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JPWO2012090242A1 - 電力変換器及び太陽光発電システム - Google Patents

電力変換器及び太陽光発電システム Download PDF

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JPWO2012090242A1 JP2012550577A JP2012550577A JPWO2012090242A1 JP WO2012090242 A1 JPWO2012090242 A1 JP WO2012090242A1 JP 2012550577 A JP2012550577 A JP 2012550577A JP 2012550577 A JP2012550577 A JP 2012550577A JP WO2012090242 A1 JPWO2012090242 A1 JP WO2012090242A1
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Abstract

太陽光発電システムにおいて、MPPT効率の向上が課題となっており、山登り法の他様々な提案がなされている。瞬時スキャン法はその時点の太陽電池の特性をスキャンするものでシンプルな制御かつ回路で実現できるため優れた方式であるがチョークコイルのインダクタンス値に制約が生じる恐れがあった。太陽光発電システムにおいて、スイッチング素子を制御して太陽電池の電流を電流目標値とほぼ等しい値に制御する電流制御手段と、電流目標値を可変する目標値可変手段を具備し、電流目標値をゼロから徐々に増加させながらその都度電力を演算して電力が最大となる点の電流目標値を求める検出モードと、求めた電流目標値で動作する定常モードを持つシステムとした。

Description

本発明は、太陽電池の発電電力を電力変換装置を用いて変換して所望の電力を得るシステムに関し、特に太陽電池に接続された変換器を制御することによって、太陽電池の電力の最大点を検出するとともに、検出した最大電力点で変換器を動作させる最大電力追従制御法に関するものである。
図4は太陽電池の電流−電圧特性及び電流−電力特性を示すグラフである。
太陽電池の出力電圧Vpvと出力電流Ipvの特性は一般に図4の実線に示すような非線形の特性となる。すなわち、電圧−電流特性は、電圧Vpv=0において短絡電流Isc、開放電圧Vocにおいて電流Ipv=0となる特性である。電圧−電力特性は、電圧Vpmaxにおいて最大電力値Pmaxを有する。この最大電力点Pmaxのとき、Ipv=Ipmaxである。またこの電圧−電流特性や電圧−電力特性は日照条件や温度条件によって変化するため、太陽電池から効率よく電力を取り出すためには常にこの最大電力点を探索し、太陽電池に接続される電力変換器を制御して太陽電池の動作点が最大電力点となるように追従制御する必要がある。
最大電力追従制御法として一般によく知られた方法として、山登り法がある。この山登り法は、電力変換器の入力電圧指令値を微小変更し、これに応じて太陽電池の発電電力が増加するか減少するかを判定する。そして、この判定結果に依って次の電圧指令値を微小増加変更させるか微小減少変更させるかの変更方向を決定して指令値の微小変更を繰返す方法である。
あるいは、特許第4294346号公報に示された方法がある。この方法は、太陽電池の2端子にインダクタとスイッチング素子が直列に接続される構成の電力変換回路を有しており、最大電力点の検出時には、スイッチング素子をオン状態に保持させてインダクタを流れる電流をゼロから短絡電流まで変化させて、この時の電流−電圧特性をスキャンして最大電力点の電流,電圧を検出し、太陽電池の動作点がスキャンによって得られた最大電力点の電流,電圧となるように電力変換回路を動作させるものである。この方法は太陽電池の電流−電圧特性の全域を高速にスキャンできるため、山登り法よりも応答性が早く、また二山特性が発生した場合においても確実に最大電力点を検出して移動することが可能である。
特許第4294346号公報
上記山登り法は応答性が遅くなるという恐れがあった。また、太陽電池に部分影が発生した場合に生じる二山特性に対応できないという恐れがあった。
また、上記の特許文献1に示されたスキャン法は、太陽電池の電流Ipv−電圧Vpvの特性をスキャンする際に、スイッチング素子をオン状態に保つことにより、電力変換回路のチョークコイルLに流れる電流Ipvの変化率di/dtが、
di/dt=Vpv/L
となることを利用してIpvを変化させている。したがって、電流変化率di/dtはチョークコイルのインダクタンス値(L値)に反比例する。Ipvの変化を精度良くスキャンするためには電流変化率di/dtを適切な値に抑える必要があり、L値は下限値を持つ。このことから、チョークコイルは下限値以上のインダクタンス値が必要である。特許文献1のスキャン法はチョークコイルの体積の小型化と、検出精度とのトレードオフを改善することが困難である恐れがある。
本発明が解決すべき課題は、応答性の向上と、部分影への対応と、太陽光発電システムにおける電力変換器のチョークコイルの体積の小型化および重量を低減し、低コスト化するとともに、最大電力点の検出精度を確保するこことによって、常に高いMPPT効率を持つ小型軽量かつ低コストな太陽光発電システムを実現することにある。
本発明は、太陽電池と、前記太陽電池に接続される電力変換器を有する太陽光発電システムにおいて、前記電力変換器は、少なくとも1個のスイッチング素子と、太陽電池から前記電力変換器に流入する電流を検出して入力電流を得る電流検出手段と、電流目標値と、前記電力変換器に入力される電圧を検出して入力電圧を得る電圧検出手段と、前記スイッチング素子をスイッチング制御することによって前記入力電流を前記電流目標値と略等しい値に制御する電流制御手段と、前記電流目標値を可変する目標値可変手段とを具備するとともに、前記目標値可変手段により前記電流目標値を略ゼロから順次増加させながら前記電流制御手段を動作させ、その都度前記入力電流と前記入力電圧からその時点の電力を演算するとともに、前記電力が最大となる点の電流目標値を求める検出モードと、前記検出モードにより求めた前記電流目標値を用いて前記電流制御手段を動作させる定常モードを有することを特徴とする。なお、前記検出モードにあっては一定時間の経過後に前記定常モードに遷移してもよいし、前記入力電圧が所定の値以下に低下すると前記定常モードに遷移させても良い。また、前記定常モードから前記検出モードへの遷移は一定時間毎に行うことや、その際、前記定常モードの電力が、前記検出モードで検出した最大電力に対して予め定めた割合以上に変動した場合には前記一定時間の経過を待たず検出モードに遷移することも有効である。
前記検出モードにおける前記目標値可変手段の可変方法は、前回の定常モードで用いた電流目標値に比べ所定の値だけ少ない電流値を超過した後、前記電流目標値の増加率をそれまでの増加率よりも緩やかにさせることや、前回の定常モードの電流目標値を基準とする所定の幅の内側にあっては前記目標値可変手段の増加率を前記所定の幅の外側に比べて緩やかにしても良い。
さらに、前記電力変換器を複数有しており、そのうちの1つの電力変換器が検出モードにある場合には、他の電力変換器は定常モードにすることや、一回の前記定常モードの動作時間をT、前記電力変換器の並列台数をnとすると、各電力変換器は、T/nずつ遅れて定常モードから検出モードに遷移することも有効な手段である。
あるいは、前記太陽光システムの起動時において、複数回検出モードと定常モードとを繰り返すとともに、前記複数回の検出モードにおける電流目標値可変手段の電流増加率は前回よりも高くしながら前記検出モードで得られた最大電力値と、その直後の定常モードで得られた最大電力値との誤差が所定の値以下でかつ電流目標値可変手段の電流増加率ができるだけ大きい条件を選定し、選定した電流増加率を以後の検出モードにおける電流目標値可変手段の電流増加率として用いても良い。
前記電力変換器は昇降圧コンバータの機能を有するとともに、検出モードにおいては電流目標値の増加とともに降圧動作から昇圧動作に遷移させても良いし、定常モードにおいては、直前の検出モードで求めた電流目標値を初期値として、前記電流目標値を微小増加あるいは微小減少させ、その結果変化した入力電圧と電流から電力の増減を判定するとともに、前記電力がより大きくなる方向に前記電流目標値を微小変更してもよい。
太陽電池と電力変換器と商用系統が接続される太陽光発電システムであって、前記電力変換器は前記太陽電池の最大電力を検出する検出モードと定常モードを有し、前記検出モードにおいても前記太陽電池の電力を前記電力変換器から前記商用系統に出力する機能を有することによっても本発明の課題を解決することが可能である。
あるいは、本発明は、太陽電池が最大電力点で動作するように追従制御する電力変換器において、前記太陽電池の最大電力点を検出する場合に、前記太陽電池の電流を制御するための電流目標値を、一旦所定の電流値にした後に、前記所定の電流値から短絡電流に至るまで所定の電流幅ごとに変化させながら、前記太陽電池の電力をサンプリングし前記最大電力点を検出することを特徴とする。
