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JPWO2019044091A1 - ディスクブレーキ - Google Patents

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JPWO2019044091A1
JPWO2019044091A1 JP2019538983A JP2019538983A JPWO2019044091A1 JP WO2019044091 A1 JPWO2019044091 A1 JP WO2019044091A1 JP 2019538983 A JP2019538983 A JP 2019538983A JP 2019538983 A JP2019538983 A JP 2019538983A JP WO2019044091 A1 JPWO2019044091 A1 JP WO2019044091A1
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義季 岩橋
義季 岩橋
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Hitachi Astemo Ltd
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Hitachi Automotive Systems Ltd
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Abstract

本ディスクブレーキは、第1の摩擦パッド(102)を係止する溝形状のパッド係止部(73A,83A)をディスク周方向両側に有する第1の筐体部(21)と、第1の筐体部(21)に対しディスクロータ(11)を挟んで反対側に配置され、第2の摩擦パッドを係止する溝形状のパッド係止部をディスク周方向両側に有する第2の筐体部と、を備え、第1の摩擦パッドと第2の摩擦パッドとは同形状であり、第1の筐体部および第2の筐体部は、それぞれ、ディスク周方向両側のパッド係止部同士の形状が異なり、互いのディスク周方向逆側のパッド係止部同士の形状が同じである。

Description

本発明は、二輪車や四輪自動車等の車両を制動するためのディスクブレーキに関する。本願は、2017年8月29日に、日本に出願された特願2017−164361号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
取付部材のディスク周方向に凹む凹溝に、摩擦パッドが端部の嵌合部で摺動可能に嵌合されるディスクブレーキが知られている(例えば、特許文献1参照)。
日本国特開2015−68432号公報
ディスクブレーキに対する摩擦パッドの誤組み付けを抑制することが求められている。
本発明は、ディスクブレーキに対する摩擦パッドの誤組み付けを抑制可能となるディスクブレーキを提供する。
本発明の一態様によれば、ディスクブレーキは、第1の摩擦パッドを係止する溝形状のパッド係止部をディスク周方向両側に有する第1の筐体部と、前記第1の筐体部に対しディスクロータを挟んで反対側に配置され、第2の摩擦パッドを係止する溝形状のパッド係止部を前記ディスク周方向両側に有する第2の筐体部と、を備え、前記第1の摩擦パッドと前記第2の摩擦パッドとは同形状であり、前記第1の筐体部および前記第2の筐体部は、それぞれ、前記ディスク周方向両側の前記パッド係止部同士の形状が異なっており、互いのディスク周方向逆側の前記パッド係止部同士の形状が同じである。
上記したディスクブレーキによれば、ディスクブレーキに対する摩擦パッドの誤組み付けを抑制できる。
本発明の一実施形態に係るディスクブレーキをディスク径方向外側から見た図である。 図1に示すII線から見たディスクブレーキを示す図である。 図1に示すIII線から見たディスクブレーキを示す図である。 本発明の一実施形態に係るディスクブレーキをディスク径方向内側から見た図である。 図1に示すV線から見たディスクブレーキを示す図である。 図1に示すVI線から見たディスクブレーキを示す図である。 図1のVII−VII線における断面図である。 図1のVIII−VIII線における断面図である。 本発明の一実施形態に係るディスクブレーキの摩擦パッドの一の誤組み付け状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るディスクブレーキの摩擦パッドの他の誤組み付け状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るディスクブレーキの一方のパッド係止部および耳部を示す部分拡大図である。 本発明の一実施形態に係るディスクブレーキの他方のパッド係止部および耳部を示す部分拡大図である。
本発明の一実施形態に係るディスクブレーキを図面に基づいて説明する。本実施形態に係るディスクブレーキ10は、自動二輪車の前輪制動用の対向ピストン型のディスクブレーキである。なお、本発明は、これに限らず、例えば自動二輪車の後輪制動用や四輪自動車の制動用のディスクブレーキや、対向ピストン型以外のフローティング型のディスクブレーキにも適用可能である。
このディスクブレーキ10は、図1〜図6に示すように、ディスクロータ11と、キャリパ12とを備えている。ディスクロータ11は、制動対象となる車輪とともに回転する。キャリパ12は、車体側に取り付けられてこのディスクロータ11に摩擦抵抗を付与する。なお、以下の説明においては、ディスクロータ11の径方向をディスク径方向と称し、ディスクロータ11の中心軸線をディスク軸線と称し、ディスク軸線の延在方向をディスク軸方向と称し、ディスクロータ11の円周方向(回転方向)をディスク周方向と称する。
キャリパ12はキャリパ本体15と、一対の同形状のピストン16と、一対のピストン17とを有している。キャリパ本体15は、図1〜図3に示すようにディスクロータ11の外周側を跨いで配置されて車体側に取り付けられる。一対のピストン16は、図2〜図4に示すようにキャリパ本体15に収容される。一対のピストン17は、同形状であり、ピストン16より小径であり、キャリパ本体15に収容される。
具体的には、共通部品である一対のピストン16がディスク径方向およびディスク周方向の位置を合わせてディスクロータ11に対しディスク軸方向の両側に対をなして設けられている。また、共通部品である一対のピストン17がディスク径方向およびディスク周方向の位置を合わせてディスクロータ11に対しディスク軸方向の両側に対をなして設けられている。言い換えれば、ディスクロータ11のディスク軸方向の片側において一つのピストン16と一つのピストン17とがディスク周方向に所定の間隔をあけて並んで設けられ、このような構成がディスク軸方向の両側に設けられている。よって、キャリパ12は、対向ピストン型の4ポットキャリパである。なお、ピストンは、少なくともディスクロータ11を挟んで一対あればよく、上記の二対以外にも三対あるいは四対のピストンであってもよい。さらには、例えば、一つのピストンと二つのピストン、二つのピストンと三つのピストンというように、ディスクロータ11のディスク軸方向の両側でピストンの数が異なる構成であってもよい。
