本開示は、情報機器特定システム、情報機器特定方法、情報機器およびプログラムに関する。
Web広告事業者は、Webページにアクセスしたユーザに対して、ユーザの関心事項や選考事項に適するターゲット広告等の情報提示を行うべくターゲティングを行っている。Web広告事業者は、クッキーとよばれるブラウザに発行した識別IDを用いてユーザを追跡し、ユーザの関心事項や選考事項に関するプロファイルを作成する。
昨今では、ユーザに対してより最適な情報提供を行うため、ユーザの関心事項や選考事項をより多く収集することが求められている。しかし、あるWebページで関心事項や選考事項を収集したユーザと他のWebページで関心事項や選考事項を収集したユーザとが同一のユーザであるかどうかは容易にはわからない。
それに対して、例えば特許文献1には、第一のメディアでユーザの行動履歴を収集し、第二のメディアにログインした際に特定されたユーザ識別情報を元に、同一ユーザを対応付ける技術が提案されている。
本開示は、ログイン等のユーザの追加操作なく、同一のユーザを対応づけることができる情報機器特定システム、情報機器特定方法、情報機器およびプログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る情報機器特定システムは、所定のリモートホストを示す特定リモートホスト名を保持するリモートホスト保持部と、機器が一のリモートホストに接続するための前記一のリモートホストを示す一のリモートホスト名に対応するIP(Internet Protocol)アドレスの問い合わせを受付ける受付部と、前記受付部により受付けられた前記一のリモートホスト名が、前記リモートホスト保持部により保持されている特定リモートホスト名に一致するか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記一のリモートホスト名と前記特定リモートホスト名の一とが一致すると判定された場合に、前記一のリモートホストを示すIPアドレスに代えて情報機器のIPアドレスを前記機器に応答するIPアドレス応答部と、前記機器に、前記IPアドレス応答部の応答した前記情報機器のIPアドレスを用いて、前記一のリモートホストに対してデータを取得する要求を行わせることにより、所定のリダイレクト先への接続を指示する情報と前記情報機器を一意に特定する特定情報(機器ID)とを含むデータを前記機器に応答する機器ID応答部と、を備える。
本開示によれば、ログイン等のユーザの追加操作なく、同一のユーザを対応づけることができる情報機器特定システム、情報機器特定方法、情報機器およびプログラムを提供することができる。
図1は、ユーザが視聴するブラウザにターゲティング情報が提示される様子を示す図である。
図2は、異なるメディア間における同一ユーザを対応付ける従来技術を説明するための図である。
図3は、従来技術の課題を説明するための図である。
図4は、実施の形態1における情報機器特定システムの概略構成の一例を示す図である。
図5は、実施の形態1におけるネットワーク情報装置の構成の一例を示すブロック図である。
図6は、図5に示す取得部の詳細構成の一例を示すブロック図である。
図7は、実施の形態1における情報機器の構成の一例を示すブロック図である。
図8は、実施の形態1における情報機器特定システムの通信シーケンスの一例を示す図である。
図9は、図8に示す通信シーケンスを別の表現で示した図である。
図10は、実施の形態1における情報機器特定システムの通信シーケンスの一例を示す図である。
図11は、実施の形態1における機器特定システムによる効果を概念的に示す図である。
図12は、実施の形態2における情報機器特定システムの構成の一例を示す図である。
図13は、実施の形態3における情報機器特定システムの構成の一例を示す図である。
図14は、実施の形態3におけるDNSスプーラ機能をソフトウェアで実現する場合の構成の一例を示す図である。
図15は、実施の形態4における情報機器特定システムの構成の一例を示す図である。
図16は、本開示における情報機器と、ネットワーク情報装置と、機器とが同一ネットワークのセグメントにある場合の例を示す図である。
図17は、本開示における情報機器と、ネットワーク情報装置と、機器とが異なるネットワークのセグメントにある場合の例を示す図である。
図18は、本開示における情報機器と、ネットワーク情報装置と、機器とが異なるネットワークのセグメントにある場合の例を示す図である。
(本発明の基礎となった知見)
図1は、ユーザが視聴するブラウザにターゲティング情報が提示される様子を示す図である。
ユーザは、例えばPCなどユーザが利用するユーザ端末でブラウザ801を起動する。すると、ブラウザ801のユーザがアクセスしたコンテンツを示す領域802以外の領域803に例えばお薦め商品が提示され、領域804に広告が提示される。ここで、領域804に提示される広告は、例えばWeb広告事業者により提供されたユーザの関心事項や選考事項に適するターゲット広告である。Web広告事業者は、クッキーとよばれるブラウザに発行した識別IDを用いてユーザを追跡し、ユーザの関心事項や選考事項に関するプロファイルを作成する。そして、Web広告事業者は、作成したプロファイルを用いてユーザの関心事項や選考事項に適するターゲット広告を提供する。
図2は、異なるメディア間における同一ユーザを対応付ける従来技術を説明するための図である。
まず、ユーザ2は、スマートフォン92Aなどのユーザ端末(機器92)のブラウザを利用してWebサイトのゲストページ805にアクセスしたとする。そして、ユーザ2は例えば、Webサイトの車に関するページ、服に関するページ、子供に関するページにアクセスし、クッキーとよばれるブラウザに発行された識別IDはcookie_guest001であるとする。このような場合、ユーザDBには、cookie_guest001の識別IDでまとめられたアクセスログ806Aがcookie_guest001の識別IDのプロファイル806Bとして記憶される。
次に、ユーザ2は、このWebサイトのログインページ807に例えばaaaのユーザIDと、所定のパスワードとを入力してログインすると、ログイン後の会員専用ページ808がユーザ端末(機器92)のブラウザに表示される。この場合、ログインした際に特定されたaaaのユーザIDとcookie_guest001の識別IDとが同一ユーザであるとして対応付けられる。それにより、ユーザDBには、aaaのユーザIDにcookie_guest001の識別IDでまとめられたアクセスログ806AがaaaのユーザIDのプロファイル808Bとして記憶される。
このようにして、異なるメディア間に対応する異なるWebページ(ゲストページ805、ログイン後の会員専用ページ808)の同一ユーザを対応付けることができる。
図3は、従来技術の課題を説明するための図である。
ユーザ2は、スマートフォン92Aや、PC92B、Webにアクセス可能なスマートテレビであるTV92Cなどの機器92を利用してWEBページにアクセスすることができる。また、ユーザ2は、STB(Set Top Box)91などの情報機器を利用して、Webページにアクセスしたり、提供される番組視聴を行ったりすることができる。
図3では、例えばスマートフォン92Aのブラウザ901を利用してオンラインショップAのサイトにアクセスして買い物等を行う場合が示されている。この場合には、ブラウザ901でのアクセスログ901Aが、オンラインショップAのユーザDB902に記録される。また、例えばPC92Bのブラウザ903を利用してオンラインショップBのサイトにアクセスして買い物等を行う場合には、ブラウザ903でのアクセスログ903Aが、オンラインショップBのユーザDB904に記録される。
同様に、TV92CやSTB91のポータル画面であるTVポータル905でWebページにアクセスまたは番組視聴を行った場合には、TVポータル905でのアクセスログ905Aまたは視聴履歴905Bが、TVポータル905のユーザDB906に記録される。
しかしながら、オンラインショップAをアクセスしたユーザ2とオンラインショップBをアクセスしたユーザ2とが同一のユーザであるかどうかは、図2で説明した方法では紐付けできない。同様に、オンラインショップAをアクセスしたユーザ2とTVポータル905を利用したユーザ2とが同一のユーザであるかどうかは、図2で説明した方法では紐付けできない。そのため、ユーザ2自身に同一ユーザを対応付ける登録作業を行ってもらう等の追加操作が必要となってしまう。
また、特許文献1に記載の方法では、同一ユーザを対応付ける識別情報にIPアドレス、サービスユーザID、MACアドレス、住民登録番号を用いる場合が示されているが、いずれの場合でもログイン等のユーザの追加操作を行うことが必要となる。
このように、従来技術では、異なるメディア間での同一のユーザの対応づけには、ログイン等のユーザの追加操作が必要であり、ユーザにとって煩雑であるという問題がある。
ユーザが普段行わない作業(追加操作)が発生すると、ユーザに追加操作をしてもらえない可能性も高く、異なるメディア間のユーザの紐付け率が低下してしまうことが十分に考えられる。この場合、ユーザの関心事項や選考事項をより多く収集しても活用できない。つまり、異なるメディア間のユーザの紐付けのためにユーザが普段行わない作業(追加操作)を発生させてしまう場合には、ユーザに対してより最適な情報提供を行うことができないという問題も生じる。
また、同一ユーザを対応付ける識別情報にIPアドレスを利用する場合には、IPアドレスは変動しやすく異なるメディア間のユーザの紐付けの正確性に問題がある。また、同一ユーザを対応付ける識別情報にMACアドレスを利用する場合には、外部のWebサーバに通常のブラウザ経由で情報伝達ができないという問題がある。
そこで、本発明の一態様は、かかる問題に鑑みてなされたものであって、ログイン等のユーザの追加操作なく、同一のユーザを対応づけることができる情報機器特定システム、情報機器特定方法、情報機器およびプログラムを提供することを目的とする。
以下、適宜図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者(ら)は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態1)
[全体構成]
図4は、実施の形態1における情報機器特定システムの概略構成の一例を示す図である。
図4に示す宅内1には、情報機器11の一例であるSTB11Aと、機器12の一例であるスマートフォン12A、PC12BおよびTV12Cとがルータ13を介して、ネットワーク情報装置10の一例であるモデム10Aに接続されている。
モデム10Aは、情報機器11または機器12を、たとえばインターネット3など宅内1の外部にあるネットワークに接続するためのネットワーク情報装置10の一例である。
ここで、本実施の形態の情報機器特定システムは、ネットワーク情報装置10と情報機器11とを備えるとしてもよいし、ネットワーク情報装置10と情報機器11と機器12とを備えるとしてもよい。以下では、情報機器特定システムがネットワーク情報装置10と情報機器11とを備える場合について説明する。
[ネットワーク情報装置の構成]
次に、ネットワーク情報装置10の構成について説明する。
図5は、実施の形態1におけるネットワーク情報装置の構成の一例を示すブロック図である。図6は、図5に示す取得部の詳細構成の一例を示すブロック図である。
図5に示すネットワーク情報装置10は、DNSスプーラ101と、リモートホスト保持部105と、情報機器IPアドレス保持部106と、取得部107と、通信部108と、応答判定部109とを備える。
リモートホスト保持部105は、所定のリモートホストを示す特定リモートホスト名を保持する。
DNSスプーラ101は、受付部102、IPアドレス応答部103および判定部104を有し、一のリモートホスト名に対応するIP(Internet Protocol)アドレスの問い合わせを受け付けて応答する。
受付部102は、機器が一のリモートホストに接続するための前記一のリモートホストを示す一のリモートホスト名に対応するIPアドレスの問い合わせを受付ける。
判定部104は、受付部102により受付けられた一のリモートホスト名が、リモートホスト保持部105により保持されている特定リモートホスト名に一致するか否かを判定する。
IPアドレス応答部103は、判定部104により一のリモートホスト名と特定リモートホスト名の一とが一致すると判定された場合に、一のリモートホストを示すIPアドレスに代えて情報機器11のIPアドレスを機器12に応答する。IPアドレス応答部103は、判定部104により一のリモートホスト名と特定リモートホスト名の一とが一致しないと判定された場合には、一のリモートホストを示すIPアドレスを機器12に応答する。
情報機器IPアドレス保持部106は、取得部107により取得された情報機器11のIPアドレスを保持する。
取得部107は、図6に示すようにリモートホスト取得部1071と、IPアドレス取得部1072とを備える。リモートホスト取得部1071は、所定のリモートホストを示す特定リモートホスト名を取得する。IPアドレス取得部1072は、情報機器11のIPアドレスを取得する。
通信部108は、インターネット3など宅内1の外部にあるネットワークに接続され、インターネット3上のDNSサーバや管理サーバ等と通信する。また、通信部108は、情報機器11または機器12を、インターネット3など宅内1の外部にあるネットワークに接続する。