あるいは、本発明は、太陽電池が最大電力点で動作するように追従制御する電力変換器において、前記太陽電池の最大電力点を検出する場合に、前記太陽電池の電流を制御するための電流目標値を一旦所定の電流値にした後に、前記太陽電池の電圧が所定の電圧に至るまで前記電流目標値を所定の電流幅ごとに変化させながら、前記太陽電池の電力をサンプリングし前記最大電力点を検出することを特徴とする。
あるいは、太陽電池の出力電流と出力電圧から前記太陽電池の最大電力点を検出する検出制御モードと、定常制御モードからなる前記太陽電池の最大電力点追従制御方法において、前記検出制御モードは電流目標値を定める目標値設定ステップと、前記出力電流を前記電流目標値と略等しい値に制御する電流制御ステップと、前記出力電流と前記出力電圧を検出する電流・電圧検出ステップと、前記出力電流と前記出力電圧との乗算からなる電力とそのときの出力電流とを記憶する電力・電流記憶ステップと、からなり、前記目標値設定ステップでは前記電流目標値は徐々に増加し、前記電力・電流記憶ステップでは前回の電力・電流記憶ステップにて記憶した電力と今回の電力とを比べ、大きいほうの電力とそのときの出力電流を記憶していき、前記検出制御モードは所定時間経過後に前記定常制御モードへ遷移し、前記定常制御モードでは前記電力・電流記憶ステップにおいて記憶した電力である最大電力点に従い太陽電池の出力電流と出力電圧とを制御することを特徴とする。
あるいは、本発明は、太陽電池の出力電流と出力電圧から前記太陽電池の最大電力点を検出する検出制御モードと、定常制御モードからなる前記太陽電池の最大電力点追従制御方法において、前記検出制御モードは電流目標値を定める目標値設定ステップと、前記出力電流を前記電流目標値と略等しい値に制御する電流制御ステップと、前記出力電流と前記出力電圧を検出する電流・電圧検出ステップと、前記出力電流と前記出力電圧との乗算からなる電力とそのときの出力電流とを記憶する電力・電流記憶ステップと、からなり、前記目標値設定ステップでは前記電流目標値は徐々に増加し、前記電力・電流記憶ステップでは前回の電力・電流記憶ステップにて記憶した電力と今回の電力とを比べ、大きいほうの電力とそのときの出力電流を記憶していき、前記検出制御モードは前記電流・電圧検出ステップにおいて検出された電圧が所定の値になった際に終了し前記定常制御モードへ遷移し、前記定常制御モードでは前記電力・電流記憶ステップにおいて記憶した電力である最大電力点に従い太陽電池の出力電流と出力電圧とを制御することを特徴とする。
あるいは、本発明は、太陽電池の出力電流と出力電圧から前記太陽電池の最大電力点を検出する検出制御モードと、定常制御モードからなる前記太陽電池の最大電力点追従制御方法において、前記検出制御モードは電流目標値を定める目標値設定ステップと、前記出力電流を前記電流目標値と略等しい値に制御する電流制御ステップと、前記出力電流と前記出力電圧を検出する電流・電圧検出ステップと、前記出力電流と前記出力電圧との乗算からなる電力とそのときの出力電流とを記憶する電力・電流記憶ステップと、からなり、前記目標値設定ステップでは前記電流目標値は徐々に増加し、前記検出制御モードは前記電流・電圧検出ステップにおいて検出された電圧が所定の値になった際に終了し前記定常制御モードへ遷移し、前記定常制御モードでは前記電力・電流記憶ステップにおいて記憶した電力の内、最大電力となる最大電力点に従い太陽電池の出力電流と出力電圧とを制御することを特徴とする。
あるいは、本発明は、太陽電池の出力電圧と出力電流を検出するステップと、前記出力電流の目標値を定めるステップと、前記出力電流を前記目標値と略等しい値に制御するステップと、前記出力電流と前記出力電圧の乗算からなる電力とそのときの出力電流を記憶するステップとからなり、前記目標値を定めるステップでは目標値は徐々に増加し、前記記憶するステップでは前回の電力・電流記憶ステップにて記憶した電力と今回の電力とを比べ、大きいほうの電力とそのときの出力電流を記憶していくことを特徴とする。
本発明では電流の時間変化率はチョークコイルのインダクタンス値には依存せず、設定する電流目標値の増加率に依存する。このため、最大電力点の検出精度や、従来のスキャン法が持つ太陽電池特性の温度変化,経時変化や部分影発生時などに対する優れた対応性を確保したまま、チョークコイルのインダクタンス値を自由に選定することが可能になる。
したがって、本発明によれば、太陽光発電システムにおける電力変換器のチョークコイルのインダクタンス値は、スイッチング素子やダイオードのスピード,スイッチング損失,出力側のリプル電流などから決まる最適なスイッチング周波数を勘案して選定することができる。このため、高速なスイッチング素子を使うことによってチョークコイルのインダクタンス値を従来よりも低減することができる。この結果、チョークコイルの体積の小型化およびチョークコイルの重量を低減することができる。チョークコイルを低インダクタンス化すると、チョークコイルの材料である銅線の長さを短くでき、またフェライト材で構成されるコア体積も低減できる。この結果、チョークコイルは小型かつ軽量になり、かつ低コスト化することもできる。低インダクタンスなチョークコイルは基板搭載が可能となり、パワーコンディショナ製造時の工数削減にも寄与する。
この結果として、本発明によれば、常に高いMPPT効率を持ち、かつ小型軽量かつ低コストな太陽光発電システムを実現することができる。
本発明の実施例1の回路構成を示す図。 本発明の実施例1の回路動作を示す各部波形。 図1の入力フィルタの回路構成の一例。 太陽電池の電流−電圧特性、および電流−電力特性を示すグラフ。 本発明の実施例2の回路構成を示す図。 本発明の実施例2の制御アルゴリズムのうち検出モードを示すPAD図。 本発明の実施例2の制御アルゴリズムのうち定常モードを示すPAD図。 本発明の実施例2の回路動作を示す各部波形。 本発明の実施例3の電流目標値の変化を示す図。 本発明の実施例4の電流目標値の変化を示す図。 本発明の実施例5の回路構成を示すブロック図。 本発明の実施例5のモード遷移を示す図。 本発明の実施例6の起動時の動作を示す図。 本発明の実施例7の回路構成を示す図。 本発明の実施例7の回路動作を示す各部波形。 本発明の実施例8の定常モードでの制御アルゴリズムを示すPAD図。
本発明では、小型軽量かつ低コストな太陽光発電システムの実現に貢献するため、下記の構成を提案する。
本発明の第1の実施例を図1と図2,図3,図4を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例1の回路構成を示す図である。まず、図1において、1は太陽電池パネル、2はパワーコンディショナ、3は商用系統、4は入力フィルタ、7はDC−DCコンバータ、8はチョークコイル、9はパワーMOSFET、10は昇圧ダイオード、11はコンデンサ、12は系統連系インバータ、13は電流センサ、14は制御回路、15a,15bは分圧抵抗、16は目標値可変手段、17はモード切替器、18は減算器、19はPI制御ブロック、20は乗算器、21a,21bはAD変換器、22aはPWM回路、23は最大値判定回路である。
図1において、パワーコンディショナ2の内部には入力フィルタ4とDC−DCコンバータ7,系統連系インバータ12,制御回路14がある。太陽電池パネル1はその両端がパワーコンディショナ2の内部の入力フィルタ4の入力側端子に接続されており、入力フィルタ4のコンバータ側端子はDC−DCコンバータ7に接続され、DC−DCコンバータ7は系統連系インバータ12に接続されている。系統連系インバータ12はパワーコンディショナ2の外部の商用系統3に接続されている。DC−DCコンバータ7の内部には、チョークコイル8,分圧抵抗15a,15b,パワーMOSFET9,昇圧ダイオード10,コンデンサ11、それに電流センサ13があり、チョークコイル8とパワーMOSFET9のドレインが接続されている。チョークコイル8の入力側は、入力フィルタ4のコンバータ側端子と接続される。また、パワーMOSFET9のソースは入力フィルタ4のコンバータ側端子に接続される。入力フィルタ4のコンバータ側端子の両端で、DC−DCコンバータ7の内部側には分圧抵抗15a,15bが直列に接続されている。パワーMOSFET9のドレインには昇圧ダイオード10のアノードが接続される。昇圧ダイオード10のカソードとパワーMOSFET9のソースの間にコンデンサ11が接続される。コンデンサ11の両端はDC−DCコンバータ7の外部にある系統連系インバータ12に接続される。
一方、制御回路14の内部にはAD変換器21a,21b,目標値可変手段16,モード切替器17,減算器18,PI制御ブロック19,乗算器20,PWM回路22a,最大値判定回路23がある。
