JP2000012445A - 位置検出方法及び装置、並びに前記装置を備えた露光装置 - Google Patents
位置検出方法及び装置、並びに前記装置を備えた露光装置Info
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- JP2000012445A JP2000012445A JP10178736A JP17873698A JP2000012445A JP 2000012445 A JP2000012445 A JP 2000012445A JP 10178736 A JP10178736 A JP 10178736A JP 17873698 A JP17873698 A JP 17873698A JP 2000012445 A JP2000012445 A JP 2000012445A
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- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 位置検出用の光束よりも広い波長域の光束を
使用することなく、被検マークのデフォーカス量を検出
する。 【解決手段】 所定の偏光特性のフォーカス計測用の光
束FLでフォーカス計測用スリット50を照明し、この
フォーカス計測用スリット50の像をウエハマーク7上
又はこの近傍に投影する。ウエハWから反射される光束
FLを偏光ビームスプリッタ18で瞳分割部材44側に
導き、瞳分割部材44で分割された光束53,54によ
って形成されるフォーカス計測用スリット50の像の横
ずれ量からウエハマーク7のデフォーカス量を検出し、
そのデフォーカス量を補正する。光束FLと同じ波長域
で偏光特性の異なる光束ALでウエハマーク7を照明
し、ウエハマーク7からの光束ALを偏光ビームスプリ
ッタ18を介して撮像素子20側に導いて、ウエハマー
ク7の位置検出を行う。
使用することなく、被検マークのデフォーカス量を検出
する。 【解決手段】 所定の偏光特性のフォーカス計測用の光
束FLでフォーカス計測用スリット50を照明し、この
フォーカス計測用スリット50の像をウエハマーク7上
又はこの近傍に投影する。ウエハWから反射される光束
FLを偏光ビームスプリッタ18で瞳分割部材44側に
導き、瞳分割部材44で分割された光束53,54によ
って形成されるフォーカス計測用スリット50の像の横
ずれ量からウエハマーク7のデフォーカス量を検出し、
そのデフォーカス量を補正する。光束FLと同じ波長域
で偏光特性の異なる光束ALでウエハマーク7を照明
し、ウエハマーク7からの光束ALを偏光ビームスプリ
ッタ18を介して撮像素子20側に導いて、ウエハマー
ク7の位置検出を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエハ等の基板上
の被検マークの位置を光学的に検出するための位置検出
方法及び装置に関し、例えば半導体素子、撮像素子(C
CD等)、液晶表示素子、又は薄膜磁気ヘッド等を製造
する際に使用される露光装置に備えられたオフ・アクシ
ス方式のアライメントセンサに使用して好適なものであ
る。
の被検マークの位置を光学的に検出するための位置検出
方法及び装置に関し、例えば半導体素子、撮像素子(C
CD等)、液晶表示素子、又は薄膜磁気ヘッド等を製造
する際に使用される露光装置に備えられたオフ・アクシ
ス方式のアライメントセンサに使用して好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体素子等を製造する際に使用される
ステッパー等の一括露光型、又はステップ・アンド・ス
キャン方式等の走査露光型の投影露光装置においては、
マスクとしてのレチクルのパターンの像を高い重ね合わ
せ精度で基板としてのレジストが塗布されたウエハ上に
転写するために、ウエハ上の各ショット領域に形成され
たアライメントマーク(ウエハマーク)の位置を検出す
るためのアライメントセンサが備えられている。アライ
メントセンサの内で、ウエハ上のレジストによる薄膜干
渉等の影響をあまり受けることなく高精度にウエハマー
クの位置を検出できるセンサとして、例えば特開平4−
65603号公報に開示されているように、レジストに
対して非感光性の波長域(非露光波長域)の広帯域の照
明光を用いて、投影光学系を介することなくウエハマー
クの位置を検出するオフ・アクシス方式で、かつ画像処
理方式のアライメントセンサ(以下「オフ・アクシス
系」と呼ぶ)が使用されている。
ステッパー等の一括露光型、又はステップ・アンド・ス
キャン方式等の走査露光型の投影露光装置においては、
マスクとしてのレチクルのパターンの像を高い重ね合わ
せ精度で基板としてのレジストが塗布されたウエハ上に
転写するために、ウエハ上の各ショット領域に形成され
たアライメントマーク(ウエハマーク)の位置を検出す
るためのアライメントセンサが備えられている。アライ
メントセンサの内で、ウエハ上のレジストによる薄膜干
渉等の影響をあまり受けることなく高精度にウエハマー
クの位置を検出できるセンサとして、例えば特開平4−
65603号公報に開示されているように、レジストに
対して非感光性の波長域(非露光波長域)の広帯域の照
明光を用いて、投影光学系を介することなくウエハマー
クの位置を検出するオフ・アクシス方式で、かつ画像処
理方式のアライメントセンサ(以下「オフ・アクシス
系」と呼ぶ)が使用されている。
【0003】従来のオフ・アクシス系では、開口数が
0.2〜0.3程度で焦点深度(DOF)の深い対物光
学系が使用されていた。また、ウエハの表面の平面度は
通常は5〜8μm程度以下であるため、投影露光装置に
備えられている投影光学系用の斜入射方式のオートフォ
ーカスセンサ(以下「AFセンサ」と呼ぶ)の計測値に
基づいて、例えばウエハの中心でその対物光学系のベス
トフォーカス位置に対する合わせ込み(合焦)を行って
おけば、その後で例えばエンハスト・グローバル・アラ
イメント(EGA)方式でアライメントを行う際には、
計測対象のマーク毎にフォーカス位置の計測を行うこと
なく、各マークはそれぞれ焦点深度内に収まっていた。
0.2〜0.3程度で焦点深度(DOF)の深い対物光
学系が使用されていた。また、ウエハの表面の平面度は
通常は5〜8μm程度以下であるため、投影露光装置に
備えられている投影光学系用の斜入射方式のオートフォ
ーカスセンサ(以下「AFセンサ」と呼ぶ)の計測値に
基づいて、例えばウエハの中心でその対物光学系のベス
トフォーカス位置に対する合わせ込み(合焦)を行って
おけば、その後で例えばエンハスト・グローバル・アラ
イメント(EGA)方式でアライメントを行う際には、
計測対象のマーク毎にフォーカス位置の計測を行うこと
なく、各マークはそれぞれ焦点深度内に収まっていた。
【0004】また、その対物光学系の焦点深度が或る程
度浅くなっても対応できるように、そのオフ・アクシス
系に、専用の例えば2〜3μm程度の精度で大まかにフ
ォーカス位置を検出するためのAFセンサを設けること
も行われていた。更に、従来はオフ・アクシス系と共
に、投影光学系を介してレーザビームを走査してウエハ
マークの位置を検出するTTL(スルー・ザ・レンズ)
方式のアライメントセンサも併用されていたため、全体
として高い検出精度が得られていた。
度浅くなっても対応できるように、そのオフ・アクシス
系に、専用の例えば2〜3μm程度の精度で大まかにフ
ォーカス位置を検出するためのAFセンサを設けること
も行われていた。更に、従来はオフ・アクシス系と共
に、投影光学系を介してレーザビームを走査してウエハ
マークの位置を検出するTTL(スルー・ザ・レンズ)
方式のアライメントセンサも併用されていたため、全体
として高い検出精度が得られていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く従来のオフ
・アクシス系においては、開口数が比較的小さく焦点深
度の深い対物光学系が使用されていたため、ウエハの表
面の凹凸に殆ど影響されることなく高精度に位置検出が
行われていた。ところで、最近では半導体集積回路の集
積度の一層の向上に対応して、250〜100nm程度
の解像度が要求されるようになり、露光光がi線からK
rF(波長248nm)、ArF(波長193nm)等
のエキシマレーザ光に移行している。更に、照明視野を
拡大すると共に、開口数が0.7以上の投影光学系が要
求されている。このような投影光学系を構成するレンズ
の硝材は、蛍石や石英に限られるため、露光波長と異な
る波長のレーザビームや例えば500〜800nm程度
の広帯域の波長を有する照明光を用いたTTL方式の光
学系では、色収差によってレーザビームのスポットや被
検マークの像を高精度に形成することが困難である。従
って、今後はオフ・アクシス系のみを用いて高精度のア
ライメントを実現することが望ましい状況になって来て
いる。
・アクシス系においては、開口数が比較的小さく焦点深
度の深い対物光学系が使用されていたため、ウエハの表
面の凹凸に殆ど影響されることなく高精度に位置検出が
行われていた。ところで、最近では半導体集積回路の集
積度の一層の向上に対応して、250〜100nm程度
の解像度が要求されるようになり、露光光がi線からK
rF(波長248nm)、ArF(波長193nm)等
のエキシマレーザ光に移行している。更に、照明視野を
拡大すると共に、開口数が0.7以上の投影光学系が要
求されている。このような投影光学系を構成するレンズ
の硝材は、蛍石や石英に限られるため、露光波長と異な
る波長のレーザビームや例えば500〜800nm程度
の広帯域の波長を有する照明光を用いたTTL方式の光
学系では、色収差によってレーザビームのスポットや被
検マークの像を高精度に形成することが困難である。従
って、今後はオフ・アクシス系のみを用いて高精度のア
ライメントを実現することが望ましい状況になって来て
いる。
【0006】また、一般にアライメント精度は必要解像
度の1/3程度が要求されるため、250〜100nm
程度の解像度に対しては80〜30nm程度のアライメ
ント精度が必要になる。そこで、オフ・アクシス系の光
学系の収差や製造誤差の影響を平均化効果によって緩和
して、高い位置検出精度を得るために、対物光学系の開
口数を高める必要が生じて来ている。ただし、その対物
光学系の開口数をNA、照明光の波長をλとすると、焦
点深度はほぼλ/NA2 であるため、開口数NAを0.
4〜0.6程度まで高めると、焦点深度は3〜1μm程
度に浅くなってしまう。
度の1/3程度が要求されるため、250〜100nm
程度の解像度に対しては80〜30nm程度のアライメ
ント精度が必要になる。そこで、オフ・アクシス系の光
学系の収差や製造誤差の影響を平均化効果によって緩和
して、高い位置検出精度を得るために、対物光学系の開
口数を高める必要が生じて来ている。ただし、その対物
光学系の開口数をNA、照明光の波長をλとすると、焦
点深度はほぼλ/NA2 であるため、開口数NAを0.
4〜0.6程度まで高めると、焦点深度は3〜1μm程
度に浅くなってしまう。
【0007】この場合、従来のように投影光学系用のA
Fセンサを用いて、投影光学系の露光フィールド内に被
検マークを移動して合焦を行った後に、ステージを駆動
してその被検マークをオフ・アクシス系の視野に移動す
る方式を用いると、スループットが低いという不都合が
ある。更に、投影光学系用のAFセンサは、露光領域
(例えば22mm角)の全面を高精度に像面に合わせ込
むという要求に応えるために、フォーカス位置の計測領
域、例えば複数のスリット像の投影領域をその露光領域
と同等に広く取っている。
Fセンサを用いて、投影光学系の露光フィールド内に被
検マークを移動して合焦を行った後に、ステージを駆動
してその被検マークをオフ・アクシス系の視野に移動す
る方式を用いると、スループットが低いという不都合が
ある。更に、投影光学系用のAFセンサは、露光領域
(例えば22mm角)の全面を高精度に像面に合わせ込
むという要求に応えるために、フォーカス位置の計測領
域、例えば複数のスリット像の投影領域をその露光領域
と同等に広く取っている。
【0008】図15は、ウエハ上の或るショット領域S
Aに隣接するストリートライン領域SL上に形成された
ウエハマークWMを示し、この図15において、ウエハ
マークWMを含む広い計測領域FL1内の複数点に、不
図示のAFセンサより複数のスリット像が斜めに投影さ
れている。この場合、それまでの工程によって、回路パ
ターンが形成されているショット領域SAと、ストリー
トライン領域SLとの間に段差が生じていると、計測領
域FL1で検出される平均的なフォーカス位置がストリ
ートライン領域SLでのフォーカス位置からシフトして
いるため、ウエハマークWMの検出時にデフォーカスが
発生するという不都合がある。
Aに隣接するストリートライン領域SL上に形成された
ウエハマークWMを示し、この図15において、ウエハ
マークWMを含む広い計測領域FL1内の複数点に、不
図示のAFセンサより複数のスリット像が斜めに投影さ
れている。この場合、それまでの工程によって、回路パ
ターンが形成されているショット領域SAと、ストリー
トライン領域SLとの間に段差が生じていると、計測領
域FL1で検出される平均的なフォーカス位置がストリ
ートライン領域SLでのフォーカス位置からシフトして
いるため、ウエハマークWMの検出時にデフォーカスが
発生するという不都合がある。
【0009】このため、オフ・アクシス系にも専用の高
精度のAFセンサが必要となっている。ところが、その
専用のAFセンサとして、投影光学系用の斜入射方式の
AFセンサと同様のセンサを用いたときには、機構が複
雑化すると共に、大気圧変化等に起因するベストフォー
カス位置のドリフトの管理を高精度に行う必要があり、
制御が複雑化するという不都合がある。
精度のAFセンサが必要となっている。ところが、その
専用のAFセンサとして、投影光学系用の斜入射方式の
AFセンサと同様のセンサを用いたときには、機構が複
雑化すると共に、大気圧変化等に起因するベストフォー
カス位置のドリフトの管理を高精度に行う必要があり、
制御が複雑化するという不都合がある。
【0010】また、例えば米国特許(USP)3721
827号明細書には、共通の対物光学系を介して位置検
出、及びフォーカス位置の検出を行うと共に、位置検出
用の光束とフォーカス位置検出用の光束との波長域を異
ならしめることによって、それら2つの光束を高いSN
比で分離するようにした顕微鏡が開示されている。通常
の顕微鏡のように使用する波長域に制限が無い場合に
は、そのような波長分離方式が容易に使用できる。これ
に対して、投影露光装置に備えられたオフ・アクシス系
においては、フォトレジストを感光させる波長域の使用
は望ましくないため、露光波長(感光波長)が近紫外域
〜遠紫外域であるとすると、位置検出用の光束(アライ
メント光)の波長域は例えば500〜800nm程度に
設定される。このような広帯域に設定されるのは、フォ
トレジストの薄膜干渉やウエハマークの非対称性の影響
を軽減するためである。この場合に、波長分離方式を適
用すると、フォーカス位置検出用の波長域は例えば80
0〜1100nmの赤外域となる。
827号明細書には、共通の対物光学系を介して位置検
出、及びフォーカス位置の検出を行うと共に、位置検出
用の光束とフォーカス位置検出用の光束との波長域を異
ならしめることによって、それら2つの光束を高いSN
比で分離するようにした顕微鏡が開示されている。通常
の顕微鏡のように使用する波長域に制限が無い場合に
は、そのような波長分離方式が容易に使用できる。これ
に対して、投影露光装置に備えられたオフ・アクシス系
においては、フォトレジストを感光させる波長域の使用
は望ましくないため、露光波長(感光波長)が近紫外域
〜遠紫外域であるとすると、位置検出用の光束(アライ
メント光)の波長域は例えば500〜800nm程度に
設定される。このような広帯域に設定されるのは、フォ
トレジストの薄膜干渉やウエハマークの非対称性の影響
を軽減するためである。この場合に、波長分離方式を適
用すると、フォーカス位置検出用の波長域は例えば80
0〜1100nmの赤外域となる。
【0011】しかしながら、500〜1100nm程度
の広い波長域に亘って、オフ・アクシス系の光学系の色
収差の補正を高精度に行うためには、光学系が複雑化す
ると共に、そのような広い波長域で均一な特性を持つ反
射防止膜を設計及び製造することは困難であるという不
都合がある。これを避けるために、フォーカス位置検出
用の波長域を狭くすると、フォトレジストの薄膜干渉等
の影響を受けて合焦精度が低下する恐れがある。
の広い波長域に亘って、オフ・アクシス系の光学系の色
収差の補正を高精度に行うためには、光学系が複雑化す
ると共に、そのような広い波長域で均一な特性を持つ反
射防止膜を設計及び製造することは困難であるという不
都合がある。これを避けるために、フォーカス位置検出
用の波長域を狭くすると、フォトレジストの薄膜干渉等
の影響を受けて合焦精度が低下する恐れがある。
【0012】なお、アライメント光の波長域とフォーカ
ス位置検出用の波長域とを同一にしても、図15に示す
ように、フォーカス位置検出用の光束をウエハマークW
Mを含むアライメント光の照射領域から外れた計測領域
FL2に照射することによって、アライメント光に影響
されることなく、フォーカス位置を検出できる。しかし
ながら、この方式では直接ウエハマークWMを観察して
いる訳ではないため、既に説明したようにストリートラ
イン領域SLに段差があるときには、検出誤差が生じる
ことがある。この検出誤差の発生を抑えるために、ウエ
ハステージを駆動してウエハマークWMの位置を計測領
域FL2に設定してフォーカス位置を計測した後に、ウ
エハステージを駆動してウエハマークWMの位置をアラ
イメント光の照射領域に設定する方法も考えられるが、
この方法ではスループットが低下してしまう。
ス位置検出用の波長域とを同一にしても、図15に示す
ように、フォーカス位置検出用の光束をウエハマークW
Mを含むアライメント光の照射領域から外れた計測領域
FL2に照射することによって、アライメント光に影響
されることなく、フォーカス位置を検出できる。しかし
ながら、この方式では直接ウエハマークWMを観察して
いる訳ではないため、既に説明したようにストリートラ
イン領域SLに段差があるときには、検出誤差が生じる
ことがある。この検出誤差の発生を抑えるために、ウエ
ハステージを駆動してウエハマークWMの位置を計測領
域FL2に設定してフォーカス位置を計測した後に、ウ
エハステージを駆動してウエハマークWMの位置をアラ
イメント光の照射領域に設定する方法も考えられるが、
この方法ではスループットが低下してしまう。
【0013】また、アライメント光によるウエハマーク
の像を用いて、ウエハステージを上下に駆動したときに
そのウエハマークの像のコントラストが最も高くなる位
置を検出したり、又はウエハマークからの光束を分割し
て、それぞれの光束から形成されるウエハマークの像の
横ずれ量を検出することによって、デフォーカス量を求
める方法も考えられる。ところが、このようにウエハマ
ーク自体の像を用いてフォーカス位置を検出する方法
は、フォーカス位置の検出と位置検出とを平行に処理す
ることができないため、検出速度が低下すると共に、ウ
エハマークの形状によっては検出精度が低下する場合が
ある。更に、ウエハマークが既に検出範囲(視野)内に
収まっていることが前提となるため、ウエハマークの大
まかな位置を検出するためのサーチアライメントの開始
時のように、ウエハマークが必ずしも検出範囲内に完全
に収まっていない場合にはフォーカス位置を検出できな
いために、ウエハマークを検出範囲内に追い込んで位置
検出を開始するまでの時間が長くなる恐れがある。
の像を用いて、ウエハステージを上下に駆動したときに
そのウエハマークの像のコントラストが最も高くなる位
置を検出したり、又はウエハマークからの光束を分割し
て、それぞれの光束から形成されるウエハマークの像の
横ずれ量を検出することによって、デフォーカス量を求
める方法も考えられる。ところが、このようにウエハマ
ーク自体の像を用いてフォーカス位置を検出する方法
は、フォーカス位置の検出と位置検出とを平行に処理す
ることができないため、検出速度が低下すると共に、ウ
エハマークの形状によっては検出精度が低下する場合が
ある。更に、ウエハマークが既に検出範囲(視野)内に
収まっていることが前提となるため、ウエハマークの大
まかな位置を検出するためのサーチアライメントの開始
時のように、ウエハマークが必ずしも検出範囲内に完全
に収まっていない場合にはフォーカス位置を検出できな
いために、ウエハマークを検出範囲内に追い込んで位置
検出を開始するまでの時間が長くなる恐れがある。
【0014】本発明は斯かる点に鑑み、位置検出用の光
束よりも大幅に広い波長域の光束を使用することなく、
被検マークのフォーカス位置やデフォーカス量等の合焦
状態を検出できる位置検出方法、及び位置検出装置を提
供することを第1の目的とする。更に本発明は、被検マ
