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JPWO2011158371A1 - 冷却器製造方法および冷却器 - Google Patents

冷却器製造方法および冷却器 Download PDF

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JPWO2011158371A1
JPWO2011158371A1 JP2012520227A JP2012520227A JPWO2011158371A1 JP WO2011158371 A1 JPWO2011158371 A1 JP WO2011158371A1 JP 2012520227 A JP2012520227 A JP 2012520227A JP 2012520227 A JP2012520227 A JP 2012520227A JP WO2011158371 A1 JPWO2011158371 A1 JP WO2011158371A1
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栄作 垣内
建部 勝彦
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正裕 森野
正裕 森野
智裕 竹永
智裕 竹永
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Abstract

本願は、冷却媒体に乱流を生じさせることのできる冷却器であり、また、製造コストを低減することができる冷却器を提供すること、を課題とする。そこで、向かい合うフィン部により形成されるフィン流路を備える2以上の波形状のコルゲートフィンを流体の流れ方向に直列に設置した冷却器において、コルゲートフィンのフィン部の波形方向にフィン流路内に突出する屈曲部が形成されていること、を特徴とする。

Description

本発明は、向かい合うフィン部により形成されるフィン流路を備える2以上の波形状のコルゲートフィンを流体の流れ方向に直列に設置した冷却器に関する。
従来、冷却器の技術として特許文献1に記載される冷却器がある。図23に、冷却器内に備えられる複数のフィンの一部拡大断面図を示す。
発熱部に接合する冷却器は、冷却器内に冷却媒体を流入させることにより、冷却器に接合した発熱部の熱を放熱することを目的とする。
冷却器内には、図23に示すように、コルゲートフィン101、102を有する。図23ではコルゲートフィン101、102の2つを示したが実際には、多数のコルゲートフィンが設置されている。コルゲートフィンは、薄板を波形状に加工したものである。
図23に示すように、前の列のコルゲートフィン101に対し、向かい合うフィン部101Aの間隔Pの半分の長さだけずらすように、後ろの列のコルゲートフィン102がオフセットされ配置されている。
コルゲートフィン102が間隔Pの半分の長さだけオフセットされていることにより、向かい合うフィン部101Aにより形成される流路101Bの間に流入した冷却媒体Xは、流路101Bの延長線上に形成されたフィン部102Aに衝突する。冷却媒体Xがフィン部102Aに衝突することにより、冷却媒体Xに乱流が生じる。冷却媒体Xに乱流が生じることにより、冷却媒体X間の熱伝達を向上させることができる。それにより、発熱部を効率よく冷却することができる。
特開2004−020108号公報 特開2007−175758号公報 特開平5−113297号公報
しかしながら、従来技術には、以下の問題があった。
すなわち、特許文献1に記載される冷却器のコルゲートフィンは、冷却器内で冷却媒体に乱流を生じさせるために、コルゲートフィンをオフセットさせなければならない。
コルゲートフィンをオフセットさせるためには、多数のコルゲートフィン101、102を、用意する必要があり、さらに多数のコルゲートフィンをオフセットさせなければならない。多数のコルゲートフィンをオフセットし位置決めするには、手間が掛かるため問題となる。すなわち、オフセットさせるためには、前の列のコルゲートフィンに対して、後ろの列のコルゲートフィンをフィン流路分の間隔Pの半分の長さだけずらすようにオフセットし位置決めを行わなければならない。間隔Pの半分の長さだけずらすようにオフセットし位置決めするには、高品質を維持するため精度が必要となる。精度を高めるためには治具などが必要とされるためコストが掛かる。また、位置決めをした後、フレームに対してコルゲートフィンを各々固定しなければならないためコストが掛かる。
したがって、コルゲートフィンを各々オフセットし位置決めするコスト、及びコルゲートフィンを各々固定するコストが掛かるためコストが多くなる問題がある。
そこで、本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は冷却媒体に乱流を生じさせることのできる冷却器であり、また、製造コストを低減することができる冷却器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様における冷却器は、以下の構成を有する。
