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JP2000004482A - Phs位置情報通知システム - Google Patents

Phs位置情報通知システム

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Publication number
JP2000004482A
JP2000004482A JP10170366A JP17036698A JP2000004482A JP 2000004482 A JP2000004482 A JP 2000004482A JP 10170366 A JP10170366 A JP 10170366A JP 17036698 A JP17036698 A JP 17036698A JP 2000004482 A JP2000004482 A JP 2000004482A
Authority
JP
Japan
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phs
information
searched
Prior art date
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Pending
Application number
JP10170366A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsutada Sakurai
哲真 桜井
Teruo Hagino
輝雄 萩野
Yoshitake Suzuki
義武 鈴木
Yutaka Nishino
豊 西野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP10170366A priority Critical patent/JP2000004482A/ja
Publication of JP2000004482A publication Critical patent/JP2000004482A/ja
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  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置検索クライアント端末と被検索端末の間
で不法な位置情報の取得を許さないPHS位置情報通知
システムを提供する。 【解決手段】 位置情報変換センタ4はクライアント端
末から回線接続(S1)があると、これがサービス契約
時の登録端末かどうか認証する(S2)。その後、クラ
イアント端末からのログイン(S3)に対してユーザ認
証(S4)を行うとともに、被検索端末1の検索要求
(S5)に対してネットワーク5へ端末呼び出し(S
6)を行い、ネットワーク5から被検索端末1へ位置情
報通知要求を行う(S7)。被検索端末1は暗号化され
た位置情報を呼設定に含めてネットワーク5から位置情
報変換センタ4に送出する(S8,S9)。その後、位
置情報変換センタ4と被検索端末1の間でS10〜S1
7の手順を踏み、位置情報変換センタ4が上記位置情報
に対応した緯度/経度情報を暗号化してクライアント端
末に送出する(S18)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PHS(パーソナ
ル・ハンディフォン・システム)無線通信を利用した携
帯型の通信機器(被検索端末)の存在場所に対応する情
報(以後、「位置情報」と呼ぶ)を緯度/経度情報に変
換して端末位置監視端末あるいは位置検索クライアント
端末に通知するPHS位置情報通知システムに関するも
のである。さらに詳しくは、被検索端末を利用して当該
被検索端末の位置情報を位置情報変換センタに送出し、
位置情報変換センタが送出された位置情報を緯度/経度
情報に変換して端末位置監視端末あるいは位置検索クラ
イアント端末に通知を行い、端末位置監視端末あるいは
位置検索クライアント端末が被検索端末の位置を地図や
住所などと対応させて管理するPHS位置情報通知シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、PHS無線通信を利用した通信端
末等の通信機器の中には、当該通信機器の所在する位置
情報を送信する機器あるいはその所在する位置が問い合
わせ対象となる機器(即ち、上述した被検索端末)が存
在しており、それらの情報提供をサービスする会社があ
る。例えば、NTT中央パーソナル通信網(株)の“い
まどこサービス”がその一例である。これらの被検索端
末が位置情報を送信する契機は、監視センタからの指示
(位置検索クライアント端末からのユーザ要求に基づく
ものを含む)によってその都度通知するか、あるいは、
あらかじめ被検索端末内に設定された時刻設定あるいは
周期設定等で起動される機能に依っている。
【0003】図4は、上記サービスに用いられる通信端
末とサービスの中心となるセンタ装置の関係を模擬的に
示したものである。同図において、1は被検索端末であ
ってPHS電話機あるいは同等の機能を持つ専用カード
型端末等が用いられる。この被検索端末1は、PHS電
話システムのプロトコルに従って、近くの基地局(以
下、図示したように「CS」と略記することがある)2
からの周期的なあるいは単発の呼び出しに応じて、被検
索端末1が所在する位置で通信可能な基地局を検索し、
当該基地局の特定番号(以下、「CS−ID」と称す
る)や基地局の信号レベル等を通知する。これら一連の
情報送信はPHS電話システムで規定された電波を用い
るため、被検索端末1から通知されるこれら情報を受信
