[go: up one dir, main page]

WO2015060425A1 - ねじ体の逆回転防止構造 - Google Patents

ねじ体の逆回転防止構造 Download PDF

Info

Publication number
WO2015060425A1
WO2015060425A1 PCT/JP2014/078352 JP2014078352W WO2015060425A1 WO 2015060425 A1 WO2015060425 A1 WO 2015060425A1 JP 2014078352 W JP2014078352 W JP 2014078352W WO 2015060425 A1 WO2015060425 A1 WO 2015060425A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
washer
screw body
receiving portion
fastened
relative rotation
Prior art date
Application number
PCT/JP2014/078352
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
裕 道脇
Original Assignee
株式会社NejiLaw
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社NejiLaw filed Critical 株式会社NejiLaw
Publication of WO2015060425A1 publication Critical patent/WO2015060425A1/ja

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B39/00Locking of screws, bolts or nuts
    • F16B39/22Locking of screws, bolts or nuts in which the locking takes place during screwing down or tightening
    • F16B39/24Locking of screws, bolts or nuts in which the locking takes place during screwing down or tightening by means of washers, spring washers, or resilient plates that lock against the object
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B39/00Locking of screws, bolts or nuts
    • F16B39/22Locking of screws, bolts or nuts in which the locking takes place during screwing down or tightening
    • F16B39/28Locking of screws, bolts or nuts in which the locking takes place during screwing down or tightening by special members on, or shape of, the nut or bolt
    • F16B39/282Locking by means of special shape of work-engaging surfaces, e.g. notched or toothed nuts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B39/00Locking of screws, bolts or nuts
    • F16B39/22Locking of screws, bolts or nuts in which the locking takes place during screwing down or tightening
    • F16B39/28Locking of screws, bolts or nuts in which the locking takes place during screwing down or tightening by special members on, or shape of, the nut or bolt
    • F16B39/30Locking exclusively by special shape of the screw-thread

Definitions

  • one of the first engagement mechanism and the second engagement mechanism is inclined in a circumferential direction around the axis of the screw body. And an inclination angle of the inclined surface is set to be larger than a lead angle formed by the thread of the screw body, thereby preventing relative rotation in the specific direction. It is characterized by.

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Bolts, Nuts, And Washers (AREA)

Abstract

 ねじ体の逆回転防止構造は、雄ねじ状のねじ山を有するねじ体と、第一ワッシャと、第二ワッシャと、を備える。ねじ体は、第一ワッシャと対向するねじ体側座部を有する。第一ワッシャは、ねじ体側座部と対向する第一受部、及び、上記第二ワッシャと対向する第二受部を有する。第二ワッシャは、第二受部と対向する第三受部、及び、被締結体側座部を有する被締結体と対向する第四受部を有する。これにより、簡易な構造で、ねじ体の特定方向の回転を確実に防止する。