(1)向かい合うフィン部により形成されるフィン流路を備える2以上の波形状のコルゲートフィンを流体の流れ方向に直列に設置した冷却器において、前記コルゲートフィンの前記フィン部の波形方向に前記フィン流路内に突出する屈曲部が形成されていること、を特徴とするものである。
(2)(1)に記載する冷却器において、前記屈曲部が、隣り合う2以上の前記フィン部同士で向き合うこと、を特徴とするものである。
(3)(1)に記載する冷却器において、前記屈曲部が、隣り合う前記フィン部同士で同じ方向を向くこと、を特徴とするものである。
(4)(1)乃至(3)に記載するいずれか1つの冷却器において、前記コルゲートフィン同士の間に隙間を形成したこと、2以上の前記コルゲートフィンが一枚の板からプレス成型により形成されていること、を特徴とするものである。
(5)(1)乃至(4)に記載するいずれか1つの冷却器において、前記屈曲部が前記フィン部にのみ形成されていること、を特徴とするものである。
(6)向かい合うフィン部により形成されるフィン流路を備える2以上の波形状のコルゲートフィンを流体の流れ方向に直列に設置した冷却器を製造する冷却器製造方法において、前記コルゲートフィンの前記フィン部の波形方向にプレス加工により曲げ加工及びせん断加工を加え前記フィン流路内に突出する屈曲部を形成する第1工程と、前記コルゲートフィンを波形状にする第2工程と、を有することを特徴とする。
上記冷却器の作用及び効果について説明する。
上記(1)に記載するように、向かい合うフィン部により形成されるフィン流路を備える2以上の波形状のコルゲートフィンを流体の流れ方向に直列に設置した冷却器において、コルゲートフィンのフィン部の波形方向にフィン流路内に突出する屈曲部が形成されていることにより、流体が屈曲部に衝突することにより乱流が生じる。流体の流れが乱れることにより、流体間の熱伝達を向上させることができる。コルゲートフィンをオフセットしなくとも、オフセットした場合と同様に乱流を起こせるため、冷却器を効率よく冷却することができる。また、コルゲートフィンをオフセットし位置決めする必要がないため、コルゲートフィンを位置決めするコストを削減することができる。
また、例えば、一回のプレス加工により、曲げ加工、及び打ち抜き加工を行い屈曲部を形成することができる。コルゲートフィンを多数製造する際に一回のプレス加工により曲げ加工、及び打ち抜き加工を行えることで、同時に乱流を生じさせることができる所定角度を持った屈曲部を形成することができる。そのため、プレス加工を行うだけで所定角度を持った屈曲部を形成することができるため、製造工程を少なくすることができる。したがって、製造コストを低減することができる。
さらに、上記(4)に記載するように、コルゲートフィン同士の間に隙間を形成したこと、2以上のコルゲートフィンが一枚の板からプレス成型により形成されていることにより、コルゲートフィンをオフセットし位置決めする必要がない。すなわち、コルゲートフィンが一枚の板から形成されていることにより、オフセットする必要がないからである。そのため、オフセットし位置決めするコストを削減することができる。
また、コルゲートフィンを冷却器に固定する場合においては、複数のコルゲートフィンを固定する必要がなく、一枚の板からできたコルゲートフィンを固定すればいいので、固定するためのコストを低減することができる。
上記(2)に記載するように、コルゲートフィンは、流体の流れ方向と平行に形成されたフィン部を有すること、屈曲部が、隣り合う2以上のフィン部同士で向き合うことにより、隣り合うフィン流路同士の間を流れる流体が屈曲部に衝突する。流体が屈曲部に衝突することにより乱流が生じる。乱流が生じることにより、コルゲートフィンをオフセットした場合に生じる乱流の効果と同等の効果を得ることができる。また、屈曲部が隣り合う2以上のフィン流路同士で向き合うことにより、2つのうち1つの流路の出口が2つの屈曲部により狭くなる。流路の出口が狭くなることにより、流体が出口で屈曲部に衝突しやすくなる。屈曲部に衝突しやすくなることにより乱流が生じる確立が高くなる。
また、屈曲部が隣り合う2以上のフィン同士で向き合う形状は、プレス加工により成型する際に一方向からのプレスにより成型することができる。そのため、容易にコルゲートフィンを製造することができる。容易に製造することができるため、製造コストを低減することができる。
上記(3)に記載するように、コルゲートフィンは、流体の流れ方向と平行に形成されたフィン部を有すること、屈曲部が、隣り合うフィン部同士で同じ方向を向くことにより、隣り合うフィン流路同士の間を流れる流体が屈曲部に衝突する。流体が屈曲部に衝突することにより乱流が生じる。
また、流体が屈曲部に沿って斜め方向に流れ、次のフィンに衝突し乱流が生じる。
上記(5)に記載するように、屈曲部がフィン部にのみ形成されていることにより、コルゲートフィンを波形状に成型加工が容易になる。すなわち、コルゲートフィンを波形状に成型した際に曲げ部となるフィン頂部及びフィン底部に屈曲部が形成されないため、曲げ部を成型する成型加工が容易になる。成型加工が容易であることにより製造コストを低減することができる。また、成型加工が容易であることにより生産性が良くなる。