できる基地局は被検索端末1の近傍おおよそ100〜5
00m四方に存在する基地局2に限られる。このような
基地局の数は数局であっていずれも近接したものに限ら
れる。そして、これらの基地局のCS−ID及び設置場
所に関する情報はシステム内の位置情報変換センタ4で
一括管理されているため、被検索端末1のID番号等と
あわせて受信したCS−ID番号が判明すれば被検索端
末1のおおよその位置が特定できることとなる。
【0004】以上のような手順の他、基地局側の電波発
信強度を高くしたPHS電話システムの運用も行われて
いる。このような場合には、被検索端末が一度の手順で
数ヶ所以上の基地局電波を受信することとなり、近くの
基地局アンテナを特定することが困難な場合がある。こ
うした困難を克服するための手段として、受信電波強度
に応じた演算を行って位置を検出することも実験的にな
されている。これは、受信した基地局のCS−IDを緯
度/経度情報に読替えると共に、受信電波強度を各受信
基地局の“重さ”とし、受信基地局を頂点とする多角形
の重心を求めることによって、被検索端末のおおよその
位置を求める手順である。この他、受信電波強度がほぼ
等しい二つの基地局間を結ぶ線分の垂直二等分線を二組
求めて、それらの交点を被検索端末のおおよその位置と
する手法等も実験的に利用されている。
【0005】これらの原理に基づいて被検索端末の位置
を実用的なレベルで特定することが可能なため、PHS
電話システムを利用した位置情報サービスが平成10年
春より開始されている。例えば、親が子供の遅い帰りを
心配して位置情報を問い合わせたり、あるいは、修学旅
行等の自由行動で学生のグループの行動を同行せずに把
握したりするなどの具体的な利用が始まっている。
【0006】なお、図4において、位置検索クライアン
ト3はパーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」と
いう)やワークステーションの如きものでもよいが、こ
れらに加えて、検索すべき被検索端末を特定する情報が
発信できるものなら何を用いてもよい。例えば、一般の
電話やFAX(ファクシミリ)端末等の利用も可能であ
り、平成9年秋から山形県酒田市で行われた徘徊老人の
為の位置検索サービスでは、パソコンに加えてFAX及
び一般の電話も利用されていた。ちなみに、このケース
では、FAXや電話から被検索端末を特定する方法は当
該被検索端末の番号をFAXや電話のプッシュボタンで
入力することであった。また、図4に示したネットワー
ク5としてはISDN(サービス総合ディジタル網)等
を用いる。
【0007】ここで、現在提供されている位置情報サー
ビスの手順を具体的に説明する。図4に示す模式的なシ
ステム構成及びサービスにおいて、まず、被検索端末1
の位置情報の検索要求が、位置検索クライアント3から
ネットワーク5を経由して位置情報変換センタ4に上げ
られる(手順1)。これを受けて、位置情報変換センタ
4はネットワーク5および基地局2を経由して当該被検
索端末1へ情報通知要求を行う(手順2)。被検索端末
1は、自己が所在する位置で受信可能な基地局2を検索
して、当該基地局のCS−IDをネットワーク5を経由
させて位置情報変換センタ4に送り返す(手順3)。位
置情報変換センタ4は受信した基地局のCS−IDと対
応づけた所在位置情報(緯度及び経度)を事前にテーブ
ル形式で保有しているので、送られてきたCS−IDを
直ちに緯度/経度情報に読み替える(手順4)。次い
で、位置情報変換センタ4はこの緯度/経度情報をネッ
トワーク5を経由して位置検索クライアント3に届け
る。これにより、位置検索クライアント3は、別に保管
している地図情報と重ね合わせて被検索端末1の位置の
CRT(陰極線管)表示を行うことが可能になる(手順
5)。
【0008】なお、位置検索クライアント3にFAXを
用いた場合には、位置情報変換センタ4からFAX信号
で位置検索クライアント3に通知することによって、F
AX画像として表示することが可能となる。また、位置
検索クライアント3に電話機などを使用した場合、位置
情報変換センタ4は所在位置の情報を音声に変換(一例
として「指定の端末は**市##区@@町$$番地にい
ます」に変換する)して、電話機から音声による出力を
行うことが可能である。
【0009】それでは次に、ユーザが移動した時の位置
情報の取得につき図5を用いて具体的に説明する。な
お、図5における各部の形状は分かり易さを優先して表
現してあり、また、図4に示したものと同じ構成要素に
は同一の符号を付してある。図5において、基地局2
1,22,23等は図4に示した基地局2と同等の基地
局であって、符号6,6,…,6はこれらの基地局をそ
れぞれ管理するCSインタフェース部である。また、I
SDN及び制御システム7は図4に示したネットワーク
5に相当しておりCSインタフェース部6,6,…,6
が接続されている。以上に加えて、ユーザの所持する被
検索端末1(なお、移動した被検索端末1を符号1a,
1b等と表記してある)や被検索端末1以外の図示しな
い複数の端末等によってPHS電話システムが構成され
ており、かかるPHS電話システムは以下に述べるPH
S電話サービスを提供する。
【0010】また、こうしたPHS電話システムでは、
PHS相互の通信サービスだけでなく、図示しない他の
ネットワーク(例えばPSTN(公衆電話交換網)ある
いはインターネット等)とつながっているか或いはつな
げることも可能であって、さらには、一般の家庭電話な
どとの通話も可能である。これらに加えて、本発明の適
用領域である位置情報サービスが、昨今、PHS電話シ
ステムに加えられた。なお、以下の記述では、電話以外