ークが形成されている領域の近くに段差等が存在する場
合でも、高速に、かつその被検マークの形状に影響され
ることなく高精度にその被検マークの合焦状態を検出で
きる位置検出方法、及び位置検出装置を提供することを
第2の目的とする。
束よりも大幅に広い波長域の光束を使用することなく、
被検マークのフォーカス位置やデフォーカス量等の合焦
状態を検出できる位置検出方法、及び位置検出装置を提
供することを第1の目的とする。更に本発明は、被検マ
ークが形成されている領域の近くに段差等が存在する場
合でも、高速に、かつその被検マークの形状に影響され
ることなく高精度にその被検マークの合焦状態を検出で
きる位置検出方法、及び位置検出装置を提供することを
第2の目的とする。
【0015】また、本発明はそのような位置検出方法を
使用できる露光装置を提供することをも目的とする。
使用できる露光装置を提供することをも目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明による位置検出方
法は、所定の基板(W)に形成された被検マーク(7)
の位置を検出するための位置検出方法において、その被
検マークに第1の照明光(AL)を照射し、その基板上
のその被検マーク上又はこの近傍にその第1の照明光と
光学特性の異なる第2の照明光(FL)を照射し、その
基板からのその第1の照明光に対応する光学特性を有す
る光束を所定の対物光学系(14〜16)を介して検出
すると共に、その基板からのその第2の照明光に対応す
る光学特性を有する光束をその対物光学系を介して検出
し、その第2の照明光に対応する光学特性を有する光束
に基づいてその基板のその被検マークが形成されている
領域のその対物光学系に対する合焦状態を求め、その第
1の照明光に対応する光学特性を有する光束に基づいて
その被検マークの位置を求めるものである。
法は、所定の基板(W)に形成された被検マーク(7)
の位置を検出するための位置検出方法において、その被
検マークに第1の照明光(AL)を照射し、その基板上
のその被検マーク上又はこの近傍にその第1の照明光と
光学特性の異なる第2の照明光(FL)を照射し、その
基板からのその第1の照明光に対応する光学特性を有す
る光束を所定の対物光学系(14〜16)を介して検出
すると共に、その基板からのその第2の照明光に対応す
る光学特性を有する光束をその対物光学系を介して検出
し、その第2の照明光に対応する光学特性を有する光束
に基づいてその基板のその被検マークが形成されている
領域のその対物光学系に対する合焦状態を求め、その第
1の照明光に対応する光学特性を有する光束に基づいて
その被検マークの位置を求めるものである。
【0017】斯かる本発明によれば、そのように光学特
性が異なるとは、一例として波長域がほぼ同じで、かつ
偏光特性等が異なることを言う。この場合、その第1、
及び第2の照明光は波長域がほぼ同じであるために、高
精度に諸収差が補正されている光学系を共通に使用でき
る。このように光学系を共通に使用した場合でも、それ
らの照明光は偏光特性等が異なるため、例えばその被検
マークからの反射光を偏光ビームスプリッタ等の偏光状
態選択素子等に通す等の方法によって、その第1、及び
第2の照明光の成分を容易に高いSN比で分離できる。
そして、その第2の照明光の反射光を用いてその被検マ
ークのデフォーカス量等を検出することによって、合焦
状態の検出処理と位置検出処理とを実質的に並行に(同
時に)行うことができ、処理速度が向上する。
性が異なるとは、一例として波長域がほぼ同じで、かつ
偏光特性等が異なることを言う。この場合、その第1、
及び第2の照明光は波長域がほぼ同じであるために、高
精度に諸収差が補正されている光学系を共通に使用でき
る。このように光学系を共通に使用した場合でも、それ
らの照明光は偏光特性等が異なるため、例えばその被検
マークからの反射光を偏光ビームスプリッタ等の偏光状
態選択素子等に通す等の方法によって、その第1、及び
第2の照明光の成分を容易に高いSN比で分離できる。
そして、その第2の照明光の反射光を用いてその被検マ
ークのデフォーカス量等を検出することによって、合焦
状態の検出処理と位置検出処理とを実質的に並行に(同
時に)行うことができ、処理速度が向上する。
【0018】また、その合焦状態検出用の照明光(F
L)は、ほぼその被検マーク上に照射されているため、
その被検マークの近くに段差が存在しても、その基板を
移動することなく、その被検マークの位置が正確に検出
できる。また、その被検マークの像ではなく、例えばそ
の第2の照明光の照射領域(所定の開口パターンの像
等)の形状に基づいてデフォーカス量等を検出するた
め、その被検マーク自体の形状等に依らずに高精度にデ
フォーカス量等を検出することができる。
L)は、ほぼその被検マーク上に照射されているため、
その被検マークの近くに段差が存在しても、その基板を
移動することなく、その被検マークの位置が正確に検出
できる。また、その被検マークの像ではなく、例えばそ
の第2の照明光の照射領域(所定の開口パターンの像
等)の形状に基づいてデフォーカス量等を検出するた
め、その被検マーク自体の形状等に依らずに高精度にデ
フォーカス量等を検出することができる。
【0019】次に、本発明による位置検出装置は、所定
の基板(W)に形成された被検マーク(7)の位置を検
出するための位置検出装置において、その被検マークに
第1の照明光(AL)を照射する第1の照明系(33
A,33C,34B,35B,32,35C,30,2
9,15,14)と、その基板上のその被検マーク上又
はこの近傍にその第1の照明光と光学特性の異なる第2
の照明光(FL)を照射する第2の照明系(33A,3
3C,34A,39〜36,35A,32,35C,2
9,15,14)と、その基板からのその第1の照明光
に対応する光学特性を有する光束を所定の対物光学系
(14〜16)を介して検出する第1の検出系(17〜
20)と、その基板からのその第2の照明光に対応する
光学特性を有する光束をその対物光学系(14〜16)
を介して検出する第2の検出系(17,18,41〜4
6,21,22)と、その第2の検出系からの検出信号
に基づいてその基板のその被検マークが形成されている
領域のその対物光学系に対する合焦状態を求める焦点ず
れ演算系(13b)と、その第1の検出系からの検出信
号に基づいてその被検マークの位置を求める位置演算系
(13a)と、を有するものである。
の基板(W)に形成された被検マーク(7)の位置を検
出するための位置検出装置において、その被検マークに
第1の照明光(AL)を照射する第1の照明系(33
A,33C,34B,35B,32,35C,30,2
9,15,14)と、その基板上のその被検マーク上又
はこの近傍にその第1の照明光と光学特性の異なる第2
の照明光(FL)を照射する第2の照明系(33A,3
3C,34A,39〜36,35A,32,35C,2
9,15,14)と、その基板からのその第1の照明光
に対応する光学特性を有する光束を所定の対物光学系
(14〜16)を介して検出する第1の検出系(17〜
20)と、その基板からのその第2の照明光に対応する
光学特性を有する光束をその対物光学系(14〜16)
を介して検出する第2の検出系(17,18,41〜4
6,21,22)と、その第2の検出系からの検出信号
に基づいてその基板のその被検マークが形成されている
領域のその対物光学系に対する合焦状態を求める焦点ず
れ演算系(13b)と、その第1の検出系からの検出信
号に基づいてその被検マークの位置を求める位置演算系
(13a)と、を有するものである。
【0020】斯かる位置検出装置によって、本発明の位
置検出方法が使用される。これらの場合において、その
光学特性の異なる2つの照明光が偏光特性の異なる照明
光である場合に、その第1及び第2の照明光の両方の偏
光特性を有する第3の照明光のもとで、その第1及び第
2の検出系にそれぞれ位置検出及び合焦状態の検出の基
準となる指標マーク(47X,48)の像を投影する指
標マーク投影系(23〜28,15,16)を備えるこ
とが望ましい。その指標マークを用いることによって、
位置検出、及び合焦状態の検出が高精度に行われる。
置検出方法が使用される。これらの場合において、その
光学特性の異なる2つの照明光が偏光特性の異なる照明
光である場合に、その第1及び第2の照明光の両方の偏
光特性を有する第3の照明光のもとで、その第1及び第
2の検出系にそれぞれ位置検出及び合焦状態の検出の基
準となる指標マーク(47X,48)の像を投影する指
標マーク投影系(23〜28,15,16)を備えるこ
とが望ましい。その指標マークを用いることによって、
位置検出、及び合焦状態の検出が高精度に行われる。
【0021】次に、本発明による露光装置は、上記の本
発明による位置検出装置(5)と、マスクパターンを投
影する投影光学系(PL)と、その被検マークとしての
位置合わせ用マークが形成されると共に、この位置合わ
せ用マークに対応する位置にそのマスクパターンの像が
転写される基板(W)を載置して位置決めするステージ
系(1XY)と、その位置検出装置のその焦点ずれ演算
系(13b)の検出結果に基づいて、そのステージ系上
のその基板の高さを制御する合焦系(11,12,6,
2A〜2C,1Z)と、を有するものである。上記の位
置検出方法を使用して求められる例えばデフォーカス量
を相殺するようにその合焦系を介してその基板の高さを
制御して、その位置合わせ用マークをその位置検出装置
のベストフォーカス位置に合わせ込んだ(合焦させた)
状態で、その位置合わせ用マークの位置を検出すること
で、高速、かつ高精度に位置検出が行われる。
発明による位置検出装置(5)と、マスクパターンを投
影する投影光学系(PL)と、その被検マークとしての
位置合わせ用マークが形成されると共に、この位置合わ
せ用マークに対応する位置にそのマスクパターンの像が
転写される基板(W)を載置して位置決めするステージ
系(1XY)と、その位置検出装置のその焦点ずれ演算
系(13b)の検出結果に基づいて、そのステージ系上
のその基板の高さを制御する合焦系(11,12,6,
2A〜2C,1Z)と、を有するものである。上記の位
置検出方法を使用して求められる例えばデフォーカス量
を相殺するようにその合焦系を介してその基板の高さを
制御して、その位置合わせ用マークをその位置検出装置
のベストフォーカス位置に合わせ込んだ(合焦させた)
状態で、その位置合わせ用マークの位置を検出すること
で、高速、かつ高精度に位置検出が行われる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
につき図面を参照して説明する。図1(a)は、本例の
投影露光装置を示し、この図1(a)において、露光時
には、露光光源、オプティカル・インテグレータ、照明
系の開口絞り、リレーレンズ系、視野絞り(レチクルブ
ラインド)、及びコンデンサレンズ系等からなる照明光
学系10から射出された露光光ILが、マスクとしての
レチクルRのパターン領域を照明する。露光光ILとし
ては、水銀ランプのi線、KrF(波長248nm)、
若しくはArF(波長193nm)等のエキシマレーザ
光、又はF2レーザ光(波長157nm)等が使用でき
る。
につき図面を参照して説明する。図1(a)は、本例の
投影露光装置を示し、この図1(a)において、露光時
には、露光光源、オプティカル・インテグレータ、照明
系の開口絞り、リレーレンズ系、視野絞り(レチクルブ
ラインド)、及びコンデンサレンズ系等からなる照明光
学系10から射出された露光光ILが、マスクとしての
レチクルRのパターン領域を照明する。露光光ILとし
ては、水銀ランプのi線、KrF(波長248nm)、
若しくはArF(波長193nm)等のエキシマレーザ
光、又はF2レーザ光(波長157nm)等が使用でき
る。
【0023】その露光光ILのもとで、レチクルRのパ
ターンの像が投影光学系PLを介して投影倍率β(βは
例えば1/4,1/5等)で、基板としてのフォトレジ
ストが塗布されたウエハWの表面に投影露光される。ウ
エハWは例えばシリコン又はSOI(silicon on insula
tor)等のウエハ(wafer)である。以下、投影光学系PL
の光軸AXに垂直な平面内で、図1(a)の紙面に平行
にX軸を、図1(a)の紙面に垂直にY軸を取って説明
する。
ターンの像が投影光学系PLを介して投影倍率β(βは
例えば1/4,1/5等)で、基板としてのフォトレジ
ストが塗布されたウエハWの表面に投影露光される。ウ
エハWは例えばシリコン又はSOI(silicon on insula
tor)等のウエハ(wafer)である。以下、投影光学系PL
の光軸AXに垂直な平面内で、図1(a)の紙面に平行
にX軸を、図1(a)の紙面に垂直にY軸を取って説明
する。
【0024】まず、レチクルRは、レチクルステージ8
上に保持されており、レチクルステージ8は、不図示の
レチクルベース上でX方向、Y方向、回転方向にレチク
ルRの駆動を行う。レチクルステージ8の2次元的な位
置は、レチクルステージ駆動系9に組み込まれたレーザ
干渉計によって計測され、この計測結果はステージ制御
系12、及び装置全体の動作を統轄制御する主制御系1
1に供給され、ステージ制御系12は、そのレーザ干渉
計の計測値及び主制御系11からの制御情報に基づい
て、レチクルステージ駆動系9を介してレチクルステー
ジ8の位置決め動作を制御する。
上に保持されており、レチクルステージ8は、不図示の
レチクルベース上でX方向、Y方向、回転方向にレチク
ルRの駆動を行う。レチクルステージ8の2次元的な位
置は、レチクルステージ駆動系9に組み込まれたレーザ
干渉計によって計測され、この計測結果はステージ制御
系12、及び装置全体の動作を統轄制御する主制御系1
1に供給され、ステージ制御系12は、そのレーザ干渉
計の計測値及び主制御系11からの制御情報に基づい
て、レチクルステージ駆動系9を介してレチクルステー
ジ8の位置決め動作を制御する。
【0025】一方、ウエハWは、ウエハホルダWH上に
真空吸着によって保持され、ウエハホルダWHは、試料
台3上に固定され、試料台3はそれぞれZ方向に伸縮自
在の3個のZ駆動部2A〜2Cを介してZステージ1Z
上に載置され、Zステージ1Zは不図示のウエハベース
(定盤)上を例えばリニアモータ方式でX方向、及びY
方向に移動するXYステージ1XY上に固定されてい
る。Z駆動部2A〜2Cとしては、回転運動を直進運動
に変換するカム機構、例えば永久磁石同士の反発によっ
てZ方向にほぼ吊り合った状態でボイスコイルモータ
(VCM)方式でZ方向に可変の変位を付与する機構、
又はピエゾ素子等の電歪素子や磁歪素子等の駆動素子を
使用することができる。試料台3、Z駆動部2A〜2
C、Zステージ1Z、及びXYステージ1XYよりウエ
ハステージ1が構成されている。
真空吸着によって保持され、ウエハホルダWHは、試料
台3上に固定され、試料台3はそれぞれZ方向に伸縮自
在の3個のZ駆動部2A〜2Cを介してZステージ1Z
上に載置され、Zステージ1Zは不図示のウエハベース
(定盤)上を例えばリニアモータ方式でX方向、及びY
方向に移動するXYステージ1XY上に固定されてい
る。Z駆動部2A〜2Cとしては、回転運動を直進運動
に変換するカム機構、例えば永久磁石同士の反発によっ
てZ方向にほぼ吊り合った状態でボイスコイルモータ
(VCM)方式でZ方向に可変の変位を付与する機構、
又はピエゾ素子等の電歪素子や磁歪素子等の駆動素子を
使用することができる。試料台3、Z駆動部2A〜2
C、Zステージ1Z、及びXYステージ1XYよりウエ
ハステージ1が構成されている。
【0026】試料台3の2次元的な位置は、ウエハステ
ージ駆動系6内に組み込まれたレーザ干渉計によって計
測され、この計測結果もステージ制御系12及び主制御
系11に供給され、ステージ制御系12は、その計測値
及び主制御系11からの制御情報に基づいて、ウエハス
テージ駆動系6を介してXYステージ1XYのステップ
移動動作、及び位置決め動作を制御する。露光時には、
ウエハW上の一つのショット領域へのレチクルRのパタ
ーン像の露光が終わると、XYステージ1XYのステッ
プ移動によって次のショット領域を露光位置に移動して
露光を行うという動作がステップ・アンド・リピート方
式で繰り返される。このように本例の投影露光装置は、
ステッパー型(一括露光型)であるが、投影露光装置と
してステップ・アンド・スキャン方式のような走査露光
型を使用する場合にも本発明が適用できるのは言うまで
も無い。
ージ駆動系6内に組み込まれたレーザ干渉計によって計
測され、この計測結果もステージ制御系12及び主制御
系11に供給され、ステージ制御系12は、その計測値
及び主制御系11からの制御情報に基づいて、ウエハス
テージ駆動系6を介してXYステージ1XYのステップ
移動動作、及び位置決め動作を制御する。露光時には、
ウエハW上の一つのショット領域へのレチクルRのパタ
ーン像の露光が終わると、XYステージ1XYのステッ
プ移動によって次のショット領域を露光位置に移動して
露光を行うという動作がステップ・アンド・リピート方
式で繰り返される。このように本例の投影露光装置は、
ステッパー型(一括露光型)であるが、投影露光装置と
してステップ・アンド・スキャン方式のような走査露光
型を使用する場合にも本発明が適用できるのは言うまで
も無い。
【0027】更に、不図示であるが、投影光学系PLの
側面には、ウエハWの露光領域の表面における投影光学
系PLの像面からのデフォーカス量を計測するための斜
入射方式のAFセンサ(オートフォーカスセンサ)が配
置されている。このAFセンサは、投影光学系PLの光
軸AXに斜めにウエハWの表面に複数のスリット像を投
影する照射光学系と、その表面からの反射光を受光して
それらのスリット像を再結像し、この再結像された複数
のスリット像の横ずれ量に応じた複数のフォーカス信号
を生成する集光光学系とから構成されており、それらの
フォーカス信号がウエハステージ駆動系6に供給されて
いる。それらのフォーカス信号は各計測点におけるデフ
ォーカス量に対応するため、レチクルRのパターン像を
ウエハW上の各ショット領域に露光している際には、ウ
エハステージ駆動系6はそれらのデフォーカス量が例え
ば平均的に最も小さくなるようにサーボ方式でZ駆動部
2A〜2CのZ方向への駆動量を制御する。これによっ
て、オートフォーカス方式、及びオートレベリング方式
でウエハWの表面が投影光学系PLの像面に合わせ込ま
れた(合焦された)状態で露光が行われる。
側面には、ウエハWの露光領域の表面における投影光学
系PLの像面からのデフォーカス量を計測するための斜
入射方式のAFセンサ(オートフォーカスセンサ)が配
置されている。このAFセンサは、投影光学系PLの光
軸AXに斜めにウエハWの表面に複数のスリット像を投
影する照射光学系と、その表面からの反射光を受光して
それらのスリット像を再結像し、この再結像された複数
のスリット像の横ずれ量に応じた複数のフォーカス信号
を生成する集光光学系とから構成されており、それらの
フォーカス信号がウエハステージ駆動系6に供給されて
いる。それらのフォーカス信号は各計測点におけるデフ
ォーカス量に対応するため、レチクルRのパターン像を
ウエハW上の各ショット領域に露光している際には、ウ
エハステージ駆動系6はそれらのデフォーカス量が例え
ば平均的に最も小さくなるようにサーボ方式でZ駆動部
2A〜2CのZ方向への駆動量を制御する。これによっ
て、オートフォーカス方式、及びオートレベリング方式
でウエハWの表面が投影光学系PLの像面に合わせ込ま
れた(合焦された)状態で露光が行われる。
【0028】ただし、ウエハWのアライメント時には、
ウエハステージ駆動系6は、主制御系11からステージ
制御系12を介して供給されるデフォーカス量の情報に
基づいてZ駆動部2A〜2Cを駆動する。これによっ
て、ウエハWの表面の被検マークが後述のアライメント
センサ(オフ・アクシス系5)のベストフォーカス位置
に合焦された状態で、その被検マークの位置検出が行わ
れる。
ウエハステージ駆動系6は、主制御系11からステージ
制御系12を介して供給されるデフォーカス量の情報に
基づいてZ駆動部2A〜2Cを駆動する。これによっ
て、ウエハWの表面の被検マークが後述のアライメント
センサ(オフ・アクシス系5)のベストフォーカス位置
に合焦された状態で、その被検マークの位置検出が行わ
れる。
【0029】さて、上記の露光動作が重ね合わせ露光で
ある場合には、ウエハW上の各ショット領域とレチクル
Rのパターン像とのアライメントを高精度に行う必要が
ある。そのため、ウエハWの各ショット領域には位置合
わせ用マークとしてのウエハマークが付設されている。
図1(b)は、ウエハWの表面の一部を示し、この図1
(b)において、ウエハWの表面にはX方向、Y方向に
所定ピッチで多数のショット領域SAが形成され、各シ
ョット領域SAにはそれまでの工程で所定の回路パター
ンが形成されている。また、隣接するショット領域SA
の間は回路パターンの無いストリートライン領域SLと
されており、各ショット領域SAに隣接するストリート