上記(6)に記載するように、向かい合うフィン部により形成されるフィン流路を備える2以上の波形状のコルゲートフィンを流体の流れ方向に直列に設置した冷却器を製造する冷却器製造方法において、コルゲートフィンのフィン部の波形方向にプレス加工により曲げ加工及びせん断加工を加えフィン流路内に突出する屈曲部を形成する第1工程と、コルゲートフィンを波形状にする第2工程と、を有することにより、所定の角度の屈曲部を有する冷却器を製造することができる。すなわち、第1工程において、曲げ加工及びせん断加工を加えることで、所定の角度を有する屈曲部を形成することができる。
本発明の本実施例1に係るコルゲートフィンの製造過程の材料部材の部分拡大図である。 本発明の本実施例1に係る図1の材料部材のAA断面図である。 本発明の本実施例1に係るコルゲートフィンの部分拡大図である。 本発明の本実施例1に係る図3のコルゲートフィンの側面図である。 本発明の本実施例1に係る図4のコルゲートフィンのBB断面図である。 本発明の本実施例1に係る図5のコルゲートフィンに流体を流した場合の流れ図である。 本発明の本実施例2に係るコルゲートフィンの製造過程の材料部材の部分拡大図である。 本発明の本実施例2に係る図7の材料部材のCC断面図である。 本発明の本実施例2に係る図7の材料部材のDD断面図である。 本発明の本実施例2に係るコルゲートフィンの部分拡大図である。 本発明の本実施例2に係る図10のコルゲートフィンの側面図である。 本発明の本実施例2に係る図11のコルゲートフィンのEE断面図である。 本発明の本実施例2に係る図12のコルゲートフィンに流体を流した場合の流れ図である。 本発明の本実施例に係る屈曲部の製造装置(1)の部分断面図である。 本発明の本実施例に係る屈曲部の製造装置(2)の部分断面図である。 本発明の本実施例に係る冷却器の外観斜視図である。 本発明の本実施例に係る図16の正面部を省略した状態の外観斜視図である。 本発明の本実施例に係る図17に示すFF断面図である。 本発明の本実施例1に係るコルゲートフィン3の製造工程の材料部材30の概念図である。 本発明の本実施例1に係る図19の材料部材30の側面図である。 本発明の本実施例2に係るコルゲートフィン4の製造工程の材料部材40の概念図である。 本発明の本実施例2に係る図21の材料部材40の側面図である。 従来技術に係るコルゲートフィンの一部拡大断面図である。
次に、本発明に係る冷却器の一実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
<冷却器の全体構成>
図16に、冷却器1の外観斜視図を示す。図17に、図16の冷却器1から正面部12Bを省略した状態の外観斜視図を示す。図18に、図17に示すFF断面図を示す。
図16に示すように、冷却器1は、フレーム12、及び天板14が配置された構造である。天板14の上部には、ヒートスプレッダ15を介して、発熱部16が接合されている。図17、及び図18に示すように、フレーム12の内部には、コルゲートフィン3が挿入されている。
フレーム12は、箱形状であり天板14を接合させることにより密閉される。フレーム12は、図17に示す、底面部12Aを有する。底面部12Aの4つの端面には、垂直に接続する4つの面を有する。4つの面は、図16中の正面方向にある正面部12B、正面部12Bの反対に位置する背面部12C、図17に示す右側に位置する右側面部12D、及び左側に位置する左側面部12Eを備える。正面部12B、背面部12C、右側面部12D、及び左側面部12Eが、底面部12Aの端面に垂直に接続することにより、フレーム12は箱形状となる。
図16に示すように、天板14に図示しない冷却媒体挿入路と連通する冷却媒体入口141A、及び図示しない冷却媒体排出路と連通する冷却媒体出口141Bが形成されている。冷却媒体入口141Aと冷却媒体出口141Bは、天板14上の対角線上に形成されている。冷却媒体入口141Aから流入した冷却媒体は、フレーム12内のコルゲートフィン3のフィン流路36を流通し、冷却媒体出口141Bから流出する。
<コルゲートフィンの構成>
図3に、コルゲートフィン3の部分拡大図を示す。図4に、図3のコルゲートフィン3の側面図を示す。図5に、図4のコルゲートフィン3のBB断面図を示す。
図3、及び図4に示すように、コルゲートフィン3は、天板14と接触するフィン頂部31、底面部12Aと接触するフィン底部32と、フィン頂部31とフィン底部32との間を連結するフィン部33が形成されている。フィン部33は、隣り合うフィン部33との間に、フィン流路36を形成する。
図3、及び図5に示すように、コルゲートフィン3には隙間34が形成されている。隙間34は、後述するプレス加工により成型される。隙間34に対向するフィン部33の端面に波形方向に傾斜する屈曲部35が形成されている。屈曲部35は、隣り合うフィン部33同士で向き合う形で反り返っている。屈曲部35がフィン部33同士で向き合う形で反り返ることにより、隣り合うフィン部33との間に形成されるフィン流路36のうち半分のフィン流路36において、屈曲部35がフィン流路36内に侵入する。その他の半分のフィン流路36には、屈曲部35がフィン流路36内に侵入せず、通常のフィン流路36と変わりない。半分のフィン流路36に対して屈曲部35が侵入することにより、フィン流路36内の冷却媒体の流れを乱すことができる。その結果、冷却媒体に乱流が生じる。