応答判定部109は、後述する情報機器11が有する機器ID応答部111が応答できる状態であるか否かを判定する。
具体的には、応答判定部109は、機器ID応答部111が応答できない状態であると判定した場合、一のリモートホスト名に対応するIPアドレスの問い合わせを、通信部108を介して、情報機器特定システムの外部のDNSサーバに送信する。一方、応答判定部109は、機器ID応答部111が応答できる状態であると判定した場合、一のリモートホスト名に対応するIPアドレスの問い合わせを、DNSスプーラ101(受付部102)に送信する。
ここで、例えば、応答判定部109は、情報機器11の電源が投入されていないとき、機器ID応答部111が応答できない状態であると判定し、情報機器11の電源が投入されているとき、機器ID応答部111が応答できる状態であると判定するとしてもよい。
なお、ネットワーク情報装置10は、情報機器IPアドレス保持部106を有していないとしてもよい。この場合には、ネットワーク情報装置10は、IPアドレス応答部103が情報機器11のIPアドレスを機器12に応答するまでの間に、ネットワーク情報装置10が接続するネットワークを探索し、取得すればよい。
[情報機器の構成]
次に、情報機器11の構成について説明する。
図7は、実施の形態1における情報機器の構成の一例を示すブロック図である。
図7に示す情報機器11は、機器ID応答部111と、情報機器ID保持部112と、リダイレクトURL保持部113と、通信部114とを備える。
機器ID応答部111は、機器12に、IPアドレス応答部103の応答した情報機器11のIPアドレスを用いて、上記一のリモートホストに対してデータを取得する要求を行わせることにより、所定のリダイレクト先への接続を指示する情報と情報機器11を一意に特定する特定情報(機器ID)とを含むデータを機器12に応答する。
情報機器ID保持部112は、情報機器11を一意に特定する特定情報を保持する。ここで、例えば特定情報とは、情報機器11のID(機器ID)である。
リダイレクトURL保持部113は、所定のリダイレクト先のURL(リダイレクトURLとも記載)を保持する。ここで、リダイレクトは、Web上で、あるURLから他のURLに転送させることを意味し、リダイレクトURLは、Web上で、転送させるURLを意味する。
通信部114は、情報機器11または機器12と通信する機能を有する。例えば通信部114は、機器12が情報機器11のIPアドレスにアクセスしてきた場合には、機器ID応答部111と機器12とを接続する。また、例えば通信部114は、ネットワーク情報装置10の通信部108を介して取得部107に情報機器11のIPアドレスを定期的に通知したり、取得部107の問い合わせ(探索)を受けて情報機器11のIPアドレスを応答したりする。
なお、情報機器11は、リダイレクトURL保持部113を有していないとしてもよい。この場合、情報機器11は、機器ID応答部111が所定のリダイレクト先への接続を指示する情報を作成するまでの間(リダイレクト転送命令作成時)に、通信部114を介して外部ネットワークに接続するサーバにアクセスして取得するとしてもよい。
[情報機器特定システムの通信シーケンス]
次に、以上のように構成される情報機器特定システムの通信シーケンスについて説明する。
図8は、実施の形態1における情報機器特定システムの通信シーケンスの一例を示す図である。図9は、図8に示す通信シーケンスの別の表現で示した図である。図9では、情報機器11の一例としてSTB11Aが示されており、機器12とユーザ2の一例として、スマートフォン12Aを利用するユーザ2AとPC12Bを利用するユーザ2Bが示されている。なお、図8と同様の要素には同一の符号を付している。図9は、図8を直感的に把握できるように別の表現で示したものである。
本実施の形態1における情報機器特定システムは、ユーザ2がスマートフォン12AやPC12Bなどの機器12を用いてWebサイトにアクセスする前に事前処理を行っている。以下、事前処理について説明する。
まず、ネットワーク情報装置10は、電源ONされると(S201)、ネットワーク情報装置10が属するローカルネットワーク(LAN)の外部のワイドネットワーク(例えばインターネット3)に接続されている管理サーバ5にアクセスし、所定のリモートホストを示す特定リモートホスト名のリスト(最新のリスト)を取得する(S202)。本実施の形態では所定のリモートホストを示す特定リモートホスト名として、例えばcookie.sync.comを取得する。
次に、ネットワーク情報装置10は、例えばSTB11Aなどの情報機器11の状態を確認する(S203)。本実施の形態では、ネットワーク情報装置10は、ICMP(Internet Control Message Protocol)を用いて、情報機器11を発見し、SNMP(Simple Network Management Protocol)で情報機器11に対して情報取得要求を行う。情報機器11は、電源が投入されているなど機器ID応答部111が応答できる状態である場合に、生存応答としてIPアドレス(ここでは例えば192.168.0.100)をネットワーク情報装置10に返信する。このようにして、ネットワーク情報装置10は、情報機器11のIPアドレスを取得して保存することができる。
そして、情報機器11は、ネットワーク情報装置10を介して管理サーバ5にアクセスし、所定のリダイレクトURLを取得する(S204)。本実施の形態では所定のリダイレクトURLとして、例えばURL「http://ad.server.com/get/」を取得する。
続いて、以上のように事前処理を行った情報機器特定システムにおいて、ユーザ2がスマートフォン12AやPC12Bなどの機器12を用いてWebサイトにアクセスする場合について説明する。
まず、ユーザ2は、機器12の例えばブラウザを利用してWebサイトにアクセスする(S205)。
すると、機器12のブラウザは、アクセスしたWebサイトと共にWebサイトの広告枠に提供される広告を表示する(S206)。
本実施の形態では、機器12のブラウザは、ネットワーク情報装置10を介してWebサーバ6にアクセスするとともに、Webサイトの広告枠に提供される広告を表示する。この広告枠には「Cookies syncタグ」が埋め込まれている。ここで、「Cookies syncタグ」とはWebサイトを記述するHTML(Hyper Text Markup Language)において、画像データの取得要求を行う際に記述するタグであり、他ドメインにおけるWebサイトの画像URLを記述することによりクッキーの値を他ドメインに渡すことを目的としたタグの呼称である。
また、機器12のブラウザは、Webサイトの広告枠に提供される広告を表示する際には、広告枠に埋め込まれている「Cookies syncタグ」にアクセスする(S207)。そして、機器12のブラウザは、「Cookies syncタグ」の応答、すなわち「Cookies syncタグ」が指定する画像タグを表示する命令の応答(S208)により、リモートホストデータ取得要求命令を受け付ける。本実施の形態では、機器12のブラウザは、リモートホストデータ「http://cookie.sync.com/img/blank.gif」を取得する命令を受け付ける。
次に、機器12のブラウザは、ネットワーク情報装置10に、リモートホスト名をIPアドレスに変換する要求(DNS問い合わせ)を行う(S209)。
より具体的には、機器12のブラウザは、まず、リモートホスト名「cookie.sync.com」のIPアドレスをリクエストするDNSリクエストをネットワーク情報装置10に行う。すると、機器12のブラウザは、ネットワーク情報装置10からは、リモートホスト名「cookie.sync.com」のIPアドレスではなく、情報機器11のIPアドレス「192.168.0.100」をDNSレスポンスとして取得する。
次に、機器12は、リモートホスト名「cookie.sync.com」のIPアドレスを取得したとして、取得したIPアドレスにアクセスしてWWWデータ(ここでは画像タグのデータ)を取得しようとする(S210)。
より具体的には、機器12のブラウザは、リモートホスト名「cookie.sync.com」のIPアドレスを取得したとして、情報機器11のIPアドレスにアクセスしてWWWデータ(ここでは画像タグのデータ)を要求する。本実施の形態では、機器12のブラウザは、「http://192.168.0.100/img/blank.gif」にアクセスしてWWWデータを要求する。
すると、情報機器11は、WWWデータではなく、リダイレクト命令の応答を生成して(S211)、情報機器11の機器ID(特定情報)と、所定のリダイレクト先(所定のリダイレクトURL)への接続を命令する情報とを含む応答を機器12のブラウザに対して行う。
次に、機器12のブラウザは、リダイレクト命令に従い、リダイレクト先(リダイレクトURL)のサイト7に対してWWWデータ(画像タグのデータ)を取得するためアクセスする(S210)。本実施の形態では、機器12のブラウザは、リダイレクト命令に従い、リダイレクト先(リダイレクトURL)にアクセスする際には、情報機器11の機器ID(特定情報)と、所定のリダイレクト先(所定のリダイレクトURL)の情報とを含めたデータ(http://ad.server.com/get/?stb=xxx)とともに、機器12のブラウザのCookie ID(Cookie: adserver_id=yyy)をリダイレクト先のサイト7に受け渡すことでアクセスする。
次に、リダイレクトURLのサイト7は、機器12のブラウザから上記のパラメータを取得し、応答データ(例えば透明GIF画像)を作成して返却する(S213)。
最後に、リダイレクトURLのサイト7を提供するサーバにおいて、サイト7で取得したパラメータ(stb=xxx、Cookie id=yyy)を紐付けして(S214)、処理を終了する。
このようにして、本実施の形態の情報機器特定システムでは、ログイン等のユーザの追加操作なく、情報機器11のユーザと機器12のユーザが同一であることを対応づけることができる。
なお、S208において、「Cookies syncタグ」により指定されたリモートホスト名が、ネットワーク情報装置10のリモートホスト保持部105により保持されている特定リモートホスト名に一致しない場合には、ネットワーク情報装置10は、リモートホスト名「cookie.sync.com」のIPアドレスをDNSレスポンスとして取得する。
また、S209は、ユーザ2が機器12をネットワーク情報装置10と同一のローカルネットワーク(LAN)内で利用している場合の例である。ユーザ2が機器12をネットワーク情報装置10とは異なるネットワーク(例えば宅外のインターネット)で利用している場合には、機器12のブラウザは、ネットワーク情報装置10ではなく、インターネット内のDNSサーバにDNS問い合わせを行う。以下、図10を用いてこの場合の例について説明する。
図10は、実施の形態1における情報機器特定システムの通信シーケンスの一例を示す図である。
まず、ユーザ2は、機器12の例えばブラウザを利用してWebサイトにアクセスする(S305)。
すると、機器12のブラウザは、アクセスしたWebサイトと共にWebサイトの広告枠に提供される広告を表示する(S306)。
本実施の形態では、機器12のブラウザは、ネットワーク情報装置10を介してWebサーバ6にアクセスするとともに、Webサイトの広告枠に提供される広告を表示する。この広告枠にはCookies syncタグが埋め込まれている。
また、機器12のブラウザは、Webサイトの広告枠に提供される広告を表示する際には、広告枠に埋め込まれている「Cookies syncタグ」にアクセスする(S307)。そして、機器12のブラウザは、「Cookies syncタグ」の応答、すなわち「Cookies syncタグ」が指定する画像タグを表示する命令の応答(S308)により、リモートホストデータ取得要求命令を受け付ける(S309)。本実施の形態では、機器12のブラウザは、リモートホストデータ「http://cookie.sync.com/img/blank.gif」を取得する命令を受け付ける。
次に、機器12のブラウザは、DNSサーバ8に、リモートホスト名をIPアドレスに変換する要求(DNS問い合わせ)を行う。より具体的には、機器12のブラウザは、まず、リモートホスト名「cookie.sync.com」のIPアドレスをリクエストするDNSリクエストをDNSサーバ8に行う(S310)。すると、DNSサーバ8は、ホスト名ともとにIPアドレスを検索し、応答する(S311)。機器12のブラウザは、DNSサーバ8から、リモートホスト名「cookie.sync.com」のIPアドレス「例えば210.***.211.5」をDNSレスポンスとして取得する(S312)。
次に、機器12は、リモートホスト名「cookie.sync.com」のIPアドレス「210.***.211.5」にHTTPアクセス(http:// 210.***.211.5/img/blank.gif)して(S313)、WWWデータ(ここでは画像タグのデータ)を取得する(S314)。
[効果等]
図11は、実施の形態1における機器特定システムによる効果を概念的に示す図である。
