WO2018216096A1

WO2018216096A1 - 偏光板貼付装置および偏光板貼付方法

Info

Publication number: WO2018216096A1
Application number: PCT/JP2017/019179
Authority: WO
Inventors: 勝則永田
Original assignee: 堺ディスプレイプロダクト株式会社
Priority date: 2017-05-23
Filing date: 2017-05-23
Publication date: 2018-11-29
Also published as: CN110770641A; US20210141269A1

Abstract

偏光板貼付装置１は、送出ロール５から帯状の偏光板原反２を引き出してパネルに供給する供給部１０と、セパレータフィルム２ｃを剥離する剥離部１１と、液晶パネル４を搬送する搬送部１３と、偏光板原反２を液晶パネル４に貼り付ける貼付部１４と、偏光板原反２の貼り付け状態を検出する貼付検出部１５と、偏光板原反２を切断する原反切断部１７と、制御装置３０とを備える。制御装置３０は、偏光板原反２を液晶パネル４に貼り付けが完了した後、かつ、液晶パネル４への偏光板原反２の貼り付けが開始された後であることを貼付検出部１５が検出した場合に偏光板原反２を切断可能であると判定する切断判定部３１と、偏光板原反２を切断可能であると判定された場合に原反切断部１７を制御して偏光板原反２が液晶パネル４間で切断されるように原反切断部１７を制御する第１切断制御部３２とを有する。

Description

偏光板貼付装置および偏光板貼付方法

　本発明は、偏光板貼付装置および偏光板貼付方法に関する。

　液晶パネルなどのパネルには、製造過程で偏光板が貼り付けられる。一般に、偏光板の貼り付けでは、取り扱いの自由度が高く様々な貼り付け態様に対応できることから、枚葉式の貼付方法が採用されることが多い。例えば、特許文献１には、そのような枚葉式の貼り付け方法が開示されている。

特開２０００－２５８７６１号公報

　しかし、枚葉式の貼付方法では、偏光板原反が、パネルに貼り付けられる前にパネルのサイズに合わせて切断され、長辺又は短辺の一辺（先端部）がパネルに貼り付けられた後にその一辺に対向する辺（後端部）に向けてローラ等で押圧されることで、切断された偏光板原反（偏光板）がパネルに貼り付けられる。この貼付方法では、先端部および後端部における偏光板に加わるローラの押し圧が中央部に比べて不安定であるため、パネルと偏光板との間に気泡が発生しやすい。そのような気泡が生じると、パネルを表示させたときに輝点症状となる不具合が発生する。従って、修復作業または廃棄作業を伴うため、歩留まりが低下する。

　本発明は、パネルと偏光板との間における気泡を抑制できる偏光板貼付装置および偏光板貼付方法を提供することを目的とする。

　本発明の一実施形態に係る偏光板貼付装置は、
　偏光フィルムと粘着剤とセパレータフィルムとを含む帯状の偏光板原反が巻かれた送出ロールから前記偏光板原反を引き出して第１および第２のパネルに供給する供給部と、
　前記送出ロールから引き出された前記偏光板原反が前記第１および第２のパネルに供給されるまでの間に前記偏光板原反から前記セパレータフィルムを剥離する剥離部と、
　前記第１および第２のパネルを搬送する搬送部と、
　前記セパレータフィルムが剥離された偏光板原反を、前記粘着剤を介して前記第１および第２のパネルに貼り付ける貼付部と、
　前記貼付部による前記偏光板原反の貼り付け状態を検出する貼付検出部と、
　前記偏光板原反を切断する原反切断部と、
　前記第１のパネルへの前記偏光板原反の貼り付けが完了し、かつ、前記第１のパネルに続いて前記搬送部によって搬送される前記第２のパネルへの前記偏光板原反の貼り付けが開始された後であることを前記貼付検出部が検出した場合に前記偏光板原反を切断可能であると判定する切断判定部と、前記切断判定部によって前記偏光板原反を切断可能であると判定された場合に前記偏光板原反が前記第１のパネルと前記第２のパネルとの間で切断されるように前記原反切断部を制御する切断制御部とを有する制御装置と
　を備える。

　本発明の一実施形態に係る偏光板貼付方法は、
　偏光フィルムと粘着剤とセパレータフィルムとを含む帯状の偏光板原反と、第１および第２のパネルとを準備し、
　前記偏光板原反から前記セパレータフィルムを剥離し、
　前記セパレータフィルムが剥離された偏光板原反を前記第１および第２のパネルに供給し、
　前記第１のパネルへの前記偏光板原反の貼り付けが完了し、かつ、前記第１のパネルに続いて搬送されている前記第２のパネルへの前記偏光板原反の貼り付けが開始された後に、前記第１のパネルと前記第２のパネルとに連なって貼り付けられた前記偏光板原反を前記第１のパネルと前記第２のパネルとの間で切断する
　ことを含む。

　本発明によれば、偏光板貼付装置および偏光板貼付方法において、帯状の偏光板原反をパネルに連続的に貼り付け、貼り付け後に偏光板原反を切断して所定の大きさの偏光板とすることで、パネルと偏光板との間における気泡を抑制できる。

本発明の実施形態に係る偏光板貼付装置の第１の概略構成図。図１の搬送部の詳細を示す斜視図。図１の制御装置のブロック図。実施形態に係る偏光板貼付装置の第２の概略構成図。実施形態に係る偏光板貼付装置の第３の概略構成図。実施形態に係る偏光板貼付装置の第４の概略構成図。実施形態に係る偏光板貼付装置の概略全体構成図。