Description

ねじ体の逆回転防止構造
 本発明は、締結したねじ体の逆回転を防止する逆回転防止構造に関する。
 従来、様々な場面で、被締結体を締結するためにねじ体が用いられている。このねじ体は、柱状の外周に螺線状の溝が形成される雄ねじ体と、筒部材の内周に螺線状の溝が形成される雌ねじ体を螺合させる構造となっている。
 使用時は、被締結部材に形成される孔に雄ねじ体を挿入してから、雌ねじ体を螺合させる。結果、雄ねじ体の頭部と雌ねじ体の筒部材によって被締結体が挟み込まれる。このような締結用のねじ体を簡便に使用出来るように工夫されたものとしては、雄ねじ体の一端に六角柱状の頭部を形成して成る所謂ボルトと、外周面が六角形柱状に形成されるナットの組み合わせから成るものがある。他にも、頭部が六角形状ではなく、端面にすり割り(マイナス穴)や十字穴(プラス穴)が形成された、いわゆる小ねじなども広く用いられている。
 また、ねじ体の締結時に、雄ねじ体の周囲にワッシャとも呼ばれる座金を挿入することが行われている。このワッシャは、締結時に被締結体を座屈や傷等から護ったり、逆に、被締結体に積極的に押し当てることによって、ねじ体の緩みを抑制したりする。例えば、ワッシャには、一般的なリング形状の「平ワッシャ」の他、内周や外周に半径方向に延びる突起を有し、被締結体やねじ体と係合して緩みを防止する「舌付きワッシャ」、軸方向に折れ曲がった短い爪が被締結体と係合する「爪付きワッシャ」、弾性変形によってねじ体の緩みを防止する「ばねワッシャ」、締結面に食い込ませるための歯を周囲に備えた「歯付きワッシャ」などが存在する(日本工業規格 JIS 1251 ばね座金 参照)。
 しかしながら、従来のワッシャは、ねじ体との間の緩み防止構造に関して、摩擦や食い込みを期待する程度であるため、よく知られている通りその効果は不十分なものであった。従って、振動等が激しい環境では、ワッシャを用いたとしても、ねじ体が徐々に緩んでしまうという問題があった。
 本発明は、上記問題を解決するためのものであり、ワッシャを有効活用することによって、簡易な構造によって、高度にねじ体の逆回転防止、即ち、緩み止めを行う構造を提供することを目的とする。
 本発明のねじ体の逆回転防止構造は、ねじ山を有するねじ体と、第一ワッシャと、第二ワッシャと、を備え、上記ねじ体は、上記第一ワッシャと対向するねじ体側座部を有し、上記第一ワッシャは、上記ねじ体側座部と対向する第一受部、及び、上記第二ワッシャと対向する第二受部を有し、上記第二ワッシャは、上記第二受部と対向する第三受部、及び、被締結体側座部を有する被締結体と対向する第四受部を有し、上記ねじ体側座部と上記第一受部の間には、該ねじ体側座部に対して特定方向の回転力が作用しても互いに係合する状態が保持される第一係合機構が構成され、上記第二受部と上記第三受部の間には、該第二受部又は該第三受部に対して特定方向の回転力が作用しても互いに係合する状態が保持される第二係合機構が構成され、上記第二ワッシャは、内周面、上記第四受部又は該第四受部の周囲のいずれかにおいて、上記ねじ体の軸からの距離が非一定のワッシャ側係合部を有し、上記ワッシャ側係合部が、上記被締結体の一部又は相手側ねじ体の一部に係合することで、該第二ワッシャに対して前記特定方向の回転力が作用しても互いの係合状態が保持される第三係合機構が構成され、上記第一係合機構により、上記ねじ体と上記第一ワッシャとの間における上記特定方向の相対回転が防止され、且つ、上記第二係合機構により、上記第一ワッシャと上記第二ワッシャとの間における上記特定方向の相対回転が防止され、且つ、上記第三係合機構により、上記第二ワッシャと上記被締結体又は上記相手側ねじ体との間における上記特定方向の相対回転が防止されることによって、該ねじ体と該被締結体又は上記相手側ねじ体との間における該特定方向の相対回転が防止されることを特徴とするねじ体の逆回転防止構造である。
 また、上記前記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記第一係合機構、又は、前記第二係合機構のうち、一方は、前記ねじ体の軸を中心とする周方向において傾斜する傾斜面を有し、この傾斜面の傾斜角が該ねじ体の前記ねじ山の成すリード角よりも大きく設定されることによって、前記特定方向の相対回転が防止されるように構成されることを特徴とする。
 また、上記前記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記第一係合機構として前記ねじ体側座部にねじ体側凹凸が形成され且つ前記第一受部に前記ねじ体側凹凸と係合する第一受部側凹凸が形成されるか、又は、前記第二係合機構として前記第二受部に第二受部側凹凸が形成され且つ前記第三受部に該第二受部側凹凸と係合する第三受部側凹凸が形成されるようになっており、これら何れかによって、前記特定方向の相対回転を防止する係合状態を得る様に構成されることを特徴とする。
 また、上記前記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記凹凸は、周方向に設けられる鋸刃形状であり、上記鋸歯形状は、前記特定方向の相対回転と逆向きの相対回転は許容し得、該特定方向の相対回転は防止されるように構成されることを特徴とする。
 また、上記前記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記上記第二ワッシャの前記第四受部は、前記被締結体に対向する第二ワッシャ側傾斜面を有し、前記第二ワッシャ側傾斜面は、前記ねじ体の軸に直角となる断面形状が、該ねじ体の周方向に沿って軸心からの距離が変位する領域を含み、前記第二ワッシャ側傾斜面が前記被締結体の前記被締結体側座部に係合することで、前記第二ワッシャに対して前記特定方向の回転力が作用しても互いの係合状態が保持される前記第三係合機構が構成されることを特徴とする。
 また、上記前記ねじ体の逆回転防止構造に関連して、前記第二ワッシャ側傾斜面は、曲面を含んで構成されることを特徴とする。
 本発明によれば、簡単な構造でありながらも、ねじ体の逆回転防止、例えば、ねじ体を緩ませる方向の回転を防止することでねじ体の回転緩みを確実に防止する事が出来るようになる。
