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硬貨には、長年にわたって垢や細菌などの汚れが蓄積されており、本来の硬貨の持つ輝きが失われてしまい、見た目も悪くなってしまいます。そのため、硬貨を洗って綺麗な姿を取り戻したいと思う人もいるでしょう。ただし収集価値のある、あまり流通していない、記念硬貨などの高級な硬貨は、洗ってしまうと価値が低下することがあるので注意しましょう。特に硬貨にダメージを与えてしまうと、価値が急激に低下して、その素材以上の価値が無くなってしまうことがあります。
ステップ
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温かいお湯で流す まず表面にたまった汚れを落とします。ほど良い水圧である必要があるので、ジェットなどのように、水圧を上げる付加装置は避けましょう。手の平に硬貨を広げて、1、2分間水道のお湯で流します。流し終わったら、ペーパータオルや布の上に置きます。
- 全ての硬貨を水で洗うことができますが、銅の硬貨はニッケルや銀に比べて多くの物に反応するので、周りからのダメージも受けやすくなります。そのため、銅の硬貨を水のみで洗うのは難しいこともあります。
- 硬貨が排水溝に流れてしまわないよう、洗う前に必ず洗面台の栓を閉めましょう。
- どの硬貨にも水が直接当たるよう、硬貨が重ならないように手のひらに広げましょう。
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食器用洗剤と水を溶かした液体に硬貨を浸す 小さな器に水道水と食器用洗剤を混ぜ、硬貨を一枚ずつ別々に軽く浸します。人差し指と親指で硬貨を持ち、表面の汚れを優しくこすり落とします。だんだん汚れが落ちていくのが見えるでしょう。
- 特に汚れている硬貨は、液体にしばらくの間浸すと良いでしょう。
- 蒸留水や弱めの石鹸には十分な洗浄力があり、かつ酸を含まないため、硬貨が錆びる心配はありません。
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柔らかい歯ブラシやペーパータオルで硬貨を磨く 液体に漬けながら、硬貨を磨きます。硬貨の表面がピカピカになるまで磨きましょう。浮かび上がった汚れによって表面が擦れないよう、頻繁に水で洗い流します。価値のある硬貨やアンティークの硬貨は、これによって小さな傷が付き、価値が下がってしまう可能性があります。[1]
- こすり洗いが終わったら、最後に必ず硬貨を水ですすぎましょう。
- きつくこすり過ぎないよう気を付けましょう。集中して軽く磨きます。
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タオルで硬貨を乾かす 硬貨を一枚ずつタオルで拭き、乾燥した場所で保管します。時間が経って硬貨が腐食することがないよう、保管する前に必ず全ての水気を取るよう心掛けましょう。これで、また硬貨に輝きと艶を取り戻すことができます。
- 綿を含まない布を利用すれば、硬貨に繊維が付くこともありません。
- 拭く際に硬貨に細かい傷を付けないよう、軽く叩くように拭きましょう。
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イソプロピルアルコールと塩を混ぜた液体に硬貨を浸す これらは研磨性があり酸性で、硬貨に溜まった汚れを取り除きます。イソプロピルアルコール1カップと、塩小さじ2杯分を器に入れ混ぜ、硬貨を液体の中に入れます。汚れの程度によって2時間~1週間置き、たっぷりと染み込ませます。
- イソプロピルアルコールは万能な溶剤で、水では落とせない汚れも落とすことができます。[2]
- イソプロピルアルコールは匂いがきつく、可燃性です。必ず窓を開けて使用しましょう。
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蒸留水で洗い流す 水道水は塩素のように、時間が経つと硬貨を腐食することのある化学物質を含んでいます。最後に蒸留水で一切の化学物質を洗い流す必要があります。[3]
- 蒸留水とは、全ての汚染物質を取り除いた水です。
- スーパーで蒸留水を購入することができます。
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衣類で硬貨を軽く叩き、自然乾燥する 硬貨をひっくり返し、これを繰り返します。完璧に水気を取るため、乾いた後もすぐに硬貨を積み重ねないようにしましょう。水気が残っていると、時間が経つと硬貨にダメージを与える可能性があります。