分圧抵抗15a,15bの中点からAD変換器21aに接続される。電流センサ13はAD変換器21bに接続される。チョークコイル8を流れる電流をILとすると、AD変換器21bの出力はILの平均値であるILave、AD変換器21aの出力はVinである。ILaveとVinは乗算器20に入力され、出力はPpvとして最大値判定回路23に入力される。また、ILaveは減算器18のマイナス側端子に入力される。減算器18のプラス側入力端子にはモード切替器17の出力であるIrefが接続される。減算器18の出力はPI制御ブロック19に入力される。また、Irefは最大値判定回路23に入力される。PI制御ブロック19の出力は、PWM回路22aに入力される。PWM回路22aの出力はS1制御信号として制御回路14の外部に出力されDC−DCコンバータ7の内部のパワーMOSFET9のゲートに接続される。また、最大値判定回路23の出力はIrefMとしてモード切替器17の定常側に接続される。モード切替器17の検出側には目標値可変手段16が接続される。ここで、電流目標値Irefとは、モード切替器17から出力されるものであり、チョークコイル8を流れる電流ILの目標値である。
次に、図2を説明する。図2は実施例1の回路動作を示しており、横軸を時間として、図1の回路各部の動作波形を示した図である。上から順に、DC−DCコンバータ7の動作状態として定常モードと検出モードの区別、Vpvとして図1の太陽電池パネル1の両端の定常モードと検出モード時の電圧波形、電流目標値Iref,S1制御信号としてパワーMOSFET9のゲート波形、実線はIL、点線はILave、DC−DCコンバータ7出力電力としてDC−DCコンバータ7から系統連系インバータに出力される電力を示す。ここで、検出モードとは、太陽電池の最大電力点を検出するモードのことであり、定常モードとは、検出モードで得た最大電力点の電流となるように電力変換器(パワーコンディショナ2)を動作させるモードのことである。
次に図3は、図1における入力フィルタ4の内部の一例を示した図である。図3において、5a,5bはコモンモードチョーク、6a,6b,6c,6d、6eはフィルタコンデンサ、27はノーマルモードチョークである。図3において、入力フィルタ4の入力側端子の両端にはフィルタコンデンサ6aが接続され、フィルタコンデンサ6aの両端にはコモンモードチョーク5aの入力側端子が接続される。コモンモードチョーク5aの出力側端子はフィルタコンデンサ6bと6cの直列体に接続される。フィルタコンデンサ6bと6cの中点はフレームグランドに接続される。フィルタコンデンサ6bと6cの直列体の両端にはフィルタコンデンサ6dの両端が接続される。フィルタコンデンサ6dの両端はコモンモードチョーク5bの入力側端子が接続される。コモンモードチョーク5bの出力側端子の一方にはノーマルモードチョーク27が接続され、ノーマルモードチョーク27とコモンモードチョーク5bの他方の端子の間にフィルタコンデンサ6eが接続される。そして、フィルタコンデンサ6eの両端子はコンバータ側端子となり入力フィルタ4の外部に引き出される。
次に図4は、太陽電池の電流−電圧特性、および電流−電力特性を示すグラフであり、横軸を太陽電池パネル1の電流Ipv、縦軸を電圧Vpv(左側)と電力Ppv(右側)として、実線で太陽電池パネル1の出力電流Ipvと電圧Vpvの特性を示す。一方、点線は太陽電池パネル1の出力電流Ipvと電力Ppvの特性を示す。
続いて動作を説明する。定常モードにおいては、図1におけるモード切替器17は定常モード側に接続されている。そのため、電流目標値Irefは最大値判定回路23の出力であるIrefMとなる。本実施例において、図2中の検出モード手前の定常モードの期間におけるIrefMをIrefM(n−1)、図2中の検出モード以降の定常モードの期間におけるIrefMをIrefM(n)と定義する。そこで、現時点が図2の検出モードの手前の定常モードであるとすると、電流目標値はIrefM(n−1)である。このとき、本発明においては、DC−DCコンバータ7はチョークコイル8(L)に流れる電流の平均値ILaveがIrefM(n−1)と一致するように電流制御動作を行う。DC−DCコンバータ7では、チョークコイル8(L)に流れる電流を電流センサ13で検出する。チョークコイル8(L)に流れる電流ILは後述するパワーMOSFET9のスイッチングにより脈動するため、電流センサ13で検出された電流ILはAD変換器21bを経て制御回路14に取り込まれ平均値ILaveとして認識される。脈動する電流ILから平均値ILaveを取り出す方法としては、電流センサ13の内部にパワーMOSFET9(S1)のスイッチング周波数成分を減衰させる一次遅れフィルタを設ける方法や、AD変換器21aの取り込みタイミングをPWM周期と同期させて常に脈動の中心値をサンプリングする方法などがあり、脈動する電流ILから平均値ILaveを取り出すことができればいずれの方法を用いても良い。さて、このILaveは減算器18において、電流目標値Irefから差し引かれるが、このときIref=IrefM(n−1)であるため、減算器18の出力である電流誤差はIrefM(n−1)−ILaveとなる。この電流誤差はPI制御ブロック19に入力され、比例積分演算される。このPI制御ブロック19の出力は時比率であり、この時比率はPWM回路22aに入力されPWMパルスを生成する。このPWMパルスはS1制御信号であり、図2に示されるようなパルス波形である。S1制御信号はパワーMOSFET9(S1)のゲートに入力され、パワーMOSFET9(S1)を駆動する。パワーMOSFET9(S1)はスイッチングによりON/OFFを繰り返す。パワーMOSFET9(S1)がONした際には太陽電池パネル1−入力フィルタ4−チョークコイル8(L)−パワーMOSFET9(S1)−入力フィルタ4−太陽電池パネル1の閉回路が形成され、太陽電池パネル1からチョークコイル8(L)に電流が流れる。次にパワーMOSFET9(S1)がOFFすると、太陽電池パネル1−入力フィルタ4−チョークコイル8(L)−昇圧ダイオード10(D1)−コンデンサ11(Cpn)−入力フィルタ4−太陽電池パネル1の回路が形成され、チョークコイル8(L)に蓄えられた励磁エネルギーはコンデンサ11(Cpn)に放出される。
電流誤差IrefM(n−1)−ILaveが正の場合にはS1制御信号のON幅が増大してチョークコイル8(L)に蓄える励磁エネルギーを増加させ、反対に電流誤差IrefM(n−1)−ILaveが負の場合にはS1制御信号のON幅を縮小させてチョークコイル8(L)に蓄える励磁エネルギーを減少させる。この動作を繰り返すことにより、電流誤差IrefM(n−1)−ILaveをゼロに、言い換えればILaveがIrefM(n−1)と等しくなるように制御する。このとき、図2の定常モードではILaveは点線で示すようにIrefM(n−1)と等しい一定値となり、ILの波形は実線で示すようにパワーMOSFET9(S1)がONしている期間に増加し、パワーMOSFET9(S1)がOFFしている期間に減少する。そしてILave波形はIL波形の中央部を通る。
パワーMOSFET9(S1)がONするとチョークコイル8(L)に励磁エネルギーが蓄えられていきILは増加し、パワーMOSFET9(S1)がOFFとなるとチョークコイル8(L)に蓄えられた励磁エネルギーはコンデンサ11(Cpn)に放出されILは減少する。
ここで、電流誤差IrefM(n−1)−ILaveをゼロにするような制御に限るものでなく、ゼロに近い値となるよう制御しても良い。
このとき、図3の入力フィルタ4では主にノーマルモードチョーク27とフィルタコンデンサ5eにより、パワーMOSFET9(S1)のスイッチングによるILの脈動成分がカットされ、太陽電池パネル1からDC−DCコンバータ7に流入する電流Ipvは、ほぼILaveと同じ直流値となる。一方、電圧に関しては、入力フィルタ4に入力される太陽電池パネル1の電圧Vpvと入力フィルタ4の出力電圧Vinは、DC成分はほぼ等しく、Vinにはスイッチングに伴う高周波成分が含まれる。
この結果、太陽電池パネル1からDC−DCコンバータ7にはIpvかつVpvの直流電力が流入し、DC−DCコンバータ7から系統連系インバータ12にはDC−DCコンバータ7の損失を差し引いただけの電力が出力される。系統連系インバータ12においては、DC−DCコンバータ7から入力された直流電力を、商用系統3の電圧位相に同期した正弦波電流に変換して商用系統3に出力する。