キャリパ本体15は、アウタボディ部21(筐体部)と、インナボディ部22(筐体部)と、端側連結部23と、端側連結部24と、中間連結部25と、を有している。アウタボディ部21は、図1に示すようにディスク軸方向におけるディスクロータ11のアウタ側(ディスクロータ11に対して車輪とは反対側)に配置される。インナボディ部22は、ディスクロータ11のインナ側(ディスクロータ11に対して車輪側)に配置される。端側連結部23は、図1,図5に示すようにアウタボディ部21およびインナボディ部22のディスク周方向の一端部同士を連結する。端側連結部24は、図1,図6に示すようにアウタボディ部21およびインナボディ部22のディスク周方向の他端部同士を連結する。中間連結部25は、図1に示すようにアウタボディ部21およびインナボディ部22のディスク周方向の中間部同士を連結する。端側連結部23、端側連結部24および中間連結部25は、いずれもディスク径方向外側においてディスクロータ11を跨ぐように配置されている。キャリパ本体15は、アウタボディ部21、インナボディ部22、端側連結部23、端側連結部24および中間連結部25を一体物の鋳物で形成したモノブロックキャリパである。よって、アウタボディ部21およびインナボディ部22は、端側連結部23、端側連結部24および中間連結部25を介して一体に形成されている。
アウタボディ部21は、図4に示すように、シリンダ部31と、パッド支持部32Aと、パッド支持部33Aと、取付ボス部34と、取付ボス部35と、を有している。シリンダ部31は、ディスクロータ11のアウタ側の面に対向して配置される。パッド支持部32Aは、シリンダ部31のディスク周方向の一端側である端側連結部23側からインナ側に突出する。パッド支持部33Aは、シリンダ部31のディスク周方向の他端側である端側連結部24側からインナ側に突出する。取付ボス部34は、シリンダ部31のディスク周方向の一端の端側連結部23側に配置されている。取付ボス部35は、シリンダ部31のディスク周方向の他端の端側連結部24側の外側に配置されている。よって、アウタボディ部21は、パッド支持部32A,33Aをディスク周方向両側に有している。
シリンダ部31は、複数のピストン16,17をディスク周方向に並べて収容するため、ディスク周方向に沿って長い形状を有する。シリンダ部31には、図2に示すように、二カ所のシリンダボア38,39がディスク周方向に並んで形成されている。シリンダボア38,39は、ピストン16,17をディスク軸方向に移動可能となるように収容する。大径のピストン16を収容する大径のシリンダボア38がディスク周方向の端側連結部23側に配置されている。小径のピストン17を収容する小径のシリンダボア39がディスク周方向の端側連結部24側に配置されている。シリンダボア38,39は、ディスクロータ11側に開口している。
図1に示すように、シリンダ部31のディスク周方向の中央位置には、シリンダボア38,39にブレーキ液を給排するための給排口41が形成されている。給排口41は、ディスクロータ11の中心とキャリパ本体15のディスク周方向の中心とを通ってディスク径方向に沿う線(以下、径方向基準線という)に対し平行に形成されている。
取付ボス部34にはマウント穴44がディスク径方向に貫通して形成されている。取付ボス部35にはマウント穴45が、ディスク径方向に貫通して形成されている。これらマウント穴44,45は、径方向基準線に平行に配置されている。マウント穴44,45は、キャリパ本体15のディスク周方向の中心から等距離の位置に、互いにディスク軸方向の位置を合わせて形成されている。キャリパ12は、これらのマウント穴44,45に挿通される図示略の取付ボルトで車両の車体側に固定される、いわゆるラジアルマウントタイプである。
ここで、一方の端側連結部23には、エア抜き用のブリーダプラグ48が取り付けられるブリーダボス部49が形成されている。キャリパ本体15は、このブリーダボス部49が鉛直方向上側に配置された状態で、ディスクロータ11の車両前後方向後側に配置される。よって、車両の前進走行時には、キャリパ本体15に対してディスクロータ11が下から上へと移動する。
ブリーダボス部49を有する一方の端側連結部23はディスクロータ11の車両前進時の回転方向Rの出口側であるディスク回出側に配置され、他方の端側連結部24はディスクロータ11の車両前進時の回転方向Rの入口側であるディスク回入側に配置される。よって、アウタボディ部21においては、パッド支持部32A,33Aのうち、一方のパッド支持部32Aがディスク回出側に配置され、他方のパッド支持部33Aがディスク回入側に配置される。
インナボディ部22は、図4に示すように、シリンダ部51と、パッド支持部33Bと、パッド支持部32Bと、を有している。シリンダ部51は、ディスクロータ11のインナ側の面に対向して配置される。パッド支持部33Bは、シリンダ部51のディスク周方向の一端側である端側連結部23側からアウタ側に突出する。パッド支持部32Bは、シリンダ部51のディスク周方向の他端側である端側連結部24側からアウタ側に突出する。よって、インナボディ部22は、パッド支持部33B,32Bをディスク周方向両側に有している。パッド支持部33B,32Bのうち、一方のパッド支持部33Bがディスク回出側に、他方のパッド支持部32Bがディスク回入側に、それぞれ配置される。
シリンダ部51は、図3に示すように、複数のピストン16,17をディスク周方向に並べて収容するためディスク周方向に沿って長い形状を有する。シリンダ部51には、ピストン16,17をディスク軸方向に移動可能となるように収容する二カ所のシリンダボア58,59がディスク周方向に並んで形成されている。シリンダボア58,59は、大径のシリンダボア58がディスク周方向の端側連結部23側に、小径のシリンダボア59がディスク周方向の端側連結部24側に、それぞれ配置されている。シリンダボア58は、大径のピストン16を収容する。シリンダボア59は、小径のピストン17を収容する。シリンダボア58,59は、ディスクロータ11側に開口している。図1に示すアウタボディ部21の給排口41は、図2に示すシリンダ部31のシリンダボア38,39に加えて、図3に示すシリンダ部51のシリンダボア58,59に対してもブレーキ液を給排する。
アウタボディ部21のシリンダ部31(図1及び図2参照)と、インナボディ部22のシリンダ部51(図1及び図3参照)とがディスク周方向およびディスク径方向の位置を重ね合わせてディスク軸方向に対向している。また、図1,図4に示すように、アウタボディ部21のパッド支持部32Aとインナボディ部22のパッド支持部33Bとがディスク周方向およびディスク径方向の位置を重ね合わせてディスク軸方向に対向している。また、アウタボディ部21のパッド支持部33Aとインナボディ部22のパッド支持部32Bとがディスク周方向およびディスク径方向の位置を重ね合わせてディスク軸方向に対向している。図4に示すように、パッド支持部32Aおよびパッド支持部33Aと、パッド支持部32Bおよびパッド支持部33Bとの間に、ディスクロータ11が配置されている。
キャリパ本体15には、シリンダ部31,51およびパッド支持部32A,32B,33A,33Bで囲まれて、略中央にディスク径方向両側に開口するパッド配置空間61が形成されている。ディスク径方向内側では、パッド配置空間61の全体が開口している。