ライン領域SL上にそのショット領域の位置を規定する
ウエハマーク7が形成されている。本例のウエハマーク
7は、X方向に所定ピッチで配列された凹凸のライン・
アンド・スペースパターンよりなるX軸のマーク7X
と、このウエハマーク7Xを挟むようにそれぞれY方向
に所定ピッチで配列された凹凸のライン・アンド・スペ
ースパターンよりなるY軸のマーク7Yとから構成され
ている。ウエハマーク7の座標の中心と、対応するショ
ット領域SAの中心との位置関係は、予め露光データと
して主制御系11内の記憶装置に記憶されている。
ある場合には、ウエハW上の各ショット領域とレチクル
Rのパターン像とのアライメントを高精度に行う必要が
ある。そのため、ウエハWの各ショット領域には位置合
わせ用マークとしてのウエハマークが付設されている。
図1(b)は、ウエハWの表面の一部を示し、この図1
(b)において、ウエハWの表面にはX方向、Y方向に
所定ピッチで多数のショット領域SAが形成され、各シ
ョット領域SAにはそれまでの工程で所定の回路パター
ンが形成されている。また、隣接するショット領域SA
の間は回路パターンの無いストリートライン領域SLと
されており、各ショット領域SAに隣接するストリート
ライン領域SL上にそのショット領域の位置を規定する
ウエハマーク7が形成されている。本例のウエハマーク
7は、X方向に所定ピッチで配列された凹凸のライン・
アンド・スペースパターンよりなるX軸のマーク7X
と、このウエハマーク7Xを挟むようにそれぞれY方向
に所定ピッチで配列された凹凸のライン・アンド・スペ
ースパターンよりなるY軸のマーク7Yとから構成され
ている。ウエハマーク7の座標の中心と、対応するショ
ット領域SAの中心との位置関係は、予め露光データと
して主制御系11内の記憶装置に記憶されている。
【0030】また、ウエハマーク7は、最終的に各ショ
ット領域の配列座標を規定するためのファイン・アライ
メントマークであるが、ウエハマーク7の内の例えば2
つの所定のウエハマークを、各ショット領域の大まかな
配列座標(ひいては各ウエハマークの大まかな位置)を
規定するためのサーチ・アライメントマークとしても使
用することができる。なお、ウエハマーク7とは別に、
専用のサーチ・アライメントマークを設けてもよい。
ット領域の配列座標を規定するためのファイン・アライ
メントマークであるが、ウエハマーク7の内の例えば2
つの所定のウエハマークを、各ショット領域の大まかな
配列座標(ひいては各ウエハマークの大まかな位置)を
規定するためのサーチ・アライメントマークとしても使
用することができる。なお、ウエハマーク7とは別に、
専用のサーチ・アライメントマークを設けてもよい。
【0031】図1(a)に戻り、投影光学系PLの側面
にオフ・アクシス方式で、かつ撮像方式(画像処理型)
のアライメントセンサ(以下「オフ・アクシス系」と呼
ぶ)5が備えられ、オフ・アクシス系5の複数の画像信
号がアライメント信号処理系13に供給されている。即
ち、オフ・アクシス系5は、露光用の投影光学系PLを
介することなく直接ウエハマーク7の位置を検出する検
出系であり、アライメント信号処理系13は、それらの
画像信号を処理して、オフ・アクシス系5内の対物光学
系のベストフォーカス位置に対するウエハマーク7のデ
フォーカス量、及びそのウエハマーク7の中心の所定の
検出中心に対するX方向、Y方向への位置ずれ量を求
め、これらのデフォーカス量及び位置ずれ量を主制御系
11に供給する。主制御系11は、これらの情報に基づ
いてオフ・アクシス系5に対するウエハマーク7の合焦
動作を制御すると共に、そのウエハマーク7のステージ
座標系(ウエハステージ駆動系6内のレーザ干渉計の計
測値に基づいて定められる座標系)(X,Y)における
配列座標を求め、更に対応するショット領域の中心の配
列座標を求める。
にオフ・アクシス方式で、かつ撮像方式(画像処理型)
のアライメントセンサ(以下「オフ・アクシス系」と呼
ぶ)5が備えられ、オフ・アクシス系5の複数の画像信
号がアライメント信号処理系13に供給されている。即
ち、オフ・アクシス系5は、露光用の投影光学系PLを
介することなく直接ウエハマーク7の位置を検出する検
出系であり、アライメント信号処理系13は、それらの
画像信号を処理して、オフ・アクシス系5内の対物光学
系のベストフォーカス位置に対するウエハマーク7のデ
フォーカス量、及びそのウエハマーク7の中心の所定の
検出中心に対するX方向、Y方向への位置ずれ量を求
め、これらのデフォーカス量及び位置ずれ量を主制御系
11に供給する。主制御系11は、これらの情報に基づ
いてオフ・アクシス系5に対するウエハマーク7の合焦
動作を制御すると共に、そのウエハマーク7のステージ
座標系(ウエハステージ駆動系6内のレーザ干渉計の計
測値に基づいて定められる座標系)(X,Y)における
配列座標を求め、更に対応するショット領域の中心の配
列座標を求める。
【0032】また、試料台3上には所定の基準マークが
形成された基準マーク部材4が固定され、レチクルRの
上方にはレチクルRのアライメントマークの位置を計測
するためのレチクルアライメント顕微鏡(図示省略)が
配置されており、これらを用いてレチクルRのパターン
像の中心(露光中心)とオフ・アクシス系5の検出中心
との間隔であるベースライン量が予め求められており、
そのベースライン量は主制御系11内の記憶装置に記憶
されている。主制御系11は、上記のように求められた
各ショット領域の配列座標をそのベースライン量で補正
した座標に基づいて、ステージ制御系11及びウエハス
テージ駆動系6を介してXYステージ1XYを駆動する
ことによって、露光対象の各ショット領域の中心をそれ
ぞれ露光中心に位置合わせする。
形成された基準マーク部材4が固定され、レチクルRの
上方にはレチクルRのアライメントマークの位置を計測
するためのレチクルアライメント顕微鏡(図示省略)が
配置されており、これらを用いてレチクルRのパターン
像の中心(露光中心)とオフ・アクシス系5の検出中心
との間隔であるベースライン量が予め求められており、
そのベースライン量は主制御系11内の記憶装置に記憶
されている。主制御系11は、上記のように求められた
各ショット領域の配列座標をそのベースライン量で補正
した座標に基づいて、ステージ制御系11及びウエハス
テージ駆動系6を介してXYステージ1XYを駆動する
ことによって、露光対象の各ショット領域の中心をそれ
ぞれ露光中心に位置合わせする。
【0033】次に、図2を参照してオフ・アクシス系5
の位置検出用(アライメント用)の光学系、及びフォー
カス位置検出用の光学系の構成につき詳細に説明する。
図2は、図1(a)中のオフ・アクシス系5、及びアラ
イメント信号処理系13の構成を示し、この図2におい
て、図1のアライメント信号処理系13は、位置演算系
13a及びデフォーカス量演算系13bに分かれてい
る。演算系13a,13bはそれぞれコンピュータのソ
フトウェア上の機能としても実現できるが、それぞれマ
イクロプロセッサ等を含む別個のハードウェアで実現し
てもよい。
の位置検出用(アライメント用)の光学系、及びフォー
カス位置検出用の光学系の構成につき詳細に説明する。
図2は、図1(a)中のオフ・アクシス系5、及びアラ
イメント信号処理系13の構成を示し、この図2におい
て、図1のアライメント信号処理系13は、位置演算系
13a及びデフォーカス量演算系13bに分かれてい
る。演算系13a,13bはそれぞれコンピュータのソ
フトウェア上の機能としても実現できるが、それぞれマ
イクロプロセッサ等を含む別個のハードウェアで実現し
てもよい。
【0034】そして、不図示のハロゲンランプ、集光用
の楕円鏡、及び波長選択用の光学フィルタよりなる光源
系により波長域が500〜800nm程度の照明光が射
出され、アライメント時にはその照明光がランダムに束
ねられた光ファイバ束33Aを介して均一な照度分布で
オフ・アクシス系5内に導かれている。光ファイバ束3
3Aの端部から射出されたランダムな偏光状態を有する
照明光は、レンズ33Bを介してほぼ平行光束となって
偏光ビームスプリッタ33Cに入射し、偏光ビームスプ
リッタ33Cで反射された偏光成分(S偏光成分)より
なるフォーカス位置検出用の光束FLは、レンズ34A
によって一度集光される。また、偏光ビームスプリッタ
33Cを透過した偏光成分(P偏光成分)よりなるアラ
イメント用の光束ALは、ミラー33Dで反射されて、
レンズ34Bによって一度集光される。
の楕円鏡、及び波長選択用の光学フィルタよりなる光源
系により波長域が500〜800nm程度の照明光が射
出され、アライメント時にはその照明光がランダムに束
ねられた光ファイバ束33Aを介して均一な照度分布で
オフ・アクシス系5内に導かれている。光ファイバ束3
3Aの端部から射出されたランダムな偏光状態を有する
照明光は、レンズ33Bを介してほぼ平行光束となって
偏光ビームスプリッタ33Cに入射し、偏光ビームスプ
リッタ33Cで反射された偏光成分(S偏光成分)より
なるフォーカス位置検出用の光束FLは、レンズ34A
によって一度集光される。また、偏光ビームスプリッタ
33Cを透過した偏光成分(P偏光成分)よりなるアラ
イメント用の光束ALは、ミラー33Dで反射されて、
レンズ34Bによって一度集光される。
【0035】まず、後者のレンズ34Bによって集光さ
れたアライメント用の光束ALは、レンズ35Bにより
ほぼ平行光束となって偏光ビームスプリッタ32に入射
する。光束ALはP偏光であるため、全部が偏光ビーム
スプリッタ32を透過してレンズ35Cにより視野スリ
ット板30上を均一な照度分布で照明する。視野スリッ
ト板30には、図3(a1)に示すように、遮光部中に
ほぼ正方形の開口よりなる視野絞り30aが形成されて
いる。
れたアライメント用の光束ALは、レンズ35Bにより
ほぼ平行光束となって偏光ビームスプリッタ32に入射
する。光束ALはP偏光であるため、全部が偏光ビーム
スプリッタ32を透過してレンズ35Cにより視野スリ
ット板30上を均一な照度分布で照明する。視野スリッ
ト板30には、図3(a1)に示すように、遮光部中に
ほぼ正方形の開口よりなる視野絞り30aが形成されて
いる。
【0036】視野スリット板30の視野絞りを通過した
光束ALは、レンズ29によってほぼ平行光束となって
ハーフミラー15に入射し、ハーフミラー15で反射さ
れた光束ALは第1対物レンズ14を介してウエハW上
のウエハマーク7を含むほぼ正方形の検出領域を照明す
る。合焦状態では、ウエハWの表面と視野スリット板3
0の視野絞り30aの形成面とは共役であり、ウエハW
上の検出領域はその視野絞り30aの投影像でもある。
光束ALは、レンズ29によってほぼ平行光束となって
ハーフミラー15に入射し、ハーフミラー15で反射さ
れた光束ALは第1対物レンズ14を介してウエハW上
のウエハマーク7を含むほぼ正方形の検出領域を照明す
る。合焦状態では、ウエハWの表面と視野スリット板3
0の視野絞り30aの形成面とは共役であり、ウエハW
上の検出領域はその視野絞り30aの投影像でもある。
【0037】図2において、ウエハWの表面で反射され
たアライメント用の光束ALは、第1対物レンズ14を
経てハーフミラー15に戻り、ハーフミラー15を透過
した光束ALは、第2対物レンズ16を経て一度ウエハ
マークの像を形成した後、レンズ17を経てほぼ平行光
束となって偏光ビームスプリッタ18に入射する。光束
ALはほぼP偏光であるため大部分が偏光ビームスプリ
ッタ18を透過して、レンズ19によってCCD型等の
2次元の撮像素子20の撮像面に、視野絞り30a及び
ウエハマーク7の像を形成する。撮像素子20の各画素
から読み出される画像信号が不図示の増幅器、及びアナ
ログ/デジタル(A/D)変換器を介して位置演算系1
3aに供給されている。
たアライメント用の光束ALは、第1対物レンズ14を
経てハーフミラー15に戻り、ハーフミラー15を透過
した光束ALは、第2対物レンズ16を経て一度ウエハ
マークの像を形成した後、レンズ17を経てほぼ平行光
束となって偏光ビームスプリッタ18に入射する。光束
ALはほぼP偏光であるため大部分が偏光ビームスプリ
ッタ18を透過して、レンズ19によってCCD型等の
2次元の撮像素子20の撮像面に、視野絞り30a及び
ウエハマーク7の像を形成する。撮像素子20の各画素
から読み出される画像信号が不図示の増幅器、及びアナ
ログ/デジタル(A/D)変換器を介して位置演算系1
3aに供給されている。
【0038】この場合、第1対物レンズ14、ハーフミ
ラー15、及び第2対物レンズ16が本発明の対物光学
系に対応する、少なくともウエハ側でテレセントリック
な結像系であり、この結像系(14〜16)の開口数は
例えば0.4〜0.6に設定されており、焦点深度は狭
いが極めて高い解像度で被検マークの像を形成すること
ができ、その結果として極めて高精度に被検マークの位
置検出を行うことができる。また、レンズ17、偏光ビ
ームスプリッタ18、及びレンズ19よりリレーレンズ
系が構成されており、その結像系(14〜16)のベス
トフォーカス位置にウエハWの表面が所定の許容範囲内
で合わせ込まれている状態、即ちウエハWの合焦状態で
は、ウエハWの表面と撮像素子20の撮像面とは共役で
ある。
ラー15、及び第2対物レンズ16が本発明の対物光学
系に対応する、少なくともウエハ側でテレセントリック
な結像系であり、この結像系(14〜16)の開口数は
例えば0.4〜0.6に設定されており、焦点深度は狭
いが極めて高い解像度で被検マークの像を形成すること
ができ、その結果として極めて高精度に被検マークの位
置検出を行うことができる。また、レンズ17、偏光ビ
ームスプリッタ18、及びレンズ19よりリレーレンズ
系が構成されており、その結像系(14〜16)のベス
トフォーカス位置にウエハWの表面が所定の許容範囲内
で合わせ込まれている状態、即ちウエハWの合焦状態で
は、ウエハWの表面と撮像素子20の撮像面とは共役で
ある。
【0039】撮像素子20は、X方向に関しては図3
(a1)に示すように、視野絞り30aをX方向に横切
る細長い長方形のサンプリング領域XLに対応する撮像
面上の領域(これも「サンプリング領域XL」と呼
ぶ)、及びこのサンプリング領域XLを90°回転した
形状のY軸のサンプリング領域YL(図3a4参照)内
に対応する画素のデータをそれぞれX方向、及びY方向
に読み出して得られる画像信号を位置演算系13aに供
給する。なお、図3(a1)〜(a4)においては、ウ
エハW上でのX方向、Y方向に対応する方向をそれぞれ
X方向、Y方向としている。そして、視野絞り30aに
対応するウエハ上の検出領域内にウエハマークが存在す
ることなく、かつそのウエハの表面が鏡面とみなせる場
合には、X軸のサンプリング領域XL内からX方向に読
み出される画像信号を、そのサンプリング領域XL内で
Y方向に平均化(又は加算)して得られる画像信号SX
は、図3(b1)に示すように、視野絞り30aに対応
する部分で高レベルとなる。その検出領域内にウエハマ
ーク7が存在するときには、その高レベルの部分にウエ
ハマークの像に対応する信号波形が形成される。
(a1)に示すように、視野絞り30aをX方向に横切
る細長い長方形のサンプリング領域XLに対応する撮像
面上の領域(これも「サンプリング領域XL」と呼
ぶ)、及びこのサンプリング領域XLを90°回転した
形状のY軸のサンプリング領域YL(図3a4参照)内
に対応する画素のデータをそれぞれX方向、及びY方向
に読み出して得られる画像信号を位置演算系13aに供
給する。なお、図3(a1)〜(a4)においては、ウ
エハW上でのX方向、Y方向に対応する方向をそれぞれ
X方向、Y方向としている。そして、視野絞り30aに
対応するウエハ上の検出領域内にウエハマークが存在す
ることなく、かつそのウエハの表面が鏡面とみなせる場
合には、X軸のサンプリング領域XL内からX方向に読
み出される画像信号を、そのサンプリング領域XL内で
Y方向に平均化(又は加算)して得られる画像信号SX
は、図3(b1)に示すように、視野絞り30aに対応
する部分で高レベルとなる。その検出領域内にウエハマ
ーク7が存在するときには、その高レベルの部分にウエ
ハマークの像に対応する信号波形が形成される。
【0040】次に、レンズ34Aで集光されたフォーカ
ス位置検出用の光束FLは、レンズ39、ミラー38及
びレンズ37を経てフォーカス計測用スリット板36を
均一な照度分布で照明する。フォーカス計測用スリット
板36の遮光部中には、図3(a3)に示すように、X
方向及びY方向(ウエハマーク7の計測方向)に対して
45°で傾斜した方向に、長方形の3個の開口パターン
を所定ピッチで配列してなるフォーカス計測用スリット
50が形成されている。
ス位置検出用の光束FLは、レンズ39、ミラー38及
びレンズ37を経てフォーカス計測用スリット板36を
均一な照度分布で照明する。フォーカス計測用スリット
板36の遮光部中には、図3(a3)に示すように、X
方向及びY方向(ウエハマーク7の計測方向)に対して
45°で傾斜した方向に、長方形の3個の開口パターン
を所定ピッチで配列してなるフォーカス計測用スリット
50が形成されている。
【0041】図2において、フォーカス計測用スリット
50を通過した光束FLは、レンズ35Aを経てほぼ平
行光束となって偏光ビームスプリッタ32に入射する。
光束FLはS偏光であるため、大部分が偏光ビームスプ
リッタ32で反射された後、レンズ35Cによって視野
スリット板30の視野絞り30a内に集光される。この
視野絞り30aを通過した光束FLは、レンズ29、ハ
ーフミラー15、及び第1対物レンズ14を介してウエ
ハW上のウエハマーク7上に、フォーカス計測用スリッ
ト50の像を形成する。即ち、合焦状態では、ウエハW
の表面とフォーカス計測用スリット50の形成面とは共
役であり、ウエハW上でのフォーカス計測用スリット5
0の像の中心は、アライメント用の光束AL用による検
出領域である視野絞り30aの像の中心(視野中心)に
ほぼ合致するように、位置調整が行われている。
50を通過した光束FLは、レンズ35Aを経てほぼ平
行光束となって偏光ビームスプリッタ32に入射する。
光束FLはS偏光であるため、大部分が偏光ビームスプ
リッタ32で反射された後、レンズ35Cによって視野
スリット板30の視野絞り30a内に集光される。この
視野絞り30aを通過した光束FLは、レンズ29、ハ
ーフミラー15、及び第1対物レンズ14を介してウエ
ハW上のウエハマーク7上に、フォーカス計測用スリッ
ト50の像を形成する。即ち、合焦状態では、ウエハW
の表面とフォーカス計測用スリット50の形成面とは共
役であり、ウエハW上でのフォーカス計測用スリット5
0の像の中心は、アライメント用の光束AL用による検
出領域である視野絞り30aの像の中心(視野中心)に
ほぼ合致するように、位置調整が行われている。
【0042】なお、図2では光束FL,ALの偏光特性
を異ならせるために偏光ビームスプリッタ33Cが使用
されているが、本例では偏光ビームスプリッタ32によ
ってフォーカス計測用スリット50を通過したフォーカ
ス計測用の光束と、アライメント用の光束との偏光方向
は確実に直交した状態に設定される。従って、光ファイ
バ束33Aからの照明光の光量損失が或る程度生じても
よい場合には、最初の偏光ビームスプリッタ33Cを単
にハーフミラーに置き換えてもよい。
を異ならせるために偏光ビームスプリッタ33Cが使用
されているが、本例では偏光ビームスプリッタ32によ
ってフォーカス計測用スリット50を通過したフォーカ
ス計測用の光束と、アライメント用の光束との偏光方向
は確実に直交した状態に設定される。従って、光ファイ
バ束33Aからの照明光の光量損失が或る程度生じても
よい場合には、最初の偏光ビームスプリッタ33Cを単
にハーフミラーに置き換えてもよい。
【0043】また、フォーカス計測用スリット50の像
の大きさは、図1(b)のウエハマーク7中のX軸のマ
ーク7Xの外形よりも小さくなるように設定されてい
る。アライメント時には例えば後述のサーチアライメン
トの結果に基づいて、検出対象のウエハマーク7はそれ
ぞれその中心がその視野中心付近に来るように位置決め
される。この結果、アライメント時に通常は、検出対象
のウエハマーク7の中心部であるX軸のマーク7Xの外
形内に収まるように、フォーカス計測用スリット50の
像が投影される。
の大きさは、図1(b)のウエハマーク7中のX軸のマ
ーク7Xの外形よりも小さくなるように設定されてい
る。アライメント時には例えば後述のサーチアライメン
トの結果に基づいて、検出対象のウエハマーク7はそれ
ぞれその中心がその視野中心付近に来るように位置決め
される。この結果、アライメント時に通常は、検出対象
のウエハマーク7の中心部であるX軸のマーク7Xの外
形内に収まるように、フォーカス計測用スリット50の
像が投影される。
【0044】ウエハWの表面で反射されたフォーカス計
測用の光束FLは、第1対物レンズ14を経てハーフミ
ラー15に戻り、ハーフミラー15を透過した光束FL
は、第2対物レンズ16を介して一度フォーカス計測用
スリット50の像を形成した後、レンズ17を経て偏光