次に検出モードについて説明する。本実施の形態では、定常モードにおいて一定時間経過すると検出モードに遷移する。検出モードは図1におけるモード切替器17を検出モード側に切り替えることにより開始される。このとき、目標値可変手段16の初期値はゼロに設定されている。そのため、モード切替器17を検出モードに切り替えるとIrefはそれまでの定常モード時のIrefM(n−1)からゼロとなる。チョークコイル8(L)を流れる電流の平均値ILaveは、それまでの定常モードと変わらず、減算器18において、電流目標値Irefから差し引かれるが、検出モードの最初はIref=0であるため、減算器18の出力である電流誤差は−ILaveとなる。この電流誤差はPI制御ブロック19に入力され、比例積分演算される。このPI制御ブロック19の出力は時比率であり、この時比率はPWM回路22aに入力されPWMパルスを生成する。このPWMパルスはS1制御信号であり、図2に示されるようなパルス波形である。S1制御信号はパワーMOSFET9(S1)のゲートに入力され、パワーMOSFET9(S1)を駆動する。パワーMOSFET9(S1)がONするとチョークコイル8(L)に励磁エネルギーが蓄えられるとともにILは増加し、パワーMOSFET9(S1)がOFFとなるとチョークコイル8(L)に蓄えられた励磁エネルギーはコンデンサ11(Cpn)に放出されILは減少する。この結果、DC−DCコンバータ7は電流誤差である−ILaveがゼロになるように電流制御される。この結果、チョークコイル8(L)に流れる電流の平均値ILaveはゼロとなり、太陽電池パネル1から出力される電流Ipvもゼロとなる。このとき、太陽電池パネル1の電圧は図4の電流−電圧特性に示すように、Ipvがゼロの時に開放電圧Vocまで上昇する。この変化は図2にも示されており、ILave、すなわちILの平均値(点線)がゼロに低下するとともに、VpvがVocまで上昇する。なお、このときIrefをゼロに変更する代わりに検出モードの最初に一定時間だけパワーMOSFET9のスイッチングを止める方法をとっても良い。次に、図2に示すように電流目標値Irefを傾きdi/dtでゼロから徐々に上昇させる。この操作は、図1に示すように目標値可変手段16から出力する電流目標値Irefを所定時間tx毎に微小量ΔIrefずつ増加することによって達成される。Irefはdi/dt=ΔIref/txの傾きで増加する。このとき検出モードの最初にパワーMOSFET9のスイッチングを止めた場合はスイッチングを再開する。これにともない、図2に示すように、ILaveがIrefにほぼ等しい状態を保つため、Irefの上昇に追従してILが上昇する。このときも前述のように入力フィルタ4の働きによりIpvはほぼILaveに等しいため、検出モードにおいてはIpvがゼロから徐々に増加することになる。VpvはIpvの変化により図4に示す実線の特性に従い変化する。このとき、ILaveとVinをその都度AD変換器21aと21bでサンプリングされる。サンプリング周期tsはIrefが変化する時間txよりも短い。検出したILaveとVinはそれぞれIpv,Vpvとみなすことができるので、これらを検出して乗算器20でPpvを算出することにより、最大値判定回路23では、Ppvとその時のIrefを(Ppv,Iref)の組として把握することができる。最大値判定回路23では、順次入力される(Ppv,Iref)の組のうちでPpvがそれまでよりも大きな場合にPpvを最大電力点PMaxとし、その時のIrefをIrefMとして記憶する。Irefはdi/dt=ΔIref/txの傾きで増加するため、tx*Isc/ΔIrefの時間で図4に示す短絡電流値Iscに達する。この電流Ipvの増加に伴って、電圧VpvはVocから徐々に低下して短絡電流値IscのときVpv=0となる。この間に、最大電力点である(Pmax,Ipmax)の点を通るため、最大値判定回路23にはIref=Iscの時点で、(PMax,IrefM)=(Pmax,Ipmax)が記憶されていることになる。本実施の形態においては図2に示すように検出モードはTsの期間実行し、
tx*Isc/ΔIref<Ts
としているため、Tsまでに電流目標値IrefはIsc以上に達する。IrefがIsc以上になった場合には、ILave<IrefとなってILをIrefに追従させる電流制御ができなくなるが、このときパワーMOSFET9はPWM回路22aで予め設定されている最大オン時間幅で動作する。
この結果、検出モードの終了時点、すなわち検出モード開始から時間Tsが経過した時刻において、最大値判定回路23には(PMax,IrefM)として(Pmax,Ipmax)が記憶されていることになる。
そこで、次の定常モードにおいては、最大値判定回路23からはIrefMとしてIpmaxを出力する。定常モードにおいては前述したようにモード切替器17は再び定常側に接続され、Iref=IrefM(n)=Ipmaxとし、ILの平均値ILaveがIpmaxとなるように電流制御する。なお、定常モードの時間はこれをTとすると、検出モードの時間Tsに比べて十分に長い時間とする。例えば、検出モードの時間Tsは1ms〜数10msのオーダー、定常モードの時間Tは1s〜数分のオーダーである。また、このときに使用するチョークコイル8のインダクタンス値は概ね100μH〜1mHの間の値であり、プリント基板上に搭載可能である。
本実施例において、検出モード時のdi/dtはチョークコイル8のインダクタンス値に依存するものではなく、設定する電流目標値の増加率に依存するものであるため、チョークコイルのインダクタンス値を自由に選定することが可能となり、小型軽量かつ低コストな太陽光発電システムを実現することができる。
このようにして、本実施例では太陽電池パネルの最大電力点を所定時間毎に検出し、パワーコンディショナを検出した最大電力点で動作させることができる。本発明においては図2に示したように、検出モードにおいても太陽電池パネル1の電力はDC−DCコンバータ7から出力され系統連系インバータ12を経て商用系統3側に出力される。このため、検出精度を向上させるためにdi/dtを小さく、すなわち電流変化の増加率を緩くして検出モードに時間を掛けても太陽電池パネルからの電力の損失は最小限に抑えることができる。
なお、本実施例において、PWM回路22aとパワーMOSFET9の間にゲートドライブ回路を用いることも有効である。パワーMOSFET9をIGBTやSiC−MOSFETなど他のスイッチング素子に置き換えても良い。昇圧ダイオード10にSiCデバイスを適用することも効果的である。DC−DCコンバータ7の構成は図1に示した昇圧型コンバータが好ましいが、その他の非絶縁型コンバータや絶縁型コンバータであってもよい。また、入力フィルタ4は同様の機能、すなわちスイッチング成分の電流が太陽電池パネル側に流れるのを防止するとともに、コモンモードノイズを低減する役割の回路構成であれば他の構成としても良い。また、制御回路は同様の機能を持つアナログ回路で構成しても良い。PWM回路22aはパルス幅変調制御を行う回路であるが、これはパルス周波数変調制御(PFM)やパルス密度変調制御(PDM)などで置き換えることもできる。さらに、PI制御ブロック19は比例積分制御を行うブロックであるが、前述のようにオペアンプなどのアナログ回路で構成しても良いし、PID(比例積分遅延)制御等に置き換えても良い。
また、本実施例において、目標値可変手段16の初期値をゼロとしたが、この限りではない。目標値可変手段16の初期値をゼロとするのは最大電力点を検出する際のサンプリングにおいて漏れがないようにするという意味も持っているためである。よって、目標値可変手段16の初期値はゼロに限るものではなく、ゼロに近い値としても良い。
また、定常モードから検出モードに遷移する時に目標値可変手段16の値を目標値可変手段16の値を徐々に低減させてゼロ、あるいはゼロに近い値に変更してもよい。目標値可変手段16の値を徐々に低減させることで、太陽電池パネル1とパワーコンディショナ2の間のケーブルの寄生インダクタンスによる電圧跳ね上がりを防止することができる。
また、電流目標値Irefをゼロあるいはゼロに近い値から徐々に上昇させていくタイミングはILaveがゼロあるいはゼロに近い値となっている場合を検出したときでも、一定の時間が経過したときでも、一定のスイッチング回数をカウントしたときでも良い。
また、本実施例において、最大値判定回路23では、順次入力される(Ppv,Iref)の組のうちでPpvがそれまでよりも大きな場合にPpvを最大電力点PMaxとし、その時のIrefをIrefMとして記憶しているが、この限りでない。最大電力点PMaxが分かればよいため、最大値判定回路23にて順次入力される(Ppv,Iref)の組を全て記憶しておき、記憶した中で最も大きなPpvを最大電力点PMaxとしても良い。この場合、最大電力点PMaxのときのIrefがIrefMとされ、その後の定常モードはIrefMとしてIpmaxを出力する上記の動作の通りである。
また、本実施例においては一定時間経過により定常モードから検出モードへ遷移しているが、この限りではない。定常モードから検出モードへ遷移するタイミングが設けられれば良く、スイッチング回数などの所定の条件下で遷移しても良い。
また、本実施例においては一定時間経過により検出モードから定常モードへ遷移しているが、この限りではない。検出モードから定常モードへの遷移は、検出モードが終了した段階や最大電力点が検出された段階で行われればよく、スイッチング回数などの所定の条件下で遷移しても良い。
また、本実施例においては目標値可変手段16において目標電流値を定めていったがこの限りではない。電流値ではなく電圧値でも良い。
また、本実施例では増加量ΔIrefを微小量としているがこの限りでない。
次に、本発明の第2の実施例を図5,図6,図7および図8を用いて説明する。図5は本発明の回路構成を示した図であり、前述した図1と同じ構成要素には同じ記号を付与している。その他、図5において、28は制御ブロックである。
図5は本発明の実施例2の回路構成を示す図である。
図5における回路構成要素の接続形態は、前記実施例1において図1を用いて説明した形態と大半が同じであるため、以下には異なる点のみ記載する。
