路パターンをウエハ228上に縮小投
影する投影光学系、225はマスク(レチクル)チェン
ジャであり、ステージ224に、通常のレチクルと前述
したレベンソン位相シフトマスク(レチクル)又はエッ
ジシフタ型のマスク(レチクル)又は位相シフタを有し
ていない周期パターンマスク(レチクル)の一方を選択
的に供給する為に設けてある。
【0144】また、マスクステージは微細パターンの方
向と周期パターンの方向と平行にする為に、予めマスク
にバーコード等に描かれてある情報をもとにマスクを回
転させる機能を持たせてある。
向と周期パターンの方向と平行にする為に、予めマスク
にバーコード等に描かれてある情報をもとにマスクを回
転させる機能を持たせてある。
【0145】図23の229は2光束干渉露光と投影露
光で共用される1つのXYZステージであり、このステ
ージ229は、光学系227の光軸に直交する平面及び
この光軸方向に移動可能で、レーザー干渉計等を用いて
そのXY方向の位置が正確に制御される。
光で共用される1つのXYZステージであり、このステ
ージ229は、光学系227の光軸に直交する平面及び
この光軸方向に移動可能で、レーザー干渉計等を用いて
そのXY方向の位置が正確に制御される。
【0146】また、図23の装置は、不図示のレチクル
位置合わせ光学系、ウエハ位置合わせ光学系(図22で
説明したオフアクシス位置合わせ光学系とTTL位置合
わせ光学系とTTR位置合わせ光学系)とを備える。
位置合わせ光学系、ウエハ位置合わせ光学系(図22で
説明したオフアクシス位置合わせ光学系とTTL位置合
わせ光学系とTTR位置合わせ光学系)とを備える。
【0147】図23の露光装置の照明光学系222は部
分的コヒーレント照明とコヒーレント照明とを切換え可
能に構成してあり、コヒーレント照明の場合には、ブロ
ック230内の図示した前述した(1a)又は(1b)
の照明光を、前述したレベンソン型位相シフトレチクル
又はエッジシフタ型レチクル又は位相シフタを有してい
ない周期パターンレチクルの1つに供給し、部分的コヒ
ーレント照明の場合にはブロック230内に図示した
(2a)の照明光を所望のレチクルに供給する。部分的
コヒーレント照明からコヒーレント照明とを切換えは、
通常光学系222のフライアイレンズの直後に置かれる
開口絞りを、この絞りに比して開口径が十分に小さいコ
ヒーレント照明用絞りと交換すればいい。
分的コヒーレント照明とコヒーレント照明とを切換え可
能に構成してあり、コヒーレント照明の場合には、ブロ
ック230内の図示した前述した(1a)又は(1b)
の照明光を、前述したレベンソン型位相シフトレチクル
又はエッジシフタ型レチクル又は位相シフタを有してい
ない周期パターンレチクルの1つに供給し、部分的コヒ
ーレント照明の場合にはブロック230内に図示した
(2a)の照明光を所望のレチクルに供給する。部分的
コヒーレント照明からコヒーレント照明とを切換えは、
通常光学系222のフライアイレンズの直後に置かれる
開口絞りを、この絞りに比して開口径が十分に小さいコ
ヒーレント照明用絞りと交換すればいい。
【0148】本発明の露光方法及び露光装置における2
重露光における前記第1露光と前記第2露光の露光波長
は、第2露光が投影露光の場合、双方とも400nm以
下であり、好ましくは250nm以下である。250n
m以下の露光波長の光を得るにはKJrFエキシマレー
ザ(約248nm)やArFエキシマレーザ(約193
nm)を用いる。
重露光における前記第1露光と前記第2露光の露光波長
は、第2露光が投影露光の場合、双方とも400nm以
下であり、好ましくは250nm以下である。250n
m以下の露光波長の光を得るにはKJrFエキシマレー
ザ(約248nm)やArFエキシマレーザ(約193
nm)を用いる。
【0149】尚、本発明において「投影露光」というの
は、マスクに形成された任意のパターンからの3個以上
の平行光線束が互いに異なる様々な角度で像面に入射し
て露光が行なわれるものである。
は、マスクに形成された任意のパターンからの3個以上
の平行光線束が互いに異なる様々な角度で像面に入射し
て露光が行なわれるものである。
【0150】本発明の露光装置はマスクのパターンをウ
エハに投影する投影光学系と、部分的コヒーレント照明
とコヒーレント照明の双方の照明が可能なマスク照明光
学系とを有し、部分的コヒーレント照明によって通常の
露光を行い、コヒーレント照明によって2光束干渉露光
を行うことにより、周期パターン露光を特徴とする。
「部分的コヒーレント照明」とはσ=(照明光学系の開
口数/投影光学系の開口数)の値がゼロより大きく1よ
り小さい照明であり、「コヒーレント照明」とは、σの
値がゼロまたはそれに近い値であり、部分的コヒーレン
ト照明のσに比べて相当小さい値である。
エハに投影する投影光学系と、部分的コヒーレント照明
とコヒーレント照明の双方の照明が可能なマスク照明光
学系とを有し、部分的コヒーレント照明によって通常の
露光を行い、コヒーレント照明によって2光束干渉露光
を行うことにより、周期パターン露光を特徴とする。
「部分的コヒーレント照明」とはσ=(照明光学系の開
口数/投影光学系の開口数)の値がゼロより大きく1よ
り小さい照明であり、「コヒーレント照明」とは、σの
値がゼロまたはそれに近い値であり、部分的コヒーレン
ト照明のσに比べて相当小さい値である。
【0151】周期パターン露光でのコヒーレント照明で
はσを0.3以下にする。通常露光を行う際の部分的コ
ヒーレント照明はσを0.6以上にする。σ=0.8が
望ましい。さらに照度分布が外側に比べて内側が低い輪
帯照明にすると、なお効果的である。
はσを0.3以下にする。通常露光を行う際の部分的コ
ヒーレント照明はσを0.6以上にする。σ=0.8が
望ましい。さらに照度分布が外側に比べて内側が低い輪
帯照明にすると、なお効果的である。
