WO2004032377A1

WO2004032377A1 - 無線通信端末および無線通信方法

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Publication number: WO2004032377A1
Application number: PCT/JP2003/011659
Authority: WO
Inventors: Yasunori Matsui; Katsutoshi Sakao; Hirokatsu Kimata
Original assignee: Sony Corporation
Priority date: 2002-10-01
Filing date: 2003-09-11
Publication date: 2004-04-15
Also published as: US7542718B2; CN100539465C; JP4041967B2; US20060105765A1; JP2004128768A; CN1685640A; KR20050071494A

Abstract

　無線通信ネットワークの全体的な利用効率を向上させ、ストリーミング配信などの大量のデータ配信をも効率的に行うことができる無線通信端末である。無線通信端末（１００）が、ストリームデータを受信して利用するようにしている場合において、メインコントローラ（１２０）は、受信部（１０３）からの受信電波レベルＬＢを監視し、これが一定レベル以下になった時には、周波数シンセサイザ（１０５）を制御し、受信部（１０３）に供給する受信周波数を制御し、近隣の複数の基地局からの電波を受信して、一定レベルより高い受信電波レベルの電波を送出し、かつ、目的とするストリームデータを配信している基地局をサーチし、その基地局を優先的に選択するようにする。

Description

明細書無線通信端末および無線通信方法技術分野

この発明は、例えば、映像信号や音声信号等のストリームデータを基地局を通じて配信する無線通信ネットワークに接続される無線通信端末、無線通信方法に関する。背景技術

無線 L A N技術の進展に伴い、例えばホットスポットサービス（登録商標）等の公衆の場において、無線 L A N基地局経由で無線通信端末がネットワーク上の情報を取得できるようにするサービスが普及し始めている。

そして、無線 L A N環境において、複数の無線通信端末が、ネットヮーク上の例えば映像や音楽などの同一のストリームデータを取得できるようにする場合には、ストリームデータは通常データ量が多いため、例えば I Pマルチキャストと呼ばれる技術などが使われる。

この I Pマルチキャストにより提供されるデータは、単一の無線 L A Nセル内においてはブロードキャスト通信により配信するようにされ、同一のストリームデータを複数の移動通信端末が受信して利用できるようにすることによって、無線区間を流れるデータ量を減らすことができるようにしている。

このような I Pマルチキャスト技術を用い、そのチャンネル割り当てを効率的に行おうとする技術（例えば、特表 2 0 0 2— 5 2 1 8 5 9号公報参照）や、家庭内に設けられるオーディオビジュアル機器がネットワーク上のサーバ装置から映像データや音声データを取得するようにする技術（例えば、特開平 1 0— 3 0 8 7 5 9号公報参照）等も考えられており、その活用範囲も広くなつてきている。

ところで、上述したように、無線 L A N環境において、例えば I Pマルチキャストと呼ばれる技術を用いてストリームデ一夕の配信サービスを実現するようにした無線通信ネットワークにおいて、 1つの無線 L A N基地局がカバ一する無線の到達範囲は狭いので、移動しながら無線通信端末を利用する場合は、移動に伴って次々と無線 L A N基地局（ァクセスポイント）との通信を切り替え、無線通信端末がいる地点において最も良好な通信ができる基地局を選択するようにしている。

この移動時における基地局の自動選択は、通常は受信電波強度（受信電界強度）を基準に行っている。このように、無線通信端末の移動に伴う基地局の自動選択機能（自動変更機能）は、ハンドオーバー、ハンドオフ、あるいは、狭義の意味でローミングなどと呼ばれている。

例えば、第 4図に示すように、無線通信端末からの要求に応じて、基地局 2 0 3が、ネットワーク上のサーバ装置 2 0 1、ルータ 2 0 2を通じて、ストリームデータ S t mの提供を受け、このストリームデータ S t mをブロードキャスト通信により、第 4図において基地局 2 0 3を囲む円で示した基地局 2 0 3がカバ一するセル内に位置する複数の無線通信端末 3 0 1〜 3 0 5に対して同時に提供しているとする。