ビームスプリッタ18に入射する。光束FLはほぼS偏
光であるため、大部分が偏光ビームスプリッタ18で反
射された後、レンズ41、ミラー42及びレンズ43を
経て瞳分割部材44に入射する。瞳分割部材44は、2
つの三角プリズムをそれぞれの斜面で接合すると共に、
この接合面において光軸を通過する直線で仕切られた半
面を反射面44aとして形成されている。
測用の光束FLは、第1対物レンズ14を経てハーフミ
ラー15に戻り、ハーフミラー15を透過した光束FL
は、第2対物レンズ16を介して一度フォーカス計測用
スリット50の像を形成した後、レンズ17を経て偏光
ビームスプリッタ18に入射する。光束FLはほぼS偏
光であるため、大部分が偏光ビームスプリッタ18で反
射された後、レンズ41、ミラー42及びレンズ43を
経て瞳分割部材44に入射する。瞳分割部材44は、2
つの三角プリズムをそれぞれの斜面で接合すると共に、
この接合面において光軸を通過する直線で仕切られた半
面を反射面44aとして形成されている。
【0045】また、瞳分割部材44は、簡単のため図2
ではその接合面が紙面に垂直になるように表現されてい
るが、実際にはその接合面は、レンズ43側から入射し
た光束をX軸及びY軸に対応する方向に対してそれぞれ
ほぼ45°で交差する方向、即ちフォーカス計測用スリ
ット50の像の計測方向に2分割するように設定されて
いる。更に、その瞳分割部材44の接合面の中心(反射
面44aの端部)は、ウエハWの表面が合焦状態にある
ときにその表面に対して光学的にフーリエ変換面(瞳
面)となる面上に位置している。
ではその接合面が紙面に垂直になるように表現されてい
るが、実際にはその接合面は、レンズ43側から入射し
た光束をX軸及びY軸に対応する方向に対してそれぞれ
ほぼ45°で交差する方向、即ちフォーカス計測用スリ
ット50の像の計測方向に2分割するように設定されて
いる。更に、その瞳分割部材44の接合面の中心(反射
面44aの端部)は、ウエハWの表面が合焦状態にある
ときにその表面に対して光学的にフーリエ変換面(瞳
面)となる面上に位置している。
【0046】その結果、レンズ43から瞳分割部材44
に入射した光束FLは、瞳面において光軸を中心として
フォーカス計測用スリット50の像の計測方向に2分割
されて、第1光束53及び第2光束54となる。そし
て、2分割された光束53,54はそれぞれの主光線が
光軸に対して対称に(逆方向に)傾斜したテレセントリ
ック性の崩れた光束となる。瞳分割部材44内の透過面
を透過した第1光束53は、レンズ45を介してCCD
型のアレイセンサ等の1次元の第1の撮像素子21の撮
像面に、フォーカス計測用スリット50の像を形成し、
瞳分割部材44内の反射面44aで反射された第2光束
54は、レンズ46を介して1次元の第2の撮像素子2
2の撮像面に、フォーカス計測用スリット50の像を形
成する。
に入射した光束FLは、瞳面において光軸を中心として
フォーカス計測用スリット50の像の計測方向に2分割
されて、第1光束53及び第2光束54となる。そし
て、2分割された光束53,54はそれぞれの主光線が
光軸に対して対称に(逆方向に)傾斜したテレセントリ
ック性の崩れた光束となる。瞳分割部材44内の透過面
を透過した第1光束53は、レンズ45を介してCCD
型のアレイセンサ等の1次元の第1の撮像素子21の撮
像面に、フォーカス計測用スリット50の像を形成し、
瞳分割部材44内の反射面44aで反射された第2光束
54は、レンズ46を介して1次元の第2の撮像素子2
2の撮像面に、フォーカス計測用スリット50の像を形
成する。
【0047】なお、1次元の撮像素子21,22の代わ
りに2次元の撮像素子を使用してもよい。この際に、光
束53,54はテレセントリック性が逆方向に崩れてい
るため、ウエハWの表面のフォーカス位置(Z方向の位
置)が変化すると、撮像素子21及び22の撮像面に形
成されるフォーカス計測用スリット50の像は互いに逆
方向に移動する。本例ではこの原理を用いてウエハW上
のウエハマーク7のデフォーカス量を計測する。
りに2次元の撮像素子を使用してもよい。この際に、光
束53,54はテレセントリック性が逆方向に崩れてい
るため、ウエハWの表面のフォーカス位置(Z方向の位
置)が変化すると、撮像素子21及び22の撮像面に形
成されるフォーカス計測用スリット50の像は互いに逆
方向に移動する。本例ではこの原理を用いてウエハW上
のウエハマーク7のデフォーカス量を計測する。
【0048】そのため、撮像素子21及び22の各画素
から読み出された画像信号は、それぞれ不図示の増幅器
及びAD変換器を介してデフォーカス量演算系13bに
供給されている。この際に、撮像素子21及び22は、
それぞれ図4(a1)に示すように、視野絞り30aの
X方向、Y方向に45°で交差するR方向の対角線に沿
った細長い長方形のサンプリング領域RLに対応する撮
像面上での領域(これも「サンプリング領域RL」と呼
ぶ)内の像を、R方向に読み出した画像信号SRを出力
する。この画像信号SRは、サンプリング領域RL内の
画像をR方向に直交する方向に積分して得られる画像に
対応する信号である。フォーカス計測用の光束FLが照
射されていない場合には、フォーカス計測用スリット5
0の像が無いため、画像信号SRは図4(b1)のよう
に低レベルの信号となる。
から読み出された画像信号は、それぞれ不図示の増幅器
及びAD変換器を介してデフォーカス量演算系13bに
供給されている。この際に、撮像素子21及び22は、
それぞれ図4(a1)に示すように、視野絞り30aの
X方向、Y方向に45°で交差するR方向の対角線に沿
った細長い長方形のサンプリング領域RLに対応する撮
像面上での領域(これも「サンプリング領域RL」と呼
ぶ)内の像を、R方向に読み出した画像信号SRを出力
する。この画像信号SRは、サンプリング領域RL内の
画像をR方向に直交する方向に積分して得られる画像に
対応する信号である。フォーカス計測用の光束FLが照
射されていない場合には、フォーカス計測用スリット5
0の像が無いため、画像信号SRは図4(b1)のよう
に低レベルの信号となる。
【0049】次に、本例ではアライメント用の画像信号
SX、及びフォーカス計測用の画像信号SRの位置の基
準となる指標マークを備えている。即ち、図2におい
て、光量が可変である発光ダイオード(LED)23か
ら波長がほぼ850nmの準単色光とみなすことができ
る照明用の光束BLが射出されている。光束BLは、レ
ンズ24、ミラー25、レンズ26を経て指標板27を
照明する。指標板27は、ハーフミラー15に関して合
焦状態のウエハWの表面と共役な位置に配置されてい
る。この指標板27には図3(a2)に示すように、中
央部には図3(a1)の視野絞り30aのウエハWへの
投影像と同じ形状のほぼ正方形の遮光部49が形成され
ている。即ち、指標板27のパターンは、ほぼ視野スリ
ット板30のパターンの遮光部と透過部とを逆にしたよ
うなパターンである。
SX、及びフォーカス計測用の画像信号SRの位置の基
準となる指標マークを備えている。即ち、図2におい
て、光量が可変である発光ダイオード(LED)23か
ら波長がほぼ850nmの準単色光とみなすことができ
る照明用の光束BLが射出されている。光束BLは、レ
ンズ24、ミラー25、レンズ26を経て指標板27を
照明する。指標板27は、ハーフミラー15に関して合
焦状態のウエハWの表面と共役な位置に配置されてい
る。この指標板27には図3(a2)に示すように、中
央部には図3(a1)の視野絞り30aのウエハWへの
投影像と同じ形状のほぼ正方形の遮光部49が形成され
ている。即ち、指標板27のパターンは、ほぼ視野スリ
ット板30のパターンの遮光部と透過部とを逆にしたよ
うなパターンである。
【0050】更に指標板27の透過部中には、遮光部4
9をX方向に挟むようにそれぞれ3本の長方形の遮光パ
ターンを所定ピッチでX方向に配列して構成されるアラ
イメント用のX軸の指標マーク47Xが形成されてい
る。また、その遮光部49をY方向に挟むように、指標
マーク47Xを90°回転した形状のアライメント用の
Y軸の指標マーク47Yも形成されている。更に、指標
板27の透過部には、遮光部49をX軸及びY軸に45
°で交差する対角線方向、即ち図4(a1)のR方向に
挟むように、それぞれ3本の長方形の遮光パターンを所
定ピッチでR方向に配列して構成されるフォーカス計測
用の指標マーク48が形成されている。なお、指標マー
ク47X,47Y、及び指標マーク48を構成する遮光
パターンの本数は任意であるが、複数であれば平均化効
果が得られる。
9をX方向に挟むようにそれぞれ3本の長方形の遮光パ
ターンを所定ピッチでX方向に配列して構成されるアラ
イメント用のX軸の指標マーク47Xが形成されてい
る。また、その遮光部49をY方向に挟むように、指標
マーク47Xを90°回転した形状のアライメント用の
Y軸の指標マーク47Yも形成されている。更に、指標
板27の透過部には、遮光部49をX軸及びY軸に45
°で交差する対角線方向、即ち図4(a1)のR方向に
挟むように、それぞれ3本の長方形の遮光パターンを所
定ピッチでR方向に配列して構成されるフォーカス計測
用の指標マーク48が形成されている。なお、指標マー
ク47X,47Y、及び指標マーク48を構成する遮光
パターンの本数は任意であるが、複数であれば平均化効
果が得られる。
【0051】図2に戻り、指標板27を照明する光束B
Lの偏光状態は円偏光に設定されている。言い換える
と、光束BLの偏光状態は、フォーカス計測用の光束F
Lの偏光状態、及びアライメント用の光束ALの偏光状
態を混合した状態である。発光ダイオード23から射出
される光束BLが円偏光であれば、そのまま使用するこ
とができるが、発光ダイオード23から射出される光束
BLが例えば直線偏光であれば、例えば1/4波長板を
用いて円偏光に変換すればよい。なお、円偏光の光束B
Lを使用する代わりに、例えば偏光方向(電気ベクトル
の振動方向)がX方向、及びY方向に45°で交差する
方向となっている直線偏光の光束を使用してもよい。更
には、その光束BLの代わりにランダム偏光の光束を使
用してもよい。なお、被検マークからの反射光を受光す
る光学系に偏光特性をあまり持たせない場合は、45°
で交差させなくとも10〜30°の傾きがあればよい。
Lの偏光状態は円偏光に設定されている。言い換える
と、光束BLの偏光状態は、フォーカス計測用の光束F
Lの偏光状態、及びアライメント用の光束ALの偏光状
態を混合した状態である。発光ダイオード23から射出
される光束BLが円偏光であれば、そのまま使用するこ
とができるが、発光ダイオード23から射出される光束
BLが例えば直線偏光であれば、例えば1/4波長板を
用いて円偏光に変換すればよい。なお、円偏光の光束B
Lを使用する代わりに、例えば偏光方向(電気ベクトル
の振動方向)がX方向、及びY方向に45°で交差する
方向となっている直線偏光の光束を使用してもよい。更
には、その光束BLの代わりにランダム偏光の光束を使
用してもよい。なお、被検マークからの反射光を受光す
る光学系に偏光特性をあまり持たせない場合は、45°
で交差させなくとも10〜30°の傾きがあればよい。
【0052】指標板27を透過した光束BLは、レンズ
28、ハーフミラー15、及び第2対物レンズ16を経
て一度指標マークの像を形成した後、レンズ17を経て
偏光ビームスプリッタ18に入射する。光束BLは円偏
光であるため、入射する光束BL内のほぼ1/2が偏光
ビームスプリッタ18を透過し、残りの大部分が偏光ビ
ームスプリッタ18で反射される。偏光ビームスプリッ
タ18を透過した光束BLは、レンズ19により撮像素
子20の撮像面に図3(a4)に示すように指標マーク
47X,47Y,48の像47XP,47YP,48P
を形成する。即ち、指標板27のパターン形成面と撮像
素子20の撮像面とは共役である。この際に、視野絞り
30aをX方向に横切るサンプリング領域XLは、図3
(a2)の指標板27上では指標マーク47Xを横切る
領域に対応しており、図3(a4)のサンプリング領域
XLで得られる画像信号SXの内で、X軸の指標マーク
の像47XPに対応する部分の信号は図3(b2)に示
すように正弦波状となる。
28、ハーフミラー15、及び第2対物レンズ16を経
て一度指標マークの像を形成した後、レンズ17を経て
偏光ビームスプリッタ18に入射する。光束BLは円偏
光であるため、入射する光束BL内のほぼ1/2が偏光
ビームスプリッタ18を透過し、残りの大部分が偏光ビ
ームスプリッタ18で反射される。偏光ビームスプリッ
タ18を透過した光束BLは、レンズ19により撮像素
子20の撮像面に図3(a4)に示すように指標マーク
47X,47Y,48の像47XP,47YP,48P
を形成する。即ち、指標板27のパターン形成面と撮像
素子20の撮像面とは共役である。この際に、視野絞り
30aをX方向に横切るサンプリング領域XLは、図3
(a2)の指標板27上では指標マーク47Xを横切る
領域に対応しており、図3(a4)のサンプリング領域
XLで得られる画像信号SXの内で、X軸の指標マーク
の像47XPに対応する部分の信号は図3(b2)に示
すように正弦波状となる。
【0053】また、フォーカス計測用の光束FLは、撮
像素子20には殆ど入射しないため、撮像素子20によ
るサンプリング領域XLが図3(a3)に示すように、
フォーカス計測用スリット50を横切る位置に対応する
ように設定されていても、その画像信号SXには図3
(b3)に示すように、フォーカス計測用スリット50
の像に対応する信号は殆ど含まれていない。また、アラ
イメント時には、図3(a4)に示すように、撮像素子
20のサンプリング領域XLの中央部付近にウエハマー
クの内のX軸のマークの像7XPが形成される。そし
て、得られる画像信号SXは、図3(b4)に示すよう
に、X軸の指標マークの像47XPに対応する部分SX
Bと、X軸のマークの像7XPに対応する部分SXAと
から構成される。
像素子20には殆ど入射しないため、撮像素子20によ
るサンプリング領域XLが図3(a3)に示すように、
フォーカス計測用スリット50を横切る位置に対応する
ように設定されていても、その画像信号SXには図3
(b3)に示すように、フォーカス計測用スリット50
の像に対応する信号は殆ど含まれていない。また、アラ
イメント時には、図3(a4)に示すように、撮像素子
20のサンプリング領域XLの中央部付近にウエハマー
クの内のX軸のマークの像7XPが形成される。そし
て、得られる画像信号SXは、図3(b4)に示すよう
に、X軸の指標マークの像47XPに対応する部分SX
Bと、X軸のマークの像7XPに対応する部分SXAと
から構成される。
【0054】そこで、例えばウエハWの表面がほぼ合焦
しているときには、位置演算系13aでは、例えば撮像
信号SXが所定のスライスレベルを横切る位置を求める
スライス法、撮像信号SXの各部分の内で所定のテンプ
レートパターンとの相関度が最も高くなる位置を求める
相関法、又は後述のアップダウンスロープ検出法等によ
って、撮像信号SXの内の部分SXAの中心位置XA、
及び部分SXBの中心位置XBを求める。更に、位置演
算系13aでは、位置XBを基準とした位置XAの位置
ずれ量(=XA−XB)に、図2のオフ・アクシス系5
の光学系のウエハWの表面から撮像素子20の撮像面に
対する既知の倍率αの逆数(1/α)を乗じて得られる
位置ずれ量ΔXiを、X軸のマーク7Xの位置ずれ量と
して図1の主制御系11に供給する。
しているときには、位置演算系13aでは、例えば撮像
信号SXが所定のスライスレベルを横切る位置を求める
スライス法、撮像信号SXの各部分の内で所定のテンプ
レートパターンとの相関度が最も高くなる位置を求める
相関法、又は後述のアップダウンスロープ検出法等によ
って、撮像信号SXの内の部分SXAの中心位置XA、
及び部分SXBの中心位置XBを求める。更に、位置演
算系13aでは、位置XBを基準とした位置XAの位置
ずれ量(=XA−XB)に、図2のオフ・アクシス系5
の光学系のウエハWの表面から撮像素子20の撮像面に
対する既知の倍率αの逆数(1/α)を乗じて得られる
位置ずれ量ΔXiを、X軸のマーク7Xの位置ずれ量と
して図1の主制御系11に供給する。
【0055】同様に、Y軸のマーク7Yの位置ずれ量Δ
Yiを求める際には、位置演算系13aは、図3(a
4)に示すように、Y軸の指標マークの像47YP及び
Y軸のマークの像7YPをY方向に対応する方向に横切
るように設定されているY軸のサンプリング領域YL内
で、撮像素子の画素の信号をY方向に読み出した後、そ
の信号をX方向に平均化(又は加算)して得られる画像
信号に基づいて、Y軸のマーク7Yの検出中心からの位
置ずれ量を求めればよい。従って、本例のオフ・アクシ
ス系5の検出中心とは、撮像素子20の撮像面上で、指
標マークの像47XPのX方向の中心をX座標として、
指標マークの像47YPのY方向の中心をY座標とする
点(より正確には、これと共役なウエハ上の点)であ
る。
Yiを求める際には、位置演算系13aは、図3(a
4)に示すように、Y軸の指標マークの像47YP及び
Y軸のマークの像7YPをY方向に対応する方向に横切
るように設定されているY軸のサンプリング領域YL内
で、撮像素子の画素の信号をY方向に読み出した後、そ
の信号をX方向に平均化(又は加算)して得られる画像
信号に基づいて、Y軸のマーク7Yの検出中心からの位
置ずれ量を求めればよい。従って、本例のオフ・アクシ
ス系5の検出中心とは、撮像素子20の撮像面上で、指
標マークの像47XPのX方向の中心をX座標として、
指標マークの像47YPのY方向の中心をY座標とする
点(より正確には、これと共役なウエハ上の点)であ
る。
【0056】なお、このように指標マークを基準として
ウエハマークの位置ずれ量を検出する場合には、図3
(b4)における撮像信号SXにおいて、指標マークに
対応する部分SXBとウエハマークに対応する部分SX
Aとのレベル差は所定の許容範囲内であることが望まし
い。そこで、図2の発光ダイオード23の光量は、ウエ
ハWの表面の反射率に応じて、即ちウエハマーク7の像
に対応する画像信号SXのレベルに応じてそれぞれ位置
演算系13aによって所定の定格出力以下の任意のレベ
ルに制御される。発光ダイオード23の光量は、一例と
して指標マークの像に対応する部分SXBの平均レベル
(オフセット)が、ウエハマークの像に対応する部分S
XAの平均レベルとほぼ合致するように設定される。発
光ダイオード23を使用することによって、指標マーク
の像に対応する画像信号のレベルを電気的に容易に、か
つ高速に制御できる利点がある。
ウエハマークの位置ずれ量を検出する場合には、図3
(b4)における撮像信号SXにおいて、指標マークに
対応する部分SXBとウエハマークに対応する部分SX
Aとのレベル差は所定の許容範囲内であることが望まし
い。そこで、図2の発光ダイオード23の光量は、ウエ
ハWの表面の反射率に応じて、即ちウエハマーク7の像
に対応する画像信号SXのレベルに応じてそれぞれ位置
演算系13aによって所定の定格出力以下の任意のレベ
ルに制御される。発光ダイオード23の光量は、一例と
して指標マークの像に対応する部分SXBの平均レベル
(オフセット)が、ウエハマークの像に対応する部分S
XAの平均レベルとほぼ合致するように設定される。発
光ダイオード23を使用することによって、指標マーク
の像に対応する画像信号のレベルを電気的に容易に、か
つ高速に制御できる利点がある。
【0057】なお、フォーカス位置計測を行う場合に
は、撮像素子21,22の撮像信号SRの内で、フォー
カス計測用の指標マークの像48Pに対応する部分とフ
ォーカス計測用スリットの像50Pに対応する部分との
レベルに応じて、デフォーカス量演算系13bによって
その発光ダイオード23の光量が制御される。また、発
光ダイオード23からの光束BLの波長域は狭いが、光
束BLはフォトレジストを透過するわけではないため、
薄膜干渉の影響等を受けることはない。更に、光束BL
の中心波長は850nm程度で、アライメント用及びフ
ォーカス計測用の光束FL,ALの波長域は500〜8
00nm程度であるため、オフ・アクシス系5の光学系
は例えばほぼ500〜850nm程度の波長域で諸収差
が小さくなるように構成することが望ましい。これによ
って、撮像素子20(撮像素子21,22についても同
様)の撮像面には指標マークの像が高コントラストで形
成される。
は、撮像素子21,22の撮像信号SRの内で、フォー
カス計測用の指標マークの像48Pに対応する部分とフ
ォーカス計測用スリットの像50Pに対応する部分との
レベルに応じて、デフォーカス量演算系13bによって
その発光ダイオード23の光量が制御される。また、発
光ダイオード23からの光束BLの波長域は狭いが、光
束BLはフォトレジストを透過するわけではないため、
薄膜干渉の影響等を受けることはない。更に、光束BL
の中心波長は850nm程度で、アライメント用及びフ
ォーカス計測用の光束FL,ALの波長域は500〜8
00nm程度であるため、オフ・アクシス系5の光学系
