WO2023189063A1 - 成形体の製造方法 - Google Patents
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Definitions
- the technology disclosed in this specification relates to a method for manufacturing a molded object.
- pellets (molded bodies) 52 containing powder first, as shown in FIG. 1, powder and liquid are kneaded to create a kneaded product 50.
- the kneaded material 50 is extruded to create rod-shaped filaments 51 that are thinner than the kneaded material 50.
- At least the surface of the filament 51 is solidified.
- the solidified filament 51 is cut at a predetermined length from its tip.
- the liquid is evaporated from the filament 51. Therefore, the surface of the filament 51 is temporarily solidified by cooling, and the solidified state is maintained for a long time by further volatilizing the liquid. Therefore, deformation of the filament 51 during cutting can be further suppressed.
- the technology disclosed in this application can also be implemented with various other modifications.
- a method of kneading powder, a binder, and a liquid (solvent) to generate the kneaded material 50 was exemplified.
- the kneaded material 50 may be generated by kneading only powder and liquid without including the binder, for example.
- the method of forming the cylindrical pellets 52 has been exemplified, the shape of the pellets 52 is not limited to this, and may be, for example, a prismatic shape, a cylindrical shape with a hollow axis, or the like.
- a configuration in which a heater 32 or a cooler 64 is provided to solidify the surface of the filament 51 has been illustrated.
- the filament 51 may not be heated or cooled, and the liquid kneaded into the filament 51 may be volatilized only by reducing the pressure inside the drying chamber.
- the heater 32 for example, a configuration may be used in which heated gas is circulated within the drying chamber 31.
- the cooler 64 for example, a configuration may be used in which cooled gas is circulated within the drying chamber 31.
- the liquid recovery ports 34 and 68 be arranged immediately below the heater 32 and the cooler 64, the arrangement location is not limited to this and may be changed as appropriate.
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Abstract
粉体を含むペレット(52)の製造方法は、先ず、粉体と液体を混錬して混錬物(50)を作成する。混錬物(50)を押出して混錬物(50)よりも細い棒状のフィラメント(51)を作成する。フィラメント(51)の少なくとも表面を固化する。固化したフィラメント(51)をその先端から所定の長さで切断する。
