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WO2023204172A1 - スライス固有セル再選択方法 - Google Patents

スライス固有セル再選択方法 Download PDF

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WO2023204172A1
WO2023204172A1 PCT/JP2023/015301 JP2023015301W WO2023204172A1 WO 2023204172 A1 WO2023204172 A1 WO 2023204172A1 JP 2023015301 W JP2023015301 W JP 2023015301W WO 2023204172 A1 WO2023204172 A1 WO 2023204172A1
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priority
cell reselection
specific cell
network
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光孝 秦
真人 藤代
Original Assignee
京セラ株式会社
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    • H04W48/00Access restriction; Network selection; Access point selection
    • H04W48/20Selecting an access point

Definitions

  • Each slice is provided with a slice identifier that identifies the slice.
  • An example of a slice identifier is S-NSSAI (Single Network Slicing Selection Assistance Information).
  • S-NSSAI includes an 8-bit SST (slice/service type).
  • the S-NSSAI may further include a 24-bit SD (slice differentiator).
  • SST is information indicating a service type with which a slice is associated.
  • SD is information for differentiating multiple slices associated with the same service type.
  • Information including multiple S-NSSAIs is called NSSAI (Network Slice Selection Assistance Information).
  • the network 50 controlling slice-specific cell reselection.
  • One reason why the network 50 wants to control slice-specific cell reselection is load distribution of the UE 100. For example, when multiple UEs 100 perform a slice-specific cell reselection procedure at once, specific radio resources may be used intensively between multiple UEs 100 and gNB 200. The reason for this is to control slice-specific cell reselection in the network 50 in order to suppress such a situation as much as possible and distribute the load on the UE 100.
  • the UE 100 can perform slice-specific cell reselection giving priority to the network slice that it desires, rather than following the control of the network 50 side. Therefore, in the first embodiment, conditions regarding radio resources are provided as predetermined conditions.
  • the UE 100 performs slice-specific cell reselection using a network slice that the UE 100 desires upon receiving the slice priority ignore permission message, but the present invention is not limited to this.
  • the UE 100 may perform slice-specific cell reselection using the network slice desired by the UE 100. That is, when the UE 100 has not received the slice priority from the network 50, the UE 100 performs slice-specific cell reselection using the network slice desired by the UE 100.
  • step S30 the UE 100 determines the slice priority (for example, the first slice priority) that it desires, and slice priority information (for example, the first slice priority) that includes the slice priority. priority information) to the network 50.
  • slice priority for example, the first slice priority
  • slice priority information for example, the first slice priority
  • the UE 100 may transmit the slice priority information to the AMF 300.
  • the NAS of the UE 100 may transmit its desired slice priority to the AMF 300 by transmitting a NAS message (for example, a registration request message) including the slice priority information.
  • the AMF 300 may transmit an NG message including the slice priority information to the gNB 200.
  • the gNB 200 receives the slice priority desired by the UE 100 via the AMF 300.
  • the NAS of the UE 100 may output its desired slice priority to the AS of the UE 100.

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Abstract

一態様に係るスライス固有セル再選択方法は移動通信システムにおけるスライス固有セル再選択方法である。前記スライス固有セル再選択方法は、ユーザ装置が、基地局又はアクセス管理装置から、ネットワークスライス毎の優先度を表すスライス優先度を受信するステップを有する。また、前記スライス固有セル再選択方法は、基地局が、無線リソースの空き容量が閾値以上のとき、スライス優先度の無視を許可することを表すスライス優先度無視許可メッセージを送信するステップを有する。更に、前記スライス固有セル再選択方法は、ユーザ装置が、スライス優先度無視許可メッセージを受信したことに応じて、スライス優先度を用いることなく、ユーザ装置が希望するネットワークスライスを用いてスライス固有セル再選択を実行するステップを有する。