本実施の形態によれば、例えば図11に示すように、スマートフォン12AやPC12B、TV12Cなどの機器12を利用しているユーザ2と、例えばSTB11Aなどの情報機器11を利用しているユーザ2が同一であることを紐付ける(対応づける)ことができる。そして、この対応付けは、上述したように、ログイン等のユーザの追加操作なく、ユーザが通常行う操作(Webサイトへのアクセス、情報機器11の視聴等)を行っているだけで実現することができる。
なお、図11に示す例では、スマートフォン12AやPC12B、TV12Cなどの機器12を利用するユーザ2のアクセスログと、例えばSTB11Aなどの情報機器11を利用するユーザ2のユーザ情報とが紐付けされている例が示されている。図11に示すアクセスログには、ユーザ2がアクセスしたWebサイトのカテゴリA:車、服、オークションに関するページ、カテゴリB:服、子供、教育に関するページ等々が示されている。また、ユーザ情報には、ユーザ2の氏名とSTB11Aなどの情報機器11の特定情報(STBID)とが登録されている。
なお、本実施の形態において、ネットワーク情報装置10は、DNSスプーラ101と、リモートホスト保持部105と、情報機器IPアドレス保持部106と、取得部107と、通信部108と、応答判定部109とを備えるとしたがそれに限らない。ネットワーク情報装置10は、DNSスプーラ101と、リモートホスト保持部105とを少なくとも、備えれば、本実施の形態の効果を奏することができる。同様に、本実施の形態において、情報機器11は、機器ID応答部111と、情報機器ID保持部112と、リダイレクトURL保持部113と、通信部114とを備えるとしたがそれに限らない。情報機器11は、機器ID応答部111を少なくとも、備えれば、本実施の形態の効果を奏することができる。また、DNSスプーラ101と、リモートホスト保持部105と、機器ID応答部111とは、ネットワーク情報装置10や情報機器11が備えるとしたが、それに限られず本実施の形態に係る情報機器特定システムが備えていればよい。
したがって、本実施の形態に係る情報機器特定システムは、所定のリモートホストを示す特定リモートホスト名を保持するリモートホスト保持部と、機器が一のリモートホストに接続するための前記一のリモートホストを示す一のリモートホスト名に対応するIP(Internet Protocol)アドレスの問い合わせを受付ける受付部と、前記受付部により受付けられた前記一のリモートホスト名が、前記リモートホスト保持部により保持されている特定リモートホスト名に一致するか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記一のリモートホスト名と前記特定リモートホスト名の一とが一致すると判定された場合に、前記一のリモートホストを示すIPアドレスに代えて情報機器のIPアドレスを前記機器に応答するIPアドレス応答部と、前記機器に、前記IPアドレス応答部の応答した前記情報機器のIPアドレスを用いて、前記一のリモートホストに対してデータを取得する要求を行わせることにより、所定のリダイレクト先への接続を指示する情報と前記情報機器を一意に特定する特定情報(機器ID)とを含むデータを前記機器に応答する機器ID応答部と、を備える。
ここで、前記情報機器特定システムは、ネットワーク情報装置と前記情報機器とを備え、前記ネットワーク情報装置は、前記リモートホスト保持部、前記受付部、前記判定部、および、前記IPアドレス応答部と、を有し、前記情報機器は、前記機器ID応答部を有するとしてもよい。
また、前記情報機器特定システムは、さらに、前記機器ID応答部が応答できる状態であるか否かを判定する応答判定部を備え、前記応答判定部は、前記機器ID応答部が応答できない状態であると判定した場合、前記一のリモートホスト名に対応するIPアドレスの問い合わせを、前記情報機器特定システムの外部のDNSサーバに送信するとしてもよい。
また、前記情報機器特定システムは、さらに、前記特定リモートホスト名を取得するリモートホスト取得部を備えるとしてもよい。
また、前記情報機器特定システムは、さらに、前記情報機器のIPアドレスを取得するIPアドレス取得部と、取得された前記情報機器のIPアドレスを保持する情報機器IPアドレス保持部とを備えるとしてもよい。
また、本実施の形態に係る情報機器特定方法は、所定のリモートホストを示す特定リモートホスト名を保持するリモートホスト保持ステップと、機器が一のリモートホストに接続するための前記一のリモートホストを示す一のリモートホスト名に対応するIPアドレスの問い合わせを受付ける受付ステップと、前記受付ステップで受付けられた前記一のリモートホスト名が、前記リモートホスト保持ステップで保持された特定リモートホスト名に一致するか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにおいて前記一のリモートホスト名と前記特定リモートホスト名の一とが一致すると判定された場合に、前記一のリモートホストを示すIPアドレスに代えて情報機器のIPアドレスを前記機器へ応答するIPアドレス応答ステップと、前記機器に、前記IPアドレス応答ステップにおいて応答した情報機器のIPアドレスを用いて、前記一のリモートホストに対してデータを取得する要求を行わせることにより、前記所定のリダイレクト先への接続を指示する情報と前記情報機器を一意に特定する特定情報(機器ID)とを含むデータを応答する機器ID応答ステップと、を含む。
また、本実施の形態に係る情報機器特定方法をコンピュータに実行させるためのプログラムは、所定のリモートホストを示す特定リモートホスト名を保持するリモートホスト保持ステップと、機器が一のリモートホストに接続するための前記一のリモートホストを示す一のリモートホスト名に対応するIPアドレスの問い合わせを受付ける受付ステップと、前記受付ステップで受付けられた前記一のリモートホスト名が、前記リモートホスト保持ステップで保持された特定リモートホスト名に一致するか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにおいて前記一のリモートホスト名と前記特定リモートホスト名の一とが一致すると判定された場合に、前記一のリモートホストを示すIPアドレスに代えて情報機器のIPアドレスを前記機器へ応答するIPアドレス応答ステップと、前記機器に、前記IPアドレス応答ステップにおいて応答した情報機器のIPアドレスを用いて、前記一のリモートホストに対してデータを取得する要求を行わせることにより、前記所定のリダイレクト先への接続を指示する情報と前記情報機器を一意に特定する特定情報(機器ID)とを含むデータを応答する機器ID応答ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
また、本実施の形態に係る情報機器は、ネットワーク情報装置(ケーブルモデム、ルータ)に接続され、当該ネットワーク情報装置と同一のローカルエリア内に配される情報機器であって、一のリモートホストに対してデータを取得する要求を行う前記ローカルエリア内の機器であって、前記一のリモートホストを示すIPアドレスに代えて前記情報機器のIPアドレスを用いて当該要求を行った機器に、所定のリダイレクト先への接続を指示する情報と前記情報機器を一意に特定する特定情報(機器ID)とを含むデータを応答する機器ID応答部と、を備える。
ここで、本実施の形態に係る情報機器の機能をコンピュータに実行させるためのプログラムで実現してもよい。すなわち、ネットワーク情報装置(ケーブルモデム、ルータ)に接続され、当該ネットワーク情報装置と同一のローカルエリア内に配される情報機器が応答するためのプログラムであって、一のリモートホストに対してデータを取得する要求を行う前記ローカルエリア内の機器であって、前記一のリモートホストを示すIPアドレスに代えて前記情報機器のIPアドレスを用いて当該要求を行った機器に、所定のリダイレクト先への接続を指示する情報と前記情報機器を一意に特定する特定情報(機器ID)とを含むデータを応答する機器ID応答ステップを、コンピュータに実行させるためのプログラムであってもよい。
このように、ユーザは、機器12を通常通りに利用することで、ユーザの追加操作なく、情報機器11を利用するユーザと機器12を利用するユーザとが同一であることを対応づけることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、ログイン等のユーザの追加操作なく、同一のユーザを対応づけることができる情報機器特定システム、情報機器特定方法、情報機器およびプログラムを実現することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、ネットワーク情報装置10がDNSスプーラ101とリモートホスト保持部105とを備えるとして説明したがそれに限らない。ネットワーク情報装置は、DNSスプーラとリモートホスト保持部とを備えなくてもよい。実施の形態2では、この場合の例について説明する。なお、以下では実施の形態1と同様の部分は説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
[全体構成]
図12は、実施の形態2における情報機器特定システムの構成の一例を示す図である。なお、図4、図5および図7と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
図12に示す実施の形態2における情報機器特定システムは、点線囲に含まれる情報機器11とネットワーク情報装置20とを備える。また、図12では、実施の形態2における情報機器特定システムに機器12とサーバ24とが接続される。サーバ24は、インターネット3などを介して実施の形態2における情報機器特定システムに接続される。
本実施の形態のネットワーク情報装置20の構成は、実施の形態1のネットワーク情報装置10の構成と異なる。より具体的には、ネットワーク情報装置20は、実施の形態1のネットワーク情報装置10に対して、DNSスプーラとリモートホスト保持部とを備えず、取得部207の機能が異なる。
取得部207は、図6に示すリモートホスト取得部1071およびIPアドレス取得部1072のうち、IPアドレス取得部1072のみを備える。IPアドレス取得部1072の機能については実施の形態1で説明した通りであるので、説明を省略する。
サーバ24は、ネットワーク情報装置20と異なるネットワーク(WAN)に属しており、インターネット3を介して、ネットワーク情報装置20と接続される。
サーバ24は、図12に示すように、DNSスプーラ101と、リモートホスト保持部105と、通信部241とを備える。DNSスプーラ101およびリモートホスト保持部105の機能は実施の形態1で説明した通りであるので、ここでの説明は省略する。
通信部241は、インターネット3など宅内1の外部にあるネットワークを介して、ネットワーク情報装置20と通信する。また、通信部241は、インターネット3を介して、所定のリモートホストを示す特定リモートホスト名を取得する。すなわち、通信部241は、実施の形態1のリモートホスト取得部1071の機能も有する。
[効果等]
以上のように、本実施の形態によれば、ログイン等のユーザの追加操作なく、同一のユーザを対応づけることができる情報機器特定システム、情報機器特定方法、情報機器およびプログラムを実現することができる。
(実施の形態3)
実施の形態2では、ネットワーク情報装置20は、DNSスプーラ101とリモートホスト保持部105とを備えず、その代りに、外部のネットワークに属するサーバ24のDNSスプーラ101の機能を利用する場合について説明した。
実施の形態3では、DNSスプーラ101の機能をユーザ2が利用する機器が備える場合について説明する。なお、実施の形態1および実施の形態2と同様の部分は説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
[全体構成]
図13は、実施の形態3における情報機器特定システムの構成の一例を示す図である。なお、図4、図5および図7と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。また、図13に示す情報機器特定システムは、点線囲に含まれる情報機器11と機器32とを備える。また、図13では、実施の形態3における情報機器特定システムでは、機器32がインターネット3などを介して管理サーバ5と接続される場合の例が示されている。つまり、図13に示す情報機器特定システムでは、ネットワーク情報装置10を備えず、ネットワーク情報装置10の機能を機器32で実現する場合の例が示されている。
[機器の構成]
以下、機器32の構成について説明する。
図13に示す機器32は、実施の形態1の機器12に対してDNSスプーラ機能を有している点で異なる。
図13に示す機器32は、Webサイトにアクセスする機能や通信機能など機器32の本来の機能を発揮する本来機能部321と、DNSスプーラ機能322とを備える。
DNSスプーラ機能322は、受付部機能323、IPアドレス応答部機能324、および判定部機能325を有する。
受付部機能323、IPアドレス応答部機能324、および判定部機能325は、実施の形態1における受付部102、IPアドレス応答部103および判定部104のそれぞれに対応する機能を発揮する機能部である。なお、受付部102、IPアドレス応答部103および判定部104のそれぞれに対応する機能については、実施の形態1で説明した通りであるため、説明を省略する。