のサービスあるいはシステムも含むことから、先のPH
S電話サービスの表記に代えて「PHSサービス」と表
記するとともに、PHS電話システムの表記に代えて
「PHSシステム」と表記する。
【0011】以上のように多彩なサービスが可能なPH
Sサービスは、1.9GHz帯の電波を用い、携帯端末
からは10mW以下の無線(以下、「RF」と表記)出
力,公衆基地局側(即ち、基地局21,22,23等)
からは500mW以下の出力(意図する基地局のカバー
範囲によって出力値を制御可能)で、1スロットあたり
32kbit/s迄の音声あるいはディジタルデータの
送受信を行うパーソナルユースの通信サービスである。
また、PHSシステムにおいては、TDMA/TDD
(時分割多元接続/時分割二重)フレームと呼ばれる5
ms毎の単位時間の中で送受信のタイムスロット(62
5μs/スロット)が割り当てられ、一つの基地局に対
して三つの端末の音声チャネルが設けられる。また、こ
の音声チャネルを制御するためのチャネルたる「制御チ
ャネル」が一つの基地局と三つの端末の間に設けられて
いる。当然のことであるが、これらの数値は現状のもの
であり、今後、社会的要請あるいは技術的進歩でこれら
の数値が変わることもあり得る。その場合にも本発明の
主旨が損なわれないことは明らかである。
【0012】電話としてのPHSサービスは端末の低速
移動(おおむね30km/時以下であるが、セルの大き
さに依存するために、PHSサービスを提供する会社毎
に若干の大小が存在する。以下、「PHSの許容所定速
度」と表記)を許容しており、常にユーザの端末の位置
をシステム側で記憶している必要がある。そこでこの仕
組について図5を参照して簡単に述べる。いま、基地局
21,22,23が発する電波の受信可能範囲をそれぞ
れ、セルC1,セルC2,セルC3とし、また、図示し
ない基地局が発する電波の受信可能範囲をセルC4,C
x,Cy等とする。また、被検索端末1は最初はセルC
1内に居て、その後、セルC2,セルC3へと順次移動
する(前述したように図5では被検索端末1a,1bと
して表示)ものと仮定する。また、前述したように被検
索端末1とは別に図示しない被検索端末が複数存在する
ものとする。
【0013】これら数多い端末の位置を特定して記録す
る作業(以下、「位置登録」と呼ぶ)に対して、端末の
移動の度に利用可能な基地局の登録を行うことは電波の
輻輳を招くので“一斉呼び出し”と呼ばれる手順を踏
む。ここで言う一斉呼び出しとは、複数の公衆基地局を
取りまとめて位置登録エリア(例えば、セルC1とセル
C2で一つの位置登録エリアを形成する)とし、被検索
端末1等のPHS端末は、公衆基地局毎にではなく位置
登録エリアが変わった時のみ位置登録を行うとともに、
着信を行う場合にはPHS端末が存在する可能性のある
位置登録エリア内の複数の公衆基地局のそれぞれがPH
S端末に呼び出しを行い、PHS端末から応答のあった
公衆基地局のみが当該PHS端末に対して着信を行うと
いうものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上の手順において、
不法な電波傍受による位置情報の横取りを避ける手立て
が講じられている。例えば、公衆基地局とPHS端末の
間の情報授受に際しては、秘匿鍵設定/認証要求/認証
応答といった通常の暗号化通信が採られており、電波傍
受による位置情報の横取りはかなり困難な状況にあると
いえる。また、図4に示す位置検索クライアント3(あ
るいは同等の機能を果たす電話機あるいはFAX端末)
から位置情報変換センタ4への位置検索要求の発信(発
呼)に際しては、認証要求/認証番号入力/暗証(パス
ワードとも称する)番号要求/暗証番号入力と言った一
連の手順が尽くされており、秘匿性(以下、「セキュリ
ティ」と称する)を高めているとされてきた。
【0015】このようなセキュリティヘの配慮にもかか
わらず、システム全体の頑健性は改善すべき余地があ
る。その最たる部分はユーザとのインタフェースであ
る。ここで、図6に一般的なPHSサービスの手順を示
す。図示したように、位置検索クライアント3等の端末
(図中の“端末位置監視センタ又は要求端末”)から位
置情報変換センタ4ヘのアクセスは二段構えで防御され
ている。その一つがアクセスする回線の認証(図中の
“接続回線認証”)であり、他の一つはアクセスするユ
ーザの認証(図中の“ユーザ認証”)である。
【0016】しかし、回線の認証に際しては、位置情報
変換センタ4にアクセス可能な不正取得された携帯端末
によってセキュリティが破られる可能性がある。また、
ユーザ認証に際してはパスワードでのガードが存在する
ものの、悪意のある第三者が位置情報の検索要求に必要
な暗証を入手することが現実として考え得る。これは、
位置情報検索サービスのパスワードはユーザ自身が覚え
ている必要があるが、入力の際の間違いを防ぐためにパ
スワードとして簡単な英字列や数字列が選ばれることが
多いことに起因している。例えば、数字列のパスワード
の代表事例が銀行のキャッシュカードである。誕生日や
自宅の郵便番号等の推定し易いものを用い勝ちなこの種
のパスワードが簡単に破られるのは、不正に取得したキ
ャッシュカードによる現金引き出しが多発していること
からも明らかである。このようなことからも明らかなよ
うに、プライバシーが守られるべき個人情報あるいは貴
重な事物の所在を悪意の第三者が比較的簡単に知り得る
可能性がある。
【0017】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、被検索端末がPHS無線基地局を特
定する情報及び受信信号レベルを検知してこれらの情報
を位置情報変換センタから位置検索クライアント端末等