図1に示すように、中間連結部25は、キャリパ本体15のディスク周方向の中央位置に設けられている。中間連結部25は、ディスク径方向外側において、パッド配置空間61をディスク軸方向に跨いで設けられている。よって、パッド配置空間61のディスク径方向外側は、ディスク周方向一側のパッド支持部32A,33Bおよび中間連結部25の間の部分と、ディスク周方向逆側のパッド支持部33A,32Bおよび中間連結部25の間の部分とが開口している。シリンダボア38,39,58,59(図2及び図3参照)は、パッド配置空間61(図4参照)に開口している。ディスクロータ11は、パッド配置空間61のディスク軸方向の中央位置をディスク周方向に横断している。
ここで、キャリパ本体15は、図1に示すアウタボディ部21、インナボディ部22、端側連結部23、端側連結部24および中間連結部25が、図3に示すインナボディ部22のシリンダ部51のシリンダボア58,59の底部を除いて鋳造により一体成形されている。そして、シリンダ部51のこれら二カ所のシリンダボア58,59の底部の鋳造された開口部を介してシリンダボア38,39,58,59の内面が切削加工される。この後、シリンダ部51のシリンダボア58,59の底部の開口部に別体の閉塞部材を摩擦攪拌接合で接合させて開口部を閉塞して底部を形成することにより、キャリパ本体15が形成される。なお、アウタボディ部21、インナボディ部22、端側連結部23、端側連結部24および中間連結部25の全体を、鋳造により一体成形し、シリンダ部31,51の間のパッド配置空間61からシリンダボア38,39,58,59の内面を切削加工しても良い。
図7に示すように、アウタボディ部21のディスク回出側のパッド支持部32Aには、パッド配置空間61に向くトルク受面71Aと、ディスクロータ11側に向くロータ対向面72Aとが形成されている。トルク受面71Aは、径方向基準線に対して平行に形成され、ディスク軸線に対して平行に広がっている。ロータ対向面72Aは、ディスク軸線に対し垂直に広がっている。
パッド支持部32Aは、パッド係止部73Aを有している。パッド係止部73Aは、トルク受面71Aのディスク径方向の中間位置からディスク周方向に沿ってディスク回出側に凹む溝形状を有する。パッド係止部73Aは、パッド支持部32Aをトルク受面71A側からトルク受面71Aとは反対側までディスク周方向に貫通している。パッド係止部73Aは、図5に示すようにロータ対向面72Aからディスク軸方向に沿ってディスクロータ11から離れる方向にも凹んでいる。よって、図7に示すように、パッド係止部73Aは、パッド配置空間61に開口しており、パッド係止部73Aは、ディスクロータ11側およびパッド配置空間61とは反対側にも開口している。
パッド係止部73Aは、ディスク径方向における内側に位置する面部75Aと、ディスク径方向における外側に位置する面部76Aと、面部75A,76Aのディスクロータ11とは反対側の端縁部同士を結ぶ面部77Aとを有している。面部75Aは、平坦面であり、径方向基準線に対し垂直に広がっている。面部76Aは、平坦面であり、径方向基準線に対し垂直に広がっている。面部77Aは、平坦面であり、ディスク軸線に対し垂直に広がっている。面部75A,76Aはディスク軸方向およびディスク周方向の位置を重ね合わせている。
アウタボディ部21のディスク回入側のパッド支持部33Aには、パッド配置空間61に向くトルク受面81Aと、ディスクロータ11側に向くロータ対向面82Aとが形成されている。トルク受面81Aは、径方向基準線に対して平行に形成され、ディスク軸に対して平行に広がっている。ロータ対向面82Aは、ディスク軸線に対し垂直に広がっており、図4に示すように、ロータ対向面72Aと同一平面に配置されている。
図7に示すように、パッド支持部33Aは、パッド係止部83Aを有している。パッド係止部83Aは、トルク受面81Aのディスク径方向の中間位置からディスク周方向に沿ってディスク回入側に凹む溝形状を有する。パッド係止部83Aは、パッド支持部33Aをトルク受面81A側からトルク受面81Aとは反対側までディスク周方向に貫通している。パッド係止部83Aは、図6に示すように、ロータ対向面82Aからディスク軸方向に沿ってディスクロータ11から離れる方向にも凹んでいる。よって、図7に示すように、パッド係止部83Aは、パッド配置空間61に開口しており、ディスクロータ11側およびパッド配置空間61とは反対側にも開口している。
パッド係止部83Aは、ディスク径方向内側に位置する面部85Aと、ディスク径方向外側に位置する面部86Aと、面部85A,86Aのディスクロータ11とは反対側の端縁部同士を結ぶ面部87Aとを有している。面部85Aは、平坦面であり、径方向基準線に対し垂直に広がっている。面部85Aは、パッド支持部32Aの面部75Aと同一平面に配置されている。面部86Aは、平坦面であり、ディスク軸線に対して平行に形成されている。面部86Aは、トルク受面81Aからロータ周方向に離れるほど面部85Aに近づくように傾斜している。よって、パッド係止部83Aは、トルク受面81Aからロータ周方向に離れるほどディスク径方向の幅が狭くなっている。面部87Aは、平坦面であり、ディスク軸線に対し垂直に広がっている。面部85A,86Aはディスク軸方向およびディスク周方向の位置を重ね合わせている。
以上により、アウタボディ部21は、溝形状のパッド係止部73A,83Aをディスク周方向両側に有している。アウタボディ部21は、ディスク周方向両側のパッド係止部73A,83A同士が、互いの形状が異なっていて非対称形状を有する。
図8に示すように、インナボディ部22のディスク回出側のパッド支持部33Bには、パッド配置空間61に向くトルク受面81Bと、ディスクロータ11側に向くロータ対向面82Bとが形成されている。トルク受面81Bは、径方向基準線に対して平行に形成され、ディスク軸線に対して平行に広がっている。図4に示すように、トルク受面81Bはトルク受面71Aと同一平面に配置されている。ロータ対向面82Bは、ディスク軸線に対し垂直に広がっている。
図8に示すように、パッド支持部33Bは、パッド係止部83Bを有している。パッド係止部83Bは、トルク受面81Bのディスク径方向の中間位置からディスク周方向に沿ってディスク回出側に凹む溝形状を有する。パッド係止部83Bは、パッド支持部33Bをトルク受面81B側からトルク受面81Bとは反対側までディスク周方向に貫通している。パッド係止部83Bは、図5に示すようにロータ対向面82Bからディスク軸方向に沿ってディスクロータ11から離れる方向にも凹んでいる。よって、パッド係止部83Bは、図8に示すように、パッド配置空間61に開口しており、ディスクロータ11側およびパッド配置空間61とは反対側にも開口している。
インナボディ部22のディスク回出側のパッド支持部33Bは、アウタボディ部21のディスク回入側のパッド支持部33Aと同じ形状を有する。パッド支持部33Bのパッド係止部83Bは、アウタボディ部21のディスク回入側のパッド係止部83Aと同じ形状を有する。