　以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。

　図１は、本発明の実施形態に係る偏光板貼付装置１の概略構成図である。偏光板貼付装置１は、送出ロール５に巻き取られている帯状の偏光板原反２（いわゆる偏光板ロール）をパネルの一例である液晶パネル４に貼り付けた後に所定の大きさに切断して偏光板３として貼り付ける装置である。ここで、図１では、５枚の液晶パネル４ａ～４ｅが示されているが、説明上区別する必要が無いときは、上記のようにこれらを区別せず液晶パネル４ともいう。

　図１中の２点鎖線の円内に拡大図として示されているように、偏光板原反２は、多層フィルムである。本実施形態の偏光板原反２は、保護フィルム２ａと、偏光フィルム２ｂと、セパレータフィルム２ｃとからなり、偏光フィルム２ｂとセパレータフィルム２ｃとの間には粘着剤２ｄが塗布されている。保護フィルム２ａは、液晶パネル４に貼り付けられた際に最も外側に位置する。ここで、外側とは偏光板原反２が液晶パネル４に貼り付けられた際の外表面側（液晶パネル４と反対側）を意味し、内側とは液晶パネル４側を意味する。そのため、保護フィルム２ａは、液晶パネル４に貼り付けられた状態で外表面に位置し、その内側に配置される偏光フィルム２ｂを外部からの刺激に対して保護する。保護フィルム２ａは、例えば合成樹脂からなるラミネートフィルムである。偏光フィルム２ｂは、液晶パネル４に貼り付けられた際に保護フィルム２ａの内側に位置する偏光性能を有するフィルムである。偏光フィルム２ｂは、例えば２枚のＴＡＣ（三酢酸セルロース）フィルムに１枚のＰＶＡ（ポリビニルアルコール）フィルムが挟まれて構成される。セパレータフィルム２ｃは、粘着剤を介して偏光フィルム２ｂの内側に配置されている。セパレータフィルム２ｃは、粘着剤を埃などの異物から保護するためのものであり、例えば合成樹脂からなるラミネートフィルムである。なお、本実施形態の偏光板原反２には、後述するように不良個所を示すＮＧマークが施されている。

　まず、偏光板貼付装置１の構成を説明する。偏光板貼付装置１は、供給部１０と、剥離部１１と、ＮＧマーク検出部１２と、搬送部１３と、貼付部１４と、貼付検出部１５と、押圧部１６と、原反切断部１７と、調整切断部１８と、制御装置３０とを備える。

　供給部１０は、偏光板原反２が巻き取られた送出ロール５から帯状の偏光板原反２を引き出して液晶パネル４に供給する。供給部１０は、複数の方向転換用ローラ１０ａ～１０ｄを有している。偏光板原反２は、送出ロール５から複数の方向転換用ローラ１０ａ～１０ｄを経て液晶パネル４に供給される。これらの方向転換用ローラ１０ａ～１０ｄのうち１つの方向転換用ローラ１０ｂは、上下動可能である。従って、方向転換用ローラ１０ｂの位置を調整することによって偏光板原反２にかかる張力を調整できる。

　剥離部１１は、送出ロール５から引き出された偏光板原反２が供給部１０から液晶パネル４に供給されるまでの間に偏光板原反２からセパレータフィルム２ｃを剥離する。本実施形態の剥離部１１は、セパレートバー１１ａからなる。セパレートバー１１ａは、位置固定された円柱状である。セパレータフィルム２ｃが剥離された偏光板原反２は、液晶パネル４に供給される。また、ここで剥離されたセパレータフィルム２ｃは、巻取ロール６に巻き取られる。

　ＮＧマーク検出部１２は、供給部１０から液晶パネル４までの間に偏光板原反２に施されたＮＧマークを検出する。偏光板原反２は、製造上の観点から完全なものを作り難く、一定の不良個所を有しているものが多い。そのような不良個所を含む領域を偏光板３として液晶パネル４に貼り付けると、液晶パネル４の表示面に輝点などの視認不良を生じるおそれがある。そのため、そのような不良個所を含む領域を避けて使用することが好ましく、偏光板原反２にはそのような不良個所を含む領域を偏光板３として使用しないように不良個所を示すＮＧマークが採用されていることが多い。ＮＧマークの態様は、様々であり、不良を生じる箇所そのものをマーキングしたものや、不良個所を含む領域を示すように偏光板原反２の端部にマーキングを施したものなどがある。本実施形態のＮＧマーク検出部１２には、様々なＮＧマークの態様に対応できるようにラインカメラ又はライン状に撮影できるように配置されたカメラを採用している。そのため、ＮＧマーク検出部１２は、偏光板原反２の面内において偏光板原反２の供給方向に対して垂直なラインを一度に撮像し、この撮像されたライン上に施されたＮＧマークを検出する。ＮＧマーク検出部１２の検出結果は、後述する制御装置に送信される。

　搬送部１３は、液晶パネル４を搬送する。搬送部１３は、液晶パネル４を搬送する搬送ローラ１３ａと、搬送ローラ１３ａ上の液晶パネル４の位置を変更可能なアラインメントステージ１３ｂとを備える。