【0152】この露光装置の露光波長は、400nm以
下であり、好ましくは250nm以下である。250n
m以下の露光波長の光を得るにはKrFエキシマレーザ
(約248nm)やArFエキシマレーザ(約193n
m)を用いる。
下であり、好ましくは250nm以下である。250n
m以下の露光波長の光を得るにはKrFエキシマレーザ
(約248nm)やArFエキシマレーザ(約193n
m)を用いる。
【0153】発明の実施形態においては、マスク照明光
学系として部分的コヒーレント照明とコヒーレント照明
とが切換え可能な光学系を開示している。
学系として部分的コヒーレント照明とコヒーレント照明
とが切換え可能な光学系を開示している。
【0154】本発明の露光装置は2光束干渉露光装置と
通常(投影)露光装置を両装置で共用される被露光基板
(感光基板)を保持する移動ステージとを有している。
通常(投影)露光装置を両装置で共用される被露光基板
(感光基板)を保持する移動ステージとを有している。
【0155】この露光装置の露光波長も、400nm以
下であり、好ましくは250nm以下である。250n
m以下の露光波長の光を得るにはKrFエキシマレーザ
(約248nm)やArFエキシマレーザ(約193n
m)を用いている。
下であり、好ましくは250nm以下である。250n
m以下の露光波長の光を得るにはKrFエキシマレーザ
(約248nm)やArFエキシマレーザ(約193n
m)を用いている。
【0156】以上説明した露光方法及び露光装置を用い
てIC,LSI等の半導体チップ、液晶パネル等の表示
素子、磁気ヘッド等の検出素子、CCD等の撮像素子と
いった各種デバイスの製造が可能である。
てIC,LSI等の半導体チップ、液晶パネル等の表示
素子、磁気ヘッド等の検出素子、CCD等の撮像素子と
いった各種デバイスの製造が可能である。
【0157】本発明は以上説明した実施形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲におい
て種々に変更することが可能である。特に2光束干渉露
光及び通常露光の各ステップでの露光回数や露光量の段
数は適宜選択することが可能であり、更に露光の重ね合
わせもずらして行なう等適宜調整することが可能であ
る。このような調整を行うことで形成可能な回路パター
ンにバリエーションが増える。
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲におい
て種々に変更することが可能である。特に2光束干渉露
光及び通常露光の各ステップでの露光回数や露光量の段
数は適宜選択することが可能であり、更に露光の重ね合
わせもずらして行なう等適宜調整することが可能であ
る。このような調整を行うことで形成可能な回路パター
ンにバリエーションが増える。
【0158】尚、本発明において (a)照明光学系の照明方法としては、KrFエキシマ
レーザー、ArFエキシマレーザー又はF2エキシマレ
ーザーから光でマスクパターンを照明することが適用可
能である。
レーザー、ArFエキシマレーザー又はF2エキシマレ
ーザーから光でマスクパターンを照明することが適用可
能である。
【0159】(b)露光装置においては屈折系、反射−
屈折系、又は反射系のいずれかより成る投影光学系によ
って前記マスクパターンを投影することが適用可能であ
る。
屈折系、又は反射系のいずれかより成る投影光学系によ
って前記マスクパターンを投影することが適用可能であ
る。
【0160】(c)露光装置としては本発明の露光方法
を露光モードとして有するステップアンドリピート型縮
小投影露光装置や本発明の露光方法を露光モードとして
有するステップアンドスキャン型縮小投影露光装置等が
適用可能である。
を露光モードとして有するステップアンドリピート型縮
小投影露光装置や本発明の露光方法を露光モードとして
有するステップアンドスキャン型縮小投影露光装置等が
適用可能である。
【0161】尚、以上の各実施形態において周期パター
ンに限らず、周期性のないパターンであってもよい。
ンに限らず、周期性のないパターンであってもよい。
【0162】次に上記説明した投影露光装置を利用した
半導体デバイスの製造方法の実施形態を説明する。
半導体デバイスの製造方法の実施形態を説明する。
【0163】図24は半導体デバイス(ICやLSI等
の半導体チップ、或いは液晶パネルやCCD等)の製造
のフローを示す。
の半導体チップ、或いは液晶パネルやCCD等)の製造
のフローを示す。
【0164】ステップ1(回路設計)では半導体デバイ
スの回路設計を行なう。ステップ2(マスク製作)では
設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。
スの回路設計を行なう。ステップ2(マスク製作)では
設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。
【0165】一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリ
コン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4
(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、前記用意したマ
スクとウエハを用いてリソグラフィ技術によってウエハ
上に実際の回路を形成する。
コン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4
(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、前記用意したマ
スクとウエハを用いてリソグラフィ技術によってウエハ
上に実際の回路を形成する。