以上のように構成されるDNSスプーラ機能322は、機器32にインストールされるソフトウェア(プログラム)で実現されるとしてもよい。以下、その場合の例を実施例として説明する。
(実施例)
図14は、実施の形態3におけるDNSスプーラ機能をソフトウェアで実現する場合の構成の一例を示す図である。以下では、機器32がPC(Personal Computer)などの機器であるとして説明する。
図14に示す機器32のソフトウェアは、DNSスプーラ機能322Aと、リモートホスト保持部機能326と、情報機器IPアドレス保持部機能327とを含む。
リモートホスト保持部機能326および情報機器IPアドレス保持部機能327は、実施の形態1におけるリモートホスト保持部105と、情報機器IPアドレス保持部106のそれぞれに対応する機能を発揮する機能部である。ここで、リモートホスト保持部機能326および情報機器IPアドレス保持部機能327は、PC32A(機器32)に、ソフトウェアをインストールすることで実現できる。
なお、リモートホスト保持部105および情報機器IPアドレス保持部106それぞれに対応する機能については、実施の形態1で説明した通りであるため、説明を省略する。
DNSスプーラ機能322Aは、受付部機能323A、IPアドレス応答部機能324A、および定義ファイル325Aを有する。なお、DNSスプーラ機能322Aは、実施の形態1で説明したDNSスプーラ101と同様の機能を発揮する。本実施例では、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
DNSスプーラ機能322Aは、PC32A(機器32)のOS基本機能を利用することにより実現できる。
受付部機能323Aは、PC32A(機器32)のブラウザが一のリモートホストに接続するための前記一のリモートホストを示す一のリモートホスト名に対応するIPアドレスの問い合わせを受付ける。IPアドレス応答部機能324は、定義ファイル325Aにおいて一のリモートホスト名と特定リモートホスト名の一とが一致する場合に、一のリモートホストを示すIPアドレスに代えて情報機器11のIPアドレスをPC32A(機器32)のブラウザに応答する。
ここで、PC32A(機器32)のOS基本機能には、IP変換を行う機能が搭載されており、受付部機能323と、IPアドレス応答部機能324は、PC32A(機器32)のOS基本機能により実現することができる。
一方、判定部機能325に対する定義ファイル325Aは、OS基本機能だけでは実現できない。ここで、定義ファイルは、PC32A(機器32)のOS基本機能に搭載されており、ホスト定義ファイル(テーブルファイル)とDNSとが記載されている。
本実施例では、PC32A(機器32)のOSに、パッチファイルなどのソフトウェアをインストールすることで、OS基本機能を利用し、ホスト定義ファイル(テーブルファイル)に、リモートホスト保持部機能326および情報機器IPアドレス保持部機能327で保持された特定のリモートホスト名および情報機器11のIPアドレスを、定義ファイル325Aのホスト定義ファイル(判定用のテーブルファイル)に、書き込ませる。
それにより、IPアドレス応答部機能324Aは、定義ファイル325Aを参照することで、一のリモートホスト名とホスト定義ファイルの記載の特定リモートホスト名の一とが一致する場合に、一のリモートホストを示すIPアドレスに代えて情報機器11のIPアドレスを機器12に応答することができるようになる。
[効果等]
本実施の形態によれば、ユーザは、機器32のブラウザを通常通りに利用することで、ユーザの追加操作なく、機器32が情報機器11を利用するユーザと機器32のブラウザを利用するユーザとが同一であることを対応づけることができる。
具体的には、本実施の形態の情報機器特定システムは、前記情報機器特定システムは、前記機器を備え、前記機器は、前記受付部、前記判定部、および前記IPアドレス応答部を有する。
この構成により、ログイン等のユーザの追加操作なく、同一のユーザを対応づけることができる。
以上のように、本実施の形態では、ログイン等のユーザの追加操作なく、同一のユーザを対応づけることができる情報機器特定システム、情報機器特定方法、情報機器およびプログラムを実現することができる。
(実施の形態4)
実施の形態4では、機器42がDNSスプーラの機能ではなく、情報機器11が有する機器ID応答部の機能等を備える場合の例について説明する。なお、実施の形態1〜実施の形態3と同様の部分は説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
図15は、実施の形態4における情報機器特定システムの構成の一例を示す図である。なお、図4、図5および図7と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。また、図15に示す情報機器特定システムでは、STB11A等の情報機器11を備えず、情報機器11の機能を機器42で実現する場合の例を示している。
[機器の構成]
本実施の形態では、機器42は、スマートフォンなどユーザがアプリケーションを後付で自由にインストールすることができる機器である。以下では、機器42が情報機器11の機能をアプリケーションで実現する場合の例について説明する。
図15に示す機器42には、ブラウザアプリ421と、アプリケーション422とがインストールされている。
ブラウザアプリ421は、実施の形態1等で説明したブラウザのアプリケーションであり、このブラウザアプリ421が機能することでユーザ2は機器42のブラウザを利用することができる。
アプリケーション422は、ブラウザアプリ421とは異なるアプリケーションであり、情報機器11の有する機器ID応答部の機能等を実現するソフトウェアである。
アプリケーション422は、特定の用途のために利用されるアプリケーションである。アプリケーション422は、機器ID応答部機能424を含み、リダイレクトURL423と、ユーザセッションkey425Aと、ユーザID/pw425Bと、アプリケーションID425Cとを保持する。
具体的には、機器ID応答部機能424は、実施の形態1における機器ID応答部111の機能を発揮する機能部である。この機能の詳細については、実施の形態1で説明した通りであるため、説明を省略する。
リダイレクトURL423は、実施の形態1におけるリダイレクトURL保持部113が保持するリダイレクトURLに対応し、アプリケーション422により保持されている。
ここで、アプリケーションID425Cは、実施の形態1における情報機器ID保持部112が保持する情報機器IDに対応する。なお、ユーザID/pw425Bは一例であり、ユーザを識別する情報であればよい。また、ユーザセッションkey425A、ユーザID/pw425B、およびアプリケーションID425Cを含む情報を、実施の形態1における情報機器ID保持部112が保持する情報機器IDに対応するとしてもよい。
この場合、ネットワーク情報装置10のIPアドレス応答部103では、判定部104により一のリモートホスト名(管理サーバから取得されるホスト名)と特定リモートホスト名の一とが一致すると判定された場合に、一のリモートホストを示すIPアドレスに代えてアプリケーション422をアクセスする命令となるIPアドレス(127.0.0.1)を機器42のブラウザアプリ421に応答する。
機器ID応答部機能424は、ブラウザアプリ421に、ネットワーク情報装置10のIPアドレス応答部103の応答したIPアドレス(127.0.0.1)を用いて、上記一のリモートホストに対してデータを取得する要求を行わせることにより、所定のリダイレクト先(リダイレクトURL423)への接続を指示する情報とアプリケーション422を一意に特定する特定情報(アプリケーションID425C)、ユーザセッションkey425AおよびユーザID/pw425Bを含む情報とブラウザアプリ421に応答する。
[効果等]
本実施の形態では、実施の形態1における機器12および情報機器11がそれぞれ、機器42のブラウザアプリ421およびアプリケーション422に対応するとしている。これは、スマートフォンなどの機器42において異なるアプリケーションは独立に動作するため、このような対応付けを行うことができるからである。
換言すると、機器42において、情報機器11の特定情報に対応するものが自身(機器42)のアプリケーション422の識別ID(アプリケーションID425C)であってもよい。この場合、機器42は、ローカルIPアドレスを用いて同一ネットワークにあるネットワーク情報装置10を介してWebサイトにアクセスを行うブラウザアプリ421と、アプリケーション422のアプリケーションID425CとリダイレクトURL423とを変換してブラウザアプリ421に応答(WWW応答)を行うアプリケーション422の機器ID応答部機能424を有する。
それにより、機器42のユーザは、機器42のブラウザアプリ421を通常通りに利用することで、ユーザの追加操作なく、機器42にインストールされたアプリケーション422のユーザと、機器42のブラウザアプリ421を利用するユーザとが同一であることを対応づけることができる。
したがって、本実施の形態によれば、ユーザの追加操作なく、同一のユーザを対応づけることができる情報機器特定システム、情報機器特定方法、情報機器およびプログラムを実現することができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態1〜4を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。つまり、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態1〜3で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
また、以下のような場合も本開示に含まれる。
例えば実施の形態1〜4では、情報機器と、ネットワーク情報装置と、機器とが同一ネットワークのセグメントにあるとして説明したがそれに限らない。以下その場合の例について図を用いて説明する。
図16は、情報機器と、ネットワーク情報装置と、機器とが同一ネットワークのセグメントにある場合の例を示す図である。図17および図18は、情報機器と、ネットワーク情報装置と、機器とが異なるネットワークのセグメントにある場合の例を示す図である。
図16は、実施の形態1〜4に示す配置パターンに相当し、同一のルータ13の配下に機器12と情報機器11とが接続される場合を示している。すなわち、情報機器11と機器12とは、ルータ13の配下で同一のネットワークセグメントに物理的もしくは仮想的に接続されている場合を示している。
それに対して図17は、情報機器11と機器12とが、ルータ13を経由して異なるネットワークセグメントに物理的もしくは仮想的に接続されている場合を示している。この場合でも、ルータ13に所定の設定を施すことで、情報機器11が機器12からのアクセス要求(データ取得要求等を含む)を受信することができるので本開示に含まれる。
また、図18は、情報機器11と機器12とが、多段のルータ13Aおよびルータ13Bを経由して異なるネットワークセグメントに物理的もしくは仮想的に接続されている場合を示している。この場合でも、ルータ13に所定の設定を施すことで、情報機器11が機器12からのアクセス要求(データ取得要求等を含む)を受信することができるので本開示に含まれる。
本開示は、情報機器特定システム、情報機器特定方法、情報機器およびプログラムに利用でき、特に、ユーザの追加操作なく異なるメディアにおけるユーザの対応付けを行う情報機器特定システム、情報機器特定方法、情報機器およびプログラムに利用できる。
1 宅内
2、2A、2B ユーザ
3 インターネット
5 管理サーバ
6 Webサーバ
7 サイト
8 DNSサーバ
10、20 ネットワーク情報装置
10A モデム
11 情報機器
11A、91 STB
12、32、42、92 機器
12A、92A スマートフォン
12B、32A PC
12C、92C TV
13、13A、13B ルータ
24 サーバ
101 DNSスプーラ
102 受付部
103 IPアドレス応答部
104 判定部
105 リモートホスト保持部
106 情報機器IPアドレス保持部
107、207 取得部
108、114、241 通信部
109 応答判定部
111 機器ID応答部
112 情報機器ID保持部
113 リダイレクトURL保持部
321 本来機能部
322、322A DNSスプーラ機能
323、323A 受付部機能
324、324A IPアドレス応答部機能
325 判定部機能
325A 定義ファイル
326 リモートホスト保持部機能
327 情報機器IPアドレス保持部機能
421 ブラウザアプリ
422 アプリケーション
423 リダイレクトURL
424 機器ID応答部機能
425A ユーザセッションkey
425B ユーザID/pw
425C アプリケーションID
801、901、903 ブラウザ
802、803、804 領域
805 ゲストページ
806A、901A、903A、905A アクセスログ
806B、808B プロファイル
807 ログインページ
808 会員専用ページ
905 TVポータル
905B 視聴履歴
1071 リモートホスト取得部
1072 IPアドレス取得部
