明 細 書
波長群光分波器、波長群光合波器、および波長群光選択スィッチ 技術分野
[0001] 本発明は、複数の波長チャネルをそれぞれ含む複数の波長群が合波された波長 分割多重光力 予め設定された複数の波長群に分離し、分離した複数の波長群を 複数の出力ポートからそれぞれ出力することができ、或いは伝播方向がそれとは逆 向きとすることにより複数の波長群を合波してその波長群に含まれる波長チャネルを 有する波長分割多重光を出力することができる波長群光合波分波器、および、波長 群(多波長)を一括してルーティングできる波長群光選択スィッチに関するものである 背景技術
[0002] 光ネットワークでは、所定の通信波長帯のたとえば 100GHz毎に分割された複数 の波長チャネル (wave channel or light path)にそれぞれ対応する複数の波長の光が 合波された波長分割多重(WDM : Wavelength Division Multiplexing)光が伝送され るようになっている。上記光ネットワークの各ノードでは、光ファイバ一などにより伝送 された上記波長分割多重光に含まれる波長チャネルの波長の光信号が分光され且 つ合波されて、所定の伝送方向の光ファイバ一へ切り換えられる。また、近年では、 通信容量の増加により上記ノードを構成する光切換装置で取り扱われる波長チヤネ ル数が増大しており、複数の波長チャネルをそれぞれ含む複数の波長群 (wave band )が合波された波長分割多重が用いられるようになって 、る。
[0003] このため、光ネットワークの各ノードにおいては、上記波長チャネル毎に光信号を分 光し且つ合波して所定の伝送方向の光ファイバ一へ切り換える構成に加えて、波長 群毎に光信号を分光し且つ合波して所定の伝送方向の光ファイバ一へ切り換える方 式を適用することが検討されている。この際、波長分割多重信号に含まれる複数の 波長群を分波および合波するために、従来より、多層干渉膜フィルタ式合波分波器、 音響光学効果フィルタ式合波分波器 (AOTF :Acoust-optic Tunable Filter )等がた とえば非特許文献 1、非特許文献 2、非特許文献 3、非特許文献 4、非特許文献 5〖こ
それぞれ提案されている。
非特許文献 1:「Ultra- low stress coating process: an enabling technology for extrem e performance thin film interference niters」 OFC 2002 Postdeadline Papers, FA8— 1 非特許文献 2:「AO素子の最近の技術進展」電子情報通信学会論文誌、 VOし J8 6-C Νο.12、 1236-1243頁、 2003年 12月発行
非特許文献 3 :「波長周回性を用いたフルメッシュネットワーク」 NTT R&D VOL.49 No .6、 298-308頁、 2000年 6月発行
特干文献 4: rintegrated Band Demultiplexer Using Waveguide urating Routers」 I
EEE PHOTONICS TECHNILOGY LETTERS, VOL, 15, NO.8, AUGUST 2003 非特許文献 5:「Hexible Waveband Optical Networking Without Guard Bands Using
Novel 8— Skip— 0 Banding Filters」 IEEE PHOTONICS TECHNILOGY LETTERS, V
Oし, 17, NO.3, MARCH 2005
特許文献 1:特開平 11― 30730号公報
特許文献 2:特開 2006 - 11345号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0004] し力しながら、それら従来の合波分波器には、以下のような不都合があった。すなわ ち、非特許文献 1において提案されている多層干渉膜フィルタ式合波分波器は、バ ンドの切れを良くするために、複雑な設計と必要な膜数が多く製造が困難であるとと もに、必要な特性が得られ難カゝつた。たとえば、 8-SKIP-0 (8つの波長チャネルを 1 波長群とし、波長群間で使用できない波長チャネルを零とする方式)の 100GHzの チャネル幅の波長チャネル 8つから成るそれぞれの波長群を群毎に合波 Z分波する 場合、必要な膜数が 40
9層となるとともに、波長群の周波数幅の端部領域では非線形な分散が大きくなり、 それが伝送特性の劣化要因となっていた。
[0005] また、非特許文献 2にお 、て提案されて!、る音響光学効果フィルタ式合波分波器 は、同時に処理できる波長チャネル数が最大でもたとえば 4チャネルと 、うように限界 があるとともに、通信に使用できない広いガードバンドを必要とし、波長の使用効率
が低いという欠点があった。
[0006] また、非特許文献 3にお 、て提案されて 、るアレイ導波路格子 (AWG: Array Wave guide Grating)は、波長チャネル毎に合波分波する方式には広く用いられているが、 これを波長群毎の合波分波器として使用する場合は、以下の欠点があった。すなわ ち、波長チャネルを複数束ねた波長群では透過帯域幅が広くなるが、広い透過帯域 をアレイ導波路格子で実現する場合は、透過帯域の端部の切れが悪 1、ために透過 帯域幅が広ければ広いほど大きなガードバンドを必要とし、波長の使用効率が著しく 劣化するという欠点があった。
[0007] また、非特許文献 4および非特許文献 5は、 2つのアレイ導波路格子 (AWG: Array
Waveguide Grating)を組み合わせた波長群分波器を提案している。し力し、このもの は、バンドの切れをよくするため複雑な設計が必要となって製造が難しぐ特性も充 分には得られな 、と 、う欠点があった。
[0008] 図 22は、 1つの入力ポートおよび複数の出力ポートを有する、上記従来の多層干 渉膜フィルタ式合波分波器、音響光学効果フィルタ式合波分波器等から成る波長群 光合波分波器 GBを、入力ファイバ及び出力ファイバ毎に用いることにより波長群クロ スコネクトスィッチを構成した従来例を示して ヽる。この波長群クロスコネクトスィッチ によれば、 N本の光ファイバ一 F からの波長分割多重光 WDMを N個の波長群光合
IN
波分波器 GBを用いて m個の群毎に分波し、分波された波長群を m個の光スィッチ S Wを用いて必要な方向に切り換え (ルーティング)、それを N個の波長群光合波分波 器 GBを用いて合波した後で、 N本の光ファイバ一 F へ出力するように構成されて
OUT
いる。これによれば、 N + N個の波長群光合波分波器を必要とし、部品点数が多ぐ 構成が複雑となるという欠点があつたのである。
[0009] 上記に対し、特許文献 1には、波長周回性を有する周期特性波長分波器と導波路 アレイ回折格子波長分波器とを直列に組み合わせて構成した光合分波素子が開示 されている。しかし、この光合分波素子の前段を構成する周期特性波長分波器は、 入力される波長分割多重光の波長チャネル数よりも少ない出力ポートし力備えない ため、その出力ポート毎に波長チャネルが重なった波長の組が多重出力されるもの であり、その光合分波素子の後段を構成する導波路アレイ回折格子波長分波器は、
単純な合波機能を有するものである。したがって、特許文献 1の光合分波素子によれ ば、所定の選択波長帯域内の光強度を平坦ィ匕したフィルタとして機能し、パワーロス を低下させることし力 得られない。
[0010] また、特許文献 2には、第 1のアレイ導波路回折格子と、所望のバンドの個数と同じ 数だけ複数並列配置した第 2アレイ導波路回折格子とを組み合わせた導波路型光 合波分波回路が開示されている。しかし、後段に並列配置された複数個の第 2アレイ 導波路回折格子は単なる光結合器として機能するものであり、同じ波長チャネルを有 する複数の波長分割多重光をそれぞれ導く入力ファイバを設けることが不可能な構 造である。
[0011] 一方、光通信ネットワークの各ノード (結節点)においては 1波長ずつのルーティン グ (伝送先の切換)が行われるのが一般的であるが、伝送される光信号の増大に対 処するために、多波長単位 (波長群)でルーティングすることが望まれる。この多波長 をルーティングするために入力された波長群力 所望の波長を分離して多重化した 所望の波長群を合成できる波長群選択スィッチ(WBSS : Waveband Selective Switch )が提案されている。し力しながら、従来の波長群選択スィッチは、コリメータを通過し 回折格子で反射されることにより分光された波長群を構成する各波長が、面状に配 列された二次元駆動可能な多数個のマイクロミラーによって所望の出力ポートで波 長群を合成できるようにそれぞれ反射されるように構成されて 、るので、構成が複雑 且つ大形であり、し力も各ミラーの調整が極めて微妙で煩雑であるため高価となると いう欠点があった。
[0012] 本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、その第 1の目的とするところ は、 1または 2以上の波長分割多重光力 予め設定された複数の波長群に分離し、 分離した複数の波長群を複数の出力ポートからそれぞれ出力することができる、簡単 に構成された波長群光分波器、および、複数の波長群を合波し、予め設定された波 長群が合波された波長分割多重光を出力ポートから出力することができる、簡単に 構成された波長群光合波器を提供することにある。また、第 2の目的とするところは、 所定の波長群を選択的にルーティングできる、簡単かつ小型に構成された安価な波 長群光選択スィッチを提供することにある。
課題を解決するための手段
[0013] 本発明者は、以上の事情を背景として種々検討を重ねた結果、アレイ導波路格子 が波長チャネルに対応した分解能で分波および合波するには充分な特性を持つこと 、且つ入力ポートが 1つずれることにより出力ポートが 1つずつずれる特性を有する点 に着目し、そのアレイ導波路格子を所定の接続条件下で直列に 2回通過させると、 簡単な構成で、波長分割多重光から予め設定された複数の波長群に分離し、分離し た複数の波長群を複数の出力ポートからそれぞれ出力させること、或いは、それと逆 の伝播方向においては、複数の波長群を合波することにより予め設定された波長群 が合波された 1または 2以上の波長分割多重光に合波できることを見出した。本発明 はこのような知見に基づいて為されたものである。そして、特筆すべき点は、複数の 入出力ファイバで本発明の波長群光合波分波器を共有することができ、波長群クロ スコネクトノードの経済性に大きく寄与できることである。
[0014] すなわち、前記目的を達成するための請求項 1に係る発明の波長群光分波器は、 複数の波長チャネルをそれぞれ含む複数の波長群が合波された波長分割多重光か ら予め設定された複数の波長群に分離し、分離した複数の波長群を複数の出力側 のポートからそれぞれ出力する波長群光分波器にぉ 、て、前記波長分割多重光を、 前記波長チャネルに対応した分解能で分波および合波可能であり且つ入力側のポ ートが 1つずれることにより出力側のポートが順次 1つずつずれる特性と、入力ポート の一つに接続された 1本のファイバに多重されている複数の波長チャネルの信号は 出力ポート毎に重なることなく出力される特性とを有するアレイ導波路格子を通過さ せ、次いで、該通過光を再び、前記波長チャネルに対応した分解能で分波および合 波可能であり且つ入力側のポートが 1つずれることにより出力側のポートが順次 1つ ずつずれる特性を有するアレイ導波路格子を通過させ、その 2回の通過により、該波 長分割多重光に含まれる複数の波長チャネルの一部であって互いに異なる波長チ ャネルをそれぞれ含む複数の波長群を、 2回目に通過させる単一のアレイ導波路格 子の複数の出力側のポートから一括して波長群毎にそれぞれ出力することを特徴と する。
[0015] また、請求項 2に係る発明の波長群光分波器は、複数の波長チャネルをそれぞれ
含む複数の波長群が合波された波長分割多重光から予め設定された複数の波長群 に分離し、分離した複数の波長群を複数の出力ポートからそれぞれ出力する波長群 光分波器において、前記波長分割多重光を、前記波長チャネルに対応した分解能 で分波および合波可能であり且つ入力ポートが 1つずれることにより出力ポートが順 次 1つずつずれる特性と、入力ポートの一つに接続された 1本のファイバに多重され ている複数の波長チャネルの信号は、出力ポート毎に波長周回性で決まる周期的な 間隔の複数の波長チャネルが同一の出力ポートから同時に出力されることがない特 性とを有するアレイ導波路格子を通過させ、次いで該通過光を再び、前記波長チヤ ネルに対応した分解能で分波および合波可能であり且つ入力ポートが 1つずれるこ とにより出力ポートが順次 1つずつずれる特性を有するアレイ導波路格子を通過させ 、その 2回通過により、該波長分割多重光に含まれる複数の波長チャネルの一部で あって互いに異なる波長チャネルをそれぞれ含む複数の波長群を、 2回目に通過さ せる単一のアレイ導波路格子の複数の出力ポートから一括して波長群毎にそれぞれ 出力することを特徴とする。
[0016] また、請求項 3に係る発明の波長群光分波器は、請求項 1または 2に係る発明にお いて、複数の入力ポートに入力された互いに異なる複数の波長分割多重光にそれぞ れ含まれる波長群に属する波長チャネルを分光し、分光した波長チャネルを予め設 定された波長群に合波し、合波した波長群をその波長群毎に異なる出力ポートから 出力させることを特徴とする。
[0017] また、請求項 4に係る発明の波長群光分波器は、請求項 1乃至 3のいずれかに係る 発明において、 (a)前記波長分割多重光が入力される第 1アレイ導波路格子と、 (b) 前記波長群毎に異なる出力ポートから出力させる第 2アレイ導波路格子と、 (c)その 第 1アレイ導波路格子の出力ポートと該第 2アレイ導波路格子の入力ポートとを相互 に接続する光接続路とを含むことを特徴とする。
[0018] また、請求項 5に係る発明の波長群光分波器は、請求項 4に係る発明において、前 記光接続路は、複数本の導波路が一平面上において交差なく設けられたものである ことを特徴とする。
[0019] また、請求項 6に係る発明の波長群光分波器は、請求項 4または 5に係る発明にお
いて、前記第 1アレイ導波路格子および第 2アレイ導波路格子は、前記波長分割多 重光に含まれる波長チャネル数と同じ数の入力ポートおよび出力ポートをそれぞれ 備えたものであることを特徴とする。
[0020] また、請求項 7に係る発明の波長群光分波器は、請求項 4または 5に係る発明にお いて、前記第 2アレイ導波路格子の出力ポートのうち一部である 1または 2以上のポ ートを入力ポートとし、該入力ポートから逆の伝播方向で入力された 1または 2以上の 波長分割多重光にそれぞれ含まれる波長群に属する波長チャネルを予め設定され た波長群に分波し、分波された波長群を波長群毎に該第 1アレイ導波路格子の入力 ポートのうち前記波長分割多重光が入力されていないポートから出力することにより、 双方向で波長分割多重光力 それに含まれる複数の波長チャネルの一部であって 互 ヽに異なる波長チャネルをそれぞれ
含む複数の波長群へ分波して出力するものであることを特徴とする。
[0021] また、請求項 8に係る発明の波長群光分波器は、請求項 4乃至 7のいずれかの発 明において、前記第 1アレイ導波路格子および第 2アレイ導波路格子の少なくとも一 方は、複数の入力導波路の 1つに入力した波長分割多重光の出力が、入力位置が 1 つずつずれることによって出力位置が周回的に 1つずつずれる波長周回特性を備え たものであることを特徴とする。上記アレイ導波路格子の波長周回特性は、使用する 波長チャネル数と波長チャネル間隔との積を、アレイ導波路格子の FSR(Free Spectr al Range)に一致させることにより実現される。
[0022] また、請求項 9に係る発明の波長群光分波器は、請求項 1乃至 3のいずれかに係る 発明において、別々の第 1アレイ導波路格子および第 2アレイ導波路格子の二個を 用いるのではなぐ 1個のアレイ導波路格子の出力の一部を入力側に折返す構成を 用いることにより、 1個のアレイ導波路格子を 2回経由させることにより、所望の波長群 光分波機能を実現するものである。すなわち、 (a)前記波長分割多重光が一部に入 力される複数の入力ポートと、波長分割多重光に含まれる複数の波長チャネルの一 部であって互いに異なる波長チャネルをそれぞれ含む複数の波長群が一部から出 力される複数の出力ポートを有する単一のアレイ導波路格子と、 (b)前記複数の出力 ポートの他部と前記複数の入力ポートの他部とを接続し、前記一部に入力された前
記波長分割多重光が合分波されて前記複数の出力ポートの他部から出力される複 数の光信号を、前記入力ポートの他部へ入力させる折返接続路とを、含み、 (c)前記 入力ポートの一部に入力された 1又は 2以上の互いに異なる複数の波長分割多重光 を、該波長分割多重光に含まれる複数の波長群に分波し、該波長分割多重光に含 まれる複数の波長チャネルの一部であって互いに異なる波長チャネルをそれぞれ含 む複数の波長群をそれぞれ異なる複数の出力ポートから出力させるものであることを 特徴とする。
[0023] また、請求項 10に係る発明の波長群光分波器は、請求項 1乃至 9のいずれかに係 る発明において、前記出力ポートからそれぞれ出力される波長群は、波長軸上で連 続している波長チャネル力 構成されるものであることを特徴とする。
[0024] また、請求項 11に係る発明の波長群光分波器は、請求項 1乃至 9のいずれかに係 る発明において、前記出力ポートからそれぞれ出力される波長群は、波長軸上で不 連続の波長チャネル力も構成されるものであることを特徴とする。
[0025] また、請求項 12に係る発明の波長群光分波器は、請求項 4または 5に係る発明に おいて、前記第 1アレイ導波路格子、前記第 2アレイ導波路格子、該第 1アレイ導波 路格子の出力ポートと該第 2アレイ導波路格子の入力ポートとを相互に接続する光 接続路は、共通の基板上に一体に設けられたことを特徴とする。
[0026] また、請求項 13に係る発明の波長群光分波器は、請求項 12に係る発明において 、前記第 1アレイ導波路格子および第 2アレイ導波路格子は、 (a)相互に光路長差を 有する複数本のアレイ導波路と、 (b)前記入力ポートに入力された波長分割多重光 を分配して該複数本のアレイ導波路の入力側端部にそれぞれ入力させる入力レンズ 導波路と、 (c)前記複数本のアレイ導波路の出力側端部から出力された波長分割多 重光に含まれる複数の波長チャネルを前記複数本のアレイ導波路の光路長差に基 づいて分離し、前記出力ポートのうちの予め設定された出力ポートへそれぞれ分配 する出力レンズ導波路とを、それぞれ含むことを特徴とする。
[0027] また、請求項 14に係る発明の波長群光分波器は、請求項 4乃至 8、 10乃至 13のい ずれかの発明において、前記第 1アレイ導波路格子の出力ポートと前記第 2アレイ導 波路格子の入力ポートとを相互に接続する光接続路の少なくとも 1つに光スィッチを
挿入し、該第 1アレイ導波路格子の出力ポートから出力される光を該光スィッチにお いて分岐し、該分岐した光信号と同じ波長或いは異なる波長の他の光信号を該光ス イッチ力 挿入することを特徴とする。
[0028] また、請求項 15に係る発明の波長群光合波器は、複数の入力側のポートから入力 された、複数の波長チャネルをそれぞれ含む複数の波長群を合波し、合波した波長 分割多重光を出力側のポートから出力する波長群光合波器であって、前記複数の 波長群を、前記波長チャネルに対応した分解能で分波および合波可能であり且つ 入力ポートが 1つずれることにより出力側のポートが順次 1つずつずれる特性と、入力 側のポートの一つに接続された 1本のファイバに多重されている複数の波長チャネル の信号は出力ポート毎に重なることなく出力される特性とを有するアレイ導波路格子 を通過させ、次いで、該通過光を再び、前記波長チャネルに対応した分解能で分波 および合波可能であり且つ入力側のポートが 1つずれることにより出力側のポートが 順次 1つずつずれる特性を有するアレイ導波路格子を通過させ、その 2回の通過に より、前記複数の波長群に含まれる複数の波長チャネルをそれぞれ含む複数の波長 群が合波された波長分割多重光を、 2回目に通過させる単一のアレイ導波路格子の 複数の出力側のポートから一括してそれぞれ出力することを特徴とする。
