WO2013008330A1

WO2013008330A1 - 対話型画面データ送受信システム及び対話型画面データ送受信プログラム

Info

Publication number: WO2013008330A1
Application number: PCT/JP2011/066069
Authority: WO
Inventors: 弼一三木; 真一三木; 学三木; 光三木
Original assignee: 株式会社ビジョナリスト
Priority date: 2011-07-14
Filing date: 2011-07-14
Publication date: 2013-01-17

Abstract

【課題】簡単かつ判りやすい操作で、携帯電子装置の間で送信データを迅速に送受信することができる対話型画面データ送受信システムを提供することを目的とする。【解決手段】ＣＰＵ２０は、ボタンキー入力部９、タッチパネル入力部１８、加速度センサ１４、音声認識部１２に対して行われる操作に応じて、送信準備完了状態を示す第１対話送信画面６６と、送信可能状態を示す第２対話送信画面６９と、送信完了を示す第３対話送信画面７２をデータ表示部１６に表示させる。第１対話送信画面６６、第２対話送信画面６９、及び第３対話送信画面７２において、表示内容に応じて、画面の形状、色、又はメッセージを修飾して変化させ、送信データとその状態を視認し易くする。ユーザは回数の少ない、わかりやすい簡単な操作により、送信データを他の電子装置に送信することができる。

Description

対話型画面データ送受信システム及び対話型画面データ送受信プログラム

　本発明は、携帯電子装置から他の携帯電子装置や固定電子装置へ、携帯電子装置に表示される画面データを含む多様なデータを、迅速かつ判りやすい簡単な操作で誤操作なく送受信することができる対話型画面データ送受信システムに関する。

　近年、筐体上に設けられた操作入力ボタンの他に、操作性の高いタッチパネルを主要な操作信号入力手段とする携帯電話、デジタルカメラ、携帯ゲーム機、ノートパソコン、タブレットパソコン等の携帯電子装置が急速に普及している。しかし、従来の携帯電子装置では、電子装置に内蔵されたメモリカードに格納された写真フォルダを他の機器に伝送する場合、メモリカードを電子装置から抜き取り、改めて他の電子装置に装着し直すことにより伝送するという大変面倒な操作が必要であった。

　また、パソコン等が備える有線又は無線手段を用いて、表示画面に現在表示されている画面データを送受信する場合、通常、十字キーやマウス等を用いてメニューを選択する方式が採用される。この場合、ユーザは、所望するメニューをメニュー一覧から選択するのが難しく、十字キーやマウス等を何度も操作しなければならないとう煩わしさがあった。そこで、ユーザが、タッチパネルの他に、操作性が高い加速度センサ又は音声認識装置等の各種の操作入力手段を利用することにより、直感的にデータを他の機器へ伝送することができる携帯電子装置が提案されている。

　例えば、携帯端末から電子掲示板にデータを転送する際、画面上の外縁部にデータアイコンをドラッグアンドドロップすることでデータを転送する技術が知られている（特許文献１参照）。

　また、例えば、携帯端末装置の表示部の外縁部でデータアイコンが解放されたことを検知することにより、送信を開始する技術が知られている（特許文献２参照）。

　さらに、例えば、２台の携帯電子装置をお互いにぶつけることによるショック（Ｂｕｍｐ）をセンサに検知させることにより、データを送信する技術が知られている（非特許文献１参照）。

　しかしながら、特許文献１及び特許文献２に示される技術においては、いずれも画面上にあるデータアイコンをドラッグするものであり、画面の小さい携帯電子装置においては、誤って多数のデータアイコンを同時にドラッグしてしまう問題があった。また、非特許文献１に示される技術おいては、２台の携帯電子装置をぶつけることから近接して使用せざるを得ないため、２台の携帯電子装置が遠く離れている場所や３台以上の携帯電子装置に対しては、データを送信できないという問題があった。

　さらに、特許文献１及び２並びに非特許文献１のいずれに示される技術においても、携帯端末の表示部に表示される画面データ全部を送信することができず、携帯端末の表示部に表示される複数のフォルダ情報の中から、送信対象となる情報を簡単な操作で選択し、送信することができないという問題があった。

特開２００８－２５７４４２号公報特開２０１０－２６２３３０号公報

"ｂｕｍｐ　ＴＥＣＨＮＯＬＯＧＩＥＳ"[平成２３年３月３０日検索]、インターネット＜ＵＲＬ：ｈｔｔｐ：／ｂｕ．ｍｐ／＞

　本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、携帯電子装置に具備された小さなデータ表示部に表示された画面データを、大きなデータ表示部を具備する表示装置や離れた所にある他の携帯電子装置へ伝送する際、携帯電子装置の表示部された画面の状態に関わらず、迅速かつ判りやすい簡単な操作で誤操作なく表示部から送信対象を選択して送信を行うことができる対話型画面データ送受信システムを提供すること目的とする。

　上記の目的を達成するために本発明は、複数の携帯電子装置又は固定電子装置との間でデータを送受信する対話型画面データ送受信システムにおいて、携帯電子装置は、少なくとも、ボタンキーを具備するボタンキー入力部、ユーザの指の接触を検知するタッチパネル入力部、加速度を検知する加速度センサ、又はユーザの声を認識する音声認識部のいずれか一つを備えるユーザ操作信号入力部と、データを記憶するデータ記憶部と、データを表示するデータ表示部と、装置全体を制御する制御部と、装置全体を制御する制御プログラムを記憶する主記憶部と、有線又は無線によりデータを送受信する送受信部とを備え、ボタンキー入力部は、ユーザによってボタンキーが押下されたことに応じてボタンキー出力信号を出力し、タッチパネル入力部は、ユーザの指の接触を検知したことに応じてタッチパネル出力信号を出力し、加速度センサは、加速度を検知したことに応じて加速度出力信号を出力し音声認識部は、ユーザの音を認識したことに応じて音声認識出力信号を出力し、制御部は、ユーザ操作信号入力部に対して、データを送信データとして他の携帯電子装置又は固定電子装置に送信する処理を開始する操作がなされたことに応じて、送受信部に他の携帯電子装置又は固定電子装置に対して送受信要求信号を送信させ、送受信部が、他の携帯電子装置又は固定電子装置から送信された送受信要求信号に応答する応答信号を受信したことに応じて、送信データを送信する準備が完了したこととを通知する準備完了メッセージを表示する第１対話送信画面をデータ表示部に表示させ、送信データが送信されることを通知する送信確認メッセージを表示する第２対話送信画面をデータ表示部に表示させ、ユーザ操作信号入力部に対して、送信データを送信する操作がなされたことに応じて、送信データを他の携帯電子装置又は固定電子装置に送信し、データ表示部に送信データが送信されたことを示す送信完了メッセージを表示する第３対話送信画面をデータ表示部に表示させる。

　本発明によれば、データ表示部は、データが送信される操作手順に応じて、第１対話送信画面、第２対話送信画面、及び第３対話送信画面を表示する。ユーザは、第１対話送信画面、第２対話送信画面、及び第３対話送信画面を参照することにより、簡単な操作で迅速に送信データを他の機器に送信することができる。

　また、本発明は、上述の改良された発明において、制御部は、準備完了メッセージ、送信確認メッセージ、又は送信完了メッセージを装飾し、又は色を変化させてデータ表示部に表示させる。

　本発明によれば、制御部は、所定時間内に第１対話送信画面上に表示されたアイコンが一度選択されたことに応じて、送信データを特定する。これにより、ユーザは、アイコンを送信データとして特定する操作と、アイコンを開く操作とを区別することができる。また、データ表示部は、第２対話送信画面において、送信データとして特定されたアイコンの色を変化させ、又はアイコンに関連付けられた文字を装飾させて表示する。これにより、ユーザは、特定した送信データを容易に認識することができる。

　また、本発明は、上述の改良された発明において、制御部は、データ表示部に、第１対話送信画面をデータ表示部全体よりも小さいサイズで表示させる。

　本発明によれば、データ表示部は、第１対話送信画面をアイコンとして表示する。これにより、ユーザは、第１対話送信画面をアイコンとして操作することができる。

　また、本発明は、上述の改良された発明において、制御部は、音声認識部が、予め定められた音声を認識したことに応じて、データ表示部に第１対話送信画面を表示させ、データ表示部が、第２対話送信画面を表示しているとき、音声認識部が、予め定められた音声を認識したことに応じて、送受信部に、送信データを他の携帯電子装置又は固定電子装置に送信させる。

　本発明によれば、データ表示部は、音声認識部が予め定められた音声を認識したことに応じて、第１対話送信画面又は第２対話送信画面を表示する。これにより、ユーザは、携帯電子装置に対して音声を発することにより、簡単かつ迅速に送信データを送信することができる。

　また、本発明は、上述の改良された発明において、制御部は、加速度センサが、所定の閾値を上回る加速度出力信号を出力したことに応じて、データ表示部に第１対話送信画面を表示させ、データ表示部が、第２対話送信画面を表示しているとき、加速度センサが、所定の閾値を上回る加速度出力信号を出力したことに応じて、送受信部に、送信データを他の携帯電子装置又は固定電子装置に送信させる。