【0166】次のステップ5(組立)は後工程と呼ば
れ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導
体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシ
ング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封
入)等の工程を含む。
れ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導
体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシ
ング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封
入)等の工程を含む。
【0167】ステップ6(検査)ではステップ5で作製
された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト
等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイス
が完成し、これが出荷(ステップ7)される。
された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト
等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイス
が完成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0168】図25は上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を形成する。
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を形成する。
【0169】ステップ13(電極形成)ではウエハ上に
電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打
込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では前記説明した露光装置によってマ
スクの回路パターンをウエハに焼付露光する。
電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打
込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では前記説明した露光装置によってマ
スクの回路パターンをウエハに焼付露光する。
【0170】ステップ17(現像)では露光したウエハ
を現像する。ステップ18(エッチング)では現像した
レジスト以外の部分を削り取る。ステップ19(レジス
ト剥離)ではエッチングがすんで不要となったレジスト
を取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことに
よってウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
を現像する。ステップ18(エッチング)では現像した
レジスト以外の部分を削り取る。ステップ19(レジス
ト剥離)ではエッチングがすんで不要となったレジスト
を取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことに
よってウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
【0171】本実施形態の製造方法を用いれば、従来は
製造が難しかった高集積度の半導体デバイスを容易に製
造することができる。
製造が難しかった高集積度の半導体デバイスを容易に製
造することができる。
【0172】
【発明の効果】本発明は以上のように、 (イ-1) シリル化反応による表層イメージングとによって
パターンを形成するとき不要パターンを効果的に除去す
ることにより目的パターンのみを効果的に形成すること
ができるパターン形成方法及び露光装置を達成すること
ができる。
パターンを形成するとき不要パターンを効果的に除去す
ることにより目的パターンのみを効果的に形成すること
ができるパターン形成方法及び露光装置を達成すること
ができる。
【0173】(イ-2) 多重露光において多く発生してい
る不要パターンを効果的に除去することができるパター
ン形成方法及び露光装置を達成することができる。
る不要パターンを効果的に除去することができるパター
ン形成方法及び露光装置を達成することができる。
【図1】本発明のパターン形成方法の要部ブロック図
【図2】本発明の露光方法のフローチャート
【図3】2光束干渉露光による露光パターンを示す説明
図
図
【図4】レジストの露光感度特性を示す説明図
【図5】現像によるパターン形成を示す説明図
【図6】通常の2光束干渉露光による露光パターンを示
す説明図
す説明図
【図7】本発明における2光束干渉露光による露光パタ
ーンを示す説明図
ーンを示す説明図
【図8】本発明の実施形態1において形成できる露光パ
ターン(リソグラフィーパターン)の一例を示す説明図
ターン(リソグラフィーパターン)の一例を示す説明図
【図9】本発明の実施形態1において形成できる露光パ
ターン(リソグラフィーパターン)の他の一例を示す説
明図
ターン(リソグラフィーパターン)の他の一例を示す説
明図
【図10】本発明の実施形態1において形成できる露光
パターン(リソグラフィーパターン)の他の一例を示す
説明図
パターン(リソグラフィーパターン)の他の一例を示す
説明図
【図11】本発明の実施形態2に係るゲートパターンを
示す説明図
示す説明図
【図12】本発明の実施形態2を示す説明図
【図13】ゲートパターンを説明する図
【図14】形成されたゲートパターンの説明図