[0029] また、請求項 16に係る発明の波長群光合波器は、複数の入力側のポートから入力 された、複数の波長チャネルをそれぞれ含む複数の波長群を合波し、合波した波長 分割多重光を出力側のポートから出力する波長群光合波器であって、前記複数の 波長群を、前記波長チャネルに対応した分解能で分波および合波可能であり且つ 入力側のポートが 1つずれることにより出力側のポートが順次 1つずつずれる特性と、 入力側のポートの一つに接続された 1本のファイバに多重されている複数の波長チヤ ネルの信号は、出力側のポート毎に波長周回性で決まる周期的な間隔の複数の波 長チャネルが同一の出力側のポートから同時に出力されることがない特性とを有する アレイ導波路格子を通過させ、次いで該通過光を再び、前記波長チャネルに対応し た分解能で分波および合波可能であり且つ入力側のポートが 1つずれることにより出 力側のポートが順次 1つずつずれる特性を有するアレイ導波路格子を通過させ、そ の 2回通過により、前記複数の波長群に含まれる複数の波長チャネルをそれぞれ含
む複数の波長群が合波された波長分割多重光を、 2回目に通過させる単一のアレイ 導波路格子の複数の出力側のポートから一括してそれぞれ出力することを特徴とす る。
[0030] また、請求項 17に係る発明の波長群光合波器は、請求項 15または 16に係る発明 において、複数の入力ポートにそれぞれ入力された波長群に属する波長チャネルを 合波し、予め設定された複数の波長群を含む 2以上の互いに異なる複数の波長分割 多重光を、複数の出力ポートからそれぞれ出力することを特徴とする。
[0031] また、請求項 18に係る発明の波長群光合波器は、請求項 15乃至 17のいずれかに 係る発明において、前記複数の波長群が入力される第 1アレイ導波路格子と、前記 波長分割多重光を出力ポートから出力させる第 2アレイ導波路格子と、該第 1アレイ 導波路格子の出力ポートと該第 2アレイ導波路格子の入力ポートとを相互に接続す る光接続路とを、含むことを特徴とする。
[0032] また、請求項 19に係る発明の波長群光合波器は、請求項 18に係る発明において 、前記光接続路は、複数本の導波路が一平面上において交差なく設けられたもので あることを特徴とする。
[0033] また、請求項 20に係る発明の波長群光合波器は、請求項 18に係る発明において 、前記第 1アレイ導波路格子および第 2アレイ導波路格子は、前記波長分割多重光 に含まれる波長チャネル数と同じ数の入力ポートおよび出力ポートをそれぞれ備えた ものであることを特徴とする。
[0034] また、請求項 21に係る発明の波長群光合波器は、請求項 18乃至 20のいずれかに 係る発明において、前記第 1アレイ導波路格子および第 2アレイ導波路格子の少なく とも一方は、複数の入力導波路の 1つに入力した波長分割多重光の出力が、入力位 置が 1つずつずれることによって出力位置が周回的に 1つずつずれる波長周回特性 を備えたものであることを特徴とする。
[0035] また、請求項 22に係る発明の波長群光合波器は、請求項 15乃至 18のいずれかに 係る発明において、(a)前記複数の波長チャネルの一部の波長チャネルをそれぞれ 含む複数の波長群が波長群毎に一部に入力される複数の入力ポートと、前記波長 分割多重光が一部から出力される複数の出力ポートを有する単一のアレイ導波路格
子と、 (b)前記複数の出力ポートの他部と前記複数の入力ポートの他部とを接続し、 前記一部に波長群毎に入力された前記複数の波長群に含まれる波長チャネルが合 波されて前記複数の出力ポートの他部力 出力される複数の光信号を、前記入力ポ 一トの他部へ入力させる折返接続路とを、含み、(C)前記入力ポートの一部に入力さ れた前記互 、に異なる波長チャネルをそれぞれ含む複数の波長群を、互 、に異なる 複数の波長群を有する複数の波長分割多重光に合波し、該複数の波長分割多重光 を出力させるものであることを特徴とする。
[0036] また、請求項 23に係る発明の波長群光合波器は、請求項 15乃至 22のいずれかに 係る発明において、前記入力ポートからそれぞれ入力される波長群は、波長軸上で 連続している波長チャネル力も構成されるものであることを特徴とする。
[0037] また、請求項 24に係る発明の波長群光合波器は、請求項 15乃至 22のいずれかに 係る発明において、前記入力ポートからそれぞれ入力される波長群は、波長軸上で 不連続の波長チャネル力も構成されるものであることを特徴とする。
[0038] また、請求項 25に係る発明の波長群光合波器は、請求項 18または 19に係る発明 において、前記複数の波長群が入力される第 1アレイ導波路格子と、前記波長分割 多重光を出力ポートから出力させる第 2アレイ導波路格子と、その第 1アレイ導波路 格子の出力ポートと該第 2アレイ導波路格子の入力ポートとを相互に接続する光接 続路とは、共通の基板上に一体に設けられたことを特徴とする。
[0039] また、請求項 26に係る発明の波長群光合波器は、請求項 25に係る発明において 、前記第 1アレイ導波路格子および第 2アレイ導波路格子は、 (a)相互に光路長差を 有する複数本のアレイ導波路と、 (b)前記入力ポートに入力された波長分割多重光 を分配して該複数本のアレイ導波路の入力側端部にそれぞれ入力させる入力レンズ 導波路と、 (c)前記複数本のアレイ導波路の出力側端部から出力された波長分割多 重光に含まれる複数の波長チャネルを前記複数本のアレイ導波路の光路長差に基 づいて分離し、前記出力ポートのうちの予め設定された出力ポートへそれぞれ分配 する出力レンズ導波路とを含むことを特徴とする。
[0040] また、請求項 27に係る発明の波長群合波器は、請求項 15乃至 21、 23乃至 26の いずれかの発明において、前記第 1アレイ導波路格子の出力ポートと前記第 2アレイ
導波路格子の入力ポートとを相互に接続する光接続路の少なくとも 1つに光スィッチ を挿入し、該第 1アレイ導波路格子の出力ポートから出力される光を該光スィッチに おいて分岐し、該分岐した光信号と同じ波長或いは異なる波長の他の光信号を該光 スィッチカゝら挿入することを特徴とする。
[0041] また、請求項 28に係る発明の波長群光選択スィッチは、請求項 1乃至 14のいずれ かの波長群光分波器と、その波長群光分波器から出力される 1乃至複数の波長群の おのおのに対して前記波長群光分波器の入力ポートまたは出力ポートのいずれか へ入力させる光スィッチとを、含み、上記 1乃至複数の波長群の任意の組み合わせ を 1乃至複数の出力ポートから出力させるようにしたことを特徴とする。
[0042] また、請求項 29に係る発明の波長群光選択スィッチは、請求項 28に係る発明にお V、て、前記波長群光分波器にお!、て複数の波長分割多重光をそれぞれ入力させる ために用いられる複数の入力ポートのうちの 1部を波長群光選択スィッチ入力ポート とし、他の 1部を、該 1部の入力ポートに入力された波長分割多重光に含まれる波長 群力 選択した任意の組み合わせの波長群を出力する選択波長群出力ポートとして 用いることを特徴とする。
[0043] また、請求項 30に係る発明の波長群光選択スィッチは、請求項 29に係る発明にお いて、前記光スィッチは、前記波長群光分波器において、前記 1部の入力ポートに入 力された波長分割多重光に含まれる波長群の光が出力される複数の出力ポートにそ れぞれ設けられ、該出力ポートから出力される波長群の光を、前記他の 1部に他の波 長分割多重光が入力されたときに該他の波長分割多重光に含まれる波長群の光が 出力される複数の出力ポートへ選択的に入力させるものであることを特徴とする。
[0044] また、請求項 31に係る発明の波長群光選択スィッチは、請求項 29に係る発明にお いて、前記光スィッチは、前記波長群光分波器において、前記 1部の入力ポートに入 力された波長分割多重光に含まれる波長群の光が出力される複数の出力ポートにそ れぞれ設けられ、該出力ポートから出力される波長群の光を、前記他の 1部に他の波 長分割多重光が入力されたときに該他の波長分割多重光に含まれる同じ波長群の 光が出力される複数の出力ポートへ選択的に入力させるものであることを特徴とする
[0045] また、請求項 32に係る発明の波長群光選択スィッチは、請求項 28乃至 31のいず れかに係る発明において、前記光スィッチは、前記波長群光分波器を構成する前記 第 1アレイ導波路格子、前記第 2アレイ導波路格子、および前記光接続路が設けら れて 、る前記共通の基板上に一体に設けられて 、ることを特徴とする。
[0046] また、請求項 33に係る発明の波長群光選択スィッチは、請求項 28乃至 32のいず れカに係る発明において、前記光スィッチは、一方に光が入力される一対のアーム 導波路と、その一対のアーム導波路の間に局部的に形成された方向性結合器と、該 一対のアーム導波路の光路差を変化させる光路差変更器とを備え、該光路差変更 器により光路差が変化させられたことに関連して、前記一対のアーム導波路の一方 に入力された光が該一対のアーム導波路の他方力 選択的に出力する基本光スィ ツチを、含むものであることを特徴とする。
発明の効果
[0047] 請求項 1に係る発明の波長群光分波器によれば、波長分割多重光が、波長チヤネ ルに対応した分解能で分波可能であり且つ入力ポートが 1つずれることにより出力ポ ートが順次 1つずつずれる特性と、入力ポートの一つに接続された 1本のファイバに 多重されている複数の波長チャネルの信号は出力ポート毎に重なることなく出力され る特性とを有するアレイ導波路格子を通過させ、次いで、該通過光を再び、前記波 長チャネルに対応した分解能で分波および合波可能であり且つ入力ポートが 1つず れることにより出力ポートが順次 1つずつずれる特性を有するアレイ導波路格子を通 過させ、その 2回の通過により、該波長分割多重光に含まれる複数の波長チャネル の一部であって互いに異なる波長チャネルをそれぞれ含む複数の波長群を、 2回目 に通過させる単一のアレイ導波路格子の複数の出力ポートから一括して波長群毎に それぞれ出力されるので、複数の波長チャネルをそれぞれ含む複数の波長群が合 波された波長分割多重光力 予め設定された複数の波長群に分離してその複数の 波長群が相互に異なる複数の出力ポートからそれぞれ出力する波長群光分波器が 、極めて簡単に得られる。
[0048] また、請求項 2に係る発明の波長群光分波器によれば、波長分割多重光が、前記 波長チャネルに対応した分解能で分波および合波可能であり且つ入力ポートが 1つ
ずれることにより出力ポートが順次 1つずつずれる特性と、入力ポートの一つに接続 された 1本のファイバに多重されている複数の波長チャネルの信号は、出力ポート毎 に波長周回性で決まる周期的な間隔の複数の波長チャネルが同一の出力ポートか ら同時に出力されることがない特性とを有するアレイ導波路格子を通過させ、次いで 該通過光を再び、前記波長チャネルに対応した分解能で分波および合波可能であ り且つ入力ポートが 1つずれることにより出力ポートが順次 1つずつずれる特性を有 するアレイ導波路格子を通過させ、その 2回通過により、該波長分割多重光に含まれ る複数の波長チャネルの一部であって互いに異なる波長チャネルをそれぞれ含む複 数の波長群を、 2回目に通過させる単一のアレイ導波路格子の複数の出力ポートか ら一括して波長群毎にそれぞれ出力されるので、複数の波長チャネルをそれぞれ含 む複数の波長群が合波された波長分割多重光から予め設定された複数の波長群に 分離してその複数の波長群が相互に異なる複数の出力ポートからそれぞれ出力する 波長群光分波器が、極めて簡単に得られる。
[0049] また、請求項 3に係る発明の波長群光分波器によれば、互いに異なる複数の波長 分割多重光が複数の入力ポートにそれぞれ入力され、その複数の入力ポートにそれ ぞれ入力された波長分割多重光にそれぞれ含まれる波長群に属する波長チャネル が分光され、その分光された波長チャネルが予め設定された波長群に合波され、合 波された波長群がその波長群毎に互いに異なる複数の出力ポートから出力させられ るので、複数の入力ポートにそれぞれ入力された複数の波長分割多重光力 予め設 定された複数の波長群に分離してその複数の波長群が複数の出力ポートからそれ ぞれ出力する波長群光分波器が、極めて簡単に得られる。すなわち、複数の波長合 波分波器を構成要素とする波長群クロスコネクト装置 (波長群切換スィッチ装置)に おいて、必要となる波長群光合波分波器の個数を著しく低減することが可能となり、 実装面積或いは実装体積の低減とあ!、まって、高!、経済効果が得られる。
[0050] また、請求項 4に係る発明の波長群光分波器によれば、 (a)前記波長分割多重光 が入力される第 1アレイ導波路格子と、 (b)前記波長群毎に異なる出力ポートから出 力させる第 2アレイ導波路格子と、 (c)その第 1アレイ導波路格子の出力ポートと該第 2アレイ導波路格子の入力ポートとを相互に接続する光接続路とを含むことから、第 1
アレイ導波路格子および第 2アレイ導波路格子を光接続路で接続することにより、単 一または複数の入力ポートにそれぞれ入力された複数の波長分割多重光力 予め 設定された複数の波長群に分離してその複数の波長群を複数の出力ポートからそ れぞれ出力する波長群光分波器が、極めて簡単に得られる。
[0051] また、請求項 5に係る発明の波長群光分波器によれば、上記光接続路は、複数本 の導波路が一平面上において交差なく設けられたものであるので、第 1アレイ導波路 格子および第 2アレイ導波路格子と共に光接続路も一平面上に設けることができ、た とえば石英若しくはシリコン製の共通の基板上において、第 1アレイ導波路格子、第 2 アレイ導波路格子、および光接続路を容易に構成することができる。
[0052] また、請求項 6に係る発明の波長群光分波器によれば、前記第 1アレイ導波路格子 および第 2アレイ導波路格子は、前記波長分割多重光に含まれる波長チャネル数と 同じ数の入力ポートおよび出力ポートをそれぞれ備えたものであるので、波長群光合 波分波器の構造が簡単となる。特に、波長チャネルに関して周回性を持つ場合、複 数の入出力ファイバで共用して使用する波長群分波器構成で、入力ポートおよび出 力ポートの使用効率を高めることができる。
[0053] また、請求項 7に係る発明の波長群光分波器によれば、前記第 2アレイ導波路格子 の出力ポートのうち一部である 1または 2以上のポートを入力ポートとし、該入力ポート 力 逆の伝播方向で入力された 1または 2以上の波長群にそれぞれ含まれる波長チ ャネルから予め定められた波長チャネルを含む波長群を合波し、合波された波長群 を波長群毎に該第 1アレイ導波路格子の入力ポートのうち前記波長分割多重光が入 力されていないポートから出力することにより、双方向で、波長分割多重光からそれ に含まれる複数の波長チャネルの一部であって互いに異なる波長チャネルをそれぞ れ含む複数の波長群へ分波して出力する波長群分波器として機能することができる
[0054] また、請求項 8に係る発明の波長群光分波器によれば、前記第 1アレイ導波路格子 および第 2アレイ導波路格子の少なくとも一方は、複数の入力導波路の 1つに入力し た波長分割多重光の出力が、入力位置力^つずつずれることによって出力位置が周 回的に 1つずつずれる波長周回特性を備えたものであることから、そのアレイ導波路
格子の波長周回特性を利用して前記第 1分アレイ導波路格子の入力に同時接続す ることができる入力ファイバの本数、或いは第 2アレイ導波路格子の出力ポートから出 力することができる波長群の個数を、周回性がない場合よりも増カロさせることが可能 である。
[0055] また、請求項 9に係る発明の波長群光分波器によれば、 (a)前記波長分割多重光 がー部に入力される複数の入力ポートと、波長分割多重光に含まれる複数の波長チ ャネルの一部であって互いに異なる波長チャネルをそれぞれ含む複数の波長群が 一部から出力される複数の出力ポートを有する単一のアレイ導波路格子と、 (b)前記 複数の出力ポートの他部と前記複数の入力ポートの他部とを接続し、前記一部に入 力された前記波長分割多重光が合分波されて前記複数の出力ポートの他部力 出 力される複数の光信号を、前記入力ポートの他部へ入力させる折返接続路とを、含 み、(c)前記入力ポートの一部に入力された 1又は 2以上の互いに異なる複数の波長 分割多重光を、該波長分割多重光に含まれる複数の波長群に分波し、該波長分割 多重光に含まれる複数の波長チャネルの一部であって互いに異なる波長チャネルを それぞれ含む複数の波長群をそれぞれ異なる出力ポートから出力させる。このように 、別々の第 1アレイ導波路格子および第 2アレイ導波路格子の二個を用いるのではな く、 1個のアレイ導波路格子の出力の一部を入力側に折返す構成を用いることにより 、 1個のアレイ導波路格子を 2回経由させることにより、所望の波長群光分波機能を 実現するものであるので、単一のアレイ導波路格子を用いて波長群光分波器を簡単 に構成することができる。実際の製造過程において、モノリシックに 2つのアレイ導波 路格子を形成してそれを導波路で接続する場合でも、 2つのアレイ導波路格子間で 各チャネルの中心波長を始めとして互いの分波特性を揃えることが比較的困難であ つたが、このように単一のアレイ導波路格子で構成される場合は 2つの特性のばらつ きに影響されることがなぐ容易に製造することができる。
[0056] また、請求項 10に係る発明の波長群光分波器によれば、前記出力ポートからそれ ぞれ出力される波長群は、波長軸上で連続して 、る波長チャネル力 構成されるも のであるので、分波した波長群を波長軸上で連続して 、る波長チャネル力 構成す ることがでさる。
[0057] また、請求項 11に係る発明の波長群光分波器によれば、前記出力ポートからそれ ぞれ出力される波長群は、波長軸上で不連続の波長チャネル力 構成されるもので あるので、分波した波長群を波長軸上で、不連続な波長チャネルから構成することが できる。
[0058] また、請求項 12に係る発明の波長群光分波器によれば、前記第 1アレイ導波路格 子、第 2アレイ導波路格子、その第 1アレイ導波路格子の出力ポートと第 2アレイ導波 路格子の入力ポートとを相互に接続する光接続路は、共通の基板上に一体に設けら れたことから、モノリシック構造とされるので、光ファイバを用いて第 1アレイ導波路格 子の出力ポートと第 2アレイ導波路格子の入力ポートとを相互に接続する場合に比 較して、波長群光分波器が大幅に小型化される。たとえば、石英若しくはシリコン製 の共通の基板上においてたとえば石英径の材料でクラッドおよびコアを堆積して所 定パターンの導波路を形成する石英系プレーナ回路 (PLC)を用いることにより、容易 に構成できる。
[0059] また、請求項 13に係る発明の波長群光分波器によれば、前記第 1アレイ導波路格 子および第 2アレイ導波路格子は、 (a)相互に光路長差を有する複数本のアレイ導波 路と、 (b)前記入力ポートに入力された波長分割多重光を分配して該複数本のアレイ 導波路の入力側端部にそれぞれ入力させる入力レンズ導波路と、 (c)前記複数本の アレイ導波路の出力側端部力 出力された波長分割多重光に含まれる複数の波長 チャネルを前記複数本のアレイ導波路の光路長差に基づいて分離し、前記出力ポ ートのうちの予め設定された出力ポートへそれぞれ分配する出力レンズ導波路とを、 それぞれ含むことから、上記石英系プレーナ回路 (PLC)を用いることにより、容易に 構成できる。
[0060] また、請求項 14に係る発明の波長群光分波器によれば、前記第 1アレイ導波路格 子の出力ポートと前記第 2アレイ導波路格子の入力ポートとを相互に接続する光接 続路の少なくとも 1つに光スィッチが挿入され、その第 1アレイ導波路格子の出力ポ ートから出力される光信号が該光スィッチにおいて分岐され、該分岐した光信号と同 じ波長或いは異なる波長の他の光信号がその光スィッチ力 挿入されるので、波長 分割多重光が第 1アレイ導波路格子に入力されたときのその出力ポートから出力され
る波長群の分岐或いは特定の波長単位の分岐や、分岐された光信号と同じ波長或 いは異なる波長の光信号の挿入を波長群単位或いは波長単位で同時に行うことが 可能となる。
[0061] また、請求項 15に係る発明の波長群光合波器によれば、複数の波長群が、波長チ ャネルに対応した分解能で合分波可能であり且つ入力側のポートが 1つずれることに より出力ポートが順次 1つずつずれる特性を有と、入力側のポートの一つに接続され た 1本のファイバに多重されている複数の波長チャネルの信号は出力側のポート毎 に重なることなく出力される特性とを有するアレイ導波路格子を通過させ、次いで、該 通過光を再び、前記波長チャネルに対応した分解能で分波および合波可能であり 且つ入力側のポートが 1つずれることにより出力側のポートが順次 1つずつずれる特 性を有するアレイ導波路格子を通過させ、その 2回の通過により、前記複数の波長群 に含まれる複数の波長チャネルをそれぞれ含む複数の波長群が合波された波長分 割多重光が、 2回目に通過させる単一のアレイ導波路格子の複数の出力側のポート 力 一括してそれぞれ出力されるので、波長群光合波器を極めて簡単に構成するこ とがでさる。