Description
本明細書に開示の技術は、成形体の製造方法に関する。
例えば自動車等の車両の蒸発燃料処理装置には、蒸発燃料を吸着して脱離するための吸着器が設けられる。吸着器には、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着する多孔質の吸着材が充填される。吸着材に吸着された蒸発燃料は、車両の走行時、すなわち内燃機関の稼働時にパージ通路へと脱離され、内燃機関へ通じる吸気通路に供給される。
多孔質の吸着材は、例えばMOF(Metal Organic Framewоrks)等の有機無機物、ゼオライト等の無機物、活性炭等の有機物の粉末を材料に含む。多孔質の吸着材は、粉末をバインダと溶媒と共に混錬し、混錬物を押出成形することで、例えば円柱状等の所定形状のペレットに形成される。吸着器の吸着性能を十分に得るためには、ペレットを吸着器内に好適な配置で充填する必要がある。そのためペレットは、例えば円柱状の軸の真直度や断面の真円度等を精度良く形成されることが好ましい。
特公平7-64646号公報には、セラミックスの粉体と液体のバインダを混錬し、混錬物を押出成形機で成形し、その後に成形体を加熱(脱脂)してバインダを除去する成形体の製造方法が記載されている。したがって成形体は、加熱前でバインダを含んだ柔らかい状態で切断されてペレットに成形される。そのためペレットが切断時に変形し、切断後の形状にばらつきが生じるおそれがある。
特開平8-266238号公報には、穀類等の粉体と水(溶媒)を混錬し、混錬物を加熱して水を除去した後に、乾燥した混錬物を押出成形する成形体の製造方法が記載されている。したがって混錬物は、押出成形前に水が除去されるため、粘度が増加して切断時の変形が抑制される。しかしながら押出成形前の混錬物の比表面積が小さいため、混錬物から効率良く水を除去することが難しい。しかも混錬物の粘度の増加によって、押出成形に必要なエネルギーが増大する場合や、高圧成形になるため押出成形が困難になる場合がある。
本明細書に開示の技術が解決しようとする課題は、粉体を含む成形体を製造する際に製造コストを低減しながら加工後の形状のばらつきを抑制することにある。
上記課題を解決するために、本明細書に開示の技術は以下の手段をとる。
本開示の一つの態様は、粉体を含む成形体の製造方法である。粉体と液体を混錬して混錬物を作成する。混錬物を押出して混錬物よりも細い棒状のフィラメントを作成する。フィラメントの少なくとも表面を固化する。固化したフィラメントをその先端から所定の長さで切断する。
したがって液体を含んでいて粘度が低い状態の混錬物を押出成形する。これにより押出成形を低圧(低エネルギー)で容易に行うことができる。また、押出成形用の治具の摩耗等を抑制できる。そのため成形体の製造コストを低減させることができる。しかも混錬物を細い棒状のフィラメントに押出成形することにより、フィラメントの比表面積を大きくすることができる。そのためフィラメントの表面を短時間で固化させることができる。これによりフィラメントの先端を切断する際にフィラメントの変形を抑制でき、切断後の成形体の形状のばらつきを抑制できる。
本開示の好ましい第1の実施形態を、図1~4に基づいて説明する。説明中の同じ参照番号は、重複する説明をしないが、同じ機能を有する同じ要素を意味する。図1は成形体製造装置を示す概略図、図2は成形体であるペレットの斜視図、図3は切断面と平行な面におけるフィラメントの断面図、図4は成形体の製造フローを示すフローチャートである。各図において、上下方向は重力の作用する方向を下方として規定する。
図1に示すように成形体製造装置10は、投入された混錬物50からペレット52を成形体として成形する。混錬物50は、粉体を主な構成要素として、粉体を結合させるバインダと、粉体およびバインダを混錬させる溶媒を含む。粉体は、例えばMOF、ゼオライト、活性炭等の多孔質材、木粉、カーボン、あるいはそれらの複数種類を組み合わせた混合物である。すなわち粉体は、有機無機物、無機物、有機物のいずれも含む。バインダは、例えばセルロース、ポリビニルアルコール等の樹脂材料、あるいはそれらの複数種類を組み合わせた混合物である。一般的に粉末状のバインダが用いられるが、液体のバインダを用いても良い。溶媒は液体であり、例えば水、アルコール、あるいはそれらの複数種類を組み合わせた混合物である。混錬物における重量割合は、粉体の方がバインダよりも多い。ペレット52は、例えば車両の蒸発燃料処理装置において、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着する多孔質の吸着材として用いられる。
図1に示すように成形体製造装置10は、上方から順に混錬部12と押出成形部20と固化部30とペレット成形部40を有する。混錬部12は、粉体とバインダと溶媒を混錬させて混錬物50を生成する。押出成形部20は、混錬物50を押出成形して棒状のフィラメント51を形成する。固化部30は、フィラメント51の少なくとも表面を固化させる。ペレット成形部40は、フィラメント51の先端を切断し、円柱状のペレット52を成形する。
