WO2024047796A1

WO2024047796A1 - 連結具

Info

Publication number: WO2024047796A1
Application number: PCT/JP2022/032768
Authority: WO
Inventors: 謙一吉江
Original assignee: Ykk株式会社
Priority date: 2022-08-31
Filing date: 2022-08-31
Publication date: 2024-03-07
Also published as: CN119731441A; DE112022007705T5

Abstract

合成樹脂製の連結具１０であって、テープ通し穴１８を有したベース１２と、物品５８を通すための開口１４を有する収容空間１６を形作るフック４６と、ベース１２に対して回転可能に支持され一方向へ回転した時に開口１４を開放し、他方向へ回転した時に開口１４を閉鎖する開閉体２６とを一体に有する。開閉体２６が開口１４を閉鎖する方向へ常時付勢するバネ部２２を一体に有する。バネ部２２は、ベース１２の側縁部１２ｃから延び出し、開閉体２６に連続している。開閉体２６は開口１４を開閉する方向と交差する軸部３０を備える。ベース１２は軸部３０が回転可能に嵌合される軸穴２０を備える。ベース１２は板状体の厚みの中心を中心軸として両面が対称形であり、ベース１２の側縁部１２ａ，１２ｃには、厚みの略中心線に沿ってバネ部２２の少なくとも一部を収容する溝４０を備える。

Description

連結具

　この発明は、別々の物品や部位を互いに連結する連結具に関する。

　従来、一対の物品を連結する連結具は、色々な形状のものがある。例えば、特許文献１のフックは、略環状をなす環状部材と、この環状部材が挿嵌されるケース部材とから構成されている。環状部材には、その一部を切断状態に形成し、弾性的に揺動自在としたレバー部が一部に形成され、このレバー部の弾性揺動により開閉する開閉部を介して被係止体を内部に挿通可能になっている。ケース部材は、環状部材が挿嵌された状態において、レバー部の外方への開放を当接により規制する。

特開２００９－２３８９号公報

　上記背景技術の連結具は、環状部材とケース部材の２部材から成り、その製造にコストがかかる。また、連結する一対の物品は、一方の物品が環状部材に取り付けられ、他方の物品はケース部材に取り付けられるので、各物品に対して互いに離れる方向へ強い力が作用した場合、環状部材とケース部材が外れる恐れがある。さらに、レバー部の先端が係止する係止部は、一対の物品による張力がかかる方向に対しては係止されていない。よって、一対の物品間に掛かる張力は環状部材の一方の側に集中し、環部材を変形又は破断させる恐れもある。

　この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、連結具を１部材で構成することで、部品構成を簡素にして製造コストを下げるとともに、物品の取り付け強度が高い連結具を提供することを目的とする。

　本発明は、テープ通し穴を有したベースと、物品を通すための開口を有する収容空間を形作るフックと、前記ベースに対して回転可能に支持され、一方向へ回転した時に前記開口を開放し、他方向へ回転した時に前記開口を閉鎖する開閉体と、前記開閉体が前記開口を閉鎖する方向に前記開閉体を常時付勢するバネ部とを一体に有した合成樹脂製の連結具であり、前記バネ部は、前記ベースの側縁部から延び出し、前記開閉体に連続し、前記開閉体は軸部を有し、前記ベースは前記軸部が回転可能に嵌合される軸穴を有する連結具である。

　前記ベースは板状体であり、前記テープ通し穴と前記収容空間は前記板状体を貫通して形成され、前記ベースの側縁部に沿って溝が設けられ、前記軸部が前記軸穴に嵌合された態で、前記バネ部の少なくとも一部は前記溝に収容される。

　前記開閉体と前記フックのいずれか一方は鉤部を有し、前記フックと前記開閉体のいずれか他方は鉤部収容部を有し、前記開口が前記開閉体に閉鎖された状態で、前記鉤部が前記鉤部収容部に差し込まれる。