[0062] また、請求項 16に係る発明の波長群光合波器によれば、前記複数の波長群が、前 記波長チャネルに対応した分解能で分波および合波可能であり且つ入力側のポート 力 つずれることにより出力ポートが順次 1つずつずれる特性と、入力側のポートの一 つに接続された 1本のファイバに多重されている複数の波長チャネルの信号は、出 力側のポート毎に波長周回性で決まる周期的な間隔の複数の波長チャネルが同一 の出力側のポートから同時に出力されることがない特性とを有するアレイ導波路格子 を通過させ、次いで該通過光を再び、前記波長チャネルに対応した分解能で分波お よび合波可能であり且つ入力側のポートが 1つずれることにより出力側のポートが順 次 1つずつずれる特性を有するアレイ導波路格子を通過させ、その 2回通過により、 前記複数の波長群に含まれる複数の波長チャネルをそれぞれ含む複数の波長群が 合波された波長分割多重光が、 2回目に通過させる単一のアレイ導波路格子の複数 の出力側のポートから一括してそれぞれ出力されるので、波長群光合波器を極めて 簡単に構成することができる。
[0063] また、請求項 17に係る発明の波長群光合波器によれば、複数の入力ポートにそれ ぞれ入力された波長群に属する波長チャネルを合波し、予め設定された互いに異な る複数の波長群を含む複数の波長分割多重光が互いに異なる複数の出力ポートか らそれぞれ出力させられるので、複数の入力ポートにそれぞれ入力された複数の波 長群から予め設定された波長群に合波してその複数の波長群を含む波長分割多重 光を複数の出力ポートからそれぞれ出力する波長群光分波器が、極めて簡単に得ら れる。すなわち、複数の波長合波合波器を構成要素とする波長群クロスコネクト装置 (波長群切換スィッチ装置)において、必要となる波長群光合波器の個数を著しく低 減することが可能となり、実装面積或いは実装体積の低減とあいまって、高い経済効 果が得られる。
[0064] また、請求項 18に係る発明の波長群光合波器によれば、 (a)複数の波長群が入力 される第 1アレイ導波路格子と、 (b)前記波長分割多重光を出力ポートから出力させ る第 2アレイ導波路格子と、 (c)その第 1アレイ導波路格子の出力ポートと該第 2アレイ 導波路格子の入力ポートとを相互に接続する光接続路とを含むことから、第 1アレイ 導波路格子および第 2アレイ導波路格子を光接続路で接続することにより、単一また は複数の入力ポートにそれぞれ入力された複数の波長群力 予め設定された互い に異なる複数の波長群に合波してその複数の波長群をそれぞれ含む複数の波長分 割多重光を出力ポートからそれぞれ出力する波長群光合波器が、極めて簡単に得ら れる。
[0065] また、請求項 19に係る発明の波長群光合波器によれば、上記光接続路は、複数 本の導波路が一平面上において交差なく設けられたものであるので、第 1アレイ導波 路格子および第 2アレイ導波路格子と共に光接続路も一平面上に設けることができ、 たとえば石英若しくはシリコン製の共通の基板上において、第 1アレイ導波路格子、 第 2アレイ導波路格子、および光接続路を容易に構成することができる。
[0066] また、請求項 20に係る発明の波長群光合波器によれば、前記第 1アレイ導波路格 子および第 2アレイ導波路格子は、前記波長分割多重光に含まれる波長チャネル数 と同じ数の入力ポートおよび出力ポートをそれぞれ備えたものであるので、波長群光 合波分波器の構造が簡単となる。特に、波長チャネルに関して周回性を持つ場合、
複数の入出力ファイバで共用して使用する波長群合波器構成で、入力ポートおよび 出力ポートの使用効率を高めることができる。
[0067] また、請求項 21に係る発明の波長群光合波器によれば、前記第 1アレイ導波路格 子および第 2アレイ導波路格子の少なくとも一方は、複数の入力導波路の 1つに入力 した波長分割多重光の出力が、入力位置力^つずつずれることによって出力位置が 周回的に 1つずつずれる波長周回特性を備えたものであることから、そのアレイ導波 路格子の波長周回特性を利用して、合波された波長群に含まれる波長チャネルを変 更することができる。
[0068] また、請求項 22に係る発明の波長群光合波器によれば、 (a)前記複数の波長チヤ ネルの一部の波長チャネルをそれぞれ含む複数の波長群が波長群毎に一部に入力 される複数の入力ポートと、前記波長分割多重光が一部から出力される複数の出力 ポートを有する単一のアレイ導波路格子と、 (b)前記複数の出力ポートの他部と前記 複数の入力ポートの他部とを接続し、前記一部に入力された前記複数の波長群に含 まれる波長チャネルが合波されて前記複数の出力ポートの他部から出力される複数 の光信号を、前記入力ポートの他部へ入力させる折返接続路とを、含み、 (c)前記入 力ポートの一部に入力された 1又は 2以上の互いに異なる複数の波長群を、互いに 異なる複数の波長群を有する波長分割多重光に合波し、該複数の波長分割多重光 を出力させる。このように、別々の第 1アレイ導波路格子および第 2アレイ導波路格子 の二個を用いるのではなぐ 1個のアレイ導波路格子の出力の一部を入力側に折返 す構成を用いることにより、 1個のアレイ導波路格子を 2回経由させることにより、所望 の波長群光合波機能を実現するものであるので、単一のアレイ導波路格子を用いて 波長群光合波器を簡単に構成することができる。実際の製造過程において、モノリシ ックに 2つのアレイ導波路格子を形成してそれを導波路で接続する場合でも、 2つの アレイ導波路格子間で各チャネルの中心波長を始めとして互 、の分波特性を揃える ことが比較的困難であつたが、このように単一のアレイ導波路格子で構成される場合 は 2つの特性のばらつきに影響されることがなぐ容易に製造することができる。
[0069] また、請求項 23に係る発明の波長群光合波器によれば、前記入力ポートからそれ ぞれ入力される波長群は、波長軸上で連続して ヽる波長チャネルカゝら構成されるも
のであるので、分波した波長群を波長軸上で連続して 、る波長チャネル力 構成す ることがでさる。
[0070] また、請求項 24に係る発明の波長群光合波器によれば、前記入力ポートからそれ ぞれ入力される波長群は、波長軸上で不連続の波長チャネル力 構成されるもので あるので、分波した波長群を波長軸上で、不連続な波長チャネルから構成することが できる。
[0071] また、請求項 25に係る発明の波長群光合波器によれば、前記第 1アレイ導波路格 子、第 2アレイ導波路格子、その第 1アレイ導波路格子の出力ポートと第 2アレイ導波 路格子の入力ポートとを相互に接続する光接続路は、共通の基板上に一体に設けら れたことから、モノリシック構造とされるので、光ファイバを用いて第 1アレイ導波路格 子の出力ポートと第 2アレイ導波路格子の入力ポートとを相互に接続する場合に比 較して、波長群光合波器が大幅に小型化される。たとえば、石英若しくはシリコン製 の共通の基板上においてたとえば石英径の材料でクラッドおよびコアを堆積して所 定パターンの導波路を形成する石英系プレーナ回路 (PLC)を用いることにより、容易 に構成できる。
[0072] また、請求項 26に係る発明の波長群光合波器によれば、前記第 1アレイ導波路格 子および第 2アレイ導波路格子は、 (a)相互に光路長差を有する複数本のアレイ導波 路と、 (b)前記入力ポートに入力された波長分割多重光を分配して該複数本のアレイ 導波路の入力側端部にそれぞれ入力させる入力レンズ導波路と、 (c)前記複数本の アレイ導波路の出力側端部力 出力された波長分割多重光に含まれる複数の波長 チャネルを前記複数本のアレイ導波路の光路長差に基づいて分離し、前記出力ポ ートのうちの予め設定された出力ポートへそれぞれ分配する出力レンズ導波路とを、 それぞれ含むことから、上記石英系プレーナ回路 (PLC)を用いることにより、容易に 構成できる。
[0073] また、請求項 27に係る発明の波長群光合波器によれば、前記第 1アレイ導波路格 子の出力ポートと前記第 2アレイ導波路格子の入力ポートとを相互に接続する光接 続路の少なくとも 1つに光スィッチが挿入され、その第 1アレイ導波路格子の出力ポ ートから出力される光信号が該光スィッチにおいて分岐され、該分岐した光信号と同
じ波長或いは異なる波長の他の光信号がその光スィッチ力 挿入されるので、波長 分割多重光が第 1アレイ導波路格子に入力されたときのその出力ポートから出力され る波長群の分岐或いは特定の波長単位の分岐や、分岐された光信号と同じ波長或 いは異なる波長の光信号の挿入を波長群単位或いは波長単位で同時に行うことが 可能となる。
[0074] また、請求項 28に係る発明の波長群光選択スィッチによれば、請求項 1乃至 14の いずれかの波長群光分波器と、その波長群光分波器から出力される 1乃至複数の波 長群のおのおのに対して前記波長群光分波器の入力ポートまたは出力ポートのい ずれかへ入力させる光スィッチとを、含み、該 1乃至複数の波長群の任意の組み合 わせを 1乃至複数の出力ポートから出力させるようにしたので、面状に配列された三 次元に駆動可能な多数個のマイクロミラーによってマイクロミラー毎に入力される波 長群をミラーで反射させて波長群光分波器の入力ポートまたは出力ポートのいずれ かへ入力させる場合に比較して、少なくともミラーでの反射ポート選択において機械 的な可動部分がなぐ複雑な調整が不要となって安定した波長群選択スィッチ作動 が得られるとともに、構造が単純で極めて小さな形状とすることができ、安価となる。こ のことは、伝送される光信号の増大に対処するために、光通信ネットワークの各ノード (結節点)にお!/、て多波長単位 (波長群)でルーティングする場合に必要となる波長 群クロスコネクト装置 (波長群切換スィッチ装置)或いは波長群分岐挿入装置 (波長 群アド'ドロップマルチプレクサ)において、小型且つ安価となるので、高い経済効果 が得られる。
[0075] また、請求項 29に係る発明の波長群光選択スィッチによれば、前記波長群光分波 器にお!、て複数の波長分割多重光をそれぞれ入力させるために用いられる複数の 入力ポートのうちの 1部を波長群光選択入力ポートとし、他の 1部を、その 1部の入力 ポートに入力された波長分割多重光に含まれる波長群力 選択した任意の組み合わ せの波長群を出力する選択波長群出力ポートとして用いることから、波長群光分波 器と同様に、簡単且つ小型に構成され、安価となる。
[0076] また、請求項 30に係る発明の波長群光選択スィッチによれば、前記光スィッチは、 前記波長群光分波器において、前記 1部の入力ポートに入力された波長分割多重
光に含まれる波長群の光が出力される複数の出力ポートにそれぞれ設けられ、該出 力ポートから出力される波長群の光を、前記他の 1部に他の波長分割多重光が入力 されたときに該他の波長分割多重光に含まれる波長群の光が出力される複数の出 力ポートへ選択的に入力させるものであることから、波長群光分波器と同様に、簡単 且つ小型に構成され、安価となる。
[0077] また、請求項 31に係る発明の波長群光選択スィッチによれば、前記光スィッチは、 前記波長群光分波器において、前記 1部の入力ポートに入力された波長分割多重 光に含まれる波長群の光が出力される複数の出力ポートにそれぞれ設けられ、該出 力ポートから出力される波長群の光を、前記他の 1部に他の波長分割多重光が入力 されたときに該他の波長分割多重光に含まれる同じ波長群の光が出力される複数の 出力ポートへ選択的に入力させるものであることから、波長群光分波器と同様に、簡 単且つ小型に構成され、安価となる。
[0078] また、請求項 32に係る発明の波長群光選択スィッチは、前記光スィッチは、前記波 長群光分波器を構成する前記第 1アレイ導波路格子、前記第 2アレイ導波路格子、 および前記光接続路が設けられている前記共通の基板上に一体に設けられているこ とから、一層小型化が可能となるとともに、機械的な可動部分が全くないので、一層 高い信頼性が得られる。
[0079] また、請求項 33に係る発明の波長群光選択スィッチは、前記光スィッチは、一方に 光が入力される一対のアーム導波路と、その一対のアーム導波路の間に局部的に 形成された方向性結合器と、該一対のアーム導波路の光路差を変化させる光路差 変更器とを備え、該光路差変更器により光路差が変化させられたことに関連して、前 記一対のアーム導波路の一方に入力された光が該一対のアーム導波路の他方から 選択的に出力する基本光スィッチを、含むものであることから、機械的な可動部分の な ヽ小型で安定な光スィッチが得られる。 図面の簡単な説明
[0080] [図 1]本発明の一実施例の波長群光合波分波器の構成を説明するための概念図で ある。
[図 2]図 1の波長群光合波分波器の入力ポートに入力される波長分割多重光 WDM
、出力ポートから出力される 4種類の波長群 WBをそれぞれ説明する図である。
圆 3]図 1の波長群光合波分波器を共通の基板上に構成した場合の構成を説明する 図である。
[図 4]図 3の実施例の 2つのアレイ導波路格子のうちの第 1アレイ導波路格子 AWG1 の構成を詳しく示すための斜視図である。
圆 5]図 4の第 1アレイ導波路格子 AWG1が備えるの波長周回性を説明する図である 圆 6]本発明の他の実施例である実施例 2において、波長周回性を有する第 1アレイ 導波路格子 AWG1および第 2アレイ導波路格子 AWG2を備えた波長群光合波分 波器の入出力特性を説明する図である。
[図 7]本発明の他の実施例である実施例 3において、波長群光合波分波器の入出力 特性を説明する図である。
[図 8]本発明の他の実施例である実施例 4において、波長群光合波分波器の入出力 特性を説明する図である。
圆 9]本発明の他の実施例である実施例 5において、波長周回性を有しない第 1ァレ ィ導波路格子 AWG1および第 2アレイ導波路格子 AWG2を備えた波長群光合波分 波器の入出力特性を説明する図である。
[図 10]本発明の他の実施例である実施例 6の双方向波長群光分波器において、一 方向における波長群光分波機能の入出力特性を説明する図である。
[図 11]本発明の他の実施例である実施例 6の双方向波長群光分波器において、図 1 0とは反対方向における波長群光分波機能の入出力特性を説明する図である。
[図 12]本発明の他の実施例である実施例 7において、波長群光合波分波器の構成 を説明する図である。
[図 13]図 12の実施例のアレイ導波路格子 AWG3において、全ての入力側導波路と 出力側導波路 6とがフルメッシュ接続されていることにより、所定の入力側導波路の 位置 Aと所定の出力側導波路位置 Bとの間を結びつける波長 λ を示す図表であ
A+B-1
る。
[図 14]本発明の他の実施例である実施例 8において、波長群光合波分波器の構成
を説明する図である。
[図 15]本発明の他の実施例である実施例 9において、波長群光合波分波器の構成 を説明する図である。
[図 16]本発明の他の実施例である実施例 10において、波長群光合波分波器の構成 を説明する図である。
[図 17]本発明の他の実施例である実施例 11において、波長群光合波分波器の構成 を説明する図である。
[図 18]本発明の他の実施例である実施例 12にお 、て、波長群光合波分波器の構成 を説明する図である。
[図 19]本発明の他の実施例である実施例 13において、波長群光合波分波器の構成 を説明する図である。
[図 20]図 19の実施例 13にお 、て、光サーキユレ一タと第 1アレイ導波路格子 AWG 1 との接続を説明する図である。
[図 21]図 19の実施例 13にお 、て、光サーキユレ一タと第 2アレイ導波路格子 AWG2 との接続を説明する図である。
圆 22]従来の波長群光合波分波器の構成を説明するための概念図である。
圆 23]本発明の他の実施例である波長群選択スィッチの構成を説明する概念図であ る。
[図 24]図 23の波長群選択スィッチに用いられている光スィッチの構成を説明する図 である。
圆 25]図 24の光スィッチを構成する基本光スィッチの構成を説明する図である。 圆 26]図 25の基本光スィッチの構成を説明する断面図である。
圆 27]本発明の他の実施例である波長群選択スィッチの構成および作動を説明する 概念図である。
圆 28]本発明の他の実施例である波長群選択スィッチの構成および作動を説明する 概念図である。
圆 29]本発明の他の実施例である波長群選択スィッチの構成および作動を説明する 概念図である。
[図 30]本発明の他の実施例である波長群選択スィッチの構成および作動を説明する 概念図である。
[図 31]本発明の他の実施例の波長群光合波分波器に設けられる光スィッチを説明 する図である。
[図 32]図 31の光スィッチを備えた波長群光合波分波器の一例の構成を説明する図 である。
符号の説明
[0081] 10:波長群光合波分波器
12:光接続路
14:基板
16:入力ポート
18:出力ポート
20、 30:アレイ導波路
22、 32:入力側導波路
24、 34:入力レンズ導波路
26、 36:出力側導波路
28、 38:出力レンズ導波路
60:波長群光選択スィッチ
62:光スィッチ
64:基本光スィッチ
90:光スィッチ
AWG1:第 1アレイ導波路格子
AWG2:第 2アレイ導波路格子
AWG3:アレイ導波路格子
発明を実施するための最良の形態
[0082] 以下、本発明の一実施例の波長群光合波分波器 10を、図面を参照しつつ説明す る。この波長群光合波分波器 10は、入力された波長分割多重光 WDMからそれに 含まれる複数の波長群 WBのうち予め定めされた所望の 1または複数の波長群を分
波して所定の出力ポートから出力する波長群光分波機能を備えるとともに、その波長 群光分波機能を発生するときの光に伝播方向とは逆の伝播方向に光を伝播させるこ とにより、入力された複数の波長群 WB力 予め定められた複数の波長群を合波して 所望の波長分割多重光 WDMを出力する波長群光合波機能をも備えて 、る。このた め、波長群光合波分波器 10は、同じ構成であるにも拘わらず、その使用態様に応じ て波長群光分波器或いは波長群光合波器とも称され得る。なお、各図は概念図であ るから、以下の実施例を説明する各図において、細部の機械的構造や各部の寸法 比等は必ずしも正確に描かれて 、な 、し、各導波路を示す線の交差部分は立体的 な交差を示す。
実施例 1
[0083] 図 1は、波長群光合波分波器 10の構成を説明する概念図である。波長群光合波 分波器 10は、第 1アレイ導波路格子 AWG1および第 2アレイ導波路格子 AWG2と、 それらを接続する光接続路 12とを備え、複数本の入力ファイバ F 乃至 F から入力
INI INj された波長分割多重光 WDM乃至 WDMを第 1アレイ導波路格子 AWG1および
1 i
第 2アレイ導波路格子 AWG2を用いて 2回通過させることにより、波長分割多重光 W DM乃至 WDMにそれぞれ含まれる、複数の波長チャネルえ 乃至え のうちの一
1 j l k 部をそれぞれ含む複数の波長群 WB乃至 WB が合波された波長分割多重光から
1 m
予め設定された複数の波長群に分離し、分離した複数の波長群を複数の出カフアイ ノ F 乃至 F からそれぞれ出力する。上記の添え字 k、 m、 nは整数である。
OUT1 OUTn
[0084] 上記波長分割多重光 WDMは、たとえば図 2の (a)に示すように、たとえば波長軸 上において 100GHzの間隔に配置された多数の波長チャネルえ 乃至え 毎の光信
1 k 号を含み、それら波長チャネルえ 乃至え のうちの一定数たとえば 8つの波長チヤネ
1 k
ル毎に 1つの波長群 WBが形成されている。図 2の (b)乃至 (e)は、上記出力される波 長群の例を示している。
[0085] 図 3は上記波長群光合波分波器 10の構成例を説明するものである。波長群光合 波分波器 10は、たとえば石英製若しくはシリコン製の共通の基板 14と、その基板 14 上に形成された入力ポート 16、第 1アレイ導波路格子 AWG1、第 2アレイ導波路格 子 AWG2、それらを接続する光接続路 12、および出力ポート 18とを備え、入力ポー
ト 16は前記入力ファイバ F 乃至 F にそれぞれ接続され、出力ポート 18は前記出
INI INj
力ファイバ F 乃至 F にそれぞれ接続されている。上記第 1アレイ導波路格子 A
OUT1 OUTn