に通知する通信システムにおいて、位置情報が通知され
る端末と被検索端末との間でセキュリティに関する密接
な関係を設けて、悪意の第三者による不法な位置情報の
取得を許さないPHS位置情報通知システムを提供する
ことにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、通信しているPHS無線
基地局を特定する情報を被検索端末が検知して位置情報
変換センタに通知し、クライアント端末が前記位置情報
変換センタから前記被検索端末の検索あるいは所在の問
い合わせを行う通信システムにおいて、前記位置情報変
換センタは、前記被検索端末の検索あるいは所在情報の
取得を許す前記クライアント端末を予め決められた特定
の端末に限定する認証手段を有することを特徴としてい
る。また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明
において、前記認証手段は、前記クライアント端末をバ
ックアップを含めた高々2台の端末に限定することを特
徴としている。また、請求項3記載の発明は、請求項1
又は2記載の発明において、前記被検索端末の通話用発
信先があらかじめ定められた一番号のみに制限されてい
ることを特徴としている。すなわち、被検索端末の通話
用発信先はクライアント端末と密接に関係するあらかじ
め定められた一番号に制限されるものであって、この一
番号としては、クライアント端末の置かれた室の電話の
番号、あるいは、被検索端末を管理する人物につながる
番号を選ぶ。
【0019】また、請求項4記載の発明は、請求項1〜
3の何れかの項記載の発明において、前記位置情報変換
センタと前記クライアント端末の間が有線接続されてい
ることを特徴としている。また、請求項5記載の発明
は、請求項1〜4の何れかの項記載の発明において、前
記被検索端末は、前記PHS無線基地局又は前記位置情
報変換センタとの間で送受信される情報を公開鍵暗号又
は公開鍵により送信された共通鍵暗号を用いて暗号化/
復号化する手段を有することを特徴としている。また、
請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れかの項記載
の発明において、前記位置情報変換センタは、前記PH
S無線基地局を特定する情報を受信して対応する緯度/
経度情報に変換する変換手段と、前記変換手段で変換さ
れた前記緯度/経度情報を少なくとも含む情報を暗号化
して前記クライアント端末に送出する手段とを有するこ
とを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態について説明するが、最初に本発明の概要を説
明しておく。本発明は、位置情報の問い合わせ対象とな
る端末機器である被検索端末と当該問い合わせを行う端
末位置監視端末あるいは位置検索クライアント端末の両
者を組にして、組外からの問い合わせ行為を認めないP
HS位置情報通知システムである。そのために本発明で
は、被検索端末と位置検索クライアント端末等との間に
特定の相互認証関係を設けて、不正な第三者の介入を許
さない仕組を提供している。また本発明では、かかる相
互認証に加えて、位置情報を暗号化された形態で送受す
ることにより、仮に不法な手段でアクセスする悪意の第
三者が存在してもその目的を達し得ない仕組を提供する
ものである。
【0021】さて、図1は本実施形態による位置情報の
検索手順の一例を示したものであり、その手順の詳細に
ついては後述することとして、ここでは従来との相違点
を中心に説明する。先に示した従来の事例(図6参照)
と大きく異なる第一の点は、被検索端末1の検索あるい
は所在情報の取得を許すクライアント端末を限定するこ
とにある。つまり本実施形態では、図4に示した位置検
索クライアント3を位置情報サービス契約時に決められ
た特定の端末(即ち、図1に示す“サービス契約時の登
録端末”)だけにしている。ここで、この限定の度合と
しては、クライアント端末を一台とし且つこのクライア
ント端末を有線接続されたものとすることが最も好まし
い。これは有線接続されたものが盗聴されているか否か
の調査がし易いことによる。なお、故障等の不測の事態
に備えてバックアップのクライアント端末を一台用意す
ることが現実的である。このような形態に加えて、被検
索端末から特定の一番号への発信を可能とするようにし
ても良い。この一番号としては、被検索端末所持者から
クライアント端末操作者あるいは被検索端末の管理者へ
つながる番号とする。こうして一台の端末が被検索端末
からの着信番号を持つこととなる。
【0022】ここで、図4に示した被検索端末1以外に
も複数の端末がシステムに存在することがあるが、こう
した形態はもちろん本発明の範囲内である。また、バッ
クアップを含む高々二台のクライアント端末と複数の被
検索端末の組からなるグループが一つのPHSサービス
システムに複数組存在することもあるが、こうした形態
も本発明の範囲内である。但し、この場合でも別のグル
ープに属するクライアントがそのクライアントの属する
グループ以外の端末の検索を行うことは本発明の趣旨を
逸脱するものであり、そのような行為を防ぐためのシス
テム的なセキュリティが存在している。具体的には、ク
ライアント端末からの検索要求に対して、〔発明が解決
しようとする課題〕の冒頭に示した一連の手順を尽くす
ことである。
【0023】このように位置情報の取得あるいは検索要
求が出せるクライアント端末を限定すると、従来のよう
に正確なパスワードを提示しさえすればどのような端末
からでも位置情報サービスの利用が可能なサービスに比
べて、サービスの質の低下があるようにも見える。しか
しながら、熟慮すれば明らかなように、時々刻々変化す