　前記テープ通し穴は、前記開口と前記軸穴の間に形成され、前記開閉体には、前記開閉体が前記開口を開放する方向に回転した状態で、前記テープ通し穴と重なる凹部が形成されている。さらに、前記軸穴は、前記テープ通し穴に通されたテープにより覆われる位置が好ましい。

　本発明の連結具は、部品構成を簡素とし、製造コストも安価である。また、すっきりした外観で、小形に見えながらも、物品の取り付け強度が高い。さらに、開閉体の開口動作が軽く、操作性が良好である。

この発明の一実施形態の連結具の斜視図である。この実施形態の連結具の左側面図（ａ）と正面図（ｂ）である。この実施形態の連結具のバネ部に力がかからない状態を示す図２（ａ）のＡ－Ａ線における縦断面図である。この実施形態の連結具のバネ部を押して使用状態とした図２（ａ）のＢ－Ｂ線における縦断面図である。この実施形態の連結具の開口が開放された状態を示す図２（ａ）のＢ－Ｂ線における縦断面図である。この実施形態の連結具の変形例を示す正面図である。この実施形態の連結具のその他の変形例を示す縦断面図である。

　以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図１～図５はこの発明の一実施形態を示すもので、この実施形態の連結具１０は、弾力性のある合成樹脂で一体に成形されている。

　連結具１０は、板状体のベース１２を有する。ベース１２は、上下方向に延びる一対の側縁部１２ａ，１２ｂと、左右方向に延び、側縁部１２ａ，１２ｂと交差する一対の側縁部１２ｃ，１２ｄとを有する。ベース１２は、前後方向の中心を中心軸として両面が対称形である。以下、板状体の両面と直交する方向を前後方向という。また、一対の側縁部１２ａ，１２ｂに沿う方向を上下方向という。また、一対の側縁部１２ｃ，１２ｄに沿う方向を左右方向という。一対の側縁部１２ｃ，１２ｄは、互いに略平行で、側縁部１２ｃよりも側縁部１２ｄの方が長い。ベース１２は、側縁部１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄで囲まれた板面部１２ｅと、側縁部１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄに沿って前後方向へ隆起する肉厚部１３を有する。肉厚部１３は、ほぼ一定幅で形成され、板面部１２ｅよりも厚い。

　板面部１２ｅには、収容空間１６が板面部１２ｅの前後方向に貫通して形成されている。収容空間１６は、側縁部１２ｃ寄りに位置する辺を上辺とし、側縁部１２ｄ寄りに位置する辺を下辺とする台形状である。上辺は下辺よりも短い。上辺の一端部は側縁部１２ａに達し、上辺の他端部はベース１２の左右方向の中央付近に位置している。ベース１２の中央付近に位置する上辺の端部と、下辺の側縁部１２ｂ側の端部を結ぶ斜辺は、上辺に対して鈍角で交差し、下辺に対して鋭角に交差する。開口１４は、側縁部１２ａおよび収容空間１６の斜辺と反対側に位置する辺が切り取られる。これにより、収容空間１６と側縁部１２ａの外側とが連通する。開口１４の側縁部１２ｄ側の端部は、側縁部１２ｄから少し離れた位置にある。つまり、側縁部１２ａの側縁部１２ｄに連続する部分が切り残されている。この部分が後述するフック４６の先端部４６ｂとなる。

　ベース１２は、収容空間１６の上辺と側縁部１２ｃの間に、側縁部１２ｃに対して略平行に延びるテープ通し穴１８を有する。テープ通し穴１８と側縁部１２ｃの間、つまりテープ通し穴１８を挟んで収容空間１６とは反対側で、且つ側縁部１２ａに近い位置に、軸穴２０が設けられている。軸穴２０には後述する軸部３０が回転可能に嵌め込まれる。テープ通し穴１８と軸穴２０は板面部１２ｅを前後方向に貫通している。

　ベース１２にはバネ部２２が一体に連続して設けられている。バネ部２２は、長尺な棒状体であり、バネ部２２の長さ方向の一端部がベース１２に接続している。バネ部２２は、一定以上の力を加えると、ベース１２の前後方向と交差する方向へ弾性変形可能に設けられている。