WG1、第 2アレイ導波路格子 AWG2、およびそれらを接続する光接続路 12は、基 板 14の上においてたとえば石英系の材料でクラッドおよびコアを堆積して所定パタ 一ンの導波路を形成する所謂石英系プレーナ光波回路 (PLC)によりモノリシック構 造で構成される。上記第 1アレイ導波路格子 AWG1および第 2アレイ導波路格子 A WG2は互いに同様に構成されており、図 4は、第 1アレイ導波路格子 AWG1を代表 させてその構成を詳しく説明する斜視図である。
[0086] 図 4において、第 1アレイ導波路格子 AWG1は、相互に光路長差を有する複数本 のアレイ導波路 20と、入力ポート 16をそれぞれ有する複数本の入力側導波路 22と、 その入力側導波路 22とアレイ導波路 20との間に設けられ、入力ポート 16に入力され た波長分割多重光 WDMを拡散により分配して複数本のアレイ導波路 20の入力側 端部にそれぞれ入力させる入力レンズ導波路 24と、前記光接続路 12にそれぞれ接 続された複数本の出力側導波路 26と、その出力側導波路 26とアレイ導波路 20との 間に設けられ、複数本のアレイ導波路 20の出力側端部から出力された波長分割多 重光 WDMに含まれる複数の波長チャネル(たとえば 100GHzずつ相違する中心波 長位置が相違する互いに異なる波長の複数の光信号)を複数本のアレイ導波路 20 の相互の光路長差に基づく回折により波長毎に個別に分光するとともに出力側導波 路 26の端部に集光させることにより予め設定された出力側導波路 26へそれぞれ分 波し、別々の分波により 1つの出力側導波路 26の端部に集光された光を合波して出 力させる出力レンズ導波路 28とを備えている。この第 1アレイ導波路格子 AWG1で は、使用される波長チャネルえ
1乃至え kを充分な信号強度で個別に分光できる充分 な分解能を備えるように、アレイ導波路 20および出力レンズ導波路 28等が設計され ている。なお、第 1アレイ導波路格子 AWG1内において伝播する光が受ける作用は 可逆的であり、反対向きに伝播する光は上記順方向に伝播する光が受けるものと反 対の作用を受ける。
[0087] 第 2アレイ導波路格子 AWG2も同様に、相互に光路長差を有する複数本のアレイ 導波路 30と、光接続路 12にそれぞれ接続された複数本の入力側導波路 32と、その
入力側導波路 32とアレイ導波路 30との間に設けられた入力レンズ導波路 34と、前 記出力ポート 18にそれぞれ接続された複数本の出力側導波路 36と、その出力側導 波路 36とアレイ導波路 30との間に設けられた出力レンズ導波路 38とを備え、波長チ ャネルえ 乃至え に対応した充分な分解能を有している。この第 2アレイ導波路格子
1 k
AWG2では、図 1の記号にも示すように、上記第 1アレイ導波路格子 AWG1とは逆 向きの光の進行方向となるように設定されている。なお、出力側導波路 26と光接続 路 12との接続点が第 1アレイ導波路格子 AWG1の出力ポート 40であり、光接続路 1 2と入力側導波路 32との接続点が第 2アレイ導波路格子 AWG2の入力ポート 42で ある。また、前記入力レンズ導波路 24、出力レンズ導波路 28、入力レンズ導波路 34 、出力レンズ導波路 38は、スラブ導波路とも称されるものであり、比較的厚い膜厚の 透明材料によりレンズ機能を生じるように構成されている。
[0088] 上記第 1アレイ導波路格子 AWG1および第 2アレイ導波路格子 AWG2とを接続す る複数本の光接続路 12は、図 3においては、互いに並行していて相互に交差してお らず、基板 14上において 1平面内に設けられている。上記光接続路 12は、所謂石英 系プレーナ光波回路(PLC)の形成工程において、アレイ導波路 20および 30、入力 側導波路 22および 32、出力側導波路 26および 36等と同時に基板 14上に形成され る。
[0089] 上記第 1アレイ導波路格子 AWG1および第 2アレイ導波路格子 AWG2は、波長分 割多重光が少なくとも波長チャネル毎の合波分波に必要な波長の分解能で分波お よび合波を可能とする性能を有するとともに、 1個の入力ポートに対して入力される波 長分割多重光に含まれる複数の波長チャネルが波長毎に分離される波長分離機能 と、複数の入力ポートに対して入力位置が 1つずれることにより出力ポートにおいて同 じ波長が現れる位置が順次 1つずつずれて出力する特性 (機能)と、入力側の 1つの ポートに接続されたファイバーに多重されている複数の波長チャネルの信号は出力 側ではポート毎に重なることなく出力される特性とを有する。さらに、入力位置が 1つ ずつずれることによって出力位置が周回的に 1つずつずれるようにすることも可能で あり、これを波長周回性という。このような入力と出力との関係が可逆的に成立するの で、光の伝播方向を逆にすれば波長群光合波器として機能できる。また、上記第 1ァ
レイ導波路格子 AWG1および第 2アレイ導波路格子 AWG2が波長周回性を有する 場合には、使用する波長帯域と等しいか、それ以上の FSR (Free Spectral Range)を 有し、すなわち、入力側の 1つのポートに接続されたファイバーに多重されている複 数の波長チャネルの信号に対しては、出力側ではポート毎に波長周回性で決まる周 期的な間隔の複数の波頭チャネルが同一の出力ポートから同時に出力されることが ない特性を有する。
[0090] 図 5はそれらの波長分離性を波長周回性のない場合については (a)に、波長周回 性のある場合については (b)にそれぞれ説明する図である。図 5では、たとえば第 1ァ レイ導波路格子 AWG1を用いて説明すると、入力ポート 16および出力ポート 40を各 5個とし、各入力ポート 16に波長チャネルえ 乃至え をそれぞれ有する波長分割多
1 n
重光 WDMA乃至 WDMEを並列的に入力させると、図に示すように波長チャネルが それぞれ分配される。波長周回性のない場合 (a)では、各出力ポート 40に現れる波 長チャネルは出力ポート 40の位置が 1つずれると、波長チャネルが単純に 1つずつ ずれるのに対し、波長周回性のある場合 (b)では、波長チャネルが単に 1つずれるだ けでなく、え λ
1〜 5が周期的に現れる。
[0091] 上記各出力ポート 40に現れる波長チャネルは、規則性があるため、波長周回性の ない場合は(1)式により、波長周回性がある場合は(2)式により一般化され得る。す なわち、番号 # Α (Α= 1〜Ν)を有する複数の入力ポート 16に対して、同じ波長チヤ ネルえ 乃至え をそれぞれ有する波長分割多重光 WDM#1乃至 WDM#Nを並列的
1 n
に入力して、番号 # B (B = 1〜N)を有する複数の出力ポート 40から出力させるとき、 番号 # Bの出力ポート 40から出力される波長チャネルの波長は、波長周回性のない ときは式(1)で示す波長となり、波長周回性があるときは式 (2)に示す波長となる。こ こで、 a mod βとは、 aを βで害 Uつた余りを示す。
[0092] A+ B - 1 · · · ( 1)
(A+ B- 2) + 1 · ' · (2)
modN
[0093] たとえば N = 5である図 5においては、 4番の出力ポート 40からは、 4番の入力ポー ト 16から入力された波長分割多重光 WDMDに含まれる波長チャネルのうちの如何 なるものが出力されるかというと、波長周回性のないとき場合は、 A=4および B =4を
(1)式に代入することにより、波長チャネルえ ΰが出力される。しかし、波長周回性が
7
ある場合は、 Α=4および Β=4を(2)式に代入することにより、波長チャネルえ Dが
2 出力される。
[0094] 以上のように構成された波長群光合波分波器 10によれば、たとえば図 2の (a)に示 す波長分割多重光 WDMが複数の入力ポート 16から入力されると、波長分割多重 光 WDMに含まれる多数の波長テャネル力 予め定められた波長テャネルを含む図 2の (b)乃至 (e)のいずれかに示す波長群 WBが分離されて所定の出力ポート 18から 出力され、波長群光合波分波器 10の後段に位置する光スィッチによりその波長群単 位で切り換えられて所望の方向へ伝送される。このため、たとえば図 22に示す波長 群クロスコネクトスィッチでは、前述の非特許文献 1、 2、 3、 4に示すような多層干渉膜 フィルタ式合波分波器、音響光学効果フィルタ式合波分波器等から成る N個の波長 群光合波分波器 GBから成る破線で囲まれた部分が、 1個乃至 N個より少ない複数 個の波長群光合波分波器 10から構成され得るようになるので、光の伝播方向を一方 向とした場合は波長群光合波分波器の個数を N+N個力 最も少ない場合には 2個 へ、また、例えば後述の実施例 6に示すように双方向に構成された場合には最も少 ない場合には 1個へ大幅に低減できるようになる。
[0095] 本実施例の波長群光合波分波器 10によれば、波長分割多重光 WDMが、波長チ ャネルに対応した分解能で分波および合波可能であり且つ入力ポート 16が 1つずれ ることにより出力ポートが順次 1つずつずれる特性を有するアレイ導波路格子 AWG1 および AWG2を合計 2回通過させられることにより、その波長分割多重光 WDMに含 まれる複数の波長チャネルの一部をそれぞれ含む複数の波長群 WBが複数の出力 ポート 18からそれぞれ出力されるので、複数の波長チャネルをそれぞれ含む複数の 波長群 WBが合波された波長分割多重光 WDMカゝら予め設定された複数の波長群 WBに分離してその複数の波長群 WBを複数の出力ポート 18からそれぞれ出力する 波長群光合波分波器 10が、極めて簡単に得られる。
[0096] また、本実施例の波長群光合波分波器 10によれば、 1または 2以上の互いに異な る複数の波長分割多重光 WDMが複数の入力ポート 16のいずれか〖こそれぞれ入力 され、その複数の入力ポート 16にそれぞれ入力された波長分割多重光 WDMにそ
れぞれ含まれる波長群 WBに属する波長チャネルが分光され、その分光された波長 チャネルが予め設定された波長群 WBに合波され、合波された波長群 WBがその波 長群 WB毎に異なる出力ポート 18から出力させられるので、複数の入力ポート 16に それぞれ入力された複数の波長分割多重光 WDMから予め設定された複数の波長 群 WBに分離してその複数の波長群 WBを複数の出力ポート 18からそれぞれ出力す る波長群光合波分波器 10が、極めて簡単に得られる。
[0097] また、本実施例の波長群光合波分波器 10によれば、第 1アレイ導波路格子 AWG1 および第 2アレイ導波路格子 AWG2と、 (c)その第 1アレイ導波路格子 AWG1の出 力ポート 26と第 2アレイ導波路格子 AWG2の入力ポート 42とを相互に接続する光接 続路 12とを含むことから、 2つの第 1アレイ導波路格子 AWG1および第 2アレイ導波 路格子 AWG2を光接続路 12で接続することにより、単一または複数の入力ポート 16 にそれぞれ入力された複数の波長分割多重光 WDMカゝら予め設定された複数の波 長群 WBに分離してその複数の波長群 WBを複数の出力ポート 18からそれぞれ出力 する波長群光合波分波器 10が、極めて簡単に得られる。
[0098] また、本実施例の波長群光合波分波器 10によれば、上記光接続路 12は、第 1ァレ ィ導波路格子 AWG1および第 2アレイ導波路格子 AWG2に一定の関係を成立させ るために、複数本の導波路が一平面上において交差なく設けられたものであるので、 第 1アレイ導波路格子 AWG1および第 2アレイ導波路格子 AWG2と共に光接続路 1 2も一平面上に設けることができ、たとえば石英若しくはシリコン製の共通の基板 14 上において、第 1アレイ導波路格子 AWG1、第 2アレイ導波路格子 AWG2、および 光接続路 12を容易に 1チップのモノリシック構造として構成することができる。
[0099] また、本実施例の波長群光合波分波器 10によれば、第 1アレイ導波路格子 AWG1 および第 2アレイ導波路格子 AWG2は、相互に光路長差を有する複数本のアレイ導 波路 20, 30と、入力された光を分配して複数本のアレイ導波路 20, 30の入力側端 部にそれぞれ入力させる入力レンズ導波路 24, 34と、アレイ導波路 20, 30の出力 側端部から出力された光に含まれる複数の波長チャネルをアレイ導波路 20, 30の光 路長差に基づいて分離し、出力ポート 40、 18のうちの予め設定された出力ポートへ それぞれ分配する出力レンズ導波路 28, 38とを、それぞれ含むことから、たとえば石
英若しくはシリコン製の共通の基板 14上においてたとえば石英系の材料でクラットお よびコアを堆積して所定パターンの導波路を形成した石英系プレーナ光波回路 (PL C)により、容易に 1チップのモノリシック構造として構成できる。
[0100] 以上、波長群光合波分波器 10の波長群光分波器としての機能を説明したが、光 は可逆的に伝播する性質があるから、上述の説明と反対の方向に光を伝播させるこ とにより、そのままの構成で波長群光合波分波器 10を波長群光合波器として機能さ せることができる。この場合、図 3の波長群光合波分波器 10において、出力ポート 18 が入力ポートとして、入力ポート 16が出力ポートとして機能し、第 2アレイ導波路格子 AWG2が第 1アレイ導波路格子として、第 1アレイ導波路格子 AWG1が第 2アレイ導 波路格子として機能する。この波長群光合波器として用いられる場合は、前述の出 力信号である複数の波長群 WBが入力ポート(出力ポート 18)から入力されると、予 め定められた組み合わせで合波された波長分割多重光 WDMが出力ポート (入力ポ ート 16)から出力される。このような波長群光合波器として用いられる場合も上述と同 様の効果が得られる。
[0101] 次に、上記波長群光合波分波器 10の他の構成例や具体例を説明する。なお、以 下の説明において、実施例相互に共通する部分には同一の符号を付して説明を省 略する。
実施例 2
[0102] 図 6は、 4本の入力ファイバ F を介して伝送された、 16個の波長チャネルえ 〜λ
IN 1 をそれぞれ含む 4つの波長分割多重光 WDMA乃至 WDMD力 その波長チャネル
16
数と同数の 16個の入力ポート p 〜p および出力ポート q〜q を備えた波長周回性
1 16 1 16
を有する第 1アレイ導波路格子 AWG1と、波長チャネル数よりも 4だけ多い 20個の入 力ポート r〜r および出力ポート s〜s を備えた波長周回性を有する第 2アレイ導
1 20 1 20
波路格子 AWG2とから構成された波長群光合波分波器 10に入力された場合の分 波機能を説明するものである。本実施例の波長群光合波分波器 10の光接続路 12 は、第 1アレイ導波路格子 AWG1の出力ポート q〜q を、第 2アレイ導波路格子 A
1 16
WG2の入力ポート r〜: r 、r〜: r、r 〜: r 、r 〜r とそれぞれ一平面内において接
1 4 6 9 11 14 16 19
続しており、互いに交差することがない。第 2アレイ導波路格子 AWG2の入力ポート r
、r 、r 、r と出力ポート s 、s 、s 、s とが使用されない。
5 10 15 20 2 7 12 17
[0103] 本実施例において、第 1の波長分割多重光 WDMA (波長チャネルえ 八〜え A)、
1 16 第 2の波長分割多重光 WDMB (波長チャネル λ Β〜 λ Β )、第 3の波長分割多重光
1 16
WDMC (波長チャネル λ c〜え c )、第 4の波長分割多重光 WDMD (波長チヤネ
1 16
ル λ D〜え D )が入力ポート p 、p 、p 、p にそれぞれ入力されると、第 1アレイ導
1 16 1 5 9 13
波路格子 AWG1および第 2ァレ ィ導波路格子 AWG2を通されることにより、第 2ァ レイ導波路格子 AWG2の出力ポート s 〜s 、s〜s 、s 〜s 、s 〜s からは、たと
18 1 3 6 8 11 13 16
えば図 2の (b)および (c)に示すように、入力された波長分割多重光 WDM毎にそれ ぞれ含まれ且つ波長軸上で 100GHz毎に隣接して連続する予め設定された 4つの 連続した波長チャネルをそれぞれ含む 4群の波長群 WBすなわち WB4 (A)〜WB1 (A)、 WB4 (B)〜WB1 (B)、 WB4 (C)〜WB1 (C)、 WB4 (D)〜WB1 (D) 1S それ ぞれ 1つずつ出力される。ここで、たとえば WB1 (A)〜WB4 (A)は、入力された第 1 の波長分割多重光 WDMAに含まれる波長の一部 (本実施例では 4波長ずつ)をそ れぞれ含む波長群であり、 WB1 (A)は波長チャネル λ 八〜え 八を示し、 WB2 (A)
1 4
は波長チャネルえ A〜え 八を示し、 WB3 (A)は波長チャネルえ 八〜え を示し 、
5 8 9 12
WB4 (A)は波長チャネルえ 八〜え 八を示している。
13 16
[0104] 本実施例の光接続路 12における出力ポート q〜q と入力ポート r〜r、 i:〜 r、 r
1 16 1 4 6 9
〜r 、 r 〜r との間の接続関係は、一般式(3)により表される。また、人力ファイバ
11 14 16 19
F の接続位置は、一般式 (4)により表される。式(3)において、 iは入力ポートの位置
IN
を示す整数、 Dは 1波長群内の波長チャネル数を示す整数、 []はその括弧内の数値 を超えない最大の整数 (シーリング)、 l≤r≤m+B、 k=0又は 1である。また、式 (4 )にお 、て、 Bは波長群 (バンド)の数、 1≤r≤ A、 j = l、2' '、k= l、2' '、である。ま た、式(4)において、 Bは波長群(バンド)の数、 l≤p≤m、t=0、 1、 2· ·Β—1であ る。
[0105] r =q +j X [ (q - l) /D] +k · · · (3)
(但し、 k+j (B— l) +m≤A)
p =l-t X D · · · (4)
[0106] 本実施例 2において、 m個の入力ポート pおよび m個の出力ポート qを有する第 1ァ
レイ導波路格子 AWG1と、 m+B個の入力ポート rおよび m+B個の出力ポート sを有 する第 2アレイ導波路格子 AWG2とが用いられていたが、光接続路 12を構成する複 数本の導波路が交差しな 、ものと 、う前提にぉ 、て、第 2アレイ導波路格子 AWG2 力 m+ 2B個の入力ポート rおよび m+ 2B個の出力ポート sを有するもの、或いは m + 3B個の入力ポート rおよび m + 3B個の出力ポート sを有するものであってもよ!/、。 さらに、一般に m+ (正の整数) X B個の入力ポート rおよび m+ (正の整数) X B個の 出力ポート sを有するものであってもよい。その他、光接続路 12を構成する複数本の 導波路が交差するものであれば、さらに多くの接続関係が成立する。
[0107] 本実施例 2の波長群光合波分波器 10によれば、前述の実施例と同様の効果が得 られるのに加えて、波長軸上で隣接して連続する波長チャネルを含む波長群がそれ ぞれ出力ポート 18から出力される利点がある。
[0108] ここで、本実施例 2の波長群光合波分波器 10が波長群光合波器として用いられる 場合は、図 6において、上記波長軸上で 100GHz毎に連続する 4つの連続した波長 チャネルをそれぞれ含む 4つの波長群 WBが第 2アレイ導波路格子 AWG2の出力ポ ート s 〜s 、 s〜s 、 s 〜s 、 s 〜s からそれぞれ入力されると、第 2アレイ導波路
18 1 3 6 8 11 13 16
格子 AWG2および第 1アレイ導波路格子 AWG1を順に通されることにより、それら波 長群が予め設定された組み合わせで合波されて、第 1の波長分割多重光 WDMA ( 波長チャネルえ 八〜え 、第 2の波長分割多重光 WDMB (波長チャネルえ B〜
1 16 1 λ Β )、第 3の波長分割多重光 WDMe (波長チャネルえ c〜え C )、第 4の波長分
16 1 16
割多重光 WDMD (波長チャネルえ D〜え D )が第 1アレイ導波路格子 AWGの入
1 16 1 力ポート p 、 p 、 p 、 p 力もそれぞれ出力される
1 5 9 13
実施例 3
[0109] 図 7は、 4本の入力ファイバ F を介して伝送された、 16個の波長チャネルえ 〜λ
IN 1 16 をそれぞれ含む 4つの波長分割多重光 WDMA〜WDMD 1S その波長チャネル数と 同数の 16個の入力ポート p 〜p および出力ポート q〜q を備えた波長周回性を有
1 16 1 16
する第 1アレイ導波路格子 AWG1と、同様に波長チャネル数と同じ 16個の入力ポー ト r〜r および出力ポート s 〜s を備えた波長周回性を有する第 2アレイ導波路格
1 16 1 16
子 AWG2とから構成された波長群光合波分波器 10に入力された場合の分波機能を