本開示は、情報機器特定システム、情報機器特定方法、情報機器およびプログラムに関する。
Web広告事業者は、Webページにアクセスしたユーザに対して、ユーザの関心事項や選考事項に適するターゲット広告等の情報提示を行うべくターゲティングを行っている。Web広告事業者は、クッキーとよばれるブラウザに発行した識別IDを用いてユーザを追跡し、ユーザの関心事項や選考事項に関するプロファイルを作成する。
昨今では、ユーザに対してより最適な情報提供を行うため、ユーザの関心事項や選考事項をより多く収集することが求められている。しかし、あるWebページで関心事項や選考事項を収集したユーザと他のWebページで関心事項や選考事項を収集したユーザとが同一のユーザであるかどうかは容易にはわからない。
それに対して、例えば特許文献1には、第一のメディアでユーザの行動履歴を収集し、第二のメディアにログインした際に特定されたユーザ識別情報を元に、同一ユーザを対応付ける技術が提案されている。
本開示は、ログイン等のユーザの追加操作なく、同一のユーザを対応づけることができる情報機器特定システム、情報機器特定方法、情報機器およびプログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る情報機器特定システムは、所定のリモートホストを示す特定リモートホスト名を保持するリモートホスト保持部と、機器が一のリモートホストに接続するための前記一のリモートホストを示す一のリモートホスト名に対応するIP(Internet Protocol)アドレスの問い合わせを受付ける受付部と、前記受付部により受付けられた前記一のリモートホスト名が、前記リモートホスト保持部により保持されている特定リモートホスト名に一致するか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記一のリモートホスト名と前記特定リモートホスト名の一とが一致すると判定された場合に、前記一のリモートホストを示すIPアドレスに代えて情報機器のIPアドレスを前記機器に応答するIPアドレス応答部と、前記機器に、前記IPアドレス応答部の応答した前記情報機器のIPアドレスを用いて、前記一のリモートホストに対してデータを取得する要求を行わせることにより、所定のリダイレクト先への接続を指示する情報と前記情報機器を一意に特定する特定情報(機器ID)とを含むデータを前記機器に応答する機器ID応答部と、を備える。
本開示によれば、ログイン等のユーザの追加操作なく、同一のユーザを対応づけることができる情報機器特定システム、情報機器特定方法、情報機器およびプログラムを提供することができる。
図1は、ユーザが視聴するブラウザにターゲティング情報が提示される様子を示す図である。
図2は、異なるメディア間における同一ユーザを対応付ける従来技術を説明するための図である。
図3は、従来技術の課題を説明するための図である。
図4は、実施の形態1における情報機器特定システムの概略構成の一例を示す図である。
図5は、実施の形態1におけるネットワーク情報装置の構成の一例を示すブロック図である。
図6は、図5に示す取得部の詳細構成の一例を示すブロック図である。
図7は、実施の形態1における情報機器の構成の一例を示すブロック図である。
図8は、実施の形態1における情報機器特定システムの通信シーケンスの一例を示す図である。
図9は、図8に示す通信シーケンスを別の表現で示した図である。
図10は、実施の形態1における情報機器特定システムの通信シーケンスの一例を示す図である。
図11は、実施の形態1における機器特定システムによる効果を概念的に示す図である。
図12は、実施の形態2における情報機器特定システムの構成の一例を示す図である。
図13は、実施の形態3における情報機器特定システムの構成の一例を示す図である。
図14は、実施の形態3におけるDNSスプーラ機能をソフトウェアで実現する場合の構成の一例を示す図である。
図15は、実施の形態4における情報機器特定システムの構成の一例を示す図である。
図16は、本開示における情報機器と、ネットワーク情報装置と、機器とが同一ネットワークのセグメントにある場合の例を示す図である。
図17は、本開示における情報機器と、ネットワーク情報装置と、機器とが異なるネットワークのセグメントにある場合の例を示す図である。
図18は、本開示における情報機器と、ネットワーク情報装置と、機器とが異なるネットワークのセグメントにある場合の例を示す図である。
(本発明の基礎となった知見)
図1は、ユーザが視聴するブラウザにターゲティング情報が提示される様子を示す図である。
ユーザは、例えばPCなどユーザが利用するユーザ端末でブラウザ801を起動する。すると、ブラウザ801のユーザがアクセスしたコンテンツを示す領域802以外の領域803に例えばお薦め商品が提示され、領域804に広告が提示される。ここで、領域804に提示される広告は、例えばWeb広告事業者により提供されたユーザの関心事項や選考事項に適するターゲット広告である。Web広告事業者は、クッキーとよばれるブラウザに発行した識別IDを用いてユーザを追跡し、ユーザの関心事項や選考事項に関するプロファイルを作成する。そして、Web広告事業者は、作成したプロファイルを用いてユーザの関心事項や選考事項に適するターゲット広告を提供する。
図2は、異なるメディア間における同一ユーザを対応付ける従来技術を説明するための図である。
まず、ユーザ2は、スマートフォン92Aなどのユーザ端末(機器92)のブラウザを利用してWebサイトのゲストページ805にアクセスしたとする。そして、ユーザ2は例えば、Webサイトの車に関するページ、服に関するページ、子供に関するページにアクセスし、クッキーとよばれるブラウザに発行された識別IDはcookie_guest001であるとする。このような場合、ユーザDBには、cookie_guest001の識別IDでまとめられたアクセスログ806Aがcookie_guest001の識別IDのプロファイル806Bとして記憶される。
次に、ユーザ2は、このWebサイトのログインページ807に例えばaaaのユーザIDと、所定のパスワードとを入力してログインすると、ログイン後の会員専用ページ808がユーザ端末(機器92)のブラウザに表示される。この場合、ログインした際に特定されたaaaのユーザIDとcookie_guest001の識別IDとが同一ユーザであるとして対応付けられる。それにより、ユーザDBには、aaaのユーザIDにcookie_guest001の識別IDでまとめられたアクセスログ806AがaaaのユーザIDのプロファイル808Bとして記憶される。
このようにして、異なるメディア間に対応する異なるWebページ(ゲストページ805、ログイン後の会員専用ページ808)の同一ユーザを対応付けることができる。
図3は、従来技術の課題を説明するための図である。
ユーザ2は、スマートフォン92Aや、PC92B、Webにアクセス可能なスマートテレビであるTV92Cなどの機器92を利用してWEBページにアクセスすることができる。また、ユーザ2は、STB(Set Top Box)91などの情報機器を利用して、Webページにアクセスしたり、提供される番組視聴を行ったりすることができる。
図3では、例えばスマートフォン92Aのブラウザ901を利用してオンラインショップAのサイトにアクセスして買い物等を行う場合が示されている。この場合には、ブラウザ901でのアクセスログ901Aが、オンラインショップAのユーザDB902に記録される。また、例えばPC92Bのブラウザ903を利用してオンラインショップBのサイトにアクセスして買い物等を行う場合には、ブラウザ903でのアクセスログ903Aが、オンラインショップBのユーザDB904に記録される。
同様に、TV92CやSTB91のポータル画面であるTVポータル905でWebページにアクセスまたは番組視聴を行った場合には、TVポータル905でのアクセスログ905Aまたは視聴履歴905Bが、TVポータル905のユーザDB906に記録される。
しかしながら、オンラインショップAをアクセスしたユーザ2とオンラインショップBをアクセスしたユーザ2とが同一のユーザであるかどうかは、図2で説明した方法では紐付けできない。同様に、オンラインショップAをアクセスしたユーザ2とTVポータル905を利用したユーザ2とが同一のユーザであるかどうかは、図2で説明した方法では紐付けできない。そのため、ユーザ2自身に同一ユーザを対応付ける登録作業を行ってもらう等の追加操作が必要となってしまう。
また、特許文献1に記載の方法では、同一ユーザを対応付ける識別情報にIPアドレス、サービスユーザID、MACアドレス、住民登録番号を用いる場合が示されているが、いずれの場合でもログイン等のユーザの追加操作を行うことが必要となる。
このように、従来技術では、異なるメディア間での同一のユーザの対応づけには、ログイン等のユーザの追加操作が必要であり、ユーザにとって煩雑であるという問題がある。
ユーザが普段行わない作業(追加操作)が発生すると、ユーザに追加操作をしてもらえない可能性も高く、異なるメディア間のユーザの紐付け率が低下してしまうことが十分に考えられる。この場合、ユーザの関心事項や選考事項をより多く収集しても活用できない。つまり、異なるメディア間のユーザの紐付けのためにユーザが普段行わない作業(追加操作)を発生させてしまう場合には、ユーザに対してより最適な情報提供を行うことができないという問題も生じる。
また、同一ユーザを対応付ける識別情報にIPアドレスを利用する場合には、IPアドレスは変動しやすく異なるメディア間のユーザの紐付けの正確性に問題がある。また、同一ユーザを対応付ける識別情報にMACアドレスを利用する場合には、外部のWebサーバに通常のブラウザ経由で情報伝達ができないという問題がある。
そこで、本発明の一態様は、かかる問題に鑑みてなされたものであって、ログイン等のユーザの追加操作なく、同一のユーザを対応づけることができる情報機器特定システム、情報機器特定方法、情報機器およびプログラムを提供することを目的とする。
以下、適宜図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者(ら)は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態1)
[全体構成]
図4は、実施の形態1における情報機器特定システムの概略構成の一例を示す図である。
図4に示す宅内1には、情報機器11の一例であるSTB11Aと、機器12の一例であるスマートフォン12A、PC12BおよびTV12Cとがルータ13を介して、ネットワーク情報装置10の一例であるモデム10Aに接続されている。
モデム10Aは、情報機器11または機器12を、たとえばインターネット3など宅内1の外部にあるネットワークに接続するためのネットワーク情報装置10の一例である。
ここで、本実施の形態の情報機器特定システムは、ネットワーク情報装置10と情報機器11とを備えるとしてもよいし、ネットワーク情報装置10と情報機器11と機器12とを備えるとしてもよい。以下では、情報機器特定システムがネットワーク情報装置10と情報機器11とを備える場合について説明する。
[ネットワーク情報装置の構成]
次に、ネットワーク情報装置10の構成について説明する。
図5は、実施の形態1におけるネットワーク情報装置の構成の一例を示すブロック図である。図6は、図5に示す取得部の詳細構成の一例を示すブロック図である。
図5に示すネットワーク情報装置10は、DNSスプーラ101と、リモートホスト保持部105と、情報機器IPアドレス保持部106と、取得部107と、通信部108と、応答判定部109とを備える。
リモートホスト保持部105は、所定のリモートホストを示す特定リモートホスト名を保持する。
DNSスプーラ101は、受付部102、IPアドレス応答部103および判定部104を有し、一のリモートホスト名に対応するIP(Internet Protocol)アドレスの問い合わせを受け付けて応答する。
受付部102は、機器が一のリモートホストに接続するための前記一のリモートホストを示す一のリモートホスト名に対応するIPアドレスの問い合わせを受付ける。
判定部104は、受付部102により受付けられた一のリモートホスト名が、リモートホスト保持部105により保持されている特定リモートホスト名に一致するか否かを判定する。
IPアドレス応答部103は、判定部104により一のリモートホスト名と特定リモートホスト名の一とが一致すると判定された場合に、一のリモートホストを示すIPアドレスに代えて情報機器11のIPアドレスを機器12に応答する。IPアドレス応答部103は、判定部104により一のリモートホスト名と特定リモートホスト名の一とが一致しないと判定された場合には、一のリモートホストを示すIPアドレスを機器12に応答する。
情報機器IPアドレス保持部106は、取得部107により取得された情報機器11のIPアドレスを保持する。
取得部107は、図6に示すようにリモートホスト取得部1071と、IPアドレス取得部1072とを備える。リモートホスト取得部1071は、所定のリモートホストを示す特定リモートホスト名を取得する。IPアドレス取得部1072は、情報機器11のIPアドレスを取得する。
通信部108は、インターネット3など宅内1の外部にあるネットワークに接続され、インターネット3上のDNSサーバや管理サーバ等と通信する。また、通信部108は、情報機器11または機器12を、インターネット3など宅内1の外部にあるネットワークに接続する。