そして、ルータ 2 0 2を通じてストリームデ一夕 S t mを配信している基地局 2 0 3のセル内に位置していた無線通信端末 3 0 5が、第 4図に示したように、基地局 2 0 4のセル内に移動してきたときには、無線通信端末 3 0 5は、受信電波レベルの高い基地局 2 0 4との間で通信を行うように通信チャンネルを切り換えることになる。このとき、基地局 2 0 4のセル内にストリームデータ S t m'を受信している無線通信端末がいない場合には、基地局 2 0 4は無線通信端末 3 0 5の要求に応じて、第 4図において点線が示すように、基地局 2 0 4 へのストリ一ムデ一夕の流れを形成することになる。

しかしながら、ストリームデータの配信を受けている無線通信端末の移動した先のセルの基地局がストリームデータの配信を行っていない場合には、その基地局まで、新たにストリームデ一夕の流れを形成しなければならず、これが頻繁に発生した場合には、全体的なネットワークの利用効率を低下させてしまう可能性がある。

以上のことにかんがみ、この発明は、無線通信ネットワークの全体的な利用効率を向上させ、ストリームデータ等の大量のデータ（大容量デ一夕）の配信をも効率的に行えるようにする無線通信端末、無線通信方法を実現することを目的とする。発明の開示

上記課題を解決するため、本発明（1 )の無線通信端末は、

自機との間で通信を行う基地局を選択する選択手段と、

前記選択手段により選択された基地局からの電波の受信電波レベルを検出する検出手段と、

前記選択手段により選択された基地局から所定の配信データが配信されているか否かを判別する判別手段と、

前記検出手段の検出出力が所定レベル以下に低下した場合に、前記選択手段を制御して通信を行う基地局を順次に切り換え、各基地局毎に、受信電波レベルの検出と前記配信データの有無の判別とを行うようにする切り換え制御手段と、前記配信データを受信している場合に、前記検出手段の検出出力が所定レベル以下に低下した場合には、前記各基地局毎の前記受信電波レべルと前記配信データの有無とに基づいて、前記配信データを配信し、かつ、受信電波レベルが所定レベルより高くなる電波を送出している基地局を優先して選択するように前記選択手段を制御する選択制御手段とを備えることを特徴とする。

この上記本発明（ 1 )の無線通信端末によれば、基地局を通じて所定の配信データの配信を受けている場合に、自機との間で通信を行っている基地局からの電波の受信電波レベルが所定のレベル以下（予め決められた一定レベル以下）に低下したことが検出されると、選択手段が切り換え制御手段に制御され、受信可能な基地局からの電波がスキャニングするようにされて、各基地局毎の電波の受信電波レベルと所定の配信デ一夕の有無が調べられる。

そして、自機が配信を受けていた所定の配信データを配信している基地局であって、送出している電波の受信電波レベルが所定レベルより高い基地局を優先して選択するように、選択手段が選択制御手段により制御される。したがって、所定の配信データを配信しているとともに、送出されている電波の受信電波レベルが所定レベルより高い基地局が存在する場合には、それよりも受信電波レベルが高い電波を送出しているが、所定の配信データを配信していない基地局があっても、前者が優先して選択するようにされる。

これにより、無線通信ネットワーク上において、配信データの流れを新たに形成するようにすることを少なくし、無線通信ネットワーク全体の利用効率を向上させることができるとともに、移動しても安定に目的とする配信データの配信を受けることができるようにされる。また、本発明（2 )の無線通信端末は、本発明（1 )の無線通信端末であって、

前記配信データは、前記基地局を通じて連続的に配信される映像デー夕と音声データとの一方あるいは両方、あるいは、それら以外の大容量デ一夕を含むことを特徴とする。 - この上記本発明（2 )の無線通信端末によれば、配信データは、例えば、動画や音声を配信してリアルタイムに再生するようにするス卜リーミング配信される映像データと音声データとの一方または両方、あるいは、リアルタイム気象予報で使われるメッシュデータなどの大量の数値データやテキストデ一夕等の大容量データを含むものである。

これにより、映画や音楽などの大量のデータにより提供可能となるコンテンッゃ、リアルタイム天気予報や文字ニュースなどの種々の情報提供を、無線通信ネッ卜ワークの利用効率を低下させることなく、 '安定に行うようにすることができる。図面の簡単な説明