説明するものである。本実施例の波長群光合波分波器 10の光接続路 12は、たとえ ば光ファイバ或 、はクロスオーバを有する三次元光導波路、或いは同一平面上で交 差はするが導波路間のクロストークが所定の値以下となる様に作成された導波路を 用いて、第 1アレイ導波路格子 AWG1の出力ポート q〜q 、q〜q 、q 〜q 、q 〜
1 4 5 8 9 12 13 q を、第 2アレイ導波路格子 AWG2の入力ポート r〜r 、 r〜r、 r 〜r、 r 〜r と
16 4 1 8 5 12 9 16 13 それぞれ交差して接続しており、第 2アレイ導波路格子 AWG2の入力ポートおよび 出力ポートにぉ 、て使用されな 、ものは存在しな!、。
[0110] 本実施例 3において、第 1の波長分割多重光 WDMA (波長チャネルえ 八〜え 八)
1 16
、第 2の波長分割多重光 WDMB (波長チャネル λ Β〜え Β )、第 3の波長分割多重
1 16
光 WDMC (波長チャネル λ c〜え c )、第 4の波長分割多重光 WDMD (波長チヤ
1 16
ネルえ D〜え D )が第 1アレイ導波路格子 AWG1の入力ポート p 、p 、p 、p にそ
1 16 1 2 9 10 れぞれ入力されると、第 1アレイ導波路格子 AWGlおよび第 2アレイ導波路格子 AW G2を通されることにより、第 2アレイ導波路格子 AWG2の出力ポート(s 、s 、s 、s
2 4 14 16
)、(s 、s 、s 、s ;)、(s 、s 、s 、s ;)、(s 、s 、s 、s )からは、たとえば図 2の (d)
1 3 5 15 6 8 10 12 7 9 11 13
および (e)に示すように、入力された波長分割多重光 WDM毎にそれぞれ含まれ且 つ波長軸上で 400GHz隔てた不連続の予め設定された 4つの波長チャネルをそれ ぞれ含む 4つの波長群がそれぞれ 1つずつ出力される。
[0111] ここで、本実施例 3の波長群光合波分波器 10が波長群光合波器として用いられる 場合は、図 7において、上記波長軸上で 400GHz隔てた不連続の波長チャネルをそ れぞれ含む 4つの波長群 WBが第 2アレイ導波路格子 AWG2の出力ポート(s 、s 、
2 4 s 、s )、 s 、s 、s 、s )、 (s 、s 、s 、s )、 s 、s 、s 、s )力らそれぞれ入力さ
14 16 1 3 5 15 6 8 10 12 7 9 11 13
れると、第 2アレイ導波路格子 AWG2および第 1アレイ導波路格子 AWG1を順に通 されることにより、それら波長群が予め設定された組み合わせで合波されて、第 1の 波長分割多重光 WDMA (波長チャネルえ 八乃至え 、第 2の波長分割多重光 W
1 16
DMB (波長チャネルえ B乃至え 、第 3の波長分割多重光 WDMe (波長チャネル
1 16
λ c乃至え C )、第 4の波長分割多重光 WDMD (波長チャネルえ D乃至え D )が
1 16 1 16 第 1アレイ導波路格子 AWGの入力ポート p 、 p 、 p 、 p 力 それぞれ出力される
1 1 2 9 10
実施例 4
[0112] 図 8は、 4本の入力ファイバ F を介して伝送された、 16個の波長チャネルえ 〜λ
IN 1 16 をそれぞれ含む 4つの波長分割多重光 WDMA乃至 WDMDが、その波長チャネル 数と同数の 16個の入力ポート p 〜p および出力ポート q〜q を備えた波長周回性
1 16 1 16
を有する第 1アレイ導波路格子 AWG1と、同様に波長チャネル数と同じ 16個の入力 ポート r乃至 r および出力ポート s乃至 s を備えた波長周回性を有する第 2アレイ
1 16 1 16
導波路格子 AWG2とから構成された波長群光合波分波器 10に入力された場合の 分波機能を説明するものである。本実施例の波長群光合波分波器 10の光接続路 1 2は、たとえば光ファイバ或いはクロスオーバを有する三次元光導波路、或いは同一 平面上で交差はするが導波路間のクロストークが所定の値以下となる様に作成され た導波路を用いて、第 1アレイ導波路格子 AWG1の出力ポート q〜q 、q〜q 、q
1 4 5 8 9
〜q 、 q 〜q を、第 2アレイ導波路格子 AWG2の入力ポート r〜r、 r〜r、 r 〜r
12 13 16 4 1 8 5 12
、r 〜r とそれぞれ交差して接続しており、第 2アレイ導波路格子 AWG2の入力ポ
9 16 13
ートおよび出力ポートには使用されないものが存在しない。
[0113] 本実施例において、第 1の波長分割多重光 WDMA (波長チャネルえ 八〜え A )、
1 16 第 2の波長分割多重光 WDMB (波長チャネル λ Β〜 λ Β )、第 3の波長分割多重光
1 16
WDMC (波長チャネル λ c〜え c )、第 4の波長分割多重光 WDMD (波長チヤネ
1 16
ル λ
1 D〜え 16 D )が入力ポート p 、p 、p 、p
5 6 13 14にそれぞれ入力されると、第 1アレイ導 波路格子 AWG1および第 2アレイ導波路格子 AWG2を通されることにより、第 2ァレ ィ導波路格子 AWG2の出力ポート(s 、s 、s 、s )、(s 、s 、s 、s )、(s 、s 、s 、
2 4 6 8 3 5 7 9 1 11 13 s ) , (s 、s 、s 、s )力 は、たとえば図 2の (d)および (e)に示すように、入力され
15 10 12 14 16
た波長分割多重光 WDM毎にそれぞれ含まれ且つ波長軸上で 400GHz隔てた不 連続の予め設定された 4つの波長チャネルをそれぞれ含む 4つの波長群がそれぞれ 1つずつ出力される。
[0114] 上記実施例 3および 4の光接続路 12における出力ポート q乃至 q と入力ポート r
1 16 1 乃至 r との接続関係は、一般式 (5)により表される。また、入力ファイバ F の接続位
16 IN 置は、一般式 (6)により表される。式(5)において、 iは入力ポートの位置を示す整数 、 Dは 1波長群内の波長チャネル数を示す整数、 []はその括弧内の数値を超えない 最大の整数 (シーリング)、 l≤r≤m、k=0、 1、 2' '、m—l、の m通りの接続が可能
である。また、式(6)において、 Bは波長群(バンド)の数、 l≤Pi≤m、t=0、 1、 2··、 である。
[0115] r =〈BX{2X[(q — 1)ZB] + 1}— q +k〉 +1
i o o mod m
•••(5)
p =<2tB+ a> +1
i mod m
<2tB+ a+Z) +1 ··· (6)
mod m
但し、 Z=l、 3、 5、 "-2 -1
a =1、 2、 3、 ·'·2Β— 1
[0116] ここで、本実施例において、光接続路 12を構成する複数本の導波路が交差すると いう条件下で、 m個の入力ポート ρおよび m個の出力ポート qを有する第 1アレイ導波 路格子 AWG1と、 m個の入力ポート rおよび m個の出力ポート sを有する第 2アレイ導 波路格子 AWG2とが用いられていた力 交差するというという条件下では、第 2アレイ 導波路格子 AWG2力 m+B個の入力ポート rおよび m+B個の出力ポート sを有す るもの、或 、は m+ 2B個の入力ポート rおよび m+ 2B個の出力ポート sを有するもの であってもよい。さらに、一般に m+ (正の整数) XB個の入力ポート rおよび m+ (正 の整数) XB個の出力ポート sを有するものであってもよい。
[0117] ここで、本実施例 4の波長群光合波分波器 10が波長群光合波器として用いられる 場合は、図 8において、上記波長軸上で 400GHz隔てた不連続の波長チャネルをそ れぞれ含む 4つの波長群 WBが第 2アレイ導波路格子 AWG2の出力ポート(s 、s 、
2 4 s 、s )、 (s 、 s 、s 、s )、(s 、s 、s 、s )、 (s 、s 、s 、s )力らそれぞれ入力さ
6 8 3 5 7 9 1 11 13 15 10 12 14 16
れると、第 2アレイ導波路格子 AWG2および第 1アレイ導波路格子 AWG1を順に通 されることにより、それら波長群が予め設定された組み合わせで合波されて、第 1の 波長分割多重光 WDMA (波長チャネルえ 八乃至え 、第 2の波長分割多重光 W
1 16
DMB (波長チャネルえ B乃至え 、第 3の波長分割多重光 WDMe (波長チャネル
1 16
λ c乃至え C)、第 4の波長分割多重光 WDMD (波長チャネルえ D乃至え D)が
1 16 1 16 第 1アレイ導波路格子 AWGの入力ポート p 、 p 、 p 、 p 力 それぞれ出力される
1 5 6 13 14
[0118] 実施例 3および 4の波長群光合波分波器 10によれば、前述の実施例と同様の効果 が得られるのに加えて、第 1アレイ導波路格子 AWG1および第 2アレイ導波路格子 A
WG2は、波長分割多重光 WDMに含まれる波長チャネル数と同じ数の入力ポートお よび出力ポートをそれぞれ備えたものであるので、波長群光合波分波器の規模が小 さくなるとともに構造が一層簡単となる。
[0119] また、実施例 3および 4の波長群光合波分波器 10によれば、出力ポート 18からそ れぞれ出力される波長群 WBは、図 2の (d)或いは (e)に示すように、波長軸上で不 連続の波長チャネル力 構成されるものであるので、波長軸上で不連続な波長チヤ ネルを含む波長群が得られる。
実施例 5
[0120] 図 9は、 2本の入力ファイバ F を介して伝送された、 16個の波長チャネルえ 〜λ
IN 1 16 をそれぞれ含む 2つの波長分割多重光 WDMA〜WDMB 1S その波長チャネル数と 同数の 16個の入力ポート p 〜p および出力ポート q〜q を備えた波長周回性を有
1 16 1 16
しない第 1アレイ導波路格子 AWG1と、同様に波長チャネル数と同じ 16個の入力ポ ート r〜r および出力ポート s 〜s を備えた波長周回性を有しない第 2アレイ導波
1 16 1 16
路格子 AWG2とから構成された波長群光合波分波器 10に入力された場合の分波 機能を説明するものである。本実施例の波長群光合波分波器 10の光接続路 12は、 たとえば光ファイバ或いはクロスオーバを有する三次元光導波路、或いは同一平面 上で交差はするが導波路間のクロストークが書英の値以下となる様に構成された光 導波路を用いて、第 1アレイ導波路格子 AWG1の出力ポート qを第 2アレイ導波路
8
格子 AWG2の入力ポート rに接続するとともに、第 1アレイ導波路格子 AWG1の出
5
力ポート q〜q 、 q 〜q を、第 2アレイ導波路格子 AWG2の入力ポート r 〜r、 r
9 12 13 16 12 9 16
〜r とそれぞれ交差して接続するとともに、第 1アレイ導波路格子 AWG1の出力ポ
13
ート qを第 2アレイ導波路格子 AWG2no入力ポート rに接続している。第 1アレイ導
8 5
波路格子 AWG1の出力ポート q〜q、第 2アレイ導波路格子 AWG2の入力ポート r
1 7 1
〜r、r〜rおよび出力ポート s 〜s は使用されない。
4 6 8 6 13
[0121] 本実施例において、第 1の波長分割多重光 WDMA (波長チャネルえ 八〜え A)、
1 16 第 2の波長分割多重光 WDMB (波長チャネルえ B〜え B )が第 1アレイ導波路格子
1 16
AWG1の入力ポート p 、 p にそれぞれ入力されると、第 1アレイ導波路格子 AWG1
1 2
および第 2アレイ導波路格子 AWG2を通されることにより、第 2アレイ導波路格子 AW
G2の出力ポート(s 、 s 、 s 、 s )、(s 、 s 、 s 、 s )からは、たとえば図 2の (d)およ
2 4 14 16 1 3 5 15
び )に示すように、入力された波長分割多重光 WDM毎にそれぞれ含まれ且つ波 長軸上で 400GHz隔てた不連続の予め設定された 2つの波長チャネルをそれぞれ 含む 4つの波長群がそれぞれ 1つずつ出力される。
[0122] ここで、本実施例 5の波長群光合波分波器 10が波長群光合波器として用いられる 場合は、図 9において、上記波長軸上で 400GHz隔てた不連続の波長チャネルをそ れぞれ含む 2つの波長群 WBが第 2アレイ導波路格子 AWG2の出力ポート(s 、s 、
2 4 s 、s )、(s 、s 、s 、s )からそれぞれ入力されると、第 2アレイ導波路格子 AWG2
14 16 1 3 5 15
および第 1アレイ導波路格子 AWG1を順に通されることにより、それら波長群が予め 設定された組み合わせで合波されて、第 1の波長分割多重光 WDMA (波長チャネル λ A乃至え 、第 2の波長分割多重光 WDMB (波長チャネルえ B乃至え B )の
1 16 1 16 中で実際に波長群として使用されている 2つの波長チャネルをそれぞれ含む 4つの 波長群から構成される波長分割多重光が第 1アレイ導波路格子 AWGの入力ポート
1
P 、 p
1 2力 それぞれ出力される
実施例 6
[0123] 図 10および図 11は、 4本の光ファイバ F を介して伝送された、 12個の波長チヤネ
IN
ルえ 〜 λ 、 え 〜 λ 、 え 〜 λ 、え 〜え をそれぞれ含 む 4つの波長分割多
1 3 5 7 9 11 13 15
重光 WDMA〜WDMD力 16個の入力ポート ρ 〜p および出力ポート q〜q を備
1 16 1 16 えた波長周回性を有する第 1アレイ導波路格子 AWGlと、 16個の入力ポート!:乃至
1 r および出力ポート s乃至 s を備えた波長周回性を有する第 2アレイ導波路格子 A
16 1 16
WG2とから構成された波長群光合波分波器 10の第 1アレイ導波路格子 AWGlに入 力された場合の波長群分波機能と、 4本の光ファイバ F を介して伝送された、 12個
IN
の波長チャネルえ 〜え 、 え 〜 λ 、え 〜 λ 、 え 〜 λ をそれぞれ含む 4つの
1 3 5 7 9 11 13 15
波長分割多重光 WDME〜WDMH力 第 2アレイ導波路格子 AWG2に入力されて 上記と逆方向に光を伝播させたときの波長群分波機能とを、同時に双方向で実行す る例を説明するものである。波長群光合波分波器 10は、双方向で波長群分波機能 を有するものである力 理解を容易とするために、図 10では、 4つの波長分割多重光 WDMA〜WDMDが第 1アレイ導波路格子 AWG 1の人力ポートに人力された場合
の一方向における波長群分波器として作動する部分を説明し、図 11ではそれとは反 対方向に 4つの波長分割多重光 WDME〜WDMHが第 2アレイ導波路格子 AWG2 の出力ポートに入力された場合の波長群分波器として作動する部分を説明している
[0124] 本実施例の波長群光合波分波器 10の光接続路 12は、たとえば光ファイバ或いは クロスオーバを有する三次元光導波路、或いは同一平面上で交差はするが導波路 間のクロストークが所定の値以下となるように作成された光導波路を用いて、第 1ァレ ィ導波路格子 AWG1の出力ポート q〜q 、 q〜q 、 q〜q 、 q 〜q を、第 2アレイ
1 4 5 8 9 12 13 16
導波路格子 AWG2の入力ポート r〜: r、 r〜: r、 r 〜: r、 r 〜r とそれぞれ交差し
4 1 8 5 12 9 16 13
て接続している。但し、本実施例では、図 7の実施例に比較して、波長チャネルえ 、
4 λ 、え 、 λ は敢えて用いられておらず、 4つの波長分割多重光 WDMA〜WDMD
8 12 16
に含まれていないので、第 2アレイ導波路格子 AWG2の出力ポート s 、s 、s 、s に
3 4 11 12 は波長群分波出力が出ないようにされる一方で、出力ポート S 、 S 、 S 、 S
3 4 11 12には、他 の入力信号である 16個の波長チャネルえ 〜え において波長チャネルえ 、 λ 、
1 16 4 8 λ 、 λ を除く 12個の波長チャネルを各々含む 4つの波長分割多重光 WDME
12 16
〜WDMHが入力されるようになって!/、る。
[0125] 本実施例において、第 1の波長分割多重光 WDMA (波長チャネルえ 八〜え 八に
1 16 おいて波長チャネルえ A、 λ A、 え 八、え Aを除く 12個の波長チャネル)、第 2の波
4 8 12 16
長分割多重光 WDMB (波長チャネルえ B〜え Bにおいて波長チャネルえ Β、 λ B
1 16 4 8
、 え Β、え Βを除く 12個の波長チャネル)、第 3の波長分割多重光 WDMe (波長チ
12 16
ャネノレえ c〜え cにお!/、て波長チヤネノレえ c、え c、え c、え cを除く 12個の波
1 16 4 8 12 16 長チャネル)、第 4の波長分割多重光 WDMD (波長チャネル λ D〜 λ Dにお 、て波
1 16
長チャネルえ D、え D、え D、え Dを除く 12個の波長チャネル)が入力ポート P 、
4 8 12 16 1 p 、 p 、 P にそれぞれ入力されると、第 1アレイ導波路格子 AWG1および第 2アレイ
2 9 10
導波路格子 AWG2を通されることにより、第 2アレイ導波路格子 AWG2の出力ポート (s 、 s 、 s )、(s 、 s 、 s )、 (s 、 s 、 s )、(s 、 s 、 s )からは、たとえば図 2の (d)
2 14 16 1 5 15 6 8 10 7 9 13
および (e)に示すように、入力された波長分割多重光 WDM毎にそれぞれ含まれ且 つ波長軸上で 400GHz隔てた不連続の予め設定された 4つの波長チャネルをそれ
ぞれ含む 3群の波長群 WBすなわち [WB3 (A), WB1 (A) , WB2(A)] [WB3 (B) , WB1(B), WB2(B)] [WB1 (C) , WB2 (C) , WB3(C)] [WB2 (D) , WB3(D ), WB1(D)]が、それぞれ 1つずつ出力される。ここで、たとえば上記波長群 WB1( A) , WB2 (A) , WB3 (A)は、入力された第 1の波長分割多重光 WDMAに含まれる 波長の一部 (本実施例では 4波長ずつ)をそれぞれ含む波長群であり、 WB1 (A)は 出力ポート s から出力される波長チャネルえ λ λ λ 八を含む波長群、
14 1 5 9 13
WB2(A)は出力ポート s 力 出力される波長チャネルえ Α、 λ 八、え 八、え Aを含
16 2 6 10 14 む波長群、 WB3(A)は出力ポート s力も出力される波長チャネルえ Α、 λ 八、え A
2 3 7 11 λ Αを含む波長群をそれぞれ示している。
15
[0126] また、第 5の波長分割多重光 WDME (波長チャネルえ E〜え Eにおいて波長チヤ
1 16
ネルえ λ λ λ Εを除く 12個の波長チャネル)、第 6の波長分割多重光
4 8 12 16
WDMF (波長チャネルえ F〜え Fにおいて波長チャネルえ F、え F、え F、え F
1 16 4 8 12 16 を除く 12個の波長チャネル)、第 7の波長分割多重光 WDMC (波長チャネルえ C〜
1 λ において波長チャネルえ °, λ °, λ °, λ sを除く 12個の波長チャネル)、
16 4 8 12 16
第 8の波長分割多重光 WDMH (波長チャネルえ H〜え Hにおいて波長チャネルえ
1 16
Η λ H、え H、え Hを除く 12個の波長チャネル)が第 2アレイ導波路格子 AWG2
4 8 12 16
の出力ポート s s s s にそれぞれ入力されると、第 2アレイ導波路格子 AWG2
3 4 11 12
および第 1アレイ導波路格子 AWG1を通されることにより、第 1アレイ導波路格子 AW G1の入力ポート(p ρ ρ ρ ρ
4 6 16 )、(ρ ρ ρ
3 5 7 )、(ρ
8 12 14 )、(ρ ρ ρ
11 13 15 )からは、 たとえば図 2の (d)および (e)に示すように、入力された波長分割多重光 WDM毎にそ れぞれ含まれ且つ波長軸上で 400GHz隔てた不連続の予め設定された 3つの波長 チャネルをそれぞれ含む 3つの波長群がそれぞれ 1つずつ出力される。
[0127] 本実施例では、第 2アレイ導波路格子 AWG2の出力ポートのうち一部である 1また は 2以上の出力ポート s s s s を入力ポートとし、その入力ポートから逆の伝播
3 4 11 12
方向で入力された 1または 2以上の波長分割多重光から各々の波長分割多重光に 含まれる波長群毎に分離して、第 1アレイ導波路格子 AWG 1の入力ポートのうち前 記波長分割多重光 WDMA WDMB WDM WDM°が入力されて!、な!/、入力ポ ート(p p p )、(p p p )、(p p p )、(p p p )から出力することによ