Description

スライス固有セル再選択方法
 本開示は、移動通信システムにおけるスライス固有セル再選択方法に関する。
 移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(The Third Generation Partnership Project)(登録商標。以下同じ)の仕様において、ネットワークスライシング(Network Slicing)が規定されている。ネットワークスライシングは、通信事業者が構築した物理的ネットワークを論理的に分割することにより仮想的なネットワークであるネットワークスライスを構成する技術である。
 無線リソース制御(RRC(Radio Resource Control))アイドル状態又はRRCインアクティブ状態にあるユーザ装置は、セル再選択プロシージャを実行することができる。3GPPでは、ネットワークスライス依存のセル再選択プロシージャであるスライス固有セル再選択(slice-specific cell reselection)を検討している(例えば、非特許文献1参照)。ユーザ装置は、スライス固有セル再選択プロシージャを実行することで、例えば、所望のネットワークスライスをサポートする隣接セルへキャンプオンすることが可能となる。
 スライス固有セル再選択プロシージャでは、ネットワークスライス毎の優先度を表すスライス優先度が用いられる。ユーザ装置は、スライス優先度が最も高いネットワークスライスから順番にスライス固有セル再選択プロシージャを実行する。
 3GPPでは、ネットワークからユーザ装置へスライス優先度を提供することについて議論が行われている(例えば、非特許文献2参照)。
3GPP TS 38.300 V16.8.0 (2021-12) 「RP-220386」、"On RAN Slicing"、Ericsson, Deutsche Telekom、3GPP TSG-RAN#95-e、2022-03-17-2022-03-23
 一態様に係るスライス固有セル再選択方法は移動通信システムにおけるスライス固有セル再選択方法である。前記スライス固有セル再選択方法は、ユーザ装置が、基地局又はアクセス管理装置から、ネットワークスライス毎の優先度を表すスライス優先度を受信するステップを有する。また、前記スライス固有セル再選択方法は、基地局が、無線リソースの空き容量が閾値以上のとき、スライス優先度の無視を許可することを表すスライス優先度無視許可メッセージを送信するステップを有する。更に、前記スライス固有セル再選択方法は、ユーザ装置が、スライス優先度無視許可メッセージを受信したことに応じて、スライス優先度を用いることなく、ユーザ装置が希望するネットワークスライスを用いてスライス固有セル再選択を実行するステップを有する。
図1は、第1実施形態に係る移動通信システムの構成例を表す図である。 図2は、第1実施形態に係るUE(ユーザ装置)の構成例を表す図である。 図3は、第1実施形態に係るgNB(基地局)の構成例を表す図である。 図4は、第1実施形態に係るユーザプレーンに関するプロトコルスタックの構成例を表す図である。 図5は、第1実施形態に係る制御プレーンに関するプロトコルスタックの構成例を表す図である。 図6は、セル再選択プロシージャの概要について説明するための図である。 図7は、一般的なセル再選択プロシージャの概略フローを表す図である。 図8は、ネットワークスライシングの一例を表す図である。 図9は、スライス固有セル再選択プロシージャの概要を表す図である。 図10は、スライス周波数情報の一例を表す図である。 図11は、スライス固有セル再選択プロシージャの基本フローを表す図である。 図12は、第1実施形態に係る動作例を表す図である。 図13は、第2実施形態に係る動作例を表す図である。
 本開示の一態様は、ユーザ装置が自身の希望するネットワークスライスをサポートするセルを再選択できるようにしたスライス固有セル再選択方法を提供することを目的とする。
 図面を参照しながら、実施形態に係る移動通信システムについて説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
 [第1実施形態]
 (移動通信システムの構成)
 図1は、第1実施形態に係る移動通信システムの構成を表す図である。移動通信システム1は、3GPP規格の第5世代システム(5GS:5th Generation System)に準拠する。以下において、5GSを例に挙げて説明するが、移動通信システムにはLTE(Long Term Evolution)システムが少なくとも部分的に適用されてもよい。或いは、移動通信システムには第6世代(6G)システムが少なくとも部分的に適用されてもよい。
 移動通信システム1は、ユーザ装置(UE:User Equipment)100と、5Gの無線アクセスネットワーク(NG-RAN:Next Generation Radio Access Network)10と、5Gのコアネットワーク(5GC:5G Core Network)20とを有する。以下において、NG-RAN10を単にRAN10と呼ぶことがある。また、5GC20を単にコアネットワーク(CN)20と呼ぶことがある。
 UE100は、移動可能な無線通信装置である。UE100は、ユーザにより利用される装置であればどのような装置であっても構わない。例えば、UE100は、携帯電話端末(スマートフォンを含む)やタブレット端末、ノートPC、通信モジュール(通信カード又はチップセットを含む)、センサ若しくはセンサに設けられる装置、車両若しくは車両に設けられる装置(Vehicle UE)、飛行体若しくは飛行体に設けられる装置(Aerial UE)である。
 NG-RAN10は、基地局(5Gシステムにおいて「gNB」と呼ばれる)200を含む。gNB200は、基地局間インターフェイスであるXnインターフェイスを介して相互に接続される。gNB200は、1又は複数のセルを管理する。gNB200は、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。gNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータ(以下、単に「データ」という)のルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能等を有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として用いられる。「セル」は、UE100との無線通信を行う機能又はリソースを示す用語としても用いられる。1つのセルは1つのキャリア周波数(以下、単に「周波数」と呼ぶ)に属する。
 なお、gNBがLTEのコアネットワークであるEPC(Evolved Packet Core)に接続することもできる。LTEの基地局が5GCに接続することもできる。LTEの基地局とgNBとが基地局間インターフェイスを介して接続されることもできる。
 5GC20は、AMF(Access and Mobility Management Function)及びUPF(User Plane Function)300を含む。AMFは、UE100に対する各種モビリティ制御等を行う。AMFは、NAS(Non-Access Stratum)シグナリングを用いてUE100と通信することにより、UE100のモビリティを管理する。UPFは、データの転送制御を行う。AMF及びUPFは、基地局-コアネットワーク間インターフェイスであるNGインターフェイスを介してgNB200と接続される。
 図2は、第1実施形態に係るUE100(ユーザ装置)の構成を表す図である。UE100は、受信部110、送信部120、及び制御部130を備える。受信部110及び送信部120は、gNB200との無線通信を行う無線通信部を構成する。
 受信部110は、制御部130の制御下で各種の受信を行う。受信部110は、アンテナ及び受信機を含む。受信機は、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換して制御部130に出力する。
 送信部120は、制御部130の制御下で各種の送信を行う。送信部120は、アンテナ及び送信機を含む。送信機は、制御部130が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナから送信する。
 制御部130は、UE100における各種の制御及び処理を行う。このような処理は、後述の各レイヤの処理を含む。制御部130は、少なくとも1つのプロセッサ及び少なくとも1つのメモリを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に用いられる情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンドプロセッサと、CPU(Central Processing Unit)とを含んでもよい。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行う。CPUは、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行う。なお、制御部130は、以下に示す各実施形態において、UE100における各処理又は各動作を行ってもよい。