　本発明によれば、データ表示部は、加速度センサが所定の閾値を上回る加速度出力信号を出力したことに応じて、第１対話送信画面又は第２対話送信画面を表示する。これにより、ユーザは、携帯電子装置をスイングさせることにより、簡単かつ迅速に送信データを送信することができる。

　また、本発明は、上述の改良された発明において、制御部は、ボタンキー入力部が所定の時間より長く押下されたか否かを検出し、ボタンキー入力部が所定の時間より長く押下されたとき、送受信部に他の携帯電子装置又は固定電子装置に対してボタン押下継続信号を送信させ、ボタンキー入力部が押下されており、かつ、送受信部が、他の携帯電子装置又は固定電子装置から送信されたボタン押下継続信号を受信したことに応じて、送受信部に、送信データを他の携帯電子装置又は固定電子装置に送信させる。

　本発明によれば、携帯電子装置は、携帯電子装置と他の機器のボタンキー入力部が、いずれも所定の時間より長く押下されることに応じて、送信データを他の機器に送信する。これにより、ユーザは、確実に送信データを他の機器に送信することができる。

　また、本発明は、上述の改良された発明において、少なくとも、ボタンキーを具備するボタンキー入力部、ユーザの指の接触を検知するタッチパネル入力部、加速度を検知する加速度センサ、又はユーザの声を認識する音声認識部のいずれか一つを備えるユーザ操作信号入力部と、データを記憶するデータ記憶部と、データを表示するデータ表示部と、装置全体を制御する制御部と、装置全体を制御する制御プログラムを記憶する主記憶部と、有線又は無線によりデータを送受信する送受信部とを備えたコンピュータを用いてデータを送受信する対話型画面データ送受信プログラムにおいて、ボタンキー入力部は、ユーザによってボタンキーが押下されたことに応じてボタンキー出力信号を出力し、タッチパネル入力部は、ユーザの指の接触を検知したことに応じてタッチパネル出力信号を出力し、加速度センサは、加速度を検知したことに応じて加速度出力信号を出力し、音声認識部は、ユーザの声を認識したことに応じて音声認識出力信号を出力し、制御部は、ユーザ操作信号入力部に対して、データを送信データとして他の携帯電子装置又は固定電子装置に送信する処理を開始する操作がなされたことに応じて、送受信部に他の携帯電子装置又は固定電子装置に対して送受信要求信号を送信させるステップと、送受信部が、他の携帯電子装置又は固定電子装置から送信された送受信要求信号に応答する応答信号を受信したことに応じて、送信データを送信する準備が完了したことを通知する準備完了メッセージを表示する第１対話送信画面をデータ表示部に表示させるステップと、送信データが送信されることを通知する送信確認メッセージを表示する第２対話送信画面をデータ表示部に表示させるステップと、ユーザ操作信号入力部に対して、送信データを送信する操作がなされたことに応じて、送信データを他の携帯電子装置又は固定電子装置に送信するステップと、データ表示部に送信データが送信されたことを示す送信完了メッセージを表示する第３対話送信画面をデータ表示部に表示させるステップと、をコンピュータに実行させる。

　本発明によれば、データ表示部は、データが送信される操作手順に応じて、第１対話送信画面、第２対話送信画面、及び第３対話送信画面を表示する。これにより、ユーザは、コンピュータを用いて、簡単な操作で迅速に送信データを他の機器に送信することができる。

　また、本発明は、上述の改良された発明において、制御部は、準備完了メッセージ、送信確認メッセージ、又は送信完了メッセージを装飾し、又は色を変化させてデータ表示部に表示させるステップをコンピュータに実行させる。

　本発明によれば、制御部は、所定時間内に第１対話送信画面上に表示されたアイコンが一度選択されたことに応じて、送信データを特定する。これにより、ユーザは、コンピュータにおいて、アイコンを送信データとして特定する操作と、アイコンを開く操作とを区別することができる。また、制御部は、データ表示部に、第２対話送信画面において、送信データとして特定されたアイコンの色を変化させ、又はアイコンに関連付けられた文字を装飾させて表示させる。これにより、ユーザは、コンピュータにおいて特定した送信データを容易に認識することができる。

　また、本発明は、上述の改良された発明において、制御部は、データ表示部に、第１対話送信画面をデータ表示部全体よりも小さいサイズで表示させるステップをコンピュータに実行させる。

　本発明によれば、制御部は、データ表示部に、第１対話送信画面をアイコンとして表示させる。これにより、ユーザは、コンピュータにおける第１対話送信画面をアイコンとして操作することができる。

　また、本発明は、上述の改良された発明において、音声認識部が、予め定められた音声を認識したことに応じて、データ表示部に第１対話送信画面を表示させるステップと、データ表示部が、第２対話送信画面を表示しているとき、音声認識部が、予め定められた音声を認識したことに応じて、送受信部に、送信データを他のコンピュータに送信させるステップと、をコンピュータに実行させる。

　本発明によれば、制御部は、データ表示部に、音声認識部が予め定められた音声を認識したことに応じて、第１対話送信画面又は第２対話送信画面を表示させる。これにより、ユーザは、コンピュータに対して音声を発することにより、簡単かつ迅速に送信データを送信することができる

　また、本発明は、上述の改良された発明において、制御部は、加速度センサが、所定の閾値を上回る加速度出力信号を出力したことに応じて、データ表示部に第１対話送信画面を表示させるステップと、データ表示部が、第２対話送信画面を表示しているとき、加速度センサが、所定の閾値を上回る加速度出力信号を出力したことに応じて、送受信部に、送信データを他のコンピュータに送信させるステップと、をコンピュータに実行させる。

　本発明によれば、制御部は、データ表示部に、加速度センサが所定の閾値を上回る加速度出力信号を出力したことに応じて、第１対話送信画面又は第２対話送信画面を表示させる。これにより、ユーザは、コンピュータを振ることにより、簡単かつ迅速に送信データを送信することができる。

　また、本発明は、上述の改良された発明において、制御部は、ボタンキー入力部が所定の時間より長く押下されたか否かを検出するステップと、ボタンキー入力部が所定の時間より長く押下されたとき、送受信部に他のコンピュータに対してボタン押下継続信号を送信させるステップと、ボタンキー入力部が押下されており、かつ、送受信部が、他のコンピュータから送信されたボタン押下継続信号を受信したことに応じて、送受信部に、送信データを他のコンピュータに送信させるステップと、をコンピュータに実行させる。

　本発明によれば、制御部は、コンピュータと他のコンピュータのボタンキー入力部が、いずれも所定の時間より長く押下されることに応じて、送信データを他の機器に送信する。これにより、ユーザは、確実に送信データを他のコンピュータに送信することができる。

本発明の実施形態に係る対話型画面データ送受信システムの構成図。本実施形態に係る携帯電子装置の構成図。本実施形態に係るデータ蓄積装置の構成図。本実施形態に係る大型画面データ表示装置の構成図。本実施形態に係る携帯電子装置の外観図。（ａ）本実施形態に係るホーム画面の一例を示す図、（ｂ）本実施形態に係る第１対話送信画面の一例を示す図。（ａ）本実施形態に係る第１対話送信画面の一例を示す図、（ｂ）本実施形態に係る第２対話送信画面の一例を示す図。（ａ）本実施形態に係る第２対話送信画面の一例を示す図、（ｂ）本実施形態に係る第３対話送信画面の一例を示す図。本実施形態に係るキャプチャー画像の一例を示す図。（ａ）本実施形態に係る第１対話送信画面の一例を示す図、（ｂ）本実施形態に係る第２対話送信画面の一例を示す図。（ａ）本実施形態に係る第２対話送信画面の一例を示す図、（ｂ）本実施形態に係る第３対話送信画面の一例を示す図。（ａ）本実施形態に係るホーム画面の一例を示す図、（ｂ）本実施形態に係る第１対話送信画面の一例を示す図。（ａ）本実施形態に係る第１対話送信画面の一例を示す図、（ｂ）本実施形態に係る第２対話送信画面の一例を示す図。（ａ）本実施形態に係る第２対話送信画面の一例を示す図、（ｂ）本実施形態に係る第３対話送信画面の一例を示す図。本実施形態に係るキャプチャー画像の一例を示す図。（ａ）本実施形態に係るホーム画面の一例を示す図、（ｂ）本実施形態に係る第１対話送信画面の一例を示す図。（ａ）本実施形態に係る第２対話送信画面の一例を示す図、（ｂ）本実施形態に係る第３対話送信画面の一例を示す図。（ａ）本実施形態に係るホーム画面の一例を示す図、（ｂ）本実施形態に係るフォルダ階層画面の一例を示す図。（ａ）本実施形態に係るフォルダ階層画面の一例を示す図、（ｂ）本実施形態に係る第１対話送信画面の一例を示す図。（ａ）本実施形態に係る第２対話送信画面の一例を示す図、（ｂ）本実施形態に係る第３対話送信画面の一例を示す図。（ａ）本実施形態に係るフォルダ階層画面の一例を示す図、（ｂ）本実施形態に係る写真一覧画面の一例を示す図。（ａ）本実施形態に係る第１対話送信画面の一例を示す図、（ｂ）本実施形態に係る第２対話送信画面の一例を示す図。本実施形態に係る加速度センサが出力したパルスの変化とデータ表示部における画面遷移の関係を示す図。（ａ）（ｂ）は、本実施形態に係る携帯電子装置におけるデータ送信処理の一例を示すフローチャート。本実施形態に係る携帯電子装置が写真を送信する状態を示す図。（ａ）本実施形態に係る第２対話送信画面の一例を示す図、（ｂ）本実施形態に係る第３対話送信画面の一例を示す図。本実施形態に係る携帯電子装置におけるデータ送信処理のフローチャート。

