[go: up one dir, main page]

JPWO2016153048A1 - オーブンウェア及びオーブンウェア成形用樹脂組成物 - Google Patents

オーブンウェア及びオーブンウェア成形用樹脂組成物 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2016153048A1
JPWO2016153048A1 JP2017508471A JP2017508471A JPWO2016153048A1 JP WO2016153048 A1 JPWO2016153048 A1 JP WO2016153048A1 JP 2017508471 A JP2017508471 A JP 2017508471A JP 2017508471 A JP2017508471 A JP 2017508471A JP WO2016153048 A1 JPWO2016153048 A1 JP WO2016153048A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
ovenware
repeating unit
mol
liquid crystal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017508471A
Other languages
English (en)
Inventor
慎太郎 齊藤
慎太郎 齊藤
孝一 水本
孝一 水本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Publication of JPWO2016153048A1 publication Critical patent/JPWO2016153048A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J36/00Parts, details or accessories of cooking-vessels
    • A47J36/02Selection of specific materials, e.g. heavy bottoms with copper inlay or with insulating inlay
    • A47J36/04Selection of specific materials, e.g. heavy bottoms with copper inlay or with insulating inlay the materials being non-metallic
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Rigid or semi-rigid containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material or by deep-drawing operations performed on sheet material
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/18Oxygen-containing compounds, e.g. metal carbonyls
    • C08K3/20Oxides; Hydroxides
    • C08K3/22Oxides; Hydroxides of metals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/34Silicon-containing compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/34Silicon-containing compounds
    • C08K3/346Clay
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L67/00Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L67/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
    • C08L67/03Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds the dicarboxylic acids and dihydroxy compounds having the carboxyl- and the hydroxy groups directly linked to aromatic rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L67/00Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L67/04Polyesters derived from hydroxycarboxylic acids, e.g. lactones
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/18Oxygen-containing compounds, e.g. metal carbonyls
    • C08K3/20Oxides; Hydroxides
    • C08K3/22Oxides; Hydroxides of metals
    • C08K2003/2237Oxides; Hydroxides of metals of titanium
    • C08K2003/2241Titanium dioxide

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Cookers (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

容器部と取っ手部とを有するオーブンウェアであって、このオーブンウェアは、液晶ポリエステル樹脂及びタルクフィラーを含有する樹脂組成物から成形されたオーブンウェアであり、このタルクフィラーの含有量は、この液晶ポリエステル樹脂100質量部に対し、55質量部以上、100質量部以下であり、このオーブンウェアの内容積は、500mL以上、6L以下であり、この容器部の肉厚が、0.3mm以上、5mm以下である、オーブンウェア。