る位置情報を統制管理すべきクライアント端末を限定さ
れた人に割り当て、或いは限定された場所に設置して、
その連絡番号(即ち、連絡電話番号,FAX番号,メー
ルアドレスあるいはURL(Uniform Resource Locato
r)等の端末識別番号)も限られたものにすることで、
非常時の迷いがなくなって好ましいことは明らかであ
る。
【0024】これに加えて、PHSサービスにあるよう
に特定の番号のみに発信する電話では、PB(プッシュ
ボタン)機能等を不要とすることができ、被検索端末自
身の軽量化及び低コスト化,被検索端末1を所持するユ
ーザの操作の手間の軽減,(特定の端末にしか着信でき
ないことにより)被検索端末を不正に取得した悪意の第
三者による無法な乱用の防止等、現行の電話機あるいは
PHS端末に無い大きな利点を獲得することは明白であ
る。事実、発明者らは電源ボタンの押すパターンを特定
の押し方とすることで、実験システムの指定した番号へ
の着信を実現している。もっとも実際のサービスにおい
ては、電源の切断あるいは投入のための操作を特殊な電
源ボタン操作として、特定番号への着信あるいは応答を
電源ボタンを一押しする操作で可能とすることの方が現
実的ではある。
【0025】一方、本実施形態の第二の特徴は、位置情
報変換センタ4からサービス契約時の登録端末への情報
(即ち、被検索端末1が所在する位置の緯度/経度情報
及び被検索端末1のID番号ないし電話番号等)を暗号
化していることである。昨今、暗号化のアルゴリズムや
システムは種々のものが提案/実用化されており、代表
的なものとしては、共通鍵暗号と呼ばれる処理速度重視
のFEAL(高速暗号化アルゴリズム)−8やRC5の
ほか、処理速度に制限があるものの安全性の大きなMI
STYあるいはSQUAREなどの公開鍵暗号が挙げら
れる。ただ、このような暗号を利用した場合には安全性
(頑健性)と遅延の少ない情報伝送の両立は困難であ
る。
【0026】しかしながら、本実施形態における暗号化
の適用領域は“被検索端末の所在位置の緯度/経度情報
及び被検索端末のID番号”という極めて限定されたも
のであって、短い数字列あるいは英文字列で表現するこ
とができる。それゆえ本実施形態では、長い文字列の変
換には向かないが頑健性は高いとされている公開鍵暗号
方式を採用することが可能である。即ち、本実施形態の
適用対象である位置検索クライアント3は、位置情報変
換センタ4との間で公開鍵暗号方式の暗号化鍵と復号鍵
をそれぞれ持っており、それによって相手のみに向けた
守秘性の高い通信を容易に行うことが可能である。また
この応用として、公開鍵暗号によって共通暗号の鍵を送
り、長い文字列あるいは長い通信を現実的な処理時間で
行う方式も取り得る。このような仕組みは、先に指摘し
た有線接続による通信の盗聴を無駄なものとするという
大きな効果をもたらす。当然であるが、位置情報変換セ
ンタ4そのものに悪意の第三者が侵入すると全ての努力
が水泡に帰すため、位置情報変換センタ4をイントラネ
ットの防護内に配置することは極めて重要である。
【0027】次に、図2は本実施形態における携帯端末
の具体的な構成例を模式的に示したものであって、図示
した携帯端末100は以下の構成を有している。まず、
超小形アンテナ101はPHS規格の電波を送受するイ
ンタフェースであって、セラミックアンテナチップ等で
構成されている。無線部120は、超小形アンテナ10
1で送受されるPHS規格の電波を処理するものであっ
て、無線制御部102,暗号処理部103,CS−ID
検出部104,信号レベル検出部105を有する。無線
制御部102は超小形アンテナ101を介したPHS規
格の電波の送受信を司っている。暗号処理部103は、
無線制御部102が受信したPHS規格の電波に含まれ
る信号が暗号化された信号である場合に当該信号を復号
化するほか、制御部106の指示に従って制御部106
から送られてくる情報を暗号化し無線制御部102を介
して超小形アンテナ101から送信する。CS−ID検
出部104は暗号化処理部103で復号化された信号か
らCS−IDを検出して制御部106(後述)に送出す
る。こうしてCS−IDが明らかにされることで、必要
な処理手順が制御部106の管理の下に尽くされる。一
方、信号レベル検出部105はPHS規格の電波の電波
強度を分析し、無線制御部102に対して最適な受信の
ためのいわゆるチューニングを施す。
【0028】次に、制御部106はエネルギー消費まで
も含む携帯端末100内の全体制御を担っており、ま
た、PHS基本機能部107は主に通話の制御を行って
いる。このように、制御部106の制御機能とPHS基
本機能部107はモジュール(機能)として独立してい
ることが望ましい。これは、携帯端末100全体のエネ
ルギー消費までも含む制御とPHSシステムを用いた通
話サービス機能の制御とでは異なることが多いためであ
る。そして、前者にはいわゆるRISC(縮小命令セッ
トコンピュータ)チップを用い、後者にはDSP(ディ
ジタル信号処理プロセッサ)チップを用いることが効果
的である。ただ、昨今、システムLSI(大規模集積回
路)の概念の下に両者の機能を合わせ持つものも出現し
ているので、いま述べたことは必須な条件というわけで
はない。当然であるが、PHS基本機能部107が主に
通話の制御を行う一方で、本発明の適用領域である位置
情報サービスあるいは位置検索サービスに適した制御部
106等のモジュールを内蔵させることがシステムの実
用性を高めている。
【0029】以上に加えて、発明者らの先行実験により
位置情報の通知履歴を管理することが最も重要であるこ
とがわかったので、本実施形態ではそれに対応したモジ
