サクソフォーン四重奏
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サクソフォーン四重奏(サクソフォーンしじゅうそう)は、4本のサクソフォーンによって演奏される重奏。サクソフォーンのためのアンサンブル曲としては、この四重奏が量(ジャン=マリー・ロンデックスがまとめたところによると、150年ほどのサクソフォーンの歴史の中で1000曲以上が作曲されたという)・質ともに最も豊かなものである。
編成
[編集]サクソフォーン四重奏は、通常ソプラノ・アルト・テナー・バリトンの各サクソフォーン1本ずつで編成されるが、ソプラノの代わりにアルトが2本のものや、ソプラニーノサクソフォーンが用いられるものなども存在する。
歴史
[編集]サクソフォーン四重奏の形式は、1846年にアドルフ・サックスによってサクソフォーンが発明されて間もなく誕生した。サックスの友人であり、室内楽曲の形式の発展に貢献した作曲家のジャン=バティスト・サンジュレーが、一般的にこの形式の発案者であると見なされている。サンジュレー自身はヴァイオリニストであったが、1858年に発表した「サクソフォーン四重奏曲第1番」(Premier quatuor pour saxophones)によって、サックスにこの形式を提唱したのである。
以降、サクソフォーン四重奏は主としてフランスを中心に発展した。また、マルセル・ミュールやシガード・ラッシャーなどの著名なクラシック・サクソフォーン奏者は自らのサクソフォーン四重奏団をもつことも多く、彼らに献呈された四重奏曲が多数存在する。
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主なサクソフォーン四重奏団
[編集]- マルセル・ミュール・サクソフォーン四重奏団
- ラッシャー・サクソフォーン四重奏団
- ギャルド・レピュブリケーヌ・サクソフォーン四重奏団
- ダニエル・デファイエ・サクソフォン四重奏団
- アポロ・サクソフォーン四重奏団
- キャトル・ロゾー・サクソフォン・アンサンブル
- 東京サクソフォンアンサンブル
- アルモ・サクソフォン・クァルテット
- トルヴェール・クヮルテット
- J・Y・フルモー・サクソフォーンカルテット
- 雲井雅人サックス四重奏団
- グリーンレイ サクソフォンカルテット
- Adam サクソフォンカルテット
- シューン・サクソフォンカルテット
主なサクソフォーン四重奏曲
[編集]- ジャン=バティスト・サンジュレー:サクソフォーン四重奏曲第1番
- ガブリエル・ピエルネ:民謡風ロンドの主題による序奏と変奏
- アレクサンドル・グラズノフ:サクソフォーン四重奏曲 作品109
- フローラン・シュミット:サクソフォーン四重奏曲
- ウジェーヌ・ボザ:アンダンテとスケルツォ
- アルフレッド・デザンクロ:サクソフォーン四重奏曲
- ジャン・フランセ:サクソフォーンのための小四重奏曲
- アルフレッド・リード:サクソフォーン四重奏のための「5つのカメオ」
- クロード・パスカル:サクソフォーン四重奏曲
- ジャニーヌ・リュエフ:サクソフォーン四重奏のためのコンセール
- イダ・ゴトコフスキー:サクソフォーン四重奏曲
- 長生淳:サクソフォーン四重奏曲
- ボブ・ミンツァー:サクソフォーン四重奏曲
- フォースタン&モーリス・ジャンジャン:サクソフォーン四重奏曲