１　対話型画面データ送受信システム
２　携帯電子装置
３　携帯電子装置
４　データ蓄積装置（固定電子装置）
５　大型画面データ表示装置（固定電子装置）
６　無線信号
６ａ　送受信要求信号
６ｂ　応答信号
６ｃ　ボタン押下継続信号
６ｄ　ボタン押下継続信号
８　無線送受信装置（送受信部）
９　ボタンキー入力部
９ｓ　ボタンキー出力信号
１２　音声認識部
１２ｓ　音声認識出力信号
１４　加速度センサ
１４ｓ　パルス（加速度出力信号）
１６　データ表示部
１８　タッチパネル入力部
１８ｓ　タッチパネル出力信号
２０　ＣＰＵ（制御部）
２１　データ記憶部
２２　制御プログラム
２３　主記憶部
２７　無線送受信部（送受信部）
３０　ユーザ操作信号入力部
３４　ＣＰＵ（制御部）
３８　無線送受信部（送受信部）
４９　無線送受信部（送受信部）
５１　ＣＰＵ（制御部）
５９　指
６６　第１対話送信画面
６９　第２対話送信画面
７２　第３対話送信画面

　以下、本発明の実施形態に係る対話型画面データ送受信システム１について、図面を参照して説明する。図１は、本発明の実施形態に係る対話型画面データ送受信システム１の構成を示す。対話型画面データ送受信システム１は、複数の携帯電子装置２及び３と、固定型の電子装置であるデータ蓄積装置４（固定電子装置）と、大型画面データ表示装置５（固定電子装置）とを備える。ここで、携帯電子装置２及び３とは、例えば、携帯電話、デジタルカメラ、携帯ゲーム機、ノートパソコン、タブレットパソコン、又はスマートフォン等である。また、データ蓄積装置４とは、例えば、ハードディスク、光ディスク、メモリカード等を具備し、電子データを記憶することができるデスクトップパソコンやサーバ等である。また、大型画面データ表示装置５とは、例えば、大型デジタルテレビ、大型モニタを具備するデスクトップパソコン、デジタルフォトフレーム、又は大型スクリーンにデータが投影されるプロジェクタ等である。

　携帯電子装置２は、無線信号６を送受信することにより、携帯電子装置３、データ蓄積装置４、及び大型画面データ表示装置５とデータを送受信する。ここで、携帯電子装置２が送受信するデータとは、例えば、文書データ、画像データ、動画データ、又は音声データ等の他に、画面データを含む。本実施形態において、画面データとは、携帯電子装置２の画面に表示されているアイコン、フォルダ、壁紙、又はマウスポインタ等である。また、画面データは、携帯電子装置２の画面に表示されているアイコンやフォルダに関連付けられているデータを含む。データ蓄積装置４は、その外部に無線信号６を送受信するアンテナ７及び無線送受信装置８（送受信部）を備える。

　図２は、本実施形態に係る携帯電子装置２の構成を示す。ここで、本実施形態に係る携帯電子装置２及び３は、同じ構成である。携帯電子装置２は、命令入力に用いられるボタンキー入力部９と、ボタンキー入力部９を制御するボタンキー制御部１０と、マイク１１を具備し、マイク１１に入力されたユーザの音声を認識する音声認識部１２と、音声認識部１２を制御する音声認識制御部１３と、ユーザによって携帯電子装置２が移動又は振動させられたことにより生じる加速度を検知する加速度センサ１４と、加速度センサ１４を制御する加速度センサ制御部１５と、データを表示するデータ表示部１６と、データ表示部１６を制御するデータ表示制御部１７と、データ表示部１６上に設けられ、文字入力や命令入力に用いられるタッチパネル入力部１８と、タッチパネル入力部１８を制御するタッチパネル制御部１９と、携帯電子装置２全体を制御するＣＰＵ２０（制御部）と、データを記憶するデータ記憶部２１と、携帯電子装置２全体を制御する制御プログラム２２を記憶する主記憶部２３と、カメラ撮像部２４を制御するカメラ撮像制御部２５と、無線信号６を送受信するアンテナ２６と、無線信号６の内容を判別する無線送受信部２７（送受信部）と、無線送受信部２７を制御する無線送受信制御部２８と、を備え、これらは、バス２９に接続されている。ここで、ユーザによって命令入力に用いられるボタンキー入力部９、音声認識部１２、加速度センサ１４、及びタッチパネル入力部１８をユーザ操作入力部３０とする。

　ボタンキー入力部９は、データ表示部１６ではない携帯電子装置２の筐体上に配置される。例えば、ボタンキー入力部９は、データ表示部１６の外枠部分に配置される。また、携帯電子装置２が、２つの筐体で構成される二つ折り可能な形状の場合、ボタンキー入力部９は、データ表示部１６が配置されていない側の筐体に配置される。ボタンキー入力部９とは、例えば、数字キー、十字キー、ホームボタン、又はエンターキー等のボタンキーで構成される。ボタンキー入力部９は、ボタンキーが入力されたことに応じてボタンキー出力信号９ｓを出力する。音声認識部１２は、マイク１１に入力されたユーザの音声を認識したことに応じて、音声認識出力信号１２ｓを出力する。加速度センサ１４は、携帯電子装置２の筐体の内部に配置され、ユーザによって携帯電子装置２を動かされたことに応じて、加速度出力信号１４ｓを出力する。タッチパネル入力部１８は、データ表示部１６に重ねて配置され、データ表示部１６に表示されたアイコンや操作キーがユーザの指やタッチペンでタッチされる。タッチパネル入力部１８は、ユーザの指がタッチされたことに応じて、タッチパネル出力信号１８ｓを出力する。

　アンテナ２６は、携帯電子装置２の筐体に内蔵されている。無線送受信部２７の通信方式は、例えば、Ｗｉ－Ｆｉ（ＩＥＥＥ８０２．１１ｂ／ｇ）又はＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（ＩＥＥＥ８１２．１５．１）等である。ここで、無線送受信部２７は、例えば、アドホックモードであり、無線信号６は、他の機器とピアツーピア接続で送受信される。ＣＰＵ２０は、カメラ撮像部２４、無線送受信部２７、又はユーザ操作入力部３０、を介して入力されたデータを加工処理してデータ記憶部２１に格納する。また、ＣＰＵ２０は、ユーザ操作入力部３０から出力されるボタンキー出力信号９ｓ、音声認識出力信号１２ｓ、加速度出力信号１４ｓ、又はタッチパネル出力信号１８ｓに応じて、データの送受信に用いられる対話画面をデータ表示部１６に表示させる。ユーザは、対話画面に応じた操作を行うことにより、迅速かつ判りやすい簡単な操作で誤操作なくデータを送受信することができる。

　図３は、本実施形態に係るデータ蓄積装置４の構成を示す。データ蓄積装置４は、アンテナ７と、無線送受信装置８と、外部接続端子３１を制御する外部接続端子制御部３２と、データを記憶するデータ記憶部３３と、データ蓄積装置４全体を制御するＣＰＵ３４（制御部）と、データ蓄積装置４全体を制御する制御プログラム３５を記憶する主記憶部３６と、を備え、これらはバス３７に接続されている。無線送受信装置８は、無線送受信部３８及び無線送受信制御部３９を備える。ユーザは、携帯電子装置２からデータ蓄積装置４にデータを送信することにより、データをデータ蓄積装置４に保存することができる。

　図４は、本実施形態に係る大型画面データ表示装置５の構成を示す。大型画面データ表示装置５は、リモートコントローラ４０からのリモコン信号４１を受信するリモコン信号受信部４２と、データを記憶するデータ記憶部４３と、大型画面データ表示装置５全体を制御する制御プログラム４４を記憶する主記憶部４５と、スピーカ４６を制御するスピーカ制御部４７と、無線信号６を送受信するアンテナ４８と、無線信号６の内容を判別する無線送受信部４９（送受信部）と、無線送受信部４９を制御する無線送受信制御部５０と、大型画面データ表示装置５全体を制御するＣＰＵ５１（制御部）と、マイク５２を具備し、マイク５２に入力されたユーザの音声を認識する音声認識部５３と、音声認識部５３を制御する音声認識制御部５４と、データを表示するデータ表示部５５と、データ表示部５５を制御するデータ表示制御部５６と、を備え、これらは、バス５７に接続されている。ユーザは、携帯電子装置２から大型画面データ表示装置５にデータを送信することにより、大型のデータ表示部５５でデータを鑑賞することができる。

　図５は、本実施形態に係る携帯電子装置２の外観を示す。携帯電子装置２は、長方形の筐体５８の前面に、データ表示部１６とユーザの指５９による接触を検知するタッチパネル入力部１８とを備え、データ表示部１６の下側にボタンキー入力部９としてホームボタン６０及び送受信開始ボタン６１とを備える。また、携帯電子装置２は、筐体５８の上部にカメラ撮像部２４を起動させるシャッター６２を備え、筐体５８の側部に携帯電子装置２に電源を供給する電源スイッチ６３を備える。