は例えばほぼ500〜850nm程度の波長域で諸収差
が小さくなるように構成することが望ましい。これによ
って、撮像素子20(撮像素子21,22についても同
様)の撮像面には指標マークの像が高コントラストで形
成される。
【0058】なお、この実施の形態では光学系を簡単に
するため、ハーフミラー15で指標板27を透過した光
束BLと、ウエハWからの光束FL,ALとを合成して
いるが、この構成では光束BLの利用効率が1/2にな
ると共に、迷光も発生する恐れがある。そこで、例えば
ハーフミラー15と第2対物レンズ16との間に、波長
選択用のダイクロイックミラーを配置して、このダイク
ロイックミラーで指標板27を透過した光束BLと、ウ
エハW(ハーフミラー15)からの光束FL,ALとを
合成する構成としてもよい。そのダイクロイックミラー
は、500〜800nmの波長の光束を透過させて、8
50nm付近の波長の光束を反射させる波長選択性を持
てばよい。
するため、ハーフミラー15で指標板27を透過した光
束BLと、ウエハWからの光束FL,ALとを合成して
いるが、この構成では光束BLの利用効率が1/2にな
ると共に、迷光も発生する恐れがある。そこで、例えば
ハーフミラー15と第2対物レンズ16との間に、波長
選択用のダイクロイックミラーを配置して、このダイク
ロイックミラーで指標板27を透過した光束BLと、ウ
エハW(ハーフミラー15)からの光束FL,ALとを
合成する構成としてもよい。そのダイクロイックミラー
は、500〜800nmの波長の光束を透過させて、8
50nm付近の波長の光束を反射させる波長選択性を持
てばよい。
【0059】ただし、指標板27を照明する光束BLの
波長域をウエハWを照明する光束FL,ALの波長域内
に設定してもよい。次に、図2において、偏向ビームス
プリッター18により反射された光束BLは、レンズ4
1、ミラー42、レンズ43を経た後に瞳分割部材44
によって、X方向、及びY方向に45°で交差する方向
(R方向)に2分割される。そして、分割された一方の
光束はレンズ45を介して、撮像素子21の撮像面に指
標マーク47X,47Y,48の像を形成し、分割され
た他方の光束はレンズ46を介して撮像素子22の撮像
面に指標マーク47X,47Y,48の像を形成する。
撮像素子21,22の撮像面はそれぞれ指標板27の指
標マーク形成面と共役である。
波長域をウエハWを照明する光束FL,ALの波長域内
に設定してもよい。次に、図2において、偏向ビームス
プリッター18により反射された光束BLは、レンズ4
1、ミラー42、レンズ43を経た後に瞳分割部材44
によって、X方向、及びY方向に45°で交差する方向
(R方向)に2分割される。そして、分割された一方の
光束はレンズ45を介して、撮像素子21の撮像面に指
標マーク47X,47Y,48の像を形成し、分割され
た他方の光束はレンズ46を介して撮像素子22の撮像
面に指標マーク47X,47Y,48の像を形成する。
撮像素子21,22の撮像面はそれぞれ指標板27の指
標マーク形成面と共役である。
【0060】図3(a4)は、図2の撮像素子20,2
1,22の撮像面に形成される指標マーク47X,47
Y,48の像47XP,47YP,48P、並びにこれ
らに対応するウエハマークの像7XP,7YP及びフォ
ーカス計測用スリットの像50Pを共通に示している。
ただし、偏光ビームスプリッタ18の作用によって、ア
ライメント用の撮像素子20の撮像面には、フォーカス
計測用スリットの像50Pは殆ど形成されることがな
く、フォーカス計測用の撮像素子21,22の撮像面に
はウエハマークの像7XP,7YPは殆ど形成されるこ
とがない。なお、フォーカス計測用の光束FLによって
撮像素子21,22上に形成される、ウエハマークの部
分的な像の影響については後述する。
1,22の撮像面に形成される指標マーク47X,47
Y,48の像47XP,47YP,48P、並びにこれ
らに対応するウエハマークの像7XP,7YP及びフォ
ーカス計測用スリットの像50Pを共通に示している。
ただし、偏光ビームスプリッタ18の作用によって、ア
ライメント用の撮像素子20の撮像面には、フォーカス
計測用スリットの像50Pは殆ど形成されることがな
く、フォーカス計測用の撮像素子21,22の撮像面に
はウエハマークの像7XP,7YPは殆ど形成されるこ
とがない。なお、フォーカス計測用の光束FLによって
撮像素子21,22上に形成される、ウエハマークの部
分的な像の影響については後述する。
【0061】また、撮像素子21,22の撮像面でのサ
ンプリング領域RLは、図4(a2)に示すように、指
標板27のフォーカス計測用の2つの指標マーク48を
R方向に覆う領域に設定されており、ウエハWの表面が
合焦状態では、そのサンプリング領域RLの中央に、図
4(a3)のフォーカス計測用スリット50の像が形成
される。また、サンプリング領域RL内でR方向に読み
出して得られる画像信号SRの内で、指標マーク48の
像に対応する部分は、図4(b2)に示すようにR方向
の両端で正弦波状に変化する信号となり、フォーカス計
測用スリット50の像に対応する部分は、図4(b3)
に示すようにR方向の中央部で正弦波状に変化する信号
となる。実際には両方の信号を合成した形の画像信号S
Rが得られる。
ンプリング領域RLは、図4(a2)に示すように、指
標板27のフォーカス計測用の2つの指標マーク48を
R方向に覆う領域に設定されており、ウエハWの表面が
合焦状態では、そのサンプリング領域RLの中央に、図
4(a3)のフォーカス計測用スリット50の像が形成
される。また、サンプリング領域RL内でR方向に読み
出して得られる画像信号SRの内で、指標マーク48の
像に対応する部分は、図4(b2)に示すようにR方向
の両端で正弦波状に変化する信号となり、フォーカス計
測用スリット50の像に対応する部分は、図4(b3)
に示すようにR方向の中央部で正弦波状に変化する信号
となる。実際には両方の信号を合成した形の画像信号S
Rが得られる。
【0062】本例においては、フォーカス計測用の光束
FLを瞳分割部材44で分割して得られる第1光束5
3、及び第2光束54は、互いにテレセントリック性が
逆方向に崩れているため、ウエハWのフォーカス位置が
変化すると、撮像素子21及び22からの画像信号SR
の内で、図4(b3)のフォーカス計測用スリットの像
に対応する部分が互いに逆方向に移動する。これに対し
て、指標板27を透過した光束BLを瞳分割部材44で
分割して得られる2つの光束もテレセントリック性が崩
れているが、指標板27と第2対物レンズ16等との関
係は常に一定であるため、ウエハWのフォーカス位置が
変化しても画像信号SRの内で指標マーク48の像に対
応する部分の位置は一定である。
FLを瞳分割部材44で分割して得られる第1光束5
3、及び第2光束54は、互いにテレセントリック性が
逆方向に崩れているため、ウエハWのフォーカス位置が
変化すると、撮像素子21及び22からの画像信号SR
の内で、図4(b3)のフォーカス計測用スリットの像
に対応する部分が互いに逆方向に移動する。これに対し
て、指標板27を透過した光束BLを瞳分割部材44で
分割して得られる2つの光束もテレセントリック性が崩
れているが、指標板27と第2対物レンズ16等との関
係は常に一定であるため、ウエハWのフォーカス位置が
変化しても画像信号SRの内で指標マーク48の像に対
応する部分の位置は一定である。
【0063】そこで、図2のデフォーカス量演算系13
bは、アライメントの場合と同様にして、例えばスライ
スレベル法、相関法、又はアップダウンスロープ検出法
等によって、その画像信号SRの内で2つの指標マーク
48の像に対応する部分のR方向の中心位置RB、及び
フォーカス計測用スリット50の像に対応する部分の中
心位置RAを求め、中心位置RBに対する中心位置RA
の横ずれ量ΔQ(=RA−RB)を求める。この横ずれ
量ΔQは、撮像素子21及び22の各画像信号SRにつ
いてそれぞれ独立に、例えばΔQ1及びΔQ2として算
出される。そして、これら2つの位置ずれ量ΔQ1,Δ
Q2に基づいて、ウエハマークのデフォーカス量を検出
することができる。
bは、アライメントの場合と同様にして、例えばスライ
スレベル法、相関法、又はアップダウンスロープ検出法
等によって、その画像信号SRの内で2つの指標マーク
48の像に対応する部分のR方向の中心位置RB、及び
フォーカス計測用スリット50の像に対応する部分の中
心位置RAを求め、中心位置RBに対する中心位置RA
の横ずれ量ΔQ(=RA−RB)を求める。この横ずれ
量ΔQは、撮像素子21及び22の各画像信号SRにつ
いてそれぞれ独立に、例えばΔQ1及びΔQ2として算
出される。そして、これら2つの位置ずれ量ΔQ1,Δ
Q2に基づいて、ウエハマークのデフォーカス量を検出
することができる。
【0064】この場合、図1(a)の投影露光装置で
は、投影光学系PLの像面と、オフ・アクシス系5のベ
ストフォーカス位置とはZ方向でほぼ同じ位置になるよ
うに調整が行われている。また、予めウエハWの表面が
オフ・アクシス系5のベストフォーカス位置に合致して
いる状態で、上記の横ずれ量ΔQ1,ΔQ2の値ΔQ1
1,ΔQ21が初期値として求められて、デフォーカス
量演算系13b内に記憶されている。その後のデフォー
カス量の検出時には、各撮像素子21,22の画像信号
SRより求められる横ずれ量ΔQ1,ΔQ2から、それ
ぞれ初期値であるΔQ11,ΔQ21を差し引いて得ら
れる値ΔR1,ΔR2(これをまとめて「横ずれ量Δ
R」と呼ぶ)が、フォーカス計測用スリットの像の横ず
れ量とみなされる。
は、投影光学系PLの像面と、オフ・アクシス系5のベ
ストフォーカス位置とはZ方向でほぼ同じ位置になるよ
うに調整が行われている。また、予めウエハWの表面が
オフ・アクシス系5のベストフォーカス位置に合致して
いる状態で、上記の横ずれ量ΔQ1,ΔQ2の値ΔQ1
1,ΔQ21が初期値として求められて、デフォーカス
量演算系13b内に記憶されている。その後のデフォー
カス量の検出時には、各撮像素子21,22の画像信号
SRより求められる横ずれ量ΔQ1,ΔQ2から、それ
ぞれ初期値であるΔQ11,ΔQ21を差し引いて得ら
れる値ΔR1,ΔR2(これをまとめて「横ずれ量Δ
R」と呼ぶ)が、フォーカス計測用スリットの像の横ず
れ量とみなされる。
【0065】そこで、図5及び図6を参照して本例のオ
フ・アクシス系5に対するウエハマークのデフォーカス
量の検出原理につき説明する。図5は、図2のオフ・ア
クシス系5の光学系と実質的に等価で、かつ簡略化され
た光学系を示し、図2では実際にはウエハWの表面(ウ
エハ面)からの反射光に対して瞳分割部材44によって
分割が行われているが、この図5においては、フォーカ
ス計測用の光束FLは、ハーフミラー52で反射された
後、レンズ系51を介してウエハ面に斜めに入射してい
る。そして、ウエハ面で反射された光束FLは、レンズ
系51、及びレンズ45を介して撮像素子21の撮像面
21aにフォーカス計測用スリットの像を形成する。即
ち、ウエハ面に入射する光束FLのテレセントリック性
が、反射面44aに対応する遮光部材によって光軸AX
Fに対してR方向に角度θ(rad)だけ崩れた状態と
なっている。なお、簡単のためレンズ系51及びレンズ
45による倍率を1として説明する。
フ・アクシス系5に対するウエハマークのデフォーカス
量の検出原理につき説明する。図5は、図2のオフ・ア
クシス系5の光学系と実質的に等価で、かつ簡略化され
た光学系を示し、図2では実際にはウエハWの表面(ウ
エハ面)からの反射光に対して瞳分割部材44によって
分割が行われているが、この図5においては、フォーカ
ス計測用の光束FLは、ハーフミラー52で反射された
後、レンズ系51を介してウエハ面に斜めに入射してい
る。そして、ウエハ面で反射された光束FLは、レンズ
系51、及びレンズ45を介して撮像素子21の撮像面
21aにフォーカス計測用スリットの像を形成する。即
ち、ウエハ面に入射する光束FLのテレセントリック性
が、反射面44aに対応する遮光部材によって光軸AX
Fに対してR方向に角度θ(rad)だけ崩れた状態と
なっている。なお、簡単のためレンズ系51及びレンズ
45による倍率を1として説明する。
【0066】ここで、ウエハ面にウエハマーク等のパタ
ーンが無いものとして、ウエハ面がオフ・アクシス系5
のベストフォーカス位置にある(合焦状態にある)場
合、光束FLによってフォーカス計測用スリットの像が
ウエハ面の光軸AXF上に投影されており、ウエハWか
らの反射光53Aは撮像面21a上で光軸AXF上にそ
のフォーカス計測用スリットの像を形成しているものと
する。この状態から、ウエハ面が−Z方向にDだけ変位
すると、ウエハ面でのフォーカス計測用スリットの像の
位置はR方向に近似的にD・θだけ移動する。そして、
ウエハ面からの反射光53Cによって撮像面21a上に
形成されるフォーカス計測用スリットの像の位置は、−
R方向に2・D・θだけ移動する。
ーンが無いものとして、ウエハ面がオフ・アクシス系5
のベストフォーカス位置にある(合焦状態にある)場
合、光束FLによってフォーカス計測用スリットの像が
ウエハ面の光軸AXF上に投影されており、ウエハWか
らの反射光53Aは撮像面21a上で光軸AXF上にそ
のフォーカス計測用スリットの像を形成しているものと
する。この状態から、ウエハ面が−Z方向にDだけ変位
すると、ウエハ面でのフォーカス計測用スリットの像の
位置はR方向に近似的にD・θだけ移動する。そして、
ウエハ面からの反射光53Cによって撮像面21a上に
形成されるフォーカス計測用スリットの像の位置は、−
R方向に2・D・θだけ移動する。
【0067】これに対して、ウエハ面上の光軸AXF上
に、フォーカス計測用スリットの像と同じようなパター
ンが形成されているものとして、ウエハ面がDだけ−Z
方向に変位すると、そのパターンによる光束FLの反射
光53Bが発生し、この反射光53Bによって撮像面2
1a上に形成されるパターン像の位置が−R方向にD・
θだけ移動する。即ち、ウエハ面上にあるパターンの撮
像面21a上での像の横ずれ量は、ウエハ面に投影され
たフォーカス計測用スリットの像の撮像面21a上への
投影像の横ずれ量の1/2である。従って、デフォーカ
ス量の誤検出を防止するために、ウエハ面上には、フォ
ーカス計測用スリットの像と同じような形状(方向)の
パターンは無いことが望ましい。
に、フォーカス計測用スリットの像と同じようなパター
ンが形成されているものとして、ウエハ面がDだけ−Z
方向に変位すると、そのパターンによる光束FLの反射
光53Bが発生し、この反射光53Bによって撮像面2
1a上に形成されるパターン像の位置が−R方向にD・
θだけ移動する。即ち、ウエハ面上にあるパターンの撮
像面21a上での像の横ずれ量は、ウエハ面に投影され
たフォーカス計測用スリットの像の撮像面21a上への
投影像の横ずれ量の1/2である。従って、デフォーカ
ス量の誤検出を防止するために、ウエハ面上には、フォ
ーカス計測用スリットの像と同じような形状(方向)の
パターンは無いことが望ましい。
【0068】ここで、フォーカス計測用スリットの撮像
素子21,22の撮像面でのR方向への横ずれ量ΔR
と、ウエハ面のデフォーカス量Dとの関係につき、図6
を参照して説明する。図6は、図2中の撮像素子21,
22にそれぞれ向かう第1光束53、及び第2光束54
の主光線を示し、この図6において、簡単のために光束
53及び54は共通の光軸に沿って進むように表されて
いる。また、図2の瞳分割部材44のテレセントリック
性を崩す作用によって、光束53及び54の主光線はそ
れぞれ光軸に対してほぼ対称に角度θ1及びθ2だけ傾
斜している。また、光束53及び54によるフォーカス
計測用スリットの像(結像光束)の横ずれ量ΔRをそれ
ぞれX1及びX2として、これらの横ずれ量X1及びX
2に対応するデフォーカス量をそれぞれD1及びD2と
すると、図5より近似的に次の関係が成立している。な
お、図2のウエハ面から撮像素子21,22までの倍率
に応じた係数をkとしている。
素子21,22の撮像面でのR方向への横ずれ量ΔR
と、ウエハ面のデフォーカス量Dとの関係につき、図6
を参照して説明する。図6は、図2中の撮像素子21,
22にそれぞれ向かう第1光束53、及び第2光束54
の主光線を示し、この図6において、簡単のために光束
53及び54は共通の光軸に沿って進むように表されて
いる。また、図2の瞳分割部材44のテレセントリック
性を崩す作用によって、光束53及び54の主光線はそ
れぞれ光軸に対してほぼ対称に角度θ1及びθ2だけ傾
斜している。また、光束53及び54によるフォーカス
計測用スリットの像(結像光束)の横ずれ量ΔRをそれ
ぞれX1及びX2として、これらの横ずれ量X1及びX
2に対応するデフォーカス量をそれぞれD1及びD2と
すると、図5より近似的に次の関係が成立している。な
お、図2のウエハ面から撮像素子21,22までの倍率
に応じた係数をkとしている。
【0069】 X1=2k・D1・θ1 (1) X2=2k・D2・θ2 (2) これらをデフォーカス量D1,D2に関して表すと次の
ようになる。 D1=X1/(2k・θ1) (3) D2=X2/(2k・θ2) (4) ここで、θ1+θ2=2θ,D1=D2=Dとすると、
(1)式及び(2)式は次のように変形できる。 D=(X1+X2)/(4k・θ) (5)
ようになる。 D1=X1/(2k・θ1) (3) D2=X2/(2k・θ2) (4) ここで、θ1+θ2=2θ,D1=D2=Dとすると、
(1)式及び(2)式は次のように変形できる。 D=(X1+X2)/(4k・θ) (5)
【0070】この場合、図2のデフォーカス量演算系1
3bには、光束53,54の主光線の傾斜角の平均値で
あるθ、及び倍率に応じた係数kの値が予め記憶されて
いる。なお、傾斜角θ、及び係数kの値を個別に記憶す
る代わりに、予め実際にウエハ面をZ方向にデフォーカ
スさせたときの撮像素子21,22の撮像面でのフォー
カス計測用スリットの像の横ずれ量を実測し、この結果
より求められる(5)式の係数k・θを一体として記憶
しておいてもよい。そして、デフォーカス量演算系13
bは、撮像素子21,22の画像信号SRより得られる
フォーカス計測用スリットの像の横ずれ量X1,X2を
(5)式に代入することによってウエハ面のデフォーカ
ス量Dを算出し、このデフォーカス量Dを主制御系11
に供給する。
3bには、光束53,54の主光線の傾斜角の平均値で
あるθ、及び倍率に応じた係数kの値が予め記憶されて
いる。なお、傾斜角θ、及び係数kの値を個別に記憶す
る代わりに、予め実際にウエハ面をZ方向にデフォーカ
スさせたときの撮像素子21,22の撮像面でのフォー
カス計測用スリットの像の横ずれ量を実測し、この結果
より求められる(5)式の係数k・θを一体として記憶
しておいてもよい。そして、デフォーカス量演算系13
bは、撮像素子21,22の画像信号SRより得られる
フォーカス計測用スリットの像の横ずれ量X1,X2を
(5)式に代入することによってウエハ面のデフォーカ
ス量Dを算出し、このデフォーカス量Dを主制御系11
に供給する。
【0071】なお、上記の落射照明とは異なり透過照明
の場合に本例のような瞳分割法で被検面のデフォーカス
量を計測する方法が特願昭63−91953号明細書に
開示されている。この場合、照明方式は異なってもテレ
セントリック性の崩れ量θの計測方法、分割された光束
の重心位置、及びデフォーカス量の算出方法はほぼ同じ
である。ただし、落射照明方式ではデフォーカス量に対
するフォーカス計測用スリットの像の横ずれ量が2倍に
なるため、検出感度が向上している。
の場合に本例のような瞳分割法で被検面のデフォーカス
量を計測する方法が特願昭63−91953号明細書に
開示されている。この場合、照明方式は異なってもテレ
セントリック性の崩れ量θの計測方法、分割された光束
の重心位置、及びデフォーカス量の算出方法はほぼ同じ
である。ただし、落射照明方式ではデフォーカス量に対
するフォーカス計測用スリットの像の横ずれ量が2倍に
なるため、検出感度が向上している。
【0072】また、図5を参照して説明したように、ウ
エハW上へ投影されるフォーカス計測用スリットの像の
位置に、特にR方向に周期性を有するパターンが存在し
たときに、誤ってそのパターンの撮像素子21,22へ
の投影像を用いてデフォーカス量を計測すると、計測値
が本来のデフォーカス量Dの1/2になってしまう。本
例では、ウエハマーク7のデフォーカス量を計測するた
め、そのフォーカス計測用スリットの像の位置に有るパ
ターンはウエハマーク7そのものである。そこで、本例
では図3(a4)に投影像として示したように、フォー
カス計測用スリットの像50Pの計測方向(周期方向)
は、ウエハマークの像7XP,7YPの計測方向(周期
方向)に対してほぼ45°傾けてあると共に、ウエハマ
ークの中央のマークの像7XPの外形内にフォーカス計
測用スリットの像50Pが収まるように、フォーカス計
測用スリット50を小さくしてある。以下ではこの作用
効果につき説明する。
エハW上へ投影されるフォーカス計測用スリットの像の