図1は、本発明のねじ体の逆回転防止構造の一実施形態を示す斜視図である。 図2(A)は、本発明を適用してなるねじ体の逆回転防止構造の締結状態を示す斜視図であり、(B)は(A)の平面図であり、(C)は(B)のc-c'断面図であり、(D)は(B)のd-d'断面図である。 図3(A)~(C)は、それぞれ本発明を適用してなる第二ワッシャの別の実施形態を示す平面図である。 図4(A)~(C)は、図3(A)~(C)それぞれの第二ワッシャを用いた締結状態を模式的に示す斜視図である。 図5(A)及び(B)は、それぞれ本発明を適用してなる第二ワッシャの別の実施形態を示す平面図及び正面図である。 図6(A)及び(B)は、それぞれ本発明を適用してなる第二ワッシャの別の実施形態を示す平面図及び正面図である。 図7(A)及び(B)は、それぞれ本発明を適用してなる第二ワッシャの別の実施形態を示す平面図及び正面図である。 図8(A)及び(B)は、それぞれ本発明を適用してなる第二ワッシャの別の実施形態を示す平面図及び正面図である。 図9(A)及び(B)は、それぞれ本発明を適用してなる第二ワッシャの別の実施形態を示す正面図及び側面図である。 図10(A)~(C)は、それぞれ本発明を適用してなる第二ワッシャの別の実施形態を示す斜視図、被締結体の平面図、第二ワッシャの底面図である。 図11は、本発明を適用してなる逆回転防止構造の別の実施形態を示す正面断面図である。 図12(A)及び(B)は、同別の実施形態の雄型ねじ体の正面図、底面図である。 図13(A)及び(B)は、同別の実施形態の第二ワッシャの正面断面図、底面図である。 図14は、本発明を適用してなる逆回転防止構造の別の実施形態を示す正面断面図である。 図13(A)は、同別の実施形態の雄型ねじ体の正面断面図、図13(B)は第二ワッシャの底面図である。
 本発明を適用して成るねじ体20の逆回転防止構造10について、以下に、図1~4を参照しながら説明する。なお、類似した箇所や部分に関しては、多少の相違にも拘わらず、同じ符号を付すことがある。
 本発明のねじ体20の逆回転防止構造10は、雄ねじ体20又は雌ねじ体の少なくとも一方のねじ体20と、このねじ体20と当接する第一ワッシャ30と、この第一ワッシャ30と当接する第二ワッシャ40と、この第二ワッシャ40と当接する被締結体50,51とによって構成される締結系において、ねじ体20と被締結体50,51との間における特定方向の相対回転R、例えば、所謂回転緩み等を防止するための締結機構であり、これを実現するためのものである。
 図1は、本発明を適用して成るねじ体20の逆回転防止構造10の一実施形態を模式的に示したものであり、(A)は本締結系における構成部品の展開状態を斜め上から視た斜視図であり、(B)は本締結系における構成部品の展開状態を斜め下から視た斜視図である。図1に示すように、本実施例のねじ体20の逆回転防止構造10は、雄ねじ状のねじ山21を有するねじ体20(図示しないが雌ねじ体であってもよい)と、第一ワッシャ30と、第二ワッシャ40と、を備える。
 ねじ体20は、六角柱状の頭部とこれに連なる首下の雄ねじ部とを有し、所謂六角ボルト状を成す雄ねじ体20である。頭部の下端周縁には円形フランジ状のリムが形成されているが、これは特に必須ではない。この雄ねじ体20のねじ山21は、リード角αに設定され、被締結体51側に形成されているタップ状の雌ねじ孔53に螺合可能に構成される。頭部の下面には、第一ワッシャ30と対向するねじ体側座部22を有する。このねじ体側座部22には、雄ねじ体20の軸の周方向において起伏した周回状のねじ体側凹凸部24を有する。このねじ体側凹凸部24の個々の凹凸には、それぞれ雄ねじ体20の軸を中心とする周方向において傾斜する傾斜面23を有し、この傾斜面23の傾斜角θが雄ねじ体20のねじ山21の成すリード角αよりも大きく設定される。ここで、傾斜面23の数量は、多数に設定されているが、傾斜面23の角度が傾斜角θ>リード角αに設定されていれば特に限定されない。また、ここでの傾斜面23の設定位相位置は、周方向において一様であるが第一受部側凹凸部34と適当に嵌合するように設定されていればよく特に限定されない。
 第一ワッシャ30は、略円形状を成し、中央には雄ねじ体20の雄ねじ部を挿通し得る貫穿して設けられた第一ワッシャ雄ねじ挿通孔36を有し、ねじ体側座部24と対向する第一受部31、及び、この第一受部31の裏面に相当する側に、即ち、第二ワッシャ40と対向する側に第二受部32を有する。第一受部31は、ねじ体側座部24と嵌合するように起伏形状を有して構成され、ねじ体側凹凸部24と嵌合可能に構成された第一受部側凹凸部34を有する。この第一受部側凹凸部34の個々の凹凸には、それぞれ雄ねじ体20の軸を中心とする周方向において傾斜する傾斜面33を有し、この傾斜面33の傾斜角θが雄ねじ体20のねじ山21の成すリード角αよりも大きく設定される。ここで、傾斜面33の数量は、ねじ体側凹凸部24に形成されている傾斜面23の数量と同数に設定されているが、傾斜面33の角度が傾斜角θ>リード角αに設定されていれば特に同数に限定されない。また、ここでの傾斜面33の設定位相位置は、周方向において一様であるがねじ体側凹凸部24と適当に嵌合するように設定されていればよく特に限定されない。第二受部32は、第二ワッシャ40に形成される第三受部41と嵌合するように起伏形状を有して構成され、第三受部側凹凸部43と嵌合可能に構成された第二受部側凹凸部35を有する。第二受部側凹凸部35の凹凸は、周方向に設けられる鋸刃形状であり、この鋸歯形状は、第三受部側凹凸部43との嵌合時において、特定方向、即ち雄ねじ体20を緩める方向の相対回転Rと逆向きの相対回転は許容し得、この特定方向の相対回転Rは防止されるように構成される。ここで、凹凸の数量は、第三受部側凹凸部43に形成されている凹凸の数量と同数に設定されているが、嵌合状態を得ることが可能であれば特に同数に限定されない。また、ここでの凹凸の設定位相位置は、周方向において一様であるが第三受部側凹凸部43と適当に嵌合するように設定されていればよく、特に限定されない。