制御回路14の内部にはAD変換器21a,21b,減算器18,PI制御ブロック19,PWM回路22a,制御ブロック28がある。そして、分圧抵抗15a,15bの中点からAD変換器21aに接続される。電流センサ13はAD変換器21bに接続される。AD変換器21bの出力はILの平均値であるILaveであり、一方のAD変換器21aの出力はVinである。ILaveとVinは制御ブロック28に入力されて情報処理される。制御ブロック28の出力はIrefであり、減算器18のプラス側入力端子に接続される。また、ILaveは減算器18のマイナス側端子にも入力される。減算器18の出力はPI制御ブロック19に入力される。PI制御ブロック19の出力は、PWM回路22aに入力される。PWM回路22aの出力はS1制御信号として制御回路14の外部に出力されDC−DCコンバータ7の内部のパワーMOSFET9のゲートに接続される。
図6は本発明の実施例2の制御アルゴリズムのうち検出モードを示すPAD図であり、図7は本発明の実施例2の制御アルゴリズムのうち定常モードを示すPAD図である。
図6は図5の制御ブロック28の内部の処理内容を表したPAD図であり、そのうち検出モードの処理内容を示している。
一方、図7は同じ制御ブロック28の処理内容を表すPAD図であり、定常モードの処理内容を示している。
図8は本実施例における各部の動作波形を示した図である。
次に本実施例における動作を説明する。図5において、DC−DCコンバータ7の動作は前述の実施例1と同様であるため、主に制御ブロック28に関連する内容について詳述する。
図5においては、検出モード,定常モードによらず、AD変換器21b,21aによりそれぞれL電流平均値ILaveと入力電圧Vinがディジタル信号に変換され制御ブロック28に入力され、制御ブロック28からはIrefが出力される。図6において、検出モードが開始されると、まずIref=0と設定され、制御ブロック28からはIref=0が出力される。制御回路14はマイコン、あるいはDSP(デジタルシグナルプロセッサ)を用いるのが好適である。制御回路14の内部ではAD変換器21bによりAD変換されたILaveと、0(=Iref)を比較し、PI制御ブロック19でILaveをゼロにするために必要なパワーMOSFET9(S1)の時比率を出力する。そしてPWM回路22aで時比率はパルス幅に変換され、S1制御信号としてパワーMOSFET9(S1)のゲートをスイッチング制御する。この電流フィードバック制御により、チョークコイルLを流れる電流の平均値ILaveはゼロまで低下する。PAD図ではこのILaveをサンプリング周期毎に取り込み、ILave>0の場合には繰り返しILaveを読み込み、ILave=0となった時、Vinを読み込む動作に移行する。
まず、PMax=0に設定する。
ここで、予めVminを設定する。Vminは0V以上の値であっても良い。そしてVin>Vminの時、すなわち太陽電池の端子間電圧VpvがVminに低下するまで次の操作を行う。その操作とは、電流目標値Irefを現在のIrefにΔIrefを加算し、ILaveとVinを読み込み、それらの積で電力Ppvを演算し、もしPpvがPMaxよりも大きい場合には、電力最大値PMaxを現在のPpvとし、同時にIrefMを現在のIrefとする。ここまでの操作を繰り返す。
そして、Vin≦Vminとなったら制御ブロック28の出力であるIrefとしてIrefMを出力する。ここまでの操作で検出モードは終了し、定常モードに移行する。検出モード終了判定は図8のPpv波形に示すように、VpvがVminを下回った点(○印)をもって行い、定常モードに遷移する。
次に、定常モードについてのPAD図は図7に示すとおりである。すなわち、制御ブロック28からの出力であるIrefをIref=IrefMとして、前述の検出モードで求めたIrefMを出力する。この定常モード開始時を時間t=0として、以下の繰り返し動作に入る。繰り返し動作の中では、ILaveとVinを読み込み、Ppv=ILave×Vinを演算する。そして、前回の検出モードで得られた最大電力PMaxを用いて、|PMax−Ppv|を演算する。この結果があらかじめ定めたΔP値を上回った場合には、t=Tとして繰り返しを中断し、検出モードに移行させる。一方、|PMax−Ppv|の演算結果がΔPよりも小さい場合には現在のtにΔtを加えた時間をtとする。そして、tがあらかじめ定めた定常モード時間であるTに達するまで、以上の動作を繰り返す。ここで、|PMax−Ppv|>ΔPが成立するときには日照の急変や影の発生など太陽電池パネル1の発電特性が前回の検出モードで計測した特性から急激に変わったことを示しており、このときには検出モードをやり直して新たな最大電力値を得ることで、高いMPPT効率を維持することができる。本実施例においては一定時間経過により定常モードから検出モードへ遷移しているが、これに限ったものではない。定常モードから検出モードへ遷移するタイミングが設けられれば良く、スイッチング回数などの所定の条件下で遷移しても良い。
実施例1と本実施例の大きな違いとして、定常モードにおいて電力の変動が大きい場合に検出モードに遷移させる点の他、前述した検出モードの終了を入力電圧すなわち太陽電池パネル1の電圧がゼロあるいはゼロ付近まで低下することで判断している点が挙げられる。このようなアルゴリズムをとることで、本実施例では検出モードから定常モードへの遷移を即座に移行することができるので、時間の損失が減少し、よりMPPT効率を向上させることが可能である。
また、本発明においては、Vminを設定することにより、太陽電池パネルの短絡電流に至る以前に検出を停止することができる。パワーコンディショナ駆動用の補助電源をVinから採取している場合にはVinをゼロに低下させるとパワーコンディショナが停止するため、補助電源が動作する最低電圧をVminに設定しておくことにより検出モードにおいて補助電源が停止する不具合が発生することはない。
なお、本実施例においても、PWM回路22aとパワーMOSFET9の間にゲートドライブ回路を用いることも有効である。パワーMOSFET9をIGBTやSiC−MOSFETなど他のスイッチング素子に置き換えても良い。昇圧ダイオード10にSiCデバイスを適用することも効果的である。DC−DCコンバータ7の構成は図5に示した昇圧型コンバータが好ましいが、その他の非絶縁型コンバータや絶縁型コンバータであってもよい。また、入力フィルタ4はスイッチング成分の電流が太陽電池パネル側に流れるのを防止するとともに、コモンモードノイズを低減する役割の回路構成であれば良い。また、制御回路14は同様の機能を持つアナログ回路で構成しても良い。制御回路14をマイコンあるいはDSPとし、AD変換器21a,21bをその外部に設置してディジタル変換した状態量を制御回路14に入力してもよい。PWM回路22aはパルス幅変調制御を行う回路であるが、これはパルス周波数変調制御(PFM)やパルス密度変調制御(PDM)などで置き換えることもできる。さらに、PI制御ブロック19は比例積分制御を行うブロックであるが、オペアンプなどのアナログ回路で構成しても良いし、PID(比例積分遅延)制御等に置き換えても良い。
次に、本発明の第3の実施例につき図9を用いて説明する。図9は本発明の検出モードにおける電流目標値の時間変化を示した図である。本実施例の電流変化パターンを図1の目標値可変手段16に適用することで以下の動作となり、新たな効果を得ることができる。
図9の上段はモード遷移、下段はモード遷移に応じた電流目標値の変化を示している。図9において横軸は時間である。図9において、前回の定常モードの電流目標値IrefはIrefM(n−1)である。検出モードではIrefは一旦ゼロとなり、図示のように電流変化の増加率aで時間とともに増加させる。そして、前回の定常時の電流目標値であるIrefM(n−1)からΔIだけ少ない電流値に達すると電流変化は増加率bとなる。増加率bはそれまでの増加率aよりも緩く、電流目標値Irefの傾き(di/dt)は緩くなるためIrefM(n−1)の付近では高い検出精度を得ることができる。一方、IrefM(n−1)よりも電流が十分小さい領域においては電流の時間変化を増加率aとすることにより検出モードの時間を短縮することができる。このように本実施例においては検出モードの時間短縮と検出精度の向上と言う相反する課題を解決することが可能である。
また、本実施例において、Irefは一旦ゼロとしたが、この限りではない。Irefの初期値を一旦ゼロとするのは最大電力点を検出する際のサンプリングにおいて漏れがないようにするという意味も持っているためである。よって、Irefの初期値はゼロでなくゼロに近い値としても良い。
本実施例では増加率aから増加率bに変わるタイミングは電流値が前回の定常時の電流目標値であるIrefM(n−1)からΔIだけ少ない電流値に達したときとしているがこの限りでない。検出モード時間短縮と検出精度の向上を目的としているため、一定時間経過により増加率を変えるなどの方法でも良い。
次に、本発明の第4の実施例につき図10を用いて説明する。図10は本発明の検出モードにおける電流目標値の時間変化を示した図である。本実施例の電流変化パターンを図1の目標値可変手段16に適用することで以下の動作となり、新たな効果を得ることができる。