Description

本発明は、オーブンウェア及びオーブンウェア成形用樹脂組成物に関する。
本願は、2015年3月26日に、日本に出願された特願2015−064234号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
オーブン加熱方式によるオーブンレンジ用の調理加熱容器であるオーブンウェアには、優れた耐熱性、機械強度、外観が良好であること等の種々の特性が要求される。
優れた耐熱性を有する材料として、ポリエステル樹脂がある。なかでも、全芳香族ポリエステル樹脂(以下、「液晶ポリエステル」又は「液晶ポリエステル樹脂」と記載することがある。)は、その構造に基づく種々の優れた性質を有しており、特に耐熱性の点で優れている。このため、高温に暴露されるオーブンウェアの材料に採用されている。例えば、特許文献1〜2には、全芳香族ポリエステル樹脂製を用いたオーブンウェアが開示されている。
特開平4−248868号公報 特開平3−265650号公報
オーブンウェアの製造においては、成形が容易であることや、複雑な形状が成形でき、意匠性の選択性が向上する等の理由により、射出成形が採用されることがある。一方、最近では大型のオーブンウェアのニーズが存在する。
しかしながら、大型のオーブンウェアを射出成形する場合、小型のオーブンウェアを射出成形する場合に比べてフローマークが発生し又は目立つため、外観不良になるという課題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、外観に優れた大型のオーブンウェア、及び前記オーブンウェアに好適に用いることができるオーブンウェア成形用樹脂組成物を提供することを課題とする。
即ち、本発明は以下の態様を含む。
[1]容器部と取っ手部とを有するオーブンウェアであって、
前記オーブンウェアは、
液晶ポリエステル樹脂及びタルクフィラーを含有する樹脂組成物から成形されたオーブンウェアであり、
前記タルクフィラーの含有量は、前記液晶ポリエステル樹脂100質量部に対し、55質量部以上、100質量部以下であり、
前記オーブンウェアの内容積は、500mL以上、6L以下であり、
前記容器部の肉厚が、0.3mm以上、5mm以下である、
オーブンウェア。
[2] 前記液晶ポリエステル樹脂が、下記一般式(1)で表される繰返し単位を少なくとも1つ有する、[1]に記載のオーブンウェア。
(1)−O−Ar−CO−
(式中、Arは、フェニレン基、ナフチレン基又はビフェニリレン基を表し、Arで表される基中の少なくとも1個の水素原子は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、アルキル基又はアリール基で置換されていてもよい。)
[3] 前記一般式(1)で表される繰返し単位がパラヒドロキシ安息香酸から誘導される繰返し単位であり、その繰返し単位の含有量が、前記液晶ポリエステルを構成する全繰返し単位の合計含有量に対して、50モル%以上、70モル%以下である、[2]に記載のオーブンウェア。
[4] 前記液晶ポリエステル樹脂が、下記一般式(2)で表される繰返し単位を少なくとも1つ有する、[1]〜[3]のいずれか1つに記載のオーブンウェア。
(2)−CO−Ar−CO−
(式中、Arは、フェニレン基、ナフチレン基、ビフェニリレン基又は下記一般式(4)で表される基を表し;Arで表される基中の少なくとも1個の水素原子は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、アルキル基又はアリール基で置換されていてもよい。)
(4)−Ar−Z−Ar
(式中、Ar及びArは、それぞれ独立に、フェニレン基又はナフチレン基を表し;Zは、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルホニル基又はアルキリデン基を表す。)
[5] 前記一般式(2)で表される繰返し単位が、テレフタル酸から誘導される繰返し単位であり、その繰返し単位の含有量が、前記液晶ポリエステルを構成する全繰返し単位の合計含有量に対して、10モル%以上、20モル%以下である、[4]に記載のオーブンウェア。
[6] 前記液晶ポリエステル樹脂が、下記一般式(3)で表される繰返し単位を少なくとも1つ有する、[1]〜[5]のいずれか1つに記載のオーブンウェア。
(3)−X−Ar−Y−
(式中、Arは、フェニレン基、ナフチレン基、ビフェニリレン基又は下記一般式(4)で表される基を表し;X及びYは、それぞれ独立に、酸素原子又はイミノ基(−NH−)を表し;Arで表される基中の少なくとも1個の水素原子は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、アルキル基又はアリール基で置換されていてもよい。)
(4)−Ar−Z−Ar
(式中、Ar及びArは、それぞれ独立に、フェニレン基又はナフチレン基を表し;Zは、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルホニル基又はアルキリデン基を表す。)
[7] 前記一般式(3)で表される繰返し単位が、前記液晶ポリエステルを構成する全繰返し単位の合計含有量に対して、35モル%以下である、[6]に記載のオーブンウェア。
[8]
前記タルクフィラーの平均粒子径が、5μm以上、30μm以下である、[1]〜[7]のいずれか1つに記載のオーブンウェア。
[9] 前記樹脂組成物が、さらに酸化チタンフィラーを含有する、[1]〜[8]のいずれか1つに記載のオーブンウェア。
[10] 前記酸化チタンフィラーの充填量が、前記液晶ポリエステル樹脂100質量部に対し、1質量部以上、15質量部以下である、[1]〜[9]のいずれか1項に記載のオーブンウェア。
[11] 前記樹脂組成物が、さらに顔料を含有する[1]〜[10]のいずれか1つに記載のオーブンウェア。
[12] 前記樹脂組成物の荷重たわみ温度が、250℃以上、270℃未満である、[1]〜[11]のいずれか1つに記載のオーブンウェア。
[13] 液晶ポリエステル樹脂、タルクフィラー及び酸化チタンフィラーを含有する、樹脂組成物。
[14] オーブンウェアの成形用である[13]に記載の樹脂組成物。
本発明によれば、外観に優れた大型のオーブンウェア、及び前記オーブンウェアに好適に用いることができるオーブンウェア成形用樹脂組成物を提供することができる。
本発明のオーブンウェアの一例の断面図である。 本発明のオーブンウェアの一例の全体形状を表す斜視図である。
≪オーブンウェア≫
本発明の第1の態様のオーブンウェアについて説明する。
本発明のオーブンウェアは、液晶ポリエステル樹脂及びタルクフィラーを含有する樹脂組成物から成形されたオーブンウェアである。
本発明のオーブンウェアは、多人数分の料理をまとめて調理できる大型のオーブンウェアである。
すなわち、本発明のオーブンウェアは、内容積が500mL以上、6L以下である。本発明において、「オーブンウェアの内容積」とは、気温25℃の条件下でオーブンウェアに入れることができる水の最大量を意味する。
本発明において、オーブンウェアの内容積は、1L以上、6L以下が好ましく、2L以上、6L以下がより好ましい。
オーブンウェアは、オーブンレンジ用の調理加熱容器であり、調理用途によってその大きさや形状には様々なバリエーションがある。
大型のオーブンウェアの場合、高温使用時の変形や、強度不足による落下時の割れが生じることがある。また、大型成形品になると、樹脂組成物を用いた場合にフローマークが生じ、外観不良が生じることがある。小型のオーブンウェアの場合、これらの問題は生じにくいが、大型のオーブンウェアの場合には、これらの問題がより顕著なものとなる。
本発明のオーブンウェアは、大きさの上限値が6Lであり、これは通常の家庭用オーブンに使用できる最大の大きさである。本発明のオーブンウェアは大型であるが、所定の樹脂組成物から成形されたオーブンウェアであることにより、フローマークが生じないため外観が良好であり、さらに十分な強度を有することができる。
本発明の一実施形態であるオーブンウェアの断面図を図1に示す。図1に示すように、本発明のオーブンウェアは、取っ手部2と、容器部10とを有している。
また、図2に示すように、本発明のオーブンウェアはさらに取り外し可能な蓋部20を有していてもよい。 容器部10は、使用時に調理対象となる食材等を収容する空間Sを有する。容器部10は、底部11と、底部11の周縁部において平面視閉環状に設けられた側壁12と、を有している。空間Sは、底部11と側壁12とで囲まれた空間である。容器部10は、底部11の水平面の鉛直方向上方が全て開放された広口容器であることが好ましい。「底部の水平面」とは、本発明の容器部と取っ手部からなるオーブンウェアを水平面に載置したとき、底部の内表面(すなわち、空間Sとの界面)において、実質的に水平となる面を意味する。「実質的に水平」とは、水平面に対し、−5%〜+5%の勾配を有していてもよいことを意味する。
本発明のオーブンウェア1において、「内容積」とは、気温25℃の条件下で空間Sに入れることができる水の最大量を意味する。
取っ手部2は、容器部10の一部に設けられていてもよく、容器部10の周縁部に設けられていてもよい。
取っ手部2は、主として、使用者がオーブンウェア1を運搬する際に把持するための構造部である。取っ手部2は、側壁12の上端部(すなわち、底部11とは反対側)の外壁12aに、平面視で外壁12aから空間Sの側とは反対側に突出するように設けられている。
本発明において、容器部と取っ手部とからなるオーブンウェアの高さは、1cm以上、30cm以下が好ましく、3cm以上、20cm以下がより好ましい。
本発明において、容器部と取っ手部とからなるオーブンウェアの横幅は、5cm以上、50cm以下が好ましく、10cm以上40cm以下がより好ましい。
本発明において、容器部と取っ手部とからなるオーブンウェアの奥行は、5cm以上、50cm以下が好ましく、10cm以上、40cm以下がより好ましい。
本発明のオーブンウェアが更に蓋部20を有する場合、容器分10上に蓋部20を載置したときの高さ、横幅及び奥行が前記範囲であることが好ましい。ここで、「容器部と取っ手部とからなるオーブンウェアの高さ」とは、本発明の容器部と取っ手部とからなるオーブンウェアを水平面に載置したとき、かかる水平面上面から前記容器部と取っ手部とからなるオーブンウェアの最上部までの最短距離を意味する。
「容器部と取っ手部とからなるオーブンウェアの横幅」とは、本発明の容器部と取っ手部とからなるオーブンウェアを水平面に載置したとき、前記オーブンウェアの水平方向の最大長を意味する。
「容器部と取っ手部とからなるオーブンウェアの奥行」とは、本発明の容器部と取っ手部とからなるオーブンウェアを水平面に載置したとき、前記横幅を与える方向と直交する水平方向における最大長を意味する。
本発明において、オーブンウェアの容器部の肉厚は、0.3mm以上、5mm以下であり、1mm以上4mm以下であることがより好ましい。「オーブンウェアの容器部の肉厚」とは、図1のXで示される厚みであって、測定箇所における最薄の厚みを意味する。
別の側面として、「オーブンウェアの容器部の肉厚」とは、オーブンウェアの容器部の任意の箇所における、食材等を収容する空間と接する表面(すなわち、オーブンウェアの内壁)から、前記空間と接する表面とは反対側の表面(すなわち、オーブンウェアの外壁)までの最短距離を意味する。
前記オーブンウェアの容器部の肉厚は、例えば、ノギスにより測定することができる。
本発明のオーブンウェアの形状は、特に限定されず、直方体、立方体、オーバル形状、図1Yに示すように、底部と側壁との境界を湾曲させた形状等、適宜選択することができる。
なかでも、オーバル形状や、図1Yに示すように、底部と側壁との境界を湾曲させた形状等は、オーブンウェアの内壁にあっては洗浄しやすく、オーブンウェアの外壁にあっては角が無いため、強度を良好に保つことができ、好ましい。