　図２に示すように、搬送ローラ１３ａは、所定の間隔を空けて複数並べて配置されており、それぞれ円柱状である。搬送ローラ１３ａは、図示しない駆動装置によって回転駆動され、さらに回転速度を変更可能である。そのため、本実施形態では、搬送ローラ１３ａの回転速度を変更することで載置された液晶パネル４の搬送速度を変更できる。また、搬送ローラ１３ａのうち、後述するアラインメント工程を実行する領域には、アラインメントステージ１３ｂを昇降させるための開口部Ｍが設けられている。アラインメントステージ１３ｂは、平坦な上面を有する可動式のステージである。アラインメントステージ１３ｂは、通常時、搬送ローラ１３ａの下方に配置されており、後述するアラインメント工程を実行する際、図示しない駆動装置によって、開口部Ｍを通って上昇し、液晶パネル４を持ち上げる。即ち、液晶パネル４が、搬送ローラ１３ａから離れ、アラインメントステージ１３ｂに載置された状態となる。アラインメントステージ１３ｂの上面には、複数の微細な吸引孔（図示せず）が設けられており、吸引孔には図示しない真空装置が接続され、吸引孔からは空気を吸引することができる。これにより、液晶パネル４は、アラインメントステージ１３ｂの上面に吸着されることができる。吸着された状態で、液晶パネル４の搬送方向の位置および水平面内の角度を規定の範囲に調整することで、後述する貼付工程における偏光板原反２の貼付精度を向上させる。この調整後、アラインメントステージ１３ｂは、吸着を解き、開口部Ｍを通って下降し、液晶パネル４を下降させる。即ち、液晶パネル４が、アラインメントステージ１３ｂから離れ、再び搬送ローラ１３ａに載置された状態となる。

　上記構成のように、搬送部１３には搬送ローラ１３ａとアラインメントステージ１３ｂとによる２つの搬送手段が設けられているため、搬送の自由度を向上させることができる。例えば、通常、搬送ローラ１３ａによって液晶パネル４を搬送し、必要に応じてアラインメントステージ１３ｂを使用して液晶パネル４の位置および向きを修正できる。また、必要に応じてアラインメントステージ１３ｂを使用して特定のタイミングで液晶パネル４を搬送することもできる。

　図１に示すように、貼付部１４は、セパレータフィルム２ｃが剥離された偏光板原反２を液晶パネル４に貼り付ける。本実施形態では、搬送部１３が液晶パネル４を搬送しながら、貼付部１４が搬送中の液晶パネル４に対して偏光板原反２を貼り付ける。本実施形態の貼付部１４は、上下に配置された同じ大きさの一対の貼付ローラ１４ａ，１４ｂを有している。下側の貼付ローラ１４ｂは位置が固定されているが、上側の貼付ローラ１４ａは上下動可能である。偏光板原反２は、一対の貼付ローラ１４ａ，１４ｂの間を通過するように液晶パネル４に供給されており、上側の貼付ローラ１４ａを下側の貼付ローラ１４ｂに近づけることで偏光板原反２を液晶パネル４に押圧して粘着剤を介して貼り付けることができる。

　貼付検出部１５は、貼付部１４による偏光板原反２の貼り付け状態を検出する。本実施形態の貼付検出部１５は、感圧センサであり、貼付ローラ１４ａ，１４ｂにかかる荷圧を検出する。貼付検出部１５は、所定以上の荷圧を検出することで偏光板原反２の液晶パネル４への貼り付けが開始されたことを検出できる。さらに、荷圧が所定以下となることを検出することで偏光板原反２の液晶パネル４への貼り付けが完了したことを検出できる。ただし、貼付検出部１５の態様は、感圧センサに限定されず、貼り付け状態を検出できればよい。従って、貼付検出部１５は、例えば接触センサまたはイメージセンサなどの任意の態様であり得る。

　押圧部１６は、液晶パネル４の搬送方向において貼付部１４の下流に配置され、偏光板原反２が貼り付けられた液晶パネル４を押圧して抑える。本実施形態の押圧部１６は、搬送される液晶パネル４の上側に、液晶パネル４の搬送方向に沿って配置された複数の押圧ローラ１６ａを有している。押圧ローラ１６ａは上下動可能であり、押圧ローラ１６ａを下降させることで偏光板原反２を液晶パネル４に押圧して抑えることができる。

　押圧部１６によって偏光板原反２を液晶パネル４に貼り付けているときに液晶パネル４を抑えることができるため、液晶パネル４の搬送を支持できる。詳細には、偏光板原反２は帯状で連続的に貼り付けられるため、偏光板原反２には張力が生じている。この張力によって、後続する液晶パネル４（図６の例では、液晶パネル４ｂ）に偏光板原反２を貼り付けているとき、偏光板原反２を介して先行する液晶パネル４（図６の例では、液晶パネル４ｃ）は供給部に向かって引っ張られることになる。これに対し、押圧部１６によって先行する液晶パネル４を抑えることができるため、この引っ張りに対して先行する液晶パネル４の搬送を支持できる。

　原反切断部１７は、偏光板原反２を切断する。原反切断部１７は、液晶パネル４の搬送方向において、押圧部１６の複数の押圧ローラ１６ａの間に配置されている。後述するように、原反切断部１７は、第１切断制御部（切断制御部）３２によって制御され、液晶パネル４（第１のパネル）と液晶パネル４（第２のパネル）とに連なって貼り付けられた偏光板原反２を液晶パネル４（第１のパネル）と液晶パネル４（第２のパネル）との間で切断する。本実施形態の原反切断部１７は、レーザを照射して偏光板原反２を液晶パネル４の搬送方向に対して垂直に切断する。ただし、原反切断部１７の態様は、レーザを使用する態様に限定されず、機械的にブレードで切断する態様等であってもよい。