り、双方向で、波長分割多重光力 それに含まれる複数の波長チャネルの一部であ つて互いに異なる波長チャネルをそれぞれ含む複数の波長群へ分波して出力する ので、双方向で同時に波長群分波器として機能することができる。
[0128] ここで、本実施例の波長群光合波分波器 10が波長群光合波器として用いられる場 合は、図 10において、波長軸上で 400GHz隔てた不連続の 4つの波長チャネルを それぞれ含む 4群の波長群 WBが第 2アレイ導波路格子 AWG2の出力ポート(s 、 s
2 1
、 S )、(S 、 S 、 S )、(S 、 S 、 S )、(S 、 S 、 S )からからそれぞれ入力されると、第 4 16 1 5 15 6 8 10 7 9 13
2アレイ導波路格子 AWG2および第 1アレイ導波路格子 AWG1を順に通されること により、それら波長群が予め設定された組み合わせで合波されて、第 1の波長分割 多重光 WDMA (波長チャネルえ 八〜え A、 λ 八〜え A、 λ 八〜え A、 λ Α〜え A
1 3 5 7 9 11 13 15
)、第 2の波長分割多重光 WDMB (波長チャネルえ B〜え λ Β〜え λ Β〜
1 3 5 7 9 λ λ Β〜え Β )、第 3の波長分割多重光 WDMe (波長チャネルえ c〜え e、
11 13 15 1 3 λ C〜え λ C〜え λ C〜え C )、第 4の波長分割多重光 WDMD (波長チ
5 7 9 11 13 15
ャネルえ D〜え D、 λ D〜え D、 λ D〜え D、 λ D〜え D )が第 1アレイ導波路
1 3 5 7 9 11 13 15
格子 AWG の入力ポート p 、 p 、 p 、 p からそれぞれ出力される。また、図 11にお
1 1 2 9 10
V、て、波長軸上で 400GHz隔てた不連続の 4つの波長チャネルをそれぞれ含む 4つ の波長群 WBが第 1アレイ導波路格子 AWG1の入力ポート (p ,ρ ,ρ ;)、 (ρ 、ρ 、ρ
4 6 16 3 5 7
)、 (Ρ 、Ρ 、Ρ )、 (Ρ 、Ρ 、Ρ )
8 12 14 11 13 15からそれぞれ入力されると、第 1アレイ導波路格子 A
WG1および第 2アレイ導波路格子 AWG2を順に通されることにより、それら波長群が 予め設定された組み合わせで合波されて、第 5の波長分割多重光 WDME (波長チヤ ネルえ E〜え λ Ε〜え λ Ε〜え λ Ε〜え 、第 6の波長分割多重光
1 3 5 7 9 11 13 15
WDMF (波長チャネルえ F〜え F、 λ F〜え F、 λ F〜え F、 λ F〜え F )、第 7
1 3 5 7 9 11 13 15 の波長分割多重光 WDMG (波長チャネルえ 〜え ° , λ 〜え ° , λ 〜え 、
1 3 5 7 9 11 λ 〜え )、第 8の波長分割多重光 WDMH (波長チャネルえ H〜え H、 え H〜
13 15 1 3 5 λ Η、 え Η〜え Η、 え Η〜え Η )が第 2アレイ導波路格子 AWG2の出力ポート s 、
7 9 11 13 15 3
S 、 S 、 S にそれぞれ出力される。
4 11 12
実施例 7
[0129] 図 12は、波長群光合波分波器 10が共通のすなわち単一のアレイ導波路格子 AW
G3および折返導波路 50が基板 14上に一体構成された例を示す概念図である。こ のアレイ導波路格子 AWG3は、前述の第 1アレイ導波路格子 AWG1および第 2ァレ ィ導波路格子 AWG2と同様に、アレイ導波路 20、入力側導波路 22、その入力側導 波路 22とアレイ導波路 20との間に設けられた入力レンズ導波路 24と、複数本の出 力側導波路 26、その出力側導波路 26とアレイ導波路 20との間に設けられた出カレ ンズ導波路 28とを備えている。このため、第 1アレイ導波路格子 AWG1および第 2ァ レイ導波路格子 AWG2と同様の入力ポートが 1つずれることにより出力ポートが順次 1つずつずれる特性を備えている。図 13は、 M本の全ての入力側導波路 22と N本出 力側導波路 26とにっ 、て α番目の入力側導波路 22 (入力ポート 16)から入力され、 β番目の出力側導波路 26 (出力ポート 40)力も出力される波長が λ + |8— 1) ( 但し、括弧内はサフィックス)であることを示す図表である。本実施例において、上記 アレイ導波路格子 AWG3は波長周回性を持たないものである。
[0130] 本実施例の波長群光合波分波器 10では、単一のアレイ導波路格子 AWG3にお いて波長分割多重光 WDMが複数の入力ポート 16の一部に入力され且つ分波され た波長群毎に互いに異なる出力ポート 40の一部から出力させる機能を実現するため に単一のアレイ導波路格子 AWG3に対してそれを 2回通過させるために、そのァレ ィ導波路格子 AWG3の出力ポート 40の他部をアレイ導波路格子の入力ポート 16の 他部に入力させる折返接続路 (帰還用導波路) 50が設けられている。波長群光合波 分波器 10では、単一のアレイ導波路格子 AWG3により、入力ポート 16の一部に入 力された互いに異なる複数の波長分割多重光 WDMから、その波長分割多重光 W DMに含まれる複数の波長群 WBとは異なる波長群 WBに変換されたものが、出力ポ ート 40の他部の帰還用の各導波路にそれぞれ出力される。
[0131] 本実施例において、アレイ導波路格子 AWG3の入力ポート 16の数を M、アレイ導 波路格子 AWG3の出力ポート 40の数を N、波長群の数を B、波長群内の波長チヤ ネル数を D、波長群光合波分波器 (デバイス) 10内の 1 X Bの合分波器数を Aとする と、使用する総波長チャネル数は B X D、デバイスの入力ポート数は A、デバイスの 出力ポート数は A X Bとされる。
[0132] 本実施例においては、折返接続路 50では、一般式で表現すると、以下の (a)乃至(
d)に示すように接続される。すなわち、
[0133] (a) A本の入力ポートは、アレイ導波路格子 AWG3のポート a、 a + D、 · · -a+ (A— 1)Dを使用する。
[0134] (b)アレイ導波路格子 AWG3の出力ポート N— (A+B— 1)D+1〜Nを、アレイ導 波路格子 AWG3の入力ポートへ折り返す。即ち、つなぎ方のポイントは、出力ポート 力 個毎に「接続先の入力ポート番号と出力ポート番号の差」を 1ずつ変えることにあ る。
[0135] (c)折り返して接続するポート間は、以下の通りとする。
(出力ポート) (入力ポート)
N— D+1〜N → M— D+1〜M
N— 2D+1〜N— D → M— 2D〜M— D— 1
N— 3D+1〜N— 2D → M— 3D— 1〜M— 2D— 2
N— 4D+1〜N— 3D → M— 4D— 2〜M— 3D— 3
(中略)
N— (A+B— 1)D+1〜N— (A+B— 2) D→
M- (A+B-DD- (A+B— 3)
〜M— (A+B-2)D- (A+B— 2)
[0136] (d) Α·Β本のデバイスの出力ポートは、アレイ導波路格子 AWG3の以下の出力ポ ートを使用する。
a + N— M〜a + N— M + D— 1
a + N— M + D+l〜a + N— M + 2D
a + N— M + 2D + 2〜a + N— M + 3D+1
(中略) a + N— M+ (A— 1)D+A— l〜a + N— M+AD+A— 2
[0137] 上記の一般式で表現される接続を行う場合、上記折返接続路 50による接続は、式 (7)、(8)、(9)を満たすことが必要である。式 (7)は出力ポート番号力 以上であるこ とに基づく制約条件であり、式 (8)は折返接続路 50に用いる出力ポートと波長群を 出力するためのデバイスに必要な出力ポートとの番号を重複させないようにするため の制約条件であり、式(9)は折返接続路 50に用いる入力ポートと波長分割多重光 W DMを入力するためにデバイスに必要な入力ポートとの番号を重複させないようにす るための制約条件である。
[0138] a≥M-N+ l · · · (7)
M> (2A+B- l) D+A+a- 3 …(8)
M> (2A+B- 2) D+ (A + B + a- 3) · · · (9)
[0139] たとえば、アレイ導波路格子 AWG3の入力ポート 16の数 M= 128、アレイ導波路 格子 AWG3の出力ポート 40の数 N= 128、波長群の数 B = 8、波長群内の波長チヤ ネル数 n=8、波長群光合波分波器 (デバイス) 10内の 1 X Bの合分波器数 A=4、 a = 1とした場合を具体的に説明すると、(7)式の制約条件は、その左辺 = 1、右辺 = 1 28— 128 + 1 = 1となって満足され、(8)式の制約条件は、その左辺 = 128、右辺 = (2 X 4 + 8- 1) X 8+4+ 1— 3 = 122となって満足され、(9)式の制約条件は、その 左辺 = 128、右辺 = (2 X 4 + 8- 2) X 8+ (4 + 8 + 1— 3) = 122となって満足される 。したがって、デバイスの入力ポートとしては、アレイ導波路格子 AWG3の入力ポート の Inl(l番)、 In9(9番)、 Inl7(17番)、 In25(25番)が用いられるとともに、デバイスの 出力ポートとしては、入力ポート Inl力もの入力光が出力される出力ポート Outl-8と、 入力ポート In9力 の入力光が出力される出力ポート OutlO-17と、入力ポート Inl7か らの入力光が出力される出力ポート Outl9-26と、入力ポート In25からの入力光が出 力される出力ポート Out28- 35とが用いられる。
[0140] また、折返接続路 50としては、出力ポートの Out41-48( 41番〜 48番)が入力ポート の In31-38(31番〜 38番)へ、出力ポートの Out49-56( 49番〜 56番)が入力ポートの In 40- 47(40番〜 47番)へ、出力ポートの Out57- 64( 57番〜 64番)が入力ポートの In49- 56(49番〜 56番)へ、出力ポートの Out65- 72( 65番〜 72番)が入力ポートの In58- 65(5 8番〜 65番)へ、出力ポートの Out73-80( 73番〜 80番)が入力ポートの In67-74(67番
〜74番)へ、出力ポートの Out81-88( 81番〜 88番)が入力ポートの In76-83(76番〜 8 3番)へ、出力ポートの Out89-96( 89番〜 96番)が入力ポートの In85-92(85番〜 92番) へ、出力ポートの Out97- 104( 97番〜 104番)が入力ポートの In94- 101(94番〜 101 番)へ、出力ポートの Outl05- 112( 105番〜 112番)が入力ポートの Inl03- 110(103 番〜 110番)へ、出力ポートの Outll3- 120( 113番〜 120番)が入力ポートの Inll2- 119(112番〜 119番)へ、出力ポートの Outl21- 128( 121番〜 128番)が入力ポート の Inl21- 128(121番〜 128番)へそれぞれ接続される。
[0141] 本実施例の波長群光合波分波器 10では、単一のアレイ導波路格子 AWG3が備え られているが、その出力が折返接続路 50により再度入力させられて、アレイ導波路 格子 AWG3を 2回通過させられるので、前述の実施例と同様の効果が得られる。
[0142] また、本実施例の波長群光合波分波器 10によれば、波長分割多重光 WDMが複 数の入力ポートの一部に入力され且つ合波された波長群毎に互いに異なる出力ポ ートの一部から出力させる単一のアレイ導波路格子 AWG3と、その共通のアレイ導 波路格子 AWG3の出力ポートの他部をその共通のアレイ導波路格子 AWG3の入力 ポートの他部に入力させる折返接続路 50とを含み、その単一のアレイ導波路格子 A WG3は、入力ポートの一部に入力された互いに異なる複数の波長分割多重光 WD Mから、その波長分割多重光 WDMに含まれる複数の波長群 WBとは異なる波長群 WBに変換されたもの力 出力ポートの一部である帰還用の各導波路からそれぞれ 出力させるものであることから、基板 14上に一体構成された単一のアレイ導波路格 子 AWG3および折返接続路 50から波長群光合波分波器 10が簡単に構造される。
[0143] ここで、本実施例 5の波長群光合波分波器 10が波長群光合波器として用いられる 場合は、図 12において、複数の波長群 WBが出力ポート 40の一部からそれぞれ入 力されると、単一のアレイ導波路格子 AWG3を波長群光分波器の場合とは逆の伝 播方向で 2回通されることにより、それら波長群が予め設定された組み合わせで合波 されて、波長分割多重光 WDMが入力ポート 16の一部力 それぞれ出力される 実施例 8
[0144] 図 14の実施例の波長群光合波分波器 10は、折返接続路 50が接続する出力ポー トの一部と入力ポートの一部とが相違する他は、図 12の実施例と同様に構成されて
いる。すなわち、図 12の実施例ではアレイ導波路格子 AWG3の入力ポートおよび出 力ポートのうちの老番ポートが折返接続路 50の接続に用いられ、若番ポートがデバ イスの入出力に用いられていた力 本実施例では、アレイ導波路格子 AWG3の入力 ポートおよび出力ポートのうちの若番ポートが折返接続路 50の接続に用いられ、老 番ポートがデバイスの入出力に用いられて ヽる。本実施例にお!ヽても図 12の実施例 と同様の効果が得られる。
実施例 9
[0145] 図 15の実施例の波長群光合波分波器 10は、図 6の実施例と類似するものであり、 入力される第 1の波長分割多重光 WDMA (波長チャネルえ 八乃至え 八)或いは第 3
1 16
の波長分割多重光 WDMe (波長チャネルえ c〜え の波長チャネル数と同数の
1 16
16個の入力ポート p〜p および出力ポート q〜q を備えた波長周回性を有する第
1 16 1 16
1ァレイ導波路格子 AWG 1と、上記波長チャネル数よりも 8だけ多い 24個の入力ポ ート r〜r および出力ポート s〜s を備えた波長周回性を有する第 2アレイ導波路
1 24 1 24
格子 AWG2とから構成されて ヽる。本実施例の波長群光合波分波器 10の光接続路 12は、基板 14上に形成された光導波路から構成され、第 1アレイ導波路格子 AWG 1の出力ポート q〜q を、第 2アレイ導波路格子 AWG2の入力ポート r〜!:、 ι:〜 r
1 16 1 4 7 10
、r 〜r 、r 〜r と、相互に交差することなくそれぞれ 1平面内において並行に接続
13 16 19 22
している。第 2アレイ導波路格子 AWG2の入力ポート r、r、r 、r 、r 、r 、r 、r
5 6 11 12 17 18 23 24 と出力ポート s 〜s 、s 、s 、s 、s 〜s 、s 、s 、s とが使用されていない。
2 6 8 10 12 14 18 20 22 24
[0146] 図 15は、上記 2つの波長分割多重光 WDMAおよび波長分割多重光 WDMeが入 力された場合の分波機能を示している。第 1の波長分割多重光 WDMA (波長チヤネ ル λ 八乃至え 八)および第 3の波長分割多重光 WDMC (波長チャネルえ c〜え c
1 16 1 16
)が第 1アレイ導波路格子 AWG1の入力ポート pおよび p にそれぞれ入力されると、
1 9
第 1アレイ導波路格子 AWG1および第 2アレイ導波路格子 AWG2を通過させられる ことにより、たとえば図 2の (b)および (c)に示すように、第 2アレイ導波路格子 AWG2 の出力ポート(s
1、s
23、s
21、s )
19からは、入力ポート p
1に入力された波長分割多重光
WDMAにそれぞれ含まれ且つ波長軸上で 100GHz毎に隣接して連続する予め設 定された 4つの連続した波長チャネルをそれぞれ含む 4つの波長群 WBが、からそれ
ぞれ出力されるとともに、出力ポート(S、 S 、 S、 s )からは、入力ポート p に入力さ
13 11 9 7 9 れた波長分割多重光 WDMe毎にそれぞれ含まれ且つ波長軸上で 1 OOGHz毎に隣 接して連続する予め設定された 4つの連続した波長チャネルをそれぞれ含む 4つの 波長群 WBが、それぞれ出力される。
[0147] 本実施例の波長群光合波分波器 10では、使用しない第 2アレイ導波路格子 AWG 2の入力ポートを 2つ以上ずつ連続させることで、使用する第 2アレイ導波路格子 AW G2の出力ポートが隣接しないようにされている。このような入出力特性は、光接続路 12によって相互に接続される第 1アレイ導波路格子 AWG1の出力ポートの番号と第 2アレイ導波路格子 AWG2の入力ポートの番号との差が連続しない飛び飛びの値を すること、および、使用する第 1アレイ導波路格子 AWG1の入力ポートを適切に選択 すること〖こより得られる。従って、それらの条件を満足する範囲で、光接続路 12によつ て相互に接続されるポートや、波長分割多重光 WDMAおよび WDMeが入力される ポート等の選択は適宜変更可能である。本実施例の波長群光合波分波器 10によれ ば、前述の実施例と同様の効果が得られるのに加えて、第 2アレイ導波路格子 AWG 2の出力ポートが隣接しな 、ようにされて 、ることからその出力ポートに接続される出 力導波路の間隔を広くすることができる利点がある。この利点により、第 2アレイ導波 路格子 AWG2からの出力導波路の構造を改良して、たとえば導波路幅を広くして透 過帯域を拡大できたり、或いは導波路の形状をパラボラ型にして透過スペクトルを平 坦ィ匕できたりする等の効果が得られる。
実施例 10
[0148] 図 16の実施例の波長群光合波分波器 10は、図 7の実施例と同様に、入力される 第 1の波長分割多重光 WDMA (波長チャネルえ 八乃至え A)或いは第 3の波長分
1 16
割多重光 WDMG (波長チャネルえ c〜え G )の波長チャネル数と同数の 16個の入
1 16
力ポート p〜p および出力ポート q
1〜q を備えた波長周回性を有する第 1アレイ導
1 16 16
波路格子 AWG1と、同様に波長チャネル数と同数の 16個の入力ポート r
1〜r およ 16 び出力ポート s〜s を備えた波長周回性を有する第 2アレイ導波路格子 AWG2とか
1 16
ら構成されている。本実施例の波長群光合波分波器 10の光接続路 12は、図 7の実 施例と同様に、たとえば光ファイバ一或いは基板 14上に形成されたクロスオーバを
有する三次元光導波路から構成され、第 1アレイ導波路格子 AWGlの出力ポート q
1
〜q 、 q〜q 、 q〜q 、 q 〜q
4 5 8 9 12 13 16を、第 2アレイ導波路格子 AWG2の入力ポート r〜
4 r 、r〜r、r 〜r、r 〜r と、相互に交差した状態で接続している。第 2アレイ導波
1 8 5 12 9 16 13
路格子 AWG2の入力ポートにお!、て使用されて ヽな 、ものは存在しな 、が、出力ポ ートでは 1つ置きに使用されて 、な!/、。
[0149] 図 16は、上記 2つの波長分割多重光 WDMAおよび波長分割多重光 WDMeが入 力された場合の分波機能を示している。第 1の波長分割多重光 WDMA (波長チヤネ ル λ 八乃至え 八)および第 3の波長分割多重光 WDMC (波長チャネルえ c〜え c
1 16 1 16
)が第 1アレイ導波路格子 AWG1の入力ポート pおよび p にそれぞれ入力されると、
1 9
第 1アレイ導波路格子 AWG1および第 2アレイ導波路格子 AWG2を通過させられる ことにより、たとえば図 2の (d)および (e)に示すように、第 2アレイ導波路格子 AWG2 の出力ポート(s 、s 、s 、s )からは、入力ポート p に入力された波長分割多重光 W
14 16 2 4 1
DMAにそれぞれ含まれ且つ波長軸上で 100GHz毎に隣接せず不連続な 4つの波 長チャネルをそれぞれ含む 4つの波長群 WBが、それぞれ出力されるとともに、出力 ポート(s 、s 、s 、s )からは、入力ポート p に入力された波長分割多重光 WDMC
6 8 10 12 9
毎にそれぞれ含まれ且つ波長軸上で 1 OOGHz毎に隣接せず不連続な波長チヤネ ルをそれぞれ含む 4つの波長群 WBが、それぞれ出力される。