なお、使用時に容器部10に調理対象となる食材等を収容したオーブンウェアを、オーブンから取り出した際に、食材等の重量により取っ手部2が変形するおそれがある。このため、強度を向上させる観点から、オーブンウェアの取っ手部2の厚みは、容器部10の厚みよりも厚くしてもよい 前記オーブンウェアの取っ手部の厚みは、例えば、ノギスにより測定することができる。
本発明のオーブンウェアが蓋部20を有する場合、蓋部20の形状は特に限定されないが、取っ手部2の上部に取り外し可能に載置される形状が好ましい。
(樹脂組成物)
本発明のオーブンウェアは液晶ポリエステル樹脂及びタルクフィラーを含有する樹脂組成物から成形されたオーブンウェアである。すなわち、本発明のオーブンウェアは、液晶ポリエステル樹脂及びタルクフィラーを含有する樹脂組成物の成形体である。
(液晶ポリエステル樹脂)
本発明のオーブンウェアに係る液晶ポリエステル樹脂(以下、「液晶ポリエステル」と記載することがある。)は、ヒドロキシカルボン酸から誘導される繰返し単位をメソゲン基として有する樹脂である。ここで、「ヒドロキシカルボン酸」とは、一分子中にヒドロキシ基(−OH)及びカルボキシ基(−C(=O)−OH)を共に有する化合物を意味する。
ここで「誘導される」とは、重合するために化学構造が変化することを意味する。
前記液晶ポリエステルは、溶融状態で液晶性を示す液晶ポリエステルであり、250℃以上、450℃以下の温度で溶融するものが好ましい。液晶ポリエステルは、芳香族化合物のみを原料モノマーとする全芳香族液晶ポリエステルであることが好ましい。
前記液晶ポリエステルの例としては、芳香族ヒドロキシカルボン酸と;芳香族ジカルボン酸と;芳香族ジオール、芳香族ヒドロキシアミン及び芳香族ジアミンからなる群から選ばれる少なくとも1つの化合物と、が重合(すなわち、重縮合)している液晶ポリエステル、複数種の芳香族ヒドロキシカルボン酸が重合している液晶ポリエステル、並びにポリエチレンテレフタレート等のポリエステルと、芳香族ヒドロキシカルボン酸と、が重合している液晶ポリエステルが挙げられる。
ここで、芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳香族ジカルボン酸、芳香族ジオール、芳香族ヒドロキシアミン及び芳香族ジアミンは、それぞれ独立に、その一部又は全部に代えて、重合可能な誘導体であってもよい。
芳香族ヒドロキシカルボン酸及び芳香族ジカルボン酸のようなカルボキシ基を有する化合物の重合可能な誘導体の例としては、カルボキシ基をアルコキシカルボニル基又はアリールオキシカルボニル基に変換してなる誘導体(エステルともいう)、カルボキシ基をハロホルミル基に変換してなる誘導体(酸ハロゲン化物ともいう)、及びカルボキシ基をアシルオキシカルボニル基に変換してなる誘導体(酸無水物ともいう)が挙げられる。
芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳香族ジオール及び芳香族ヒドロキシアミンのようなヒドロキシ基を有する化合物の重合可能な誘導体の例としては、ヒドロキシ基をアシル化してアシルオキシル基に変換してなる誘導体(アシル化物ともいう)が挙げられる。
芳香族ヒドロキシアミン及び芳香族ジアミンのようなアミノ基を有する化合物の重合可能な誘導体の例としては、アミノ基をアシル化してアシルアミノ基に変換してなる誘導体(アシル化物ともいう)が挙げられる。
前記液晶ポリエステルは、下記一般式(1)で表される繰返し単位(以下、「繰返し単位(1)」ということがある。)を少なくとも1つ有するものが好ましい。繰返し単位(1)は、上述のメソゲン基に相当する。
(1)−O−Ar−CO−
(式中、Arは、フェニレン基、ナフチレン基又はビフェニリレン基を表し、Arで表される基中の少なくとも1個の水素原子は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、アルキル基又はアリール基で置換されていてもよい。)
Arで表される基中の少なくとも1個の水素原子と置換可能なハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられる。
Arで表される基中の少なくとも1個の水素原子と置換可能なアルキル基は、炭素数1〜10のアルキル基が好ましく、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ヘキシル基、n−へプチル基、2−エチルヘキシル基、n−オクチル基、n−ノニル基及びn−デシル基等が挙げられる。
Arで表される基中の少なくとも1個の水素原子と置換可能なアリール基は、炭素数6〜20のアリール基が好ましく、例えば、フェニル基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基等のような単環式芳香族基;1−ナフチル基、2−ナフチル基等のような縮環式芳香族基が挙げられる。
Arで表される基中の少なくとも1個の水素原子がこれらの基で置換されている場合、その置換数は、好ましくは1個又は2個であり、より好ましくは1個である。
繰返し単位(1)は、芳香族ヒドロキシカルボン酸から誘導される繰返し単位である。
繰返し単位(1)としては、Arが1,4−フェニレン基である繰返し単位(例えば、4−ヒドロキシ安息香酸から誘導される繰返し単位)、及びArが2,6−ナフチレン基である繰返し単位(例えば、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸から誘導される繰返し単位)が好ましい。
すなわち、前記液晶ポリエステルの例としては、4−ヒドロキシ安息香酸(パラヒドロキシ安息香酸ともいう)から誘導される繰返し単位及び6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸から誘導される繰返し単位の少なくとも1つの繰返し単位を有する液晶ポリエステルが好ましく、4−ヒドロキシ安息香酸から誘導される繰返し単位を有する液晶ポリエステルがより好ましい。
別の側面としては、前記液晶ポリエステルは、少なくとも1つの下記一般式(2)で表される繰返し単位(以下、「繰返し単位(2)」ということがある。)と、少なくとも1つの下記一般式(3)で表される繰返し単位(以下、「繰返し単位(3)」ということがある。)と、を有する液晶ポリエステルが好ましく、繰返し単位(1)、繰返し単位(2)及び繰返し単位(3)を有する液晶ポリエステルがより好ましい。液晶ポリエステルにおいて、繰返し単位(2)及び繰返し単位(3)は、それぞれ複数種あってもよい。繰返し単位(1)は、Arが1,4−フェニレン基である繰返し単位及び2,6−ナフチレン基である繰返し単位の少なくとも1つを有するのが好ましい。
(2)−CO−Ar−CO−
(3)−X−Ar−Y−
(式中、Ar及びArは、それぞれ独立に、フェニレン基、ナフチレン基、ビフェニリレン基又は下記一般式(4)で表される基を表し;X及びYは、それぞれ独立に、酸素原子又はイミノ基(−NH−)を表し;Ar又はArで表される基中の少なくとも1個の水素原子は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、アルキル基又はアリール基で置換されていてもよい。)
(4)−Ar−Z−Ar
(式中、Ar及びArは、それぞれ独立に、フェニレン基又はナフチレン基を表し;Zは、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルホニル基又はアルキリデン基を表す。)
Ar又はArで表される基中の少なくとも1個の水素原子と置換可能なハロゲン原子、アルキル基及びアリール基としては、前記Arで表される基中の少なくとも1個の水素原子と置換可能なハロゲン原子、アルキル基及びアリール基と同じ基が挙げられる。
Ar又はArで表される基中の少なくとも1個の水素原子がこれらの基で置換されている場合、その置換数は、Ar又はArで表される前記基毎に、それぞれ独立に、好ましくは1個又は2個であり、より好ましくは1個である。
Zで表される前記アルキリデン基は、炭素数は1〜10のアルキリデン基が好ましく、例えば、メチレン基、エチリデン基、イソプロピリデン基、n−ブチリデン基及び2−エチルヘキシリデン基等が挙げられる。
繰返し単位(2)は、芳香族ジカルボン酸から誘導される繰返し単位である。
繰返し単位(2)としては、例えば、Arが1,4−フェニレン基である繰返し単位(例えば、テレフタル酸から誘導される繰返し単位)、Arが1,3−フェニレン基である繰返し単位(例えば、イソフタル酸から誘導される繰返し単位)、Arが2,6−ナフチレン基である繰返し単位(例えば、2,6−ナフタレンジカルボン酸から誘導される繰返し単位)、Arが4,4’−ビフェニリレン基である繰返し単位(例えば、4,4’−ジカルボキシビフェニルから誘導される繰返し単位)、及びArがジフェニルエーテル−4,4’−ジイル基である繰返し単位(例えば、4,4’−ジカルボキシジフェニルエーテルから誘導される繰返し単位)が挙げられる。好ましい繰返し単位(2)としては、Arが1,4−フェニレン基、1,3−フェニレン基、2,6−ナフチレン基及び4,4’−ビフェニリレン基である繰返し単位が挙げられる。液晶ポリエステルは、繰返し単位(2)として、上記した繰返し単位を少なくとも1つ含むことができる。
液晶ポリエステルは、繰返し単位(2)として、Arが1,4−フェニレン基である繰返し単位及びArが1,3−フェニレン基である繰返し単位の少なくとも1つの繰返し単位を有することが好ましく、Arが1,4−フェニレン基である繰返し単位を有するのがより好ましい。
繰返し単位(3)は、芳香族ジオール、芳香族ヒドロキシルアミン及び芳香族ジアミンからなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物から誘導される繰返し単位である。
繰返し単位(3)としては、Arが1,4−フェニレン基である繰返し単位(例えば、ヒドロキノンから誘導される繰返し単位、4−アセトキシアミノフェノール等のp−アミノフェノールから誘導される繰返し単位又はp−フェニレンジアミンから誘導される繰返し単位)、Arが1,3−フェニレン基である繰返し単位(例えば、1,3−ベンゼンジオールから誘導される繰返し単位、m−アミノフェノールから誘導される繰返し単位、又はm−フェニレンジアミンから誘導される繰返し単位)、Arが2,6−ナフチレン基である繰返し単位(例えば、2,6−ジヒドロキシナフタレンから誘導される繰返し単位、2−ヒドロキシ−6−アミノナフタレンから誘導される繰返し単位、又は2,6−ジアミノナフタレンから誘導される繰返し単位)、Arが4,4’−ビフェニリレン基である繰返し単位(例えば、4,4’−ジヒドロキシビフェニルから誘導される繰返し単位、4−アミノ−4’−ヒドロキシビフェニルから誘導される繰返し単位、又は4,4’−ジアミノビフェニルから誘導される繰返し単位)、Arがジフェニルエーテル−4,4’−ジイル基である繰返し単位(例えば、4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテルから誘導される繰返し単位、4−ヒドロキシ−4’−アミノジフェニルエーテルから誘導される繰返し単位、4,4’−ジアミノジフェニルエーテルに由来する繰返し単位)などが挙げられる。好ましい繰返し単位(3)としては、Arが、1,4−フェニレン基、1,3−フェニレン基、2,6−ナフチレン基及び4,4’−ビフェニリレン基である繰返し単位が挙げられる。なお、液晶ポリエステルは、繰返し単位(3)として上記した繰返し単位を少なくとも1つ含むことができる。
液晶ポリエステルは、繰返し単位(3)として、Arが1,4−フェニレン基である繰返し単位及びArが4,4’−ビフェニリレン基である繰返し単位のうち少なくとも1つの繰返し単位を有する液晶ポリエステルが好ましく、Arが4,4’−ビフェニリレン基である繰返し単位を有する液晶ポリエステルがより好ましい。