第 1図は、この発明の一実施の形態の無線通信端末が用いられる無線通信ネットワークを説明するための図である。

第 2図は、この発明の一実施の形態の無線通信端末を説明するためのブロック図である。

第 3図は、この発明の一実施の形態の無線通信端末において行われるセル間をまたぐ移動時の処理について説明するためのフロ一チャートで 'ある。

第 4図は、従来の無線 L A Nネットワークとこれに接続される無線通信端末の移動時の処理の一例について説明するための図である。発明を実施するための最良の形態

以下、図を参照しながら、この発明による無線通信端未、無線通信方法の一実施の形態について説明する。以下に説明する実施の形態においては、無線 L A N技術が適用されて形成され、映像や音声などのストリームデ一夕の配信を基地局（アクセスポイント）を通じて行うことができるようにした無線通信ネットワークに接続可能な無線通信端末に適用した場合を例にして説明する。

[無線通信ネットワークの概要]

第 1図は、この実施の形態の無線通信端末が接続可能とされた無線通信ネットワーク 2 0 0の概要を説明するための図である。第 1図に示すように、この実施の形態の無線通信ネットワークは、例えばインターネットなどの所定のネットワーク上に設けられたサーバ装置 2 0 1力、ら、ル一タ 2 0 2および所定のエリァ毎に設けられる基地局 2 0 3、 2 0 4、 2 0 5、 2 0 6、 …を通じて、映像データや音声データなどのストリ一ムデータ S t mを複数の無線通信端末に対して配信し、それらのリアルタイム再生を可能にするストリーミング配信をすることができるものである。

なお、第 1図において、各基地局を囲む円は、その基地局が形成するセル（c e l l ) であり、その基地局との間で良好に通信を行うことができる範囲にほぼ対応している。そして、各基地局が形成するセルは、近隣の基地局が形成するセルと重なり合う部分が設けられるようにされており、通信を途切れさせることなくセル間の移動を行うことができるようにしている。

そして、この実施の形態の無線通信ネットワーク 2 0 0においては、この無線通信ネットワーク 2 0 0に属する全ての基地局を通じてストリームデ一夕の配信を無条件に行っているのではない。この無線通信ネットワーク 2 0 0に接続可能な無線通信端末 1 0 0は、配信を受けたいストリームデ一夕の識別情報（識別 I D ) を含むストリームデ一夕の配信要求を送出するようにする。

ストリームデータの配信要求を受け付けた基地局は、自己が要求されたストリームデータの配信を行っていない場合には、上流の機器に対してストリームデータの配信を要求する。そして、この無線通信ネットヮ —ク 2 0 0の場合には、ルータ 2 0 2を通じて要求元の無線通信端末が位置するセルを形成する基地局に対して、配信が要求されたストリームデータが提供するようにされ、要求されたストリームデータの流れが、新たに形成するようにされる。

この後、無線通信端末から要求されたス卜リームデータの提供を受けた基地局が、そのストリームデ一夕をブロードキャスト配信することにより、その基地局が形成するセル内に位置する要求元の無線通信端末を含む複数の無線通信端末に対して同時にそのストリームデータを提供するようにされる。

したがって、ストリームデータを受信して利用している無線通信端末が 1台も存在しないセルの基地局が、ストリ一ムデータの配信を行うことはない。また、ストリームデータを受信して利用している無線通信端末が、そのストリームデータを既に配信している基地局が形成するセル内に移動してきたときには、スムーズに新たなセルへの切り換え（ハンドォ一バー）を実現することができる。

また、ストリームデータを既に配信している基地局が形成するセル内に位置する無線通信端末が、新たにそのス卜リームデータの提供を要求してきたときには、既に目的とするストリ一ムデ一夕は既に配信されているので、基地局が新たにストリームデ一夕の流れを持ってくるようにする処理を行うことなく、その無線通信端末がストリームデータを利用する動作を行うだけで、そのストリームデータの利用が可能になる。このように、基本的には、ストリームデータを利用する無線通信端末が存在しないセルの基地局を通じては、ストリームデータの配信が行われることは無く、また、基地局からのストリームデ一夕の配信は、プロ —ドキャスト配信で配信することにより、データの流れる道筋を無線通信端末毎に形成することがないようにされ、無線通信ネットワーク 2 0 0全体の利用効率ができるだけ悪くならないようにしている。