　バネ部２２は、図３に示すように、長さ方向の中間に位置する第１部分２２ａと、第１部分２２ａの一端部から連続し、第１部分２２ａに対して折れ曲がった第２部分２２ｂと、第１部分２２ａの他端部から連続し、第１部分２２ａに対して折れ曲がった第３部分２２ｃとを有する。第２部分２２ｂは側縁部１２ｃ側でベース１２と連続する。ベース１２は側縁部１２ｃ側に上下方向へ窪んだスペース２４を有する。第２部分２２ｂはスペース２４に配置されている。第２部分２２ｂは、スペース２４内で自由に変形可能である。第１部分２２ａは、側縁部１２ｃから離れる方向へ傾斜しながら、側縁部１２ａ側に延び出している。第３部分２２ｃは側縁部１２ｃから所定間隔離れて配置されている。第１部分２２ａと第２部分２２ｂの境、および第１部分２２ａと第３部分２２ｃの境は湾曲している。バネ部２２は、力がかからない状態では、図１と図３に示すように、側縁部１２ｃの外方に延出した形状である。

　バネ部２２の第３部分２２ｃの端部には開口１４を開閉する開閉体２６が一体に連続している。開閉体２６は第３部分２２ｃの延長線方向に長い棒状体である。開閉体２６は、バネ部２２の第３部分２２ｃに連続する基端部２６ａと、基端部２６ａに対して開閉体２６に長さ方向の反対側に位置する先端部２６ｄを有する。また、開閉体２６は、バネ部２２の第３部分２２ｃと面一で連続し、開閉体２６の長さ方向へ延びる外側面２６ｃと、外側面２６ｃとは反対側に位置する内側面２６ｂを有する。

　開閉体２６は開口１４を閉鎖し得る長さを有する。開閉体２６の長さ方向の中間から基端部２６ａ側の領域は、ベース１２の肉厚部１３の厚みより薄い。開閉体２６の長さ方向の中間から先端部２６ｄ側の領域は、厚みの異なる外側面２６ｃ側の部位と内側面２６ｂ側の部位を有する。外側面２６ｃ側の部位は、内側面２６ｂ側の部位よりも厚く、ベース１２の肉厚部１３とほぼ同じ厚みを有する。内側面２６ｂ側の部位は、外側面２６ｃ側の部位より薄く、基端部２６ａ側の領域より厚い。開閉体２６の長さ方向および厚み方向と直交する幅方向の寸法、つまり内側面２６ｂと外側面２６ｃの間隔は、第３部分２２ｃの長さ方向および厚み方向と直交する方向の寸法よりも大きい。これにより、開閉体２６の内側面２６ｂ側の部位は、第３部分２２ｃよりも内側へ突出している。また、内側面２６ｂ側の部位の先端部２６ｄに連続する部分が、より内側へ張り出している。なお、開閉体２６の厚み方向はベース１２の前後方向と同方向である。

　開閉体２６は基端部２６ａに軸部３０を有する。軸部３０は、ベース１２の厚み方向へ平行な中心軸を有する円柱形状であり、開閉体２６から厚み方向に突出している。軸部３０はベース１２の軸穴２０に回転可能に嵌合される。

　開閉体２６は基端部２６ａにテープ通し穴１８に連通した凹部３２を有する。凹部３２は内側面２６ｂ側に開口するＵ字形である。凹部３２は、開閉体２６が開口１４を開放する方向に回転した時に、テープ通し穴１８の穴縁と略合致する形、もしくはテープ通し穴１８の穴縁よりも大きい形に形成されている。これにより、開閉体２６とテープ通し穴１８が重なり合い、開閉体２６によりテープ通し穴１８の一部を塞いでしまうことを回避する。