　データ表示部１６は、ホームボタン６０が押下されたことに応じて、データ表示部１６に表示される画面として予め設定されたホーム画面６４を表示する。ホーム画面６４は、フォルダ６５として、メールフォルダ６５ａ、電話フォルダ６５ｂ、音楽フォルダ６５ｃ、本フォルダ６５ｄ、ビデオフォルダ６５ｅ、及び写真フォルダ６５ｆを表示している。データ表示部１６は、送受信開始ボタン６１が押下されたことに応じて、データを送受信するための対話画面を表示する。本実施形態において、携帯電子装置２は、十字キー、トラックボール、決定キー等のボタンキーを筐体５８上に具備せず、必要に応じて、データ表示部１６にこれらのキーをソフトウェアキーとして表示させる。これにより、携帯電子装置２は、筐体５８におけるデータ表示部１６の面積を広くすることができる。また、携帯電子装置２は、十字キー等のボタンキーを物理的に具備しないことにより、データを送信するときの操作を簡略化することが可能となる。

　次に、図６乃至８を参照して、携帯電子装置２がフォルダを送信データとして携帯電子装置３に送信する手順について説明する。送信データとは、ユーザによって特定された携帯電子装置２から携帯電子装置３に送信されるデータである。図６（ａ）は、ホーム画面６４の一例を示し、図６（ｂ）は、第１対話送信画面６６の一例を示す。図６（ａ）を参照して、データ表示部１６が、ホーム画面６４を表示しているとき、送受信開始ボタン６１は、ユーザの指５９によって押下される。ＣＰＵ２０は、送受信開始ボタン６１が押下されたことに応じて、無線送受信部２７に無線信号６として送受信要求信号６ａを携帯電子装置３に対して送信させる。携帯電子装置３は、送受信要求信号を受信すると、携帯電子装置２と送受信処理を行うことを了承する応答信号６ｂを携帯電子装置２に対して送信する。ＣＰＵ２０は、アンテナ２６が応答信号６ｂを受信したことに応じて、図６（ｂ）に示される第１対話送信画面６６をデータ表示部１６に表示させる。第１対話送信画面６６は、携帯電子装置２が携帯電子装置３に対して、送信データを送信する準備が完了したことをユーザに通知する画面である。

　なお、携帯電子装置２は、送受信開始ボタン６１が押下される前に、送信対象を選択する処理や、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈのペアリング処理や、Ｗｉ－Ｆｉのアクセスポイントを使用するインフラストラクチャモードでの接続処理を実行するように予め設定されていてもよい。これらの処理が、携帯電子装置２に対して予め設定されている場合、携帯電子装置３は、携帯電子装置２の送受信開始ボタン６１が押されたことに応じて、直ちに応答信号６ｂを携帯電子装置２に送信するものとする。

　図６（ｂ）を参照して、データ表示部１６は、第１対話送信画面６６をホーム画面６４より小さいサイズで表示する。また、データ表示部１６は、第１対話送信画面６６を表示したことに応じて、第１対話送信画面６６の外周にブランクエリア６７を表示する。これにより、ユーザは、第１対話送信画面６６を一つの大きなアイコンとして操作することができる。また、データ表示部１６は、第１対話送信画面６６をホーム画面６４と異なる色で表示する。これにより、ユーザは、データ表示部１６に第１対話送信画面６６が表示されていることを一目で認識することができる。さらに、データ表示部１６は、例えば、「送信準備完了です。送信したいものをタッチしてください」という第１対話メッセージ６８を第１対話送信画面６６上に表示させる。ユーザは、第１対話メッセージ６８を確認することにより、送信データを特定する必要があることを知ることができる。

　図７（ａ）は、第１対話送信画面６６の一例を示し、図７（ｂ）は、第２対話送信画面６９の一例を示す。図７（ａ）を参照して、写真フォルダ６５ｆは、指５９にタッチされる。ここで、ＣＰＵ２０は、所定時間内に写真フォルダ６５ｆが一度だけ指５９にタッチされたことに応じて、写真フォルダ６５ｆを送信データとして認識する。なお、ＣＰＵ２０は、所定時間内に写真フォルダ６５ｆが指５９によって二度以上タッチされたことに応じて、写真フォルダ６５ｆを開き、写真フォルダ６５ｆの中身をデータ表示部１６に表示させる。ユーザは、第１対話メッセージ６８に従って、写真フォルダ６５ｆを指５９でタッチすることにより、簡単に送信データとして写真フォルダ６５ｆを特定することができる。また、ユーザは、写真フォルダ６５ｆを送信データとして特定する操作と、写真フォルダ６５ｆの中身をデータ表示部１６に表示させる操作とを区別することができる。

　携帯電子装置２は、送信データとして写真フォルダ６５ｆが特定されたとき、写真フォルダ６５ｆと写真フォルダ６５ｆに保持される全てのファイルを携帯電子装置３に送信する。ＣＰＵ２０は、写真フォルダ６５ｆが指５９でタッチされたことに応じて、データ表示部１６に図７（ｂ）に示される第２対話送信画面６９を表示させる。第２対話送信画面６９は、送信データが送信されることをユーザに通知する画面である。ここで、第２対話送信画面６９の大きさは、第１対話送信画面６６と同一である。データ表示部１６は、第２対話送信画面６９上に写真フォルダ６５ｆの色を変化させ、写真フォルダ６５ｆに関連付けられた文字「写真」を装飾して表示する。

　ここで、文字「写真」は、斜体かつ太字で装飾される。これにより、ユーザは、送信データとして写真フォルダ６５ｆが特定されていることを視認することができる。さらに、データ表示部１６は、第２対話送信画面６９上に第２対話メッセージ７０と送信矢印アイコン７１を表示する。ここで、第２対話メッセージ７０は、例えば、「写真フォルダを送ります　タッチしてください」である。ユーザは、第２対話メッセージ７０を確認することにより、指５９で送信矢印アイコン７１をタッチすれば、写真フォルダ６５ｆを携帯電子装置３に送信できることを認識することができる。

　図８（ａ）は、第２対話送信画面６９の一例を示し、図８（ｂ）は、第３対話送信画面７２の一例を示す。図８（ａ）を参照して、送信矢印アイコン７１は、指５９にタッチされる。ユーザは、第２対話メッセージ７０に従って、送信矢印アイコン７１を指５９で矢印方向に横滑りさせながらタッチすることにより、写真フォルダ６５ｆを携帯電子装置３に送信する処理を確定する。ＣＰＵ２０は、送信矢印アイコン７１が指５９でタッチされたことに応じて、無線送受信部２７に写真フォルダ６５ｆを携帯電子装置３に送信させる。また、ＣＰＵ２０は、データ表示部１６に図８（ｂ）に示される第３対話送信画面７２を表示させる。第３対話送信画面７２は、送信データが送信されたことをユーザに通知する画面である。ここで、第３対話送信画面７２の大きさは、第１対話送信画面６６及び第２対話送信画面６９と同一である。

　図８（ｂ）を参照して、データ表示部１６は、写真フォルダ６５ｆが携帯電子装置３に送信されたこと示すために、写真フォルダ６５ｆを予め定められた色で表示する。これにより、ユーザは、写真フォルダ６５ｆが携帯電子装置３に送信されたことを視認することができる。また、データ表示部１６は、第３対話送信画面７２上に、例えば、「写真フォルダ　送信完了しました」という第３対話メッセージ７３を表示する。ユーザは、第３対話メッセージ７３を確認することにより、写真フォルダ６５ｆが携帯電子装置３に正常に送信されたことを認識することができる。このように、携帯電子装置２は、データの送信手順に応じた第１対話送信画面６６、第２対話送信画面６９、及び第３対話送信画面７２をデータ表示部１６に表示させる。

　また、第１対話送信画面６６は、第１対話メッセージ６８を表示し、第２対話送信画面６９は、第２対話メッセージ７０及び送信矢印アイコン７１を表示し、第３対話送信画面７２は、第３対話メッセージ７３を表示する。第１対話送信画面６６は、データの送受信を開始するための画面であり、第２対話送信画面６９は、送信データが選択される画面であり、第３対話送信画面７２は、送信データの送信が完了したことを示す画面である。ユーザは、第１対話送信画面６６、第２対話送信画面６９、及び第３対話送信画面７２を確認しながら対話的に携帯電子装置２を操作できるので、所望するデータを送信データとして、判り易く、簡単かつ確実に送信することができる。

　次に、図９乃至１１を参照して、携帯電子装置２がデータ表示部１６に表示された画面全体のキャプチャー画像を大型画面データ表示装置５に送信する手順について説明する。図９は、キャプチャー画像の一例を示す。図９を参照して、携帯電子装置２は、データ表示部１６に表示された画面全体をキャプチャー画像７４として大型画面データ表示装置５に送信する。キャプチャー画像７４とは、データ表示部１６に表示された画面そのものであり、例えば、フォルダ、アイコン、フォルダやアイコンの背面に表示される壁紙等である。