第 1図においては、基地局 2 0 3、 2 0 4が、自己の形成するセル内の無線通信端末からの要求に応じて、ルータ 2 0 2を通じてサーバ装置 2 0 1からのストリームデータ S t mの供給を受け、それを自己のセル内に位置する無線通信端末にブロードキャスト通信により配信している場合を示している。

ここで、ストリームデータ S t mは、例えば、テレビ放送番組や映画などのように、動画と音声とからなる各種の映像音声コンテンツや、音楽、朗読、ニュースなどの音声のみからなる音声コンテンツ、これらと静止画像やテキストデータなどをも含む複合コンテンツなどである。そして、この実施の形態の無線通信ネットワーク 2 0 0に接続可能な無線通信端末 1 0 0は、最寄りの基地局を通じてトリームデ一夕の配信を受け、これを利用することができるものである。すなわち、無線通信端末 1 0 0は、後述もするように、ストリ一ムデ一夕として配信される映像データや音声データを受信し、この受信した映像データに応じた映像を表示したり、受信した音声データに応じた音声を放音したりして利用することができるものである。

ここで、ストリームデータ S t mをブロードキャスト配信している基地局 2 0 3が形成するセル内に位置し、ストリームデータ S t mの配信を受けていた無線通信端末 1 0 0が、第 1図において点線で示したように移動し、基地局 2 0 4、 2 0 5、 2 0 6からの電波が受信可能である場合について考える。第 1図においては、各基地局と無線通信端末 1 0 0とを結ぶ矢印の長さが短い方が、受信電波レベルが高く、通信状態 (通信品質）が良い場合であるとする。

この場合、無線通信端末 1 0 0は、基地局 2 0 3の通信チャンネルから、最も受信電波レベルが高く通信状態の良い基地局 2 0 5の通信チヤンネルに接続を切り換える（ハンドオーバーする）のが従来の方法である。

しかし、基地局 2 0 5は、ストリームデータ S t mの配信を行っていないため、無線通信端末 1 0 0の接続先を基地局 2 0 5とした場合には、基地局 2 0 5にストリ一ムデータ S t mの流れを形成するようにしなければならず、無線通信ネットワーク 2 0 0の利用効率を低下させてしまう可能性がある。

そこで、この実施の形態の無線通信端末 1 0 0は、自機がストリームデータの提供を受けている場合に、他のセルへの移動が発生したときには、受信電波レベルが良好に通信を行うことが可能なレベルの電波を送出しており、かつ、現在提供を受けているストリームデータを既に配信している基地局の通信チャンネルに接続を切り換えるようにしている。すなわち、無線通信端末 1 0 0は、ストリームデータの配信を受けている場合に移動したときには、単に受信電波レベルが最も高い電波を送出している基地局の通信チヤンネルを選択するということは行わず、受信電波レベルとストリームデータの配信の有無とを考慮して接続する基地局を選択するようにしている。

[無線通信端末について] 次に、この発明の無線通信端末、無線通信方法が適用されたこの実施の形態の無線通信端末 1 0 0について説明する。第 2図は、この実施の形態の無線通信端末 1 0 0を説明するためのブロック図である。

第 2図に示すように、この実施の形態の無線通信端末 1 0 0は、アンテナ 1 0 1、アンテナ共用器 1 0 2、受信部 1 0 3、送信部 1 04、周波数シンセサイザ（局発部） 1 0 5、ベースバンド処理部 1 0 6、音声処理部 1 0 7、スピーカ 1 0 8、マイクロホン 1 0 9、メディア処理部 1 1 0、ユーザインターフェース処理部（以下、ユーザ I /F処理部という。） 1 1 1、表示部（ディスプレイ） 1 1 2、入力部（キーパッド） 1 1 3、入出力端子 1 1 4、メインコントローラ 1 2 0を備えるものである。

メディア処理部 1 1 0は、図示しないが、ストリームデータ等の各種のメディアデータを処理するための C PU (Central Processing Unit) と、処理の作業領域として用いられる RAM (Random Access Memory) や必要なプログラムやデータを記憶している R〇M (Read Only Memory) などからなるメモリ部を備え、マイクロコンピュータの構成とされたものである。メインコントローラ 1 2 0もまた、図示しないが、 C PU、 ROM、 RAMを備え、マイクロコンピュータの構成とされたものである。

[受信系の動作について]