　開閉体２６は先端部２６ｄに厚み方向の肉厚を薄くした係止凹部３４を有する。一対の係止凹部３４は開閉体２６の厚み方向に対称に配置されている。係止凹部３４は外側面２６ｃ側へ開口するように切り欠かれている。係止凹部３４と内側面２６ｂとの間の切り残し部分は、開閉体２６が開口１４を閉鎖する時、後述する係合爪４８に収容空間１６側から当接し得る当接部３６となる。また、開閉体２６は係止凹部３４に隣接して配置された鉤部３８を有する。鉤部３８は、当接部３６と接続し、外側面２６ｃ側に向けて延びる。

　ベース１２は、側縁部１２ａと側縁部１２ｃとが交差する部分で、且つバネ部２２がベース１２に接続する位置から開口１４までの間に、ベース１２の厚みの略中心線に沿う溝４０を有する。溝４０は、図１、図３に示すように、変形用のスペース２４から側縁部１２ａに連通する部分と、側縁部１２ｃから開口１４に連通する部分とを有する。これにより、溝４０はＬ字形の空間を形成している。また、溝４０は、軸穴２０と、テープ通し穴１８の側縁部１２ａ側部分と、収容空間１６にも連通している。溝４０は板面部１２ｅに対して略平行な一対の内側面４０ａを有する。各内側面４０ａは、軸穴２０の周囲に、前後方向へ突出する段部４２を有する。また、各内側面４０ａは軸穴２０から側縁部１２ａへ向けて互いに離れる方向へ傾斜する斜面４４を有する。段部４２と斜面４４は、開閉体２６の軸部３０をベース１２の軸穴２０に嵌合させる際、軸部３０を軸穴２０へ導くためのガイドとなる。

　ベース１２は、側縁部１２ｄと、側縁部１２ｄに連続する側縁部１２ａに、収容空間１６を形作るフック４６を有する。フック４６はＬ字形の棒状体である。フック４６は、長さ方向の一端部である基端部４６ａと、一端部と反対側の先端部４６ｂを有する。基端部４６ａは側縁部１２ｂの端部に接続している。先端部４６ｂは、開口１４側に位置し、係合爪４８が設けられている。一対の係合爪４８がベース１２の前後方向へ間隔を空けて配置されている。各係合爪４８の間の空間は、開閉体２６の鉤部３８が収容され位置決めされる鉤部収容部５０となる。各係合爪４８は互いの対向面に鉤部収容部５０へ突出する突起部５２を有する。なお、開閉体２６が鉤部収容部を有し、フック４６が鉤部を有するようにしても良い。

　この実施形態の連結具１０は、適度な弾性を有する合成樹脂で一体成形される。成形された状態において、バネ部２２と開閉体２６は、図１、図３に示すように、ベース１２の側方へ突出した状態である。連結具１０を使用する際には、バネ部２２がベース１２の側縁部１２ａと側縁部１２ｃに沿うように押される。これにより、バネ部２２は、第１部分２２ａと第２部分２２ｂの交差角、および第１部分２２ａと第３部分２２ｃの交差角を小さくするように弾性変形しながら、溝４０に収容される。そして、軸部３０が斜面４４および段部４２に沿って移動する。これにより、軸部３０は軸穴２０に嵌合する。

　次に、開閉体２６の先端部２６ｄがベース１２の係合爪４８と干渉しないように前後方向及び左右方向に押され、バネ部２２が弾性変形する。この時、バネ部２２は、前後方向に弾性変形するとともに、バネ部２２の第１部分２２ａと第２部分２２ｂとの交差角、および第１部分２２ａと第３部分２２ｃとの交差角を小さくするように弾性変形する。これにより、先端部２６ｄは係合爪４８を回避して収容空間１６に入る。そして、前後方向の押圧を解除した後に左右方向の押圧を解除すると、開閉体２６はバネ部２２の弾発力により軸部３０を中心にして回転する。これにより、開閉体２６の鉤部３８はフック４６の先端部４６ｂの鉤部収容部５０に差し込まれる。そして、当接部３６が係合爪４８に接する。