 図3は、第1実施形態に係るgNB200(基地局)の構成を表す図である。gNB200は、送信部210、受信部220、制御部230、及びバックホール通信部240を備える。送信部210及び受信部220は、UE100との無線通信を行う無線通信部を構成する。バックホール通信部240は、CN20との通信を行うネットワーク通信部を構成する。
 送信部210は、制御部230の制御下で各種の送信を行う。送信部210は、アンテナ及び送信機を含む。送信機は、制御部230が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナから送信する。
 受信部220は、制御部230の制御下で各種の受信を行う。受信部220は、アンテナ及び受信機を含む。受信機は、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換して制御部230に出力する。
 制御部230は、gNB200における各種の制御及び処理を行う。このような処理は、後述の各レイヤの処理を含む。制御部230は、少なくとも1つのプロセッサ及び少なくとも1つのメモリを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に用いられる情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンドプロセッサと、CPUとを含んでもよい。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行う。CPUは、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行う。なお、制御部230は、以下に示す各実施形態において、gNB200における各処理又は各動作を行ってもよい。
 バックホール通信部240は、基地局間インターフェイスであるXnインターフェイスを介して隣接基地局と接続される。バックホール通信部240は、基地局-コアネットワーク間インターフェイスであるNGインターフェイスを介してAMF/UPF300と接続される。なお、gNB200は、CU(Central Unit)とDU(Distributed Unit)とで構成され(すなわち、機能分割され)、両ユニット間がフロントホールインターフェイスであるF1インターフェイスで接続されてもよい。
 図4は、データを取り扱うユーザプレーンの無線インターフェイスのプロトコルスタックの構成を表す図である。
 ユーザプレーンの無線インターフェイスプロトコルは、物理(PHY)レイヤと、MAC(Medium Access Control)レイヤと、RLC(Radio Link Control)レイヤと、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤと、SDAP(Service Data Adaptation Protocol)レイヤとを有する。
 PHYレイヤは、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100のPHYレイヤとgNB200のPHYレイヤとの間では、物理チャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。なお、UE100のPHYレイヤは、gNB200から物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)上で送信される下りリンク制御情報(DCI)を受信する。具体的には、UE100は、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を用いてPDCCHのブラインド復号を行い、復号に成功したDCIを自UE宛てのDCIとして取得する。gNB200から送信されるDCIには、RNTIによってスクランブルされたCRCパリティビットが付加されている。
 MACレイヤは、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ:Hybrid Automatic Repeat reQuest)による再送処理、及びランダムアクセスプロシージャ等を行う。UE100のMACレイヤとgNB200のMACレイヤとの間では、トランスポートチャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。gNB200のMACレイヤはスケジューラを含む。スケジューラは、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式(MCS:Modulation and Coding Scheme))及びUE100への割当リソースブロックを決定する。
 RLCレイヤは、MACレイヤ及びPHYレイヤの機能を利用してデータを受信側のRLCレイヤに伝送する。UE100のRLCレイヤとgNB200のRLCレイヤとの間では、論理チャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。
 PDCPレイヤは、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化等を行う。
 SDAPレイヤは、コアネットワークがQoS(Quality of Service)制御を行う単位であるIPフローとAS(Access Stratum)がQoS制御を行う単位である無線ベアラとのマッピングを行う。なお、RANがEPCに接続される場合は、SDAPが無くてもよい。
 図5は、シグナリング(制御信号)を取り扱う制御プレーンの無線インターフェイスのプロトコルスタックの構成を表す図である。
 制御プレーンの無線インターフェイスのプロトコルスタックは、図4に示したSDAPレイヤに代えて、RRC(Radio Resource Control)レイヤ及びNAS(Non-Access Stratum)を有する。
 UE100のRRCレイヤとgNB200のRRCレイヤとの間では、各種設定のためのRRCシグナリングが伝送される。RRCレイヤは、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとgNB200のRRCとの間にコネクション(RRCコネクション)がある場合、UE100はRRCコネクティッド状態にある。UE100のRRCとgNB200のRRCとの間にコネクション(RRCコネクション)がない場合、UE100はRRCアイドル状態にある。UE100のRRCとgNB200のRRCとの間のコネクションがサスペンドされている場合、UE100はRRCインアクティブ状態にある。
 RRCレイヤよりも上位に位置するNASは、セッション管理及びモビリティ管理等を行う。UE100のNASとAMF300のNASとの間では、NASシグナリングが伝送される。なお、UE100は、無線インターフェイスのプロトコル以外にアプリケーションレイヤ等を有する。また、NASよりも下位のレイヤをAS(Access Stratum)と呼ぶ。
 (セル再選択プロシージャの概要)
 図6は、セル再選択(cell reselection)プロシージャの概要について説明するための図である。
 RRCアイドル状態又はRRCインアクティブ状態にあるUE100は、移動に伴って、現在のサービングセル(セル#1)から隣接セル(セル#2乃至セル#4のいずれか)に移行するためにセル再選択プロシージャを行う。具体的には、UE100は、自身がキャンプオンすべき隣接セルをセル再選択プロシージャにより特定し、特定した隣接セルを再選択する。現在のサービングセルと隣接セルとで周波数(キャリア周波数)が同じである場合をイントラ周波数と呼び、現在のサービングセルと隣接セルとで周波数(キャリア周波数)が異なる場合をインター周波数と呼ぶ。現在のサービングセル及び隣接セルは、同じgNB200、又は互いに異なるgNB200により管理されていてもよい。
 図7は、一般的な(又はレガシー)セル再選択プロシージャの概略フローを表す図である。
 ステップS11において、UE100は、例えばシステム情報ブロック又はRRC解放メッセージによりgNB200から指定される周波数ごとの優先度(「絶対優先度」とも呼ばれる)に基づいて周波数優先度付け処理を行う。具体的には、UE100は、gNB200から指定された周波数優先度を周波数ごとに管理する。
 ステップS12において、UE100は、サービングセル及び隣接セルのそれぞれについて無線品質を測定する測定処理を行う。UE100は、サービングセル及び隣接セルのそれぞれが送信する参照信号、具体的には、CD-SSB(Cell Defining-Synchronization Signal and PBCH block)の受信電力及び受信品質を測定する。例えば、UE100は、現在のサービングセルの周波数の優先度よりも高い優先度を有する周波数については常に無線品質を測定し、現在のサービングセルの周波数の優先度と等しい優先度又は低い優先度を有する周波数については、現在のサービングセルの無線品質が所定品質を下回った場合に、等しい優先度又は低い優先度を有する周波数の無線品質を測定する。