第 2図に示すこの実施の形態の無線通信端末 1 0 0の受信系の動作について説明する。アンテナ 1 0 1で受信された信号は、アンテナ共用器 1 0 2を介して受信部 1 0 3に供給される。受信部 1 0 3は、周波数シンセサイザ 1 0 5からの指示に応じた周波数の信号を選択し、これを復調してベ一スパンド処理部 1 0 6に供給する。ベースバンド処理部 1 0 6は、受信部 1 0 3からの信号をデジタル信号に変換し、これに施されている符号化方式に従って復号化して、受信した信号を符号化前のデジタルデータに復元し、メインコントローラ 1 2 0に供給すべき制御データや通知データ等と、ストリームデータ等のメディア処理部 1 1 0に供給すべきデータと、音声処理部 1 0 7に供給すべき通話音声データとを分離して、目的の回路部分に供給する。

音声処理部 1 0 7は、ベ一スバンド処理部 1 0 6からのデジタル信号の通話音声データをアナログ信号に変換し、これを増幅するなどの処理を行って、スピーカ 1 0 8に供給する。これにより、通話を行っている場合の相手先からの通話音声がスピーカ 1 0 8から放音される。

メディア処理部 1 1 0は、ベースバンド処理部 1 0 6から供給されたデータについて、映像データ、音声データ、その他の制御データ等を分離し、映像データからは表示部 1 1 2に供給する映像信号を形成して、これをユーザ I / F処理部 1 1 1を通じて表示部 1 1 2に供給する。これにより、受信した映像データに応じた映像が表示部 1 1 2の表示画面に表示される。

また、分離した音声データからは、図示しないスピーカ、あるいは、図示しないへッドホン端子に接続されたへッドホンに供給する音声信号を形成して、これをユーザ I Z F処理部 1 1 1を通じてスピーカやへッドホン端子を通じてヘッドホンに供給する。これにより、受信した音声データに応じた音声が接続されたスピーカやへッドホンから放音される。

このようにして、ストリームデータとして提供される映像デ一夕、音声データは、この無線通信端末 1 0 0において再生されて出力するようにされ、無線通信端末 1 0 0の使用者に提供することができるようにされる。また、ベースバンド処理部 1 0 6からメディア処理部 1 1 0に供給されたデー夕が制御情報やプログラムなどの場合には、メモリ部の R A M に書き込まれ、必要に応じて読み出して利用することができるようにされる。さらに、自機宛てに送信されてくる大量のデータは、ユーザ 1 F処理部 1 1 1、入出力端子 1 1 4を通じて、これに接続された記憶装置の記録媒体に記録することもできるようにされている。

[送信系の動作について]

次に、送信系の動作について説明する。マイクロホン 1 0 9により収音された音声は、電気信号に変換されて音声処理部 1 0 7に供給される。音声処理部 1 0 7はマイクロホン 1 0 9からの音声信号をデジタル信号に変換し、これをべ一スバンド処理部 1 0 6に供給する。ベ一スバンド処理部 1 0 6は、これに供給された音声信号を所定の符号化方式で符号化することにより圧縮し、これを送信部 1 0 4に供給する。

送信部 1 0 4は、これに供給された信号を所定の変調方式で変調するとともに、周波数シンセサイザからの指示に応じて所定の周波数のアナログ信号に変換し、これを増幅するなどして送信信号を形成する。ここで形成された送信信号は、アンテナ共用器 1 0 2を通じてアンテナ 1 0 1に供給され、このアンテナ 1 0 1から送信（放射）される。

また、入力部 1 1 3を通じて入力された目的とする相手先の無線通信端末の端末識別子や文字データ、さらには、入出力端子 1 1 4を通じて例えば外部の記憶装置から供給されるデータなどは、ユーザ I Z F処理部 1 1 1を通じてメディァ処理部 1 1 0に供給される。

メディア処理部 1 1 0は、ユーザ I Z F処理部 1 1 1から供給されたデータを所定の通信フォーマツトにしたがって送信データを形成し、これをベースバンド処理部 1 0 6に供給する。ベースパンド処理部 1 0 6における処理は、上述もしたように、所定の符号化方式で符号化を行い、送信部 1 0 4に供給する。送信部 1 0 4 は、上述もしたように、これに供給された信号を所定の変調方式で変調するとともに、周波数シンセサイザからの指示に応じて所定の周波数のアナログ信号に変換し、これを増幅するなどして送信信号を形成して、これをアンテナ共用器 1 0 2、アンテナ 1 0 1を通じて送信する。