 第二ワッシャ40は、図2に示すように、略円形状を成し、中央から偏心した位置に、雄ねじ体20の雄ねじ部を挿通し得る貫穿して設けられた第二ワッシャ雄ねじ挿通孔45を有し、第二受部32と対向する第三受部41、及び、この第三受部41の裏面に相当する側に、即ち、被締結体50と対向する側に第四受部42を有する。即ち、この実施例においては、第二ワッシャ40は第一ワッシャ30に比してより大きな面積に設定されている。第二ワッシャ40の第一ワッシャ30に対する比較面積が大きいことは必須不可欠ではない。しかし、被締結体50と係合させて特定方向の相対回転を防止するようにワッシャ側係合部44を構成する上で当比較面積を大きく設定し、その余面積分を第二ワッシャ雄ねじ挿通孔45からの距離が非一様の異径部を構成できる。例えば、本実施形態では第二ワッシャ40を構成する外形円と内形円とを偏芯した円形とすることで異径部を構成する。この異径部は、第二ワッシャ40と被締結体50とを係合させて第二ワッシャ40と被締結体50との特定方向における相対回転Rを防止し得るように構成される。第三受部41は、第二受部32と嵌合するように起伏形状を有して構成され、第二受部側凹凸部35と嵌合可能に構成された第三受部側凹凸部43を有する。この第三受部側凹凸部43の個々の凹凸には、周方向に設けられる鋸刃形状であり、この鋸歯形状は、第二受部側凹凸部35との嵌合時において、特定方向、即ち雄ねじ体50を緩める方向の相対回転Rと逆向きの相対回転は許容し得、この特定方向の相対回転Rは防止されるように構成される。ここで、凹凸の数量は、第二受部側凹凸部35に形成されている凹凸の数量と同数に設定されているが、嵌合状態を得ることが可能であれば特に同数に限定されない。また、ここでの凹凸の設定位相位置は、周方向において一様であるが第二受部側凹凸部35と適当に嵌合するように設定されていればよく、特に限定されない。第四受部42は、本実施形態においては平坦面に設定され、被締結体50に設けられる雄ねじを挿通する孔の周辺表面に設定される被締結体側座部52と当接するように構成される。但し、第四受部42は、必ずしも平坦な面状に構成されている必要はなく、図示しないが起伏部や段部、ダボ等が設けられていてもよく、この場合、起伏部や段部、ダボ等は、ワッシャ側係合部44として活用することも可能である。
 被締結体50,51は、雄ねじ体20の軸方向における頭部側に位置し、雄ねじ体20を挿通する雄ねじ挿通孔が貫穿して設けられた被締結体50と、雄ねじ体20のねじ部先端側に位置し、雄ねじ体20を螺合可能に穿設された雌ねじ孔53を有する被締結体51とから成り、これら被締結体50,51がそれらに穿設された孔の孔軸を一致させて積層された状態で配置される。被締結体50の外表面には、雄ねじ挿通孔の周囲に、孔軸から偏芯させて被締結体側座部52が凹設されている。この被締結体側座部52は、第二ワッシャ40と略合同に形成され、適宜の深さ、例えば、第二ワッシャ40の厚みと略同等の深さに設定される。
 以上説明したように構成されるねじ体20の逆回転防止構造10の締結は、例えば、次のような手順で成される。先ず、被締結体50に凹設された被締結体側座部52に、第二ワッシャ40を偏芯位相を合わせつつ、嵌め込む。次いで、第一ワッシャ30の第一ワッシャ雄ねじ挿通孔36に、雄ねじ体20の雄ねじ部を挿通する。この際、雄ねじ体20のねじ体側凹凸部24に対して第一受部側凹凸部34を当接させる。この状態で、雄ねじ体20のねじ部を被締結体50の雄ねじ挿通孔に挿通しつつ、被締結体51の雌ねじ孔53に螺合して行く。その過程において、雄ねじ体20のねじ山21が第一ワッシャ30と第二ワッシャ40との間から視えなくなる位置辺りから、第一ワッシャ30の鋸歯形状を成す第二受部側凹凸部35と、第二ワッシャ40の鋸歯形状を成す第三受部側凹凸部43とが互いに当接しながら締め付け方向の相対回転を許容しながら互いに嵌合して行く。なお、この螺合過程において、雄ねじ体20のねじ体側凹凸部24と第一ワッシャ30の第一受部側凹凸部34とは、それぞれの傾斜面23,33に連なる垂直(雄ねじ体の軸方向に略平行な)面同士が面方向に当接するために互いの相対回転が防止され、一体的に回動する。こうして、最終的に適宜のトルク又は所要の軸力を得ることが出来た時点で締結作業が完了する。
 この締結状態においてこの締結系に緩める方向の外力が作用した場合には、先ず、雄ねじ体20のねじ体側座部22と第一ワッシャ30の第一受部31の間には、ねじ体側座部22に対して特定方向の回転力が作用しても互いに係合する状態が保持される第一係合機構60が構成される。この第一係合機構60は、雄ねじ体20の軸を中心とする周方向において傾斜する傾斜面23,33を有し、この傾斜面23,33の傾斜角θが雄ねじ体20のねじ山21の成すリード角αよりも大きく設定されることによって、特定方向、即ち、雄ねじ体20を緩める方向の相対回転Rが防止されるように構成される。
 より具体的には、第一ワッシャ30は、後述する第二係合機構61及び第三係合機構62によって、被締結体50に対して、雄ねじ体20を緩める方向に相対回転Rができないように構成されている。従って、雄ねじ体20のねじ体側座部22のみが、第一ワッシャ30に対して特定の方向の相対回転Rしようとすると、傾斜面23,33の傾斜角θが、雄ねじ体20のねじ山21の成すリード角αよりも大きく設定されているので、雄ねじ体20が、ねじ山21との相対回転によって移動しようとする軸方向移動距離よりも、雄ねじ体20のねじ体側座部22(傾斜面23)が第一ワッシャ30との相対回転によって移動しようとする軸方向移動距離の方が大きい。即ち、雄ねじ体20に対して、緩める方向に外力を加えると、ねじ体側座部22(傾斜面23)が、第一ワッシャ30を第二ワッシャ40の方向に押し付ける力が作用することで、相対回転Rが防止される。この第一ワッシャ30が第二ワッシャ40側に押し付けられると、後述する第二係合機構61、第三係合機構62の係合状態が一層強固となるという相乗効果を発揮し得る。
 更に、第一ワッシャ30の第二受部32と、第二ワッシャ40の第三受部41の間には、第二受部32又は第三受部41に対して特定方向、即ち、雄ねじ体20を緩める方向の回転力が作用しても互いに係合する状態が保持される第二係合機構61が構成される。これは、第二受部32の第二受部側凹凸35と、第三受部41の第二受部側凹凸35と係合する第三受部側凹凸43とが、特定方向、即ち、雄ねじ体20を緩める方向の相対回転Rを防止する係合状態を得る様に嵌合していることによる。なお、ここでの凹凸は、周方向に設けられる鋸刃形状であり、この鋸歯形状は、特定方向、即ち雄ねじ体20を緩める方向の相対回転と逆向きの相対回転は許容し得、特定方向の相対回転Rは防止されるように構成される。
 第二ワッシャ40は、第四受部42又は該第四受部42の周囲において、雄ねじ体20の軸からの距離が非一定のワッシャ側係合部44(図1乃至2における実施例では、第二ワッシャ40を雄ねじ体20の軸から偏心した円形で形成して距離を非一様としている)を有し、ワッシャ側係合部44が被締結体50の一部(被締結体50側にほぼ合同な偏芯円形の座繰りを凹設して構成される)である係合部に係合することで、第二ワッシャ40に対して特定方向、即ち雄ねじ体20を緩める方向の回転力が作用しても互いの係合状態が保持される第三係合機構62が構成される。