 ステップS13において、UE100は、ステップS20での測定結果に基づいて、自身がキャンプオンするセルを再選択するセル再選択処理を行う。例えば、UE100は、隣接セルの周波数の優先度が現在のサービングセルの優先度よりも高い場合であって、当該隣接セルが所定期間に亘って所定品質基準(すなわち、必要最低限の品質基準)を満たす場合、当該隣接セルへのセル再選択を行ってもよい。UE100は、隣接セルの周波数の優先度が現在のサービングセルの優先度と同じである場合、隣接セルの無線品質のランク付けを行い、所定期間に亘って現在のサービングセルのランクよりも高いランクを有する隣接セルへのセル再選択を行ってもよい。UE100は、隣接セルの周波数の優先度が現在のサービングセルの優先度よりも低い場合であって、現在のサービングセルの無線品質がある閾値よりも低く、且つ、隣接セルの無線品質が別の閾値よりも高い状態を所定期間にわたって継続した場合、当該隣接セルへのセル再選択を行ってもよい。
 (ネットワークスライシングの概要)
 ネットワークスライシングは、事業者が構築した物理的なネットワーク(例えば、NG-RAN10及び5GC20で構成されるネットワーク)を仮想的に分割することにより複数の仮想ネットワークを作成する技術である。各仮想ネットワークは、ネットワークスライスと呼ばれる。以下において、ネットワークスライスを単に「スライス」と呼ぶことがある。
 ネットワークスライシングにより、通信事業者は、例えば、eMBB(enhanced Mobile Broadband)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communications)、mMTC(massive Machine Type Communications)等の異なるサービス種別のサービス要件に応じたスライスを作成することができ、ネットワークリソースの最適化を図ることができる。
 図8は、ネットワークスライシングの一例を表す図である。
 NG-RAN10及び5GC20で構成するネットワーク50上に、3つのスライス(スライス#1乃至スライス#3)が構成されている。スライス#1は、eMBBというサービス種別に対応付けられ、スライス#2は、URLLCというサービス種別に対応付けられ、スライス#3は、mMTCというサービス種別と対応付けられている。なお、ネットワーク50上に、3つ以上のスライスが構成されてもよい。1つのサービス種別は、複数のスライスと対応付けられてもよい。
 各スライスには、当該スライスを識別するスライス識別子が設けられる。スライス識別子の一例として、S-NSSAI(Single Network Slicing Selection Assistance Information)が挙げられる。S-NSSAIは、8ビットのSST(slice/service type)を含む。S-NSSAIは、24ビットのSD(slice differentiator)をさらに含んでもよい。SSTは、スライスが対応付けられるサービス種別を示す情報である。SDは、同一のサービス種別と対応付けられた複数のスライスを差別化するための情報である。複数のS-NSSAIを含む情報はNSSAI(Network Slice Selection Assistance Information)と呼ばれる。
 また、1つ以上のスライスをグルーピングしてスライスグループを構成してもよい。また、スライスグループは、1つ以上のスライスを含むグループであり、当該スライスグループにスライスグループ識別子が割り当てられる。スライスグループは、コアネットワーク(例えば、AMF300)によって構成されてもよく、無線アクセスネットワーク(例えば、gNB200)によって構成されてもよい。構成されたスライスグループは、UE100に通知されてもよい。
 以下において、用語「ネットワークスライス(スライス)」とは、単一のスライスの識別子であるS-NSSAI又はS-NSSAIの集まりであるNSSAIを意味してもよい。或いは、用語「ネットワークスライス(スライス)」とは、一つ以上のS-NSSAI又はNSSAIのグループであるスライスグループを意味してもよい。
 また、UE100は、自身が利用を望む所望スライスを決定する。所望スライスは「Intended slice」と呼ばれることがある。第1実施形態において、UE100は、ネットワークスライス(所望スライス)ごとにスライス優先度を決定する。例えば、UE100のNASは、UE100内のアプリケーションの動作状況及び/又はユーザ操作・設定等によってスライス優先度を決定し、決定したスライス優先度を示すスライス優先度情報をASに通知する。
 (スライス固有セル再選択プロシージャの概要)
 図9は、スライス固有セル再選択(slice-specific cell reselection、slice aware cell reselection、又はslice based cell reselection)プロシージャの概要を表す図である。
 スライス固有セル再選択プロシージャにおいて、UE100は、ネットワーク50から提供されるスライス周波数情報に基づいてセル再選択処理を行う。スライス周波数情報は、gNB200からブロードキャストシグナリング(例えば、システム情報ブロック)又は専用シグナリング(例えば、RRC解放メッセージ)でUE100に提供されてもよい。
 スライス周波数情報は、ネットワークスライスと周波数と周波数優先度との対応関係を示す情報である。例えば、スライス周波数情報は、各スライス(又はスライスグループ)について、当該スライスをサポートする周波数(1つ又は複数の周波数)と、各周波数に付与される周波数優先度とを示す。スライス周波数情報の一例を図10に表す。
 図10に示す例において、スライス#1に対して、スライス#1をサポートする周波数として周波数F1、F2、及びF4という3つの周波数が対応付けられる。これらの3つの周波数のうち、F1の周波数優先度が「6」であり、F2の周波数優先度が「4」であり、F4の周波数優先度が「2」である。図10の例では、周波数優先度の数字が大きいほど優先度が高いものとするが、数字が小さいほど優先度が高いとしてもよい。
 また、スライス#2に対して、スライス#2をサポートする周波数として周波数F1、F2、及びF3という3つの周波数が対応付けられる。これらの3つの周波数のうち、F1の周波数優先度が「0」であり、F2の周波数優先度が「5」であり、F3の周波数優先度が「7」である。
 また、スライス#3に対して、スライス#3をサポートする周波数として周波数F1、F3、及びF4という3つの周波数が対応付けられる。これらの3つの周波数のうち、F1の周波数優先度が「3」であり、F3の周波数優先度が「7」であり、F4の周波数優先度が「2」である。
 以下において、従来のセル再選択プロシージャにおける絶対優先度と区別するために、スライス周波数情報において示される周波数優先度を「スライス固有周波数優先度」と呼ぶ場合がある。
 図9に示すように、UE100は、ネットワーク50から提供されるスライスサポート情報に基づいてセル再選択処理を行ってもよい。スライスサポート情報は、セル(例えば、サービングセル及び各隣接セル)と、当該セルが提供していない又は提供しているネットワークスライスとの対応関係を示す情報であってもよい。例えば、あるセルが混雑等の理由で一部又は全部のネットワークスライスを一時的に提供しないような場合があり得る。すなわち、あるネットワークスライスを提供する能力を有するスライスサポート周波数であっても、当該周波数内の一部のセルが当該ネットワークスライスを提供しない場合があり得る。UE100は、スライスサポート情報に基づいて、各セルが提供しないネットワークスライスを把握できる。このようなスライスサポート情報は、gNB200からブロードキャストシグナリング(例えば、システム情報ブロック)又は専用シグナリング(例えば、RRC解放メッセージ)でUE100に提供されてもよい。
 図11は、スライス固有セル再選択プロシージャの基本フローを表す図である。スライス固有セル再選択の手順を開始する前に、UE100は、RRCアイドル状態又はRRCインアクティブ状態にあり、かつ、上述のスライス周波数情報を受信及び保持しているものとする。なお、「スライス固有セル再選択」の手順を表したものが、「スライス固有セル再選択プロシージャ」である。ただし、以下では、「スライス固有セル再選択」と「スライス固有セル再選択プロシージャ」とを同じ意味で用いる場合がある。
 ステップS0において、UE100のNASは、UE100の所望スライスのスライス識別子と、各所望スライスのスライス優先度を決定し、決定したスライス優先度を含むスライス優先度情報をUE100のASに通知する。「所望スライス」は、「Intended slice」であって、使用見込みのあるスライス、候補スライス、希望スライス、通信したいスライス、要求されたスライス、許容されたスライス、又は意図したスライスを含む。例えば、スライス#1のスライス優先度が「3」に決定され、スライス#2のスライス優先度が「2」に決定され、スライス#3のスライス優先度が「1」に決定される。スライス優先度の数字が大きいほど優先度が高いものとするが、数字が小さいほど優先度が高いとしてもよい。