応答判定部109は、後述する情報機器11が有する機器ID応答部111が応答できる状態であるか否かを判定する。
具体的には、応答判定部109は、機器ID応答部111が応答できない状態であると判定した場合、一のリモートホスト名に対応するIPアドレスの問い合わせを、通信部108を介して、情報機器特定システムの外部のDNSサーバに送信する。一方、応答判定部109は、機器ID応答部111が応答できる状態であると判定した場合、一のリモートホスト名に対応するIPアドレスの問い合わせを、DNSスプーラ101(受付部102)に送信する。
ここで、例えば、応答判定部109は、情報機器11の電源が投入されていないとき、機器ID応答部111が応答できない状態であると判定し、情報機器11の電源が投入されているとき、機器ID応答部111が応答できる状態であると判定するとしてもよい。
なお、ネットワーク情報装置10は、情報機器IPアドレス保持部106を有していないとしてもよい。この場合には、ネットワーク情報装置10は、IPアドレス応答部103が情報機器11のIPアドレスを機器12に応答するまでの間に、ネットワーク情報装置10が接続するネットワークを探索し、取得すればよい。
[情報機器の構成]
次に、情報機器11の構成について説明する。
図7は、実施の形態1における情報機器の構成の一例を示すブロック図である。
図7に示す情報機器11は、機器ID応答部111と、情報機器ID保持部112と、リダイレクトURL保持部113と、通信部114とを備える。
機器ID応答部111は、機器12に、IPアドレス応答部103の応答した情報機器11のIPアドレスを用いて、上記一のリモートホストに対してデータを取得する要求を行わせることにより、所定のリダイレクト先への接続を指示する情報と情報機器11を一意に特定する特定情報(機器ID)とを含むデータを機器12に応答する。
情報機器ID保持部112は、情報機器11を一意に特定する特定情報を保持する。ここで、例えば特定情報とは、情報機器11のID(機器ID)である。
リダイレクトURL保持部113は、所定のリダイレクト先のURL(リダイレクトURLとも記載)を保持する。ここで、リダイレクトは、Web上で、あるURLから他のURLに転送させることを意味し、リダイレクトURLは、Web上で、転送させるURLを意味する。
通信部114は、情報機器11または機器12と通信する機能を有する。例えば通信部114は、機器12が情報機器11のIPアドレスにアクセスしてきた場合には、機器ID応答部111と機器12とを接続する。また、例えば通信部114は、ネットワーク情報装置10の通信部108を介して取得部107に情報機器11のIPアドレスを定期的に通知したり、取得部107の問い合わせ(探索)を受けて情報機器11のIPアドレスを応答したりする。
なお、情報機器11は、リダイレクトURL保持部113を有していないとしてもよい。この場合、情報機器11は、機器ID応答部111が所定のリダイレクト先への接続を指示する情報を作成するまでの間(リダイレクト転送命令作成時)に、通信部114を介して外部ネットワークに接続するサーバにアクセスして取得するとしてもよい。
[情報機器特定システムの通信シーケンス]
次に、以上のように構成される情報機器特定システムの通信シーケンスについて説明する。
図8は、実施の形態1における情報機器特定システムの通信シーケンスの一例を示す図である。図9は、図8に示す通信シーケンスの別の表現で示した図である。図9では、情報機器11の一例としてSTB11Aが示されており、機器12とユーザ2の一例として、スマートフォン12Aを利用するユーザ2AとPC12Bを利用するユーザ2Bが示されている。なお、図8と同様の要素には同一の符号を付している。図9は、図8を直感的に把握できるように別の表現で示したものである。
本実施の形態1における情報機器特定システムは、ユーザ2がスマートフォン12AやPC12Bなどの機器12を用いてWebサイトにアクセスする前に事前処理を行っている。以下、事前処理について説明する。
まず、ネットワーク情報装置10は、電源ONされると(S201)、ネットワーク情報装置10が属するローカルネットワーク(LAN)の外部のワイドネットワーク(例えばインターネット3)に接続されている管理サーバ5にアクセスし、所定のリモートホストを示す特定リモートホスト名のリスト(最新のリスト)を取得する(S202)。本実施の形態では所定のリモートホストを示す特定リモートホスト名として、例えばcookie.sync.comを取得する。
次に、ネットワーク情報装置10は、例えばSTB11Aなどの情報機器11の状態を確認する(S203)。本実施の形態では、ネットワーク情報装置10は、ICMP(Internet Control Message Protocol)を用いて、情報機器11を発見し、SNMP(Simple Network Management Protocol)で情報機器11に対して情報取得要求を行う。情報機器11は、電源が投入されているなど機器ID応答部111が応答できる状態である場合に、生存応答としてIPアドレス(ここでは例えば192.168.0.100)をネットワーク情報装置10に返信する。このようにして、ネットワーク情報装置10は、情報機器11のIPアドレスを取得して保存することができる。
そして、情報機器11は、ネットワーク情報装置10を介して管理サーバ5にアクセスし、所定のリダイレクトURLを取得する(S204)。本実施の形態では所定のリダイレクトURLとして、例えばURL「http://ad.server.com/get/」を取得する。
続いて、以上のように事前処理を行った情報機器特定システムにおいて、ユーザ2がスマートフォン12AやPC12Bなどの機器12を用いてWebサイトにアクセスする場合について説明する。
まず、ユーザ2は、機器12の例えばブラウザを利用してWebサイトにアクセスする(S205)。
すると、機器12のブラウザは、アクセスしたWebサイトと共にWebサイトの広告枠に提供される広告を表示する(S206)。
本実施の形態では、機器12のブラウザは、ネットワーク情報装置10を介してWebサーバ6にアクセスするとともに、Webサイトの広告枠に提供される広告を表示する。この広告枠には「Cookies syncタグ」が埋め込まれている。ここで、「Cookies syncタグ」とはWebサイトを記述するHTML(Hyper Text Markup Language)において、画像データの取得要求を行う際に記述するタグであり、他ドメインにおけるWebサイトの画像URLを記述することによりクッキーの値を他ドメインに渡すことを目的としたタグの呼称である。
また、機器12のブラウザは、Webサイトの広告枠に提供される広告を表示する際には、広告枠に埋め込まれている「Cookies syncタグ」にアクセスする(S207)。そして、機器12のブラウザは、「Cookies syncタグ」の応答、すなわち「Cookies syncタグ」が指定する画像タグを表示する命令の応答(S208)により、リモートホストデータ取得要求命令を受け付ける。本実施の形態では、機器12のブラウザは、リモートホストデータ「http://cookie.sync.com/img/blank.gif」を取得する命令を受け付ける。
次に、機器12のブラウザは、ネットワーク情報装置10に、リモートホスト名をIPアドレスに変換する要求(DNS問い合わせ)を行う(S209)。
より具体的には、機器12のブラウザは、まず、リモートホスト名「cookie.sync.com」のIPアドレスをリクエストするDNSリクエストをネットワーク情報装置10に行う。すると、機器12のブラウザは、ネットワーク情報装置10からは、リモートホスト名「cookie.sync.com」のIPアドレスではなく、情報機器11のIPアドレス「192.168.0.100」をDNSレスポンスとして取得する。
次に、機器12は、リモートホスト名「cookie.sync.com」のIPアドレスを取得したとして、取得したIPアドレスにアクセスしてWWWデータ(ここでは画像タグのデータ)を取得しようとする(S210)。
より具体的には、機器12のブラウザは、リモートホスト名「cookie.sync.com」のIPアドレスを取得したとして、情報機器11のIPアドレスにアクセスしてWWWデータ(ここでは画像タグのデータ)を要求する。本実施の形態では、機器12のブラウザは、「http://192.168.0.100/img/blank.gif」にアクセスしてWWWデータを要求する。
すると、情報機器11は、WWWデータではなく、リダイレクト命令の応答を生成して(S211)、情報機器11の機器ID(特定情報)と、所定のリダイレクト先(所定のリダイレクトURL)への接続を命令する情報とを含む応答を機器12のブラウザに対して行う。
次に、機器12のブラウザは、リダイレクト命令に従い、リダイレクト先(リダイレクトURL)のサイト7に対してWWWデータ(画像タグのデータ)を取得するためアクセスする(S210)。本実施の形態では、機器12のブラウザは、リダイレクト命令に従い、リダイレクト先(リダイレクトURL)にアクセスする際には、情報機器11の機器ID(特定情報)と、所定のリダイレクト先(所定のリダイレクトURL)の情報とを含めたデータ(http://ad.server.com/get/?stb=xxx)とともに、機器12のブラウザのCookie ID(Cookie: adserver_id=yyy)をリダイレクト先のサイト7に受け渡すことでアクセスする。
次に、リダイレクトURLのサイト7は、機器12のブラウザから上記のパラメータを取得し、応答データ(例えば透明GIF画像)を作成して返却する(S213)。
最後に、リダイレクトURLのサイト7を提供するサーバにおいて、サイト7で取得したパラメータ(stb=xxx、Cookie id=yyy)を紐付けして(S214)、処理を終了する。
このようにして、本実施の形態の情報機器特定システムでは、ログイン等のユーザの追加操作なく、情報機器11のユーザと機器12のユーザが同一であることを対応づけることができる。
なお、S208において、「Cookies syncタグ」により指定されたリモートホスト名が、ネットワーク情報装置10のリモートホスト保持部105により保持されている特定リモートホスト名に一致しない場合には、ネットワーク情報装置10は、リモートホスト名「cookie.sync.com」のIPアドレスをDNSレスポンスとして取得する。
また、S209は、ユーザ2が機器12をネットワーク情報装置10と同一のローカルネットワーク(LAN)内で利用している場合の例である。ユーザ2が機器12をネットワーク情報装置10とは異なるネットワーク(例えば宅外のインターネット)で利用している場合には、機器12のブラウザは、ネットワーク情報装置10ではなく、インターネット内のDNSサーバにDNS問い合わせを行う。以下、図10を用いてこの場合の例について説明する。
図10は、実施の形態1における情報機器特定システムの通信シーケンスの一例を示す図である。
まず、ユーザ2は、機器12の例えばブラウザを利用してWebサイトにアクセスする(S305)。
すると、機器12のブラウザは、アクセスしたWebサイトと共にWebサイトの広告枠に提供される広告を表示する(S306)。
本実施の形態では、機器12のブラウザは、ネットワーク情報装置10を介してWebサーバ6にアクセスするとともに、Webサイトの広告枠に提供される広告を表示する。この広告枠にはCookies syncタグが埋め込まれている。
また、機器12のブラウザは、Webサイトの広告枠に提供される広告を表示する際には、広告枠に埋め込まれている「Cookies syncタグ」にアクセスする(S307)。そして、機器12のブラウザは、「Cookies syncタグ」の応答、すなわち「Cookies syncタグ」が指定する画像タグを表示する命令の応答(S308)により、リモートホストデータ取得要求命令を受け付ける(S309)。本実施の形態では、機器12のブラウザは、リモートホストデータ「http://cookie.sync.com/img/blank.gif」を取得する命令を受け付ける。
次に、機器12のブラウザは、DNSサーバ8に、リモートホスト名をIPアドレスに変換する要求(DNS問い合わせ)を行う。より具体的には、機器12のブラウザは、まず、リモートホスト名「cookie.sync.com」のIPアドレスをリクエストするDNSリクエストをDNSサーバ8に行う(S310)。すると、DNSサーバ8は、ホスト名ともとにIPアドレスを検索し、応答する(S311)。機器12のブラウザは、DNSサーバ8から、リモートホスト名「cookie.sync.com」のIPアドレス「例えば210.***.211.5」をDNSレスポンスとして取得する(S312)。
次に、機器12は、リモートホスト名「cookie.sync.com」のIPアドレス「210.***.211.5」にHTTPアクセス(http:// 210.***.211.5/img/blank.gif)して(S313)、WWWデータ(ここでは画像タグのデータ)を取得する(S314)。
[効果等]
図11は、実施の形態1における機器特定システムによる効果を概念的に示す図である。