図2に示すように、屈曲部35の角度αは、略45度である。屈曲部35の角度αは、材料部材30が湾曲し始めた厚み方向の中心部35Aと屈曲部35の端面の中心部35Bを結んだ線と材料部材30の端面301との角度である。屈曲部35の角度αが略45度であることにより、図6に示すように、上流部から流れてきた冷却媒体が屈曲部35に衝突し、乱流が生じやすくなる。
すなわち、屈曲部35の角度αが小さいと、冷却媒体は屈曲部35に衝突することなく流れる。屈曲部35に衝突できないと乱流が生じないため問題となる。一方、屈曲部35の角度αが大きく90度以上となると、屈曲部35に液溜まりが発生する。液溜まりが発生すると、冷却媒体の循環効率が悪くなり冷却性能を悪化させるため問題となる。
そこで、屈曲部35の角度αは、30度以上90度未満の範囲が望ましい。屈曲部35の角度αが、30度以上90度未満であれば、冷却媒体に乱流が生じ、さらに、冷却媒体が屈曲部35により溜められることがなく冷却媒体の循環効率がよい。屈曲部35の角度αは、材料部材30の厚み及び幅等により決定する。
<コルゲートフィンの製造方法>
(第1工程)
図19に、コルゲートフィン3の製造工程の材料部材30の概念図を示す。図20に、図19の材料部材30の側面図を示す。図1に、コルゲートフィン3の製造工程の材料部材30の部分拡大図を示す。図2は、図1の材料部材30のAA断面図である。
コルゲートフィン3は、一枚の金属製の板状の材料部材30を加工することにより成型する。2以上のコルゲートフィン3が一枚の材料部材30からプレス成型により成型することができることにより、コルゲートフィン3を多数用意する必要がなくなり製造コストを低減することができる。
また、コルゲートフィン3を一枚の材料部材30からプレス成型により成型することにより、コルゲートフィン3をオフセットする必要がない。そのため、オフセットさせる分のコストを低減させることができる。
材料部材30は、図20に示すように、ロール状にまかれた状態にある。第1工程において、ロール状の材料部材30を加工しやすいように板状に伸ばして取出す。板状に伸ばして取出した材料部材30に、図1に示す隙間34を成型するため、プレス加工を行う。図2に示すように、隙間34に対向する材料部材30の端面301の反対側の端面302側には屈曲部35が形成されている。屈曲部35を形成すため、プレス加工では、図14に示すプレス加工装置50により行う。
図14に示すプレス加工装置50は、パンチ部51と台座部52を有する。パンチ部51には、隙間34を開けるための長方形状のパンチ刃511が形成されている。台座部52には、長方形状のパンチ孔521が形成されている。図14に示すように、パンチ刃511とパンチ孔521には、長さL分だけの隙間を設ける。長さL分の隙間を設けることにより、材料部材30がパンチ刃511に引き延ばされ曲げ加工がされ屈曲部35を形成することができる。すなわち、長さL分の隙間が設けられなければ、材料部材30は引き延ばされずパンチによるせん断加工により隙間34が形成されるのみである。屈曲部35はバリとは異なり、角度αを設けるため、同じ形状の屈曲部35を形成する必要がある。角度αを有する屈曲部35を形成するため、長さL分の隙間を設け曲げ加工を行う必要がある。以上より、長さL分の隙間を形成することにより、隙間34を成型する際に対向するフィン部33の端面301が曲げ加工により引き延ばされ屈曲部35を形成することができる。
またプレス加工装置は、図15に示すプレス加工装置60であっても屈曲部35を成型することができる。
図15に示すプレス加工装置60は、パンチ部61と台座部62を有する。パンチ部61には、隙間34を開けるための長方形状のパンチ刃611が形成されている。パンチ刃611のパンチ刃側壁611Aは、屈曲部35の角度αに沿った形状をしている。台座部62には、長方形状のパンチ孔621が形成されている。また、パンチ孔621の周辺であるパンチ孔周辺部621Aは、屈曲部35の角度αに沿った形状をしている。
パンチ刃側壁611A及びパンチ孔周辺部621Aが、屈曲部35の角度αに沿った形状とすることにより、パンチ刃側壁611A及びパンチ孔周辺部621Aに挟まれた材料部材30は、曲げ加工により屈曲部35の角度αに沿った形状になる。パンチ刃側壁611A及びパンチ孔周辺部621Aにより、材料部材30を挟み曲げ加工をすることにより材料部材30の形状を屈曲部35の角度αの形状とすることができる。
(第2工程)
第2工程において、隙間34を形成した材料部材30を、図3、及び図4に示す波形状に成型するためプレス加工を行う。図19、及び図20に示すように、第1工程を経た材料部材30をプレス加工することにより、波形状のコルゲートフィン3が成型される。プレス加工後、材料部材30をフレームに12内に収まるコルゲートフィン3の大きさに切断することによりコルゲートフィン3が完成する。第1工程において、隙間34を形成することにより、波形状にした際に波形方向に屈曲部35が形成される。