[0150] 本実施例の波長群光合波分波器 10では、使用する第 2アレイ導波路格子 AWG2 の入力ポートを隣接させることで、使用する第 2アレイ導波路格子 AWG2の出力ポー トを隣接させず連続しないようにされている。このような入出力特性は、光接続路 12 によって相互に接続される第 1アレイ導波路格子 AWG1の出力ポートの番号と第 2ァ レイ導波路格子 AWG2の入力ポートの番号との差が連続しない飛び飛びの値をす ること、および、使用する第 1アレイ導波路格子 AWG1の入力ポートを適切に選択す ることにより得られる。従って、それらの条件を満足する範囲で、光接続路 12によって 相互に接続されるポートや、波長分割多重光 WDMAおよび WDMeが入力されるポ ート等の選択は適宜変更可能である。本実施例の波長群光合波分波器 10によれば 、前述の実施例と同様の効果が得られるのに加えて、第 2アレイ導波路格子 AWG2 の出力ポートが隣接しな!、ようにされて!、ることからその出力ポートに接続される出力
導波路の間隔を広くすることができる利点がある。この利点により、第 2アレイ導波路 格子 AWG2からの出力導波路の構造を改良して、たとえば導波路幅を広くして透過 帯域を拡大できたり、或いは導波路の形状をパラボラ型にして透過スペクトルを平坦 化できたりする等の効果が得られる。
実施例 11
[0151] 図 17の実施例の波長群光合波分波器 10は、入力される第 1の波長分割多重光 W
DMA (波長チャネルえ A乃至え A)或いは第 3の波長分割多重光 W DML (波長
21 36
チャネルえ c〜え つの波長チャネル数 16よりも多い 24個の入力ポート p 〜p お
21 36 1 24 よび出力ポート q〜q を備えた波長周回性のない第 1アレイ導波路格子 AWG1と、
1 24
同様に波長チャネル数よりも多い 34個の入力ポート入力ポート r〜r および出力ポ
1 34
ート s 〜s を備えた波長周回 性のない第 2アレイ導波路格子 AWG2とから構成さ
1 34
れている。本実施例の波長群光合波分波器 10の光接続路 12は、たとえば基板 14 上に平面的に並行して形成された光導波路力 構成され、第 1アレイ導波路格子 A WG1の出力ポート q〜q を、第 2アレイ導波路格子 AWG2の入力ポート r〜r 、r
1 24 1 4 7
〜: r 、 r 〜: r 、 r 〜: r 、 r 〜: r 、 r 〜r と、 1平面内にお ヽて並行に接続して ヽる。
10 13 16 19 22 25 28 31 34
第 2アレイ導波路格子 AWG2の入力ポート r、r、r 、r 、r 、r 、r 、r 、r 、r お
5 6 11 12 17 18 23 24 28 29 よび出力ポート s 、s 、s 、s 、s 、s 〜s 、s 、s 、s 、s 〜s 力 S使用されていない
1 2 4 6 8 10 14 16 18 20 22 34
[0152] 図 17は、上記 2つの波長分割多重光 WDMAおよび波長分割多重光 WDMeが入 力された場合の分波機能を示している。第 1の波長分割多重光 WDMA (波長チヤネ ル λ 八乃至え および第 3の波長分割多重光 WDMC (波長チャネルえ c〜え
21 36 21 36 c)が第 1アレイ導波路格子 AWG1の入力ポート p および p にそれぞれ入力されると
13 21
、第 1アレイ導波路格子 AWG1および第 2ァレ ィ導波路格子 AWG2を通過させら れること〖こより、たとえば図 2の (b)および (c)に示すように、第 2アレイ導波路格子 AW G2の出力ポート(s 、s 、s 、s )
9 7 5 3 からは、入力ポート p
13に入力された波長分割多重 光 WDMAにそれぞれ含まれ且つ波長軸上で 100GHz毎に隣接する連続した 4つの 波長チャネルをそれぞれ含む 4つの波長群 WBが、それぞれ出力されるとともに、出 力ポート(s 、s 、s 、s )からは、入力ポート p に入力された波長分割多重光 WD
21 19 17 15 21
MC毎にそれぞれ含まれ且つ波長軸上で 100GHz毎に隣接して連続する波長チヤ ネルをそれぞれ含む 4つの波長群 WBが、それぞれ出力される。
[0153] 本実施例の波長群光合波分波器 10では、使用しない第 2アレイ導波路格子 AWG 2の入力ポートを 2つ以上隣接 (連続)させることで、使用する第 2アレイ導波路格子 A WG2の出力ポートを隣接させず連続しな ヽようにされて!ヽる。このような入出力特性 は、光接続路 12によって相互に接続される第 1アレイ導波路格子 AWG 1の出力ポ ートの番号と第 2アレイ導波路格子 AWG2の入力ポートの番号との差が連続しない 飛び飛びの値をすること、および、使用する第 1アレイ導波路格子 AWG1の入力ポ ートを適切に選択することにより得られる。従って、それらの条件を満足する範囲で、 光接続路 12によって相互に接続されるポートや、波長分割多重光 WDMAおよび W DMCが入力されるポート等の選択は適宜変更可能である。本実施例の波長群光合 波分波器 10によれば、前述の実施例と同様の効果が得られるのに加えて、第 2ァレ ィ導波路格子 AWG2の出力ポートが隣接しな 、ようにされて 、ることからその出力ポ ートに接続される出力導波路の間隔を広くすることができる利点がある。この利点によ り、第 2アレイ導波路格子 AWG2からの出力導波路の構造を改良して、たとえば導波 路幅を広くして透過帯域を拡大できたり、或いは導波路の形状をパラボラ型にして透 過スペクトルを平坦ィヒできたりする等の効果が得られる。
実施例 12
[0154] 図 18の実施例の波長群光合波分波器 10は、入力される第 1の波長分割多重光 W DMA (波長チャネルえ A乃至え 或いは第 3の波長分割多重光 WDMe (波長チ
17 32
ャネルえ c〜え c)の波長チャネル数 16よりも多い 24個の入力ポート p
17 32 1〜p およ
24 び出力ポート q〜q を備えた波長周回性を有しない第 1アレイ導波路格子 AWG1と
1 24
、同様に波長チャネル数よりも多い 24個の入力ポート r〜r および出力ポート s
1 24 1〜s を備えた波長周回性を有しな 、第 2アレイ導波路格子 AWG2とから構成されて ヽる
24
。本実施例の波長群光合波分波器 10の光接続路 12は、たとえば光ファイバ一或い は基板 14上に形成されたクロスオーバを有する三次元光導波路力も構成され、第 1 アレイ導波路格子 A WG1の出力ポート q
1〜q
4、 q
5〜q
8、 q
9〜q
12、 q
13〜q
16、 q
17〜q 20
、 q〜q を、第 2アレイ導波路格子 AWG2の入力ポート r〜: r、 r〜: r、 r〜: r、 r
〜r 、r 〜r 、r 〜r と、相互に交差した状態で接続している。第 2アレイ導波路格
13 20 17 24 21
子 AWG2の入力ポートにおいて使用されていないものは存在せず、出力ポート s〜
1 s 、s 、s 、s 、s 、s 、s 、s 、s 〜s は使用されていない。
5 7 9 11 13 15 17 19 21 24
[0155] 図 18は、上記 2つの波長分割多重光 WDMAおよび波長分割多重光 WDMeが入 力された場合の分波機能を示している。第 1の波長分割多重光 WDMA (波長チヤネ ル λ 八乃至え および第 3の波長分割多重光 WDMC (波長チャネルえ c〜え
17 32 17 32 c)が第 1アレイ導波路格子 AWG1の入力ポート pおよび p にそれぞれ入力されると
9 17
、第 1アレイ導波路格子 AWG1および第 2アレイ導波路格子 AWG2を通過させられ ることにより、たとえば図 2の (d)および (e)に示すように、第 2アレイ導波路格子 AWG 2の出力ポート(s 、s 、s 、s )からは、入力ポート p に入力された波長分割多重光
6 8 10 12 1
WDMAに それぞれ含まれ且つ波長軸上で 100GHz毎に隣接せず不連続な 4つ の波長チャネルをそれぞれ含む 4つの波長群 WB力 それぞれ出力されるとともに、 出力ポート(s 、s 、s 、s )からは、入力ポート p に入力された波長分割多重光 W
14 16 18 20 9
DMC毎にそれぞれ含まれ且つ波長軸上で 100GHz毎に隣接せず不連続な波長チ ャネルをそれぞれ含む 4つの波長群 WB力 それぞれ出力される。
[0156] 本実施例の波長群光合波分波器 10では、使用する第 2アレイ導波路格子 AWG2 の出力ポートを隣接させることで、使用する第 2アレイ導波路格子 AWG2の出力ポー トを隣接させず連続しないようにされている。このような入出力特性は、光接続路 12 によって相互に接続される第 1アレイ導波路格子 AWG1の出力ポートの番号と第 2ァ レイ導波路格子 AWG2の入力ポートの番号との差が連続しない飛び飛びの値をす ること、および、使用する第 1アレイ導波路格子 AWG1の入力ポートを適切に選択す ることにより得られる。従って、それらの条件を満足する範囲で、光接続路 12によって 相互に接続されるポートや、波長分割多重光 WDMAおよび WDMeが入力されるポ ート等の選択は適宜変更可能である。本実施例の波長群光合波分波器 10によれば 、前述の実施例と同様の効果が得られるのに加えて、第 2アレイ導波路格子 AWG2 の出力ポートが隣接しな!、ようにされて!、ることからその出力ポートに接続される出力 導波路の間隔を広くすることができる利点がある。この利点により、第 2アレイ導波路 格子 AWG2からの出力導波路の構造を改良して、たとえば導波路幅を広くして透過
帯域を拡大できたり、或いは導波路の形状をパラボラ型にして透過スペクトルを平坦 化できたりする等の効果が得られる。
実施例 13
[0157] 図 19は、図 10および図 11の実施例に 8個の光サーキユレータ 60をカ卩えた形式の 波長群光合波分波器 10を示している。光サーキユレータ 60は、複数のポートたとえ ば第 1ポート 60a、第 2ポート 60b、第 3ポート 60cを備え、いずれかのポートから入力 された光は矢印に示す一回転方向側に隣接したポートから出力させる特性を備えた ものである。この光サーキユレータ 60は、図 20に示すように第 1アレイ導波路格子 A WG1の人力ポー卜 p 、p 、p 、p に設けられるととち〖こ、図 21〖こ示すよう〖こ第 2ァレ
1 2 9 10
ィ導波路格子 AWG2の出力ポート s 、s 、s 、s に設けられている。このため、第 2
3 4 11 12
アレイ導波路格子 AWG2の出力ポート s 、s 、s 、s に波長群分波出力が出ないよ
3 4 11 12
うに、入力される波長分割多重光 WDMA〜WDMH力 波長チャネルえ 、え 、 λ
4 8 12
、 λ を除く必要がなぐ本実施例の波長分割多重光 WDMA〜WDMHは 16個
16
の波長チャネルえ 1〜え 16を有するものである。
[0158] 本実施例の波長群光合波分波器 10によれば、図 10および図 11の実施例と同様 に、双方向の波長群光分波器および波長群光合波器として機能するとともに、無駄 なポートがなぐ波長チャネルえ 、え 、 λ 、え を除く必要がないので、一層高
4 8 12 16
い利用効率が高められる。
[0159] また、光サーキユレータ 60は、第 1アレイ導波路格子 AWG1、第 2アレイ導波路格 子 AWG2、それらを接続する光接続路 12と共に、たとえば石英若しくはシリコン製の 共通の基板 14上においてたとえば石英系の材料でクラッドおよびコアを堆積して所 定パターンの導波路を形成した石英系プレーナ光波回路 (PLC)により一体的なモノ リシック構造とすることができるので、波長群光合波分波器 10がー層小型化できる。 実施例 14
[0160] 以下の図 23乃至図 30において、前述の実施例のいずれかの波長群光合波分波 器 10を備えることにより、入力された波長分割多重光 WDMを波長群毎に分離した 後、所望の波長群の組から構成される波長多重光を任意に組立てて所望の方向へ 送信する所謂ルーティングを行う波長群選択スィッチ 60を説明する。この波長群選
択スィッチは、アレイ導波路格子 AWG1、 AWG2の持つ、入力ポートが 1つずれるこ とにより分岐された波長の出力ポートが 1つづつずれる特性を利用すること、そのァレ ィ導波路格子 AWG1および AWG2を 2度通過させること、および、さらに通過をさせ る前に、再度の 2度通過のために入力するポートを光スィッチを用いて選択すること の、 3要素により、上記アレイ導波路格子 AWG1、 AWG2の入力側ポート或いは出 力側ポートから、自由な組み合わせで多重した所望の波長群を出力することを特徴 とする。このような図 23乃至図 30の波長群選択スィッチ 60によれば、機械的な可動 部分がないので、複雑な調整が不要となって安定した波長群選択作動が得られると ともに、構造が単純で極めて小さな形状とすることができる。
[0161] 図 23は、 32本(32波長パス)の光接続路 12で 8本単位で図 7のように接続された 第 1アレイ導波路格子 AWG1および第 2アレイ導波路格子 AWG2が設けられ、第 1 アレイ導波路格子 AWG1或いは第 2アレイ導波路格子 AWG2が 4波長パス毎に束 ねた 8つの波長群 WB 1乃至 WB8に分波する場合に、 2個の 1 X 3SW型 (1入力 3出 力)の光スィッチ 62a、 62bの操作により、光スィッチ 62a、 62bに入力される第 2ァレ ィ導波路格子 AWG2から出力される各々の波長群を任意の組み合わせで 3つの出 力ポートから出力できる、 1本の入力ファイバ F および 3本の出力ファイバ F に接
IN OUT
続された 1入力 3出力機能を有するように構成された合流型の波長群選択スィッチ 6 0を説明する概念図である。図 23では、 1 X 3SW型(1入力 3出力)の光スィッチ 62a 、 62bは 2個しか接続していないが、 8つの波長群 WB1乃至 WB8が出力される 8つ の第 2アレイ導波路格子 AWG2のポートに各々接続することができる。なお、上記 32 波長パスの中で、 8波長パス毎に束ねた 4つの波長群 WB1乃至 WB4に合分波する 場合は、 1入力 7出力の合流型波長群選択スィッチ 60を構成することができる。また 、双方向のファイバを用いれば、出力ファイバの数はさらに増加する。 32波長パスの 中で、 4波長パス毎に束ねた 7つの波長群 WB1乃至 WB7に合分波する場合は、 1 入力 7出力の合流型波長群選択スィッチ 60または 1入力 3出力の 2組の合流型波長 群選択スィッチ 60を構成することができる。
[0162] 上記 1 X 3SW型(1入力 3出力)の光スィッチ 62a、 62bは、たとえば図 24に示すよ うに、共通の基板 14内において、 3個の I X 2SW型(1入力 2出力)の基本光スィッチ
64力 1個の基本光スィッチ 64の出力側に 2個の基本光スィッチ 64が並列するよう に接続されることにより、 1入力 3出力(1 X 3SW)または 1入力 4出力(1 X 4SW)の光 スィッチ 62が構成される。また、 1個の基本光スィッチ 64の出力側に 2個の基本光ス イッチ 64が並列するように接続された 3個の基本光スィッチ 64の出力側に、基本光ス イッチ 64をさらに 1個ずっ並歹 IJ接続させることにより、 1 X 5SW、 1 X 6SW、 、 1 X 7S W、 1 X 8SWが順次構成され得る。
[0163] この基本光スィッチ 64は、図 25に示すように、第 1ポート 64 から第 3ポート 64 に
pi p3 至る第 1アーム導波路 66と、第 2ポート 64 から第 4ポート 64 に至る第 2導波路 68と
p2 p4
、それら第 1導波路 66および第 2アーム導波路 68が相互に接近させられることにより 構成された 1対の 3dB方向性結合器 70および 72と、それら 1対の 3dB方向性結合器 70および 72の間において第 1アーム導波路 66および第 2アーム導波路 68上に設け られた薄膜ヒータ 74および 76とを備えている。基本光スィッチ 64では、上記第 1ァー ム導波路 66および第 2アーム導波路 68によってマツハツヱンダ干渉計が基本的に構 成されており、第 1アーム導波路 66および第 2アーム導波路 68の光路長差 A Lが零 であるときは、入力光は第 1ポート 64 から第 4ポート 64 へ、或いは第 2ポート 64 か
pi p4 p2 ら第 3ポート 64 へのクロス経路を経て出力されるが、光路長差 A Lが半波長であると
p3
きは入力光は第 1ポート 64 から第 3ポート 64 へ、或いは第 2ポート 64 から第 4ポ
pi p3 p2
ート 64 へのバー経路を経て出力される性質があるので、光路差変更器として機能 p4
する上記薄膜ヒータ 74および 76で発生させる熱による熱光学効果を用いて行路長 差 A Lを制御することにより、入力信号を第 3ポート 64 または第 4ポート 64 のいず
p3 p4 れカから出力されるように制御できるようになつている。すなわち、 1入力 2出力の光ス イッチ(1 X 2SW)が構成される。
[0164] 上記基本光スィッチ 64は、前記石英系 PLCと同様に構成される。すなわち、図 26 に示すように、 Si基板 78上に加水分解堆積法 (FHD)により石英ガラス微粒子を堆 積し、さらに電気炉中で過熱して焼結させることで数十 m程度の下部クラッド層 80 と 10 m程度のコア層 82とを形成し、フォトリソグラフィー技術および反応性イオンェ ツチング法を組合わせて用いることにより、第 1アーム導波路 66および第 2アーム導 波路 68を所定のパターンで形成し、その上に上部クラッド層 84を被覆した後、スパッ
タリングおよびエッチング等を用いて、所定パターンの薄膜ヒータ 74および 76を第 1 アーム導波路 66および第 2アーム導波路 68の上に固着させる。
[0165] 上記基本光スィッチ 64から構成される光スィッチ 62a、 62bは、第 1アレイ導波路格 子 AWG1、第 2アレイ導波路格子 AWG2、それらを接続する光接続路 12と共に、た とえば石英若しくはシリコン製の共通の基板 14上にぉ 、て上記のように石英系プレ ーナ光波回路 (PLC)により一体的なモノリシック構造とされているので、波長群光選 択スィッチ 60がー層小型化される。
実施例 15
[0166] 図 27は、分散配置型の波長群が出力される形式の 1入力 X 3出力の実施例を具体 的に示している。図 27の波長群選択スィッチ 60は、図 8の実施例 4の波長群光合波 分波器 10に 4個の光スィッチ 62a、 62b、 62c、 62dをカ卩えることにより構成されてい る。この波長群選択スィッチ 60では、第 1アレイ導波路格子 AWG1の入力ポート p
5 に入力された第 1の波長分割多重光 WDMA (波長チャネル λ 八〜え 八)に含まれる
1 16
各波長チャネルのうち、第 2アレイ導波路格子 AWG2の出力ポート s力も出力される
2
波長群(λ λ λ λ 八)が光スィッチ 62aによって第 2アレイ導波路格子 A
1 5 9 13
WG2に再び入力されるポートが選択されて出力ポート s 、s 、s のうちのいずれか
1 9 10
へ入力させられ、第 2アレイ導波路格子 AWG2の出力ポート s力 出力される波長
4
群(λ A、 え A、 え 八、 え 八)が光スィッチ 62bによつ て第 2アレイ導波路格子 AW
2 6 10 14
G2に再び入力されるポートが選択されて出力ポート S 、S 、S のうちのいずれかへ
3 11 12
入力させられ、第 2アレイ導波路格子 AWG2の出力ポート s力 出力される波長群(
6
λ 八、 え A、 え 八、 え 八)が光スィッチ 62cによって第 2アレイ導波路格子 AWG2に
3 7 11 15
再び入力されるポートが選択されて出力ポート s 、s 、s のうちのいずれかへ入力さ
5 13 14
せられ、第 2アレイ導波路格子 AWG2の出力ポート s力 出力される波長群(λ Α、
8 4 λ Α、 え 八、 え 八)が光スィッチ 62dによって第 2アレイ導 波路格子 AWG2に再び
8 12 16
入力されるポートが選択されて出力ポート s 、s 、s のうちのいずれかへ入力させら
7 15 16
れることにより、波長群 WB1 (A)、 WB2 (A)、 WB3 (A)、 WB4 (A)がそれぞれ第 1 アレイ導波路格子 AWG1の 3つの入力ポート p 、 p 、 p 力 任意の組み合わせで
6 13 14
出力される。これらの波長群 WBは、入力された第 1の波長分割多重光 WDMA (波
長チャネル λ 〜λ )に含まれ且つ波長軸上で 400GHz隔てた不連続の任意の
1 16
4つの波長チャネルをそれぞれ含む波長群である。
[0167] 本実施例 15の波長群選択スィッチ 60では、図 8の実施例 4の波長群光合波分波 器 10において、第 1の波長分割多重光 WDMA、第 2の波長分割多重光 WDMB、第 3の波長分割多重光 WDMe、第 4の波長分割多重光 WDMDが入力されていた入 力ポート p 、 p 、 p 、 p のうちの一部である入力ポート pが波長群光選択スィッチ入