本実施の形態によれば、例えば図11に示すように、スマートフォン12AやPC12B、TV12Cなどの機器12を利用しているユーザ2と、例えばSTB11Aなどの情報機器11を利用しているユーザ2が同一であることを紐付ける(対応づける)ことができる。そして、この対応付けは、上述したように、ログイン等のユーザの追加操作なく、ユーザが通常行う操作(Webサイトへのアクセス、情報機器11の視聴等)を行っているだけで実現することができる。
なお、図11に示す例では、スマートフォン12AやPC12B、TV12Cなどの機器12を利用するユーザ2のアクセスログと、例えばSTB11Aなどの情報機器11を利用するユーザ2のユーザ情報とが紐付けされている例が示されている。図11に示すアクセスログには、ユーザ2がアクセスしたWebサイトのカテゴリA:車、服、オークションに関するページ、カテゴリB:服、子供、教育に関するページ等々が示されている。また、ユーザ情報には、ユーザ2の氏名とSTB11Aなどの情報機器11の特定情報(STBID)とが登録されている。
なお、本実施の形態において、ネットワーク情報装置10は、DNSスプーラ101と、リモートホスト保持部105と、情報機器IPアドレス保持部106と、取得部107と、通信部108と、応答判定部109とを備えるとしたがそれに限らない。ネットワーク情報装置10は、DNSスプーラ101と、リモートホスト保持部105とを少なくとも、備えれば、本実施の形態の効果を奏することができる。同様に、本実施の形態において、情報機器11は、機器ID応答部111と、情報機器ID保持部112と、リダイレクトURL保持部113と、通信部114とを備えるとしたがそれに限らない。情報機器11は、機器ID応答部111を少なくとも、備えれば、本実施の形態の効果を奏することができる。また、DNSスプーラ101と、リモートホスト保持部105と、機器ID応答部111とは、ネットワーク情報装置10や情報機器11が備えるとしたが、それに限られず本実施の形態に係る情報機器特定システムが備えていればよい。
したがって、本実施の形態に係る情報機器特定システムは、所定のリモートホストを示す特定リモートホスト名を保持するリモートホスト保持部と、機器が一のリモートホストに接続するための前記一のリモートホストを示す一のリモートホスト名に対応するIP(Internet Protocol)アドレスの問い合わせを受付ける受付部と、前記受付部により受付けられた前記一のリモートホスト名が、前記リモートホスト保持部により保持されている特定リモートホスト名に一致するか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記一のリモートホスト名と前記特定リモートホスト名の一とが一致すると判定された場合に、前記一のリモートホストを示すIPアドレスに代えて情報機器のIPアドレスを前記機器に応答するIPアドレス応答部と、前記機器に、前記IPアドレス応答部の応答した前記情報機器のIPアドレスを用いて、前記一のリモートホストに対してデータを取得する要求を行わせることにより、所定のリダイレクト先への接続を指示する情報と前記情報機器を一意に特定する特定情報(機器ID)とを含むデータを前記機器に応答する機器ID応答部と、を備える。
ここで、前記情報機器特定システムは、ネットワーク情報装置と前記情報機器とを備え、前記ネットワーク情報装置は、前記リモートホスト保持部、前記受付部、前記判定部、および、前記IPアドレス応答部と、を有し、前記情報機器は、前記機器ID応答部を有するとしてもよい。
また、前記情報機器特定システムは、さらに、前記機器ID応答部が応答できる状態であるか否かを判定する応答判定部を備え、前記応答判定部は、前記機器ID応答部が応答できない状態であると判定した場合、前記一のリモートホスト名に対応するIPアドレスの問い合わせを、前記情報機器特定システムの外部のDNSサーバに送信するとしてもよい。
また、前記情報機器特定システムは、さらに、前記特定リモートホスト名を取得するリモートホスト取得部を備えるとしてもよい。
また、前記情報機器特定システムは、さらに、前記情報機器のIPアドレスを取得するIPアドレス取得部と、取得された前記情報機器のIPアドレスを保持する情報機器IPアドレス保持部とを備えるとしてもよい。
また、本実施の形態に係る情報機器特定方法は、所定のリモートホストを示す特定リモートホスト名を保持するリモートホスト保持ステップと、機器が一のリモートホストに接続するための前記一のリモートホストを示す一のリモートホスト名に対応するIPアドレスの問い合わせを受付ける受付ステップと、前記受付ステップで受付けられた前記一のリモートホスト名が、前記リモートホスト保持ステップで保持された特定リモートホスト名に一致するか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにおいて前記一のリモートホスト名と前記特定リモートホスト名の一とが一致すると判定された場合に、前記一のリモートホストを示すIPアドレスに代えて情報機器のIPアドレスを前記機器へ応答するIPアドレス応答ステップと、前記機器に、前記IPアドレス応答ステップにおいて応答した情報機器のIPアドレスを用いて、前記一のリモートホストに対してデータを取得する要求を行わせることにより、前記所定のリダイレクト先への接続を指示する情報と前記情報機器を一意に特定する特定情報(機器ID)とを含むデータを応答する機器ID応答ステップと、を含む。
また、本実施の形態に係る情報機器特定方法をコンピュータに実行させるためのプログラムは、所定のリモートホストを示す特定リモートホスト名を保持するリモートホスト保持ステップと、機器が一のリモートホストに接続するための前記一のリモートホストを示す一のリモートホスト名に対応するIPアドレスの問い合わせを受付ける受付ステップと、前記受付ステップで受付けられた前記一のリモートホスト名が、前記リモートホスト保持ステップで保持された特定リモートホスト名に一致するか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにおいて前記一のリモートホスト名と前記特定リモートホスト名の一とが一致すると判定された場合に、前記一のリモートホストを示すIPアドレスに代えて情報機器のIPアドレスを前記機器へ応答するIPアドレス応答ステップと、前記機器に、前記IPアドレス応答ステップにおいて応答した情報機器のIPアドレスを用いて、前記一のリモートホストに対してデータを取得する要求を行わせることにより、前記所定のリダイレクト先への接続を指示する情報と前記情報機器を一意に特定する特定情報(機器ID)とを含むデータを応答する機器ID応答ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
また、本実施の形態に係る情報機器は、ネットワーク情報装置(ケーブルモデム、ルータ)に接続され、当該ネットワーク情報装置と同一のローカルエリア内に配される情報機器であって、一のリモートホストに対してデータを取得する要求を行う前記ローカルエリア内の機器であって、前記一のリモートホストを示すIPアドレスに代えて前記情報機器のIPアドレスを用いて当該要求を行った機器に、所定のリダイレクト先への接続を指示する情報と前記情報機器を一意に特定する特定情報(機器ID)とを含むデータを応答する機器ID応答部と、を備える。
ここで、本実施の形態に係る情報機器の機能をコンピュータに実行させるためのプログラムで実現してもよい。すなわち、ネットワーク情報装置(ケーブルモデム、ルータ)に接続され、当該ネットワーク情報装置と同一のローカルエリア内に配される情報機器が応答するためのプログラムであって、一のリモートホストに対してデータを取得する要求を行う前記ローカルエリア内の機器であって、前記一のリモートホストを示すIPアドレスに代えて前記情報機器のIPアドレスを用いて当該要求を行った機器に、所定のリダイレクト先への接続を指示する情報と前記情報機器を一意に特定する特定情報(機器ID)とを含むデータを応答する機器ID応答ステップを、コンピュータに実行させるためのプログラムであってもよい。
このように、ユーザは、機器12を通常通りに利用することで、ユーザの追加操作なく、情報機器11を利用するユーザと機器12を利用するユーザとが同一であることを対応づけることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、ログイン等のユーザの追加操作なく、同一のユーザを対応づけることができる情報機器特定システム、情報機器特定方法、情報機器およびプログラムを実現することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、ネットワーク情報装置10がDNSスプーラ101とリモートホスト保持部105とを備えるとして説明したがそれに限らない。ネットワーク情報装置は、DNSスプーラとリモートホスト保持部とを備えなくてもよい。実施の形態2では、この場合の例について説明する。なお、以下では実施の形態1と同様の部分は説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
[全体構成]
図12は、実施の形態2における情報機器特定システムの構成の一例を示す図である。なお、図4、図5および図7と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
図12に示す実施の形態2における情報機器特定システムは、点線囲に含まれる情報機器11とネットワーク情報装置20とを備える。また、図12では、実施の形態2における情報機器特定システムに機器12とサーバ24とが接続される。サーバ24は、インターネット3などを介して実施の形態2における情報機器特定システムに接続される。
本実施の形態のネットワーク情報装置20の構成は、実施の形態1のネットワーク情報装置10の構成と異なる。より具体的には、ネットワーク情報装置20は、実施の形態1のネットワーク情報装置10に対して、DNSスプーラとリモートホスト保持部とを備えず、取得部207の機能が異なる。
取得部207は、図6に示すリモートホスト取得部1071およびIPアドレス取得部1072のうち、IPアドレス取得部1072のみを備える。IPアドレス取得部1072の機能については実施の形態1で説明した通りであるので、説明を省略する。
サーバ24は、ネットワーク情報装置20と異なるネットワーク(WAN)に属しており、インターネット3を介して、ネットワーク情報装置20と接続される。
サーバ24は、図12に示すように、DNSスプーラ101と、リモートホスト保持部105と、通信部241とを備える。DNSスプーラ101およびリモートホスト保持部105の機能は実施の形態1で説明した通りであるので、ここでの説明は省略する。
通信部241は、インターネット3など宅内1の外部にあるネットワークを介して、ネットワーク情報装置20と通信する。また、通信部241は、インターネット3を介して、所定のリモートホストを示す特定リモートホスト名を取得する。すなわち、通信部241は、実施の形態1のリモートホスト取得部1071の機能も有する。
[効果等]
以上のように、本実施の形態によれば、ログイン等のユーザの追加操作なく、同一のユーザを対応づけることができる情報機器特定システム、情報機器特定方法、情報機器およびプログラムを実現することができる。
(実施の形態3)
実施の形態2では、ネットワーク情報装置20は、DNSスプーラ101とリモートホスト保持部105とを備えず、その代りに、外部のネットワークに属するサーバ24のDNSスプーラ101の機能を利用する場合について説明した。
実施の形態3では、DNSスプーラ101の機能をユーザ2が利用する機器が備える場合について説明する。なお、実施の形態1および実施の形態2と同様の部分は説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
[全体構成]
図13は、実施の形態3における情報機器特定システムの構成の一例を示す図である。なお、図4、図5および図7と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。また、図13に示す情報機器特定システムは、点線囲に含まれる情報機器11と機器32とを備える。また、図13では、実施の形態3における情報機器特定システムでは、機器32がインターネット3などを介して管理サーバ5と接続される場合の例が示されている。つまり、図13に示す情報機器特定システムでは、ネットワーク情報装置10を備えず、ネットワーク情報装置10の機能を機器32で実現する場合の例が示されている。
[機器の構成]
以下、機器32の構成について説明する。
図13に示す機器32は、実施の形態1の機器12に対してDNSスプーラ機能を有している点で異なる。
図13に示す機器32は、Webサイトにアクセスする機能や通信機能など機器32の本来の機能を発揮する本来機能部321と、DNSスプーラ機能322とを備える。
DNSスプーラ機能322は、受付部機能323、IPアドレス応答部機能324、および判定部機能325を有する。
受付部機能323、IPアドレス応答部機能324、および判定部機能325は、実施の形態1における受付部102、IPアドレス応答部103および判定部104のそれぞれに対応する機能を発揮する機能部である。なお、受付部102、IPアドレス応答部103および判定部104のそれぞれに対応する機能については、実施の形態1で説明した通りであるため、説明を省略する。