図1に示すように混錬部12は、円筒状のスクリューケース13と、スクリューケース13の内部で回転可能に支持されるスクリュー14を有する。スクリューケース13の上部には、粉体とバインダと溶媒の各材料を投入するための投入口13aが設けられる。投入口13aからは、先ずバインダと溶媒が投入されて混錬され、その後に粉体がさらに投入されて混錬される。スクリュー14は、上下方向に延出する回転軸回りに回転する。スクリュー14が回転することで粉体とバインダと溶媒が混錬されて混錬物50が生成される。スクリュー14は、混錬物50を混錬しながら下方の押出成形部20に向けて送る。
図1に示すように押出成形部20は、押出羽根21とダイス22を有する。押出羽根21は、スクリュー14の下端に装着されてスクリュー14と一体で回転可能である。ダイス22は、押出羽根21の下方に設けられる。ダイス22は、上下方向に貫通する複数の円柱状のダイス孔22aを有する。ダイス22は、スクリューケース13の下端に装着されたダイスホルダ23によって支持される。押出羽根21が回転することで、混錬物50がダイス22のダイス孔22aから下方へ押し出される。これにより混錬物50は、押出前よりも細い棒状のフィラメント51に押出成形される。
図1に示すように固化部30は、上下方向に延出する円筒状の乾燥室31を有する。乾燥室31の下端は、後述するフィラメントホルダ41によって封止される。乾燥室31は、外気に対して概ね密閉されている。固化部30は、乾燥室31の室内上部にヒータ32を有する。ヒータ32は、ダイス22の下方において、複数のダイス孔22aから下方へ押し出される複数のフィラメント51を外側から囲むように配置される。ヒータ32は、フィラメント51を加熱して混錬された液体(溶媒)を揮発させる。ヒータ32の加熱温度は、粉体の性質が変質しない温度以下で設定される。ここで粉体の変質とは、例えば粉体の成分の分解、炭化、酸化等の化学的変質や、粉体の構造の分裂、融解等の物理的変質が含まれる。
図1に示すように乾燥室31の側面には、液体回収口34が設けられる。液体回収口34は、ヒータ32の下端近傍に設けられる。液体回収口34は、パイプを介してバキューム装置33に連結される。バキューム装置33によって乾燥室31内で揮発した液体を含む空気が吸引される。バキューム装置33で吸気が冷却され、凝結した液体が回収される。
図1に示すようにペレット成形部40は、フィラメント51の下部を支持するフィラメントホルダ41と、フィラメント51の下端を切断する刃具42を有する。フィラメントホルダ41には、フィラメント51と略同径のフィラメント支持孔41aが設けられる。フィラメント51の下端は、フィラメント支持孔41aから下方へ送られる。乾燥室31の下端外側には、例えば3枚の羽根を具備するプロペラ42aが支持される。プロペラ42aは、上下方向に延出する回転軸回りに回転する。プロペラ42aの各羽根の回転方向前面には、刃具42が設けられる。プロペラ42aが回転することで、刃具42がフィラメント51の下端を水平方向に切断する。
図2に示すようにフィラメント51は、上下方向に延出する中心軸51aを中心としかつ径51bの断面円形の棒状に形成される。フィラメント51は、重力方向に沿って下方へ押出成形されるため、中心軸51aの真直度が高い。さらにフィラメント51は、中心軸51aの真直度が高いため、中心軸51aを中心とする真円度が高い。断面円形ペレット52は、フィラメント51の下端から所定の長さ52bで切断されて形成される。ペレット52は、切断面52aを上端と下端に有する円柱状である。長さ52bは、フィラメント51を押出成形する送り量と、プロペラ42a(図1参照)の回転速度に基づいて変更できる。
図3に示すようにフィラメント51は、ヒータ32(図1参照)によって加熱されることで表面51cから所定量の液体が揮発する。これにより表面51cから境界面51dまでの厚さ51eの領域は、乾燥して固化した層として形成される。フィラメント51の表面51cが乾燥した指標として、例えばフィラメント51を切断する直前における液体の揮発量が、押出成形された直後の液体の含有量に対して5重量%以上であることが好ましく、例えば5重量%であることがより好ましい。
図1に示すように刃具42によって成形されたペレット52は、落下して回収ケース43に収容される。ペレット52は、回収ケース43から整粒機44に送られる。整粒機44は、ペレット52の端面を整形する等してペレット52の軸の真直度や真円度をさらに高くする。
図1,4に基づいて成形体であるペレット52を成形するフローを説明する。まず粉体とバインダと液体(溶媒)をスクリューケース13に投入する(ステップ(以下、STとする)1)。スクリュー14は、投入された粉体とバインダと液体を混錬して混錬物50を生成する(ST2)。押出羽根21は、混錬物50をダイス22に向けて下方へ押し出す。これにより断面円形の棒状のフィラメント51が形成される(ST3)。ヒータ32は、乾燥室31内においてフィラメント51を周囲から加熱してフィラメント51の表面から液体を例えば5重量%揮発させる(ST4)。
刃具42は、乾燥室31から下方へ出てきたフィラメント51の先端を所定長さで切断する。これにより円柱状のペレット52が形成される(ST5)。バキューム装置33は、乾燥室31内で揮発した液体を、液体回収口34を介して回収する(ST6)。整粒機44は、切断で形成されたペレット52の端面等を整形する(ST7)。かくして形状のばらつきが小さいペレット52を整形することができ、かつ回収した液体を再利用できる。