また、第1工程において、隙間34を形成する際に、フィン頂部31及びフィン底部32に隙間34を形成しないようにすることができる。フィン頂部31及びフィン底部32に隙間34を形成しないことにより、コルゲートフィン3を波形状に成型加工が行いやすくなる。すなわち、コルゲートフィン3を波形状に成型する際にフィン頂部31及びフィン底部32は曲げ部となる。曲げ部をプレス加工により湾曲させる際には、大きな荷重がかかるため、隙間34が形成されていると、荷重により変形する恐れがある。変形させないために成型加工の際に荷重の調整が必要とされるが、隙間34をフィン頂部31及びフィン底部32に形成しないことにより、荷重の調整が不要となるため成型加工が容易になる。したがって、コルゲートフィン3の生産性が良くなる。
<冷却器の作用効果>
上記冷却器1の製造方法により製造された冷却器1の作用効果について説明する。
発熱部16が発熱したとき、図16に示すように、冷却媒体入口141Aから冷却媒体を流入させる。冷却媒体入口141Aから流入した冷却媒体は、隣り合うフィン部33との間に形成されたフィン流路36を流れ、冷却媒体出口141Bへ流出する。
フィン流路36を流れる冷却媒体は図6に示す一部拡大図のように流れる。図6中、上方向から下方向に冷却媒体Gがフィン流路36を流れる。
本実施形態においては、隙間34に対向するフィン部33の端面に波形方向に屈曲部35が形成されている。また、屈曲部35は、隣り合うフィン部33同士で向き合う形で反り返っている。屈曲部35がフィン部33同士で向き合う形で反り返ることにより、隣り合うフィン部33との間に形成されるフィン流路36のうち半分のフィン流路36において、屈曲部35がフィン流路36内に侵入する。屈曲部35がフィン流路36内に侵入することにより、図6に示すように、屈曲部35が形成されたフィン流路36を流れる冷却媒体Gが上方向から下方向に流れるのを乱す。フィン流路36内の冷却媒体Gの流れを乱すことにより、冷却媒体Gは、屈曲部35に衝突し、冷却媒体に乱流が生じる。また、隙間34を通過した冷却媒体Gが再度屈曲部35に衝突し乱流が生じる。
フィン流路36内を冷却媒体Gが流れる際に、屈曲部35の角度αが本実施例においては45度であるため、フィン流路36に屈曲部35が侵入するため乱流が生じやすい。
以上詳細に説明したように、第1実施形態によれば、以下の作用効果を有する。
本実施形態によれば、コルゲートフィン3は、冷却媒体の流れ方向と平行に形成されたフィン流路36を有すること、屈曲部35が、隣り合う2以上のフィン部33同士で向き合うことにより、隣り合うフィン部33同士の間のフィン流路36を流れる冷却媒体Gが屈曲部35に衝突することにより乱流が生じる。屈曲部35が隣り合う2以上のフィン部33同士で向き合うことにより、2以上のフィン部33同士で形成されたフィン流路36の出口が屈曲部35により狭く形成される。フィン流路36の出口が屈曲部35により狭く形成されていることにより、流れてきた冷却媒体が出口で屈曲部35に衝突し易くなる。屈曲部35に衝突しやすくなることにより、冷却媒体Gに乱流が発生する確率が高くなる。
また、2以上のコルゲートフィン3が一枚の材料部材30からプレス成型により形成されていることにより、コルゲートフィン3を多数用意する必要がない。そのため、製造コストを低減することができる。
また、コルゲートフィン3を一枚の材料部材30からプレス成型により形成することにより、コルゲートフィン3をオフセットする必要がない。そのため、オフセットさせる分のコストを低減させることができる。
さらに、一枚の材料部材30からプレス成型により形成することができるため、冷却器1を生産するための生産性を向上させることができる。
(第2実施形態)
<コルゲートフィンの全体構成>
図10に、コルゲートフィン4の部分拡大図を示す。図11に、図10のコルゲートフィン4の側面図を示す。図12に、図11のコルゲートフィン4のEE断面図を示す。図13に、図12のコルゲートフィン4に冷却媒体を流した場合の流れ図を示す。
第2実施形態に係る冷却器1は、完成品であるコルゲートフィン4の形状、及び製造途中の材料部材40の形状が異なるのみで、その他の部分は、第1実施形態と異なるところがないため、コルゲートフィン4、及び材料部材40を説明することにより、他の部分の説明を割愛する。
図10、及び図11に示すように、コルゲートフィン4は、天板14と接触するフィン頂部41、底面部12Aと接触するフィン底部42と、フィン頂部41とフィン底部42との間を連結するフィン部43が形成されている。フィン部43は、隣り合うフィン部43との間に、フィン流路47を形成する。
図10、及び図12に示すように、コルゲートフィン4には隙間44が形成されている。隙間44は、後述するプレス加工により成型される。図12に示すように、隙間44に対向するフィン部43の端面に波形方向に第1屈曲部45及び第2屈曲部46が形成されている。第1屈曲部45及び第2屈曲部46は、フィン部43に対して垂直方向に交互に形成されている。