以上のように構成されるDNSスプーラ機能322は、機器32にインストールされるソフトウェア(プログラム)で実現されるとしてもよい。以下、その場合の例を実施例として説明する。
(実施例)
図14は、実施の形態3におけるDNSスプーラ機能をソフトウェアで実現する場合の構成の一例を示す図である。以下では、機器32がPC(Personal Computer)などの機器であるとして説明する。
図14に示す機器32のソフトウェアは、DNSスプーラ機能322Aと、リモートホスト保持部機能326と、情報機器IPアドレス保持部機能327とを含む。
リモートホスト保持部機能326および情報機器IPアドレス保持部機能327は、実施の形態1におけるリモートホスト保持部105と、情報機器IPアドレス保持部106のそれぞれに対応する機能を発揮する機能部である。ここで、リモートホスト保持部機能326および情報機器IPアドレス保持部機能327は、PC32A(機器32)に、ソフトウェアをインストールすることで実現できる。
なお、リモートホスト保持部105および情報機器IPアドレス保持部106それぞれに対応する機能については、実施の形態1で説明した通りであるため、説明を省略する。
DNSスプーラ機能322Aは、受付部機能323A、IPアドレス応答部機能324A、および定義ファイル325Aを有する。なお、DNSスプーラ機能322Aは、実施の形態1で説明したDNSスプーラ101と同様の機能を発揮する。本実施例では、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
DNSスプーラ機能322Aは、PC32A(機器32)のOS基本機能を利用することにより実現できる。
受付部機能323Aは、PC32A(機器32)のブラウザが一のリモートホストに接続するための前記一のリモートホストを示す一のリモートホスト名に対応するIPアドレスの問い合わせを受付ける。IPアドレス応答部機能324は、定義ファイル325Aにおいて一のリモートホスト名と特定リモートホスト名の一とが一致する場合に、一のリモートホストを示すIPアドレスに代えて情報機器11のIPアドレスをPC32A(機器32)のブラウザに応答する。
ここで、PC32A(機器32)のOS基本機能には、IP変換を行う機能が搭載されており、受付部機能323と、IPアドレス応答部機能324は、PC32A(機器32)のOS基本機能により実現することができる。
一方、判定部機能325に対する定義ファイル325Aは、OS基本機能だけでは実現できない。ここで、定義ファイルは、PC32A(機器32)のOS基本機能に搭載されており、ホスト定義ファイル(テーブルファイル)とDNSとが記載されている。
本実施例では、PC32A(機器32)のOSに、パッチファイルなどのソフトウェアをインストールすることで、OS基本機能を利用し、ホスト定義ファイル(テーブルファイル)に、リモートホスト保持部機能326および情報機器IPアドレス保持部機能327で保持された特定のリモートホスト名および情報機器11のIPアドレスを、定義ファイル325Aのホスト定義ファイル(判定用のテーブルファイル)に、書き込ませる。
それにより、IPアドレス応答部機能324Aは、定義ファイル325Aを参照することで、一のリモートホスト名とホスト定義ファイルの記載の特定リモートホスト名の一とが一致する場合に、一のリモートホストを示すIPアドレスに代えて情報機器11のIPアドレスを機器12に応答することができるようになる。
[効果等]
本実施の形態によれば、ユーザは、機器32のブラウザを通常通りに利用することで、ユーザの追加操作なく、機器32が情報機器11を利用するユーザと機器32のブラウザを利用するユーザとが同一であることを対応づけることができる。
具体的には、本実施の形態の情報機器特定システムは、前記情報機器特定システムは、前記機器を備え、前記機器は、前記受付部、前記判定部、および前記IPアドレス応答部を有する。
この構成により、ログイン等のユーザの追加操作なく、同一のユーザを対応づけることができる。
以上のように、本実施の形態では、ログイン等のユーザの追加操作なく、同一のユーザを対応づけることができる情報機器特定システム、情報機器特定方法、情報機器およびプログラムを実現することができる。
(実施の形態4)
実施の形態4では、機器42がDNSスプーラの機能ではなく、情報機器11が有する機器ID応答部の機能等を備える場合の例について説明する。なお、実施の形態1〜実施の形態3と同様の部分は説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
図15は、実施の形態4における情報機器特定システムの構成の一例を示す図である。なお、図4、図5および図7と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。また、図15に示す情報機器特定システムでは、STB11A等の情報機器11を備えず、情報機器11の機能を機器42で実現する場合の例を示している。
[機器の構成]
本実施の形態では、機器42は、スマートフォンなどユーザがアプリケーションを後付で自由にインストールすることができる機器である。以下では、機器42が情報機器11の機能をアプリケーションで実現する場合の例について説明する。
図15に示す機器42には、ブラウザアプリ421と、アプリケーション422とがインストールされている。
ブラウザアプリ421は、実施の形態1等で説明したブラウザのアプリケーションであり、このブラウザアプリ421が機能することでユーザ2は機器42のブラウザを利用することができる。
アプリケーション422は、ブラウザアプリ421とは異なるアプリケーションであり、情報機器11の有する機器ID応答部の機能等を実現するソフトウェアである。
アプリケーション422は、特定の用途のために利用されるアプリケーションである。アプリケーション422は、機器ID応答部機能424を含み、リダイレクトURL423と、ユーザセッションkey425Aと、ユーザID/pw425Bと、アプリケーションID425Cとを保持する。
具体的には、機器ID応答部機能424は、実施の形態1における機器ID応答部111の機能を発揮する機能部である。この機能の詳細については、実施の形態1で説明した通りであるため、説明を省略する。
リダイレクトURL423は、実施の形態1におけるリダイレクトURL保持部113が保持するリダイレクトURLに対応し、アプリケーション422により保持されている。
ここで、アプリケーションID425Cは、実施の形態1における情報機器ID保持部112が保持する情報機器IDに対応する。なお、ユーザID/pw425Bは一例であり、ユーザを識別する情報であればよい。また、ユーザセッションkey425A、ユーザID/pw425B、およびアプリケーションID425Cを含む情報を、実施の形態1における情報機器ID保持部112が保持する情報機器IDに対応するとしてもよい。
この場合、ネットワーク情報装置10のIPアドレス応答部103では、判定部104により一のリモートホスト名(管理サーバから取得されるホスト名)と特定リモートホスト名の一とが一致すると判定された場合に、一のリモートホストを示すIPアドレスに代えてアプリケーション422をアクセスする命令となるIPアドレス(127.0.0.1)を機器42のブラウザアプリ421に応答する。
機器ID応答部機能424は、ブラウザアプリ421に、ネットワーク情報装置10のIPアドレス応答部103の応答したIPアドレス(127.0.0.1)を用いて、上記一のリモートホストに対してデータを取得する要求を行わせることにより、所定のリダイレクト先(リダイレクトURL423)への接続を指示する情報とアプリケーション422を一意に特定する特定情報(アプリケーションID425C)、ユーザセッションkey425AおよびユーザID/pw425Bを含む情報とブラウザアプリ421に応答する。
[効果等]
本実施の形態では、実施の形態1における機器12および情報機器11がそれぞれ、機器42のブラウザアプリ421およびアプリケーション422に対応するとしている。これは、スマートフォンなどの機器42において異なるアプリケーションは独立に動作するため、このような対応付けを行うことができるからである。
換言すると、機器42において、情報機器11の特定情報に対応するものが自身(機器42)のアプリケーション422の識別ID(アプリケーションID425C)であってもよい。この場合、機器42は、ローカルIPアドレスを用いて同一ネットワークにあるネットワーク情報装置10を介してWebサイトにアクセスを行うブラウザアプリ421と、アプリケーション422のアプリケーションID425CとリダイレクトURL423とを変換してブラウザアプリ421に応答(WWW応答)を行うアプリケーション422の機器ID応答部機能424を有する。
それにより、機器42のユーザは、機器42のブラウザアプリ421を通常通りに利用することで、ユーザの追加操作なく、機器42にインストールされたアプリケーション422のユーザと、機器42のブラウザアプリ421を利用するユーザとが同一であることを対応づけることができる。
したがって、本実施の形態によれば、ユーザの追加操作なく、同一のユーザを対応づけることができる情報機器特定システム、情報機器特定方法、情報機器およびプログラムを実現することができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態1〜4を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。つまり、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態1〜3で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
また、以下のような場合も本開示に含まれる。
例えば実施の形態1〜4では、情報機器と、ネットワーク情報装置と、機器とが同一ネットワークのセグメントにあるとして説明したがそれに限らない。以下その場合の例について図を用いて説明する。
図16は、情報機器と、ネットワーク情報装置と、機器とが同一ネットワークのセグメントにある場合の例を示す図である。図17および図18は、情報機器と、ネットワーク情報装置と、機器とが異なるネットワークのセグメントにある場合の例を示す図である。
図16は、実施の形態1〜4に示す配置パターンに相当し、同一のルータ13の配下に機器12と情報機器11とが接続される場合を示している。すなわち、情報機器11と機器12とは、ルータ13の配下で同一のネットワークセグメントに物理的もしくは仮想的に接続されている場合を示している。
それに対して図17は、情報機器11と機器12とが、ルータ13を経由して異なるネットワークセグメントに物理的もしくは仮想的に接続されている場合を示している。この場合でも、ルータ13に所定の設定を施すことで、情報機器11が機器12からのアクセス要求(データ取得要求等を含む)を受信することができるので本開示に含まれる。
また、図18は、情報機器11と機器12とが、多段のルータ13Aおよびルータ13Bを経由して異なるネットワークセグメントに物理的もしくは仮想的に接続されている場合を示している。この場合でも、ルータ13に所定の設定を施すことで、情報機器11が機器12からのアクセス要求(データ取得要求等を含む)を受信することができるので本開示に含まれる。
本開示は、情報機器特定システム、情報機器特定方法、情報機器およびプログラムに利用でき、特に、ユーザの追加操作なく異なるメディアにおけるユーザの対応付けを行う情報機器特定システム、情報機器特定方法、情報機器およびプログラムに利用できる。
1 宅内
2、2A、2B ユーザ
3 インターネット
5 管理サーバ
6 Webサーバ
7 サイト
8 DNSサーバ
10、20 ネットワーク情報装置
10A モデム
11 情報機器
11A、91 STB
12、32、42、92 機器
12A、92A スマートフォン
12B、32A PC
12C、92C TV
13、13A、13B ルータ
24 サーバ
101 DNSスプーラ
102 受付部
103 IPアドレス応答部
104 判定部
105 リモートホスト保持部
106 情報機器IPアドレス保持部
107、207 取得部
108、114、241 通信部
109 応答判定部
111 機器ID応答部
112 情報機器ID保持部
113 リダイレクトURL保持部
321 本来機能部
322、322A DNSスプーラ機能
323、323A 受付部機能
324、324A IPアドレス応答部機能
325 判定部機能
325A 定義ファイル
326 リモートホスト保持部機能
327 情報機器IPアドレス保持部機能
421 ブラウザアプリ
422 アプリケーション
423 リダイレクトURL
424 機器ID応答部機能
425A ユーザセッションkey
425B ユーザID/pw
425C アプリケーションID
801、901、903 ブラウザ
802、803、804 領域
805 ゲストページ
806A、901A、903A、905A アクセスログ
806B、808B プロファイル
807 ログインページ
808 会員専用ページ
905 TVポータル
905B 視聴履歴
1071 リモートホスト取得部
1072 IPアドレス取得部