　図１０（ａ）は、第１対話送信画面６６の一例を示し、図１０（ｂ）は、第２対話送信画面６９の一例を示す。図１０（ａ）を参照して、ブランクエリア６７は、指５９にタッチされる。ユーザは、第１対話メッセージ６８に従って、ブランクエリア６７を指５９でタッチすることにより、簡単に送信データとしてキャプチャー画像７４を特定することができる。ＣＰＵ２０は、ブランクエリア６７が指５９でタッチされたことに応じて、図１０（ｂ）に示される第２対話送信画面６９をデータ表示部１６に表示させる。

　図１０（ｂ）を参照して、データ表示部１６は、第２対話送信画面６９の色を変化させて表示する。これにより、ユーザは、送信データとしてキャプチャー画像７４が特定されていることを視認することができる。さらに、データ表示部１６は、第２対話送信画面６９上に第２対話メッセージ７０と送信矢印アイコン７１を表示する。ユーザは、第２対話メッセージ７０を確認することにより、指５９で送信矢印アイコン７１をタッチすれば、キャプチャー画像７４を携帯電子装置３に送信できることを認識することができる。

　図１１（ａ）は、第２対話送信画面６９の一例を示し、図１１（ｂ）は、第３対話送信画面７２の一例を示す。図１１（ａ）を参照して、送信矢印アイコン７１は、指５９にタッチされる。ユーザは、第２対話メッセージ７０に従って、送信矢印アイコン７１を指５９で矢印方向に横滑りさせながらタッチすることにより、キャプチャー画像７４を携帯電子装置３に送信する処理を確定する。ＣＰＵ２０は、送信矢印アイコン７１が指５９でタッチされたことに応じて、無線送受信部２７にキャプチャー画像７４を携帯電子装置３に送信させる。また、また、ＣＰＵ２０は、図１１（ｂ）に示される第３対話送信画面７２をデータ表示部１６に表示させる。

　データ表示部１６は、携帯電子装置３にキャプチャー画像７４が送信されたこと示すために、第３対話送信画面７２を予め定められた色で表示する。これにより、ユーザは、キャプチャー画像７４が携帯電子装置３に送信されたことを視認することができる。また、データ表示部１６は、第３対話送信画面７２上に第３対話メッセージ７３を表示する。ユーザは、第３対話メッセージ７３を確認することにより、キャプチャー画像７４が携帯電子装置３に正常に送信されたことを認識することができる。

　次に、図１２乃至１５を参照して、携帯電子装置２がデータ表示部１６にマウスポインタを表示した状態で、キャプチャー画像７４を大型画面データ表示装置５に送信する手順について説明する。図１２（ａ）は、ホーム画面６４の一例を示し、図１２（ｂ）は、第１対話送信画面６６の一例を示す。図１２（ａ）を参照して、データ表示部１６は、ホーム画面６４内にマウスポインタ７５と送信開始ボタン７６を表示する。送信開始ボタン７６とは、データ表示部１６上に表示されるソフトウェアキーである。ここで、マウスポインタ７５は、指５９ではなく、タッチペン７７でタッチされることにより操作されるものとする。

　ＣＰＵ２０は、送信開始ボタン７６がマウスポインタ７５によって押下されたことに応じて、無線送受信部２７に無線信号６として送受信要求信号６ａを携帯電子装置３に対して送信させる。携帯電子装置３は、送受信要求信号６ａを受信すると、応答信号６ｂを携帯電子装置２に対して送信する。ＣＰＵ２０は、アンテナ２６が応答信号６ｂを受信したことに応じて、図１２（ｂ）に示される第１対話送信画面６６をデータ表示部１６に表示させる。

　図１２（ｂ）を参照して、データ表示部１６は、第１対話送信画面６６、ブランクエリア６７、及びマウスポインタ７５を表示する。第１対話送信画面６６は、第１対話メッセージ６８を表示する。ユーザは、第１対話メッセージ６８を確認することにより、送信データを特定する必要があることを知ることができる。

　図１３（ａ）は、第１対話送信画面６６の一例を示し、図１３（ｂ）は、第２対話送信画面６９の一例を示す。図１３（ａ）を参照して、ブランクエリア６７がマウスポインタ７５にタッチされる。ユーザは、第１対話メッセージ６８に従って、ブランクエリア６７をマウスポインタ７５でタッチすることにより、簡単に送信データとしてキャプチャー画像７４を特定することができる。ＣＰＵ２０は、ブランクエリア６７がマウスポインタ７５でタッチされたことに応じて、図１３（ｂ）に示される第２対話送信画面６９をデータ表示部１６に表示させる。

　図１３（ｂ）を参照して、データ表示部１６は、第２対話送信画面６９、ブランクエリア６７、及びマウスポインタ７５を表示する。第２対話送信画面６９は、第２対話メッセージ７０及び送信矢印アイコン７１を表示する。ユーザは、第２対話メッセージ７０を確認することにより、マウスポインタ７５で送信矢印アイコン７１をタッチすれば、キャプチャー画像７４を携帯電子装置３に送信できることを認識することができる。

　図１４（ａ）は、第２対話送信画面６９の一例を示し、図１４（ｂ）は、第３対話送信画面７２の一例を示す。図１４（ａ）を参照して、送信矢印アイコン７１は、マウスポインタ７５にタッチされる。ユーザは、第２対話メッセージ７０に従って、送信矢印アイコン７１をマウスポインタ７５で矢印方向に横滑りさせながらタッチすることにより、キャプチャー画像７４を携帯電子装置３に送信する処理を確定する。ＣＰＵ２０は、送信矢印アイコン７１がマウスポインタ７５でタッチされたことに応じて、無線送受信部２７にキャプチャー画像７４を携帯電子装置３に送信させる。また、ＣＰＵ２０は、図１４（ｂ）に示される第３対話送信画面７２をデータ表示部１６に表示させる。

　図１４（ｂ）を参照して、データ表示部１６は、キャプチャー画像７４が携帯電子装置３に送信されたこと示すために、第３対話送信画面７２を予め定められた色で表示する。これにより、ユーザは、キャプチャー画像７４が携帯電子装置３に送信されたことを視認することができる。また、データ表示部１６は、第３対話送信画面７２上に第３対話メッセージ７３を表示する。ユーザは、第３対話メッセージ７３を確認することにより、キャプチャー画像７４が携帯電子装置３に正常に送信されたことを認識することができる。

　図１５は、大型画面データ表示装置５に表示されたキャプチャー画像７４の一例を示す。キャプチャー画像７４が、無線信号６を介して大型画面データ表示装置５に送信されると、大型画面データ表示装置５のデータ表示部５５は、キャプチャー画像７４を表示する。携帯電子装置２は、データ表示部１６上のマウスポインタ７５がタッチペン７７によって動かされたことに応じて、改めて、キャプチャー画像７４を大型画面データ表示装置５に送信する。これにより、ユーザは、データ表示部１６の状態を大型画面で構成されるデータ表示部５５で鑑賞することができる。また、データ表示部５５がキャプチャー画像７４を表示することにより、同時に複数の鑑賞者がデータ表示部１６に表示されている内容を鑑賞することができる。

　次に、図１６及び１７を参照して、携帯電子装置２が音声入力されたことに応じて写真フォルダ６５ｆを携帯電子装置３に送信する手順について説明する。図１６（ａ）は、ホーム画面６４の一例を示し、図１６（ｂ）は、第１対話送信画面６６の一例を示す。ここで、携帯電子装置２は、データ表示部１６を大きくし、ユーザによる操作を簡便化するため、送受信開始ボタン６１を具備せず、データ表示部１６に送信開始ボタン７６を表示させない構成となっている。図１６（ａ）を参照して、データ表示部１６は、マイク１１にユーザの声が入力されたことに応じて、第１対話送信画面６６を表示する。マイク１１に入力されるユーザの声は、例えば、「送信開始」や「データ送信」等である。

　ＣＰＵ２０は、マイク１１に対して、例えば、「送信開始」というユーザの声が入力されたことに応じて、無線送受信部２７に送受信要求信号６ａを携帯電子装置３に対して送信させる。携帯電子装置３は、送受信要求信号６ａを受信すると、応答信号６ｂを携帯電子装置２に対して送信する。ＣＰＵ２０は、アンテナ２６が応答信号６ｂを受信したことに応じて、図１６（ｂ）に示される第１対話送信画面６６をデータ表示部１６に表示させる。

　図１６（ｂ）を参照して、データ表示部１６は、第１対話送信画面６６及びブランクエリア６７を表示する。第１対話送信画面６６は、「送信準備完了です。送信したいものを言ってください」という第１対話メッセージ６８を表示する。ユーザは、第１対話メッセージ６８を確認することにより、送信データを音声で特定する必要があることを知ることができる。ＣＰＵ２０は、マイク１１に対して、データの名称がユーザによって音声入力されたことに応じて、送信データを特定する。ここでは、ユーザは、マイク１１に「写真」という音声を入力するものとする。

　図１７（ａ）は、第２対話送信画面６９の一例を示し、図１７（ｂ）は、第３対話送信画面７２の一例を示す。図１７（ａ）を参照して、データ表示部１６は、ユーザによって音声により特定された写真フォルダ６５ｆの色を変化させ、写真フォルダ６５ｆに関連付けられた文字「写真」を装飾して表示する。第２対話送信画面６９は、例えば、「写真フォルダを送ります」という第２対話メッセージ７０を表示する。ＣＰＵ２０は、マイク１１にユーザの声が入力されたことに応じて、写真フォルダ６５ｆを携帯電子装置３に送信する。マイク１１に入力されるユーザの声は、例えば、「送信」である。ＣＰＵ２０は、マイク１１に「送信」いう音声が入力されたことに応じて、図１７（ｂ）に示される第３対話送信画面７２をデータ表示部１６に表示させる。