ュールを内蔵している。すなわち、今までに通知した情
報を一元管理する既通知情報記録部108,位置情報を
通知すべき周期ないし時刻が格納された通知周期/通知
時刻記録部109,公衆無線局から送られるCS−ID
等の位置情報を取得する周期が格納された位置情報取得
周期記録部110がこれに相当する。そして制御部10
7は、既通知情報記録部108に蓄積されている位置情
報の通知履歴と新たに受信したCS−IDの情報とを比
較して、CS−IDの変化を検知したときに位置情報の
通知処理を行う。また、検索されたCS−IDが1種類
の場合には、基地局のサービスエリア端近傍やビル内な
どの電波が届きにくい場所に移動しつつあり、そのまま
放置すると次の位置情報通知を契機として電波状況が著
しく悪化して通知不可となる可能性があるが、こうした
事態に至る前に制御部107はその状況を基地局等に通
知することなども可能となる。
【0030】以上のように、既通知情報記録部108,
通知周期/通知時刻記録部109及び位置情報取得周期
記録部110は、本携帯端末100の操作が困難な徘徊
老人等のユーザが操作上の負担を負うことなくPHSの
位置情報サービスを享受するためのものである。そし
て、これらに記録されたタイミングで位置情報が自動的
にネットワーク5を経由して位置情報変換センタ4に向
けて発信される。一方、図2において符号111は携帯
端末100の各部に電源を供給する電池であり、符号1
12は前述した電源ボタンなどから構成される電源スイ
ッチである。
【0031】次に、図3に基づいて本実施形態による位
置情報変換センタ(図4参照)の具体的な構成例につい
て説明する。同図に示すように、本実施形態による位置
情報変換センタ115は、PHSサービスのインフラス
トラクチャであるISDN116(図4のネットワーク
5に相当)を介し、図4の基地局2(あるいは図5の基
地局21,22,23等)や位置検索クライアント3と
の間で情報の送受信を行う。ここで、ISDN116を
介して基地局から送信されてくるCS−IDはそのまま
では位置情報のサービスに供することができないことか
ら、以下に説明する各部の働きにより、送信されてくる
CS−IDを当該CS−IDに対応する緯度/経度情報
に変換している。
【0032】回線インタフェース部118はISDN1
16との間の送受信を司るインタフェースであって、本
実施形態ではこの回線インタフェース部118が重要な
役割を担っていることに注意する必要がある。すなわ
ち、ISDNネットワークは暗号化された信号の送受を
前提にしていないために、通話先あるいは通話元を特定
する電話番号等の基本情報を暗号化することができな
い。そこで回線インタフェース部118は、最初の手順
である通話先/通話元の特定が済んでいわゆる電話回線
がつながるまでは通常の回線インタフェースとして機能
し、通話相手との間で情報の送受が開始される直前に処
理を暗号処理部117に委ねるようにしている。なお、
一般的な通話のみの場合には、暗号化処理を暗号処理部
117ではなくPHSサービスのスクランブル処理に委
ねることも現実的な選択である。
【0033】暗号処理部117は、ISDN116を介
して基地局から送られるCS−IDを検出して、当該C
S−IDが暗号化されている場合にはそれを復号化して
位置情報変換部121に渡す。位置情報変換部121
は、基地局情報記録部122が内蔵している変換テーブ
ル(即ち、基地局情報であるCS−IDと対応する緯度
/経度情報を読み替えるためのファイルないし記録)を
元にして、暗号処理部117から渡されたCS−IDを
当該CS−IDの緯度/経度情報に読み替え、得られた
緯度/経度情報を表す英数字列を回線インタフェース部
118に送出する。上述の暗号処理部117は回線イン
タフェース部118を介して送られる緯度/経度情報に
被検索端末1のID番号等を付加したのちに、これら情
報を暗号化してISDN116から位置検索クライアン
ト3に送出する。なお、図示したように、位置情報変換
部121及び基地局情報記録部122は制御部123を
構成している。
【0034】次に、図1に示した動作シーケンスに沿っ
て図2〜図4等も参照しながら、上記構成によるPHS
位置情報通知システムの動作について説明する。なお、
上述したように、クライアント端末から位置情報変換セ
ンタ4へ検索要求を行って位置情報を取得する場合と、
被検索端末1があらかじめ設定された時刻あるいは周期
で位置情報検索センタ4に対して位置情報を通知する場
合が考えられるが、ここでは前者の場合を例に挙げて説
明することにする。
【0035】まず、或るクライアント端末が位置情報変
換センタ4に対して回線接続を行う(ステップS1)
と、位置情報変換センタ4は次に述べるような接続回線
の認証を行う(ステップS2)。すなわち位置情報変換
センタ4は、回線接続要求のあったクライアント端末が
位置情報サービス契約時に決められた特定の登録端末
(もしくはそのバックアップ端末)であるかどうかを判
別し、もし当該クライアント端末が登録端末でない場合
には回線接続を拒否する。これに対して、当該クライア
ント端末が登録端末であるならば、位置情報変換センタ
4はその後にクライアント端末がログイン(ステップS
3)してきた場合にそのユーザ認証を行う(ステップS
4)。例えば、位置情報変換センタ4はクライアント端
末から送られてくるユーザIDとパスワードの組が予め
登録されているかどうかによってこのユーザ認証処理を
行うようにして、これらの組が登録されていない場合に
はクライアント端末からのログインを拒否する一方で、
これらの組が登録されていればユーザ認証処理を完結さ
せる。
【0036】こうして接続回線認証及びユーザ認証が完
了すると、クライアント端末は従来技術の“手順1”