【図15】形成されたゲートパターンの説明図
【図16】従来の2光束干渉用露光装置の一例を示す概
略図
略図
【図17】2光束干渉露光を行なう投影露光装置の一例
を示す概略図
を示す概略図
【図18】図17の装置に使用するマスク及び照明方法
の1例を示す説明図
の1例を示す説明図
【図19】図17の装置に使用するマスク及び照明方法
の他の1例を示す説明図
の他の1例を示す説明図
【図20】従来の投影露光装置を示す概略図
【図21】本発明の2光束干渉露光装置の一例を示す概
略図
略図
【図22】本発明の高解像度の露光装置の一例を示す概
略図
略図
【図23】本発明の高解像度の露光装置の一例を示す概
略図
略図
【図24】本発明のデバイスの製造方法のフローチャー
ト
ト
【図25】本発明のデバイスの製造方法のフローチャー
ト
ト
221 エキシマレーザ 222 照明光学系 223 マスク(レチクル) 224 マスク(レチクル)ステージ 225 2光束干渉用マスクと通常投影露光用のマスク 226 マスク(レチクル)チェンジャ 227 投影光学系 228 ウエハ 229 XYZステージ
Claims (9)
- 【請求項1】 表層イメージングによってパターンを形
成するパターン形成方法において、全面エッチング工程
と表面改質工程を含むことを特徴とするパターン形成方
法。 - 【請求項2】 感光基板状の同一領域を互いに異なった
パターンで多重露光し、表層イメージングによってパタ
ーンを形成するパターン形成方法において、全面エッチ
ング工程と表面改質工程を含んでいることを特徴とする
パターン形成方法。 - 【請求項3】 全面エッチング工程が選択比1の条件で
行われることを特徴とする請求項1又は2のパターン形
成方法。 - 【請求項4】 前記表面改質工程がシリル化プロセスで
あることを特徴とする請求項1又は2のパターン形成方
法。 - 【請求項5】 前記パターン形成方法は、第1露光工程
→第2露光工程→シリル化工程→ドライ現像工程の工程
を含み、前記全面エッチング工程が該第2露光工程とド
ライ現像工程との間に含むことを特徴とする請求項2,
3又は4のパターン形成方法。 - 【請求項6】 前記パターン形成方法は、第1露光工程
→シリル化工程→第2露光工程→シリル化工程→ドライ
現像工程の工程を含み、前記全面エッチング工程が該第
2露光工程とドライ現像工程との間に含むことを特徴と
する請求項2,3又は4のパターン形成方法。 - 【請求項7】 請求項1から6のいずれか1項のパター
ン形成方法を用いて感光性の基板にマスク上のパターン
を転写していることを特徴とする露光装置。 - 【請求項8】 請求項1から6のいずれか1項のパター
ン形成方法を用いてデバイスを製造していることを特徴
とするデバイスの製造方法。 - 【請求項9】 請求項7の露光装置を用いてマスク面上
のパターンをウエハ面上に露光した後、該ウエハを現像
処理工程を介してデバイスを製造していることを特徴と
するデバイスの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10201336A JP2000021756A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | パターン形成方法及び露光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10201336A JP2000021756A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | パターン形成方法及び露光装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000021756A true JP2000021756A (ja) | 2000-01-21 |
Family
ID=16439339
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10201336A Pending JP2000021756A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | パターン形成方法及び露光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000021756A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009016653A (ja) * | 2007-07-06 | 2009-01-22 | Tokyo Electron Ltd | 基板の処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 |
JP2011036244A (ja) * | 2009-08-06 | 2011-02-24 | G D Spa | たばこ製品の外部の完全性を監視する方法及び装置 |
-
1998
- 1998-06-30 JP JP10201336A patent/JP2000021756A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009016653A (ja) * | 2007-07-06 | 2009-01-22 | Tokyo Electron Ltd | 基板の処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 |
JP2011036244A (ja) * | 2009-08-06 | 2011-02-24 | G D Spa | たばこ製品の外部の完全性を監視する方法及び装置 |
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