 以上の第一係合機構60により、雄ねじ体20と第一ワッシャ30との間における特定方向、即ち、雄ねじ体20を緩める方向の相対回転Rが防止され、且つ、第二係合機構61により、第一ワッシャ30と第二ワッシャ40との間における特定方向、即ち、ねじ体を緩める方向の相対回転Rが防止され、且つ、第三係合機構62により、第二ワッシャ40と被締結体50との間における特定方向、即ち、ねじ体20を緩める方向の相対回転Rが防止されることによって、雄ねじ体20と被締結体50との間における特定方向、即ちねじ体を緩める方向の相対回転Rが防止されることを特徴としている。
 特に本実施形態では、第一係合機構60の傾斜面23,33の傾斜方向と、第二係合機構61の鋸刃形状の傾斜面の傾斜方向が反対となっている。従って、雄ねじ体20の締結時は第一係合機構60における相対回転は規制されるが、第二係合機構61の相対回転は許容される。一方、雄ねじ体20が緩もうとすると、第一係合機構60の互いの傾斜面23,33に離反方向の軸力が作用し、この軸力によって、第二係合機構61の係合状態を強固にできるという相乗効果を奏し得る。
 本実施形態では、雄ねじ体20と第一ワッシャ30の間に形成される第一係合機構60が、雄ねじ体20の軸と中心とする周方向において傾斜面23,33を有し、この傾斜面23,33の傾斜角θがリード角αよりも大きく設定される場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第一ワッシャ30と第二ワッシャ40の間に形成される第二係合機構61が、雄ねじ体20の軸と中心とする周方向において傾斜面23,33を有し、この傾斜面23,33の傾斜角θがリード角αよりも大きく設定されるようにしても良い。この際は、第一係合機構60のねじ体側座部22に、第二受部側凹凸35と同等のねじ体側凹凸を形成し、第一受部31に、第三受部側凹凸43と同等の第一受部側凹凸を形成し、これらのねじ体側凹凸と第一受部側凹凸を、特定方向、即ち、雄ねじ体20を緩める方向の相対回転Rを防止する係合状態を得る様に嵌合させればよい。このように、第一係合機構と第二係合機構の機能を入れ替えることが可能な点は、後述する他の実施形態においても同様である。
 本実施形態においての第二ワッシャ40は、ねじ体の軸から偏芯した外周縁を部分がワッシャ側係合部44に設定され、このワッシャ側係合部44が被締結体50の一部に係合して特定方向における相対回転を防止するように構成されているが、ワッシャ側係合部44の設定はこれに限らず、例えば、図3に示すように構成することも可能である。図3(A)に示す第二ワッシャ140は平面形状が略ベル形に設定され、表裏に貫穿された第二ワッシャ雄ねじ挿通孔145の軸からの距離が非一様の外形を有し、その非一様に設定される外形がワッシャ側係合部44の役割を果たすように設定される。図3(B)に示す第二ワッシャ240は、ドロップ形を成し、表裏に貫穿された第二ワッシャ雄ねじ挿通孔245の軸からの距離が非一様の外形を有し、その非一様に設定される外形がワッシャ側係合部44の役割を果たすように設定される。図3(C)に示す第二ワッシャ340は、表裏に貫穿された二つの第二ワッシャ雄ねじ挿通孔345を有して二本の雄ねじ体20,20を挿通することが可能に構成され、一方の第二ワッシャ雄ねじ挿通孔345に挿通される雄ねじ体20が他方の第二ワッシャ雄ねじ挿通孔345に挿通される雄ねじ体20により特定方向の相対回転Rを防止する、軸からの距離が非一様のワッシャ側係合部44の役割を果たすように構成される(図4(C)参照)。
 図3に示した第二ワッシャを用いた締結例を、図4に示す。図4(A)と図4(B)は、フランジパイプの接合部におけるフランジ状被締結体150,151を被締結体とした締結系である。図4(A)においては、ベル形を成す第二ワッシャ140の異径部であるワッシャ側係合部がフランジパイプのパイプ表面に当接して、被締結体150,151に対する相対回転が防止されるように構成されている。図4(B)においては、ドロップ形を成す第二ワッシャ240の異径部であるワッシャ側係合部がフランジパイプのパイプ表面に当接して、被締結体150,151に対する相対回転が防止されるように構成されている。
 図1で示した第二ワッシャ40は、ねじ体の軸から偏芯した外周縁がワッシャ側係合部44に設定されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、図5(A)に示す第二ワッシャ440は、外周縁が、ねじの軸心に対して同心の部分円弧形状Sとし、残部を弦Gのように直線状に切り落としたような形状となっている。この構造によれば、ワッシャ側係合部444は、ねじの軸心からの距離が非一定となる(周方向に沿って変動する)。
 一方、被締結体450の雄ねじ挿通孔の周囲に形成される被締結体側座部452も、第二ワッシャ440と略合同に凹設される。従って、弦Gの形状によって、ワッシャ側係合部444と被締結体側座部452が係合し、周方向の相対回転が規制される。
 また図5(B)に示されるように、第二ワッシャ440外周縁が、ねじの軸心に対して同心の部分円弧形状Sとし、残部には、半径方向に延びる突起Tを形成することが出来る。この際、被締結体側座部452の内壁に、半径方向に凹む窪みKを形成する。この突起Tと窪みKの係合によって両者が係合し、周方向の相対回転が規制される。なお、特に図示しないが、これとは逆に、第二ワッシャ440外周縁に半径方向に凹となる窪み(切欠き)を形成し、被締結体側座部452側に半径方向内側に突出する突起を形成することも出来る。
 また、図1で示した第二ワッシャ40のワッシャ側係合部44は、被締結体50に対向する面が平面となる場合を例示しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、図6(A)に示す第二ワッシャ540のワッシャ側係合部544ように、被締結体550に対向する面の一部に、ねじの軸心を中心とした円錐型等のテーパ部544Cを形成しても良い。この場合、被締結体550の被締結体側座部552にもテーパ部552Cを形成する。このように、互いのテーパ部を当接させることで、被締結体550と第二ワッシャ540の同軸度を高めると同時に、接触面積を広げることが可能となる。また、この事例で示すように、第二ワッシャ540の外周縁となるワッシャ側係合部544と、被締結体側座部552の内壁との間に隙間を形成しておき、更に、ワッシャ側係合部544の外壁に傾斜面544Aを形成することで、分解する時には、マイナスドライバDの先端を、第二ワッシャ540の背面側(被締結体550側)に挿入できるようにする。このようにすると、ワッシャ側係合部544の一部をマイナスドライバD等で持ち上げることにより、強制的に、被締結体側座部552との周方向の係合を解除できる。