5 6 13 14 5
力ポート (被選択波長群入力ポート)として用いられ、他の 1部である 3つの入力ポー ト p 、p 、p 力^つの選択波長群出力ポートとして用いられている。また、光スィッチ
6 13 14
62a, 62b、 62c、 62dは、上記図 8の実施例 4の波長群光合波分波器 10において、 波長群光選択スィッチ入力ポートとして用いられる入力ポート P
5に入力された第 1の 波長分割多重光 WDMAに含まれる波長(λ 八〜え 八)の光が出力される複数の出
1 16
力ポート S 、 S 、 S 、 S にそれぞれ設けられ、その出力ポート S 、 S 、 S 、 Sから出力
2 4 6 8 2 4 6 8 される波長群の各々の光を、前記他の 1部の入力ポート P 、p 、p
6 13 14に他の第 2の波 長分割多重光 WDMB、第 3の波長分割多重光 WDMe、第 4の波長分割多重光 WD MDが入力されたときにそれらの波長分割多重光に含まれる波長(λ Β〜え Β )、(
1 16
X c
1 〜え 16 c ) , ( λ
1 D〜え 16 D )の該波長群と同じ波長群が出力される複数の出力ポ ート(S 、 S 、 S )、(S 、 S 、 S )、(S 、 S 、 S )、(S 、 S 、 S )へ選択的に入力させる 1 9 10 3 11 12 5 13 14 7 15 16
実施例 16
[0168] 図 28は、連続配置型の波長群が出力される形式の 1入力 X 3出力の実施例を具体 的に示している。図 28の波長群選択スィッチ 60は、図 6の実施例 2の波長群光合波 分波器 10に 4個の 1 X 3SWの光スィッチ 62a、 62b、 62c、 62dをカロえることにより構 成されている。この波長群選択スィッチ 60では、第 1アレイ導波路格子 AWG1の入 力ポート p に入力された第 1の波長分割多重光 WDMA (波長チャネルえ 八〜え 八)
1 1 16 に含まれる各波長チャネルのうち、第 2アレイ導波路格子 AWG2の出力ポート s力も
1 出力される波長チャネル(λ Α、 λ A、え A、え 八)のいずれかが光スィッチ 62aによ
1 2 3 4
つて選択されて出力ポート s 、s 、s のうちのいずれかへ入力させられ、第 2アレイ導
6 11 16
波路格子 AWG2の出力ポート s 力 出力される波長群(λ λ λ λ 八)
が光スィッチ 62bによって第 2アレイ導波路格子 AWG2に再び入力されるポートが選 択されて出力ポート s 、s 、s のうちのいずれかへ入力させられ、第 2アレイ導波路
3 8 13
格子 AWG2の出力ポート s 力 出力される波長群(λ λ λ λ 八)が光
19 9 10 11 12 スィッチ 62c〖こ よって第 2アレイ導波路格子 AWG2に再び入力されるポートが選択 されて出力ポート s 、s 、s のうちのいずれかへ入力させられ、第 2アレイ導波路格
4 9 14
子 AWG2の出力ポート s 力 出力される波長群(λ 八、 え 八、 え 八、 え A)が光スィ
20 5 6 7 8
ツチ 62dによって第 2アレイ導波路格子 AWG2に再び入力されるポートが選択されて 出力ポート s 、s 、s のうちのいずれかへ入力させられることにより、波長群 WB1 (A
5 10 15
)、 WB2 (A)、 WB3 (A)がそれぞれ第 1アレイ導波路格子 AWG1の 3つの出力ポー ト p 、 p 、 p から任意の組み合わせで出力される。これらの波長群 WBは、入力され
2 9 13
た第 1の波長分割多重光 WDMA (波長チャネルえ 八〜え A )に含まれ且つ波長軸
1 16
上で 100GHz隔てた連続する任意の 4つの波長チャネルをそれぞれ含む波長群で ある。
本実施例 16の波長群選択スィッチ 60では、図 6の実施例 2の波長群光合波分波 器 10において、第 1の波長分割多重光 WDMA、第 2の波長分割多重光 WDMB、第 3の波長分割多重光 WDMe、第 4の波長分割多重光 WDMDが入力されていた入 力ポート p 、 p 、 p 、 p のうちの一部である入力ポート pが波長群光選択スィッチ入
1 5 9 13 1
力ポートとして用いられ、他の 1部である 3つの入力ポート p 、p 、p 力^つの選択波
5 9 13
長群出力ポートとして用!/、られて!/、る。また、光スィッチ 62a、 62b、 62c、 62dは、上 記図 6の実施例 2の波長群光合波分波器 10において、波長群光選択スィッチ入力 ポートとして用いられる入力ポート p に入力された第 1の波長分割多重光 WDMAに
1
含まれる波長(λ Α〜え 八)の光が出力される複数の出力ポート S 、S 、S 、 S に
1 16 1 18 19 20 それぞれ設けられ、その出力ポート s 、s 、s 、s 力 出力される波長群の各々の光
1 18 19 20
を、前記他の 1部の入力ポート p 、P 、P に他の第 2の波長分割多重光 WDMB、第
5 9 13
3の波長分割多重光 WDMe、第 4の波長分割多重光 WDMDが入力されたときにそ れらの波長分割多重光に含まれる波長(λ Β
1 〜え 16 、(え c
1 〜え 16 C ) , ( λ 1 D〜え1
' )の該波長群と同じ波長群が出力される複数の出力ポート (s 、s 、s )、(s 、s 、s
6 11 16 3 8
)、(s 、 s 、 s )、(s 、 s 、 s )へ選択的に入力させる。
実施例 17
[0170] 図 29は、分散配置型の波長群が出力される形式の 1入力 X 7出力の実施例を具体 的に示している。図 29の波長群選択スィッチ 60は、図 10および図 11の実施例 6の 波長群光合波分波器 10に 3個の I X 7SWの光スィッチ 62a、 62b、 62cを加えること により構成されている。この波長群選択スィッチ 60では、第 1アレイ導波路格子 AWG 1の入力ポート p に入力された第 1の波長分割多重光 WDMA (波長チャネルえ A〜
1 1
X A )に含まれる各波長チャネルのうち、第 2アレイ導波路格子 AWG2の出力ポート
16
s 力も出力される波長群(λ A、 え 八、 え 八、 え 八)が光スィッチ 62aによって第 2ァ
2 3 7 11 16
レイ導波路格子 AWG2または第 1アレイ導波路格子 AWG1に再び入力されるポート が選択されて第 2アレイ導波路格子 AWG2の出力ポート s 、 s 、 s、第 1アレイ導波
1 10 9
路格子 AWG1の入力ポート p 、 ρ 、 ρ 、 ρ のうちのいずれかへ入力させられ、第 2
8 7 16 15
アレイ導波路格子 AWG2の出力ポート s 力 出力される波長群(λ 八、え 八、え 八
14 1 5 9
、 λ A )が光スィッチ 62bによ つて第 2アレイ導波路格子 AWG2または第 1アレイ導
13
波路格子 AWG1に再び入力されるポートが選択されて第 2アレイ導波路格子 AWG 2の出力ポート s 、 s 、 s、第 1アレイ導波路格子 AWG1の入力ポート p 、 p 、 p 、 p
13 6 5 3 4 11 1 のうちのいずれかへ入力させられ、第 2アレイ導波路格子 AWG2の出力ポート s 力
2 16 ら出力される波長群(λ 八、え 八、え 八、え A )が光スィッチ 62Cによって第 2アレイ
2 6 10 14
導波路格子 AWG2または第 1アレイ導波路格子 AWG1に再び入力されるポートが 選択されて第 2アレイ導波路格子 AWG2の出力ポート s 、 s 、 s、第 1アレイ導波路
15 8 7
格子 AWG1の入力ポート p 、 ρ 、 ρ 、 ρ のうちのいずれかへ入力させられることによ
5 6 13 14
り、波長群 WB1 (A)、 WB2 (A)、 WB3 (A)、 WB4 (A)、 WB5 (A)、 WB6 (A)、 WB 7 (A)がそれぞれ第 1アレイ導波路格子 AWG1の 3つのポート ρ 、 ρ 、 ρ および第 2
2 9 10 アレイ導波路格子 AWG2の 4つの出力ポート s 、 s 、 s 、 s から任意の組み合わせ
3 4 11 12
で出力される。これらの波長群 WBは、入力された第 1の波長分割多重光 WDMA ( 波長チャネル λ 八〜え A )に含まれ且つ波長軸上で 400GHz隔てた不連続の任意
1 16
の 4つの波長チャネルをそれぞれ含む波長群である。
[0171] 本実施例 17の波長群選択スィッチ 60では、図 10および図 11の実施例 6の波長群 光合波分波器 10において、第 1の波長分割多重光 WDMA、第 2の波長分割多重光
WDMB、第 3の波長分割多重光 WDMe、第 4の波長分割多重光 WDMD、第 5の波 長分割多重光 WDME、第 6の波長分割多重光 WDMF、第 7の波長分割多重光 WD MG、第 8の波長分割多重光 WDMHが入力されていた入力ポート p 、p 、p 、p と、
1 2 9 10 逆方向に用いるときに第 5の波長分割 多重光 WDME、第 6の波長分割多重光 WD MF、第 7の波長分割多重光 WDMG、第 8の波長分割多重光 WDMHが入力される 入力ポート(出力ポート) s 、s 、s 、s のうちの一部である入力ポート pが波長群光
3 4 11 12 1
選択スィッチ入力ポートとして用いられ、他の 1部である 7つの入力ポート p 、p 、p
2 9 10
、 s 、 s 、 s 、 s 力^つの選択波長群出力ポートとして用いられている。また、 1 X 7S
3 4 11 12
Wの光スィッチ 62a、 62b、 62cは、上記図 10および図 11の実施例 6の波長群光合 波分波器 10において、波長群光選択スィッチ入力ポートとして用いられる入力ポート P に入力された第 1の波長分割多重光 WDMAに含まれる波長(λ 八〜え 八)の光
1 1 16 が出力される複数の出力ポート s 、s 、s にそれぞれ設けられ、その出力ポート s
2 14 16 2
、s 、s 力 出力される波長群の各々の光を、前記他の 1部の入力ポート p 、p 、p
14 16 2 9 10
、 s 、 s 、 s 、 s に他の第 2の波長分割多重光 WDMB、第 3の波長分割多重光 WD
3 4 11 12
MC、第 4の波長分割多重光 WDMD、第 5の波長分割多重光 WDME、第 6の波長 分割多重光 WDMF、第 7の波長分割多重光 WDMG、第 8の波長分割多重光 WDM Hが入力されたときにそれらの波長分割多重光に含まれる波長(λ Β
1 〜え 16 、(え 1
C〜え C ) , ( λ D〜え D )、(え E〜え 、(え F〜え F ) , ( λ G〜え 、(え H
16 1 16 1 16 1 16 1 16 1
〜え H )の該波長群と同じ波長群が出力される複数の出力ポート (s 、s 、s 、p 、p
16 1 10 9 8
、P 、P )、 (s 、s 、s 、p 、p 、p 、p )、 (s 、s 、s 、p 、p 、p 、p )へ選択的
7 16 15 13 6 5 3 4 11 12 15 8 7 5 6 13 14 に入力させる。
実施例 18
図 30は、分散配置型の波長群が出力される形式の 2つの 1入力 X 3出力の波長群 選択スィッチを同時に実現する場合の実施例を具体的に示している。図 30の波長群 選択スィッチ 60は、図 8の実施例 4の波長群光合波分波器 10に 6個の 1 X 3SWの光 スィッチ 62a、 62b、 62c、 62d、 62e、 62fをカロえることにより構成されて!ヽる。この波 長群選択スィッチ 60では、第 1アレイ導波路格子 AWG1の入力ポート p に入力され
5
た第 1の波長分割多重光 WDMA (波長チャネルえ 八〜え 八)に含まれる各波長チ
ャネルのうち、第 2アレイ導波路格子 AWG2の出力ポート s力も出力される波長群(
2
λ 八、 え 、 え 、 え 八)が光スィッチ 62aによって第 2アレイ導波路格子 AWG2に
1 5 9 13
再び入力されるポートが選択されて出力ポート s 、s 、、sのうちのいずれかへ入力
1 10 9
させられ、第 2アレイ導波路格子 AWG2の出力ポート s力 出力される波長群(λ 八
4 2
、 え 八、 え 八、 え 八)が光スィッチ 62bによって第 2アレイ導波路格子 AWG2に再び
6 10 14
入力されるポートが選択されて出力ポート s 、s 、s のうちのいずれかへ入力させら
3 12 11
れ、第 2アレイ導波路格子 AWG2の出力ポート s力 出力される波長群(λ λ 八
6 3 7
、 え A、 え 八)が光スィッチ 62cによって第 2アレイ導波路格子 AWG2に再び入力さ
11 15
れるポートが選択されて出力ポート s 、s 、s のうちのいずれかへ入力させられること
5 14 13
により、波長群 WBl (A)、 WB2 (A)、 WB3 (A)がそれぞれ第 1アレイ導波路格子 A WG1の 3つの入力ポート p 、 p 、 p 力 任意の組み合わせで出力される。これら波
6 13 14
長群 WBは、入力された第 1の波長分割多重光 WDMA (波長チャネルえ Α〜λ 八)
1 16 に含まれ且つ波長軸上で 400GHz隔てた不連続の任意の 4つの波長チャネルをそ れぞれ含む波長群である。
[0173] さらに、第 1アレイ導波路格子 AWG1の入力ポート p力 出力される波長群(λ Α
4 3
、 え 八、 え 八、 え 八)が光スィッチ 62dによって第 1アレイ導波路格子 AWG1の入力
7 11 15
ポート p 、p 、p のいずれかに入力させられ、第 1アレイ導波路格子 AWG1の入力
3 12 11
ポート p力も出力される波長群(λ A、え 八、え 八、え 八)が光スィッチ 62eによって
8 1 5 9 13
第 1アレイ導波路格 子 AWG1の入力ポート p 、p 、p のいずれかに入力させられ
7 16 15
、第 1アレイ導波路格子 AWG1の入力ポート p 力 出力される波長群(λ λ
10 2 6 λ A、 え 八)が光スィッチ 62fによって第 1アレイ導波路格子 AWG 1の入力ポート p
10 14
、p 、p のいずれかに入力させられることにより、波長群 WB1 (E)、 WB2 (E)、 WB
9 2 1
3 (E)がそれぞれ第 2アレイ導波路格子 AWG2の 3つの出力ポート s 、s 、s 力 任
8 15 16 意の組み合わせで出力される。これらの波長群 WBは、入力された第 1の波長分割 多重光 WDME (波長チャネル λ Ε〜え Ε )に含まれ且つ波長軸上で 400GHz隔て
1 16
た不連続の任意の 4つの波長チャネルをそれぞれ含む波長群である。
[0174] 本実施例 18の波長群選択スィッチ 60では、図 8の実施例 4の波長群光合波分波 器 10において、第 1の波長分割多重光 WDMA、第 2の波長分割多重光 WDMB、第
3の波長分割多重光 WDMe、第 4の波長分割多重光 WDMDが入力されていた入 力ポート p 、p 、p 、p と、逆方向に用いるときに第 5の波長分割多重光 WDME、第
5 6 13 14
6の波長分割多重光 WDMF、第 7の波長分割多重光 WDMG、第 8の波長分割多重 光 WDMHが入力される入力ポート(出力ポート) s 、s 、s 、s のうちの一部である入
7 8 15 16
力ポート p 、s力^つの波長群光選択スィッチ入力ポートとして用いられ、他の 1部で
5 7
ある 6つの入力ポート p 、 p 、 p 、 s 、 s 、 s 力 つの選択波長群出力ポートとして用
6 13 14 8 15 16
いられている。光スィッチ 62a、 62b、 62cは、上記図 8の実施例 4の波長群光合波分 波器 10において、波長群光選択スィッチ入力ポートとして用いられる入力ポート p に
5 入力された第 1の波長分割多重光 WDMAに含まれる波長(λ 八〜え 八)の光が出
1 16
力される複数の出力ポート s 、 S 、 S に それぞれ設けられ、その出力ポート S 、 S 、
2 4 6 2 4 s力 出力される波長群の各々の光を、前記他の 1部の入力ポート p 、p 、p に他
6 6 13 14 の第 2の波長分割多重光 WDMB、第 3の波長分割多重光 WDMe、第 4の波長分割 多重光 WDMDが入力されたときにそれらの波長分割多重光に含まれる波長( λ Β
1
〜え Β ) C
16 、(え 1 〜え 16 C ) , ( λ の
1 D〜え 16 D ) 波長群と同じ波長群が出力される複数 の出力ポート(S 、 S 、 S )、(S 、 S 、 S )、(S 、 S 、 S )へ選択的に入力させる。また
1 9 10 3 11 12 5 13 14
、光スィッチ 62d、 62e、 62fは、上記図 8の実施例 4の波長群光合波分波器 10にお いて、波長群光選択スィッチ入力ポートとして用いられる入力ポート p
7に入力された 第 5の波長分割多重光 WDMEに含まれる波長(λ Ε〜え Ε )の光が出力される複
1 16
数の出力ポート ρ 、ρ 、ρ
4 8 10にそれぞれ設けられ、その出力ポート ρ 、ρ 、ρ
4 8 10から出力 される波長群の各々の光を、前記他の 1部の入力ポート s 、s 、s に他の第 6の波長
8 15 16
分割多重光 WDMF、第 7の波長分割多重光 WDMG、第 8の波長分割多重光 WDM Hが入力されたときにそれらの波長分割多重光に含まれる波長(λ
1 F〜え 16 Ρ )、(λ G
1
〜λ
16 G )、(え 1 H〜え 16 H )の波長群と同じ波長群が出力される複数の出力ポート (P
3
、p 、p )、(p 、p 、p )、(p 、p 、p )へ選択的に入力させる。
11 12 7 15 16 9 1 2
実施例 19
前述の実施例において、第 1アレイ導波路格子 AWG1および第 2アレイ導波路格 子 AWG2との間において、光ファイバ或いはクロスオーバを有する三次元光導波路 を用いて構成された光接続路 12には、たとえば図 31に示す複数個の光スィッチ 90
がそれぞれ設けられてもよい。図 32は、図 6の波長群光合波分波器に光スィッチ 90 が適用された実施例を示している。この光スィッチ 90は、 2 X 2SWの光スィッチであ り、第 1アレイ導波路格子 AWG1の出力ポート q〜q と第 2アレイ導波路格子 AWG
1 16
2の入力ポート r〜r、r〜r、r 〜r 、r 〜r との間においてそれぞれ設けられて
1 4 6 9 11 14 16 19
いるが、必要に応じて光接続路 12の一部に設けられていてもよい。光スィッチ 90は、 図 31に示すように、入力ポート 92および出力ポート 94と、出力ポート 94から出力さ せるための光信号 (add signal)を受けるアドポート 96と、入力ポート 92に入力された光 信号をドロップ(分岐)させるためのドロップポート 98とを備え、たとえば熱光学効果を 利用して、スルー状態では、 1点鎖線に示すように入力ポート 92に受けた光信号をそ のまま出力ポート 64へ通過させる力 アド'ドロップ状態では、破線に示すように、入 力ポート 92に受けた光信号をドロップポート 98からドロップし、同時に、アドポート 96 に受けた、そのドロップした光信号と同じ波長或いは異なる波長の光信号を、入力ポ ート 92に入力された光信号に代えて出力ポート 94から出力させる。この光スィッチ 9 0は、好適には、石英系平面光波回路 PLCにおいて、第 1アレイ導波路格子 AWG1 および第 2アレイ導波路格子 AWG2と共に集積化されることが可能である。
[0176] 本実施例によれば、波長分割多重光 WDMが第 1アレイ導波路格子 AWG1に入 力されたときのその出力ポート q〜q
1 16力 出力される波長群の分岐或いは特定の波 長単位の分岐や、分岐された光信号と同じ波長或いは異なる波長の光信号の挿入 を波長群単位或いは波長単位で同時に行うことが可能となる。
[0177] 以上、本発明の一実施例を図面に基づいて説明したが、本発明はその他の態様に おいても適用される。
[0178] たとえば、前述の実施例において、たとえば波長分割多重光 WDM乃至 WDM
1 i にそれぞれ含まれる、複数の波長チャネルえ 乃至え のうちの 1つの波長チャネル
1 k
は 1つの周波数力 構成されていた力 1つの波長チャネル内をさらに細力べ複数に 分割した 1群のサブチャネルを設け、 1つの波長チャネルとして 1群のサブチャネルを 一括してルーティングするようにしてもよ!、。
[0179] その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で種々変更を 加え得るものである。