前記液晶ポリエステルは、繰返し単位(3)として、X及びYがそれぞれ酸素原子である繰返し単位を有すること、すなわち、所定の芳香族ジオールから誘導される繰返し単位を有することが好ましく、繰返し単位(3)として、X及びYがそれぞれ酸素原子である繰返し単位のみを有することが、より好ましい。
すなわち、前記液晶ポリエステルの1つの側面としては、下記一般式(21)で表される繰返し単位(以下、「繰返し単位(21)」ということがある。)と、下記一般式(31)で表される繰返し単位(以下、「繰返し単位(31)」ということがある。)と、を有する液晶ポリエステルがより好ましく、繰返し単位(1)、繰返し単位(21)及び繰返し単位(31)を有する液晶ポリエステルがさらに好ましい。ここで、繰返し単位(1)は、Arが1,4−フェニレン基である繰返し単位及び2,6−ナフチレン基である繰返し単位のうち少なくとも一つの繰返し単位であることが好ましい。
(21)−CO−Ar21−CO−
(31)−O−Ar31−O−
(式中、Ar21及びAr31は、それぞれ独立に、1,4−フェニレン基、1,3−フェニレン基、2,6−ナフチレン基又は4,4’−ビフェニリレン基を表し;Ar21又はAr31で表される基中の少なくとも1個の水素原子は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、アルキル基又はアリール基で置換されていてもよい。)
繰返し単位(1)の含有量は、本発明に係る液晶ポリエステルを構成する全繰返し単位の合計含有量に対して、好ましくは30モル%以上、より好ましくは40モル%以上80モル%以下、さらに好ましくは50モル%以上70モル%以下、特に好ましくは55モル%以上70モル%以下である。なお、繰返し単位(1)が、2種以上の化合物から誘導される場合は、全繰返し単位(1)の含有量が上記の範囲となる。
別の側面として、前記液晶ポリエステルにおいて、繰返し単位(1)の含有量は、繰返し単位(1)、繰返し単位(2)及び繰返し単位(3)の合計含有量を100モル%としたとき、好ましくは30モル%以上、より好ましくは40モル%以上80モル%以下、さらに好ましくは50モル%以上70モル%以下、特に好ましくは55モル%以上70モル%以下である。
繰返し単位(1)は、少なくともパラヒドロキシ安息香酸から誘導される繰返し単位を有することが好ましい。すなわち、繰返し単位(1)は、パラヒドロキシ安息香酸から誘導される繰返し単位であってもよいし、複数ある繰返し単位(1)のうちの1つがパラヒドロキシ安息香酸から誘導される繰返し単位であってもよい。いずれの場合においても、パラヒドロキシ安息香酸から誘導される繰返し単位の含有量は、本発明に係る液晶ポリエステルを構成する全繰返し単位の合計含有量に対して、好ましくは40モル%以上、より好ましくは45モル%以上80モル%以下、さらに好ましくは50モル%以上70モル%以下、特に好ましくは55モル%以上65モル%以下である。
パラヒドロキシ安息香酸から誘導される繰返し単位の含有量は、より好ましくは、繰返し単位(1)、繰返し単位(2)及び繰返し単位(3)の合計含有量を100モル%としたとき、好ましくは40モル%以上、より好ましくは45モル%以上80モル%以下、さらに好ましくは50モル%以上70モル%以下、特に好ましくは55モル%以上65モル%以下である。
繰返し単位(1)の含有量が80モル%より多いと、加工温度が高温となり、外観不良を生じる原因となるため、80モル%以下であることが好ましい。
繰返し単位(2)の含有量は、本発明に係る液晶ポリエステルを構成する全繰返し単位の合計含有量に対して、好ましくは35モル%以下、より好ましくは10モル%以上35モル%以下、さらに好ましくは15モル%以上30モル%以下、特に好ましくは17.5モル%以上27.5モル%以下である。なお、繰返し単位(2)が、2種以上の化合物から誘導される場合は、全繰返し単位(2)の含有量が上記の範囲となる。
別の側面として、前記液晶ポリエステルにおける繰返し単位(2)の含有量は、繰返し単位(1)、繰返し単位(2)及び繰返し単位(3)の合計含有量を100モル%としたとき、好ましくは35モル%以下、より好ましくは10モル%以上35モル%以下、さらに好ましくは15モル%以上30モル%以下、特に好ましくは17.5モル%以上27.5モル%以下である。
繰返し単位(2)は、少なくともテレフタル酸から誘導される繰返し単位を有することが好ましい。すなわち、繰返し単位(2)は、テレフタル酸から誘導される繰返し単位であってもよいし、複数ある繰返し単位(2)のうちの1つがテレフタル酸から誘導される繰返し単位であってもよい。いずれの場合においても、テレフタル酸から誘導される繰返し単位の含有量は、本発明に係る液晶ポリエステルを構成する全繰返し単位の合計含有量に対して、好ましくは35モル%以下、より好ましくは10モル%以上35モル%以下、さらに好ましくは10モル%以上20モル%以下、特に好ましくは11モル%以上18モル%以下である。
テレフタル酸から誘導される繰返し単位の含有量は、より好ましくは、繰返し単位(1)、繰返し単位(2)及び繰返し単位(3)の合計含有量を100モル%としたとき、好ましくは35モル%以下、より好ましくは10モル%以上35モル%以下、さらに好ましくは10モル%以上20モル%以下、特に好ましくは11モル%以上18モル%以下である。
繰返し単位(2)の含有量が10モル%以上であると、成形されたオーブンウェアに十分な耐熱性が付与でき、オーブンで使用した際の強度を高くすることができる。
繰返し単位(3)の含有量は、前記液晶ポリエステルを構成する全繰返し単位の合計含有量に対して、好ましくは35モル%以下、より好ましくは10モル%以上35モル%以下、さらに好ましくは15モル%以上30モル%、特に好ましくは17.5モル%以上27.5モル%以下である。なお、繰返し単位(3)が、2種以上の化合物から誘導される場合は、全繰返し単位(3)の含有量が上記の範囲となる。
別の側面として、前記液晶ポリエステルにおける繰返し単位(3)の含有量は、繰返し単位(1)、繰返し単位(2)及び繰返し単位(3)の合計含有量を100モル%としたとき、好ましくは35モル%以下、より好ましくは10モル%以上35モル%以下、さらに好ましくは15モル%以上30モル%以下、ことさら好ましくは17モル%以上30モル%以下、ことさらさらに好ましくは17.5モル%以上27.5モル%以下である。
繰返し単位(3)は、少なくとも4,4’−ジヒドロキシビフェニルから誘導される繰返し単位を有することが好ましい。すなわち、繰返し単位(3)は、4,4’−ジヒドロキシビフェニルから誘導される繰返し単位であってもよいし、複数ある繰返し単位(3)のうちの1つが4,4’−ジヒドロキシビフェニルから誘導される繰返し単位であってもよい。いずれの場合においても、4,4’−ジヒドロキシビフェニルから誘導される繰返し単位の含有量は、本発明に係る液晶ポリエステルを構成する全繰返し単位の合計含有量に対して、好ましくは35モル%以下であり、より好ましくは10モル%以上35モル%以下であり、さらに好ましくは11モル%以上30モル%以下であり、ことさら好ましくは11.5モル%以上25モル%以下であり、ことさらさらに好ましくは12モル%以上21モル%以下である。
4,4’−ジヒドロキシビフェニルから誘導される繰返し単位の含有量は、より好ましくは、繰返し単位(1)、繰返し単位(2)及び繰返し単位(3)の合計含有量を100モル%としたとき好ましくは35モル%以下であり、より好ましくは10モル%以上35モル%以下であり、さらに好ましくは11モル%以上30モル%以下であり、ことさら好ましくは11.5モル%以上25モル%以下であり、ことさらさらに好ましくは12モル%以上21モル%以下である。
なお、前記液晶ポリエステルは、繰返し単位(1)〜(3)を、それぞれ独立に、少なくとも2種有してもよい。また、前記液晶ポリエステルは、繰返し単位(1)〜(3)以外の繰返し単位を有してもよいが、その含有量は、全繰返し単位の合計含有量に対して、好ましくは0モル%以上10モル%以下、より好ましくは0モル%以上5モル%以下である。
前記液晶ポリエステルは、これを構成する繰返し単位に対応する原料モノマーを溶融重合させ、得られた重合物(プレポリマー)を固相重合させることにより、製造することが好ましい。これにより、耐熱性や強度・剛性が高い高分子量の液晶ポリエステルを操作性よく製造できる。溶融重合は触媒の存在下で行ってもよい。前記触媒の例としては、酢酸マグネシウム、酢酸第一錫、テトラブチルチタネート、酢酸鉛、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、三酸化アンチモン等の金属化合物;N,N−ジメチルアミノピリジン、N−メチルイミダゾール等の含窒素複素環式化合物が挙げられ、含窒素複素環式化合物が好ましい。
前記液晶ポリエステルは、その流動開始温度が、好ましくは270℃以上、より好ましくは270℃以上400℃以下、さらに好ましくは280℃以上380℃以下である。前記液晶ポリエステルは、流動開始温度が高いほど、耐熱性や強度・剛性が向上し易いが、あまり高いと(すなわち、上記上限値超であると)、溶融させるために高温を要し、成形時に熱劣化し易くなったり、溶融時の粘度が高くなり、流動性が低下したりする。すなわち、前記液晶ポリエステルは、流動開始温度が上記範囲内であると、耐熱性や強度・剛性が向上し易く、かつ、溶融させるために高温を要さず、成形時に熱劣化しにくく、溶融時の粘度が高くなりすぎず、流動性が低下しにくい。
なお、「流動開始温度」とは、フロー温度又は流動温度とも呼ばれ、毛細管レオメーターを用いて、9.8MPa(100kgf/cm)の荷重下、4℃/分の速度で昇温しながら、液晶ポリエステルを溶融させ、内径1mm及び長さ10mmのノズルから押し出すときに、4800Pa・s(48000ポイズ)の粘度を示す温度であり、液晶ポリエステルの分子量の目安となる温度である(小出直之編、「液晶ポリマー−合成・成形・応用−」、株式会社シーエムシー、1987年6月5日、p.95参照)。
液晶ポリエステルの含有量は、樹脂組成物の総質量に対して、40〜70質量%であることが好ましい。液晶ポリエステルの含有量は、樹脂組成物の総質量に対して、43質量%以上であるのがより好ましく、45質量%であることがさらに好ましく、50質量%以上であるのがことさら好ましい。また、液晶ポリエステルの含有量は、樹脂組成物の総質量に対して、65質量%以下であるのがより好ましく、63質量%であることがさらに好ましい。
(タルクフィラー)
本発明のオーブンウェアに係るタルクフィラーは、好ましくは、含水ケイ酸マグネシウムを粉砕したものである。含水ケイ酸マグネシウムの分子の結晶構造は、パイロフィライト型三層構造であり、タルクフィラーはこの構造が積み重なったものである。タルクとしては、含水ケイ酸マグネシウムの分子の結晶を単位層程度にまで微粉砕した平板状のタルクがより好ましい。
タルクフィラーの平均粒子径は、5μm以上30μm以下が好ましく、10μm以上25μm以下がより好ましい。平均粒子径が前記下限値以上であると、オーブンウェアにおいて、フローマークが生じにくく、良好な外観とすることができる。また、前記上限値以下であると、オーブンウェアの表面にタルクフィラー粒子が現れにくくなるため、良好な外観とすることができる。タルクフィラーの平均粒子径が小さすぎると、成形体の表面に発泡が生じるなど、外観が損なわれる傾向があり、また成形体の耐熱性が低下することがある。また、タルクフィラーの平均粒子径が30μmより大きいと、成形体表面にタルクが白点として現れることがあり、外観が損なわれる傾向にあるため、30μm以下であることが好ましい。
ここで「タルクフィラーの平均粒子径」は、以下の測定方法により得ることができる。
タルクフィラーの粉末0.1gを、0.2質量%ヘキサメタりん酸ナトリウム水溶液50mlに投入し、前記粉末を分散させた分散液を得る。