 ステップS1において、UE100のASは、ステップS0においてNASから通知されたスライス(スライス識別子)をスライス優先度の高い順に並べ替える。このようにして並べられたスライスのリストを「スライスリスト」と呼ぶ。
 ステップS2において、UE100のASは、スライス優先度が高い順に1つのネットワークスライスを選択する。このようにして選択されたネットワークスライスを「選択ネットワークスライス」と呼ぶ。
 ステップS3において、UE100のASは、選択ネットワークスライスについて、当該ネットワークスライスと対応付けられた各周波数に周波数優先度を割り当てる。具体的には、UE100のASは、スライス周波数情報に基づいて、当該スライスと対応付けられた周波数を特定し、特定した周波数に周波数優先度を割り当てる。例えば、ステップS2で選択された選択ネットワークスライスがスライス#1である場合、UE100のASは、スライス周波数情報(例えば、図10の情報)に基づいて、周波数F1に周波数優先度「6」を割り当て、周波数F2に周波数優先度「4」を割り当て、周波数F4に周波数優先度「2」を割り当てる。UE100のASは、周波数優先度が高い順に並べられた周波数のリストを「周波数リスト」と呼ぶ。
 ステップS4において、UE100のASは、ステップS2で選択された選択ネットワークスライスについて、周波数優先度が高い順に1つの周波数を選択し、選択した周波数に対する測定処理を行う。このようにして選択された周波数を「選択周波数」と呼ぶ。UE100のASは、当該選択周波数内で測定した各セルを無線品質が高い順にランク付けを行ってもよい。選択周波数内で測定した各セルのうち所定品質基準(すなわち、必要最低限の品質基準)を満たすセルを「候補セル」と呼ぶ。
 ステップS5において、UE100のASは、ステップS4での測定処理の結果に基づいて、最高ランクのセルを特定し、当該セルが選択ネットワークスライスを提供するか否かをスライスサポート情報に基づいて判定する。最高ランクのセルが選択ネットワークスライスを提供すると判定した場合(ステップS5:YES)、ステップS5aにおいて、UE100のASは、最高ランクのセルを再選択し、当該セルにキャンプオンする。
 一方、最高ランクのセルが選択ネットワークスライスを提供しないと判定した場合(ステップS5:NO)、ステップS6において、UE100のASは、ステップS3で作成した周波数リストにおいて未測定の周波数が存在するか否かを判定する。言い換えると、UE100のASは、選択ネットワークスライスにおいて、選択周波数以外に、ステップS3で割り当てられた周波数が存在するか否かを判定する。未測定の周波数が存在すると判定した場合(ステップS6:YES)、UE100のASは、次に周波数優先度の高い周波数を対象として処理を再開し、当該周波数を選択周波数として測定処理を行う(ステップS4に処理を戻す)。
 ステップS3で作成した周波数リストにおいて未測定の周波数が存在しないと判定した場合(ステップS6:NO)、ステップS7において、UE100のASは、ステップS1で作成したスライスリストにおいて、未選択のスライスが存在するか否かを判定してもよい。言い換えると、UE100のASは、選択ネットワークスライス以外のネットワークスライスがスライスリストに存在するか否かを判定してもよい。未選択のスライスが存在すると判定した場合(ステップS7:YES)、UE100のASは、次にスライス優先度の高いネットワークスライスを対象として処理を再開し、当該ネットワークスライスを選択ネットワークスライスとして選択する(ステップS2に処理を戻す)。なお、図11に示す基本フローにおいて、ステップS7の処理が省略されてもよい。
 未選択のスライスが存在しないと判定した場合(ステップS7:NO)、ステップS8において、UE100のASは、従来のセル再選択処理を行う。従来のセル再選択処理とは、図7に示す一般的な(又はレガシー)セル再選択プロシージャの全体を意味してもよい。或いは、当該従来のセル再選択処理とは、図7に示すセル再選択処理(ステップS30)のみを意味してもよい。後者の場合、UE100は、セルの無線品質を再度測定せずに、ステップS4での測定結果を流用してもよい。
 なお、図7に示す一般的なセル再選択プロシージャを、「レガシーセル再選択プロシージャ」と称する場合がある。また、「レガシーセル再選択」の手順を表したものが「レガシーセル再選択プロシージャ」であるが、以下では、「レガシーセル再選択」と「レガシーセル再選択プロシージャ」とを区別しないで用いる場合がある。
(第1実施形態に係るスライス固有セル再選択方法)
 上述したように、スライス固有セル再選択プロシージャでは、スライス優先度が最も高いネットワークスライスから順番に処理が行われる。スライス優先度は、UE100のNASからUE100のASへ通知され、UE100のASにおいて、スライス優先度を用いたスライス固有セル再選択プロシージャが実行される。
 このスライス優先度に関して、3GPPでは、ネットワーク50がUE100へスライス優先度を提供することについて議論が行われている。これにより、例えば、UE100で行われるスライス固有セル再選択プロシージャ(の一部)をネットワーク50側において制御することが可能となる。
 しかし、ネットワーク50側から提供されたスライス優先度について、スライス優先度が他よりも低いネットワークスライスがユーザ(又はUE100)の希望するネットワークスライスとなる場合がある。このような場合、UE100では、スライス固有セル再選択プロシージャを実行しても、スライス優先度が他よりも低いために、当該希望のネットワークスライスをサポートするセルを再選択できない場合がある。そのため、UE100は、ユーザが希望するアプリケーションを実行することができない場合がある。
 そこで、第1実施形態では、UE100が自身の希望するネットワークスライスをサポートするセルを再選択できるようにしたスライス固有セル再選択方法を提供することを目的としている。
 そのため、第1実施形態では、所定の条件に合致した場合、gNB200は、ネットワーク50から送信したスライス優先度の無視を許可することを表すスライス優先度無視許可メッセージを送信する。そして、UE100では、当該メッセージを受信したことに応じて、ネットワーク50から受信したスライス優先度を用いることなく、UE100が希望するネットワークスライスを用いてスライス固有セル再選択を実行する。
 具体的には、第1に、ユーザ装置(例えば、UE100)が、基地局(例えば、gNB200)又はアクセス管理装置(例えば、AMF300)から、ネットワークスライス毎の優先度を表すスライス優先度を受信する。第2に、基地局が、無線リソースの空き容量が閾値以上のとき、スライス優先度の無視を許可することを表すスライス優先度無視許可メッセージを送信する。第3に、ユーザ装置が、スライス優先度無視許可メッセージを受信したことに応じて、スライス優先度を用いることなく、ユーザ装置が希望するネットワークスライスを用いてスライス固有セル再選択を実行する。
 これにより、例えば、UE100では、スライス優先度無視許可メッセージを受信した場合は、例えば、自身の希望するネットワークスライスを最高優先度にして、スライス固有セル再選択プロシージャを実行することが可能となる。そのため、UE100は、当該プロシージャの実行により、UE100自身の希望するネットワークスライスをサポートするセルを再選択することが可能となる。
 所定の条件は、gNB200とUE100との間の無線通信に用いられる無線リソースの空き容量が閾値以上存在することである。その理由は、例えば、以下である。
 すなわち、3GPPにおいて、ネットワーク50がスライス固有セル再選択を制御することについて議論が行われていることを述べた。ネットワーク50がスライス固有セル再選択を制御したい理由として、UE100の負荷分散(load distribution)がある。例えば、複数のUE100が一度にスライス固有セル再選択プロシージャを行うと、複数のUE100とgNB200との間で特定の無線リソースが集中して用いられる場合がある。このような事態をできるだけ抑制して、UE100の負荷分散を行うために、ネットワーク50でスライス固有セル再選択を制御することがその理由となっている。従って、無線リソースに閾値以上の空き容量があれば、UE100は、ネットワーク50側の制御に従うのではなく、自身が希望するネットワークスライスを優先してスライス固有セル再選択を行うことは可能である。そのため、第1実施形態では、所定の条件として、無線リソースに関する条件を設けている。
 なお、ネットワーク50側で制御可能なものとして、周波数優先度(すなわち、スライス固有周波数優先度)がある。上述したように、周波数優先度はスライス周波数情報に含まれ、ネットワーク50からUE100へ通知される。そのため、ネットワーク50が周波数優先度を変更することも可能である。
 しかし、周波数優先度の変更は、多数のUE100へ影響を与える可能性があり、ネットワーク50側のデプロイメントシナリオなどにも影響を与える可能性がある。
 そこで、第1実施形態では、制御対象を周波数優先度ではなくスライス優先度として説明する。
(第1実施形態の動作例)
 図12は、第1実施形態に係る動作例を表す図である。