第1屈曲部45及び第2屈曲部46が、フィン部43同士で同じ方向を向く。それにより、隣り合うフィン部43との間に形成されるフィン流路47の全てにおいて、第1屈曲部45及び第2屈曲部46がフィン流路47内に侵入する。図13に示すように、第1屈曲部45及び第2屈曲部46がフィン流路47の全てにおいて侵入することにより、フィン流路47内の冷却媒体Hの流れの全てが、第1屈曲部45及び第2屈曲部46に沿って斜め方向Mへと流れる。斜め方向Mの先には、第1屈曲部45又は第2屈曲部46が形成されている。そのため、斜め方向Mに流れた冷却媒体Hは、第1屈曲部45又は第2屈曲部46に衝突し乱流が生じる。
<コルゲートフィンの製造方法>
(第1工程)
図21に、第2実施形態に係るコルゲートフィン4の製造過程の材料部材40の概念図を示す。図22に、図21の材料部材40の側面図を示す。図7に、材料部材40の部分拡大図を示す。図8に、図7の材料部材40のCC断面図を示す。図9に、図7の材料部材40のDD断面図を示す。
コルゲートフィン4は、一枚の金属製の板状の材料部材40を加工することにより成型する。2以上のコルゲートフィン4が一枚の材料部材40からプレス成型により成型することができることにより、コルゲートフィン4を多数用意する必要がなくなり製造コストを低減することができる。
また、コルゲートフィン4を一枚の材料部材40からプレス成型により形成することにより、コルゲートフィン4をオフセットする必要がない。そのため、オフセットさせる分のコストを低減させることができる。
材料部材40は、図22に示すように、ロール状にまかれた状態にある。第1工程において、ロール状の材料部材40を加工しやすいように板状に取出す。板状に取出した材料部材40に、図7に示す隙間44を成型するため、プレス加工を行う。図7のうち、CC断面で示す部分には、図8に示すように、隙間44に対向する材料部材40の端面441から加工され端面442側に第1屈曲部45が形成されている。また、図7のうち、DD断面で示す部分には、図9に示すように、隙間44に対向する材料部材40の端面442から加工され端面441側に第2屈曲部46が形成されている。
第1屈曲部45、及び第2屈曲部46は、図11に示す波形状のコルゲートフィン4に形成した場合に、フィン部43に交互に位置するようにプレス加工する。第1屈曲部45、及び第2屈曲部46を、交互に位置するため、両部分が隣り合う隣接部が形成されている。隣接部は、フィン成型した時には、頂上付近にあたる部分になる。隣接部の成型法は、隣接部でプレスの方向を変えたプレス型を用いる方法、及びプレス方向が切り替わる隣接部に隙間44を設けない方法がある。
フィン部43に交互に位置するようにプレス加工することにより、図12に示すように、コルゲートフィン4の断面において、第1屈曲部45、及び第2屈曲部46がフィン流路47同士で同じ方向を向くように形成することができる。
プレス加工では、第1実施形態における、図14に示すプレス加工装置50又は図15に示すプレス加工装置60と同様のものを用いて成型する。
(第2工程)
第2工程において、隙間44を形成した材料部材40を、図10、及び図11に示す波形状に成型するためプレス加工を行う。図22に示すように、第1工程を経た材料部材40をプレス加工することにより、波形状のコルゲートフィン4が成型される。
プレス加工後、材料部材40をフレームに12内に収まるコルゲートフィン4の大きさに切断することによりコルゲートフィン4が完成する。
また、第1工程において、隙間44を形成する際に、フィン頂部41及びフィン底部42に隙間44を形成しないようにすることができる。フィン頂部41及びフィン底部42に隙間44を形成しないことにより、コルゲートフィン4を波形状に成型加工が行いやすくなる。すなわち、コルゲートフィン4を波形状に成型する際にフィン頂部41及びフィン底部42は曲げ部となる。曲げ部をプレス加工により湾曲させる際には、大きな荷重がかかるため、隙間44が形成されていると、荷重により変形する恐れがある。変形させないために成型加工の際に荷重の調整が必要とされるが、隙間44をフィン頂部41及びフィン底部42に形成しないことにより、荷重の調整が不要となるため成型加工が容易になる。したがって、コルゲートフィン4の生産性が良くなる。
<冷却器の作用効果>
上記冷却器1の製造方法により製造された冷却器1の作用効果について説明する。
発熱部16が発熱したとき、図16に示す冷却媒体入口141Aから冷却媒体を流入させる。冷却媒体入口141Aから流入した冷却媒体は、隣り合うフィン部43との間に形成されたフィン流路47を流れ、冷却媒体出口141Bへ流出する。
フィン流路を流れる冷却媒体Hは図13に示す一部拡大図のように流れる。図13中、上方向から下方向に冷却媒体Hがフィン流路47を流れる。