　この時、一対の係合爪４８の突起部５２が係止凹部３４に位置し、且つ鉤部３８が鉤部収容部５０に位置するため、開閉体２６はベース１２の前後方向に位置決めされる。また、当接部３６が係合爪４８に接するため、開閉体２６はベースの前後方向と直交する左右方向にずれない。また、軸部３０が軸穴２０に嵌合されているため、開閉体２６はベース１２の上下方向へ移動しない。

　これにより、図２、図４に示すように、開閉体２６が、ベース１２の開口１４に位置決めされ、開口１４を閉鎖した状態となる。つまり、連結具１０は使用状態となる。バネ部２２は、第１部分２２ａと第２部分２２ｂの交差角、および第１部分２２ａと第３部分２２ｃの交差角を大きくしようと作用する。この作用による弾発力で、開閉体２６の先端部２６ｄ側が軸部３０の軸周りに回転しようとする。これにより、当接部３６が係合爪４８に常に押し付けられる。よって、開閉体２６がフック４６から不用意に外れない。

　次に、連結具１０の使用方法について説明する。先ず、テープ通し穴１８にテープ５６を通す。テープ５６は、折り返され、その折返し部分を縫製、もしくは図示しない任意の固定具等で止める。テープ通し穴１８に通されたテープ５６は、ベース１２の側縁部１２ａを越えて上下方向へ延びる。このため、テープ５６が左右方向へ所定の寸法を有する場合、テープ５６は、テープ通し穴１８と側縁部１２ｃの間に設けられた軸穴２０、および側縁部１２ｃ側に上下方向へ窪んだスペース２４を覆うことができる。これにより、連結具１０の使用時に軸穴２０およびスペース２４は視認されず、連結具１０の使用時の美観向上が期待できる。

　次に、フック４６に物品５８を吊り下げる。物品５８は、例えばテープを折り返して固定したループ、またはフック４６と同形態のフックである。先ず、図５に示すように、開閉体２６を収容空間１６の内側に押す。これにより、開閉体２６がバネ部２２を弾性変形させながら軸部３０を中心に一方向へ回転する。また、鉤部３８が鉤部収容部５０から抜き取られる。その結果、開閉体２６が開口１４を開放し、物品５８が開口１４に通されフック４６に吊り下げられる。ここで押す力を解除すると、開閉体２６はバネ部２２の弾発力により、軸部３０を中心に一方向と反対の他方向へ回転する。その結果、開閉体２６は開口１４を閉鎖する。開閉体２６は、バネ部２２によって常に係合爪４８に向かって付勢されているため、開口１４を不用意に開放しない。しかも、係合爪４８の突起部５２が開閉体２６の係止凹部３４に位置し、鉤部３８が鉤部収容部５０に差し込まれているため、開閉体２６がベース１２の前後方向と上下方向でフック４６に係止される。これにより、開閉体２６がフック４６から不用意に外れない。

　開閉体２６は、図５に示すように、開閉体２６が開口１４を開放した状態で、凹部３２とテープ通し穴１８の穴縁が合致する。これにより、開閉体２６は、テープ通し穴１８と重なり合わず、テープ通し穴１８に通されたテープ５６を押して変位させない。

　フック４６に吊り下げた物品５８に強い力が加えられた時、フック４６の先端部４６ｂは開閉体２６の先端部２６ｄから離れる方向へ弾性変形する。この時、鉤部３８が鉤部収容部５０に差し込まれているため、鉤部３８と鉤部収容部５０との係合面積を大きく確保できる。よって、開閉体２６とフック４６はベース１２の上下方向の力に対して強固に係合する。

　バネ部２２がベース１２に連続する位置は、上記実施形態以外でも良い。例えば、図６に示すように、ベース１２の側縁部１２ｂと側縁部１２ｃの境の部分に、バネ部２２の第２部分２２ｂが接続していてもよい。ベース１２は側縁部１２ｂと側縁部１２ｃの境に窪んだスペース２４を有する。第２部分２２ｂはスペース２４に配置されている。バネ部２２の第１部分２２ａはベース１２の側縁部１２ｃとほぼ同じ長さを有する。

