Apple Watchで転倒検出機能を使う
Apple Watchは、着用者が転倒した場合、そのことを検知して、必要に応じて緊急通報サービスに連絡してくれます。
仕組み
Apple Watch SE、Apple Watch Series 4以降、Apple Watch Ultra以降は、着用者が転倒した場合にそのことを検知し、手首を軽く叩いてくれるほか、警告音を鳴らし、画面にメッセージを表示してくれます。そのまま緊急通報サービスに連絡するか、または、Digital Crownを押して左上隅の「閉じる」をタップするか、「大丈夫です」をタップして通知を閉じることができます。
Apple Watchは着用者が動いていることを感知すると、通知メッセージへの反応があるまでしばらく待ち、自動的に緊急通報サービスに電話することはありません。Apple Watchは、1分間なんの動作も認められない場合は自動的に通報します。1
通話後、転倒検知機能が働いて緊急通報サービスに連絡したことを知らせるメッセージが、着用者の位置情報を添えて、緊急連絡先に宛てて送信されます。Apple Watchは、緊急連絡先の情報をメディカルIDから入手します。緊急通報サービスを緊急連絡先として設定することはできません。メディカルIDの設定方法と緊急連絡先の編集方法はこちらを参照してください。
着用者が動けない状態で、その国や地域で緊急通報サービスの電話番号が複数設けられている場合は、Apple Watchが自動で番号を1つ選んでダイヤルしてくれます。
iPhone 14以降(すべてのモデル)をお使いの場合は、携帯電話やWi-Fiの電波が届かない場所にいても、衛星経由の緊急SOSシステムを利用して、緊急通報サービスに転倒検出の通知を送信できる可能性があります(衛星経由の緊急SOSの対応地域である場合)。衛星経由の緊急SOSの詳細はこちらを参照してください。
緊急電話をかける方法
緊急電話をかけるには、通知メッセージの「緊急電話」スライダをドラッグします。
間違えてかかってしまった通話を終了する
電話がかかってしまった場合、緊急通報サービスが必要なくても、そのまま切らないでください。担当者が応対してくれるまで待ち、サービスが不要な旨を説明してください。緊急通報サービスに電話をかけた場合、通話が終わったら、電話を切ることができます。
着用者が動けない状態だと認識した場合のApple Watchの反応
1分間なんの動きもないことを検知した場合は、30秒のカウントダウンが始まり、その間、着用者の手首を叩き続け、警告音を鳴らします。警告音は徐々に大きくなるので、近くに誰かいれば気づいてもらえます。緊急通報サービスに電話したくない場合は、「キャンセル」をタップしてください。カウントダウンが終わると、自動的に緊急通報サービスに電話がかかり、緊急連絡先にもApple Watchが連絡してくれます。
電話がつながると、Apple Watchで着用者の転倒が検知されたことを知らせる音声メッセージが再生され、着用者の現在地(緯度経度座標)が緊急通報サービスに伝えられます。2 メディカルIDで「緊急電話中に共有」設定を前もって有効にしていた場合は、メディカルIDも自動的に緊急通報サービスに通知されます。
Apple Watchから緊急通報サービスに自動通報するには、「手首検出」が有効になっている必要があります。Apple Watchで設定アプリを開いて「パスコード」をタップし、「手首検出」がオンになっていることを確かめてください。
転倒が記録されるタイミング
転倒した回数は、Apple Watchのメッセージに対して「転んでいません」と答えない限り、ヘルスケアアプリに自動的に記録されます。転倒の履歴を見るには、iPhoneでヘルスケアアプリを開いて、「ブラウズ」タブをタップします。「その他のデータ」をタップし、「転倒回数」をタップしてください。
転倒検出のオン/オフを切り替える
iPhoneでWatchアプリを開いて、「マイウォッチ」タブをタップします。
「緊急SOS」をタップします。
転倒検出のオン/オフを切り替えます。「転倒検出」がオンの場合は、「常にオン」または「ワークアウト中のみオン」を選択できます。
Apple Watchの設定時やヘルスケアアプリで年齢を設定していて、その年齢が55歳以上の場合、この機能は自動的に有効になります。メディカルIDとヘルスケアプロフィールに正しい年齢が表示されていることを確認してください。転倒検出機能は、18歳以上に限り使用できます。
転倒してもApple Watchで検知されない可能性があります。強い衝撃を受ける活動が転倒だと誤認され、転倒検出が反応する可能性があります。
その他の緊急時の機能を設定する
1.一部の地域では、緊急通話がつながった際に、現地の救急システムが「...の場合は1を押してください」のように手入力を求めてくる場合があります。このような状況は稀ではありますが、この場合、メニューオプションを自動選択して緊急通報サービスにたどりつくことはできません。ただし、緊急連絡先への通知は届きます。
2.米国およびカナダでのみ利用できます。緊急通報サービスに電話をかけたりテキストを送ったりすると、自分がいる場所と暗号化したメディカルIDの情報がAppleに送信されます。この位置情報は、その地域が拡張緊急データサービスに対応しているかどうかを判断するために使われます。対応している場合、緊急通報サービスを提供できるよう、Appleからあなたの情報をパートナーに転送します。AppleでメディカルIDの情報を読み取ることはできません。「設定」>「プライバシー」>「位置情報サービス」>「システムサービス」で「緊急電話とSOS」を無効にしている場合、この確認は行われず、メディカルIDの情報も共有されません。国や地域によっては、緊急通報サービスへのテキスト送信には対応していません。