本実施形態においては、第1屈曲部45及び第2屈曲部46が、フィン部43同士で同じ方向を向く。それにより、隣り合うフィン部43との間に形成されるフィン流路47の全てにおいて、第1屈曲部45及び第2屈曲部46がフィン流路47内に侵入する。図13に示すように、第1屈曲部45及び第2屈曲部46がフィン流路47の全てにおいて侵入することにより、フィン流路47内の冷却媒体Hの流れ全てが、第1屈曲部45及び第2屈曲部46に沿って斜め方向Mへと流れる。斜め方向Mの先には、第1屈曲部45又は第2屈曲部46が形成されている。そのため、斜め方向Mに流れた冷却媒体Hは、第1屈曲部45又は第2屈曲部46に衝突し乱流が生じる。
フィン流路47内を冷却媒体Hが流れる際に、第1屈曲部45、及び第2屈曲部46の角度が第1実施形態と同様に45度であるため、斜め方向Mの先の第1屈曲部45及び第2屈曲部46に衝突しやすい。そのため、乱流が生じやすい。
以上詳細に説明したように、第2実施形態によれば、以下の作用効果を有する。
本実施形態によれば、コルゲートフィン4は、冷却媒体Hの流れ方向と平行に形成されたフィン部43を有すること、第1屈曲部45及び第2屈曲部46が、隣り合うフィン部43同士で同じ方向を向くことにより、隣り合うフィン部43同士の間を流れる冷却媒体Hが第1屈曲部45及び第2屈曲部46に衝突することにより乱流が生じる。
尚、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で色々な応用が可能である。
1 冷却器
3 コルゲートフィン
33 フィン部
34 隙間
35 屈曲部
【0001】
技術分野
[0001]
本発明は、向かい合うフィン部により形成されるフィン流路を備える2以上の波形状のコルゲートフィンを流体の流れ方向に直列に設置した冷却器に関する。
背景技術
[0002]
従来、冷却器の技術として特許文献1に記載される冷却器がある。図23に、冷却器内に備えられる複数のフィンの一部拡大断面図を示す。
発熱部に接合する冷却器は、冷却器内に冷却媒体を流入させることにより、冷却器に接合した発熱部の熱を放熱することを目的とする。
冷却器内には、図23に示すように、コルゲートフィン101、102を有する。図23ではコルゲートフィン101、102の2つを示したが実際には、多数のコルゲートフィンが設置されている。コルゲートフィンは、薄板を波形状に加工したものである。
図23に示すように、前の列のコルゲートフィン101に対し、向かい合うフィン部101Aの間隔Pの半分の長さだけずらすように、後ろの列のコルゲートフィン102がオフセットされ配置されている。
コルゲートフィン102が間隔Pの半分の長さだけオフセットされていることにより、向かい合うフィン部101Aにより形成される流路101Bの間に流入した冷却媒体Xは、流路101Bの延長線上に形成されたフィン部102Aに衝突する。冷却媒体Xがフィン部102Aに衝突することにより、冷却媒体Xに乱流が生じる。冷却媒体Xに乱流が生じることにより、冷却媒体X間の熱伝達を向上させることができる。それにより、発熱部を効率よく冷却することができる。
先行技術文献
特許文献
【0003】
成を有する。
(1)向かい合うフィン部により形成されるフィン流路を備える2以上の波形状のコルゲートフィンを流体の流れ方向に直列に設置した冷却器を製造する冷却器製造方法において、前記コルゲートフィンの前記フィン部の波形方向にプレス加工により曲げ加工及びせん断打抜き加工を同時に行うことにより、前記フィン流路内に突出する屈曲部を形成する第1工程と、前記コルゲートフィンを波形状にする第2工程と、を有すること、を特徴とするものである。
(2)(1)に記載する冷却器製造方法により製造される冷却器であって、前記屈曲部が、隣り合う前記フィン部同士で向き合うこと、を特徴とするものである。
(3)(1)に記載する冷却器製造方法により製造される冷却器であって、前記屈曲部が、隣り合う前記フィン部同士で同じ方向を向くこと、を特徴とするものである。
(4)(2)または(3)に記載する冷却器において、前記コルゲートフィン同士の間に隙間を形成したこと、2以上の前記コルゲートフィンが一枚の板からプレス成型により形成されていること、が好ましい。
(5)(2)乃至(4)に記載するいずれか1つの冷却器において、前記屈曲部が前記フィン部にのみ形成されていること、が好ましい。
発明の効果
[0007]
上記冷却器の作用及び効果について説明する。
上記(1)に記載するように、向かい合うフィン部により形成されるフィン流路を備える2以上の波形状のコルゲートフィンを流体の流れ方向に直列に設置した冷却器において、コルゲートフィンのフィン部の波形方向にフィン流路内に突出する屈曲部が形成されていることにより、流体が屈曲部に衝突することにより乱流が生じる。流体の流れが乱れることにより、流体間の
【0004】
熱伝達を向上させることができる。コルゲートフィンをオフセットしなくとも、オフセットした場合と同様に乱流を起こせるため、冷却器を効率よく冷却することができる。また、コルゲートフィンをオフセットし位置決めする必要がないため、コルゲートフィンを位置決めするコストを削減することができる。
また、例えば、一回のプレス加工により、曲げ加工、及び打ち抜き加工を行い屈曲部を形成することができる。コルゲートフィンを多数製造する際に一回のプレス加工により曲げ加工、及び打ち抜き加工を行えることで、同時に乱流を生じさせることができる所定角度を持った屈曲部を形成することができる。そのため、プレス加工を行うだけで所定角度を持った屈曲部を形成することができるため、製造工程を少なくすることができる。したがって、製造コストを低減することができる。