 また、図6(B)に示されるように、第二ワッシャ540の周縁に、被締結体550から離れるような挿入用凹部544Bを形成してもよい。この挿入用凹部544Bを介して、マイナスドライバDの先端を背面側に挿入出来る。
 図4(A)及び(B)では、フランジ状被締結体150,151が周囲に凸状の段部(フランジパイプ)を備えており、第二ワッシャ140,240のワッシャ側係合部を段部(フランジパイプ)のパイプ表面に当接させて、被締結体150,151と第二ワッシャ140の相対回転が防止する場合を例示した。一方、図7(A)及び(B)のように、被締結体650自身が、被締結体側座部652として、その周囲に凹状の被締結体側段部652Eを備える場合がある。この場合、第二ワッシャ640のワッシャ側係合部644として、ねじの軸線方向に延びるワッシャ側段部644Eを形成する。具体的にワッシャ側段部644Eは、被締結部材650側に屈曲する爪となっており、このワッシャ側段部644Eと、被締結体側段部652Eのねじの軸心からの距離を、互いに一致させる。従って、ワッシャ側段部644Eと被締結体側段部652Eを係合させることで、両者の相対回転が防止される。
 図7の応用構造を図8に示す。図8(A)のように、被締結体750が、内部に雌ねじ孔753を有する円筒形状部752Fと、その強度を高めるために周囲に四方に延びる板状のリブ752Gとを備える場合がある。この場合は、第二ワッシャ740の周縁に、ねじの軸線方向に延びる環状のワッシャ側段部744Gを形成する。このワッシャ側段部744Gが、円筒形状の被締結体750に覆い被さる。ワッシャ側段部744Gには、リブ752Gとの干渉を避けるための切欠き744Hが形成される。この切欠き744Hの内周面がワッシャ側係合部744となり、リブ752Gと係合して、両者の相対回転が抑制される。
 更に図9(A)に示すように、被締結体850がパイプ材で構成されており、被締結体側座部852となる被締結体側傾斜面852Jが、パイプ材の外周面となる場合がある。この場合、第二ワッシャ840におけるワッシャ側係合部844として、被締結体850に対向するワッシャ側傾斜面844Jを備えるようにできる。このワッシャ側傾斜面844Jは、ねじ軸に対して傾斜した軸(被締結体850のパイプ材の軸と同軸状態の軸)を有する仮想円柱の部分周面を含む曲面で構成される。
 具体的に図9(B)のように、ワッシャ側傾斜面844Jは、ねじ軸の軸線上の適宜位置の軸直角断面の形状(断面線G)が、軸心からの距離が変位する領域を含む。同様に、被締結体側傾斜面852Jも、ねじ軸の軸線上の適宜位置の軸直角断面の形状(断面線G)が、軸心からの距離が変位する領域を含んでいる。結果、ワッシャ側傾斜面844Jと被締結体側傾斜面852Jを当接させると、互いに周方向に係合して両者の相対回転が防止される。
 図10(A)に示すように、被締結体950の被締結体側座部952が、楕円の半球体のような凹形状となっており、その底面の中心に雌ねじ孔が形成される場合がある。この場合、第二ワッシャ940のワッシャ側係合部844を、軸に対して直角方向の断面形状が楕円に近似するような楕円半球体の突起とする。
 図10(B)及び(C)に示すように、被締結体側座部952及びワッシャ側係合部844は、共に楕円形状となることから、軸線上の適宜位置の軸直角断面の形状(断面線G)が、軸心を基準に変位する領域を含むことになる。従って、被締結体側座部952の凹部と、ワッシャ側係合部844の突起を嵌めあわせれば、両者の相対回転を防止できる。
 また、上記実施形態では、雄型のねじ体の頭部と被締結体の間に、第一及び第二ワッシャを介在させる場合を例示しているが、本発明はこれに限定されず、雌型のねじ体と、被締結体の間に上記の第一及び第二ワッシャを介在させることができる。
 更に図11乃至図13に示すように、雌型ねじ体1020と被締結体1050の間に、第一ワッシャ1030、第二ワッシャ1040を介在させる場合において、第二ワッシャ1040を、相手側となる雄型ねじ体1070の軸部に対して周方向に係合させても良い。例えば、図13に示すように、第二ワッシャ1040の内周面に、ねじの軸心からの距離が非一定となるワッシャ側係合部1044を形成する。具体的に第二ワッシャ1040の内周面は、ねじの軸心に対して同心となる部分円弧形状となっており、残部を弦のように直線状にした形状となっている。一方、図12に示すように、雄型ねじ体1070の軸部1072の円筒部1072Aにも、軸心からの距離が非一定となる雄型ねじ体側係合部1074を形成する。
 従って、第二ワッシャ1040に雄型ねじ体1070の軸部1072を挿入すると、ワッシャ側係合部1044と、雄型ねじ体側係合部1074が当接し、両者の周方向の相対回転を規制することができる。
 なお、この応用例として、図14及び図15に示すように、雄型ねじ体1170の軸部1172の雄ねじ部1172Bと重なるように、雄型ねじ体側係合部1174を形成することもできる。この雄型ねじ体側係合部1174は、軸方向から視た場合に、ねじ山の頂点に沿って形成される断面正円形の一部の円弧が、その弦に沿って省略(又はカット)されたような形状となっている。即ち、ねじ山の一部が軸方向に連なるよう省略されることで、半径方向に対して直角且つ半径方向外側に向いた仮想平面Pが構成され、この仮想平面Pが雄型ねじ体側係合部1174となる。なお、雄型ねじ体側係合部1174においても、ねじ山の谷底を残存させておくことが好ましく、雌型ねじ体1120と螺合する機能を維持できる。
 従って、第二ワッシャ1140に、雄型ねじ体1170の軸部1172を挿入すると、ワッシャ側係合部1144と、雄型ねじ体側係合部1174が当接し、両者の周方向の相対回転を規制することができる。
 以上説明したねじ体20の逆回転防止構造10は、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。