このようにして、送信系と受信系とが動作し、第 1図を用いて説明したように、所定のストリ一ムデータの提供要求を送信して、インターネット上の所定のサーバ装置に保持されているストリームデータの提供を受けて、これを利用することができるようにされる。

また、自機宛ての通信要求に応じて要求元の無線通信端末との間で通信を行ったり、目的とする無線通信端末に対して通信要求を送信して、その相手先との間で通信を行ったりすることもできるようにされる。

[ハンドオーバ一（ハンドオフ）機能の実行について]

また、第 2図に示した無線通信端末 1 0 0において、受信部 1 0 3は、受信、選択し、復調するようにした信号の受信電波レベル L Bを所定の夕イミング毎に検出し、この受信電波レベル L Bをメインコントローラ 1 2 0に供給する。メインコントローラ 1 2 0は、受信部 1 0 3からの受信電波レベル L Bを常時監視し、通信の安定性を判定する。

そして、メインコントローラ 1 2 0は、受信部 1 0 3からの受信電波レベル L Bが予め決められた一定レベル値以下になった場合には、この無線通信端末 1 0 0が、他の基地局のセルに移動したことも考えられるので、周波数シンセサイザ 1 0 5を制御し、受信チャンネルを順次に変更して、受信電波レベル L Bが予め決められた一定レベルより高くなる電波を送出している基地局を検索する。ストリ一ムデータの受信中以外の時には、メインコントローラ 1 2 0 は、周波数シンセサイザ 1 0 5を制御して、受信電波レベル L Bが最も高くなる電波を送出している基地局のチャンネルの電波を受信できるように周波数を合わせこみ、通話などを良好に行うことができるようにする。

そして、この実施の形態の無線通信端末 1 0 0が、ストリームデータの受信中である場合には、受信電波レベル L Bが予め決められた一定レベルより高くなる電波を送出している基地局に加えて、さらに、そのストリ一ムデ一夕を配信している基地局を検索する。つまり、受信電波レベル L Bが一定レベルより高くなる電波を送出しており、かつ、目的とするストリームデータを配信している基地局を検索する。

各基地局の受信電波レベル L Bは、周波数シンセサイザ 1 0 5を制御し、順次に基地局からの電波をスキャニングすることにより、受信部 1 0 3において検出することができ、目的とするストリ一ムデータを配信しているか否かは、受信した基地局からの電波を復調、復号化し、目的とするストリームデータであることを示す情報が付加されたデータであるか否かを検出することにより調べることができる。

そして、メインコントローラ 1 2 0は、目的とするストリームデータを配信しており、かつ、受信電波レベル L Bが予め決められた一定レべルよりも高く、その中でも最も受信信号レベルが高い電波を送信している基地局の通信チャンネルを選局するように、周波数シンセサイザ 1 0 5を制御する。このように、ストリ一ムデータを配信していない基地局からの電波の受信電波レベル L Bが最も高くても、優先的にストリームデータを既に送出している基地局の通信チャンネルに受信部 1 0 3の受信信号の周波数を合わせ込むようにする。これにより、移動先の基地局がストリームデータの配信を行っていないために、ストリームデータの新たな流れを移動先の基地局に持ってくるようにすることを極力防止し、無線通信ネットワーク 2 0 0の利用効率を向上させることができるようにしている。

[ストリームデータ受信時のセル間の移動時の処理について] 次に、第 3図のフローチャートを参照しながら、ストリームデータの受信時における無線通信端末 1 0 0のセル間をまたぐ移動時の処理、つまり、ハンドオーバー機能の実現時の処理について説明する。

第 3図は、無線通信端末 1 0 0がストリームデ一夕を受信して利用している場合に、無線通信端末 1 0 0の主にメインコントローラ 1 2 0において実行されるハンドオーバー機能を実現するための処理を説明するための図である。