　調整切断部１８は、原反切断部１７と配置が異なるのみで、原反切断部１７と同じものである。調整切断部１８は、液晶パネル４の搬送方向において原反切断部１７および押圧部１６の下流に配置され、本実施形態では偏光板貼付装置１の各構成要素の中で最も下流に配置されている。後述するように、調整切断部１８は、第２切断制御部３３によって制御され、液晶パネル４（第１のパネル）に貼り付けられた偏光板原反２の液晶パネル４の搬送方向における前端部を切断する。

　制御装置３０は、ＣＰＵ(Central Processing Unit)、ＲＡＭ（Random Access Memory）、ＲＯＭ（Read Only Memory）のような記憶装置を含むハードウェアと、それに実装されたソフトウェアにより構築されている。図３に示すように、本実施形態の制御装置３０は、切断判定部３１と、第１切断制御部３２と、第２切断制御部３３と、搬送速度制御部３５と、押圧部制御部３６とを有している。

　切断判定部３１は、貼付部１４による偏光板原反２の液晶パネル４（第１のパネル）への貼り付けが完了した後、かつ、液晶パネル４（第１のパネル）に続いて搬送部１３によって搬送される液晶パネル４（第２のパネル）への偏光板原反２の貼り付けが開始された後であることを貼付検出部１５が検出した場合に偏光板原反２を切断可能であると判定する。

　第１切断制御部３２は、切断判定部３１によって偏光板原反２を切断可能であると判定された場合に原反切断部１７によって液晶パネル４ｄ（第１のパネル）と液晶パネル４ｃ（第２のパネル）とに連なって貼り付けられた偏光板原反２が液晶パネル４ｄ（第１のパネル）と液晶パネル４ｃ（第２のパネル）との間で切断されるように原反切断部１７を制御する。具体的に本実施形態では、貼付検出部１５の感圧センサによって、所定以上の荷圧を検出し、即ち液晶パネル４ｄ（第１のパネル）への偏光板原反２の貼り付けを開始したことを検出する。その後、貼付検出部１５の感圧センサによって、荷圧が所定以下となったことを検出し、即ち液晶パネル４ｄ（第１のパネル）への偏光板原反２の貼り付けを完了したことを検出する。さらにその後、所定以上の荷圧を検出し、即ち液晶パネル４ｃ（第２のパネル）への偏光板原反２の貼り付けを開始したことを検出する。これにより、切断判定部３１によって偏光板原反２を切断可能であると判定する。切断判定部３１によって切断可能と判定された後、上記のように原反切断部１７の制御を行い、偏光板原反２を切断する。

　第２切断制御部３３は、調整切断部１８を制御し、前記第１および第２のパネルの搬送方向において、液晶パネル４ｅに貼り付けられている、既に後端部が原反切断部１７によって切断された偏光板原反２の前端部を切断する。この切断によって、偏光板原反２は、所定の大きさ（製品としての大きさ）の偏光板３となる。

　搬送速度制御部３５は、ＮＧマーク検出部１２によってＮＧマークが検出された場合、偏光板原反２のＮＧマークの付された部分が液晶パネル４ｄ（第１のパネル）と液晶パネル４ｃ（第２のパネル）との間に位置するように、搬送部１３による液晶パネル４ｄ（第１のパネル）と液晶パネル４ｃ（第２のパネル）の搬送速度を制御する。即ち、搬送速度制御部３５は、ＮＧマーク検出部１２によってＮＧマークが検出された場合、その部分の偏光板原反２が液晶パネル４に貼り付けられないように搬送部１３を制御する。さらに具体的には、ＮＧマーク検出部１２によってＮＧマークが検出された場合、搬送部１３の搬送ローラ１３ａの回転を所定時間停止または低速にし、液晶パネル４の貼付部１４への供給を所定時間停止する。これにより、ＮＧマークの付された部分の偏光板原反２は液晶パネル４に貼り付けられることなく、下流に送られ、後にこの部分は切断されて除去される。これに代えて、搬送速度制御部３５はアラインメントステージ１３ｂに液晶パネル４を載置した状態で搬送部１３を所定時間停止し、液晶パネル４の貼付部１４への供給を所定時間停止してもよい。

　押圧部制御部３６は、押圧部１６を制御し、前述のように液晶パネル４を抑えることで液晶パネル４の搬送を支持する。具体的には、この制御によって、押圧部１６は、原反切断部１７によって偏光板原反２が切断されるまでは液晶パネル４を抑える。これは、原反切断部１７によって偏光板原反２が切断されると、偏光板原反２にかかる張力が解放されるためである。詳細には、原反切断部１７によって偏光板原反２が切断されると、押圧部１６によって液晶パネル４を抑えずとも、液晶パネル４が、偏光板原反２の張力によって引っ張られ、供給部１０に向かって戻されることがなくなるためである。

　次に、図１を参照して、上記構成を有する偏光板貼付装置１の作用および効果を各工程に分けて説明する。本実施形態の偏光板貼付装置１を使用すると、複数の液晶パネル４ａ～４ｅに対し、偏光板３を連続的に貼り付けることができる。図１では、偏光板貼付装置１内に５個の液晶パネル４ａ～４ｅが配置されており、それぞれが各工程に対応した処理を受けている。具体的には、５個の液晶パネル４ａ～４ｅは、投入工程（液晶パネル４ａの処理工程）、アラインメント工程（液晶パネル４ｂの処理工程）、貼付工程（液晶パネル４ｃの処理工程）、第１切断工程（液晶パネル４ｄの処理工程）、および第２切断工程（液晶パネル４ｅの処理工程）の処理をそれぞれ受けている。