- 極端な温度は、硬貨が錆びる可能性があります。乾かしている間は、ヒーターを付けるのを避けましょう。
- 硬貨を叩き拭いた後に繊維やほこりなどが残っていれば、エアダスターは使用せず、息を吹きかけて取り除きましょう。
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無酸性のプラスチック製の袋に入れ、常温で保存する 紙や段ボールやプラスチックなどの、保管に一般的な素材は硬貨にダメージを与え兼ねません。ポリ塩化ビニルを含むコインホルダーは、硬貨を傷付けてしまうことがあるので、使用を控えましょう。 極端に暑い、もしくは極端に寒いと硬貨がダメージを受けることがあるので、湿気の低い常温の元保管すると良いでしょう。[4]
- 高くて安定していない棚など、硬貨が落ちてしまうような場所には保管しないようにしましょう。
- 硬貨を飾りたい場合は、硬貨保管専用のポリエステルであるマイラーでできた、二枚用の入れ物を使用しましょう。
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プロに相談する 洗う前に、必ずプロの硬貨鑑定機関に相談しましょう。コレクタブルな硬貨を洗うことで、急激に価値を下げる可能性もありますし、空気にさらされたことで起こる調色や変色、錆びは硬貨の価値に大いに影響します。[5] このような理由から、価値のある硬貨やアンティークの硬貨は洗わない方が良いでしょう。
- アンティークの硬貨を手に持つときは、必ず表面ではなく側面を持ちましょう。油分や指紋で硬貨の価値が下がることがあります。
- 硬貨の鑑定には基準があり、硬貨を拭いた際の小さな傷でさえ、価値を大幅に下げてしまうことがあります。
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綿棒で少量のワセリンを付ける リントフリーの布で軽く叩きながらワセリンを拭き取ります。これで硬貨の価値を傷付けることなく不要な汚れやホコリを取り除くことができます。この際は、十分に注意し、虫眼鏡を使用しましょう。
- 綿棒や、柔らかい非合成のブラシでワセリンを付けましょう。
- ワセリンを付けすぎないよう注意しましょう。できる限り薄い層で付けると良いでしょう。
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アセトンに5秒間漬ける 硬貨にアセトンが残っていると、茶色くかすみ、硬貨の価値が大幅に低下することがあります。 必ずすぐに蒸留水で洗い流し、乾かす前にアセトンが硬貨に残っていないことを確認しましょう。アンティークの硬貨は、拭いたりこすったりしてはいけません。アセトンは酸ではなく溶剤なので、長時間付着していない限りは硬貨の価値に影響を与えることはありません。
- アセトンは可燃性です。使用する際はパウダーフリーの手袋を着用しましょう。
- 容器に入れた蒸留水を使用する際は、底にナプキンを敷き、容器の内側に当たって硬貨が傷付くことがないよう注意しましょう。
- 100%のアセトンを使用しましょう。他の化学物質が含まれていると、硬貨の価値を下げてしまうことがあります。
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2x2の硬いプラスチック製のホルダーで保管する 全ての硬貨を飾るのであれば、ホルダーをバインダーに入れて保管すると良いでしょう。硬いプラスチック製のホルダーはしっかりした作りなので、硬貨をダメージから守ることができます。重要なのは、入れ物が密閉されていて、外気からの影響を受けない状態に保つことです。
- ポリ塩化ビニルを含むプラスチックは硬貨にダメージを与えるので、マイラーを使ったコインホルダーを使用しましょう。
- アンティークの硬貨は、繊維や他の金属類のない場所で保管しましょう。
- 紙は硬貨を黒ずませる硫黄を含んでいるので、使用しないようにしましょう。
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ポイント
- 硬貨の側面を持ちましょう。表面を持つと、指の油分が硬貨にダメージを与える可能性があります。
- 柔らかいタオルで硬貨を扱えば、落としてしまった場合も、硬貨にダメージを与えることはありません。
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