パッド係止部83Bは、ディスク径方向内側に位置する面部85Bと、ディスク径方向外側に位置する面部86Bと、面部85B,86Bのディスクロータ11とは反対側の端縁部同士を結ぶ面部87Bとを有している。面部85Bは、平坦面であり、径方向基準線に対し垂直に広がっている。面部86Bは、平坦面であり、ディスク軸線に対して平行に形成されている。面部86Bは、トルク受面81Bからロータ周方向に離れるほど面部85Bに近づくように傾斜している。よって、パッド係止部83Bは、トルク受面81Bからロータ周方向に離れるほどディスク径方向の幅が狭くなっている。面部87Bは、平坦面であり、ディスク軸線に対し垂直に広がっている。面部85B,86Bはディスク軸方向およびディスク周方向の位置を重ね合わせている。
インナボディ部22のディスク回入側のパッド支持部32Bには、パッド配置空間61に向くトルク受面71Bと、ディスクロータ11側に向くロータ対向面72Bとが形成されている。トルク受面71Bは、径方向基準線に対して平行に形成され、ディスク軸に対して平行に広がっている。図4に示すように、トルク受面71Bはトルク受面81Aと同一平面に配置されている。ロータ対向面72Bは、ディスク軸線に対し垂直に広がっており、ロータ対向面82Bと同一平面に配置されている。
図8に示すように、パッド支持部32Bは、パッド係止部73Bを有している。パッド係止部73Bは、トルク受面71Bのディスク径方向の中間位置からディスク周方向に沿ってディスク回入側に凹む溝形状を有する。パッド係止部73Bは、トルク受面71B側からトルク受面71Bとは反対側までパッド支持部32Bをディスク周方向に貫通している。パッド係止部73Bは、ロータ対向面72Bからディスク軸方向に沿ってディスクロータ11から離れる方向にも凹んでいる。よって、パッド係止部73Bは、パッド配置空間61に開口しており、ディスクロータ11側およびパッド配置空間61とは反対側にも開口している。
インナボディ部22のディスク回入側のパッド支持部32Bは、アウタボディ部21のディスク回出側のパッド支持部32Aと同形状を有する。パッド支持部32Bのパッド係止部73Bは、アウタボディ部21のディスク回出側のパッド係止部73Aと同形状を有する。
パッド係止部73Bは、ディスク径方向内側に位置する面部75Bと、ディスク径方向外側に位置する面部76Bと、これら面部75B,76Bのディスクロータ11とは反対側の端縁部同士を結ぶ面部77Bとを有している。面部75Bは、平坦面であり、径方向基準線に対し垂直に広がっている。面部75Bは、パッド支持部33Bの面部85Bと同一平面に配置されており、アウタボディ部21の面部75Aおよび面部85Aとも同一平面に配置されている。面部76Bは、平坦面であり、径方向基準線に対し垂直に広がっている。面部77Bは、平坦面であり、ディスク軸線に対し垂直に広がっている。面部75B,76Bはディスク軸方向およびディスク周方向の位置を重ね合わせている。
以上により、インナボディ部22は、溝形状のパッド係止部73B,83Bをディスク周方向両側に有している。これらディスク周方向両側のパッド係止部73B,83B同士は、互いの形状が異なる非対称形状を有している。
上記したように、アウタボディ部21のディスク回出側のパッド係止部73A(図7参照)と、インナボディ部22のディスク回入側のパッド係止部73B(図8参照)とが同形状である。加えて、アウタボディ部21のディスク回入側のパッド係止部83A(図7参照)と、インナボディ部22のディスク回出側のパッド係止部83B(図8参照)とが同形状である。すなわち、アウタボディ部21およびインナボディ部22は、互いのディスク周方向逆側に位置するパッド係止部73A,73B同士の形状が同じであって、パッド係止部73A,73Bがディスク周方向に反対向きに配置されている。アウタボディ部21およびインナボディ部22は、互いのディスク周方向逆側に位置するパッド係止部83A,83B同士の形状が同じであって、パッド係止部83A,83Bがディスク周方向に反対向きに配置されている。ここで、アウタボディ部21のトルク受面71Aとトルク受面81Aとの間の距離は、インナボディ部22のトルク受面71Bとトルク受面81Bとの間の距離と同等である。よって、パッド係止部73A,83Aと、パッド係止部73B,83Bとは、径方向基準線を基準とする線対称に位置する。
図1に示すように、中間連結部25には、ディスク回出側とディスク回入側とに、係合凹部91と係合凹部92とが形成されている。係合凹部91と係合凹部92とは、ディスク軸方向の幅が異なる。ディスク回出側に形成された係合凹部91は、中間連結部25のディスク回出側の壁面からディスク回入側に向かって凹んでいる。ディスク回入側に形成された係合凹部92は、中間連結部25のディスク回入側の壁面からディスク回出側に向かって凹んでいる。ディスク回出側の係合凹部91のディスク軸方向の幅は、ディスク回入側の係合凹部92の幅よりも広い。
キャリパ本体15には、パッドスプリング101が、中間連結部25の係合凹部91,92に係止されて取り付けられている。キャリパ本体15は、一対の摩擦パッド102を支持している。一対の摩擦パッド102は、同形状を有し、このパッドスプリング101に付勢される。これらの摩擦パッド102,102は、ディスクロータ11に対向配置される。一方の摩擦パッド102がアウタボディ部21のシリンダ部31とディスクロータ11との間に配置され、他方の摩擦パッド102がインナボディ部22のシリンダ部51とディスクロータ11との間に配置されている。
パッドスプリング101は、一定板厚の板材からプレス成形により打ち抜かれ折り曲げられて形成されている。パッドスプリング101は、図7,図8に示すように、主板部111と、係合板部112と、係合板部113と、一対の延出板部114,115と、一対の延出板部116,117とを有している。主板部111は、中間連結部25と一対の摩擦パッド102,102との間に配置されている。係合板部112は、主板部111のディスク回出側の端縁部からディスク径方向外方に延出して中間連結部25の係合凹部91に係合している。係合板部113は、主板部111のディスク回入側の端縁部からディスク径方向外方に延出して中間連結部25の係合凹部92に係合している。これにより、係合板部112,113が中間連結部25を挟持する。これによって、パッドスプリング101がキャリパ本体15に取り付けられる。ここで、図1に示すように、ディスク回出側の係合板部112は、ディスク回入側の係合板部113よりもディスク軸方向の幅が広く、係合凹部91,92のうちディスク軸方向の幅が狭い係合凹部92への適正な係合が阻害されるように構成されている。これにより、パッドスプリング101がディスク周方向に反転して取り付けられる誤組み付けを規制するように構成されている。
図7,図8に示すように、ディスク回出側の一対の延出板部114,115は、主板部111のディスク回出側の端縁部からディスク回出側に延出している。アウタ側の延出板部114には、V字状の屈曲部118が形成されている。屈曲部118は、ディスク周方向の中間部にディスク径方向内方に突出する。インナ側の延出板部115にも、V字状の屈曲部119が形成されている。屈曲部119は、ディスク周方向の中間部にディスク径方向内方に突出する。延出板部114,115は同形状である。図1に示すように、延出板部114,115は、係合板部112のディスク軸方向の両側に配置されている。
図7,図8に示すように、ディスク回入側の一対の延出板部116,117は、主板部111のディスク回入側の端縁部からディスク回入側に延出している。延出板部116,117は、平板状であり、同形状である。図1に示すように、延出板部116,117は、係合板部113のディスク軸方向の両側に配置されている。