次に、得られた分散液についてマルバーン社製マスターサイザー2000(レーザー回折散乱粒度分布測定装置)を用いて、粒度分布を測定し、体積基準の累積粒度分布曲線を得る。得られた累積粒度分布曲線において、50%累積時の微小粒子側から見た粒子径の値が、50%累積体積粒度D50であり、この値をタルクフィラーの平均粒子径とする。
タルクフィラーは、無処理のまま使用しても良く、又は液晶ポリエステルとの界面接着性や、液晶ポリエステルに対する分散性を向上させるために、公知の各種の界面活性剤で表面を処理して使用しても良い。界面活性剤としては、例えば、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸塩類等が挙げられる。
本発明において、タルクフィラーの含有量は、液晶ポリエステル樹脂100質量部に対し、55質量部以上、100質量部以下であり、60質量部以上90質量部以下が好ましく、60質量部以上80質量部以下がより好ましい。タルクフィラーの含有量が100質量部を超えると、樹脂組成物の比重が高くなり、得られるオーブンウェアの強度が低下する傾向がある。
(酸化チタンフィラー)
本発明において、前記樹脂組成物は酸化チタンフィラーを含有することが好ましい。酸化チタンフィラーは、主成分が酸化チタンであればよく、企図せずに含有される不純物が含まれていてもよい。本発明に用いる酸化チタンフィラーとしては、樹脂充填用の酸化チタンフィラーとして市販されているものをそのまま使用することができる。なお、ここでいう主成分とは、90%以上含まれていることを意味する。
酸化チタンフィラーの結晶形は、特に限定されず、ルチル型であってもよく、アナターゼ型であってもよく、両者を混合したものであってもよい。本発明においては、アナターゼ型酸化チタンフィラーよりも屈折率が大きいルチル型酸化チタンフィラーを採用することが好ましい。
また、酸化チタンフィラーは表面処理を施してもよい。
例えば、無機金属酸化物を用いて表面処理を施すことにより、分散性等の特性を向上できる。無機金属酸化物としては、例えば、酸化アルミニウム(即ち、アルミナ)を使用することが好ましい。
本発明においては、製造工程で凝集等が発生せず、取扱い上の問題がなければ、表面処理されていない酸化チタンを使用する方が、耐熱性や強度の点から好ましい。
酸化チタンフィラーの平均粒子径は、特に限定されず、適宜選択することができる。
酸化チタンフィラーの平均粒子径は、0.10〜1μmとすることが好ましく、0.15〜0.25μmとすることがより好ましい。
本発明においては、「酸化チタンフィラーの平均粒子径」は、酸化チタンに係る粒子の最長寸法を意味する。
酸化チタンフィラーが平均粒子径測定用溶媒で十分に凝集等する場合には、ます、走査系電子顕微鏡(SEM:scanning Electron Microscope)で外観を撮影する。さらに、画像解析装置(例えば、株式会社ニレコ製「ルーゼックスIIU」等)を用いて、そのSEM写真から、一次粒子径の各粒子径区間における粒子量(%)をプロットして分布曲線を求める。そして、その分布曲線から、累積度50%の値を求めることにより、体積平均粒子径(酸化チタンフィラーの平均粒子径)が得られる。一方、酸化チタンフィラー平均粒子径測定用の溶媒で十分に凝集等しない場合には、レーザー回折等によって酸化チタンフィラーの平均粒子径を求めることができる。
酸化チタンフィラーの含有量は、液晶ポリエステル樹脂100質量部に対して、1質量部以上20質量部以下が好ましく、1質量部以上15質量部以下がより好ましく、2質量部以上13質量部以下がさらに好ましい。酸化チタンとして、複数種類の充填材の混合物を使用する場合には、その合計量が、かかる配合量の範囲内であればよい。
上記範囲内とすることにより、オーブンウェアの表目の外観が良好となる。
(顔料)
本発明のオーブンウェアに係る樹脂組成物は顔料を含有していることが好ましい。樹脂組成物が含有する顔料は、オーブンウェアの意匠に応じて適宜選択すればよく、前記顔料としては、アルミナ、酸化鉄、酸化コバルト、酸化クロム、酸化マンガン、群青、複合酸化物(たとえばPigment Yellow53、Pigment Red233、Pigment Blue35、Pigment Green50、Pigment Brown31など)、カーボンブラック等の無機充填剤が挙げられる。なかでも、本発明においては、顔料として無機充填材を含有することが好ましく、カーボンブラックを含有することがより好ましい。なお、前記酸化チタンフィラー及びタルクフィラーは本発明の顔料に含まれないものとする。なお、前記顔料は一種を単独で用いてもよいし、二種以上を同時に使用してもよい。
本発明において、顔料の配合量は、液晶ポリエステル樹脂100質量部に対して、1質量部以上10質量部以下が好ましく、1質量部以上5質量部以下がより好ましく、2質量部以上3質量部以下がさらに好ましい。なお、二種以上の顔料を同時に使用する場合、全ての顔料の配合量が上記の範囲となる。
また、顔料としてカーボンブラックを使用する場合、その配合量は、液晶ポリエステル樹脂100質量部に対して、1質量部以上10質量部以下が好ましく、1質量部以上5質量部以下がより好ましく、2質量部以上3質量部以下がさらに好ましい。使用するカーボンブラックに制限はないが、米国FDAの21 CFR 178.3297に準拠したカーボンブラックを使用することが好ましい。米国FDAの21 CFR 178.3297に準拠したカーボンブラックとしては、Cabot Corporation社 のBLACK PEARLS 4350、 BLACK PEARLS 4750、Orion Engineered Carbons社のPRINTEX F80、PRINTEX F85などが挙げられる。
本発明の液晶性樹脂組成物には、本発明の目的を損なわない程度の範囲で、離型剤(例えば、モンタン酸及びその塩、そのエステル、そのハーフエステル、ステアリルアルコール、ステアラミド及びポリエチレンワックス等)、酸化防止剤及び熱安定剤(例えば。ヒンダードフェノール、ヒドロキノン、ホスファイト類及びこれらの置換体等)、紫外線吸収剤(例えば、レゾルシノール、サリシレート、ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノン等)、可塑剤、難燃剤、難燃助剤、帯電防止剤、界面活性剤等の通常の添加剤や他の熱可塑性樹脂(フッ素樹脂等)を添加して、所定の特性を付与することができる。
本発明の液晶性樹脂組成物は、さらに高級脂肪酸金属塩を添加することで、成形加工性を向上せしめることが可能である。なお、ここでいう「高級脂肪酸」とは、炭素数12以上の脂肪酸を意味し、炭素数12〜22の脂肪酸が好ましく、それらの具体例としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、及びベヘニン酸等が挙げられる。また、本発明で用いる高級脂肪酸金属塩としては、150℃以上の融点を有するものが、得られる液晶性樹脂組成物の成形加工性の点から好ましく、200℃以上の融点を有するものがより好ましい。具体的には、ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸カルシウム、ベヘン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ラウリン酸バリウム、ベヘニン酸バリウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸リチウム、ベヘニン酸リチウム、ステアリン酸カリウム、及びステアリン酸ナトリウムが挙げられ、好ましくはステアリン酸バリウム、ラウリン酸バリウム、ベヘニン酸バリウム、ステアリン酸リチウム、ベヘニン酸リチウム、ステアリン酸カリウム、及びステアリン酸ナトリウムが挙げられ、より好ましくはステアリン酸カリウム、およびベヘン酸カルシウムが挙げられる。なお、本発明において、高級脂肪酸の融点は、示差熱量測定により室温から20℃/分の昇温条件で測定した際に観測される吸熱ピーク温度により測定することができる。上記高級脂肪酸金属塩は、前記液晶ポリエステル及び充填材の合計含有量を100質量部としたとき、通常、1.0質量部以下、好ましくは0.5質量部以下、より好ましくは0.1質量部以下である。
本実施形態において樹脂組成物が、前記添加剤を含有する場合、前記樹脂組成物中の添加剤の含有量は、前記液晶ポリエステル及び充填材の合計含有量を100質量部としたとき、0質量部より多く5質量部以下であることが好ましい。
本発明のオーブンウェアは、射出成形されたオーブンウェアである。
本発明のオーブンウェアは、200℃以上の高温でも好適に使用することができる。
また、本発明のオーブンウェアは、荷重たわみ温度が、250℃以上、270℃未満である樹脂組成物から成形されたオーブンウェアであることが好ましい。すなわち、本発明のオーブンウェアは、荷重たわみ温度が、250℃以上、270℃未満である樹脂組成物の成形体であることが好ましい。荷重たわみ温度は、後述する実施例に記載の方法で測定することができる。
オーブンで200℃以上の高温で使用されるオーブンウェアは、その大きさが大型になると、高温での使用時に変形が生じたり、落下時に成形品が割れたりする課題がある。
本発明のオーブンウェアは、上述の所定の荷重たわみ温度の樹脂組成物を採用したことにより、内容積が500mL以上、6L以内という大型のオーブンウェアであっても強度に優れる。
≪オーブンウェア成形用樹脂組成物≫
本発明の第2の態様は、オーブンウェア成形用樹脂組成物である。
本発明のオーブンウェア成形用樹脂組成物に関する説明は、上記本発明の第1の態様のオーブンウェアを成形するために用いられる樹脂組成物として説明した樹脂組成物と同様である。
本発明のオーブンウェア成形用樹脂組成物の製造方法は、上記本発明の第1の態様のオーブンウェアを成形するために用いられる樹脂組成物と、タルクフィラーと、酸化チタンと、所望により顔料とを所定の配合比で配合し、混練することを含む。
本発明のオーブンウェアの別の側面は、
容器部と取っ手部とを有するオーブンウェアであって、前記オーブンウェアは、液晶ポリエステル樹脂及びタルクフィラーを含有する樹脂組成物の成形体であり、前記タルクフィラーの含有量は、前記液晶ポリエステル樹脂100質量部に対し、55質量部以上、100質量部以下であり、前記オーブンウェアの内容積は、500mL以上、6L以下であり、前記容器部の肉厚が、0.3mm以上、5mm以下である。
前記タルクフィラーの含有量は、好ましくは、前記液晶ポリエステル樹脂100質量部に対し、60質量部以上90質量部以下であり、より好ましくは60質量部以上80質量部以下である。
前記液晶ポリエステル樹脂は、少なくとも、前記繰返し単位(1)と、前記繰返し単位(2)と、前記繰返し単位(3)とを有することが好ましい。さらに、前記繰返し単位(1)、前記繰返し単位(2)及び前記繰返し単位(3)の合計含有量を100モル%としたとき、前記繰返し単位(1)の含有量は、好ましくは30モル%以上、より好ましくは40モル%以上80モル%以下、さらに好ましくは50モル%以上70モル%以下、特に好ましくは55モル%以上70モル%以下であり、前記繰返し単位(2)の含有量は、好ましくは35モル%以下、より好ましくは10モル%以上35モル%以下、さらに好ましくは15モル%以上30モル%以下、特に好ましくは17.5モル%以上27.5モル%以下であり、前記繰返し単位(3)の含有量は、好ましくは35モル%以下、より好ましくは10モル%以上35モル%以下、さらに好ましくは15モル%以上30モル%、特に好ましくは17.5モル%以上27.5モル%以下である。