Claims (6)

  1.  ねじ山を有するねじ体と、第一ワッシャと、第二ワッシャと、を備え、
     上記ねじ体は、上記第一ワッシャと対向するねじ体側座部を有し、
     上記第一ワッシャは、上記ねじ体側座部と対向する第一受部、及び、上記第二ワッシャと対向する第二受部を有し、
     上記第二ワッシャは、上記第二受部と対向する第三受部、及び、被締結体側座部を有する被締結体と対向する第四受部を有し、
     上記ねじ体側座部と上記第一受部の間には、該ねじ体側座部に対して特定方向の回転力が作用しても互いに係合する状態が保持される第一係合機構が構成され、
     上記第二受部と上記第三受部の間には、該第二受部又は該第三受部に対して特定方向の回転力が作用しても互いに係合する状態が保持される第二係合機構が構成され、
     上記第二ワッシャは、内周面、上記第四受部又は該第四受部の周囲のいずれかにおいて、上記ねじ体の軸からの距離が非一定のワッシャ側係合部を有し、
     上記ワッシャ側係合部が、上記被締結体の一部又は相手側ねじ体の一部に係合することで、該第二ワッシャに対して前記特定方向の回転力が作用しても互いの係合状態が保持される第三係合機構が構成され、
     上記第一係合機構により、上記ねじ体と上記第一ワッシャとの間における上記特定方向の相対回転が防止され、且つ、上記第二係合機構により、上記第一ワッシャと上記第二ワッシャとの間における上記特定方向の相対回転が防止され、且つ、上記第三係合機構により、上記第二ワッシャと上記被締結体又は上記相手側ねじ体との間における上記特定方向の相対回転が防止されることによって、該ねじ体と該被締結体又は上記相手側ねじ体との間における該特定方向の相対回転が防止されることを特徴とするねじ体の逆回転防止構造。
  2.  前記第一係合機構、又は、前記第二係合機構のうち、一方は、
    前記ねじ体の軸を中心とする周方向において傾斜する傾斜面を有し、この傾斜面の傾斜角が該ねじ体の前記ねじ山の成すリード角よりも大きく設定されることによって、前記特定方向の相対回転が防止されるように構成されることを特徴とする請求の範囲1に記載のねじ体の逆回転防止構造。
  3.  前記第一係合機構として前記ねじ体側座部にねじ体側凹凸が形成され且つ前記第一受部に前記ねじ体側凹凸と係合する第一受部側凹凸が形成されるか、又は、
     前記第二係合機構として前記第二受部に第二受部側凹凸が形成され且つ前記第三受部に該第二受部側凹凸と係合する第三受部側凹凸が形成されるようになっており、
     これら何れかによって、前記特定方向の相対回転を防止する係合状態を得る様に構成されることを特徴とする請求の範囲1又は2に記載のねじ体の逆回転防止構造。
  4.  前記凹凸は、周方向に設けられる鋸刃形状であり、
     上記鋸歯形状は、前記特定方向の相対回転と逆向きの相対回転は許容し得、該特定方向の相対回転は防止されるように構成されることを特徴とする請求の範囲3に記載のねじ体の逆回転防止構造。
  5.  前記上記第二ワッシャの前記第四受部は、前記被締結体に対向する第二ワッシャ側傾斜面を有し、
     前記第二ワッシャ側傾斜面は、前記ねじ体の軸に直角となる断面形状が、該ねじ体の周方向に沿って軸心からの距離が変位する領域を含み、
     前記第二ワッシャ側傾斜面が前記被締結体の前記被締結体側座部に係合することで、前記第二ワッシャに対して前記特定方向の回転力が作用しても互いの係合状態が保持される前記第三係合機構が構成されることを特徴とする請求の範囲1乃至4のいずれかに記載のねじ体の逆回転防止構造。
  6.  前記第二ワッシャ側傾斜面は、曲面を含んで構成されることを特徴とする、
     請求の範囲5に記載のねじ体の逆回転防止構造。
PCT/JP2014/078352 2013-10-25 2014-10-24 ねじ体の逆回転防止構造 WO2015060425A1 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013221692 2013-10-25
JP2013-221692 2013-10-25