パッドスプリング101は、図7に示すように、延出板部114,116がアウタ側の摩擦パッド102に当接して摩擦パッド102をディスク径方向内方に押圧する。その際に、ディスク回出側の延出板部114は、屈曲部118においてアウタ側の摩擦パッド102に当接して摩擦パッド102をディスク回出側にも押圧する。パッドスプリング101は、図8に示すように、延出板部115,117がインナ側の摩擦パッド102に当接して摩擦パッド102をディスク径方向内方に押圧する。その際に、ディスク回出側の延出板部115は、屈曲部119においてインナ側の摩擦パッド102に当接して摩擦パッド102をディスク回出側にも押圧する。
図7,図8に示すように、一対の摩擦パッド102,102は、同形状の共通部品である。摩擦パッド102は、ディスク周方向に長い裏板121と、裏板121の厚さ方向一側の面の長手方向に離間した二カ所に接着されるライニング部122,123とを有している。摩擦パッド102は、裏板121においてキャリパ12に支持されている。摩擦パッド102は、ライニング部122,123においてディスクロータ11に当接して車両に制動力を付与する。
裏板121は、一定板厚を有し、結合部130と、耳部131(第1の耳部)および耳部132(第2の耳部)と、突出部133および突出部134とを有している。結合部130は、ライニング部122,123に結合される。耳部131および耳部132は、結合部130からディスク周方向両側に突出する。突出部133及び突出部134は、結合部130からディスク径方向外側に突出する。結合部130は、ディスク周方向に長い略長方形状を有している。突出部133および突出部134は、結合部130の長さ方向の両側であるディスク周方向両側からディスク径方向外側に突出している。裏板121において、結合部130の外形が鏡面対称の形状を有している。突出部133と突出部134とが鏡面対称の形状を有している。
結合部130は、耳部131の根元位置に、結合部130の長さ方向に対し垂直に広がる基面部141を有している。耳部131は、基面部141のディスク径方向の中間部からディスク周方向に沿って結合部130から離れる方向に突出している。基面部141は、突出部133にも延びている。基面部141は、裏板121の板厚方向に広がる平坦面であって、耳部131を挟んでディスク径方向の両側に配置される部分が同一平面に配置されている。
耳部131は、裏板121を板厚方向から見て長方形(正方形を含む)の四角形状を有している。耳部131は、ディスク径方向内側に位置する面部142と、ディスク径方向外側に位置する面部143と、ディスク周方向の結合部130とは反対側の端面部144とを有している。面部142および面部143は、いずれも裏板121の板厚方向に広がる平坦面である。面部142および面部143は、いずれも基面部141から基面部141に対して垂直に位置し結合部130とは反対側に延出している。端面部144は、裏板121の板厚方向に広がる平坦面であり、基面部141に平行に形成されている。
結合部130は、耳部132の根元位置に、結合部130の長さ方向に対し垂直に広がる基面部151を有している。耳部132は、基面部151のディスク径方向の中間部からディスク周方向に沿って結合部130から離れる方向に突出している。基面部151は、突出部134にも延びている。基面部151は、裏板121の板厚方向に広がる平坦面であって、耳部132を挟んでディスク径方向の両側に配置される部分が同一平面に配置されている。基面部151は基面部141と平行に形成されている。
耳部132は、裏板121を板厚方向から見た形状が台形状である。よって、摩擦パッド102は、ディスク周方向両側の耳部131,132同士の形状が異なっていて非対称形状である。耳部132は、ディスク径方向内側に位置する面部152と、ディスク径方向外側に位置する面部153と、ディスク周方向の結合部130とは反対側の端面部154とを有している。面部152および面部153は、いずれも裏板121の板厚方向に広がる平坦面である。面部152は基面部151から基面部151に対して垂直に位置し結合部130とは反対側に延出している。面部153は基面部151から結合部130とは反対側に延出しており、基面部151から離れるほど面部152に近づくように傾斜している。端面部154は、裏板121の板厚方向に広がる平坦面であり、基面部151に平行に形成されている。よって、耳部132は、ディスク周方向外側ほどディスク径方向の幅が狭くなっている。耳部131の面部142と耳部132の面部152とは、同一平面に配置されている。
耳部131に近い側の突出部133は、面部161及び面部162を有している。面部161は、ディスク周方向の耳部131側に、結合部130の長さ方向に沿っている。面部162は、ディスク周方向の耳部131とは反対側に、耳部131からディスク周方向に離れるほど結合部130に近づくように傾斜している。面部161および面部162は、いずれも裏板121の板厚方向に広がる平坦面である。面部161は基面部141に垂直である。
耳部132に近い側の突出部134は、面部165及び面部166を有している。面部165は、ディスク周方向の耳部132側に、結合部130の長さ方向に沿っている。面部166は、ディスク周方向の耳部132とは反対側に、耳部132からディスク周方向に離れるほど結合部130に近づくように傾斜している。面部165および面部166は、いずれも裏板121の板厚方向に広がる平坦面である。面部165は基面部151に垂直である。
上記したようにアウタ側とインナ側とで同形状の摩擦パッド102を使用する。このため、アウタボディ部21のパッド係止部73Aおよびパッド係止部83A(図7参照)は、インナボディ部22のパッド係止部73Bおよびパッド係止部83B(図8参照)と、ディスクロータ11側から見た形状が同形状である。
図7に示すように、キャリパ本体15のアウタボディ部21に摩擦パッド102が組み付けられる際に、ライニング部122,123を裏板121に対しインナ側に配置し、突出部133,134をディスク径方向外側に配置した状態が適正姿勢である。適正姿勢では、四角形状の耳部131がディスク回出側のパッド支持部32Aに支持され、台形状の耳部132がディスク回入側のパッド支持部33Aに支持される。
その際に、この摩擦パッド102は、ディスク回出側に配置される突出部133が面部162においてパッドスプリング101の延出板部114の屈曲部118に当接し屈曲部118でディスク径方向内側かつディスク回出側に押圧される。また、この摩擦パッド102は、ディスク回入側の突出部134が面部165においてパッドスプリング101の延出板部116に当接し延出板部116でディスク径方向内側に押圧される。
摩擦パッド102は、上記のようにアウタボディ部21に支持される際に、アウタボディ部21とインナボディ部22との間に中間連結部25とは反対側から挿入され、その後、摩擦パッド102は、アウタボディ部21側に移動されて、四角形状の耳部131が四角形状のパッド係止部73A内に配置され、台形状の耳部132が台形状のパッド係止部83A内に配置される。これにより、耳部131がパッド係止部73Aに係止されてパッド支持部32Aに支持されると共に、耳部132がパッド係止部83Aに係止されてパッド支持部33Aに支持される。