位置に、特にR方向に周期性を有するパターンが存在し
たときに、誤ってそのパターンの撮像素子21,22へ
の投影像を用いてデフォーカス量を計測すると、計測値
が本来のデフォーカス量Dの1/2になってしまう。本
例では、ウエハマーク7のデフォーカス量を計測するた
め、そのフォーカス計測用スリットの像の位置に有るパ
ターンはウエハマーク7そのものである。そこで、本例
では図3(a4)に投影像として示したように、フォー
カス計測用スリットの像50Pの計測方向(周期方向)
は、ウエハマークの像7XP,7YPの計測方向(周期
方向)に対してほぼ45°傾けてあると共に、ウエハマ
ークの中央のマークの像7XPの外形内にフォーカス計
測用スリットの像50Pが収まるように、フォーカス計
測用スリット50を小さくしてある。以下ではこの作用
効果につき説明する。
【0073】まず、図7(a),(b)は、例えば撮像
素子21の撮像面において、ライン・アンド・スペース
パターンよりなるウエハマーク像55Aの周期方向がフ
ォーカス計測方向(R方向)に合致し、かつウエハマー
ク像55A上にこれより大きいフォーカス計測用スリッ
トの像56Aが投影されている場合を示し、図7(a)
はウエハ面が合焦しており、ウエハマーク像55Aの中
心にフォーカス計測用スリットの像56Aの中心が合致
している状態を、図7(b)はウエハ面のデフォーカス
によって、フォーカス計測用スリットの像56Aの中心
がR方向に横ずれした状態をそれぞれ示している。な
お、フォーカス計測用スリットの像56Aが照明光とし
て使用されているため、ウエハマーク像55Aの中で実
際に投影されている部分は像56Aの内部にある部分の
みである(以下同様)。また、図7(b)において、ウ
エハマーク像55Aの中心は点線で表され、フォーカス
計測用スリットの像56Aの本来の中心は一点鎖線で表
されており、画像処理によって求められる像56Aの中
心Cが、ウエハマーク像55Aの影響によって一点鎖線
から外れると、デフォーカス量が誤検出されることにな
る。これらは、以下の図8〜図11においても同様であ
る。
素子21の撮像面において、ライン・アンド・スペース
パターンよりなるウエハマーク像55Aの周期方向がフ
ォーカス計測方向(R方向)に合致し、かつウエハマー
ク像55A上にこれより大きいフォーカス計測用スリッ
トの像56Aが投影されている場合を示し、図7(a)
はウエハ面が合焦しており、ウエハマーク像55Aの中
心にフォーカス計測用スリットの像56Aの中心が合致
している状態を、図7(b)はウエハ面のデフォーカス
によって、フォーカス計測用スリットの像56Aの中心
がR方向に横ずれした状態をそれぞれ示している。な
お、フォーカス計測用スリットの像56Aが照明光とし
て使用されているため、ウエハマーク像55Aの中で実
際に投影されている部分は像56Aの内部にある部分の
みである(以下同様)。また、図7(b)において、ウ
エハマーク像55Aの中心は点線で表され、フォーカス
計測用スリットの像56Aの本来の中心は一点鎖線で表
されており、画像処理によって求められる像56Aの中
心Cが、ウエハマーク像55Aの影響によって一点鎖線
から外れると、デフォーカス量が誤検出されることにな
る。これらは、以下の図8〜図11においても同様であ
る。
【0074】本例では、画像処理によってフォーカス計
測用スリットの像56Aの中心Cを検出する方法とし
て、像56Aの画像信号の変化をR方向に沿って両側か
ら調べ、それぞれ画像信号が最初に立ち上がる位置をエ
ッジE1,E2として検出し、両側のエッジE1,E2
の中間点を中心Cとみなすアップダウンスロープ検出法
を適用する。この場合、ウエハマークの種類によって以
下のような画像信号が得られるため、それに応じて検出
される中心Cの位置が変化することがある。
測用スリットの像56Aの中心Cを検出する方法とし
て、像56Aの画像信号の変化をR方向に沿って両側か
ら調べ、それぞれ画像信号が最初に立ち上がる位置をエ
ッジE1,E2として検出し、両側のエッジE1,E2
の中間点を中心Cとみなすアップダウンスロープ検出法
を適用する。この場合、ウエハマークの種類によって以
下のような画像信号が得られるため、それに応じて検出
される中心Cの位置が変化することがある。
【0075】(イ)撮像信号57A,58Aで示すよう
に、ウエハ面が鏡面である(ウエハマークが存在しな
い)場合である。当然ながら検出される中心Cの位置は
常にフォーカス計測用スリットの像56Aの本来の中心
に合致している。 (ロ)ウエハマーク全体が反射性のマークである場合で
ある。このとき、図7の例ではウエハマーク像55Aの
全体が明るい像となるため、撮像信号57B,58Bが
得られ、検出される中心Cは本来の中心に合致してい
る。なお、画像信号57B’及び58B’はそれぞれ、
図2のウエハWを暗視野照明した場合の画像信号を示し
ている。暗視野照明した場合には、ウエハマーク像55
Aのみが検出されるため、画像信号58B’を用いて検
出される中心Cは本来の中心からは横ずれしている。
に、ウエハ面が鏡面である(ウエハマークが存在しな
い)場合である。当然ながら検出される中心Cの位置は
常にフォーカス計測用スリットの像56Aの本来の中心
に合致している。 (ロ)ウエハマーク全体が反射性のマークである場合で
ある。このとき、図7の例ではウエハマーク像55Aの
全体が明るい像となるため、撮像信号57B,58Bが
得られ、検出される中心Cは本来の中心に合致してい
る。なお、画像信号57B’及び58B’はそれぞれ、
図2のウエハWを暗視野照明した場合の画像信号を示し
ている。暗視野照明した場合には、ウエハマーク像55
Aのみが検出されるため、画像信号58B’を用いて検
出される中心Cは本来の中心からは横ずれしている。
【0076】(ハ)ウエハマークの凸部のみが高反射率
である場合である。このとき、図7の例では、ウエハマ
ーク像55Aの部分のみが明るい像となるため、画像信
号57C,58Cが得られ、撮像信号58Cを用いたと
きに得られる中心Cは計測誤差を持っている。また、画
像信号57C’,58C’はそれぞれ暗視野照明した場
合に得られる画像信号であり、画像信号58C’では中
心Cが誤検出される。
である場合である。このとき、図7の例では、ウエハマ
ーク像55Aの部分のみが明るい像となるため、画像信
号57C,58Cが得られ、撮像信号58Cを用いたと
きに得られる中心Cは計測誤差を持っている。また、画
像信号57C’,58C’はそれぞれ暗視野照明した場
合に得られる画像信号であり、画像信号58C’では中
心Cが誤検出される。
【0077】(ニ)ウエハマークの凸部のみが低い反射
率である場合である。このとき、図7の例では、ウエハ
マーク像55Aの部分のみが暗い像となるため、フォー
カス計測用スリットの像56Aのエッジを含む画像信号
57D,58Dが得られて、正確に中心Cが検出され
る。ただし、この場合にも暗視野照明で得られる画像信
号57D’,58D’を用いると、図7(b)の状態で
計測誤差が発生する。
率である場合である。このとき、図7の例では、ウエハ
マーク像55Aの部分のみが暗い像となるため、フォー
カス計測用スリットの像56Aのエッジを含む画像信号
57D,58Dが得られて、正確に中心Cが検出され
る。ただし、この場合にも暗視野照明で得られる画像信
号57D’,58D’を用いると、図7(b)の状態で
計測誤差が発生する。
【0078】上述のように、フォーカス計測用スリット
の像56Aの計測方向(R方向)にウエハマーク像55
Aの周期方向が合致しており、かつ(ハ)のようにウエ
ハマークの凸部のみが高反射率である場合には、計測誤
差の発生することが分かる。次に、図8(a),(b)
は、ウエハマーク像55Aの周期方向がフォーカス計測
方向(R方向)に合致し、かつウエハマーク像55A上
にこれより小さいフォーカス計測用スリットの像56B
が投影されている場合を示し、図8(b)はデフォーカ
スした状態を示している。この例においても、図7の例
と同様に、上記の(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)の場
合に対応してそれぞれ画像信号59A,60A、59
B,60B、59C,60C、及び59D,60Dが得
られる。また、画像信号59B’,60B’、59
C’,60C’、及び59D’,60D’はそれぞれ暗
視野照明時に得られる信号である。
の像56Aの計測方向(R方向)にウエハマーク像55
Aの周期方向が合致しており、かつ(ハ)のようにウエ
ハマークの凸部のみが高反射率である場合には、計測誤
差の発生することが分かる。次に、図8(a),(b)
は、ウエハマーク像55Aの周期方向がフォーカス計測
方向(R方向)に合致し、かつウエハマーク像55A上
にこれより小さいフォーカス計測用スリットの像56B
が投影されている場合を示し、図8(b)はデフォーカ
スした状態を示している。この例においても、図7の例
と同様に、上記の(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)の場
合に対応してそれぞれ画像信号59A,60A、59
B,60B、59C,60C、及び59D,60Dが得
られる。また、画像信号59B’,60B’、59
C’,60C’、及び59D’,60D’はそれぞれ暗
視野照明時に得られる信号である。
【0079】この図8の例でも、各画像信号について、
両側からのアップダウンスロープ検出法でフォーカス計
測用スリットの像の中心Cを検出するものとすると、
(ハ)及び(ニ)の条件下で計測誤差が発生しているこ
とが分かる。これは、ウエハマークの位置や反射率の条
件に最も影響を受け易いことを意味している。次に、図
9(a),(b)は、ウエハマーク像55Bの周期方向
がフォーカス位置の計測方向(R方向)に直交し、かつ
ウエハマーク像55B上にR方向にこれより大きいフォ
ーカス計測用スリットの像56Cが投影されている場合
を示している。この例においても、図7の例と同様に、
上記の(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)の場合にそれぞ
れ画像信号61A,62A、61B,62B、61C,
62C、及び61D,62Dが得られる。また、画像信
号61B’,62B’、61C’,62C’、及び61
D’,62D’はそれぞれ暗視野照明時に得られる信号
である。
両側からのアップダウンスロープ検出法でフォーカス計
測用スリットの像の中心Cを検出するものとすると、
(ハ)及び(ニ)の条件下で計測誤差が発生しているこ
とが分かる。これは、ウエハマークの位置や反射率の条
件に最も影響を受け易いことを意味している。次に、図
9(a),(b)は、ウエハマーク像55Bの周期方向
がフォーカス位置の計測方向(R方向)に直交し、かつ
ウエハマーク像55B上にR方向にこれより大きいフォ
ーカス計測用スリットの像56Cが投影されている場合
を示している。この例においても、図7の例と同様に、
上記の(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)の場合にそれぞ
れ画像信号61A,62A、61B,62B、61C,
62C、及び61D,62Dが得られる。また、画像信
号61B’,62B’、61C’,62C’、及び61
D’,62D’はそれぞれ暗視野照明時に得られる信号
である。
【0080】この例でも、各画像信号について、両側か
らのアップダウンスロープ検出法でフォーカス計測用ス
リットの像の中心Cを検出するものとすると、(ハ)の
条件下で計測誤差が発生していることが分かる。しかし
ながら、画像信号の形状自体は大きく変化していない。
次に、図10(a),(b)は、ウエハマーク像55B
の周期方向がフォーカス位置の計測方向(R方向)に直
交し、かつウエハマーク像55B上にこれより小さいフ
ォーカス計測用スリットの像56Dが投影されている場
合を示している。この例においても、図7の例と同様
に、上記の(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)の場合にそ
れぞれ画像信号63A,64A、63B,64B、63
C,64C、及び63D,64Dが得られる。また、画
像信号63B’,64B’、63C’,64C’、及び
63D’,64D’はそれぞれ暗視野照明時に得られる
信号である。
らのアップダウンスロープ検出法でフォーカス計測用ス
リットの像の中心Cを検出するものとすると、(ハ)の
条件下で計測誤差が発生していることが分かる。しかし
ながら、画像信号の形状自体は大きく変化していない。
次に、図10(a),(b)は、ウエハマーク像55B
の周期方向がフォーカス位置の計測方向(R方向)に直
交し、かつウエハマーク像55B上にこれより小さいフ
ォーカス計測用スリットの像56Dが投影されている場
合を示している。この例においても、図7の例と同様
に、上記の(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)の場合にそ
れぞれ画像信号63A,64A、63B,64B、63
C,64C、及び63D,64Dが得られる。また、画
像信号63B’,64B’、63C’,64C’、及び
63D’,64D’はそれぞれ暗視野照明時に得られる
信号である。
【0081】この例でも、各画像信号について、両側か
らのアップダウンスロープ検出法でフォーカス計測用ス
リットの像の中心Cを検出するものとすると、ウエハマ
ークの有無に関係なく、何れの場合でも計測誤差は発生
していない。また、画像信号の波形も安定していること
が確認できる。以上の結果より、ウエハマーク上にこの
マークより小さいフォーカス計測用スリットの像を照射
し、かつウエハマークの計測方向(周期方向)とフォー
カス計測方向(R方向)とを直交させれば、デフォーカ
ス量の計測誤差が発生しないことが確認できた。しか
し、実際に使用されるウエハマークは、図1(b)のウ
エハマーク7のように、X軸のマーク7XとY軸のマー
クとがあるため、本例ではフォーカス計測用スリットの
像をマーク7X,7Yについて共用するために、そのフ
ォーカス計測用スリットの像の計測方向をマーク7X,
7Yの周期方向に45°で交差させ、かつフォーカス計
測用スリットの像をマーク7Xよりも小さくしている。
なお、前述のように、スリット像とマーク像が交差する
条件を満たしていれば10°〜30°程度の傾きでもよ
い。
らのアップダウンスロープ検出法でフォーカス計測用ス
リットの像の中心Cを検出するものとすると、ウエハマ
ークの有無に関係なく、何れの場合でも計測誤差は発生
していない。また、画像信号の波形も安定していること
が確認できる。以上の結果より、ウエハマーク上にこの
マークより小さいフォーカス計測用スリットの像を照射
し、かつウエハマークの計測方向(周期方向)とフォー
カス計測方向(R方向)とを直交させれば、デフォーカ
ス量の計測誤差が発生しないことが確認できた。しか
し、実際に使用されるウエハマークは、図1(b)のウ
エハマーク7のように、X軸のマーク7XとY軸のマー
クとがあるため、本例ではフォーカス計測用スリットの
像をマーク7X,7Yについて共用するために、そのフ
ォーカス計測用スリットの像の計測方向をマーク7X,
7Yの周期方向に45°で交差させ、かつフォーカス計
測用スリットの像をマーク7Xよりも小さくしている。
なお、前述のように、スリット像とマーク像が交差する
条件を満たしていれば10°〜30°程度の傾きでもよ
い。
【0082】図11(a),(b)は、本例のようにウ
エハマーク像55A(これがX軸のマークの像7XPに
相当する)の周期方向(X方向)に対してフォーカス位
置の計測方向(R方向)が45°で交差し、かつウエハ
マーク像55A上にこれより小さいフォーカス計測用ス
リットの像50Pが投影されている場合を示し、像50
Pは、3個の小さい開口パターンの像56E〜56Gよ
りなるマルチパターンである。
エハマーク像55A(これがX軸のマークの像7XPに
相当する)の周期方向(X方向)に対してフォーカス位
置の計測方向(R方向)が45°で交差し、かつウエハ
マーク像55A上にこれより小さいフォーカス計測用ス
リットの像50Pが投影されている場合を示し、像50
Pは、3個の小さい開口パターンの像56E〜56Gよ
りなるマルチパターンである。
【0083】この例においても、図7の例と同様に、上
記の(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)の場合にそれぞれ
画像信号65A,66A、65B,65B、65C,6
6C、及び65D,66Dが得られる。また、画像信号
65B’,66B’、65C’,66C’、及び65
D’,66D’はそれぞれ暗視野照明時に得られる信号
である。
記の(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)の場合にそれぞれ
画像信号65A,66A、65B,65B、65C,6
6C、及び65D,66Dが得られる。また、画像信号
65B’,66B’、65C’,66C’、及び65
D’,66D’はそれぞれ暗視野照明時に得られる信号
である。
【0084】この例でも、各画像信号について、両側か
らのアップダウンスロープ検出法でフォーカス計測用ス
リットの像50Pの中心Cを検出するものとすると、ウ
エハマークの有無に関係なく、更に図11(b)のよう
なデフォーカス状態でも、何れの場合でも計測誤差は発
生していない。また、画像信号の波形も安定しているこ
とが確認できる。また、図11の例では、暗視野照明を
行ってもそれぞれ計測誤差が発生することなく、正確に
デフォーカス量を検出できることが分かる。なお、像5
0Pの代わりに、単一スリットの投影像を使用しても正
確にデフォーカス量を検出できるが、検出精度は全体の
光量とフォーカス計測用スリットのエッジ数とに依存す
るため、マルチパターンを使用することによって計測精
度が向上する。
らのアップダウンスロープ検出法でフォーカス計測用ス
リットの像50Pの中心Cを検出するものとすると、ウ
エハマークの有無に関係なく、更に図11(b)のよう
なデフォーカス状態でも、何れの場合でも計測誤差は発
生していない。また、画像信号の波形も安定しているこ
とが確認できる。また、図11の例では、暗視野照明を
行ってもそれぞれ計測誤差が発生することなく、正確に
デフォーカス量を検出できることが分かる。なお、像5
0Pの代わりに、単一スリットの投影像を使用しても正
確にデフォーカス量を検出できるが、検出精度は全体の
光量とフォーカス計測用スリットのエッジ数とに依存す
るため、マルチパターンを使用することによって計測精
度が向上する。
【0085】ここで、ウエハマーク像55Aのウエハ面
に換算した大きさの一例を54μm(Y方向)×60μ
m(X方向)として、フォーカス計測用スリットの像5
0Pのウエハ面での投影位置精度、その像の位置の計測
精度、及びデフォーカス量が最大のときの像50PのR
方向への横ずれ量等を全体として±5μm以下に抑える
ことができるものとすると、像50Pのウエハ面に換算
したR方向の幅HA、及びこれに直交する方向の幅HB
の上限は、それぞれ次のようになる。 HA=HB=(54−10)/21/2 ≒31(μm) (6)
に換算した大きさの一例を54μm(Y方向)×60μ
m(X方向)として、フォーカス計測用スリットの像5
0Pのウエハ面での投影位置精度、その像の位置の計測
精度、及びデフォーカス量が最大のときの像50PのR
方向への横ずれ量等を全体として±5μm以下に抑える
ことができるものとすると、像50Pのウエハ面に換算
したR方向の幅HA、及びこれに直交する方向の幅HB
の上限は、それぞれ次のようになる。 HA=HB=(54−10)/21/2 ≒31(μm) (6)
【0086】また、本例ではフォーカス計測用の光束F
Lの波長域は、アライメント用の光束ALと同じ500
〜800nmであるため、平均波長λを650nmとす
る。また、図2におけるフォーカス計測用スリット板3
6の照明光のコヒーレンスファクタ(σ値)をほぼ1と
して、かつレンズ35Aから第1対物レンズ14までの
結像系の開口数NAAFを0.15程度であるとすると、
フォーカス計測用スリットの像50Pのウエハ面での最
小線幅dはほぼ次のようになる。 d=λ/NAAF=650/0.15(nm)≒4(μm) (7)
Lの波長域は、アライメント用の光束ALと同じ500
〜800nmであるため、平均波長λを650nmとす
る。また、図2におけるフォーカス計測用スリット板3
6の照明光のコヒーレンスファクタ(σ値)をほぼ1と
して、かつレンズ35Aから第1対物レンズ14までの
結像系の開口数NAAFを0.15程度であるとすると、
フォーカス計測用スリットの像50Pのウエハ面での最
小線幅dはほぼ次のようになる。 d=λ/NAAF=650/0.15(nm)≒4(μm) (7)
【0087】従って、図11(a)の幅HAの中に最小
線幅の開口パターンの像を少なくとも3本(幅で約20
μm)は余裕を持って配置することができる。また、図
11(a)に示すように、フォーカス計測用スリットの