前記繰返し単位(1)は、パラヒドロキシ安息香酸から誘導される繰返し単位と6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸から誘導される繰返し単位とからなる群から選ばれる少なくとも1つの繰返し単位であることが好ましい。前記繰返し単位(2)は、テレフタル酸から誘導される繰返し単位とイソフタル酸から誘導される繰返し単位とからなる群から選ばれる少なくとも1つの繰返し単位であることが好ましく、これら繰返し単位の両方を含むことがより好ましい。前記繰返し単位(3)は、4,4’−ジヒドロキシビフェニルから誘導される繰返し単位と4−アセトキシアミノフェノールから誘導される繰返し単位とからなる群から選ばれる少なくとも1つの繰返し単位であることが好ましく、どちらか一方のみの繰返し単位を含んでもよいし、これらの両方を含んでもよい。
前記液晶ポリエステル樹脂は、前記繰返し単位(1)が、パラヒドロキシ安息香酸から誘導された繰り返し単位と6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸から誘導された繰り返し単位であり、前記繰返し単位(2)が、テレフタル酸から誘導された繰り返し単位及びイソフタル酸から誘導された繰り返し単位であり、前記繰返し単位(3)が4,4’−ジヒドロキシビフェニルからから誘導された繰り返し単位である液晶ポリエステル樹脂;前記繰返し単位(1)がパラヒドロキシ安息香酸から誘導された繰り返し単位であり、前記繰返し単位(2)がテレフタル酸から誘導された繰り返し単位及びイソフタル酸から誘導された繰り返し単位であり、前記繰返し単位(3)が4,4’−ジヒドロキシビフェニルから誘導された繰り返し単位及び4−アセトキシアミノフェノールから誘導された繰り返し単位である液晶ポリエステル樹脂等が好ましい。
上記のオーブンウェアは、荷重たわみ温度が、250℃以上、270℃未満である樹脂組成物から成形されることが好ましい。すなわち、上記オーブンウェアは、荷重たわみ温度が、250℃以上、270℃未満である樹脂組成物の成形体であることが好ましい。
本発明のオーブンウェアの別の側面は、前記オーブンウェアが、液晶ポリエステル樹脂及びタルクフィラーに加え、さらに酸化チタンフィラー及び顔料からなる群から選択される少なくとも1つを含有する樹脂組成物の成形体である。
前記顔料としては、アルミナ、酸化鉄、酸化コバルト、酸化クロム、酸化マンガン、群青、複合酸化物、カーボンブラック等の無機充填剤等が挙げられ、無機材料が好ましく、カーボンブラックがより好ましい。
オーブンウェアが酸化チタンフィラーを含む場合、酸化チタンフィラーの含有量は、液晶ポリエステル樹脂100質量部に対し、1質量部以上20質量部以下であり、好ましくは1質量部以上15質量部以下であり、より好ましくは2質量部以上13質量部以下である。
オーブンウェアが顔料を含む場合、顔料の配合量は、液晶ポリエステル樹脂100質量部に対して、1質量部以上10質量部以下が好ましく、1質量部以上5質量部以下がより好ましく、2質量部以上3質量部以下がさらに好ましい。顔料として上記のいずれかの1種又は2種以上を使用する場合、配合する顔料の全含有量がこの範囲であればよい。
上記のオーブンウェアは、荷重たわみ温度が、250℃以上、270℃未満である樹脂組成物から成形されることが好ましい。すなわち、上記のオーブンウェアは、荷重たわみ温度が、250℃以上、270℃未満である樹脂組成物の成形体であることが好ましい。
本発明の別の側面は、オーブンウェア成形のための、液晶ポリエステル樹脂、タルクフィラー及び酸化チタンフィラーを含有する樹脂組成物の使用である。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[液晶ポリエステル1の製造方法]
撹拌装置、トルクメータ、窒素ガス導入管、温度計及び還流冷却器を備えた反応器に、パラヒドロキシ安息香酸994.5g(7.2モル)、4,4’−ジヒドロキシビフェニル446.9g(2.4モル)、テレフタル酸299.0g(1.8モル)、イソフタル酸99.7g(0.6モル)及び無水酢酸1347.6g(13.2モル)を仕込み、1−メチルイミダゾール0.2gを添加し、反応器内を十分に窒素ガスで置換した。
その後、窒素ガス気流下で室温から150℃まで30分間かけて昇温し、同温度を保持して1時間還流させた。
次いで、副生酢酸や未反応の無水酢酸を留去しながら150℃から320℃まで2時間50分間かけて昇温し、トルクの上昇が認められる時点を反応終了としてプレポリマーを得た。
得られたプレポリマーは室温まで冷却し、粗粉砕機で粉砕した。得られたプレポリマーの粉末を、窒素雰囲気下、室温から250℃まで1時間かけて昇温し、250℃から285℃まで5時間かけて昇温し、285℃で3時間保持することで、固相重合を行った。得られた液晶ポリエステル1の流動開始温度は327℃であった。
[液晶ポリエステル2の製造方法]
撹拌装置、トルクメータ、窒素ガス導入管、温度計及び還流冷却器を備えた反応器に、パラヒドロキシ安息香酸994.5g(7.2モル)、4,4’−ジヒドロキシビフェニル446.9g(2.4モル)、テレフタル酸239.2g(1.4モル)、イソフタル酸159.5g(1.0モル)及び無水酢酸1347.6g(13.2モル)を仕込み、1−メチルイミダゾール0.2gを添加し、反応器内を十分に窒素ガスで置換した。
その後、窒素ガス気流下で室温から150℃まで30分間かけて昇温し、同温度を保持して1時間還流させた。
次いで、副生酢酸や未反応の無水酢酸を留去しながら150℃から320℃まで2時間50分間かけて昇温し、トルクの上昇が認められる時点を反応終了としてプレポリマーを得た。
得られたプレポリマーは室温まで冷却し、粗粉砕機で粉砕した。得られたプレポリマーの粉末を、窒素雰囲気下、室温から190℃まで1時間かけて昇温し、190℃から240℃まで5時間かけて昇温し、240℃で8時間保持することで、固相重合を行った。得られた液晶ポリエステル2の流動開始温度は290℃であった。
[液晶ポリエステル3の製造方法]
撹拌装置、トルクメータ、窒素ガス導入管、温度計及び還流冷却器を備えた反応器に、パラヒドロキシ安息香酸1130.4g(8.2モル)、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸128.4g(0.7モル)、4,4’−ジヒドロキシビフェニル52.2g(1.7モル)テレフタル酸400.8g(2.4モル)、4−アセトキシアミノフェノール103.2g(0.7モル)及び無水酢酸1357.6g(13.3モル)を仕込み、1−メチルイミダゾール0.2gを添加し、反応器内を十分に窒素ガスで置換した。
その後、窒素ガス気流下で室温から150℃まで30分間かけて昇温し、同温度を保持して1時間還流させた。
次いで、副生酢酸や未反応の無水酢酸を留去しながら150℃から340℃まで4時間30分間かけて昇温し、その後10Torr(1Torrは1mmHgを示す。)まで減圧して副生酢酸や未反応の無水酢酸を留去して得られた液晶ポリエステル3の流動開始温度は320℃であった。
[液晶ポリエステル4の製造方法]
撹拌装置、トルクメータ、窒素ガス導入管、温度計及び還流冷却器を備えた反応器に、パラヒドロキシ安息香酸1130.4g(8.2モル)、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸128.4g(0.7モル)、4,4’−ジヒドロキシビフェニル52.2g(1.7モル)テレフタル酸400.8g(2.4モル)、4−アセトキシアミノフェノール103.2g(0.7モル)及び無水酢酸1357.6g(13.3モル)を仕込み、1−メチルイミダゾール0.2gを添加し、反応器内を十分に窒素ガスで置換した。
その後、窒素ガス気流下で室温から150℃まで30分間かけて昇温し、同温度を保持して1時間還流させた。
次いで、副生酢酸や未反応の無水酢酸を留去しながら150℃から360℃まで6時間30分間かけて昇温し、その後10Torrまで減圧して副生酢酸や未反応の無水酢酸を留去して得られた液晶ポリエステル4の流動開始温度は350℃であった。
[液晶ポリエステル樹脂組成物の製造]
上記で得た液晶ポリエステル1〜4に対し、下記表1に示す配合比でタルク、酸化チタン及びカーボンブラックを配合した。
その後、2軸押出機(池貝鉄工株式会社製、PCM−30)を用いて液晶ポリエステル樹脂組成物を得た。
[オーブンウェアの製造]
得られた液晶ポリエステル樹脂組成物を、射出成形機を用いて330℃〜340℃にて成形して、オーブンウェアを得た。
Figure 2016153048
表1中、[]は配合比(質量部)を示す。
表1中、各記号は以下の意味を示す。
・LCP1〜4・・・上記液晶ポリエステル1〜4
・タルクA・・・日本タルク社製の「X−50」、平均粒子径20μm
・タルクB・・・富士タルク社製の「RL110」、平均粒子径15μm
・タルクC・・・日本タルク社製の「MS−KY」、平均粒子径23μm
・GF・・・セントラルグラスファイバー株式会社製の「EHF75−01」
・酸化チタン1・・・石原産業社製の「CR−60」、平均粒子径0.21μm
・酸化チタン2・・・石原産業社製の「CR−58」、平均粒子径0.28μm
・CB1・・・三菱化学株式会社製のカーボンブラック「♯45LB」
・CB2・・・Cabot Corporation製のカーボンブラック「BLACK PEARLS 4350」
・酸化鉄・・・戸田ピグメント株式会社製の「130ED」
・F・・・オーブンウェアの形状であって、容量3.6L、肉厚2mm、取っ手有
・G・・・オーブンウェアの形状であって、容量200mL、肉厚2mm、取っ手有
[評価]
得られた液晶ポリエステル樹脂組成物の荷重たわみ温度を評価した。また、得られたオーブンウェアについては、外観1、外観2についてそれぞれ評価した。
[荷重たわみ温度]
荷重たわみ温度(DTUL、単位「℃」)は、ASTM D648に準拠して測定した。その結果を「DTUL (℃)」として表2に記載する。
[外観1]
成形したオーブンウェアの外観を目視で観察し、フローマークについて以下の段階で判定を行った。
1:観察面に対して2メートル以上離れて見てもフローマークが良く見える。
2:観察面に対して1メートル以内に近づき、どの方向からでも良くフローマークが見える。
3:観察面に対して1メートル以内に近づき、垂直の方向と45度の方向から良くフローマークが見える。
4:観察面に対して1メートル以内に近づき、45度の方向からのみ良くフローマークが見える。
5:観察面に対して1メートル以内に近づき、どの角度からでもフローマークがほとんど見えない。
[外観2]
成形したオーブンウェアの外観を目視で観察し、判定を行った。判定は、オーブンウェアの外観を10人に観察してもらい、オーブンウェアの外観に問題があると感じるかどうか判断させた。表2には、外観に問題があると判断した人数を記載した。なお、未評価のものについては、表2において、「−」で示した。
Figure 2016153048
参考例1は、実施例12と同じ樹脂組成物で、内容積が200mLと小さいオーブンウェアを作製した例である。参考例1及び実施例12の外観1の結果から、小型のオーブンウェアの射出成形では、大型のオーブンウェアの射出成形に比べて外観不良が生じない又は目立たないということがわかる。
参考例2は、実施例6と同じ樹脂組成物で、内容積が200mLと小さいオーブンウェアを作製した例である。参考例2及び実施例6の結果からも、小型のオーブンウェアの射出成形では、大型のオーブンウェアの射出成形に比べて外観不良が生じない又は目立たないということがわかる。
表2に示したとおり、本発明のオーブンウェアは、フローマークが抑制され又は生じず、外観が良好であり、加えて強度も優れていた。
本発明は、外観に優れた大型のオーブンウェア、及び前記オーブンウェアに好適に用いることができるオーブンウェア成形用樹脂組成物を提供することができるので、産業上極めて有用である。
1・・・オーブンウェア、2・・・取っ手部、10・・・容器部、11・・・底部、12・・・側壁、S・・・空間、20・・・蓋部