そして、この摩擦パッド102は、パッドスプリング101の付勢力で、結合部130および突出部133の基面部141をトルク受面71Aに当接させ、耳部131の面部142を面部75Aに当接させると共に、耳部132の面部152を面部85Aに当接させる。この状態で、この摩擦パッド102は、結合部130および突出部134の基面部151をトルク受面81Aに対し、隙間を設けて対向させ、耳部131の面部143を面部76Aに対し隙間を設けて対向させ、耳部132の面部153を面部86Aに対し隙間を設けて対向させる。
摩擦パッド102は、図8に示すように、キャリパ本体15のインナボディ部22に組み付けられる際に、ライニング部122,123を裏板121に対しアウタ側に配置し、突出部133,134をディスク径方向外側に配置した状態が適正姿勢である。適正姿勢では、台形状の耳部132がディスク回出側のパッド支持部33Bに支持され、四角形状の耳部131がディスク回入側のパッド支持部32Bに支持される。
その際に、この摩擦パッド102は、ディスク回出側の突出部134が面部166においてパッドスプリング101の延出板部115の屈曲部119に当接し屈曲部119でディスク径方向内側かつディスク回出側に押圧される。また、摩擦パッド102は、ディスク回入側の突出部133が面部161においてパッドスプリング101の延出板部117に当接し延出板部117でディスク径方向内側に押圧される。
この摩擦パッド102は、上記のようにインナボディ部22に支持される際に、アウタボディ部21とインナボディ部22との間に中間連結部25とは反対側から挿入され、その後、摩擦パッド102は、インナボディ部22側に移動されて、四角形状の耳部131が、四角形状のパッド係止部73B内に配置され、台形状の耳部132が、台形状のパッド係止部83B内に配置される。これにより、耳部131がパッド係止部73Bに係止されてパッド支持部32Bに支持されると共に、耳部132がパッド係止部83Bに係止されてパッド支持部33Bに支持される。
そして、この摩擦パッド102は、パッドスプリング101の付勢力で、結合部130および突出部134の基面部151をトルク受面81Bに当接させ、耳部132の面部152を面部85Bに当接させると共に、耳部131の面部142を面部75Bに当接させる。この状態で、この摩擦パッド102は、結合部130および突出部133の基面部141をトルク受面71Bに対し、隙間を設けて対向させ、耳部131の面部143を面部76Bに対し隙間を設けて対向させ、耳部132の面部153を面部86Bに対し隙間を設けて対向させる。
図7に示すアウタ側の摩擦パッド102は、アウタボディ部21のパッド支持部32A,33Aに支持されてディスク軸方向に移動する。その際に、アウタボディ部21は、ディスク周方向両側に有する溝形状のパッド係止部73A,83Aでアウタ側の摩擦パッド102を係止する。
図8に示すインナ側の摩擦パッド102は、インナボディ部22のパッド支持部32B,33Bで支持されてディスク軸方向に移動する。その際に、インナボディ部22は、アウタボディ部21に対しディスクロータ11を挟んで反対側に配置され、ディスク周方向両側に有する溝形状のパッド係止部73B,83Bでインナ側の摩擦パッド102を係止する。
よって、キャリパ12は、摩擦パッド102,102を支持するパッドピンを持たずに摩擦パッド102,102をキャリパ本体15で直接支持する、いわゆる、パッドピンレス構造を有する。
以上のディスクブレーキ10においては、図1に示す給排口41を介して、シリンダ部31,51のシリンダボア38,39,58,59(図2,図3参照)内にブレーキ液が導入されると、二対のピストン16,16およびピストン17,17(図4参照)がブレーキ液の液圧によってディスクロータ11の方向に移動する。すると、アウタボディ部21のシリンダ部31に設けられた二つのピストン16,17が、シリンダ部31とディスクロータ11との間に設けられたアウタ側の摩擦パッド102を押圧し、摩擦パッド102をディスクロータ11に押し付ける。また、インナボディ部22のシリンダ部51に設けられた二つのピストン16,17が、シリンダ部51とディスクロータ11との間に設けられたインナ側の摩擦パッド102を押圧してこれをディスクロータ11に押し付ける。これにより、ディスクブレーキ10は車両に制動力を発生させる。このとき、一対の摩擦パッド102,102は、ディスク径方向内方およびディスク周方向への移動が規制されるようにキャリパ本体15に支持されてディスク軸方向に移動する。
ここで、キャリパ12は、摩擦パッド102を、キャリパ本体15の図7,図9,図10に示すアウタボディ部21に組み付ける際に、上記した適正姿勢以外の不適正姿勢での組み付けを規制するように構成されている。
すなわち、図9に示すように、ライニング部122,123を裏板121に対しアウタ側に配置し、突出部133,134をディスク径方向内側に配置する不適正姿勢で、摩擦パッド102をアウタボディ部21に組み付けようとした場合、四角形状の耳部131が四角形状のパッド係止部73A内に入り込むことはできるものの、台形状の耳部132の面部152側が、台形状のパッド係止部83Aの面部86Aよりもディスク径方向外側に位置して、このパッド係止部83A内に入り込むことができない。これにより、摩擦パッド102はアウタボディ部21への組み付けが規制されるように構成されている。言い換えれば、アウタボディ部21は、ディスク周方向両側のパッド係止部73A,83Aが、ディスク周方向に適正な向き且つディスク径方向に反転した向きの摩擦パッド102の組み付けを規制する。
図10に示すように、ライニング部122,123を裏板121に対しアウタ側に配置し、突出部133,134をディスク径方向外側に配置する不適正姿勢で、摩擦パッド102をアウタボディ部21に組み付けようとした場合、台形状の耳部132が四角形状のパッド係止部73A内に入り込むことはできるものの、四角形状の耳部131の面部143側が、台形状のパッド係止部83Aの面部86Aよりもディスク径方向外側に位置して、このパッド係止部83A内に入り込むことができない。これにより、摩擦パッド102は、アウタボディ部21への組み付けが規制されるように構成されている。言い換えれば、アウタボディ部21は、ディスク周方向両側のパッド係止部73A,83Aが、ディスク径方向に適正な向き且つディスク周方向に反転した向きの摩擦パッド102の組み付けを規制する。
また、ライニング部122,123を裏板121に対しインナ側に配置し、突出部133,134をディスク径方向内側に配置する不適正姿勢で、摩擦パッド102をアウタボディ部21に組み付けようとした場合、台形状の耳部132が四角形状のパッド係止部73A内に入り込むことはできるものの、四角形状の耳部131の面部142側が、台形状のパッド係止部83Aの面部86Aよりもディスク径方向外側に位置して、このパッド係止部83A内に入り込むことができない。これにより、摩擦パッド102は、アウタボディ部21への組み付けが規制されるように構成されている。言い換えれば、アウタボディ部21では、ディスク周方向両側のパッド係止部73A,83Aが、ディスク周方向およびディスク径方向の両方に反転した向きの摩擦パッド102の組み付けを規制する。