　図１７（ｂ）を参照して、データ表示部１６は、携帯電子装置３に写真フォルダ６５ｆが送信されたこと示すために、写真フォルダ６５ｆを予め定められた色で表示する。これにより、ユーザは、写真フォルダ６５ｆが携帯電子装置３に送信されたことを認識することができる。また、データ表示部１６は、第３対話送信画面７２上に第３対話メッセージ７３を表示する。ユーザは、第３対話メッセージ７３を確認することにより、写真フォルダ６５ｆが携帯電子装置３に正常に送信されたことを認識することができる。このように、ユーザは、携帯電子装置２に音声を入力することによって、送信データを携帯電子装置３に送信することができる。

　次に、図１８乃至２０参照して、携帯電子装置２が写真フォルダ６５ｆに保持されているデータを携帯電子装置３に送信する手順について説明する。図１８及び１９において、データ送信手順は、図１２乃至図１５や図１６及び１７におけるデータ送信手順と異なる。図１２乃至図１５や図１６及び１７において、携帯電子装置２は、送受信要求信号６ａ及び応答信号６ｂを送受信した後、ユーザによって送信データが特定される構成であった。それに対し、図１８乃至２０において、携帯電子装置２は、ユーザによって送信データが特定された後、送受信要求信号６ａ及び応答信号６ｂを送受信する構成となっている。

　図１８（ａ）は、ホーム画面６４の一例を示し、図１８（ｂ）は、フォルダ階層画面７９の一例を示す。図１８（ａ）を参照して、ＣＰＵ２０は、ホーム画面６４に表示されている写真フォルダ６５ｆが、指５９にタッチされたことに応じて、図１８（ｂ）に示されるフォルダ階層画面７９をデータ表示部１６に表示させる。図１８（ｂ）を参照して、フォルダ階層画面７９は、写真フォルダ６５ｆに保持されているデータの階層構造８０を表示する。

　図１９（ａ）は、フォルダ階層画面７９の一例を示し、図１９（ｂ）は、第１対話送信画面６６の一例を示す。図１９（ａ）を参照して、フォルダ階層画面７９は、データの階層構造８０を表示した後、所定の時間が経過すると「送信したいものをタッチしてください」というメッセージを表示する。ユーザは、表示されたメッセージに従い、送信データを特定する。図１９（ｂ）を参照して、送信データがユーザによって特定されたことに応じて、ＣＰＵ２０は、無線送受信部２７に送受信要求信号６ａを携帯電子装置３に対して送信させる。データ表示部１６は、特定された送信データを反転して表示する。携帯電子装置３は、送受信要求信号６ａを受信すると、応答信号６ｂを携帯電子装置２に対して送信する。ＣＰＵ２０は、アンテナ２６が応答信号６ｂを受信したことに応じて、「送信準備完了です。このファイルを送信しますか？」という第１対話メッセージ６８を第１対話送信画面６６上に表示させる。ユーザは、第１対話メッセージ６８に従って、送受信開始ボタン６１を指５９によって押下する。

　図２０（ａ）は、第２対話送信画面６９の一例を示し、図２０（ｂ）は、第３対話送信画面７２の一例を示す。図２０（ａ）を参照して、送受信開始ボタン６１が指５９によって押下されたことに応じて、ＣＰＵ２０は、第２対話送信画面６９をデータ表示部１６に表示させる。データ表示部１６は、第２対話送信画面６９上に第２対話メッセージ７０と送信矢印アイコン７１を表示する。ここで、第２対話メッセージ７０は、例えば、「６．８ジュネーブを送ります　タッチしてください」である。ユーザは、第２対話メッセージ７０を確認することにより、指５９で送信矢印アイコン７１をタッチすれば、送信データを携帯電子装置３に送信できることを認識することができる。ユーザは、第２対話メッセージ７０に従って、送信矢印アイコン７１を指５９で矢印方向に横滑りさせながらタッチすることにより、送信データを携帯電子装置３に送信する処理を確定する。ＣＰＵ２０は、送信矢印アイコン７１が指５９でタッチされたことに応じて、無線送受信部２７に送信データを携帯電子装置３に送信させる。

　図２０（ｂ）を参照して、ＣＰＵ２０は、ファイルを送信すると、データ表示部１６に第３対話送信画面７２を表示させる。データ表示部１６は、送信データが携帯電子装置３に送信されたこと示すために、送信データを予め定められた色で表示する。これにより、ユーザは、送信データが携帯電子装置３に送信されたことを視認することができる。また、データ表示部１６は、第３対話送信画面７２上に、例えば、「６．８ジュネーブ　送信完了しました」という第３対話メッセージ７３を表示する。ユーザは、第３対話メッセージ７３を確認することにより、写真フォルダ６５ｆが携帯電子装置３に正常に送信されたことを認識することができる。

　次に、図２１及び２２を参照して、携帯電子装置２が写真フォルダ６５ｆに保持されているデータを携帯電子装置３に送信する手順について説明する。図２１（ａ）は、フォルダ階層画面７９の一例を示し、図２１（ｂ）は、写真一覧画面８１の一例を示す。図２１（ａ）を参照して、写真フォルダ６５ｆに保持される「’１０．９．１　ピクニック」フォルダが指５９にタッチされる。ＣＰＵ２０は、「’１０．９．１　ピクニック」フォルダが指５９にタッチされたことに応じて、図２１（ｂ）に示される写真一覧画面８１をデータ表示部１６に表示させる。

　図２１（ｂ）を参照して、写真一覧画面８１は、「’１０．９．１　ピクニック」フォルダに保持される写真８２ａ乃至８２ｆを表示する。ここで、写真８２ｆは、指５９にタッチされる。ＣＰＵ２０は、写真８２ｆが指５９にタッチされたことに応じて、図２２（ａ）に示される第１対話送信画面６６をデータ表示部１６に表示させる。データ表示部１６は、写真表示画面８３上に写真８２ｆの色を変化させ、ここで写真８２ｆに関連付けられている文字「’１０．９．１　Ｆ．ＪＰＧ」を装飾して表示する。これにより、ユーザは、送信データとして写真８２ｆが特定されていることを視認することができる。

　図２２（ａ）は、第１対話送信画面６６の一例を示し、図２２（ｂ）は、第２対話送信画面６９の一例を示す。図２２（ａ）を参照して、送受信開始ボタン６１は指５９によって押下される。ＣＰＵ２０は、送受信開始ボタン６１が押下されたことに応じて、無線送受信部２７に送受信要求信号６ａを携帯電子装置３に対して送信させる。携帯電子装置３は、送受信要求信号６ａを受信すると、応答信号６ｂを携帯電子装置２に対して送信する。ＣＰＵ２０は、アンテナ２６が応答信号６ｂを受信したことに応じて、写真８２ｆの色を変化させ、「送信準備完了です。このファイルを送信しますか？」という第１対話メッセージ６８を第１対話送信画面６６上に表示させる。

　図２２（ｂ）を参照して、送受信開始ボタン６１が指５９によって押下されたことに応じて、ＣＰＵ２０は、第２対話送信画面６９をデータ表示部１６に表示させる。データ表示部１６は、第２対話送信画面６９上に第２対話メッセージ７０と送信矢印アイコン７１を表示する。ここで、第２対話メッセージ７０は、例えば、「’１０．９．１Ｆ．ＪＰＧ　を送ります　タッチしてください」である。ユーザは、送信矢印アイコン７１を指５９で矢印方向に横滑りさせながらタッチすることにより、写真８２ｆを携帯電子装置３に送信することができる。このように、ユーザは、送信データをデータ表示部１６に表示させた状態で、送受信開始ボタン６１を押下することにより、送信データを他の機器に送信することができる。

　次に、図２３を参照して、携帯電子装置２がスイングされたことに応じて写真８２ｆを携帯電子装置３に送信する手順について説明する。図２３は、加速度センサ１４が出力したパルス（加速度出力信号）の変化とデータ表示部１６における画面遷移の関係を示す。ここで、スイングとは、携帯電子装置２が、ユーザの腰から肩へゆっくり上げられた後、肩から腰へ向けて鋭く振り降ろされる動作である。加速度センサ１４は、携帯電子装置２がスイングされたことに応じて、スイングの大きさに応じたパルスを出力する。ＣＰＵ２０は、出力されたパルスが予め定められた閾値より大きいとき、ユーザによって命令が入力されたと判断する。

　図２３を参照して、位置曲線８４は、携帯電子装置２の重力が働く方向の位置を示し、パルス曲線８５は、加速度センサ１４が出力したパルスの大きさを示す。位置曲線８４は、携帯電子装置２の位置を示す縦軸と、時間の経過を示す横軸によって表される。一方、パルス曲線８５は、パルスの大きさを示す縦軸と、時間の経過を示す横軸によって表される。ここで、時刻Ｔ１及び時刻Ｔ２におけるパルス曲線８５を、ピーク８６及びピーク８７とする。ピーク８６及びピーク８７は、携帯電子装置２がスイングされることにより、パルス曲線８５が閾値を越えた状態である。