また、向かい合うフィン部により形成されるフィン流路を備える2以上の波形状のコルゲートフィンを流体の流れ方向に直列に設置した冷却器を製造する冷却器製造方法において、コルゲートフィンのフィン部の波形方向にプレス加工により曲げ加工及びせん断加工を加えフィン流路内に突出する屈曲部を形成する第1工程と、コルゲートフィンを波形状にする第2工程と、を有することにより、所定の角度の屈曲部を有する冷却器を製造することができる。すなわち、第1工程において、曲げ加工及びせん断加工を加えることで、所定の角度を有する屈曲部を形成することができる。
さらに、上記(4)に記載するように、コルゲートフィン同士の間に隙間を形成したこと、2以上のコルゲートフィンが一枚の板からプレス成型により形成されていることにより、コルゲートフィンをオフセットし位置決めする必要がない。すなわち、コルゲートフィンが一枚の板から形成されていることにより、オフセットする必要がないからである。そのため、オフセットし位置決めするコストを削減することができる。
また、コルゲートフィンを冷却器に固定する場合においては、複数のコルゲートフィンを固定する必要がなく、一枚の板からできたコルゲートフィンを固定すればいいので、固定するためのコストを低減することができる。
[0008]
上記(2)に記載するように、コルゲートフィンは、流体の流れ方向と平行に形成されたフィン部を有すること、屈曲部が、隣り合う2以上のフィン部同士で向き合うことにより、隣り合うフィン流路同士の間を流れる流体が屈曲部に衝突する。流体が屈曲部に衝突することにより乱流が生じる。乱流が生じることにより、コルゲートフィンをオフセットした場合に生じる乱流の効果と同等の効果を得ることができる。また、屈曲部が隣り合う2以上のフィン流路同士で向き合うことにより、2つのうち1つの流路の出口が2つ
【0005】
の屈曲部により狭くなる。流路の出口が狭くなることにより、流体が出口で屈曲部に衝突しやすくなる。屈曲部に衝突しやすくなることにより乱流が生じる確立が高くなる。
また、屈曲部が隣り合う2以上のフィン同士で向き合う形状は、プレス加工により成型する際に一方向からのプレスにより成型することができる。そのため、容易にコルゲートフィンを製造することができる。容易に製造することができるため、製造コストを低減することができる。
上記(3)に記載するように、コルゲートフィンは、流体の流れ方向と平行に形成されたフィン部を有すること、屈曲部が、隣り合うフィン部同士で同じ方向を向くことにより、隣り合うフィン流路同士の間を流れる流体が屈曲部に衝突する。流体が屈曲部に衝突することにより乱流が生じる。
また、流体が屈曲部に沿って斜め方向に流れ、次のフィンに衝突し乱流が生じる。
上記(5)に記載するように、屈曲部がフィン部にのみ形成されていることにより、コルゲートフィンを波形状に成型加工が容易になる。すなわち、コルゲートフィンを波形状に成型した際に曲げ部となるフィン頂部及びフィン底部に屈曲部が形成されないため、曲げ部を成型する成型加工が容易になる。成型加工が容易であることにより製造コストを低減することができる。また、成型加工が容易であることにより生産性が良くなる。

Claims (6)

  1. 向かい合うフィン部により形成されるフィン流路を備える2以上の波形状のコルゲートフィンを流体の流れ方向に直列に設置した冷却器において、
    前記コルゲートフィンの前記フィン部の波形方向に前記フィン流路内に突出する屈曲部が形成されていること、
    を特徴とする冷却器。
  2. 請求項1に記載する冷却器において、
    前記屈曲部が、隣り合う2以上の前記フィン部同士で向き合うこと、
    を特徴とする冷却器。
  3. 請求項1に記載する冷却器において、
    前記屈曲部が、隣り合う前記フィン部同士で同じ方向を向くこと、
    を特徴とする冷却器。
  4. 請求項1乃至請求項3に記載するいずれか1つの冷却器において、
    前記コルゲートフィン同士の間に隙間を形成したこと、
    2以上の前記コルゲートフィンが一枚の板からプレス成型により形成されていること、
    を特徴とする冷却器。
  5. 請求項1乃至請求項4に記載するいずれか1つの冷却器において、
    前記屈曲部が前記フィン部にのみ形成されていること、
    を特徴とする冷却器。
  6. 向かい合うフィン部により形成されるフィン流路を備える2以上の波形状のコルゲートフィンを流体の流れ方向に直列に設置した冷却器を製造する冷却器製造方法において、
    前記コルゲートフィンの前記フィン部の波形方向にプレス加工により曲げ加工及びせん断加工を加え前記フィン流路内に突出する屈曲部を形成する第1工程と、
    前記コルゲートフィンを波形状にする第2工程と、
    を有することを特徴とする冷却器製造方法。
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