摩擦パッド102を、キャリパ本体15のインナボディ部22(図8参照)に組み付ける際についても、キャリパ12は、上記した適正姿勢以外の不適正姿勢での組み付けを規制する。
すなわち、ライニング部122,123を裏板121に対しインナ側に配置し、突出部133,134をディスク径方向内側に配置する不適正姿勢で、摩擦パッド102をインナボディ部22に組み付けようとした場合、四角形状の耳部131が四角形状のパッド係止部73B内に入り込むことはできるものの、台形状の耳部132の面部152側が、台形状のパッド係止部83Bの面部86Bよりもディスク径方向外側に位置して、このパッド係止部83B内に入り込むことができない。これにより、摩擦パッド102はインナボディ部22への組み付けが規制されるように構成されている。言い換えれば、インナボディ部22は、ディスク周方向両側のパッド係止部73B,83Bが、ディスク周方向に適正な向き且つディスク径方向に反転した向きの摩擦パッド102の組み付けを規制する。
また、ライニング部122,123を裏板121に対しインナ側に配置し、突出部133,134をディスク径方向外側に配置する不適正姿勢で、摩擦パッド102をインナボディ部22に組み付けようとした場合、台形状の耳部132が四角形状のパッド係止部73B内に入り込むことはできるものの、四角形状の耳部131の面部143側が、台形状のパッド係止部83Bの面部86Bよりもディスク径方向外側に位置して、このパッド係止部83B内に入り込むことができない。これにより、摩擦パッド102は、インナボディ部22への組み付けが規制されるように構成されている。言い換えれば、インナボディ部22は、ディスク周方向両側のパッド係止部73B,83Bが、ディスク径方向に適正な向き且つディスク周方向に反転した向きの摩擦パッド102の組み付けを規制する。
また、ライニング部122,123を裏板121に対しアウタ側に配置し、突出部133,134をディスク径方向内側に配置する不適正姿勢で、摩擦パッド102をインナボディ部22に組み付けようとした場合、台形状の耳部132が四角形状のパッド係止部73B内に入り込むことはできるものの、四角形状の耳部131の面部142側が、台形状のパッド係止部83Bの面部86Bよりもディスク径方向外側に位置して、このパッド係止部83B内に入り込むことができない。これにより、摩擦パッド102は、インナボディ部22への組み付けが規制されるように構成されている。言い換えれば、インナボディ部22は、ディスク周方向両側のパッド係止部73B,83Bがディスク周方向およびディスク径方向の両方に反転した向きの摩擦パッド102の組み付けを規制する。
ここで、上記したように、アウタボディ部21のパッド係止部73Aおよびパッド係止部83A(図7参照)は、インナボディ部22のパッド係止部73Bおよびパッド係止部83B(図8参照)と、ディスクロータ11側から見た形状が同じ形状を有する。不適正姿勢での摩擦パッド102の組み付けを物理的に規制する寸法関係について、アウタボディ部21を例にとり説明する。
図11に示すように、摩擦パッド102の四角形状の耳部131のディスク周方向の長さをD1とし、ディスク径方向の長さをh1とし、耳部131を係合させるパッド係止部73Aのディスク径方向の長さをH1とする。また、図12に示すように、台形状の耳部132について、ディスク周方向の長さをD2とし、結合部130とは反対側の先端部すなわち端面部154のディスク径方向の長さをh3とし、結合部130側の基端部のディスク径方向の長さをh2+h3とする。耳部132を係合させるパッド係止部83Aのディスク周方向の開口端のディスク径方向の長さをH2とし、パッド係止部83Aのディスク周方向の開口端から距離D2の位置のディスク径方向の長さをh4とする。また、耳部132を係合させるパッド係止部83Aのディスク周方向の開口端から距離D1の位置のディスク径方向の長さをh5とする。図12は、D1=D2の場合、すなわちh4=h5の場合を例示している。
すると、H2>h2+h3>h4>h3の関係を満足し、H1>h1>h5の関係を満足するように各部の寸法関係を設定することで、四角形状の耳部131の台形状のパッド係止部83A内への入り込みが規制され、台形状の耳部132の台形状のパッド係止部83A内への逆向き(面部152を面部86Aに対向させる向き)での入り込みが規制される。
上記特許文献1には、取付部材のディスク周方向両側にディスク周方向に沿って凹む凹溝が形成されており、これらの凹溝に、摩擦パッドが両端部の嵌合部で摺動可能に嵌め合わされるディスクブレーキが開示されている。このディスクブレーキは、凹溝が鏡面対称形状であり、嵌合部が鏡面対称形状であるため、摩擦パッドの誤組み付けを生じる可能性がある。
これに対し、本実施形態は、アウタ側の摩擦パッド102とインナ側の摩擦パッド102とが同形状であり、摩擦パッド102は、ディスク周方向両側の耳部131,132同士の形状が異なっている。アウタボディ部21は、ディスク周方向両側のパッド係止部73A,83A同士の形状が異なっており、インナボディ部22は、ディスク周方向両側のパッド係止部73B,83B同士の形状が異なっている。さらに、アウタボディ部21およびインナボディ部22は、互いのディスク周方向逆側のパッド係止部73A,73B同士の形状が同じであり、互いのディスク周方向逆側のパッド係止部83A,83B同士の形状が同じである。これにより、アウタボディ部21およびインナボディ部22は、摩擦パッド102の誤組み付けを抑制可能となる。また、キャリパ12および摩擦パッド102で誤組み付けを抑制できるため、組み立てラインでの誤組み付け防止用の治具が不要となり、組み付け状態の検査も不要となる。さらには、誤組み付けによる納入不良や場内不良による仕損費を低減可能となる。
アウタボディ部21は、ディスク周方向両側のパッド係止部73A,83Aが、ディスク周方向に適正な向き且つディスク径方向に反転した向きの摩擦パッド102と、ディスク径方向に適正な向き且つディスク周方向に反転した向きの摩擦パッド102と、ディスク周方向およびディスク径方向の両方に反転した向きの摩擦パッド102と、についての組み付けを規制する。インナボディ部22は、ディスク周方向両側のパッド係止部73B,83Bが、ディスク周方向に適正な向き且つディスク径方向に反転した向きの摩擦パッド102と、ディスク径方向に適正な向き且つディスク周方向に反転した向きの摩擦パッド102と、ディスク周方向およびディスク径方向の両方に反転した向きの摩擦パッド102と、についての組み付けを規制する。これにより、アウタボディ部21およびインナボディ部22は、摩擦パッド102の誤組み付けを抑制可能となる。
しかも、摩擦パッド102の四角形状の耳部131について、ディスク周方向の長さをD1、ディスク径方向の長さをh1とし、台形状の耳部132について、ディスク周方向の長さをD2とし、結合部130とは反対側の先端部すなわち端面部154のディスク径方向の長さをh3とし、結合部130側の基端部のディスク径方向の長さをh2+h3とし、耳部132を係合させるパッド係止部83Aのディスク周方向の開口端から距離D2の位置のディスク径方向の長さをh4とし、耳部132を係合させるパッド係止部83Aのディスク周方向の開口端から距離D1の位置のディスク径方向の長さをh5とする。h2+h3>h4>h3の関係を満足し、h1>h5の関係を満足するように各部の寸法関係が設定されている。これにより、四角形状の耳部131の台形状のパッド係止部83A,83B内への入り込みが規制され、台形状の耳部132の台形状のパッド係止部83A,83B内への逆向きの入り込みが規制される。したがって、簡素な構造で摩擦パッド102の誤組み付けを抑制可能となる。