　次に、データ表示部１６における画面遷移とピーク８６及びピーク８７との関係について説明する。ピーク８６が発生する前、データ表示部１６は、写真表示画面８３を表示している。ユーザは、写真表示画面８３に表示されている写真８２ｆを携帯電子装置３に送信するとき、携帯電子装置２をスイングする。携帯電子装置２がスイングされることにより、パルス曲線８５は、ピーク８６の状態となる。ＣＰＵ２０は、ピーク８６が発生したことに応じて、第２対話送信画面６９をデータ表示部１６に表示させる。

　データ表示部１６が第２対話送信画面６９を表示しているとき、ユーザによって携帯電子装置２がスイングされることにより、パルス曲線８５は、ピーク８６の状態となる。ＣＰＵ２０は、ピーク８７が発生したことに応じて、写真８２ｆを携帯電子装置３に送信する。これにより、ユーザは、送信データがデータ表示部１６に表示されているとき、携帯電子装置２をスイングするという極めて簡単な動作で、送信データを他の機器に送信することができる。

　次に、携帯電子装置２がデータを携帯電子装置３に送信する手順について説明する。図２４（ａ）（ｂ）は、携帯電子装置２におけるデータ送信処理のフローの一例を示す。図２４（ａ）は、送受信要求信号６ａ及び応答信号６ｂを送受信した後、ユーザによって送信データが特定される場合のフローを示す。これは、例えば、図１２乃至図１５におけるデータ送信手順である。図２４（ｂ）は、送信データが特定された後、送受信要求信号６ａ及び応答信号６ｂを送受信する場合のフローを示す。これは、例えば、図１８乃至２０におけるデータ送信手順である。図２４（ａ）を参照して、ＣＰＵ２０は、データ表示部１６がホーム画面６４を表示しているとき（Ｓ１０１）、送受信開始ボタン６１がユーザによって押下されることに応じて（Ｓ１０２）、無線送受信部２７に送受信要求信号６ａを携帯電子装置３に対して送信させる（Ｓ１０３）。ステップＳ１０２において、ＣＰＵ２０は、送信開始ボタン７６がタッチされ、マイク１１に音声が入力され、又は携帯電子装置２がスイングされることよっても（Ｓ１０２）、無線送受信部２７に送受信要求信号６ａを携帯電子装置３に対して送信させる（Ｓ１０３）。

　ＣＰＵ２０は、アンテナ２６が応答信号６ｂを受信したことに応じて（Ｓ１０４）、データ表示部１６に第１対話送信画面６６を表示させる（Ｓ１０５）。ユーザは、第１対話送信画面６６を参照することにより、携帯電子装置２が送受信要求信号６ａ及び応答信号６ｂの送受信を完了したことを知ることができる。送信データが、タッチパネル入力部１８又はマイク１１を介して特定されたことに応じて（Ｓ１０６）、ＣＰＵ２０は、データ表示部１６に第２対話送信画面６９を表示させる（Ｓ１０７）。第２対話送信画面６９は、送信データを送信することをユーザに通知することにより、ユーザは、送信データが送信されることを確認することができる（Ｓ１０８）。

　第２対話送信画面６９における送信矢印アイコン７１が、指５９又はタッチペン７７でタッチされることにより（Ｓ１０９）、ＣＰＵ２０は、無線送受信部２７に送信データを携帯電子装置３に対して送信させる（Ｓ１１０）。ステップＳ１０８において、ＣＰＵ２０は、送信ボタン７８がタッチされ、マイク１１に音声が入力され、又は携帯電子装置２がスイングされることよっても（Ｓ１０９）、無線送受信部２７に送信データを携帯電子装置３に対して送信させる（Ｓ１１０）。ＣＰＵ２０は、データ表示部１６にデータを携帯電子装置３に対して送信したことを示す第３対話送信画面７２を表示させて（Ｓ１１１）、データ送信処理を終了する。

　図２４（ｂ）を参照して、ＣＰＵ２０は、データ表示部１６がホーム画面６４を表示した後（Ｓ１０１）、送信データが、タッチパネル入力部１８又はマイク１１を介して特定される（Ｓ１０６）。図２４（ｂ）において、携帯電子装置２は、ホーム画面６４を表示させた後、図２４（ａ）におけるステップＳ１０６を実行する。その後、携帯電子装置２は、図２４（ａ）におけるステップＳ１０２からステップＳ１０５を実行する。ステップＳ１０５を実行した後、携帯電子装置２は、図２４（ａ）におけるステップＳ１０７からステップＳ１１１を実行してデータ送信処理を終了する。これにより、携帯電子装置２は、送信データが特定された後、送受信要求信号６ａ及び応答信号６ｂを送受信する手順においても送信データを送信することが可能となる。

　次に、図２５乃至２７を参照して、携帯電子装置２が写真８２ａ乃至８２ｃを確実に携帯電子装置３に送信する手順について説明する。図２５は、携帯電子装置２が写真８２ａ乃至８２ｃを送信する状態を示す。ここで、携帯電子装置３のデータ表示部１６は、ホーム画面６４を表示している。携帯電子装置２のユーザは、送信データとして特定する写真８２ａ乃至８２ｃが表示された写真一覧画面８１をデータ表示部１６に表示させる。

　次に、携帯電子装置２のユーザは、携帯電子装置２の送受信開始ボタン６１を押し続け、同様に、携帯電子装置３のユーザは、携帯電子装置３の送受信開始ボタン６１を押し続ける。携帯電子装置２は、所定の時間よりも長く送受信開始ボタン６１が押し続けられたことに応じて、ボタン押下継続信号６ｃを携帯電子装置３に送信する。同様に、携帯電子装置３は、所定の時間よりも長く送受信開始ボタン６１が押し続けられたことに応じて、ボタン押下継続信号６ｄを携帯電子装置２に送信する。携帯電子装置２及び携帯電子装置３は、それぞれボタン押下継続信号６ｃ及びボタン押下継続信号６ｄを受信することにより、確実にデータの送受信が行える状況を確立する。

　図２６（ａ）は、携帯電子装置２における第２対話送信画面６９の一例を示し、図２６（ｂ）は、携帯電子装置２における第３対話送信画面７２の一例を示す。図２６（ａ）を参照して、ＣＰＵ２０は、アンテナ２６がボタン押下継続信号６ｄを受信したことに応じて、データ表示部１６に第２対話送信画面６９を表示させる。第２対話送信画面６９は、写真８２ａ乃至８２ｃの色を変化させ、写真８２ａ乃至８２ｃに関連付けられた文字「A．ＪＰＧ」、「Ｂ．ＪＰＧ」、及び「Ｃ．ＪＰＧ」を装飾して表示する。第２対話送信画面６９は、例えば、「Ａ．ＪＰＧ　Ｂ．ＪＰＧ　Ｃ．ＪＰＧを送ります」という第２対話メッセージ７０を表示する。ユーザは、第２対話送信画面６９を参照することにより、写真８２ａ乃至８２ｃが携帯電子装置３に送信されることを認識することができる。

　図２６（ａ）において、携帯電子装置２及び携帯電子装置３の送受信開始ボタン６１が、それぞれ指５９に押下され続けられたことに応じて、ＣＰＵ２０は、携帯電子装置２のデータ表示部１６に図２６（ｂ）に示される第３対話送信画面７２を表示させる。図２６（ｂ）を参照して、データ表示部１６は、携帯電子装置３に写真８２ａ乃至８２ｃが送信されたこと示すために、写真８２ａ乃至８２ｃを予め定められた色で表示し、写真８２ａ乃至８２ｃに関連付けられた文字を装飾して表示する。また、データ表示部１６は、写真８２ａ乃至８２ｃを送信したことを示す第３対話メッセージ７３を表示する。ユーザは、第３対話送信画面７２を参照することにより、写真８２ａ乃至８２ｃが携帯電子装置３に送信されたことを認識することができる。

　このように、ユーザは、携帯電子装置２及び携帯電子装置３の送受信開始ボタン６１を指５９で押下し続けることによって、送信データを送信エラーなく携帯電子装置２から携帯電子装置３に確実に送信することができる。また、携帯電子装置２のデータ表示部１６は、送受信開始ボタン６１が指５９で押下し続けられたことに応じて、第２対話送信画面６９及び第３対話送信画面７２を表示する。これにより、ユーザは、携帯電子装置２の送受信開始ボタン６１を指５９で押下し続けるだけで、確実に送信データを携帯電子装置３に送信することができる。

　次に、携帯電子装置２が、送受信開始ボタン６１が押下し続けられることによってデータを携帯電子装置３に送信する手順について説明する。図２７は、携帯電子装置２におけるデータ送信処理のフローを示す。ＣＰＵ２０は、ユーザによって命令が入力されることにより、携帯電子装置３に送信されるデータをデータ表示部１６に表示させる（Ｓ２０１）。送受信開始ボタン６１がユーザによって押下され続ける（Ｓ２０２）。このとき、携帯電子装置３の送受信開始ボタン６１も、ユーザによって押下され続けるものとする。