　投入工程では、液晶パネル４ａが偏光板貼付装置１に投入される。図１では、液晶パネル４ａは、投入された直後の状態である。この状態では、液晶パネル４ａには、偏光板原反２は貼り付けられていない。この後、液晶パネル４ａは、搬送ローラ１３ａによってアラインメントステージ１３ｂまで搬送され、即ちアラインメント工程に送られる。

　アラインメント工程では、液晶パネル４ｂは、偏光板原反２の貼り付け前にアラインメントステージ１３ｂ上に載置され、位置および向きが調整される。この後、液晶パネル４ｂは、搬送ローラ１３ａによって貼付部１４まで搬送され、即ち貼付工程に送られる。

　貼付工程では、一対の貼付ローラ１４ａ，１４ｂによって液晶パネル４ｃに偏光板原反２が貼り付けられる。偏光板原反２は、液晶パネル４ｃの搬送方向において、前方から後方に向かって液晶パネル４ｃに貼り付けられる。この後、液晶パネル４ｃは、搬送ローラ１３ａによって原反切断部１７まで搬送され、即ち第１切断工程に送られる。

　第１切断工程では、原反切断部１７によって、液晶パネル４ｄに貼り付けられた偏光板原反２の後端部を切断する。この切断によって、液晶パネル４ｃの後方側では、偏光板原反２が製品として貼り付けられるべき偏光板３の大きさに切り揃えられる。このとき、偏光板原反２は液晶パネル４ｄ（第１のパネル）と液晶パネル４ｃ（第２のパネル）との間で切断されるが、前述のように液晶パネル４ｃ（第２のパネル）への偏光板原反２の貼り付けが完了した後にこの切断は実行される。この後、液晶パネル４ｄは、搬送ローラ１３ａによって調整切断部１８まで搬送され、即ち第２切断工程に送られる。

　第２切断工程では、調整切断部１８によって、液晶パネル４ｅに貼り付けられた偏光板原反２の前端部を切断する。この切断によって、液晶パネル４ｅの前方側では、偏光板３が製品として貼り付けられるべき偏光板３の大きさに切り揃えられる。なお、図１では、液晶パネル４ｅは、本工程を経て、偏光板貼付装置１による偏光板３の貼付工程が全て完了した状態である。この後、液晶パネル４ｅは、搬送ローラ１３ａによって搬送され、後工程に送られる。

　図４は、図１の状態から一定時間経過した状態を示している。具体的には、液晶パネル４ａは、投入工程を完了してアラインメント工程に送られている。液晶パネル４ｂは、アラインメント工程を完了して貼付工程に送られている。液晶パネル４ｃは、貼付工程を完了した状態であり、押圧部１６によって抑えられた状態で第２切断工程に送られている。液晶パネル４ｄは、第１切断工程を完了して偏光板原反２の後端部が切断された状態で第２切断工程に送られている。なお、液晶パネル４ｄは、偏光板原反２の後端部が切断された状態であるため、偏光板原反２に張力は作用しておらず、押圧部１６による搬送の支持も必要ないため、押圧部１６の搬送ローラ１３ａによって抑えられていない。

　図５は、図４の状態から一定時間経過した状態を示している。具体的には、液晶パネル４ｆが、投入工程において偏光板貼付装置１に新たに投入されている。液晶パネル４ａは、アラインメント工程においてアラインメントステージ１３ｂによって位置および向きの調整が開始されている。液晶パネル４ｂは、貼付工程に送られている。液晶パネル４ｃは、偏光板原反２の貼付工程を完了し、押圧部１６によって抑えられた状態で第１切断工程まで送られており、液晶パネル４ｂへの偏光板原反２の貼り付けが完了するまで第１切断工程での処理を待機している状態である。液晶パネル４ｄは、第２切断工程において偏光板原反２の前端部が切断される状態である。

　図６は、図５の状態から一定時間経過した状態を示している。具体的には、液晶パネル４ｆは、アラインメント工程に送られている。液晶パネル４ａは、アラインメント工程を完了している。液晶パネル４ｂは、貼付工程において偏光板原反２の貼り付けが開始されている。液晶パネル４ｃは、押圧部１６によって抑えられた状態で液晶パネル４ｂへの偏光板原反２の貼り付けが完了するまで第１切断工程での処理を待機している状態である。液晶パネル４ｄは、第２切断工程を完了した状態である。

　このようにして、偏光板３は、偏光板貼付装置１によって各工程を経て液晶パネル４に貼り付けられる。また、偏光板３は、液晶パネル４の２つの主面の両面に貼り付けられる。本実施形態の偏光板貼付装置１では、偏光板貼付装置１の平面図である図７に示すように、上記工程をラインＡにて全て完了した後、液晶パネル４を裏返してラインＢにて同様の処理を行う。本実施形態では、平面視においてラインＡとラインＢが直交するようにＬ字型を構成しているが、その態様は特に限定されない。