Claims (14)

  1. 容器部と取っ手部とを有するオーブンウェアであって、
    前記オーブンウェアは、
    液晶ポリエステル樹脂及びタルクフィラーを含有する樹脂組成物から成形されたオーブンウエアであり、
    前記タルクフィラーの含有量は、前記液晶ポリエステル樹脂100質量部に対し、55質量部以上、100質量部以下であり、
    前記オーブンウェアの内容積は、500mL以上、6L以下であり、
    前記容器部の肉厚が、0.3mm以上、5mm以下である、
    オーブンウェア。
  2. 前記液晶ポリエステル樹脂が、下記一般式(1)で表される繰返し単位を少なくとも1つ有する、請求項1に記載のオーブンウェア。
    (1)−O−Ar−CO−
    (式中、Arは、フェニレン基、ナフチレン基又はビフェニリレン基を表し、Arで表される基中の少なくとも1個の水素原子は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、アルキル基又はアリール基で置換されていてもよい。)
  3. 前記一般式(1)で表される繰返し単位がパラヒドロキシ安息香酸から誘導される繰返し単位であり、その繰返し単位の含有量が、前記液晶ポリエステルを構成する全繰返し単位の合計含有量に対して、50モル%以上、70モル%以下である、請求項2に記載のオーブンウェア。
  4. 前記液晶ポリエステル樹脂が、下記一般式(2)で表される繰返し単位を少なくとも1つ有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のオーブンウェア。
    (2)−CO−Ar−CO−
    (式中、Arは、フェニレン基、ナフチレン基、ビフェニリレン基又は下記一般式(4)で表される基を表し;Arで表される基中の少なくとも1個の水素原子は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、アルキル基又はアリール基で置換されていてもよい。)
    (4)−Ar−Z−Ar
    (式中、Ar及びArは、それぞれ独立に、フェニレン基又はナフチレン基を表し;Zは、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルホニル基又はアルキリデン基を表す。)
  5. 前記一般式(2)で表される繰返し単位が、テレフタル酸から誘導される繰返し単位であり、その繰返し単位の含有量が、前記液晶ポリエステルを構成する全繰返し単位の合計含有量に対して、10モル%以上、20モル%以下である、請求項4に記載のオーブンウェア。
  6. 前記液晶ポリエステル樹脂において、下記一般式(3)で表される繰返し単位を少なくとも1つ有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載のオーブンウェア。
    (3)−X−Ar−Y−
    (式中、Arは、フェニレン基、ナフチレン基、ビフェニリレン基又は下記一般式(4)で表される基を表し;X及びYは、それぞれ独立に、酸素原子又はイミノ基(−NH−)を表し;Arで表される基中の少なくとも1個の水素原子は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、アルキル基又はアリール基で置換されていてもよい。)
    (4)−Ar−Z−Ar
    (式中、Ar及びArは、それぞれ独立に、フェニレン基又はナフチレン基を表し;Zは、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルホニル基又はアルキリデン基を表す。)
  7. 前記一般式(3)で表される繰返し単位が、前記液晶ポリエステルを構成する全繰返し単位の合計含有量に対して、35モル%以下である、請求項6に記載のオーブンウェア。
  8. 前記タルクフィラーの平均粒子径が、5μm以上、30μm以下である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のオーブンウェア。
  9. 前記樹脂組成物が、さらに酸化チタンフィラーを含有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載のオーブンウェア。
  10. 前記液晶ポリエステル樹脂100質量部に対し、前記酸化チタンフィラーの充填量が1質量部以上、15質量部以下である、請求項1〜9のいずれか1項に記載のオーブンウェア。
  11. 前記樹脂組成物が、さらに顔料を含有する請求項1〜10のいずれか1項に記載のオーブンウェア。
  12. 前記樹脂組成物の荷重たわみ温度が、250℃以上、270℃未満である、請求項1〜11のいずれか1項に記載のオーブンウェア。
  13. 液晶ポリエステル樹脂、タルクフィラー及び酸化チタンフィラーを含有する、樹脂組成物。
  14. オーブンウェアの成形用である請求項13に記載の樹脂組成物。
JP2017508471A 2015-03-26 2016-03-25 オーブンウェア及びオーブンウェア成形用樹脂組成物 Pending JPWO2016153048A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015064234 2015-03-26
JP2015064234 2015-03-26
PCT/JP2016/059682 WO2016153048A1 (ja) 2015-03-26 2016-03-25 オーブンウェア及びオーブンウェア成形用樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2016153048A1 true JPWO2016153048A1 (ja) 2018-01-18