　ＣＰＵ２０は、送受信開始ボタン６１が所定の時間より長く押下され続けたと判断したことに応じて（Ｓ２０３）、無線送受信部２７にボタン押下継続信号６ｃを携帯電子装置３に送信させる（Ｓ２０４）。ＣＰＵ２０は、アンテナ２６が携帯電子装置３からボタン押下継続信号６ｄを受信したことに応じて（Ｓ２０５）、データ表示部１６に第２対話送信画面６９を表示させる（Ｓ２０６）。ＣＰＵ２０は、送受信開始ボタン６１が押下され続けていると判断したことに応じて（Ｓ２０７）、無線送受信部２７に送信データを携帯電子装置３に送信させる（Ｓ２０８）。ＣＰＵ２０は、データ表示部１６に第３対話送信画面７２を表示させ（Ｓ２０９）、データ送信処理を終了する。これにより、ユーザは、送受信開始ボタン６１を押下し続けるだけで、確実に送信データを他の機器に送信することができる。

　なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、種々の変形が可能であり、対話型画面データ送受信システム１は、無線信号６ではなく、有線によってデータを送受信する構成であっても構わない。また、携帯電子装置２は、送受信開始ボタン６１を備えず、必要に応じて、データ表示部１６に送信開始ボタン７６又は送信ボタン７８を表示させる構成であっても構わない。

Claims

　複数の携帯電子装置又は固定電子装置との間でデータを送受信する対話型画面データ送受信システムにおいて、
　前記携帯電子装置は、少なくとも、ボタンキーを具備するボタンキー入力部、ユーザの指の接触を検知するタッチパネル入力部、加速度を検知する加速度センサ、又はユーザの声を認識する音声認識部のいずれか一つを備えるユーザ操作信号入力部と、前記データを記憶するデータ記憶部と、該データを表示するデータ表示部と、装置全体を制御する制御部と、装置全体を制御する制御プログラムを記憶する主記憶部と、有線又は無線により該データを送受信する送受信部とを備え、
　前記ボタンキー入力部は、ユーザによって前記ボタンキーが押下されたことに応じてボタンキー出力信号を出力し、
　前記タッチパネル入力部は、ユーザの指の接触を検知したことに応じてタッチパネル出力信号を出力し、
　前記加速度センサは、加速度を検知したことに応じて加速度出力信号を出力し、
　前記音声認識部は、ユーザの音を認識したことに応じて音声認識出力信号を出力し、
　前記制御部は、
　前記ユーザ操作信号入力部に対して、前記データを送信データとして他の前記携帯電子装置又は前記固定電子装置に送信する処理を開始する操作がなされたことに応じて、前記送受信部に他の該携帯電子装置又は該固定電子装置に対して送受信要求信号を送信させ、
　該送受信部が、他の該携帯電子装置又は該固定電子装置から送信された該送受信要求信号に応答する応答信号を受信したことに応じて、該送信データを送信する準備が完了したことを通知する準備完了メッセージを表示する第１対話送信画面を前記データ表示部に表示させ、
　該送信データが送信されることを通知する送信確認メッセージを表示する第２対話送信画面を該データ表示部に表示させ、
　該ユーザ操作信号入力部に対して、該送信データを送信する操作がなされたことに応じて、該送信データを他の該携帯電子装置又は該固定電子装置に送信し、
　該データ表示部に該送信データが送信されたことを示す送信完了メッセージを表示する第３対話送信画面を該データ表示部に表示させることを特徴とする対話型画面データ送受信システム。
　前記制御部は、前記準備完了メッセージ、前記送信確認メッセージ、又は前記送信完了メッセージを装飾し、又は色を変化させて該データ表示部に表示させることを特徴とする請求項１に記載の対話型画面データ送受信システム。
　前記制御部は、前記データ表示部に、前記第１対話送信画面を該データ表示部全体よりも小さいサイズで表示させることを特徴とする請求項１又は２に記載の対話型画面データ送受信システム。
　前記制御部は、
　前記音声認識部が、予め定められた前記音声を認識したことに応じて、前記データ表示部に前記第１対話送信画面を表示させ、
　前記データ表示部が、前記第２対話送信画面を表示しているとき、該音声認識部が、予め定められた該音声を認識したことに応じて、前記送受信部に、前記送信データを他の前記携帯電子装置又は前記固定電子装置に送信させることを特徴とする請求項１に記載の対話型画面データ送受信システム。
　前記制御部は、
　前記加速度センサが、所定の閾値を上回る前記加速度出力信号を出力したことに応じて、前記データ表示部に前記第１対話送信画面を表示させ、
　前記データ表示部が、前記第２対話送信画面を表示しているとき、該加速度センサが、所定の閾値を上回る該加速度出力信号を出力したことに応じて、前記送受信部に、前記送信データを他の前記携帯電子装置又は前記固定電子装置に送信させることを特徴とする請求項１に記載の対話型画面データ送受信システム。
　前記制御部は、
　前記ボタンキー入力部が所定の時間より長く押下されたか否かを検出し、該ボタンキー入力部が所定の時間より長く押下されたとき、前記送受信部に他の前記携帯電子装置又は前記固定電子装置に対してボタン押下継続信号を送信させ、
　該ボタンキー入力部が押下されており、かつ、該送受信部が、他の該携帯電子装置又は該固定電子装置から送信された該ボタン押下継続信号を受信したことに応じて、該送受信部に、前記送信データを他の該携帯電子装置又は該固定電子装置に送信させることを特徴とする請求項１に記載の対話型画面データ送受信システム。
　少なくとも、ボタンキーを具備するボタンキー入力部、ユーザの指の接触を検知するタッチパネル入力部、加速度を検知する加速度センサ、又はユーザの声を認識する音声認識部のいずれか一つを備えるユーザ操作信号入力部と、前記データを記憶するデータ記憶部と、該データを表示するデータ表示部と、装置全体を制御する制御部と、装置全体を制御する制御プログラムを記憶する主記憶部と、有線又は無線により該データを送受信する送受信部とを備えたコンピュータを用いて該データを送受信する対話型画面データ送受信プログラムにおいて、
　前記ボタンキー入力部は、ユーザによってボタンキーが押下されたことに応じてボタンキー出力信号を出力し、
　前記タッチパネル入力部は、ユーザの指の接触を検知したことに応じてタッチパネル出力信号を出力し、
　前記加速度センサは、加速度を検知したことに応じて加速度出力信号を出力し、
　前記音声認識部は、ユーザの声を認識したことに応じて音声認識出力信号を出力し、
　前記制御部は、
　前記ユーザ操作信号入力部に対して、前記データを送信データとして他の前記携帯電子装置又は前記固定電子装置に送信する処理を開始する操作がなされたことに応じて、前記送受信部に他の該携帯電子装置又は該固定電子装置に対して送受信要求信号を送信させるステップと、
　該送受信部が、他の該携帯電子装置又は該固定電子装置から送信された該送受信要求信号に応答する応答信号を受信したことに応じて、該送信データを送信する準備が完了したことを通知する準備完了メッセージを表示する第１対話送信画面を前記データ表示部に表示させるステップと、
　該送信データが送信されることを通知する送信確認メッセージを表示する第２対話送信画面を該データ表示部に表示させるステップと、
　該ユーザ操作信号入力部に対して、該送信データを送信する操作がなされたことに応じて、該送信データを他の該携帯電子装置又は該固定電子装置に送信するステップと、
　該データ表示部に該送信データが送信されたことを示す送信完了メッセージを表示する第３対話送信画面を該データ表示部に表示させるステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする対話型画面データ送受信プログラム。
　前記制御部は、前記準備完了メッセージ、前記送信確認メッセージ、又は前記送信完了メッセージを装飾し、又は色を変化させて該データ表示部に表示させるステップをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項７に記載の対話型画面データ送受信プログラム。
　前記制御部は、前記データ表示部に、前記第１対話送信画面を該データ表示部全体よりも小さいサイズで表示させるステップをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項７又は８に記載の対話型画面データ送受信プログラム。
　前記制御部は、
　前記音声認識部が、予め定められた前記音声を認識したことに応じて、前記データ表示部に前記第１対話送信画面を表示させるステップと、
　前記データ表示部が、前記第２対話送信画面を表示しているとき、該音声認識部が、予め定められた該音声を認識したことに応じて、前記送受信部に、前記送信データを他の前記コンピュータに送信させるステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項７に記載の対話型画面データ送受信プログラム。
　前記制御部は、
　前記加速度センサが、所定の閾値を上回る前記加速度出力信号を出力したことに応じて、前記データ表示部に前記第１対話送信画面を表示させるステップと、
　前記データ表示部が、前記第２対話送信画面を表示しているとき、該加速度センサが、所定の閾値を上回る該加速度出力信号を出力したことに応じて、前記送受信部に、前記送信データを他の前記コンピュータに送信させるステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項７に記載の対話型画面データ送受信プログラム。
　前記制御部は、
　前記ボタンキー入力部が所定の時間より長く押下されたか否かを検出するステップと、
　該ボタンキー入力部が所定の時間より長く押下されたとき、前記送受信部に他の前記コンピュータに対してボタン押下継続信号を送信させるステップと、
　該ボタンキー入力部が押下されており、かつ、該送受信部が、他の該コンピュータから送信された該ボタン押下継続信号を受信したことに応じて、該送受信部に、前記送信データを他の該コンピュータに送信させるステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項７に記載の対話型画面データ送受信プログラム。