 図12に示すように、ステップS20において、UE100は、スライス優先度を含むスライス優先度情報を受信する。UE100のNASは、スライス優先度情報を含むNASメッセージ(例えば、登録許可(Registration Accept)メッセージ)をAMF300から受信してもよい。UE100のNASは、受信したスライス優先度情報を、UE100のASへ出力する。また、UE100のNASは、ユーザアプリケーションからスライス優先度情報を受け取ってもよい。UE100のNASがユーザアプリケーションから受け取るスライス優先度情報は、AMF300から受信したAllowed NSSAIによって許可されているネットワークスライスに関するスライス優先度情報であってもよい。また、UE100のNASがユーザアプリケーションから受け取るスライス優先度情報は、AMF300などのネットワーク側から受信したものとは関係なく、ユーザアプリケーションが指定したスライス優先度情報であってもよい。この場合も、UE100のNASは、受け取ったスライス優先度情報を、UE100のASへ出力する。なお、UE100のASは、スライス優先度情報を含むRRCメッセージをgNB200から受信してもよい。当該RRCメッセージは、SIB(System Information Block:システム情報ブロック)、又はRRC解放(RRCRelease)メッセージでもよい。
 ステップS21において、gNB200は、周波数優先度を含むスライス周波数情報を送信する。上述したように、gNB200は、スライス周波数情報を含むRRCメッセージを利用して、スライス周波数情報を送信してもよい。
 ステップS22において、UE100のアプリケーションは、希望するネットワークスライスとして、優先度が他よりも低いネットワークスライスを選択する。そして、UE100のアプリケーションは、当該ネットワークスライスに関する情報を、UE100のNASを介して、UE100のASへ出力する。
 ここで、ステップS20において、UE100のASは、ネットワークスライス#1のスライス優先度が「7」、ネットワークスライス#2のスライス優先度が「1」(スライス優先度の値が大きいほど、スライス優先度が高いものとする)のスライス優先度情報を受信したと仮定する。また、ステップS22において、UE100のアプリケーションは、希望ネットワークスライスとして、ネットワークスライス#2を選択したと仮定する。UE100のASは、このまま、ネットワーク50から受信したスライス優先度に従って、スライス固有セル再選択を行うと、ネットワークスライス#1をサポートするセルを再選択し、UE100のアプリケーションが希望するネットワークスライス#2をサポートするセルを再選択しない場合がある。
 ステップS23において、gNB200は、無線リソースの空き容量が閾値以上のとき、ネットワーク50から送信したスライス優先度の無視を許可することを表すメッセージを送信する。このようなメッセージを、スライス優先度無視許可メッセージと呼ぶ。gNB200は、スライス優先度無視許可メッセージを、ブロードキャストシグナリング(例えば、SIB)又は専用シグナリング(例えば、RRC解放(RRCRelease)メッセージ)などのRRCメッセージにより送信してもよい。
 ステップS24において、UE100は、スライス優先度無視許可メッセージを受信したことに応じて、ネットワーク50側から受信したスライス優先度(ステップS20)を用いることなく、UE100が希望するネットワークスライス(ステップS22)を用いてスライス固有セル再選択を実行する。上記の例では、UE100のASは、スライス優先度が最も高いネットワークスライス#1を用いることなく、UE100のアプリケーションが希望するネットワークスライス#2を用いて、スライス固有セル再選択を実行する。
 ステップS25において、gNB200は、無線リソースの空き容量が閾値未満になったとき、ネットワーク50から送信したスライス優先度を無視することの許可を取り消すことを表すメッセージを送信する。このようなメッセージを、スライス優先度無視取消メッセージと呼ぶ。gNB200は、スライス優先度無視取消メッセージを、ブロードキャストシグナリング(例えば、SIB)又は専用シグナリング(例えば、RRC解放(RRCRelease)メッセージ)などのRRCメッセージにより送信してもよい。
 ステップS26において、UE100は、スライス優先度無視取消メッセージを受信したことに応じて、ネットワーク50から受信したスライス優先度(ステップS20)を用いたスライス固有セル再選択を実行する。
 このように、第1実施形態では、UE100は、スライス優先度無視許可メッセージを受信した後、スライス優先度無視取消メッセージを受信するまでの間、UE100自身が希望するネットワークスライスを用いたスライス固有セル再選択を行う。そのため、UE100は、自身が希望するネットワークスライスをサポートするセルへの再選択が可能となり、例えば、自身が希望するユーザアプリケーションを実行することも可能となる。
 第1実施形態では、スライス優先度無視許可メッセージ(ステップS23)とスライス優先度無視取消メッセージ(ステップS25)とが、gNB200から送信される例を説明したが、これに限定されない。スライス優先度無視許可メッセージとスライス優先度無視取消メッセージとは、AMF300からUE100へ送信されてもよい。この場合、スライス優先度無視許可メッセージとスライス優先度無視取消メッセージとは、NASメッセージを利用して送信される。例えば、gNB200は、無線リソースの空き容量が閾値以上のとき、その旨を示すメッセージ(又はスライス優先度無視許可メッセージを送信してもよいことを示すメッセージ)をAMF300へ送信してもよく、AMF300は、当該メッセージを受信したことに応じて、スライス優先度無視許可メッセージをUE100へ送信してもよい。また、例えば、gNB200は、無線リソースの空き容量が閾値未満になったとき、その旨を示すメッセージ(又はスライス優先度無視取消メッセージを送信してもよいことを示すメッセージ)をAMF300へ送信してもよく、AMF300は、当該メッセージを受信したことに応じて、スライス優先度無視取消メッセージを送信してもよい。
(第1実施形態の変形例1)
 次に、第1実施形態の変形例1について説明する。
 第1実施形態では、UE100は、スライス優先度無視許可メッセージを受信したことを契機にして、自身が希望するネットワークスライスを用いたスライス固有セル再選択を行う例について説明したがこれに限らない。例えば、UE100は、gNB200又はAMF300から、スライス優先度(ステップS20)を受信しなかったときに、UE100が希望するネットワークスライスを用いたスライス固有セル再選択を実行してもよい。すなわち、UE100は、ネットワーク50からスライス優先度を受信していないときに、UE100の希望通りのネットワークスライスを用いたスライス固有セル再選択を実行する。ネットワーク50は、スライス優先度を送信しない場合、UE100に対して、1)UE100がスライス優先度を無視してもよいこと、又は、2)既存のセル再選択に従うこと、をシグナリングにより指示してもよい。例えば、gNB200は、UE100に対して、当該指示を示す情報を含むRRCメッセージを送信してもよい。或いは、例えば、AMF300は、UE100に対して、当該指示を示す情報を含むNASメッセージを送信してもよい。
 ただし、UE100は、周波数優先度を受信したとき(ステップS21)、当該周波数優先度に従って、スライス固有セル再選択を行う。スライス周波数情報には、ネットワークスライスと、当該ネットワークスライスにおいてサポートされている周波数と、当該周波数の周波数優先度との関係が示されている。そのため、UE100は、周波数優先度に従うことで、例えば、周波数優先度の最も高い周波数をサポートするネットワークスライスから順番にスライス固有セル再選択を行うことになる。
 なお、gNB200は、UE100の負荷分散を考慮して、無線リソースの空き容量が閾値以上のとき、スライス優先度を送信しないで、無線リソースの空き容量が閾値未満になったときにスライス優先度を送信してもよい。UE100は、スライス優先度を受信していない場合は、自身が希望するネットワークスライスを用いたスライス固有セル再選択を行い、スライス優先度を受信した場合は、当該スライス優先度を用いたスライス固有セル再選択を行う。
(第1実施形態の変形例2)
 次に、第1実施形態の変形例2について説明する。