図10の上段はモード遷移、下段はモード遷移に応じた電流目標値の変化を示している。図10において横軸は時間である。図10において、前回の定常モードの電流目標値IrefはIrefM(n−1)である。検出モードではIrefは一旦ゼロとなり、図示のように電流変化の増加率aで時間とともに増加させる。そして、前回の定常時の電流目標値であるIrefM(n−1)からΔIだけ少ない電流値に達すると電流変化は増加率bとなる。増加率bはそれまでの増加率aよりも緩く、電流目標値Irefの傾き(di/dt)は緩くなるためIrefM(n−1)の付近では高い検出精度を得ることができる。更に、電流Irefが増加しIrefM(n−1)からΔIだけ大きい電流値に達すると電流変化は増加率cとなる。増加率cは増加率bよりも急峻であり、増加率c=増加率aとしてもよい。
このように、IrefM(n−1)よりも電流が十分小さいか、十分大きい領域においては電流の時間変化を増加率a、あるいは増加率cとすることにより、検出モードの時間を短縮することができる。本実施例においては検出モードの時間短縮と検出精度の向上と言う相反する課題を解決することが可能である。
また、本実施例において、Irefは一旦ゼロとしたが、この限りではない。Irefの初期値を一旦ゼロとするのは最大電力点を検出する際のサンプリングにおいて漏れがないようにするという意味も持っているためである。よって、Irefの初期値はゼロでなくゼロに近い値としても良い。
本実施例では増加率aから増加率bに変わるタイミングは電流値が前回の定常時の電流目標値であるIrefM(n−1)からΔIだけ少ない電流値に達したときとしているがこの限りでない。検出モード時間短縮と検出精度の向上を目的としているため、一定時間経過により増加率を変えるなどの方法でも良い。増加率bから増加率cに変わるタイミングも同様である。
次に、本発明の第5の実施例につき図11と図12を使用して説明する。図11は本発明の第5の実施例における回路構成を示した回路ブロック図である。
図12は本発明の実施例5のモード遷移を示す図であり、本実施例のDC−DCコンバータの動作モードについて記載したシーケンスである。
図11において、前述の実施例における図1,図5と同じ構成要素には同じ記号を付与している。その他、図11において、1a,1bは太陽電池パネル、4a,4bは入力フィルタ、7a,7bはDC−DCコンバータである。
次に図11の構成を説明する。太陽電池パネル1a,1bはそれぞれパワーコンディショナ2の中の入力フィルタ4a,4bに接続される。入力フィルタ4a,4bはそれぞれDC−DCコンバータ7a,7bに接続される。DC−DCコンバータ7a,7bの出力は系統連系インバータ12に接続される。系統連系インバータ12はパワーコンディショナ2の外部の商用系統3に接続される。制御回路14a,14bはそれぞれDC−DCコンバータ7aおよび7bに接続される。
入力フィルタ4a,4bは図3に示した構成をとることが好ましいが、その他の構成でも良い。また、DC−DCコンバータ7a,7bの構成は図1に示した昇圧型コンバータが好ましいが、その他の非絶縁型コンバータや絶縁型コンバータであってもよい。
次に、本実施例の動作を説明する。制御回路14a,14bではそれぞれが接続されるDC−DCコンバータ7a,7bの動作状態を制御する。このとき、図12のモードが示すように、DC−DCコンバータ7aと7bは検出モードの時間Ts、定常モードの時間Tで動作するとともに、DC−DCコンバータ7aが検出モードに入ってから時間T/2経過後にDC−DCコンバータ7bが検出モードに遷移する。図示していないが、同様にDC−DCコンバータ7bが検出モードに入ってから時間T/2経過後にDC−DCコンバータ7aが検出モードに遷移する。Tsに対してTは十分に長い時間であるため、このように制御することによって2台のDC−DCコンバータ7aと7bは同時に検出モードに遷移せず、少なくとも一方のDC−DCコンバータは定常モードで動作する。
本実施例はN系列の太陽電池パネルがN台のDC−DCコンバータにそれぞれ接続されているケースに展開することができる。このケースにおいては、DC−DCコンバータ1〜Nがあり、DC−DCコンバータ[n](1≦n≦N)はDC−DCコンバータ[n−1](ただしn=1のときはコンバータ[N])が検出モードに入ってから時間T/n経過後に検出モードに遷移する。
この動作により、DC−DCコンバータのうち1台ずつが検出モードに遷移することができる。検出モードにおいては、最大電力よりも出力が低下するが、DC−DCコンバータ群全体の出力電力は平均化され、系統連系インバータ12から商用系統には安定した電力を出力することが可能である。
また、本実施例においては一定時間経過により定常モードから検出モードへ遷移しているが、この限りではない。定常モードから検出モードへ遷移するタイミングが設けられれば良く、スイッチング回数などの所定の条件下で遷移しても良い。
また、本実施例においては一定時間経過により検出モードから定常モードへ遷移しているが、この限りではない。検出モードから定常モードへの遷移は、検出モードが終了した段階や最大電力点が検出された段階で行われればよく、スイッチング回数などの所定の条件下で遷移しても良い。
次に、本発明の第6の実施例である最適条件抽出法(オートチューニング)につき図13を用いて説明する。図13は本発明の起動時における電流目標値の時間変化を示した図である。本実施例の電流変化パターンを前述のそれぞれの実施例の起動時に適用することにより、新たな効果を得ることができる。
図13の上段はモード遷移、中段はモード遷移に応じた電流目標値の変化、下段はモード遷移に応じた電力値の変化を示している。図13の横軸は時間を示している。図13において、パワーコンディショナが起動すると、図示のように1回目の検出モードを開始する。第1回目の電流目標値Irefの時間変化は増加率aとして検出モードを実行し、電力最大値PMaxをとる電流目標値IrefMを求める。このとき求めた電力最大値をPMax(a)、電流目標値をIrefM(a)とする。続いてIrefM(a)を電流目標値として1回目の定常モードを開始する。定常モードを所定の時間だけ行い、このとき得られる電力Ppvを測定する。このPpvをPpv(a)とする。そして、
ΔP(a)=|PMax(a)−Ppv(a)|
の式によりΔP(a)を計算する。
次に、電流目標値Irefの時間変化を増加率aよりも大きい増加率bとして2回目の検出モードを開始する。検出モードを実行し、電力最大値PMaxをとる電流目標値IrefMを求める。このとき求めた電力最大値をPMax(b)、電流目標値をIrefM(b)とする。続いてIrefM(b)を電流目標値として2回目の定常モードを開始する。定常モードを所定の時間だけ行い、このとき得られる電力Ppvを測定する。このPpvをPpv(b)とする。そして、
ΔP(b)=|PMax(b)−Ppv(b)|
の式によりΔP(b)を計算する。
このようにしてn回、検出モードと定常モードを実施してΔP(1)〜ΔP(n)を求める。そして、予め定めたΔPと比較し、このΔPよりも小さく、かつ増加率がもっとも大きい条件を求める。そして、求めた増加率を以降の検出モードにおける増加率として設定して動作させる。
太陽電池パネル1の応答特性や、太陽電池パネル1とパワーコンディショナ2の間のケーブル,入力フィルタ4,基板の配線などに含まれるインダクタンス分や容量分により、太陽電池のI−V特性は時定数を持つため、こうした応答特性の遅れを無視するためには、検出モードにおける電流目標値の増加率はできるだけ低い方が望ましい。また、増加率が低いほどサンプリング点数が増加するため最大電力点の検出精度も向上する。しかし一方で電流目標値の増加率が低いほど検出モードに費やす時間が増加し、最大電力点から外れた動作点で発電する時間が増加するためにMPPT効率が悪化するというトレードオフ特性がある。そこで、本実施例では上記の操作を行うことによって起動時に最適な増加率を求めることが可能になる。また、パワーコンディショナの認証試験においては実際の太陽電池パネルと異なる特性を持つ太陽電池模擬電源で評価試験をするケースもあり得る。太陽電池模擬電源の応答特性は太陽電池パネルと異なるため検出モードにおける電流目標値の増加率を低く設定する必要がある。その際にも本実施例の最適条件抽出法(オートチューニング)が有効に機能する。
次に、本発明の第7の実施例を図14と図15を用いて説明する。図14は本発明の第7の実施例の回路構成を表す回路図である。図15は本発明の実施例7の回路動作を示す各部波形である。