上述するように粉体を含むペレット(成形体)52の製造方法は、先ず、図1に示すように粉体と液体を混錬して混錬物50を作成する。混錬物50を押出して混錬物50よりも細い棒状のフィラメント51を作成する。フィラメント51の少なくとも表面を固化する。固化したフィラメント51をその先端から所定の長さで切断する。
したがって液体を含んでいて粘度が低い状態の混錬物50を押出成形する。これにより押出成形を低圧で容易に行うことができる。また、押出羽根21やダイス22の摩耗等を抑制できる。そのためペレット52の製造コストを低減させることができる。しかも混錬物50を細い棒状のフィラメント51に押出成形することにより、フィラメント51の比表面積を大きくすることができる。そのためフィラメント51の表面を短時間で固化させることができる。これによりフィラメント51の先端を切断する際にフィラメント51の変形を抑制でき、切断後のペレット52の形状のばらつきを抑制できる。
図3に示すように、フィラメント51の少なくとも表面51cから液体を揮発することでフィラメント51の少なくとも表面51cを固化する。したがって比表面積の大きいフィラメント51の表面51cから短時間でかつ少ないエネルギーで液体を揮発させることができる。また、フィラメント51の表面51cを周方向全周に亘って固化させることができる。
図1に示すように、フィラメント51から揮発させた液体を回収する。したがって回収した液体を繰り返し利用できる。また、フィラメント51の周囲から揮発した液体を除去することにより液体の揮発を促進できる。
図1に示すように、混錬物50を下方に向けて押出してフィラメント51を成形する。したがってフィラメント51に対する重力の影響を最小限にできる。そのため成形したフィラメント51の曲がりを抑制でき、フィラメント51を上下方向に真っ直ぐに延出させることができる。これにより切断後のペレット52の形状のばらつきをさらに抑制できる。また、フィラメント51同士が成形後に再度結合してしまうことを抑制できる。
次に、本開示の第2実施形態を図5,6に基づいて説明する。第2実施形態の成形体製造装置60は、図1に示す成形体製造装置1の固化部30に代えて、固化部62を有する。固化部62は、上下方向に延出する円筒状の乾燥室63を有する。乾燥室63の下端は、フィラメントホルダ41によって封止される。乾燥室63は、外気に対して概ね密閉されている。固化部62は、乾燥室63の室内上部に冷却機64を有する。冷却機64は、ダイス22の下方において、複数のダイス孔22aから下方へ押し出される複数のフィラメント51を外側から囲むように配置される。冷却機64は、フィラメント51を冷却してフィラメント51に混錬された液体(溶媒)を凝固させる。冷却機64の冷却温度は、液体の凝固点以下であれば良く、粉体の化学的性質および物理的性質が変質しない温度以上で設定される。
図5に示すように乾燥室63の側面には、開口66が設けられる。開口66は、冷却機64の下端近傍に設けられる。開口66は、パイプを介して減圧ポンプ65に連結される。減圧ポンプ65を起動させることで乾燥室63内が減圧される。フィラメント51に混錬された溶媒は、減圧によってフィラメント51の表面から揮発または昇華する。フィラメント51の表面51cが乾燥した指標として、溶媒の揮発量が、押出成形された直後の液体の含有量に対して5重量%以上であることが好ましく、例えば5重量%であることがより好ましい。
図5に示すように乾燥室63の側面には、液体回収口68が設けられる。液体回収口68は、開口66の下方に設けられる。液体回収口68は、パイプを介してバキューム装置67に連結される。バキューム装置67によって乾燥室63内で揮発した溶媒を含む空気が吸引される。バキューム装置67で吸気が冷却され、凝結した液体が回収される。
図5,6に基づいて成形体であるペレット52を成形するフローを説明する。まず粉体とバインダと液体(溶媒)をスクリューケース13に投入する(ST11)。スクリュー14は、投入された粉体とバインダと液体を混錬して混錬物50を生成する(ST12)。押出羽根21は、混錬物50をダイス22に向けて下方へ押し出す。これにより断面円形の棒状のフィラメント51が形成される(ST13)。冷却機64は、乾燥室63を冷却してフィラメント51の少なくとも表面に混錬された液体を凝固させる(ST14)。減圧ポンプ65は、乾燥室63内を減圧してフィラメント51の表面から液体を例えば5重量%揮発させる(ST15)。
刃具42は、乾燥室63から下方へ出てきたフィラメント51の先端を所定長さで切断する。これにより円柱状のペレット52が形成される(ST16)。バキューム装置67は、乾燥室63内で揮発した液体を、液体回収口68を介して回収する(ST17)。整粒機44は、切断で形成されたペレット52の端面等を整形する(ST18)。かくして形状のばらつきが小さいペレット52を整形することができ、かつ回収した液体を再利用できる。
上述するように粉体を含むペレット(成形体)52の製造方法は、図5に示すようにフィラメント51を冷却することでフィラメント51の少なくとも表面を固化する。したがって、例えば加熱によって変質する可能性がある粉体を利用する場合でも、フィラメント51の表面を短時間で固化させることができる。