像50Pはマルチパターンであるため、そのR方向の中
心Cを決定するためには、通常はその像50Pの画像信
号を用いて、各開口パターンの像56E〜56Gの中心
位置を求め、これらの中心位置の全体の中心を求めれば
よい。
線幅の開口パターンの像を少なくとも3本(幅で約20
μm)は余裕を持って配置することができる。また、図
11(a)に示すように、フォーカス計測用スリットの
像50Pはマルチパターンであるため、そのR方向の中
心Cを決定するためには、通常はその像50Pの画像信
号を用いて、各開口パターンの像56E〜56Gの中心
位置を求め、これらの中心位置の全体の中心を求めれば
よい。
【0088】ただし、例えばウエハ上の反射率分布や段
差等によって、そのマルチパターンの像の内の特定のパ
ターンの像のコントラストが所定の許容値より悪いよう
な場合には、その部分を除外してそのフォーカス計測用
スリットの像50Pの中心を決定するようにしてもよ
い。また、その画像信号そのものを用いる代わりに、そ
の画像信号の微分信号(デジタル信号の場合には差分信
号)を用いてもよい。このように微分信号を用いる場合
にも、微分信号のコントラストが悪い部分を除外してフ
ォーカス計測用スリットの像50Pの中心を決定するよ
うにしてもよい。そのように部分的に画像信号、又は微
分信号のコントラストが低下する場合につき、図12を
参照して説明する。
差等によって、そのマルチパターンの像の内の特定のパ
ターンの像のコントラストが所定の許容値より悪いよう
な場合には、その部分を除外してそのフォーカス計測用
スリットの像50Pの中心を決定するようにしてもよ
い。また、その画像信号そのものを用いる代わりに、そ
の画像信号の微分信号(デジタル信号の場合には差分信
号)を用いてもよい。このように微分信号を用いる場合
にも、微分信号のコントラストが悪い部分を除外してフ
ォーカス計測用スリットの像50Pの中心を決定するよ
うにしてもよい。そのように部分的に画像信号、又は微
分信号のコントラストが低下する場合につき、図12を
参照して説明する。
【0089】図12(a)は、サーチアライメント時の
ウエハ上のウエハマークとフォーカス計測用スリットの
像(これも50Pとする)との関係の一例を示し、この
図12(a)において、サーチアライメント時には例え
ばウエハの外形基準で大まかに位置合わせが行われてい
るのみであるため、計測対象のウエハマーク(マーク7
X,7Y)を図2のオフ・アクシス系5の視野内に移動
しても、フォーカス計測用スリットの像50Pは、初め
は必ずしもX軸のマーク7X上にはなく、ショット領域
SAとストリートライン領域SLとの境界部を横切る領
域に有ることがある。
ウエハ上のウエハマークとフォーカス計測用スリットの
像(これも50Pとする)との関係の一例を示し、この
図12(a)において、サーチアライメント時には例え
ばウエハの外形基準で大まかに位置合わせが行われてい
るのみであるため、計測対象のウエハマーク(マーク7
X,7Y)を図2のオフ・アクシス系5の視野内に移動
しても、フォーカス計測用スリットの像50Pは、初め
は必ずしもX軸のマーク7X上にはなく、ショット領域
SAとストリートライン領域SLとの境界部を横切る領
域に有ることがある。
【0090】この際に、ショット領域SA(回路パター
ン領域)でのウエハの反射率が低いものとすると、ウエ
ハが合焦状態に近いときには、そのフォーカス計測用ス
リットの像50Pに対応するR方向への画像信号SR
は、図12(b)に示すようになる。また、図12
(c)がその画像信号SRの微分信号dSR/dRであ
る。図12(b),(c)のように、画像信号SR、微
分信号dSR/dRの何れにおいても、3本のパターン
に対応する部分のコントラストが許容値以上であるとき
には、3本のパターンの各中心位置を求め、これらの平
均化を行うことで、高い計測精度が得られる。
ン領域)でのウエハの反射率が低いものとすると、ウエ
ハが合焦状態に近いときには、そのフォーカス計測用ス
リットの像50Pに対応するR方向への画像信号SR
は、図12(b)に示すようになる。また、図12
(c)がその画像信号SRの微分信号dSR/dRであ
る。図12(b),(c)のように、画像信号SR、微
分信号dSR/dRの何れにおいても、3本のパターン
に対応する部分のコントラストが許容値以上であるとき
には、3本のパターンの各中心位置を求め、これらの平
均化を行うことで、高い計測精度が得られる。
【0091】ところが、ウエハのデフォーカス量が大き
くなって、画像信号SRの各パターンに対応する部分の
コントラストが図12(d)に示すように悪化すると、
それに対応する微分信号dSR/dRのコントラスト
も、図12(e)に示すように悪化する。図12(e)
より特に中央、及び左側のパターンに対応する部分のコ
ントラストが悪化していることが分かるため、右側のパ
ターンに対応する微分信号dSR/dRのみの中心位置
を求めることになる。この場合、予め左右のパターンの
位置から中心のパターンの位置までのオフセットを求め
ておき、その右側のパターンの中心位置にそのオフセッ
トを加算することによって、フォーカス計測用スリット
の像50Pの中心位置を正確に求めることができ、ひい
てはデフォーカス量を高精度に計測できる。
くなって、画像信号SRの各パターンに対応する部分の
コントラストが図12(d)に示すように悪化すると、
それに対応する微分信号dSR/dRのコントラスト
も、図12(e)に示すように悪化する。図12(e)
より特に中央、及び左側のパターンに対応する部分のコ
ントラストが悪化していることが分かるため、右側のパ
ターンに対応する微分信号dSR/dRのみの中心位置
を求めることになる。この場合、予め左右のパターンの
位置から中心のパターンの位置までのオフセットを求め
ておき、その右側のパターンの中心位置にそのオフセッ
トを加算することによって、フォーカス計測用スリット
の像50Pの中心位置を正確に求めることができ、ひい
てはデフォーカス量を高精度に計測できる。
【0092】なお、そのサーチアライメント後にウエハ
マーク7の位置を検出する際には、図13(a)に示す
ように、ウエハマーク7の中心は、ほぼ図2のアライメ
ント用の撮像素子20のサンプリング領域XL,YLの
中心付近に位置決めされて、中央のX軸のマーク7X上
にフォーカス計測用スリットの像50Pが投影され、こ
の投影像の画像信号SR(又は微分信号)よりマーク7
Xのデフォーカス量、即ちウエハマーク7のデフォーカ
ス量が高精度に計測される。そこで、そのデフォーカス
量を相殺するように、図1(a)のZ駆動部2A〜2C
を駆動することで、ウエハマーク7がオフ・アクシス系
5に対して合焦される。
マーク7の位置を検出する際には、図13(a)に示す
ように、ウエハマーク7の中心は、ほぼ図2のアライメ
ント用の撮像素子20のサンプリング領域XL,YLの
中心付近に位置決めされて、中央のX軸のマーク7X上
にフォーカス計測用スリットの像50Pが投影され、こ
の投影像の画像信号SR(又は微分信号)よりマーク7
Xのデフォーカス量、即ちウエハマーク7のデフォーカ
ス量が高精度に計測される。そこで、そのデフォーカス
量を相殺するように、図1(a)のZ駆動部2A〜2C
を駆動することで、ウエハマーク7がオフ・アクシス系
5に対して合焦される。
【0093】この場合、図13(b)の断面図に示すよ
うに、ショット領域SAとストリートライン領域SLと
の間に段差があっても、直接ウエハマーク7を合焦させ
ることができるため、サンプリング領域XL内では図1
3(c)に示すように、高いコントラストの画像信号S
Xが得られ、これに基づいてマーク7XのX座標が高精
度に計測される。Y軸のマーク7Yについても同様であ
る。
うに、ショット領域SAとストリートライン領域SLと
の間に段差があっても、直接ウエハマーク7を合焦させ
ることができるため、サンプリング領域XL内では図1
3(c)に示すように、高いコントラストの画像信号S
Xが得られ、これに基づいてマーク7XのX座標が高精
度に計測される。Y軸のマーク7Yについても同様であ
る。
【0094】このようにデフォーカス量を計測するに際
して本例では、図2のフォーカス計測用の光束FLと、
アライメント用の光束ALとが偏光ビームスプリッタ1
8によってほぼ完全に分離されている。従って、ウエハ
W上では図13(a)に示すように、ウエハマーク7と
フォーカス計測用スリットの像50Pとが同時に照明さ
れているにも拘らず、図2の撮像素子20にはフォーカ
ス計測用スリットの像からの光束は入射することがな
く、撮像素子21,22にはアライメント用の光束によ
るウエハマーク7からの光束が入射することがない。従
って、同じ広帯域のフォーカス計測用の光束、及びアラ
イメント用の光束を使用する条件下でも、第1対物レン
ズ14及び第2対物レンズ16等の光学系を共通に使用
し、かつ指標板27を共通に使用して、デフォーカス量
の計測、及び位置計測をほぼ同時に並列に処理すること
ができる。
して本例では、図2のフォーカス計測用の光束FLと、
アライメント用の光束ALとが偏光ビームスプリッタ1
8によってほぼ完全に分離されている。従って、ウエハ
W上では図13(a)に示すように、ウエハマーク7と
フォーカス計測用スリットの像50Pとが同時に照明さ
れているにも拘らず、図2の撮像素子20にはフォーカ
ス計測用スリットの像からの光束は入射することがな
く、撮像素子21,22にはアライメント用の光束によ
るウエハマーク7からの光束が入射することがない。従
って、同じ広帯域のフォーカス計測用の光束、及びアラ
イメント用の光束を使用する条件下でも、第1対物レン
ズ14及び第2対物レンズ16等の光学系を共通に使用
し、かつ指標板27を共通に使用して、デフォーカス量
の計測、及び位置計測をほぼ同時に並列に処理すること
ができる。
【0095】次に、上記の実施の形態の投影露光装置を
用いて、ウエハ交換を行いながら露光を行う際の一連の
動作の一例につき図14のフローチャートを参照して説
明する。まず、図14のステップ101で図1(a)の
ウエハステージ1をローディング位置に移動して、ウエ
ハ交換を行った後、ステップ102において、ウエハス
テージ1を駆動してウエハの位置を投影光学系PL用の
AFセンサ(不図示)からのフォーカス計測用の照明光
(露光用フォーカスビーム)が照射される位置まで移動
して、その位置でのデフォーカス量(ここでは投影光学
系PLの像面に対するデフォーカス量)がほぼ0になる
ようにZ駆動部2A〜2Cを駆動する。これによって、
ラフなフォーカス追い込みが行われたことになる。これ
は、本例のオフ・アクシス系5には、大まかにフォーカ
ス位置を計測するセンサが備えられていないために行わ
れる工程であり、オフ・アクシス系5に例えば大まかに
フォーカス位置を計測するAFセンサを設けた場合に
は、ステップ102は省略することができる。
用いて、ウエハ交換を行いながら露光を行う際の一連の
動作の一例につき図14のフローチャートを参照して説
明する。まず、図14のステップ101で図1(a)の
ウエハステージ1をローディング位置に移動して、ウエ
ハ交換を行った後、ステップ102において、ウエハス
テージ1を駆動してウエハの位置を投影光学系PL用の
AFセンサ(不図示)からのフォーカス計測用の照明光
(露光用フォーカスビーム)が照射される位置まで移動
して、その位置でのデフォーカス量(ここでは投影光学
系PLの像面に対するデフォーカス量)がほぼ0になる
ようにZ駆動部2A〜2Cを駆動する。これによって、
ラフなフォーカス追い込みが行われたことになる。これ
は、本例のオフ・アクシス系5には、大まかにフォーカ
ス位置を計測するセンサが備えられていないために行わ
れる工程であり、オフ・アクシス系5に例えば大まかに
フォーカス位置を計測するAFセンサを設けた場合に
は、ステップ102は省略することができる。
【0096】次に、ステップ103において、ウエハ上
の例えば2個のウエハマーク7(図1(b)参照)をサ
ーチアライメントの対象に選択する。これらのウエハマ
ーク7の位置は、ウエハの外形基準によって大まかに計
測されている。そこで、ウエハステージ1を駆動して、
1番目のウエハマーク7をオフ・アクシス系5の視野の
中央に移動する。ただし、この段階ではウエハのオフセ
ットやローテーション等によってウエハマーク7の中心
は視野の中心から比較的大きくずれていることがある。
この状態で、図2のフォーカス計測用の光束FL、及び
アライメント用の光束ALを照射して、デフォーカス量
演算系13bにてウエハの表面のフォーカス位置、即ち
オフ・アクシス系5に対するデフォーカス量を計測し、
このデフォーカス量を相殺するようにZ駆動部2A〜2
Cを駆動してウエハの合焦を行う。それに続くステップ
104において、位置演算系13aにてオフ・アクシス
系5の撮像素子20の画像信号を処理して、そのウエハ
マークの検出基準からの位置ずれ量を求めて主制御系1
1に供給する。これがサーチアライメントである。
の例えば2個のウエハマーク7(図1(b)参照)をサ
ーチアライメントの対象に選択する。これらのウエハマ
ーク7の位置は、ウエハの外形基準によって大まかに計
測されている。そこで、ウエハステージ1を駆動して、
1番目のウエハマーク7をオフ・アクシス系5の視野の
中央に移動する。ただし、この段階ではウエハのオフセ
ットやローテーション等によってウエハマーク7の中心
は視野の中心から比較的大きくずれていることがある。
この状態で、図2のフォーカス計測用の光束FL、及び
アライメント用の光束ALを照射して、デフォーカス量
演算系13bにてウエハの表面のフォーカス位置、即ち
オフ・アクシス系5に対するデフォーカス量を計測し、
このデフォーカス量を相殺するようにZ駆動部2A〜2
Cを駆動してウエハの合焦を行う。それに続くステップ
104において、位置演算系13aにてオフ・アクシス
系5の撮像素子20の画像信号を処理して、そのウエハ
マークの検出基準からの位置ずれ量を求めて主制御系1
1に供給する。これがサーチアライメントである。
【0097】この位置ずれ量が所定の許容値より大きい
場合には、主制御系11は、その位置ずれ量をオフセッ
トとして記憶すると共に、そのオフセットを相殺するよ
うにウエハステージ1をX方向、Y方向に駆動する。そ
の後、位置演算系13aは再びそのウエハマーク7の位
置ずれ量を求めて、主制御系11に供給する。これによ
って、サーチ用のウエハマークの中心はオフ・アクシス
系5の視野のほぼ中心に移動された状態で位置計測が行
われるため、視野の周辺部で結像系の収差が大きいよう
な場合でも、高精度にサーチアライメントを行うことが
できる。主制御系11は、その位置ずれ量にウエハステ
ージ駆動系6内のレーザ干渉計で計測される試料台3の
座標を加算することによって、そのレーザ干渉計の計測
値によって規定されるステージ座標系(X,Y)でのそ
のウエハマークの配列座標を求める。同様に、2番目の
サーチ用のウエハマークについてもステップ103,1
04を実行して、ステージ座標系(X,Y)での配列座
標を求める。この際に、サーチアライメントではそれ程
の計測精度は必要ではないため、2番目のウエハマーク
のフォーカス計測動作を省略してもよいし、後述するフ
ァインアライメントからフォーカス計測動作を行っても
よい。
場合には、主制御系11は、その位置ずれ量をオフセッ
トとして記憶すると共に、そのオフセットを相殺するよ
うにウエハステージ1をX方向、Y方向に駆動する。そ
の後、位置演算系13aは再びそのウエハマーク7の位
置ずれ量を求めて、主制御系11に供給する。これによ
って、サーチ用のウエハマークの中心はオフ・アクシス
系5の視野のほぼ中心に移動された状態で位置計測が行
われるため、視野の周辺部で結像系の収差が大きいよう
な場合でも、高精度にサーチアライメントを行うことが
できる。主制御系11は、その位置ずれ量にウエハステ
ージ駆動系6内のレーザ干渉計で計測される試料台3の
座標を加算することによって、そのレーザ干渉計の計測
値によって規定されるステージ座標系(X,Y)でのそ
のウエハマークの配列座標を求める。同様に、2番目の
サーチ用のウエハマークについてもステップ103,1
04を実行して、ステージ座標系(X,Y)での配列座
標を求める。この際に、サーチアライメントではそれ程
の計測精度は必要ではないため、2番目のウエハマーク
のフォーカス計測動作を省略してもよいし、後述するフ
ァインアライメントからフォーカス計測動作を行っても
よい。
【0098】その後、2つのサーチ用のウエハマークの
配列座標の計測結果を処理して、ウエハのオフセット、
及び回転誤差を求め、これらに基づいてウエハ上の各ウ
エハマーク(ひいては各ショット領域)の大まかな配列
座標を算出する。次に、例えばエンハスト・グローバル
・アライメント(EGA)方式でファイン・アライメン
トを行うために、ウエハ上から所定個数(例えば3個以
上)のウエハマーク7を選択する。
配列座標の計測結果を処理して、ウエハのオフセット、
及び回転誤差を求め、これらに基づいてウエハ上の各ウ
エハマーク(ひいては各ショット領域)の大まかな配列
座標を算出する。次に、例えばエンハスト・グローバル
・アライメント(EGA)方式でファイン・アライメン
トを行うために、ウエハ上から所定個数(例えば3個以
上)のウエハマーク7を選択する。
【0099】そして、ステップ105において、算出さ
れた配列座標に基づいてウエハステージ1を駆動して、
1番目のウエハマーク7をオフ・アクシス系5の視野内
に移動して、フォーカス計測とマーク位置計測とを同時
に並列に実行する。このようにフォーカス計測とマーク
位置計測とを同時に実行できるのは、サーチアライメン
トによって一度合焦が行われており、各ウエハマークの
デフォーカス量は既に許容範囲内に収まっている場合が
多いからであり、これによってスループットが向上す
る。また、サーチアライメントによって、各ウエハマー
クの中心はほぼオフ・アクシス系5の視野の中心付近に
移動するため、位置計測も高精度に実行される。
れた配列座標に基づいてウエハステージ1を駆動して、
1番目のウエハマーク7をオフ・アクシス系5の視野内
に移動して、フォーカス計測とマーク位置計測とを同時
に並列に実行する。このようにフォーカス計測とマーク
位置計測とを同時に実行できるのは、サーチアライメン
トによって一度合焦が行われており、各ウエハマークの
デフォーカス量は既に許容範囲内に収まっている場合が
多いからであり、これによってスループットが向上す
る。また、サーチアライメントによって、各ウエハマー
クの中心はほぼオフ・アクシス系5の視野の中心付近に
移動するため、位置計測も高精度に実行される。
【0100】次に、ステップ106においてデフォーカ
ス量演算系13bは、フォーカス位置を計測した際のフ
ォーカスゲインが許容範囲内であったかどうか、即ち例
えば図4(b3)に示すフォーカス計測用スリットの像
に対応する画像信号SRのレベルが所定の許容範囲内で
あったかどうかを確認し、許容範囲外であるときにはス
テップ107で、例えば図2の撮像素子21,22とデ
フォーカス量演算系13bとの間の不図示の増幅器のゲ
インを再設定してステップ105に戻る。一方、フォー
カスゲインが適正である場合には、ステップ106から
ステップ108に移行して、主制御系11はステップ1
05で計測されたデフォーカス量が許容範囲内がどうか
を確認し、許容範囲外であればステップ111に移行し
てZ駆動部2A〜2Cを駆動してデフォーカス量が許容
範囲内になるように、フォーカス位置の追い込みを行っ
てから、ステップ105に戻る。そして、デフォーカス
量が許容範囲内であるときには、ステップ108からス
テップ110に移行して、計測すべきウエハマークが残
っているかどうかを調べ、計測すべきウエハマークが残
っているときにはステップ111に移行して、そのウエ
ハマークをオフ・アクシス系5の視野内に移動してステ
ップ105に戻る。
ス量演算系13bは、フォーカス位置を計測した際のフ
ォーカスゲインが許容範囲内であったかどうか、即ち例
えば図4(b3)に示すフォーカス計測用スリットの像
に対応する画像信号SRのレベルが所定の許容範囲内で
あったかどうかを確認し、許容範囲外であるときにはス
テップ107で、例えば図2の撮像素子21,22とデ
フォーカス量演算系13bとの間の不図示の増幅器のゲ
インを再設定してステップ105に戻る。一方、フォー
カスゲインが適正である場合には、ステップ106から
ステップ108に移行して、主制御系11はステップ1
05で計測されたデフォーカス量が許容範囲内がどうか
を確認し、許容範囲外であればステップ111に移行し
てZ駆動部2A〜2Cを駆動してデフォーカス量が許容
範囲内になるように、フォーカス位置の追い込みを行っ
てから、ステップ105に戻る。そして、デフォーカス
量が許容範囲内であるときには、ステップ108からス
テップ110に移行して、計測すべきウエハマークが残
っているかどうかを調べ、計測すべきウエハマークが残
っているときにはステップ111に移行して、そのウエ
ハマークをオフ・アクシス系5の視野内に移動してステ
ップ105に戻る。
【0101】その後、所定個数のウエハマークの計測が