無線通信端末 1 0 0のメインコントロ一ラ 1 2 0は、例えば映画のような映像と音声とからなるコンテンツを提供するストリームデータの受信を開始すると、ハンドオーバ一機能を適切に実行するために、第 3図に示す処理を開始する。まず、メインコントローラ 1 2 0は、受信部 1 0 3からの受信電波レベル L Bを監視し、現在接続中の基地局からの電波の受信電波レベル L Bが予め決められた一定レベル以下になったか否かを判断する（ステップ S 1 0 1 ) 。

ステップ S 1 0 1の判断処理において、受信電波レベル L Bがー定レベル以下ではないと判断したときには、無線チャンネルの変更の必要は無く、メインコントローラ 1 2 0は、ステップ S 1 0 1からの処理を繰り返す。また、ステップ S 1 0 1の判断処理において、受信電波レベル L Bが一定レベル以下になったと判断したときには、無線通信端末 1 0 0が他の基地局のセル内に移動した可能性が高いので、メインコント口ーラ 1 2 0は、無線チャンネルスキャンを実行し（ステップ S 1 0 2 ) 、受信電波レベル L Bが予め決められた一定レベルより高い通信チャンネルを特定する（ステップ S 1 0 3 ) 。

すなわち、ステップ S 1 0 2の処理により、メインコントローラ 1 2 0は、周波数シンセサイザ 1 0 5を制御し、受信部 1 0 3に指示する受信周波数を順次に変更するようにして、近隣の複数の基地局からの電波を受信するようにし、ステップ S 1 0 3の処理により、近隣の複数の基地局からの電波の受信電波レベル L Bを順次に取得して、通信品質が良好な一定レベルより高い受信電波レベルの電波を送出している基地局 (通信チャンネル）を特定する。

そして、メインコントローラ 1 2 0は、ステップ S 1 0 3において特定した一定レベルより高い受信電波レベルの電波を送信している基地局 (通信チャンネル）の中に、目的とするストリ一ムデータを既に配信しているものがあるか否かを判断する（ステップ S 1 0 4 ) 。

このステップ S 1 0 4の判断処理は、ステップ S 1 0 2において、順次に受信するようにした近隣の基地局からの電波を復調して復号化し、ストリ一ムデ一夕であることを示す情報が付加されているか否かを判別しておくことにより、これに基づき判断することができる。

そして、ステップ S 1 0 4の判断処理において、受信電波レベルが一定レベルより高くなる電波により、ストリームデータを既に配信している基地局（通信チャンネル）があると判断したときには、メインコントローラ 1 2 0は、そのストリームデ一夕を配信している基地局の中でも最も受信電波レベルが高くなる電波を送出している基地局からの電波を受信するように、周波数シンセサイザ 1 0 5を制御し、受信部 1 0 3において選択する通信チャンネルを切り換えるようにし（ステップ S 1 0 5 ) 、この後、ステップ S 1 0 1からの処理を繰り返す。このステップ S 1 0 5の処理により、無線通信端末 1 0 0は、受信部 1 0 3において受信選択する基地局（通信チャンネル）を変更するという処理だけで、ストリームデータの流れを移動先の基地局にまで持ってくるようにさせるという処理を無線通信ネットワーク 2 0 0において行わせることなく、利用中のストリームデータを途切れさせることなく継続して受信して利用することができるようにされる。

また、ステップ S 1 0 4の判断処理において、受信電波レベルが一定レベルより高くなる電波により、ストリームデータを既に配信している基地局（通信チャンネル）がないと判断したときには、メインコント口 —ラ 1 2 0は、従来通り、最も受信電波レベルが高くなる電波を送出している基地局からの電波を受信するように、周波数シンセサイザ 1 0 5 を制御し、受信部 1 0 3において選択するチャンネルを切り換えるようにし（ステップ S 1 0 6 ) 、この後、ステップ S 1 0 1からの処理を繰り返す。 . このステップ S 1 0 6の処理においては、良好に受信可能な基地局からの電波によっては、目的とするストリームデ一夕は配信されていないので、通常の移動体通信の方法と同様に上位層プロトコルによりその基地局に対して目的とするストリームデータの送信を行うように指示し、新たな接続先の基地局まで、目的とするストリームデ一夕の流れを形成するようにすることになる。しかし、この場合であっても、ストリームデータの新たな流れを無線通信ネットワーク 2 0 0に形成するものの、利用中のストリームデータが途切れるなどの不都合を生じさせることはない。