また、アウタ側の摩擦パッド102とインナ側の摩擦パッド102とを共通部品化できるため、生産性向上および管理工数削減が可能となる。
また、アウタボディ部21およびインナボディ部22は、一体で形成されている。このため、アウタボディ部21のディスク周方向両側のパッド係止部73A,83A同士の形状を異ならせ、インナボディ部22のディスク周方向両側のパッド係止部73B,83B同士の形状を異ならせることで、部品点数を増大させることなく、摩擦パッド102の誤組み付けを抑制できる。
ここで、アウタボディ部21とインナボディ部22とでディスク回出側のトルク受面71Aおよびトルク受面81Bの位置および面積を同じにすれば、耐ブレーキ鳴き性能を低下させずに誤組み付けを抑制できる。また、アウタボディ部21とインナボディ部22とでディスク回出側のトルク受面71Aおよびトルク受面81Bの位置を同じにすれば、制動時におけるディスク径方向のモーメントの発生を抑制できるため、制振性も低下させずに誤組み付けを抑制できる。
以上に述べた本実施形態の第1の態様に係るディスクブレーキは、第1の摩擦パッドを係止する溝形状のパッド係止部をディスク周方向両側に有する第1の筐体部と、該第1の筐体部に対しディスクロータを挟んで反対側に配置され、第2の摩擦パッドを係止する溝形状のパッド係止部をディスク周方向両側に有する第2の筐体部と、を備え、前記第1の摩擦パッドと前記第2の摩擦パッドとは同形状であり、前記第1の筐体部および前記第2の筐体部は、それぞれ、ディスク周方向両側の前記パッド係止部同士の形状が異なっており、互いのディスク周方向逆側の前記パッド係止部同士の形状が同じであることを特徴とする。これにより、ディスクブレーキは、摩擦パッドの誤組み付けを抑制可能となる。
また、第2の態様は、第1の態様において、前記第1の筐体部および前記第2の筐体部は、それぞれ、前記ディスク周方向両側の前記パッド係止部が、ディスク周方向に適正な向き且つディスク径方向に反転した向きの前記摩擦パッドと、前記ディスク径方向に適正な向き且つ前記ディスク周方向に反転した向きの前記摩擦パッドと、前記ディスク周方向および前記ディスク径方向の両方に反転した向きの前記摩擦パッドとについての組み付けを規制してもよい。
また、第3の態様は、第1または第2の態様において、前記第1の摩擦パッドおよび前記第2の摩擦パッドは、前記ディスクロータに当接して制動力を付与するライニング部と、前記ライニング部に結合される結合部と前記結合部から前記ディスク周方向両側に突出する第1の耳部および第2の耳部とを有する裏板と、を備え、前記第1の耳部は、前記ディスク周方向の長さをD1とし、前記ディスク径方向の長さをh1とする四角形状であり、前記第2の耳部は、前記ディスク周方向の長さをD2とし、前記結合部とは反対側の先端部の前記ディスク径方向の長さをh3とし、前記結合部側の基端部の前記ディスク径方向の長さをh2+h3とする台形形状であり、前記第2の耳部を係合させる前記パッド係止部の前記ディスク周方向の開口端から前記D2の位置の前記ディスク径方向の長さをh4とすると、h2+h3>h4>h3であり、前記第2の耳部を係合させる前記パッド係止部の前記ディスク周方向の開口端から前記D1の位置の前記ディスク径方向の長さをh5とすると、h1>h5であってもよい。
また、第4の態様は、第1乃至第3のいずれか一態様において、前記第1の筐体部および前記第2の筐体部は、一体として形成されていてもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られず、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、上述の各実施形態において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
上記したディスクブレーキによれば、ディスクブレーキに対する摩擦パッドの誤組み付けを抑制できる。
10 ディスクブレーキ
11 ディスクロータ
21 アウタボディ部(筐体部)
22 インナボディ部(筐体部)
73A,73B,83A,83B パッド係止部
102 摩擦パッド
121 裏板
122,123 ライニング部
130 結合部
131,132 耳部

Claims (4)

  1. 第1の摩擦パッドを係止する溝形状のパッド係止部をディスク周方向両側に有する第1の筐体部と、
    前記第1の筐体部に対しディスクロータを挟んで反対側に配置され、第2の摩擦パッドを係止する溝形状のパッド係止部を前記ディスク周方向両側に有する第2の筐体部と、
    を備え、
    前記第1の摩擦パッドと前記第2の摩擦パッドとは同形状であり、
    前記第1の筐体部および前記第2の筐体部は、
    それぞれ、前記ディスク周方向両側の前記パッド係止部同士の形状が異なっており、
    互いのディスク周方向逆側の前記パッド係止部同士の形状が同じであるディスクブレーキ。
  2. 前記第1の筐体部および前記第2の筐体部は、それぞれ、前記ディスク周方向両側の前記パッド係止部が、ディスク周方向に適正な向き且つディスク径方向に反転した向きの前記摩擦パッドと、前記ディスク径方向に適正な向き且つ前記ディスク周方向に反転した向きの前記摩擦パッドと、前記ディスク周方向および前記ディスク径方向の両方に反転した向きの前記摩擦パッドとに対する組み付けを規制することを特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキ。
  3. 前記第1の摩擦パッドおよび前記第2の摩擦パッドは、
    前記ディスクロータに当接して制動力を付与するライニング部と、
    前記ライニング部に結合される結合部と前記結合部から前記ディスク周方向両側に突出する第1の耳部および第2の耳部とを有する裏板と、を備え、
    前記第1の耳部は、前記ディスク周方向の長さをD1、前記ディスク径方向の長さをh1とする四角形状であり、
    前記第2の耳部は、前記ディスク周方向の長さをD2、前記結合部とは反対側の先端部の前記ディスク径方向の長さをh3、前記結合部側の基端部の前記ディスク径方向の長さをh2+h3とする台形形状であり、
    前記第2の耳部を係合させる前記パッド係止部の前記ディスク周方向の開口端から前記D2の位置の前記ディスク径方向の長さをh4とすると、
    h2+h3>h4>h3であり、
    前記第2の耳部を係合させる前記パッド係止部の前記ディスク周方向の開口端から前記D1の位置の前記ディスク径方向の長さをh5とすると、
    h1>h5であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のディスクブレーキ。
  4. 前記第1の筐体部および前記第2の筐体部は、一体として形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のディスクブレーキ。
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