(図4)で説明したのと同様にして、位置情報変換セン
タ4へ被検索端末1の検索要求を送出する(ステップS
5)。これを受けて位置情報変換センタ4は、ネットワ
ーク5を介して基地局2へ被検索端末1の呼び出し要求
を送出する(ステップS6)。これにより基地局2は、
従来技術の“手順2”で説明したのと同様にして、被検
索端末1へ位置情報の通知要求を行う(ステップS
7)。
【0037】ここで、被検索端末1(図2の携帯端末1
00)では、暗号処理部103が超小形アンテナ101
及び無線制御部102を介して受信した電波を復号して
CS−ID検出部104に送出する。CS−ID検出部
104は復号化された信号にCS−IDが含まれていれ
ば、当該CS−IDを検出して制御部106に送出す
る。そこで制御部106は位置情報取得記録部110に
格納されている周期毎にCS−IDを取得するようにす
る。そして、前述したように基地局2から位置情報通知
要求があると、制御部106は取得しておいたCS−I
Dの含まれた位置情報を暗号処理部103に送出する。
暗号処理部103は送られた位置情報を暗号化して呼設
定メッセージに含め、当該呼設定メッセージを無線制御
部102,超小形アンテナ101を介して基地局2から
ネットワーク5に送出する(ステップS8)。これによ
り、ネットワーク5は位置情報変換センタ4に対して位
置情報の含まれた呼設定メッセージを送出する。その
際、位置情報変換センタ4(図3の位置情報変換センタ
115)では以下の処理が行われる。すなわち、ネット
ワーク5(即ち、ISDN116)から回線インタフェ
ース部118を介して暗号化されたCS−IDが暗号処
理部117に送られると、暗号処理部117はこれを復
号化して得られるCS−IDを位置情報変換部121に
送出する。位置情報変換部121は基地局情報記録部1
22上の変換テーブルを参照して、送られてきたCS−
IDに対応する緯度/経度情報を基地局情報記録部12
2から取得する(以上、ステップS9)。
【0038】これ以後は、位置情報変換センタ4と被検
索端末1との間で基地局2及びネットワーク5を介して
ISDNの回線交換制御手順が行われる。即ち、位置情
報変換センタ4から被検索端末1に対して呼設定受付メ
ッセージが送出(ステップS10,S11)され、その
後に位置情報変換センタ4が切断メッセージを被検索端
末1に送出(ステップS12,S13)すると、これに
応答した被検索端末1は解放メッセージを位置情報変換
センタ4に送出する(ステップS14,S15)。これ
によってネットワーク5が被検索端末1に対して解放完
了メッセージを送出する(ステップS16)一方で、位
置情報変換センタ4がネットワーク5に対して解放完了
メッセージを送出する(ステップS17)。
【0039】次に、位置情報変換センタ4(図3の位置
情報変換センタ115)では、位置情報変換部121が
先のステップS9で取得した緯度/経度情報を回線イン
タフェース部118に送出する。すると、暗号処理部1
17は当該緯度/経度情報に被検索端末1のID番号等
を付加してこれらを暗号化したのち、暗号化された緯度
/経度情報及び被検索端末1のID番号等をISDN1
16(ネットワーク5)を経由して、先のステップS
2,S4で認証を行ったクライアント端末(位置検索ク
ライアント3に相当)に送出する(ステップS18)。
これによりクライアント端末は、送られた暗号化情報を
復号化し、この復号化によって得られた緯度/経度情報
等に基づいて被検索端末1の位置を地図上に表示させる
などの処理を行う。
【0040】以上、PHSサービスのセキュリティ性に
着目して本実施形態によるPHS情報通知システムにつ
いて説明した。本実施形態によれば、位置情報サービス
提供会社は、特定の位置検索クライアント3のグループ
を一般のサービスと分離したシステム運営を行うことが
可能である。また、こうした管理を行うグループ毎に暗
号化の手順と鍵を取り決めることも可能である。さら
に、位置検索クライアント3のようなクライアント端末
からの検索要求が位置情報変換センタ4になされた場
合、暗号化による情報の送受が可能になる。このような
暗号化は限定されたサービスであることから限定された
設備投資で実現することが可能である。その結果、少な
い投資(言葉を替えれば、少ないユーザ負担)で秘匿性
を高めたサービスを提供することが可能である。
【0041】また、本実施形態においては、図2の構成
からも明らかなように、PHS基本機能部107が存在
するため、特定の通話先との通話には支障がない。ま
た、PBキー等の削減によってできた容積を電池111
や電源スイッチ112等に余裕として回すことができる
ので、必要にして最小限の通話機能と高いセキュリティ
性を持つ位置情報サービス対応の端末を名刺サイズの大
きさの中に収められるという効果も確認できている。こ
の場合の位置情報サービスの連続提供日時は10日を越
える長い期間のものであった。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、被検
索端末の検索あるいは所在情報の取得を許すクライアン
ト端末を予め決められた特定の端末に限定することによ
り、位置情報サービスに対して高いセキュリティをもた
らす仕組を実現し得るため、VIP(Very Important Pe
rson)の行動や貴重な事物の所在を悪意の第三者に知ら
れることなく監視できる。また、請求項2記載の発明で
は、クライアント端末をバックアップを含めた高々2台
の端末に限定しているので、セキュリティを最大限に維
持しながら故障等の不測の事態にも対応することができ
る。また、請求項3記載の発明では、被検索端末の通話