 第1実施形態では、gNB200は、スライス優先度の無視を許可することを表すスライス優先度無視許可メッセージを送信することについて説明したが、これに限らない。例えば、gNB200は、無線リソースの空き容量が閾値以上のとき、UE100が希望するネットワークスライス(又はUE100が希望するスライス優先度)を適用することを示すメッセージを送信してもよい。或いは、gNB200は、無線リソースの空き容量が閾値以上のとき、ネットワークスライス(又はスライス優先度)に関してUE100の希望(又は好み)(preference)に従うことを示すメッセージを送信してもよい。UE100はこれらのメッセージを受信したことに応じて、第1実施形態と同様に、自身が希望するネットワークスライス(又は自身が希望するスライス優先度)に用いてスライス固有セル再選択を行う。そして、gNB200は、無線リソースの空き容量が閾値未満になると、UE100が希望するネットワークスライス(又はUE100が希望するスライス優先度)を適用することを取り消すことを示すメッセージを送信してもよい。或いは、gNB200は、無線リソースの空き容量が閾値未満になると、ネットワークスライス(又はスライス優先度)に関してUE100の好み(preference)に従うことを取り消すことを示すメッセージを送信してもよい。UE100は、これらのメッセージの受信に応じて、ネットワーク50から受信したスライス優先度を用いたスライス固有セル再選択を行う。
(第1実施形態の変形例3)
 次に、第1実施形態の変形例3について説明する。
 第1実施形態では、UE100は、優先度が他よりも低いネットワークスライスを1つ選択する例について説明したが、これに限らない。例えば、UE100は、優先度が他よりも低いネットワークスライスを複数選択してもよい。この場合、UE100は、選択した複数のネットワークスライスに対してスライス優先度を設定してもよい。UE100は、スライス優先度無視許可メッセージ(ステップS23)の受信に応じて、自ら設定したスライス優先度を用いたスライス固有セル再選択を行う。そして、UE100は、スライス優先度無視取消メッセージ(ステップS25)の受信に応じて、ネットワーク50から受信したスライス優先度を用いたスライス固有セル再選択を行う。
 なお、UE100は、UE100のNAS又はUE100のアプリケーションにおいて、スライス優先度を設定してもよい。例えば、UE100のアプリケーションにおいて複数のネットワークスライスを選択し、UE100のNASにおいて複数のネットワークスライスに対してスライス優先度を設定してもよい。
[第2実施形態]
 次に、第2実施形態について説明する。
 3GPPにおける現在の仕様では、UE100は、自身が希望するスライス優先度をネットワーク50へ送信するメカニズムがない。また、UE100は、自身が希望するスライス優先度が変化した場合も、変更後のスライス優先度をネットワーク50へ送信するメカニズムもない。従って、現在の仕様では、UE100の希望を満たすスライス固有セル再選択を行うことができない場合がある。そのため、第1実施形態と同様に、UE100自身が希望するネットワークスライスをサポートするセルを再選択することができない場合がある。
 そこで、第2実施形態では、ネットワーク50が送信するスライス優先度と、UE100が希望するスライス優先度とが異なる場合、無線リソースの空き容量が閾値以上あれば、gNB200又はAMF300は、UE100が希望するスライス優先度を送信する。
 具体的には、第1に、ユーザ装置(例えば、UE100)が、ネットワークスライス毎の優先度を表す第1スライス優先度であって、ユーザ装置が希望する第1スライス優先度を、基地局(例えば、gNB200)又はアクセス管理装置(又はAMF300)へ送信する。第2に、基地局又はアクセス管理装置が、基地局又はアクセス管理装置が送信する第2スライス優先度と、第1スライス優先度とが異なるとき、無線リソースの空き容量が閾値以上あれば、第1スライス優先度を送信する。第3に、ユーザ装置が、第1スライス優先度を受信したことに応じて、第1スライス優先度を用いてスライス固有セル再選択を実行する。
 これにより、例えば、UE100は、自身が希望するスライス優先度を用いてスライス固有セル再選択を行うことができるため、UE100の希望を満たすスライス固有セル再選択を行うことができる。よって、UE100自身が希望するネットワークスライスをサポートするセルを再選択することも可能となる。
(第2実施形態の動作例)
 図13は、第2実施形態に係る動作例を表す図である。なお、gNB200又はAMF300は、図13に示す動作を行う前に、スライス優先度を含むスライス優先度情報を送信しているものとする。例えば、gNB200は、RRCメッセージを用いてスライス優先度情報を送信してもよい。或いは、gNB200は、AMF300はNASメッセージを用いてスライス優先度情報を送信してもよい。AMF300がスライス優先度情報を送信する場合、gNB200は、AMF300からスライス優先度情報を受信しているものとする。つまり、gNB200は、AMF300がスライス優先度情報を送信する場合であっても、AMF300が送信するスライス優先度を把握しているものとする。
 図13に示すように、ステップS30において、UE100は、自身が希望するスライス優先度(例えば、第1スライス優先度)を決定し、当該スライス優先度を含むスライス優先度情報(例えば、第1スライス優先度情報)をネットワーク50へ送信する。
 第1に、UE100は、当該スライス優先度情報を、AMF300へ送信してもよい。この場合、UE100のNASは、当該スライス優先度情報を含むNASメッセージ(例えば、登録要求(Registration Request)メッセージ)を送信することで、自身が希望するスライス優先度をAMF300へ送信してもよい。この場合、AMF300は、当該スライス優先度情報を含むNGメッセージをgNB200へ送信してもよい。gNB200は、AMF300経由で、UE100が希望するスライス優先度を受信することになる。UE100のNASは、当該スライス優先度情報をAMF300へ送信した後、自身が希望するスライス優先度をUE100のASへ出力してもよい。
 第2に、UE100は、当該スライス優先度情報を、gNB200へ送信してもよい。この場合、UE100のNASは、自身が希望するスライス優先度を、UE100のASへ出力する。そして、UE100のASは、当該スライス優先度を含むスライス優先度情報をgNB200へ送信する。UE100のASは、スライス優先度情報を含むRRCメッセージ(例えば、RRCセットアップ要求(RRCSetupRequest)メッセージ)をgNB200へ送信することで、当該スライス優先度情報を送信してもよい。この場合、gNB200は、UE100から直接、UE100が希望するスライス優先度を受信することになる。
 スライス優先度情報において、複数の(UE100が希望する)ネットワークスライスがリスト形状となっていてもよく、当該リストのエントリ順がスライス優先度を示してもよい。例えば、当該リストの最初のエントリが最高優先度のネットワークスライスを表し、次のエントリが2番目の高い優先度のネットワークスライスを表す、などである。また、例えば、Configured NSSAI(又はAllowed NSSAI、或いはRequested NSSAI)に含まれる各S-NSSAIのエントリ順がスライス優先度を表してもよい。Configured NSSAIには最大で8つのS-NSSAIが含まれるため、例えば、8つのS-NSSAIが含まれる場合、Configured NSSAIにおける最初のエントリが最高優先度のネットワークスライスを表し、次のエントリが2番目の優先度のネットワークスライスを表す、などである。この場合、ダミーのS-NSSAI(例えば、全て「1」のS-NSSAIなど)がConfigured NSSAIに含まれてもよい。例えば、最初のエントリがネットワークスライス#1のS-NSSAI(最高優先度)、次のエントリがダミーS-NSSAI(2番目に高い優先度)、更に次のエントリがネットワークスライス#2のS-NSSAI、などである。Allowed NSSAI、或いはRequested NSSAIについても同様である。なお、上述した例は、最初のエントリが最高優先度で、最後のエントリが最低優先度としたが、優先度は逆順でもよく、最初のエントリが最低優先度で、最後のエントリが最高優先度でもよい。
 ステップS32において、gNB200は、gNB200又はAMF300が送信するスライス優先度(例えば、第2スライス優先度)と、UE100が希望するスライス優先度(例えば、第1スライス優先度)とが異なるとき、無線リソースの空き容量が閾値以上あれば、新たなスライス優先度を含むスライス優先度情報を送信する。新たなスライス優先度は、UE100が希望するスライス優先度である。新たなスライス優先度は、UE100に対して許可するスライス優先度という意味であってもよい。スライス優先度情報においてネットワークスライスがリスト形状として含まれる場合、ステップS30と同様に、リストのエントリ順が新たなスライス優先度を表してもよい。
 第1に、特定のUE100に対しては、gNB200は、例えば、新たな優先度を含むスライス優先度情報を、RRC解放(RRCRelease)メッセージを利用して送信してもよい。すなわち、gNB200は、当該スライス優先度情報を含むRRC解放(RRCRelease)メッセージを送信することで、特定のUE100へ新たな優先度を通知する。また、AMF300は、当該スライス優先度情報を含むNASメッセージを特定UE100のNASへ送信することで(ステップS34)、特定のUE100へ新たな優先度を通知してもよい。
 第2に、gNB200は、複数のUE100に対しては、当該スライス優先度情報を含むSIBを送信(又は報知)することで、新たな優先度を通知してもよい。