終了したときには、ステップ112に移行して主制御系
11は、計測されたウエハマークの配列座標よりEGA
パラメータ(X方向及びY方向のスケーリング、ローテ
ーション、直交度、X方向及びY方向のオフセット等)
を算出し、この結果を用いてウエハ上の全部のショット
領域の配列座標を算出する。その後、ステップ113に
おいて、算出された配列座標をオフ・アクシス系5のベ
ースライン量で補正した値に基づいてウエハを移動する
ことによって、ウエハ上の全部のショット領域へのレチ
クルのパターン像の露光が行われる。そして、ステップ
114で未露光のウエハが尽きるまで、ステップ101
〜113の動作が繰り返される。
終了したときには、ステップ112に移行して主制御系
11は、計測されたウエハマークの配列座標よりEGA
パラメータ(X方向及びY方向のスケーリング、ローテ
ーション、直交度、X方向及びY方向のオフセット等)
を算出し、この結果を用いてウエハ上の全部のショット
領域の配列座標を算出する。その後、ステップ113に
おいて、算出された配列座標をオフ・アクシス系5のベ
ースライン量で補正した値に基づいてウエハを移動する
ことによって、ウエハ上の全部のショット領域へのレチ
クルのパターン像の露光が行われる。そして、ステップ
114で未露光のウエハが尽きるまで、ステップ101
〜113の動作が繰り返される。
【0102】この際に、ステップ107のフォーカスゲ
インの再設定、及びステップ109のフォーカスの追い
込み動作が実行される確率は低いため、高いスループッ
トで露光が行われる。次に、上記の実施の形態の投影露
光装置は、図1(a)の照明光学系10、投影光学系P
L、及びオフ・アクシス系5等を光学的に組み上げると
共に、レチクルステージ8及びウエハステージ1を含む
ステージ系等を機械的に組み上げることによって製造さ
れる。この製造は例えばクリーンルーム内で行うことが
望ましい。
インの再設定、及びステップ109のフォーカスの追い
込み動作が実行される確率は低いため、高いスループッ
トで露光が行われる。次に、上記の実施の形態の投影露
光装置は、図1(a)の照明光学系10、投影光学系P
L、及びオフ・アクシス系5等を光学的に組み上げると
共に、レチクルステージ8及びウエハステージ1を含む
ステージ系等を機械的に組み上げることによって製造さ
れる。この製造は例えばクリーンルーム内で行うことが
望ましい。
【0103】なお、上記の実施の形態では、図2のオフ
・アクシス系5において偏光状態選択素子として偏光ビ
ームスプリッタ18が使用されているが、その代わりに
ウォラストン・プリズム(Wollaston prism )、グラン
・トムソンプリズム(Glan-Thompson prism )又はニコ
ルプリズム(Nicol prism )等を使用した光学系を用い
ることができる。
・アクシス系5において偏光状態選択素子として偏光ビ
ームスプリッタ18が使用されているが、その代わりに
ウォラストン・プリズム(Wollaston prism )、グラン
・トムソンプリズム(Glan-Thompson prism )又はニコ
ルプリズム(Nicol prism )等を使用した光学系を用い
ることができる。
【0104】また、上記の実施の形態では、フォーカス
計測用の光束FL、及びアライメント用の光束ALは同
じ波長域で偏光状態が異なっているが、それ以外に光学
特性の異なる光束を得るために、例えばフォーカス計測
用の光束FL、及びアライメント用の光束ALを同じ波
長域として、かつ互いに異なる周波数f1,f2で強度
変調してもよい。この場合、得られる光電変換信号を中
心周波数がf1,f2のバンドパスフィルタに通すこと
によって光束FL,ALを正確に分離できるため、フォ
ーカス位置の計測とアライメントとを同時に並列に実行
することができる。
計測用の光束FL、及びアライメント用の光束ALは同
じ波長域で偏光状態が異なっているが、それ以外に光学
特性の異なる光束を得るために、例えばフォーカス計測
用の光束FL、及びアライメント用の光束ALを同じ波
長域として、かつ互いに異なる周波数f1,f2で強度
変調してもよい。この場合、得られる光電変換信号を中
心周波数がf1,f2のバンドパスフィルタに通すこと
によって光束FL,ALを正確に分離できるため、フォ
ーカス位置の計測とアライメントとを同時に並列に実行
することができる。
【0105】また、上記の実施の形態では投影光学系P
Lを屈折光学系より構成しているが、投影光学系PLと
して反射屈折系を用いた投影露光装置や、露光ビームと
して極端紫外光(EUV光)としてのX線を用いる場合
に想定されているように、投影光学系PLとして反射光
学系を用いた投影露光装置等にも、本発明による位置検
出装置を適用することができる。
Lを屈折光学系より構成しているが、投影光学系PLと
して反射屈折系を用いた投影露光装置や、露光ビームと
して極端紫外光(EUV光)としてのX線を用いる場合
に想定されているように、投影光学系PLとして反射光
学系を用いた投影露光装置等にも、本発明による位置検
出装置を適用することができる。
【0106】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取
り得ることは勿論である。
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取
り得ることは勿論である。
【0107】
【発明の効果】本発明の位置検出方法、又は位置検出装
置によれば、フォーカス位置の計測用の照明光、及び位
置計測用の照明光として、例えば波長域が同じで互いに
光学特性の異なる光束を用いているため、位置検出用の
光束よりも広い波長域の光束を使用することなく、被検
マークのフォーカス位置やデフォーカス量等の合焦状態
を検出できる利点がある。
置によれば、フォーカス位置の計測用の照明光、及び位
置計測用の照明光として、例えば波長域が同じで互いに
光学特性の異なる光束を用いているため、位置検出用の
光束よりも広い波長域の光束を使用することなく、被検
マークのフォーカス位置やデフォーカス量等の合焦状態
を検出できる利点がある。
【0108】また、被検マーク上、又はこの近傍上にフ
ォーカス計測用の光束が照射されているため、被検マー
クが形成されている領域の近くに段差等が存在する場合
でも、高速に、かつその被検マークの形状に影響される
ことなく高精度にその被検マークの合焦状態を検出でき
る利点がある。また、フォーカス計測と位置計測とを同
時に実行することによって、計測時間が短縮できる。
ォーカス計測用の光束が照射されているため、被検マー
クが形成されている領域の近くに段差等が存在する場合
でも、高速に、かつその被検マークの形状に影響される
ことなく高精度にその被検マークの合焦状態を検出でき
る利点がある。また、フォーカス計測と位置計測とを同
時に実行することによって、計測時間が短縮できる。
【0109】また、本発明の露光装置によれば、そのよ
うな位置検出方法を使用することによって、高精度、か
つ高いスループットでアライメントを行うことができ
る。
うな位置検出方法を使用することによって、高精度、か
つ高いスループットでアライメントを行うことができ
る。
【図1】 (a)は本発明の実施の形態の一例で使用さ
れる投影露光装置を示す概略構成図、(b)は検出対象
のウエハマーク7を示す要部の拡大平面図である。
れる投影露光装置を示す概略構成図、(b)は検出対象
のウエハマーク7を示す要部の拡大平面図である。
【図2】 図1中のオフ・アクシス系5を示す構成図で
ある。
ある。
【図3】 図2中の視野スリット板30、指標板27、
フォーカス計測用スリット板36上の開口パターン、及
びそれらに対応する位置計測用の画像信号を示す図であ
る。
フォーカス計測用スリット板36上の開口パターン、及
びそれらに対応する位置計測用の画像信号を示す図であ
る。
【図4】 図2中の視野スリット板30、指標板27、
フォーカス計測用スリット板36上の開口パターン、及
びそれらに対応するフォーカス計測用の画像信号を示す
図である。
フォーカス計測用スリット板36上の開口パターン、及
びそれらに対応するフォーカス計測用の画像信号を示す
図である。
【図5】 図2のウエハから撮像素子21までの光学系
と実質的に等価な簡略化した光学系を示す図である。
と実質的に等価な簡略化した光学系を示す図である。
【図6】 図2のオフ・アクシス系5におけるウエハの
デフォーカス量と、フォーカス計測用スリットの像の横
ずれ量との関係を示す図である。
デフォーカス量と、フォーカス計測用スリットの像の横
ずれ量との関係を示す図である。
【図7】 ウエハマーク上にこれより大きいフォーカス
計測用スリットの像が投影されており、かつウエハマー
クの計測方向とフォーカス位置の計測方向(R方向)と
が一致している場合に、合焦状態及びデフォーカス状態
でウエハマークの条件に応じて得られる複数の画像信号
を示す図である。
計測用スリットの像が投影されており、かつウエハマー
クの計測方向とフォーカス位置の計測方向(R方向)と
が一致している場合に、合焦状態及びデフォーカス状態
でウエハマークの条件に応じて得られる複数の画像信号
を示す図である。
【図8】 ウエハマーク上にこれより小さいフォーカス
計測用スリットの像が投影されており、かつウエハマー
クの計測方向とフォーカス位置の計測方向(R方向)と
が一致している場合に、合焦状態及びデフォーカス状態
でウエハマークの条件に応じて得られる複数の画像信号
を示す図である。
計測用スリットの像が投影されており、かつウエハマー
クの計測方向とフォーカス位置の計測方向(R方向)と
が一致している場合に、合焦状態及びデフォーカス状態
でウエハマークの条件に応じて得られる複数の画像信号
を示す図である。
【図9】 ウエハマーク上にこれより大きいフォーカス
計測用スリットの像が投影されており、かつウエハマー
クの計測方向がフォーカス位置の計測方向(R方向)に
直交している場合に、合焦状態及びデフォーカス状態で
ウエハマークの条件に応じて得られる複数の画像信号を
示す図である。
計測用スリットの像が投影されており、かつウエハマー
クの計測方向がフォーカス位置の計測方向(R方向)に
直交している場合に、合焦状態及びデフォーカス状態で
ウエハマークの条件に応じて得られる複数の画像信号を
示す図である。
【図10】 ウエハマーク上にこれより小さいフォーカ
ス計測用スリットの像が投影されており、かつウエハマ
ークの計測方向がフォーカス位置の計測方向(R方向)
に直交している場合に、合焦状態及びデフォーカス状態
でウエハマークの条件に応じて得られる複数の画像信号
を示す図である。
ス計測用スリットの像が投影されており、かつウエハマ
ークの計測方向がフォーカス位置の計測方向(R方向)
に直交している場合に、合焦状態及びデフォーカス状態
でウエハマークの条件に応じて得られる複数の画像信号
を示す図である。
【図11】 ウエハマーク上にこれより小さいフォーカ
ス計測用スリットの像が投影されており、かつウエハマ
ークの計測方向に対してフォーカス位置の計測方向(R
方向)が45°で交差している場合に、合焦状態及びデ
フォーカス状態でウエハマークの条件に応じて得られる
複数の画像信号を示す図である。
ス計測用スリットの像が投影されており、かつウエハマ
ークの計測方向に対してフォーカス位置の計測方向(R
方向)が45°で交差している場合に、合焦状態及びデ
フォーカス状態でウエハマークの条件に応じて得られる
複数の画像信号を示す図である。
【図12】 ウエハマークに対してフォーカス計測用ス
リットの像50Pの位置が比較的大きく外れた状態で得
られるフォーカス計測用の画像信号SRの2つの例、及
びその画像信号SRの微分信号を示す図である。
リットの像50Pの位置が比較的大きく外れた状態で得
られるフォーカス計測用の画像信号SRの2つの例、及
びその画像信号SRの微分信号を示す図である。
【図13】 (a)はウエハマーク7の中心部上にフォ
ーカス計測用スリットの像50Pが投影されている状態
を示す拡大平面図、(b)はその断面図、(c)は図1
3(a)のサンプリング領域XL内に対応する画像信号
SXを示す図である。
ーカス計測用スリットの像50Pが投影されている状態
を示す拡大平面図、(b)はその断面図、(c)は図1
3(a)のサンプリング領域XL内に対応する画像信号
SXを示す図である。
【図14】 本発明の実施の形態の一例における露光動
作の一例を示すフローチャートである。
作の一例を示すフローチャートである。
【図15】 従来のウエハマークのフォーカス位置の計
測方法の説明図である。
測方法の説明図である。
1…ウエハステージ、5…オフ・アクシス方式のアライ
メントセンサ(オフ・アクシス系)、7…ウエハマー
ク、8…レチクルステージ、11…主制御系、13…ア
ライメント信号処理系、R…レチクル、PL…投影光学
系、W…ウエハ、15…ハーフミラー、18,32…偏
光ビームスプリッタ、20…撮像素子、21,22…1
次元の撮像素子、23…発光ダイオード、27…指標
板、30…視野スリット板、36…フォーカス計測用ス
リット板、44…瞳分割部材、47X,47Y…アライ
メント用の指標マーク、48…フォーカス計測用の指標
マーク
メントセンサ(オフ・アクシス系)、7…ウエハマー
ク、8…レチクルステージ、11…主制御系、13…ア
ライメント信号処理系、R…レチクル、PL…投影光学
系、W…ウエハ、15…ハーフミラー、18,32…偏
光ビームスプリッタ、20…撮像素子、21,22…1
次元の撮像素子、23…発光ダイオード、27…指標
板、30…視野スリット板、36…フォーカス計測用ス
リット板、44…瞳分割部材、47X,47Y…アライ
メント用の指標マーク、48…フォーカス計測用の指標
マーク
Claims (8)
- 【請求項1】 所定の基板に形成された被検マークの位
置を検出するための位置検出方法において、 前記被検マークに第1の照明光を照射し、 前記基板上の前記被検マーク上又はこの近傍に前記第1
の照明光と光学特性の異なる第2の照明光を照射し、 前記基板からの前記第1の照明光に対応する光学特性を
有する光束を所定の対物光学系を介して検出すると共
に、前記基板からの前記第2の照明光に対応する光学特
性を有する光束を前記対物光学系を介して検出し、 前記第2の照明光に対応する光学特性を有する光束に基
づいて前記基板の前記被検マークが形成されている領域
の前記対物光学系に対する合焦状態を求め、 前記第1の照明光に対応する光学特性を有する光束に基
づいて前記被検マークの位置を求めることを特徴とする
位置検出方法。 - 【請求項2】 所定の基板に形成された被検マークの位
置を検出するための位置検出装置において、 前記被検マークに第1の照明光を照射する第1の照明系
と、 前記基板上の前記被検マーク上又はこの近傍に前記第1
の照明光と光学特性の異なる第2の照明光を照射する第
2の照明系と、 前記基板からの前記第1の照明光に対応する光学特性を
有する光束を所定の対物光学系を介して検出する第1の
検出系と、 前記基板からの前記第2の照明光に対応する光学特性を
有する光束を前記対物光学系を介して検出する第2の検
出系と、 該第2の検出系からの検出信号に基づいて前記基板の前
記被検マークが形成されている領域の前記対物光学系に
対する合焦状態を求める焦点ずれ演算系と、 前記第1の検出系からの検出信号に基づいて前記被検マ
ークの位置を求める位置演算系と、を有することを特徴
とする位置検出装置。 - 【請求項3】 前記光学特性は偏光特性であり、 前記第1及び第2の照明光の両方の偏光特性を有する第
3の照明光のもとで、前記第1及び第2の検出系にそれ
ぞれ位置検出及び合焦状態の検出の基準となる指標マー
クの像を投影する指標マーク投影系を備えたことを特徴
とする請求項2記載の位置検出装置。 - 【請求項4】 前記指標マーク投影系によって投影され
る前記指標マークは、位置検出の基準となる指標マーク
と、合焦状態の検出の基準となる指標マークとが互いに
独立に設けられていることを特徴とする請求項3記載の
位置検出装置。 - 【請求項5】 前記第2の照明系は、前記基板上の前記
被検マークの近傍に所定の開口パターンの像を投影し、 前記第2の検出系は、前記基板からの光束を互いに主光
線の傾斜角の異なる2つの部分光束に分割する光束分割
系と、該光束分割系によって分割された2つの部分光束
よりそれぞれ前記開口パターンの像を形成する2つの部
分結像系と、を有することを特徴とする請求項2記載の
位置検出装置。 - 【請求項6】 前記被検マークは所定方向に沿ったエッ
ジを持つパターンを備え、 前記第2の照明系によって投影される前記開口パターン
の像の1つのエッジは前記パターンのエッジに対して交
差していると共に、前記開口パターンの像の外形は前記
被検マークの外形よりも小さいことを特徴とする請求項
5記載の位置検出装置。 - 【請求項7】 前記被検マークは所定方向に沿ったエッ
ジを持つパターンを備え、 前記第2の照明系によって投影される前記開口パターン
の像は、前記パターンのエッジに交差する方向に伸びた
複数の線状パターンよりなることを特徴とする請求項5
記載の位置検出装置。 - 【請求項8】 請求項2〜7の何れか一項記載の位置検
出装置と、 マスクパターンを投影する投影光学系と、 前記被検マークとしての位置合わせ用マークが形成され
ると共に、該位置合わせ用マークに対応する位置に前記
マスクパターンの像が転写される基板を載置して位置決
めするステージ系と、 前記位置検出装置の前記焦点ずれ演算系の検出結果に基
づいて、前記ステージ系上の前記基板の高さを制御する
合焦系と、を有することを特徴とする露光装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10178736A JP2000012445A (ja) | 1998-06-25 | 1998-06-25 | 位置検出方法及び装置、並びに前記装置を備えた露光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10178736A JP2000012445A (ja) | 1998-06-25 | 1998-06-25 | 位置検出方法及び装置、並びに前記装置を備えた露光装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000012445A true JP2000012445A (ja) | 2000-01-14 |
Family
ID=16053697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10178736A Withdrawn JP2000012445A (ja) | 1998-06-25 | 1998-06-25 | 位置検出方法及び装置、並びに前記装置を備えた露光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000012445A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005274953A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Toshiba Corp | 描画パターンデータの生成方法及びマスクの描画方法 |
JP2007059714A (ja) * | 2005-08-25 | 2007-03-08 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | ベストフォーカス検出方法及び検出装置 |
WO2007083489A1 (ja) * | 2006-01-17 | 2007-07-26 | Tokyo Denki University | 内面露光装置および内面露光方法 |
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JP2021511532A (ja) * | 2018-01-12 | 2021-05-06 | ケーエルエー コーポレイション | 傾斜周期構造を有する計測ターゲット及び方法 |
WO2023070272A1 (zh) * | 2021-10-25 | 2023-05-04 | 长江存储科技有限责任公司 | 晶圆键合设备及方法 |
-
1998
- 1998-06-25 JP JP10178736A patent/JP2000012445A/ja not_active Withdrawn
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP7544781B2 (ja) | 2018-01-12 | 2024-09-03 | ケーエルエー コーポレイション | 傾斜周期構造を有する計測ターゲット及び方法 |
WO2023070272A1 (zh) * | 2021-10-25 | 2023-05-04 | 长江存储科技有限责任公司 | 晶圆键合设备及方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050906 |