　本実施形態によれば、帯状の偏光板原反２を連続的にパネルに貼り付け、貼り付け後に偏光板原反２を切断して偏光板３を貼り付けた状態とするため、偏光板３を端部から貼り付けることがない。そのため、偏光板３の端部から空気が浸入し、液晶パネル４と偏光板３との間において気泡が発生することを抑制できる。詳細には、図４に示すように、液晶パネル４ｄ（第１のパネル）への偏光板３の貼り付け完了直後ではなく液晶パネル４ｃ（第２のパネル）への偏光板３の貼り付け開始後（本実施形態では、さらに完了後）に偏光板原反２を切断する。そのため、液晶パネル４ｃ（第２のパネル）への偏光板３の貼り付けが連続的な貼り付け状態を維持して行われる。即ち、液晶パネル４ｃ（第２のパネル）に偏光板３を貼り付ける際、偏光板３は端部から貼り付けられるのではなく、偏光板原反２として連続面から貼り付けられる。また、偏光板３を枚葉式で貼り付ける場合と比べてパネルの搬送方向における偏光板の貼り付けの位置合わせが不要となる。具体的には、偏光板３はパネルに貼り付けられた後に所望の位置で切断されているため、貼り付けの際には搬送方向における貼り付け位置の精度を確保する必要がなく、貼り付けた後に原反切断部１７による偏光板原反２の切断位置を好適に制御すればよい。また、図４に示すように、偏光板原反２の切断後、液晶パネル４ｄ（第１のパネル）は、液晶パネル４ｃ（第２のパネル）に対して独立するため、自由に搬送されることができる。従って、液晶パネル４ｄ（第１のパネル）のみを後工程（第２切断工程以降の工程）に搬送でき、後工程における処理の自由度を向上できる。また、剥離部１１によって偏光板原反２がパネルに供給される前にセパレータフィルムを連続的に直接剥離できるため、枚葉式のように偏光板３からセパレータフィルムを一枚ずつ剥離する必要がない。

　また、本実施形態によれば、ＮＧマークによって液晶パネル４上に輝点などを生じる不良個所が示されており、ＮＧマーク検出部１２によってこのＮＧマークを検出している。そのため、ＮＧマーク検出部１２によってＮＧマークが検出された情報を受けた搬送速度制御部３５によってこのＮＧマークの付いた領域を避けて偏光板原反２をパネルに貼り付けることができる。従って、不良個所を有する液晶パネル４を製造することを事前に防止でき、歩留まりが改善される。

　以上より、実施形態を説明したが、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。

　例えば、本実施形態では原反切断部１７が偏光板３の後端部を切断し、調整切断部１８が前端部を切断しているが、原反切断部１７が偏光板３の前端部を切断し、調整切断部１８が後端部を切断してもよい。

　また、例えば、偏光板原反２の幅が液晶パネル４の幅よりも大きい場合に幅方向の端部を液晶パネル４の幅に併せて切断する工程を追加してもよい。

　本発明および実施形態をまとめると、次のようになる。

　一実施形態において、本発明に係る偏光板貼付装置は、
　偏光フィルムと粘着剤とセパレータフィルムとを含む帯状の偏光板原反が巻かれた送出ロールから前記偏光板原反を引き出して第１および第２のパネルに供給する供給部と、
　前記送出ロールから引き出された前記偏光板原反が前記第１および第２のパネルに供給されるまでの間に前記偏光板原反から前記セパレータフィルムを剥離する剥離部と、
　前記第１および第２のパネルを搬送する搬送部と、
　前記セパレータフィルムが剥離された偏光板原反を、前記粘着剤を介して前記第１および第２のパネルに貼り付ける貼付部と、
　前記貼付部による前記偏光板原反の貼り付け状態を検出する貼付検出部と、
　前記偏光板原反を切断する原反切断部と、
　前記第１のパネルへの前記偏光板原反の貼り付けが完了し、かつ、前記第１のパネルに続いて前記搬送部によって搬送される前記第２のパネルへの前記偏光板原反の貼り付けが開始された後であることを前記貼付検出部が検出した場合に前記偏光板原反を切断可能であると判定する切断判定部と、前記切断判定部によって前記偏光板原反を切断可能であると判定された場合に前記偏光板原反が前記第１のパネルと前記第２のパネルとの間で切断されるように前記原反切断部を制御する切断制御部とを有する制御装置と
　を備える。

　一実施形態において、本発明に係る偏光板貼付装置は、
　帯状の偏光板原反が巻かれた送出ロールから前記偏光板原反を引き出して第１および第２のパネルに供給する供給部と、
　前記第１および第２のパネルを搬送する搬送部と、
　前記偏光板原反を前記第１および第２のパネルに貼り付ける貼付部と、
　前記貼付部による前記偏光板原反の貼り付け状態を検出する貼付検出部と、
　前記偏光板原反を切断する原反切断部と、
　前記第１のパネルへの前記偏光板原反の貼り付けが完了し、かつ、前記第１のパネルに続いて前記搬送部によって搬送される前記第２のパネルへの前記偏光板原反の貼り付けが開始された後であることを前記貼付検出部が検出した場合に、前記偏光板原反が前記第１のパネルと前記第２のパネルとの間で切断されるように前記原反切断部を制御する切断制御部を有する制御装置と
　を備える、偏光板貼付装置。