このように、この実施の形態の無線通信端末 1 0 0は、移動先において、受信電波レベルが多少弱くても、通信品質を十分に確保でき、しかも目的とするストリ一ムデ一夕を既に配信している基地局と、その基地局よりも受信電波レベルが高い電波を送出しているが、目的とするストリームデータを送出していない基地局とがある場合には、前者の受信レベルが多少弱くても、目的とするストリームデータを配信している基地局に接続するようにする。

これにより、無線通信ネットワーク 20 0全体の通信効率を向上させることができるようにしているとともに、データ量が多くなる映像デー夕や音声デ一夕を途切れなく配信し、これを受信した無線通信端末においてリアルタイムに再生して利用することができるようにしている。なお、上述した実施の形態においては、無線通信端末にこの発明を適用した場合を例にして説明した。無線通信端末は、無線通信端末、通信機能を備えた PDA (Personal Digital Assistants) 、通信機能を備えたノート型パーソナルコンピュータなどのいわゆるモバイルコンピユー夕など、通信機能を備えた種々の機器に適用可能である。

また、無線通信ネットワークは、無線 LAN技術や I Pマルチキャストなどの技術が用いられたネットワークに限るものではなく、情報をパケット化して送受信する各種のデジタル通信ネットワークに接続可能な種々の無線通信端末に適用可能である。

また、基地局を通じて配信されるデータは、映像データや音声データ等のいわゆるストリームデータだけでなく、リアルタイム天気予報で使われるようなメッシュデータ等の大容量数値データや、文字ニュースをリアルタイムに提供するための大容量テキストデータ等の連続的に配信される種々の大容量データを配信する場合に、この発明を適用することができる。

また、基地局から連続的に配信される種々の大容量データの配信は、クライアント側（無線通信端末側）のバッファ内のデータ量を監視しながらサーバ装置から連続的にデータを送出する場合や、バッファ監視などを伴わない大容量デ一夕のいわゆる垂れ流し配信の場合にもこの発明を適用することができる。すなわち、連続的に大容量デ一夕を配信する種々の配信方式を用いる場合にもこの発明を適用することができる。以上説明したように、この発明によれば、移動通信端末が複数の基地局から電波を受けられる場合に、移動通信端末が受信しょうとしているストリームデータとその受信品質によって無線基地局を選択することにより、無線区間のネットワーク利用効率を高め、よりよい通信を可能とする。 -

Claims

請求の範囲

1 . 自機との間で通信を行う基地局を選択する選択手段と、

前記検出手段の検出出力が所定レベル以下に低下した場合に、前記選択手段を制御して通信を行う基地局を順次に切り換え、各基地局毎に、受信電波レベルの検出と前記配信デ一夕の有無の判別とを行うようにする切り換え制御手段と、

前記配信データを受信している場合に、前記検出手段の検出出力が所定レベル以下に低下した場合には、前記各基地局毎の前記受信電波レべルと前記配信データの有無とに基づいて、前記配信データを配信し、かつ、受信電波レベルが所定レベルより高くなる電波を送出している基地局を優先して選択するように前記選択手段を制御する選択制御手段とを備えることを特徴とする無線通信端末。

2 . 請求の範囲第 1項に記載の無線通信端末であって、

前記配信データは、前記基地局を通じて連続的に配信される映像デー夕と音声データとの一方あるいは両方、あるいは、それら以外の大容量データを含むことを特徴とする無線通信端末。

3 . 基地局を通じて所定の配信データの配信を受けている場合に、前記基地局からの電波の受信電波レベルが所定レベル以下に低下した場合において、

通信を行う基地局を順次に切り換え、各基地局毎に、受信電波レベルの検出と前記配信データの有無の判別とを行う確認ステップと、前記各基地局毎の前記受信電波レベルと前記配信データの有無とに基づいて、前記配信データを配信し、かつ、受信電波レベルが所定レベルより高くなる電波を送出している基地局を優先して選択するようにする基地局変更ステップと

を有することを特徴とする無線通信方法。

4 . 請求の範囲第 3項に記載の無線通信方法であって、

前記配信データは、前記基地局を通じて連続的に配信される映像デー夕と音声データとの一方あるいは両方、あるいは、それら以外の大容量データを含むことを特徴とする無線通信方法。