Family

ID=56977503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017508471A Pending JPWO2016153048A1 (ja) 2015-03-26 2016-03-25 オーブンウェア及びオーブンウェア成形用樹脂組成物

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20180084942A1 (ja)
EP (1) EP3275351B1 (ja)
JP (1) JPWO2016153048A1 (ja)
CN (1) CN107427155A (ja)
TW (1) TWI765850B (ja)
WO (1) WO2016153048A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018020502A (ja) * 2016-08-04 2018-02-08 住友化学株式会社 オーブンウェア、オーブンウェアの製造方法及びオーブンウェア成形用樹脂組成物
JP6843545B2 (ja) * 2016-08-04 2021-03-17 住友化学株式会社 オーブンウェア及びオーブンウェア形成用液晶ポリエステル樹脂組成物
JP6231243B1 (ja) * 2016-09-14 2017-11-15 住友化学株式会社 液晶性樹脂組成物
JP2020109135A (ja) * 2017-04-27 2020-07-16 ポリプラスチックス株式会社 ポリアリーレンサルファイド系樹脂組成物及びインサート成形品
JP7309529B2 (ja) * 2019-09-04 2023-07-18 住友化学株式会社 液晶ポリエステル樹脂組成物及び成形体
WO2021044991A1 (ja) * 2019-09-04 2021-03-11 住友化学株式会社 液晶ポリエステル組成物及び成形体

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60124649A (ja) * 1983-12-09 1985-07-03 Sumitomo Chem Co Ltd 全芳香族ポリエステル樹脂組成物
JPH04202557A (ja) * 1990-11-30 1992-07-23 Toray Ind Inc 耐熱性樹脂組成物およびそれを成形してなるオーブン用樹脂耐熱食器
JP2002294038A (ja) * 2001-03-28 2002-10-09 Sumitomo Chem Co Ltd 液晶ポリエステル樹脂組成物
JP2005537379A (ja) * 2002-09-03 2005-12-08 ソルヴェイ アドバンスド ポリマーズ リミテッド ライアビリティ カンパニー 熱伝導性液晶ポリマー組成物及びそれから形成された製品
JP2012107221A (ja) * 2010-10-29 2012-06-07 Sumitomo Chemical Co Ltd 液晶ポリエステル組成物
JP2013203997A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Sumitomo Chemical Co Ltd 液晶ポリエステル組成物、液晶ポリエステル成形体及び液晶ポリエステル組成物を用いたコネクター

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR900701933A (ko) * 1988-10-11 1990-12-05 원본미기재 P-하이드록시벤조산 잔기를 포함하는 하이드로퀴논 폴리(이소테레프탈레이트)의 내열성 중합체 및 이의 블렌드
US6093765A (en) * 1998-11-03 2000-07-25 E. I. Du Pont De Nemours And Company Compositions containing liquid crystalline polymers
US20060237451A1 (en) * 2002-07-26 2006-10-26 Sameuls Michael R Ovenware for microwave oven
US20050261455A1 (en) * 2002-08-09 2005-11-24 Kaneka Corporation Formable styrenic resin particle, and pre-formed particle and foamed molding using the same
TWI444427B (zh) * 2008-03-28 2014-07-11 Nippon Oil Corp Camera module with liquid crystal polyester resin composition
WO2011007687A1 (ja) * 2009-07-17 2011-01-20 東レ株式会社 難燃性熱可塑性樹脂組成物および成形品
JP5487010B2 (ja) * 2010-05-27 2014-05-07 日本発條株式会社 回路基板用積層板及び金属ベース回路基板
FR2970028B1 (fr) * 2010-12-29 2012-12-28 Vallourec Mannesmann Oil & Gas Procede de revetement d'un composant tubulaire filete, composant filete et joint resultant
JP5741915B2 (ja) * 2011-03-30 2015-07-01 住友化学株式会社 液晶高分子成形体及びその製造方法
JP5741914B2 (ja) * 2011-03-30 2015-07-01 住友化学株式会社 液晶高分子成形体
KR101963458B1 (ko) * 2011-07-29 2019-03-28 스미또모 가가꾸 가부시끼가이샤 액정 폴리에스테르의 제조 방법 및 액정 폴리에스테르
JP5914935B2 (ja) * 2012-03-21 2016-05-11 住友化学株式会社 液晶ポリエステル組成物、液晶ポリエステル組成物の製造方法及び成形体

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60124649A (ja) * 1983-12-09 1985-07-03 Sumitomo Chem Co Ltd 全芳香族ポリエステル樹脂組成物
JPH04202557A (ja) * 1990-11-30 1992-07-23 Toray Ind Inc 耐熱性樹脂組成物およびそれを成形してなるオーブン用樹脂耐熱食器
JP2002294038A (ja) * 2001-03-28 2002-10-09 Sumitomo Chem Co Ltd 液晶ポリエステル樹脂組成物
JP2005537379A (ja) * 2002-09-03 2005-12-08 ソルヴェイ アドバンスド ポリマーズ リミテッド ライアビリティ カンパニー 熱伝導性液晶ポリマー組成物及びそれから形成された製品
JP2012107221A (ja) * 2010-10-29 2012-06-07 Sumitomo Chemical Co Ltd 液晶ポリエステル組成物
JP2013203997A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Sumitomo Chemical Co Ltd 液晶ポリエステル組成物、液晶ポリエステル成形体及び液晶ポリエステル組成物を用いたコネクター

Also Published As

Publication number Publication date
EP3275351A4 (en) 2018-12-05
WO2016153048A1 (ja) 2016-09-29
CN107427155A (zh) 2017-12-01
TW201703703A (zh) 2017-02-01
TWI765850B (zh) 2022-06-01
EP3275351A1 (en) 2018-01-31
EP3275351B1 (en) 2024-03-06
US20180084942A1 (en) 2018-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2016153048A1 (ja) オーブンウェア及びオーブンウェア成形用樹脂組成物
JP5730704B2 (ja) 液晶ポリマー組成物
CN103360730B (zh) 液晶聚酯组合物
JP5616212B2 (ja) 全芳香族液晶ポリエステル樹脂およびそれを含む組成物
TWI739876B (zh) 烤箱器皿及烤箱器皿形成用液晶聚酯樹脂組成物
JP2013203993A (ja) 液晶ポリエステル樹脂組成物及び成形体
WO2021044969A1 (ja) 液晶ポリエステル樹脂組成物及び成形体
WO2018025909A1 (ja) オーブンウェア、オーブンウェアの製造方法及びオーブンウェア成形用樹脂組成物
JP7308378B1 (ja) 樹脂組成物
JP6776099B2 (ja) 液晶ポリマー組成物
JP5924525B2 (ja) 液晶ポリエステル樹脂組成物及び成形体
JP4974501B2 (ja) 液晶ポリエステル樹脂組成物
JP7381259B2 (ja) 液晶ポリエステル樹脂組成物の製造方法及び液晶ポリエステル樹脂組成物
JP5085863B2 (ja) 液晶ポリマー組成物
JP2023035021A (ja) 液晶ポリマー組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200310

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200818

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201019

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210323