　また、開閉体２６の先端部２６ｄはフック４６の先端部４６ｂに当接するだけのシンプルな形状でも良い。例えば、図７に示すように、開閉体２６は、上記実施形態のような係止凹部３４、当接部３６、鉤部３８を有さないものでも良い。代わりに、開閉体２６は先端部２６ｄ側の外側面２６ｃに係止凹部６０を有する。フック４６の係合爪４８は、上記実施形態のような鉤部収容部５０、突起部５２を有さない。代わりに、係止爪４８は開閉体２６と対向する部分に係止凹部６２を有する。開閉体２６が開口１４を閉鎖した時、係止凹部６０と係止凹部６２が当接する。

　なお、この発明の連結具は、上記実施の形態に限定されるものではない。ベースの形状は、矩形以外の多角形や楕円などでも良く、自由に変更可能である。また、バネ部もベースの形状に合わせて変更することができる。連結する物品はテープを折り返したループやフック以外でも良い。連結具の材料となる合成樹脂の種類や色、表面処理、透明度等は自由に変更可能であり、デザインや必要な機能に合わせて適宜変更可能である。

１０　連結具
１２　ベース
１２ｃ　側縁部
１４　開口
１６　収容空間
１８　テープ通し穴
２０　軸穴
２２　バネ部
２６　開閉体
２６ａ　基端部
２６ｂ　内側面
２６ｄ　先端部
３０　軸部
３２　凹部
３８　鉤部
４０　溝
４６　フック
４６ｂ　先端部
５０　鉤部収容部
５２　突起部
５６　テープ
５８　物品

Claims

　テープ通し穴（１８）を有したベース（１２）と、物品（５８）を通すための開口（１４）を有する収容空間（１６）を形作るフック（４６）と、前記ベース（１２）に対して回転可能に支持され、一方向へ回転した時に前記開口（１４）を開放し、他方向へ回転した時に前記開口（１４）を閉鎖する開閉体（２６）と、前記開閉体（２６）が前記開口（１４）を閉鎖する方向に前記開閉体（２６）を常時付勢するバネ部（２２）とを一体に有した合成樹脂製の連結具（１０）であって、
　前記バネ部（２２）は、前記ベース（１２）から延び出し、前記開閉体（２６）に連続し、
　前記開閉体（２６）は軸部（３０）を有し、
　前記ベース（１２）は前記軸部（３０）が回転可能に嵌合される軸穴（２０）を有することを特徴とする連結具。
　前記ベース（１２）は板状体であり、前記テープ通し穴（１８）と前記収容空間（１６）は板状体を貫通して形成され、
　前記ベース（１２）は側縁部（１２ａ，１２ｃ）に沿って溝（４０）を有し、前記軸部（３０）が前記軸穴（２０）に嵌合された状態で、前記バネ部（２２）の少なくとも一部は前記溝（４０）に収容される請求項１記載の連結具。
　前記開閉体（２６）と前記フック（４６）のいずれか一方は鉤部（３８）を有し、前記フック（４６）と前記開閉体（２６）のいずれか他方は鉤部収容部（５０）を有し、
　前記開口（１４）が前記開閉体（２６）により閉鎖された状態で、前記鉤部（３８）が前記鉤部収容部（５０）に差し込まれる請求項１又は２記載の連結具。
　前記テープ通し穴（１８）は、前記開口（１４）と前記軸穴（２０）の間に形成され、前記開閉体（２６）には、前記開閉体（２６）が前記開口（１４）を開放する方向に回転した状態で、前記テープ通し穴（１８）と重なる凹部（３２）が形成される請求項１又は２記載の連結具。
　前記軸穴（２０）は、前記テープ通し穴（１８）に通されたテープ（５６）により覆われる位置に設けられている請求項１又は２記載の連結具。