　これらの構成によれば、帯状の偏光板原反を連続的に第１および第２のパネル（以降単にパネルともいう）に貼り付け、貼り付け後に偏光板原反を切断して所定の大きさの偏光板とするため、偏光板を端部から貼り付けることがない。そのため、偏光板の端部から空気が浸入し、パネルと偏光板との間において気泡が発生することを抑制できる。詳細には、第１のパネルへの偏光板原反の貼り付け完了直後ではなく第２のパネルへの偏光板原反の貼り付け開始後に偏光板原反を切断する。そのため、第２のパネルへの偏光板の貼り付けが偏光板原反としての連続的な貼り付け状態を維持して行われる。即ち、第２のパネルに偏光板を貼り付ける際、偏光板は端部から貼り付けられるのではなく、偏光板原反として連続面から貼り付けられる。また、偏光板を枚葉式で貼り付ける場合と比べてパネルの搬送方向における偏光板の貼り付けの位置合わせが不要となる。具体的には、上記構成では偏光板原反がパネルに貼り付けられた後に所望の位置で切断されているため、貼り付けの際には搬送方向における貼り付け位置の精度を確保する必要がなく、貼り付けた後に偏光板原反の切断位置を好適に制御すればよい。また、偏光板原反の切断後、第１のパネルは、第２のパネルに対して独立するため、自由に搬送されることができる。従って、第１のパネルのみを後工程に搬送でき、後工程における処理の自由度を向上できる。また、剥離部によって偏光板原反がパネルに供給される前にセパレータフィルムを連続的に直接剥離できるため、枚葉式のようにセパレータフィルムを偏光板から一枚ずつ剥離する必要がない。

　一つの局面において、偏光板貼付装置は、
　前記偏光板原反には、不良個所を示すＮＧマークが施されており、
　前記送出ロールから引き出された前記偏光板原反が前記第１および第２のパネルに供給されるまでの間に前記偏光板原反に施された前記ＮＧマークを検出するＮＧマーク検出部をさらに備え、
　前記搬送部は、
　前記第１および第２のパネルが前記貼付部に到達する到達タイミングを調整する調整機構を備え、
　前記制御装置は、
　前記ＮＧマーク検出部によって前記ＮＧマークが検出された場合、前記第１および第２のパネルの前記到達タイミングが、前記偏光板原反の前記ＮＧマークの付された部分が前記第１のパネルおよび前記第２のパネルに貼付されないタイミングとなるように、前記調整機構を制御する調整機構制御部をさらに有してもよい。

　この構成によれば、ＮＧマークによってパネル上に輝点などを生じる不良個所が示されており、ＮＧマーク検出部によってこのＮＧマークを検出している。そのため、ＮＧマーク検出部によってＮＧマークが検出された情報を受けた搬送速度制御部によってこのＮＧマークの付いた領域を避けて偏光板原反をパネルに貼り付けることができる。従って、不良個所を有するパネル製品を製造することを事前に防止でき、歩留まりが改善される。

　一つの局面において、偏光板貼付装置は、
　前記調整機構は、
　前記第１および第２のパネルを搬送する搬送ローラと、
　前記搬送ローラ上の前記第１および第２のパネルを載置して、前記搬送ローラ上の前記第１および第２のパネルの移動を一時的に停止させるアラインメントステージと
　を備えてもよい。

　この構成によれば、搬送ローラとアラインメントステージとによる２つの搬送手段が設けられているため、搬送の自由度を向上させることができる。例えば、通常、搬送ローラによってパネルを搬送し、必要に応じてアラインメントステージを使用してパネルの位置および向きを修正できる。また、必要に応じてアラインメントステージを使用して特定のタイミングでパネルを搬送することもできる。

　一つの局面において、偏光板貼付装置では、
　前記調整機構は、
　前記第１および第２のパネルを搬送し、前記第１および第２のパネルの搬送速度を変更可能な搬送ローラ
　を備えてもよい。

　この構成によれば、搬送速度を変更可能な搬送ローラが設けられているため、搬送の自由度を向上させることができる。

　一つの局面において、偏光板貼付装置は、
　前記第１および第２のパネルの搬送方向において前記原反切断部の下流に配置され、前記第１のパネルに貼り付けられた前記偏光板原反を所定の偏光板の大きさに切断する調整切断部をさらに備えてもよい。

　この構成によれば、調整切断部によって偏光板原反を所定の偏光版の大きさに切断できる。特に、原反切断部および調整切断部の２つの切断部が設けられていることで、高精度かつ高速に偏光板原反を偏光板に切り出すことができる。

　一つの局面において、偏光板貼付装置は、
　前記第１および第２のパネルの搬送方向において前記貼付部の下流に配置され、前記偏光板原反の貼り付けが完了した前記第１および第２のパネルを押圧する押圧部をさらに備えてもよい。

　この構成によれば、偏光板原反をパネルに貼り付けているときに押圧部によってパネルを抑えることができるため、パネルの搬送を支持できる。詳細には、偏光板原反は帯状で連続的に貼り付けられるため、偏光板原反には張力が生じている。この張力によって、偏光板原反を貼り付けているとき、偏光板原反を介してパネルは供給部に向かって引っ張られることになる。これに対し、押圧部によってパネルを抑えることができるため、この引っ張りに対してパネルの搬送を支持できる。

　一実施形態において、本発明に係る偏光板貼付方法は、
　偏光フィルムと粘着剤とセパレータフィルムとを含む帯状の偏光板原反と、第１および第２のパネルとを準備し、
　前記偏光板原反から前記セパレータフィルムを剥離し、
　前記セパレータフィルムが剥離された偏光板原反を前記第１および第２のパネルに供給し、
　前記第１のパネルへの前記偏光板原反の貼り付けが完了し、かつ、前記第１のパネルに続いて搬送されている前記第２のパネルへの前記偏光板原反の貼り付けが開始された後に、前記第１のパネルと前記第２のパネルとに連なって貼り付けられた前記偏光板原反を前記第１のパネルと前記第２のパネルとの間で切断する
　ことを含む。