図14において、図1,図5,図11と同じ構成要素には同じ記号を付与している。その他、図14において、22bはPWM回路、24はパワーMOSFET、25はダイオード、26は信号処理回路である。図14の回路図の接続は大部分が図1の回路図と同じである。異なる部分について以下に説明する。入力フィルタ4のコンバータ側の正極側にはパワーMOSFET24(S2)のドレインが接続され、パワーMOSFET24(S2)のソースにはダイオード25(D2)のカソードが接続される。この接続点にチョークコイル8が接続される。ダイオード25(D2)のアノードは入力フィルタ4のコンバータ側の負極側に接続される。一方、制御回路14の内部においては、PI制御ブロック19の出力が信号処理回路26に接続され、信号処理回路26はPWM回路22a,22bに接続される。PWM回路22aはパワーMOSFET9(S1)のゲートに接続され、PWM回路22bはパワーMOSFET24(S2)のゲートに接続される。このように、図14はいわゆるHブリッジ型昇降圧コンバータの回路構成となっており、検出モードにおいて昇降圧動作を行うことが本実施例の特徴である。
次に、動作を説明する。図15に示すように、太陽電池パネル1の開放電圧Vocはコンデンサ11の電圧Vpnよりも高い。したがって定常モードから検出モードに遷移するとVpvは必ずVpnより高いVocまで上昇する。そこで、検出モードは昇圧モードから開始する。すなわち、Vpv>Vpnの時にはパワーMOSFET24(S2)をスイッチングし、パワーMOSFET9(S1)はオフ状態とし、降圧コンバータとして動作させる。このときにはパワーMOSFET24(S2)がオンすると、太陽電池パネル1−入力フィルタ4−パワーMOSFET24(S2)−チョークコイル8(L)−昇圧ダイオード10(D1)−コンデンサ11(Cpn)−入力フィルタ4−太陽電池パネル1の閉回路が形成され、チョークコイル8に電流が流れる。次にS2がオフすると、太陽電池パネル1側とチョークコイル8(L)とは切り離され、チョークコイル8(L)−昇圧ダイオード10(D1)−コンデンサ11(Cpn)−ダイオード25(D2)−チョークコイル8(L)の閉回路に電流が環流する。このとき、チョークコイル8(L)に流れる電流ILの平均値ILaveが電流目標値Irefになるように電流制御される。
Irefが増加するとともにVpvが低下するため、検出モードの途中でVpv>VpnからVpv<Vpnに変化する。そこで、Vpv<Vpnの時には、パワーMOSFET24(S2)をON状態とし、パワーMOSFET9(S1)をスイッチングして、昇圧コンバータとして動作させる。このときにはパワーMOSFET9(S1)がオンすると、太陽電池パネル1−入力フィルタ4−パワーMOSFET24(S2)−チョークコイル8(L)−パワーMOSFET9(S1)−入力フィルタ4−太陽電池パネル1の閉回路が形成され、チョークコイル8に電流が流れて励磁エネルギーが蓄積される。次にパワーMOSFET9(S1)がオフすると、太陽電池パネル1−入力フィルタ4−MOSFET24(S2)−チョークコイル8(L)−昇圧ダイオード10(D1)−コンデンサ11(Cpn)−入力フィルタ4−太陽電池パネル1の閉回路に電流が通流する。このときも、降圧コンバータ動作のときと同様に、チョークコイル8(L)に流れる電流ILの平均値ILaveが電流目標値Irefになるように電流制御される。
電流制御は、降圧モード,昇圧モードとも、ILを電流センサ13で検出し、AD変換器21bで取り込み、減算器18でIrefとの差分をとり、この差分をPI制御ブロック19で演算することによりパワーMOSFET24およびパワーMOSFET9の時比率を決定しパワーMOSFETをスイッチングする。このとき、信号処理回路26では次の処理を行う。まず、PI制御ブロックから入力される信号の下限を0、上限を2とすると、
信号処理回路26 入力信号:S_in 0≦S_in<2
S_S2=S_in ただし S_in>1のときS_S2=1
S_S1=S_in−1 ただし S_in<1のときS_S1=0
で制御する。信号S_S1,S_S2が0のときそれぞれ時比率はゼロである。また、信号S_S1,S_S2が1のとき、時比率は100%である。
上記のように制御することにより、昇圧モード,降圧モードによる動作切換をすることなく検出モードにおける太陽電池パネルの電圧が0からVocの広い範囲において電流制御を行うことができる。
次に、本発明の第8の実施例につき、図16を用いて説明する。図16は本発明による太陽光発電システムの定常モードにおけるPAD図である。このPAD図の動作を実現する回路構成は、図1,図5,図14のいずれでも良い。また、本実施例における検出モードのアルゴリズムとしては、図6に示すPAD図のアルゴリズムが好適である。
図16において、定常モードが開始されると、その前の検出モードで求めたIrefMを用いて、Iref=IrefMとして、t=0としてt<Tの範囲において、以下の処理を繰り返す。
繰り返す処理は、前々回検出した電流IbをIbbとし、前回検出電流ILaveをIbとする。その後、ILaveとVinを取り込み、ILave×Vinを演算してこれをPpvとする。そして、前回検出モードで求めた最大電力であるPMaxを用いてPMax−Ppvの絶対値を演算し、|PMax−Ppv|が予め定めたΔPよりも大きい場合は日射量急変としてt=Tとし、定常モードを終了させ検出モードに遷移させる。|PMax−Ppv|が予め定めたΔPよりも小さい場合には、tをt+Δtとし、次の処理に入る。
以下の処理はいわゆる山登り法と呼ばれる最大電力追従制御方法である。すなわち、Ppvが前回演算値であるPpv(z−1)よりも大きい場合には、X=0,Ix=0とする。PpvがPpv(Z−1)と全く同じ場合には、X=1,Ix=Ibbとする。PpvとPpv(Z−1)の関係が上記いずれでもない場合にはX=−1,Ix=Ibとする。次に、ILaveがIxよりも大きい場合にはdIref=+dIとしそれ以外の場合はdIref=−dIとする。次に、Ix=0の時にはdIref=0とする。そして、以下の式
IrefM+dIref*X
を演算し、演算結果をIrefMとする。
ここまでの処理をtがTになるまで繰り返す。tがTになったら図6に示す検出モードに遷移する。
このように本実施例では、図6に示す検出モードにおいて最大電力点を検出するとともに、定常モードでは日射の急変を検出して検出モードに遷移させるとともに、この最大電力点を初期値として山登り法による最大電力追従制御を行う。本実施例では検出モードと定常モードにおいて2つの異なる最大電力検出法を持つことになり、以下の効果を得る。
検出モードによるスキャンを一定時間ごとに行うため、部分影発生等の二山特性が発生した場合に山登り法が陥る極大値への収束する懸念を払拭できる。
検出モードを頻繁に実施することで却ってMPPT効率を下げる懸念があるが、山登り法を併用することで検出モードの頻度を下げることができ、MPPT効率の低下を防止することが可能である。
なお、本実施例において、山登り法のほかに別の最大電力追従法を用いても良い。
もちろん、本実施例においても、前述の起動方法や、増加率に変化をつける処理の併用も効果的である。
本発明は、家庭向けの商用系統と連系する太陽光発電システムに適用することが可能である。また、系統との連系を行わないDC給電システム等の太陽光発電システム,離島や山小屋向け太陽電池システム,スマートグリッド向け太陽電池システム,メガソーラシステム等の大型太陽光発電システムに適用できる。
1,1a,1b 太陽電池パネル
2 パワーコンディショナ
3 商用系統
4,4a,4b 入力フィルタ
5a,5b コモンモードチョーク
6a,6b,6c,6d フィルタコンデンサ
7,7a,7b DC−DCコンバータ
8 チョークコイル
9,24 パワーMOSFET
10 昇圧ダイオー
11 コンデンサ
12 系統連系インバータ
13 電流センサ
14,14a,14b 制御回路
15a,15b 分圧抵抗
16 目標値可変手段
17 モード切替器
18 減算器
19 PI制御ブロック
20 乗算器
21a,21b AD変換器
22a,22b PWM回路
23 最大値判定回路
25 ダイオード
26 信号処理回路
27 ノーマルモードチョーク
28 制御ブロック

Claims (22)

  1. 太陽電池と、前記太陽電池に接続される電力変換器を有する太陽光発電システムにおいて、
    前記電力変換器は、少なくとも1個のスイッチング素子と、
    太陽電池から前記電力変換器に流入する電流を検出して入力電流を得る電流検出手段と、
    電流目標値と、
    前記電力変換器に入力される電圧を検出して入力電圧を得る電圧検出手段と、
    前記スイッチング素子をスイッチング制御することによって前記入力電流を前記電流目標値と略等しい値に制御する電流制御手段と、
    前記電流目標値を可変する目標値可変手段と
    を具備するとともに、
    前記目標値可変手段により前記電流目標値を略ゼロから順次増加させながら前記電流制御手段を動作させ、その都度前記入力電流と前記入力電圧からその時点の電力を演算するとともに、
    前記電力が最大となる点の電流目標値を求める検出モードと、
    前記検出モードにより求めた前記電流目標値を用いて前記電流制御手段を動作させる定常モードを有する
    ことを特徴とする太陽光発電システム。
  2. 請求項1において、前記検出モードにあっては一定時間の経過後に前記定常モードに遷移することを特徴とする太陽光発電システム。
  3. 請求項1において、前記検出モードにあっては、前記入力電圧が所定の値以下に低下すると前記定常モードに遷移することを特徴とする太陽光発電システム。