図5に示すように、冷却することでフィラメント51の少なくとも表面を固化した後、フィラメント51から液体を揮発させる。したがってフィラメント51の表面は、冷却によって一時的に固化し、さらに液体を揮発させることで長時間固化した状態を維持する。そのため切断時におけるフィラメント51の変形をさらに抑制できる。
以上、具体的な実施形態について説明したが、本願で開示する技術はその他各種変更を加えた形態でも実施可能なものである。実施形態では、粉体とバインダと液体(溶媒)を混錬させて混錬物50を生成する方法を例示した。これに代えて、例えばバインダを含まず粉体と液体のみを混錬して混錬物50を生成しても良い。円柱状のペレット52を形成する方法を例示したが、ペレット52の形状はこれに限らず、例えば角柱状、軸心部分が中空になっている円筒状等であっても良い。
スクリューケース13内で回転するスクリュー14によって混錬物50を生成する方法を例示した。これに代えて、例えば乳鉢と乳棒によって混錬物50を生成しても良い。押出羽根21によって混錬物50をダイス22に向けて押し出す押出成形部20を例示した。これに代えて、例えばピストンによって混錬物をダイス22に向けて押し出す方法であっても良い。
フィラメント51の表面を固化させるためにヒータ32または冷却機64を設ける構成を例示した。これに代えて、例えばフィラメント51の加熱または冷却を行わず、乾燥室内の減圧のみでフィラメント51に混錬された液体を揮発させる構成であっても良い。ヒータ32に代えて、例えば温めた気体を乾燥室31内で循環させる構成であっても良い。冷却機64に代えて、例えば冷却した気体を乾燥室31内で循環させる構成であっても良い。液体回収口34,68は、ヒータ32や冷却機64のすぐ下側に配置される構成が好ましいが、配置箇所はこれに限定されず適宜変更して良い。減圧ポンプ65とバキューム装置67それぞれが設けられる成形体製造装置60を例示した。これに代えて、例えば減圧ポンプ65を起動させることにより、乾燥室63内を減圧しかつ揮発した液体を含む空気を同時に回収しても良い。
本開示の他の態様によると、フィラメントの少なくとも表面から液体を揮発することでフィラメントの少なくとも表面を固化する。したがって比表面積の大きいフィラメントの表面から短時間でかつ少ないエネルギーで液体を揮発させることができる。また、フィラメントの表面を周方向全周に亘って固化させることができる。
本開示の他の態様によると、フィラメントを冷却することでフィラメントの少なくとも表面を固化する。したがって、例えば加熱によって変質する可能性がある粉体を利用する場合でも、フィラメントの表面を短時間で固化させることができる。
本開示の他の態様によると、冷却することでフィラメントの少なくとも表面を固化した後、フィラメントから液体を揮発させる。したがってフィラメントの表面は、冷却によって一時的に固化し、さらに液体を揮発させることで長時間固化した状態を維持する。そのため切断時におけるフィラメントの変形をさらに抑制できる。
本開示の他の態様によると、フィラメントから揮発させた液体を回収する。したがって回収した液体を繰り返し利用できる。また、フィラメントの周囲から揮発した液体を除去することにより液体の揮発を促進できる。
本開示の他の態様によると、混錬物を下方に向けて押出してフィラメントを成形する。したがってフィラメントに対する重力の影響を最小限にできる。そのため成形したフィラメントの曲がりを抑制でき、フィラメントを上下方向に真っ直ぐに延出させることができる。これにより切断後の成形体の形状のばらつきをさらに抑制できる。また、フィラメント同士が成形後に再度結合してしまうことを抑制できる。
添付の図面を参照して詳細に上述した種々の実施例は、本発明の代表例であって本発明を限定するものではありません。詳細な説明は、本教示の様々な態様を作成、使用および/または実施するために、当業者に教示するものであって、本発明の範囲を限定するものではありません。更に、上述した各付加的な特徴および教示は、改良された成形体の製造方法および/またはその使用方法を提供するため、別々にまたは他の特徴および教示と一緒に適用および/または使用され得るものです。
Claims (6)
- 粉体を含む成形体の製造方法であって、
前記粉体と液体を混錬して混錬物を作成し、
前記混錬物を押出して前記混錬物よりも細い棒状のフィラメントを作成し、
前記フィラメントの少なくとも表面を固化し、
固化した前記フィラメントをその先端から所定の長さで切断する、成形体の製造方法。 - 請求項1に記載の成形体の製造方法であって、
前記フィラメントの少なくとも前記表面から前記液体を揮発することで前記フィラメントの少なくとも前記表面を固化する、成形体の製造方法。 - 請求項1に記載の成形体の製造方法であって、
前記フィラメントを冷却することで前記フィラメントの少なくとも前記表面を固化する、成形体の製造方法。 - 請求項3に記載の成形体の製造方法であって、
前記フィラメントの少なくとも前記表面を固化した後、前記フィラメントから前記液体を揮発させる、成形体の製造方法。 - 請求項2または4に記載の成形体の製造方法であって、
前記フィラメントから揮発させた前記液体を回収する、成形体の製造方法。 - 請求項1~5のいずれか1つに記載の成形体の製造方法であって、
前記混錬物を下方に向けて押出して前記フィラメントを成形する、成形体の製造方法。
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