 なお、gNB200又はAMF300は、新たなスライス優先度を含むスライス優先度情報を送信することに代えて、gNB200又はAMF300が送信したスライス優先度よりもUE100が希望するスライス優先度を優先してもよいことを示すメッセージを送信してもよい。gNB200は、当該メッセージを、RRCメッセージを利用して送信してもよい。或いは、AMF300は、当該メッセージを、NASメッセージを利用して送信してもよい。
 ステップS35において、UE100は、新たなスライス優先度を含むスライス優先度情報を受信したことに応じて、新たなスライス優先度を用いてスライス固有セル再選択を実行する。つまり、UE100は、UE100自身が希望するスライス優先度を受信したことに応じて、当該スライス優先度を用いてスライス固有セル再選択を実行する。当該スライス優先度は、UE100自身が希望するスライス優先度となっているため、スライス固有セル再選択を実行することで、UE100が希望するネットワークスライスをサポートするセルを再選択することが可能となる。
[その他の実施形態]
 UE100又はgNB200が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。
 また、UE100又はgNB200が行う各処理を実行する回路を集積化し、UE100又はgNB200の少なくとも一部を半導体集積回路(チップセット、SoC:System on a chip)として構成してもよい。
 本開示で使用されている「に基づいて(based on)」、「に応じて(depending on)」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」、「のみに応じて」を意味しない。「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」及び「に少なくとも部分的に基づいて」の両方を意味する。同様に、「に応じて」という記載は、「のみに応じて」及び「に少なくとも部分的に応じて」の両方を意味する。また、「含む(include)」、「備える(comprise)」、及びそれらの変形の用語は、列挙する項目のみを含むことを意味せず、列挙する項目のみを含んでもよいし、列挙する項目に加えてさらなる項目を含んでもよいことを意味する。また、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。さらに、本開示で使用されている「第1」、「第2」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。本開示において、例えば、英語でのa,an,及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含むものとする。
 以上、図面を参照して一実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。また、矛盾しない範囲で、各実施形態、各動作、各処理、及び各ステップの全部又は一部を組み合わせることも可能である。
 本願は、日本国特許出願第2022-069720号(2022年4月20日出願)の優先権を主張し、その内容の全てが本願明細書に組み込まれている。
(付記)
 一実施形態において、(1)移動通信システムにおけるスライス固有セル再選択方法であって、ユーザ装置が、基地局又はアクセス管理装置から、ネットワークスライス毎の優先度を表すスライス優先度を受信するステップと、前記基地局が、無線リソースの空き容量が閾値以上のとき、前記スライス優先度の無視を許可することを表すスライス優先度無視許可メッセージを送信するステップと、前記ユーザ装置が、前記スライス優先度無視許可メッセージを受信したことに応じて、前記スライス優先度を用いることなく、前記ユーザ装置が希望するネットワークスライスを用いてスライス固有セル再選択を実行するステップと、を有する。
 (2)上記(1)のスライス固有セル再選択方法は、更に、前記基地局が、前記スライス優先度無視許可メッセージを送信後、前記無線リソースの空き容量が閾値未満になったとき、前記スライス優先度を無視することの許可を取り消すことを表すスライス優先度無視取消メッセージを送信するステップと、前記ユーザ装置が、前記スライス優先度無視取消メッセージを受信したことに応じて、前記スライス優先度を用いたスライス固有セル再選択を実行するステップと、を有することができる。
 (3)上記(1)または(2)のスライス固有セル再選択方法は、更に、前記実行するステップにおいて、前記ユーザ装置が、前記基地局又は前記アクセス管理装置から、前記スライス優先度を受信しなかったときに、前記ユーザ装置が希望する前記ネットワークスライスを用いてスライス固有セル再選択を実行するステップを含むことができる。
 また、一実施形態において、(4)移動通信システムにおけるスライス固有セル再選択方法であって、ユーザ装置が、ネットワークスライス毎の優先度を表す第1スライス優先度であって、前記ユーザ装置が希望する前記第1スライス優先度を、基地局又はアクセス管理装置へ送信するステップと、前記基地局又は前記アクセス管理装置が、前記基地局又は前記アクセス管理装置が送信する第2スライス優先度と、前記第1スライス優先度とが異なるとき、無線リソースの空き容量が閾値以上あれば、前記第1スライス優先度を送信するステップと、前記ユーザ装置が、前記第1スライス優先度を受信したことに応じて、前記第1スライス優先度を用いてスライス固有セル再選択を実行するステップと、を有する。
 (5)上記(4)のスライス固有セル再選択方法は、更に、前記第1スライス優先度を送信するステップは、前記第1スライス優先度を送信することに代えて、前記基地局又は前記アクセス管理装置が、前記第1スライス優先度を前記第2スライス優先度よりも優先してよいことを示すメッセージを送信するステップを含むことができる。
1     :移動通信システム                 
20   :CN
100 :UE                             
110 :受信部
120 :送信部                           
130 :制御部
200 :gNB                           
210 :送信部
220 :受信部                           
230 :制御部
300 :AMF

Claims (5)

  1.  移動通信システムにおけるスライス固有セル再選択方法であって、
     ユーザ装置が、基地局又はアクセス管理装置から、ネットワークスライス毎の優先度を表すスライス優先度を受信することと、
     前記基地局が、無線リソースの空き容量が閾値以上のとき、前記スライス優先度の無視を許可することを表すスライス優先度無視許可メッセージを送信することと、
     前記ユーザ装置が、前記スライス優先度無視許可メッセージを受信したことに応じて、前記スライス優先度を用いることなく、前記ユーザ装置が希望するネットワークスライスを用いてスライス固有セル再選択を実行することと、を有する、
     スライス固有セル再選択方法。
  2.  更に、前記基地局が、前記スライス優先度無視許可メッセージを送信後、前記無線リソースの空き容量が閾値未満になったとき、前記スライス優先度を無視することの許可を取り消すことを表すスライス優先度無視取消メッセージを送信することと、
     前記ユーザ装置が、前記スライス優先度無視取消メッセージを受信したことに応じて、前記スライス優先度を用いたスライス固有セル再選択を実行することと、を有する、
     請求項1記載のスライス固有セル再選択方法。
  3.  前記実行することは、前記ユーザ装置が、前記基地局又は前記アクセス管理装置から、前記スライス優先度を受信しなかったときに、前記ユーザ装置が希望する前記ネットワークスライスを用いてスライス固有セル再選択を実行することを含む、
     請求項1記載のスライス固有セル再選択方法。
  4.  移動通信システムにおけるスライス固有セル再選択方法であって、
     ユーザ装置が、ネットワークスライス毎の優先度を表す第1スライス優先度であって、前記ユーザ装置が希望する前記第1スライス優先度を、基地局又はアクセス管理装置へ送信することと、
     前記基地局又は前記アクセス管理装置が、前記基地局又は前記アクセス管理装置が送信する第2スライス優先度と、前記第1スライス優先度とが異なるとき、無線リソースの空き容量が閾値以上あれば、前記第1スライス優先度を送信することと、
     前記ユーザ装置が、前記第1スライス優先度を受信したことに応じて、前記第1スライス優先度を用いてスライス固有セル再選択を実行することと、を有する、
     スライス固有セル再選択方法。
  5.  前記第1スライス優先度を送信することは、前記第1スライス優先度を送信することに代えて、前記基地局又は前記アクセス管理装置が、前記第1スライス優先度を前記第2スライス優先度よりも優先してよいことを示すメッセージを送信することを含む、
     請求項4記載のスライス固有セル再選択方法。
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