用発信先をあらかじめ定められた一番号のみに制限する
という端末構成とすることで、システムコストの削減や
ユーザの負担軽減等をもたらすなど大きな効果がある。
【0043】また、請求項4記載の発明では、位置情報
変換センタとクライアント端末の間を有線接続している
ので、盗聴されているか否かの調査が容易になる。ま
た、請求項5記載の発明では、被検索端末がPHS無線
基地局又は位置情報変換センタとの間で送受信される情
報を公開鍵暗号又は公開鍵暗号で送信された共通鍵暗号
を用いて暗号化/復号化しているので安全性と頑健性を
兼ね備えたシステムを構築することができる。また、請
求項6記載の発明では、位置情報変換センタがPHS無
線基地局を特定する情報から変換される緯度/経度情報
を暗号化してクライアント端末に送出するようにしてい
る。それゆえこれら請求項5又は請求項6記載の発明に
よれば、仮に不法な手段でアクセスする悪意の第三者が
存在してもその目的を阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるPHS位置情報通
知システムで行われるPHSサービスの制御シーケンス
の一例を示した説明図である。
【図2】 同システムにおける携帯端末の一構成例を示
したブロック図である。
【図3】 同システムにおける位置情報変換センタの一
構成例を示したブロック図である。
【図4】 従来の技術を用いて端末位置問い合わせサー
ビスを実現するためのシステムの一構成例を示したブロ
ック図である。
【図5】 PHSを用いた位置情報サービスのイメージ
を示した説明図である。
【図6】 従来の技術によるPHS位置情報通知システ
ムで行われるPHSサービスの制御シーケンスの一例を
示した説明図である。
【符号の説明】
1,1a,1b…被検索端末、2,21〜23…基地
局、3…位置検索クライアント、4…位置情報変換セン
タ、5…ネットワーク、6…CSインタフェース部、7
…ISDN及び制御システム、100…携帯端末、10
1…超小形アンテナ、102…無線制御部、103…暗
号処理部、104…CS−ID検出部、105…信号レ
ベル検出部、106…制御部、107…PHS基本機能
部、108…既通知情報記録部、109…通知周期/通
知時刻記録部、110…位置情報取得周期記録部、11
1…電池、112…電源スイッチ、115…位置情報変
換センタ、116…ISDN、117…暗号処理部、1
18…回線インタフェース部、120…無線部、121
…位置情報変換部、122…基地局情報記録部、123
…制御部、C1〜C4,Cx,Cy…セル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 義武 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 西野 豊 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5J062 AA08 BB05 CC14 5K067 AA30 AA35 AA41 BB04 DD17 DD19 DD20 DD23 DD24 EE02 EE10 EE16 FF03 GG01 GG11 HH11 HH22 HH24 HH36 JJ52 JJ54

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信しているPHS無線基地局を特定す
    る情報を被検索端末が検知して位置情報変換センタに通
    知し、クライアント端末が前記位置情報変換センタから
    前記被検索端末の検索あるいは所在の問い合わせを行う
    通信システムにおいて、 前記位置情報変換センタは、前記被検索端末の検索ある
    いは所在情報の取得を許す前記クライアント端末を予め
    決められた特定の端末に限定する認証手段を有すること
    を特徴とするPHS位置情報通知システム。
  2. 【請求項2】 前記認証手段は、前記クライアント端末
    をバックアップを含めた高々2台の端末に限定すること
    を特徴とする請求項1記載のPHS位置情報通知システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記被検索端末の通話用発信先があらか
    じめ定められた一番号のみに制限されていることを特徴
    とする請求項1又は2記載のPHS位置情報通知システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記位置情報変換センタと前記クライア
    ント端末の間が有線接続されていることを特徴とする請
    求項1〜3の何れかの項記載のPHS位置情報通知シス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記被検索端末は、前記PHS無線基地
    局又は前記位置情報変換センタとの間で送受信される情
    報を公開鍵暗号又は公開鍵により送信された共通鍵暗号
    を用いて暗号化/復号化する手段を有することを特徴と
    する請求項1〜4の何れかの項記載のPHS位置情報通
    知システム。
  6. 【請求項6】 前記位置情報変換センタは、 前記PHS無線基地局を特定する情報を受信して対応す
    る緯度/経度情報に変換する変換手段と、 前記変換手段で変換された前記緯度/経度情報を少なく
    とも含む情報を暗号化して前記クライアント端末に送出
    する手段とを有することを特徴とする請求項1〜5の何
    れかの項記載のPHS位置情報通知システム。
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