  4. 請求項1から3のいずれかにおいて、前記定常モードから前記検出モードへの遷移は一定時間毎に行うことを特徴とする太陽光発電システム。
  5. 請求項4において、前記定常モードの電力が、前記検出モードで検出した最大電力に対して予め定めた割合以上に変動した場合には前記一定時間の経過を待たず検出モードに遷移することを特徴とする太陽光発電システム。
  6. 請求項1から5のいずれかにおいて、前記検出モードにおける前記目標値可変手段の可変方法は、前回の定常モードで用いた電流目標値に比べ所定の値だけ少ない電流値を超過した後、前記電流目標値の増加率をそれまでの増加率よりも緩やかにすることを特徴とする太陽光発電システム。
  7. 請求項1から5のいずれかにおいて、前記検出モードにおける前記目標値可変手段の可変方法は、前回の定常モードの電流目標値を基準とする所定の幅の内側にあっては前記目標値可変手段の増加率を前記所定の幅の外側に比べて緩やかにすることを特徴とする太陽光発電システム。
  8. 請求項1から7のいずれかにおいて、前記電力変換器を複数有しており、そのうちの1つの電力変換器が検出モードにある場合には、他の電力変換器は定常モードにあることを特徴とする太陽光発電システム。
  9. 請求項8において、一回の前記定常モードの動作時間をT、前記電力変換器の並列台数をnとすると、各電力変換器は、T/nずつ遅れて定常モードから検出モードに遷移することを特徴とする太陽光発電システム。
  10. 請求項1から9のいずれかにおいて、前記太陽光システムの起動時においては、複数回検出モードと定常モードとを繰り返すとともに、前記複数回の検出モードにおける電流目標値可変手段の電流増加率は前回よりも高くしながら前記検出モードで得られた最大電力値と、その直後の定常モードで得られた最大電力値との誤差が所定の値以下でかつ電流目標値可変手段の電流増加率ができるだけ大きい条件を選定し、選定した電流増加率を以後の検出モードにおける電流目標値可変手段の電流増加率として用いることを特徴とする太陽光発電システム。
  11. 請求項1から10のいずれかにおいて、前記電力変換器は昇降圧コンバータの機能を有するとともに、検出モードにおいては電流目標値の増加とともに降圧動作から昇圧動作に遷移することを特徴とする太陽光発電システム。
  12. 請求項1から11のいずれかにおいて、定常モードにおいては、直前の検出モードで求めた電流目標値を初期値として、前記電流目標値を微小増加あるいは微小減少させ、その結果変化した入力電圧と電流から電力の増減を判定するとともに、前記電力がより大きくなる方向に前記電流目標値を微小変更することを特徴とする太陽光発電システム。
  13. 太陽電池と電力変換器と商用系統が接続される太陽光発電システムであって、前記電力変換器は前記太陽電池の最大電力を検出する検出モードと定常モードを有し、前記検出モードにおいても前記太陽電池の電力を前記電力変換器から前記商用系統に出力する機能を有することを特徴とする太陽光発電システム。
  14. 太陽電池と、前記太陽電池に接続される電力変換器を有する太陽光発電システムにおいて、前記電力変換器は、少なくとも1個のスイッチング素子と、電流目標値と、
    前記スイッチング素子をスイッチング制御することによって太陽電池から前記電力変換器に流入する電流を前記電流目標値と略等しい値に制御する電流制御機能と、前記電流を検出する電流検出手段と、前記電流目標値の可変手段とを具備するとともに、
    交互に動作する検出モードと定常モードを有し、
    前記検出モードと前記定常モードにおいて前記電流制御機能を動作させるとともに、
    前記検出モードにおいては、目標値可変手段により前記電流目標値を略ゼロから順次増加させながら前記電力変換器の入力電圧が所定の値以下に低下するまで前記入力電圧と前記電流検出手段の検出値をサンプリングし、前記サンプリング値を用いて瞬時電力を演算し、前記瞬時電力が最大となる点の電流目標値を記憶し、
    次の定常モードにおいては前記記憶した電流目標値を用いて前記電力変換器を動作させることを特徴とする太陽光発電システム。
  15. 太陽電池が最大電力点で動作するように追従制御する電力変換器において、
    前記太陽電池の最大電力点を検出する場合に、前記太陽電池の電流を制御するための電流目標値を、一旦所定の電流値にした後に、前記所定の電流値から短絡電流に至るまで所定の電流幅ごとに変化させながら、前記太陽電池の電力をサンプリングし前記最大電力点を検出することを特徴とする電力変換器。
  16. 太陽電池が最大電力点で動作するように追従制御する電力変換器において、
    前記太陽電池の最大電力点を検出する場合に、前記太陽電池の電流を制御するための電流目標値を一旦所定の電流値にした後に、前記太陽電池の電圧が所定の電圧に至るまで前記電流目標値を所定の電流幅ごとに変化させながら、前記太陽電池の電力をサンプリングし前記最大電力点を検出することを特徴とする電力変換器。
  17. 太陽電池の出力電流と出力電圧から前記太陽電池の最大電力点を検出する検出制御モードと、定常制御モードからなる前記太陽電池の最大電力点追従制御方法において、
    前記検出制御モードは電流目標値を定める目標値設定ステップと、前記出力電流を前記電流目標値と略等しい値に制御する電流制御ステップと、前記出力電流と前記出力電圧を検出する電流・電圧検出ステップと、前記出力電流と前記出力電圧との乗算からなる電力とそのときの出力電流とを記憶する電力・電流記憶ステップと、からなり、
    前記目標値設定ステップでは前記電流目標値は徐々に増加し、
    前記電力・電流記憶ステップでは前回の電力・電流記憶ステップにて記憶した電力と今回の電力とを比べ、大きいほうの電力とそのときの出力電流を記憶していき、
    前記検出制御モードは所定時間経過後に前記定常制御モードへ遷移し、
    前記定常制御モードでは前記電力・電流記憶ステップにおいて記憶した電力である最大電力点に従い太陽電池の出力電流と出力電圧とを制御することを特徴とする最大電力点追従制御方法。
  18. 太陽電池の出力電流と出力電圧から前記太陽電池の最大電力点を検出する検出制御モードと、定常制御モードからなる前記太陽電池の最大電力点追従制御方法において、
    前記検出制御モードは電流目標値を定める目標値設定ステップと、前記出力電流を前記電流目標値と略等しい値に制御する電流制御ステップと、前記出力電流と前記出力電圧を検出する電流・電圧検出ステップと、前記出力電流と前記出力電圧との乗算からなる電力とそのときの出力電流とを記憶する電力・電流記憶ステップと、からなり、
    前記目標値設定ステップでは前記電流目標値は徐々に増加し、
    前記電力・電流記憶ステップでは前回の電力・電流記憶ステップにて記憶した電力と今回の電力とを比べ、大きいほうの電力とそのときの出力電流を記憶していき、
    前記検出制御モードは前記電流・電圧検出ステップにおいて検出された電圧が所定の値になった際に終了し前記定常制御モードへ遷移し、
    前記定常制御モードでは前記電力・電流記憶ステップにおいて記憶した電力である最大電力点に従い太陽電池の出力電流と出力電圧とを制御することを特徴とする最大電力点追従制御方法。
  19. 太陽電池の出力電流と出力電圧から前記太陽電池の最大電力点を検出する検出制御モードと、定常制御モードからなる前記太陽電池の最大電力点追従制御方法において、
    前記検出制御モードは電流目標値を定める目標値設定ステップと、前記出力電流を前記電流目標値と略等しい値に制御する電流制御ステップと、前記出力電流と前記出力電圧を検出する電流・電圧検出ステップと、前記出力電流と前記出力電圧との乗算からなる電力とそのときの出力電流とを記憶する電力・電流記憶ステップと、からなり、
    前記目標値設定ステップでは前記電流目標値は徐々に増加し、
    前記検出制御モードは前記電流・電圧検出ステップにおいて検出された電圧が所定の値になった際に終了し前記定常制御モードへ遷移し、
    前記定常制御モードでは前記電力・電流記憶ステップにおいて記憶した電力の内、最大電力となる最大電力点に従い太陽電池の出力電流と出力電圧とを制御することを特徴とする最大電力点追従制御方法。
  20. 太陽電池の出力電圧と出力電流を検出するステップと、
    前記出力電流の目標値を定めるステップと、
    前記出力電流を前記目標値と略等しい値に制御するステップと、
    前記出力電流と前記出力電圧の乗算からなる電力とそのときの出力電流を記憶するステップとからなり、
    前記目標値を定めるステップでは目標値は徐々に増加し、
    前記記憶するステップでは前回の電力・電流記憶ステップにて記憶した電力と今回の電力とを比べ、大きいほうの電力とそのときの出力電流を記憶していくことを特徴とする最大電力点検出制御方法。
  21. 請求項17乃至請求項20の何れかに記載の制御方法を有する電力変換器。
  22. 請求項14または請求項15または請求項21に記載の電力変換器と、太陽電池とを有する太陽光発電システム。
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