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2015060425A1 true WO2015060425A1 (ja) 2015-04-30

Family

ID=52993010

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2014/078352 WO2015060425A1 (ja) 2013-10-25 2014-10-24 ねじ体の逆回転防止構造

Country Status (2)

Country Link
TW (1) TWI652413B (ja)
WO (1) WO2015060425A1 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016223523A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 株式会社マルナカ 座金及び座金付きナット
JP2017110787A (ja) * 2015-12-18 2017-06-22 一夫 中島 座金、ナット、ボルト、座金付きナット、座金付きボルト
CN109193534A (zh) * 2018-09-10 2019-01-11 广东电网有限责任公司 一种防震锤
JP2019178725A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 株式会社フジキン 管継手
CN110529487A (zh) * 2019-09-12 2019-12-03 上海三一重机股份有限公司 防松组件、防松装置和挖掘机
JP2020505559A (ja) * 2017-01-06 2020-02-20 シバス エレクトロニクス (シアメン) カンパニー リミテッド ロックデバイスおよびコネクタ

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001088391A1 (fr) * 2000-05-19 2001-11-22 Eisuke Ishida Structure interdisant le desserrage de fixations filetees
JP2002206515A (ja) * 2001-01-12 2002-07-26 Teruo Nakagami 緩み止め用締結構造及び当該締結構造用のナット及び座金
JP2005226764A (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Amachi:Kk ナットロック機構付きの座金
JP2010288356A (ja) * 2009-06-11 2010-12-24 Mitsubishi Electric Corp 座金及び固定装置
JP2011252573A (ja) * 2010-06-03 2011-12-15 Iifas Co Ltd 緩み止めワッシャーおよびこれを用いた緩み止め締結具
JP2012511671A (ja) * 2008-12-09 2012-05-24 サン−チョル イ 緩み防止ボルトナット結合体
JP2012102783A (ja) * 2010-11-09 2012-05-31 Yoshiro Takiguchi 締付固定具

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001088391A1 (fr) * 2000-05-19 2001-11-22 Eisuke Ishida Structure interdisant le desserrage de fixations filetees
JP2002206515A (ja) * 2001-01-12 2002-07-26 Teruo Nakagami 緩み止め用締結構造及び当該締結構造用のナット及び座金
JP2005226764A (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Amachi:Kk ナットロック機構付きの座金
JP2012511671A (ja) * 2008-12-09 2012-05-24 サン−チョル イ 緩み防止ボルトナット結合体
JP2010288356A (ja) * 2009-06-11 2010-12-24 Mitsubishi Electric Corp 座金及び固定装置
JP2011252573A (ja) * 2010-06-03 2011-12-15 Iifas Co Ltd 緩み止めワッシャーおよびこれを用いた緩み止め締結具
JP2012102783A (ja) * 2010-11-09 2012-05-31 Yoshiro Takiguchi 締付固定具

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016223523A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 株式会社マルナカ 座金及び座金付きナット
JP2017110787A (ja) * 2015-12-18 2017-06-22 一夫 中島 座金、ナット、ボルト、座金付きナット、座金付きボルト
JP2020505559A (ja) * 2017-01-06 2020-02-20 シバス エレクトロニクス (シアメン) カンパニー リミテッド ロックデバイスおよびコネクタ
JP2019178725A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 株式会社フジキン 管継手
JP7029801B2 (ja) 2018-03-30 2022-03-04 株式会社フジキン 管継手
CN109193534A (zh) * 2018-09-10 2019-01-11 广东电网有限责任公司 一种防震锤
CN110529487A (zh) * 2019-09-12 2019-12-03 上海三一重机股份有限公司 防松组件、防松装置和挖掘机

Also Published As

Publication number Publication date
TWI652413B (zh) 2019-03-01
TW201530001A (zh) 2015-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2015060425A1 (ja) ねじ体の逆回転防止構造
JP5336644B1 (ja) ねじ体の逆回転防止構造
WO2015016317A1 (ja) ねじ体の逆回転防止構造
JP2020125849A (ja) 雄ねじ体、連携部材、雌ねじ体、ねじ体の締結構造
JP3234710U (ja) 耐振ナットキット
JP5235237B1 (ja) 二重ナット
KR102082598B1 (ko) 설치 장치
JP2019039555A (ja) 緩み止め締結構造
JP3213541U (ja) ナイロン座金付ナット
JP2019173972A (ja) ナイロン座金付ナット
JP6039515B2 (ja) ねじ体の逆回転防止構造
JP6421307B2 (ja) ねじ体の逆回転防止構造
JP3182560U (ja) 多重緩み止めナット
JP6083632B1 (ja) 緩み止めナット
JP5957632B2 (ja) ゆるみ止めナット
JP5677012B2 (ja) 締結用部材
JP2015209971A (ja) スピードナット
JP6387507B2 (ja) ねじ体の逆回転防止構造
JP2020112263A (ja) 緩み止め締結構造
JP2005014640A (ja) ホイールナット及びホイールボルト
JPH10141349A (ja) 緩み止めナット、並びに、その製造方法
JP2023175593A (ja) 緩み止めナット
WO2016063431A1 (ja) 締結体、締結体の締結構造、ヒンジ構造、雄型締結体
JP2006194291A (ja) 緩止座金、締結構造及び締結方法
JP2016099002A (ja) ゆるみ止めナット

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 14856049

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

122 Ep: pct application non-entry in european phase

Ref document number: 14856049

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: JP

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: JP