　この方法によれば、帯状の偏光板原反を連続的にパネルに貼り付け、貼り付け後に偏光板原反を切断して所定の大きさの偏光板とするため、偏光板を端部から貼り付けることがない。そのため、偏光板の端部から空気が浸入し、パネルと偏光板との間において気泡が発生することを抑制できる。

　１偏光板貼付装置
　２　偏光板原反
　２ａ　保護フィルム
　２ｂ　偏光フィルム
　２ｃ　セパレータフィルム
　２ｄ　粘着剤
　３　偏光板
　４，４ａ～４ｆ　液晶パネル（パネル）
　５　送出ロール
　６　巻取ロール
　１０　供給部
　１０ａ～１０ｄ　方向転換用ローラ
　１１　剥離部
　１１ａ　セパレートバー
　１２　ＮＧマーク検出部
　１３　搬送部
　１３ａ　搬送ローラ
　１３ｂ　アラインメントステージ
　１４　貼付部
　１４ａ，１４ｂ　貼付ローラ
　１５　貼付検出部
　１６　押圧部
　１６ａ　押圧ローラ
　１７　原反切断部
　１８　調整切断部
　３０　制御装置
　３１　切断判定部
　３２　第１切断制御部（切断制御部）
　３３　第２切断制御部
　３５　搬送速度制御部
　３６　押圧部制御部

Claims

　偏光フィルムと粘着剤とセパレータフィルムとを含む帯状の偏光板原反が巻かれた送出ロールから前記偏光板原反を引き出して第１および第２のパネルに供給する供給部と、
　前記送出ロールから引き出された前記偏光板原反が前記第１および第２のパネルに供給されるまでの間に前記偏光板原反から前記セパレータフィルムを剥離する剥離部と、
　前記第１および第２のパネルを搬送する搬送部と、
　前記セパレータフィルムが剥離された偏光板原反を、前記粘着剤を介して前記第１および第２のパネルに貼り付ける貼付部と、
　前記貼付部による前記偏光板原反の貼り付け状態を検出する貼付検出部と、
　前記偏光板原反を切断する原反切断部と、
　前記第１のパネルへの前記偏光板原反の貼り付けが完了し、かつ、前記第１のパネルに続いて前記搬送部によって搬送される前記第２のパネルへの前記偏光板原反の貼り付けが開始された後であることを前記貼付検出部が検出した場合に前記偏光板原反を切断可能であると判定する切断判定部と、前記切断判定部によって前記偏光板原反を切断可能であると判定された場合に前記偏光板原反が前記第１のパネルと前記第２のパネルとの間で切断されるように前記原反切断部を制御する切断制御部とを有する制御装置と
　を備える、偏光板貼付装置。
　前記偏光板原反には、不良個所を示すＮＧマークが施されており、
　前記送出ロールから引き出された前記偏光板原反が前記第１および第２のパネルに供給されるまでの間に前記偏光板原反に施された前記ＮＧマークを検出するＮＧマーク検出部をさらに備え、
　前記搬送部は、
　前記第１および第２のパネルが前記貼付部に到達する到達タイミングを調整する調整機構を備え、
　前記制御装置は、
　前記ＮＧマーク検出部によって前記ＮＧマークが検出された場合、前記第１および第２のパネルの前記到達タイミングが、前記偏光板原反の前記ＮＧマークの付された部分が前記第１のパネルおよび前記第２のパネルに貼付されないタイミングとなるように、前記調整機構を制御する調整機構制御部
　をさらに有する、請求項１に記載の偏光板貼付装置。
　前記調整機構は、
　前記第１および第２のパネルを搬送する搬送ローラと、
　前記搬送ローラ上の前記第１および第２のパネルを載置して、前記搬送ローラ上の前記第１および第２のパネルの移動を一時的に停止させるアラインメントステージと
　を備える、請求項２に記載の偏光板貼付装置。
　前記調整機構は、
　前記第１および第２のパネルを搬送し、前記第１および第２のパネルの搬送速度を変更可能な搬送ローラ
　を備える、請求項２に記載の偏光板貼付装置。
　前記第１および第２のパネルの搬送方向において前記原反切断部の下流に配置され、前記第１のパネルに貼り付けられた前記偏光板原反を所定の偏光板の大きさに切断する調整切断部をさらに備える、請求項１から請求項４のいずれか１項に記載の偏光板貼付装置。
　前記第１および第２のパネルの搬送方向において前記貼付部の下流に配置され、前記偏光板原反の貼り付けが完了した前記第１および第２のパネルを押圧する押圧部をさらに備える、請求項１から請求項５のいずれか１項に記載の偏光板貼付装置。
　偏光フィルムと粘着剤とセパレータフィルムとを含む帯状の偏光板原反と、第１および第２のパネルとを準備し、
　前記偏光板原反から前記セパレータフィルムを剥離し、
　前記セパレータフィルムが剥離された偏光板原反を前記第１および第２のパネルに供給し、
　前記第１のパネルへの前記偏光板原反の貼り付けが完了し、かつ、前記第１のパネルに続いて搬送されている前記第２のパネルへの前記偏光板原反の貼り付けが開始された後に、前記第１のパネルと前記第２のパネルとに連なって貼り付けられた前記偏光板原反を前記第１のパネルと前記第２のパネルとの間で切断する
　ことを含む、偏光板貼付方法。